JP2013522864A - 有機エレクトロルミネッセントデバイス - Google Patents

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Abstract

本発明は、正孔輸送層中に2種以上の材料の混合物を有する、有機エレクトロルミネッセントデバイスに関する。

Description

本発明は、少なくとも1つの正孔輸送層中に少なくとも2つの材料の混合物を含有する有機エレクトロルミネッセントデバイスであって、該材料のうち1つが正孔輸送材料であるデバイスに関する。
有機半導体が機能性材料として使用された有機エレクトロルミネッセントデバイス(OLED)の構造は、例えば、US4539507、US5151629、EP0676461およびWO98/27136に記載されている。しかしながら、改善は必要とされ続けており、効率および寿命に関してはとりわけである。改善が依然として必要とされているさらなる課題は、いわゆる「ロールオフ(roll-off)」挙動である。これは、有機エレクトロルミネッセントデバイスの効率が、通常、低い光束密度の時より高い光束密度の時の方が大幅に低いことを意味するものとする。したがって、特に燐光性OLEDの場合には、非常に低い光束密度では非常に高い効率が得られる一方、高い光束密度では低い効率しか得られない。このため、低い光束密度における非常に高い効率は、OLEDのアドレッシングに問題が伴うので、望ましくない。それに反して、高い光束密度において効率が高まると、結果として電力効率が高まり、これにより、OLEDのエネルギー消費は低下するであろう。したがって、ロールオフ挙動のさらなる改善が望ましい。
さらに、材料の加工性の改善が依然として必要とされている。したがって、場合によっては、特に正孔輸送材料が、塗布中に例えばシャドーマスク上で結晶化し、これによりデバイス作製が大幅に難しくなるという問題がある。これは、特に問題になることであり、正孔輸送層の施用中では、この層が通常は非常に厚く、大量の材料がここで使用されることを意味しているので、とりわけである。したがって、材料の結晶化は、ここでは特に悪影響を有する。
したがって、本発明が依拠している技術的課題は、より高い電力効率ならびに/もしくはより長い寿命ならびに/もしくは改善されたロールオフ挙動を示し、および/または、作製中の層の処理が改善された、有機エレクトロルミネッセントデバイスを提供することである。
驚くべきことに、少なくとも2つの材料の混合物を少なくとも1つの正孔輸送層中に含有する有機エレクトロルミネッセントデバイスであって、該材料のHOMOが少なくとも0.15eV離れており、かつ、該材料のうち少なくとも1つが正孔輸送材料であるデバイスは、効率および/または寿命および/またはロールオフ挙動および/またはデバイス作製中の加工性に関して、大幅な改善を示すことが見出された。
本発明の意味における正孔輸送層とは、発光層と、または複数存在する場合にはその複数の発光層とアノードとの間に配置された層を意味するものとする。
したがって、本発明は、アノードと、カソードと、少なくとも1つの発光層と、アノードと発光層との間に配置された少なくとも1つの正孔輸送層とを備え、正孔輸送層は、材料HTM−1と材料HTM−2との混合物を含有する有機エレクトロルミネッセントデバイスであって、HTM−1のHOMOがHTM−2のHOMOより少なくとも0.15eV高いことを特徴とするデバイスに関する。
ここで、材料HTM−1も材料HTM−2も、金属錯体ではない。
さらに、本発明による発光層中の材料と正孔輸送層中の材料とは、全てが同一であるというものではない。このことは、これらの2つの層中の材料の全てが、同一であることがなく、かつ異なる混合比で存在するのみであることがないこと、そして、発光層と正孔輸送層とは、少なくとも1つの材料が異なるものでなければならないことを意味する。
ここで、HOMO(最高占有分子軌道)は、後で詳細に実施例の箇所で説明するように、一般的な方法を使用して測定する。
本発明による層は、上述および後述では正孔輸送層と称する。しかしながら、この層は、さらなる特性、例えば電子ブロック性もしくは励起子ブロック性を有することもでき、または、正孔注入層にもなり得ることは、言うまでもないことである。さらなる潜在的な機能に関わらず、発光層とアノードとの間に配置された各層は、本発明の意味における正孔輸送層と称する。この層は、発光層および/またはアノードに直接隣接でき、または、1以上のさらなる正孔輸送層が間に配置されていてもよい。
本発明による有機エレクトロルミネッセントデバイスは、上述したように、アノードと、カソードと、少なくとも1つの発光層と、アノードとカソードとの間に配置された少なくとも1つの正孔輸送層とを具備する。本有機エレクトロルミネッセントデバイスは、必ずしも、有機材料または有機金属材料から構築された層のみを備える必要はない。したがって、アノード、カソードおよび/または1以上の層は、無機材料を含有することができ、または、全部分を無機材料から構築することができる。
ここで、発光層は、燐光性化合物および/または蛍光性化合物を含有することができる。
本発明によるエレクトロルミネッセントデバイスの燐光性発光物質層中に存在できる、本発明の意味における燐光性化合物とは、室温において、比較的高いスピン多重度、すなわち、スピン状態>1を有する励起状態、特に、励起三重項状態からのルミネセンスを示す化合物である。本発明の目的に関して、すべての発光性遷移金属錯体およびすべての発光性ランタニド錯体、特に、すべての発光性イリジウム化合物、白金化合物および銅化合物は、燐光性化合物とみなすべきである。
本発明によるエレクトロルミネッセントデバイスの蛍光性発光物質層中に存在できる、本発明の意味における蛍光性化合物とは、室温において、励起一重項状態からのルミネセンスを示す化合物である。本発明の目的に関して、元素C、H、D、N、O、S、F、BおよびPのみから構築された発光性化合物のすべては、特に、蛍光性化合物とみなすべきである。
本発明の好ましい態様では、HTM−1のHOMOは、HTM−2のHOMOより少なくとも0.25eV高い。HTM−1のHOMOは、特に好ましくは、HTM−2のHOMOより少なくとも0.3eV高い。
本発明のさらに好ましい態様では、HTM−1およびHTM−2のLUMOは、>−2.6eV、特に好ましくは>−2.5eV、非常に特に好ましくは>−2.4eV、とりわけ>−2.3eVである。
材料HTM−1およびHTM−2以外に、さらなる材料、特に、さらなる正孔輸送材料が、本発明による正孔輸送層中に存在することもできる。したがって、本発明による正孔輸送層は、例えば、3つ、4つまたは5つ以上の異なる材料の混合物からなることもできる。しかし、本発明による正孔輸送層は、2つの材料HTM−1およびHTM−2のみからなるのが好ましい。
HTM−2に対するHTM−1の混合比は、広範な範囲にわたって変動でき、各材料の正確な構造に依存する。デバイス特性は、混合比の正確な設定によって最適化できる。本発明の好ましい態様では、HTM−1対HTM−2の混合比は、95:5乃至5:95であり、各場合において体積に基づく。HTM−1対HTM−2の混合比は、特に好ましくは90:10乃至20:80、非常に特に好ましくは85:15乃至40:60である。
本発明の好ましい態様では、本発明による正孔輸送層は、発光層に直接隣接する。ここで、有機エレクトロルミネッセントデバイスは、本発明による正孔輸送層のアノード側に配置された、1以上のさらなる正孔輸送層も備えることが特に好ましい。この種の構造は、図1に図示している。ここで、層1は、アノードを表し、層2は、1以上の正孔輸送層を表し、層3は、HTM−1とHTM−2とを含有する本発明による正孔輸送層を表し、層4は、発光層を表し、層5は、カソードを表す。
このデバイス構造中のHTM−1とHTM−2とを含有する本発明による正孔輸送層の層厚は、好ましくは5乃至300nm、特に好ましくは7乃至220nm、非常に特に好ましくは10乃至150nmである。
本発明のさらに好ましい態様では、本発明による正孔輸送層は、発光層に直接隣接していないが、その代わりに、2つのさらなる正孔輸送層の間に配置されている。この種の構造は、図2に図示されている。ここで、層1は、アノードを表し、層2は、1以上の正孔輸送層を表し、層3は、HTM−1とHTM−2とを含有する本発明による正孔輸送層を表し、層4は、1以上のさらなる正孔輸送層を表し、層5は、発光層を表し、層6は、カソードを表す。
このデバイス構造中のHTM−1とHTM−2とを含有する本発明による正孔輸送層の層厚は、好ましくは5乃至300nm、特に好ましくは7乃至220nm、非常に特に好ましくは10乃至150nmである。
ここで、図1および2に図示しているエレクトロルミネッセントデバイスはまた、ここに図示していないさらなる層を含むこともできる。
さらに、本発明による正孔輸送層は、正孔輸送材料にp型ドーパントをドープした層ではないことを強調すべきである。ロールオフ挙動に対する本発明による効果は、このように、正孔輸送材料にp型ドーパントをドープした正孔輸送層によっては実現できない。加工性の改善も、p型ドーパントを使用したほどには実現せず、その理由は、これらが最大でも約1%のドーパント濃度でしか通常使用されないからである。
p型ドーパントとは、正孔輸送材料の酸化およびp型ドーパントの還元を伴う、正孔輸送材料とのレドックス反応を受ける材料である。したがって、p型ドーパントとして作用するためには、p型ドーパントのLUMOは、正孔輸送材料のHOMOより低くなければならない。
したがって、本発明の好ましい態様では、HTM−2のLUMOは、HTM−1のHOMOより高い。HTM−2のLUMOは、特に好ましくは、HTM−1のHOMOより少なくとも0.1eV高い。
本発明による層が発光層に直接隣接する場合、本層は、正孔輸送層としての他、電子ブロック層または励起子ブロック層として作用することもできる。特に、電子ブロック作用は、蛍光性および燐光性のエレクトロルミネッセントデバイスのために好ましい。励起子ブロック作用により、特に燐光性エレクトロルミネッセントデバイス用の材料には、特定の要求が生じる。
電子ブロック層として作用するためには、HTM−1およびHTM−2の両方のLUMOは、発光層中のマトリックスのLUMOより少なくとも0.2eV高くあるべきである。2つ以上のマトリックス材料が発光層中に使用される場合、HTM−1およびHTM−2の両方のLUMOは、最低のLUMOを有する発光層中のマトリックス成分のLUMOより、少なくとも0.2eV高くあるべきである。
燐光性エレクトロルミネッセントデバイス中で励起子ブロック層として作用するためには、HTM−1およびHTM−2の両方の三重項準位は、発光層中の発光物質の三重項準位より最大0.3eV低いべきである。本発明の好ましい態様では、HTM−1およびHTM−2の三重項準位は、発光層中の発光物質の三重項準位より最大0.2eV、特に好ましくは最大0.1eV低い。
材料HTM−1およびHTM−2の正確な構造は、材料が物理的パラメータに関した上述の条件を満たす限り、二義的なことである。一般に、通常は正孔輸送材料として使用されるすべての材料が、使用できる。
ここで、HTM−1は、通常は正孔輸送材料として使用される材料であるのが好ましい。通常は正孔輸送材料として使用されないその他の材料も、材料HTM−2用に使用できる。
本発明の好ましい態様では、HTM−1のHOMOは、好ましくは>−5.4eV、特に好ましくは>−5.3eV、非常に特に好ましくは>−5.2eVである。HTM−1のHOMOは、さらに好ましくは<−4.8eVである。
好ましいHTM−2のHOMOは、HTM−1のHOMOと上記で定義した相違とに応じて発生する。
本発明の好ましい態様では、材料HTM−1は、トリアリールアミン誘導体、カルバゾール誘導体または縮合カルバゾール誘導体である。本出願の意味におけるトリアリールアミン誘導体とは、3つの芳香族基またはヘテロ芳香族基が窒素に結合している化合物を意味するものとする。ここで、化合物が1つ以上のアミノ基を含むことも可能であり、または、芳香族基が例えば炭素架橋または直接結合によって互いに結合することも可能である。本出願の意味におけるカルバゾール誘導体とは、カルバゾールまたはアザカルバゾールを意味し、これは好ましくは窒素に結合した芳香族基またはヘテロ芳香族基を含み、また置換されていてもよい。本発明の意味における縮合カルバゾール誘導体とは、その上に少なくとも1つのさらなる芳香族環および/または非芳香族環が縮合したカルバゾールまたはアザカルバゾールを意味するものとする。したがって、例えば、インドロカルバゾールまたはインデノカルバゾールが形成される。さらに、カルバゾールの窒素上の芳香族またはヘテロ芳香族置換基は、単結合または架橋、例えば炭素架橋により、カルバゾール骨格に結合することができる。
好ましいトリアリールアミン誘導体は、下記の式(1)から(7)の化合物であり、
Figure 2013522864
式中、下記が使用されている記号に当てはまり、
Ar1は、出現する毎に同一または異なり、5〜60個の芳香族環原子を有する1価の芳香族環系またはヘテロ芳香族環系であり、これは1以上のラジカルR1で置換されていてもよく;ここで、同じ窒素原子に結合した2つの基Ar1、および/または同じ窒素原子に結合した基Ar2と基Ar1とは、単結合により、またはB(R1)、C(R12、Si(R12、C=O、C=NR1、C=C(R12、O、S、S=O、SO2、N(R1)、P(R1)およびP(=O)R1からなる群より選択される架橋により互いに連結されていてもよく;
Ar2は、出現する毎に同一または異なり、5〜60個の芳香族環原子を有する2価、3価、または4価の芳香族環系またはヘテロ芳香族環系であり、これは1以上のラジカルR1で置換されていてもよく;
1は、出現する毎に同一または異なり、H、D、F、Cl、Br、I、CHO、C(=O)Ar3、P(=O)(Ar32、S(=O)Ar3、S(=O)2Ar3、CR2=CR2Ar3、CN、NO2、Si(R23、B(OR22、B(R22、B(N(R222、OSO22、1〜40個のC原子を有する直鎖のアルキル基、アルコキシ基もしくはチオアルコキシ基、または、2〜40個のC原子を有する直鎖のアルケニル基もしくはアルキニル基、または3〜40個のC原子を有する分岐もしくは環状のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基もしくはチオアルコキシ基(これらのそれぞれは1以上のラジカルR2で置換されていてもよい)(ここで、1以上の隣接していないCH2基は、R2C=CR2、C≡C、Si(R22、Ge(R22、Sn(R22、C=O、C=S、C=Se、C=NR2、P(=O)(R2)、SO、SO2、NR2、O、SまたはCONR2で置き換えられていてもよく、1以上のH原子は、D、F、Cl、Br、I、CNもしくはNO2で置き換えられていてもよい)、または、5〜60個の芳香族環原子を有する芳香族環系もしくはヘテロ芳香族環系(これはそれぞれの場合において1以上のラジカルR2で置換されていてもよい)、または、5〜60個の芳香族環原子を有するアリールオキシ基もしくはヘテロアリールオキシ基(これは1以上のラジカルR2で置換されていてもよい)、または、これらの系の組み合わせであり;ここで2つ以上の隣接する置換基R1はまた、単環式または多環式の脂肪族環系または芳香族環系を互いに形成してもよく;
Ar3は、出現する毎に同一または異なり、5〜40個の芳香族環原子を有する芳香族環系またはヘテロ芳香族環系であり、これは1以上のラジカルR2で置換されていてもよく;
2は、出現する毎に同一または異なり、H、D、CN、または、1〜20個のC原子を有する脂肪族、芳香族および/またはヘテロ芳香族の炭化水素ラジカル(さらに、H原子は、DまたはFで置き換えられていてもよい)であり;ここで、2つ以上の隣接する置換基R2はまた、単環式または多環式の脂肪族環系または芳香族環系を互いに形成してもよい。
2つの基Ar1、または、1つの基Ar2と1つの基Ar1とが(これらは、各場合において同じ窒素原子に結合している)単結合によって互いに結合している場合は、これにより、カルバゾール誘導体が形成される。
ここで、Ar2は、式(2)、(3)、(4)ならびに(7)の化合物中の2価の基、および式(5)の化合物中の3価の基、および式(6)の化合物中の4価の基である。
好ましいカルバゾール誘導体は、下記の式(8)〜(11)の化合物であり、
Figure 2013522864
式中、Ar1、Ar2およびR1は、上述の意味を有し、さらに、
Lは、単結合、あるいは、1〜10個のC原子を有するアルキレン基または2〜10個のC原子を有するアルケニレン基もしくはアルキニレン基(これらの各々は、1以上のラジカルR1で置換されていてもよい)、5〜30個の芳香族環原子を有する芳香族環系もしくはヘテロ芳香族環系(これらは、それぞれの場合において、1以上のラジカルR1で置換されていてもよい)、C=O、O、SまたはNR1、またはこれらの基の2つ、3つ、4つもしくは5つの組み合わせから選択される2価の基であり、
Xは、出現する毎に同一または異なり、CR1またはNであり、ただし、環1つ当たり最大で2つの記号XはNを表し、基Lがこの基Xに結合している場合、XはCを表し、
ここで、2つの隣接する基Xはまた、下記の式(12)の基で置き換えられていてもよく;
Figure 2013522864
ここで、破線で示される結合は、カルバゾール誘導体へのこの単位の結合を示し、すなわち、式(12)中の破線で示される結合に連結している2つの炭素原子は、該カルバゾールの2つの隣接する基Xに対応しており、さらに、
Yは、出現する毎に同一または異なり、CR1またはNであり、ただし、環1つ当たり最大で2つの記号Yは、Nを表し、
Zは、出現する毎に同一または異なり、C(R12、N(R1)、N(Ar1)、O、S、B(R1)、Si(R12、C=O、C=NR1、C=C(R12、S=O、SO2、CR1−CR1、P(R1)およびP(=O)R1からなる群より選択される。
式(9)中の2つのカルバゾール基の結合は、好ましくは、2,2’−、3,3’または2,3’位を介して発生し、式(11)中のカルバゾール基の結合は、好ましくは、2位または3位を介して発生する。
さらに好ましい材料は、少なくとも1つのアリールアミノ基と、少なくとも1つのカルバゾール基または少なくとも1つのカルバゾール誘導体との両方を含む化合物である。これらは、好ましくは、下記の式(13)、(14)および(15)の化合物であり、
Figure 2013522864
Figure 2013522864
式中、使用されている記号は、上述の意味を有し、さらに、
Wは、出現する毎に同一または異なり、単結合、C(R12、NR1、OまたはSであり、ここで、最大で1つの基Wは、単結合を表し、
nは、出現する毎に同一または異なり、0または1であり、ここで、少なくとも1つの添え字nは1を表し、
mは、出現する毎に同一または異なり、0または1であり、ここで、少なくとも1つの添え字mは1を表し、
pは、出現する毎に同一または異なり、0、1または2であり、
さらに、Xは、基N(Ar12または基Ar2または基Wがこの基Xに結合している場合、Cを表す。
式(13)中のAr2に対するカルバゾール基の結合は、好ましくは、2位または3位を介して発生する。
本発明の意味におけるアリール基は、少なくとも6個のC原子を含み、本発明の意味におけるヘテロアリール基は、少なくとも2個のC原子と、少なくとも1個のヘテロ原子とを含み、ただし、C原子とヘテロ原子との合計は、少なくとも5個である。ヘテロ原子は、好ましくは、N、Oおよび/またはSから選択される。ここで、アリール基またはヘテロアリール基は、単純な芳香族環すなわちベンゼン、または、単純なヘテロ芳香族環(例えばピリジン、ピリミジン、チオフェンなど)、または、縮合アリールもしくはヘテロアリール基(例えばナフタレン、アントラセン、ピレン、キノリン、イソキノリンなど)のいずれかを意味するものとする。
本発明の意味における芳香族環系は、その環系中に少なくとも6個のC原子を含む。本発明の意味におけるヘテロ芳香族環系は、その環系中に少なくとも2個のC原子と、少なくとも1個のヘテロ原子とを含み、ただし、C原子とヘテロ原子との合計は、少なくとも5個である。ヘテロ原子は、好ましくは、N、Oおよび/またはSから選択される。本発明の意味における芳香族環系またはヘテロ芳香族環系は、必ずしもアリール基またはヘテロアリール基のみを含むとは限らないが、その代わりに、複数のアリール基またはヘテロアリール基はまた、短い非芳香族ユニット(H以外の原子が10%未満であるのが好ましい)、例えば、C、N、OまたはS原子またはカルボニル基などによって割り込まれていてもよい系を意味するものとされることを意図している。したがって、例としては、例えば9,9’−スピロビフルオレン、9,9−ジアリールフルオレン、トリアリールアミン、ジアリールエーテル、スチルベン、ベンゾフェノンなどの系も、本発明の意味における芳香族環系とされることを意図している。同様に、芳香族環系またはヘテロ芳香族環系は、複数のアリール基またはヘテロアリール基が、単結合、例えばビフェニル、テルフェニルまたはビピリジンによって互いに結合している系を意味するものとする。
本発明の目的に関して、C1〜C40のアルキル基は、個々のH原子またはCH2基が上述の基で置換されていてもよいことに加えて、特に好ましくは、ラジカルのメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、2−メチルブチル、n−ペンチル、s−ペンチル、t−ペンチル、2−ペンチル、ネオペンチル、シクロペンチル、n−ヘキシル、s−ヘキシル、t−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、ネオヘキシル、シクロヘキシル、2−メチルペンチル、n−ヘプチル、2−ヘプチル、3−ヘプチル、4−ヘプチル、シクロヘプチル、1−メチルシクロヘキシル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、シクロオクチル、1−ビシクロ[2.2.2]オクチル、2−ビシクロ[2.2.2]オクチル、2−(2,6−ジメチル)オクチル、3−(3,7−ジメチル)オクチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルおよび2,2,2−トリフルオロエチルを意味するものとする。C2〜C40のアルケニル基は、好ましくは、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、シクロペンテニル、ヘキセニル、シクロヘキセニル、ヘプテニル、シクロヘプテニル、オクテニルおよびシクロオクテニルを意味するものとする。C2〜C40のアルキニル基は、好ましくは、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニルおよびオクチニルを意味するものとする。C1〜C40のアルコキシ基は、特に好ましくは、メトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシまたは2−メチルブトキシを意味するものとする。5〜60個の芳香族環原子を有する芳香族環系またはヘテロ芳香族環系は、各場合において上述のラジカルRで置換されていてもよく、また任意の所望部位を介して芳香族基またはヘテロ芳香族基に結合することができ、特に、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、ベンゾアントラセン、ベンゾフェナントレン、ピレン、クリセン、ペリレン、フルオランテン、ベンゾフルオランテン、ナフタセン、ペンタセン、ベンゾピレン、ビフェニル、ビフェニレン、テルフェニル、テルフェニレン、フルオレン、ベンゾフルオレン、ジベンゾフルオレン、スピロビフルオレン、ジヒドロフェナントレン、ジヒドロピレン、テトラヒドロピレン、cis−またはtrans−インデノフルオレン、cis−またはtrans−モノベンゾインデノフルオレン、cis−またはtrans−ジベンゾインデノフルオレン、トルキセン、イソトルキセン、スピロトルキセン、スピロイソトルキセン、フラン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ジベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、イソベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェン、ピロール、インドール、イソインドール、カルバゾール、インドロカルバゾール、インデノカルバゾール、ピリジン、キノリン、イソキノリン、アクリジン、フェナントリジン、ベンゾ−5,6−キノリン、ベンゾ−6,7−キノリン、ベンゾ−7,8−キノリン、フェノチアジン、フェノキサジン、ピラゾール、インダゾール、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、ナフトイミダゾール、フェナントロイミダゾール、ピリドイミダゾール、ピラジンイミダゾール、キノキサリンイミダゾール、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、ナフトオキサゾール、アントロオキサゾール、フェナントロオキサゾール、イソオキサゾール、1,2−チアゾール、1,3−チアゾール、ベンゾチアゾール、ピリダジン、ベンゾピリダジン、ピリミジン、ベンゾピリミジン、キノキサリン、1,5−ジアザアントラセン、2,7−ジアザピレン、2,3−ジアザピレン、1,6−ジアザピレン、1,8−ジアザピレン、4,5−ジアザピレン、4,5,9,10−テトラアザペリレン、ピラジン、フェナジン、フェノキサジン、フェノチアジン、フルオルビン、ナフチリジン、アザカルバゾール、ベンゾカルボリン、フェナントロリン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、ベンゾトリアゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,2,5−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、1,3,5−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,2,3−トリアジン、テトラゾール、1,2,4,5−テトラジン、1,2,3,4−テトラジン、1,2,3,5−テトラジン、プリン、プテリジン、インドリジンおよびベンゾチアジアゾールに由来の基を意味するものとする。
好ましい基Ar1は、フェニル、2−、3−もしくは4−トリル、3−もしくは4−o−キシリル、2−もしくは4−m−キシリル、2−p−キシリル、o−、m−もしくはp−tert−ブチルフェニル、o−、m−もしくはp−フルオロフェニル、2−、3−もしくは4−ビフェニル、2−、3−もしくは4−o−テルフェニル、2−、3−もしくは4−m−テルフェニル、2−、3−もしくは4−p−テルフェニル、2’−p−テルフェニル、2’−、4’−もしくは5’−m−テルフェニル、3’−もしくは4’−o−テルフェニル、p−、m,p−、o,p−、m,m−、o,m−もしくはo,o−クアテルフェニル、キンクエフェニル、セキシフェニル、1−、2−、3−もしくは4−フルオレニル、2−、3−もしくは4−スピロ−9,9’−ビフルオレニル、1−、2−、3−もしくは4−(9,10−ジヒドロ)フェナントレニル、1−もしくは2−ナフチル、1−もしくは2−(4−メチルナフチル)、1−もしくは2−(4−フェニルナフチル)、1−もしくは2−(4−ナフチルナフチル)、1−、2−もしくは3−(4−ナフチルフェニル)、インデノフルオレン、インデノカルバゾール、インドロカルバゾール、2−もしくは3−チエニル、または、2−、3−もしくは4−ピリジル、および、これらの基の1以上の組み合わせからなる群より選択される。これらの基は、それぞれ、1以上のラジカルR1で置換されていてもよい。
これらの置換基は、ジアザシロールおよびテトラアザシロール上の置換基としても適している。
好ましい基Ar2は、o−、m−もしくはp−フェニレン、1,4−もしくは2,6−ナフチレン、2,2’−、3,3’−もしくは4,4’−ビフェニル、2,2”−、3,3”−もしくは4,4”−o−テルフェニル、2,2”−、3,3”−もしくは4,4”−m−テルフェニル、2,2”−、3,3”−もしくは4,4”−p−テルフェニル、p−、m,p−、o,p−、m,m−、o,m−もしくはo,o−クアテルフェニル、キンクエフェニル、セキシフェニル、2,7−フルオレニル、2,7−もしくは2,2’−スピロ−9,9’−ビフルオレニルまたは2,7−(9,10−ジヒドロ)フェナントレニルからなる群より選択され、その各々が1以上のラジカルR1で置換されていてもよい、ここで、R1は、好ましくはメチルまたはフェニルである。
基Ar1およびAr2は、1以上のラジカルR1で置換されていてもよい。これらのラジカルR1は、出現する毎に同一または異なり、好ましくは、H、D、F、1〜4個のC原子を有する直鎖のアルキル基、または、3〜5個のC原子を有する分岐もしくは環状のアルキル基(その各々は1以上のラジカルR2で置換されていてもよく、ここで、1以上のH原子は、DもしくはFで置き換えられていてもよい)、または、6〜24個の芳香族環原子を有する芳香族環系(これは1以上のラジカルR2で置換されていてもよい)、またはこれらの系の組み合わせからなる群より選択され、ここで、2つ以上の隣接する置換基R1はまた、単環式もしくは多環式の脂肪族環系または芳香族環系を互いに形成することもできる。有機エレクトロルミネッセントデバイスが溶液から塗布される場合は、最大で10個のC原子を有する直鎖の、分岐または環状のアルキル基も、置換基R1として好ましい。ラジカルR1は、特に好ましくは、出現する毎に同一または異なり、H、D、または、6〜24個の芳香族環原子を有する芳香族環系(これは1以上のラジカルR2で置換されていてもよいが、好ましくは非置換である)からなる群より選択される。
特に、基Ar1またはAr2が、フルオレンまたは対応する縮合誘導体、例えば、フルオレン、インデノフルオレンまたはインデノカルバゾールなどを含む場合、それぞれの架橋C(R12上のラジカルR1は、好ましくは、1〜10個のC原子を有するアルキル基、または、5〜24個の芳香族環原子を有する芳香族環系もしくはヘテロ−芳香族環系を表す。ここで、R1は、特に好ましくは、メチルまたはフェニルである。
本発明による正孔輸送層が、燐光性発光層に直接隣接する場合、Ar1、Ar2、R1およびR2は、10を超える芳香族環原子を有する縮合アリール基を含まないのが好ましく、特に好ましくは、縮合アリール基を全く含まない。
上述した式(1)〜(11)および(13)〜(15)の適切な材料HTM−1の例は、下記の構造である。
Figure 2013522864
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材料HTM−2として好ましく使用できる材料について、以下に説明する。
材料HTM−2として適しているのは、原則として、材料HTM−1に関して上記で示した式(1)〜(11)および(13)〜(15)と同じ基本構造である。材料のHOMO部位を決定した後で、相対HOMO値に関した上述の条件を有する材料を選択することにより、HTM−1とHTM−2との適切な材料の組み合わせを選択することは、当業者には容易である。材料のHOMOは、基本構造および置換基の選定に影響され得る。
さらに、上述の化合物以外で、ここで好ましい化合物には、Ar1がヘテロ芳香族基、例えば、2−、3−または4−ピリジルを表すものがあり、これらの各々は、1以上のラジカルR1で置換されていてもよい。
化合物HTM−2として適しているのは、特に、カルバゾール誘導体、および、縮合基をその上に含んだカルバゾール誘導体(インデノカルバゾール誘導体やインドロカルバゾール誘導体など)であり、これらの構造の二量体も適している。さらに、同様に適しているのが、すべての添え字mが0を表す式(15)の化合物、およびこの化合物の二量体である。
HTM−2として使用できるさらに適切な化合物は、ジアザシロール誘導体およびテトラアザシロール誘導体であり、特に、例えばWO2010/054729に記載されているように、芳香族置換基を有するものである。HTM−2として好適なのは、さらには、例えばWO2010/054730に記載されているような、ジアザホスホール誘導体である。HTM−2としてさらに適切なのは、例えばWO2006/117052に記載されているような、ジアザボロール誘導体である。
ジアザ−およびテトラアザシロール誘導体、ジアザホスホール誘導体ならびにジアザボロール誘導体上の適切な置換基は、芳香族環系およびヘテロ芳香族環系であり、特に、これらの環系のうち、ジアザ−およびテトラアザシロール、ジアザホスホールもしくはジアザボロールの2つの窒素原子に結合している環系もそうであり、または、アルキル基もそうである。
さらに適切なのは、電荷輸送に関与する基を含まない化合物である。とりわけ、これらの化合物は、純粋な炭化水素、特に、芳香族炭化水素であり、これはまた、非芳香族基で置換されていてもよい。これらの化合物は、好ましくは、ナフタレンより大きい縮合アリール基を含まず、特に好ましくは、縮合アリール基を全く含まない。ここで、縮合アリール基とは、2つ以上のフェニル基が共通の縁部を介して、互いに直接融合している基を意味するものとする。したがって、例えば、フルオレン基は、本発明の意味における縮合アリール基ではない。
適切な材料HTM−2の例は、HTM−1に関して上述した構造例以外では、下記の構造である。
Figure 2013522864
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OLEDの発光層および他の層の好ましい態様を、以下に示す。
一般に、従来技術によって使用するすべての材料が、1つまたは複数の発光層中に使用できる。
燐光性発光層中に存在する燐光性化合物の好ましい態様を以下に示す。
適切な燐光性化合物は、特に、適切な励起時に好ましくは可視領域の光を放出し、さらには、20より大きい、好ましくは38より大きくて84より小さい、特に好ましくは56より大きくて80より小さい原子番号を有した少なくとも1つの原子を含む化合物である。使用される燐光性発光物質は、好ましくは、銅、モリブデン、タングステン、レニウム、ルテニウム、オスミウム、ロジウム、イリジウム、パラジウム、白金、銀、金またはユウロピウムを含む化合物であり、特に、イリジウム、白金または銅を含む化合物である。
特に好ましい有機エレクトロルミネッセントデバイスは、燐光性化合物として、式(16)〜(19)の少なくとも1つの化合物を含有し、
Figure 2013522864
式中、R1は、式(1)に関して上述したのと同じ意味を有し、使用されているその他の記号には、下記のことが当てはまり、
DCyは、出現する毎に同一または異なり、少なくとも1つのドナー原子、好ましくは窒素、カルベンの形態の炭素、またはリンを含む環状基であり、このドナー原子を介して前記環状基は当該金属に結合し、該環状基は、1以上の置換基R1を持っていてもよく;、基DCyおよびCCyは、共有結合を介して互いに結合し;
CCyは、出現する毎に同一または異なり、炭素原子を含む環状基であり、この炭素原子を介して前記環状基は当該金属に結合し、該環状基は、1以上の置換基R1を持っていてもよく;
Aは、出現する毎に同一または異なり、モノアニオン性二座キレート配位子、好ましくはジケトナート配位子である。
架橋は、複数のラジカルR1間での環系の形成を経て、基DCyとCCyの間にも存在できる。さらに、架橋は、複数のラジカルR1間での環系の形成を経て、2つもしくは3つの配位子CCy−DCyの間、または、1つもしくは2つの配位子CCy−DCyと配位子Aとの間にも存在でき、このため、この配位子系は、多座または多脚型である。
上述の発光物質の例は、出願WO00/70655、WO01/41512、WO02/02714、WO02/15645、EP1191613、EP1191612、EP1191614、WO04/081017、WO05/033244、WO05/042550、WO05/113563、WO06/008069、WO06/061182、WO06/081973、WO2009/146770、WO2010/031485、WO2010/086089、WO2010/099852および未公開出願DE102009041414.2によって明らかにされている。一般には、燐光性OLED用の従来技術によって使用され、かつ、有機エレクトロルミネセンスの領域の当業者に公知なすべての燐光性錯体が適切であり、当業者は、独創性のステップなしでも、さらなる燐光性化合物を使用できるであろう。特に、当業者には、どの燐光性錯体がどの発光色を放出するかは公知である。
燐光性化合物に適したマトリックス材料は、燐光性化合物用のマトリックス材料として、従来技術によって使用される様々な材料である。燐光性発光物質に適したマトリックス材料は、芳香族ケトン、芳香族ホスフィンオキシドまたは芳香族スルホキシドもしくはスルホン(例えばWO2004/013080、WO2004/093207、WO2006/005627またはWO2010/006680によるもの)、トリアリールアミン、カルバゾール誘導体、例えばCBP(N,N−ビスカルバゾリルビフェニル)、mCBPまたはカルバゾール誘導体(WO2005/039246、US2005/0069729、JP2004/288381、EP1205527またはWO2008/086851に開示されているもの)、インドロカルバゾール誘導体(例えばWO2007/063754またはWO2008/056746によるもの)、アザカルバゾール誘導体(例えばEP1617710、EP1617711、EP1731584、JP2005/347160によるもの)、双極性マトリックス材料(例えばWO2007/137725によるもの)、シラン(例えばWO2005/111172によるもの)、アザボロールまたはボロン酸エステル(例えばWO2006/117052によるもの)、トリアジン誘導体(例えばWO2007/063754、WO2008/056746、WO2010/015306によるもの、または、未公開出願DE102009053382.6もしくはDE102009053645.0によるもの)、亜鉛錯体(例えばEP652273もしくはWO09/062578によるもの)、ジアザシロールまたはテトラアザシロール誘導体(例えばWO2010/054729によるもの)、ジアザホスホール誘導体(例えばWO2010/054730によるもの)、インデノカルバゾール誘導体(例えば未公開出願DE102009023155.2およびDE102009031021.5によるもの)、架橋トリアリールアミン誘導体(例えばWO2007/031165もしくは未公開出願DE102009048791.3およびDE102009053836.4によるもの)、あるいは架橋化合物、特にベンゾフラニルジベンゾフラン誘導体(WO2009/148015によるもの)である。
正孔伝導性マトリックス材料と電子伝導性マトリックス材料との混合物を燐光性発光層中に使用することも、利点を有し得る。この目的に適しているのは、上述した材料の混合物である。
電子伝導性マトリックス材料と、電子伝導性も正孔伝導性も有していないさらなるマトリックス材料との混合物を燐光性発光物質層中に使用することは、さらに利点を有し得る。これにより、有機エレクトロルミネッセントデバイスの効率および寿命を向上することが可能になる(例えば、WO2010/108579を参照されたい)。
2つ以上の燐光性発光物質と、さらなるマトリックス材料との混合物を発光層中に使用することは、さらに利点を有し得る(例えば、WO2010/069442を参照されたい)。
発光層が蛍光性層である場合、これは、好ましくは青色または緑色の、特に青色の蛍光性ドーパントと、マトリックス材料とを含有する層である。
適切な青色および緑色蛍光性ドーパントは、例えば、モノスチリルアミン、ジスチリルアミン、トリスチリルアミン、テトラスチリルアミン、スチリルホスフィン、スチリルエーテルおよびアリールアミンの群から選択される。モノスチリルアミンは、1つの置換または非置換スチリル基と、好ましくは芳香族である少なくとも1つのアミンとを含む化合物を意味するものとする。ジスチリルアミンは、2つの置換または非置換スチリル基と、好ましくは芳香族である少なくとも1つのアミンとを含む化合物を意味するものとする。トリスチリルアミンは、3つの置換または非置換スチリル基と、好ましくは芳香族である少なくとも1つのアミンとを含む化合物を意味するものとする。テトラスチリルアミンは、4つの置換または非置換スチリル基と、好ましくは芳香族である少なくとも1つのアミンとを含む化合物を意味するものとする。スチリル基は、特に好ましくはスチルベンであり、これはまた、さらに置換されていてもよい。対応するホスフィンおよびエーテルは、上記アミンと同様に定義される。本発明の目的に関して、アリールアミンまたは芳香族アミンは、窒素に直接結合した3つの置換または非置換の芳香族環系またはヘテロ芳香族環系を含む化合物を意味するものとする。これらの芳香族環系またはヘテロ芳香族環系のうち少なくとも1つは、好ましくは縮合環系であり、特に好ましくは、少なくとも14個の芳香族環原子を有する。その好ましい例は、芳香族アントラセンアミン、芳香族ピレンアミン、芳香族ピレンジアミン、芳香族クリセンアミンまたは芳香族クリセンジアミンである。芳香族アントラセンアミンは、ジアリールアミノ基がアントラセン基に、好ましくはその9位または2位において直接結合した化合物を意味するものとする。芳香族ピレンアミン、ピレンジアミン、クリセンアミンおよびクリセンジアミンは、これと同様に定義され、ここで、ピレン上のジアリールアミノ基は、好ましくは、その1位または1,6位に結合している。さらなる好ましいドーパントは、インデノフルオレンアミンまたはインデノフルオレンジアミン(例えばWO2006/108497またはWO2006/122630によるもの)、ベンゾインデノフルオレンアミンまたはベンゾインデノフルオレンジアミン(例えばWO2008/006449によるもの)、および、ジベンゾインデノフルオレンアミンまたはジベンゾインデノフルオレンジアミン(例えばWO2007/140847によるもの)から選択される。スチリルアミンのクラスからのドーパントの例は、置換もしくは非置換のトリスチルベンアミン、またはWO2006/000388、WO2006/058737、WO2006/000389、WO2007/065549およびWO2007/115610に記載のドーパントである。さらに適しているのは、WO2010/012328に開示されている炭化水素である。
蛍光性ドーパント用、特に、上述のドーパント用に適したホスト材料(マトリックス材料)は、例えば、オリゴアリーレン(例えば、EP676461による2,2’,7,7’−テトラフェニル−スピロビフルオレン、またはジナフチルアントラセン)、特に縮合芳香族基(特にアントラセン誘導体)を含むオリゴアリーレン、オリゴアリーレンビニレン(例えば、EP676461によるDPVBiまたはスピロ−DPVBi)、多脚型金属錯体(例えばWO2004/081017によるもの)、正孔伝導性化合物(例えばWO2004/058911によるもの)、電子伝導性化合物、特にケトン、ホスフィンオキシド、スルホキシド(例えばWO2005/084081およびWO2005/084082によるもの)など、アトロプ異性体(例えばWO2006/048268によるもの)、ボロン酸誘導体(例えばWO2006/117052によるもの)、ベンズアントラセン誘導体(例えば、WO2008/145239による、または未公開出願DE102009034625.2によるベンズ[a]アントラセン誘導体)、およびベンゾフェナントレン誘導体(例えば、WO2010/083869によるベンゾ[c]フェナントレン誘導体)のクラスから選択される。特に好ましいホスト材料は、フェニル、ナフタレン、アントラセン、ベンズアントラセン、特にベンズ[a]アントラセン、ベンゾフェナントレン、特にベンゾ[c]フェナントレン、および/またはピレンを含むオリゴアリーレン、またはこれらの化合物のアトロプ異性体のクラスから選択される。本発明の目的に関して、オリゴアリーレンは、少なくとも3つのアリール基またはアリーレン基が互いに結合している化合物を意味するものとされることが意図される。
カソード、アノード、発光層、および、HTM−1とHTM−2とを含有する本発明による正孔輸送層以外に、有機エレクトロルミネッセントデバイスは、さらなる層を含むこともできる。これらは、例えば、それぞれの場合、1以上の正孔注入層、正孔輸送層、正孔ブロック層、電子輸送層、電子注入層、電子ブロック層、励起子ブロック層、電荷発生層、および/または、有機もしくは無機p/n接合部から選択される。さらに、2つ以上の発光層が存在することも可能であり、これにより、白色発光が生じる。3つ以上の発光層の使用も、好ましいものであり得る。さらに、中間層は、複数の発光層の間に存在し得る。さらに、これらのさらなる層、例えば電荷輸送層は、ドープすることも可能である。これらの層のドーピングは、電荷輸送の改善に有利なものであり得る。しかしながら、これらの層の各々は、必ずしも存在しなければならないとは限らず、これらの層の選択は常に、使用される化合物に依存することに注目すべきである。
この種の層の使用は当業者には公知であり、当業者ならば、独創的なステップなしでも、上記目的のためのこの種の層に関して知られている従来技術により、すべての材料を使用することができるであろう。
本発明によるエレクトロルミネッセントデバイスのカソードは、好ましくは、低い仕事関数を有する金属を含み、または、例えばアルカリ土類金属、アルカリ金属、典型金属もしくはランタノイド(例えばCa、Ba、Mg、Al、In、Mg、Yb、Smなど)などの異なる金属を含有する金属合金もしくは多層構造を含む。多層構造の場合、例えばAgなどの比較的高い仕事関数を有するさらなる金属も、前記金属に加えて使用でき、この場合、例えばMg/Ag、Ca/AgまたはBa/Agなどの金属の組み合わせが、一般には使用される。同様に好まれるのは、金属合金、特に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属と銀とを含有する合金であり、特に好ましくは、MgとAgとを含有する合金である。金属カソードと有機半導体との間に、高い比誘電率を有する材料の薄い中間層を導入することも、好ましいものであり得る。この目的に適しているのは、例えば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属のフッ化物であるが、対応する酸化物またはカルボネート(例えばLiF、Li2O、CsF、Cs2CO3、BaF2、MgO、NaFなど)もある。有機アルカリ金属またはアルカリ土類金属錯体、例えば、リチウムキノリネート(LiQ)などは、同様に適している。この層の層厚は、好ましくは、0.5乃至5nmである。
本発明によるエレクトロルミネッセントデバイスのアノードは、好ましくは、高い仕事関数を有する材料を備える。アノードは、好ましくは、真空に対して4.5eVを超える仕事関数を有する。この目的に適しているのは、一方では、高い酸化還元電位を有する金属、例えば、Ag、PtまたはAuなどである。他方では、金属/金属酸化物電極(例えばAl/Ni/NiOx、Al/PtOx)も、好ましいものであり得る。ここで、電極のうち少なくとも1つは、光のカップリングアウト(coupling-out)を容易にするために、透明または部分的に透明でなければならない。ここで、好ましいアノード材料は、導電性混合金属酸化物である。特に好まれるのは、インジウムスズ酸化物(ITO)またはインジウム亜鉛酸化物(IZO)である。さらに好まれるのは、導電性のドープ有機材料、特に、導電性のドープポリマーである。
この種のデバイスの寿命が水および/または空気の存在下では急激に短くなるので、本デバイスは、相応に(用途に応じて)構造化されてコンタクトを設け、最後には密封される。
一般には、有機エレクトロルミネッセントデバイス中に従来技術によって使用されるすべてのさらなる材料は、本発明による正孔輸送層と組み合わせても使用することができる。
本発明にかかる有機エレクトロルミネッセントデバイスの正孔注入層または正孔輸送層中に、または電子輸送層中に使用できる適切な電荷輸送材料は、例えば、Y.Shirota et al.,Chem.Rev.2007,107(4),953−1010に開示されている化合物、または、これらの層中に従来技術によって使用されるその他の材料である。
本発明にかかるエレクトロルミネッセントデバイス内の正孔輸送層または正孔注入層中に使用できる好ましい正孔輸送材料の例は、インデノフルオレンアミンおよびその誘導体(例えばWO2006/122630またはWO2006/100896によるもの)、EP1661888に開示されているアミン誘導体、ヘキサアザトリフェニレン誘導体(例えばWO2001/049806によるもの)、縮合芳香族環系を含有する含有アミン誘導体(例えばUS5,061,569によるもの)、WO95/09147に開示されているアミン誘導体、モノベンゾインデノフルオレンアミン(例えばWO2008/006449によるもの)、またはジベンゾインデノフルオレンアミン(例えばWO2007/140847によるもの)である。さらに適している正孔輸送材料および正孔注入材料は、JP2001/226331、EP676461、EP650955、WO2001/049806、US4780536、WO98/30071、EP891121、EP1661888、JP2006/253445、EP650955、WO2006/073054およびUS5061569に開示されているような、上記で示した化合物の誘導体である。
さらに、適切な正孔輸送材料または正孔注入材料は、HTM−1に関して上述したすべての材料である。
電子輸送層用に使用できる材料は、電子輸送層中に電子輸送材料として従来技術によって使用されるすべての材料である。特に適しているのは、アルミニウム錯体、例えばAlq3、ジルコニウム錯体(例えばZrq4)、ベンズイミダゾール誘導体、トリアジン誘導体または芳香族ケトンである。適切な材料は、例えば、下記の表に列挙された材料である。その他の適切な材料は、JP2000/053957、WO2003/060956、WO2004/028217、WO2004/080975およびWO2010/072300に開示されているような、上記で示した化合物の誘導体である。
Figure 2013522864
さらに、電子輸送層はドープ可能である。適切なドーパントは、例えばLiQ(リチウムキノリネート)などのアルカリ金属またはアルカリ金属化合物である。本発明の好ましい態様では、電子輸送材料がベンゾイミダゾール誘導体またはトリアジン誘導体である場合は特に、電子輸送層は、特にドープされる。そのとき、好ましいドーパントは、LiQである。
さらに好まれるのは、1以上の層は昇華プロセスによって施用され、ここで、材料は、10-5mbar未満、好ましくは10-6mbar未満の初期圧力で、真空昇華ユニット中で蒸着されることを特徴とする有機エレクトロルミネッセントデバイスである。しかしながら、圧力は、さらに低く、例えば10-7mbar未満でもよいことを留意すべきである。
同様に好まれるのは、1以上の層がOVPD(有機気相成長)法により、またはキャリアガス昇華を用いて施用され、ここで、材料は、10-5mbar乃至1barの圧力で塗布されることを特徴とする有機エレクトロルミネッセントデバイスである。このプロセスの特別な事例はOVJP(有機気相ジェット印刷)法であり、ここで材料は、ノズルを通して直接塗布され、これにより構造化される(例えばM.S.Arnold et al.,Appl.Phys.Lett.2008,92,053301)。
さらに好まれるのは、1以上の層が、例えばスピンコーティングにより、または、任意の所望の印刷方法、例えば、スクリーン印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、LITI(光誘起式熱イメージング、熱転写印刷)、インクジェット印刷もしくはノズル印刷などにより、溶液から作製されることを特徴とする有機エレクトロルミネッセントデバイスである。この目的のためには、可溶性の化合物が必要である。高い溶解度は、この化合物の適切な置換によって達成できる。ここで、個々の材料の溶液だけでなく、複数の化合物、例えばマトリックス材料およびドーパントを含有する溶液も塗布できる。
有機エレクトロルミネッセントデバイスは、1以上の層を溶液から塗布し、1以上の他の層を蒸着によって塗布することにより作製することもできる。
これらのプロセスは、一般に当業者には公知であり、当業者ならば、独創性のあるステップなしでも、本発明にかかる有機エレクトロルミネッセントデバイスに適用できる。
本発明にかかる有機エレクトロルミネッセントデバイスは、従来技術を超えた下記の驚くべき利点のうち1以上を有する。
1.本発明にかかる有機エレクトロルミネッセントデバイスは、改善された効率を有する。
2.本発明にかかる有機エレクトロルミネッセントデバイスは、同時に、改善された寿命を有する。
3.本発明にかかる有機エレクトロルミネッセントデバイスは、低減したロールオフ、すなわち、高い光束密度での効率の低下が抑制される。
4.純粋な層として使用される多数のトリアリールアミン誘導体は、例えば、シャドーマスク上の材料の結晶化など、加工上の課題を有する。この課題は、HTM−1とHTM−2との混合物の使用によって低減または排除され、この結果、本発明にかかる有機エレクトロルミネッセントデバイスは、本発明による層の代わりにトリアリールアミン誘導体の純粋な層を含むエレクトロルミネッセントデバイスより、技術的な複雑さを低減して作製できる。
本発明にかかる有機エレクトロルミネッセントデバイスは、様々な用途のために、例えば、単色または多色式ディスプレイ用に、照明用途に、医療用途、例えば光療法用に、または有機レーザー(Oレーザー)用に使用できる。
本発明は、それにより制限を加えることを望むものではないが、下記の実施例によってより詳細に説明する。当業者ならば、独創性なしでも、示された全範囲にわたって本発明を実施し、それにより、本発明によるさらなる有機エレクトロルミネッセントデバイスを作製することができるであろう。
例:OLEDの作製
本発明によるOLEDと従来技術によるOLEDとを、ここで説明する環境に適合させた(層厚の変動、使用する材料)WO2004/058911に依拠した一般的プロセスによって作製する。
様々なOLEDに関するデータが、以下の例V1〜E34中に存在する(表1および2を参照されたい)。150nmの厚さの構造化ITO(インジウムスズ酸化物)を被覆したガラス板を、加工性の改善のため、H.C.Starck,Goslar,Germany)から購入した20nmのPEDOT(ポリ(3,4−エチレンジオキシ−2,5−チオフェン)で被覆する(水からのスピンコーティングによって塗布する)。これらの被覆ガラス板は、OLEDが塗布される基板を形成する。OLEDは、原則として、次の層構造を有しており、基板/正孔注入層(HIL)/任意選択による中間層(IL)/正孔輸送層(HTL)/発光層(EML)/任意選択による正孔ブロック層(HBL)/電子輸送層(ETL)/任意選択による電子注入層(EIL)、および、最後にカソードである。カソードは、100nmの厚さのアルミニウム層によって形成されている。ここで、正孔輸送層は、2つの個別の層HTL1およびHTL2からなることができる。OLEDの正確な構造は、表1に示している。OLEDの作製に使用する材料は、表3に示している。
すべての材料は、真空チャンバ−中で熱蒸着によって塗布する。ここで、発光層は常に、少なくとも1つのマトリックス材料(ホスト材料)と、発光性ドーパント(発光物質)とからなり、この発光性ドーパントは、同時蒸発により、特定比率の体積で1つまたは複数のマトリックス材料と混合される。ST1:TEG1(85%:15%)などの情報は、材料ST1が、85%の比率の体積で上記層中に存在し、TEG1が、15%の比率の体積で上記層中に存在することを意味している。同じように、電子輸送層もまた、2つの材料の混合物からなることもできる。特に、本発明による正孔輸送層は、2つの材料の混合物からなる。
OLEDは、標準的な方法によって特性決定する。この目的のために、エレクトロルミネセンススペクトルと、電流効率(cd/Aで測定)と、電力効率(lm/Wで測定)と、電流/電圧/光束密度の特性線(IUL特性線)から光束密度の関数として計算された外部量子効率(EQE、百分率で測定)と、寿命とが決定される。
パラメータSは、「ロールオフ」の強さ、すなわち、光束密度が高くなるにしたがった効率の低下の尺度である。これは、500cd/m2における電流効率で除算した5000cd/m2における電流効率として、定義している。
寿命LTは、定電流による動作時に光束密度が初期光束密度L0から特定の比率L1に低下するまでの時間として定義している。表2のL0=4000cd/m2およびL1=80%の仕様は、カラムLT中に示される寿命が、対応するOLEDの初期光束密度が4000cd/m2から3200cd/m2に低下するまでの時間に対応することを意味している。寿命に関した値は、当業者に公知な変換式を用いて、他の初期光束密度についての図に変換できる。1000cd/m2の初期光束密度に対する寿命は、ここでの通常の仕様である。
様々なOLEDに関したデータは、表2に要約している。例V1〜V13は、従来技術による比較例であり、例E1〜E34は、本発明によるOLEDに関したデータを示している。例N1〜N3は、本発明によらない実施例を示しており、これは、本発明による例との比較に役立てられ、その利点を説明するものである。
HOMO/LUMO部位およびその三重項準位の決定
材料のHOMOならびにLUMO部位およびに三重項準位は、量子科学計算によって決定される。この目的のために、「Gaussian−03W」ソフトウェアパッケージ(Gaussian Inc.)が使用される。金属を含まない有機物を計算する(表4中で方法「org.」により示される)ため、最初に、「基底状態/半経験的/デフォルトスピン/AM1/電荷0/スピン一重項」方法を使用して、幾何形状最適化を実施する。これには、最適化した幾何形状に基づいてのエネルギー計算が続く。ここで、「6−31G(d)」ベースセット(base set)による「TD−SFC/DFT/デフォルトスピン/B3PW91」方法が、使用される(電荷0、スピン一重項)。有機金属化合物(表4で方法「M−org.」により表わされる)に関して、その幾何形状は、「基底状態/Hartree−Fock/デフォルトスピン/LanL2MB/電荷0/スピン一重項」方法によって最適化される。エネルギー計算は、上述の有機物と同様に実施されるが、「LanL2DZ」ベースセットを金属原子用に使用し、「6−31G(d)」ベースセットを配位子用に使用することが異なる。エネルギー計算により、Hartreeユニット中のHOMO HEhまたはLUMO LEhが与えられる。サイクリックボルタンメトリー測定を参照して較正したHOMOおよびLUMOの値は、そこから、以下の電子ボルトで決定される。
HOMO(eV)=((HEh27.212)−0.9899)/1.1206
LUMO(eV)=((LEh27.212)−2.0041)/1.385
本出願の目的に関して、これらの値は、それぞれ、材料のHOMOおよびLUMOとみなすべきである。一例として、−0.17519HartreesのHOMOと、−0.04192HartreesのLUMOとが、物質A1についての計算から得られ、これらは、−5.14eVの較正後HOMOと、−2.27eVの較正後LUMOとに対応する。
三重項準位TLは、最低のエネルギーを有する三重項状態のエネルギーとして定義されており、これは、量子化学的計算により導き出す。
表4は、HOMOおよびLUMOの値、ならびに、様々な材料の三重項準位TLを示している。
「ロールオフ」挙動の改善についての説明
図3および4は、例V1およびE1〜E4のOLEDについての、光束密度への効率の依存度を示している。光束密度(「ロールオフ」)が高くなるにしたがった低下は、すべての種類のOLEDに典型的なものであるが、燐光性ドーパントを含有するOLEDではとりわけである。本発明による正孔輸送層の使用により、効率曲線の形状に対して相当に良い影響を与える、すなわち、この曲線が、従来技術による正孔輸送層の使用の場合より、大幅に平坦になることが可能となることは、明白である。これは、70nmの厚さのA1の層(例E3およびE4)の他、A1とC1とからなる層にも、A1とC1とからなる層によって層A1の全部分を置きかえた場合(例E1およびE2)にも、当てはまる。「ロールオフ」の改善は、パラメータSの増加から明白であり、これは、0.84(例V1)から0.92(例E1、E2、E3)または0.94(例E4)まで向上する。従来技術によるOLEDの場合、効率は、非常に低い光束密度においてより高いが、これは、本発明によるOLED中の高い光束密度における改善された効率によって補われ、その理由は、ディスプレイ中のOLEDが、通常は光束密度の全範囲にわたって動作し、最大電力消費が高い光束密度において起きるからである。
HOMO/LUMO部位の関連性
本発明によるHOMO/LUMO条件が確実ではない材料を正孔輸送層中に使用する場合、従来技術と比較して、悪化するか、または、少なくとも大幅な改善がない。例えば、ロールオフの非常にわずかな改善が、A2と組み合わせた化合物TEG1によって達成できるが、大幅に上昇した動作電圧、悪化した効率、および60%短縮した寿命が得られる(例V5、N2)。良好な電圧は、第2の要素としてのIC1によって達成できるが、しかしながら、効率は低下し、寿命は事実上半減する(例V5、N3)。同様の効果は、組み合わせA1/A4の使用時に明白であり、ここで、わずかに改善された効率が得られるが、大幅に上昇した動作電圧および短縮した寿命も得られる(例V1、V9、N1)。例V1およびV9でのわずかに異なるドーパント濃度(12%と比較して15%)は、OLEDに関したデータには無視できる影響しか与えないことを指摘すべきである。
対照的に、同じ材料(A1、A2およびA4)を用いた本発明による例は、大幅な改善を示している(例V1〜V7、V9、V13、E1〜E9、E12〜E16、E19〜E23、E26、E27〜E32、E34)。
選択された例の説明
いくつかの例は、本発明による正孔輸送層の利点を説明するために、以下でより詳細に記述する。しかしながら、これは、表2に示したデータの選択を表すにすぎないことを指摘すべきである。表により示されるように、従来技術と比較して大幅な改善も、本発明による正孔輸送層の(より詳細には説明しない)使用時には、場合によってはすべてのパラメータで実現されるが、場合によっては、ロールオフまたは効率または寿命または加工性の改善しか得ることができない。しかしながら、前述のパラメータのうち1つの改善であっても、異なるパラメータに対する最適化が様々な用途で必要とされるので、大幅な進歩を意味している。
本発明による正孔輸送層がロールオフを改善することは、すでに上述した。しかしながら、寿命および/または効率の大幅な改善も、場合によってはさらに達成できる。例えば、A3とC6の50%:50%混合物の使用により、0.88から0.93までのSの改善に加えて、事実上15%上昇した効率が生じる。電圧は極僅かしかに上昇するのみであるので、これにより、大幅に改善された電力効率も得られる。さらに、寿命は、非常に明らかに約60%増大する(例V8、E17)。
改善は、蛍光性発光物質を備えるOLEDにも認めることができ、したがって、外部量子効率は、A1とC1との混合物の使用により、純粋なA1を備える正孔輸送層と比較して6.3%から7.6%まで上昇し、一方で、寿命は、180hから195hまでわずかに向上する(例V13、E28)。これらの例からのOLEDのCIE x/y色度座標は、0.14/0.16であり、これは濃青色に対応している。
A2と組み合わせた純粋な炭化水素C7の使用(例V6、E26、E27)は、本発明による正孔輸送層のさらなる利点を明示する。純粋な正孔輸送材料は、カラーディスプレイの作製中に必要となるシャドーマスク上で、場合により結晶化する傾向があるが、この効果は、本発明による正孔輸送層の使用時には大幅に低減される(図5aおよびbを参照されたい)。ここで、「1」は、シャドーマスクの開口部(「スロット」)を表し、「2」は、材料A2を備えた縁部を表す。図5aは、3.7μmの厚さの層の蒸着後のシャドーマスク中で、材料A2を備える縁部が幅200μmのスロット上に形成されることを示している。図5bは、A2とC7との50%:50%混合物を含有する3.7μmの厚さの層の蒸着後の縁部を示している。3.7μmの純物質A2の蒸着後には、顕著な縁部が、200μmの幅のスロット上で明白になっている。C7とA2とを備えた同じ層厚の混合層の蒸着後には、この効果が大幅に弱まって認められることが理解できる。
Figure 2013522864
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本発明によるOLED構造が図1に図式的に描かれている。ここで、層1は、アノードを表し、層2は、1以上の正孔輸送層を表し、層3は、HTM−1とHTM−2とを含有する本発明による正孔輸送層を表し、層4は、発光層を表し、層5は、カソードを表す。 本発明によるさらなるOLED構造が図2に図式的に描かれている。ここで、層1は、アノードを表し、層2は、1以上の正孔輸送層を表し、層3は、HTM−1とHTM−2とを含有する本発明による正孔輸送層を表し、層4は、1以上のさらなる正孔輸送層を表し、層5は、発光層を表し、層6は、カソードを表す。 図3は、例V1およびE1〜E4のOLEDについての、光束密度への効率の依存度を示している。 図4は、例V1およびE1〜E4のOLEDについての、光束密度への効率の依存度を示している。 図5は、カラーディスプレイの作製中に必要となるシャドーマスク上での結晶化に及ぼす本発明による正孔輸送層の効果を示す。ここで、「1」は、シャドーマスクの開口部(「スロット」)を表し、「2」は、材料A2を備えた縁部を表す。図5aは、3.7μmの厚さの層の蒸着後のシャドーマスク中で、材料A2を備える縁部が幅200μmのスロット上に形成されることを示している。図5bは、A2とC7との50%:50%混合物を含有する3.7μmの厚さの層の蒸着後の縁部を示している。

Claims (16)

  1. アノード、カソード、少なくとも1つの発光層、および前記アノードと前記発光層との間に配置された少なくとも1つの正孔輸送層を具備し、前記正孔輸送層は、材料HTM−1と材料HTM−2との混合物を含有する有機エレクトロルミネッセントデバイスであって、前記HTM−1のHOMOは、前記HTM−2のHOMOより少なくとも0.15eV高いことを特徴とし、ただし、材料HTM−1も材料HTM−2も金属錯体ではなく、および前記発光層中の材料と正孔輸送層中の材料とは全てが同一であることはないデバイス。
  2. 前記HTM−1のHOMOは、前記HTM−2のHOMOより少なくとも0.25eV高く、好ましくは、前記HTM−2のHOMOより少なくとも0.3eV高いことを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセントデバイス。
  3. HTM−1とHTM−2とを含有する前記正孔輸送層が、前記2つの材料HTM−1およびHTM−2のみからなることを特徴とする請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセントデバイス。
  4. HTM−1対HTM−2の混合比が、各場合において体積に基づいて、95:5乃至5:95、好ましくは90:10乃至20:80、特に好ましくは85:15乃至40:60であることを特徴とする請求項1〜3の1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセントデバイス。
  5. HTM−1とHTM−2とを含有する前記正孔輸送層が、前記発光層に直接隣接すること、またはHTM−1とHTM−2とを含有する前記正孔輸送層が、2つのさらなる正孔輸送層の間に配置されていることを特徴とする請求項1〜4の1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセントデバイス。
  6. HTM−1とHTM−2とを含有する前記正孔輸送層の層厚が、5乃至300nm、好ましくは7乃至220nm、特に好ましくは10乃至150nmであることを特徴とする請求項1〜5の1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセントデバイス。
  7. 前記HTM−2のLUMOが、前記HTM−1のHOMOより、好ましくは少なくとも0.1eV高いことを特徴とする請求項1〜6の1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセントデバイス。
  8. HTM−1およびHTM−2の両方のLUMOが、前記発光層中のマトリックスのLUMOより少なくとも0.2eV高い、または複数のマトリックス材料を使用する場合は、最低のLUMOを有するマトリックス材料のLUMOより高いことを特徴とする請求項1〜7の1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセントデバイス。
  9. HTM−1およびHTM−2の両方の三重項準位が、前記発光層中の発光物質の三重項準位より、最大で0.3eV低く、好ましくは最大で0.2eV低く、特に好ましくは最大で0.1eV低いことを特徴とする請求項1〜8の1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセントデバイス。
  10. 前記HTM−1のHOMOが、>−5.4eVであり、好ましくは>−5.3eVであり、特に好ましくは>−5.2eVであること、および前記HTM−1のHOMOが、<−4.8eVであることを特徴とする請求項1〜9の1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセントデバイス。
  11. HTM−1が、式(1)〜(11)および(13)〜(15)の化合物から選択されることを特徴とする請求項10に記載の有機エレクトロルミネッセントデバイス。
    Figure 2013522864
    Figure 2013522864
    (式中、使用した記号および添え字には、以下が適用される:
    Ar1は、出現する毎に同一または異なり、5〜60個の芳香族環原子を有する1価の芳香族環系またはヘテロ芳香族環系であり、これは1以上のラジカルR1で置換されていてもよく;ここで、同じ窒素原子に結合した2つの基Ar1、および/または同じ窒素原子に結合した基Ar2と基Ar1とは、単結合により、またはB(R1)、C(R12、Si(R12、C=O、C=NR1、C=C(R12、O、S、S=O、SO2、N(R1)、P(R1)およびP(=O)R1からなる群より選択される架橋により互いに連結されていてもよく;
    Ar2は、出現する毎に同一または異なり、5〜60個の芳香族環原子を有する2価、3価、または4価の芳香族環系またはヘテロ芳香族環系であり、これは1以上のラジカルR1で置換されていてもよく;
    1は、出現する毎に同一または異なり、H、D、F、Cl、Br、I、CHO、C(=O)Ar3、P(=O)(Ar32、S(=O)Ar3、S(=O)2Ar3、CR2=CR2Ar3、CN、NO2、Si(R23、B(OR22、B(R22、B(N(R222、OSO22、1〜40個のC原子を有する直鎖のアルキル、アルコキシ基もしくはチオアルコキシ基、または、2〜40個のC原子を有する直鎖のアルケニル基もしくはアルキニル基、または3〜40個のC原子を有する分岐もしくは環状のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、もしくはチオアルコキシ基(これらの各々は1以上のラジカルR2で置換されていてもよい)(ここで、1以上の隣接していないCH2基は、R2C=CR2、C≡C、Si(R22、Ge(R22、Sn(R22、C=O、C=S、C=Se、C=NR2、P(=O)(R2)、SO、SO2、NR2、O、SまたはCONR2で置きかえられていてもよく、1以上のH原子は、D、F、Cl、Br、I、CNもしくはNO2で置きかえられていてもよい)、または、5〜60個の芳香族環原子を有する芳香族環系もしくはヘテロ芳香族環系(これはそれぞれの場合において1以上のラジカルR2で置換されていてもよい)、または、5〜60個の芳香族環原子を有するアリールオキシ基もしくはヘテロアリールオキシ基(これは1以上のラジカルR2で置換されていてもよい)、または、これらの系の組み合わせであり;ここで2つ以上の隣接する置換基R1はまた、単環式または多環式の脂肪族環系または芳香族環系を互いに形成してもよく;
    Ar3は、出現する毎に同一または異なり、5〜40個の芳香族環原子を有する芳香族環系またはヘテロ芳香族環系であり、これは1以上のラジカルR2で置換されていてもよく;
    2は、出現する毎に同一または異なり、H、D、CN、または、1〜20個のC原子を有する脂肪族、芳香族および/またはヘテロ芳香族の炭化水素ラジカル(さらに、H原子は、DまたはFで置きかえられていてもよい)であり;ここで、2つ以上の隣接する置換基R2はまた、単環式または多環式の脂肪族環系または芳香族環系を互いに形成してもよく;
    Lは、単結合、あるいは、1〜10個のC原子を有するアルキレン基または2〜10個のC原子を有するアルケニレン基もしくはアルキニレン基(これらの各々は、1以上のラジカルR1で置換されていてもよい)、5〜30個の芳香族環原子を有する芳香族環系もしくはヘテロ芳香族環系(これらは、それぞれの場合において、1以上のラジカルR1で置換されていてもよい)、C=O、O、SまたはNR1、またはこれらの基の2つ、3つ、4つもしくは5つの組み合わせから選択される2価の基であり;
    Xは、出現する毎に同一または異なり、CR1またはNであり、ただし、環1つ当たり最大で2つの記号XはNを表し、基Lがこの基Xに結合している場合、XはCを表し;
    ここで、2つの隣接する基Xはまた、下記の式(12)の基で置き換えられていてもよく;
    Figure 2013522864
    ここで、破線で示される結合は、カルバゾール誘導体へのこの単位の連結を示し、
    Yは、出現する毎に同一または異なり、CR1またはNであり、ただし、環1つ当たり最大で2つの記号Yは、Nを表し;
    Zは、出現する毎に同一または異なり、C(R12、N(R1)、N(Ar1)、O、S、B(R1)、Si(R12、C=O、C=NR1、C=C(R12、S=O、SO2、CR1−CR1、P(R1)およびP(=O)R1からなる群より選択され;
    Wは、出現する毎に同一または異なり、単結合、C(R12、NR1、OまたはSであり、ここで、最大で1つの基Wは単結合を表し;さらに、基Wは存在しないことも可能であり;
    nは、出現する毎に同一または異なり、0または1であり、ここで、少なくとも1つの添え字nは1を表し、
    mは、出現する毎に同一または異なり、0または1であり、ここで、少なくとも1つの添え字mは1を表し、
    pは、出現する毎に同一または異なり、0、1または2であり;
    ただし、式(15)中のXは、基N(Ar12、Ar2または基Wがこの基Xに結合している場合、Cを表す)。
  12. 前記基Ar1が、フェニル、2−、3−もしくは4−トリル、3−もしくは4−o−キシリル、2−もしくは4−m−キシリル、2−p−キシリル、o−、m−もしくはp−tert−ブチルフェニル、o−、m−もしくはp−フルオロフェニル、2−、3−もしくは4−ビフェニル、2−、3−もしくは4−o−テルフェニル、2−、3−もしくは4−m−テルフェニル、2−、3−もしくは4−p−テルフェニル、2’−p−テルフェニル、2’−、4’−もしくは5’−m−テルフェニル、3’−もしくは4’−o−テルフェニル、p−、m,p−、o,p−、m,m−、o,m−もしくはo,o−クアテルフェニル、キンクエフェニル、セキシフェニル、1−、2−、3−もしくは4−フルオレニル、2−、3−もしくは4−スピロ−9,9’−ビフルオレニル、1−、2−、3−もしくは4−(9,10−ジヒドロ)フェナントレニル、1−もしくは2−ナフチル、1−もしくは2−(4−メチルナフチル)、1−もしくは2−(4−フェニルナフチル)、1−もしくは2−(4−ナフチルナフチル)、1−、2−もしくは3−(4−ナフチルフェニル)、インデノフルオレン、インデノカルバゾール、インドロカルバゾール、2−もしくは3−チエニル、または、2−、3−もしくは4−ピリジル、およびこれらの基の1つ以上の組み合わせ(ここで、これらの基のそれぞれは、1以上のラジカルR1で置換されていてもよい)からなる群から選択され、前記基Ar2が、o−、m−もしくはp−フェニレン、1,4−もしくは2,6−ナフチレン、2,2’−、3,3’−もしくは4,4’−ビフェニル、2,2”−、3,3”−もしくは4,4”−o−テルフェニル、2,2”−、3,3”−もしくは4,4”−m−テルフェニル、2,2”−、3,3”−もしくは4,4”−p−テルフェニル、p−、m,p−、o,p−、m,m−、o,m−もしくはo,o−クアテルフェニル、キンクエフェニル、セキシフェニル、2,7−フルオレニル、2,7−もしくは2,2’−スピロ−9,9’−ビフルオレニルまたは2,7−(9,10−ジヒドロ)フェナントレニル(これらのそれぞれは、1以上のラジカルR1で置換されていてもよい)からなる群より選択されることを特徴とする請求項11に記載の有機エレクトロルミネッセントデバイス。
  13. 材料HTM−2が、請求項11または12に記載の式(1)〜(11)および(13)〜(15)の化合物から、またはジアザシロール誘導体もしくはテトラアザシロール誘導体(特に芳香族置換基を有するもの)から、またはジアザホスホール誘導体から、またはジアザボロール誘導体から、または炭化水素(特に芳香族炭化水素)(これらはまた、非芳香族基で置換されていてもよい)から選択されることを特徴とする請求項1〜12の1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセントデバイス。
  14. 前記発光層が、式(16)〜(19)、
    Figure 2013522864
    (式中、R1は、請求項11で付与された意味を有し、使用したその他の記号には、以下が適用される;
    DCyは、出現する毎に同一または異なり、少なくとも1つのドナー原子、好ましくは窒素、カルベンの形態の炭素、またはリンを含む環状基であり、このドナー原子を介して前記環状基は当該金属に結合し、該環状基は、1以上の置換基R1を持っていてもよく;基DCyとCCyとは、共有結合を介して互いに結合し;
    CCyは、出現する毎に同一または異なり、炭素原子を含む環状基であり、この炭素原子を介して前記環状基は当該金属に結合し、該環状基は、1以上の置換基R1を持っていてもよく;
    Aは、出現する毎に同一または異なり、モノアニオン性二座キレート配位子、好ましくはジケナネート配位子である)のうちの1つの燐光性化合物を含有すること、
    または前記発光層が、モノスチリルアミン、ジスチリルアミン、トリスチリルアミン、テトラスチリルアミン、スチリルホスフィン、スチリルエーテル、アリールアミンおよび縮合炭化水素からなる群より選択される蛍光性化合物を含有すること
    を特徴とする請求項1〜13の1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセントデバイス。
  15. 前記発光層が、燐光性発光物質用のマトリックス材料として、芳香族ケトン、芳香族ホスフィンオキシド、芳香族スルホキシドもしくはスルホン、トリアリールアミン、カルバゾール誘導体、インドロカルバゾール誘導体、アザカルバゾール誘導体、双極性マトリックス材料、シラン、アザボロール、ボロン酸エステル、トリアジン誘導体、亜鉛錯体、ジアザシロール誘導体もしくはテトラアザシロール誘導体、ジアザホスホール誘導体、インデノカルバゾール誘導体、架橋トリアリールアミン誘導体、およびベンゾフラニルジベンゾフラン誘導体からなる群より選択される化合物を含有し、前記発光層が、蛍光性発光物質用のマトリックス材料として、オリゴアリーレン、特に縮合芳香族基含有オリゴアリーレン、オリゴアリーレンビニレン多脚型金属錯体、正孔伝導性化合物、電子伝導性化合物、ボロン酸誘導体、アントラセン誘導体、ベンゾアントラセン誘導体、およびベンゾフェナントレン誘導体からなる群より選択される化合物を含有することを特徴とする請求項1〜14の1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセントデバイス。
  16. 請求項1〜15の1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセントデバイスの製造方法であって、1以上の層を昇華プロセスによって塗布すること、および/または1以上の層をOVPD(有機気相成長)法により、もしくはキャリアガス昇華を用いて塗布すること、および/または1以上の層を、溶液から、もしくはいずれか所望の印刷方法を用いて作製することを特徴とする方法。
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