JP2013253465A - 複数所帯対応住戸を有する集合住宅 - Google Patents

複数所帯対応住戸を有する集合住宅 Download PDF

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Abstract

【課題】広い1つの住戸を分割して個別化した個別住戸間を仕切る界壁部分に室内RC柱がある場合に、互いに行き来可能にし得る開口部が存在する印象を与えず、かつ高い遮音性能を確保できる複数所帯対応住戸を得る。
【解決手段】集合住宅の少なくとも一部の住戸1がそれぞれ個別住戸として利用可能な例えば2つの居住スペース3、4からなり、両居住スペース3、4間を仕切る界壁部分にRC界壁6と外壁から離れた位置の室内RC柱7と開口部mとを有し、前記開口部mは撤去可能な乾式界壁8によって閉鎖され、前記乾式界壁8の片側の居住スペース3には、前記乾式界壁8を壁面の一部とする扉25付きの収納室21が設けられている。開口部を閉鎖する乾式界壁8を撤去したり再度取り付けることで、家族構成の変化に対応可能である。また、収納室により十分な遮音性能を確保できる。
【選択図】図1

Description

この発明は、1つの広い住戸を独立した2つ又は3つの個別住戸に分割することができ、家族構成の変動に対応可能な複数所帯対応住戸を有する集合住宅に関する。
一般的なマンション等の集合住宅における住戸は、例えば2LDKや3LDK、その他種々であるが、鉄筋コンクリート造の集合住宅では、隣接する住戸間を区画する界壁は一般にRC界壁(鉄筋コンクリート界壁)であり、1住戸の居住スペースは固定的でフレキシビリティはない。したがって、住戸を購入しようとする者は自分の将来の家族構成の変動を考慮すると、適切な広さを決めかねる場合も多いと思われる。すなわち、家族構成として例えば、結婚したばかりの夫婦二人だけの家庭に、子供が例えば何人か生まれ、あるいは親を引き取り、子供らが成長し、また、やがて結婚等で独立する等して、最終的に夫婦二人だけの老後生活になる等のように、生涯に亘る家族構成は一般に変動し、住戸購入時には適切な広さでも、家族構成の変動により、その居住スペースの広さが合わなくなることが多い。そのような家族構成の変動に対応する集合住宅として、1つの住戸を、開口部を有する界壁で仕切られた複数の居住スペースで構成し、前記開口部を閉鎖することにより、前記複数の居住スペースを個別住戸に変更可能にした集合住宅が知られている。
例えば、特許文献1の集合住宅は、特許文献1における図1〜図6及び図中の符号を用いて説明すると、1つの単位住居エリア(例えば図1のM1)が、互いに独立した住居機能を持つ例えば2つの個別住居エリア(図2のM1A、S1)に分割され、個別住居エリアM1A、S1間の境界に、開口部を備えた防振・耐火・防音隔壁WWを有し、前記開口部に仕切構造体PWが着脱可能に設けられ、前記仕切構造体PWは、防振・耐火・防音機能を持ち前記開口部を覆う開閉可能なドア部DRと、前記ドア部DRとは独立で前記開口部を覆い前記防振・耐火・防音隔壁WWに対して着脱可能な家具部(図4のML−S、ML−M)とを有し、ドア部DRの周囲にエアタイトゴム材ATG、開口部の周囲にエアタイト材ATを介在させたという構造である。
したがって、例えば図1における単位住居エリアM1の場合、仕切構造体PWの家具部ML−S、ML−Mを除去し開口部のドアDRを残した状態(図6)では、単位住居エリアM1は、ドアDRを行き来することができて、全体が広い1つの住居を構成するので、大家族に対応できる。開口部を仕切構造体PWで閉鎖した時(家具部ML−S、ML−Mを配置した時(図4))は、単位住居エリアM1が2つの個別住居エリアM1A、S1に分割される(図2)。
このように、単位住居エリアを例えば2つの個別住居エリアに分割しまた元に復帰させることができるとともに、十分な防音機能が確保されて、ライフサイクルに従って単位住居エリアの一部を独立した個別住居とし、また元の単位住居エリアに復帰させることが実際的に可能となるというものであり、家族構成の変動に対応することができ、また、使用しない個別住居エリアは賃貸に供することができる。
特許文献2の集合住宅(共同住宅)は、特許文献2における図1、図2及び図中の符号を用いて説明すると、集合住宅における1住宅内に2乃至3戸、例えば2戸の居住ユニットA(1a)、B(1b)を有し、各居住ユニットA、B間は出入り口3dを有する境壁2dで区画され、前記1住宅を1戸として使用するときには、前記出入り口3dを通行可能な状態とし、1住宅を例えば2戸として使用するときには前記出入り口3dを防火性能を有する閉鎖パネル5a、5b等で閉鎖するというものである。
この構造では、前記出入り口3dを通行可能な状態にするか閉鎖パネル5a、5b等で閉鎖するかで、家族構成の変動に対応することができる。
特許文献3の集合住宅(建築物)は、特許文献3における図1〜図5及び図中の符号を用いて説明すると、マンション等の集合住宅において、家族用住戸Aに隣接して、この家族用住戸Aに比し台所、便所、浴室などの一部が欠如した小面積かつ低機能の小住戸Bを配設し、家族用住戸と小住戸を区画する壁13に開口部10を設け、この開口部10に開閉戸や壁板14を着脱自在に設けるというものである。
この特許文献3の構造も、開閉戸や壁板14を着脱することにより、特許文献2と同様に家族構成の変動に対応することができる。
特許第3771501号 特開平2001−349069 特開昭61−250266
特許文献1の集合住宅おいて、1つの単位住居エリアは、開口部に設けた仕切構造体PW、すなわちドア部DR及び家具部ML−S、ML−Mで閉鎖されて複数の個別住居エリアに分割されるが、ドアが容易に認識できる態様であるから、分割された1つの個別住居エリアに入居した例えば賃貸の入居者あるいは入居を検討する者は、独立した住戸という印象を持てず、隣室から人が容易に入って来れるという感触で不安感を抱く恐れがある。
また、ドア部と家具部とからなる仕切構造体PWの構造は、家具部が特殊形状となることもあって複雑であり、施工コストが高くなる。また、ドアに十分な遮音性能を設定すると、その点でもコストアップになる。
また、1つの単位住居エリアとして使用する際に、家具をどう処理するかが困難と思われる。
また、家具部は備え付けになるが、家具の種類や構造に対する居住者の必要性や好みは多様なので、居住者にマッチしないケースが多々あると思われる。また、例えば実施例として記載しているマガジンラックでは十分な遮音性能を発揮できないと思われるし、遮音性能が期待できそうなタンス等の厚みのある家具では、その場所に配置することが不適切となる可能性が高い。このように、仕切構造体PWとして家具を配置することには、多くの制約が付き纏う。
特許文献2の集合住宅の場合、境壁に設けた開口部を閉鎖パネル又は扉や戸又はシャッターで閉鎖するが、扉や戸又はシャッターでは、賃貸の入居者にとって独立した住戸という印象が弱く不安感を抱く恐れがあり、また、閉鎖パネルといっても、実施例ではボルトで着脱する構造としている通り、大差ない。
また、開口部から取り外した閉鎖パネルを収納する閉鎖パネル専用収納部が必要となることも、種々の面でデメリットと言える。
上記特許文献2の集合住宅におけるも問題は、特許文献3においても全く同様である。
ところで、鉄筋コンクリート造の集合住宅の設計において、界壁をRC界壁とする場合に、例えば広い部屋のある間取りとする場合やその他間取りの都合等で、室内に柱(室内RC柱)を設けることが適切な場合がある。室内RC柱はRC界壁より幅寸法(界壁幅方向の寸法)が大となるので、室内RC柱が室内に突出する形となり、室内がすっきりしない印象を与える場合もあり、また、室内RC柱の近くのスペースが使い勝手の悪いスペースとなる場合もある。
このように、室内RC柱がある場合に、室内RC柱の存在で室内がすっきりしない印象とならないこと、また、その近くのスペースが使い勝っての悪いスペースとならないことが望まれる。
本発明は上記従来の背景のもとに提案されたもので、家族構成の変動に対応することを考慮して居住スペース間を仕切る界壁部分に設けた開口部の閉鎖構造が、1つの住戸が家族構成の変動に対応することが可能というにとどまらず、単独の住戸として利用可能な状態にした居住スペース(すなわち副住戸)が、例えば賃貸等によるその入居者にとって、界壁部分に互いに行き来可能にし得る開口部が存在する構造であることが外観には表れずに、違和感なく通常の独立した住戸と受け止めることが可能であり、また、十分な遮音性能を確保することができ、また、開口部の閉鎖構造を撤去する工事を低コストで容易にかつ短期間で行なうことが可能であり、さらに、室内RC柱を設けた場合に、室内RC柱の存在で室内がすっきりしない印象とならず、また、その近くのスペースが使い勝っての悪いスペースとならない等の種々の優れたメリットが得られる複数所帯対応住戸を有する集合住宅を提供することを目的とする。
上記課題を解決する請求項1の発明の複数所帯対応住戸を有する集合住宅は、複数の住戸からなる集合住宅における少なくとも一部の住戸がそれぞれ個別住戸として利用可能な複数の居住スペースからなり、隣接する居住スペース間を仕切る界壁部分にRC界壁と外壁から離れた位置の室内RC柱と開口部とを有し、前記開口部は少なくとも撤去可能な乾式界壁を含む乾式界壁によって閉鎖され、前記乾式界壁の片側の居住スペースには、前記乾式界壁を壁面の一部とする収納室が設けられており、前記収納室は、開閉可能な開き戸又は引き戸を有することを特徴とする。
請求項2は、請求項1の集合住宅において、前記開口部が2つの室内RC柱間にあり、前記2つの室内RC柱のそれぞれ柱幅端部間に前記撤去可能な乾式界壁を設けたことを特徴とする。
請求項3は、請求項1の集合住宅において、前記開口部が2つの室内RC柱間にあり、前記2つの室内RC柱のそれぞれの側面から前記RC界壁と直交する方向に延出する2つの壁部と前記RC界壁と平行な壁部とを有して平面視コ字形をなすコ字形乾式界壁を設け、前記コ字形乾式界壁の三つの壁部のいずれか一つが撤去可能な乾式界壁とされたことを特徴とする。
請求項4は、請求項1の集合住宅において、前記開口部が室内RC柱とRC界壁との間にあり、前記室内RC柱の側面から前記RC界壁と直交する方向に延出する壁部と、前記RC界壁の端部から前記RC界壁と直交する方向に延出する壁部と前記RC界壁と平行な壁部とを有して平面視略コ字形をなする略コ字形乾式界壁を設け、前記略コ字形乾式界壁の三つの壁部のいずれか一つが撤去可能な乾式界壁とされたことを特徴とする。
請求項5は、請求項1の集合住宅において、前記開口部が室内RC柱とRC外壁との間にあり、前記室内RC柱の側面から前記RC界壁と直交する方向に延出する壁部と、前記RC界壁と平行で前記RC外壁に突き当たる壁部とからなるL形の乾式界壁を設け、前記L形をなす2つの壁部のいずれか一方が撤去可能な乾式界壁とされたことを特徴とする。
請求項6は、請求項1の集合住宅において、前記開口部が室内RC柱と外壁部RC柱との間にあり、前記室内RC柱の側面から前記RC界壁と直交する方向に延出する短い壁部と、前記RC界壁と平行で前記外壁部RC柱に突き当たる長い壁部とからなる略L形の乾式界壁を設け、前記長い壁部が撤去可能な乾式界壁とされたことを特徴とする。
請求項7は、請求項1〜6のいずれかの集合住宅において、前記撤去可能な乾式界壁は、厚み方向両側に配置したせっこうボード間に吸音材を充填した構造であることを特徴とする。
請求項8は、請求項7の集合住宅において、前記開口部の上下部及び左右部に軽量鉄骨材からなる下地材を固定し、この下地材に前記せっこうボードの周縁部をタッピングネジで固定して前記撤去可能な乾式界壁を形成したことを特徴とする。
請求項9は、請求項1〜8のいずれか1項の集合住宅において、前記収納室における前記開閉可能な開き戸又は引き戸が、前記撤去可能な乾式界壁と対向する面に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、個別住戸として利用可能な複数の居住スペースからなる一つの住戸における隣接する居住スペース間を仕切る界壁部分に、RC界壁と外壁から離れた位置の室内RC柱と開口部とを有し、前記開口部が少なくとも撤去可能な乾式界壁を含む乾式界壁によって閉鎖されているので、前記開口部を乾式界壁で閉鎖したその状態では、個々の居住スペースをそのまま個別住戸として利用可能である。したがって、その住戸を購入したオーナーは、家族構成の変動に対応して、複数の居住スペースの一部に自分が居住し、他の居住スペースを他の所帯に供することが可能となる。
例えば、購入時の夫婦二人だけの家庭に、子供が例えば何人か生まれ、あるいは親を引き取り、子供らが成長し、また、やがて結婚等で独立する等して、最終的に夫婦二人だけの老後生活になる等のように、購入時には適切な広さでも、家族構成の変動により、その居住スペースの広さが合わなくなるような場合に、購入当初は一部の居住スペースを賃貸に供し、家族が多くなった時には、賃貸を止めRC界壁の開口部の乾式界壁を撤去して、全体を広い居住スペースとし、夫婦二人だけの老後生活になった時は、また、開口部に乾式界壁を造り付けるという対応をすることが可能となり、経済的な面で有効に使用できる。
また、開口部を乾式界壁で閉鎖して単独の住戸として利用可能な状態にした居住スペースは、開口部を単に両側から施錠した扉などで閉鎖した構造等の場合と異なり、RC界壁に互いに行き来可能にし得る開口部が存在するという構造であることが外観には表れないので、例えば賃貸等によるその居住スペースの入居者あるいは入居検討者は、違和感なく通常の独立した住戸と受け止め、隣室から人が容易に入って来れるという感触で不安感を抱く恐れはない。
本発明は、鉄筋コンクリート造の集合住宅の設計において、RC界壁の一部に室内RC柱を設ける場合に適用されるが、そのような場合に、その室内RC柱を利用して収納室を設けることで、室内RC柱が目立たずすっきりした印象を与える効果がある。また、室内RC柱の近くの使い勝手の悪いスペースが収納室として活かされて、スペースの有効利用が図られる効果を奏する。
また、開口部を閉鎖する扉等では十分高い遮音性能を持たせることが困難であるが、乾式界壁は、特殊構造とせずに、例えば請求項7のように、厚み方向両側に配置したせっこうボード間に吸音材を充填した一般的な構造としても、十分高い遮音性能を持たせることができる。
また一般に、収納室に居住者がいる時間はかなり少ないので、乾式界壁の片側に配置された収納室の存在は、遮音性能の向上に実質的に寄与すると言うことができ、乾式界壁の高い遮音性能と相俟って、良好な遮音性能を実現できる。
請求項8のように、開口部の上下部及び左右部に軽量鉄骨材からなる下地材を固定し、この下地材に前記せっこうボードの周縁部をタッピングネジで固定してなる乾式界壁は、RC界壁との縁切りが簡単であり、乾式界壁を撤去する工事を簡単に行なうことができ、低コストかつ短期間で行なうことができる。また、再度開口部を乾式界壁で閉鎖する工事も簡単かつ低コストかつ短期間で行なうことができる。
本発明の複数所帯対応住戸を有する集合住宅の第1の実施例を示す平面図である。 図1の右側の第1の住戸1の2つの居住スペース3、4間の界壁部分に設けられた2つの室内RC柱7、7間の開口部mを撤去可能な乾式界壁8で閉鎖した部分の構造を説明する模式図であり、(イ)は図1における扉を閉じた状態のA矢視図、(ロ)は(イ)のB−B断面図、(ハ)は(ロ)のC−C断面図である。 前記開口部を閉鎖した撤去可能な乾式界壁部分の詳細構造を示すもので、(イ)は図2(ロ)の詳細を示す拡大図、(ロ)は(イ)のD部の拡大図である。 (イ)は図2(ハ)の詳細を示す拡大図、(ロ)は(イ)のE部の拡大図である。 図4における撤去可能な乾式界壁を撤去して、収納室の部分を通路とした状態の図である。 開口部の位置及び収納室の態様についての第2の実施例を示すもので、(イ)は収納室の近傍の水平断面図(図2(ハ)、図4に対応する図)、(ロ)は(イ)のF−F断面図である。 開口部の位置及び収納室の態様についての第3の実施例を示すもので、収納室の近傍の水平平面図である。 開口部の位置及び収納室の態様についての第4の実施例を示すもので、収納室の近傍の水平平面図である。 開口部の位置及び収納室の態様についての第5の実施例を示すもので、収納室の近傍の水平平面図である。
以下、本発明の複数所帯対応住戸を有する集合住宅を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例の複数所帯対応住戸を有する集合住宅の平面図である。図示例では、複数階の集合住宅における1つの階に第1の住戸1と第2の住戸2との2つの住戸を設けた場合として示している。
前記第1の住戸1について説明すると、この第1の住戸1は、それぞれ個別住戸として利用可能な2つの居住スペース3、4を有する構造であり、第1の住戸1は、図1で右側の広い居住スペース3が主住戸3、左側の狭い居住スペース4がそれぞれ副住戸4となっている。主住戸3と副住戸4との間を仕切る界壁部分は、基本的にはRC界壁(鉄筋コンクリート界壁)6であるが、RC界壁6の中間部に、間隔をあけた同じ断面サイズの2つの室内RC柱7、7があり、その2つの室内RC柱7、7間が開口部mとされており、前記開口部mが撤去可能な乾式界壁8によって閉鎖されている。
図示例の室内RC柱7は、その幅方向(図1で左右方向)の主住戸3側の面(図1で右側の面)がRC界壁6の面と面一で、副住戸4側の面がRC界壁6の面から張り出しており、前記撤去可能な乾式界壁8は、対向する室内RC柱7、7の幅方向の副住戸4側の端部間に設置されている。
なお、本発明で乾式界壁とは、主としてせっこうボードを用いた壁であるが、コンクリート壁等のように水を使って施工する壁でないことを指す。また、以下の各図では、図面中で開口部を示す符号は、異なる箇所の開口部でも区別せずにすべて同じくmで示している。
前記主住戸3の間取りは、図示の通りであるが、居室がLDK12と2つの洋室13、14とを持つ2LDKである。LDK12のK部分は対面キッチン11である。15は浴室、16は洗面所、17はトイレ、18は玄関、19は可動間仕切り収納、20はベランダである。MBはメータボックス、CLはクローゼットを示す。
前記左側の副住戸4は居室(洋室31)が1つの1Kタイプである。11’は通路を兼ねる台所、15’は浴室、16’は洗面所、17’はトイレ、18’は玄関、20’はベランダである。
前記第2の住戸2も同様に、それぞれ個別住戸として利用可能な2つの居住スペース3’、4’を有する構造で、図1で左側の広い居住スペース3’が主住戸3’、右側の狭い居住スペース4’がそれぞれ副住戸4’となっているが、図示の通りこの第2の住戸2は第1の住戸1と対称的な間取りなので、第2の住戸2につての詳細説明は省略する。
本発明では前記の通り、前記2つの室内RC柱7、7間の副住戸4側の端部間を撤去可能な乾式界壁8で閉鎖するが、さらに、撤去可能な乾式界壁8(以下、場合により単に乾式界壁8という)の主住戸3側に当該乾式界壁8を壁面の一つとする収納室21を設けている。実施例では収納室21を主住戸3のLDK12のLD部分の隅に設けている。
一般に、収納室に居住者がいる時間はかなり少ないので、撤去可能な乾式界壁を壁面の一つとして配置された収納室の存在は、遮音性能の向上に実質的に寄与すると言うことができ、詳細構造は後述する乾式界壁の高い遮音性能と相俟って、良好な遮音性能を実現できる。
前記収納室21は、図2(イ)、(ロ)、(ハ)、及び図3〜図5にも示すように、2つの室内RC柱7間に設けられ、前記撤去可能な乾式界壁8に対向して、2つの室内RC柱7の幅方向の主住戸2側の端部間に扉(開き戸)25が設けられている。
28、29はコンクリートスラブ、30はフローリング、32は天井せっこうボード、33は下がり壁である。前記撤去可能な乾式界壁8は天井コンクリートスラブ29に達している。
なお、RC界壁や室内RC柱の面には壁クロスや化粧せっこうボード等を張り付けるが、それらの図示は省略した。
収納室21における撤去可能な乾式界壁8と対向する面に扉25を配置した構成は、乾式界壁8を撤去して収納室を通路とする際に、その通路を両居住スペース3、4間を行き来し易い通路とする上で好適である。
図示の通り、この収納室21は、四方が天井に達する面状体(天井に達する撤去可能な乾式界壁8、左右の室内RC柱7、7、扉25、下がり壁33)で囲まれた閉鎖空間とされている。
このように、収納室21の四方の面が天井に達する面状体で囲まれた閉鎖空間とされている構造は、収納室の四方の面の一部が例えば間仕切り構造等で天井との間に一般に隙間が生じる構造と比べて、収納室の遮音性能に対する寄与が一層高くなると言える。
なお、天井の仕上げとして図2では、せっこうボード32をコンクリートスラブ29に直張りした図としているが、天井の仕上げの構造は任意である。また、天井の高さ位置も扉高さ以上であれば、任意である。
また、床の仕上げも図2では、例えばフローリング30をコンクリートスラブ28に直張りした図としているが、床の仕上げの構造は任意である。また、床の高さ位置も任意である。
上述の撤去可能な乾式界壁8・収納室21の配置レイアウトは、各居住スペース3、4において乾式界壁8から伝わる音があまり気にならない位置でありながら、乾式界壁8を撤去して通路とした際に、各居住スペース間の行き来が円滑に行なわれ易い配置レイアウトである。
前記撤去可能な乾式界壁8は、図3〜図5に示すように、2つの室内RC柱7、7間の開口部mの上下部及び左右部に略コ字形断面の軽量鉄骨材からなる下地材(ランナー35、スタッド36)をコンクリート釘43で固定し、その下地材35、36に固定している。図3(ロ)に図3(イ)のD部を拡大して示し、図4(ロ)に図4(イ)のE部を拡大して示す。
図示例の撤去可能な乾式界壁8は、厚み方向両側に配置したせっこうボード37間にグラスウール(吸音材)38を充填した構造であり、片側はせっこうボード37の3重張り、反対側はせっこうボード37の二重張りである。いずれも最内側のせっこうボード37の周縁部をタッピングネジ44で下地材35、36に固定し、片側はその上に順次せっこうボード37を重ね張り用接着剤で接着固定し、反対側はその上のせっこうボード37を石膏系接着剤45で接着固定している。また、両側のせっこうボード37はいずれも、その上下端面及び左右端面に充填材、例えばウレタン系シール46、及びせっこう系充填材47を介在させている。
なお、図示例の撤去可能な乾式界壁8は、片側はせっこうボード37の三重張り、反対側は石膏系接着剤45で接着接合したせっこうボード37の二重張りであるが、両側とも同じく、2枚のせっこうボード間の中間層が、幅狭のせっこうボードの層と石膏系接着剤を塗布する層とが適宜のピッチで交互に配される態様の3層構造としてもよい。
上記の通り、撤去可能な乾式界壁8は、厚み方向両側に配置したせっこうボード37間にグラスウール(吸音材)38を充填した一般的な構造であるが、扉等では十分高い遮音性能を持たせることが困難であるのに対して、十分高い遮音性能を持たせることができる。
上記第1の住戸1における、2つの室内RC柱7、7間の開口部mが撤去可能な乾式界壁8でそれぞれ閉鎖された状態の各居住スペース3、4は関係法規による1つの住戸としての基準を満たす構造とされている。第2の住戸2も同様である。
2つの室内RC柱7、7間の開口部mを撤去可能な乾式界壁8で閉鎖した上述の状態は、主住戸3と左側の副住戸4とをそれぞれ別の所帯が使用する場合であるが、両者を1所帯のための1つの居住スペースとして使用する場合は、撤去可能な乾式界壁8を撤去する。図5は乾式界壁8を撤去して収納室21の部分を通路51とした状態を示す。
乾式界壁8を撤去する場合、通常は副住戸4側の賃貸の居住者が退去した状態であり、副住戸4側から撤去作業を行うことができる。したがって、主住戸3のオーナーは普段通りの生活をすることができる。
前記のように撤去可能な乾式界壁8が、2つの室内RC柱7、7間の開口部mの上下部及び左右部に軽量鉄骨材からなる下地材を固定し、この下地材に前記せっこうボードの周縁部をタッピングネジで固定した構造で、各室内RC柱7との縁切りが簡単であるから、撤去可能な乾式界壁を撤去する工事を簡単、かつ低コストで行なうことができる。また、工事期間も退去時に必要な原状回復とクリーニング作業を考慮しても、短期間、例えば1日で行うことができる。
上記第1の住戸1は、開口部mを撤去可能な乾式界壁8で閉鎖した状態では、2つの居住スペース(主住戸3、副住戸4)をそのまま個別住戸として利用可能である。したがって、その住戸1を購入したオーナーは、家族構成の変動に対応して、2つの居住スペースの一方に自分が居住し、他方の居住スペースを他の所帯に供することが可能となる。
例えば、結婚して夫婦二人だけの時にこの住戸1を購入した場合、自分らは主住戸3に住み副住戸4を賃貸に供することで、ローン返済が楽になり、例えば、子供が一人あるいは二人など産まれ、成長し例えば高校入学した頃には賃貸を止めて副住戸4を子供専用とし、子供が独立して高齢の親と同居するようになる場合には副住戸4を親の部屋とし、最終的に夫婦二人だけあるいは片方だけになった時は、自分たちは副住戸に住んで主住戸を賃貸に供する、等の使用態様が可能となり、経済的な余裕を維持しながら家族構成の変化に適切に対応可能となる。
上述の実施例では、第1の住戸1に主住戸3とその片側の副住戸4との2つの居住スペースを設けた場合であるが、主住戸と2つの副住戸とを設けて1つの住戸に3つの居住スペースを設けることも可能である。図示は省略するが、例えば、上述の実施例における主住戸3の図1で右側に、左側の副住戸4と対称的な間取りの副住戸を設けたり、あるいは、上述の実施例における主住戸3の図1で上側に別の副住戸(この場合は主住戸3の図1で上側の部分が異なった構造となる)を設けたりすることができる。
その場合は例えば、結婚して夫婦二人だけの時は、自分らは主住戸に住み両側の副住戸を賃貸に供し、例えば、子供が産まれ、成長し例えば高校入学した頃には、一方の副住戸のみ賃貸を継続して他方の副住戸を子供専用とし、また、高齢の親と同居するようになる場合には他方の副住戸も賃貸を止めて親の部屋とし、子供も独立し最終的に夫婦二人だけあるいは片方だけになった時は、一方の副住戸に住んで他方の副住戸と主住戸を賃貸に供する等、さらに多様な使用態様が可能となる。
また、本発明のように、開口部mを撤去可能な乾式界壁で閉鎖して単独の住戸として利用可能な状態にした居住スペースは、開口部を単に両側から施錠した扉などで閉鎖した構造等の場合と異なり、RC界壁に互いに行き来可能にし得る開口部が存在するという構造であることが外観には表れないので、例えば賃貸等によるその居住スペースの入居者あるいは入居検討者は、違和感なく通常の独立した住戸と受け止め、隣室から人が容易に入って来れるという感触で不安感を抱く恐れはない。
本発明は、鉄筋コンクリート造の集合住宅の設計において、RC界壁の一部に室内RC柱を設ける場合に適用されるが、そのような場合に、その室内RC柱を利用して収納室を設けることで、室内RC柱が目立たずすっきりした印象を与える効果がある。また、室内RC柱の近くの使い勝手の悪いスペースが収納室として活かされて、スペースの有効利用が図られる効果を奏する。
上述の実施例は、図1の間取り図に記載された部分のものであるが、以下の図6〜図9で説明する各実施例は図1に示した間取り図とは関係なく、単に収納室の部分のみについて示した実施例である。
図6(イ)、(ロ)は開口部mの位置及び収納室の態様についての第2の実施例を示すもので、(イ)は収納室の近傍の水平断面図、(ロ)は(イ)のF−F断面図である。
この実施例は、RC界壁6の中間部に間隔をあけた同じ断面サイズの2つの室内RC柱207、207があり、その2つの室内RC柱207、207間が開口部mとされている点では第1の実施例と同様であるが、室内RC柱207の幅(界壁幅方向寸法)が狭い場合である。また、図示例の室内RC柱207は、RC界壁206の幅方向の両側に均等に張り出している。
前記2つの室内RC柱207、207のそれぞれの図6(イ)で左側の側面から前記RC界壁206と直交する方向に延出する2つの壁部208b、208cと前記RC界壁206と平行な壁部208aとを有して平面視コ字形をなすコ字形乾式界壁200を設け、前記コ字形乾式界壁200の三つの壁部のうちの図示例では前記RC界壁206と平行な壁部208aを撤去可能な乾式界壁208としている。扉25は2つの室内RC柱207の前記撤去可能な乾式界壁208と反対側の端部間に設けて、内部を収納室221としている。なお、210はRC界壁206の上部のRC梁を示す。
なお、図示のようにRC界壁206と平行な乾式界壁208aを撤去可能な乾式界壁208とするのが適切であるが、RC界壁206と直交する方向に延出する壁部208b、208cの長さが長い場合、また、周囲の間取り状況によっては、前記壁部208b、208cのいずれかを撤去可能な乾式界壁とすることも可能である。
図7に開口部mの位置及び収納室の態様についての第3の実施例を示す。
この実施例は、開口部mが室内RC柱307とRC界壁306との間に形成されている場合である。
この実施例では、前記室内RC柱307の側面から前記RC界壁306と直交する方向に延出する壁部308bと、RC界壁306の端部から当該RC界壁306と直交する方向に延出する壁部308cと、前記RC界壁306と平行な壁部308aとを有して平面視略コ字形をなする略コ字形乾式界壁300を設け、前記略コ字形乾式界壁300の三つの壁部308a、308b、308cのうちの図示例ではRC界壁306と平行な壁部308aを撤去可能な乾式界壁308としている。
また、図示例の室内RC柱307は、RC界壁306の幅方向の片側に張り出しており、扉25をRC界壁306に揃えて設けて、内部を収納室321としている。
なお、図示のようにRC界壁306と平行な乾式界壁308aを撤去可能な乾式界壁308とするのが適切であるが、RC界壁306と直交する方向に延出する壁部308b、308cの長さが長い場合、また、周囲の間取り状況によっては、前記壁部308b、308cのいずれかを撤去可能な乾式界壁とすることも可能である。
図8に開口部mの位置及び収納室の態様についての第4の実施例を示す。
この実施例は、開口部mがRC外壁410に近い位置の室内RC柱407とRC外壁410との間に形成されている場合である。
この実施例では、前記室内RC柱407の側面からRC界壁406と直交する方向に延出する壁部408bと、前記RC界壁406と平行で前記RC外壁410に突き当たる壁部408aとからなるL形(図では逆L形)の乾式界壁400を設け、前記L形をなす2つの壁部408a、408bのうちの前記RC界壁406と平行な壁部408aを撤去可能な乾式界壁408としている。
また、図示例の室内RC柱407は、RC界壁406の幅方向の片側に張り出しており、扉25を室内RC柱407の張り出し側の面に揃えて設けて、内部を収納室421としている。
なお、図示のようにRC界壁406と平行な乾式界壁408aを撤去可能な乾式界壁408とするのが適切であるが、RC界壁406と直交する方向に延出する壁部408bの長さが長い場合、また、周囲の間取り状況によっては、前記壁部408bを撤去可能な乾式界壁とすることも可能である。
図9に開口部mの位置及び収納室の態様についての第5の実施例を示す。
この実施例は、開口部mがRC外壁510に近い位置の室内RC柱507とRC外壁510と一体のRC外壁部柱520との間に形成されている場合である。
この実施例では、前記室内RC柱507の側面からRC界壁506と直交する方向に延出する短い壁部508bと、前記RC界壁506と平行で前記外壁部RC柱520に突き当たる長い壁部508aとからなる略L形の乾式界壁500を設け、前記長い壁部508aを撤去可能な乾式界壁508としている。
また、図示例の室内RC柱507は、RC界壁506の幅方向の片側に張り出しており、扉25をこの室内RC柱507の張り出し側と反対側の面に揃えて設けて、内部を収納室521としている。
収納室における撤去可能な乾式界壁及び扉の配置パターンは、上述した各パターンに限らず、図示は省略するが、種々の変形例が可能である。
例えば、図1〜図5で説明した実施例の収納室21の場合、例えば図2(ハ)の平面図において、撤去可能な乾式界壁8と扉25の位置を反対に、すなわち、撤去可能な乾式界壁8を図2(ハ)で右側、扉25を左側に設置することもできる。
また、図6で説明した実施例の収納室221の場合も、図6(イ)の平面図において、撤去可能な乾式界壁208と扉25の位置を反対に、すなわち、撤去可能な乾式界壁208を図6(イ)で右側、扉25を左側に設置することもできる。
また、図7で説明した実施例の収納室321の場合も、撤去可能な乾式界壁308と扉25の位置を反対に、すなわち、撤去可能な乾式界壁308を図7で左側、扉25を右側に設置することもできる。
また、図8で説明した実施例の収納室421の場合も、撤去可能な乾式界壁408と扉25の位置を反対に、すなわち、撤去可能な乾式界壁408を図8で左側、扉25を右側に設置することもできる。
また、図9で説明した実施例の収納室521の場合も、撤去可能な乾式界壁508と扉25の位置を反対に、すなわち、撤去可能な乾式界壁508を図9で右側、扉25を左側に設置することもできる。
1 第1の住戸
2 第2の住戸
3 主住戸(居住スペース)
4 副住戸(居住スペース)
6、206、306、406,506 RC界壁
7、207、307、407,507 室内RC柱
8、208、308、408,508 撤去可能な乾式界壁
208a、208b、208c (コ字形乾式界壁の)壁部
308a、308b、308c (略コ字形乾式界壁の)壁部
200 コ字形乾式界壁
300 略コ字形乾式界壁
400 L形の乾式界壁
410 RC外壁
500 略L形の乾式界壁
510 RC外壁
520 RC外壁部柱
m 開口部
11 DK
11’(通路兼用)の台所
12 LDK
13、14 洋室
15、15’ 浴室
16、16’ 洗面所
17、17’ トイレ
18、18’ 玄関
19 可動間仕切り収納
20、20’ ベランダ
21、221、321、421、521 収納室
25 扉(開き戸)
28、29 コンクリートスラブ
30 フローリング
31 (副住戸4の)洋室
32 天井せっこうボード
33 下がり壁
35、36 下地材(軽量鉄骨材)
37 せっこうボード
38 グラスウール(吸音材)
43 コンクリート釘
44 タッピングネジ
45 石膏系接着剤
46 ウレタン系シール(充填材)
47 せっこう系充填材
51 通路
CL クローゼット
MB メーターボックス

Claims (9)

  1. 複数の住戸からなる集合住宅における少なくとも一部の住戸がそれぞれ個別住戸として利用可能な複数の居住スペースからなり、隣接する居住スペース間を仕切る界壁部分にRC界壁と外壁から離れた位置の室内RC柱と開口部とを有し、前記開口部は少なくとも撤去可能な乾式界壁を含む乾式界壁によって閉鎖され、前記乾式界壁の片側の居住スペースには、前記乾式界壁を壁面の一部とする収納室が設けられており、前記収納室は、開閉可能な開き戸又は引き戸を有することを特徴とする複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
  2. 前記開口部が2つの室内RC柱間にあり、前記2つの室内RC柱のそれぞれ柱幅端部間に前記撤去可能な乾式界壁を設けたことを特徴とする請求項1記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
  3. 前記開口部が2つの室内RC柱間にあり、前記2つの室内RC柱のそれぞれの側面から前記RC界壁と直交する方向に延出する2つの壁部と前記RC界壁と平行な壁部とを有して平面視コ字形をなすコ字形乾式界壁を設け、前記コ字形乾式界壁の三つの壁部のいずれか一つが撤去可能な乾式界壁とされたことを特徴とする請求項1記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
  4. 前記開口部が室内RC柱とRC界壁との間にあり、前記室内RC柱の側面から前記RC界壁と直交する方向に延出する壁部と、前記RC界壁の端部から前記RC界壁と直交する方向に延出する壁部と前記RC界壁と平行な壁部とを有して平面視略コ字形をなする略コ字形乾式界壁を設け、前記略コ字形乾式界壁の三つの壁部のいずれか一つが撤去可能な乾式界壁とされたことを特徴とする請求項1記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
  5. 前記開口部が室内RC柱とRC外壁との間にあり、前記室内RC柱の側面から前記RC界壁と直交する方向に延出する壁部と、前記RC界壁と平行で前記RC外壁に突き当たる壁部とからなるL形の乾式界壁を設け、前記L形をなす2つの壁部のいずれか一方が撤去可能な乾式界壁とされたことを特徴とする請求項1記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
  6. 前記開口部が室内RC柱と外壁部RC柱との間にあり、前記室内RC柱の側面から前記RC界壁と直交する方向に延出する短い壁部と、前記RC界壁と平行で前記外壁部RC柱に突き当たる長い壁部とからなる略L形の乾式界壁を設け、前記長い壁部が撤去可能な乾式界壁とされたことを特徴とする請求項1記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
  7. 前記撤去可能な乾式界壁は、厚み方向両側に配置したせっこうボード間に吸音材を充填した構造であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
  8. 前記開口部の上下部及び左右部に軽量鉄骨材からなる下地材を固定し、この下地材に前記せっこうボードの周縁部をタッピングネジで固定して前記撤去可能な乾式界壁を形成したことを特徴とする請求項7記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
  9. 前記収納室における前記開閉可能な開き戸又は引き戸が、前記撤去可能な乾式界壁と対向する面に配置されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
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