JP2000129939A - 規格化集合住宅のスケルトン構造 - Google Patents

規格化集合住宅のスケルトン構造

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JP2000129939A JP10305757A JP30575798A JP2000129939A JP 2000129939 A JP2000129939 A JP 2000129939A JP 10305757 A JP10305757 A JP 10305757A JP 30575798 A JP30575798 A JP 30575798A JP 2000129939 A JP2000129939 A JP 2000129939A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 規格化集合住宅において工業化、標準化、定
性化、定量化が達成できかつ市場の多様化要求も満足さ
せるスケルトン構造を提供する。 【解決手段】 基本ユニット1を連結することにより構
成される規格化集合住宅のスケルトン構造において、基
本ユニット1が互いに対向する一対の開口面と一対の境
界面とを側面とする直方体の立体空間に形成されかつフ
ラットスラブ部10とビームスラブ部20とを有すると共に
境界面と平行な線上に立設される複数の中柱30と複数の
梁24、25、26とを有し、フラットスラブ部10は逆梁構造を
有し、ビームスラブ部20は順梁構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中低層の規格化集
合住宅の形状的構造に関し、特に、集合住宅を構成する
躯体部分(スケルトン)と住戸部分(インフィル)のう
ちスケルトン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】集合住宅は、一般的にはマンション、ア
パート等と称されており、過密人口を擁する都市部にお
ける住宅需要に応じるべく、その必要性は益々高まりつ
つある。 昨今では、集合住宅に限らないが、建物の構
成をその躯体部分(スケルトン)と住戸部分(インフィ
ル)に完全に分離して設計、施工する考え方が進んでい
る。スケルトンは、建物の骨組みであり、具体的には
柱、梁、スラブ、壁等である。一方、インフィルは、建
物の内容物であり、間仕切り、設備、内装等が含まれ
る。本発明の対象とする地上5階建以下程度の中低層集
合住宅におけるスケルトンには、施工・材料的な面では
鉄筋コンクリート構造が多用されている。形状的な面で
は、ラーメン、壁式、フラットスラブ構造等がよく用い
られ、それぞれの特徴は周知である。
【0003】従来の集合住宅では、建物全体または少な
くともフロア毎に特定のスケルトン構造が選択されるこ
とが一般的である。例えば、柱と梁で構成するラーメン
構造、壁とスラブで構成する壁式構造、あるいはこれら
の混合構造である。一建物におけるラーメン構造と壁式
構造の混合構造としては、低層部と高層部という垂直方
向での使い分けによるもの、あるいは、桁行方向はラー
メン構造架構とし梁間方向は壁構造としたもの等がある
が、これらの混合構造は、一建物内若しくは一フロア内
での組み合わせであって、一住戸内で異なる構造を組み
合わせた混合構造は未だ提示されていない。
【0004】また、集合住宅では、一フロアに複数の住
戸が配置されることが一般的である。そして、現在の社
会及び生活の多様化から住戸に対する個性化の要求は、
益々高まりつつある。一フロアに複数の住戸が配置され
る場合、個々の住戸に多様性をもたせようとすれば、住
戸毎の個別設計が必要となり、その個別設計を踏まえた
上で共用部分を含めたフロア全体あるいは建物全体の設
計を考慮しなければならない。これには多くの工程を要
し低効率となる。
【0005】このように、集合住宅における多様性の実
現は、規格標準化とは両立しにくい要請である。近年、
戸建住宅ではユニットハウスに見られるように工場生産
に比重が置かれて現場施工が簡易化されたものが普及し
ているが、集合住宅の場合は、幾つかのユニット化方式
が提案されてはいるものの、未だに個別設計に委ねられ
ることが多く、工場生産部分よりも現場施工部分の比重
が高い。ユニット化は、確かに材料コスト、施工等の多
くの点で効率向上に寄与するが、将来的な規格化集合住
宅は、同時に多様化要請にも十分に応える得るものでな
ければならない。
【0006】また、集合住宅の一住戸内には、給排水設
備等を要するキッチン、浴室、トイレ、洗面所等の設備
ゾーンと、居間や寝室等の居室ゾーンとが含まれる。従
来、設備ゾーンと居室ゾーンの区分けは、専らインフィ
ル構築により行われており、スケルトン構築の段階から
設備ゾーンと居室ゾーンの配置を考慮することはほとん
ど行われていなかった。通常は、均一面のスラブが形成
された後、その上に設備ゾーンと居室ゾーンが設けられ
ることになる。このような場合、例えばユニットバスを
設置した浴室と居室等の他の部分の間に段差を生じてし
まうことが通常であった。この段差を解消しバリアフリ
ーを実現しようとすると、居室の床を嵩上げしなければ
ならず、その結果、居室の天井高を確保するために階高
を増す必要があった。階高が増すと建物全体の高さが加
増され、様々な面からコスト高を招来することとなる。
また、設備ゾーンの配管のために梁を貫通させなければ
ならないことも生じた。このように、従来の集合住宅構
造は、スラブ、梁、階高等のスケルトン要素と、設備、
床面、天井面等のインフィル要素とが互いに密接に関連
し制限し合うことが多々あり、スケルトンとインフィル
の独立性が十分に確保されていなかった。
【0007】その他にも、従来のスケルトン構造による
集合住宅は、積算の標準化が難しく、見積もり精度が高
まらなかった。このことから、規格化による定量化、積
算の標準化に対する強い要望がある。さらにまた、従来
のスケルトン構造による集合住宅では、メンテナンスサ
イクルが不透明であったことから、交換や修理の標準
化、維持管理のマニュアル化が必要とされている。加え
て、集合住宅建設においては現場施工の比重が高いとは
いえ、工場生産における高性能・高品質を、現場施工で
あっても実現しかつ施工者を選ばずに供給できることが
望ましいことはいうまでもない。
【0008】
【発明の解決しようとする課題】以上の問題点に鑑み、
本発明の目的は、規格化集合住宅における性能、品質、
材料、人工、工事費等の面で工業化、標準化、定性化、
定量化が達成でき、かつ、市場の多様化要求も満足させ
ることである。特に、規格化集合住宅におけるスケルト
ン構造を改善することを通して、構造、施工、設備、環
境、意匠等のあらゆる観点から理想的な標準化製品とし
ての規格化集合住宅を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するべ
く、本発明は、以下の各特徴を有する規格化集合住宅の
スケルトン構造を提供する。
【0010】(1)基本ユニットを連結することにより
構成される規格化集合住宅のスケルトン構造において、
基本ユニットが、互いに対向する一対の開口面と一対の
境界面とを側面とする直方体の立体空間に形成され、か
つ、フラットスラブ部とビームスラブ部とを有する。さ
らに基本ユニットは、前記直方体の前記境界面と平行な
線上に立設される複数の中柱と、前記複数の中柱のいず
れかの下端に対して少なくとも一端が接続される複数の
梁とを有する。そして、前記フラットスラブ部が、該フ
ラットスラブ部を囲む前記梁の下端位置に設置されるフ
ラットスラブを含む逆梁構造を有し、前記ビームスラブ
部が、前記複数の梁の一部から構成されかつ順梁構造を
有する。 (2)中柱と梁の断面寸法が統一されている。 (3)フラットスラブ部において、フラットスラブと、
梁の上端に設置される床との間に床下空間を形成可能で
ある。 (4)同一構造の2つの基本ユニットを上下に連結可能
である。 (5)基本ユニットのビームスラブ部の上に、別のビー
ムスラブ部のみからなる半ユニットを連結可能である。 (6)上下に連結された2つのビームスラブ部の境界の
床の一部または全部を取外し可能である。 (7)複数の中柱が、均等スパンで立設される場合があ
る。 (8)複数の中柱が、両側の境界面から等距離に立設さ
れる場合がある。 (9)基本ユニットの一対の境界面のいずれかに対し
て、別の基本ユニットの境界面を連結可能である。 (10)基本ユニットの一対の開口面のいずれかに対し
て、別の基本ユニットの開口面を連結可能である。 (11)基本ユニットの一対の境界面のいずれかに対し
て、ビームスラブ部のみからなる半ユニットを連結可能
である。 (12)基本ユニットの一対の境界面のいずれかに対し
て、ビームスラブ部の一角を切り欠いた特殊形状の半ユ
ニットを連結可能である。 (13)フラットスラブ部が、I字型、L字型またはT
字型のいずれかの平面形状を有することができる。 (14)基本ユニットの境界面または開口面に対して、
階段、エレベータ、廊下及びホールを含む群から選択さ
れる少なくとも1つを連結することにより基本アタッチ
メントを構成可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1(A)は、梁114にフラット
スラブ112を接続する従来の2つの配置方法を挙げて
いる。右側は、梁114の上端にフラットスラブ112
が位置する順梁構造であり、従来、一般的に用いられて
いる。左側は、梁114の下端にフラットスラブ112
が位置する逆梁構造であり、天井に梁型が出るのを避け
たい場合等に用いられる。逆梁構造では、梁の上端位置
に床117を設けることにより、フラットスラブ112
と床117の間に床下空間116が得られるという利点
がある。
【0012】図1(B)は、中低層規格化集合住宅に適用
される本発明によるスケルトン構造の基本ユニット1を
例示した概略斜視図である。本発明における基本ユニッ
ト1は、図1(C)に示す直方体の立体空間に形成され、
平面的には間口Wと奥行Lを有する矩形形状を有する
(本発明では、間口Wが奥行Lよりも短いかまたは等し
いとする)。以下、説明の便宜上、基本ユニット1の形
成される直方体空間の4つの側面について、間口と同じ
長さの互いに対向する一対の側面を「開口面」と称し、
奥行と同じ長さの互いに対向する一対の側面を「境界
面」と称する。
【0013】図1(B)に示す1つの基本ユニット1は、
フラットスラブ部10とビームスラブ部20の二種類の
ゾーンから構成される。基本ユニット1は、垂直要素で
ある複数の中柱30を含む。これら複数の中柱30は、
境界面と平行な線上に適宜のスパンで立設され、両端の
2本の中柱の下端は各々開口面下縁2上に配置される。
基本ユニット1はさらに、水平要素である複数の梁を含
む。これら複数の梁の各々は、少なくともその一端がい
ずれかの中柱30の下端と接続される。これら複数の梁
を、設置位置により分類すると、開口面下端2上に設置
される梁24、ビームスラブ部20内に設置される梁2
5、及びフラットスラブ部10とビームスラブ部20の
境界上に設置される梁26がある。フラットスラブ部1
0は、このフラットスラブ部を囲む梁(図示の例では、
梁24の一部と梁26)の下端位置に設置される平板状
のフラットスラブ12を含む。ビームスラブ部20は、
上記の複数の梁のうちのいくつか(図示の例では、梁2
4の一部、梁25及び26)により構成されることとな
る。
【0014】また、基本ユニット1の境界面について
は、通常、隣接する基本ユニットまたは屋外との境界と
なるため、界壁または外壁18が設けられる。もっと
も、基本ユニット1を拡張する場合には、これらの境界
面を柱と梁で構成することもある。
【0015】ここで注記するが、本発明における「フラ
ットスラブ」の語は、従来のいわゆる無梁のフラットス
ラブ構造におけるそれとは異なる意味で用いる。本発明
における「フラットスラブ」は「ビームスラブ」と対比
するためにこのように指称する。また、本発明の実施に
おいては、1つの基本ユニットを一住戸として使用する
形態が最も一般的であるが、それ以外にも様々な適用例
が可能であることについては、後述する。
【0016】本発明の最も重要な特徴は、フラットスラ
ブ部10が、それを囲む梁24、26に対して逆梁構造
を有しており、一方、ビームスラブ部20は、それを構
成する梁24、25、26に対して順梁構造を有するこ
とである。すなわち、本発明は、順梁構造と逆梁構造と
を組み合わせることにより基本ユニットを構成すること
を特徴とする。
【0017】図2は、図1(B)の基本ユニット1の断面
斜視図である。順梁側のビームスラブ部20の床28
は、通常通り、梁の上端に設置される。そして、順梁側
の床28と逆梁側の床17を均一面となるように設ける
と、逆梁側の床17とフラットスラブ12の間に梁成に
対応する厚さの床下空間16が確保される。
【0018】逆梁側すなわちフラットスラブ部10は、
このように床下空間16を確保できるので一住戸の中の
設備ゾーンとして使用するに好適である。この床下空間
16は、梁とフラットスラブと床に囲まれた何らの障害
物のない空間である。従って、この空間内では、梁を貫
通することなく各種配管を設置できる。また、配管交換
や設備機器の交換が容易である。また、床下空間がある
ので、バリアフリー対応のユニットバスや、床下収納を
設置する等、インフィル設置の自由度が極めて高い。つ
まり、設備システム(インフィル)の設置において構造
システム(スケルトン)との関係を配慮する必要がな
い。
【0019】一方、順梁側すなわちビームスラブ部20
は、居室ゾーンとして使用するに好適である。同じ階高
を有する従来の順梁構造のみのスケルトンと比較する
と、本発明のビームスラブ部は、バリアフリーとした場
合も各居室の天井高を十分に確保することができる。
【0020】念のため注記すると、逆梁のフラットスラ
ブ部は設備ゾーンとして好適ではあるが、必ずしも設備
ゾーンとしなければならないのではなく、居室としても
差し支えない。例えば、フラットスラブ部とビームスラ
ブ部に跨るバリアフリーの床をもつ居室を容易に作るこ
とができる。ただし、フラットスラブ部に設けた居室の
天井高はビームスラブ部よりも低くなる。これに対し
て、順梁のビームスラブ部を設備ゾーンとすることは、
本発明の特徴を生かせないという点で不適である。
【0021】図3は、本発明の特徴をまとめて説明する
図である。図3(A)は、基本ユニット1のスケルトンを
示す平面図である。平面的に見た基本ユニット1は、所
定の間口と奥行を有する矩形であり、間口が奥行より短
い場合は図示のように長方形であり、等しい場合は正方
形となる。基本ユニット1に含まれる複数の梁は、開口
面下縁2上に設置される梁24、ビームスラブ部20の
内部に所定スパンで配置される梁25、及び、フラット
スラブ部10とビームスラブ部20の境界に配置される
梁26がある。複数の中柱30は、境界面と平行な線上
に所定スパンで立設され、かつ両端の2本の下端は開口
面下縁2上に位置する。各梁は、少なくともその一端が
いずれかの中柱の下端と接続される。フラットスラブ部
10の内部のスケルトン要素はフラットスラブ12であ
り、貫通する梁はない。
【0022】基本ユニット1の境界面には、基本ユニッ
ト1が1住戸の場合、界壁または外壁が設けられる。こ
のように本発明の基本ユニット1は、フラットスラブ部
の壁式構造と、ビームスラブ部のラーメン構造と、基本
ユニット内部または好適にはほぼ中央に立設される複数
の中柱とを混合した構造としたことにより、強度的にも
優れたスケルトン構造を実現する。また、一住戸内にお
けるこのような混合構造は、従来なかった本発明独自の
特徴である。
【0023】本発明の更なる特徴は、柱と梁の断面寸法
が統一されていることである。柱梁断面寸法の統一化の
利点は、先ず、境界面側の壁に柱型や梁型が出ないこと
が挙げられる。よって、この壁側にインフィルを設置す
る場合の制限がほとんどない。さらに、開口面側にも柱
型がでないので開口を大きくとることができ、開放性の
ある設計が可能となる。柱梁断面寸法の統一化は、部材
やインフィルの統一化につながり、コスト低下させられ
る。尚、境界面の界壁については、後にユニット拡張例
を挙げるように、壁ではなく柱と梁にすることもでき
る。
【0024】図3(B)には、基本ユニット1のゾーン分
けを示している。設備ゾーンと居住ゾーンの区分けがス
ケルトン構築の段階で行われるので、合理的な住居シス
テムを実現できる。これにより、スケルトンとインフィ
ルを完全に独立させることができ、図3(C)に示すよう
にスケルトンを配慮することなくインフィルを自由に設
置、交換することが可能である。
【0025】図3(D)は、順梁と逆梁の組合せにより、
居室として使用される順梁側の天井高(h)を確保でき
ることを示す。また、柱梁断面寸法の統一化により、梁
が天井側に露出しないことによっても天井高を確保しや
すい。図3(E)に示すように、逆梁側の床下空間に配管
や設備機器19を梁を貫通することなく、交換や修繕を
容易に行えるように配置できる。また、設備ゾーンをコ
ンパクト化できる。
【0026】図4は、図1(B)の基本ユニット1の拡張
性を示す展開斜視図である。先ず、垂直方向について
は、フラットスラブ部10の上には別のフラットスラブ
12′が、ビームスラブ部10の上には別のビームスラ
ブ部20′が載置されることにより拡張される。すなわ
ちフラットスラブ部の上にはフラットスラブ部が、そし
てビームスラブ部の上にはビームスラブ部が積層される
ので、上下階におけるフラットスラブ部とビームスラブ
部の区分けは、同一となる。もちろん、インフィル40
については自由に変えることができる。
【0027】また、応用例として、順梁側すなわちビー
ムスラブ部20の床を取り外すことにより、吹き抜け、
メゾネットに対応可能である。床の取り外しは、全部ま
たは一部のいずれでも可能である。本発明の基本ユニッ
トは、上階を設けるか否かを、1ユニットまたは半ユニ
ット(フラットスラブ部若しくはビームスラブ部のみの
ユニット)毎に選択できるので、例えば、傾斜地等にお
けるセットバック方式の建物にも対応しやすい。
【0028】次に、水平方向については、基本ユニット
の境界面側に別の基本ユニット1′または半ユニットを
連結することにより、拡張可能である。隣接するユニッ
トを設けるか否かについても、1ユニットまたは半ユニ
ット毎に選択できるので、例えば、不規則な形状の敷地
であっても、建物の外郭形状を敷地に対応させやすい。
【0029】図5は、本発明の基本ユニットの変形例を
示す。図示の例では、中柱30が600または550mm
角、壁厚が22cm、梁成が600または550mであ
る。但し、柱と梁は、断面が同寸法である。図中の寸法
表示の単位はmmである。図5(A)は、平面長方形の基本
形である。フラットスラブ部10と、ビームスラブ部2
0の幅が等しく、ビームスラブ部20の梁のスパンも均
等である。Aは、柱600mm角の場合に最大4800m
m、柱550mm角の場合に最大4350mmである。図5
(B)は、平面正方形の例である。Aは、柱600mm角の
場合に最大5000mm、柱550mm角の場合に最大46
00mmである。図5(C)は、平面正方形であるが、フラ
ットスラブ部10よりビームスラブ部20の幅を大きく
とっている。Aは、柱600mm角の場合に最大7300
mm、柱550mm角の場合に最大7000mmである。図5
(D)は、中柱30とビームスラブ部20の梁のスパンを
変化させている。Aは、柱600mm角の場合に最大76
00mm、柱550mm角の場合に最大7000mmである。
図5(E)は、奥行に比べて間口をかなり短くすることに
より、ビームスラブ部の梁のスパンを大きくとり梁数を
少なくした例である。Aは、柱600mm角の場合に最大
7000mm、柱550mm角の場合に最大6500mmであ
る。尚、具体的寸法は例示であって、これらに限定され
ない。
【0030】図6は、1つの基本ユニットにおける間口
と奥行の寸法変更の可能性を示している。間口について
は、フラットスラブ部及びビームスラブ部の幅がそれぞ
れ許容限度内で伸縮可能であることから、間口全体とし
て伸縮可能である。また、奥行については、中柱30の
本数の増減で伸縮可能である。その場合、中柱30の増
減に従って、ビームスラブ部20の梁25の本数も増減
する。また、中柱30のスパンは均等でも不均等でもよ
く、許容限度の範囲内で隣り合う中柱との距離を変える
こともできる。こうして、基本ユニットの奥行も伸縮可
能である。
【0031】図7及び図8は、ビームスラブ部からなる
半ユニットを基本ユニットの境界面へ連結することによ
る拡張例を示す図である。図7(A)は、一方の境界面が
柱30と梁で構成され、他方の境界面が壁18で構成さ
れたビームスラブ部の半ユニットを示す。図7(B)は、
基本ユニット1のビームスラブ部側と半ユニットの柱側
とを連結した例である。図7(C)は、基本ユニット1の
ビームスラブ部側と半ユニットの壁側を連結した例であ
る。図7(D)は、基本ユニット1のフラットスラブ部側
と半ユニットの壁側を連結した例である。図7(E)は、
基本ユニット1のフラットスラブ部側と半ユニットの柱
側を連結した例である。図7(B)及び(E)では、一住戸
の面積を広くとることができる。
【0032】図8(A)は、両方の境界面が柱30と梁で
構成されているビームスラブ部の半ユニットを示す。図
8(B)は、基本ユニット1のビームスラブ部側に半ユニ
ットを連結した例であり、図8(C)は、基本ユニット1
のフラットスラブ部側に半ユニットを連結した例であ
る。
【0033】尚、許容限度の範囲内(例えば、2m以
内)で基本ユニットから突き出るキャンティレバーを設
けることができる。また、基本ユニットまたは半ユニッ
トの境界面を壁とする場合、壁長の3分の1までの開口
が可能である。
【0034】図9は、不規則な形状の敷地に対応するた
めの特殊形状の半ユニットを連結した例を示す。図9
(A)の半ユニット20は、柱のスパン1個分の長さだけ
半ユニットの一角を切り欠いて壁18とした形状であ
る。図9(B)の半ユニットは、柱のスパン2個分の長さ
だけ半ユニットの一角を切り欠いて壁18とした形状で
ある。このような半ユニット形状により、三角形や台形
のような変形敷地、または都市部に多い狭小敷地等に対
しても柔軟に対応でき、空間をより有効に活用すること
ができる。こうして本発明では、規格化ユニットであり
ながら、細かい個別対応が可能である。発展形として、
さらに不規則な形態のユニットを規格化することも考え
られる。
【0035】図10は、平面正方形の基本ユニット内に
おけるフラットスラブ部とビームスラブ部の区分け例を
示す概略斜視図である。図10(A)は、フラットスラブ
部10とビームスラブ部20を奥行方向と平行に並設し
た例であり、図10(B)は、間口方向と平行に並設した
例である。
【0036】図11は、平面長方形の基本ユニット内に
おけるフラットスラブ部とビームスラブ部の区分け例を
示す概略斜視図である。図11(A)は、フラットスラブ
部10とビームスラブ部20を奥行方向と平行に並設し
た例である(I字型)。図11(B)、図11(C)は、フラ
ットスラブ部10をL字型に配置した例である。図11
(D)は、フラットスラブ部10をT字型に配置し、設備
ゾーンを広くとった例である。図11(E)及び(F)は、
逆に居住ゾーンを広くとった例である。図11(G)及び
(H)は、フラットスラブ部10とビームスラブ部20を
間口に沿って並設した例であり、(H)では、フラットス
ラブ部10が2箇所に分けて配置される。このように、
基本ユニット内の中柱と梁の位置を境目として、フラッ
トスラブ部とビームスラブ部の多様な区分けが可能であ
るので、設備ゾーンと居住ゾーンの配置設計の自由度が
高い。
【0037】図12は、本発明の基本ユニットを垂直方
向に積層して構築された5階建ての集合住宅の例を示す
概略断面図である。各フロアとも左側がフラットスラブ
部(設備ゾーン)、右側がビームスラブ部(居室ゾー
ン)となる。実施例では、階高Hは2.760〜3.0
60mである。居室ゾーンの天井高ch.1は2.55
0〜2.850m、設備ゾーンの天井高ch.2は2.
100〜2.400mである。因みに、特定優良賃貸住
宅の規定に合わせると、階高Hは2.960m、天井高
chは2.750m(天井を貼った場合は2.600m)
となる。従来のバリアフリー集合住宅の例では、階高が
3.200〜3.600m程度となっている。
【0038】図13は、本発明の基本ユニットを水平及
び垂直方向に連結積層して構築された多様な集合住宅の
全体の断面図である。図13(A)は、最も一般的な直列
型である。図13(B)は、セットバック型であり、斜線
制限に対して半ユニットの連結により対応することがで
きる。また、図示しないが、壁面を傾斜させた基本ユニ
ットまたは半ユニットも可能である。図13(C)は、ピ
ロティ型であり、1階部分が独立柱または壁のみから構
成されており、2階より上の階に本発明による基本ユニ
ットを用いている。図13(D)は、吹き抜け・メゾネッ
ト型であり、順梁のビームスラブ部の床を取り外してい
る。図13(E)は、傾斜地に構築された例である。本発
明の基本ユニットは、1ユニットまたは半ユニット毎の
連結拡張が可能であるので、傾斜地にも対応しやすい。
【0039】図14に、実際の集合住宅における基本ユ
ニットの平面配置例を幾つか示す。図14(A)及び(B)
は、2つの基本ユニットを界壁を介して連結した例であ
る。図14(C)は、2つの基本ユニットの開口面同士を
連結した例である。図14(D)は、各基本ユニットの界
壁を中柱の1スパン分だけずらして連結した例である。
図14(E)及び(F)は、2つの基本ユニットを独立して
配置した例である。図14(G)は、2つの基本ユニット
を連結したもの2組を独立して並べた例である。図14
(H)は、3つの基本ユニットをずらして独立に配置した
例である。
【0040】図15〜図17に、実際の集合住宅におけ
る一続きの棟の構成例を示す。実際の集合住宅の一フロ
ア内には、居住部分以外に階段、エレベータ、廊下、ホ
ール等の共用部分が含まれる。これらの共用部分を基本
ユニットに付加したものを基本アタッチメントと考え、
これもまた規格化要素の一つとする。図15(A)は、基
本ユニット1の開口面側に階段またはエレベータ52を
付加した基本アタッチメントである。図15(B)〜(E)
は、各々、階段・エレベータ型の基本アタッチメントを
用いた棟構成例である。
【0041】図16(A)は、基本ユニット1の一方の開
口面側と境界面側に廊下54を付加した基本アタッチメ
ントである。図16(B)〜(E)は、各々、廊下型の基本
アタッチメントを用いた棟構成例である。
【0042】図17(A)は、2つの基本ユニット1の開
口面同士の間にホール56を付加した基本アタッチメン
トである。図17(B)〜(D)は、各々、ホール型の基本
アタッチメントを用いた棟構成例である。
【0043】図15〜図17から明らかなように、各基
本アタッチメントの付加要素(例えば、階段、廊下等)
は、基本ユニットの開口面側若しくは境界面側のいずれ
かまたは双方に取付可能であり、半ユニットへも取付可
能である。これらの組合せにより、棟構成において様々
なバリエーションが可能となる。図18には、それらの
組合せ例を示している。
【0044】図19は、本発明の基本ユニットを、異な
る住居面積及び用途の集合住宅に適用した実際の設計例
を示す。図19(A)は、住居面積22mのシングルタ
イプの集合住宅の例であり、図19(B)は、(A)のスケ
ルトン構造を示す。図19(B)には、2つの基本ユニッ
トが境界面で連結されている。この場合の基本ユニット
は、図10(B)のものと類似しており、フラットスラブ
部10とビームスラブ部20が間口方向と平行に並設さ
れたタイプである。そして図19(A)に示す通り、基本
ユニットの中柱に沿って界壁を設けることにより、1つ
の基本ユニットを2住戸としている。このように本発明
の基本ユニットは、必ずしも1つの住戸として利用され
るばかりではない。
【0045】図19(C)〜(E)は、それぞれ住居面積5
5m(2LDK)、65m(2LDK)、75m(3LD
K)のファミリータイプの集合住宅の例を示す。(C)と
(D)は、中柱が3本であり、(E)は4本である。
【0046】以上、本発明を主として実施例を示すこと
により説明したが、本発明の更なる様々なバリエーショ
ンが可能であることは、当業者には自明であろう。本発
明の基本ユニットは、上記で説明した構造上の利点に加
えて、その構造自体が単純で理解しやすいという点も優
れた特性といえる。
【0047】尚、本発明による集合住宅のスケルトン構
造は、形状的な観点からは、従来なかった新規の構造形
式に属するものといえる。一方、施工法及び使用材料の
点では、本発明を適用する集合住宅は、周知の鉄筋コン
クリート構造とすることが最も好適である。すなわち、
本発明における基本ユニットの中柱、梁、フラットスラ
ブは、鉄筋コンクリート工法の鉄筋、型枠の取付そして
コンクリート打設といった各工程により構築することが
できる。昨今、鉄筋コンクリート構造の施工において
は、プレキャスト(PC)コンクリートが柱や梁の型枠と
して広く利用されているが、このようなPCコンクリー
トの利用は、品質、コスト及び工期等の効率向上の点で
規格化集合住宅に非常に適しており、本発明と併せて適
用されることにより、更なる合理化を実現できる。
【0048】
【発明の効果】以上の通り、本発明により、規格化集合
住宅のスケルトン構造を構成するための新規の基本ユニ
ットが提供された。その基本ユニットは、設備ゾーンと
して好適な逆梁のフラットスラブ部と、居室ゾーンとし
て好適な順梁のビームスラブ部とを組み合わせたことを
特徴とする。これにより、スケルトンとインフィルの互
いの完全な独立化が実現され、インフィルの多様性に自
在に対応できる。また、スケルトン自体も両ゾーンの区
分けにおいて種々のパターンが可能である。この結果、
本発明は、住宅の個性化要求に柔軟に応えることができ
る。このような優れた適応性に加えて、本発明は、集合
住宅における様々な観点から、次のような規格化、合理
化をも実現した。
【0049】先ず、規格化の点では、基本ユニットの規
格化に基づいて、スケルトン寸法の定尺化及び構造計算
の標準化が可能となる。スケルトン寸法の定尺化は、住
戸部位の統一化、定尺化につながる。仕上げも標準化さ
れる。設備についても、例えば、サニタリーコアシステ
ムの寸法固定化となり、その他各種設備機器の統一化が
図れる。さらに、施工においても、施工資材の定尺化、
詳細・納まりの統一化が実現され、施工の標準化が可能
となる。
【0050】さらに、住戸部位以外の共用部分や周辺部
分、オプション部材の規格化、設計図書の標準化、構造
の基礎システムや免震システム及び構造設計図書の標準
化が図れ、設備面では、フレキシブル配管、電気配線工
法、除湿・輻射冷暖房システム、設計図書の標準化が可
能となる。
【0051】そして、斯かる規格・標準化の結果、合理
化が達成される。先ず、スケルトン寸法のコンパクト化
(平面、断面の双方において)が実現される。設備面で
は、既製部材の採用が容易となる。開口の広くとれるス
ケルトン構造は、自然通風に優れているため、余分な換
気装置を排除できる。また、設備機器を集中化できるた
め、配管系路の単純化が図れる。さらに、施工において
は、型枠の転用、合理的資材の選定ができる。設備配管
が梁を貫通しないため、作業性が向上する。施工完了ま
でのいずれの工程においても、工期の短縮と人工の削減
が実現される。
【0052】総括すると、本発明は、集合住宅建築にお
ける工期短縮、省資材、人工・労務削減によりコストダ
ウンを実現し、また、精度向上、耐久性・耐用性向上に
より高品質・高性能を実現する。さらに、各種部材の交
換性、施工安定性、見積精度の向上が図れるとともに、
住戸計画、建築各部位、計画過程全般、及び供給管理に
おいても完全マニュアル化の可能性を提示したものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、梁にフラットスラブを接続する2つの
配置方法を示し、(B)は、中低層規格化集合住宅に適用
される本発明によるスケルトン構造の基本ユニットを例
示した概略斜視図、(C)は、基本ユニットの形成される
立体空間示した模式図である。
【図2】図1(B)の基本ユニットの断面斜視図である。
【図3】(A)は、基本ユニットの平面図、(B)は、基本
ユニットのゾーン分けを示し、(C)は、スケルトンに対
するインフィルの配置を示し、(D)は、順梁側の天井高
(h)を示し、(E)は、逆梁側の床下空間の配管や設備
機器を示す図である。
【図4】図1(B)の基本ユニットの拡張性を示す展開斜
視図である。
【図5】(A)〜(E)は、それぞれ本発明の基本ユニット
の変形例を示す図である。
【図6】1つの基本ユニットにおける間口と奥行の寸法
変更の可能性を示す図である。
【図7】(A)〜(E)は、それぞれビームスラブ部からな
る半ユニットを基本ユニットの境界面へ連結することに
よる拡張例を示す図である。
【図8】(A)〜(C)は、それぞれビームスラブ部からな
る半ユニットを基本ユニットの境界面へ連結することに
よる拡張例を示す図である。
【図9】(A)及び(B)は、それぞれ不規則な形状の敷地
に対応するための特殊形状の半ユニットを連結した例を
示す図である。
【図10】(A)及び(B)は、それぞれ平面正方形の基本
ユニット内におけるフラットスラブ部とビームスラブ部
の区分け例を示す概略斜視図である。
【図11】(A)〜(H)は、それぞれ平面長方形の基本ユ
ニット内におけるフラットスラブ部とビームスラブ部の
区分け例を示す概略斜視図である。
【図12】本発明の基本ユニットを垂直方向に積層して
構築された5階建ての集合住宅の例を示す概略断面図で
ある。
【図13】(A)〜(E)は、それぞれ本発明の基本ユニッ
トを水平及び垂直方向に連結積層して構築された多様な
集合住宅の全体断面図である。
【図14】(A)〜(H)は、それぞれ実際の集合住宅にお
ける基本ユニットの平面配置例を示す図である。
【図15】(A)は、基本ユニットの開口面側に階段また
はエレベータを付加した基本アタッチメントを示し、
(B)〜(E)は、各々、階段・エレベータ型の基本アタッ
チメントを用いた集合住宅棟構成例を示す図である。
【図16】(A)は、基本ユニットの一方の開口面側と境
界面側に廊下を付加した基本アタッチメントを示し、
(B)〜(E)は、各々、廊下型の基本アタッチメントを用
いた集合住宅棟構成例を示す図である。
【図17】(A)は、2つの基本ユニットの開口面の間に
ホールを付加した基本アタッチメントを示し、(B)〜
(D)は、各々、ホール型の基本アタッチメントを用いた
集合住宅棟構成例を示す図である。
【図18】(A)〜(H)は、各基本アタッチメントの付加
要素(例えば、階段等)を組み合わせた集合住宅棟構成
例を示す図である。
【図19】(A)〜(E)は、本発明の基本ユニットを、異
なる住居面積及び用途の集合住宅に適用した実際の設計
例を示す図である。
【符号の説明】
1 基本ユニット 2 開口面下縁 3 境界面下縁 10 フラットスラブ部 12 フラットスラブ 16 床下空間 17 逆梁側床 18 界壁または外壁 19 配管・設備機器等 20 ビームスラブ部 24、25、26 梁 28 順梁側床 30 中柱 40 インフィル 52 階段・エレベータ 54 廊下 56 ホール 112 フラットスラブ 114 梁 116 床下空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋島 正治 東京都渋谷区代々木2丁目4番9号 東京 セキスイハイム特建株式会社内 (72)発明者 大崎 隆司 東京都渋谷区代々木2丁目4番9号 東京 セキスイハイム特建株式会社内 (72)発明者 塩田能也 東京都渋谷区桜丘町21−12−B413 株式 会社インターデザインアソシエイツ内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本ユニットを連結することにより構成
    される規格化集合住宅のスケルトン構造において、 前記基本ユニットが、互いに対向する一対の開口面と一
    対の境界面とを側面とする直方体の立体空間に形成さ
    れ、かつ、フラットスラブ部とビームスラブ部とを有
    し、さらに、前記直方体の前記境界面と平行な線上に立
    設される複数の中柱と、前記複数の中柱のいずれかの下
    端に対して少なくとも一端が接続される複数の梁とを有
    し、 前記フラットスラブ部が、該フラットスラブ部を囲む前
    記梁の下端位置に設置されるフラットスラブを含む逆梁
    構造を有し、 前記ビームスラブ部が、前記複数の梁の一部から構成さ
    れかつ順梁構造を有することを特徴とする規格化集合住
    宅のスケルトン構造。
  2. 【請求項2】 前記中柱と前記梁の断面寸法が統一され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の規格化集合住
    宅のスケルトン構造。
  3. 【請求項3】 前記フラットスラブ部において、前記フ
    ラットスラブと、前記梁の上端に設置される床との間に
    床下空間を形成可能であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の規格化集合住宅のスケルトン構造。
  4. 【請求項4】 同一構造の2つの前記基本ユニットを上
    下に連結可能であることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の規格化集合住宅のスケルトン構造。
  5. 【請求項5】 前記基本ユニットの前記ビームスラブ部
    の上に、別のビームスラブ部のみからなる半ユニットを
    連結可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の規格化集合住宅のスケルトン構造。
  6. 【請求項6】 上下に連結された2つのビームスラブ部
    の境界の床の一部または全部を取外し可能であることを
    特徴とする請求項4または5に記載の規格化集合住宅の
    スケルトン構造。
  7. 【請求項7】 前記複数の中柱が、均等スパンで立設さ
    れることを特徴とする先の請求項のいずれかに記載の規
    格化集合住宅のスケルトン構造。
  8. 【請求項8】 前記複数の中柱が、両側の境界面から等
    距離に立設されることを特徴とする先の請求項のいずれ
    かに記載の規格化集合住宅のスケルトン構造。
  9. 【請求項9】 前記基本ユニットの前記一対の境界面の
    いずれかに対して別の基本ユニットの境界面を連結可能
    であることを特徴とする先の請求項のいずれかに記載の
    規格化集合住宅のスケルトン構造。
  10. 【請求項10】 前記基本ユニットの前記一対の開口面
    のいずれかに対して別の基本ユニットの開口面を連結可
    能であることを特徴とする先の請求項のいずれかに記載
    の規格化集合住宅のスケルトン構造。
  11. 【請求項11】 前記基本ユニットの前記一対の境界面
    のいずれかに対して、前記ビームスラブ部のみからなる
    半ユニットを連結可能であることを特徴とする先の請求
    項のいずれかに記載の規格化集合住宅のスケルトン構
    造。
  12. 【請求項12】 前記基本ユニットの前記一対の境界面
    のいずれかに対して、前記ビームスラブ部の一角を切り
    欠いた特殊形状の半ユニットを連結可能であることを特
    徴とする先の請求項のいずれかに記載の規格化集合住宅
    のスケルトン構造。
  13. 【請求項13】 前記フラットスラブ部が、I字型、L
    字型またはT字型のいずれかの平面形状を有することを
    特徴とする先の請求項のいずれかに記載の規格化集合住
    宅のスケルトン構造。
  14. 【請求項14】 前記基本ユニットの前記境界面または
    前記開口面に対して、階段、エレベータ、廊下及びホー
    ルを含む群から選択される少なくとも1つを連結するこ
    とにより基本アタッチメントを構成可能であることを特
    徴とする先の請求項のいずれかに記載の規格化集合住宅
    のスケルトン構造。
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