JPS6344901B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は中廊下を有する桁行方向の長い病
院、学校、集合住宅等の建築構造の改良に関する
ものである。

従来病院、学校、集合住宅等で、中低層の現場
打ち鉄筋コンクリート構造で建築する場合、柱、
梁からなるラーメン構造とする場合が多い。とこ
ろで従来構造では設備配管のために躯体貫通孔、
特に梁貫通孔を設ける必要があり、梁貫通孔を設
けなければ階高が高くなる等の問題があつた。

この発明は中廊下部分に梁のない部分を設ける
ことによつて前記問題点を解消し、延いては躯体
工事のコストダウンを計つたもので、以下その詳
細を図示した実施例によつて説明する。

この発明に係る建築物は各階とも桁行方向の中
央に中廊下Ａがありその両側に各部屋Ｂがある。

柱１は中廊下Ａの両側の通りと、必要により外
壁の通りとに設け、梁２は両側の部屋Ｂ間と外壁
の通りに設け、中廊下の両側の通りの柱１間は桁
行方向にも張間方向にも梁をもうけないでフラツ
トなスラブが設けてある。そして梁のない中廊下
のスラブ下に設備配管をする。壁は外壁３と部屋
Ｂ間の張間方向間切壁４とが一体となつてＴ型、
Ｌ型または〓型に構成されている。そして柱、梁
の上下にはスラブ５が設けられる。なお広い部屋
が要求される場合一部の間仕切壁を省く場合があ
る。

この発明は以下の構成からなり、桁行方向の水
平力すなわち地震力に対しては外壁を構成するラ
ーメンによつて負担し、張間方向の水平力に部屋
間の柱、梁および間仕切壁で負担する。しかも特
に梁間方向とも独立的にラーメン構造をなすの
で、中廊下は梁間方向にも、桁行方向にも梁を有
しないので梁貫通孔を設けないで、あるいは階高
を高くしないで設備配管が可能である。その結果
階高を底減でき、延いてはコストダウンが可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は平面図、第２図・第３図は―，
―断面図、第４図は他の実施例の平面図であ
る。 Ａ……中廊下、Ｂ……部屋、１……柱、２……
梁、３……外壁、４……間仕切壁、５……スラ
ブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中廊下を有する桁行方向に長い建築物におい
   て、桁行方向の外壁は壁式ラーメン構造であり、
   桁行方向中央の中廊下は梁間方行、桁行方向とも
   に梁を有しないフラツトなスラブが設けられ、中
   廊下両側には柱と張間方向の梁および耐力壁が設
   けてあり、かつ中廊下部分に設備配管がしてある
   ことを特徴とする建築構造。