JP5489185B2 - 複数所帯対応住戸を有する集合住宅 - Google Patents
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Description
したがって、例えば図1における単位住居エリアM1の場合、仕切構造体PWの家具部ML−S、ML−Mを除去し開口部のドアDRを残した状態(図6)では、単位住居エリアM1は、ドアDRを行き来することができて、全体が広い1つの住居を構成するので、大家族に対応できる。開口部を仕切構造体PWで閉鎖した時(家具部ML−S、ML−Mを配置した時(図4))は、単位住居エリアM1が2つの個別住居エリアM1A、S1に分割される(図2)。
このように、単位住居エリアを例えば2つの個別住居エリアに分割しまた元に復帰させることができるとともに、十分な防音機能が確保されて、ライフサイクルに従って単位住居エリアの一部を独立した個別住居とし、また元の単位住居エリアに復帰させることが実際的に可能となるというものであり、家族構成の変動に対応することができ、また、使用しない個別住居エリアは賃貸に供することができる。
この構造では、前記出入り口3dを通行可能な状態にするか閉鎖パネル5a、5b等で閉鎖するかで、家族構成の変動に対応することができる。
特許文献3の集合住宅(建築物)は、特許文献3における図1〜図5及び図中の符号を用いて説明すると、マンション等の集合住宅において、家族用住戸Aに隣接して、この家族用住戸Aに比し台所、便所、浴室などの一部が欠如した小面積かつ低機能の小住戸Bを配設し、家族用住戸と小住戸を区画する壁13に開口部10を設け、この開口部10に開閉戸や壁板14を着脱自在に設けるというものである。
この特許文献3の構造も、開閉戸や壁板14を着脱することにより、特許文献2と同様に家族構成の変動に対応することができる。
また、ドア部と家具部とからなる仕切構造体PWの構造は、家具部が特殊形状となることもあって複雑であり、施工コストが高くなる。また、ドアに十分な遮音性能を設定すると、その点でもコストアップになる。
また、1つの単位住居エリアとして使用する際に、家具をどう処理するかが困難と思われる。
また、家具部は備え付けになるが、家具の種類や構造に対する居住者の必要性や好みは多様なので、居住者にマッチしないケースが多々あると思われる。また、例えば実施例として記載しているマガジンラックでは十分な遮音性能を発揮できないと思われるし、遮音性能が期待できそうなタンス等の厚みのある家具では、その場所に配置することが不適切となる可能性が高い。このように、仕切構造体PWとして家具を配置することには、多くの制約が付き纏う。
また、開口部から取り外した閉鎖パネルを収納する閉鎖パネル専用収納部が必要となることも、種々の面でデメリットと言える。
上記特許文献2の集合住宅におけるも問題は、特許文献3においても全く同様である。
請求項2は、請求項1の集合住宅において、前記撤去可能な乾式界壁を撤去するとともにその撤去部分の補修をするのみで、他の箇所の改造を必要とせずに、前記2つの居住スペースが1所帯のための1つの居住スペースとなることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2の集合住宅において、前記収納室の床面が、前記片側の居住スペースにおける前記洋室の床面及び前記反対側の居住スペースにおける前記洋室の床面と同レベルであり、前記撤去可能な乾式界壁を撤去して前記収納室の部分を住戸内通路とした時に、前記両側の洋室との間に段差のない通路が形成されることを特徴とする。
前記「内部を上下二段に仕切る中板を持たない構造」の収納室とは、いわゆる「押入れ」を除くことを意味する。
請求項10は、請求項1〜8のいずれか1項の集合住宅において、前記居住スペースが2つであり、居住スペースの広い主居住スペースの片側に狭い副居住スペースが配置されていることを特徴とする。
例えば、購入時の夫婦二人だけの家庭に、子供が例えば何人か生まれ、あるいは親を引き取り、子供らが成長し、また、やがて結婚等で独立する等して、最終的に夫婦二人だけの老後生活になる等のように、購入時には適切な広さでも、家族構成の変動により、その居住スペースの広さが合わなくなるような場合に、購入当初は一部の居住スペースを賃貸に供し、家族が多くなった時には、賃貸を止めRC界壁の開口部の乾式界壁を撤去して、全体を広い居住スペースとし、夫婦二人だけの老後生活になった時は、また、開口部に乾式界壁を造り付けるという対応をすることが可能となり、経済的な面で有効に使用できる。
請求項5のように、RC界壁がRC外壁に突き当たる部分に開口部としてそこに撤去可能な乾式界壁を設けた場合も、収納室の四面の一つがRC壁(RC外壁)であるから、収納室の存在で十分高い遮音性能を持たせることができる。
また一般に、収納室に居住者がいる時間はかなり少ないので、乾式界壁の片側に配置された収納室の存在は、遮音性能の向上に実質的に寄与すると言うことができ、乾式界壁の高い遮音性能と相俟って、良好な遮音性能を実現できる。
また、収納室における乾式界壁と直角をなす2つの面の少なくとも一方が他の室との境界壁である構造とした場合は、境界壁でさらに遮音されることになるので、収納室の遮音性能に対する寄与を一層高くすることができる。
請求項10のように、居住スペースが2つの場合に、1つの居住スペースを広い間取りとして主住戸とし、その片側の居住スペースを狭い間取りとして副住戸とすると、居住スペースが3つの場合ほどではないが、家族構成の変動その他の事情に対応する上で、フレキシビリティを有する。
なお、図1で壁のハッチングは省略したが、撤去可能な乾式界壁8、9の部分には区別し易いようにハッチングを施している。
図1で左側の副住戸4は居室(洋室31)が1つの1Kタイプである。11’は通路を兼ねる台所、15’は浴室、16’は洗面所、17’はトイレ、18’は玄関、19’はクローゼット、20’はベランダである。
図1で右側の副住戸5は、前記左側の副住戸4と同じく居室(洋室41)が1つの1Kタイプであり、間取りは若干の違いはあるが概ね副住戸4と対称的な間取りである。すなわち、通路を兼ねる台所11’、浴室15’、洗面所16’、トイレ17’、玄関18’はほぼ対称的である。クローゼット19”、ベランダ20”は若干異なる。
MBはメータボックスである。
図1で左側の収納室21Aの乾式界壁8は、左側の副住戸4の洋室31におけるクローゼット19’に隣接する隅に、右側の収納室21Bの乾式界壁9は、右側の副住戸5の洋室41における台所11’からの出入り口(扉)の近くに面している。
一般に、収納室に居住者がいる時間はかなり少ないので、撤去可能な乾式界壁を壁面の一つとして配置された収納室の存在は、遮音性能の向上に実質的に寄与すると言うことができ、詳細構造は後述する乾式界壁の高い遮音性能と相俟って、良好な遮音性能を実現できる。
また、撤去可能な乾式界壁8と直角をなす2つの面の両方が他の室との境界壁26、27である構造は、境界壁でさらに遮音されることになるので、収納室の遮音性能に対する寄与を高くすることに繋がる。
このように、収納室21Aの四方の面が天井に達する面状体で囲まれた閉鎖空間とされている構造は、収納室の四方の面の一部が例えば間仕切り構造等で天井との間に一般に隙間が生じる構造と比べて、収納室の遮音性能に対する寄与が一層高くなると言える。
なお、天井の仕上げとして図2では、せっこうボード32をコンクリートスラブ29に直張りした図としているが、天井の仕上げの構造は任意である。また、天井の高さ位置も扉高さ以上であれば、任意である。
また、床の仕上げも図2では、例えばフローリング30をコンクリートスラブ28に直張りした図としているが、床の仕上げの構造は任意である。また、床の高さ位置も任意である。
図示例の撤去可能な乾式界壁8は、厚み方向両側に配置したせっこうボード37間にグラスウール(吸音材)38を充填した構造であり、片側はせっこうボード37の3重張り、反対側はせっこうボード37の二重張りである。いずれも最内側のせっこうボード37の周縁部をタッピングネジ44で下地材35、36に固定し、片側はその上に順次せっこうボード37を重ね張り用接着剤で接着固定し、反対側はその上のせっこうボード37を石膏系接着剤45で接着固定している。また、両側のせっこうボード37はいずれも、その上下端面及び左右端面に充填材、例えばウレタン系シール46、及びせっこう系充填材47を介在させている。
なお、図示例の撤去可能な乾式界壁8は、片側はせっこうボード37の三重張り、反対側は石膏系接着剤45で接着接合したせっこうボード37の二重張りであるが、両側とも同じく、2枚のせっこうボード間の中間層が、幅狭のせっこうボードの層と石膏系接着剤を塗布する層とが適宜のピッチで交互に配される態様の3層構造としてもよい。
また、RC界壁6の両面に木下地48を介在させて例えばクロス張りせっこうボード49を張り付けている。撤去可能な乾式界壁8の部分は乾式界壁8のサイズに合わせた同じくクロス張りせっこうボード50を張り付けている。
乾式界壁8を撤去する場合、通常は副住戸4側の賃貸の居住者が退去した状態であり、副住戸4側から撤去作業を行うことができる。したがって、主住戸3のオーナーは普段通りの生活をすることができる。
前記のように撤去可能な乾式界壁8が、RC界壁6の開口部mの上下部及び左右部に軽量鉄骨材からなる下地材を固定し、この下地材に前記せっこうボードの周縁部をタッピングネジで固定した構造で、RC界壁との縁切りが簡単であるから、撤去可能な乾式界壁を撤去する工事を簡単、かつ低コストで行なうことができる。また、工事期間も退去時に必要な原状回復とクリーニング作業を考慮しても、短期間、例えば1日で行うことができる。
乾式界壁8を撤去する際には、図5に示すように、RC界壁6の開口部mの左右の内面に例えばせっこうボード52を貼り付ける等し、乾式界壁8の下端部跡にフローリングを施す等して、修復する。
例えば、結婚して夫婦二人だけの時にこの住戸1を購入した場合、自分らは主住戸3に住み両側の副住戸4、5を賃貸に供することで、ローン返済が楽になり、例えば、子供が一人あるいは二人など産まれ、成長し例えば高校入学した頃には、一方の副住戸のみ賃貸を継続して他方の副住戸を子供専用とし、また、高齢の親と同居するようになる場合には他方の副住戸も賃貸を止めて親の部屋とし、子供も独立し最終的に夫婦二人だけあるいは片方だけになった時は、一方の副住戸に住んで他方の副住戸と主住戸を賃貸に供する、等の使用態様が可能となり、経済的な余裕を維持しながら家族構成の変化に適切に対応可能となる。
この収納室21Bのように、撤去可能な乾式界壁8に対向する面が他の室との境界壁である構造は、収納室の遮音性能に対する寄与が若干高いと言うことができる。
そして、主住戸3’と副住戸5’との間のRC界壁7’、このRC界壁7’の開口部m’を閉鎖する撤去可能な乾式界壁9’及び収納室21B’は、第1の住戸1における主住戸3と右側の副住戸5との間のRC界壁7、開口部m、撤去可能な乾式界壁9及び収納室21Bと共通であり、詳細説明は省略する。なお、図1におけるMBはメーターボックスを示す。
この収納室21Cは、上記実施例の収納室21Aと同じく扉を撤去可能な乾式界壁8と対向する位置に設けているが、扉までの距離を長くし、かつ、前記乾式界壁8と直角をなす2つの境界壁(室内用壁)54、55のうちの一方の境界壁54を後退させて、広い収納室としたものである。
この場合、撤去可能な乾式界壁8を撤去して通路とした際には、後退させた部分は通路に面する棚s等として残る。なお、図6におけるRC界壁6の右側のLDK12等の間取りは図1とは若干異なる。この広い収納室21Cは、家族全員分の衣料を収納できるファミリークローゼットとして好適である。
この収納室21Dは、上記実施例の収納室21Aと同じく扉を撤去可能な乾式界壁8と対向する位置に設け、かつ、前記乾式界壁8と直角をなす2つの面の一方は他の室との境界壁56であるが、他方の面が奥まった位置で他の室との境界壁57となっている。
すなわち、収納室21Dが扉から入ると片側に広がった広い収納室となっている。この収納室21Dは例えばパントリー(食料品貯蔵庫)等の用途を想定している。なお、図7におけるRC界壁6の右側のDK11(LDK12)等の間取りは図1とは若干異なる。
この収納室21Eは、図1におけるクローゼット19’の位置を図1で下方にずらした場合に、クローゼット19’の台所11’側に設けた開口部mを撤去可能な乾式界壁8で閉鎖して形成したもので、収納室21Eは、前記乾式界壁8と対向する扉までの距離を十分長くし、かつ、乾式界壁8と直角をなす2つの境界壁58、59のうちの一方の境界壁58の扉側の近傍を後退させて、広い収納室としたものである。
この場合、撤去可能な乾式界壁8を撤去して通路とした際には、後退させた部分は通路に面する棚s等として残る。なお、図8におけるRC界壁6の右側のLDK12等の間取りは図1とは異なる。この広い収納室21Eも、家族全員分の衣料を収納できるファミリークローゼットとして好適である。
また、この場合、撤去可能な乾式界壁8が、居住者が日頃在室していることが多いLDK12や洋室31内にない点で、かなり大きな物音に対しても、乾式界壁8を通して伝わる音が気になることは比較的少ないと言える。
本発明は、図9(イ)、(ロ)にそれぞれ示す実施例のように、撤去可能な乾式界壁108を開口部mに有するRC界壁106が、平面視段差状屈曲部Kを有するRC界壁106である場合にも適用できる。前記段差状屈曲部Kとは、段差部106aと、この段差部106aに隣接する両側の段差隣接部106b、106cとからなる部分を指す。
いずれの実施例においても、収納室21C、21Dは前記段差状屈曲部Kの段差部106aを内壁面の一部としているが、図9(イ)の実施例では、撤去可能な乾式界壁108を段差状屈曲部Kの段差部106aに隣接する一方の段差隣接部106bに設けた開口部mに形成している(開口部mの両端をそれぞれmで示している)。
一方、図9(ロ)の実施例では、撤去可能な乾式界壁108を段差部106aに設けた開口部mに形成している。
上記のように、いずれの実施例でも収納室21C、21Dは、すくなくとも段差状屈曲部Kの段差部106aを内壁面の一部とする。そして、収納室21Cは、段差隣接部106bを撤去可能な乾式界壁108とし、収納室21Dは段差部106aを撤去可能な乾式界壁108としている。
また、収納室21Cは、撤去可能な乾式界壁108と段差部106aとこの段差部106aに対向する室内用壁161と撤去可能な乾式界壁108に対向する扉25とで形成され、収納室21Dは、撤去可能な乾式界壁108と一方の段差隣接部106bと撤去可能な乾式界壁108に対向する室内用壁161と前記の段差隣接部106bに対向する扉25とで形成されている。
なお、他方の段差隣接部106c側に開口部を設け、その開口部に撤去可能な乾式界壁を形成して、その撤去可能な乾式界壁を内壁面とする収納室を形成してもよい。
RC界壁106の両面に木下地48を介在させて例えばクロス張りせっこうボード49を張り付けている。撤去可能な乾式界壁108の部分は乾式界壁108のサイズに合わせた同じくクロス張りせっこうボード50を張り付けている。前記室内用壁161の構造は、図4における室内用壁26と概ね共通である。
そして、収納室21Eは前記撤去可能な乾式界壁208とRC外壁200とこのRC外壁200に対向する室内用壁261と前記撤去可能な乾式界壁208に対向する扉25とで形成されている。
RC外壁200の内外面の仕上については、内面には木下地201を介して、前記せっこうボード37と同様なせっこうボード202を貼り付け、外面にはタイル貼りや塗装等の外部に適した外部仕上材203を施工している。
この場合、前記コ字形乾式界壁310の三つの壁部310a、310b、310cの一つを撤去可能な乾式界壁とし、RC界壁306の前記開口部mに扉25又は引き戸を設けて、前記コ字形乾式界壁310の内側部分を収納室21Fとする。
図示例では、開口部mの両側からRC界壁306と直角に延出する二つの壁部310a、310cを固定乾式界壁310a、310cとし、RC界壁306と平行な壁部310bを撤去可能な乾式界壁308としている。
また、撤去可能な乾式界壁308(310b)自体は、図4、図10、図12の撤去可能な乾式界壁8、108、208と同じ構造であるが、その両端部を前記固定乾式界壁310a、310cの先端部に対する接合は、撤去可能な乾式界壁308の両側の端面に、接着性能を有する充填材、例えば例えばウレタン系シール46、及びせっこう系充填材47を介在させて、接着固定している。
なお、開口部mの両側からRC界壁306と直角に延出する二つの壁部310a、310bの一方(例えば壁部310a)を開口部とし、その開口部に撤去可能な乾式界壁を形成してもよい。
また、実施例では、RC界壁の開口部の高さが通常の扉の高さ程度であるが、居住者の出入りに支障がない範囲で任意であり、天井側のコンクリートスラブ29に達する高さの開口部とすることも可能である。開口部の幅も居住者の出入りに支障がない範囲で任意であるが、必要以上に広くしない。
また、乾式界壁の構造は実施例のものに限らず、種々の構造を採用できる。例えば、吸音材はグラスウールに限らず、種々の吸音材を用いることができ、また、厚み方向両側のせっこうボードの張り合わせ枚数も実施例の2枚及び3枚に限らず、適宜選択することができ、また、界壁として用いる材料としてせっこうボード以外に適切な材料であれば、そのボード材を用いることができる。
また、撤去可能な乾式界壁をRC界壁に取り付ける手段は、軽量鉄骨材を介在させることが最も適切であるが、RC界壁の開口部から撤去する工事が容易であり、かつ、再度開口部に取り付けることが容易な接合構造であれば、採用することができる。
2 第2の住戸
3 主住戸(居住スペース)
4、5 副住戸(居住スペース)
6、7 RC界壁
m、m’ 開口部
8、9 撤去可能な乾式界壁
11 DK
11’(通路兼用)の台所
12 LDK
13、14 洋室
15、15’ 浴室
16、16’ 洗面所
17、17’ トイレ
18、18’ 玄関
19、19’、19” クローゼット
20、20’、20” ベランダである。
21A、21B 収納室
25 扉(開き戸)
26、27 境界壁(室内用壁)
28、29 コンクリートスラブ
30 フローリング
31 (副住戸4の)洋室
32 天井せっこうボード
33 下がり壁
35、36 下地材(軽量鉄骨材)
37 せっこうボード
38 グラスウール(吸音材)
41 (副住戸5の)洋室
43 コンクリート釘
44 タッピングネジ
45 石膏系接着剤
46 ウレタン系シール(充填材)
47 せっこう系充填材
48 木下地
49、50 化粧せっこうボード
51 通路
52 せっこうボード
54、55、56、57、58、59 境界壁(室内用壁)
106、206、306 RC界壁
106a 段差部
106b、106c 段差隣接部
108、208、308 撤去可能な乾式界壁
21C、21D、21E、21F 収納室
201 木下地
202 せっこうボード
203 外部仕上材
161、261 室内用壁
310 コ字形乾式界壁
310a、310c (開口部の両側からRC界壁と直角に延出する)壁部
310b (RC界壁と平行な)壁部
Claims (11)
- 複数の住戸からなる集合住宅における少なくとも一部の住戸がそれぞれ個別住戸として利用可能な複数の居住スペースからなり、隣接する居住スペース間は一部に開口部を有するRC界壁で仕切られ、前記開口部は、撤去可能な乾式界壁によって閉鎖され、前記乾式界壁の片側の居住スペースには、前記乾式界壁を壁面の一つとする収納室が設けられており、前記収納室は、内部を上下二段に仕切る中板を持たない構造であって、前記片側の居住スペースの洋室に面する開閉可能な開き戸又は引き戸を有し、
前記撤去可能な乾式界壁は前記収納室のある側と反対側の居住スペースにおける洋室に面し
前記撤去可能な乾式界壁を撤去した時には、前記収納室の部分が住戸内通路となって前記撤去可能な乾式界壁を挟む2つの居住スペースが1所帯のための1つの居住スペースとなることを特徴とする複数所帯対応住戸を有する集合住宅。 - 前記撤去可能な乾式界壁を撤去するとともにその撤去部分の補修をするのみで、他の箇所の改造を必要とせずに、前記2つの居住スペースが1所帯のための1つの居住スペースとなることを特徴とする請求項1記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
- 前記収納室の床面が、前記片側の居住スペースにおける前記洋室の床面及び前記反対側の居住スペースにおける前記洋室の床面と同レベルであり、前記撤去可能な乾式界壁を撤去して前記収納室の部分を住戸内通路とした時に、前記両側の洋室との間に段差のない通路が形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
- 前記片側の居住スペースにおける前記洋室、又は、前記反対側の居住スペースにおける前記洋室の少なくとも一方がリビングルームであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
- 前記撤去可能な乾式界壁が、RC外壁に突き当たる態様のRC界壁におけるRC外壁に突き当たる部分に設けられ、前記収納室は前記撤去可能な乾式界壁及びRC外壁を内壁面とする態様で形成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
- 前記撤去可能な乾式界壁は、厚み方向両側に配置したせっこうボード間に吸音材を充填した構造であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
- 前記開口部の上下部及び左右部に軽量鉄骨材からなる下地材を固定し、この下地材に前記せっこうボードの周縁部をタッピングネジで固定して前記撤去可能な乾式界壁を形成したことを特徴とする請求項6記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
- 前記収納室における前記開閉可能な開き戸又は引き戸が、前記撤去可能な乾式界壁と対向する面に配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
- 前記居住スペースが3つであり、そのうちの1つの居住スペースを広い間取りとして主住戸とし、その両側の居住スペースを狭い間取りとして副住戸としたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
- 前記居住スペースが2つであり、居住スペースの広い主居住スペースの片側に狭い副居住スペースが配置されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
- 複数の住戸からなる集合住宅における少なくとも一部の住戸がそれぞれ個別住戸として利用可能な複数の居住スペースからなり、隣接する居住スペース間は一部に開口部を有するRC界壁で仕切られ、前記開口部は、その両側から前記RC界壁と直角に延出する二つの壁部と前記RC界壁と平行な壁部との三つの壁部を有して平面視コ字形をなすコ字形乾式界壁によって閉鎖されるとともに、前記コ字形乾式界壁の三つの壁部の一つが撤去可能な乾式界壁とされ、前記RC界壁の前記開口部に、片側の居住スペースの洋室に面する開閉可能な開き戸又は引き戸を設けて、前記コ字形乾式界壁の内側部分を、内部を上下二段に仕切る中板を持たない構造の収納室としてなり、
前記撤去可能な乾式界壁は前記開き戸又は引き戸のある側と反対側の居住スペースにおける洋室に面し、
前記撤去可能な乾式界壁を撤去した時には、前記収納室の部分が住戸内通路となって前記撤去可能な乾式界壁を挟む2つの居住スペースが1所帯のための1つの居住スペースとなることを特徴とする複数所帯対応住戸を有する集合住宅。
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