JP2003528192A - カーボンブラックカプラー - Google Patents
カーボンブラックカプラーInfo
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Abstract
Description
ゴム組成物が記述されている。カーボンブラックカプラーの使用は、潜在的にカ
プラーと反応するかそうでなければ結合し得るカーボンブラック充填剤上の官能
基が少ないために、妨げられている。カプラーは、一般に、この充填剤と不飽和
ゴムとの間の相互作用を高めると予想される。
き裂き強度)、耐摩耗性、長い疲れ寿命、および可変ヒステリシスゴム組成物を
必要とする用途)のための多年にわたり一般に好まれる強化充填剤となっている
。最近では、シリカは、シランカプラーと併用する場合、ある種のタイヤ処方中
のカーボンブラックの全部または一部を置き換えるのに使用されている。タイヤ
にシランカプラー/シリカ系を入れることは、タイヤでの回転抵抗を少なくする
可能性、それにより、良好な濡れスキッド耐性を保持しつつ、燃費を高めること
ができることにより動機付けられる。現在まで、類似の性能の向上は、いずれの
カーボンブラック充填組成物を使っても経済的に可能ではなかった。
らは、そのカーボンブラックの分散性を改良し得るか、あるいはカーボンブラッ
クまたはその組合せへのゴムの結合を改良し得るかのいずれかである。これらの
化合物は、このカーボンブラックの表面にある酸基と反応し得る少なくとも1個
のアミン基、および1)ポリスルフィド結合(これは、加硫中に裂けて不飽和ゴ
ムとの化学結合を形成し得る)、または2)チオール基(これは、最終的に、不
飽和ゴムとの化学結合を形成し得る)のいずれかを有するので、カプラーと呼ば
れる。アミンを有する化合物は、強酸基と反応することにより、その炭素表面と
結合することが分かっている。(S.D.Gardner,Applied S
pectroscopy,51(5),636,1997)。いくつかの実施形
態では、使用されるカーボンブラックは、酸基の数を多くするために、化学的に
酸化される。酸基の増加は、このカプラーの性能を高める傾向があるが、いくつ
かの用途では必要ではない。これらのカプラーは、一般に、それらの中に、1個
以上のアミン末端基および1個以上のエステル結合またはアミド結合を有する。
このカプラーは、60℃で、その最終ゴム化合物のタンデルタ(tan del
ta)(これは、高い燃費/低い回転抵抗と関連している)を下げる傾向にある
が、0℃ではタンデルタの低下が少ない(これは、濡れトラクション(wet
traction)と関連している)。大きい反転比(0℃タンデルタ/60℃
タンデルタ)は、通常、ヒステリシス特性および濡れトラクションに基づいて判
断したとき、タイヤ性能の改善の指標となっている。シリカベースの組成物と比
較する場合、カーボンブラック化合物は、混合が簡単であり、その充填剤価格の
差のために、安価である。それゆえ、この業界では、ヒステリシス性能がシリカ
に近い(例えば、高い反転比)カーボンブラック処方が求められている。カーボ
ンブラック、カプラーおよび不飽和ゴムを含有するゴム組成物は、タイヤ(例え
ば、トレッド化合物)および他のゴム製品(この場合、そのカーボンブラック表
面とゴムとの間の相互作用を制御するのが望ましい)で有用である。これらには
、ヒステリシス特性が挙げられるが、このゴムの他の物理的特性(例えば、耐摩
耗性、引き裂き強度など)もまた挙げられ得る。ヒステリシス特性が重要な他の
ゴム製品には、振動減衰装置および他の装置(この場合、変形または応力に由来
の熱蓄積が、加硫もどりを引き起こし、結果的に、その部分の故障を起こし得る
装置)が挙げられる。
は、アミンを有する化合物であり、これは、1)少なくとも1個のアミン基およ
び2)少なくとも1個のポリスルフィド結合または1個のチオール基を有する。
1実施形態では、好ましいカプラーは、以下の1)および2)の反応生成物であ
る:1)少なくとも1種のアミノ化合物(第一化合物)であって、この第一化合
物は、少なくとも1個のアミン基(好ましくは、末端)および第二反応性(官能
)基を有し、この第二反応性基は、アミン基、水酸基またはカルボキシル基から
選択される;および2)少なくとも、第二化合物であって、この第二化合物は、
少なくとも1個のチオール基またはポリスルフィド結合を有し、必要に応じて、
この反応生成物は、さらに、添加した元素イオウと反応される。第二化合物は、
少なくとも1個、おそらく、1個より多い反応性基を有し、これは、このアミノ
化合物の官能基(アミノ基、カルボン酸基または水酸基)と反応して、アミド結
合、イミド結合またはエステル結合を形成し得る。第二化合物上の反応性基は、
このエステル結合、アミド結合またはイミド結合を形成するのに必要なアミノ化
合物上の対応する反応性基に依存して、アミノ基、カルボン酸基または水酸基で
あり得る。このカプラーは、望ましくは、4000未満、さらに望ましくは、2
000未満、好ましくは、1000未満の分子量を有する。この反応生成物は、
一般に、1種または2種のアミノ化合物と1種の第二化合物との反応を含むもの
の、その中に複数のアミノ化合物および第二化合物を有するオリゴマーまたは重
合体であり得る。
個を有する限り、種々の構造を有し得る。このアミノ化合物は、高度に分枝し得
、環状脂肪族基または芳香族基を含む。好ましいアミノ化合物は、分子量が低く
、少なくとも2個の特定の反応性基を有する。例えば、それは、以下の構造であ
り得る: R2N−(CR2)b−Z(H)またはR2N−(CR2)b−(C=O)O
R 式1 ここで、bは、独立して、1〜6の整数である。Zは、NH、NRまたはOであ
り、そしてRは、各例において、独立して、H、低級アルキル(C1〜C4)、
あるいは直鎖、分枝または環状のアミン(これは、1個〜8個の窒素原子および
1個〜16個の炭素原子を有する)である。この式および次の式において、Rを
独立して種々の基にし、そしてbを1から6へと変えることにより、(CR2) b は、種々の分枝構造を含むことができ、その分枝は、第一炭素原子から第六炭
素原子までのいずれかで生じる。好ましくは、(CR2)は、CH2である。同
様に、(CR2)aは、第一炭素原子から第四炭素原子までで、分枝を有するこ
とができる。
6個〜15個の炭素原子を有する芳香族基またはアルキル置換芳香族基で置き換
えられる。アミノ化合物は、さらに複雑な構造を有し得、この場合、このアミノ
化合物のアミン基と第二反応性基との間には、分枝構造または環状脂肪族構造が
存在している。好ましいアミノ化合物には、エチレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミンおよびテトラエチレンペンタミン(それらの異
性体を含む)が挙げられる。2個より多い窒素原子を有するアミノ化合物は、複
数のアミン反応性部位がカーボンブラック上の酸部位とアミンが反応する確率を
増進するという事実のために、好ましい。多数の(窒素含有)官能基を有する化
合物もまた、これらの官能基がそのカーボンブラック表面にある数個の部位と反
応し得るので好ましく、また、これは、それらの相互作用が弱くても、強力な固
着を提供し得る。好ましいアミン化合物は、約50〜約500の分子量および約
1個〜約10個のアミン基、好ましくは、約1個〜約6個のアミン基を有する。
フィド基またはチオール基および反応性基(これは、このアミノ化合物上の官能
基と反応し得る)を有する限り、種々の構造を有し得る。第二化合物は、内部分
枝、アミド結合、エーテル結合、エステル結合などを有し得る。第二化合物は、
環状脂肪族基および芳香族基を含有できる。好ましい実施形態では、第二化合物
は、以下で示すような簡単な低分子量構造を有する: HZ−(CR2)a−Sx−(CR2)a−ZHまたはHZ−(CR2)a−
Sx−(CR2)a−(C=O)ORまたはHS−(CR2)a−ZHまたはH
S−(CR2)a−(C=O)OR 式2 ここで、xは、平均して、1〜8であり、 aは、独立して、各位置にて、1〜4の整数であり、 Zは、NH、NRまたはOであり、そして Rは、独立して、各例において、H、低級アルキル(C1〜C4)、あるいは
直鎖、分枝または環状のアミン(これは、1個〜8個の窒素原子および1個〜1
6個の炭素原子を有する)である。
以上は、6個〜15個の炭素原子を有する芳香族基またはアルキル置換芳香族基
で置き換えられる。望ましくは、第二化合物は、約50〜約500、好ましくは
、約50〜約200の数平均分子量を有する。式1および2の反応生成物は、必
要に応じて、元素イオウとさらに反応され得る。
たものが挙げられるが、これらに限定されない: R2N−(CR2)b−Z'−(CR2)a−Sx−(CR2)a−Z'−(C
R2)b−NR2 式3 または HS−(CR2)a−Z'−(CR2)b−NR2 式4 または R2N−(CR2)b−[Z'−(CR2)a−Sx−(CR2)a−Z'(C
R2)b]wNRH 式5 ここで、xは、平均して、1〜8であり、 aは、独立して、各位置にて、1〜4の整数であり、 bは、独立して、各位置にて、0〜6の整数であり、 wは、独立して、1〜100の整数であり、 Z’は、−C(O)−N(H)−、−C(O)−N(R)−、−N(H)−C
(O)−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−O−または−O−C(O)−
であり、ここで、C(O)が、ペンダント=Oを有するCを意味し、 Rは、独立して、各例にて、H、低級アルキル(C1〜C4)、あるいは1個
〜8個の窒素原子および1個〜16個の炭素原子を有する直鎖、分枝または環状
のアミンである。
アルキル置換芳香族基で置き換えら、そしてこのアルキル置換芳香族の各アルキ
ルは、1〜5個の炭素原子を有する。このカプラーおよびカーボンブラックは、
種々のゴム組成物で有用である。これらの組成物に由来の物品には、タイヤ、タ
イヤトレッド、コンベヤまたはドライブベルト、およびローラー被覆が挙げられ
るが、これらに限定されない。タイヤは、このカプラーおよびカーボンブラック
を使用するゴム組成物の好ましい用途である。タイヤは、一般に、空気式であり
、このことは、それらが、空気または他の流体で保持または膨張できるように適
合されていることを意味する。タイヤには、一般に、トラック、自動車、航空機
、農機具および建設車両用のラジアルタイヤおよびバイアスプライタイヤが挙げ
られるが、これらに限定されない。
ーボンブラックのより簡単かまたはより迅速な分散、またはゴム組成物のゴムと
の良好なカーボンブラック相互作用のために、このゴム組成物に対して、改良さ
れた特性を与える。このカーボンブラック充填剤とゴムとの間の改良された相互
作用は、このゴム組成物または物品の種々の物理的および機械的特性(これには
、摩耗、破壊強度およびヒステリシス特性が挙げられるが、これらに限定されな
い)を改良し得る。
らの2種の成分は、制御条件下にて反応されて、所望の(おそらく、式3、4ま
たは5の)生成物を形成する。その反応生成物は、次いで、おそらく、このゴム
の存在下または非存在下にて、このカーボンブラックと混合される。それゆえ、
このカプラーは、流体に溶解または分散され得、このゴムを架橋する前の任意の
時点(これには、例えば、このカーボンブラックをゴムに添加する前の分離工程
が挙げられる)で、このカーボンブラックに添加される。このカプラーをカーボ
ンブラックに添加するのに揮発性流体が使用される場合、このカーボンブラック
およびカプラーをゴム組成物のゴムおよび他の成分に添加する前に、この流体を
蒸発させるのが望まれ得る。また、このカプラーを、混合工程(この場合、この
カーボンおよびゴムの両方が存在している)で添加することも可能である。高い
温度および長い反応時間は、このカーボンブラックの表面とカプラーのアミン基
との間の反応を促進する。
むゴムまたはエラストマーである。望ましくは、このゴムの少なくとも30ph
rは、少なくとも1種の共役ジエンモノマーを重合することから誘導した繰り返
し単位を、少なくとも30重量%で有する。このようなゴムの例には、天然ゴム
(これは、本明細書の目的のために、少なくとも1種の共役ジエン(すなわち、
イソプレン)の重合から誘導されたと定義される)、共役ジエンモノマーの単独
重合体(例えば、ポリブタジエン)、共役ジエンモノマーの共重合体(例えば、
スチレン−ブタジエンゴム)、4種またはそれ以上の異なるモノマーを重合する
ことにより得た三元共重合体および重合体が挙げられ、該ゴムは、共役ジエンを
重合することから誘導された繰り返し単位を、少なくとも30重量%で有する。
共役ジエンとは、その不飽和が共役しているジエン(例えば、ブタジエンまたは
イソプレン)である。より望ましくは、このゴム組成物は、少なくとも1種の共
役ジエンモノマーおよび1種またはそれ以上の他のモノマーを重合することから
誘導されたゴムを、少なくとも50または75phrで有する。望ましくは、ゴ
ムは、少なくとも1種の共役ジエンモノマーを重合することにより誘導された繰
り返し単位を、少なくとも40または50重量%で有する。米国特許第5,69
8,619号(その内容は、本明細書中で参考として援用されている)は、一部
のタイヤ用途で有用な数種の特殊オレフィン性ゴムを教示している。phrとは
、組成物中の全ゴム100重量部あたりの重量部として、定義される。
エンモノマーを重合することにより誘導された繰り返し単位を少なくしてまたは
それなしで得たもの)は、存在し得る。それらは、このゴム組成物中のゴムの残
りを構成し得る。これらのゴムには、ブチルゴム、ハロブチルゴム、臭化パラメ
チルスチレンとのイソブチレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエンモノマ
ー(EPDM)系などが挙げられるが、これらに限定されない。これらの他のゴ
ムは、オレフィン性不飽和なしでゴムを加硫する(例えば、過酸化物加硫)のに
有効な他の架橋剤と架橋され得る。
常のカーボンブラックのいずれかである。カーボンブラックの量は、全ゴム10
0重量部に基づいて(phr)、望ましくは、少なくとも20phr、より望ま
しくは、約25phr〜約150phr、好ましくは、約30〜約90または1
20phrである。このカーボンブラックは、望ましくは、約30〜約250m 2 /g、さらに望ましくは、約100〜約250m2/gの表面積(これは、A
STM D3037(Nitrogen Specific Surface
Area)により決定した)を有する。60℃でのタンデータの有意な改良が必
要ないくつかの実施形態では、このカーボンブラックは、望ましくは、そのカー
ボンブラックの酢酸カルシウム抽出に続いて水酸化ナトリウム滴定により決定さ
れるように、約10−3〜約10の酸基/表面積1平方ナノメーター、より望ま
しくは、約10−2〜約5の酸基/表面積1平方ナノメーターを有する。この滴
定方法は、その強酸部位を測定し、それらは、このカプラーをカーボンブラック
と結合するのに重要な部位である。実際には、この滴定手順は、10グラムの乾
燥カーボンブラックを使用し、これを、ホットプレート上にて、24時間にわた
って、6.3g/L酢酸カルシウム100mLと共に還流する。この混合物は、
冷却され、洗浄されて、250mLの容量測定フラスコに入れられ、印のところ
まで満たし、そして混合される。このカーボンブラックを沈降させた後、50m
lの部分をフラスコにピペットで移し、数滴のフェノールフタレイン指示薬を添
加し、その溶液は、ピンク色の終点まで、0.1N水酸化ナトリウムで滴定され
る。各滴定は、ブランク標準を使って実行される;このブランクを差し引いた後
、強酸の当量が計算される。
えば、リグノスルホン酸塩結合剤であって、これは、滴定可能酸基を含有し得る
)は、この試験方法では、除去または補正する必要がない。このカーボンブラッ
クは、市販のカーボンブラックの1種であり得るか、またはさらに高い量の極性
基(例えば、ヒドロキシル基、カルボキシル基およびカルボニル基(フェノール
部分、ケト部分およびアルデヒド部分を含む))を有するように改変したカーボ
ンブラックであり得る。これらのさらに多い量の極性基は、種々の酸化処理(例
えば、空気、過酸化水素またはオゾン(例えば、米国特許第5,723,531
号で記述されているように))または硝酸で処理することにより、達成され得る
。表面積のさらに大きいカーボンブラックは、表面積が小さいカーボンブラック
から製造した組成物と比較して、より高い弾性率、より高い最大抗張力および改
良された耐摩耗性を有するゴム組成物が得られる傾向があるので、好ましい。表
面積は、このカーボンブラックの内部多孔度および粒径に関係している。
使用される1つの粒径の特徴付けは、粒子または凝集物中に存在しているカーボ
ンブラックの平均最小単位に相当する最終粒径である。市販のカーボンブラック
は、約20〜約90ナノメーターの算出した平均粒径を有する。実際には、カー
ボンブラックは、共に集塊または融合(共有結合)した球形粒子の群から構成さ
れる。これらの球形粒子は、そのサイズ(主な直径)が数マノメーター〜数十ナ
ノメーターの範囲であり、その集塊物のサイズは、20〜数百ナノメーターの範
囲である。これらのサイズおよびその全体的な粒子形態は、カーボンブラック強
化ゴム組成物の特性に対するそれらの効果を決定する際に、重要である。これら
の最終粒子の多くは、非常に相互混合されているので、通常のゴム混合プロセス
では分離できず、これは、「集塊」形状と呼ばれる構造により、特徴付けられる
。集塊物は、共に固まり、弱い力で保持されて、凝集形状を形成し得る。バルク
状のカーボンブラックを調べると、それは、多くの大きな凝集物を含み、これら
は、ゴム混合の間に、容易に分散される。サイズが数ミクロンより大きい非分散
カーボンブラック凝集物は、その最終組成物中にて、欠陥として作用する傾向が
あり、その重合体組成物内で応力を局在化させることによる核の失敗をなすよう
に働き得る。
かの用途では、この沈降シリカは、1種またはそれ以上のシランと反応して、タ
イヤ用途のための低い回転抵抗を備えた強靱なゴム組成物を提供する点で、カー
ボンブラックについての競争的充填剤(competitive filler
)である。いくつかの実施形態では、この組成物は、シリカを実質的に含まない
。本願の目的上、「シリカを実質的に含まない」とは、5phr未満、好ましく
は、1または0.5phr未満として、定義される。
このゴム組成物中にて、そのゴムを架橋させるために、存在している。一般に、
この硬化剤は、イオウ含有化合物を含有するが、いくつかの状況では、不飽和ゴ
ムを架橋することが公知の非スルフィド(nonsulfidic)物質の1種
であり得る。イオウは、典型的には、約0.5〜約8phr、さらに望ましくは
、約1.5〜6phrの量で使用される。この硬化剤は、1種またはそれ以上の
適当な硬化促進剤とイオウとの組合せであり得る。硬化促進剤には、アミン、グ
アニジン、チオ尿素、チアゾール、チウラム、スルフェンアミド、ジチオカルバ
メートおよびキサントゲン酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。好まし
い促進剤は、スルフェンアミドである。このような硬化剤は、当業者に周知であ
る。このゴム組成物はまた、遅延剤または焦げ防止剤として知られている化合物
を含有し得る。これらは、このゴムが架橋プロセスを遅延しつつ暖めて混合され
得る時間を延長する。加硫は、一般に、プレスまたは金型において、100〜2
00℃、好ましくは、110〜180℃の温度で実行される。しばしば、この金
型またはプレスを加熱するために、過熱した蒸気または他の熱移動流体が使用さ
れる。
加剤には、潤滑剤(例えば、ステアリン酸亜鉛)および酸化防止剤(フェノール
類、ヒドロキノン、ホスファイトまたは芳香族アミン)が挙げられる。これらの
添加剤は、典型的には、1〜5phrの量で個々に使用され、オゾン劣化防止剤
(これは、典型的には、1〜5phrで使用される)、酸化亜鉛(1〜5phr
)、脂肪酸(例えば、ステアリン酸)(0.5〜3phr)、オイル(これは、
典型的には、大量に使用される)、加工助剤、樹脂、粘着付与剤(これは、典型
的には、約0.5〜10phr、さらに望ましくは、1〜5phrで使用される
)、可塑剤、顔料、ワックス(微結晶ワックスを含む)、および解膠剤が挙げら
れる。これらの全てだけでなく、それらの有効量または通常の使用量もまた、当
業者に公知である。それらの種類および濃度は、Vanderbilt Rub
ber Handbookのような標準的な参考文献で詳細に開示されている。
望ましくは、オイルの量は、存在する場合、約10〜約250phrである。粘
着付与剤は、このゴム組成物に対して、他のゴム組成物との改良されたグリーン
(未硬化)粘着性を与える。グリーン粘着性は、そのグリーンタイヤの製造中に
て、このタイヤの種々のゴム成分の互いに対する粘着を促進する。研究されたカ
プラーの量は、125m2/gの名目表面積を有するカーボンブラックを使用す
ることに基づいて、約0.5〜8または12phrであった。さらに多い量は、
使用され得るが、その好ましい範囲は、約1または3〜約6phrであると思わ
れる。もし、このカプラーをカーボンブラック上に前処理するべきなら、カプラ
ーの望ましい量は、カーボンブラック100重量部あたり、少なくとも0.2重
量部、より望ましくは、カーボンブラック100重量部あたり、カプラーの約0
.4〜約10または15重量部である。
混合装置は、周知であり、複数のロールミルおよび種々の内部混合機(例えば、
バンブリミキサーまたはブラベンダーミキサー)を含む。混合は、通常、このゴ
ム組成物中の熱の蓄積(これは、早すぎる硬化の主な原因である)をできるだけ
少なくするために、少なくとも2段階で行われる。その最終硬化剤は、通常、そ
の最終または生産混合段階で添加され、この場合、その混合温度は、そのゴムを
最終形状に成形する前における重合体の架橋をできるだけ少なくするために、低
く保持される。混合工程または次の加工工程において、このゴムの流動挙動を変
えるために、混合中にて、解膠剤が使用され得る。通常、このカーボンブラック
および分散困難な他の成分の少数は、「非生産混合工程」と呼ばれる第一混合工
程で、このゴムと混合されるのに対して、この硬化剤(ゴム用の架橋剤)は、全
てが存在している訳ではない。こうすることにより、早すぎる架橋の懸念が少な
く、高温混合する機会が得られる。この工程から得られたゴム組成物は、この混
合機から除去されそして冷却され得、その組成物は、1回以上のさらなる混合工
程で、他の添加剤と混合され得る。硬化剤を追加し分散する最終混合工程は、通
常、「生産混合工程」と呼ばれるが、存在している硬化剤と共に、行われる。そ
の混合温度が、存在している硬化剤と共に、この混合工程中のゴム組成物の何ら
かの有意な架橋を防止するのに十分に低くなることを保証するために、ある程度
の注意を払う必要がある。
変形プロセスが可逆経路ではなくループに従うことを意味している。このループ
は、ゴム製品の変形中の弾性エネルギーの損失を意味している。このエネルギー
損失は、回転抵抗と関連している。ヒステリシスは、その試験測定の温度および
変形回数に依存している。周期的な変形については、ヒステリシスは、その試料
を変形するのに加えたエネルギーと、この試料がその初期未変形状態を取り戻す
ときに回収されるエネルギーとの間の差に関係している。この差は、熱としての
エネルギー損失である。ヒステリシスが高い組成物は、反跳および弾力性が低い
ことが知られている。ヒステリシスは、ロスタンジェント(loss tang
ent)またはタンデルタ(tan delta)により特徴付けられ、これは
、剪断または引張りのいずれかの状態での損失弾性率:保存弾性率(すなわち、
粘性弾性率:弾力性弾性率)の比である。一般に、40〜80℃で測定したヒス
テリシスが低いトレッド化合物を使って製造したタイヤは、低い回転抵抗を有し
、これは、順に、一般に、このタイヤを使用する車両の燃費を少なくする。同時
に、低温(例えば、0℃)で測定したヒステリシス値が高いトレッドを有するタ
イヤは、一般に、濡れトラクションが高くスキッド耐性の良好なタイヤとなる。
濡れトラクションおよびスキッド抵抗の値の増大は、運転安全性が高まることと
関連している。0℃でのヒステリシスが高く(これは、高い濡れスキッドトラク
ションと相関している)60℃でのヒステリシスが低い(これは、低い回転抵抗
と相関している)タイヤは、良好なヒステリシスバランスを有すると言われてい
る。この回転抵抗を濡れトラクションと比較する簡単な方法には、以下の実施例
で使用される反転比(inv.比)がある。この反転比は、0℃でのtanδを
60℃でのtanδで割った値である。反転比が高いことは、良好な濡れトラク
ションおよび低い回転抵抗の両方を与えると予想される組成物を意味する。
業者は、一般に、60℃でのタンデルタを最小にしつつ0℃でのタンデルタを最
大にしようと試みている。タイヤに必要な他の特性には、耐摩耗性、高い硬度、
許容できる弾性率、および引き裂き耐性と切断耐性の両方が挙げられる。硬化ゴ
ム製品の多くの物理的特性は、架橋密度およびゴムの種類により、制御できる。
しかしながら、特定の温度でヒステリシス特性を最適化する際に最も重要な問題
は、そのゴムと充填剤との間のそれらの界面での相互作用である。典型的には、
表面積が大きい充填剤は、ゴム−充填剤の界面表面積を大きくするので、ヒステ
リシス損失を高める。カップリング剤は、この充填剤をゴムに化学的に結合する
ことにより(それにより、その充填剤界面におけるエネルギー消費相互作用およ
びゴムのヒステリシスを低くする)トレッド組成物の濡れトラクションを保持し
つつ、回転耐性を低下させる機会を与える。
下させ、そして0℃で測定したタンデルタを実質的に維持できることの両方を説
明している。それゆえ、低い回転抵抗および良好な濡れトラクション特性を有す
るゴム組成物を調製することが可能であるはずである。これらのタンデルタの決
定は、0℃、20℃、40℃および60℃にて、10Hzで5%の二重歪み振幅
(double strain amplitude)を使って、MTS 83
1 Elastomer Test SystemおよびMTS 651 En
vironmental Chamberを使用して、架橋した試料で行った。
その試験片は、高さ0.5インチおよび直径1.5インチの直円柱である。
製した。この手順で混合したゴム組成物は、表1の処方AおよびBである。
よびFlexzoneを加える 2〜3’ 残りの充填剤およびオイルを加える 3〜4’ RAMを掃引(sweep down)する 4’ 段階1のバッチを320°Fで落とす バッチを2本ロールミルでシートにし、少なくとも4時間冷却する。
S4−(CH2)2−(C=O)N(H)−(CH2)2−NH2 カプラーB H2N−(CH2)2−(H)N(C=O)−(CH2)2−
S2−(CH2)2−(C=O)N(H)−(CH2)2−NH2 カプラーC H2N−(CH2)2−(H)N(C=O)−(CH2)2−
S3−(CH2)2−(C=O)N(H)−(CH2)2−NH2 上記構造内で示したイオウ原子の数は、その分布での平均数に最も近い整数に
相当している。
−N’−フェニレンジアミン 4シクロヘキシルベンゾチアゾールスルフェンアミド 実施例1〜8は、表1の処方AおよびBによるゴム組成物であるが、これらは
、架橋し試験した。
リスルフィド(Degussa製) 所望の結果: 反転比(0℃でのtan δ/60℃でのtan δ)は、高い。
非存在下でのtan δ値および実質的に同じ試料間での変動の両方を示すため
に、供した。実施例3〜6は、その反転比がカプラーの量を多くするにつれて高
くなることを示している。実施例7(比較)は、非常に多い量の市販カプラー(
カーボンブラック担体上のビス−トリエトキシプロピルシリルポリスルフィド)
がその反転比高めることができるがDIN指数/損失を低くできないことを示し
ている。実施例8(比較)は、カーボンブラックを含まない処方Bを使用すると
、所望の反転比が得られず、高いDIN指数/損失を有する組成物が生じること
を示している。
型のN234)カーボンブラックを使用したこと、および任意のカプラーの取り
込みを混合スキーム1で示したような第一パスで混合物にカプラーを直接加える
のではなくカーボンブラックの前処理により行ったこと以外は、実施例1〜8と
同じ処方(AおよびB)および手順を使って、調製した。実施例9〜18の前処
理には、このカーボンブラック上へのカプラー水溶液の塗布および水の蒸発が関
与していた。
ンブラックがその反転比に著しく影響を与えないことを示している。実施例11
および12は、そのカーボンブラックの種類およびカプラーの量の両方を変える
ことにより、一定の変化が生じ得ることを示している。実施例13〜15は、カ
プラーの量に伴う反転比およびDIN指数/損失の変動を示しているのに対して
、実施例16〜18は、他は同じ条件にして、異なるカプラーを使ったときの他
の変動を示している。
することによりカプラーを0.8phrのレベルで加えたこと以外は、表2の手
順および製法に従って調製した)の試験結果を示す。
酸化N234カーボンブラックを使用する効果を示す。それらの処方および手順
は、処方Aを使用する実施例9〜18と類似している。
同様に調製した)
分割することによりスキーム1を混合すること以外は、実施例1〜8と同じ処方
および手順を示す。
、混合した。試験結果は、表9および10で要約する。
調節した。
−N’−フェニレンジアミン 8シクロヘキシルベンゾチアゾールスルフェンアミド (処方Cの混合手順(スキーム2混合)) 第一パス混合−バンバリー(段階1) 冷却しつつ、77または116rpmで運転する。
る。
示し、これは、先の実施例とは異なる。
ック))
IN指数の予想どおりの効果を示しているが、この場合、これらの値は、対照(
実施例39)を100に設定して決定した。反転比の高い値およびDINの低い
数値は、それぞれ、濡れスキッド抵抗/回転抵抗および耐摩耗性の改良である。
決定を助けるために、ポリスルフィド結合および末端アミン基または水酸基を含
む種々の化合物を使って、実験を行った。種々のオレイル分子とイオウとの間の
反応により、これらのオレイル分子は、その初期二重結合部位の近くのモノまた
はポリスルフィド結合でカップリングすると予想され、内部ポリスルフィド結合
および末端水酸基またはアミノ基を有する分子を形成する。
イル群)
ているが同じではない手順を使って、作成した。表2から集めた要点としては、
末端アミノ基および内部アミド結合を有するカプラー(カプラーD)が、殆ど同
じカプラー(末端アミノ基を有するが内部アミド結合がない(カプラーF)およ
び内部アミド結合も末端アミノ基も両方ともない(カプラーE))よりも、カプ
ラーとして良好に機能するように思われることがある。
用語が数値1および数値2の両方を修飾することを示唆する意味である(例えば
、約(数値1)〜約(数値2))。
々の変更は、本明細書を読めば、当業者に明らかなことが理解されるべきである
。従って、本明細書中で開示の発明は、添付の請求の範囲に入るこれらの変更を
含むべく意図されていることが理解されるべきである。
Claims (37)
- 【請求項1】 以下を含有する、ゴム組成物: a)少なくとも30部/ゴム100部のゴムであって、該ゴムは、1種または
それ以上の共役ジエンモノマーを重合することから誘導された繰り返し単位を、
少なくとも30重量%で有する; b)少なくとも20phrのカーボンブラック、またはカーボンブラックと他
の充填剤(例えば、シリカまたは粘土)との組合せ;および c)少なくとも約0.5phrの該カーボンブラック用カプラーであって、該
カップラーは、少なくとも、1)アミン基、2)カルボニル基および3)チオー
ル基またはモノ、ジまたはポリスルフィド結合のいずれかを有する、 組成物。 - 【請求項2】 前記カプラーが、1個〜10個の窒素原子および4000未
満の数平均分子量を有する、請求項1に記載のゴム組成物。 - 【請求項3】 前記カプラーが、1000未満の数平均分子量を有する、請
求項1に記載のゴム組成物。 - 【請求項4】 前記カプラーが、1個〜6個の窒素原子を有する、請求項3
に記載のゴム組成物。 - 【請求項5】 前記カプラーが、少なくとも1種のアミノ化合物および少な
くとも1種の第二化合物の反応生成物であり、該第二化合物が、チオール結合ま
たはポリスルフィド結合と、縮合反応によって該アミノ化合物とカップリングし
てエステル結合またはアミド結合を形成できる他の基との両方を有し、必要に応
じて、該反応生成物が、さらに、元素イオウと反応されて、追加ポリスルフィド
結合を形成する、請求項1に記載のゴム組成物。 - 【請求項6】 前記アミノ化合物が、テトラエチレンペンタミン(混合異性
体)を含有する、請求項5に記載のゴム組成物。 - 【請求項7】 前記カップラーが、少なくとも1種のアミノ化合物および少
なくとも1種の第二化合物の反応生成物であり、該第二化合物が、チオール基お
よび少なくとも1個の官能基を有し、該官能基が、アミノ基と反応性であり、そ
して該反応生成物が、引き続いて、元素イオウと反応される、請求項5に記載の
ゴム組成物。 - 【請求項8】 前記カプラーが、エチレンジアミンおよび第二化合物の反応
生成物であり、該第二化合物が、3−メルカプトプロピオン酸のメチルエステル
であり、引き続いて、元素イオウと反応される、請求項5に記載のゴム組成物。 - 【請求項9】 前記カプラーが、次式により表わされ、 R2N−(CR2)b−Z'−(CR2)a−Sx−(CR2)a−Z'−(C
R2)b−NR2 式3 または HS−(CR2)a−Z'−(CR2)b−NR2 式4 または R2N−(CR2)b−[Z'−(CR2)a−Sx−(CR2)a−Z'−(
CR2)b]wNRH 式5 ここで、xが、平均して、1〜8であり、 aが、別個に、各位置にて、1〜4の整数であり、 bが、別個に、各位置にて、0〜6の整数であり、 wが、別個に、1〜100の整数であり、 Z’が、−C(O)−N(H)−、−C(O)−N(R)−、−N(H)−C
(O)−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−O−または−O−C(O)−
であり、ここで、C(O)が、ペンダント=Oを有するCであり、 Rが、別個に、各例にて、H、低級アルキル(C1〜C4)、または1個〜8
個の窒素原子および1個〜16個の炭素原子を有する直鎖、分枝または環状アミ
ンである、請求項5に記載のゴム組成物。 - 【請求項10】 前記カプラーが、式3または4により表わされる、請求項
9に記載のゴム組成物。 - 【請求項11】 前記Z’が、各例において、−C(O)−N(H)−、−
N(H)−C(O)−、−C(O)−N(R)−または−N(R)−C(O)−
である、請求項10に記載のゴム組成物。 - 【請求項12】 前記カプラーが、式3により表わされ、ここで、aが、2
であり、Rが、Hであり、bが、2であり、そしてxが、平均して、1と4の間
の数である、請求項11に記載のゴム組成物。 - 【請求項13】 R2N−(CR2)b−Z'−(CR2)a−Sx−(C
R2)a−Z'−(CR2)b−NR2 式3により表わされ、 ここで、xは、平均して、1〜8であり、 aは、別個に、各位置にて、1〜4の整数であり、 bは、別個に、各位置にて、0〜6の整数であり、 Z’は、−C(O)−N(H)−、−C(O)−N(R)−、−C(O)−O
−、−N(H)−C(O)−、−N(R)−C(O)−または−O−C(O)−
であり、ここで、C(O)は、ペンダント=Oを有するCであり、 Rは、別個に、各例にて、H、低級アルキル(C1〜C4)、または1個〜8
個の窒素原子および1個〜16個の炭素原子を有する直鎖、分枝または環状アミ
ンである、 カプラー組成物。 - 【請求項14】 Z’が、−C(O)−N(H)−または−N(H)−C(
O)−であり、aが、2であり、Rが、Hであり、そしてxが、平均して、1〜
8である、請求項13に記載のカプラー組成物。 - 【請求項15】 Z’が、−C(O)−N(H)−または−N(H)−C(
O)−であり、aが、2であり、Rが、Hであり、そしてxが、平均して、2〜
4である、請求項13に記載のカプラー組成物。 - 【請求項16】 Z’が、−C(O)−N(H)−または−N(H)−C(
O)−であり、aが、2であり、Rが、Hであり、そしてxが、平均して、4で
ある、請求項13に記載のカプラー組成物。 - 【請求項17】 前記カプラーが、HS−(CR2)a−Z'−(CR2)
b−NR2 式4により表わされ、ここで、aが、2であり、Rが、Hであり、
そしてbが、2である、請求項11に記載のゴム組成物。 - 【請求項18】 R2N−(CR2)b−[Z'−(CR2)a−Sx−(C
R2)a−Z'−(CR2)b]wNRH 式5により表わされる、カプラー組成
物であって、 ここで、aが、別個に、各位置にて、1〜4の整数であり、 bが、別個に、各位置にて、0〜6の整数であり、 Z’が、−C(O)−N(H)−、−C(O)−N(R)−、−C(O)−O
−、−N(H)−C(O)−、−N(R)−C(O)−または−O−C(O)−
であり、ここで、C(O)が、ペンダント=Oを有するCであり、 Rが、別個に、各例にて、H、低級アルキル(C1〜C4)、または1個〜8
個の窒素原子および1個〜16個の炭素原子を有する直鎖、分枝または環状アミ
ンである、 組成物。 - 【請求項19】 Z’が、−C(O)−N(H)−または−N(H)−C(
O)−であり、aが、2であり、Rが、Hであり、そしてxが、平均して、1〜
8である、請求項18に記載のカプラー組成物。 - 【請求項20】 R2N−(CR2)b−[Z'−(CR2)a−Sx−(C
R2)a−Z'−(CR2)b]wNRH 式5により表わされる、カプラー組成
物であって、 ここで、xが、平均して、1〜8であり、 aが、別個に、各位置にて、1〜4の整数であり、 bが、別個に、各位置にて、0〜6の整数であり、 wが、別個に、1〜100の整数であり、 Z’が、−C(O)−N(H)−、−C(O)−N(R)−、−C(O)−O
−、−N(H)−C(O)−、−N(R)−C(O)−または−O−C(O)−
であり、ここで、C(O)が、ペンダント=Oを有するCであり、 Rが、別個に、各例にて、H、低級アルキル(C1〜C4)、または1個〜8
個の窒素原子および1個〜16個の炭素原子を有する直鎖、分枝または環状アミ
ンである、 組成物。 - 【請求項21】 Z’が、−C(O)−N(H)−または−N(H)−C(
O)−であり、aが、2であり、Rが、Hであり、そしてxが、平均して、1〜
8である、請求項20に記載のカプラー組成物。 - 【請求項22】 前記カプラーが、式5により表わされ、各Z’が、−C(
O)−N(H)−、−N(H)−C(O)−、−C(O)−N(R)−または−
N(R)−C(O)−であり、ここで、aが、2であり、Rが、Hであり、bが
、2であり、そしてxが、平均して、1と4の間の整数である、請求項9に記載
のゴム組成物。 - 【請求項23】 前記カプラーの量が、約0.5〜約8phrである、請求
項12に記載のゴム組成物。 - 【請求項24】 前記組成物が、沈降シリカを実質的に含まない、請求項2
3に記載のゴム組成物。 - 【請求項25】 前記カーボンブラックが、その表面の極性基の量を高める
ように酸化されている、請求項23に記載のゴム組成物。 - 【請求項26】 前記カーボンブラックが、酢酸カルシウム抽出/水酸化ナ
トリウム滴定で決定されるように、1平方ナノメーターの表面積あたり、約0.
01個〜約10個の酸基を有する、請求項23に記載のゴム組成物。 - 【請求項27】 前記カーボンブラックが、酢酸カルシウム/水酸化ナトリ
ウム滴定で決定されるように、1平方ナノメーターの表面積あたり、約0.05
個〜約5個の酸基を有する、請求項23に記載のゴム組成物。 - 【請求項28】 前記ゴム組成物が、空気式タイヤ用のトレッドの形状に成
形され、そして架橋されている、請求項23に記載のゴム組成物。 - 【請求項29】 さらに、約0.5〜約10phrの粘着付与剤を含有する
、請求項23に記載のゴム組成物。 - 【請求項30】 さらに、約10〜約250phrの粘着付与剤を含有する
、請求項23に記載のゴム組成物。 - 【請求項31】 ペンダント水酸基を実質的に含まない、請求項1に記載の
ゴム組成物。 - 【請求項32】 以下を含有する、変性カーボンブラック:a)カーボンブ
ラックおよびb)少なくとも約0.2重量部の該カーボンブラック用カプラーで
あって、該カプラーは、少なくとも、1)アミン基、2)カルボニル基、および
3)チオール基またはモノ、ジまたはポリスルフィド結合のいずれかを有し、該
重量部は、カーボンブラック100重量部を基準にしている、 変性カーボンブラック。 - 【請求項33】 前記カプラーが、次式により表わされ、 R2N−(CR2)b−Z'−(CR2)a−Sx−(CR2)a−Z'−(C
R2)b−NR2 式3 または HS−(CR2)a−Z'−(CR2)b−NR2 式4 または R2N−(CR2)b−[Z'−(CR2)a−Sx−(CR2)a−Z'−(
CR2)b]wNRH 式5 ここで、xが、平均して、1〜8であり、 aが、別個に、各位置にて、1〜4の整数であり、 bが、別個に、各位置にて、0〜6の整数であり、 wが、別個に、1〜100の整数であり、 Z’が、−C(O)−N(H)−、−C(O)−N(R)−、−N(H)−C
(O)−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−O−または−O−C(O)−
であり、ここで、C(O)が、ペンダント=Oを有するCであり、 Rが、別個に、各例にて、H、低級アルキル(C1〜C4)、または1個〜8
個の窒素原子および1個〜16個の炭素原子を有する直鎖、分枝または環状アミ
ンである、請求項32に記載の変性カーボンブラック。 - 【請求項34】 前記カプラーが、R2N−(CR2)b−Z'−(CR2
)a−Sx−(CR2)a−Z'−(CR2)b−NR2 式3により表わされ
、 ここで、xが、平均して、1〜8であり、 aが、別個に、各位置にて、1〜4の整数であり、 bが、別個に、各位置にて、0〜6の整数であり、 Z’が、−C(O)−N(H)−、−C(O)−N(R)−、−C(O)−O
−、−N(H)−C(O)−、−N(R)−C(O)−または−O−C(O)−
であり、ここで、C(O)が、ペンダント=Oを有するCであり、 Rが、別個に、各例にて、H、低級アルキル(C1〜C4)、または1個〜8
個の窒素原子および1個〜16個の炭素原子を有する直鎖、分枝または環状アミ
ンである、請求項32に記載の変性カーボンブラック。 - 【請求項35】 前記カプラーが、前記カーボンブラック100重量部あた
り、約0.4〜約15重量部の量で存在している、請求項32に記載の変性カー
ボンブラック。 - 【請求項36】 Z’が、−C(O)−N(H)−または−N(H)−C(
O)−であり、aがs、2であり、Rが、Hであり、そしてxが、平均して、2
〜4である、請求項34に記載の変性カーボンブラック。 - 【請求項37】 前記カーボンブラックが、その表面の極性基の量を高める
ように酸化されている、請求項32に記載の変性カーボンブラック。
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