JP6573478B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、二世帯住宅などの第1の住戸及び第2の住戸を備えた建物に関する。
従来から、一棟の建物に2つの世帯が分離して居住する二世帯住宅(「二所帯住宅」ともいう)が存在する。例えば、特許文献1には、第1の住戸と第2の住戸とを戸境壁で区画し、更に、各住戸に上下の階に至る吹き抜け階段が設けられた建物が記載されている。
特開2001−003581号公報
二世帯住宅などでは家族構成やライフスタイル等が変化し易い。しかしながら、特許文献1に記載の建物では可変性に乏しく、家族構成やライフスタイル等の変化に対しての対応が難しかった。例えば、特許文献1の建物では、各住戸それぞれに和室や寝室が設けられているが、各住戸は、戸堺壁によって明確に区切られている。したがって、一方の住戸に帰属する和室や寝室を、ライフスタイルの変化に応じて他方の住戸に帰属させることは困難である。仮に、寝室同士を区切る戸堺壁に連絡口を設け、各寝室の帰属先となる住戸を変更可能にできたとしても、このような構造では各住戸間のプライバシーの保護を図ることができず、結果として家族構成やライフスタイル等の変化に対応させることが難しかった。
本発明は、プライバシーを確保しながら、可変性を向上でき、家族構成やライフスタイル等の変化に対応させた間取りを実現し易くなる建物を提供することを目的とする。
本発明は、第1の住戸及び第2の住戸を備えた建物であって、第1の住戸に隣接すると共に、外周壁に共用出入口が設けられた第1の共用部と、第2の住戸に隣接すると共に、外周壁に共用出入口が設けられた第2の共用部と、第1の共用部及び第2の共用部に隣接する離れ居室と、第1の共用部と離れ居室とを区画する第1の離れ界壁と、第2の共用部と離れ居室とを区画する第2の離れ界壁と、を備え、第1の住戸は、第1の共用部への出入口が設けられた第1の住戸界壁を備え、第2の住戸は、第2の共用部への出入口が設けられた第2の住戸界壁を備え、第1の離れ界壁、及び第2の離れ界壁には、出入可能部と出入規制部とを取り換え交換可能な可変領域が設けられていることを特徴とする。
この建物では、第1の住戸及び第2の住戸とは別の離れ居室を有する。離れ居室は第1の共用部及び第2の共用部に隣接し、第1の共用部及び第2の共用部は、第1の住戸及び第2の住戸にそれぞれ出入り可能に隣接する。離れ居室と第1の共用部とを区画する第1の離れ界壁、及び離れ居室と第2の共用部とを区画する第2の離れ界壁には、それぞれ可変領域が設けられており、各可変領域では出入可能部と出入規制部とを取り換え交換可能である。したがって、例えば、第1の離れ界壁側を出入可能部とし、第2の離れ界壁側を出入規制部とすることで離れ居室を第1の住戸側に帰属させることができる。逆に、第1の離れ界壁側を出入規制部とし、第2の離れ界壁側を出入可能部とすることで離れ居室を第2の住戸側に帰属させることができる。その結果、第1の住戸及び第2の住戸のプライバシーを確保しながら、離れ居室の可変性を向上でき、家族構成やライフスタイル等の変化に対応させた間取りを実現し易くなる。
さらに、第1の共用部と第2の共用部とを区画する共用界壁を更に備え、共用界壁には、出入可能部と出入規制部とを取り換え交換可能な追加可変領域が設けられていると好適である。共用界壁に追加可変領域を設けることで、第1の共用部と第2の共用部との可変性を向上でき、家族構成やライフスタイル等の変化に対して、より柔軟に対応させることができる。
さらに、第1の住戸と離れ居室とは、直接的では無く、他の空間を介して間接的に隣接しており、第2の住戸と離れ居室とは、直接的では無く、他の空間を介して間接的に隣接していると好適である。第1の住戸と離れ居室、第2の住戸と離れ居室とが直接的ではなく、他の空間、例えば、第1の共用部、第2の共用部、または外部の空間等を介して間接的に隣接することで、第1の住戸や第2の住戸から離れ居室に生活音が伝わってしまうという問題が生じ難い。
さらに、第1の共用部の共用出入口には扉が設けられ、第2の共用部の共用出入口には扉が設けられていると好適である。第1の共用部、及び第2の共用部の各共用出入口が外部に開放されているのではなく、扉が設けられることで、第1の共用部、及び第2の共用部が完全な内部空間となり、第1の住戸または第2の住戸と離れ居室との間を往来する際のプライバシーが保たれ、また、冬期であっても移動が楽になる。また、建物の温熱環境の改善も期待できる。
さらに、離れ居室は、トイレ室及び洗面所を備え、第1の住戸は、浴室と、浴室から離隔した寝室とを備え、第2の住戸は、浴室と、浴室から離隔した寝室とを備えると好適である。例えば、離れ居室が第1の住戸に帰属し、離れ居室の住人が第1の住戸の浴室を利用可能とした場合に、第1の住戸では浴室と寝室とが離隔しているので、第1の住戸の住人は、入浴時の音の影響を受けずに寝室で安眠できる。逆に、離れ居室が第2の住戸に帰属し、離れ居室の住人が第2の住戸の浴室を利用可能とした場合に、第2の住戸では浴室と寝室とが離隔しているので、第2の住戸の住人は、入浴時の音の影響を受けずに寝室で安眠できる。
さらに、第1の離れ界壁と第2の離れ界壁とは防火区画を形成可能な壁によって形成されていると好適である。離れ居室を第1の住戸と第2の住戸とのどちらに帰属させても、住戸間の防火区画を容易に形成することができる。
本発明に係る建物によれば、プライバシーを確保しながら、可変性を向上でき、家族構成やライフスタイル等の変化に対応させた間取りを実現し易くなる。
本発明の実施形態に係る建物の1階部分を示す平断面図である。 本実施形態に係る建物の2階部分を示す平断面図である。 可変領域に出入可能部が取り付けられている状態を示す斜視図である。 出入可能部を出入規制部に取り換えるために、出入可能部の下地板、床見切り板、及び端面壁板を取り外している工程を示す斜視図である。 出入規制部を取り付けている状態を示し、(a)は軽鉄スタッドを取り付けている工程を示す斜視図であり、(b)は更に面材を取り付けている工程を示す斜視図である。 出入可能部を取り付けるために、出入規制部を取り外している状態を示し、(a)は面材を取り外している工程を示す斜視図であり、(b)は軽鉄スタッドを取り外している工程を示す斜視図である。 出入可能部を取り付けている状態を示し、(a)は下地板、床見切り板、及び端面壁板を取り付けている工程を示す斜視図、(b)は出入可能部を取り付けた状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る建物を家族構成やライフスタイル等の変化に対応させて変化させた各パターン(a)、(b)、(c)、(d)を模式的に例示する平面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。便宜上、実質的に同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図1、及び図2に示されるように建物1は、工業化住宅(標準化住宅ともいう)であり、2階建ての建物1である。また、建物1には、固定的な領域を有する第1の住戸(以下、「母屋」という)2と、母屋2とは異なる固定的な領域を有する第2の住戸(以下、「貸屋」という)3とを有する。また、建物1は、母屋2の一階部分に隣接する第1共用部(第1の共用部)4と、貸屋3の一階部分に隣接する第2共用部(第2の共用部)5とを備えている。なお、本実施形態では、母屋2の住人が貸屋3を保有しており、二世帯住宅などの世帯が異なる親族や親戚が貸屋3に居住している態様を例示するが、他人が貸屋3に居住している態様であっても良い。
母屋2は、一階部分と二階部分とを有している。一階部分(図1参照)には、第1共用部4との間を区画する仕切り壁である第1住戸界壁(第1の住戸界壁)2aが形成され、第1住戸界壁2aには、施錠可能な出入口扉(出入口)2bが設けられている。
出入口扉2bの内側には玄関土間2c、及び玄関土間2cに隣接して階段2dが設けられている。玄関土間2cの脇にはトイレ室2eが設けられており、階段2dの隣には脱衣所兼用の洗面所2fと浴室2gとが設けられている。また、洗面所2f及び浴室2gの隣には台所2hが設けられており、台所2hの対面キッチン2pを挟んで反対側にはリビングルーム2jが設けられている。
母屋2の二階部分(図2参照)には、ベッド2k等を備えた寝室2mが3か所に設けられている。寝室2mと一階部分の浴室2gとの間を行き来するためには、階段2dを利用する必要がある。つまり、寝室2mは、一階部分の浴室2gに対して離隔された場所に設けられており、寝室2mと浴室2gとの間には階段2dが配置された構造になっている。
貸屋3は、一階部分と二階部分とを有しているが、貸屋3の実質的な居住空間は二階部分である。貸屋3の一階部分(図1参照)には、第1共用部4との間を区画する仕切り壁である第2住戸界壁(第2の住戸界壁)3aが形成され、第2住戸界壁3aには、施錠可能な出入口扉(出入口)3bが設けられている。出入口扉3bの内側には玄関土間3c、及び玄関土間3cに隣接して階段3dが設けられている。
貸屋3の二階部分(図2参照)には、階段3dの脇に脱衣所兼用の洗面所3fと浴室3gとが設けられている。洗面所3fの隣には、トイレ室3eが設けられ、その隣には台所3hが設けられている。また、洗面所3f及び浴室3gから廊下3pを挟んで対向する位置には、ベッド3k等が配置された寝室3mが設けられており、寝室3m及び台所3hに隣接してリビングルーム3jが設けられている。
貸屋3の寝室3mと浴室3gとの間を行き来するためには階段3dに面する廊下3pを利用する必要がある。つまり、寝室3mは、浴室3gに対して離隔された場所に設けられており、寝室3mと浴室3gとの間には廊下3pが配置された構造になっている。
第1共用部4(図1参照)は屋外空間から区画する外周壁4yを備え、外周壁4yには、ピロティP(屋外空間)に隣接する位置に共用出入口4zが設けられている。共用出入口4zは、開放されて自由に出入りできるように形成しても良いが、本実施形態では施錠可能な扉4xが設けられている。また、第2共用部5は屋外空間から区画する外周壁5yを備え、外周壁5yには、ピロティPに隣接する位置に共用出入口5zが設けられている。共用出入口5zは、開放されて自由に出入りできるように形成しても良いが、本実施形態では施錠可能な扉5xが設けられている。
第1共用部4と第2共用部5とは仕切り壁である共用界壁9によって区画されている。共用界壁9は防火区画を形成可能な壁によって形成されており、具体的には耐火構造でつくられた部材を用いて形成されている。また、共用界壁9には出入可能部10と出入規制部20とを取り換え交換可能な可変領域Bが設けられている。
また、建物1は、第1共用部4と第2共用部5とに隣接する離れ居室6を備えている。離れ居室6と母屋2とは平面視で直接的ではなく、他の空間である第1共用部4及び外部空間Gを介して間接的に隣接している。また、離れ居室6と貸屋3とは平面視で直接的ではなく、他の空間である第2共用部5を介して間接的に隣接している。離れ居室6には、トイレ室6e、洗面所6f、居室6j等が設けられている。
第1共用部4と離れ居室6とは仕切り壁である第1離れ界壁(第1の離れ界壁)8によって区画され、第2共用部5と離れ居室6とは仕切り壁である第2離れ界壁(第2の離れ界壁)7によって区画されている。第1離れ界壁8、及び第2離れ界壁7は防火区画を形成可能な壁によって形成されており、具体的には耐火構造でつくられた部材を用いて形成されている。また、第1離れ界壁8、及び第2離れ界壁7には出入可能部10と出入規制部20とを取り換え交換可能な可変領域Aがそれぞれに設けられている。第1離れ界壁8、及び第2離れ界壁7に設けられた可変領域A及び上述の共用界壁9に設けられた可変領域(追加可変領域)Bは、実質的に同一の構造を備えているため、以下、第1離れ界壁8の可変領域Aを代表し、その他の可変領域A,Bの詳細な説明は省略する。
図3、及び図4に示されるように、第1離れ界壁8の内部には、複数の軽鉄スタッド80bが立設されている。この軽鉄スタッド80bに、石膏ボード等の面材80aを取り付けることで第1離れ界壁8が形成される。具体的には、1階の床部を形成する床スラブ100上に下部ランナー80cを2列設ける。同様に、2階の床スラブを支持する梁の下面に、下部ランナー80cに対向するように上部ランナー80dを2列設ける。
軽鉄スタッド80bの上端は上部ランナー80dに固定され、軽鉄スタッド80bの下端は下部ランナー80cに固定される。このように、上部ランナー80d及び下部ランナー80cを用いて、軽鉄スタッド80bを複数立設する。
第1離れ界壁8のうち可変領域Aには、出入可能部10としての出入口扉を設ける空間を確保するために、下部ランナー80c及び軽鉄スタッド80bを設けない。なお、可変領域Aの両脇は、可変領域Aの側縁部に沿って軽鉄スタッド80bが2本ずつ立設されている。
可変領域Aの上方には、可変領域の上縁部に沿って水平方向に延在する水平ランナー80eが2列設けられる。水平ランナー80eの両端は、可変領域Aの両脇に立設された軽鉄スタッド80bにそれぞれ固定される。水平ランナー80eは、建物1の1階の天井部よりも下方側に配置される。水平ランナー80eと上部ランナー80dとの間には、軽鉄スタッド80bよりも長さの短い軽鉄スタッド80fが複数設けられる。
軽鉄スタッド80b及び80fの両側には、軽鉄スタッド80b及び80fを挟むように、それぞれ複数枚の面材80aが第1離れ界壁8の延在方向に沿って並べて取り付けられる。面材80aは、2枚重ねて軽鉄スタッド80b及び80fに取り付けられる。軽鉄スタッド80b及び80fの両側に取り付けられた面材80a同士の間の空間には、断熱材及び吸音材が充填されており、特に断熱材の充填により、防火区画を形成可能としている。
床スラブ100上で、可変領域Aの下縁部に沿った位置には床見切り板13が取り付けられる。また、可変領域Aの上縁部、及び左右の側縁部に沿った位置には、軽鉄スタッド80b及び水平ランナー80eを覆うように門型の端面壁板14が設けられる。端面壁板14は、2枚重ねの状態で水平ランナー80e及び左右の軽鉄スタッド80bに取り付けられる。可変領域Aの側部及び上部は端面壁板14によって他の領域から区画され、下部は床見切り板13によって他の領域から区画された状態になる。
端面壁板14の内側の面には、出入口扉である出入可能部10を取り付けるための下地となる下地板15が取り付けられる。出入可能部10は、扉本体11、及び、扉枠12を備えている。扉枠12は、四角枠形状を有している。扉枠12の上部は、水平方向に延在する下地板15に固定される。扉枠12の側部は、縦方向に延在する下地板15に固定される。これにより、扉枠12は、下地板15及び端面壁板14を介して、軽鉄スタッド80b及び水平ランナー80eにそれぞれ固定されることとなる。扉枠12の下部は、床見切り板13に固定される。扉本体11は、ヒンジを介して扉枠12の縦枠部分に揺動可能に取り付けられる。なお、本実施形態に係る出入可能部10は、扉本体11、扉枠12、床見切り板13、下地板15及び端面壁板14によって形成されている。
次に、間取りの変更等により、可変領域Aから出入可能部10を撤去し、出入可能部10を撤去した後の開口を封止して出入規制部20を形成する工程について説明する。まず、作業者は、可変領域Aに出入可能部10が取り付けられた状態から、出入可能部10の扉枠12と、下地板15及び床見切り板13との連結を解除し、可変領域Aから出入可能部10を取り外す(図4参照)。次に、作業者は、可変領域Aから端面壁板14及び下地板15と、床見切り板13とを取り外す。これにより、可変領域Aに軽鉄スタッド80b、水平ランナー80e、床スラブ100の表面が露出する。このように、可変領域Aでは、天井部や床仕上げ材を解体するなどの大掛りな工事を行うことなく、出入可能部10を取り外すことができる。
次に、図5に示されるように、作業者は、可変領域Aの床スラブ100上に、下部ランナー21を2列設ける(図5(a)参照)。また、作業者は、2本の水平ランナー80eの下面に、それぞれ上部ランナー22をビス等によって取り付ける。そして、作業者は、上部ランナー22と、下部ランナー21とに亘って、複数本の軽鉄スタッド23を立設する。軽鉄スタッド23の上端は上部ランナー22に固定され、軽鉄スタッド23の下端は下部ランナー21に固定される。なお、上部ランナー22、下部ランナー21及び軽鉄スタッド23を枠状に予め組んだものを、可変領域Aに設置してもよい。
次に、作業者は、可変領域の大きさに合うように切断された面材24を用意する。そして、作業者は、面材24を、一方側から軽鉄スタッド23に2枚取り付け、同様に、他方側から軽鉄スタッド23に2枚取り付ける。このとき、面材24と面材80aとが面一となるように、面材24を軽鉄スタッド23に取り付ける。面材24は、面材80aと同じ材料を用いる。また、作業者は、軽鉄スタッド23の一方側に取り付けられた2枚の面材24と、軽鉄スタッド23の他方側に取り付けられた2枚の面材24との間の空間に、断熱材や吸音材等を充填する。これにより、可変領域Aにおいても出入規制部20に界壁としての機能を持たせることができる。また、隙間に断熱材を充填することで、防火区画を形成可能としている。なお、本実施形態に係る出入規制部20は、下部ランナー21、上部ランナー22、軽鉄スタッド23、及び面材24によって形成されている。
なお、面材80aにおける面材24との当接縁において、2枚の面材80aの端部の位置を互いに少しずらして重ねる。このずれに対応するように、2枚の面材24の端部の位置を互いに少しずらして重ねる。これにより面材80aの端面と面材24の端面とを当接させたときに、当接部分において面材80a及び面材24の表裏面間を直線状に貫通する隙間が形成されることがなくなり、防火性能等を向上させることができる。
以上の工程により、可変領域Aが面材24によって封止され、出入規制部20が形成される。また、可変領域Aに配置される面材24と、可変領域A以外の第1離れ界壁8に配置される面材80aとは、軽鉄スタッド80b及び水平ランナー80eの位置で、互いに縁が切られている。同様に、可変領域Aに配置される上部ランナー22、下部ランナー21及び軽鉄スタッド23と、可変領域A以外の第1離れ界壁8に配置される軽鉄スタッド80b及び水平ランナー80e等とは、互いに縁が切られている。
このように、予め第1離れ界壁8に可変領域Aと可変領域以外の領域(不可変領域)とを設定しておくことで、可変領域Aに配置された出入可能部10を撤去して、可変領域Aを面材24で封止する場合であっても、不可変領域に配置された構造に対して大掛りな工事等を行う必要が無い。
次に、図6、及び図7を参照し、可変領域Aを封止して出入規制部20を形成した状態から、再度、可変領域Aに出入可能部10を設置する工程について説明する。封止された状態の可変領域Aの内部には、上部ランナー22、下部ランナー21、及び、軽鉄スタッド23が配置されている。また、不可変領域の内部には、上部ランナー80d、軽鉄スタッド80b、下部ランナー80c、軽鉄スタッド80f、及び、水平ランナー80eが配置されている。
まず、作業者は、可変領域Aから面材24をそれぞれ取り外す(図6(a)参照)。次に、作業者は、可変領域Aから、上部ランナー22、下部ランナー21、及び、軽鉄スタッド23を取り外す(図6(b)参照)。これにより、可変領域Aには封止状態が解除され開口部が形成される。
次に、作業者は、軽鉄スタッド80bの側面、及び、水平ランナー80eの下面を覆うように、端面壁板14及び下地板15を取り付ける(図7(a)参照)。また、作業者は、可変領域Aの下縁部に沿って床見切り板13を床スラブ100上に取り付ける。
そして、作業者は、下地板15を下地として、可変領域Aに出入可能部10の扉枠12を取り付け、扉枠12に扉本体11を取り付ける。このように、予め第1離れ界壁8に可変領域Aと可変領域以外の領域(不可変領域)とを設定しておくことで、可変領域Aに配置された出入規制部20を撤去、具体的には、面材24、及び、上部ランナー22等を撤去して出入可能部10を設置する場合であっても、不可変領域に配置された構造に対して大掛りな工事等を行う必要が無い。
次に、建物1における離れ居室6の帰属関係を変更する場合について、図8を参照し、各パターンを例示しながら説明する。図8(a)は、離れ居室6が母屋2及び貸屋3のいずれにも帰属しない状態を便宜的に説明するための図である。図8(b)は、離れ居室6が母屋2及び貸屋3の両方に帰属して実質的な共有空間を形成している状態を説明する図である。図8(c)は、離れ居室6が母屋2に帰属している状態を説明する図であり、図8(d)は、離れ居室6が貸屋3に帰属している状態を説明する図である。
図8(a)に示されるように、共用界壁9、第1離れ界壁8、及び第2離れ界壁7の可変領域を全て出入規制部20にしたと仮定すると、母屋2と貸屋3とは区別され、構造的にも間取り的にも完全に独立した状態になる。また、離れ居室6は母屋2及び貸屋3から構造的にも間取り的にも完全に独立した状態になる。このパターンでは、母屋2や貸屋3には、親世帯が住み、離れ居室6には成人して独立した子供などが住む場合などが想定される。
また、図8(b)に示されるように、第1離れ界壁8の可変領域Aを出入可能部10とし、共用界壁9の可変領域Bを出入可能部10とすると、離れ居室6は母屋2及び貸屋3の両方に帰属して実質的な共有空間を形成する。なお、図8(b)では、第1離れ界壁8の可変領域Aを出入可能部10とし、第2離れ界壁7の可変領域Aを出入規制部20としたパターンを例示しているが、第2離れ界壁7の可変領域Aを出入可能部10とし、第1離れ界壁8の可変領域Aを出入規制部20としたパターン、または第1離れ界壁8の可変領域Aと第2離れ界壁7の可変領域Aとの両方を出入可能部10としたパターンの場合にも、離れ居室6は母屋2及び貸屋3の両方に帰属して実質的な共有空間を形成する。このパターンでは、母屋2には親世帯、離れ居室6には独立していない子供、貸屋3には、親世帯から独立した子世帯が住む場合などが想定される。
また、図8(c)に示されるように、共用界壁9の可変領域Bを出入規制部20とし、第1離れ界壁8の可変領域Aを出入可能部10にすると、離れ居室6は母屋2に帰属することになる。また、また、図8(d)に示されるように、共用界壁9の可変領域Bを出入規制部20とし、第2離れ界壁7の可変領域Aを出入可能部10にすると、離れ居室6は貸屋3に帰属することになる。図8(c)で示すパターンでは、母屋2には親世帯、離れ居室6には親世帯の独立していない子供、貸屋3には他人の世帯が住む場合などが想定され、図8(d)で示すパターンでは、母屋2には親世帯、貸屋3には他人の世帯、離れ居室6には他人の世帯の独立していない子供が住む場合などが想定される。
次に、本実施形態に係る建物1の作用、及び効果について説明する。本実施形態に係る建物1では、母屋2及び貸屋3とは別の住居可能空間である離れ居室6を有する。離れ居室6は第1共用部4及び第2共用部5に隣接し、第1共用部4及び第2共用部5は、母屋2及び貸屋3にそれぞれ出入り可能に隣接する。離れ居室6と第1共用部4とを区画する第1離れ界壁8、及び離れ居室6と第2共用部5とを区画する第2離れ界壁7には、それぞれ可変領域Aが設けられており、各可変領域A,Bでは出入可能部10と出入規制部20とを取り換え交換可能である。したがって、例えば、第1離れ界壁8側を出入可能部10とし、第2離れ界壁7側を出入規制部20とすることで離れ居室6を母屋2側に帰属させることができる。逆に、第1離れ界壁8側を出入規制部20とし、第2離れ界壁7側を出入可能部10とすることで離れ居室6を貸屋3側に帰属させることができる。その結果、母屋2及び貸屋3のプライバシーを確保しながら、離れ居室6の可変性を向上でき、家族構成やライフスタイル等の変化に対応させた間取りを実現し易くなる。
また、建物1は、第1共用部4と第2共用部5とを区画する共用界壁9を備え、共用界壁9には、出入可能部10と出入規制部20とを取り換え交換可能な可変領域(追加可変領域)Bが設けられている。その結果、第1共用部4と第2共用部5との可変性を向上でき、家族構成やライフスタイル等の変化に対して、より柔軟に対応させることができる。
また、建物1の母屋2と離れ居室6とは、直接的では無く、他の空間である第1共用部4や外部空間Gを介して間接的に隣接しており、貸屋3と離れ居室6とは、直接的では無く、他の空間である第1共用部4を介して間接的に隣接している。その結果、母屋2や貸屋3から離れ居室6に生活音が伝わってしまうという問題が生じ難い。なお、本実施形態では、母屋2や貸屋3から離れ居室6に生活音が伝わってしまうことを防止するという効果を重視して、他の空間を意図的に介在させているが、離れ居室6を母屋2や貸屋3から独立させるという観点のみから言えば、他の空間ではなく出入不可の壁などであってもよい。
さらに、第1共用部4の共用出入口4zには施錠可能な扉4xが設けられ、第2共用部5の共用出入口5zには施錠可能な扉5xが設けられている。つまり、第1共用部4、及び第2共用部5の各共用出入口4z,5zは、ピロティPに開放されているのではなく、扉4x,6xが設けられることで、第1共用部4、及び第2共用部5は完全な内部空間となり、母屋2または貸屋3と離れ居室6との間を往来する際のプライバシーが保たれ、また、冬期であっても移動が楽になる。また、建物1の温熱環境の改善も期待できる。特に、第1共用部4の共用出入口4zに設けられた扉4x及び第2共用部5の共用出入口5zに設けられた扉5xは施錠可能であるため、防犯性を高めるのに有利である。
また、離れ居室6は、トイレ室6e及び洗面所6fを備え、母屋2は、浴室2gと、浴室2gから離隔した寝室2mとを備え、貸屋3は、浴室2gと、浴室2gから離隔した寝室2mとを備える。例えば、離れ居室6が母屋2に帰属し、離れ居室6の住人が母屋2の浴室2gを利用可能とした場合に、母屋2では浴室2gと寝室2mとが離隔しているので、母屋2の住人は、入浴時の音の影響を受けずに寝室2mで安眠できる。逆に、離れ居室6が貸屋3に帰属し、離れ居室6の住人が貸屋3の浴室3gを利用可能とした場合に、貸屋3では浴室3gと寝室3mとが離隔しているので、貸屋3の住人は、入浴時の音の影響を受けずに寝室3mで安眠できる。また、離れ居室6は、トイレ室6e及び洗面所6fを備えているので、離れ居室6の使用者にとっては、わざわざ母屋2や貸屋3に出向いて、トイレ室2e,3eや洗面所2f,3fを借りる必要が無く、移動の手間を省け、離れ居室6としての独立性は高まる。
さらに、第1離れ界壁8と第2離れ界壁7とは防火区画を形成可能な壁によって形成されており、共用界壁9も防火区画を形成可能な壁によって形成されている。その結果、離れ居室6を母屋2と貸屋3のどちらに帰属させても、住戸間の防火区画を容易に形成することができる。
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明は上記の実施形態のみには限定されない。例えば、上記の実施形態では、母屋(第1の住戸)及び貸屋(第2の住戸)の1階部分に対応すべく、1階部分の第1共用部、第2共用部、及び離れ居室を例に説明したが、第1の住戸及び第2の住戸が二階以上の階層を備えている場合に、各階において第1共用部、第2共用部、及び離れ居室を備えた建物とすることも可能である。
1…建物、2…母屋(第1の住戸)、2a…第1住戸界壁(第1の住戸界壁)、2b…出入口扉(出入口)、2g…浴室、2m…寝室、3…貸屋(第2の住戸)、3a…第2住戸界壁(第2の住戸界壁)、3b…出入口扉(出入口)、3g…浴室、3m…寝室、4…第1共用部(第1の共用部)、4x…扉、4y…外周壁、4z…共用出入口、5…第2共用部(第2の共用部)、5x…扉、5y…外周壁、5z…共用出入口、6…離れ居室、6e…トイレ室、6f…洗面所、7…第2離れ界壁(第2の離れ界壁)、8…第1離れ界壁(第1の離れ界壁)、9…共用界壁、10…出入可能部、20…出入規制部、A…可変領域、B…可変領域(追加可変領域)、G…外部空間(他の空間)。

Claims (6)

  1. 第1の住戸及び第2の住戸を備えた建物であって、
    前記第1の住戸に隣接すると共に、外周壁に共用出入口が設けられた第1の共用部と、
    前記第2の住戸に隣接すると共に、外周壁に共用出入口が設けられた第2の共用部と、
    前記第1の共用部及び前記第2の共用部に隣接する離れ居室と、
    前記第1の共用部と前記離れ居室とを区画する第1の離れ界壁と、
    前記第2の共用部と前記離れ居室とを区画する前記第1の離れ界壁とは別の第2の離れ界壁と、を備え、
    前記第1の住戸は、前記第1の共用部への出入口が設けられた第1の住戸界壁を備え、
    前記第2の住戸は、前記第2の共用部への出入口が設けられた第2の住戸界壁を備え、
    前記第1の離れ界壁、及び前記第2の離れ界壁には、出入可能部と出入規制部とを取り換え交換可能な可変領域が設けられ
    前記第1の住戸界壁の前記第1の共用部への前記出入口は、前記第1の住戸の玄関土間から前記第1の共用部へ出入り可能に構成されており、
    前記第2の住戸界壁の前記第2の共用部への前記出入口は、前記第2の住戸の玄関土間から前記第2の共用部へ出入り可能に構成されていることを特徴とする建物。
  2. 前記第1の共用部と前記第2の共用部とを区画する共用界壁を更に備え、
    前記共用界壁には、出入可能部と出入規制部とを取り換え交換可能な追加可変領域が設けられていることを特徴とする請求項1記載の建物。
  3. 前記第1の住戸と前記離れ居室とは、前記第1の住戸界壁及び前記第1の離れ界壁を介して離隔しており、
    前記第2の住戸と前記離れ居室とは、前記第2の住戸界壁及び前記第2の離れ界壁を介して離隔していることを特徴とする請求項1または2記載の建物。
  4. 前記第1の共用部の前記共用出入口には扉が設けられ、前記第2の共用部の前記共用出入口には扉が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の建物。
  5. 前記離れ居室は、トイレ室及び洗面所を備え、
    前記第1の住戸は、浴室と、前記浴室から離隔した寝室とを備え、
    前記第2の住戸は、浴室と、前記浴室から離隔した寝室とを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の建物。
  6. 前記第1の離れ界壁と前記第2の離れ界壁とは防火区画を形成可能な壁によって形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の建物。
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