JP2015057549A - 内燃機関を制御するための方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内燃機関を停止する方法であって、停止要求が検出された後に、空気配量装置、特にスロットルバルブ100を介して内燃機関に供給される空気量が低減され、検出された内燃機関の回転数nが規定可能な回転数閾値nsを下回った場合に、空気配量装置100を介して内燃機関に供給される空気量を再び増大し、供給される空気量の増大後には、吸気量が供給される吸気シリンダ10はもはや燃焼サイクルに移行しない。
【選択図】図1
Description
に停止され、再び作動される場合には、内燃機関の快適な減速および内燃機関の素早い再
始動が極めて重要である。
ルバルブを閉じ、これにより、振動を抑制する方法を記載している。このような措置によ
り、内燃機関のシリンダ内の空気充填量が減じられ、ひいては圧縮および減圧が最小限と
なるので減速の粗さが減じられる。
にできるだけ多くの空気が必要とされる。すなわち、素早いエンジン始動(シリンダ内に
多くの空気を必要とする)と、快適な、すなわち、振動の少ないエンジン減速(シリンダ
内に少ない空気を必要とする)という目的の間で矛盾が生じる。このような目的間の矛盾
は本発明により解決される。
ダの空気充填量を調節する装置が一般に知られている。特に、電気液圧式アクチュエータ
により、吸気弁のストローク経過を広範囲に任意に構成することができる。このような電
気液圧式の弁変位を行う内燃機関はスロットルバルブを必要としない。同様に、特に吸気
弁のストローク経過はカムシャフトの変位によって変更することができることが知られて
いる。シリンダの空気充填量を変更することができるスロットルバルブなどの装置は、以
下では空気配量装置とも呼ぶ。
の停止直前にようやく再び増大される場合、いわゆるエンジンの揺れ、すなわち、感知可
能な振動の発生を防止することができる。これは、内燃機関の減速時に、内燃機関に供給
される空気量がまず減じられ、次いで、検出された内燃機関の回転数が回転数閾値未満に
低下している場合に再び増大されることにより達成される。
リンダに、増大された空気量が供給され、吸気シリンダは増大された空気充填量を有する
。この吸気シリンダがいま圧縮サイクルに移行した場合、増大された空気充填量が、吸気
シリンダZYL2を介して強い戻しトルクを加えるガススプリングとして作用する。反対
に、下降運動に移行するシリンダ内のそれぞれの空気充填量はクランクシャフトにトルク
を加え、クランクシャフトの前方回転の方向に作用する。しかしながら、下降運動に移行
するこのシリンダは少ない空気充填量しか有していないので、総じてクランクシャフトに
戻し方向のトルクを加える。
もはや燃焼サイクルに移行しないことを確保することができる。このことは、増大された
空気充填量の圧縮が回避され、これにより、不都合な振動が防止されるという利点を有し
ている。
転数閾値が選択される場合、特に有利である。回転数閾値がそのように選択され、再始動
の要求が検出された場合に内燃機関の回転数が回転数閾値よりも大きい場合に、内燃機関
を特に素早く再始動する方法が実施され得る。
転数閾値を確実に選択するために、本発明によれば、適合方法が提案される。このために
は、回転数閾値が低減もしくは増大される適切な基準を規定することが不可欠である。
通過した場合に回転数閾値が低減された場合、内燃機関のさらなる運転時に、空気充填量
が多い場合に、上死点の許容されない通過による振動が阻止されることが特に簡単に確保
される。
転数閾値が増大された場合、内燃機関のさらなる運転時に吸気シリンダが停止に際して揺
動特性を示すことが特に簡単に確保される。
転時に所定の揺動特性を示すことを特に簡単に確保することができる。
合、吸気シリンダが特に粗野に上死点にもはや到達しないことが達成される。
導入点を有し、したがって特に確実である。
数閾値は大きすぎる値から始まって適合されることが達成され、このことは、適合方法を
特に簡単にする。
低下したことが死点で検出された場合に吸気シリンダは吸気サイクルに移行する。吸気シ
リンダの排気弁がまだ開放されている間に、空気配量装置によって配分される空気量が増
大された場合、吸込管の増大された空気量は排ガス管に圧送される。このことは、不都合
な振動発生をもたらす。空気配量装置によって配分される空気量が吸気シリンダの吸気サ
イクルの間に増大されるのが遅すぎた場合、吸込管とシリンダとの間に大きい圧力降下が
生じる。この場合、空気の流入は望ましくない著しい振動発生をもたらす。このような振
動発生を最小限にするためには、空気配量装置によって配分される空気量が吸気シリンダ
の弁重複の終了直後、すなわち、排気弁の閉鎖直後に増大された場合、有利である。
に供給されていないので、内燃機関を素早く再始動するためにはこのことは不都合である
。本発明による方法では空気は吸込管から吸気シリンダに案内されるので、適切な噴射で
は吸気サイクルの終了前に、吸気シリンダ内に点火可能な燃料/空気混合物が供給されて
いることを確保することができる。吸気シリンダは下死点の近傍で、または圧縮サイクル
で停止するので、このことは素早い再始動のために極めて有利である。なぜなら、スター
タは吸気シリンダ内で点火できるまでクランクシャフトの180°の回転のみを実施すれ
ばよいからである。
形成のためには特に都合がよい。吸込管噴射時には、配分される燃料量は特に正確に配量
することができ、直接噴射時には、燃料の早期噴射が空気および燃料の渦流形成のために
有利である。
ストン30とを備える内燃機関のシリンダ10を示す。ピストン30は、既知のように上
下降運動を行う。運動の反転点は死点と呼ばれる。上昇運動から下降運動への移行部は上
死点と呼ばれ、下降運動から上昇運動への移行部は下死点と呼ばれる。クランクシャフト
50の角度位置、いわゆるクランクシャフト角度は、通常は上死点に対して相対的に規定
される。クランクシャフトセンサ220はクランクシャフト50の角度位置を検出する。
室20に吸い込まれる。これは吸込みサイクルもしくは吸気サイクルと呼ばれる。排ガス
管90を介して、燃焼された空気がピストン30の上昇運動時に燃焼室20から押し出さ
れる。これは、一般に排気サイクルと呼ばれる。吸込管80を介して吸い込まれる空気の
量は、空気配量装置、本実施例ではスロットルバルブ100を介して調節され、スロット
ルバルブ100の位置は制御器70によって決定される。
気内に燃料が噴射され、燃料空気混合物が燃焼室20で生成される。吸気管噴射弁150
によって噴射される燃料の量は制御器70によって、一般に制御信号の継続時間および/
または強度により決定される。点火プラグ120は、燃料空気混合物を点火する。
のカム180によって駆動される。同様に、排ガス管90から燃焼室20への通路に設け
られた排気弁170はカムシャフト190のカム182によって駆動することができる。
カムシャフト190はクランクシャフト50に連結されている。一般に、カムシャフト1
90はクランクシャフト50の2回転につき1回転を行う。カムシャフト190は、排気
弁170が排気サイクルで開かれ、上死点の近傍で閉じられるように構成されている。吸
気弁160は上死点の近傍で開き、吸気サイクルで閉じる。技術的に排気弁170および
吸気弁が同時に開かれている段階は弁重複と呼ばれる。このような弁重複は、例えば内部
で排ガスを還流させるために役立つ。カムシャフト190は、特に制御器70によって制
御可能に構成されていてもよく、これにより、内燃機関の運転パラメータに関係して吸気
弁160および排気弁170の異なったストローク経過を調節することができる。しかし
ながら、吸気弁160および排気弁170をカムシャフト190によってではなく、電気
液圧式の弁調整器によって上下運動させることも同様に可能である。この場合、カムシャ
フト190ならびにカム180および182は省略してもよい。同様に、このような電気
液圧式弁調整器の場合、スロットルバルブ100は不可欠ではない。
である。スタータ200とクランクシャフト50との間の機械的な結合の形成は係合とも
呼ばれる。スタータ200とクランクシャフト50との間の機械的結合の解除は係脱とも
呼ばれる。係合は、内燃機関の回転数が内燃機関およびスタータに関係した回転数閾値未
満である場合にのみ可能である。
YL1および第2シリンダZYL2の種々異なるサイクルの順序を示し、クランクシャフ
トTWの角度に関して記録されている。内燃機関の第1死点T1、第2死点T2、第3死
点T3、第4死点T4および第5死点が記録されている。これらの死点の間では、第1シ
リンダZYL1は、既知のように排気サイクル、吸気サイクル、圧縮サイクルおよび燃焼
サイクルを実施する。4つのシリンダを備える内燃機関の実施例では、第2シリンダZY
L2のサイクルは720°/4=180°だけずらされる。第1シリンダZYL1に関し
て、第1死点T1、第3死点T3および第5死点T5は下死点であり、第2死点T2およ
び第4死点T4は上死点である。第2のシリンダZYL2に関して、第1死点T1、第3
死点T3および第5死点T5は上死点、第2死点T2および第4死点は下死点である。
経過を示す。回転数nは、例えば、クランクシャフト角度KWの時間微分値として規定さ
れている。第1死点T1は第1時点t1に対応し、第2死点T2は第2時点t2に対応し
、第3死点T3は第3時点t3に対応し、第4死点T4は第4時点t4に対応する。それ
ぞれ連続する2つの時点の間、例えば、第1時点t1と第2時点t2との間では、回転数
がまず短時間上昇し、次いで単調に減少する。短時間の回転数上昇は、シリンダ内におけ
る空気充填量の圧縮に基づく。上死点を通過したシリンダは、空気充填量を最大限に圧縮
し、シリンダ内に圧縮エネルギーが蓄積される。この圧縮エネルギーは、内燃機関がさら
に回動した場合に部分的に回転エネルギーに変換される。
経時変化を示す。従来技術により既知のように、内燃機関の停止時にスロットルバルブ1
00がまず閉じられ、これは第1制御信号DK1に対応する。図2bに示すように内燃機
関の回転数nが回転数閾値ns,例えば、300U/min未満に低下した場合、本発明
により、開放時点taufでスロットルバルブ100が開放され、これは第2制御信号D
K2に相当する。この場合、開放時点taufは、次の死点である第3死点T3の直後、
内燃機関の回転数nが回転数閾値ns未満に低下した後に得られるように選択されている
。第2シリンダZYL2は第3死点T3で吸気サイクルに移行する。したがって、以下で
は吸気シリンダZYL2とも呼ぶ。本実施例では、開放時点taufは、吸気シリンダの
弁重複の終了、したがって、吸気シリンダZYL2の排気弁170の閉鎖時点と一致する
。吸気シリンダZYL2の上死点に関して、開放時点taufは開放クランクシャフト角
度KWaufに対応する。内燃機関の回転数nが回転数閾値ns未満に低下した時点を検
出するために、内燃機関の回転数nを連続的に監視することができる。死点後の内燃機関
の回転数nの上昇は小さいので、開放時点taufが死点直後に位置することが望ましい
が、しかしながら、内燃機関の回転数nが回転数閾値ns未満に低下したか否かを内燃機
関のそれぞれの死点で検査することも可能である。図2bに示した実施例では、第1時点
t1および第2時点t2で、内燃機関の回転数nがまだ回転数閾値ns未満に低下してい
ないことがわかる。内燃機関の回転数nが回転数閾値ns未満に低下したことが第3時点
t3ではじめてわかり、スロットルバルブ100が開放される。
に流入する。吸気シリンダZYL2が第4時点t4の後に圧縮サイクルに移行した場合、
残りのシリンダに対して著しく増大された空気充填量は、実施すべき圧縮作業のために、
膨張するシリンダで解放される圧縮エネルギーを上回り、内燃機関の回転数nは復路揺動
点toscでゼロに低下するまで急速に低下する。クランクシャフト50の回転運動はい
ま反転し、内燃機関の回転数nは負になる。復路揺動時点toscは、図2aに示したク
ランクシャフト50の復路揺動角RPWに対応する。停止時点tstoppで内燃機関は
停止する。時間軸の表示は非線形であることに注意すべきである。内燃機関の回転数nの
低下に対応して、第3時点t3と第4時点t4との間の時間間隔は、第2時点t2と第3
時点t3との間の時間間隔よりも大きく、この時間間隔は、第1時点t1と第2時点t2
との間の時間間隔よりも大きい。内燃機関の第5死点T5は到達されない。復路揺動時点
toscと停止時点tstoppとの間の時間間隔においてクランクシャフト50は揺動
運動を行い、第2シリンダZYL2は圧縮サイクルおよび吸気サイクルで揺動し、第1シ
リンダZYL1は、対応して燃焼サイクルおよび圧縮サイクルで揺動する。
止検出ステップ1000で内燃機関が停止されることが望ましいことが検出される。次に
ステップ1010が続き、噴射および点火が停止される。したがって、内燃機関は減速状
態にある。次いでステップ1020が続き、スロットルバルブが閉じられる。カムシャフ
ト変位を行う内燃機関では、方法ステップ1020では、代替的に、より小さいカムへの
切換を行うことができ、これにより、シリンダ内の空気充填量が減じられる。電気液圧式
の弁変位を行う内燃機関では、ステップ1020で内燃機関の弁を閉じることができる。
次に方法ステップ1030が続き、内燃機関の回転数nが回転数閾値nsを下回ったか否
かが検査される。これに当てはまる場合、ステップ1040が続く。これに当てはまらな
い場合、内燃機関の回転数nが回転数閾値nsを下回るまでステップ1030が繰り返さ
れる。ステップ1040では、スロットルバルブ100が開放時点taufで開放される
。カムシャフト変位を行う内燃機関では、代わりにステップ1040で、例えばより大き
いカムに切り換えることができ、これにより、吸気シリンダZYL2の空気充填量が増大
される。電気液圧式の弁変位を行う内燃機関では、ステップ1040で吸気シリンダZY
L2の吸気弁160を制御することができ、吸気シリンダZYL2の吸気サイクルで吸気
弁160が開放され、これにより、吸気シリンダZYL2の吸気充填量が増大される。次
に方法ステップ1060が続く。随意のステップ1060では、吸込管噴射弁150を介
して燃料が内燃機関の吸込管80に噴射される。このような燃料の噴射は、吸気サイクル
で燃料/空気混合物が吸気シリンダZYL2に吸い込まれることにより行われる。ステッ
プ1100で、本発明による方法は終了する。図2bに示すように、内燃機関は停止位置
へ揺動し、吸気シリンダZYL2は吸気サイクルまたは圧縮サイクルで停止する。ステッ
プ1060における燃料の噴射は、吸込管噴射を行う内燃機関では、内燃機関を素早く再
始動するために有利である。
関の回転数bは、減速段階T_Auslaufで図2bに示すように低下し、内燃機関の
回転運動が図2bに示した復路揺動時点toscで反転した場合に最終的に符号を変える
。このことは、図4に減速段階T_Auslaufの終了および揺動段階T_Pende
lの開始として示されている。まだ減速段階T_Auslaufであっても、例えば、運
転手がガスペダルを押圧したことが検出されたなど開始要求時点で内燃機関を再び始動す
ることが望ましいか否かが決定される。停止時点tstoppの前にこのように検出され
た始動要求は「気持ちの変化」と呼ばれる。揺動段階T_Pendelでは、内燃機関の
回転数nは、図2bに示した停止時点tstoppまで一定にゼロまで低下し、ゼロに保
持されるという経過を辿る。停止時点tstoppは、図4では揺動段階T_Pende
lの終了を示す。
機関が停止したこと検出され、スタータ200が係合され、スタータが制御される。図4
には示していない、例えば50msのスタータ200の制御無駄時間T_totの後には
、スタータ200は時点tSdTで回転運動を開始し、これにより、クランクシャフト5
0を再び運動させる。これに対して、本発明による方法では、第1係合時点tein1、
および場合によっては第2係合時点tein2が決定される。第1係合時点tein1お
よび第2係合時点tein2は、スタータ200を係合できる程に内燃機関の回転数nが
低いことにより特徴づけられる。第1係合時点tein1および第2係合時点tein2
は制御器70によって決定される。始動要求時点tstartと第1係合時点tein1
との間の時間間隔が制御無駄時間T_totよりも大きい場合、スタータ200は係合さ
れ、第1係合時点tein1で回転運動を開始するように制御される。第1係合時点te
in1が始動要求時点tstartに時間的に近すぎる場合には、スタータ200は係合
され、第2係合時点tein2で回転運動を開始するように制御される。
図示のように、内燃機関の回転数nは開放時点taufの後に急速にゼロに低下し、内燃
機関は復路揺動時点t_oscで後進運動を開始する。第1係合時点tein1は、スロ
ットルバルブ100の開放後に、例えば、特性マップに基づいて、または制御器70に保
存されたモデルに基づいて決定され、予測された復路揺動点toscに対応する。復路揺
動時点toscの代わりに、内燃機関の回転数nがゼロ点を示す他の時点を予測し、第1
係合時点tein1として選択することも当然ながら可能である。
。第2係合点tein2以後は、内燃機関の回転数nが、スタータ200の係合が可能な
回転数帯域をもはや離れないことが確保されている。この回転数帯域は、例えば、毎秒7
0回転の正の閾値nplusと、例えば、毎秒30回転の負の閾値nminusとによっ
て付与され、正の閾値nplusまで、内燃機関の前方向回転時にスタータ200が係合
することができ、負の閾値nminusまで、内燃機関の後方向回転時にスタータ200
が係合することができる。制御器70は、例えば特性マップに基づいて、内燃機関の運動
エネルギーが、第2係合時点tein2以後、回転数帯域(nminus,nplus)
をもはや離れない範囲で低下するよう計算する。第2係合時点tein2または第2係合
時点tein2後の任意の時点で、スタータ200を係合させ、回転運動に移行させるこ
とができる。
000は、図3に示したステップ1000と一致する。このステップでは、内燃機関を停
止する要求が検出される。次にステップ2005が続く。ステップ2005では、スロッ
トルバルブが閉じられるか、または、例えばカム180,182の変位もしくは弁160
,170の適宜な電気液圧式制御など他の措置がとられ、これにより、シリンダ内の空気
充填量が低減される。次にステップ2010が続く。
_Auslaufで内燃機関を始動するための始動要求が検出されたか否かが決定される
。これに当てはまる場合には、ステップ2020が続く。これに当てはまらない場合には
、ステップ2090が続く。ステップ2020では、内燃機関における回転数nが(場合
によっては、例えば毎秒10回転の最低間隔だけ)回転数閾値nsを超過しているか否か
が検査される。検査は連続的に行ってもよいし、またはクランクシャフトに同期して、特
に内燃機関のそれぞれの死点で行ってもよい。内燃機関の回転数が回転数閾値nsを超過
した場合、ステップ2030が続き、さもなければステップ2070が続く。
182の変位もしくは弁160および170の適宜な電気液圧式制御などの他の措置がと
られ、これにより、次に吸気サイクルとなるシリンダ内の空気充填量が増大される。吸気
管噴射弁150によって燃料は吸気管80に噴射される。次にステップ2040が続き、
吸気シリンダZYL2、すなわち、次に吸気サイクルで空気充填量が実質的に増大される
シリンダが決定される。吸気シリンダZYL2は吸気サイクルに移行し、吸気管80内に
位置する燃料/空気混合物を吸い込む。次いで吸気シリンダZYL2は圧縮サイクルに移
行する。回転数nは回転数閾値nsよりも大きい。回転数閾値nsは、吸気シリンダZY
L2がもはや上死点を通過しないように選択されている。したがって、内燃機関の回転数
nでは、吸気シリンダZYL2が上死点をもう一度通過し、燃焼サイクルに移行すること
が確保されている。次にステップ2050が続く。ステップ2050では、燃料/空気混
合物が吸気シリンダZYL2で点火され、吸気シリンダZYL2はクランクシャフト50
の回転を加速し、次にステップ2060が続く。ステップ2060では、内燃機関を始動
するためにさらなる措置がとられ、特に内燃機関の他のシリンダ内で燃料/空気混合物が
適宜点火される。内燃機関の始動によって本発明による方法は終了する。
次にステップ2100が続く。
回転数nが回転数閾値ns未満に低下したか否かが検査される。これに当てはまらない場
合には、ステップ2010に戻る。これに当てはまる場合にはステップ2100が続く。
るか、もしくは他の空気配量装置、例えばカム変位装置または電気液圧式弁制御装置が、
供給される空気量が増大されるように制御される。次にステップ2110が続く。
。これに当てはまる場合にはステップ2120が続く。これに当てはまらない場合には、
内燃機関を始動するための要求が出されるまでステップ2110が繰り返される。ステッ
プ2120では、内燃機関が停止しているか否かが検査される。これは、図4に示した揺
動段階T_Phaseの終了後の時間に対応する。これに当てはまる場合にはステップ2
060が続き、内燃機関を始動するための従来の措置がとられる。図4に示すように、内
燃機関は時点tSdTで始動される。
テップ2150では第1係合時点tein1が予測される。この予測は、例えば特性マッ
プに基づいて行われる。吸気シリンダZYL2の上死点を最後に通過した場合に(本実施
例では第4時点t4で)検出された回転数nに基づいて、内燃機関の運動エネルギーを決
定することができ、空気配量弁の第2位置DK2から、吸気シリンダZYL2の空気充填
量、ひいては吸気シリンダZYL2によって圧縮サイクルで圧縮されるガススプリングの
強度を推定することができる。これにより、第1係合時点tein1として予測される復
路揺動時間toscを推定することができる。次にステップ2160が続き、第1係合時
点tein1と現在の時点との間の時間差がスタータ200の制御無駄時間T_totよ
りも大きいか否かが検査される。これに当てはまる場合には、ステップ2170が続く。
これに当てはまらない場合には、ステップ2180が続く。
2係合時点tein2は、内燃機関の回転数nが第2係合時点tein2以後は負の閾値
nminusと正の閾値nplusとの間の回転数範囲に保持されるように選択される。
次のステップ2190でスタータ200が係合され、第2係合時点tein2から始動さ
れる。次にステップ2060が続き、内燃機関を始動するためのさらなる措置がとられる
。代替的に、ステップ2180で、負の閾値nminusと正の閾値nplusとの間の
回転数nが保持される係合間隔を測定することも可能である。この場合、ステップ219
0で、スタータ200が係合間隔で係合され、始動される。
って、直接噴射弁として構成されていることも可能である。この場合、スロットルバルブ
の開放直後の吸込管への燃料の噴射は省略される。再始動時にZYL2が点火される前に
吸気シリンダZYL2に燃料が適宜に噴射されることのみが重要である。
吸気シリンダZYL2の揺動特性を示す。開放クランクシャフト角度KWaufで、吸気
シリンダZYL2は前進運動で第4死点T4に対応した下死点UTを通過し、復路揺動角
RPWにおいて回転方向を反転する。停止するまでの吸気シリンダZYL2のさらなる揺
動運動が図7aに示唆されている。
示す。高すぎる回転数閾値nsとは、スロットルバルブ100の開放時、すなわち、開放
クランクシャフト角度KWaufにおける内燃機関の運動エネルギーが高すぎることを意
味する。このようなことは、吸気シリンダZYL2が、第4死点T4に対応した下死点U
Tを通過し、次いで、第5死点T5に対応した上死点OTをも通過することにつながる。
これは、駆動系統に望ましくない振動をもたらし、運転手には不快であると感じられる。
を示す。低すぎる回転数閾値nsとは、スロットルバルブ100の開放時、すなわち、開
放クランクシャフト角度KWaufにおける内燃機関の運動エネルギーが低すぎることを
意味する。吸気シリンダZYL2は、第4死点に対応した下死点UTを通過するが、しか
しながら、比較的大きい復路揺動角RPWを有している。ステップ3020で、内燃機関
の回転数nが回転数閾値nsよりも大きいことが検出された場合、吸気シリンダZYL2
が上死点OTを超えて回転し、したがって、内燃機関を素早く始動できることをもはや前
提とすることができない。
意味をもつが、内燃機関の耐用寿命にわたって変化する変数、例えば使用されるエンジン
オイルの摩擦係数などに依存しているので極めて難しい。
させることができ、内燃機関の特性の初期化または変更時のエラーが補正される。ステッ
プ3000では、内燃機関に対して停止要求が出されたことが検出され、内燃機関を始動
するための措置がとられる。ステップ3010で、ステップ1030に対応して、内燃機
関の回転数nが回転数閾値ns未満に低下したか否かが検査される。これに当てはまる場
合には、ステップ3020が続き、ステップ1040に対応してスロットルバルブが開放
される。次にステップ3030が続き、吸気シリンダZYL2が下死点UTを既に通過し
たか否かが検査される。これに当てはまらない場合には、ステップ3040が続く。これ
に当てはまる場合には、ステップ3060が続く。
止してしまう程、回転数閾値nsが低く選択されることが防止される。このために、ステ
ップ3040では、内燃機関が停止しているか否かが検査される。これに当てはまらない
場合にはステップ3030に戻り、内燃機関が停止している場合にはステップ3050が
続く。ステップ3050では回転数閾値nsが増大される。次にステップ3100が続き
、ここで方法は終了する。
らに超えて吸気シリンダZYL2を回転させた場合には、ステップ3070が続く。上死
点OTが到達されていない場合には、ステップ3080が続く。ステップ3070で、図
7bに示した特性が得られた場合には、回転数閾値nsが低減される。次にステップ31
00が続き、ここで方法は終了する。
って測定される。次にステップ3090が続く。ステップ3090では、復路揺動角RP
Wが、例えば10°の最小復路揺動角RPWSよりも小さいか否かが検査される。復路揺
動角RPWが最小復路揺動角RPWSよりも小さい場合には、図7aに示す正常な特性が
得られ、ここで方法は終了する。復路揺動角RPWが最小復路揺動角RPWSよりも大き
い場合、図7cに示した特性が得られ、次にステップ3050が続き、回転数閾値nsが
増大される。
閾値nsは初期閾値nsiに増大され、初期閾値nsiでは、内燃機関が図7bに示した
特性を示し、したがって、回転数閾値nsがまず大きめに選択されていることが確保され
ている。初期閾値nsiは、例えば適用可能な閾値として形成されていてもよい。したが
って、初期閾値nsiは、例えば、空気充填量における異なる漏出量、異なるエンジンオ
イルまたは内燃機関の摩擦作用の異なるサンプルばらつきなど内燃機関の運転時に可能な
運転パラメータの範囲内で、内燃機関が図7bに示した特性を示し、したがって、吸気シ
リンダZYL2が燃焼サイクルに移行するように選択される。
施することができる。すなわち、ステップ2020で、検出された内燃機関の回転数nが
回転数閾値nsよりも大きいことが検出された場合、回転数閾値nsが増大され、ステッ
プ2030,2040および2050の実施後に、ステップ2060で、吸気シリンダZ
YL2が燃焼サイクルに移行したことが確認される。
Claims (13)
- 内燃機関を停止する方法であって、停止要求が検出された後に、空気配量装置、特にス
ロットルバルブ(100)を介して内燃機関に供給される空気量が低減される方法におい
て、
検出された内燃機関の回転数(n)が規定可能な回転数閾値(ns)を下回った場合に
、空気配量装置を介して内燃機関に供給される空気量を再び増大し、供給される空気量の
増大後には、空気量が供給される吸気シリンダ(ZYL2)をもはや燃焼サイクルに移行
させないことを特徴とする方法。 - 請求項2に記載の方法において、
配分される空気量の増大後、および内燃機関の停止前に前記吸気シリンダ(ZYL2)
が燃焼サイクルに移行した場合に、前記回転数閾値(ns)を低減する方法。 - 請求項1または2に記載の方法において、
配分される空気量の増大後に前記吸気シリンダ(ZYL2)がもはや圧縮サイクルに移
行しない場合に、前記回転数閾値を増大する方法。 - 請求項1から3までのいずれか一項に記載の方法において、
復路揺動角(RPW)に関係して、規定可能な前記回転数閾値を変更する方法。 - 請求項4に記載の方法において、
前記復路揺動角(RPW)が、規定可能な最小復路揺動角(RPWS)よりも大きい場
合に、前記回転数閾値を増大する方法。 - 請求項5または6に記載の方法において、
規定可能な前記回転数閾値(ns)を、規定可能な初期閾値(nsi)に増大する方法
。 - 請求項6に記載の方法において、
前記吸気シリンダ(ZYL2)が上死点を通過する大きさに前記初期閾値(nsi)を
選択する方法。 - 請求項1から7までのいずれか一項に記載の方法において、
前記吸気シリンダ(ZYL2)の排気弁(160)の閉鎖直後に、前記空気配量装置に
よって配分される空気量を増大する方法。 - 請求項1から8までのいずれか一項に記載の方法において、
前記吸気シリンダ(ZYL2)が吸気サイクルから出た場合に、吸気シリンダ(ZYL
2)内に点火可能な燃料/空気混合物が供給されているように燃料を噴射する方法。 - 請求項1から9までのいずれか一項に記載の方法において、
前記吸気シリンダ(ZYL2)が吸気サイクルに移行する前、または移行した直後に、
燃料を噴射する方法。 - コンピュータプログラムにおいて、
該コンピュータプログラムが、請求項1から10までのいずれか一項に記載の方法で使
用するためにプログラムされていることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 内燃機関を開ループおよび/または閉ループ制御するための電子記憶媒体において、
該電子記憶媒体に、請求項1から10までのいずれか一項に記載の方法で使用するため
のコンピュータプログラムが記憶されていることを特徴とする電子記憶媒体。 - 内燃機関の開ループおよび/または閉ループ制御器において、
該開ループおよび/または閉ループ制御器が、請求項1から10までのいずれか一項に
記載の方法で使用するようにプログラムされていることを特徴とする開ループおよび/ま
たは閉ループ制御器。
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