JP6203720B2 - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

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Description

本発明は、電子輸送層に少なくとも2つの材料の混合物を含む有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
有機半導体が機能材料として用いられる有機エレクトロルミネッセンス素子(OLED)の構造は、たとえば、US4539507、US5151629、EP0676461およびWO98/27136に記載されている。低分子量化合物に基づいた有機エレクトロルミネッセンス素子は、互いに接触しあっている複数の有機層、たとえば正孔輸送層、発光層および電子輸送層から典型的に形成されている。発光層は、蛍光性またはリン光性であってもよい。
フルカラーディスプレーでは、同じ正孔輸送および電子輸送材料が、異なる色の画素の正孔輸送および電子輸送層に頻繁に使用される。したがって、使用される正孔および電子輸送材料にとって、発光層の全ての材料と適合性があることが望ましい。このことは、リン光発光体層の場合では特に難問であって、それぞれの場合において、HOMO(最高被占分子軌道)およびLUMO(最低空分子軌道)のみならず、発光層に直接的に隣接する正孔または電子輸送材料の不適切な三重項エネルギーがリン光の消光をもたらすので、材料の三重項エネルギーもまた正孔および電子輸送層の材料にとって重要であるためである。
有機エレクトロルミネッセンス素子の良好な効率および寿命を達成するために、素子の電荷均衡が補償されること、すなわち1個の電荷担体が発光層において明確に過剰とならないことが必要である。このことは、従来技術の材料を用いる簡単な方法では常に達成可能とは限らず、それは材料の電荷輸送特性が本質的に材料固有の特性であり、望ましい電荷均衡が発光層で達成されるように、使用される正孔および電子輸送材料が互いに適合することが常に可能とは限らないからである。したがって、たとえば、従来技術により使用される一部の電子輸送材料は、発光層に過剰な電子を輸送することが問題である。しかし、この問題を有さない他の電子輸送材料は、しばしば有機エレクトロルミネッセンス素子における使用にいっそう悪い特性を有し、したがって、良好な電子輸送材料の現実的な代替物ではない。
したがって本発明の基礎となる技術的な目的は、上記の問題を有さない、有機エレクトロルミネッセンス素子用の電子輸送層を提供することである。電荷均衡の改善は、特に、改善された効率、改善された寿命および通常は低減された動作電圧にはっきりと表れる。ここでの目的は、蛍光発光体層、またリン光発光体層の両方と組み合わせて用いることができる電子輸送層を提供することである。
従来技術によると、とりわけAlQ3(アルミニウムトリスヒドロキシキノリネート)および他の金属ヒドロキシキノリネートが使用される。しかし、これらは三重項発光体、特に緑色および青色発光三重項発光体との組み合わせに適しておらず、それはこれらが不適切に高い三重項レベルを有するからである。加えて、ヒドロキシキノリンは、突然変異誘発性であるという欠点を有し、したがって、多大な健康リスクを伴う。
従来技術により使用される電子輸送材料は、さらに、たとえばトリアジン誘導体である。トリアジン誘導体は、非常に良好な電子輸送材料であることが一般に証明されているが、一部の素子構造の発光体層に多すぎる電子を輸送し、それにより補償電荷均衡をもたらさないという上記の問題も示す。
電子輸送層中のトリアジン誘導体をアルカリ金属化合物と、特にLiQ(リチウムヒドロキシキノリネート)と混合することが、従来技術(たとえば、WO2010/072300)においてさらに知られている。しかし、LiQは突然変異誘発性であり、したがって多大な健康リスクを伴うという欠点を有し、そのためLiQの使用を回避できることが望ましい。さらに、LiQは、多くの他の金属錯体と同様に、低い三重項エネルギーに起因して、緑色またはさらには青色リン光発光体層との組み合わせが、ルミネッセンスの少なくとも部分的な消光をもたらすという欠点を有する。驚くべきことに、LiQは、電子輸送層の層において電子輸送に積極的な役割を果たさないことが見出された。
EP1286568は、アントラセン誘導体が発光層および発光層に隣接する電子輸送層に「色中性ドーパント(colour-neutral dopant)」として使用される有機エレクトロルミネッセンス素子用の電子輸送層を開示する。この「色中性ドーパント」は、電子輸送材料としてのAlQ3と組み合わされて電子輸送層に使用される。「色中性ドーパント」がアントラセン誘導体を含むことが、この発明にとって必須である。この素子構造は、リン光発光層には適切ではなく、それは、リン光がアントラセン誘導体により少なくとも部分的に消光されるからである。加えて、ここの色中性ドーパントのLUMOはAlQよりも低く、ドーパントがここで電子輸送に積極的に関与することを意味する。
WO2007/015781は、正孔障壁層を有し、電子輸送層に少なくとも2つの材料の混合物を有する蛍光有機エレクトロルミネッセンス素子を開示し、ここで1つの材料は、多環式芳香族炭化水素、たとえば、アントラセンまたはナフタセン誘導体である。追加の正孔障壁層の存在は、この発明にとって必須である。このことは、顕著な技術的な欠点を表し、それは、追加層の使用が技術的な複雑さを増加させることを意味するからである。
驚くべきことに、有機エレクトロルミネッセンス素子に使用される有機電子輸送層は、これらが少なくとも2つの材料の混合物からなる場合に利点を有することが見出されており、ここで、一方の材料は電子輸送材料であり、他方の材料は、層における電子輸送に関与しない、または大きくは関与しない材料である。このことは、適用される材料のHOMOおよびLUMO位置の特定の相対値によって達成される。さらに、両方の材料は特定の最小三重項エネルギーを有する。この種類のエレクトロルミネッセンス素子は、電子輸送層に1つの材料のみを含む、または電子輸送層に従来技術の混合物を含むエレクトロルミネッセンス素子と比較して、特に効率、寿命および動作電圧に関して改善を達成することができる。この種類の電子輸送層は、さらに蛍光およびリン光発光体層に等しく適している。
したがって本発明は、陽極、陰極、少なくとも1つの発光層および発光層の陰極側に直接的に隣接している少なくとも1つの電子輸送層を含み、電子輸送層が、少なくとも2つの材料ETM1およびETM2の混合物からなり、以下の条件がETM1およびETM2に当てはまる:
a)T1(ETM1)>2.2eV;
b)T1(ETM2)>2.2eV;
c)−3.2eV<LUMO(ETM1)<−2.0eV;および
d)LUMO(ETM2)>LUMO(ETM1);
(ここで、T1は対応する材料の最低三重項エネルギーを表し、LUMOは対応する材料の最低空分子軌道のエネルギー(真空に対するエネルギー分離)を表す)
ことを特徴とする、有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
材料ETM1およびETM2の物理的パラメーター、特にHOMO、LUMO、三重項エネルギーおよびエネルギーギャップは、実施例部分において一般的用語により詳細に記載されるように、ここで決定される。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、上記に記載されたように、陽極、陰極、陽極と陰極との間に配置された少なくとも1つの発光層および本発明の電子輸送層を含む。有機エレクトロルミネッセンス素子は、必ずしも有機または有機金属材料から形成された層のみを含むとは限らない。したがって、陽極、陰極および/または1つ以上の層が無機材料を含むこと、または無機材料から完全に形成されることも可能である。
本発明の好ましい態様において、材料ETM1およびETM2は、純粋に有機材料であり、すなわち金属を含有しない。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子が、ETM1およびETM2の他にさらなる材料を電子輸送層に含む場合、全てのさらなる材料は、好ましくはT1>2.2eVの三重項エネルギーを有する。加えて、電子輸送層におけるさらなる材料の場合、全てのさらなる材料は、好ましくはLUMO>LUMO(ETM1)を有する。
材料ETM1およびETM2は、好ましくは80℃を超える、特に好ましくは100℃を超える、とりわけ好ましくは120℃を超えるガラス転移温度TGを有する。
好ましい態様において、ETM1およびETM2、ならびに電子輸送層に存在する任意のさらなる材料の三重項エネルギーT1は、>2.4eV、特に好ましくは>2.6eV、とりわけ好ましくは>2.7eVである。
材料ETM1は、好ましくは電子輸送材料である。本出願に意味における電子輸送材料は、−3.2〜−2.0eVの範囲のLUMOにより特徴付けられる。ETM1は、好ましくは−3.1eV〜−2.2eVの範囲、特に好ましくは−3.0eV〜−2.4eVの範囲、とりわけ好ましくは−2.9eV〜−2.5eVの範囲のLUMOを有する。
材料ETM2は、好ましくは電子輸送層において電子輸送に関与しない、または大きくは関与しない材料である。このことは、ETM2のLUMOがETM1のLUMOより大きいことによって確実になる。ETM2のLUMOは、ETM1のLUMOより好ましくは少なくとも0.1eV、特に好ましくは少なくとも0.2eV大きい。
本発明のさらに好ましい態様において、ETM1のHOMOは<−5.3eVである。
なお本発明のさらに好ましい態様において、HOMO(ETM1)<HOMO(EML)であり、特に好ましくは、HOMO(ETM2)<HOMO(EML)でもある。ここでHOMO(EML)は、発光層のHOMO、または最も高いHOMOを有する発光層の材料のHOMOである。
ETM1とETM2の混合比は変動しうる。特に、この比の変動は、OLEDの電荷均衡を簡素で再現的に調整することができる。したがって混合比の調整は、OLEDの効率を容易に最適化することができる。ここでのETM2の割合は、好ましくは≧10容量%、特に好ましくは≧30容量%、とりわけ好ましくは≧50容量%である。さらに好ましくは、ETM2の割合は、≦90容量%、特に好ましくは≦80容量%である。
本発明のさらに好ましい態様において、電子輸送層は、材料ETM1およびETM2の他にさらなる材料を含まない。
電子輸送層に本発明に従って存在するETM1およびETM2の好ましい態様が、下記に示される。
ETM1は、電子輸送化合物である。一般に、T1レベルに関して上記の条件が満たされる全ての電子輸送化合物が、適している。好ましい電子輸送化合物は、6員ヘテロアリール環基を含有する化合物、特にトリアジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピリジン誘導体、ピラジン誘導体、キノキサリン誘導体またはキノリン誘導体、ならびに少なくとも2個のヘテロ原子を有する5員ヘテロ芳香族環を含有する化合物、特にオキサジアゾール誘導体およびベンゾイミダゾール誘導体からなる群から選択される。また適するものは、芳香族ケトン、ラクタム、ボラン、ジアザホスホール誘導体およびホスフィンオキシド誘導体である。これらの化合物は、全て、T1レベルに関して上記の条件が満たされるように置換されていなければならない。T1レベルについて上記の条件が満たされているかは、量子化学計算により簡単に検査することができる。トリアジンおよびピリミジン誘導体が、ETM1として特に好ましく用いられる。
ETM1として使用することができる適切なトリアジンおよびピリミジン誘導体は、特に、少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つ、特に好ましくは3つの芳香族またはヘテロ芳香族環系により置換されている1,3,5−トリアジン誘導体および1、2または3つの芳香族またはヘテロ芳香族環系により置換されているピリミジン誘導体である。特に好ましいものは、以下の式(1)〜(8)
Figure 0006203720
(式中、使用された記号には以下が適用される:
Arは、出現する毎に同一または異なって、5〜60個の芳香族環原子を有する一価芳香族またはヘテロ芳香族環系(これは、それぞれの場合において1つ以上のラジカルR1により置換されていてもよい)であり;
Ar1は、5〜60個の芳香族環原子を有する二価芳香族またはヘテロ芳香族環系(これは、1つ以上のラジカルR1により置換されていてもよい)であり;
1は、出現する毎に、同一または異なって、H、D、F、Cl、Br、I、CHO、C(=O)Ar2、P(=O)(Ar22、S(=O)Ar2、S(=O)2Ar2、CR2=CR2Ar2、CN、NO2、Si(R23、B(OR22、B(R22、B(N(R222、OSO22、1〜40個のC原子を有する直鎖アルキル、アルコキシもしくはチオアルコキシ基、または2〜40個のC原子を有する直鎖アルケニルもしくはアルキニル基、または3〜40個のC原子を有する分枝もしくは環状アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシもしくはチオアルコキシ基(これは、それぞれ1つ以上のラジカルR2により置換されていてもよい)(ここで、1つ以上の非隣接CH2基は、R2C=CR2、C≡C、Si(R22、Ge(R22、Sn(R22、C=O、C=S、C=Se、C=NR2、P(=O)(R2)、SO、SO2、NR2、O、SもしくはCONR2により置きかえられていてもよく、1個以上のH原子は、F、Cl、Br、I、CNもしくはNO2により置きかえられていてもよい)または5〜60個の芳香族環原子を有する芳香族もしくはヘテロ芳香族環系(これは、それぞれの場合に1つ以上のラジカルR2により置換されていてもよい)または5〜60個の芳香族環原子を有するアリールオキシもしくはヘテロアリールオキシ基(これは、1つ以上のラジカルR2により置換されていてもよい)またはこれらの系の組み合わせであり;ここで2つ以上の隣接置換基R1は、また、互いに単もしくは多環式、脂肪族または芳香族環系を形成していてもよく:
Ar2は、出現する毎に、同一または異なって、5〜40個の芳香族環原子を有する芳香族またはヘテロ芳香族環系(これは、1つ以上のラジカルR2により置換されていてもよい)であり;
2は、出現する毎に、同一または異なってH、D、CNまたは1〜20個のC原子を有する脂肪族、芳香族および/もしくはヘテロ芳香族有機ラジカル(ここで、加えて、H原子は、Fにより置きかえられていてもよい)であり;ここで2つ以上の隣接置換基R2は、また、互いに単もしくは多環式、脂肪族または芳香族環系を形成していてもよい)
の化合物である。
本発明の意味におけるアリール基は、少なくとも6個のC原子を含有し、本発明の意味におけるヘテロアリール基は、少なくとも2個のC原子および少なくとも1個のヘテロ原子を含有するが、但し、C原子とヘテロ原子の合計は少なくとも5個である。ヘテロ原子は、好ましくはN、Oおよび/またはSから選択される。ここでアリール基またはヘテロアリール基は、単純な芳香族環、すなわちベンゼンまたは単純なヘテロ芳香族環、たとえばピリジン、ピリミジン、チオフェンなど、または縮合アリールもしくはヘテロアリール基、たとえばナフタレン、アントラセン、ピレン、キノリン、イソキノリンなどの何れかを意味する。
本発明の意味における芳香族環系は、少なくとも6個のC原子を環系に含有する。本発明の意味におけるヘテロ芳香族環系は、少なくとも2個のC原子および少なくとも1個のヘテロ原子を環系に含有するが、但し、C原子とヘテロ原子の合計は少なくとも5個である。ヘテロ原子は、好ましくはN、Oおよび/またはSから選択される。本発明の意味における芳香族またはヘテロ芳香族環系は、必ずしもアリールまたはヘテロアリール基のみを含有するとは限らず、むしろ複数のアリールまたはヘテロアリール基もまた短非芳香族単位(好ましくは、H以外の原子の10%未満)により、たとえばsp3−ハイブリダイズC、NもしくはO原子またはカルボニル基により中断されていてもよい系を意味することが意図される。したがって、たとえば、系、たとえば9,9’−スピロビフルオレン、9,9−ジアリールフルオレン、トリアリールアミン、ジアリールエーテル、スチルベン、ベンゾフェノンなども、本発明の意味において芳香族環系であることが意図される。同様に、芳香族またはヘテロ芳香族環系は、複数のアリールまたはヘテロアリール基が単結合により互いに結合している系、たとえばビフェニル、ターフェニルまたはビピリジンを意味する。
本発明の目的において、C1−〜C40−アルキル基(ここで、加えて個別のH原子またはCH2基は、上記の基により置換されていてもよい)は、特に好ましくは、ラジカルのメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、2−メチルブチル、n−ペンチル、s−ペンチル、t−ペンチル、2−ペンチル、ネオペンチル、シクロペンチル、n−ヘキシル、s−ヘキシル、t−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、ネオヘキシル、シクロヘキシル、2−メチルペンチル、n−ヘプチル、2−ヘプチル、3−ヘプチル、4−ヘプチル、シクロヘプチル、1−メチルシクロヘキシル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、シクロオクチル、1−ビシクロ[2.2.2]オクチル、2−ビシクロ[2.2.2]オクチル、2−(2,6−ジメチル)オクチル、3−(3,7−ジメチル)オクチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルおよび2,2,2−トリフルオロエチルを意味する。C2−〜C40−アルケニル基は、好ましくは、エテニル、プロピニル、ブテニル、ペンテニル、シクロペンテニル、ヘキセニル、シクロヘキセニル、ヘプテニル、シクロヘプテニル、オクテニルおよびシクロオクテニルを意味する。C2−〜C40−アルキニル基は、好ましくは、エチニル、プロペニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、へプチニルおよびオクチニルを意味する。C1−〜C40−アルコキシ基は、特に好ましくは、メトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシまたは2−メチルブトキシを意味する。5〜60個の芳香族環原子を有する芳香族またはヘテロ芳香族環系(これは、またそれぞれの場合において、上記のラジカルRにより置換されていてもよく、任意の所望の位置を介して芳香族またはヘテロ芳香族基に結合していてもよい)は、特に、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、ベンゾアントラセン、ベンゾフェナントレン、ピレン、クリセン、ペリレン、フルオランテン、ベンゾフルオランテン、ナフタセン、ペンタセン、ベンゾピレン、ビフェニル、ビフェニレン、テルフェニル、テルフェニレン、フルオレン、ベンゾフルオレン、ジベンゾフルオレン、スピロビフルオレン、ジヒドロフェナントレン、ジヒドロピレン、テトラヒドロピレン、シス−またはトランス−インデノフルオレン、シス−またはトランス−モノベンゾインデノフルオレン、シス−またはトランス−ジベンゾインデノフルオレン、トルキセン、イソトルキセン、スピロトルキセン、スピロイソトルキセン、フラン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ジベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、イソベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェン、ピロール、インドール、イソインドール、カルバゾール、ピリジン、キノリン、イソキノリン、アクリジン、フェナントリジン、ベンゾ−5,6−キノリン、ベンゾ−6,7−キノリン、ベンゾ−7,8−キノリン、フェノチアジン、フェノキサジン、ピラゾール、インダゾール、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、ナフトイミダゾール、フェナントリミダゾール、ピリドイミダゾール、ピラジンイミダゾール、キノキサリンイミダゾール、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、ナフトオキサゾール、アントロキサゾール、フェナントロキサゾール、イソオキサゾール、1,2−チアゾール、1,3−チアゾール、ベンゾチアゾール、ピリダジン、ベンゾピリダジン、ピリミジン、ベンゾピリミジン、キノキサリン、1,5−ジアザアントラセン、2,7−ジアザピレン、2,3−ジアザピレン、1,6−ジアザピレン、1,8−ジアザピレン、4,5−ジアザピレン、4,5,9,10−テトラアザペリレン、ピラジン、フェナジン、フェノキサジン、フェノチアジン、フルオルビン、ナフチリジン、アザカルバゾール、ベンゾカルボリン、フェナントロリン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、ベンゾトリアゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,2,5−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、1,3,5−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,2,3−トリアジン、テトラゾール、1,2,4,5−テトラジン、1,2,3,4−テトラジン、1,2,3,5−テトラジン、プリン、プテリジン、インドリジンおよびベンゾチアジアゾールから誘導される基を意味する。
式(1)〜(8)の化合物において、少なくとも1つの基Arは、好ましくは以下の式(9)〜(15)
Figure 0006203720
(式中、R1は、上記に記載されたものと同じ意味を有し、破線で示される結合は、トリアジン単位またはピリミジン単位との結合を表し、さらに、
Xは、出現する毎に同一または異なって、B(R1)、C(R12、Si(R12、C=O、C=NR1、C=C(R12、O、S、S=O、SO2、N(R1)、P(R1)およびP(=O)R1から選択される二価架橋であり;
mは、出現する毎に、同一または異なって0、1、2または3であり;
oは、出現する毎に、同一または異なって0、1、2、3または4である)
の群から選択され、他の基のArは、上記に示された意味を有する。
特に好ましい基Arは、以下の式(9a)〜(15a)
Figure 0006203720
(式中、使用された記号および添え字は、上記に記載されたものと同じ意味を有する。ここでXは、好ましくは、同一または異なって、C(R12、N(R1)、OおよびS、特に好ましくはC(R12から選択される)
の基から選択される。
式(2)、(7)および(8)の化合物における好ましい基Ar1は、以下の式(16)〜(22)
Figure 0006203720
(式中、使用された記号および添え字は、上記に記載されたものと同じ意味を有し、断続線の接点は、2つのトリアジン単位またはピリミジン単位との結合を表す)
の基から選択される。
特に好ましい基Ar1は、以下の式(16a)〜(22a)
Figure 0006203720
(式中、使用された記号および添え字は、上記に記載されたものと同じ意味を有する。ここでXは、好ましくは、同一または異なって、C(R12、N(R1)、OおよびS、特に好ましくはC(R12から選択される)
の基から選択される。
好ましいものは、さらに、基Ar1が上記の式(16)〜(22)から選択され、ArまたはR1が、出現する毎に同一または異なって、上記の式(9)〜(15)またはフェニル、1−もしくは2−ナフチル、オルト−、メタ−もしくはパラ−ビフェニル(これは、それぞれ1つ以上のラジカルR1により置換されていてもよいが、好ましくは無置換である)から選択される、上記の式(2)、(7)および(8)の化合物である。
本発明の好ましい態様において、基ArおよびAr1は、2つ以下の縮合6員環を含有する。したがって、これらは、好ましくはフェニルおよび/またはナフチル基のみから、特に好ましくはフェニル基のみから形成されるが、大型の縮合芳香族環系、たとえばアントラセンを含有しない。
好ましい基ArおよびAr1は、さらに、フェニル、2−、3−または4−トリル、3−または4−o−キシリル、2−または4−m−キシリル、2−p−キシリル、o−、m−またはp−tert−ブチルフェニル、o−、m−またはp−フルオロフェニル、ベンゾフェノン、1−、2−または3−フェニルメタノン、2−、3−または4−ビフェニル、2−、3−または4−o−テルフェニル、2−、3−または4−m−テルフェニル、2−、3−または4−p−テルフェニル、2’−p−テルフェニル、2’−、4’−または5’−m−テルフェニル、3’−または4’−o−テルフェニル、p−、m,p−、o,p−、m,m−、o,m−またはo,o−クアテルフェニル、キンクフェニル、セキシフェニル、1−、2−、3−または4−フルオレニル、2−、3−または4−スピロ−9,9’−ビフルオレニル、1−、2−、3−または4−(9,10−ジヒドロ)フェナントレニル、1−または2−ナフチル、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−キノリニル、1−、3−、4−、5−、6−、7−または8−イソキノリニル、1−または2−(4−メチルナフチル)、1−または2−(4−フェニルナフチル)、1−または2−(4−ナフチルナフチル)、1−、2−または3−(4−ナフチル−フェニル)、2−、3−または4−ピリジル、2−、4−または5−ピリミジニル、2−または3−ピラジニル、3−または4−ピリダンジニル、2−(1,3,5−トリアジン)イル−、2−、3−または4−(フェニルピリジル)、3−、4−、5−または6−(2,2’−ビピリジル)、2−、4−、5−または6−(3,3’−ビピリジル)、2−または3−(4,4’−ビピリジル)およびこれらのラジカルの1つ以上の組み合わせである。
基ArおよびAr1は、上記に記載されたように、1つ以上のラジカルR1により置換されていてもよい。これらのラジカルR1は、好ましくは、出現する毎に同一または異なって、H、F、C(=O)Ar2、P(=O)(Ar22、S(=O)Ar2、S(=O)2Ar2、1〜4個のC原子を有する直鎖アルキル基、または3〜5個のC原子を有する分枝もしくは環状アルキル基(これは、それぞれ1つ以上のラジカルR2により置換されていてもよい)(ここで、1個以上のH原子はFにより置きかえられていてもよい)または6〜24個の芳香族環原子を有する芳香族環系(これは、1つ以上のラジカルR2により置換されていてもよい)またはこれらの系の組み合わせからなる群から選択され;ここで2つ以上の隣接置換基R1は、また、互いに単もしくは多環式、脂肪族または芳香族環系を形成していてもよい。有機エレクトロルミネッセンス素子が溶液から適用される場合、10個までのC原子を有する直鎖、分枝または環状アルキル基も、置換基R1として好ましい。ラジカルR1は、特に好ましくは、出現する毎に同一または異なって、H、C(=O)Ar2または6〜24個の芳香族環原子を有する芳香族環系(これは、1つ以上のラジカルR2により置換されていてもよいが、好ましくは無置換である)からなる群から選択される。
式(1)〜(8)の適切な化合物の例は、以下の表に示された化合物である。
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
本発明のさらに好ましい態様において、電子伝導性マトリックス材料は、芳香族ケトンまたは芳香族ホスフィンオキシドである。
本出願の意味における芳香族ケトンは、2つのアリールもしくはヘテロアリール基、または芳香族もしくはヘテロ芳香族環系が直接結合しているカルボニル基を意味する。本出願の意味における芳香族ホスフィンオキシドは、3つのアリールもしくはヘテロアリール基、または芳香族もしくはヘテロ芳香族環系が直接結合しているP=O基を意味する。
本発明の好ましい態様において、芳香族ケトンは、以下の式(23)の化合物であり、芳香族ホスフィンオキシドは、以下の式(24)
Figure 0006203720
(式中、Arは上記に提示された意味を有する)
の化合物である。
式(23)の適切な化合物は、特に、WO2004/093207およびWO2010/006680に開示されているケトンである。式(24)の適切なホスフィンオキシドは、特に、WO2005/003253に開示されているホスフィンオキシドである。
1つのカルボニル基のみを含有する必要はなく、むしろ複数のカルボニル基も含有してもよいことが、式(23)の化合物の定義から明らかである。式(24)の化合物も同様に複数のホスフィンオキシド基を含有してもよい。
式(23)および式(24)の化合物における基Arは、好ましくは、6〜40個の芳香族環原子を有する芳香族環系であり、すなわちヘテロアリール基を含有しない。上記に定義されたように、芳香族環系は必ずしも芳香族基のみを含有するとは限らず、むしろ2個のアリール基もまた非芳香族基により、たとえば、さらなるカルボニル基またはホスフィンオキシド基により中断されていてもよい。
本発明のさらに好ましい態様において、基Arは2つ以下の縮合環を含有する。したがって、これは、好ましくはフェニルおよび/またはナフチル基のみから、特に好ましくはフェニル基のみから形成されるが、大型の縮合芳香族環系、たとえばアントラセンを含有しない。
カルボニル基に結合している好ましい基Arは、フェニル、2−、3−または4−トリル、3−または4−o−キシリル、2−または4−m−キシリル、2−p−キシリル、o−、m−またはp−tert−ブチルフェニル、o−、m−またはp−フルオロフェニル、ベンゾフェノン、1−、2−または3−フェニルメタノン、2−、3−または4−ビフェニル、2−、3−または4−o−テルフェニル、2−、3−または4−m−テルフェニル、2−、3−または4−p−テルフェニル、2’−p−テルフェニル、2’−、4’−または5’−m−テルフェニル、3’−または4’−o−テルフェニル、p−、m,p−、o,p−、m,m−、o,m−またはo,o−クアテルフェニル、キンクフェニル、セキシフェニル、1−、2−、3−または4−フルオレニル、2−、3−または4−スピロ−9,9’−ビフルオレニル、1−、2−、3−または4−(9,10−ジヒドロ)フェナントレニル、1−または2−ナフチル、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−キノリニル、1−、3−、4−、5−、6−、7−または8−イソキノリニル、1−または2−(4−メチルナフチル)、1−または2−(4−フェニルナフチル)、1−または2−(4−ナフチル−ナフチル)、1−、2−または3−(4−ナフチルフェニル)、2−、3−または4−ピリジル、2−、4−または5−ピリミジニル、2−または3−ピラジニル、3−または4−ピリダンジニル、2−(1,3,5−トリアジン)イル−、2−、3−または4−(フェニルピリジル)、3−、4−、5−または6−(2,2’−ビピリジル)、2−、4−、5−または6−(3,3’−ビピリジル)、2−または3−(4,4’−ビピリジル)およびこれらのラジカルの1つ以上の組み合わせである。
基Arは、上記に定義されたように、1つ以上のラジカルR1により置換されていてもよい。これらのラジカルR1は、好ましくは、出現する毎に同一または異なって、H、D、F、C(=O)Ar2、P(=O)(Ar22、S(=O)Ar2、S(=O)2Ar2、1〜4個のC原子を有する直鎖アルキル基、または3〜5個のC原子を有する分枝もしくは環状アルキル基(これは、それぞれ1つ以上のラジカルR2により置換されていてもよい)(ここで、1個以上のH原子はDもしくはFにより置きかえられていてもよい)または6〜24個の芳香族環原子を有する芳香族環系(これは、1つ以上のラジカルR2により置換されていてもよい)またはこれらの系の組み合わせからなる群から選択され;ここで2つ以上の隣接置換基R1は、また、互いに単もしくは多環式、脂肪族または芳香族環系を形成していてもよい。有機エレクトロルミネッセンス素子が溶液から適用される場合、10個までのC原子を有する直鎖、分枝または環状アルキル基も、置換基R1として好ましい。ラジカルR1は、特に好ましくは、出現する毎に同一または異なって、H、C(=O)Ar2または6〜24個の芳香族環原子を有する芳香族環系(これは、1つ以上のラジカルR2により置換されていてもよいが、好ましくは無置換である)からなる群から選択される。
本発明のさらに好ましい態様において、基Ar2は、出現する毎に同一または異なって、6〜24個の芳香族環原子を有する芳香族環系であり、これは1つ以上のラジカルR2により置換されていてもよい。Ar2は、特に好ましくは、出現する毎に同一または異なって、6〜12個の個の芳香族環原子を有する芳香族環系である。
特に好ましいものは、5〜30個の芳香族環原子を有する芳香族またはヘテロ芳香族環系により3、5、3’、5’の位置でそれぞれ置換されているベンゾフェノン誘導体であり、これは次に上記の定義による1つ以上のラジカルR1で置換されていてもよい。好ましいものは、さらに、少なくとも1つのスピロビフルオレン基により置換されているケトンである。
したがって好ましい芳香族ケトンおよびホスフィンオキシドは、さらに、以下の式(25)〜(35)
Figure 0006203720
Figure 0006203720
(式中、Arは、上記に記載されたものと同じ意味を有し、さらに、
Zは、出現する毎に同一または異なって、CR1またはN(ここで、環1つあたり最大で3つの記号ZがNを表す)であり;Zは、好ましくはCR1に等しく;
nは、出現する毎に同一または異なって、0または1であり;
mは、出現する毎に同一または異なって0、1、2または3であり;
pは、出現する毎に同一または異なって、0または1である)
の化合物である。
上記の式におけるArは、好ましくは、10個を超える芳香族環原子を有する縮合アリール基を含有しない、好ましくは縮合アリール基を全く含有しない、1つ以上のラジカルR1により置換されていてもよい、5〜30個の芳香族環原子を有する芳香族またはヘテロ芳香族環系を表す。特に好ましいものは、上記に好ましいと記述されている基Arである。特に好ましいものは、同様に、上記に好ましいと記述されている基R1である。
式(23)〜(35)の適切な化合物の例は、下記に示されている化合物(1)〜(72)である。
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
上記に記載されたように、ETM2は、電子輸送層において電荷輸送に関与しない、または大きくは関与しない材料である。
本発明の好ましい態様において、ETM2は、純粋な炭化水素、すなわち炭素と水素の原子のみから形成され、炭素または水素以外の原子を含有しない材料である。本発明の特に好ましい態様において、ETM2は芳香族炭化水素である。このことは、これが芳香族基を含有することによって特徴付けられる。しかし、また、加えて非芳香族炭素原子、たとえばアルキル基を含有していてもよい。
本発明の特に好ましい態様において、ETM2は、ジアリールメタン誘導体、フルオレン誘導体またはスピロビフルオレン誘導体からなる群から選択される。したがってETM2として使用することができる特に適切な材料は、以下の式(36)、(37)および(38)
Figure 0006203720
(式中、R1およびnは、上記に提示された意味を有し、使用された他の記号は以下の意味を有し、
Ar3は、出現する毎に、同一または異なって、炭素または水素以外の非芳香族基を含有しない、6〜60個の芳香族C原子を有する芳香族環系であり;ここでAr3は、1つ以上のラジカルR4により置換されていてもよく;
3は、出現する毎に、同一または異なって、1〜20個のC原子を有する直鎖アルキル基、または3〜20個のC原子を有する分枝もしくは環状アルキル基、または炭素もしくは水素以外の非芳香族基を含有せず、1つ以上のラジカルR4により置換されていてもよい、6〜60個の芳香族C原子を有する芳香族環系であり;ここで2つ以上のラジカルR3は、また、互いに環系を形成していてもよく;
4は、出現する毎に、同一または異なって、1〜20個のC原子を有する直鎖アルキル基、または3〜20個のC原子を有する分枝もしくは環状アルキル基であり;ここで2つ以上のラジカルR4は、また、互いに環系を形成していてもよい)
の化合物である。
上記の式(36)〜(38)による好ましいETM2の例は、下記に示される化合物(1)〜(17)である。
Figure 0006203720
Figure 0006203720
ETM2として使用することができるさらに好ましい材料は、カルバゾール誘導体である。ここで特に適しているものは、以下の式(39)または(40)
Figure 0006203720
(式中、使用された記号は上記に提示された意味を有する)
の化合物である。
適切なカルバゾール誘導体の例は、以下の表に示される化合物(1)〜(11)である。
Figure 0006203720
Figure 0006203720
本発明のさらに好ましい態様において、材料ETM2は、ジアザシロール誘導体またはテトラアザシロール誘導体であり、たとえばWO2010/054729のものである。
陰極、陽極、発光層および発光層に直接的に隣接している上記に記載された電子輸送層の他に、有機エレクトロルミネッセンス素子は、また、さらなる層を含んでいてもよい。これらは、たとえば、それぞれの場合において1つ以上の正孔注入層、正孔輸送層、さらなる電子輸送層、電子注入層、電子障壁層、励起子障壁層、電荷発生層および/または有機もしくは無機p/n接合から選択される。加えて、中間層が、特に蛍光層とリン光層との間の中間層として存在していてもよい。さらに、層、特に電荷輸送層は、またドープされていてもよい。層をドープすることは、改善された電荷輸送のために有利でありうる。しかし、上記のそれぞれの層は必ずしも存在する必要はなく、層の選択は、使用される化合物に常に依存していることが指摘されるべきである。この種類の層の使用は当業者に知られており、当業者は、この目的のためにそのような層が知られている従来技術に従って、進歩性なしに、全ての材料を使用することができる。
1つを超える発光層、たとえば2または3つの発光層を使用することがさらに可能であり、これらは、好ましくは異なる発光色を有する。本発明の一態様は、白色発光有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。このことは、0.28/0.29〜0.45/0.41の範囲のCIE色座標を有する光を発光することにより特徴付けられる。この種類の白色発光エレクトロルミネッセンス素子の一般的構造は、たとえばWO2005/011013に開示されている。
本発明のエレクトロルミネッセンス素子の陰極は、好ましくは、低い仕事関数を有する金属、金属合金、または異なる金属、たとえばアルカリ土類金属、アルカリ金属、典型金属もしくはランタノイド(たとえばCa、Ba、Mg、Al、In、Mg、Yb、Smなど)を含む多層構造体を含む。多層構造体の場合では、比較的高い仕事関数を有するさらなる金属、たとえばAgも前記の金属に加えて使用されていてもよく、この場合、金属の組み合わせ、たとえばMg/Ag、Ca/AgまたはBa/Agが一般に使用される。好ましいものは、同様に、金属合金、特にアルカリ金属またはアルカリ土類金属および銀を含む合金、特に好ましくはMgとAgの合金である。高い誘電率を有する材料の薄中間層を金属陰極と有機半導体との間に導入することが好ましいこともありうる。この目的に適しているものは、たとえば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属フッ化物であるが、また、対応する酸化物もしくは炭酸塩(たとえば、LiF、Li2O、Li3N、CsF、RbF、Cs2CO3、BaF2、MgO、NaFなど)または金属錯体(たとえば、リチウムヒドロキシキノリネート)である。この層の層厚は、好ましくは0.5〜5nmである。
本発明の好ましい態様において、電子注入層は、金属陰極と本発明の電子輸送層との間に使用され、ここで電子輸送層は、好ましくは、上記の材料のうちの1つを含む。
本発明のエレクトロルミネッセンス素子の陽極は、好ましくは、高い仕事関数を有する材料を含む。陽極は、好ましくは、真空に対して4.5eVを超える仕事関数を有する。この目的に適しているものは、一方では、高い酸化還元電位を有する金属、たとえば、Ag、PtまたはAuである。他方では、金属/金属酸化物電極(たとえば、Al/Ni/NiOx、Al/PtOx)が好ましいこともありうる。ここで少なくとも1つの電極は、光のカップリングアウト(coupling-out)を促進するために透明または部分的に透明でなければならない。透明または部分的に透明な陽極に好ましい陽極材料は、伝導性混合金属酸化物である。特に好ましいものは、インジウムスズ酸化物(ITO)またはインジウム亜鉛酸化物(IZO)である。好ましいものは、さらに、伝導性のドープされた有機材料、特に伝導性ドープポリマーである。
素子は、対応して(用途に応じて)構造化され、接点が備えられ、この種類の素子の寿命は水および/または空気の存在下で劇的に短縮されるので、最後に密封される。
一般に、従来技術に従って有機エレクトロルミネッセンス素子に用いられる全てのさらなる材料を、本発明の電子輸送層と組み合わせて用いることができる。
ここで発光層は、リン光性または蛍光性であってもよい。蛍光発光体層、またリン光発光体層の両方が存在することも可能である。
本発明の好ましい態様において、発光層は、蛍光層、特に青色または緑色蛍光層である。
蛍光発光体層に用いることができる好ましいドーパントは、モノスチリルアミン、ジスチリルアミン、トリスチリルアミン、テトラスチリルアミンおよびアリールアミンのクラスから選択される。モノスチリルアミンは、1つの置換または無置換スチリル基および少なくとも1つの好ましくは芳香族のアミンを含有する化合物を意味する。ジスチリルアミンは、2つの置換または無置換スチリル基および少なくとも1つの好ましくは芳香族のアミンを含有する化合物を意味する。トリスチリルアミンは、3つの置換または無置換スチリル基および少なくとも1つの好ましくは芳香族のアミンを含有する化合物を意味する。テトラスチリルアミンは、4つの置換または無置換スチリル基および少なくとも1つの好ましくは芳香族のアミンを含有する化合物を意味する。スチリル基は、特に好ましくはスチルベンであり、これは、またさらに置換されていてもよい。本発明の意味におけるアリールアミンまたは芳香族アミンは、窒素に直接結合している3つの置換または無置換の芳香族またはヘテロ芳香族環系を含有する化合物を意味する。これらの芳香族またはヘテロ芳香族環系のうちの少なくとも1つは、好ましくは縮合環系であり、特に好ましくは少なくとも14個の芳香族環原子を有するものである。それらの好ましい例は、芳香族アントラセンアミン、芳香族アントラセンジアミン、芳香族ピレンアミン、芳香族ピレンジアミン、芳香族クリセンアミンまたは芳香族クリセンジアミンである。芳香族アントラセンアミンは、ジアリールアミノ基がアントラセン基の、好ましくは2または9位に直接結合している化合物を意味する。芳香族アントラセンジアミンは、2つジアリールアミノ基がアントラセン基の、好ましくは2,6または9,10位に直接結合している化合物を意味する。芳香族ピレンアミン、ピレンジアミン、クリセンアミンおよびクリセンジアミンは、同様に定義され、ここでピレンのジアリールアミノ基は、好ましくは1位または1,6位に結合している。さらに好ましい蛍光ドーパントは、インデノフルオレンアミンまたはインデノフルオレンジアミン、たとえばWO2006/122630のもの、ベンゾインデノフルオレンアミンまたはベンゾインデノフルオレンジアミン、たとえばWO2008/006449のもの、およびジベンゾインデノフルオレンアミンまたはジベンゾインデノフルオレンジアミン、たとえばWO2007/140847のものから選択される。スチリルアミンのクラスのドーパントの例は、置換もしくは無置換のトリスチルベンアミンまたはWO2006/000388、WO2006/058737、WO2006/000389、WO2007/065549およびWO2007/115610に記載されているドーパントである。さらに好ましい蛍光ドーパントは、縮合芳香族炭化水素、たとえばWO2010/012328に開示されている化合物である。これらは、好ましくはアリールアミノ基を含有しない。特に好ましい蛍光ドーパントは、アリールアミノ基を含有しないWO2010/012328の上記の芳香族炭化水素、および少なくとも14個の芳香族環原子を有する少なくとも1つの縮合芳香族基を含有する芳香族アミン、および縮合芳香族炭化水素である。
蛍光ドーパント、特に上記のドーパントに適したホスト材料(マトリックス材料)は、たとえば、オリゴアリーレン(たとえば、EP676461の2,2’,7,7’−テトラフェニルスピロビフルオレンまたはジナフチルアントラセン)、特に、縮合芳香族基を含有するオリゴアリーレン、ポリポダル(polypodal)金属錯体(たとえば、WO2004/081017のもの)、電子伝導性化合物、特に、ケトン、ホスフィンオキシド、スルホキシドなど(たとえば、WO2005/084081およびWO2005/084082のもの)、アトロプ異性体(たとえば、WO2006/048268のもの)、ボロン酸誘導体(たとえば、WO2006/117052のもの)、ベンゾアントラセン誘導体(たとえば、WO2008/145239または未公開出願DE102009034625.2のベンゾ[a]アントラセン誘導体)、ならびにベンゾフェナントレン誘導体(たとえば、WO2010/083869のベンゾ[c]フェナントレン誘導体)のクラスから選択される。特に好ましいホスト材料は、ナフタレン、アントラセン、ベンゾアントラセン、特にベンゾ[a]アントラセン、ベンゾフェナントレン、特にベンゾ[c]フェナントレンおよび/またはピレンを含有する、オリゴアリーレンのクラスから選択される。本発明の意味におけるオリゴアリーレンは、少なくとも3つのアリールまたはアリーレン基が互いに結合している化合物を意味することが意図される。
蛍光発光体にとって特に好ましいホスト材料は、以下の式(41)
Ar4−Ant−Ar4 式(41)
(式中、R1は上記に提示された意味を有し、使用された他の記号には以下が適用され、
Antは、9および10位が基Ar4により置換され、1つ以上の置換基R1によりさらに置換されていてもよいアントラセン基を表し;
Ar4は、出現する毎に同一または異なって、5〜60個の芳香族環原子を有する芳香族またはヘテロ芳香族環系であり、これは、1つ以上のラジカルR1により置換されていてもよい)
の化合物である。
本発明の好ましい態様において、基Ar4の少なくとも1つは、10個以上の芳香族環原子を有する縮合アリール基を含有し、ここでAr4は、1つ以上のラジカルR1により置換されていてもよい。好ましい基Ar4は、出現する毎に同一または異なって、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、アントラセニル、オルト−、メタ−もしくはパラ−ビフェニル、フェニレン−1−ナフチル、フェニレン−2−ナフチル、フェナントレニル、ベンゾ[a]アントラセニル、ベンゾ[c]フェナントレニルまたはこれらの基の2もしくは3つの組み合わせからなる群から選択され、これらは、それぞれ1つ以上のラジカルR1により置換されていてもよい。
本発明のさらに好ましい態様において、発光層はリン光発光体を含む。
本発明の意味におけるリン光は、スピン多重度の>1を有する励起状態、特に励起三重項状態からのルミネッセンスを意味する。本発明の目的において、第二および第三遷移金属系列の遷移金属を含有する全てのルミネッセンス遷移金属錯体、特に全てのルミネッセンスイリジウム、白金および銅化合物は、リン光性化合物と考慮される。
本発明の好ましい態様において、リン光性化合物は、赤色リン光性化合物または緑色リン光性化合物である。
リン光性化合物として適しているものは、特に、適切な励起により好ましくは可視領域の光を発光し、加えて、20超、好ましくは38超84未満、特に好ましくは56超80未満の原子番号を有する少なくとも1個の原子を含有する化合物である。使用されるリン光発光体は、好ましくは、銅、モリブデン、タングステン、レニウム、ルテニウム、オスミウム、ロジウム、イリジウム、パラジウム、白金、銀、金またはユーロピウムを含有する化合物、特に、イリジウム、白金または銅を含有する化合物である。一般に、リン光性OLEDに従来技術に従って使用され、有機エレクトロルミネッセンスの分野の当業者に知られている全てのリン光性錯体が適しており、当業者は、進歩性のないさらなるリン光性化合物を使用することができる。特に、当業者は、どのリン光性錯体がどのような発光色で発光するかを知っている。
本発明の化合物に適したマトリックス材料は、ケトン、ホスフィンオキシド、スルホキシドおよびスルホン、たとえばWO2004/013080、WO2004/093207、WO2006/005627またはWO2010/006680のもの、トリアリールアミン、カルバゾール誘導体、たとえばCBP(N,N−ビスカルバゾリルビフェニル)、m−CBPまたはWO2005/039246、US2005/0069729、JP2004/288381、EP1205527、WO2008/086851もしくはUS2009/0134784に開示されているカルバゾール誘導体、インドロカルバゾール誘導体、たとえばWO2007/063754またはWO2008/056746のもの、インデノカルバゾール誘導体、たとえばWO2010/136109またはWO2011/000455のもの、アザカルバゾール、たとえばEP1617710、EP1617711、EP1731584、JP2005/347160のもの、二極性マトリックス材料、たとえばWO2007/137725のもの、シラン、たとえばWO2005/111172のもの、アザボロールまたはボロン酸エステル、たとえばWO2006/117052のもの、ジアザシロール誘導体、たとえばWO2010/054729のもの、ジアザホスホール誘導体、たとえばWO2010/054730のもの、トリアジン誘導体、たとえばWO2010/015306、WO2007/063754またはWO2008/056746のもの、亜鉛錯体、たとえばEP652273またはWO2009/062578のもの、ジベンゾフラン誘導体、たとえばWO2009/148015のもの、あるいは架橋カルバゾール誘導体、たとえばUS2009/0136779、WO2010/050778、WO2011/042107、WO2011/060867またはDE102010005697.9のものである。
複数の異なるマトリックス材料を、特に少なくとも1つの電子伝導性マトリックス材料および少なくとも1つの正孔伝導性マトリックス材料を混合物として用いることが好ましいこともありうる。好ましい組み合わせは、たとえば、芳香族ケトンまたはトリアジン誘導体と、トリアリールアミン誘導体またはカルバゾール誘導体との組み合わせの混合マトリックスとしての使用である。好ましいものは、同様に、電荷輸送マトリックス材料と、電荷輸送に関与しない、または大きくは関与しない電気的に不活性なマトリックス材料、たとえばWO2010/108579に記載されているものとの混合物の使用である。
特に、2つ以上のマトリックス材料の混合物、特に、ある程度正孔伝導性のあるマトリックス材料と、ある程度電子伝導性のあるマトリックス材料との混合物の使用において、本発明の電子輸送層の使用は、OLEDの特性に特に明確な改善が達成されることを可能にする。2つ以上のマトリックス材料、特に正孔伝導性マトリックス材料および電子伝導性マトリックス材料の混合物と、本発明の電子輸送層との組み合わせの使用は、したがって、本発明の好ましい態様である。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子の正孔注入もしくは正孔輸送層、または電子輸送層に使用することができる適切な電荷輸送材料は、たとえば、Y.Shirota et al.,Chem.Rev.2007,107(4),953−1010に開示されている化合物、またはこれらの層において従来技術に従って用いられる他の材料である。
本発明のエレクトロルミネッセンス素子の正孔輸送または正孔注入層に使用することができる好ましい正孔輸送材料の例は、インデノフルオレンアミンおよび誘導体(たとえば、WO2006/122630またはWO2006/100896のもの)、EP1661888に開示されているアミン誘導体、ヘキサアザトリフェニレン誘導体(たとえば、WO2001/049806のもの)、縮合芳香族環系を含有するアミン誘導体(たとえば、US5,061,569のもの)、WO95/09147に開示されているアミン誘導体、モノベンゾインデノフルオレンアミン(たとえば、WO2008/006449のもの)、ジベンゾインデノフルオレンアミン(たとえば、WO2007/140847のもの)である。さらに適している正孔輸送および正孔注入材料は、上記に示された化合物の誘導体であり、JP2001/226331、EP676461、EP650955、WO2001/049806、US4780536、WO98/30071、EP891121、EP1661888、JP2006/253445、EP650955、WO2006/073054およびUS5061569に開示されたものである。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、多様なプロセスにより製造することができる。したがって本発明は、さらに、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造プロセスに関し、下記において説明される。
好ましいものは、さらに、1つ以上の層が昇華プロセスによってコーティングされることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子であり、ここで材料は、10-5mbar未満、好ましくは10-6mbar未満の初期圧力で真空昇華ユニットにより蒸着される。しかし、初期圧力は、またさらに低くても、たとえば10-7mbar未満であってもよいことが留意されるべきである。
好ましいものは、同様に、1つ以上の層がOVPD(有機気相堆積)プロセスにより、またはキャリヤーガス昇華によりコーティングされることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子であり、ここで材料は、10-5mbar〜1barの圧力で適用される。このプロセスの特別な場合は、OVJP(有機気相ジェット印刷)プロセスであり、ここで材料は、ノズルから直接的に適用され、そのように構造化される(たとえば、M.S.Arnold et al.,Appl.Phys.Lett.2008,92,053301)。
好ましいものは、さらに、1つ以上の層が溶液から、たとえばスピンコーティングにより、または任意の所望の印刷プロセス、たとえばスクリーン印刷、フレキソグラフ印刷、オフセット印刷、LITI(光誘導性熱画像化:light induced thermal imaging、熱転写印刷)、インクジェット印刷またはノズル印刷により製造されることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子である。可溶性化合物がこの目的のために必要である。高い可溶性は、化合物の適切な置換を介して達成することができる。ここで、適用される個別の材料の溶液のみならず、複数の化合物、たとえばマトリックス材料およびドーパントを含む溶液も可能である。
有機エレクトロルミネッセンス素子は、1つ以上の層を溶液から適用し、1つ以上のさらなる層を蒸着により適用することにより、ハイブリッド系として製造することもできる。したがって、たとえば、発光層を溶液から適用し、それに、本発明の電子輸送層を真空蒸着により適用することが可能である。
これらのプロセスは、当業者に一般に知られており、当業者によって、進歩性なしに、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子に適用することができる。
有機エレクトロルミネッセンス素子を、多様な用途に、特に、ディスプレー用途または光源、たとえば照明用途もしくは医療用途に使用することができる。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、従来技術に対して以下の驚くべき利点を有する。
1.本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、高い効率を有する。ここで効率は、材料ETM1またはETM2の1つのみを含む電子輸送層を使用したものよりも良好である。
2.本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、同時に改善された寿命を有する。ここで寿命は、材料ETM1またはETM2の1つのみを含む電子輸送層を使用したものよりも長期間である。
3.他の場合ではリン光発光体層と組み合わされて通常使用される正孔障壁層を使用することが、必要ではない。したがって本発明のエレクトロルミネッセンス素子は、より簡素な構造を有し、このことは明確な利点を表す。この利点は、従来技術において、特にリン光発光層の場合に頻繁に使用されている、発光層における混合ホスト系の使用よって特に明らかである。
4.ETM1とETM2の適切な混合比は、構成要素が所望の用途に応じて寿命、電圧または効率の何れかに関して最適化されるように、電子注入および電子輸送を設定することを可能にする。
5.ETM1とETM2の適切な混合比は、素子の設計に応じて(たとえば、上面発光または底面発光)および素子の発光色に応じて、電子輸送層の必須の光学的層厚の使用のために構成要素にとって最適である電荷均衡も同時にもたらしてもよいように、電子注入および電子輸送を設定することを可能にする。
6.健康に有害である物質、特にヒドロキシキノリン金属錯体を回避することができる。
本発明は、以下の実施例において限定されることを意図することなくより詳細に記載される。当業者は、発明性を有することなく、本発明のさらなる有機エレクトロルミネッセンス素子を製造することができる。
材料のHOMO/LUMOの位置および三重項レベルの決定(一般的方法)
材料のHOMO/LUMOの位置および三重項レベルを量子化学計算によって決定する。このためには、「Gaussian03W」ソフトウエアパッケージ(Gaussian Inc.)を使用する。金属を有さない有機物質を計算するため(表4において方法「org.」により示されている)、最初に形状最適化を「Ground State/Semi−empirical/Default Spin/AM1/Charge 0/Spin Singlet」法の使用により実施する。この後に、最適化した形状に基づいたエネルギー計算が続く。「6−31G(d)」ベースセットを用いる「TD−SFC/DFT/Default Spin/B3PW91」法がここで使用される(Charge 0,Spin Singlet)。有機金属化合物(表4において「organom.」法により示される)では、形状を「Ground State/Hartree−Fock/Default Spin/LanL2MB/Charge 0/Spin Singlet」法により最適化する。エネルギー計算は、上記に記載された有機物質と同様に実施されるが、「LanL2DZ」ベースセットが金属原子に使用され、「6−31G(d)」ベースセットがリガンドに使用されることが異なっている。エネルギー計算は、HOMO HEhまたはLUMO LEhをハートリー単位で示す。サイクリックボルタンメトリー測定の標準により較正されたHOMOおよびLUMO値は、以下のように、電子ボルトで決定される。
HOMO(eV)=((HEh*27.212)−0.9899)/1.1206
LUMO(eV)=((LEh*27.212)−2.0041)/1.385
本出願の目的において、これらの値は、材料のそれぞれのHOMOおよびLUMOとして考慮される。例として、HOMOの−0.19767ハートリーおよびLUMOの−0.04783ハートリーは、物質ETM2−2の計算から得られ、これは較正HOMOの−5.68346eVおよび較正LUMOの−2.38675eVに対応する。
三重項レベルT1は、最低エネルギーを有する三重項状態のエネルギーとして定義され、量子化学計算から生じる。
表6は、多様な材料のHOMOおよびLUMOの値、ならびに三重項レベルT1を示す。
OLEDの製造(一般的方法)
本発明のOLEDおよび従来技術によるOLEDをWO2004/058911の一般的方法により製造し、これをここで記載された情況(層厚の変化、材料)に適合させる。
多様なOLEDのデータを以下の例により示す。構造化ITO(インジウムスズ酸化物)でコーティングされた厚さ50nmのガラス基板を、アルカリ洗剤で十分に清浄化し、続いて脱イオン水で3回すすぐ。これらの基板を乾燥し、加熱した後、これらを酸素プラズマで5分間にわたって前処理し、次に真空チャンバーにおいて直ちにOLED材料によってコーティングした。OLEDは、原則的に次の層構造を有する:基板/正孔注入層(HIL)/正孔輸送層(HTL)/発光層(EML)/電子輸送層(ETL)/任意の電子注入層(EIL)、最後に陰極。陰極は、厚さが100nmのアルミニウム層により形成される。OLEDの正確な構造を表1に示す。OLEDの製造に必要な材料を表5に示す。
全ての材料を真空チャンバーにおいて熱蒸着により適用する。ここで発光層は、少なくとも1つのマトリックス材料(ホスト材料)および発光ドーパント(発光体)(これはマトリックス材料と特定の容積割合で同時蒸着により混合されている)から常に構成されている。表現、たとえばM1(95%):D1(5%)は、材料M1が95%の容積割合で層に存在し、D1が5%の割合で層に存在することを意味する。したがって、少なくとも2つの材料、たとえばETM1−1(50%):ETM2−2(50%)の混合物が電子輸送層に存在することも、本発明の主題である。
OLEDは標準的な方法により特徴決定される。この目的のため、エレクトロルミネッセンススペクトル、電流/電圧/光束密度特性線(IUL特性線)から計算された光束密度の関数としての電流効率(cd/Aにより測定)および寿命を決定する。エレクトロルミネッセンススペクトルは、1000cd/m2の光束密度で測定され、それから、CIE1931のxおよびy色座標が生じる。表2の表現U1000は、1000cd/m2の光束密度に必要な電圧を示す。CE1000は、1000cd/m2で達成される電流効率を示す。寿命LTは、光束密度が、定電流で稼働したとき、その後に初期光束密度L0から特定の割合L1に低下した時間を定義する。表2におけるL0=6000cd/m2およびL1=50%の列挙は、LTの列に示されている寿命が、その後に対応するOLEDの初期光束密度が6000cd/m2から3000cd/m2に低下した時間に対応することを意味する。寿命の値を、当業者に既知の変換式を用いて、他の初期光束密度のための数値に変換することができる。1000cd/m2の初期光束密度の寿命が、この場合に通常引用される値である。
多様なOLEDのデータを表2および表4にまとめる。例A1〜A15およびA16〜A19は、従来技術の比較例であり、例B1〜B19およびB10〜B20は、本発明の材料または材料の組み合わせを含むOLEDのデータを示す。
例のうちの幾つかを、本発明の混合物の利点を例示するため、下記においてより詳細に説明する。しかし、これは表2および4に示されているデータの選択肢を表すのみであることが指摘されるべきである。表から分かるように、従来技術と比較して大きな改善が、より詳細に記載されていない本発明の電子輸送層の使用によっても達成され、幾つかの場合では全てのパラメーターにおける、幾つかの場合では効率または電圧または寿命における改善のみが、観察される。しかし、前記パラメーターのうちの1つの改善であっても大きな進歩を表し、それは、異なる用途が異なるパラメーターに関して最適化を必要とするからである。
ETM1およびETM2を含む本発明の電子輸送層を有するOLED
OLEDのA1〜A4は、ETM2材料を何も含まないが、代わりに1つのETM材料(ETM1−1)のみを、発光層に隣接する電子輸送層に含む比較例である。ETM2−1は、従来技術において混合材料として多くの場合に使用され、EILとしてここで別の層に用いられる。単一層として使用されるETM2−1の純粋な層厚の最適化に起因して、この構成要素のさらなる最適化は可能ではないことが表2から分かる。構成要素の電圧、効率および寿命は全て非常に類似している。しかし、寿命は、層厚が4nmのETM2−1から大きく低下する。
OLEDのA5〜A8は、本発明に対応しない従来技術のETM1とETM2(ETM1−1とETM2−1)の混合物を、発光層に隣接する電子輸送層に含む比較例である。ETM2−1は、別の電子注入層に追加的に用いられる。ETM1−1とETM2−1の混合物は、例A1〜A4と比較して電圧(約−1Vの低減)および効率(60%までの増加)に関して構成要素の最適化をすでに可能にしていることが、表2から分かる。
OLEDのA9〜A12は、三重項レベルに関して本発明に対応するETM1と、三重項レベルに関して本発明に対応しないETM2(ETM1−2とETM2−1)の混合物を、発光層に隣接する電子輸送層に含む比較例である。前記例は青色素子(蛍光発光体)であるが、これらの例もETLの三重項レベルと関連し、それは、同じETLが蛍光およびリン光画素のディスプレーに用いられているからである。ETM2−1は、ここで別のEILに追加的に用いられている。ETM1−2とETM2−1の混合物は、例A1〜A4と比較して電圧(−2Vまでの低減)、効率(100%までの増加)および寿命(70%までの延長)に関して構成要素のさらなる最適化を可能にしていることが、表2から分かる。
OLEDのB1〜B4は、本発明のETM1とETM2(ETM1−2とETM2−2)(これらは本発明に対応する)の混合物を、発光層に隣接する電子輸送層に含む本発明の例である。ETM2−1は、ここで別の電子注入層に用いられる。ETM1−2とETM2−2の対応する混合物は、例A9〜A12と比較して効率(約5%の増加)および寿命(45%までの延長)に関して構成要素のさらなる最適化を可能にしていることが、表2から分かる。加えて、リン光層との適合性もここで達成される。
OLEDのA13〜A15は、本発明ではない2つのETM、または本発明の1つのETMと本発明ではない1つのETM(ETM1−1:ETM2−1、ETM1−1:ETM2−3またはETM1−3:ETM2−1)の混合物を、発光層に隣接する電子輸送層に含む緑色比較例である。それぞれの場合において、構成要素のうちの1つは、この場合に三重項レベルの要件を満たさない。たとえば、比較例A5〜A8の組み合わせETM1−1:ETM2−1は、依然として、一重項の青色で比較的良好に機能しているが、三重項の緑色(A13)の効率は低い。対照的に、本発明の例B5〜B9は、本発明の全ての条件を満たす電子輸送材料(ETM1−3:ETM2−3)のみをETM層に含む。B5では、ETM2−1は突然変異誘発性であると疑われており、別の電子注入層に用いられる。健康への害が少なく(たとえば、フッ化セシウム、窒化リチウム、フッ化ルビジウムまたはフッ化リチウム)、フッ化リチウムの場合を除いて、B5と比較して素子の性能に大きな変化をもたらさない他の電子注入材料が、したがって、例B6〜B9に用いられる。ETM1−3とETM2−3の混合物は、例A13〜A15と比較して電圧(−0.2Vまでの低減)、効率(20%までの増加)および寿命(10%を超える延長)に関して構成要素のさらなる最適化を可能にしていることが、表2から分かる。
表3のOLEDのA16〜A19は、本発明の条件を満たさない混合物を、発光層に隣接する電子輸送層に含む比較例である。対照的に、B10〜B20は本発明の例である。評価データを表4にまとめる。B11では、ETM2−1は突然変異誘発性であることが疑われており、電子注入材料のフッ化セシウムに置きかえられており、これは健康に対する害が少なく、B10と比較して素子の性能に大きな変化をもたらさない。したがってETM2−1の置きかえは、性能を失うことなく可能であり、このことは最終製品にとっても(再利用、環境および健康評価)、製造安全性に関しても大きな利点である。表4の本発明の例B10〜B20は、電子輸送材料の本発明の混合物が、本発明の電子輸送材料を含まない、または電子輸送材料のみを含まない構成要素と比較して、電圧(−0.2Vまでの低減)、効率(30%を超える増加)および寿命(18%を超える延長)に関して構成要素の最適化を可能にすることを示す。改善は、発光層に2つのマトリックス材料の混合マトリックスを有するリン光性構成要素おいて特に著しく、それは、ここで発光帯域が特に大きな程度でETL側にシフトし、したがってETLにおける小さなT1レベルの効果が特に大きな効果を有するからである。表5は、例に使用された全ての化学構造を示す。
表1は、OLEDのA1〜A15およびB1〜B9の構造を示す。50nmのITOが、第1層の前に常に配置され、100nmのアルミニウムが最終のETM層に蒸着により常に適用され、個別の層は表中で「/」により互いに分けられおり、括弧内の層厚は、単位nmで記録されている。
たとえば、A1〜A12およびB1〜B4は次の層構造が使用される:HIM1(5)/HIM2(140)/HTM1(20)/M1(95%):D1(5%)(30)/ETMX/ETMY。
たとえば、A13〜A15およびB5〜B9は次の層構造が使用される:HIM4(80)/HIM1(5)/HIM4(125)/HTM2(20)/M2(85%):D3(15%)(30)/ETMX/ETMY)。
Figure 0006203720
Figure 0006203720
表3は、OLEDのA16〜A19およびB10〜B20の構造を示す。50nmのITOが、第1層の前に常に配置され、100nmのアルミニウムが最終のETM層に蒸着により常に適用され、個別の層は表中で「/」により互いに分けられおり、括弧内の層厚は、単位nmで記録されている。示されているOLEDは、ここで以下の層構造を有する:
HIM2(40)/HIM1(10)/HIM2(170)/HIM1(10)/HTM3(20)/M3(32%):M4(63%)D3(5%)(40)/ETMX/ETMY。
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
Figure 0006203720
以下に、本願の出願当初の請求項を実施の態様として付記する。
[1] 陽極、陰極、少なくとも1つの発光層および前記発光層の前記陰極側に直接的に隣接している少なくとも1つの電子輸送層を含み、前記電子輸送層が、少なくとも2つの材料ETM1およびETM2の混合物を含み、以下の条件がETM1およびETM2に当てはまる:
a)T 1 (ETM1)>2.2eV;
b)T 1 (ETM2)>2.2eV;
c)−3.2eV<LUMO(ETM1)<−2.0eV;および
d)LUMO(ETM2)>LUMO(ETM1);(ここで、T 1 はそれぞれの材料の最低三重項エネルギーを表し、LUMOはそれぞれの材料の最低空分子軌道のエネルギーを表す)ことを特徴とする、有機エレクトロルミネッセンス素子。
[2] ETM1およびTEM2が純粋に有機材料であることを特徴とする、[1]に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
[3] ETM1およびTEM2、ならびに前記電子輸送層に存在する任意のさらなる材料の前記三重項エネルギーT 1 が、>2.4eV、好ましくは>2.6eVであることを特徴とする、[1]または[2]に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
[4] ETM1のLUMOが、−3.1eV〜−2.2eVの範囲、好ましくは−3.0eV〜−2.4eVの範囲であることを特徴とする、[1]〜[3]の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
[5] ETM2のLUMOが、ETM1のLUMOより少なくとも0.1eV大きいことを特徴とする、[1]〜[4]の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
[6] ETM1のHOMOが<−5.3eVであることを特徴とする、[1]〜[5]の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
[7] HOMO(ETM1)<HOMO(EML)およびHOMO(ETM2)<HOMO(EML)であり、ここでHOMO(EML)が、発光層のHOMOまたは最も高いHOMOを有する発光層の材料のHOMOを表すことを特徴とする、[1]〜[6]の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
[8] ETM2の割合が≧10容量%、好ましくは≧30容量%であり、さらに、ETM2の割合が≦90容量%、好ましくは≦80容量%であることを特徴とする、[1]〜[7]の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
[9] 前記電子輸送層が、ETM1およびETM2の他にさらなる材料を含まないことを特徴とする、[1]〜[8]の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
[10] ETM1が、6員ヘテロアリール環基を含有する化合物、特にトリアジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピリジン誘導体、ピラジン誘導体、キノキサリン誘導体もしくはキノリン誘導体、少なくとも2個のヘテロ原子を有する5員ヘテロ芳香族環を含有する化合物、特にオキサジアゾール誘導体もしくはベンゾイミダゾール誘導体または芳香族ケトン、ボラン、ラクタム、ジアザホスホール誘導体およびホスフィンオキシド誘導体からなる群から選択されることを特徴とする、[1]〜[9]の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
[11] 式(1)〜(8)
Figure 0006203720
(式中、使用された記号には以下が適用される:
Arが、出現する毎に同一または異なって、5〜60個の芳香族環原子を有する一価芳香族またはヘテロ芳香族環系(これは、それぞれの場合において1つ以上のラジカルR 1 により置換されていてもよい)であり;
Ar 1 が、5〜60個の芳香族環原子を有する二価芳香族またはヘテロ芳香族環系(これは、1つ以上のラジカルR 1 により置換されていてもよい)であり;
1 が、出現する毎に、同一または異なって、H、D、F、Cl、Br、I、CHO、C(=O)Ar 2 、P(=O)(Ar 2 2 、S(=O)Ar 2 、S(=O) 2 Ar 2 、CR 2 =CR 2 Ar 2 、CN、NO 2 、Si(R 2 3 、B(OR 2 2 、B(R 2 2 、B(N(R 2 2 2 、OSO 2 2 、1〜40個のC原子を有する直鎖アルキル、アルコキシもしくはチオアルコキシ基、または2〜40個のC原子を有する直鎖アルケニルもしくはアルキニル基、または3〜40個のC原子を有する分枝もしくは環状アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシもしくはチオアルコキシ基(これは、それぞれ1つ以上のラジカルR 2 により置換されていてもよい)(ここで、1つ以上の非隣接CH 2 基は、R 2 C=CR 2 、C≡C、Si(R 2 2 、Ge(R 2 2 、Sn(R 2 2 、C=O、C=S、C=Se、C=NR 2 、P(=O)(R 2 )、SO、SO 2 、NR 2 、O、SもしくはCONR 2 により置きかえられていてもよく、1個以上のH原子は、F、Cl、Br、I、CNもしくはNO 2 により置きかえられていてもよい)または5〜60個の芳香族環原子を有する芳香族もしくはヘテロ芳香族環系(これは、それぞれの場合に1つ以上のラジカルR 2 により置換されていてもよい)または5〜60個の芳香族環原子を有するアリールオキシもしくはヘテロアリールオキシ基(これは、1つ以上のラジカルR 2 により置換されていてもよい)またはこれらの系の組み合わせであり;ここで2つ以上の隣接置換基R 1 が、また、互いに単もしくは多環式、脂肪族または芳香族環系を形成していてもよく:
Ar 2 が、出現する毎に、同一または異なって、5〜40個の芳香族環原子を有する芳香族またはヘテロ芳香族環系(これは、1つ以上のラジカルR 2 により置換されていてもよい)であり;
2 が、出現する毎に、同一または異なってH、D、CNまたは1〜20個のC原子を有する脂肪族、芳香族および/もしくはヘテロ芳香族有機ラジカル(ここで、加えて、H原子が、Fにより置きかえられていてもよい)であり;ここで2つ以上の隣接置換基R 2 が、また、互いに単もしくは多環式、脂肪族または芳香族環系を形成していてもよい)のうちの1つの化合物がETM1として使用されることを特徴とする、または
式(23)のケトンまたは式(24)のホスフィンオキシド
Figure 0006203720
(式中、Arが上記に提示された意味を有する)がETM1として使用されることを特徴とする、[1]〜[10]の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
[12] ETM2が純粋な炭化水素、好ましくは芳香族炭化水素であること、またはETM2がカルバゾール誘導体、ジアザシロール誘導体もしくはテトラアザシロール誘導体であることを特徴とする、[1]〜[11]の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
[13] ETM2が式(36)、(37)および(38)
Figure 0006203720
(式中、R 1 が[11]に提示された意味を有し、使用された他の記号および添え字が以下の意味を有す:
Ar 3 が、出現する毎に、同一または異なって、炭素または水素以外の非芳香族基を含有しない、6〜60個の芳香族C原子を有する芳香族環系であり;ここでAr 3 が、1つ以上のラジカルR 4 により置換されていてもよく;
3 が、出現する毎に、同一または異なって、1〜20個のC原子を有する直鎖アルキル基、または3〜20個のC原子を有する分枝もしくは環状アルキル基、または炭素もしくは水素以外の非芳香族基を含有せず、1つ以上のラジカルR 4 により置換されていてもよい、6〜60個の芳香族C原子を有する芳香族環系であり;ここで2つ以上のラジカルR 3 が、また、互いに環系を形成していてもよく;
4 が、出現する毎に、同一または異なって、1〜20個のC原子を有する直鎖アルキル基、または3〜20個のC原子を有する分枝もしくは環状アルキル基であり;ここで2つ以上のラジカルR 4 が、また、互いに環系を形成していてよく;
nが、出現する毎に同一または異なって、0または1である)の化合物から選択されることを特徴とする、または
式(39)または(40)
Figure 0006203720
(式中、使用された記号が[11]に提示された意味を有する)の化合物がETM2として使用されることを特徴とする、[1]〜[12]の何れか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
[14] アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属フッ化物、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属酸化物、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属炭酸塩またはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属錯体を含む電子注入層が、前記電子輸送層と前記金属陰極との間に使用されることを特徴とする、[1]〜[13]の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
[15] 前記発光層がリン光性であり、好ましくは2つ以上のマトリックス材料の混合物を含むことを特徴とする、[1]〜[14]の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
[16] 1つ以上の層が昇華プロセスによりコーティングされること、および/または1つ以上の層が、OVPDプロセスにより、もしくはキャリヤーガス昇華によりコーティングされること、ならびに/あるいは1つ以上の層が溶液からコーティングされることを特徴とする、[1]〜[15]の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造プロセス。

Claims (15)

  1. 陽極、陰極、少なくとも1つの発光層および前記発光層の前記陰極側に直接的に隣接している少なくとも1つの電子輸送層を含み、前記電子輸送層が、少なくとも2つの材料ETM1およびETM2の混合物を含み、以下の条件がETM1およびETM2に当てはまる:
    a)T1(ETM1)>2.2eV;
    b)T1(ETM2)>2.2eV;
    c)−3.2eV<LUMO(ETM1)<−2.0eV;および
    d)LUMO(ETM2)>LUMO(ETM1)であり、LUMO(ETM2)がLUMO(ETM1)より少なくとも0.1eV大きい
    (ここで、T1はそれぞれの材料の最低三重項エネルギーを表し、LUMOはそれぞれの材料の最低空分子軌道のエネルギーを表す)
    ことを特徴とする、有機エレクトロルミネッセンス素子。
  2. ETM1およびTEM2が純粋に有機材料であることを特徴とする、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  3. ETM1およびTEM2、ならびに前記電子輸送層に存在する任意のさらなる材料の前記三重項エネルギーT1が、>2.4eV、好ましくは>2.6eVであることを特徴とする、請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  4. ETM1のLUMOが、−3.1eV〜−2.2eVの範囲、好ましくは−3.0eV〜−2.4eVの範囲であることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5. ETM1のHOMOが<−5.3eVであることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6. HOMO(ETM1)<HOMO(EML)およびHOMO(ETM2)<HOMO(EML)であり、ここでHOMO(EML)が、発光層のHOMOまたは最も高いHOMOを有する発光層の材料のHOMOを表すことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  7. ETM2の割合が≧10容量%、好ましくは≧30容量%であり、さらに、ETM2の割合が≦90容量%、好ましくは≦80容量%であることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  8. 前記電子輸送層が、ETM1およびETM2の他にさらなる材料を含まないことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  9. ETM1が、6員ヘテロアリール環基を含有する化合物、特にトリアジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピリジン誘導体、ピラジン誘導体、キノキサリン誘導体もしくはキノリン誘導体、少なくとも2個のヘテロ原子を有する5員ヘテロ芳香族環を含有する化合物、特にオキサジアゾール誘導体もしくはベンゾイミダゾール誘導体または芳香族ケトン、ボラン、ラクタム、ジアザホスホール誘導体およびホスフィンオキシド誘導体からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  10. 式(1)〜(8)
    Figure 0006203720
    (式中、使用された記号には以下が適用される:
    Arが、出現する毎に同一または異なって、5〜60個の芳香族環原子を有する一価芳香族またはヘテロ芳香族環系(これは、それぞれの場合において1つ以上のラジカルR1により置換されていてもよい)であり;
    Ar1が、5〜60個の芳香族環原子を有する二価芳香族またはヘテロ芳香族環系(これは、1つ以上のラジカルR1により置換されていてもよい)であり;
    1が、出現する毎に、同一または異なって、H、D、F、Cl、Br、I、CHO、C(=O)Ar2、P(=O)(Ar22、S(=O)Ar2、S(=O)2Ar2、CR2=CR2Ar2、CN、NO2、Si(R23、B(OR22、B(R22、B(N(R222、OSO22、1〜40個のC原子を有する直鎖アルキル、アルコキシもしくはチオアルコキシ基、または2〜40個のC原子を有する直鎖アルケニルもしくはアルキニル基、または3〜40個のC原子を有する分枝もしくは環状アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシもしくはチオアルコキシ基(これは、それぞれ1つ以上のラジカルR2により置換されていてもよい)(ここで、1つ以上の非隣接CH2基は、R2C=CR2、C≡C、Si(R22、Ge(R22、Sn(R22、C=O、C=S、C=Se、C=NR2、P(=O)(R2)、SO、SO2、NR2、O、SもしくはCONR2により置きかえられていてもよく、1個以上のH原子は、F、Cl、Br、I、CNもしくはNO2により置きかえられていてもよい)または5〜60個の芳香族環原子を有する芳香族もしくはヘテロ芳香族環系(これは、それぞれの場合に1つ以上のラジカルR2により置換されていてもよい)または5〜60個の芳香族環原子を有するアリールオキシもしくはヘテロアリールオキシ基(これは、1つ以上のラジカルR2により置換されていてもよい)またはこれらの系の組み合わせであり;ここで2つ以上の隣接置換基R1が、また、互いに単もしくは多環式、脂肪族または芳香族環系を形成していてもよく:
    Ar2が、出現する毎に、同一または異なって、5〜40個の芳香族環原子を有する芳香族またはヘテロ芳香族環系(これは、1つ以上のラジカルR2により置換されていてもよい)であり;
    2が、出現する毎に、同一または異なってH、D、CNまたは1〜20個のC原子を有する脂肪族、芳香族および/もしくはヘテロ芳香族有機ラジカル(ここで、加えて、H原子が、Fにより置きかえられていてもよい)であり;ここで2つ以上の隣接置換基R2が、また、互いに単もしくは多環式、脂肪族または芳香族環系を形成していてもよい)のうちの1つの化合物がETM1として使用されることを特徴とする、または
    式(23)のケトンまたは式(24)のホスフィンオキシド
    Figure 0006203720
    (式中、Arが上記に提示された意味を有する)がETM1として使用されることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  11. ETM2が純粋な炭化水素、好ましくは芳香族炭化水素であること、またはETM2がカルバゾール誘導体、ジアザシロール誘導体もしくはテトラアザシロール誘導体であることを特徴とする、請求項1〜10の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  12. ETM2が式(36)、(37)および(38)
    Figure 0006203720
    (式中、R1が請求項10に提示された意味を有し、使用された他の記号および添え字が以下の意味を有す:
    Ar3が、出現する毎に、同一または異なって、炭素または水素以外の非芳香族基を含有しない、6〜60個の芳香族C原子を有する芳香族環系であり;ここでAr3が、1つ以上のラジカルR4により置換されていてもよく;
    3が、出現する毎に、同一または異なって、1〜20個のC原子を有する直鎖アルキル基、または3〜20個のC原子を有する分枝もしくは環状アルキル基、または炭素もしくは水素以外の非芳香族基を含有せず、1つ以上のラジカルR4により置換されていてもよい、6〜60個の芳香族C原子を有する芳香族環系であり;ここで2つ以上のラジカルR3が、また、互いに環系を形成していてもよく;
    4が、出現する毎に、同一または異なって、1〜20個のC原子を有する直鎖アルキル基、または3〜20個のC原子を有する分枝もしくは環状アルキル基であり;ここで2つ以上のラジカルR4が、また、互いに環系を形成していてよく;
    nが、出現する毎に同一または異なって、0または1である)の化合物から選択されることを特徴とする、または
    式(39)または(40)
    Figure 0006203720
    (式中、使用された記号が請求項10に提示された意味を有する)の化合物がETM2として使用されることを特徴とする、請求項1〜11の何れか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  13. アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属フッ化物、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属酸化物、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属炭酸塩またはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属錯体を含む電子注入層が、前記電子輸送層と前記金属陰極との間に使用されることを特徴とする、請求項1〜12の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  14. 前記発光層がリン光性であり、好ましくは2つ以上のマトリックス材料の混合物を含むことを特徴とする、請求項1〜13の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  15. 1つ以上の層が昇華プロセスによりコーティングされること、および/または1つ以上の層が、OVPDプロセスにより、もしくはキャリヤーガス昇華によりコーティングされること、ならびに/あるいは1つ以上の層が溶液からコーティングされることを特徴とする、請求項1〜14の何れか1項以上に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造プロセス。
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