JP2015530105A - 3−エピメラーゼ - Google Patents

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Abstract

配列番号6、配列番号2、又は配列番号4に対して少なくとも70%の配列同一性を有するポリペプチド配列を含むタンパク質を提供する。このタンパク質は、ケトース3−エピメラーゼ活性を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、ケトース3−エピメラーゼ活性を有するタンパク質と、上記タンパク質をコードする核酸分子とに係る。本発明はさらに、ベクターと、核酸分子を有する宿主細胞とに係る。本発明はさらに、上記タンパク質を使用してアルロースを合成する方法と、そのようにして生成されるアルロースとに係る。
アルロースは、「ゼロカロリー」の甘味料であり、デキストロースと類似なものとして提案される甘味を有する。アルロースもまた、他の糖類と類似に、膨化及び褐色化といった性質を有する。アルロースの主要なターゲット市場は、現在製品にデキストロース、果糖、又はHFCSを使用しており、例えば膨化、褐色化、質感、及び甘味等の糖分で誘発される性質を顕著に変えることなく、カロリーを顕著に低減することを目指している食品メーカー及び飲料メーカーである。
アルロースは通常、米国では一般に安全と認められる食品(GRAS)ではないものの、現在GRAS通知が保留中である(GRN400)。アルロースは、加工したサトウキビ及びテンサイの糖、水蒸気処理したコーヒー、小麦製品、及び高果糖コーンシロップなどに存在する。アルロースの一般的な日常総摂取量は、1日0.2グラムを上回ると推定されている。D−アルロースは、D−果糖のC−3エピマーであり、アルロースと果糖の構造上の差として、アルロースは人体中で代謝されないため、ゼロカロリーということになる。従って、アルロースは、カロリーがない上、一般的な単糖類と類似な性質を維持しつつ、甘味があると報告されているため、膨化性の甘味剤として間違いのない候補だと考えられている。
ケトース−3−エピメラーゼは、果糖及びアルロースを相互転換することができる。米国特許第8,030,035号明細書及び国際公開第2011/040708号は、アグロバクテリウム・ツメファシエンス由来で、且つ、プシコース3−エピメラーゼ活性を有するタンパク質をD−果糖と反応させることにより、D−プシコース(アルロースの代替名)を生成できることを開示している。
米国特許出願公開第2011/0275138号明細書は、リゾビウム属の微生物由来のケトース3−エピメラーゼを開示している。このタンパク質は、D−ケトペントース又はL−ケトペントース及びD−ケトヘキソース又はL−ケトヘキソースに高い特異性を示し、特にD−果糖及びD−プシコースに高い特異性を示す。この文書はさらに、タンパク質を使用してケトースを生成するプロセスを開示している。
韓国登録特許第10−0832339号公報は、果糖をプシコース(すなわち、アルロース)に転換することのできるシノリゾビウムYB−58型と、シノリゾビウムYB−58型の菌体を使用したプシコースの生成方法とを開示している。
韓国特許出願第10−2009−0098938号は、大腸菌を使用したプシコースの生成方法を開示しており、この大腸菌は、プシコース3−エピメラーゼをコードするポリヌクレオチドを発現する。
本発明は、既存の技術を超えるべく、アルロース生成の改善を目指すものである。本発明は、過去に報告されたよりも、細胞系全体における転換率及び容積生産性の高いケトース−3−エピメラーゼを提供することを目指すものである。
本発明は、3つのケトース−3−エピメラーゼ酵素の同定と特徴付けに起因し、その一例としてのアミノ酸配列が配列番号2、4、及び6に示されている。このケトース−3−エピメラーゼは、果糖をアルロースに転換するのに使用されてもよい。これらのタンパク質は、過去に、仮説タンパク質として、又は、タガトースエピメラーゼ活性を有するものとして同定されてきた。しかしながら、本発明者は、これらの酵素がプシコース−3−エピメラーゼ活性を有するという驚くべき発見をした。
本発明の第1様態によると、タンパク質であって、配列番号2、配列番号4、又は配列番号6に対して少なくとも70%の配列同一性を有するポリペプチド配列を含み、前記タンパク質は、ケトース3−エピメラーゼ活性を有するタンパク質を提供する。
ポリペプチド配列は、配列番号2 、配列番号4、又は配列番号6に対して少なくとも80%、90%、95%、又は99%の配列同一性を有するか、又は、配列番号2 、配列番号4、又は配列番号6に対して100%の配列同一性を有するのが好都合である。
前記ポリペプチド配列は、配列番号13の配列を含むのが好ましい。
前記タンパク質は、固体基質上に固定化されるのが好適である。
本発明の第2様態によると、アルロース合成のための、本発明の第1様態に係るタンパク質の使用を提供する。
本発明の第3様態によると、核酸分子であって、本発明の第1様態に係るタンパク質をコードするポリヌクレオチド配列を含む核酸分子を提供する。
前記核酸分子は、
i)配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に対して少なくとも70%、80%、90%、95%、又は99%の配列同一性を有するか、又は、配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に対して100%の配列同一性を有し、又は
ii)高ストリンジェントな条件下において、配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に規定の配列に対して相補的な配列を有するポリヌクレオチドにハイブリダイズする
ポリヌクレオチド配列を含むのが有利である。
本発明の第4様態によると、本発明の第3様態に係る核酸分子を含むベクターを提供する。
本発明の第5様態によると、本発明の第3様態に係る組換え核酸分子を含む宿主細胞を提供する。
前記宿主細胞は、酵母、バクテリア、若しくはその他の微生物であるか、又は、哺乳動物、植物、若しくはその他の細胞培養であるのが好都合である。
前記宿主細胞は大腸菌であるのが好適である。
本発明の第6様態によると、本発明の第1様態に係るタンパク質により生成されるアルロースを提供する。
本発明の第7様態によると、アルロースの生成方法であって、
i)本発明の第1様態に係るタンパク質を提供するステップと、
ii)果糖基質をアルロースに転換する条件下において、前記タンパク質を前記果糖基質に接触させるステップを含む方法を提供する。アルロースの生成方法も本発明によって提供し、この方法は、果糖基質をアルロースに転換する条件下において、本発明の第1様態に係るタンパク質を前記果糖基質に接触させるステップを含む。
前記タンパク質は、宿主細胞内に存在するのが有利である。
あるいは、前記タンパク質は、単離形態である。
前記条件には、前記タンパク質及び前記果糖基質を25℃〜75℃、好ましくは50℃〜60℃、さらに好ましくは52℃〜55℃の温度範囲、さらに好ましくは55℃に維持することが含まれるのが好都合である。
前記条件には、前記タンパク質及び前記果糖基質をpH4〜pH10の範囲に維持することが含まれるのが好適である。
前記条件には、前記果糖基質を75%〜95%(W/V)の濃度範囲に維持することが含まれるのが有利である。
本発明の第8様態によると、核酸分子であって、
i)配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に対して少なくとも70%の配列同一性を有し、又は
ii)高ストリンジェントな条件下において、配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に規定の配列に対して相補的な配列を有するポリヌクレオチドにハイブリダイズする
ポリヌクレオチド配列を含む核酸分子を提供する。
この核酸分子は、ケトース3−エピメラーゼ活性を有するポリペプチドをコードする。本発明の一様態によると、この核酸分子は単離形態であってもよい。
本発明の第9様態によると、ケトース3−エピメラーゼ活性を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列を含んだ組換え核酸分子を含む宿主細胞であって、前記ポリヌクレオチド配列は、
i)配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に対して少なくとも70%の配列同一性を有し、又は
ii)高ストリンジェントな条件下において、配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に規定の配列に対して相補的な配列を有するポリヌクレオチドにハイブリダイズする
宿主細胞を提供する。
本発明の第10様態によると、ケトース3−エピメラーゼ活性を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含んだ核酸分子を含むベクターであって、前記ポリヌクレオチド配列は、
i)配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に対して少なくとも70%の配列同一性を有し、又は
ii)高ストリンジェントな条件下において、配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に規定の配列に対して相補的な配列を有するポリヌクレオチドにハイブリダイズする
ベクターを提供する。
本発明の第11様態によると、アルロースの生成方法であって、
i)ケトース3−エピメラーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド配列を有する核酸分子を含むベクターを提供するステップを含み、前記ポリヌクレオチド配列は、a)配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に対して少なくとも70%の配列同一性を有し、又は、b)高ストリンジェントな条件下において、配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に規定の配列に対して相補的な配列を有するポリヌクレオチドにハイブリダイズし、前記方法はさらに、
ii)前記ポリヌクレオチド配列にコードされたケトース3−エピメラーゼ活性を有する前記タンパク質を合成するステップと、
iii)果糖をケトース3−エピメラーゼ活性を有する前記タンパク質に接触させ、果糖からアルロースへの転換を可能にする条件下において、前記果糖及び前記タンパク質を維持するステップと、
iv)前記ステップiii)において生成した前記アルロースを少なくとも部分的に精製するステップとを含む方法を提供する。
本明細書において「ポリペプチド」、「ペプチド」、及び「タンパク質」という用語は、アミノ酸残基のポリマーを指して同義に使用されている。これらの用語はまた、1つ以上のアミノ酸残基が修飾残基であるか、対応する天然由来のアミノ酸の人工の化学的模倣体等、非天然由来の残基であるアミノ酸ポリマーや、天然由来のアミノ酸ポリマーに適用される。ポリペプチドは、単離されていてもそうでなくてもよく、つまり、天然に由来する場合、周囲に存在する成分から除去されていてもそうでなくてもよい。
本明細書において使用する「アミノ酸」という用語は、天然由来のアミノ酸、合成アミノ酸、及び天然由来のアミノ酸と類似の機能を有するアミノ酸類似体やアミノ酸模倣体を指す。天然由来のアミノ酸は、遺伝子コードでコードされたものや、細胞中で翻訳された後に修飾されたもの(例えば、ヒドロキシプロリン、γ−カルボキシグルタミン酸、及びO−ホスホセリン)である。この「アミノ酸類似体」というフレーズは、天然由来のアミノ酸と同一の基本的化学構造(水素、カルボキシ基、アミノ基、及びR基に結合するα炭素)を有するものの、修飾されたR基又は修飾された骨格(例えば、ホモセリン、ノルロイシン、メチオニンスルホキシド、メチオニンメチルスルホニウム)を有する。「アミノ酸模倣体」というフレーズは、天然由来アミノ酸とは異なる構造を有するものの類似の機能を含む化学化合物を指す。特定のポリペプチドをコードする核酸分子は、遺伝子コードの縮退により、ポリヌクレオチド配列の範囲を有してもよいことを理解されなければならない。例えば、コドンGCA、GCC、GCG、及びGCTはすべて、アミノ酸アラニンをコードする。
2つの配列のパーセンテージによる「同一性」は、BLASTPアルゴリズムバージョン2.2.2(Altschul,Stephen F.、Thomas L.Madden、Alejandro A.Schaffer、Jinghui Zhang、Zheng Zhang、Webb Miller、及びDavid J.Lipman(1997)、「ギャップBLAST及びPSI−BLAST:タンパク質データベース検索プログラムの新規作成(Gapped BLAST and PSI−BLAST: a new generation of protein database search programs)」、Nucleic Acids Res.25:3389−3402)を使用し、デフォルトパラメータを使用して判定してもよい。特に、BLASTアルゴリズムについては、インターネット上でhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/blast/のURLにアクセスすることができる。
本明細書において使用する「ケトース−3−エピメラーゼ活性」という用語は、ケトースの立体化学の反転、特に果糖からアルロースへの転換を触媒することのできる酵素を意味する。例えば一実施形態によると、「ケトース−3−エピメラーゼ活性」は、果糖からアルロースへの相互転換率を、酵素が存在しないのと同一条件下において、反応混合物全体に亘って添加された酵素(0.1U/mg)のmg当たり少なくとも10ミクロモル/分ほど増加させる酵素の能力であると規定される。代替としての実施形態において、少なくとも0.05U/mg又は0.2U/mgの果糖からアルロースへの相互転換率の増加が「ケトース−3−エピメラーゼ活性」であると考えられる。D−果糖からアルロースへの転換における酵素の活性を判定するための好適なアッセイは、以下の通りである。1mlのD−果糖(50g/L)、トリス−HCLバッファー(50mM、pH8.0)、及び0.5μMの酵素を含有する反応混合物を55℃で2分間、インキュベートする。この反応を、沸騰によって10分後に停止する。生成されたD−アルロースの量は、HPLC法により判定する。酵素活性の1単位を、pH8.0及び55℃において1分当たり1μmolのD−アルロース形成を触媒する酵素の量として規定する(J.Agric.Food Chem.2011、59、7785〜7792)。
本明細書において「遺伝子」、「ポリヌクレオチド」、及び「核酸分子」という用語は、複数のヌクレオチドのポリマーを指して同義に使用する。核酸分子は、天然由来の核酸(すなわち、DNA又はRNA)を含むか、若しくは、ペプチド核酸、モルホリン、ロックド核酸等の人工核酸や、グリコール核酸及びトレオース核酸を含んでもよい。
本明細書において使用される「ヌクレオチド」という用語は、天然由来のヌクレオチドと、細胞性酵素によって認識される合成ヌクレオチド類似体を指す。
本明細書において使用される「ベクター」という用語は、細胞性転写及び/又は翻訳酵素に供することのできる核酸分子を含有した任意の天然又は人工の構造物を指す。一例としてのベクターには、プラスミド、ウイルス(バクテリオファージを含む)、コスミッド、人工染色体、又は転生因子が含まれる。
本明細書において使用される「宿主細胞」という用語は、培地で培養することができ、且つ、組換え遺伝子の発現に使用することができる任意の生体細胞を指す。このような宿主細胞は、真核性又は原核性であってもよく、細菌性細胞等の微生物であってもよく、又は、細胞株に由来の細胞(哺乳動物の不死の細胞株等)であってもよい。
本明細書において使用される「高ストリンジェントな条件」という用語は、ハイブリダイゼーション条件について言及する場合、65℃にて少なくとも約6XのSSC及び1%のSDS、0.1XのSSCにおける約20%(v/v)のホルムアルデヒドにより約42℃で10分間の最初の洗浄、且つ、65℃にて0.2XのSSC及び0.1%のSDSにより続く洗浄を行うことを意味する。従来、本明細書に記載のような高ストリンジェントな条件下で既知の核酸をプローブとして使用するハイブリダイゼーション技術は、構造的に類似の核酸を同定するものであると知られている。
本明細書において使用される「アルロース」という用語は、化学式Iに示される構造の単糖を指す。これは「D−プシコース」としても知られている。
化学式(I)
Figure 2015530105
本明細書において使用される「果糖」という用語は、化学式IIに示される構造を有する単糖を指す。果糖基質の例には、結晶性果糖及び結晶性果糖グリーンが含まれるが、これに限定されるものでない。本明細書での使用において、「結晶性果糖グリーン」とは、結晶化母液の非結晶化部分からの果糖結晶が行われる間に生成されるプロセスの流れを指す。
化学式(II)
Figure 2015530105
本明細書で使用される「組換え」という用語は、非天然由来のコンテキストにあり、人工的な介入によって生成された核酸分子又はポリペプチドを指す。例えば、他のポリペプチドから隔絶された第1ポリペプチド、又は、天然で第1のポリペプチドに結び付けられる任意のポリペプチドとは異なるアミノ酸配列を有する第2ポリペプチド配列とペプチド結合によって結合される第1ポリペプチドが組換えポリペプチドである。
図1は、本発明の一実施形態に係るクロストリジウム・シンデンスからのケトース−3−エピメラーゼのアミノ酸配列を示す(配列番号2)。
図2は、本発明の他の実施形態に係るクロストリジウム・ハイレモンアエからのケトース−3−エピメラーゼのアミノ酸配列を示す(配列番号4)。
図3は、本発明のさらに他の実施形態に係るデスモスポラ・エスピーからのケトース−3−エピメラーゼのアミノ酸配列を示す(配列番号6)。
図4は、クロストリジウム・セルロリティカムからの従来既知のキシロースイソメラーゼのアミノ酸配列を示す(配列番号8)。
図5は、図1〜図3に示す3つのケトース−3−エピメラーゼの間の配列比較と、従来既知の3つのケトース−3−エピメラーゼの配列比較とを示す。完全保存残基をハイライトで示す。
図6は、本発明の一実施形態及び対照群に係る酵素を発現するよう形質転換された大腸菌による、果糖からアルロースへの転換率を示すグラフである。
図7は、図4に示すアミノ酸配列をコードする最適化遺伝子配列(配列番号7)と、この最適化配列の本来の配列との比較を示す。
図8は、図3に示すアミノ酸配列をコードする最適化遺伝子配列(配列番号5)と、この最適化配列の本来の配列との比較を示す。
図9は、図1に示すアミノ酸配列をコードする最適化遺伝子配列(配列番号1)と、この最適化配列の本来の配列との比較を示す。
図10は、図2に示すアミノ酸配列をコードする最適化遺伝子配列(配列番号3)と、この最適化配列の本来の配列との比較を示す。
図11は、18Lスケールで本発明の一実施形態(デスモスポラ・エスピーからのケトース−3−エピメラーゼ)に係る酵素を発現するよう形質転換された大腸菌による果糖基質からアルロースへの転換調製を示すグラフである。
図12は、本発明の実施形態(CH P3E、CS P3E、及びDS P3E)及び既知のケトース−3−エピメラーゼ(CC P3E)に係る酵素によるアルロースへの転換率を示すグラフである。
図13は、A568樹脂を充填した30mlの固定床反応器におけるDS P3Eによるアルロースの転換率を示すグラフである。
図14は、A568樹脂を充填した300mlの固定床反応器におけるDS P3Eによるアルロースの転換率を示すグラフである。
図15は、デスモスポラ・エスピーからの天然由来のケトース3−エピメラーゼの人工変異形のアミノ酸配列を示す(配列番号13)。
配列番号1は、クロストリジウム・シンデンスからのケトース−3−エピメラーゼをコードする遺伝子配列(大腸菌における発現に対して最適化)を示す。
配列番号2は、配列番号1の遺伝子配列によってコードされるケトース−3−エピメラーゼのアミノ酸配列を示す。
配列番号3は、クロストリジウム・ハイレモンアエからのケトース−3−エピメラーゼをコードする遺伝子配列(大腸菌における発現に対して最適化)を示す。
配列番号4は、配列番号3の遺伝子配列によってコードされるケトース−3−エピメラーゼのアミノ酸配列を示す。
配列番号5は、デスモスポラ・エスピー8437からのケトース−3−エピメラーゼをコードする遺伝子配列(大腸菌における発現に対して最適化)を示す。
配列番号6は、配列番号5の遺伝子配列によってコードされるケトース−3−エピメラーゼのアミノ酸配列を示す。
配列番号7は、クロストリジウム・セルロリティカムからのケトース−3−エピメラーゼをコードする遺伝子配列(大腸菌における発現に対して最適化)を示す。
配列番号8は、配列番号7の遺伝子配列によってコードされるケトース−3−エピメラーゼのアミノ酸配列を示す。
配列番号9は、クロストリジウム・シンデンスからのケトース−3−エピメラーゼをコードする天然由来の遺伝子配列を示す。
配列番号10は、クロストリジウム・ハイレモンアエからのケトース−3−エピメラーゼをコードする天然由来の遺伝子配列を示す。
配列番号11は、デスモスポラ・エスピー8437からのケトース−3−エピメラーゼをコードする天然由来の遺伝子配列を示す。
配列番号12は、クロストリジウム・セルロリティカムからのケトース−3−エピメラーゼをコードする天然由来の遺伝子配列を示す。
配列番号13は、デスモスポラ・エスピー8437のケトース−3−エピメラーゼの人工変異形のアミノ酸配列を示す。
本発明は、配列番号2、4、又は6に示すアミノ酸配列を有するポリペプチドを含むタンパク質全般に係る。配列番号2、4、及び6のポリペプチドの由来生物を表1に示す。
Figure 2015530105
しかしながら、代替の実施形態によると、ポリペプチド配列は、配列番号2、4、又は6に示すものと同一でないものの、少なくとも70%の配列同一性を有する。ポリペプチド配列は、配列番号2、4、又は6に対して少なくとも80%、90%、95%、又は99%の配列同一性を有するか、配列番号2、4、又は6に対して100%の配列同一性を有するのが好ましい。
例えば、一実施形態において、ポリペプチド配列は、配列番号6に対して89%の配列同一性を有する配列番号13の配列を含む。ポリペプチド配列は、ケトース−3−エピメラーゼ活性を有する。
従って、いくつかの実施形態において、ペプチドの1つ以上のアミノ酸が省略されるか、若しくは、異なるアミノ酸、好ましくは類似のアミノ酸に置換される。類似のアミノ酸は、関連特性を有する側鎖部分を有するアミノ酸であり、天然由来のアミノ酸を以下のグループに分類してもよい。リジン、アルギニン、ヒスチジン等、塩基性側鎖を有するグループ。アスパラギン酸及びグルタミン酸等、酸性側鎖を有するグループ。アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、及びチロシン等、電荷を持たない極性側鎖を有するグループ。グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン、及びシステイン等、非極性側鎖を有するグループ。従って、これらのグループ内のアミノ酸で置換するのが好ましい。
一般的に、ポリペプチドは、(インビトロで合成されてもよいが)天然由来のポリペプチドの化学的性質と一致するのが好ましいが、いくつかの代替の実施形態において、ポリペプチドはペプチド模倣体である。つまり、ポリペプチドを天然では発生しないように修飾したものである。このようなペプチド模倣体には、天然由来のアミノ酸を合成アミノ酸で置換したもの、及び/又は、ポリペプチド骨格の修飾が含まれる。例えばいくつかの実施形態において、ペプチド結合は、レトロ−インベルソペプチド模倣体(MeziereらによるJ Immunol、1997年10月、1;159(7):3230−7参照のこと。参照として本明細書に組み込む。)を生成するため、リバースペプチド結合と置換される。あるいは、アミノ酸は、ポリマー鎖を形成するアミノ酸残基の間隔及び配向を維持するペプチド結合以外の共有結合によって結び付けられている。
本発明に係るこのような修飾ポリペプチド及び非修飾ポリペプチドはすべて、ケトース−3−エピメラーゼポリメラーゼ活性を有する。つまり、タンパク質は、精製されるか宿主細胞中に発現すると、果糖からアルロースへの転換を触媒する能力を有する。ケトース−3−エピメラーゼ活性を有するか否かを試験する際の好適な条件を実施例1に示す。
本発明に係るポリペプチドは、全細胞内に含有されてもよく、若しくは、単離されたタンパク質、部分的に精製されたタンパク質、又は固定化タンパク質であってもよい。タンパク質の精製は、細胞破壊及びろ過等、標準の方法によって行われてもよい。他の標準の方法は、当業者に既知である。
本発明の実施形態において、配列番号2、4、又は6と少なくとも70%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするポリヌクレオチド配列を含む核酸分子を提供する。ここでタンパク質は、ケトース−3−エピメラーゼ活性を有する。例えば、一実施形態によると、核酸分子は、配列番号13のポリペプチド配列をコードする配列を含む。
本発明のタンパク質を特異的にコードする配列に加えて、核酸分子は、プライマー領域、転写因子結合領域、ベクター挿入領域等の他の配列や、核酸分解を抑える配列(例えば、ポリアデノシン伸長部分)を含んでもよい。核酸分子は、DNA又はRNAであってもよく、本発明のタンパク質を合成するため、ポリヌクレオチドが依然として翻訳可能である場合、合成ヌクレオチドを含んでもよい。
前述のとおり、本発明に係るタンパク質のアミノ酸配列は、本明細書に開示の特定の配列とは異なってもよい。好適な実施形態において、核酸分子は、大腸菌宿主細胞中の発現によって最適化された、配列番号1、3、又は5の配列を有するポリヌクレオチドを含む。代替の実施形態において、ポリヌクレオチド配列は、配列番号1、3、又は5のいずれか1つと少なくとも70%の配列同一性を有し、ケトース−3−エピメラーゼ活性を有するタンパク質をコードする。ポリヌクレオチド配列は、配列番号1,3、又は5の1つと少なくとも80%、90%、95%、又は99%の配列同一性を有するか、若しくは、配列番号1、3、又は5の1つと100%の配列同一性を有することが好ましい。代替の実施形態において、核酸分子は、高ストリンジェントな条件下において、配列番号1、3、又は5に規定の配列に対して相補的な配列を有するポリヌクレオチドにハイブリダイズし、ケトース−3−エピメラーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態において、酵素の天然由来の配列である、配列番号9、10、又は11の配列を有するポリヌクレオチドを含む核酸分子を提供する。
いくつかの実施形態において、核酸分子は、プラスミド等のベクターの一部を形成する。上述の核酸配列に加えて、プラスミドは、原核性の複製起点(例えば、大腸菌OR1の複製起点)、自己複製配列、セントロメア配列、核酸配列の上流のプロモーター配列、核酸配列の下流に配置されたターミネーター配列、抗生物質抵抗性遺伝子、及び/又は、分泌シグナル配列等、他の要素を含む。自己複製配列を含むベクターはまた、酵母人工染色体である。
いくつかの代替の実施形態において、ベクターは、バクテリオファージ等のウィルスであり、本発明に係る核酸配列に加えて、構造タンパク質、プロモーター、転写活性化因子等、バクテリオファージの複製を行う核酸配列を含む。
本発明に係る核酸分子は、本発明のタンパク質を合成するために、宿主細胞のトランスファクションまたは形質転換のために使用されてもよい。好適な宿主細胞には、大腸菌等の原核性細胞、酵母細胞等の真核性細胞、又は哺乳動物若しくは植物の細胞株が含まれる。宿主細胞は、エレクトロポレーション、リン酸カルシウム法、微粒子銃技術、又はウイルスベクターを使用することにより、トランスファクションまたは形質転換される。
トランスファクション後、本発明の核酸分子は、必要に応じて転写され、翻訳される。いくつかの実施形態において、合成タンパク質が宿主細胞中に残され、組換え宿主細胞の培養物が続いて使用される。他の実施形態において、例えばベクター内に分泌シグナルが存在することによる細胞からの分泌か、若しくは、宿主細胞の溶解とそこからのタンパク質の精製によって、合成タンパク質が宿主細胞から抽出される。
本発明に係るタンパク質は、果糖からアルロースへの転換を触媒するのに使用される。いくつかの実施形態において、タンパク質は宿主細胞内に存在し、転換混合物を形成するため、例えば25℃〜75℃の温度でpH4〜10における培養等、好適な条件下で1〜1000g/Lの濃度にて、ホウ酸塩バッファー果糖等の果糖基質と混合する。この転換混合物はさらに、溶媒と、任意で例えばエタノール、トルエン、及びメタノール等の追加の共溶媒(水に加え)を含んでもよい。果糖基質はさらに、グルコース又はスクロース等、他の糖類を含んでもよい。タンパク質は、果糖基質のアルロースへの転換を触媒する。実際、転換混合物中のすべての果糖がアルロースに転換されるわけでなく、通常、続いて蒸発及び結晶化を通じてアルロースを抽出及び精製するステップを有する。混合物中の残りの果糖は、酵母の発酵により除去してもよい。
代替の実施形態において、本発明に係るタンパク質は、精製された形態で提供され、また完全にインビトロの転換を行うために好適な溶媒とともに果糖基質と混合される。一実施形態において、条件として、pH4〜10、30℃〜70℃の温度範囲、10〜95%w/vの果糖濃度、及び溶媒としての水の使用が設定される。果糖の代替の濃度範囲として、20〜95%、30〜95%、40〜95%、50〜95%、60〜95%、70〜95%、75〜95%が含まれるが、これに限定されるものでない。果糖基質は、70〜95%の濃度範囲で提供されるのが特に好ましい。他の好適な実施形態において、果糖濃度は75〜95%である。
ケトースの転換反応は通常、1〜60%(w/v)、好ましくは約5〜50%の基質濃度を使用して実施される。果糖の濃度が従来よりも高いことを除いて通常の動作条件下でのケトース転換反応にタンパク質を使用できるということが、本発明の特に有利な点である。従って、本発明に係るタンパク質により、容積生産性を増すことができる。
いくつかの実施形態において、本発明に係るタンパク質は、固体基質に固定化される。これにより、酵素の使用寿命が長くなり、より小型の固定床反応器内に充填することができるようになり、汚染やプロセス条件の変動に対する耐性が高くなるという利点を提供する。一例としての固体基質には、イオン交換樹脂及びポリマー封止が含まれる。いくつかの実施形態において、本発明に係るタンパク質は、デュオライトA568樹脂に固定化される。いくつかの実施形態において、本発明に係るタンパク質は、弱塩基性イオン交換(すなわち、タンパク質の電荷及び樹脂等の基質の電荷に基づく静電相互作用)により、基質上に固定化される。他の実施形態において、タンパク質は、樹脂等の基質の多孔質領域への非特異的結合により固定化される。
他の実施形態において、本発明はアルロースの生成方法に係る。この方法には、以下のステップが含まれる。
1)配列番号1、配列番号3、又は配列番号5と少なくとも70%の配列同一性を有する核酸分子を含むベクターを提供するステップ。
2)前記ベクターでコンピテント宿主細胞を形質転換するステップ。
3)形質転換された宿主細胞を任意で培養するステップ。
4)形質転換された細胞を果糖基質と混合し、果糖からアルロースへの転換を可能にする条件下に維持するステップ。
5)蒸発及び結晶化等、従来技術の標準の方法を使用して、生成されたアルロースを精製するステップ。
代替の実施形態において、ステップ4)は省略される。或いは、核酸分子によってコードされたタンパク質を形質転換された宿主細胞から隔絶し、任意で基質上に固定する。そして、このタンパク質を果糖基質と混合し、果糖からアルロースへの転換を可能にする条件下に維持する。その後、ステップ5)を実施する。他の実施形態において、ステップ2)を省略し、代わりにタンパク質をインビトロ翻訳で合成する。続いて、タンパク質を単離し、果糖基質と混合する。
本発明に係る方法により生成されたアルロースを、ヒト及び/又は動物の消費に供される製品に使用してもよい。いくつかの実施形態において、この製品は、食品、飲料、医薬品、栄養製品、スポーツ製品、又は化粧品であってもよい。例えば、この製品が食品である場合、この食品は、製菓、デザート製品、シリアル製品、焼き菓子、冷凍乳製品、肉類、乳製品、調味料、スナックバー、スープ、ドレッシング、混合飼料、加工食品、離乳食、ダイエット食品、シロップ、食品コーティング、ドライフルーツ、ソース、グレイビーソース、及びジャムやゼリーからなる群より選択することができる。いくつかの実施形態において、食品は、製品の表面に形成されるコーティング及びフロスティングとして、本発明に係る方法により生成されたアルロースを含んでもよい。
あるいは、製品が飲料である場合、この飲料は、炭酸飲料、非炭酸飲料、フルーツ風味飲料、フルーツジュース、茶、牛乳、コーヒー等からなる群より選択することができる。
実施例1
本例では、3つの推定ケトース−3−エピメラーゼ酵素の1つを発現するように宿主細胞を形質転換した。果糖基質で培養することにより、形質転換した宿主細胞のケトース−3−エピメラーゼについて試験した。
材料
ホウ酸塩バッファー、1M、pH8
i)62gのホウ酸を1lの脱イオン水に溶解した
ii)10MのNaOHによりpH8に調整した
iii)1Lボトルに入れて4℃の冷蔵庫で保存した
ホウ酸塩バッファー果糖基質
i)970gの液体果糖(77%DS)を50mlのホウ酸塩バッファーpH8に入れた
ii)最終容量が1Lとなるように水を加えた
iii)5MのNaOHによりpH8に調整した
発現培地LB−4×2.8Lバッフル付シェイクフラスコ
i)10gのトリプトン、7gのNaCl、及び10gの酵母を1Lの脱イオン水に入れた
ii)オートクレーブ
方法
Genscript USA,Inc.によって合成構築すべく、3つの推定ケトース−3−エピメラーゼ遺伝子配列及び1つの対照群配列を選択した。推定ケトース−3−エピメラーゼ配列は以下をコードした。
i)クロストリジウム・シンデンスATCC35704からの仮説タンパク質CLOSCI_02526(アクセッションZP_02432281)(配列番号2)
ii)クロストリジウム・ハイレモンアエDSM15053からの仮説タンパク質CLOHYLEM_05645(アクセッションZP_03778576.1)(配列番号4)
iii)デスモスポラ・エスピー8437からのD−タガトース−3−エピメラーゼ(アクセッションZP_08466075)(配列番号6)
対照群配列は、クロストリジウム・セルロリティカムH10からのキシロースイソメラーゼタンパク質をコードした(アクセッションYP_002505284)(配列番号8)。
遺伝子は、大腸菌(図7〜図10参照)における発現に対して最適化された配列を有するように合成構築し、結果として得られた4つの遺伝子を各々、発現ベクターpET15bに移植した。当業者に既知の微生物及び発現ベクターの他の組み合わせでも、同様に実施できることが予測される。
形質転換に使用したコンピテント細胞は、3mlのLB培地(LB)に大腸菌BL21(DE3)を植菌し、37℃オーバーナイトでバクテリアを繁殖させることによって調製した。300mlのLBにこの3mlの培養物を植菌し、0.7〜1.0OD(600)で震盪し、37℃で細胞を成長させた。光学密度(OD)は、通常の分光光度計の600nm波長において1cmのセル内で測定した。細胞は、氷上で10分間冷却した後、7500xg、4℃で15分間、遠沈した。培地を取り除き、細胞を300mlの冷水に再懸濁した。遠沈を繰り返し、細胞を150mlの冷水に再懸濁した。遠沈を再び繰り返し、細胞を冷却・滅菌した約2mlの10%グリセロールに懸濁した。細胞を前回と同様に遠沈し、冷却・滅菌した約2mlの10%グリセロールに懸濁した。懸濁液は、滅菌したエッペンドルフチューブに100μl分け、−80℃で保管した。
続いてGenscript社により提供される発現ベクターを使用し、エレクトロポレーションでコンピテント大腸菌BL21(DE3)を形質転換し、アンピシリン含有LB寒天培地上で陽性形質転換細胞を選択した。1LのLBを4つの2.8Lバッフル付きフラスコの各々に注ぎ、オートクレーブした。冷却した後、1mlの100mg/lアンピシリンを無菌で各フラスコに添加し、前述のように調製したコンピテント細胞のオーバーナイト培養物2〜3mlを各フラスコに植菌した(発現株毎に1つのフラスコ)。0.8〜1.5のODを達成するため、細胞を200rpmの震盪により、37℃で3時間成長させた。各フラスコには、新たに調製した1Mのイソプロピルβ−D−1−チオガラクトピラノシド溶液を1ml添加し、温度を室温(すなわち25〜30℃)まで下げ、約5時間、誘発を進めた。約5000xg、4℃で30分間、細胞を遠沈し、上澄みを移した。細胞ペレットを計量した50mlの遠心管に移し、細胞量を記録した。細胞を滅菌したグリセロール(10%w/w)数ml内で再懸濁し、−80℃で凍結した。
全細胞をホウ酸塩バッファー果糖基質に混合し、Ca2+カラムによるDP1−4法を使用してHPLCにより解析を行うことで、細胞の転換活性を確認した。250mlのホウ酸塩バッファー果糖基質を入れた4つのフラスコを55℃に温め、凍結細胞を室温に溶かした。6500xgで細胞をペレットにし、脱イオン水中に再懸濁した。2g(湿重量)の細胞をホウ酸塩バッファー果糖基質中に混合し、1Lのバッフル付きフラスコ内において、55℃で90rpmの混合により培養した。0時間、1時間、2時間、及び5時間でサンプルを取り出し、HPLC解析にかけた。
HPLC解析は、0.1%(W/V)で解析される20μLのサンプルを、0.1〜1.5mL/分の流量の水系移動相と、80℃に維持されたCa2+の形態の1〜10μmの粒径範囲の樹脂よりなる固定相とからなるクロマトグラフィーシステムに注入することを含む。屈折率検出器によりピークを検出及び定量化し、既知の基準による保持時間に基づいて定性的にピークを割り当てた。
結果及び検討
3つのタンパク質配列を、ケトース−3−エピメラーゼタンパク質として試験すべく同定した。これらのタンパク質の配列を図1〜図3(配列番号2、4、及び6)に示す。対照群として使用したクロストリジウム・セルロリティカムH10からのキシロースイソメラーゼは、従来、果糖からアルロースを生成するものとして提案されていた。このアミノ酸配列を図4に示す(配列番号8)。
これらのタンパク質のアミノ酸配列を、他の既知のケトース−3−エピメラーゼのアミノ酸配列とアラインし、このアラインした配列を図5に示す。完全保存残基はハイライトで示す。これらの配列間には保存残基がほとんど存在せず、1つの配列から次の配列へと保存される残基は65%未満である。
アクセッションNP_535228及びBAA24429及び配列番号8と配列番号2、4、及び6との配列間での配列同一度を判定した。結果を表2に示す。選択されたタンパク質配列の各々について、既知のケトース−3−エピメラーゼには40〜63%の配列同一性が認められた。全配列の配列アラインメントに基づく全体的な強い相同性は認められなかった。選択されたタンパク質は、合成構築されてGenscript社による市販の発現ベクターpEt15bに移植された大腸菌によって、発現のために最適化された遺伝子を有した。各構築物について大腸菌BL21(DE3)の形質転換が成功し、凍結保存した各菌株を発現ベクターとともに保存した。1Lスケールでタンパク質発現を実施し、全細胞を粗性触媒として回収した。転換活性を確認し、図6に4つの異なる試験菌株による実験の間に生成された%DSBアルロースを示す。
Figure 2015530105
3つの推定ケトース−3−エピメラーゼの発現は成功し、3つとも果糖からアルロースへの転換に成功し、各タンパク質が実際にケトース−3−エピメラーゼであることを確認した。
最も活性なタンパク質はDS P3E(デスモスポラ・エスピー8437からのD−タガトース3−エピメラーゼ、配列番号6)であり、容積生産性112g/L/時間について、リットル当たり8gの細胞湿重量を利用して、たった2時間で750g/Lの果糖溶液の30%を転換することができた。
実施例2
本例では、スケーラビリティを判定し、さらなる感覚調査及び臨床調査を行うべくアルロースを生成するために、18Lスケールにおいて細胞成長及び転換に関して現在の最高条件を実現した。転換に続いて、果糖を除去する最初の洗浄ステップを実施した。本例は、このプロセスのスケーラビリティと、スケールアップに伴う予期しない問題と、研究室で生成できるアルロースの妥当な量とを同定することを目的とするものであった。
材料
イソプロピルチオガラクトピラノシド(IPTG)
ろ過滅菌したアンピシリン水溶液100mg/ml
結晶果糖グリーン
液体果糖(77%DS)
成長培地
i)25gのNaCl、25gのStaleydex333(登録商標)、6gのグリセロール、50gのトリプトン(Difco)、60gの酵母抽出物(Difco)、8gの第一リン酸カリウム、及び8gの第二リン酸カリウムを6lの脱イオン水に入れた
ii)トリス塩基(固体)でpHを〜7.8に調整した
iii)フォイルで頂上部を覆った6×2.8Lバッフル付きフラスコで、フラスコにつき1Lのオートクレーブを行った
トリスバッファー、1M、pH8
iv)121gを1Lの脱イオン水に入れた
iv)HClでpH8に調整した
iv)1Lボトルに入れて4℃の冷蔵庫で保存した
方法
細胞を繁殖させるため、100μg/mlのアンピシリンを補った5mlのLB培地の6つのオーバーナイト培地から開始した。これらの培地に、大腸菌生成菌株(配列番号6のタンパク質を発現するBL21−DE3 pET15bDS−P3E)を植菌し、37℃オーバーナイト(〜16時間)で成長させた。6Lの成長培地を調製し、上述のようにオートクレーブし、5mlのオーバーナイト培地を各フラスコに添加し、190rpm、37℃で4時間これを震盪した。新たに1Mの溶液を調製し、フラスコにリットル当たり1ml添加することにより、1mMのIPTGを各フラスコに添加した。引き続き14〜16時間震盪を行うことにより、温度を25℃まで下げた。
細胞を収集するため、Mod322のフロア遠心分離機と1Lボトル(800ml以下の培地を充填)を使用して、培地を6000rpmで20分間、遠心分離した。1容量%の漂白剤を添加したキルバケット内にこの培地を移し、30分間置いた。遠心管を計量し、細胞1グラム当たり3mlの脱イオン水を管に添加した。均一な細胞スラリーが得られるまで、へら及びボルテックスジェニーを使用して細胞を再懸濁した。懸濁液を40mlの遠心管に移し、6500xgで再度ペレットにした。洗浄液をキルバケット内に移し、細胞を同一容量の水で再懸濁した。
第2細胞バッチにより、細胞の増殖及び収集を繰り返した。
結晶果糖グリーンの5ガロン(18.9L)バケットを室温まで温め、16,506gの結晶果糖グリーンを18Lの較正目盛りを付した5ガロン(18.9L)の消毒済みプラスチックバケットに添加することにより、結晶果糖グリーン転換基質を調製した。上述のように調製した900mlの1MトリスpH8.0をバケットに添加し、18L較正目盛りまで水を入れ、均一になるまでオーバーヘッドミキサーを使用して混合した。この混合物と未使用の結晶果糖グリーンを低温室に戻して保存した。
18Lの較正目盛りを付した5ガロン(18.9L)の消毒済みプラスチックバケット内にて、17,460gの液体果糖(77%DS)及び500mlの1MトリスpH8.0(上述のように調製したもの)を組み合わせ、液体果糖転換基質を調製した。18Lの較正目盛りまで水を入れ、オーバーヘッドミキサーを使用して均一になるまで混合した。
全細胞を転換するため、18Lの調製済み結晶果糖グリーン転換基質をウォーターバス中で55℃に温め、オーバーヘッドミキサーにより約150rpmで穏やかに混合した。細胞収集で得られた再懸濁細胞ペーストを、合計100gの湿重量の細胞まで添加した。5時間後、サンプルを取り出し、HPLC解析を行った。バケット全体を4℃に冷蔵することにより、反応を停止させた。サンプルについて、大腸菌、大腸菌群、及びTPCの微生物分析を行った。
全細胞の転換プロセスは、18Lの調製液体果糖転換基質で繰り返した。120gの湿重量の細胞を使用し、HPLC解析のため、2時間及び4時間でサンプルを抽出した。
酵母発酵を使用して、結晶果糖グリーン転換基質から果糖を取り除いた。結晶果糖グリーン転換生成物は、54Lの総容量で組み合わされたアルロース及び果糖が〜250g/Lの最終濃度となるよう、2倍容の水で希釈した。54Lの希釈混合物を、消毒済みの4つの5ガロン(18.9L)バケットに分け、各バケットが約13Lとなるようにした。バケットのうち2つは、冷蔵庫に保存した。残り2つのバケットには、オーバーヘッドミキサーからの激しい攪拌と、約0.3VVMの空気流を送るためのディフューザを含む9L/分の空気ポンプからの通気とに供した。120gの乾燥活性パン酵母(Fleishmanブランド)を各バケットに添加し、混合し、DP1−4アルロース解析のため時々のサンプリングで2日間(〜36時間)通気した。バケットは酵母を沈殿させるため、オーバーナイト、低温室に移された。その後、上澄みを2つの新たな消毒済みの清潔なバケットに移し、残りの酵母部分を、上述のように調製した2つの冷蔵結晶果糖グリーン含有バケットに移した。攪拌及び混合プロセスを繰り返し、その後、酵母を取り除いた。酵母発酵ステップに続いて、約45Lの上澄みを得て、3つの消毒済みの清潔なバケットに無菌ろ過し、さらなる処理を施すために4℃で保存した。
結果及び検討
約220gのBL21(DE3)pET−15b−DS P3E細胞を12Lの培養物から得て、上述のとおり2つの18Lの生物変換に分けた。従って、全細胞生体触媒の総濃度は、結晶果糖グリーン転換については5.6g/Lであり、液体果糖転換については6.7g/Lであった。
図11は、アルロースをアルロース+果糖のパーセンテージとして計算して、双方の転換が即座に〜25%に達したことを示している。これは、従来、この細胞種別と類似の転換培地とを使用して小規模で達成した転換レベルより僅かに低いが、非常に接近している。転換は、液体果糖基質により、僅か2時間後には既に22%に達した。
各18L転換において、約3.3kgのアルロースが生成された。2つの基質の間には顕著な差が現れなかった。
250mlからのスケールアップでは、予期しなかった問題は発生せず、期待どおりに進行した。
微生物試験は、結果として、生きた大腸菌は存在せず、陰性の結果となり、グラム当たり<3の大腸菌群が見られ、一般生菌数は2であった。従って、55℃の温度とDSシロップの高いパーセンテージを組み合わせることで、全細胞の生体触媒を死滅させるのに十分であった。
新たに同定した酵素DS P3Eを使用して果糖からアルロースへの生物変換は18Lまでのスケールアップに成功した。
実施例3
グルコース酵母抽出培地を用いるpH制御流加培養法を使用し、発酵研究室において2つの10L発酵により、新たに同定したDS P3Eタンパク質(配列番号6)を含有する大腸菌株を生成した。これらの発酵は、期待どおりに進行した。
発酵バッチ成長及び流加培養の間、細胞は、約1時間の倍加時間で、指数的に成長した。グルコース濃度は、約5.5時間で約9g/Lから<1g/Lに落ちた(OD〜28)。酵素生成の誘発フェーズでは、ODが継続して約130まで上昇し、その後は著しい変化が観察されなかった。遠心分離による発酵物の収集では、4.5kg(10lbs)の湿細胞ペースト又は約1.1kg(2.5lbs)の乾燥細胞重量が得られた。
果糖基質(836kgDS(乾燥固体)ベース)を、RO水で69%DS(920グラム/L)に希釈し、52℃まで過熱し、pHを7.8に調整した。低レベルの攪拌(〜50rpm)を利用して、反応全体を通じて混合を促進し、上述のように発現した4.5kg(湿ペースト)の全細胞のバッチ全体を反応液に添加し、時間0のサンプルを採った。これは、前回試験した研究室スケール転換と類似の0.48g/Lの生体触媒充填を提供したものの、920g/Lで基質濃度はより高くなった。4時間及び16時間でサンプルを採り、HPLCで解析した。
DSの喪失は観察されず、反応の間、生物学的生成物は生成されなかった。この反応は、16時間の反応終了時、〜30%のアルロースの平衡値付近まで進行した。4時間で、反応は18%の転換まで既に進行していた。750g/Lの基質(実施例1及び2)とともに0.5g/Lの生体触媒を使用して前回得られた容積転換率は、46g/L*hr、又は、単位生体触媒当たり92g/L*hr/生体触媒グラムであった。ここで、より高い基質濃度と僅かに低い温度(52℃対55℃)を使用すると、容積転換率は、41g/L*hr、又は、85g/L*hr/生体触媒のグラム(4時間のデータポイントを使用して算出)であった。これにより、エピメラーゼ反応の著しい柔軟性を実証した。反応が16時間で終了した場合、230kgのアルロースがアルロース:果糖の28:72の混合物中に存在した。
実施例4
4つ異なる酵素(配列番号2、4、6、及び8)による果糖の転換を、750g/Lにてトリスバッファー果糖基質上で比較した。25〜30℃でなく、16℃にて細胞を誘導し、転換率は前回の実験より低かった。200mLの基質に対して、500mLのバッフル付きフラスコ内で2gの湿重量の再懸濁細胞を添加し、90rpmの震盪にて55℃で培養した。HPLC解析を行うため、2時間及び3.5時間でサンプルを採った。結果を図12に示すが、ここではCC P3Eは配列番号8に対応し、CH P3E、CS P3E、及びDS P3Eが各々、配列番号4、2、及び6に対応する。この実験において、配列番号2、4、6、又は8に規定のタンパク質の1つを発現する4つの菌株はすべて、3.5時間で基質の約5%をアルロースに転換する略同一の活性レベルを有しているようであった。
実施例5
本例では、固定化酵素を使用したアルロース生成の第1の試みを実施した。本例は、酵素の利用を改善することを目的としている。
材料
Codexisより調製された凍結乾燥酵素粉末、Lot D13007又はD13008
デスモスポラ・エスピー、プシコース−3−エピメラーゼ
デュオライトA568(Dow)
アンバーライトXAD2(Sigma)
トリスバッファー1M
i)1Mの濃度で溶解することにより水中に調製
ii)HClでpHを8.0に調整
iii)使用前に100mMに希釈
結晶果糖グリーン、80%の乾燥固体で以下の組成を有する。
i)90%DSB果糖
ii)7%DSBデキストロース
iii)3%DP2+
iv)その他の単糖類
MnCl(Sigma)
方法
1)小規模の固定化
固定化の効率を試験するため、約30mlの容量の被覆カラム(11mm×300mmのカラム寸法)内で小さな固定床反応を実施した。XAD2樹脂及びA568樹脂の双方を水で数回洗浄することにより、微粒子(すなわち、樹脂作製時の副産物である樹脂微粒子(つまり、壊れた/割れた粒子))と作製時の残留物とを取り除いた。2gの凍結乾燥酵素(すなわち、エピメラーゼ)を約50mlの水に溶解し、2つのアリコートに分けた。pHを測定し、6.5であると判定した。約30mlの各樹脂を、室温で約1時間、軽い攪拌によって1つのアリコートのエピメラーゼ溶液とインキュベートした。その後、樹脂を被覆カラム内に詰め、蠕動ポンプを使用してさらに2時間、固定床を通じてエピメラーゼ溶液を循環させた。その後、10ベッド容積のトリスバッファー100mM、pH8.0でカラムを洗浄した。この時点での廃水は透き通って見え、A280では分光学的に測定されたタンパク質はなかった。結晶果糖グリーンをRO水で60%DSまで希釈し、pHを8.0に調整した後、28ppmのMnCl及び10mMのトリスバッファーpH8.0を添加することにより、結晶果糖グリーン供給物を調製した。
その後、再循環水浴で被覆カラムを57℃の温度まで加熱しながら、1時間当たり8ベッド容積(BV/h)の速度で、供給物を30ml固定床反応器を通じて供給した。反応器の廃液を回収し、FT−IRで解析してアルロースと果糖の相対濃度を出した。このプロセスを計5日間続けた。この供給速度は、転換率を維持するため、試験的生成工程を通じて1時間当たり8ベッド容積から1時間当たり6ベッド容積に調整した。
2.300ml固定床反応器へのスケールアップ
固定化のスケールアップした効率を試験するため、約300mlの質量の被覆カラム内(25mm×600mmカラム寸法)により大型の固定床反応器を作製した。XAD2樹脂及びA568樹脂を水で数回洗浄することにより、微粒子や作製時の残留物を取り除いた。10gの凍結乾燥エピメラーゼを約100mlの水に溶解した。約300mlのA568樹脂を300mlの被覆カラムに詰め、蠕動ポンプを使用して室温で約2時間、固定ベッドを通じてエピメラーゼ溶液を循環させた。その後、室温にて、カラムを5ベッド容積のトリスバッファー100mM、pH8.0で洗浄した。この時点での廃水は透き通って見え、A280では分光学的に測定されたタンパク質はなかった。結晶果糖グリーンをRO水で60%DSまで希釈し、pHを8.0まで調整した後、28ppmのMnCl及び10mMのトリスバッファーpH8.0を添加することにより、結晶果糖グリーン供給物を調製した。その後、再循環水浴で被覆カラムを57℃の温度まで加熱しながら、1時間当たり8ベッド容積(BV/h)の速度で、供給物を30ml固定床反応器を通じて供給した。反応器の廃液を回収し、FT−IRで解析してアルロースと果糖の相対濃度を出した。このプロセスを計4日間続けた。この供給速度は、試験的生成工程を通じて1時間当たり8ベッド容積から1時間当たり2ベッド容積に調整した。さらに、カラムを2週間、室温に置いた後、カラム保管中のエピメラーゼ安定性の判定を再開した。
結果及び検討
XAD2を入れた30mlのカラムでは、いずれのサンプルにも顕著な転換が見られず、従って、さらなる解析を実施しなかった。しかしながら、DowexのA568で著しい転換が観察された。図13は、A568樹脂を入れた30mlの固定床反応器における反応の時間経過を示している。僅か1gのエピメラーゼを含有する固定床転換を120時間続けることで、4kg超のアルロースを生成した。転換率は、120時間を越えると徐々に低下し、これを補償すべくカラムの流量を72時間で低下させた。反応中、アルロースの平衡近傍濃度が得られた。
図14は、A568樹脂による300mlの反応工程を示している。利用可能な供給物の量(72時間で86lの供給物を使用)に限度があるため、流量は24時間で低下した。72時間で、10gのエピメラーゼから20kg超のアルロースを生成した。何らかの性能低下が観察されたものの、72時間終了時にも依然として転換率は高いままであった。
溶液中のエピメラーゼの安定性は、フラスコ反応において以前に判定した。53℃にて8時間以内に90%超の活性が損なわれた。本例において、転換は57℃で実施された。反応率、平衡比、及び微生物安定性の観点から、温度はより高いほうが有利である。本例では、120時間後でも顕著なエピメラーゼ活性が維持された。
供給の限定的であった大規模の反応において、10gのエピメラーゼを使用することによって20kgのアルロースを生成し、結果としてエピメラーゼの正味の投与量は0.05%(m/m)であった。小規模の反応では、1gのエピメラーゼから4.8kgのアルロースが生成され、結果としてエピメラーゼの正味の投与量は0.02%(m/m)であった。標準的な果糖の生成において、固定のグルコイソメラーゼは0.01〜0.005%(m/)の割合で使用されるものの、この生成は6〜12ヶ月かかる作業である。

Claims (22)

  1. タンパク質であって、
    配列番号6、配列番号2、又は配列番号4に対して少なくとも70%の配列同一性を有するポリペプチド配列を含み、
    前記タンパク質は、ケトース3−エピメラーゼ活性を有するタンパク質。
  2. 前記ポリペプチド配列は、配列番号6、配列番号2、又は配列番号4に対して少なくとも80%、90%、95%、又は99%の配列同一性を有するか、又は、配列番号6、配列番号2、又は配列番号4に対して100%の配列同一性を有する請求項1に記載のタンパク質。
  3. 前記ポリペプチド配列は、配列番号13の配列を含む請求項1又は2に記載のタンパク質。
  4. 前記タンパク質は、固体基質上に固定化される請求項1〜3のいずれか一項に記載のタンパク質。
  5. アルロース合成のための、請求項1〜4のいずれか一項に記載のタンパク質の使用。
  6. 核酸分子であって、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のタンパク質をコードするポリヌクレオチド配列を含む核酸分子。
  7. i)配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に対して少なくとも70%、80%、90%、95%、又は99%の配列同一性を有するか、又は、配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に対して100%の配列同一性を有し、又は
    ii)高ストリンジェントな条件下において、配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に規定の配列に対して相補的な配列を有するポリヌクレオチドにハイブリダイズする
    ポリヌクレオチド配列を含む請求項6に記載の核酸分子。
  8. 請求項6又は7に記載の核酸分子を含むベクター。
  9. 請求項6又は7に記載の組換え核酸分子を含む宿主細胞。
  10. 前記宿主細胞は、酵母、バクテリア、若しくはその他の微生物であるか、又は、哺乳動物、植物、若しくはその他の細胞培養である請求項9に記載の宿主細胞。
  11. 前記宿主細胞は大腸菌である請求項10に記載の宿主細胞。
  12. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のタンパク質により生成されるアルロース。
  13. アルロースの生成方法であって、
    果糖基質をアルロースに転換する条件下において、請求項1〜4のいずれか一項に記載のタンパク質を前記果糖基質に接触させるステップを含む方法。
  14. 前記タンパク質は、宿主細胞内に存在する請求項13に記載の方法。
  15. 前記タンパク質は、単離形態である請求項13に記載の方法。
  16. 前記条件には、前記タンパク質及び前記果糖基質を25℃〜75℃の温度範囲に維持することが含まれる請求項13〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記条件には、前記タンパク質及び前記果糖基質をpH4〜pH10の範囲に維持することが含まれる請求項13〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記条件には、前記果糖基質を75%〜95%(w/v)の濃度範囲に維持することが含まれる請求項13〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 核酸分子であって、
    i)配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に対して少なくとも70%の配列同一性を有し、又は
    ii)高ストリンジェントな条件下において、配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に規定の配列に対して相補的な配列を有するポリヌクレオチドにハイブリダイズする
    ポリヌクレオチド配列を含む核酸分子。
  20. ケトース3−エピメラーゼ活性を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列を含んだ組換え核酸分子を含む宿主細胞であって、
    前記ポリヌクレオチド配列は、
    i)配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に対して少なくとも70%の配列同一性を有し、又は
    ii)高ストリンジェントな条件下において、配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に規定の配列に対して相補的な配列を有するポリヌクレオチドにハイブリダイズする
    宿主細胞。
  21. ケトース3−エピメラーゼ活性を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含んだ核酸分子を含むベクターであって、
    前記ポリヌクレオチド配列は、
    i)配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に対して少なくとも70%の配列同一性を有し、又は
    ii)高ストリンジェントな条件下において、配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に規定の配列に対して相補的な配列を有するポリヌクレオチドにハイブリダイズする
    ベクター。
  22. アルロースの生成方法であって、
    i)ケトース3−エピメラーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド配列を有する核酸分子を含むベクターを提供するステップを含み、前記ポリヌクレオチド配列は、a)配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に対して少なくとも70%の配列同一性を有し、又は、b)高ストリンジェントな条件下において、配列番号5、配列番号1、又は配列番号3に規定の配列に対して相補的な配列を有するポリヌクレオチドにハイブリダイズし、前記方法はさらに、
    ii)前記ポリヌクレオチド配列にコードされたケトース3−エピメラーゼ活性を有する前記タンパク質を合成するステップと、
    iii)果糖をケトース3−エピメラーゼ活性を有する前記タンパク質に接触させ、果糖からアルロースへの転換を可能にする条件下において、前記果糖及び前記タンパク質を維持するステップと、
    iv)前記ステップiii)において生成した前記アルロースを少なくとも部分的に精製するステップとを含む方法。
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