JP5663119B2 - 間仕切壁の目透し目地構造及びその施工方法 - Google Patents

間仕切壁の目透し目地構造及びその施工方法 Download PDF

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本発明は、間仕切壁の目地構造及びその施工方法に関するものであり、より詳細には、中高層建築物の戸境壁、界壁又は耐火区画壁等として施工される高性能遮音壁の目透し目地構造及びその施工方法に関するものである。
建築物の間仕切壁には、防火性能、耐火性能、遮音性能、防振性能、振動絶縁性能、断熱性能、防犯性能等の各種性能が要求されるが、間仕切壁の遮音性能は、各住居又は各室の独立性及び居住性を確保する上で近年殊に重視される傾向がある。
集合住宅等の中高層建築物において間仕切壁として施工される非耐力壁として、石膏ボード、珪酸カルシウム板等の内装ボード材を軽量形鋼の鋼製スタッド(間柱)に取付けてなる中空且つ軸組構造の乾式間仕切壁や、補強リブ等を有する内装ボード材を自立させ、鋼製スタッドの間柱を省略した構造(一般にノンスタッド構造又はスタッドレス構造と呼ばれる。)の中空の乾式間仕切壁が知られている。このような乾式工法の間仕切壁は、施工容易性及び建築物軽量化等の観点より有利であり、中高層建築物の戸境壁、界壁又は耐火区画壁等の壁体として広く普及している。
本出願人は、このような軽量乾式間仕切壁に関し、極めて遮音性が高い高性能遮音壁、型式A−2000・WI を開発し、既に実用化している。この壁体は、壁厚約140mmの乾式間仕切壁であるにもかかわらず、厚さ260mmのコンクリート壁の遮音性能に匹敵する遮音性能(遮音性能:TL−56)を発揮することが知られている。この高性能遮音壁(型式A−2000・WI)は、高い遮音性能を要する集合住宅やホテル等の界壁、殊に高層又は超高層の集合住宅又はホテル等の界壁として好ましく施工されており、その高い遮音性能故に、間仕切壁の軽量性による建築構造負荷の軽減や、工期の短縮等の効果と相俟って、極めて顕著な優位性を有する。なお、本明細書において、「高性能遮音壁」の用語は、TL−40以上の遮音性能を有する軽量間仕切壁を意味するものとする。
図12及び図13は、上記高性能遮音壁(A−2000・WI)と建築物の構造躯体との接合部の構成を示す縦断面図及び横断面図である。
乾式工法の間仕切壁1は、床スラブ等の床構造体F1上に固定された下部ランナ2と、アンカー等によって上階の梁Bの下端面Baに固定された上部ランナ3と、上下のランナ2、3の間に垂直に建込まれた間柱4、7とから構成される。間柱4は、軽量形鋼の鋼製スタッドからなり、壁芯に沿って千鳥配列に配置される。間仕切壁1の終端部に配置された間柱7は、壁体Wの壁面Waに近接又は接触した状態で上下のランナ2、3に支持され、垂直に立設される。間仕切壁内の中空層には断熱・吸音材15が配設される。
下張り面材5として、厚さ21mmの強化石膏ボードがビスによって間柱4に固定され、上張り面材6として、厚さ9.5mmの硬質石膏ボードがステープル及び接着剤によって下張り面材5の外側面に固定される。
間仕切壁1の終端部及び上端部が、建築物の構造躯体を構成する鉄筋コンクリート構造の壁体W及び梁Bに突付けられる。下張りシール材8、9が、下張り面材5の端部と壁面Wa、下端面Ba及び床面Faとの間に充填され、上張りシール材11が、上張り面材6の端部と壁面Wa、下端面Ba及び床面Faとの間に充填される。例えば、下張りシール材8としてロックウールフェルトが使用され、下張りシール材9及び上張りシール材11としてウレタン樹脂系シーリング材が使用される。このような異種の下張りシール材8、下張りシール材9及び上張りシール材11によって間仕切壁の周囲の面材端部を気密処理する構成は、本出願人の出願に係る特願平9−169689号(特開平11−1976号公報)等に記載されている。
上張り面材6、上張りシール材11、壁面Wa及び下端面Baの表面(室内側表面)には、必要に応じてパテ処理等の下地処理が施された後、塗装又はクロス貼り等の内装仕上が施され、連続する内装仕上材料10が室内側壁面等に積層される。上張り面材6の表面に塗着し又は貼着した塗膜又はクロスは、入隅部分の上張りシール材11の表面において連続し、入隅部分から壁面Wa及び下端面Baに更に連続する。
しかしながら、このように間仕切壁と構造躯体とが接合する入隅部分に配置された上張りシール材11の部分又はその近傍においては、塗膜又はクロスにクラック又は捩れ等が発生し易いことが、本発明者の調査によって判明した。これは、建築物に作用する地震力、風圧等の外力による構造躯体の挙動と間仕切壁の挙動とが相違し、このような異種構造体(乾式間仕切壁と構造躯体)の挙動の相違に起因する変形又は変位が異種構造接合部の入隅部分に集中した結果、或いは、入隅部分に施工されたシール材が異種構造体の挙動の相違を積極的に吸収した結果であると考えられる。なお、本明細書において、「構造躯体」は、鉄筋コンクリート構造、鉄骨構造又は鉄骨鉄筋コンクリート構造の柱、壁(乾式間仕切壁を除く。主に耐力壁等。)、床、梁、基礎、或いは、これらの部位と構造的に連続し又は一体化したコンクリート部分、鉄骨部分又は鋼材等を意味するものとする。
図13に示すような壁体接合部の入隅部分は、互いに交差又は直交する方向に延びる間仕切壁1と非耐力壁との接合部又は交差部においても同様に形成される。このような接合部又は交差部の入隅部分にも又、壁体の方向性の相違(異方性)により、塗膜又はクロスにクラック又は捩れ等が発生し易いことが本発明者の調査により更に判明した。これは、壁体の挙動の相違や、乾燥収縮等の経年変化、或いは、過渡的な熱伸縮等の影響によるものと考えられる。なお、非耐力壁は、乾式工法の軽量間仕切壁や、耐力壁以外の鉄筋コンクリート壁等を含む。
図14及び図15は、このようなクラック又は捩れ等の対策を示す間仕切壁接合部の縦断面図及び横断面図である。図14及び図15には、図12及び図13に示す間仕切壁の終端部及び上端部に目透し目地を形成した間仕切壁構造が示されている。
図14に示す間仕切壁1は、上張り面材6と壁面Wa又は下端面Baとの接合部に目透し目地Jを形成した構成を有する。目透し目地Jは、上張りシール材11の施工を省略することにより形成される。
図15に示す間仕切壁1は、重ね張り面材12を上張り面材6の室内側に更に重ね張りし、目透し目地Jを重ね張り面材12と壁面Wa又は下端面Baとの接合部に形成した構造を有する。
いずれの目透し目地Jにおいても、壁面等の内装仕上材料10は目地内に延入し、図14及び図15に示す如く目地底面に延在する。
特開平11−1976号公報
図14に示す目地構造の乾式間仕切壁によれば、間仕切壁及び構造躯体の内装仕上材料は目地内に延入しており、従って、内装仕上材料のクラック又は捩れ等は目地内に発生するので、内装仕上材料のクラック又は捩れ等が発生したとしても、室内側からは目視困難であり、建築意匠上の弊害等は生じない。しかし、このような間仕切壁においては、目透し目地の部分の遮音欠損により、間仕切壁の遮音性能が比較的大きく低下することが判明した。
図16は、図14に示す間仕切壁の遮音性能を示す性能線図である。図16には、遮音性能TL−40、45、50、55、60の各基準曲線が参考として破線で示されている。
図16に示すように、乾式間仕切壁の端部と構造躯体との間に目透し目地を形成した間仕切壁(図14)の遮音性能は、1000Hz〜4000Hzの周波数域において顕著に低下する。即ち、前述の如く上張りシール材を上張り面材と構造躯体との間に施工した高性能遮音壁(図12及び図13)は、TL−56の遮音性能を発揮するのに対し、上張り面材と構造躯体との間に目透し目地を形成した間仕切壁(図14)では、高周波数域における遮音性能の低下によりTL−51の遮音性能を発揮し得るにすぎない。
他方、図15に示すように重ね張り面材を更に重ね張りした間仕切壁によれば、塗膜又はクロスのクラック又は捩れ等の問題を回避することができ、しかも、遮音欠損に起因した遮音性能低下の問題も生じない。しかし、この構成の間仕切壁においては、重ね張り面材が付加的に壁面に積層されるので、壁厚の増大、各室の有効床面積の減少、材料費及び施工費の高額化、現場資材の増加、工期の長期化等の問題が生じる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、付加的な重ね張り面材の積層を要することなく、目地部の遮音欠損に起因した遮音性能低下を防止し得る目透し目地構造及びその施工方法を提供することにある。
上記目的を達成すべく、本発明は、床構造体上に垂直に建込まれた建築用面材によって壁面を形成する間仕切壁の目透し目地構造において、
目透し目地を形成すべき位置に形成され且つ該目透し目地が延びる方向に連続する隙間の中に目地底を形成する帯状目地底部と、該目地底部に連接し且つ前記隙間の各側の屋内側表面又は室内側表面に着座する第1及び第2脚部とを備えた一体的な目地材と、
前記隙間内において前記目地底部から間隔を隔てて該目地底部の背後に配置され、前記隙間を該隙間の背後空間から密閉するシール材又は下地材と、
前記目地底部の背面と前記シール材又は下地材との間に形成され且つ前記目地底部と平行に延びる隠蔽空気層とを有することを特徴とする間仕切壁の目透し目地構造を提供する。
本発明は又、床構造体上に垂直に建込まれた建築用面材によって壁面を形成した間仕切壁に目透し目地を形成する目透し目地の施工方法において、
目透し目地を形成すべき位置に形成され且つ前記目透し目地が延びる方向に連続する隙間の底部分をシール材又は下地材によって該隙間の背後空間から密閉し、
前記シール材又は下地材と平行に延びる目地底を前記隙間の中に形成する帯状目地底部と、該目地底部に連接する第1及び第2脚部とを有する一体的な目地材を使用し、前記目地底部を前記隙間内に挿入し且つ前記第1及び第2脚部を前記隙間の両側の屋内側表面又は室内側表面に着座せしめて、前記方向に連続的に延びる隠蔽空気層を前記目地底部と前記シール材又は下地材との間に形成し、
前記第1脚部及び第2脚部を前記壁面の内装仕上材料によって被覆することを特徴とする目透し目地の施工方法を提供する。
本発明の上記構成によれば、目地材は、目地底部によって目地底を目地内に形成するとともに、目地底部とシール材又は下地材との間に隠蔽空気層を形成する。壁面の内装仕上材料は、脚部の表面から目地内に延入する。内装仕上材料のクラック又は捩れ等が、目地底部の変形又は変位により目地内に発生したとしても、室内側からは目視困難であり、建築意匠上の弊害等は生じない。所望により、内装仕上材料を目地内において予め分割することも可能である。
本発明者の遮音性能試験によれば、上記目地構造によって高性能遮音壁(型式A−2000・WI)の異種構造体接合部に目透し目地を形成した場合、目透し目地の形成に伴う遮音欠損はほとんど生じないことが認められた。従って、本発明によれば、遮音欠損を実質的に生じさせずに、異種構造体接合部に目透し目地を形成することができる。また、このような遮音性能試験の結果より明らかなとおり、本発明の目地構造は、間仕切壁同士の接合部や、間仕切壁の平坦な連続壁面に形成された目透し目地の遮音欠損を防止する上でも有効に機能する。
他の観点より、本発明は、建築物の屋内側表面又は室内側表面に目透し目地を形成する目透し目地構造において、
前記目透し目地を形成すべき位置に形成され且つ該目透し目地が延びる方向に連続する隙間の中に目地底を形成する帯状目地底部と、該目地底部に連接し且つ前記隙間の各側に位置する屋内側表面又は室内側表面に着座する第1及び第2脚部とを備えた一体的な目地材と、
前記隙間内において前記目地底部から間隔を隔てて該目地底部の背後に配置され、前記隙間を該隙間の背後空間から密閉又は密封する密閉材又は気密材と、
前記目地底部の背面と前記密閉材又は気密材との間に形成され且つ前記目地底部と平行に延びる隠蔽空気層とを有することを特徴とする目透し目地構造を提供する。
本発明は更に、建築物の屋内側表面又は室内側表面に目透し目地を形成する目透し目地の施工方法において、
前記目透し目地を形成すべき位置に、該目透し目地が延びる方向に連続する隙間を形成し、
前記隙間の底部分を密閉材又は気密材によって該隙間の背後空間から密閉し、
前記密閉材又は気密材と平行に延びる目地底を前記隙間の中に形成する帯状目地底部と、該目地底部に連接する第1及び第2脚部とを有する一体的な目地材を使用し、前記目地底部を前記隙間内に挿入し且つ前記第1及び第2脚部を前記隙間の両側の屋内側表面又は室内側表面に着座せしめて、前記方向に連続的に延びる隠蔽空気層を前記目地底部と前記密閉材又は気密材との間に形成することを特徴とする目透し目地の施工方法を提供する。
本発明の上記構成によれば、目地材は、目地底部によって目地底を目地内に形成するとともに、目地底部と密閉材又は気密材との間に隠蔽空気層を形成する。目地内に延入する内装仕上材料のクラック又は捩れ等が、目地底部の変形又は変位により目地内に発生したとしても、室内側からは目視困難であり、建築意匠上の弊害等は生じない。本発明によれば、遮音欠損を実質的に生じさせずに、建築物の屋内側表面又は室内側表面に目透し目地を形成することができる。
本発明によれば、付加的な重ね張り面材の積層を要することなく、目地部の遮音欠損に起因した遮音性能低下を防止し得る目透し目地構造及びその施工方法を提供することができる。
図1は、本発明の好適な実施例に係る目透し目地構造を備えた間仕切壁の構成を示す部分斜視図である。 図2(A)は、図1に示す間仕切壁の縦断面図であり、図2(B)は、目地材の部分斜視図である。 図3(A)は、図1に示す間仕切壁の部分横断面図であり、図3(B)は、目地材の部分斜視図である。 図4は、目地構造の施工方法を示す部分斜視図であり、目地材に接着剤を塗布する工程が示されている。 図5は、目地構造の施工方法を示す部分斜視図であり、目地材を目地部に装着する工程が示されている。 図6は、目地構造の施工方法を示す部分斜視図であり、目地材を目地部に装着した状態が示されている。 図7は、目地構造の施工方法を示す部分斜視図であり、内装仕上材料を施工する工程が示されている。 図8は、本発明に係る間仕切壁の試験体を遮音性能試験用の構造躯体内に建込んだ状態を概念的に示す正面図である。 図9は、本発明に係る間仕切壁の遮音性能試験の試験結果を示す性能線図である。 図10(A)は、本発明の他の実施例に係る目地構造を備えた間仕切壁の部分横断面図であり、図10(B)は、目地材の部分斜視図である。 図11(A)は、図10(A)に示す実施例の変形例に係る目地構造を備えた間仕切壁の部分横断面図であり、図11(B)は、目地材の部分斜視図である。 図12は、高性能遮音壁(A−2000・WI)と建築物の構造躯体との接合部の従来構造を示す縦断面図である。 図13は、高性能遮音壁(A−2000・WI)と建築物の構造躯体との接合部の従来構造を示す横断面図である。 図14(A)及び図14(B)は、クラック又は捩れ等に関する従来の対策を示す間仕切壁接合部の縦断面図及び横断面図であり、図12及び図13に示す間仕切壁の終端部及び上端部に目透し目地を形成した構成が示されている。 図15(A)及び図15(B)は、クラック又は捩れ等に関する従来の他の対策を示す間仕切壁接合部の縦断面図及び横断面図であり、付加的な重ね張り面材の積層によって間仕切壁の終端部及び上端部に目透し目地を形成した構成が示されている。 図16は、図14に示す間仕切壁の遮音性能を示す性能線図である。
本発明の好適な実施形態によれば、上記建築用面材は、石膏ボード製品、ガラス繊維不織布入り石膏板、スラグ石膏板、繊維混入石膏板、ALC板、珪酸カルシウム板、合板、セメント板又は押出し成型板であり、上記シール材は、高粘稠性の樹脂シーリング材からなり、上記目地材は、樹脂又は金属材料の一体成型品からなる。
本発明の好ましい実施形態において、上記間仕切壁は、床構造体から上階構造体まで連続し、建築用面材は、床構造体及び上階構造体の間に垂直に建込まれ、隙間は、間仕切壁と建築物の構造躯体との接合部に形成される。第1脚部は、構造躯体の屋内側表面又は室内側表面に着座し、第2脚部は、建築用面材の面材表面に着座する。目地材として、柔軟に変形可能な合成樹脂一体成型品からなる目地材を好適に使用し得る。柔軟に変形可能な目地材は、地震時等に生じる間仕切壁及び構造躯体の挙動の相違を目地底部の変形又は変位によって少なくとも部分的に吸収する。伸縮機構等の変形手段を目地底部に設けて外力を吸収することも可能である。また、目地材がこのような顕著な柔軟性又は変形能を必要とされない場合、硬質樹脂又は金属製の一体成型品からなる硬質目地材を上記目地材として使用しても良い。
本発明の他の好ましい実施形態において、隙間は、間仕切壁同士の接合部に形成され、第1脚部は、一方の間仕切壁の建築用面材の面材表面に着座し、第2脚部は、他方の間仕切壁の建築用面材の面材表面に着座する。
好適には、目地材の第1及び第2脚部は、目地部と平行に延び且つ壁面に密接する帯状の薄板からなり、目地底部、第1脚部及び第2脚部は、目地部に連続する塗膜又はクロス等の内装仕上材料によって被覆される。内装仕上材料は目地内に延入し、目地底全域に延在する。所望により、内装仕上材料を目地底面において予め分割又は分断しても良い。好ましくは、第1及び第2脚部の少なくとも一方は、建築用面材の面材表面に接着される。更に好ましくは、第1及び第2脚部の双方が目地の各側の面材表面に夫々接着される。
本発明の更に好適な実施形態によれば、目地底の幅は、2〜10mmの範囲内に設定され、隠蔽空気層の厚さ又は奥行(G)は、2〜25mmの範囲内、好ましくは、3〜16mmの範囲内に設定され、目地材の目地底部及び脚部の厚さは、0.1〜3.0mmの範囲内に設定される。
好ましくは、隠蔽空気層の両端部は閉塞し、隠蔽空気層は、目地材及びシール材によって密閉され、或いは、気密状態に密封又は封止される。更に好ましくは、シール材の裏側に異種のシール材、例えば、無機質シーリング材又は有機質シーリング材等が更に充填される。
好適には、上記シール材は、0.8〜2.0の範囲内、好ましくは、1.0〜1.7の範囲内の比重、例えば、1.3〜1.5の比重を有し、シール材の厚さは、1〜150mmの範囲内、好ましくは、1〜50mmの範囲内、例えば、4〜10mmの範囲内に設定される。隠蔽空気層は、シール材の空気層封止作用及びその質量により、遮音効果を効果的に発揮する。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施例に係る間仕切壁構造について詳細に説明する。
図1、図2(A)及び図3(A)は、本発明の好適な実施例に係る目地構造を備えた間仕切壁の構成を示す部分斜視図、縦断面図及び部分横断面図であり、図2(B)及び図3(B)は、目地材の部分斜視図である。
図1に示す如く、間仕切壁1は、鉄筋コンクリート構造の建築物内に構築される乾式工法の軽量間仕切壁である。建築物の構造躯体は、鉄筋コンクリート構造の床構造体F1、F2、柱C、梁B及び壁Wより構成される。間仕切壁1の下端部は床構造体F1に接続される。間仕切壁1の上端部は、梁B又は床構造体F2に接続される。間仕切壁1の壁芯方向の端部、即ち、終端部は、柱C又は壁体Wに接続される。
梁B、柱C及び壁体Wの室内露出面、即ち、梁Bの下端面Ba、梁Bの側面Bd、柱Cの垂直面Ca及び壁体Wの壁面Waは、セメントモルタル等の左官材料Bc、Cc(図3)、Wc(図3)によって左官仕上げされ、左官仕上面からなる塗装下地又はクロス下地等の内装下地面が形成される。
本例においては、間仕切壁1の下端部は、間仕切壁1を構築する階の床構造体F1に支持され、間仕切壁1の上端部は、上階の梁Bに固定され、間仕切壁1の終端部は、柱Cに接合される。間仕切壁1の上端部は、上階の床構造体F2を構成するコンクリート床スラブ等の下面に固定しても良く、また、間仕切壁1の終端部は、壁体Wに接合しても良い。
目地構造を構成する目地材20が、間仕切壁1の上端部及び終端部に連続的に取付けられる。図2(A)及び図3(A)に示すように、間仕切壁1の上張り面材6の表面は、塗装又はクロス貼り等の内装仕上工事により、内装仕上材料10によって被覆される。内装仕上材料10は、目地材20の室内側表面、梁Bの下端面Ba、梁Bの側面Bd、柱Cの垂直面Ca及び壁体Wの壁面Waにも施工される。従って、内装仕上材料10は、上張り面材6、柱C、壁体W、梁B及び目地材20の表面全域に延在し、連続する。なお、梁Bの下端面Ba、梁Bの側面Bd、柱Cの垂直面Ca及び壁体Wの壁面Waは、建築物の屋内側表面又は室内側表面を構成する。
図2(A)及び図3(A)に示す如く、間仕切壁1は、床スラブ等の床構造体F1上に固定された下部ランナ2と、梁Bの下面Baに固定された上部ランナ3と、上下のランナ2、3の間に垂直に建込まれた多数の間柱4とから構成される。間柱4は、軽量形鋼の鋼製スタッドからなり、壁芯に沿って千鳥配列に配置される。間仕切壁1の終端部に配置された間柱7は、垂直面Caに近接し又は接触した状態で上下のランナ2、3の間に垂直に立設される。
下張り面材5がビスによって間柱4に固定され、上張り面材6がステープル及び接着剤によって下張り面材5の外側面に固定される。壁体両側の下張り面材5の間には、実質的に密閉された隠蔽空間が中空層(中空部)として形成される。中空層には、断熱・吸音材15(破線で示す)が配設される。断熱・吸音材15は、図3に示す如く間柱4の間に挿入される。
間仕切壁1を構成する部材として、例えば、以下の建築材料が使用される。
・下部ランナ2 :軽量形鋼(鋼製ランナ)C−75mm×40mm×0.8mm
・上部ランナ3 :軽量形鋼(鋼製ランナ)C−75mm×40mm×0.8mm
・間柱4:軽量形鋼(鋼製スタッド)C−65mm×45mm×0.8mm
・間柱7:軽量形鋼(鋼製スタッド)C−75mm×45mm×0.8mm
・下張り面材5:強化石膏ボード・厚さ21mm(吉野石膏株式会社製品「タイガーボード(登録商標)・タイプZ」)
・上張り面材6:硬質石膏ボード・厚さ9.5mm(吉野石膏株式会社製品「タイガースーパーハード(登録商標)」)
・断熱・吸音材15:グラスウール密度24kg/m3・厚さ50mm
図2(A)に示す如く、間仕切壁1の上端部は、梁Bの下端面Baに突付けられる。間仕切壁1の上端部に配置された上部ランナ3は、アンカー等の固定具(図示せず)によって下端面Baに固定される。また、間仕切壁1の上端部を床構造体F2の下面に突付ける場合にも、実質的に同じ接合構造が採用される。
図3(A)に示す如く、間仕切壁1の終端部は、建築物の構造躯体を構成する鉄筋コンクリート構造の柱Cの垂直面Caに突付けられる。なお、図3に括弧内符号で記載したとおり、間仕切壁1の終端部を壁体Wの壁面Waに突付ける場合にも、全く同じ接合構造が採用される。
図2(A)及び図3(A)の部分拡大図に示す如く、下張り面材5の縁部は、下端面Ba及び垂直面Caから所定距離(幅)S1だけ離間し、上張り面材6の縁部は、下端面Ba及び垂直面Caから所定距離(幅)S2だけ離間する。下張り面材5の縁部と下端面Ba及び垂直面Caとの間には、下張りシール材8が挿入又は注入され、下張りシール材9が下張りシール材8の上に更に挿入又は注入される。本例においては、下張りシール材8として無機質シーリング材、例えば、ロックウールフェルト(例えば、商品名「タイガーロックフェルト(登録商標)」(吉野石膏株式会社製品))が使用され、下張りシール材9としてウレタン樹脂系シーリング材(例えば、商品名「タイガーUタイト」(吉野石膏株式会社製品))が使用される。下張りシール材9は、上張り面材6に僅かに接する程度まで充填され、下張りシール材9の表面は、上張り面材6及び下張り面材5の接合面近傍の位置に位置決めされる。本例において、下張りシール材9の厚さDは、約6mmであり、下張りシール材9の比重は、1.3〜1.5である。
目地材20は、下端面Ba及び垂直面Caと上張り面材6の縁部表面6aとを架橋するように目地部に配置される。目地材20は、図2(B)及び図3(B)に示すように、帯状の目地底部21及び脚部22、23からなる。目地底部21は、中間連接部24を含む。脚部22は目地底部21に連接し、脚部23は、目地底部21の中間連接部24に連接する。脚部22は、下端面Ba又は垂直面Caと平行な薄板材からなり、脚部23は、上張り面材6の表面と平行な薄板からなる。脚部22、23は、互いに直交する方向に目地底部21から外方に延びる。目地底部21及び脚部22、23の板厚は、0.1〜3.0mmの範囲内、好ましくは、0.3〜1.5mmの範囲内に設定される。本例の目地材20においては、目地底部21及び脚部22、23の板厚は約0.5mmである。脚部22、23は、下端面Ba、垂直面Ca及び縁部表面6aに着座し、後述する如く接着される。なお、下端面Ba又は垂直面Caと間仕切壁1とが鋭角又は鈍角をなして互いに接合される場合には、脚部22、23も又、このような傾斜角度に相応した傾斜角度をなす方向に配向される。
目地材20は、軟質塩化ビニル樹脂又は硬質塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂の一体成形品からなり、目地底部21の変形又は変位によって脚部22、23の相対変位を吸収する。従って、構造躯体(梁B、柱C)と間仕切壁1との挙動の相違に起因する相対的な変形又は変位は、目地底部21の変形又は変位によって吸収される。
目地底部21は下張りシール材9から間隔を隔てており、空気層30が目地底部21と下張りシール材9との間に形成される。空気層30は、間仕切壁1の目地材20、下張りシール材9及び上張り面材6と、下端面Ba又は垂直面Caとによって閉鎖された幅S2の隠蔽空間である。好ましくは、脚部22は下端面Ba又は垂直面Caに気密に接着され、脚部23は上張り面材6の縁部表面6aに気密に接着される。なお、空気層30の厚さGは、2〜25mmの範囲内(本例では、約3〜5mmの範囲内)に好ましく設定し得る。
図4、図5、図6及び図7は、目地構造の施工方法を段階的に示す部分斜視図である。
図4には、前述の如く下張り面材5、上張り面材6及び下張りシール材8、9を施工した状態が示されている。接着剤41、42が、目地材20の脚部22、23の裏面に塗布される。次いで、目地材20の脚部22、23が、図5に示すように、接着剤41、42によって垂直面Ca(又は下端面Ba)と上張り面材6の縁部表面6aとに接着される。この結果、図6に示すように空気層30が目地底部21と下張りシール材9との間に形成される。変形例として、両面粘着テープ等の接着材料41’、42’(図4に破線で示す)を垂直面Ca(又は下端面Ba)と上張り面材6の縁部表面6aとに帯状に貼付し、目地材20の脚部22、23を帯状の接着材料41’、42’によって垂直面Ca(又は下端面Ba)及び縁部表面6aに接着しても良い。
脚部22の縁部と垂直面Ca(又は下端面Ba)との段差部22aや、脚部23の縁部と縁部表面6aとの段差部23a、更には、目地材20の表面には、塗装又はクロス貼り等の内装仕上のためにパテ処理等の下地処理が施され、しかる後、図7に示すように内装仕上材料10が目地材20、上張り面材6及び垂直面Ca(又は下端面Ba)の表面に施工される。
本発明者は、このような目地構造を有する壁面の試験体について遮音性能試験を実施した。図8は、間仕切壁1の試験体を遮音性能試験用の構造躯体内に建込んだ状態を示す正面図であり、図9は、遮音性能試験の試験結果を示す性能線図である。なお、図9には、遮音性能TL−40、45、50、55、60の各基準曲線が破線で示されている。
遮音性能試験において、間仕切壁1の試験体は、図8に示すように鉄筋コンクリート構造の躯体Eの方形開口部内に建込まれた。間仕切壁1は、図2及び図3に示す構造を有し、上端部α及び終端部βは、目地材20を用いた上記目透し目地を介して躯体Eに接合された。また、間仕切壁1の下端部δ及び終端部γは、図12及び図13に示す従来の高性能遮音壁(A−2000・WI)と同じく、下張りシール材8、9及び上張りシール材11を上張り面材6の表面と面一状態まで完全に充填又は挿入した目地構造(図12及び図13)を介して躯体Eに接合された。
図9の性能線図に示す如く、間仕切壁1の遮音性能は、従来の高性能遮音壁(A−2000・WI)と同等の特性を示し、高周波数域における遮音性能の低下は発生しないことが認められ、従って、間仕切壁1は、遮音性能:TL−55を発揮することが確認された。これは、付加的な重ね張り面材の積層を行わずに目透し目地を形成した従来の間仕切壁(図14)の遮音性能(図16)がTL−51であったことと対比すると、遥かに優れた遮音性能である。
本発明者は又、目地材20を用いた上記目透し目地を上端部α及び終端部βのみならず終端部γにも形成し、同様の遮音性能試験を実施した。この結果は、間仕切壁1の遮音性能は僅かに低下し、TL−54であったが、この遮音性能は、付加的な重ね張り面材の積層を行わずに目透し目地を形成した従来の間仕切壁(図14)の遮音性能(TL−51)に比べ、非常に優れた遮音性能である。
本発明者は更に、間仕切壁1の目地構造を変形し、片側の接着剤41の塗布を省略し、他側の接着剤42の塗布のみによって目地材20を上張り面材6に接着した目地構造を有する間仕切壁1の試験体を上記試験と同じく躯体Eの方形開口部内に建込み、遮音性能試験を実施した。この結果、間仕切壁1の遮音性能は僅かに低下し、TL−54であったが、これも又、付加的な重ね張り面材の積層を行わずに目透し目地を形成した従来の間仕切壁(図14)の遮音性能(TL−51)に比べ、非常に優れた遮音性能である。
図10(A)は、本発明の他の実施例に係る目地構造を備えた間仕切壁の部分横断面図であり、図10(B)は、目地材の部分斜視図である。図10において、前述の実施例の各構成要素と実質的に同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号が付されている。
前述の実施例は、間仕切壁1と建築物の構造躯体(柱C、梁B、壁W)との接合部に配置された目地構造に関するものであるが、本実施例は、間仕切壁1、1’の接合部に配置された目地構造に関するものである。
間仕切壁1、1’は、実質的に同一の構造を有する乾式工法の軽量間仕切壁であり、直交する方向に配置され、T字形に交差し且つ接合する。間仕切壁1、1’は夫々、上下のランナ(図示せず)の間に垂直に建込まれた多数の間柱4と、ビスによって間柱4に固定された下張り面材5と、ステープル及び接着剤によって下張り面材5の外側面に固定された上張り面材6とから構成される。間柱4は、軽量形鋼の鋼製スタッドからなり、壁芯に沿って千鳥配列に配置される。間仕切壁1の終端部に配置された間柱7は、間仕切壁1’の上張り面材6に近接し又は接触した状態で上下のランナ(図示せず)の間に垂直に立設される。下張り面材5の間に形成された中空層(中空部)には、断熱・吸音材15(破線で示す)が配設される。
間仕切壁1、1’の接合部に施工された目地構造の構成が、図10(A)の部分拡大図に示されている。間仕切壁1の下張り面材5の縁部は、間仕切壁1’の上張り面材6から所定距離S1だけ離間し、下張りシール材8、9が、図10(A)に示すように隙間(幅S1)内に挿入又は注入される。間仕切壁1の上張り面材6の縁部は、間仕切壁1’の上張り面材6から所定距離S2だけ離間する。離間した上張り面材6の間に形成された隙間(幅S2)には、目地材20の目地底部21が挿入される。目地材20の脚部22、23は上張り面材6の表面に着座し、脚部22、23の少なくとも一方は、上張り面材6に接着される。脚部22、23は、好ましくは、上張り面材6に気密に接着される。目地材20の表面には、塗装又はクロス貼り等の内装仕上のためにパテ処理等の下地処理が施された後、内装仕上材料10が目地材20及び上張り面材6の表面に施工される。
目地底部21は、下張りシール材9から間隔を隔てており、空気層30が目地底部21と下張りシール材9との間に形成される。空気層30は、間仕切壁1の目地材20、下張りシール材9及び上張り面材6によって閉塞した幅S2の隠蔽空間である。なお、前述の実施例と同じく、本例の下張りシール材9の厚さDは、約6mmであり、本例の下張りシール材9の比重は、1.3〜1.5である。また、空気層30の厚さGは、2〜25mmの範囲内(本例では、約3〜5mmの範囲内)に好ましく設定し得る。
図11は、図10(A)に示す実施例の変形例に係る目地構造を備えた間仕切壁の部分横断面図であり、図11(B)は、目地材の部分斜視図である。
図11に示す目地構造においては、間仕切壁1 の下張り面材5は、間仕切壁1’ の上張り面材6に突付けられる。間仕切壁1の上張り面材6の縁部は、間仕切壁1’の上張り面材6の表面から所定距離S2だけ離間する。離間した上張り面材6の間に形成された隙間内には、上張りシール材11が下張り面材5上に塗着され、或いは、比較的薄く部分充填されるとともに、目地材20の目地底部21が隙間内に挿入される。上張りシール材11の気密材層が目地底部21から間隔を隔てて下張り面材5の表面に比較的薄く形成されているので、上張り面材6及び下張り面材5の背後空間に対して密封された空気層30が目地底部21と上張りシール材11との間に形成される。空気層30は、間仕切壁1の目地材20、上張りシール材11及び上張り面材6によって閉塞した幅S2の隠蔽空間である。なお、本例の上張りシール材11の厚さDは、約1〜3mm程度であり、本例の空気層30の厚さGは、2〜3mm程度である。
図10及び図11に示す目地構造によれば、幅S2の隙間が、目透し目地を形成すべき位置において上張り面材6の間に形成され、目地材20の目地底部21が、壁面の隙間内に挿入され、目地底部21の背後に空気層30を形成するためのシール材9、11が、隙間内に配置される。シール材9、11は、目地底部21と平行に連続的に延び、空気層30は、目地底部21とシール材9、11との間において連続的に延びる。
このような目地構造は、間仕切壁1、1’の交差部又は接合部のみならず、間仕切壁1、1’の平坦な連続壁面に形成される目透し目地の目地構造としても好適に使用し得る。図10に示すように間仕切壁1、1’の下張り面材5及び上張り面材6を隙間(幅S1、S2)によって完全に分離し、下張りシール材8、9によって空気層30の背後を気密処理する目地構造は、鋼製スタッドを用いた間仕切壁等において好ましく使用し得る。他方、図11(A)に示すように下張り面材5を目地材20の背後において連続させる構造は、ノンスタッド構造又はスタッドレス構造の間仕切壁等において好ましく使用し得る。
内装仕上材料10を施工すべき間仕切壁1、1’の壁面が上階の梁B又は床構造体F2(図1)まで連続する場合、図10及び図11に示す目透し目地構造は、間仕切壁1、1’の上端部において水平に延びる目透し目地構造(図2)に連続することが望ましい。所望により、図10及び図11に示す目透し目地構造を適当な高さ範囲のみに適用し、他の高さ範囲は、図13に示す従来の目地構造(シール材充填)を適用することも可能である。
天井仕上げ材(図示せず)が間仕切壁1、1’の壁面に突き付けられ、或いは、天井廻り縁又は目地等を介して接合される場合には、図10及び図11に示す目透し目地構造は、床面から天井仕上げ材の高さ位置までの範囲内で施工しても良い。このような場合、室内から視覚的に隠蔽される天井裏部分の目地構造として、図13に示す従来の目地構造(シール材充填)を採用することができる。
このように目透し目地構造を特定の位置で終端する場合、空気層30の端部は、シール材等によって気密処理することが望ましい。しかしながら、空気層30の終端部の開放又は閉塞が目地構造の遮音性能に大きく影響しないと考えられる場合には、目透し目地構造の終端部において空気層30の終端部を開放しても良い。
以上、本発明の好適な実施例について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変形又は変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記実施例では、両側の脚部を面材又は躯体表面に接着しているが、所望により、一方の脚部の接着を省略することも可能である。
また、接着剤又は接着材料として、前述の接着剤、両面粘着テープの他、シーリング材、目地処理材(パテ材等)、下地処理材(パテ材、プライマー等)、左官材料(セメントモルタル、樹脂モルタル等)などを使用しても良く、また、これら接着剤又は接着材料を組み合わせて使用しても良い。
更には、間仕切壁の面材として、構造用石膏ボード、シージング石膏ボード、化粧石膏ボード等の石膏ボード製品、ガラス繊維不織布入り石膏板(商品名「タイガーグラスロック(登録商標)」(吉野石膏株式会社製品))、スラグ石膏板(商品名「アスノン」(登録商標)等)、セメント板(「デラクリート」(登録商標)等)、繊維混入石膏板(商品名「エフジーボード」等)、押し出し成型板(商品名「クリオンスタッドレスパネル」、「SLPパネル」等)、ALC板、珪酸カルシウム板、木質系合板、窯業系サイディング等を面材として使用しても良い。
また、目地材の寸法・形状や材質については、本発明に従って任意に変更し得るものであり、例えば、脚部に多数の孔又は開口を有する形態の目地材や、一般的なハット形目地材等を本発明に従って使用することも可能である。
更には、本発明の目地構造は、鋼製スタッド(間柱)を有する軸組構造の軽量間仕切壁のみならず、ノンスタッド構造又はスタッドレス構造の間仕切壁に適用しても良い。また、壁の上端部と、上階床スラブ又は屋根スラブ等の上階床又は屋根構造体の下面との接合部、壁と天井との接合部、或いは、天井面等に対して、本発明の目地構造又は目地施工方法を適用しても良い。
本発明の目透し目地構造及びその施工方法は、戸境壁、界壁又は耐火区画壁等の乾式間仕切壁を構成する高性能遮音壁と、建築物の構造躯体(柱、壁、梁、床スラブ等)とを接合する異種構造体接合部や、互いに交差又は直交する方向に延びる高性能遮音壁同士、或いは、高性能遮音壁と間仕切壁とを接合する異方向性接合部の目地構造及びその施工方法として好適に使用し得る。また、本発明の目地構造及びその施工方法は、高性能遮音壁の連続壁面に設けられる目地等に適用しても良い。本発明によれば、内装仕上げ材料のクラック又は捩れ等の問題を回避し得るばかりでなく、付加的な重ね張り面材の積層を要しないので、壁厚の増大、各室の有効床面積の減少、材料費及び施工費の高額化、現場資材の増加、工期の長期等の問題を回避しながら、遮音欠損による遮音性能の低下を生じさせずに、目透し目地を間仕切壁に形成することができる。従って、本発明の実用的効果は、顕著である。
1、1’ 間仕切壁
2 下部ランナ
3 上部ランナ
4 間柱
5 下張り面材
6 上張り面材
6a 縁部表面
7 終端部間柱
8、9 下張りシール材
10 内装仕上材料
11 上張りシール材
15 断熱・吸音材
20 目地材
21 目地底部
22 脚部(第1脚部)
23 脚部(第2脚部)
24 目地底部の中間連接部
30 空気層(隠蔽空気層)
41 接着剤
42 接着剤
B 梁
Ba 下端面
C 柱
Ca 垂直面
D 下張りシール材の厚さ
G 空気層の厚さ
W 壁体
Wa 壁面
J 目透かし目地
F1 床構造体
F2 床構造体
S1 所定距離(幅)
S2 所定距離(幅)

Claims (22)

  1. 床構造体上に垂直に建込まれた建築用面材によって壁面を形成する間仕切壁の目透し目地構造において、
    目透し目地を形成すべき位置に形成され且つ該目透し目地が延びる方向に連続する隙間の中に目地底を形成する帯状目地底部と、該目地底部に連接し且つ前記隙間の各側の屋内側表面又は室内側表面に着座する第1及び第2脚部とを備えた一体的な目地材と、
    前記隙間内において前記目地底部から間隔を隔てて該目地底部の背後に配置され、前記隙間を該隙間の背後空間から密閉するシール材又は下地材と、
    前記目地底部の背面と前記シール材又は下地材との間に形成され且つ前記目地底部と平行に延びる隠蔽空気層とを有することを特徴とする間仕切壁の目透し目地構造。
  2. 前記間仕切壁は、前記床構造体から上階構造体まで連続し、前記建築用面材は、床構造体及び上階構造体の間に垂直に建込まれ、前記隙間は、前記間仕切壁と、建築物の構造躯体との接合部に形成され、前記第1脚部は、前記構造躯体の屋内側表面又は室内側表面に着座し、前記第2脚部は、前記建築用面材の面材表面に着座することを特徴とする請求項1に記載の目透し目地構造。
  3. 前記隙間は、間仕切壁同士の接合部に形成され、前記第1脚部は、一方の間仕切壁の前記建築用面材の面材表面に着座し、前記第2脚部は、他方の間仕切壁の前記建築用面材の面材表面に着座することを特徴とする請求項1に記載の目透し目地構造。
  4. 前記第1及び第2脚部は、前記隙間と平行に延び且つ前記屋内側表面又は室内側表面に密接する帯状の薄板からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の目透し目地構造。
  5. 前記第1及び第2脚部の少なくとも一方は、前記屋内側表面又は室内側表面に接着されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の目透し目地構造。
  6. 前記目地底部、第1脚部及び第2脚部は、前記屋内側表面又は室内側表面から前記目地材の表面に連続的に延びる内装仕上材料によって被覆されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の目透し目地構造。
  7. 前記目地底の幅は、2〜10mmの範囲内に設定され、前記空気層の厚さ又は奥行(G)は、2〜25mmの範囲内に設定され、前記目地材の目地底部及び脚部の厚さは、0.1〜3.0mmの範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の目透し目地構造。
  8. 前記空気層の両端部は閉塞しており、該空気層は、前記目地材及び前記シール材によって気密状態に密封又は封止されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の目透し目地構造。
  9. 床構造体上に垂直に建込まれた建築用面材によって壁面を形成した間仕切壁に目透し目地を形成する目透し目地の施工方法において、
    目透し目地を形成すべき位置に形成され且つ前記目透し目地が延びる方向に連続する隙間の底部分をシール材又は下地材によって該隙間の背後空間から密閉し、
    前記シール材又は下地材と平行に延びる目地底を前記隙間の中に形成する帯状目地底部と、該目地底部に連接する第1及び第2脚部とを有する一体的な目地材を使用し、前記目地底部を前記隙間内に挿入し且つ前記第1及び第2脚部を前記隙間の両側の屋内側表面又は室内側表面に着座せしめて、前記方向に連続的に延びる隠蔽空気層を前記目地底部と前記シール材又は下地材との間に形成し、
    前記第1脚部及び第2脚部を前記壁面の内装仕上材料によって被覆することを特徴とする目透し目地の施工方法。
  10. 前記第1及び第2脚部の少なくとも一方は、前記屋内側表面又は室内側表面に密接又は接着されることを特徴とする請求項9に記載の施工方法。
  11. 前記間仕切壁は、前記床構造体から上階構造体まで連続し、前記建築用面材は、床構造体と上階構造体又は屋根構造体との間に垂直に建込まれ、前記隙間は、前記間仕切壁と、建築物の構造躯体との接合部に形成され、前記第1脚部は、前記構造躯体の屋内側表面又は室内側表面に着座し、前記第2脚部は、前記建築用面材の面材表面に着座することを特徴とする請求項9又は10に記載の施工方法。
  12. 前記隙間は、間仕切壁同士の接合部に形成され、前記第1脚部は、一方の間仕切壁の屋内側表面又は室内側表面に着座し、前記第2脚部は、他方の間仕切壁の屋内側表面又は室内側表面に着座することを特徴とする請求項9又は10に記載の施工方法。
  13. 前記空気層の両端部を閉塞して、該空気層を前記目地材及び前記シール材によって気密状態に密封又は封止することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の施工方法。
  14. 前記建築用面材は、石膏ボード製品、ガラス繊維不織布入り石膏板、スラグ石膏板、繊維混入石膏板、ALC板、珪酸カルシウム板、合板、セメント板又は押出し成型板であり、前記シール材は、高粘稠性の樹脂シーリング材からなり、前記目地材は、樹脂又は金属製の一体成型品からなることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の施工方法。
  15. 建築物の屋内側表面又は室内側表面に目透し目地を形成する目透し目地構造において、
    前記目透し目地を形成すべき位置に形成され且つ該目透し目地が延びる方向に連続する隙間の中に目地底を形成する帯状目地底部と、該目地底部に連接し且つ前記隙間の各側に位置する屋内側表面又は室内側表面に着座する第1及び第2脚部とを備えた一体的な目地材と、
    前記隙間内において前記目地底部から間隔を隔てて該目地底部の背後に配置され、前記隙間を該隙間の背後空間から密閉又は密封する密閉材又は気密材と、
    前記目地底部の背面と前記密閉材又は気密材との間に形成され且つ前記目地底部と平行に延びる隠蔽空気層とを有することを特徴とする目透し目地構造。
  16. 前記第1及び第2脚部は、前記隙間と平行に延び且つ前記屋内側表面又は室内側表面に密接し又は接着した帯状の薄板からなることを特徴とする請求項15に記載の目透し目地構造。
  17. 前記第1脚部及び第2脚部は、前記屋内側表面又は室内側表面から前記目地材の表面に連続的に延びる内装仕上材料によって被覆されていることを特徴とする請求項15又は16に記載の目透し目地構造。
  18. 前記空気層の両端部は閉塞しており、該空気層は、前記目地材及び前記気密材によって気密状態に密封又は封止されていることを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載の目透し目地構造。
  19. 建築物の屋内側表面又は室内側表面に目透し目地を形成する目透し目地の施工方法において、
    前記目透し目地を形成すべき位置に、該目透し目地が延びる方向に連続する隙間を形成し、
    前記隙間の底部分を密閉材又は気密材によって該隙間の背後空間から密閉し、
    前記密閉材又は気密材と平行に延びる目地底を前記隙間の中に形成する帯状目地底部と、該目地底部に連接する第1及び第2脚部とを有する一体的な目地材を使用し、前記目地底部を前記隙間内に挿入し且つ前記第1及び第2脚部を前記隙間の両側の屋内側表面又は室内側表面に着座せしめて、前記方向に連続的に延びる隠蔽空気層を前記目地底部と前記密閉材又は気密材との間に形成することを特徴とする目透し目地の施工方法。
  20. 前記屋内側表面又は室内側表面から前記目地材の表面に連続的に延びる内装仕上材料によって前記第1脚部及び第2脚部を被覆することを特徴とする請求項19に記載の施工方法。
  21. 前記第1及び第2脚部の少なくとも一方を前記屋内側表面又は室内側表面に密接させ又は接着することを特徴とする請求項19又は20に記載の施工方法。
  22. 前記空気層の両端部を閉塞して、該空気層を前記目地材及び前記気密材によって気密状態に密封又は封止することを特徴とする請求項19乃至21のいずれか1項に記載の施工方法。
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