JP2007302630A - ジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有するフルオレン化合物、それを用いた発光層ホスト材料、ホールブロック材料および有機el素子 - Google Patents

ジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有するフルオレン化合物、それを用いた発光層ホスト材料、ホールブロック材料および有機el素子 Download PDF

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Abstract

【課題】三重項エネルギーレベルが高く、エネルギーギャップの広いホスト材料として有用な新規なジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格をもつフルオレン化合物、それを含む発光層ホスト材料、ホールブロック材料および有機EL素子の提供。
【解決手段】下記一般式(1)
Figure 2007302630

(式中、R〜Rは、水素、直鎖または分岐のアルキル基、置換基を有することもあるアリール基および置換基を有することもあるヘテロアリール基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、R〜R17は、水素、直鎖または分岐のアルキル基および置換基を有することもあるアリール基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基である)
で示されるジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有するフルオレン化合物、
それを含む発光層ホスト材料、ホールブロック材料および有機EL素子。
【選択図】なし

Description

本発明は、ジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有する新規なフルオレン化合物、それを含む発光層ホスト材料、ホールブロック材料および有機EL素子に関する。
1987年にTang博士らのグループは、有機材料を真空蒸着法により135nmと非常に薄い薄膜とし、さらにホール輸送層、電子輸送層兼発光層と機能分離した層の積層構造とすることで、キャリア注入、発光効率ともにこれまでのEL発光と比べて非常に大きな向上が得られたことを発表した(非特許文献1)。この素子は透明電極であるインジウムスズ酸化物のITO(indium tin oxide)上に、ホール輸送性の下記式
Figure 2007302630
で示される1,1−ビス{4−〔N,N−ジ(P−トルイン)アミノ〕フェニル}シクロヘキサン(TAPC)、ついで電子輸送性兼発光層である下記式
Figure 2007302630
で示されるトリス(8−キノリノラート)アルミニウム(III)(Alq)を積層し、陰極として大気中でも安定な銀とマグネシウムの合金を使用していた。これらは現在の有機EL素子においても適用されている素子構造であり、今日の有機EL研究の基礎を築いたブレイクスルーであった。またTangらの報告後数多くの材料が開発され用いられているが、この時使用されたAlqは、今なお有機EL素子の基本材料の一つとして活用されている。
この報告後、数々の研究室で有機ELの研究が行われ、特に日本国内において有機ELは優れた特性を持つディスプレイに応用できる可能性があると注目され、高輝度及び高効率化、さらには長寿命化等、有機EL分野の研究が活発に行われるようになった。高効率化について、蛍光発光効率の高い材料であるレーザー色素材料を発光層に微量ドーピングする方法が同じくTangらから報告された。これは、電子輸送性のAlqをホスト材料として用い、レーザー色素として利用されている、クマリン誘導体(緑色発光)やスチリル色素(赤色発光)をゲスト材料として微量ドーピングした発光層と、ホール輸送層からなる二層構造の素子(single hetero structure)の素子であった。蛍光量子収率の高いレーザー色素等は、単膜において凝集によるエキシマー形成が起こりやすくブロードな発光となる為に、単膜で有機ELへと応用することは困難であった。しかし、この論文において用いられた色素ドープ型素子は、ホスト−ゲスト系と呼ばれ、凝集の抑制及びキャリア輸送性を持たない層へのキャリア輸送能を付与する方法として非常に有用な素子構造であり、現在も高効率化の一つの手段として用いられている。
高効率の発光を目指して研究が進められて来たが、これまでの研究において、発光は全て一重項励起状態から得られる蛍光を利用していた。三重項励起状態から得られる燐光は、その長い発光寿命から室温ではその全てが熱として無輻射失活(無輻射失活とは励起されたエネルギーが光に変換されずに熱に変換されることを言う。蛍光に比べ失活時間の長いリン光については、励起された三重項エネルギーが完全に光として使用されず、その一部が光から熱に変わって失活する。)してしまい、発光として取り出すことは困難であったからである。しかし、電気による励起状態では、電子のスピン統計則により1:3の割合で三重項励起状態が一重項励起状態よりも多く発生する。この為、熱として失活していたエネルギーを燐光として用いる事ができれば単純に蛍光の3倍の発光強度が得られることになる。有機ELの研究がなされていく中で、近年、この燐光を室温で効率的に得られる燐光材料がForrest教授とThompson教授らのグループにより発見され、有機EL素子においてホスト材料に分散させるドーパントとして用いることでその有用性が証明された(非特許文献2、3)。この燐光材料は、イリジウムや白金等の重金属を中心金属として持つ、有機金属錯体である。
通常、蛍光性の金属錯体においては、中心金属イオンの原子番号が大きくなるにつれて蛍光の量子収率が次第に減少し、代わりに三重項状態の収率が増加する。これは一重項から三重項への項間遷移が起こりやすくなる為だと考えられ、内部重原子効果と呼ばれている。この内部重原子効果は、原子番号が大きくなるにつれて、強くなる傾向がある。これは、原子の電荷が増大することによって、電子の軌道面に垂直な方向に発生する磁場が増加し、電子のスピンの方向を反転させる効果が強まる為である。イリジウム錯体もこのメカニズムにより、三重項励起状態の収率が増加し、燐光が得られているのである(非特許文献4)。
燐光材料発見のあと、イリジウムや白金を用いた有機金属錯体の配位子の組み合わせや、配位子への置換基の導入により、青色、緑色、赤色の発光を有する材料の開発が達成された(非特許文献5)。緑色発光については、既に非常に高い効率が達成されたが、青色及び赤色については、高効率化が難しく、低い効率に留まっている状態である。一般的に燐光材料のホストとして使用されている下記式
Figure 2007302630
で示される4,4′−ジカルバゾリル−ビフェニル(CBP)は、緑色燐光素子では問題がないが、青色燐光素子へと応用した場合には、青色燐光材料である下記式
Figure 2007302630
で示されるFirpicの三重項エネルギーレベルよりもCBPの三重項エネルギーレベルが若干低い順位に位置する為に、ゲストからホストへのエネルギー移動が起こってしまう(非特許文献6〜8)。これを防ぐ為に高い三重項レベルを持つホスト材料が、青色燐光素子の高効率化へ繋がると考えられる。高い三重項エネルギーレベルを持つ材料の設計指針としては、一重項エネルギーレベルが高い材料、つまり広いエネルギーギャップを有する材料を用いる事で、対応した高い三重項エネルギーレベルを有すると考える事が出きる。高いエネルギーギャップを持つ材料としては、π共役をある程度以上に伸ばさない為に、バルキーな構造もしくは分子内に共役を断ち切る捻れを有する構造を持つ材料が望ましい。高いエネルギーギャップを有する材料としては、さまざまな構造が存在するが、本研究において用いた基本骨格はテトラ−フェニルシラン骨格であり、この骨格においては高いエネルギーギャップを有する事が報告されている(非特許文献9)。
青色燐光素子の高効率化は、フルカラーのディスプレイ、白色照明へと有機EL素子を応用する際に非常に重要である。フルカラーディスプレイにおいては、三色塗り分け、青色の色変換方式、白色を用いたカラーフィルター方式等の方法が提案されているが、現在問題とされていることとしては、各色において寿命、発光効率等の特性が異なることであり、青色、赤色での高効率化及び長寿命化が重要である。
Si元素を含むこれら有機EL素子におけるホスト材料としては、特許文献1〜4で示される技術が開示されているが、いずれも本発明の特徴であるジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有するSi元素含有フルオレン化合物を用いたものではない。
特開平11−3781号公報 特開2000−351966号公報 特開2002−329579号公報 特開2002−100476号公報 C.W.Tang,S.A.VanSlyke,Applied Physics Letters,51 913(1887) M.A.Baldo,et al.,Nature,395,151(1998) M.A.Baldo,et al.,Applied Physics Letters,75,4(1999) 時任静士、安達千波矢、村田英幸、有機ELディスプレイ、オーム社 (2004) S.Lamansky,et al.,J.Am.Chem.Soc.,123,4304(2001) C.Adachi,et al.,Applied Physics Letters,79,2082(2001) M.A.Baldo and S R.Forrest,Physical Review B,62,10958(2000) R.J Holmes,et al.,Applied Physics Letters,82,2422(2003) R.J.Holmes,B.W.D′Andrade,and S.R.Forrest.,Applied Physics Letters,Vol.83,Num.18,3818(2003)
本発明の目的は、三重項エネルギーレベルが高く、エネルギーギャップの広いホスト材料として有用な新規なジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格をもつフルオレン化合物、それを含む発光層ホスト材料、ホールブロック材料(ホールの突き抜けを防止する材料)および有機EL素子を提供する点にある。
本発明の第1は、下記一般式(1)
Figure 2007302630
(式中、R〜Rは、水素、直鎖または分岐のアルキル基、置換基を有することもあるアリール基および置換基を有することもあるヘテロアリール基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、R〜R17は、水素、直鎖または分岐のアルキル基および置換基を有することもあるアリール基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基である)
で示されるジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有するフルオレン化合物に関する。
本発明の第2は、3.0eVよりも広いエネルギーギャップ、たとえば3.0〜5.0eVという広いエネルギーギャップを有するものである請求項1記載のジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有するフルオレン化合物に関する。
本発明の第3は、請求項1または2記載のジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有するフルオレン化合物よりなることを特徴とする発光層ホスト材料に関する。
本発明の第4は、請求項1または2記載のジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有するフルオレン化合物よりなることを特徴とするホールブロック材料に関する。
本発明の第5は、請求項1または2記載のジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有するフルオレン化合物を用いたことを特徴とする有機EL素子に関する。
本発明の第6は、発光材料が燐光材料である請求項5記載の有機EL素子に関する。
本発明化合物の基本的な合成方法の1例は、下記のとおりである。
Figure 2007302630
(式中、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17は前述のとおり)
前記式中、アルキル基は直鎖のものでも分岐のものでもよく、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチルなどを例示することができ、通常、R〜Rの場合は炭素数1〜6のアルキル基を用いることが好ましく、R〜R17の場合は炭素数1〜8のアルキル基を用いることが好ましい。アリール基やヘテロアリール基としては、単環、多環のいずれのタイプでもよい。アリール基の例としては、フェニル基、ナフチル基、アントラニル基、フェナントロリル基などを挙げることができ、ヘテロアリール基としては、フラニル基、チエニル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ピラゾリル基のような5員環のものや、ピリジル基、ピリミジル基、ピラジル基のような6員環のものなどを挙げることができる。
また、アリール基やヘテロアリール基には置換基があってもよく、置換基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基のようなアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基のようなアルコキシ基;フェノキシ基のようなアリーロキシ基;メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基のようなアルキルアミノ基;フェニルアミノ基、ジフェニルアミノ基のようなアリールアミノ基、ハロゲン、アシル基などが挙げられる。また、置換基は1個のみでもよいが、複数の置換基をもつものであってもよく、この場合もちろん同種の組合せであっても、異種の組合せであってもよい。
前記ホウ素化合物とハロゲン化アリールとの反応は、一般に鈴木−宮浦カップリング(通常、鈴木カップリング)と呼ばれる反応で、詳細はMiyaura N,Suzuki A:Chem.Rev.1995.95,245で明らかにされている。
反応に使用されるホウ素化合物としてのホウ酸化合物は、ホウ酸でも、そのモノあるいはジアルキルエーテル化合物であってもよい。さらにこのホウ酸化合物が環状ジエーテル体を形成したものであってもよい。また、もう一方のハロゲン化アリール化合物としては、クロロ体、ブロモ体、ヨード体のいずれであってもよい。ただし、クロロ体はその反応性から反応時間が余計にかかるおそれがあり、ヨード体は反応性の大きさからホウ素化合物と反応せず、還元体が副生してくるおそれがあるので、ブロモ体を用いることが最も好ましい。
反応触媒として使用される塩基としては、一般にナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属あるいはマグネシウムやカルシウムのなどのアルカリ土類金属の水酸化物や炭酸塩あるいは炭酸水素塩などが用いられる。場合によってはトリエチルアミンあるいはアルカリ金属やアルカリ土類金属のアルコラートや錯体などが使用できる。これらの塩基については、そのままでも使用できるが、通常は水または有機溶媒に溶かした溶液として使用される。その濃度についてはとくに制限はないが、2モル/リットル(一般に2Mと表記する)程度の濃度として使用するのが好ましい。
また、併用するパラジウム化合物としては、0価のパラジウムであればよく、好ましくはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、酢酸パラジウムなどが用いられる。添加量についてもとくに制限はないが、好ましくはハロゲン化アリール化合物に対してパラジウム化合物1〜5モル%である。
この反応で使用される溶媒としては、トルエン、キシレンなどの炭化水素系溶媒、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、ブチルアルコールといったアルコール系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタンと言ったエーテル系溶媒、アセトン、アセトニトリルといった極性溶媒が用いられる。これらは単独でも2種類以上の混合でもよい。
反応温度は40〜180℃の範囲で実施できるが、好ましくは60〜150℃、とくに好ましくは70〜120℃である。
本発明の化合物の1例を以下に列記する。以下の例示化合物は、RとRがHの場合、CHの場合、Cの場合、Cの場合、フェニル基の場合、トルイル基の場合、キシリル基の場合、ピリジル基の場合の順になっている。
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本発明のフルオレン化合物は、有機EL素子用の有機化合物として使用することができる。本発明の有機EL素子は、陰極と陽極の間に複数層からなる有機薄膜層が挟持されているものであり、本発明のフルオレン化合物は発光層のホスト材料として有効に機能する。
本発明の化合物をホスト材料として用いるときは、このホスト材料のなかに5〜30重量%、好ましくは10〜18重量%の発光材料を配合する。
発光層ホスト材料とは、発光材料を効率よく発光させる材料である。リン光材料も発光材料と同様に濃度が高ければ濃度消光を起こす可能性があり、そのため効率低下を防ぐ目的で適当なホスト材料と組み合わせて用いられる。ホスト材料に要求される要素としては、下記のものがある。
1)均一な無定型膜の作成が可能なこと
2)ホスト材料自身がキャリアーの輸送性を有すること
3)キャリアー輸送層からの注入障壁が小さくなるようなHOMOとLUMOのエネルギ
ーを有していること
である。さらにリン光材料に用いられるホスト材料としては次の第4の要素が必要になる。
4)リン光材料よりも三重項エネルギーを持っていること、これはホスト材料の三重項励起エネルギーが、確実にリン光材料の方に受け渡されるためには欠くことの出来ない要素である。
ホールブロック材料とは、その言葉通りホールの突き抜けを止める材料である。有機化合物はもともとp型化合物(ホールを注入あるいは輸送しやすい化合物)であって、ホールは運びやすいが電子は運びにくい性質を持っている。
そのため有機化合物である発光材料が、ホールを運んでしまい、発光材料内での電子との再結合を阻害してしまう可能性があり、これが特性や効率低下を起こす原因になりうる。そのため都合良く発光層で再結合を行うために、突き抜けるホールを止める必要があり、そのための層をホールブロック層と言う。一般にはイオン化ポテンシャル(Ip)の大きな化合物を使用する。例えば図33で使用されているBCPすなわち、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナンスロリン(化学構造は化443に表示)(慣用名バソクプロイン)などがそれである。
その化合物がホールブロック性を有するためには、電子輸送材料より大きいイオン化ポテンシャルを持ち合わせることが必要である。代表的な電子輸送材料であるAlqのイオン化ポテンシャルは5.93eV、電子親和力は3.22eVであるが、本発明化合物の代表である下記実施例1のビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)はイオン化ポテンシャルが6.2eVであるから、ホールブロック材料として機能することは明らかである。
本発明の有機EL素子は、前記したように陰極と陽極の間に多層の有機薄膜層を積層した素子である。この構成としては、(陽極/ホール輸送層/電子輸送層兼発光層/陰極)、(陽極/ホール輸送層兼発光層/電子輸送層/陰極)、(陽極/ホール注入層/ホール輸送層/電子輸送層兼発光層/陰極)、(陽極/ホール注入層/ホール輸送層兼発光層/電子輸送層/陰極)、(陽極/ホール輸送層/電子輸送層兼発光層/電子注入層/陰極)、(陽極/ホール輸送層兼発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極)、(陽極/ホール注入層/ホール輸送層/電子輸送層兼発光層/電子注入層/陰極)、(陽極/ホール注入層/ホール輸送層兼発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極)、(陽極/ホール輸送層/発光層/電子輸送層/陰極)、(陽極/ホール注入層/ホール輸送層/発光層/電子輸送層/陰極)、(陽極/ホール輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極)、(陽極/ホール注入層/ホール輸送層兼発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極)(陽極/ホール輸送層/発光層/ホールブロック層/電子輸送層)、(陽極/ホール注入層/ホール輸送層/発光層/ホールブロック層/電子輸送層)、(陽極/ホール注入層/ホール輸送層/発光層/ホールブロック層/電子輸送層/電子注入層)などが挙げられる。
本発明の化合物が発光層のホスト材料として使用される場合、発光材料(ドーピング材料)については1,1,4,4−テトラフェニルブタジエン、ペリレン、2,5,8,11−テトラ−tert−ブチルペリレン、クマリン−6、キナクリドン、N,N−ジメチル−キナクリドン、ナフトキナクリドン、トリス(8−ヒドロキシキノリノラト)アルミニウム、クマリン−C540、クマリン−C545、ルブレン、ナイルレッドといった公知の蛍光材料やトリス〔2−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン〕イリジウム錯体、イリジウムビス〔2−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジン〕ピクレート錯体、トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム錯体、イリジウムビス(2−フェニルピリジン)アセチルアセトナート錯体、トリス(2−チオフェニルピリジン)イリジウム錯体、イリジウムビス(2−フェニルベンゾオキサゾール)アセチルアセトナート錯体、トリス〔2−(ベンゾチオフェニル)ピリジン〕イリジウム錯体、イリジウムビス(2−フェニルキノリン)アセチルアセトナート錯体、トリス(2−フェニルイソキノリン)イリジウム錯体、イリジウムビス〔2−(ベンゾチオフェニル)ピリジン〕アセチルアセトナート錯体、トリス(2−チオフェニルイソキノリン)イリジウム錯体、トリス〔(9,9−ジメチル−2−フルオレニル)イソキノリン〕イリジウム錯体、2,3,5,6,8,9,11,12−オクタエチルポルフィリン白金錯体などの公知のリン光材料などと組み合わせて使うことができる。発光材料は、単独でも2種類以上を組み合わせて使用してもかまわない。
有機EL素子は多層構造を取ることによりクエンチングによる輝度や寿命の低下を防ぐことができる。本発明の有機EL素子におけるホール注入層、ホール輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層は、それぞれ二層以上の層構成により形成されていても良い。その際、ホール注入層の場合陽極からホールを注入する層をホール注入層、ホール注入層からホールを受け取り発光層まで輸送する層をホール輸送層と呼ぶ。同様に電子注入層の場合、陰極から電子を注入する役割を果たす層を電子注入層、電子注入層から電子を受け取り、発光層まで電子を輸送する層を電子輸送層と呼ぶ。これらの各層は、材料のエネルギー準位、耐熱性、有機薄膜層もしくは金属電極との密着性等の要因によって選択されて使用される。
ホール輸送層に使用されるホール注入材料としては、陽極からのホールの注入を容易にしかつホール輸送層に対して注入されたホールを何の障害もなくスムーズにホールを受け渡しできる材料が望ましい。具体的には、フタロシアニン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、ポルフィリン誘導体、ベンジジン型トリフェニルアミン類やジアミン型トリフェニルアミン類などの低分子材料やポリ芳香族三級アミン有機ルイス酸ドープ誘導体、ポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルホン酸誘導体、ポリアニリンポリスチレンスルホン酸誘導体、ポリビニルカルバゾール誘導体、ポリシラン誘導体のような導電性高分子材料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
これらのホール注入層材料の内でさらに効果的な材料は、フタロシアニン誘導体あるいは導電性高分子材料である。これらはいずれも陽極からのホールの注入障壁を下げ、さらに陽極層例えばインジウムチンオキサイド層とホール輸送層との間の膜の平滑性を向上させる特徴を有する。フタロシアニン誘導体の例としては、銅フタロシアニン(CuPc)、コバルトフタロシアニン(CoPc)、ニッケルフタロシアニン(NiPc)、亜鉛フタロシアニン(ZnPc)、パラジウムフタロシアニン(PdPc)、鉄フタロシアニン(FePc)、マンガンフタロシアニン(MnPc)、モノクロロアルミニウムフタロシアニン(PcAlCl)、モノクロロガリウムフタロシアニン(PcGaCl)、モノクロロインジウムフタロシアニン(PcInCl)、などであるがこれらに限定されない。また導電性高分子材料の例としては、ポリアニリンポリスチレンスルホン酸とそのナトリウム塩、ポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルホン酸とそのナトリウム塩、ポリ{N−〔4−(ベンゾイルフェノキシ)フェニル〕−N′−(4−フェノキシ)−N,N′−ジフェニルベンジジン}トリ(4−ブロモフェニル)アンモニウムペンタクロロアンチモンなどがあるがこれらに限定されない。
発光層と陽極の間には1層あるいは複数層のホール輸送層を設けることもできる。ホール輸送層に使用する材料としては、陽極もしくはホール注入層材料から注入されたホールが効率よく発光層あるいは電子輸送層兼発光層に輸送することが要求される。また耐熱性が高く、作成された薄膜が平滑性の高いものであることが好ましい。
このホール輸送層に使用される材料としては代表的なものとして芳香族三級アミン類が挙げられる。この具体例としてはトリフェニルアミン、トリジフェニルアミン、N,N′−ジフェニル−N,N′−(3−メチルフェニル)−1,1′−ビフェニル−4,4′−ジアミン、N,N,N′,N′−(4−メチルフェニル)−1,1′−ビフェニル−4,4′−ジアミン、N,N′−ジフェニル−N,N′−ジナフチル−1,1′−ビフェニル−4,4′−ジアミン、N,N′−ジ−(9−フェナントリル)−N,N′−ジフェニル−1,1′−ビフェニル−4,4′−ジアミン、N,N,N′,N′−テトラビフェニル−1,1′−ビフェニル−4,4′−ジアミン、4,4′,4″−トリ−〔(N−3−メチルフェニル)−N−フェニル〕−1,1′,1″−トリフェニルアミン、4,4′,4″−トリ−(N−カルバゾリル)−1,1′,1″−トリフェニルアミン、4,4′,4″−トリ−〔(N−1−ナフチル)−N−フェニル〕−1,1′,1″−トリフェニルアミン、4,4′−ジ−(N,N−ジ−p−メチルフェニルアニリノ)−1,1′,1″−トリフェニルアミン、N,N′−ジ−〔4″−(4−N,N′−ジフェニルアニリノ)〕−N,N′−ジフェニル−1,1′−ビフェニル−4,4′−ジアミン、N,N′−ジ−{4″−〔N,N′−ジ−(m−メチルフェニルアニリノ)−フェニル〕}−N,N′−フェニル−1,1′−ビフェニル−4,4′−ジアミン、N,N′−ジ−〔4−(N−ナフチル−N−フェニルアニリノ)フェニル〕−N,N′−ジフェニル−1,1′−ビフェニル−4,4′−ジアミンなどが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
素子を構成する上で電子輸送層および陰極電極が必要である。また場合によっては電子輸送層と陰極の間に電子注入層を設けることもできる。
電子輸送層に用いられる材料は、電子を輸送する能力を持ち発光層または発光材料に対して優れた電子輸送効果を有し、発光層で生成した励起子のホール輸送層への移動を防止し、かつ薄膜形成性に優れた化合物が望ましい。
また電子注入層については、陰極からの電子の注入を容易にし、電子輸送層に速やかに電子を受け渡しする能力を有することが必要である。このため陰極材料の仕事関数に近い化合物が望ましい。
これらに用いられる材料としては、フルオレノン、アントラキノジメタン、ジフェノキノン、チオピラジオキサイド、オキサゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、イミダゾール、ペリレンテトラカルボン酸、フレオニリデンメタン、アントロンなどとそれらの誘導体が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また電子注入層では、フッ化リチウム、フッ化セシウムや酸化アルミニウムのような無機化合物も使用することができる。
本発明の有機EL素子において、さらに効果的な電子輸送材料は、金属錯体化合物、含窒素五員環誘導体もしくは含窒素芳香族化合物である。金属錯体化合物の具体例としては、トリス(8−キノリナート)リチウム、トリス(8−キノリナート)亜鉛、トリス(8−キノリナート)銅、トリス(8−キノリナート)マンガン、トリス(8−キノリナート)アルミニウム、トリス(2−メチル−8−キノリナート)アルミニウム、トリス(4−メチル−8−キノリナート)アルミニウム、トリス(4−プロピル−8−キノリナート)アルミニウム、トリス(4−ベンジル−8−キノリナート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(フェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(o−クレゾラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(m−クレゾラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(p−クレゾラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(m−フェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(p−フェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(3,5−ジメチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(1−ナフトラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(2−ナフトラート)ガリウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(p−クレゾラート)ガリウム、ビス(8−キノリナート)亜鉛、ビス(8−キノリナート)銅、ビス(8−キノリナート)マンガンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、含窒素五員環誘導体の具体例は、オキサゾール誘導体、チアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体もしくはトリアゾール誘導体が好ましい。具体的には、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサゾール、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−チアゾール、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルオキサジアゾリル)]ベンゼン、1,4−ビス[2−(5−フェニルオキサジアゾリル)−4−tert−ブチルベンゼン]、2−(4′−tert−ブチルフェニル)−5−(4″−ビフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4′−tert−ブチルフェニル)−5−(4″−ビフェニル)−1,3,4−チアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−チアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルチアジアゾリル)]ベンゼン、2−(4′−tert−ブチルフェニル)−5−(4″−ビフェニル)−1,3,4−トリアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−トリアゾール、4−ビス[2−(5−フェニルトリアゾリル)]ベンゼンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
さらに、含窒素芳香族化合物の具体例は、フェナントロリン誘導体などが好ましい。具体的には、4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、4,7−ジ−m−トリル−1,10−フェナントロリン、4,7−ジ−p−トリル−1,10−フェナントロリン、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、2,9−ジメチル−4,7−ジ−p−トリル−1,10−フェナントロリン、2,9−ジメチル−4,7−ジ−m−トリル−1,10−フェナントロリン、2,9−ジエチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、2,9−ジエチル−4,7−ジ−p−トリル−1,10−フェナントロリン、2,9−ジエチル−4,7−ジ−m−トリル−1,10−フェナントロリン、2,9−ジメチル−4,7−ビス(ナフタレン−1−イル)−1,10−フェナントロリン、2,9−ジメチル−4,7−ビス(ナフタレン−2−イル)−1,10−フェナントロリン、2,9−ジフェニル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、2,9−ジメチル−4,7−ビス(ビフェニレン−4−イル)−1,10−フェナントロリン、3,8−ジ(α−ナフチル)−1,10−フェナントロリン、3,8−ジ(β−ナフチル)−1,10−フェナントロリン、1,4−ジ(1,10−フェナントロリン−2−イル)ベンゼン、4,4′−ジ(1,10−フェナントロリン−2−イル)ビフェニル、1,5−ジ(1,10−フェナントロリン−2−イル)アントラセン、1,3,5−トリ(1,10−フェナントロリン−2−イル)ベンゼンなどがあるが、これらに限定されるものではない。
有機EL素子の陽極に使用される導電性材料としては、4eVより大きな仕事関数を持つものが適しており、炭素、アルミニウム、バナジウム、鉄、コバルト、ニッケル、タングステン、銀、金、白金、パラジウムなど、およびそれらの合金、ITO基板、NESA基板に使用される酸化錫、酸化インジウムなどの酸化金属、さらにはポリチオフェンやポリピロールなどの有機導電性樹脂が用いられる。陰極に用いられる導電性材料としては、4eVより小さな仕事関数を持つものが適しており、マグネシウム、カルシウム、錫、鉛、チタニウム、イットリウム、リチウム、ルテニウム、マンガンなどおよびこれらの合金が用いられるが、これらに限定されるものではない。合金としては、マグネシウム/銀、マグネシウム/インジウム、リチウム/アルミニウムなどが代表例として挙げられるが、これらに限定されるものではない。合金の比率は、蒸着源の温度、雰囲気、真空度などにより、適切に制御することができる。陽極、陰極は必要に応じて二層以上の層に構成されてもよい。
本発明の有機EL素子で用いる透明電極の支持基板は、効率よく発光させるために、十分透明であることが望ましい。透明電極は、上記の導電性材料を用いて、蒸着やスパッタリング等の方法で所定の透光性が確保できるように設定する。発光面の電極は、光透過率を10%以上にすることが望ましい。基板は、機械的、熱的強度を有し、透明性を有するものであれば限定されるものではないが、ガラス基板や透明性樹脂のフィルムおよびシートが挙げられる。フィルムやシートに用いる透明性樹脂としては、ポリエチレン、ポリエチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリプロピレン共重合体、ポリスチレン、ポリスチレン共重合体、シンジオタクチックポリスチレン、ポリメチルメタアクリレート、ナイロン、ポリエーテルサルホン、ポリサルホン、ポリカーボネート、ポリカーボネート共重合体、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオライド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどが挙げられる。
本発明における有機EL素子の各層の形成は、真空蒸着、スパッタリング、プラズマ、イオンプレーティングなどの乾式成膜法を用いることができる。
ただしホール注入層に導電性高分子を用いる場合は、乾式成膜を施す前にスピンコーティング、ディッピング、フローコーティングなどの湿式成膜法のいずれの方法でホール注入材料を積層させた後、真空加熱乾燥にて十分に溶媒を除去しなければならない。
陽極と陰極の間に挟持される有機薄膜層の各層の膜厚は特に限定されるものではないが、適切な膜厚に設定する必要がある。通常の膜厚は0.5nmから500nmの範囲で適宜選ぶことが好ましい。
一般に本発明の化合物を成膜する場合は、真空蒸着法を用いることが望ましい。本化合物をホスト材料として使用する場合、ドーピング材料と共に任意の割合で共蒸着することが望ましい。
また、本発明により得られた有機EL素子の、温度、湿度、雰囲気などに対する安定性の向上のために、素子の表面に保護層を設けたり、樹脂などにより素子全体を保護することができる。
(1)本発明により、ジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有する新規なフルオレン化合物を提供することができた。
(2)本発明の化合物は、基底状態と励起状態の差であるエネルギーギャップが3.0eVよりも広いので、燐光で、かつ青色に光らせるためのホスト材料として機能することができる。
(3)本発明の化合物は、従来の代表的なホスト材料である4,4′−ジカルバゾリル−ビフェニル(CBP)よりエネルギーギャップが広く、この点でCBPに優るホスト材料ということができる。
(4)本発明の化合物は、ガラス転移温度が高いので、再結晶化が極めておこり難い点も、ホスト材料としての極めて好ましい特性である。
(5)本発明の化合物は、ホストにCBPを用いた場合には、ホールブロック材料としても有効に機能する。
以下に、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
実施例1
(1)2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−9,9′−ジブチルフルオレン{2−(4,4,5,5−tetramethyl−1,3,2−dioxaborolane−2−yl)−9,9′−dibutylfluorene(DOBDBF)}の合成
三つ口フラスコに2−ブロモ−9,9−ジn−ブチルフルオレン(23.3mmol)を入れ、窒素気流下にした後、脱水テトラヒドロフラン(THF)(80ml)に溶解させた。その溶液を−78℃まで冷却し、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(2.6mol/L)(25.6mmol)をゆっくり滴下した後、1時間撹拌を行った。その後、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチルジオキサボロラン(DOB)(25.6mmol)を加え2時間撹拌を行った後、ゆっくり室温まで昇温した。これにより下記の反応式(A)に示される反応が進行した。
Figure 2007302630
(式中、Rはいずれもn−ブチル)
反応終了後、反応溶液を水に注ぎ、酢酸エチルで有機層を抽出した後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥を行った。乾燥後、溶液を濾過し、溶媒をエバポレーターで除去した。精製はシリカゲルカラムクロマトグラフィー法(展開溶媒:n−ヘキサン:トルエン=3:1)で行い、ジブチル体(6.03g)を白色の固体として得ることができた。同定はH−NMRおよびIRにより行った。その物性は下記のとおりである。
H−NMR(270[MHz],CDCl,TMS):
δ[ppm]7.8−7.2(7H,Ar−H),2.1−1.8(4H,−
CH−),1.5−1.2(12H,−CH),1.2−0.9(4H,−
CH−),0.8−0.4(10H,−CH−CH
IR[cm−1]:
2958,2931,2858(CH−,−CH−),3043,1608,
741(Ar)
収率 64%
(2)ビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン{Bis〔4−(9,9−dibutylfluorenyl)phenyl〕diphenylsilane(BBFPSi)}の合成
四つ口フラスコにジブロモフェニルジフェニルシリコンBPDS(1.00mmol)、前記(1)で得られた2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−9,9′−ジブチルフルオレン(DOBDBF)(2.50mmol)を入れ、トルエン(10ml)に溶解させた。その後エタノール(5ml)を加え、さらに炭酸ナトリウム水溶液(2M)(10ml)およびテトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム(0)〔Pd(pph〕(0.025mmol)を加え、還流下20時間撹拌し下記反応式(B)に示す反応を行なった。
Figure 2007302630
(式中、Rはいずれもn−ブチル)
反応終了後、反応溶液を冷却した後水に注ぎ酢酸エチルを用いて抽出し、飽和食塩水(ブライン)で有機層を洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。その後溶液をろ過しエバポレーターで溶媒を除去した。精製はシリカゲルカラムクロマトグラフィー法(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/10)により行い、トルエン/ヘキサン混合溶媒を用いて再結晶精製することにより、ジブチル体すなわちビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(0.49g)とジエチル体(0.48g)を微黄色粉末として得ることができた。さらに、得られた目的生成物ビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランを昇華精製(高温部:340℃、低温部170℃、窒素流量:50ml/min)することにより、アモルファス状の目的物〔ジブチル体(0.387g)〕を得た。構造確認はH−NMR(図1参照)、元素分析により行った。
H−NMR(CDCl,TMS):
8−7(32H,ArH),2(8H,−CH−),1.2−0.5(36H,
−CH−,−CH−)
元素分析:
推定値:C=89.28%、H=7.72%
実測値:C=89.14%、H=7.71%
純度(高速液体クロマトグラフによる分析):99.3[%]
収率 54%
昇華収率 79%
実施例2
(1)2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−9,9′−ジエチルフルオレン{2−(4,4,5,5−tetramethyl−1,3,2−dioxaborolane−2−yl)−9,9′−dietylfluorene(DOBDEF)}の合成
実施例1(1)の2−ブロモ−9,9−ジn−ブチルフルオレンに代えて、2−ブロモ−9,9−ブチルフルオレンを用いた以外は実施例1(1)と同様に反応させ、2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−9,9′−ジエチルフルオレン4.09gの白色固体を得た〔反応式(A)中、いずれのRもエチルの場合である〕。その物性は下記のとおりである。
H−NMR(270[MHz],CDCl,TMS):
δ[ppm]7.8−7.2(7H,Ar−H),2.1−1.8(4H,−
CH−),1.5−1.2(12H,−CH),0.4−0.2(6H,−C

IR[cm−1]:
2966,2927,22850(CH−,−CH−),3062,1608
,740(Ar)
収率 51%
(2)ビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン{Bis〔4−(9,9−dietylfluorenyl)phenyl〕diphenylsilane(EBFPSi)}の合成
実施例1(1)の2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−9,9′−ジブチルフルオレンに代えて、実施例2(1)で得られた2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−9,9′−ジエチルフルオレンを用いた以外は、実施例1(1)と同様に反応させ、アモルファス状のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン0.398gを得た。構造確認はH−NMR(図2参照)元素分析により行なった。
H−NMR(CDCl,TMS):
8−7(32H,Ar−H),2(8H,−CH−),0.5(12H,−
CH−)
元素分析:
推定値:C=89.84%,H=6.78%
実測値:C=89.64%,H=6.74%
純度(高速液体クロマトグラフによる分析):99.7[%]
収率 62%
昇華収率 83%
実施例1および2で得られた化合物と公知化合物の物性を以下に示す。
念のためこれらの化合物の構造式を下記に示す。
Figure 2007302630
上記化合物の熱特性は、下記表のとおりである。
Figure 2007302630
1)ガラス転移温度(Tg)、融点(Tm)
DSC7〔(株)PERKIN ELMER製〕を用い、昇温速度20℃/min
により測定を行った。
2)分解温度(Td):5重量%が失われる温度
TGA7〔(株)PERKIN ELMER製〕を用い、昇温速度20℃/min
により測定を行った。
合成したBBFPSi、EBFPSi、BtPSiの熱特性を測定したところ、前記表に示すようにジアルキルフルオレンを導入したBBFPSi、EBFPSiについてはガラス転移温度(Tg)の値が92℃、91℃と似通った値を示した。これに対して、ビフェニルを導入したBtPSiについては64℃と非常に低い値であった。ビフェニルとフルオレンを比較した場合に、フルオレンの方が剛直な形状をしていることから熱に対する安定性が高いものと考えられる。CBPとも比較を行ったが、CBPにおいては明確なTgがでず、融点(Tm)での比較を行ったところ、今回合成したテトラフェニルシラン誘導体はいずれもCBPよりも低い値を示した。これは液晶性の性質を持つフルオレンと、置換基としてついているアルキル鎖によるものではないかと考えられる。
実施例1および実施例2で得られたBBFPSiおよびEBFPSiの発光特性を図3および図4に示す。
紫外可視吸収スペクトルは、SHIMADZU UV−2200A〔(株)島津製作所〕を用いて、測定モード吸収(Measuring Mode ABS)、走引速度(Scan Speed Middle)、スリット幅(Slit Width)1.0nmの条件のもと石英基板及び石英セルを使用し測定を行った。
フォトルミネッセンス(PL)スペクトルは、FluoroMax−3〔(株)堀場製作所〕を用いて、Integration Time 0.5sec,Excit Mono Slits の幅0,3mm,発光モノスリット(Emiss Mono Slits)の幅0.3mmの条件の下に石英基板及び石英セルを使用して測定を行った。
図3はビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)の薄膜状態のものとクロロホルム溶液(1.0×10−5M)の状態のものにおける紫外−可視吸収スペクトルと標準化されたフォトルミネッセンス(PL)スペクトルを示している。
紫外−可視吸収スペクトルにおいては薄膜の状態でも溶液の状態でもほぼ同じところ(325nm付近)に吸収極大を示すことがわかった。しかしフォトルミネッセンス(PL)スペクトルにおいては膜状にした化合物の凝集効果が現れ、溶液に分散されて測定されたものに比べ約25nmほど蛍光極大が長波長化した。
図4は同じくビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)の薄膜状態のものとクロロホルム溶液(1.0×10−5M)の状態のものにおける紫外−可視吸収スペクトルと標準化されたフォトルミネッセンス(PL)スペクトルを示している。
紫外−可視吸収スペクトルにおいては吸収極大の大きさに差は見られるものの薄膜状態のものも溶液状態のものもほぼ同じところ(320nm付近)に吸収極大を示すことがわかった。またフォトルミネッセンス(PL)スペクトルにおいても、側鎖のエチル基の影響がBBFPSiのブチル基ほどないのか凝集効果もほとんど見られず、薄膜状態のものも溶液に分散されて測定されたものも蛍光極大はほぼ一致した。
図5は本発明のビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)、本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)、ビス(4−1′:2′−1″−ターフェニル)ジフェニルシラン(BtPSi)および4,4′−ジカルバゾリル−ビフェニル(CBP)の標準化された吸収強度と波長の関係を示すグラフである。BBFPSiとEBFPSiについてはフルオレンについている置換基の影響はほとんど受けておらず、ほとんど同じ吸収極大を示す曲線が得られることがわかった。BtPSiはフェニル基による共役がのびているにもかかわらず、本発明のフルオレン化合物に比べ短波長化していることが測定の結果わかった。しかし今回合成したものは参考のCBPと比較するといずれも長波長化していた。
図6は本発明のビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)、本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)、ビス(4−1′:2′−1″−ターフェニル)ジフェニルシラン(BtPSi)および4,4′−ジカルバゾリル−ビフェニル(CBP)の標準化されたPL強度と波長の関係を示すグラフである。
今回合成した3つの化合物BBFPSi、EBFPSi、およびBtPSiは、CBPに比べいずれもわずかもしくはかなり短波長な位置に蛍光極大を示すことがわかった。
実施例1で得られたBBFPSi、実施例2で得られたEBFPSi、比較対象となるBtPSiおよびCBPの電気化量特性を下記に示す。
Figure 2007302630
(a)紫外可視吸収スペクトル端から求めた紫外可視吸収スペクトルは、SHIMADZU UV−2200A〔(株)島津製作所〕を用いて、測定モード吸収(Measuring Mode ABS)、走引速度(Scan Speed Middle)、スリット幅(Slit Width)1.0nmの条件のもと石英基板及び石英セルを使用して測定を行った。これは表2のエネルギーギャップを求めるための測定である。表2のエネルギーギャップを求めるために図5が必要になる。
(b)イオン化ポテンシャルは、AC−1〔(株)理研計器〕を用いて、光量10nW、陽極電圧3360〜3390Vの条件のもと、ガラス基板を用いて純空気(水分を含まない空気)下において測定を行った。これはイオン化ポテンシャルを求めるための測定である。
UVスペクトルの吸収端を見ると、BBFPSi及びEBFPSi、CBPは非常に近い位置で立ち上がることが分かった。エネルギーギャップを吸収端より見積もると、EBFPSi、BBFPSiは3.5eV、CBPは3.4eVとCBPをわずかに上回る結果となった。BtPSiに関しては、4.0eVと非常に広いエネルギーギャップを持つことがわかった。これより、広いエネルギーギャップは、分子内の共役の制限及び、分子骨格の捻れが非常に重要であるといえる。BtPSiに関しては、青色燐光素子への応用が期待できる。
PLスペクトルをそれぞれ比較すると、EBFPSi及びBBFPSiはCBPと比較して短波長側からスペクトルが立ち上がっていることが分かる。これより、EBFPSi及びBBFPSiに関しては、CBPよりも三重項励起状態のエネルギーレベルは高いといえる。BtPSiは、最も短波長側から立ち上がっていたため、今回の材料の中で最も三重項励起状態のエネルギーレベルが高い物質と考えられる。
実施例3、4、比較例1
<緑色燐光有機EL素子の作成>
(1)素子の構造〔緑色発光材料はIr(ppy)を用いた〕
実施例3の素子構造
[ITO/α−NPD(40nm)/BBFPSi(実施例1の化合物)を7wt
%含浸させたIr(ppy)(30nm)/BCP(10nm)/Alq(20
nm)/LiF(0.5nm)/Al(100nm)]
実施例4の素子構造
[ITO/α−NPD(40nm)/EBFPSi(実施例2の化合物)を7wt
%含浸させたIr(ppy)(30nm)/BCP(10nm)/Alq(20
nm)/LiF(0.5nm)/Al(100nm)]
比較例1の素子構造
[ITO/α−NPD(40nm)/CBPを7wt%含浸させたIr(ppy)
(30nm)/BCP(10nm)/Alq(20nm)/LiF(0.5nm
)/Al(100nm)]
前記α−NPD、Ir(ppy)、BCPの化学構造は、下記に示す。
Figure 2007302630
(2)製法
保管しておいたITO基板を素子作製直前にアセトンのスクラブ洗浄、アセトンの超音波洗浄15分間、イソプロピルアルコール(IPA)の煮沸乾燥、UV/O洗浄(ガラス基板に15分間、イソプロピルアルコール(IPA)の煮沸乾燥、UV/O洗浄(ガラス基板に254nmの光を当てながらオゾンでガラスに存在する微量の分解洗浄すること)30分間を行った。その後、試料の入ったるつぼと洗浄の済んだITO基板を真空蒸着機(素子作成用)の中にセットし、ITO基板をITO面が下を向くようにるつぼの上約30cmの所に水平にセットした。真空度は2.2×10−6Torrを基本とし、規定の真空度に達した後ホール輸送層、発光層、電子輸送層の順番に蒸着を行った。必要がある場合には一度大気暴露を行い、積層構造の有機EL素子を作製した。次に、大気暴露を行い金属チャンバーへと基盤を移動し、1.0×10−5Torrまで真空度をあげた後、電子注入層であるLiF、陰極材料であるAlを成膜した。作製後は速やかに、デシケーターを用いて素子を測定室まで運び測定を行った。
(3)結果と考察
作製した素子の、ELスペクトル、電流密度−電圧、輝度−電圧、輝度−電流密度、視感効率−電圧、電流効率−電圧、視感効率−輝度、外部量子効率−輝度及び素子特性を評価した。
なお、輝度およびELスペクトルの測定は下記の方法で行なった。
(a)輝度測定
Keithley Instruments社製、2400シリーズソースメーター、輝度計 BM−8〔(株)Topcon製、クローズアップレンズ付き、測定角2°〕、測定用PCプログラム〔(株)アイメス製、OS:Microsoft Disk Operating System〕を使用し、暗室内で行った。測定条件は、電圧設定モード:DCモード、電圧ステップ幅:0.5V、電圧保持時間:2.0sec、ディレイタイム:1.5sec、積分時間:200msec、発光面積25mmで行った。この測定において得られるデータは、電圧−電流、電圧−電流密度、電圧−輝度、電圧−視感効率、電圧−電流効率である。
(b)エレクトロルミネッセンス(EL)スペクトルの測定
分光器とマルチチャンネル検出素子を一体化した分光測光装置であるフォトマルチチャンネルアナライザーPMA−10〔(株)浜松ホトニクス製〕、低電流源 モデル5962 1mA−100mA(開放電圧20V)(Metronix社製)、電圧計 ポータブル型デジタルマルチメータVOAC7412〔(株)岩通計測社製〕、電流計 TR−6846 デジタルマルチメーター〔(株)ADVANTEST社製〕を使用し、任意電流値にてサンプル測定を行った。測定条件は、積分1回、積分時間0.02−5.0sec(発光強度が強い場合は、積分時間を調整しフォトカウント数が8000未満になるようにした)、電流値(任意のmA)で行った。
前記測定結果は、図7〜15に示す。
図8は、陽極に5.0eV、陰極に4.0eVの電圧がかかっているときの
α−NPDのHOMOは、5.6eV
α−NPDのLUMOは、2.5eV
BBFPSi(実施例1の化合物)のHOMOは、6.2eV
BBFPSi(実施例1の化合物)のLUMOは、2.7eV
Ir(ppy)のHOMOは、5.2eV
Ir(ppy)のLUMOは、2.8eV
EBFPSi(実施例2の化合物)のHOMOは、6.2eV
EBFPSi(実施例2の化合物)のLUMOは、2.7eV
CBPのHOMOは、6.2eV
CBPのLUMOは、2.9eV
BCPのHOMOは、6.4eV
BCPのLUMOは、2.8eV
AlqのHOMOは、5.8eV
AlqのLUMOは、3.1eV
であることを示している。
なお、以下の図17、24、33も図8と同様の要領で記載したものである。
作製した素子からは、いずれも510nmにピークを有する緑色の発光が観測された。また、高電流領域においてNPD由来と思われるピークが450nm付近から若干みられた。これは、キャリアの密度が高い高電流領域においては、電子の突き抜けがおこり、本来発光層で再結合しないといけないキャリアーが発光層とホール輸送層との境界で再結合をおこし、その結果NPDと発光層の界面にて主に発光がおこり、再結合できなかったキャリアはNPDにまで到達しているといえる。既存のホスト材料であるCBPと比較してみると、電流密度−電圧、輝度−電圧特性は劣るものの、視感効率、電流効率においてはCBPを上回る特性を得ることができた。これは、CBPと比較して、発光層内のキャリアのバランスが良くなったことが考えられる。CBPはバイポーラ性が知られており、新規で合成したケイ素系の材料よりも、ホスト材料自体に存在するキャリアが多いのではないかと思われる。
Figure 2007302630
P.E.:視感効率、C.E.:電流効率、Q.E.:外部量子効率
表3については100cd/m時と1000cd/m時における素子の特性を表したものである。全体を眺めてみて実施例4のものが一番良い結果を表している。
実施例5および6
<緑色燐光有機EL素子の作成>
実施例4は、EBFPSi(実施例2の化合物)の含浸量が7wt%であったが、実施例5ではEBFPSi(実施例2の化合物)の含浸量を13wt%、実施例6ではEBFPSi(実施例2の化合物)の含浸量を16wt%と高くして、その影響を調べた。
(1)素子の構造
実施例5の素子構造
[ITO/α−NPD(40nm)/EBFPSi(実施例2の化合物)を13w
t%含浸させたIr(ppy)(30nm)/BCP(10nm)/Alq(2
0nm)/LiF(0.5nm)/Al(100nm)]
実施例6の素子構造
[ITO/α−NPD(40nm)/EBFPSi(実施例2の化合物)を16w
t%含浸させたIr(ppy)(30nm)/BCP(10nm)/Alq(2
0nm)/LiF(0.5nm)/Al(100nm)]
α−NPD:化443で表示、Ir(ppy):化443で表示、BCP:化443で表示、Alq:化3で表示
なお、製法は実施例3〜4と同様とした。
(2)結果と考察
作製した素子の、ELスペクトル、電流密度−電圧、輝度−電圧、輝度−電流密度、視感効率−電圧、電流効率−電圧及び素子特性を評価した。前記測定結果は図16〜22に示す。
ドープ濃度を実施例4の7wt%から13wt%(実施例5)〜16wt%(実施例6)に増加してもELスペクトルには大きな変化は現れなかった。また、ドープ濃度をあげることにより電圧に対する電流密度の増加、及び電圧に対する輝度の増加が確認できた。これは、Ir(ppy)がホール輸送性を持つことから、素子中に流れるホール電流が増加したことに起因するものといえる。これより、ホスト材料として使用しているEBFPSi及びBBFPSiに関しては、そのIp(イオン化ポテンシャル・化学的にはHOMOに相当)の深さよりホールが入りにくく、ゲストであるIr(ppy)へとホールが直接はいっているのではないかと考えられる。一方で、視感効率、電流効率の値に関しては13wt%(実施例5)をピークに7wt%(実施例4)及び16wt%(実施例6)では減少傾向にあることが分かった。13wt%(実施例5)においては100cd/m発光時で31.5lm/W、45.2cd/A、外部量子効率が12.8%と非常に高い値を示した。ドープ量によってキャリアの入りが変化することから、13wt%ドープした素子(実施例5)は、ホールと電子のキャリアバランスが最も優れているものといえる。
Figure 2007302630
表4については100cd/m時と1000cd/m時における素子の特性を表したものである。全体を眺めてみて実施例5のものが一番良い結果を表している。
なお、表中P.E.は視感効率、C.E.は電流効率、Q.E.は外部量子効率を示す。
実施例7、比較例2
<緑色燐光有機EL素子の作成>
実施例4は、ホール輸送層にα−NPDを用いたが、高電流密度域において、ホール輸送層であるNPD層からと思われるELスペクトルが得られたため、NPDよりもEa(エネルギーアフィニティー・化学的にはLUMOに相当、電子親和力)の値が浅く、電子ブロック層として使用できるTAPCをホール輸送層に用いた素子を作製した。また、TAPCは広いエネルギーギャップを持ち、同時に高い三重項エネルギーレベルも持つことから、電子ブロック層及びIr(ppy)の励起子ブロック層としての効果も期待できる。なお、Ip、Eg(エネルギーギャップ)、Eaの間には、Ip−Eg=Eaの関係がある。
また、比較のために本発明のEBFPSiの代りにCBPを用いたケースを比較例2とした。
(1)素子の構造
実施例7の素子構造
[ITO/TAPC(40nm)/EBFPSi(実施例2の化合物)を7wt%
含浸させたIr(ppy)(30nm)/BCP(10nm)/Alq(20n
m)/LiF(0.5nm)/Al(100nm)]
比較例2の素子構造
[ITO/TAPC(40nm)/CBPを7wt%含浸させたIr(ppy)
(30nm)/BCP(10nm)/Alq(20nm)/LiF(0.5nm)
/Al(100nm)]
TAPC:化2で表示、CBP:化4で表示、Alq:化3で表示、Ir(ppy):化443で表示、BCP:化443で表示
なお、製法は実施例3〜4と同様とした。
(2)結果と考察
作製した素子の、ELスペクトル、電流密度−電圧、輝度−電圧、輝度−電流密度、視感効率−電圧、電流効率−電圧、視感効率−輝度、外部量子効率−輝度及び素子特性を評価した。前記測定結果は図23〜31に示す。
作製した素子(実施例7)から得られたELスペクトルにおいては、高電流密度域においてもIr(ppy)由来の緑色発光が得られた。素子特性をみてみると、電流密度−電圧のグラフよりTAPCを用いた素子(実施例7)については実施例4のものより電流密度の値が減少していることがわかった。これは、NPDの場合(実施例4)と比較して電子電流が流れにくいためであると考えられる。次に、実施例7の素子は輝度−電圧のグラフより、NPDの場合(実施例4)と比較すると高電圧印加時に輝度の上昇がみられた。実施例7の素子は、ELスペクトルにより発光はIr(ppy)由来の緑色発光が得られたことから、TAPC界面において電子及び励起子のブロックが起こり、効率よく励起子が生成し、発光に寄与しているものと考えられる。効率に関しては、実施例7の素子は視感効率、電流効率ともにNPDを使用した素子(実施例4)よりも上昇し、100cd/m発光時において39.0(lm/W)、55.9cd/A、外部量子効率が15.8%と非常に高い値を得ることができた。CBPを用いた素子(比較例2)と実施例7の素子を比較すると、発光開始電圧はどの素子においてもほぼ同じ値であるが、効率よく発光を起こすことができている点において、本発明のEBFPSiは、緑色燐光素子へ応用する際にはCBPよりも良好な材料であるといえる。
Figure 2007302630
P.E.:視感効率、C.E.:電流効率、Q.E.:外部量子効率
実施例8および9
<緑色燐光有機EL素子の作成>
これらの実施例では、TAPCを用いることで、NPDを用いた素子よりも効率よく発光を得られることがわかったため、さらにIr(ppy)のドープ濃度を検討した。
(1)素子の構造
実施例8の素子構造
[ITO/TAPC(40nm)/EBFPSi(実施例2の化合物)を13wt
%含浸させたIr(ppy)(30nm)/BCP(10nm)/Alq(20
nm)/LiF(0.5nm)/Al(100nm)]
実施例9の構造
[ITO/TAPC(40nm)/EBFPSi(実施例2の化合物)を20wt
%含浸させたIr(ppy)(30nm)/BCP(10nm)/Alq(20
nm)/LiF(0.5nm)/Al(100nm)]
TAPC:化2で表示、Ir(ppy):化443で表示、BCP:化443で表示、Alq:化3で表示
なお、製法は実施例3〜4と同様とした。
(2)結果と考察
作製した素子の、ELスペクトル、電流密度−電圧、輝度−電圧、輝度−電流密度、視感効率−電圧、電流効率−電圧及び素子特性を評価した。前記測定結果は図32〜38に示す。
今回の実験においては、予想とは異なり7wt%ドープした素子が最も高い効率を示した。電流密度−電圧のグラフより、ドーパント濃度が増加すると電流密度の値も増加した。それに伴い輝度の値も増加することが分かった。これは単純にホール輸送性のドーパント濃度が増加したために発光層中のキャリアが増え、励起子の生成が増加したためだと考えられる。また、ELスペクトルをみるとIr(ppy)20wt%ドープした素子においてはスペクトルの半値幅の増加が見られた。これは、ドープ濃度が高すぎたために一部凝集状態となり、発光効率の低下等の原因となっていると考えられる。Ir(ppy)13wt%とIr(ppy)7wt%ドープの素子を比較すると、低濃度ドープの素子において高い効率が得られた。これは、素子中のキャリアのバランスが最もとれた状態であるのではないかと考えられる。Ir(ppy)13wt%においては、発光層中のキャリアが増加し、励起状態を形成しないキャリアが増えてくるのではないかと考えられる。
Figure 2007302630
P.E.:視感効率、C.E.:電流効率、Q.E.:外部量子効率
ビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)のH−NMRスペクトル図である。 ビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)のH−NMRスペクトル図である。 クロロホルム溶液(1.0×10−5M)中と薄膜状態とにおけるビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)の標準化された紫外−可視吸収(Abs.)スペクトルと標準化されたフォトルミネッセンス(PL)スペクトルを示す。 クロロホルム溶液(1.0×10−5M)中と薄膜状態とにおけるビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)の標準化された紫外−可視吸収(Abs.)スペクトルと標準化されたフォトルミネッセンス(PL)スペクトルを示す。 本発明のビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)、本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)、ビス(4−1′:2′−1″ターフェニル)ジフェニルシラン(BtPSi)および4,4′−ジカルバゾリル−ビフェニル(CBP)の標準化された吸収と波長との関係を示すグラフである。 本発明のビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)、本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)、ビス(4−1′:2′−1″ターフェニル)ジフェニルシラン(BtPSi)および4,4′−ジカルバゾリル−ビフェニル(CBP)の標準化されたフォトルミネッセンス(PL)強度と波長との関係を示すグラフである。 本発明のビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)を用いた実施例3の有機EL素子、本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)を用いた実施例4の有機EL素子、および4,4′−ジカルバゾリル−ビフェニル(CBP)を用いた比較例1の有機EL素子の標準化された強度と標準化されたELスペクトルとの関係を示すグラフである。 下記記載の有機EL素子のエネルギーダイアグラムを示す。この素子構成はITO電極、α−NPDよりなるホール輸送層、EBFPSi+Ir(ppy)又はCBP+Ir(ppy)よりなる発光層、BCPよりなるホールブロック層、Alqよりなる電子輸送層、Al電極よりなる。 本発明のビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)を用いた実施例3の有機EL素子、本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)を用いた実施例4の有機EL素子、および4,4′−ジカルバゾリル−ビフェニル(CBP)を用いた比較例1の有機EL素子の電流密度と電圧との関係を示すグラフである。 本発明のビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)を用いた実施例3の有機EL素子、本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)を用いた実施例4の有機EL素子、および4,4′−ジカルバゾリル−ビフェニル(CBP)を用いた比較例1の有機EL素子の輝度と電圧との関係を示すグラフである。 本発明のビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)を用いた実施例3の有機EL素子、本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)を用いた実施例4の有機EL素子、および4,4′−ジカルバゾリル−ビフェニル(CBP)を用いた比較例1の有機EL素子の輝度と電流密度との関係を示すグラフである。 本発明のビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)を用いた実施例3の有機EL素子、本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)を用いた実施例4の有機EL素子、および4,4′−ジカルバゾリル−ビフェニル(CBP)を用いた比較例1の有機EL素子の視感効率と電圧との関係を示すグラフである。 本発明のビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)を用いた実施例3の有機EL素子、本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)を用いた実施例4の有機EL素子、および4,4′−ジカルバゾリル−ビフェニル(CBP)を用いた比較例1の有機EL素子の電流効率と電圧との関係を示すグラフである。 本発明のビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)を用いた実施例3の有機EL素子、本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)を用いた実施例4の有機EL素子、および4,4′−ジカルバゾリル−ビフェニル(CBP)を用いた比較例1の有機EL素子の視感効率と輝度との関係を示すグラフである。 本発明のビス〔4−(9,9−ジブチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(BBFPSi)を用いた実施例3の有機EL素子、本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)を用いた実施例4の有機EL素子、および4,4′−ジカルバゾリル−ビフェニル(CBP)を用いた比較例1の有機EL素子の外部量子効率と輝度との関係を示すグラフである。 実施例4のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)の含浸量7重量%の有機EL素子、同含浸量が13重量%である実施例5の有機EL素子および同含浸量が16重量%である実施例6の有機EL素子の標準化された強度と標準化されたELスペクトルとの関係を示すグラフである。 下記構成の有機EL素子のエネルギーダイアグラムを示す。この素子構成はITO電極、α−NPDよりなるホール輸送層、EBFPSi(7wt%)+Ir(ppy)、EBFPSi(13wt%)+Ir(ppy)、またはEBFPSi(16wt%)+Ir(ppy)よりなる発光層、BCPよりなるホールブロック層、Alqよりなる電子輸送層、Al電極よりなる。 実施例4のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)の含浸量7重量%の有機EL素子、同含浸量が13重量%である実施例5の有機EL素子および同含浸量が16重量%である実施例6の有機EL素子の電流密度と電圧との関係を示すグラフである。 実施例4のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)の含浸量7重量%の有機EL素子、同含浸量が13重量%である実施例5の有機EL素子および同含浸量が16重量%である実施例6の有機EL素子の輝度と電圧との関係を示すグラフである。 実施例4のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)の含浸量7重量%の有機EL素子、同含浸量が13重量%である実施例5の有機EL素子および同含浸量が16重量%である実施例6の有機EL素子の輝度と電流密度との関係を示すグラフである。 実施例4のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)の含浸量7重量%の有機EL素子、同含浸量が13重量%である実施例5の有機EL素子および同含浸量が16重量%である実施例6の有機EL素子の視感効率と電圧との関係を示すグラフである。 実施例4のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)の含浸量7重量%の有機EL素子、同含浸量が13重量%である実施例5の有機EL素子および同含浸量が16重量%である実施例6の有機EL素子の電流効率と電圧との関係を示すグラフである。 α−NPDと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例4の有機EL素子、TAPCと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例7の有機EL素子およびTAPCとCBPとを用いた比較例2の有機EL素子の標準化された強度と波長との関係を示すグラフである。 下記構成の有機EL素子のエネルギーダイアグラムを示す。この素子の構成は、ITO電極、α−NPDよりなるホール輸送層、TAPCよりなるホール輸送層、EBFPSi+Ir(ppy)またはCBP+Ir(ppy)よりなる発光層、BCPよりなるホールブロック層、Alqよりなる電子輸送層、Al電極よりなる。 α−NPDと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例4の有機EL素子、TAPCと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例7の有機EL素子およびTAPCとCBPとを用いた比較例2の有機EL素子の電流密度と電圧との関係を示すグラフである。 α−NPDと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例4の有機EL素子、TAPCと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例7の有機EL素子およびTAPCとCBPとを用いた比較例2の有機EL素子の輝度と電圧との関係を示すグラフである。 α−NPDと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例4の有機EL素子、TAPCと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例7の有機EL素子およびTAPCとCBPとを用いた比較例2の有機EL素子の輝度と電流密度との関係を示すグラフである。 α−NPDと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例4の有機EL素子、TAPCと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例7の有機EL素子およびTAPCとCBPとを用いた比較例2の有機EL素子の視感効率と電圧との関係を示すグラフである。 α−NPDと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例4の有機EL素子、TAPCと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例7の有機EL素子およびTAPCとCBPとを用いた比較例2の有機EL素子の電流効率と電圧との関係を示すグラフである。 α−NPDと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例4の有機EL素子、TAPCと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例7の有機EL素子およびTAPCとCBPとを用いた比較例2の有機EL素子の視感効率と輝度との関係を示すグラフである。 α−NPDと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例4の有機EL素子、TAPCと本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシランとを用いた実施例7の有機EL素子およびTAPCとCBPとを用いた比較例2の有機EL素子の外部量視効率と輝度との関係を示すグラフである。 TAPCよりなるホール輸送層と本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)7重量%含浸Ir(ppy)よりなる発光層を用いた実施例7の有機EL素子、前記EBFPSi含浸量を13重量%とした実施例8の有機EL素子、前記EBFPSi含浸量を20重量%とした実施例9の有機EL素子の標準化強度と波長との関係を示すグラフである。 下記構成の有機EL素子のエネルギーダイアグラムを示す。この素子構成は、ITO電極、TAPCよりなるホール輸送層、EBFPSi(7wt%)+Ir(ppy)、EBFPSi(13wt%)+Ir(ppy)またはEBFPSi(20wt%)+Ir(ppy)よりなる発光層、BCPよりなるホールブロック層、Alqよりなる電子輸送層、Al電極よりなる。 TAPCよりなるホール輸送層と本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)7重量%含浸Ir(ppy)よりなる発光層を用いた実施例7の有機EL素子、前記EBFPSi含浸量を13重量%とした実施例8の有機EL素子、前記EBFPSi含浸量を20重量%とした実施例9の有機EL素子の電流密度と電圧との関係を示すグラフである。 TAPCよりなるホール輸送層と本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)7重量%含浸Ir(ppy)よりなる発光層を用いた実施例7の有機EL素子、前記EBFPSi含浸量を13重量%とした実施例8の有機EL素子、前記EBFPSi含浸量を20重量%とした実施例9の有機EL素子の輝度と電圧との関係を示すグラフである。 TAPCよりなるホール輸送層と本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)7重量%含浸Ir(ppy)よりなる発光層を用いた実施例7の有機EL素子、前記EBFPSi含浸量を13重量%とした実施例8の有機EL素子、前記EBFPSi含浸量を20重量%とした実施例9の有機EL素子の輝度と電流密度との関係を示すグラフである。 TAPCよりなるホール輸送層と本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)7重量%含浸Ir(ppy)よりなる発光層を用いた実施例7の有機EL素子、前記EBFPSi含浸量を13重量%とした実施例8の有機EL素子、前記EBFPSi含浸量を20重量%とした実施例9の有機EL素子の視感効率と電流効率との関係を示すグラフである。 TAPCよりなるホール輸送層と本発明のビス〔4−(9,9−ジエチルフルオレニル)フェニル〕ジフェニルシラン(EBFPSi)7重量%含浸Ir(ppy)よりなる発光層を用いた実施例7の有機EL素子、前記EBFPSi含浸量を13重量%とした実施例8の有機EL素子、前記EBFPSi含浸量を20重量%とした実施例9の有機EL素子の電流効率と電圧との関係を示すグラフである。

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 2007302630
    (式中、R〜Rは、水素、直鎖または分岐のアルキル基、置換基を有することもあるアリール基および置換基を有することもあるヘテロアリール基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、R〜R17は、水素、直鎖または分岐のアルキル基および置換基を有することもあるアリール基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基である)
    で示されるジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有するフルオレン化合物。
  2. 3.0eVよりも広いエネルギーギャップを有するものである請求項1記載のジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有するフルオレン化合物。
  3. 請求項1または2記載のジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有するフルオレン化合物よりなることを特徴とする発光層ホスト材料。
  4. 請求項1または2記載のジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有するフルオレン化合物よりなることを特徴とするホールブロック材料。
  5. 請求項1または2記載のジ−、トリ−またはテトラ−フェニルシラン骨格を有するフルオレン化合物を用いたことを特徴とする有機EL素子。
  6. 発光材料が燐光材料である請求項5記載の有機EL素子。
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