JP3386959B2 - コーティング組成物及びそれを塗布した金属材料 - Google Patents

コーティング組成物及びそれを塗布した金属材料

Info

Publication number
JP3386959B2
JP3386959B2 JP25469896A JP25469896A JP3386959B2 JP 3386959 B2 JP3386959 B2 JP 3386959B2 JP 25469896 A JP25469896 A JP 25469896A JP 25469896 A JP25469896 A JP 25469896A JP 3386959 B2 JP3386959 B2 JP 3386959B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
silicic acid
metal material
metal
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25469896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1095933A (ja
Inventor
克之 土田
正志 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17268621&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3386959(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Japan Energy Corp filed Critical Japan Energy Corp
Priority to JP25469896A priority Critical patent/JP3386959B2/ja
Publication of JPH1095933A publication Critical patent/JPH1095933A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3386959B2 publication Critical patent/JP3386959B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅、鉄鋼、アルミ
ニウム製品などの金属の防錆性と塗料(樹脂)との密着
性の改善を行うためのコーティング組成物、またそれに
より表面処理された基材に関する。
【0002】
【従来の技術】各種金属に対する要求はさまざまである
が、おもに防錆性と塗料や樹脂等との接着(密着)性が
要求されている。鉄鋼製品は建築物、自動車、船舶、缶
など様々なところで使用されているが、防錆性に対して
強い要求がある。鉄製品の防錆剤には、従来、水溶性防
錆剤、気化性防錆剤、油性防錆剤等の各種防錆剤が使用
されている。一般的に水溶性防錆剤は一時的短時間の防
錆を目的とし、長期の防錆には用いられていない。また
気化性防錆剤は密閉状態で本来の防錆力を発揮するもの
である。油性防錆剤は比較的防錆力が強く長期の防錆に
耐えるものであり、液状の防錆油、粘着性の防錆グリー
ス、防錆添加剤や皮膜形成剤等を揮発性有機溶剤に溶解
したもの等がある。しかし防錆油や防錆グリースは、表
面処理後にべたつきが生じ、塗膜等の下塗り材として使
用できない。又、防錆添加剤や皮膜形成剤等を揮発性有
機溶剤に溶解したものは厚膜化しないと十分な防錆効果
を発揮しない。
【0003】又、鉄の錆を抑制するために亜鉛めっき鋼
板が市販されているが、これは鉄よりイオン化傾向が大
きい亜鉛の犠牲防食作用により鉄の錆を防止するもので
あり、さらに亜鉛めっき層の表面にクロメート処理等の
化成処理を施すことにより亜鉛層の白錆を防止し、耐食
性を一層強化している。しかしこのクロメート処理は、
薄い被膜においても高い防錆性が得られるものの、環境
上の問題からこれに変わる防錆被膜が望まれている。現
在タンニン酸が亜鉛めっき鋼板の防錆被膜として提案さ
れているが、クロメート処理に比べて防錆性が十分に得
られず、又、塗膜密着性も十分であるとはいえない現状
にある。
【0004】銅製品には、上記クロメート処理の他に、
ベンゾトリアゾールが防錆剤として一般的に使用されて
いる。これは優れた防錆性を示すものの、樹脂等との接
着性が十分に得られない。樹脂等の接着性の改善は一般
的にはシンカップリング剤処理が提案されているが、
市販のシランカップリング剤では銅の防錆性が十分に得
られないのが現状である。
【0005】又、アルミニウムまたはアルミニウム合金
は軽量であるため各種分野において注目されている。し
かし表面に酸化アルミニウムの被膜が形成されているた
めアルミニウムに対して直接塗料をぬっても、その密着
性は十分ではない。塗装下地用の化成処理方法として多
くの方法が提案され、今日でも多数の特許が発表されて
いるが、現状では米国やわが国においてはクロメート法
が主流となっている。しかしながら、上記亜鉛めっき鋼
板と同様にクロメート処理は環境上好ましくなく、ノン
クロメート処理が望まれている。また、金属表面に耐食
性、帯電防止性等の特性を付与する目的でケイ酸のアル
カリ金属塩水溶液で処理する方法が提案されているが、
その処理温度が高かったり、後処理として沸騰水浸漬や
酸浸漬を行い、アルカリ金属を除去しなければ所望の特
性は得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこうした要請
に対応できる、すなわち金属、特には銅、鉄鋼およびア
ルミニウム製品に対して、金属表面に強く吸着し、薄膜
においても防錆作用を有し、かつ樹脂との密着性に優れ
たコーティング組成物、またその表面処理された金属を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討し
た結果、ケイ酸に特定の有機ケイ素化合物を添加したコ
ーティング組成物が金属表面に対して優れた防錆作用を
有することを見出した。
【0008】本発明はかかる知見に基づきなされたもの
であり、その要旨は、 (1)ケイ酸に下記一般式(1)〜(3)で表される有
機ケイ素化合物より選ばれる1種以上を添加してなるこ
とを特徴とする金属材料用コーティング組成物、 RSi(OR 3−n (1) 〔式中、Rはエポキシ基、ビニル基、メタクリル基、
アミノ基、メルカプト基、イミダゾール基、ハロゲン
基、水酸基、スチリル基、アクリル基のうち、1種以上
で置換された炭化水素であり、エーテル結合やエステル
結合を含んでいてもよい。R,Rは炭素数1〜5の
アルキル基であり、エーテル基を含んでいてもよい。n
は1〜3の整数を示す〕 RSi(OR 3−n (2) 〔式中、R,Rは上記一般式(1)と同義、R
【0009】
【化3】
【0010】mは2〜10、x,yは0または1、R5
は炭素数1〜5のアルキル基、R6は水素、炭素数1〜
5のアルキル基又は
【0011】
【化4】
【0012】であり、Zは0または1,R7はーSi(OR2)R
3 3−nを含んでいてもよい炭化水素基(R2,R3,n は上記
一般式(1)と同義)を示す]Si(OR8)4 (3)
(式中、R8 は炭素数1〜5のアルキル基を示す)(2)
ケイ酸がケイ酸の金属塩から金属を除去したケイ酸であ
ることを特徴とする前記(1)記載の金属材料用コーテ
ィング組成物、)前記(1)又は(2)記載のコー
ティング組成物を塗布したことを特徴とする耐食性に優
れた金属材料、()前記()に記載の金属材料に、
さらに上記一般式(1)〜(3)で表される有機ケイ素
化合物より選ばれる1種以上を塗布したことを特徴とす
る耐食性に優れた金属材料、()金属材料があらかじ
めケイ酸の金属塩で前処理されたものであることを特徴
とする前記()または()記載の耐食性に優れた金
属材料にある。
【0013】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本
発明のコーティング組成物に使用するケイ酸としては、
ケイ酸の金属塩から金属を除去したケイ酸がとくに好ま
しい。ケイ酸の金属塩からの金属の除去方法としては、
(1)ケイ酸の金属塩をシラノールより強酸性の酸を含
有する水溶液中に添加した後、アルコール、ケトン、エ
ーテル等の水溶性有機溶媒を添加し、一定時間撹拌後、
塩析してケイ酸の含有した有機層を分離する、(2)ケ
イ酸の金属塩の水溶液中にイオン交換樹脂を添加するこ
とにより、金属を水素に交換する、等が好ましい。上記
(1)の方法で使用される酸は、シラノールより強酸性
の酸であれば本発明の効果を十分発揮するが、塩酸、硫
酸等の無機酸が有機層に混入する可能性が少ないため好
ましい。又、塩析は無機塩類を溶液中に添加すればよ
い。塩析に用いられる無機塩類としては、食塩、塩化カ
リウム、炭酸カリウム、塩化カルシウム、塩化アンモニ
ウム、硫酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、硫酸アンモニ
ウム、硫酸マグネシウム等である。この中で食塩が安価
であり、また温度により溶解度の差があまりないため好
ましい。又、水溶性有機溶媒としては、塩析後に水層か
ら分離する溶媒であればいずれでも良いが、高沸点でな
いこと、ケイ酸の縮合触媒にならないこと等が必要であ
り、n−プロパノール、i−プロパノール、t−ブチル
アルコール等のアルコール、アセトン等のケトン、テト
ラヒドロフラン等のエーテル等が好ましい。
【0014】また、ケイ酸と有機ケイ素化合物とからな
るコーティング剤の場合にはイソプロパノール又はテト
ラヒドロフランがとくに好ましい。上記(2)の方法で
使用されるイオン交換樹脂は、ケイ酸の金属塩の金属部
分を水素に交換するものであればよく、陽イオン交換樹
脂が適しており、例えばアーバンリスト15〔オルガノ
(株)製〕等が挙げられる。
【0015】使用されるケイ酸の金属塩は、天然のもの
でも合成品でもよく、例えばケイ酸カルシウム、ケイ酸
ナトリウム、ケイ酸カリウム等が挙げられる。上記
(1)または(2)で得られたケイ酸溶液の濃度は、
0.01g/l〜100g/lであれば本発明の効果を
発揮する。0.01g/l未満では金属に表面処理した
ときに十分な造膜性が得られず、防錆性が十分でない。
また、100g/lを超えるとケイ酸がゲル化しやす
く、溶液の安定性の点で好ましくない。ケイ酸濃度は
0.1g/l〜40g/lが特に好ましい。
【0016】上記ケイ酸溶液に特定のアルコキシシラン
を添加すると、撥水性が向上し、防錆性がさらに改善さ
れる。又、有機物との濡れ性も向上するため塗料等の樹
脂との密着性も向上する。本発明に使用する有機ケイ素
化合物であるアルコキシシランの種類としては、下記一
般式(1)〜(3)に示した化合物であれば本発明の効
果を十分発揮する。一般式(1)および(2)の化合物
は、防錆性および樹脂の接着性の向上に寄与し、一般式
(3)のテトラアルコキシシランは、主に防錆性の向上
に寄与する。
【0017】 R1Si(OR2n3 3-n (1) 〔式中、R1はエポキシ基、ビニル基、メタクリル基、
アミノ基、メルカプト基、イミダゾール基、ハロゲン、
水酸基、スチリル基、アクリル基のうち、1種以上で置
換された炭化水素であり、エーテル結合やエステル結合
を含んでいてもよい。R2,R3は炭素数1〜5のアルキ
ル基であり、エーテル結合を含んでいてもよい。nは1
〜3の整数を示す〕 R4Si(OR2n3 3-n (2) 〔式中、R2,R3は上記一般式(1)と同義、R4
【0018】
【化5】
【0019】mは2〜10、x,yは0または1、R5
は炭素数1〜5のアルキル基、R6は水素炭素数1〜5
のアルキル基又は
【0020】
【化6】
【0021】であり、Zは0または1、R7は−Si
(OR2n3 3-nを含んでいてもよい炭化水素基
(R2,R3,nは上記一般式(1)と同義)を示す〕 Si(OR84 (3) (式中、R8は炭素数1〜5のアルキル基を示す) 一般式(1)におけるR1で示される炭化水素は、エポ
キシ基、ビニル基、メタクリル基、アミノ基、メルカプ
ト基、イミダゾール基、ハロゲン、水酸基、スチリル
基、アクリル基のうち、1種以上で置換された炭素数1
〜20のアルキル基、シクロアルキル基、あるいはフェ
ニル基が好ましい。また一般式(2)におけるR7で示
される炭化水素は好ましくは炭素数1〜20であり、ア
ルコキシシリル基を含んでいてもよい。
【0022】上記一般式(1)で表わされる有機ケイ素
化合物であるシランカップリング剤としては、アルコキ
シ基が1分子中に多い方がケイ酸との反応性が向上する
ため、nは2または3が好ましい。シランカップリング
剤としては、市販されているものでも合成したものでも
よく、アミノ系、エポキシ系、アクリル系、クロロアル
キル系、ビニル系、カチオニックスチリル系、メルカプ
ト系、イミダゾール系が好ましい。アミノ系シランカッ
プリング剤としては、3−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン等が好
ましい。エポキシ系シランカップリング剤としては、3
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリ
シドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキ
シプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシ
プロピルメチルジエトキシシラン、β−(3,4エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等が好ま
しい。アクリル系シランカップリング剤としては、3−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタ
クリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタ
クリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリ
ロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−アクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン等が好ましい。クロロ
アルキル系シランカップリング剤としては、3−クロロ
プロピルトリメトキシシラン等が好ましい。ビニル系シ
ランカップリング剤としては、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(βメト
キシエトキシ)シラン等が好ましい。カチオニックスチ
リル系シランカップリング剤としては、N−β−(N−
ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン・塩酸塩等が好ましい。メルカプト系
シランカップリング剤としては、3−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン等が好ましい。イミダゾール系シ
ランカップリング剤としては、下記一般式(4),(5
−1),(5−2),(5−3)で示した化合物が好ま
しい。一般式(4)の化合物はクロロアルキルシランと
イミダゾールの脱塩化水素反応により合成され、又、一
般式(5)の化合物はイミダゾールとエポキシ系シラン
カップリング剤との反応により合成される。
【0023】
【化7】
【0024】(R1,R2,R3は水素、アルキル基、ビ
ニル基、フェニル基又はベンジル基である。R4は炭素
数1〜5のアルキル基又はアルコキシアルキル基であ
る。R5は炭素数1〜5のアルキル基である。mは1〜
10、nは1〜3の整数である。ただし、R2,R3は結
合してベンゼン環を形成してもよく、この場合はベンズ
イミダゾール基となる。)
【0025】
【化8】
【0026】(R1,R2,R3,R4,R5,m,nは一
般式(4)と同義) 上記一般式(2)で表される有機ケイ素化合物として好
ましい化合物を以下に示す。
【0027】化合物群A
【0028】
【化9】
【0029】
【化10】
【0030】化合物群B
【0031】
【化11】
【0032】化合物群C
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】これらの化合物群A〜Cの合成法を以下の
反応式(6)〜(12)に示す。
【0036】化合物群Aの合成
【0037】
【化14】
【0038】〔上記式中、R3,R4は炭素数1〜10の
アルキル基、x,y,zはそれぞれ0または1、R5
【0039】
【化15】
【0040】(n=0〜8)を示す〕
【0041】
【化16】
【0042】(上記式中、R3,R4,R5,x,y,z
は反応式(6)の記号と同義、R2は炭素数1〜5のア
ルキル基)または、
【0043】
【化17】
【0044】(上記式中、R3,R4,R5,x,y,z
は反応式(6)の記号と同義)
【0045】
【化18】
【0046】(上記式中、R3,R4,R5,x,y,z
は反応式(6)の記号と同義、R2は炭素数1〜5のア
ルキル基) 化合物群Bの合成
【0047】
【化19】
【0048】(上記式中、mは1〜5の整数) 化合物群Cの合成
【0049】
【化20】
【0050】(上記式中、R1は炭素数1〜5のアルキ
ル基、R5,R6
【0051】
【化21】
【0052】(n=0〜8)、x,y,zは0または1
を示す)
【0053】
【化22】
【0054】(上記式中、R1,R5,R6,x,y,z
は上記一般式(11)の記号と同義) 上記一般式(3)で表わされる有機ケイ素化合物である
テトラアルコキシシランとしては、アルコキシ基の炭素
数が少ない方がシランの加水分解性が向上するため、R
8がメチル基、エチル基等が好ましい。テトラアルコキ
シシランは造膜性を向上させるための結合剤として作用
する。すなわち、ケイ酸溶液中にテトラアルコキシシラ
ンを添加するとケイ酸同士のバインダーとして働き防錆
性が向上する。又、上記「一般式(1)および/または
(2)の化合物」を添加したケイ酸溶液にさらにテトラ
アルコキシシランを添加することにより、ケイ酸と「一
般式(1)及び/または(2)の化合物」の結合剤とし
て有効に作用し、防錆性や樹脂との密着性が向上する。
【0055】上記一般式(1)〜(3)の化合物はケイ
酸溶液中にそれぞれ1g/l以上200g/l以下添加
すれば本発明の効果を十分発揮する。またこれらの化合
物の添加は単独で用いても混合して用いてもよい。上記
コーティング液を金属表面処理剤として用いる場合、そ
の対象金属には特に制限はないが、銅、鉄鋼、アルミニ
ウム亜鉛及びそれらの合金、並びにそれらに亜鉛等をめ
っきしたもの等、又は更にそれらにクロメート処理、リ
ン酸塩処理等の化成処理を施したもの等のコーティング
剤として用いることが好適である。特に亜鉛めっき鋼板
及びこれにクロメート処理したものが特に好ましい。
又、その膜厚は金属の種類及び用途によってそれぞれ異
なるが、数分子層〜数百μmが好ましい。
【0056】上記コーティング液は、そのまま金属に塗
布してもよいが、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール等のアルコール類、アセトン、酢酸エチル、水等
の溶液で希釈し、スピンコート法、はけ塗り、浸漬法、
シャワー等で塗布することが簡便で好ましい。又、一般
式(1)〜(3)の化合物を添加する場合には、それら
の溶液に水または塩酸等を少量添加し、1時間〜24時
間程度撹拌してシランの加水分解を十分に進行させても
よい。
【0057】コーティング液を表面処理した後は自然乾
燥しても本発明の効果を十分に発揮するが、シロキサン
被膜の結合を強固にするために加熱乾燥を行うことが好
ましい。加熱乾燥はドライヤーの熱風で行っても十分で
あるが、80〜150℃で1〜10分乾燥することがよ
り好ましい。なおコーティング液中に防錆剤、溶液安定
剤等の添加剤を混合して処理してもよい。
【0058】又、金属材料をケイ酸の金属塩溶液で前処
理すると、金属と上記ケイ酸溶液との反応性が向上する
ため防錆性がさらに改善する。本発明に使用する前処理
のためのケイ酸金属塩は、ケイ酸カルシウム、ケイ酸ナ
トリウム、ケイ酸カリウム等が挙げられ、例えばケイ酸
ナトリウムではオルトケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナ
トリウム、二ケイ酸ナトリウム等を挙げることができ
る。ケイ酸の金属塩溶液で処理する場合、その濃度は
0.1g/l〜100g/lであればよい。このとき処
理溶液の温度を高くするか、塩酸等の酸をケイ酸塩溶液
中に少量添加するか、または処理後に乾燥することが好
ましい。処理温度は例えば水溶液の場合には60℃以上
であればよい。また塩酸等の酸の添加は、ケイ酸塩がゲ
ル化しないように添加する必要があり、例えば、二ケイ
酸ナトリウム1gに対して塩酸0.13g以下である必
要がある。乾燥はドライヤーの熱風で行っても十分であ
るが、80〜150℃で1〜10分乾燥することがより
好ましい。ケイ酸の金属塩溶液の前処理後、ケイ酸塩中
の金属を取り除くために水洗する必要がある。この金属
はシャワー等の水洗により簡単に取り除くことができ
る。
【0059】又、コーティング液で処理した金属(ケイ
酸の金属塩溶液で前処理したものも含む)は、さらに上
記一般式(1)〜(3)で後処理すると、塗料との密着
性が向上する。上記一般式(1)〜(3)は、そのまま
金属に塗布してもよいが、メタノール、エタノール等の
アルコール類、アセトン、酢酸エチル、水等の溶液で
0.1g/l〜500g/l程度に希釈し、スピンコー
ト法、はけ塗り、浸漬法、シャワー等で塗布することが
簡便で好ましい。その膜厚は金属の種類及び用途によっ
てそれぞれ異なるが、数分子層〜数百μmが好ましい。
【0060】後処理後は自然乾燥しても本発明の効果を
十分に発揮するが、ケイ酸との結合を強固にするために
加熱乾燥を行うことが好ましい。加熱乾燥はドライヤー
等の熱風で行っても十分であるが、80〜150℃で1
〜10分乾燥することがより好ましい。なお、上記一般
式(1)〜(3)中に防錆剤、溶液安定剤等の添加剤を
混合して処理してもよい。
【0061】
【発明の実施の形態】参考例1ケイ酸イソプロパノール溶液の調製 2.5N−HCl 200mlを3ツ口フラスコに入れ
5℃以下に冷却した。これに300g/lのメタケイ酸
ナトリウム(関東化学製)200mlを1時間かけて攪
拌しながら滴下した。滴下後10分間攪拌し、それにイ
ソプロパノール400mlを1.5時間かけて滴下し
た。その後NaClを120g投入し、40分攪拌して
塩析した。水層とイソプロパノール層を分離し、イソプ
ロパノール層に無水硫酸マグネシウムを加え脱水した。
これを自然濾過し、16.9g/lケイ酸イソプロパノ
ール溶液を調製した。
【0062】参考例2ケイ酸THF溶液の調製 参考 例1のイソプロパノールをテトラヒドロフラン(T
HF)に変えた以外は同じ操作を行い、18.6g/l
ケイ酸THF溶液を調製した。
【0063】実施 亜鉛めっき鋼板の表面処理 亜鉛めっき鋼板(ジンコート、ノンクロメート品、新日
鐵製、サイズ;6cm×8cm×0.6mm)をヘキサ
ン及びアセトンで脱脂した後、以下の(1)〜()に
示した処理方法でスピンコート法により表面処理を行っ
た。表面処理後150℃、30分間熱処理を行うことに
より各種表面処理した亜鉛めっき鋼板を作成した。
お、以下の(1)、(2)は比較例である。
【0064】(1)16.9g/lケイ酸イソプロパノ
ール溶液処理(表面処理量:0.8g/m2) (2)18.6g/lケイ酸THF溶液に3−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシランを60g/l添加し
た溶液処理(表面処理量:1.0g/m2) (3)18.6g/lケイ酸THF溶液に下記式化合物
1を60g/l添加した溶液で処理(表面処理量:1.
0g/m2) (4)40g/l二ケイ酸ナトリウム水溶液シャワー
(80℃)→水洗→18.6g/lケイ酸THF溶液に
式化合物1を60g/l添加した溶液で処理(表面処理
量:1.0g/m2) (5)16.9g/lケイ酸イソプロパノール溶液処理
→30g/l下記式化合物1メタノール溶液(溶液10
0mlに対して0.1NHCl一滴添加)処理(表面処
理量:1.0g/m2) (6)8.5g/lケイ酸イソプロパノール溶液に下記
式化合物を60g/lとテトラエトキシシランを30g
/l添加した溶液で処理(表面処理量:1.0g/
2
【0065】
【化23】
【0066】亜鉛めっき鋼板の防錆性評価 上記表面処理した亜鉛めっき鋼板を塩水噴霧試験機の中
に入れ、35℃で5%食塩水を72時間噴霧することに
より防錆性を評価した。その結果を表1に示す。又、比
較として未処理の亜鉛めっき鋼板、クロメート処理した
亜鉛めっき鋼板、リン酸塩処理した亜鉛めっき鋼板、タ
ンニン酸処理した亜鉛めっき鋼板(表面処理量:1.0
g/m2)も同様に評価した。その結果も併せて表1に
示す。
【0067】亜鉛めっき鋼板の塗膜密着性評価 上記表面処理した亜鉛めっき鋼板にメラミンアルキッド
樹脂を20μm塗布し、130℃で20分間熱処理後、
碁盤目試験を行うことにより一次密着性を評価した。
又、沸騰水に3時間浸漬した後に碁盤目試験を行うこと
により二次接着性を評価した。又、比較として未処理の
亜鉛めっき鋼板、クロメート処理した亜鉛めっき鋼板、
リン酸塩処理した亜鉛めっき鋼板、タンニン酸処理した
亜鉛めっき鋼板(表面処理量:1.0g/m2)、40
g/lの二ケイ酸ナトリウム処理した亜鉛めっき鋼板も
同様に評価した。その結果も併せて表1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】防錆性評価 ◎;白錆がほとんどなし、○;白錆少しあり、△;一部
白錆発生、 ×;全面に白錆発生 密着性評価 ◎;剥離なし、○;わずかに剥離あり、△;一部剥離あ
り、 ×;ほぼ全面剥離 実施例 アルミ合金板の表面処理 アルミ合金板(JIS H4000に規定するA202
4P、日本テストパネル製、サイズ;6cm×8cm×
1.5mm)を1000番のサンドペーパーで研磨し、
アセトンで洗浄した後、上記実施例の亜鉛めっき鋼板
と同様に下記の表面処理を行った。
【0070】(7)18.6g/lケイ酸THF溶液に
3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを60
g/l添加した溶液で処理(表面処理量:1.0g/m
2) (8)18.6g/lケイ酸THF溶液に前記化合物1
を60g/l添加した溶液で処理(表面処理量:1.0
g/m2アルミ合金板の防錆性評価 上記表面処理したアルミ合金板を上記実施例3の亜鉛め
っき鋼板と同様に防錆性を評価した。その結果を表2に
示す。又、比較として未処理のアルミ合金板も同様に評
価した。その結果も併せて表2に示す。
【0071】アルミ合金板の塗膜密着性評価 上記表面処理したアルミ合金板を上記実施例3の亜鉛め
っき鋼板と同様に塗膜密着性を評価した。その結果を表
2に示す。又、比較として未処理のアルミ合金板も同様
に評価した。その結果も併せて表2に示す。
【0072】
【表2】
【0073】防錆性評価 ◎;錆の発生がほとんどなし、×;錆が全面に発生 密着性評価 ◎;剥離なし、×;ほぼ全面剥離 実施例 鋼板の表面処理 鋼板〔日本タクト(株)製、C1100P、サイズ;
5.5cm×5.5cm×2mm〕を1000番のサン
ドペーパーで研磨し、アセトンで洗浄した後、以下の
(10)に示した処理方法で表面処理をスピンコート法
により行った。表面処理後ドライヤーの温風で熱処理を
行うことにより表面処理した鋼板を作成した。 (10)8.5g/lケイ酸イソプロパノール溶液に下
記式化合物2を50g/l添加した溶液で処理(表面処
理量:1.0g/m
【0074】
【化24】
【0075】化合物2(上記3種類の混合物、存在比4
5:22:33) 銅板の防錆性評価 上記表面処理された銅板を200℃の乾燥機に30分間
入れることにより防錆性を評価した。その結果を表3に
示す。又、比較として未処理の銅板も同様に評価した。
その結果も併せて表3に示す。
【0076】
【表3】
【0077】○;わずかに変色、×;全面が著しく変色
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコーティ
ング組成物は金属表面処理剤、特に銅、鉄鋼、アルミニ
ウムの表面処理剤として有用なもので、防錆および樹脂
との接着性に優れるという効果を有するものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−227968(JP,A) 特開 昭56−67375(JP,A) 特開 昭60−186571(JP,A) 特開 平8−188442(JP,A) 特開 平6−240174(JP,A) 特開 平5−39295(JP,A) 特開 平6−81160(JP,A) 特開 平8−127738(JP,A) 特開 平8−199144(JP,A) 特開 平8−199131(JP,A) 特開 昭63−43965(JP,A) 特開 昭59−205596(JP,A) 特開 昭57−2368(JP,A) 特開 昭54−5835(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 1/00 C09D 5/08 C09D 183/04 C23C 22/48 C23C 30/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケイ酸に下記一般式(1)〜(3)で表さ
    れる有機ケイ素化合物より選ばれる1種以上を添加して
    なることを特徴とする金属材料用コーティング組成物。 RSi(OR 3−n (1) 〔式中、Rはエポキシ基、ビニル基、メタクリル基、
    アミノ基、メルカプト基、イミダゾール基、ハロゲン
    基、水酸基、スチリル基、アクリル基のうち、1種以上
    で置換された炭化水素であり、エーテル結合やエステル
    結合を含んでいてもよい。R,Rは炭素数1〜5の
    アルキル基であり、エーテル基を含んでいてもよい。n
    は1〜3の整数を示す〕 RSi(OR 3−n (2) 〔式中、R,Rは上記一般式(1)と同義、Rは 【化1】 mは2〜10、x、yは0または1、Rは炭素数1〜
    5のアルキル基、Rは水素、炭素数1〜5のアルキル
    基又は 【化2】 であり、Zは0または1,Rは−Si(OR
    3−nを含んでいてもよい炭化水素基、R,R
    nは上記一般式(1)と同義)を示す〕 Si(OR 〔式中、Rは炭素数1〜5のアルキル基を示す〕
  2. 【請求項2】ケイ酸がケイ酸の金属塩から金属を除去し
    たケイ酸であることを特徴とする請求項1記載の金属材
    料用コーティング組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のコーティング組成物
    を塗布したことを特徴とする耐食性に優れた金属材料。
  4. 【請求項4】請求項3記載の金属材料に、さらに上記一
    般式(1)〜(3)で表される有機ケイ素化合物より選
    ばれる1種以上を塗布したことを特徴とする耐食性に優
    れた金属材料。
  5. 【請求項5】金属材料があらかじめケイ酸の金属塩で前
    処理されたものであることを特徴とする請求項3又は4
    記載の耐食性に優れた金属材料。
JP25469896A 1996-09-26 1996-09-26 コーティング組成物及びそれを塗布した金属材料 Expired - Fee Related JP3386959B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25469896A JP3386959B2 (ja) 1996-09-26 1996-09-26 コーティング組成物及びそれを塗布した金属材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25469896A JP3386959B2 (ja) 1996-09-26 1996-09-26 コーティング組成物及びそれを塗布した金属材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1095933A JPH1095933A (ja) 1998-04-14
JP3386959B2 true JP3386959B2 (ja) 2003-03-17

Family

ID=17268621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25469896A Expired - Fee Related JP3386959B2 (ja) 1996-09-26 1996-09-26 コーティング組成物及びそれを塗布した金属材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3386959B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015070994A (ja) * 2013-10-04 2015-04-16 日新製鋼株式会社 剃刀刃のガードブレードおよびその製造方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6132808A (en) * 1999-02-05 2000-10-17 Brent International Plc Method of treating metals using amino silanes and multi-silyl-functional silanes in admixture
JP5036136B2 (ja) * 2005-04-21 2012-09-26 中部キレスト株式会社 金属加工用水性防錆潤滑剤およびこれを用いた金属材の加工法
GB201121124D0 (en) 2011-12-08 2012-01-18 Dow Corning Hydrolysable silanes
GB201121122D0 (en) 2011-12-08 2012-01-18 Dow Corning Hydrolysable silanes and elastomer compositions containing them
GB201121128D0 (en) 2011-12-08 2012-01-18 Dow Corning Treatment of filler with silane
GB201121133D0 (en) 2011-12-08 2012-01-18 Dow Corning Hydrolysable silanes
GB2503189A (en) * 2011-12-08 2013-12-25 Dow Corning Hydrolysable silanes and polymeric materials modified by silanes
WO2015001645A1 (ja) * 2013-07-04 2015-01-08 株式会社オカダ・キレート 金属表面防錆皮膜形成剤及びこれを用いた金属基体の防錆皮膜形成方法
JP6347531B1 (ja) * 2017-09-08 2018-06-27 株式会社鈴木商店 皮膜形成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015070994A (ja) * 2013-10-04 2015-04-16 日新製鋼株式会社 剃刀刃のガードブレードおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1095933A (ja) 1998-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2754138C (en) Process for coating metallic surfaces in a multi-stage process
AU2002215009B2 (en) Method for coating metallic surfaces with an aqueous composition, the aqueous composition and use of the coated substrates
JP5032111B2 (ja) シラン高濃度組成物を用いる金属表面の被覆法
US7736730B2 (en) Method for pretreating and/or coating metallic surfaces with a paint-like coating prior to forming and use of substrates coated in this way
KR101020526B1 (ko) 금속의 부식 방지
JP4043784B2 (ja) 混合シランコーティング
JP4122135B2 (ja) 2官能性ポリサルファシランを使用する金属の腐食防止
JP5554531B2 (ja) 金属材料の塗装方法
US20060093755A1 (en) Method for pretreating and coating metal surfaces, prior to forming, with a paint-like coating and use of the substrates thus coated
US20070054056A1 (en) Composition for coating metals to protect against corrosion
US20040009300A1 (en) Method for pretreating and subsequently coating metallic surfaces with paint-type coating prior to forming and use og sybstrates coated in this way
JP5669293B2 (ja) 金属表面処理用組成物及び金属表面処理方法
JPH11256096A (ja) 金属材料用表面処理剤組成物および処理方法
WO2007011008A1 (ja) 耐食性、耐熱性、耐指紋性、導電性、塗装性および加工時の耐黒カス性に優れたクロメートフリー表面処理金属材
JP3386959B2 (ja) コーティング組成物及びそれを塗布した金属材料
JP6569194B2 (ja) 耐食性に優れた表面処理溶融亜鉛めっき鋼板
WO2004065649A2 (en) Metal coating coupling composition
US20080118646A1 (en) Siloxane oligomer treatment for metals
JP2006272768A (ja) 表面処理金属板
JP3993729B2 (ja) 耐食性、塗装性、耐指紋性及び加工性に優れた金属板材料及びその製造方法
JP2004256696A (ja) 含ケイ素ジンクリッチハイブリッド漆組成物
JP2001271185A (ja) 金属表面処理液およびそれを塗布した表面処理金属材料
JP5592579B2 (ja) 金属材料の塗装方法
US20170009083A1 (en) Silane Containing Coatings
JP2009161830A (ja) ブロック化イソシアネート基含有オルガノシロキサン、およびこれを用いた金属表面処理用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110110

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110110

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110110

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120110

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120110

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130110

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees