JP3924055B2 - シラトラン誘導体およびその製造方法 - Google Patents

シラトラン誘導体およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3924055B2
JP3924055B2 JP29491297A JP29491297A JP3924055B2 JP 3924055 B2 JP3924055 B2 JP 3924055B2 JP 29491297 A JP29491297 A JP 29491297A JP 29491297 A JP29491297 A JP 29491297A JP 3924055 B2 JP3924055 B2 JP 3924055B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
groups
same
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP29491297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11116584A (ja
Inventor
誠 吉武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Toray Co Ltd filed Critical Dow Corning Toray Co Ltd
Priority to JP29491297A priority Critical patent/JP3924055B2/ja
Priority to DE69816395T priority patent/DE69816395T2/de
Priority to EP98119252A priority patent/EP0908462B1/en
Priority to US09/172,797 priority patent/US5936110A/en
Publication of JPH11116584A publication Critical patent/JPH11116584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3924055B2 publication Critical patent/JP3924055B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なシラトラン誘導体、およびこのようなシラトラン誘導体を効率よく製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
シラトランは、一般式:
【化4】
Figure 0003924055
で表され、上式中のRがメチル基、フェニル基、メトキシ基、エトキシ基である化合物が知られている。また、このシラトランを製造する方法としては、オルガノトリヒドロシランとトリエタノールアミンとを反応させる方法(特開昭53−31689号公報参照)、トリアルコキシシランとトリエタノールアミンとを反応させる方法(米国特許明細書第2953545号、および特開昭61−69781号公報参照)が知られている。
【0003】
しかし、一分子中に多数のアルコキシシリル基を有するシラトラン誘導体は知られておらず、シランカップリング剤や接着促進剤として切望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らはこのような新規なシラトラン誘導体について鋭意研究した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明の目的は、一分子中に多数のアルコキシシリル基を有する新規なシラトラン誘導体、およびこのような新規なシラトラン誘導体を効率よく製造する方法を提供することにある。
【0005】
【問題を解決するための手段】
本発明のシラトラン誘導体は、一般式:
【化5】
Figure 0003924055
{式中、R1は同じかまたは異なる水素原子もしくは炭素原子数1〜10のアルキル基であり、R2は同じかまたは異なる一般式:
−R4−Si(OR5)x6 (3-x)
(式中、R4は二価有機基であり、R5は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、R6は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、xは1、2、または3である。)
で表されるアルコキシシリル基含有有機基であり、R3アルケニル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、アシロキシアルキル基、およびアミノアルキル基からなる群から選択される少なくとも一種の基である。}
で表されるシラトラン誘導体に関する。
【0006】
また、本発明のシラトラン誘導体の製造方法は、一般式:
【化6】
Figure 0003924055
(式中、R1は同じかまたは異なる水素原子もしくは炭素原子数1〜10のアルキル基であり、R4は二価有機基であり、R6は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、R7は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、xは1、2、または3である。)
で表されるエポキシ基含有アルコキシシラン化合物と一般式:
11Si(OR12)3
(式中、R11アルケニル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、アシロキシアルキル基、およびアミノアルキル基からなる群から選択される少なくとも一種の基であり、R12は炭素原子数1〜10のアルキル基である。)
で表されるアルコキシシラン化合物とアンモニアを反応させることを特徴とする、一般式:
【化7】
Figure 0003924055
{式中、R1は同じかまたは異なる水素原子もしくは炭素原子数1〜10のアルキル基であり、R13は同じかまたは異なる一般式:
−R4−Si(OR15)x6 (3-x)
(式中、R4は二価有機基であり、R6は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、R15は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、xは1、2、または3である。)
で表されるアルコキシシリル基含有有機基であり、R14アルケニル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、アシロキシアルキル基、およびアミノアルキル基からなる群から選択される少なくとも一種の基である。}
で表されるシラトラン誘導体の製造方法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のシラトラン誘導体を詳細に説明する。
本発明のシラトラン誘導体は、一般式:
【化8】
Figure 0003924055
で表される。上式中のR1は同じかまたは異なる水素原子もしくは炭素原子数1〜10のアルキル基であり、R1のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が例示される。このR1としては、水素原子、メチル基であることが好ましい。また、上式中のR2は同じかまたは異なる一般式:
−R4−Si(OR5)x6 (3-x)
で表されるアルコキシシリル基含有有機基である。R2のアルコキシシリル基含有有機基において、式中のR4は二価有機基であり、メチレン基、エチレン基、メチルメチレン基、プロピレン基、メチルエチレン基、ブチレン基、ヘキシレン基、1−メチルペンチレン基、1,4−ジメチルブチレン基等のアルキレン基;メチレンオキシプロピレン基、メチレンオキシペンチレン基等のアルキレンオキシアルキレン基が例示され、特に、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、メチレンオキシプロピレン基、メチレンオキシペンチレン基であることが好ましい。また、式中のR5は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、前記R1のアルキル基と同様の基が例示され、好ましくは、メチル基、エチル基である。また、式中のR6は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基;ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基;クロロメチル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、ノナフルオロブチルエチル基等のハロゲン化アルキル基が例示され、好ましくは、メチル基である。また、式中のxは1、2、または3であり、好ましくは、3である。このようなR2のアルコキシシリル基含有有機基としては、次のような基が例示される。
−(CH2)2Si(OCH3)3
−(CH2)2Si(OCH3)2CH3
−(CH2)3Si(OC25)3
−(CH2)3Si(OC25)(CH3)2
−CH2O(CH2)3Si(OCH3)3
−CH2O(CH2)3Si(OC25)3
−CH2O(CH2)3Si(OCH3)2CH3
−CH2O(CH2)3Si(OC25)2CH3
−CH2OCH2Si(OCH3)3
−CH2OCH2Si(OCH3)(CH3)2
また、上式中のR3アルケニル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、アシロキシアルキル基、およびアミノアルキル基からなる群から選択される少なくとも一種の基であり、R3アルケニル基としては、前記R6 中のアルケニル基と同様の基が例示され、R3のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基が例示され、R 3のアシロキシアルキル基としては、アセトキシプロピル基、3−メタクリロキシプロピル基が例示され、R3のアミノアルキル基としては、3−アミノプロピル基、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基が例示される。
【0008】
本発明のシラトラン誘導体としては、次のような化合物が例示される。
【化9】
Figure 0003924055
【化10】
Figure 0003924055
【化11】
Figure 0003924055
【化12】
Figure 0003924055
このような本発明のシラトラン誘導体は、一分子中に多数のアルコキシシリル基を有しているので、シランカップリング剤、接着促進剤として有用である。
【0009】
続いて、本発明のシラトラン誘導体の製造方法を詳細に説明する。
本発明の製造方法は、一般式:
【化13】
Figure 0003924055
で表されるエポキシ基含有アルコキシシラン化合物と一般式:
11Si(OR12)3
で表されるアルコキシシラン化合物とアンモニアを反応させることを特徴とする。この反応は、アンモニアのエポキシ基含有アルコキシシラン化合物中のエポキシ基の開環反応、この開環反応により生成した水酸基とアルコキシシラン化合物中のケイ素原子結合アルコキシ基とのアルコキシ基交換反応による環化反応からなると推定される。
【0010】
このエポキシ基含有アルコキシシラン化合物は、本発明のシラトラン誘導体にアルコキシシリル基を導入するための原料である。上式中のR1は同じかまたはなる水素原子もしくは炭素原子数1〜10のアルキル基であり、R1のアルキル基としては、前記と同様のアルキル基が例示される。また、上式中のR4は二価有機基であり、前記と同様の基が例示される。また、上式中のR6は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、前記と同様の基が例示される。また、上式中のR7は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、前記 1 のアルキル基と同様の基が例示される。また、上式中のxは1、2、または3である。このようなエポキシ基含有アルコキシシラン化合物としては、4−オキシラニルブチルトリメトキシシラン、4−オキシラニルブチルメチルジメトキシシラン、8−オキシラニルオクチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、グリシドキシメチルトリメトキシシラン、グリシドキシメチルメチルジメトキシシラン、グリシドキシメチルトリエトキシシランが例示される。
【0011】
また、このアルコキシシラン化合物は、本発明のシラトラン誘導体の骨格を形成するための原料である。上式中のR11アルケニル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、アシロキシアルキル基、およびアミノアルキル基からなる群から選択される少なくとも一種の基であり、R11アルケニル基としては、前記R3アルケニル基と同様の基が例示され、R11のアルコキシ基としては、前記R3のアルコキシ基と同様の基が例示され、R 11のアシロキシアルキル基としては、前記R3のアシロキシアルキル基と同様の基が例示され、R11のアミノアルキル基としては、前記R3のアミノアルキル基と同様の基が例示される。また、上式中のR12は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、前記R1のアルキル基と同様の基が例示される。このようなアルコキシシラン化合物としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシランが例示される。
【0012】
本発明の製造方法では、このアンモニアに対するエポキシ基含有アルコキシシラン化合物とアルコキシラン化合物の添加量は限定されないが、副生物の生成を抑え、シラトラン誘導体を収率良く得るためには、反応中にアンモニアが蒸発により失われない条件で行う場合には、このアンモニア1モルに対して、このエポキシ基含有アルコキシシラン化合物は2〜20モルの範囲内であることが好ましく、さらには、3〜15モルの範囲内であることが好ましい。また、このアルコキシシラン化合物の添加量は、アンモニア1モルに対して、0.5〜50モルの範囲内であることが好ましく、さらには、1〜20モルの範囲内であることが好ましい。これは、この製造方法において、このアルコキシシラン化合物をアンモニアに対して反応の化学量論前後ないしは過剰量用いることが推奨されることを意味している。一般に、反応が遅くならない範囲内で過剰量のアルコキシシラン化合物を用いると、副生物の生成を抑えられるが、過剰のアルコキシシラン化合物が残存してしまう。この未反応として残ったアルコキシシラン化合物は、必要に応じて、反応後に蒸留等によりシラトラン誘導体から分離して回収することができる。また、この反応はアンモニアガスをエポキシ基含有アルコキシシランとアルコキシシラン化合物の混合物中に吹き込みながら行うこともできる。このような反応を開放系で行う場合には、一部のアンモニアが反応せずに系外に放出されるので、その損失分に見合う量を過剰に使用する必要がある。
【0013】
このようにして得られるシラトラン誘導体は、一般式:
【化14】
Figure 0003924055
で表される。上式中のR1は同じかまたは異なる水素原子もしくは炭素原子数1〜10のアルキル基であり、R1のアルキル基としては前記と同様のアルキル基が例示される。また、上式中のR13は同じかまたは異なる一般式:
−R4−Si(OR15)x6 (3-x)
で表されるアルコキシシリル基含有有機基である。R13のアルコキシシリル基含有有機基において、式中のR4は二価有機基であり、前記と同様の基が例示される。また、式中のR6は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、前記と同様の基が例示される。また、式中のR15は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、前記R1のアルキル基と同様の基が例示される。この製造方法においては、原料のエポキシ基含有アルコキシシラン中のR7と、得られるシラトラン誘導体中のR15は同じである場合もあるが、このシラトラン誘導体を生成する反応中にケイ素原子結合アルコキシ基のアルコキシ基交換反応を生じるために、必ずしも同じとならない場合があり、また、R15のアルキル基が数種のアルキル基からなる場合もある。また、式中のxは1、2、または3であり、好ましくは、3である。このようなR13のアルコキシシリル基含有有機基としては、前記R2のアルコキシシリル基含有有機基と同様の基が例示される。また、上式中のR14アルケニル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、アシロキシアルキル基、およびアミノアルキル基からなる群から選択される少なくとも一種の基であり、このようなR14としては、前記R3と同様の基が例示される。
【0014】
本発明の製造方法において、この反応は常温もしくは加熱下で進行するが、この反応時間を短縮するためには、100℃以下で反応を行うことが好ましい。また、本発明の製造方法において、有機溶媒の使用は任意であり、使用できる有機溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール;アセトン、メチルイソブチルケトン等のケトン;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル;酢酸エチル、酢酸イソアミル等のエステル;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド化合物が例示され、特に、メタノール、エタノール等のアルコールを用いると、この反応時間を短縮でき、さらに目的のシラトラン誘導体を収率良く得ることができる。本発明の製造方法において、アルコールを添加する場合には、この反応中にケイ素原子結合アルコキシ基のアルコキシ基交換反応を生じるために、このアルコールは原料のエポキシ基含有アルコキシシラン化合物とアルコキシシラン化合物中のケイ素原子結合アルコキシ基と同じ炭素原子数のものを用いることが好ましい。また、本発明の製造方法においてアルコールを添加する場合には、このアルコールの還流温度で反応を行うことにより、反応を著しく短縮することができ、さらに、得られるシラトラン誘導体の収率を向上させることができる。
【0015】
【実施例】
本発明のシラトラン誘導体およびその製造方法を実施例により詳細に説明する。
【0016】
[実施例1]
500mlのステンレス製オートクレーブにテトラメトキシシラン68.1g(0.5モル)、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン70.9g(0.3モル)と2M−アンモニアのメタノール溶液200ml(アンモニア0.1モル)を仕込み、60℃で72時間加熱した。得られた反応混合物全量をなす型スラスコに移し、ロータリーエバポレータにより減圧濃縮することにより73.9gの微黄色透明液体を得た。この透明液体を29Si−核磁気共鳴分析および13C−核磁気共鳴分析したところ、式:
【化15】
Figure 0003924055
で表されるシラトラン誘導体が生成しており、この含有量が少なくとも70重量%に達していることが確認された。
【0017】
[実施例
撹拌装置、温度計、および還流冷却管を備えた300mlの4つ口フラスコに、ビニルトリメトキシシラン74.1g(0.5モル)、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン70.9g(0.3モル)、およびメタノール15gを仕込み、撹拌しながら、加熱環流した。この反応液にアンモニアガスを50ml/分の流量で1時間おきに、2分間吹き込みながら、24時間加熱環流を継続した。得られた反応混合物全量をなす型フラスコに移し、ロータリーエバポレータにより減圧濃縮することにより72.5gの微黄色透明液体を得た。この透明液体を29Si−核磁気共鳴分析および13C−核磁気共鳴分析したところ、式:
【化16】
Figure 0003924055
で表されるシラトラン誘導体が生成しており、この含有量が少なくとも70重量%に達していることが確認された。
【0018】
【発明の効果】
本発明のシラトラン誘導体は、一分子中に多数のアルコキシシリル基を有する新規な化合物であり、本発明の製造方法は、このような新規なシラトラン誘導体を効率よく製造できるという特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で調製したシラトラン誘導体の29Si−核磁気共鳴分析によるスペクトルチャートである。
【図2】 実施例1で調製したシラトラン誘導体の13C−核磁気共鳴分析によるスペクトルチャートである。
【図3】 実施例2で調製したシラトラン誘導体の29Si−核磁気共鳴分析によるスペクトルチャートである。
【図4】 実施例2で調製したシラトラン誘導体の13C−核磁気共鳴分析によるスペクトルチャートである。

Claims (3)

  1. 一般式:
    Figure 0003924055
    {式中、R1は同じかまたは異なる水素原子もしくは炭素原子数1〜10のアルキル基であり、R2は同じかまたは異なる一般式:
    −R4−Si(OR5)x6 (3-x)
    (式中、R4は二価有機基であり、R5は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、R6は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、xは1、2、または3である。)
    で表されるアルコキシシリル基含有有機基であり、R3アルケニル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、アシロキシアルキル基、およびアミノアルキル基からなる群から選択される少なくとも一種の基である。}
    で表されるシラトラン誘導体。
  2. 一般式:
    Figure 0003924055
    (式中、R1は同じかまたは異なる水素原子もしくは炭素原子数1〜10のアルキル基であり、R4は二価有機基であり、R6は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、R7は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、xは1、2、または3である。)
    で表されるエポキシ基含有アルコキシシラン化合物と一般式:
    11Si(OR12)3
    (式中、R11アルケニル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、アシロキシアルキル基、およびアミノアルキル基からなる群から選択される少なくとも一種の基であり、R12は炭素原子数1〜10のアルキル基である。)
    で表されるアルコキシシラン化合物とアンモニアを反応させることを特徴とする、一般式:
    Figure 0003924055
    {式中、R1は同じかまたは異なる水素原子もしくは炭素原子数1〜10のアルキル基であり、R13は同じかまたは異なる一般式:
    −R4−Si(OR15)x6 (3-x)
    (式中、R4は二価有機基であり、R6は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、R15は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、xは1、2、または3である。)
    で表されるアルコキシシリル基含有有機基であり、R14アルケニル基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、アシロキシアルキル基、およびアミノアルキル基からなる群から選択される少なくとも一種の基である。}
    で表されるシラトラン誘導体の製造方法。
  3. アルコールの存在下で反応を行うことを特徴とする、請求項記載のシラトラン誘導体の製造方法。
JP29491297A 1997-10-13 1997-10-13 シラトラン誘導体およびその製造方法 Expired - Lifetime JP3924055B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29491297A JP3924055B2 (ja) 1997-10-13 1997-10-13 シラトラン誘導体およびその製造方法
DE69816395T DE69816395T2 (de) 1997-10-13 1998-10-13 Silatranderivate und diese enthaltende härtbare Silikonzusammensetzungen
EP98119252A EP0908462B1 (en) 1997-10-13 1998-10-13 Silatrane derivative and curable silicone composition containing same
US09/172,797 US5936110A (en) 1997-10-13 1998-10-14 Silatrane derivative and curable silicone composition containing same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29491297A JP3924055B2 (ja) 1997-10-13 1997-10-13 シラトラン誘導体およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11116584A JPH11116584A (ja) 1999-04-27
JP3924055B2 true JP3924055B2 (ja) 2007-06-06

Family

ID=17813869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29491297A Expired - Lifetime JP3924055B2 (ja) 1997-10-13 1997-10-13 シラトラン誘導体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3924055B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4755330B2 (ja) * 2000-09-26 2011-08-24 東レ・ダウコーニング株式会社 オルガノポリシロキサン、およびその製造方法
JP4676682B2 (ja) * 2003-06-17 2011-04-27 東レ・ダウコーニング株式会社 光硬化性有機ポリマー組成物
CN116769133B (zh) * 2023-06-02 2023-12-15 东莞方德泡绵制品厂有限公司 一种新能源汽车内饰减震材料的生产工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11116584A (ja) 1999-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6105616B2 (ja) 加水分解性シラン
JPH0532677A (ja) 有機ケイ素化合物及びその製造方法
US7053233B2 (en) Silane compound having at least two protected functional groups and method for preparing the same
JP4148544B2 (ja) シラトラン誘導体およびその製造方法
EP0908462B1 (en) Silatrane derivative and curable silicone composition containing same
JP3924055B2 (ja) シラトラン誘導体およびその製造方法
US4649208A (en) Process for making amino group-containing organosilicon compounds
JP4187843B2 (ja) シラトラン誘導体、その製造方法、接着促進剤、および硬化性シリコーン組成物
JP4771075B2 (ja) 保護されたピペラジノ基を有するオルガノキシシラン化合物及びその製造方法
US7432387B2 (en) Process for producing organosilicon compound
EP1149837A2 (en) Organosilicon compounds
JP3859851B2 (ja) 接着促進剤および硬化性シリコーン組成物
JPH09165393A (ja) 有機けい素化合物及びその製造方法
JP3881424B2 (ja) 有機シリル基及びカルバメート結合含有アルコキシシラン化合物
JP4662042B2 (ja) シリル基で保護されたアミノ基を有するビスオルガノキシシラン化合物及びその製造方法
JP2002020392A (ja) N−アルケニルアザシラシクロペンタン、およびその製造方法
JP4336970B2 (ja) 保護されたカルボキシル基を有するシラン化合物及びその製造方法
CN103974959A (zh) 可水解硅烷
JP4433168B2 (ja) 保護された水酸基を有するオルガノキシシラン化合物
US11312734B2 (en) Nitrogen-containing cyclic organoxysilane compound and method for producing the same
EP0661290B1 (en) Compounds containing 1-aza-3-oxa-4-silacyclohex-1-enyl groups, and tautomers of said compounds
JP2002012597A (ja) 有機ケイ素化合物
JP3029691B2 (ja) オルガノシクロシロキサンおよびその製造方法
JP3193740B2 (ja) 有機ケイ素化合物及びその製造方法
JP4420150B2 (ja) 3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピルシラン類の合成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100302

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140302

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term