JPH0699968B2 - 高層建築物の柱の配置構造 - Google Patents

高層建築物の柱の配置構造

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JPH0699968B2
JPH0699968B2 JP26868488A JP26868488A JPH0699968B2 JP H0699968 B2 JPH0699968 B2 JP H0699968B2 JP 26868488 A JP26868488 A JP 26868488A JP 26868488 A JP26868488 A JP 26868488A JP H0699968 B2 JPH0699968 B2 JP H0699968B2
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恭司 野口
聡 荒木
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三井建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、特にエントランス部分の平面計画を有効に行
ないうる、高層建築物の柱の配置構造に関する。
(従来の技術と発明が解決しようとする課題) 近年、外周部ならびに内部吹抜け部分もしくは内部コア
部分に沿って構造架構を二重に設けてなる、所謂ダブル
チューブ構造の高層建築物が平面及び立面計画上の合理
性から採用されてきている。
第4図は従来のダブルチューブ構造の高層建築物を示す
ものであり、かかる高層建築物1においては、平面計画
上の要請から居室ゾーン2を外周に配置することが通常
であり、この場合、中央部分にはエレベーター、廊下等
からなるコアゾーン3が配置され、該コアゾーン3の外
周にシャフトスペースを含む水場ゾーン4が配置される
こととなる。
しかして、構造架構としては、前記水場ゾーン4と居室
ゾーン2との境界に沿ってインサイドフレーム5が配置
され、また、建物外周部に沿ってアウトサイドフレーム
6が配置されることとなる。
かかる従来の高層建築物1では、前記インサイドフレー
ム5及びアウトサイドフレーム6上に配設される各柱
は、そのいずれもが直下の地盤内に構築された基礎杭と
接合、連結されており、地震力、風圧力等の水平力を負
担するとともに、鉛直荷重をも負担するいわゆる鉛直耐
震柱として設計されていた。
一方、かかる高層建築物1の1階、2階あるいは地下1
階等に形成されるいわゆるエントランス部分では、例え
ば重合住宅の場合には集会場やレクリエーション施設、
オフィスビスの場合にはホールのような大空間のスペー
スが必要とされている。
しかしながら、上記した如く従来の高層建築物では各柱
がすべて鉛直耐震柱のため、その一部をエントランス部
分で分断することが不可能であり、前記大空間スペース
内に各柱が露出して空間の開放性を阻害するという問題
を有していた。
本発明は、かかる従来の問題点を解決し、平面計画の自
由度を増大させて合理的な平面計画を可能とし、かつ、
耐震間柱の断面性能を変化させることにより、架構全体
の耐力と剛性を自由に調整しうる高層建築物の柱の配置
構造を提供することを目的として提案されたものであ
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明に係る高層建築物の柱
の配置構造は、直下の地盤内の基礎杭に連結されて水平
力と鉛直荷重とを負担する鉛直耐震柱と、該各鉛直耐震
柱間に配設され、直下地盤に前記基礎杭を設けないこと
により水平力のみを負担する耐震間柱とを備え、前記鉛
直耐震柱は、鉄骨鉄筋コンクリート造で形成され、前記
耐震間柱は、鉄骨で形成されるとともに前記鉛直耐震柱
と連結される梁間方向に該鉄骨の構造的強軸断面を一致
させて配置されていることを特徴とするものである。
(実施例) 以下、本発明の好適な実施例を図面により説明する。
第1図乃至第3図は本発明の一実施例を示し、本実施例
に係る高層建築物10においては、中央のコアゾーン11の
外周に水場ゾーン12が配置され、該水場ゾーン12の外側
に居室ゾーン13が配置されている。
また、前記水場ゾーン12と居室ゾーン13との境界に沿っ
てインサイドフレーム14が配置され、さらに、建物外周
部に沿ってアウトサンイドフレーム15が配置されてい
る。
しかして、本実施例では、高層建築物10はその主体構造
が鉄骨鉄筋コンクリート造で形成されている。
また、前記インサイドフレーム14が主架構となってい
る。
ここで、本実施例における柱の配置構造としては、該イ
ンサイドフレーム14における柱が、鉛直耐震柱16と耐震
間柱17の2種類の柱から構成されているのが特徴であ
る。
前記鉛直耐震柱16は、少なくともインサイドフレーム14
の各隅角部に配設され、第2図に示すように直下の地盤
18内に構築された基礎杭19に一体に連結されて水平力と
鉛直荷重の両方を負担するものである。
また、前記耐震間柱17は、前記各鉛直耐震柱16の間に配
設されており、第2図に示すように直下の地盤18に前記
基礎杭19がなく、水平力のみを負担するものである。
即ち、第3図に示すように本実施例では前記鉛直耐震柱
16は、鉄骨鉄筋コンクリート造(公知の断面形状であり
図示を省略する)で形成されており、かつ直下の地盤18
内に構築された基礎杭19に一体に連結されているため、
上層からの積載荷重等の鉛直加重を負担して当該基礎杭
19に有効に伝達処理するとともに、暴風時や地震時等の
水平力に対しては、鉄骨鉄筋コンクリート造からなる鉛
直耐震柱16の有する所定の剪断曲げ耐力でもって対抗す
ることが可能となる。
一方、前記耐震間柱17は、H形鋼鉄骨で形成されるとと
もに、水平力に抵抗する方向、即ち、前記鉛直耐震柱16
と連結される梁間方向(インサイドフレーム14の梁間方
向)に該鉄骨の強軸断面を一致させて配置されているも
のである。
よって、鉛直荷重に関しては、鉄骨鉄筋コンクリートで
形成され圧縮耐力の大きい前記鉛直耐震柱16がその全部
を負担することができ、圧縮耐力の低い鉄骨造の耐震間
柱17は、鉛直荷重は負担しない設計となっている。
一方、水平力に関しては、鉛直耐震柱16と耐震間柱17と
の水平力に対する剛性比に応じて両者が負担することに
なるが、耐震間柱17は鉄骨造であっても、水平力に抵抗
する方向に該鉄骨の強軸断面を一致させて配置されてい
るため、該方向には鉄骨鉄筋コンクリート造の鉛直耐震
柱16と比較しても所定の剛性比を有する。
よって、該剛性比に応じてあらかじめ設計された割合の
水平力を有効に負担することができるものとなる。
しかして、第2図に示すように本実施例では各耐震間柱
17は、1階のエントランス部分20まで延設されず、各々
その上階部まで形成されるに止まっている。
なお、本実施例ではアウトサイドフレーム15における各
柱22はすべて鉛直耐震柱となっており、各柱22はインサ
イドフレーム14における各鉛直耐震柱16に対応した位置
に配置されている。
かかる構成からなる本実施例においては、インサイドフ
レーム14における柱を、上記鉛直耐震柱16と耐震間柱17
の2種類の柱から構成することにより、耐震間柱17は鉛
直荷重を負担しないから基礎杭19と連結する必要がな
く、任意位置で分断可能である。
よって、本実施例のようにエントランス部分20では各耐
震間柱17をなくすことにより、例えば集合住宅の場合に
は集会場やレクリエーション、レジャー施設、オフィス
ビスの場合にはホール、宴会場のような大空間のスペー
スを設けた場合に、該大空間スペース内に柱が露出して
空間の開放性を阻害するといった問題を解消でき、平面
計画の自由度を増大させることができる。
また、鉛直耐震柱16に対する鉄骨造の耐震間柱17の剛性
比を、該耐震間柱の鉄骨断面性能を変化させることによ
り任意に変化させ、インサイドフレーム14全体としての
耐力と剛性を設計条件に応じて適宜調整しうることとな
る。
なお、上記実施例では、インサイドフレーム14のみを鉛
直耐震柱16と耐震間柱17との組合せとした例を示した
が、建物全体の架構をこの形式とすることも当然に可能
である。
また、上記実施例では中央のコアゾーンの外周に水場ゾ
ーンが配置され、該水場ゾーンの外側に居室ゾーンが配
置されており、前記水場ゾーンと居室ゾーンとの間にイ
ンサイドフレームが配置され、外周部に沿ってアウトサ
イドフレームが配置された例を示したが、本発明はかか
る設計例に限定されず、任意の平面プランに適用可能で
ある。
また、前記鉛直耐震柱16と耐震間柱17との比率や、各柱
間のスパン等は、上記大空間の規模等に応じて適宜最適
条件に設定すればよい等、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内で種々の変形例が可能なことは云うまでもない。
(発明の効果) 本発明は上述した如く構成されており、以下の効果を奏
し得る。
(1)水平力と鉛直荷重とを負担する鉛直耐震柱と、該
各鉛直耐震柱間に配設され水平力のみを負担する耐震間
柱とを備え、耐震間柱は基礎杭と連結する必要がなく任
意位置で分断可能であるため、例えばエントランス部分
に大空間のスペースを設ける場合に、該大空間スペース
内に柱が露出して空間の開放性を阻害するといった問題
を解消でき、平面計画の自由度を増大させて最新のニー
ズに対応した合理的な平面計画を可能としうる。
(2)耐震間柱の断面性能を変化させることにより、架
構全体の耐力と剛性を自由に調整しうるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る高層建築物の柱の配置構造の一実
施例を示す平面的概念図、第2図はそのA−A線概略断
面図、第3図はインサイドフレームの要部拡大説明図、
第4図は従来例を示す平面的概念図である。 10…高層建築物、 11…コアゾーン、 12…水場ゾーン、 13…居室ゾーン、 14…インサイドフレーム、 15…アウトサイドフレーム、 16…鉛直耐震柱、 17…耐震間柱、 18…地盤、 19…基礎杭、 20…エントランス部分、 21…フラットスラブ、 22…柱。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直下の地盤内の基礎杭に連結されて水平力
    と鉛直荷重とを負担する鉛直耐震柱と、該各鉛直耐震柱
    間に配設され、直下地盤に前記基礎杭を設けないことに
    より水平力のみを負担する耐震間柱とを備え、前記鉛直
    耐震柱は、鉄骨鉄筋コンクリート造で形成され、前記耐
    震間柱は、鉄骨で形成されるとともに前記鉛直耐震柱と
    連結される梁間方向に該鉄骨の構造的強軸断面を一致さ
    せて配置されていることを特徴とする高層建築物の柱の
    配置構造。
JP26868488A 1988-10-25 1988-10-25 高層建築物の柱の配置構造 Expired - Lifetime JPH0699968B2 (ja)

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