JP2013540687A5 - - Google Patents

Claims (22)

1. 沈降炭酸カルシウムの製造方法であって、
   ａ）炭酸カルシウム含有材料を提供およびか焼する工程、
   ｂ）工程ａ）から得られた反応生成物と塩化アンモニウム水溶液とを消和させる工程、
   ｃ）工程ｂ）から得られた塩化カルシウム溶液から、不溶性成分を分離する工程、
   ｄ）工程ｃ）から得られた塩化カルシウム溶液を炭酸化する工程、
   ｅ）工程ｄ）から得られた沈降炭酸カルシウムを分離する工程
   を含み、
   種結晶が、沈殿前に、工程ｃ）から得られた塩化カルシウム溶液に加えられる、
   製造方法。
2. 工程ａ）の炭酸カルシウム含有材料が、沈降炭酸カルシウム；大理石、石灰石およびチョークなどの天然炭酸カルシウム無機質、並びに、ドロマイトなどの炭酸カルシウムを含む混合アルカリ土類炭酸塩無機質からなる群より選択されることを特徴とする、請求項１に記載の方法。
3. 工程ａ）の未処理炭酸カルシウム材料が、供給材料の全重量を基準として、少なくとも１５重量％、より好ましくは少なくとも５０重量％、特に少なくとも７５重量％、最も好ましくは少なくとも９０重量％、例えば９８重量％の最小炭酸カルシウム含量を有することを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
4. 塩化アンモニウムと酸化カルシウムのモル比が、１：１〜８：１、より好ましくは１．５：１〜４：１、例えば、２：１〜３：１であることを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
5. 工程ｃ）において、不溶性成分の分離が、篩分け、沈降、およびデカント、および／またはろ過によって行われることを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
6. 工程ｃ）において、高分子凝集剤の添加により不溶性成分を除去前に凝集し得、凝集剤は、カチオン性凝集剤、アニオン性凝集剤、および／または非イオン凝集剤、好ましくは、ポリアクリル酸系共重合体を使用し得ることを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
7. 工程ｃ）において、凝集剤が、乾燥ＣａＯを基準として、１ｐｐｍ〜５０ｐｐｍ、好ましくは２ｐｐｍ〜４０ｐｐｍ、より好ましくは３ｐｐｍ〜２５ｐｐｍ、最も好ましくは５ｐｐｍ〜１５ｐｐｍの量で加えられることを特徴とする、請求項６に記載の方法。
8. 工程ｄ）において、炭酸化が、アルカリ塩化カルシウム溶液中に少なくとも１０容量％の二酸化炭素を含む、純粋なガス状二酸化炭素またはテクニカルガスを供給することによって行われることを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
9. 工程ｅ）において、工程ｄ）から得られた沈降炭酸カルシウムが、ろ過によって母液から分離されることを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
10. 工程ｅ）の後、沈降炭酸カルシウムが水によって洗浄されることを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
11. 工程ｅ）の後、沈降炭酸カルシウムが濃縮または乾燥されることを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
12. クローズドプロセスとして行われ、反応物が再利用されることを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
13. バッチ式または連続式で行われることを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
14. 沈降炭酸カルシウムが、０．５重量％未満の不純物、より好ましくは０．３重量％未満、特に０．１重量％未満、最も好ましくは０．０５重量％未満の不純物を含むことを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
15. 沈降炭酸カルシウムが、アラゴナイト結晶構造、方解石結晶構造、もしくはバテライト結晶構造、またはこれらの混合を有することを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
16. 沈降炭酸カルシウムのＴＡＰＰＩ輝度が、少なくとも８８、好ましくは少なくとも９０、より好ましくは少なくとも９２、例えば９５から９９、例えば９７であることを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
17. 沈降炭酸カルシウムの視感反射率Ｒ_ｙが、少なくとも９０、好ましくは少なくとも９２、より好ましくは少なくとも９５、例えば９６〜９９、例えば９８であることを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
18. 沈降炭酸カルシウムの黄色度指数が、０．５〜６、より好ましくは０．７〜３、最も好ましくは１〜２であることを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
19. 沈降炭酸カルシウムの重量メジアン径ｄ_５０が、２０μｍ以下、好ましくは１０μｍ以下、より好ましくは５μｍ以下、最も好ましくは２μｍ以下、例えば１μｍ以下であることを特徴とする、請求項１または２のいずれか一項に記載の方法。
20. 請求項１または２のいずれか一項に記載の方法によって得られる、沈降炭酸カルシウム。
21. 塗料、プラスチックまたは紙の用途における、請求項１〜１９のいずれか一項に記載の方法によって得られる、請求項２０に記載の沈降炭酸カルシウムの使用。
22. 沈降炭酸カルシウムが、充填材および／または顔料として使用されることを特徴とする、請求項２１に記載の使用。