JP2015502949A - 加水分解性シラン - Google Patents

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Abstract

本発明は、エラストマーの改質に有用で、しかも充填剤を含有するジエンエラストマー組成物用カップリング剤として有用な加水分解性シランに関する。特に、本発明は、三級アミン基とエーテル又はチオエーテル結合とを含有する、新規の加水分解性シランに関する。

Description

本発明は、エラストマーの改質に有用で、しかも充填剤を含有するジエンエラストマー組成物用カップリング剤として有用な加水分解性シランに関する。特に、本発明は、三級アミン基とエーテル又はチオエーテル結合とを含有する、新規の加水分解性シランに関する。
国際特許出願公開WO−A−2010/139473には、無機充填剤とエラストマーとの間のカップリング剤としての様々な加水分解性シランが記載されている。シランとしては、トリエトキシ(4−ビニルフェネチル)シラン及び3−(N−スチリルメチル−2−アミノエチルアミノ)プロピルトリエトキシシランなどの、不飽和置換基を有する芳香族基を含有するもの、及びN−(3−トリエトキシシリルプロピル)−ジヒドロミダゾール及び1−(3−トリエトキシシリルプロピル)−ピロールなどの複素環基を含有するものが挙げられる。
カップリング剤として推奨されている加水分解性シランの他の例としては、国際特許出願公開WO−A−2010/125124に記載の、アクリルオキシプロピルトリアルコキシシランなどのエステル基を含有する不飽和シランが挙げられる。
特開2008−163283号には、有機ケイ素化合物とアミン塩とを含むジエン合成ゴムが記載されている。
特開2005−249897号には、式(R1O)SiR2NH(R3OR4)(式中、R1は、1〜3Cアルキル基を表し、R2は、1〜8C直鎖アルキレン鎖を表し、R3は、1〜2C直鎖アルキレン鎖を表し、R4は、1〜4Cアルキル基を表す。)の化合物が記載されている。これらの化合物は、静電潜像の現像用キャリアとして用いられる磁性微粉末粒子の表面に配置された樹脂コーティングに使用される。
米国特許第7847117B号には、式(R1)Si−C(R2)−N(R3)−CH−OR4(式中、R1は、メチル又はエチルを表し、R2は、メチル又は水素を表し、R3は、メチル又は水素を表し、R4は、アルキル又は置換アルキル基を表す。)のアルキル(メトキシメチル)トリメチルシラニルーメチルアミンが記載されている。これらは、アルキルトリメチルシラニルメチルアミンを実質上当モル量のパラホルムアルデヒド及びメタノールと塩基存在下で反応させることにより調製される。
Izvestiya Akademii Nauk中のSeriya Khimicheskaya著の論文(1995)、(2,382〜3頁には、(R1O)2RSiCH2NHMe(式中、RはMeOであり、R1はMeであるか、又はRはEtOであり、R1はEtであるか、又はRはMeであり、R1はEtである。)とClCH2OR2(R2はMe又はEtである。)との、Et3N含有Et2O中での反応によって40−67%(R1O)2RSiCH2N(Me)CH2OR2が得られることが記載されている。
特開2004−085689号には、結合剤を含有するドライイメージング材料が記載されており、前記結合剤は、ビニルスルホニル基、トリメトキシシリル基、イソシアナート基又はエポキシ基を有する架橋剤で架橋された架橋部である。
特開2004−109586号及び同2004−085775号には、三級アミン基を有するいくつかの加水分解性シランが記載されている。
旧東ドイツ特許第206848号には、親水性結合剤と、官能基及び加水分解性基を有する有機ケイ素化合物である硬化剤と、を含有する、写真材料が記載されている。
The Russian Chemical Bulletin、第44巻(2)、1995、374〜375頁には、N−メチル−N−アルコキシメチルアミノエチル)ジアルコキシシランが記載されている。
本発明の加水分解性シランは、次の式を有する。
Figure 2015502949

(式中、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、nは1〜3までであり、Yは、1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Xは、−O−又は−NH−を表し、mは0又は1であり、Rは、上記のように定義された式R−Z−CH(R)−の基以外の1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表し、Rは、水素又は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表し、Zは、酸素又は硫黄原子を表し、Rは、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表すが、ただし、RがCH3のとき、Yは少なくとも2個の炭素原子を有するものとする。)
本発明の加水分解性シランは、ジエンエラストマーと、タイヤなどのエラストマー製品の製造に用いられるプロセス条件において強く結合することができる。エラストマーの加工に用いられる温度まで加熱すると、本発明の加水分解性シランのエーテルアミン部分は、非常に反応性の高い反応種を形成し、当該反応種がジエンエラストマー中に含まれるC=C結合と[2+3]環化付加によって反応すると考えられる。本発明の加水分解性シランは、表面水酸基を有する充填剤と、シラン基の加水分解によって強く結合し、その結果、非常に有効化カップリング剤を形成することができる。
本発明による、式:
Figure 2015502949

(前記式中、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、nは1〜3までであり、Yは、1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Xは、−O−又は−NH−を表し、mは0又は1であり、Rは、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表し、Rは、水素又は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表し、Zは、酸素又は硫黄原子を表し、Rは、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表す。)の加水分解性シランの調製方法は、式R−NH−(CH−C(O)−X)−Y−SiRR”3−nの二級アミノアルキルシラン(式中、R、R”、n、Y、X及びRは請求項1に定義された通りである。)を、式R−CHO(式中、R水素又は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表す。)のアルデヒド及び式RZH(式中、Zは、酸素又は硫黄原子を表し、Rは、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表す。)のアルコール又はチオールと反応させることを特徴とする。
aが3である加水分解性シランは、最大数の加水分解性基を有するので、好ましい場合がある。式RR’3−aSi−A(ここで、aは3である。)の基の例としては、トリエトキシシリルアルキル基若しくはトリメトキシシリルアルキル基などのトリアルコキシシリルアルキル基、又はトリアセトキシシリルアルキル基が挙げられる。しかしながら、aが2であるか又はaが1である加水分解性シランもまた、有用なカップリング剤である。かかる加水分解性シランにおいて、基R’は、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基である。好ましい基R’としては、メチル若しくはエチルなどの1〜4個の炭素原子を有するアルキル基が挙げられるが、R’は、ヘキシル若しくは2−エチルヘキシルなどの、それ以上の炭素原子を有するアルキル基でもあり得、又はフェニルなどのアリール基でもあり得る。式RR’3−aSi−A(ここで、aは2である。)の基の例としては、ジエトキシメチルシリルアルキル基、ジエトキシエチルシリルアルキル基、ジメトキシメチルシリルアルキル基又はジアセトキシメチルシリルアルキル基が挙げられる。
基Rがエトキシ基である加水分解性シランは、多くの場合、好ましい。アルコール又は酸RHは、シランが加水分解されるときに放出される可能性があり、前記アルコール及び酸の中でも、エタノールは、最も環境に優しい化合物である。
式−Y−SiRR”3−nの基において、Yは、1〜20個の炭素原子を有する2価の誘起スペーサ結合を表す。好ましくは、Yは、2〜20個の炭素原子を有する。Yは、好都合なことにアルキレン基であり得、特に2〜6個の炭素原子を有するアルキレン基であり得る。結合Yの好ましい例は、−(CH−基、−(CH−基、及び−CHCH(CH)CH−基である。式RR’3−aSi−Aの基は、例えば、3−(トリエトキシシリル)プロピル、4−(トリエトキシシリル)ブチル、2−メチル−3−(トリエトキシシリル)プロピル、3−(トリエトキシシリル)プロピル、3−トリアセトキシシリルプロピル、3−(ジエトキシメチルシリル)プロピル、3−(ジエトキシエチルシリル)プロピル又は3−(ジアセトキシメチルシリル)プロピル基であり得る。
アルデヒド及びアルコール又はチオールと反応する二級アミノアルキルシランは、式R−NH−(CH−C(O)−X)−Y−SiRR”3−nで表され、式中、R、R”、n、Y、Xは請求項1に定義された通りであり、Rは1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表す。基Rは、例えば、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表すことができる。例えば、基Rは、H(CH1〜8などのアルキル基、例えばメチル又はエチル基であり得る。あるいは、基Rは、アリール又はアラルキル基、例えばフェニル基又はベンジル基であり得る。mが0のとき、二級アミノアルキルシランは、例えば、CH−NH−(CH−Si(OCであり得る。あるいは、
mが1のとき、二級アミノアルキルシランは、例えば、CH−NH−CH−C(O)O−(CH−Si(OCであり得る。
二級アミノアルキルシラン及びアルコール又はチオールと反応するアルデヒドは、式R−CHOで表され、式中、Rは、水素又は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表す。好ましいアルデヒドはホルムアルデヒドであり、この場合、Rは水素を表す。ホルムアルデヒドは、例えば、パラホルムアルデヒドの形態で反応物に添加することができる。代替のアルデヒドとしては、アセトアルデヒド及びブチルアルデヒドが挙げられる。
本発明の好ましい一連の加水分解性シランでは、Zは酸素原子を表し、Rは、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表す。かかるシランは、式ROHのアルコールと二級アミノアルキルシラン及びアルデヒドとの反応により形成することができる。好適なアルコールの例としては、エタノール、メタノール、プロパノール、n−ブタノール、2−メチルプロパノール、t−ブタノール、n−ヘキサノール及び2−エチルヘキサノールが挙げられる。アルコールは、二級アミノアルキルシラン及びアルデヒドとの反応において、溶媒及び試薬の両方の役割を果たす可能性がある。
最も好ましいアルコールはエタノールであり、すなわち、Rは好ましくはエチルである。本発明の加水分解性シランがジエンエラストマー中に含まれるC=C結合と[2+3]環化付加によって反応すると、ROHのアルコールが発生する場合がある。エタノールは、最も環境に優しいアルコールなので、好ましい。
このタイプの加水分解性シランの例としては、
Figure 2015502949
が挙げられ、いずれも、溶媒及び試薬としてのエタノールの存在下における好適な二級アミノアルキルシランとパラホルムアルデヒドとの反応によって形成される。
次の式の加水分解性シラン
Figure 2015502949
は、別法として、有機溶媒中、式R1−NH−(CH−C(O)−X)−Y−SiRR”3−nの二級アミノアルキルシランと式ClCHORのクロロメチルエーテルとの、トリアルキルアミンなどの有機強塩基の存在下での反応により調製することができる。しかしながら、この反応には、ホルムアルデヒド及びアルコールROHを用いた好ましい反応に比べると、いくつか短所がある。塩基触媒及び溶媒はどちらも反応生成物から分離する必要があり、しかもより多くの副産物が形成される。その上、アルコール及びホルムアルデヒドは、クロロメチルエーテルよりもはるかに容易に入手できる試薬である。
あるいは、基Rは、式−Y−SiRR”3−qの基を表すこともでき、前記式中、Yは、1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、qは1〜3である。結合Yは、Yと同一であっても又は異なっていてもよく、qは、nと同一であっても又は異なっていてもよい。通常、基−Y−SiRR”3−qは、基−Y−SiRR”3−nと同一であり、すなわち、二級アミノアルキルシランは、式HN(−Y−SiRR”3−nで表される。二級アミノアルキルシランは、例えば、HN(−(CH−Si(OCであり得る。かかる二級アミノアルキルシランとホルムアルデヒド及びアルコールとから形成される本発明の加水分解性シランは、式R−Z−CH−N(−Y−SiRR”3−nで表される。かかる加水分解性シランには、シリカなどの充填剤と結合する加水分解性基Rが多数あるという利点がある。本発明の加水分解性シランは、例えば、次のものであり得る。
Figure 2015502949
あるいは、二級アミノアルキルシランは、例えば、次の式のビス(二級アミノアルキルシラン)であり得る。
R”3−nSi−Y−(X−C(O)−CH2)m−NH−(CH−NH−(CH−C(O)−X”)m”−Y**−SiRR”3−r
(式中、R、R”、n、Y、X及びmは上記に定義された通りであり、dは1〜8であり、Rは、水素又は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表し、Zは、酸素又は硫黄原子を表し、Rは、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表し、X”は、−O−又は−NH−を表し、m”は0又は1であり、Y**は、1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、rは1〜3である。)かかる二級アミノアルキルシランと式R−CHOのアルデヒド及び式ROHのアルコールとの反応は、次の式
Figure 2015502949
で表される本発明の加水分解性シランを形成し、前記式中、Rは、次の式の基を表す。
Figure 2015502949
二級アミノアルキルシランは、例えば、式:
(CO)Si−(CH−NH−(CH−NH−(CH−Si(OCであって、ホルムアルデヒド及びエタノールとの反応によって式:
Figure 2015502949
で表される本発明の加水分解性シランを形成するものであり得る。
あるいは、基Rは、式−(CH−C(O)OR10(式中、eは1〜8であり、R10は、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基、例えばエチルカルボキシメチル基又はメチル3−カルボキシプロピル基を表す。)のカルボキシアルキルエステル基であり得る。二級アミノアルキルシランは、例えば、式C−C(O)O−CH−NH−(CH−Si(OCであって、ホルムアルデヒド及びエタノールとの反応によって式:
Figure 2015502949
で表される本発明の加水分解性シランを形成するものであり得る。
あるいは、二級アミノアルキルシラン及びアルデヒドと反応する式ROHのアルコールは、式−((CH2)O)−R(式中、aは1〜3であり、bは1〜6であり、Rは、水素又は1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表す。)の基であり得る。この場合、アルコールROHは、エチレングリコール又はプロピレングリコールなどのジオール、ポリオキシエチレングリコール又はポリオキシプロピレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコール、エトキシエタノール又はメトキシエタノールなどのエーテルアルコール、又はエトキシエトキシエタノールなどのポリオキシアルキレングリコールモノエーテルである。
アルコールROHがエーテルアルコール又はポリオキシアルキレングリコールモノエーテルのとき、式R−NH−(CH−C−X)−Y−SiRR”3−nの二級アミノアルキルシラン及び式R−CHOのアルデヒドとの反応により、次の式の加水分解性シランが形成される。
Figure 2015502949
(式中、Rは、アルコキシアルキル基又はポリ(アルコキシ)アルキル基を表す。)かかる加水分解性シランの例は、次の化合物:
Figure 2015502949
であって、エトキシエタノールとN−メチル−3−(トリエトキシシリル)プロピルアミン及びホルムアルデヒドとの反応によって形成されるものである。
アルコールROHがジオール又はポリオキシアルキレングリコールのとき、二級アミノアルキルシラン及びアルデヒドとの反応により、ジオール又はポリオキシアルキレングリコールが化学量論上、過剰に使用されるのであれば、ジオール又はポリオキシアルキレングルコールの両方のアルコール基と反応することでビス(シリルアルキルアミノアルキル)エーテルが形成されることもある。式−((CH2)O)−R(式中、aは1〜3であり、bは1〜6であり、Rは水素を表す。)のジオール又はポリオキシアルキレングリコールと、式R−N−(CH−C−X)−Y−SiRR”3−nの二級アミノアルキルシラン及びR−CHOのアルデヒドとの反応により、次の式のビス(シリルアルキルアミノアルキル)エーテルが形成される可能性もある。
Figure 2015502949
ビス(シリルアルキルアミノアルキル)エーテルの例は、
Figure 2015502949
であって、エチレングリコールとN−メチル−3−(トリエトキシシリル)プロピルアミン及びホルムアルデヒドとの反応によって形成されるものである。ジオール又はポリオキシアルキレングリコールと式R−N−(CH−C−X)−Y−SiRR”3−nの二級アミノアルキルシラン及び式R−CHOのアルデヒドとの反応生成物は、次の式のビス(シリルアルキルアミノアルキル)エーテル:
Figure 2015502949
と次の式の加水分解性シラン:
Figure 2015502949
との混合物であってよく、前記式中、Rは、式−((CHO)−Hのヒドロキシアルキル基又はポリ(アルコキシ)アルキル基を表す。
好ましくは、Zは酸素である。
Zが硫黄のとき、すなわち、試薬RZHがチオールのとき、チオールは、好ましくは単なるアルキルチオールではない。というのも、エラストマーの加工に用いられる温度まで加熱したときにジエンエラストマー中に含まれるC=C結合との反応中に、悪臭を放つアルキルチオールが生じ得るためである。チオールRSH中の基Rは、好ましくは固定基を含有するので、発生したチオールはいずれもエラストマー組成物中で化学結合したままとなる。最も好ましくは、基Rは加水分解性基を含有する。というのも、加水分解性基はシラン基の加水分解によって充填剤と強く結合し得るためである。Rは、例えば、式−Y”−SiRR”3−p(式中、Y”は、1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、pは1〜3である。)の基であり得る。チオールは、例えば、HS−(CH−Si(OCであり得る。
式HS−Y”−SiRR”3−pのチオールは、式R−NH−(CH−C−X)−Y−SiRR”3−nの二級アミノアルキルシラン及び式R−CHOのアルデヒドと反応して次の式の加水分解性シランを形成する可能性がある。
Figure 2015502949
かかる加水分解性シランとしては、
Figure 2015502949
であって、HS−(CH−Si(OC
−C(O)O−CH−NH−(CH−Si(OC及びホルムアルデヒドとの反応によって形成されるもの、
Figure 2015502949
であって、HS−(CH−Si(OCとCH−NH−CH−C(O)O−(CH−Si(OC及びホルムアルデヒドとの反応によって形成されるもの、
Figure 2015502949
であって、HS−(CH−Si(OCとHN(−(CH−Si(OC及びホルムアルデヒドとの反応によって形成されるもの、及び
Figure 2015502949
であって、HS−(CH−Si(OCとCH−NH−(CH−Si(OC及びホルムアルデヒドとの反応によって形成されるもの、が挙げられる。
不飽和シランは、部分的に加水分解され、シロキサン結合を含有するオリゴマーへと縮合され得る。大抵のエンドユーザにとっては、不飽和シランと表面水酸基を有する充填剤との結合を増強するように、かかるオリゴマーがなお不飽和シランモノマー単位1個に付きSiと結合される加水分解性基を少なくとも1個含有することが好ましい。
本発明は、請求項1に記載の加水分解性シランであって、Zが酸素原子を表し、R3が、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表す、シランを提供する。
本発明は、Yが、2〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサを表す、加水分解性シランを提供する。
本発明は、Zが酸素原子を表し、R3が、式−((CH2)aO)b−R4の基を表し、式中、aが1〜3であり、bが1〜6であり、R4が、水素又は1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表す、加水分解性シランを提供する。
本発明は、R4が、水素又は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表す、加水分解性シランを提供する。
本発明は、R4が次の式の基を表す、加水分解性シランを提供する。
Figure 2015502949
(式中、R6は、水素又は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表し、R7は、水素又は1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表し、X’は、−O−又は−NH−を表し、m’は0又は1であり、Y’は、1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、n’は、1〜3である。)
本発明は、Zが硫黄原子を表し、R3が式−Y”−SiRpR”3−p(式中、Y”は、1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、pは1〜3である。)の基を表す、加水分解性シランを提供する。
本発明は、R1が、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表す、加水分解性シランを提供する。
本発明は、R1が、−Y−SiRqR”3−q(式中、Yは、1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、qは1〜3である。)の基を表す、加水分解性シランを提供する。
本発明は、R1が次の式の基を表す、加水分解性シランを提供する。
Figure 2015502949
(式中、dは1〜8であり、Rは、水素又は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表し、Zは、酸素又は硫黄原子を表し、Rは、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表し、X”は、−O−又は−NH−を表し、m”は0又は1であり、Y**は、1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、rは1〜3である。)
本発明は、R1が、式−(CH2)e−C(O)OR10(式中、eは1〜8であり、R10は、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表す。)の基を表す、加水分解性シランを提供する。
本発明は、R2が水素である、加水分解性シランを提供する。
本発明は、基Rがそれぞれ、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基である、加水分解性シランを提供する。
本発明は、基Rがそれぞれエトキシ基である、加水分解性シランを提供する。
本発明は、aが3である、加水分解性シランを提供する。
本発明は、Yが、2〜6個の炭素原子を有するアルキレン基を表す、加水分解性シランを提供する。
本発明は、次の式の加水分解性シランを提供する。
Figure 2015502949
好ましくは、シランは、部分的に加水分解されて、シロキサン結合を含有するオリゴマーへと縮合される。
本発明は、次の式:
Figure 2015502949
(式中、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、nは1〜3までであり、Yは、1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Xは、−O−又は−NH−を表し、mは0又は1であり、Rは、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表し、Rは、水素又は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表し、Zは、酸素又は硫黄原子を表し、Rは、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表す。)の加水分解性シランの調製方法であって、式R−NH−(CH−C(O)−X)−Y−SiRR”3−n(式中、R、R”、n、Y、X及びRは、請求項1に定義された通りである。)の二級アミノアルキルシランを、式R−CHO(式中、Rは、水素又1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表す。)のアルデヒド及び式RZH(式中、Zは、酸素又は硫黄原子を表し、R1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表す。)のアルコール又はチオールと反応させる、方法を提供する。
好ましくは、二級アミノアルキルシランとアルデヒド及びアルコール又はチオールとは、30〜200℃、好ましくは30〜78℃までの範囲の温度で反応させる。反応温度は、用いられるアルコールの沸点(メタノール:64.7℃、エタノール:78℃、1−プロパノール:97℃、オクタノール:196℃、イソプロパノール:82℃)以下となるように選択する。
以降に、ジエンエラストマーと反応する加水分解性シランの調製例を挙げる。
Figure 2015502949
(実施例1)
N−(エトキシメチル)−N−(メチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシランの詳細な合成。
冷却器、窒素掃引及びマグネチックスターラを装備した1Lの2つ口丸底フラスコに、359.7gのN−メチル−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、45.87gのパラホルムアルデヒド、及び300mLのエタノールを入れた。懸濁液を激しく撹拌し、窒素の不活性雰囲気下で80℃まで加熱した。反応混合物中の固体粒子が完全に消失するまでエタノールの還流を1時間未満続けてから、エタノールを真空下で除去した。蒸留により、N−エトキシメチル−N−メチル−3−アミノプロピルトリエトキシシラン(87℃、7Pa(7×10−2mbar))を未反応の二級アミンから単離して、純度90+モル%及び収率20%でアルコキシメチルアミノシランを得た。エトキシメチルアミン構造の形成とトリエトキシシラン部分の保存はいずれも、核磁気共鳴によって確認した。
(実施例2)
Figure 2015502949
N−(エトキシメチル)−N,N−ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)アミンの詳細な合成。冷却器、窒素掃引及びマグネチックスターラを装備した1Lの2つ口丸底フラスコに、343.1gのN,N−ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)アミン、24.2gのパラホルムアルデヒド、及び200mLのエタノールを入れた。懸濁液を激しく撹拌し、窒素の不活性雰囲気下で80℃まで加熱した。反応混合物中の固体粒子が完全に消失するまでエタノールの還流を5分未満続けてから、エタノールを真空下で除去した。最終生成物を、純度99+%及び収率95%で単離した。エトキシメチルアミン構造の形成とトリエトキシシラン部分の保存はいずれも、核磁気共鳴によって確認した。
(実施例3)
Figure 2015502949
N−(メトキシメチル)−N−フェニル−N−(3−トリメトキシシリルプロピル)アミンの詳細な合成。冷却器、窒素掃引及びマグネチックスターラを装備した250mLの2つ口丸底フラスコに、44.1gのN−フェニル−N−(3−トリメトキシシリルプロピル)アミン、5.2gのパラホルムアルデヒド、及び35mLのメタノールを入れた。懸濁液を激しく撹拌し、窒素の不活性雰囲気下で65℃まで加熱した。メタノールの還流は、反応混合物中の固体粒子が完全に消失するまで1時間未満続けてから、メタノールを真空下で除去した。メトキシメチルアミン構造の形成とトリメトキシシラン部分の保存はいずれも、核磁気共鳴によって確認した。
机上の実験例4〜10:
机上の実験例4
Figure 2015502949
N−(エトキシメチル)−(3−トリエトキシシリルプロピル)サルコシネートの詳細な合成。冷却器、窒素掃引及びマグネチックスターラを装備した250mLの2つ口丸底フラスコに、44.0gの3−(3−トリエトキシシリルプロピル)サルコシネート、4.5gのパラホルムアルデヒド、及び50mLのエタノールを入れる。懸濁液を激しく撹拌し、窒素の不活性雰囲気下で80℃まで加熱する。反応混合物中の固体粒子が完全に消失するまでエタノールの還流を1時間未満続けてから、エタノールを真空下で除去する。薄膜蒸留法によって、N−(エトキシメチル)−(3−トリエトキシシリルプロピル)サルコシネートを出発物質である二級アミンから単離する。エトキシメチルアミン構造の形成とトリエトキシシラン部分の保存をいずれも、核磁気共鳴によって確認する。
机上の実験例5
Figure 2015502949
N−(エトキシメチル)−N−(3−トリエトキシシリルプロピル)エチルクリシネートの詳細な合成。冷却器、窒素掃引及びマグネチックスターラを装備した250mLの2つ口丸底フラスコに、46.1gのN−(3−トリエトキシシリルプロピル)エチルクリシネート、4.5gのパラホルムアルデヒド、及び50mLのエタノールを入れる。懸濁液を激しく撹拌し、窒素の不活性雰囲気下で80℃まで加熱する。反応混合物中の固体粒子が完全に消失するまでエタノールの還流を1時間未満続けてから、エタノールを真空下で除去する。薄膜蒸留法によって、N−(エトキシメチル)−N−(3−トリエトキシシリルプロピル)エチルクリシネートを出発物質である二級アミンから単離する。エトキシメチルアミン構造の形成とトリエトキシシラン部分の保存をいずれも、核磁気共鳴によって確認する。
机上の実験例6
Figure 2015502949
N−(エトキシメチル)−N−ベンジル−N−(3−トリエトキシシリルプロピル)アミンの詳細な合成。冷却器、窒素掃引及びマグネチックスターラを装備した250mLの2つ口丸底フラスコに、46.7gのN−ベンジル−N−(3−トリエトキシシリルプロピル)アミン、4.5gのパラホルムアルデヒド、及び50mLのエタノールを入れる。懸濁液を激しく撹拌し、窒素の不活性雰囲気下で80℃まで加熱する。反応混合物中の固体粒子が完全に消失するまでエタノールの還流を1時間未満続けてから、エタノールを真空下で除去する。薄膜蒸留法によって、N−(エトキシメチル)−N−ベンジル−N−(3−トリエトキシシリルプロピル)アミンを出発物質である二級アミンから単離する。エトキシメチルアミン構造の形成とトリエトキシシラン部分の保存をいずれも、核磁気共鳴によって確認する。
机上の実験例7
Figure 2015502949
N−(2−エトキシエトキシメチル)−N−メチル−N−(3−トリエトキシシリルプロピル)アミンの詳細な合成。冷却器、窒素掃引及びマグネチックスターラを装備した250mLの2つ口丸底フラスコに、35.3gのN−メチル−N−(3−トリエトキシシリルプロピル)アミン、4.5gのパラホルムアルデヒド、及び50mLの2−エトキシエタノールを入れる。懸濁液を激しく撹拌し、窒素の不活性雰囲気下で80℃まで加熱する。加熱還流は、反応混合物中の固体粒子が完全に消失するまで1時間未満続けてから、2−エトキシエタノールを真空下で除去する。薄膜蒸留法によって、N−(2−エトキシエトキシメチル)−N−メチル−N−(3−トリエトキシシリルプロピル)アミンを出発物質である二級アミンから単離する。エトキシメチルアミン構造の形成とトリエトキシシラン部分の保存をいずれも、核磁気共鳴によって確認する。
机上の実験例8
Figure 2015502949
N−(3−トリエトキシシリルプロピル)−N−(3−トリエトキシシリルプロピルチオメチル)エチルグリシネートの詳細な合成。冷却器、窒素掃引及びマグネチックスターラを装備した500mLの2つ口丸底フラスコに、61.5gのN−(3−トリエトキシシリルプロピル)エチルグリシネート、6.0gのパラホルムアルデヒド、及び50mLのトルエンを入れる。混合物を3時間40分間還流させ、生じた水はDean−Stark装置を用いて除去する。次に、47.7gトリエトキシ(3−メルカプトプロピル)シランを加えて、還流を更に1時間続ける。固形分を濾紙で濾過することによりN,N−ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)−N−(3−トリエトキシシリルプロピルチオメチル)アミンを精製した後、真空下で揮発性物質を蒸発させる。チオメチルアミン構造の形成とトリエトキシシラン部分の保存をいずれも、核磁気共鳴によって確認する。
机上の実験例9
Figure 2015502949
N,N−ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)−N−(3−トリエトキシシリルプロピルチオメチル)アミンの詳細な合成。冷却器、窒素掃引及びマグネチックスターラを装備した500mLの2つ口丸底フラスコに、85.2gN,N−ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)アミン、6.0gのパラホルムアルデヒド、及び50mLのトルエンを入れた。混合物を3時間40分間還流させ、生じた水はDean−Stark装置を用いて除去した。次に、47.7gトリエトキシ(3−メルカプトプロピル)シランを加えて、還流を更に1時間続けた。固形分を濾紙で濾過することによりN,N−ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)−N−(3−トリエトキシシリルプロピルチオメチル)アミンを単離した後、真空下で揮発性不純物を蒸発させた(100℃、1kPa(10mbar))。純度は73%であり、収率は92%であった。チオメチルアミン構造の形成とトリエトキシシラン部分の保存をいずれも、核磁気共鳴によって確認した。
机上の実験例10
Figure 2015502949
N−(3−トリエトキシシリルプロピルチオメチル)−(3−トロエトキシシリルプロピル)サルコシネートの詳細な合成。冷却器、窒素掃引及びマグネチックスターラを装備した500mLの2つ口丸底フラスコに、61.5g(3−トリエトキシシリルプロピル)サルコシネート、6.0gのパラホルムアルデヒド、及び50mLのトルエンを入れる。混合物を3時間40分間還流させ、生じた水はDean−Stark装置を用いて除去する。次に、47.7gトリエトキシ(3−メルカプトプロピル)シランを加えて、還流を更に1時間続ける。固形分を濾紙で濾過することにより、N−(3−トリエトキシシリルプロピルチオメチル)−(3−トロエトキシシリルプロピル)サルコシネートを精製した後、真空下で揮発性不純物を蒸発させる(100℃、1kPa(10mbar))。チオメチルアミン構造の形成とトリエトキシシラン部分の保存をいずれも、核磁気共鳴によって確認する。

Claims (31)

  1. 式:
    Figure 2015502949
    (式中、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、nは1〜3であり、Yは1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Xは−O−又は−NH−を表し、mは0又は1であり、Rは1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表し、Rは水素又は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表し、Zは酸素又は硫黄原子を表し、Rは1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表すが、ただし、R3がCH3のとき、Yは少なくとも2個の炭素原子を含有するものとする。)で表される、加水分解性シラン。
  2. Yが炭素原子を1個有するとき、mは0であり、R2は水素を表し、R3はヒドロカルビル基を表し、R3は、少なくとも2個の炭素原子を有する、請求項1に記載の加水分解性シラン。
  3. Zは酸素原子を表し、R3は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表す、請求項1に記載の加水分解性シラン。
  4. Yは、2〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサを表す、請求項1〜3のいずれか一項に記載の加水分解性シラン。
  5. Zは酸素原子を表し、R3は、式−((CH2)aO)b−R4(式中、aは1〜3であり、bは1〜6であり、R4は、水素又は1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表す。)の基を表す、請求項1に記載の加水分解性シラン。
  6. R4は、水素又は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表す、請求項5に記載の加水分解性シラン。
  7. R4が、式:
    Figure 2015502949
    (式中、R6は、水素又は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表し、R7は、水素又は1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表し、X’は、−O−又は−NHを表し、m’は0又は1であり、Y’は、1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、n’は1〜3である。)の基を表す、請求項5に記載の加水分解性シラン。
  8. Zが硫黄原子であり、R3が、式−Y”−SiRpR”3−p(式中、Y”は、1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、pは1〜3である。)の基を表す、請求項1に記載の加水分解性シラン。
  9. R1が、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表す、請求項1〜8のいずれか一項に記載の加水分解性シラン。
  10. R1が、式−Y−SiRqR”3−q(式中、Yは、1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、pは1〜3である。)の基を表す、請求項1〜8のいずれか一項に記載の加水分解性シラン。
  11. R1が、式:
    Figure 2015502949
    (式中、dは1〜8であり、Rは、水素又は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表し、Zは、酸素又は硫黄原子を表し、Rは、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表し、X”は、−O−又は−NH−であり、m”は0又は1であり、Y**は、1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、rは1〜3である。)の基を表す、請求項1〜8のいずれか一項に記載の加水分解性シラン。
  12. R1が、式−(CH2)e−C(O)OR10(式中、eは1〜8であり、R10は、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表す。)の基を表す、請求項1〜8のいずれか一項に記載の加水分解性シラン。
  13. R2が水素を表す、請求項1〜12のいずれか一項に記載の加水分解性シラン。
  14. 基Rがそれぞれ、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の加水分解性シラン。
  15. 基Rがそれぞれエトキシ基である、請求項14に記載の加水分解性シラン。
  16. aが3である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の加水分解性シラン。
  17. Yが、2〜6個の炭素原子を有するアルキレン基を表す、請求項1〜16のいずれか一項に記載の加水分解性シラン。
  18. 次の式の加水分解性シラン。
    Figure 2015502949
  19. 次の式の加水分解性シラン。
    Figure 2015502949
  20. 次の式の加水分解性シラン。
    Figure 2015502949
  21. 次の式の加水分解性シラン。
    Figure 2015502949
  22. 次の式の加水分解性シラン。
    Figure 2015502949
  23. 次の式の加水分解性シラン。
    Figure 2015502949
  24. 次の式の加水分解性シラン。
    Figure 2015502949
  25. 次の式の加水分解性シラン。
    Figure 2015502949
  26. 次の式の加水分解性シラン。
    Figure 2015502949
  27. 次の式の加水分解性シラン。
    Figure 2015502949
  28. 次の式の加水分解性シラン。
    Figure 2015502949
  29. 前記シランが、部分的に加水分解されて、シロキサン結合を含有するオリゴマーへと縮合される、請求項1〜28のいずれか一項に記載の加水分解性シラン。
  30. 式:
    Figure 2015502949
    (式中、Rはそれぞれ加水分解性基を表し、R”はそれぞれ、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基を表し、nは1〜3までであり、Yは、1〜20個の炭素原子を有する二価の有機スペーサ結合を表し、Xは、−O−又は−NH−を表し、mは0又は1であり、R1は、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表し、R2は、水素又は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表し、Zは、酸素又は硫黄原子を表し、R3は、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表す。)の加水分解性シランの調製方法であって、式R1−NH−(CH2−C(O)−X)m−Y−SiRnR”3−n(式中、R、R”、n、Y、X及びR1は、請求項1に定義された通りである。)の二級アミノアルキルシランを、式R2−CHO(式中、R2は、1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基を表す。)のアルデヒド及び式R3ZH(式中、Zは、酸素又は硫黄原子を表し、R3は、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル若しくは置換ヒドロカルビル基を表す。)のアルコール又はチオールと反応させる、方法。
  31. 前記二級アミノアルコキシシランと、前記アルデヒド及び前記アルコール又はチオールとを、30〜200℃までの範囲の温度で反応させる、請求項30に記載の方法。
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