JP6974231B2 - 建物の構造 - Google Patents
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Description
しかし、建物内部に柱と柱とを連結する多くの梁があることにより、住戸空間や設備配管に関して、上記井桁状に梁を組んだ超高層集合住宅の場合(図5(b))でも、商品価値の高い角部住戸において四周(四辺)を梁で囲われてしまい、この梁を跨ぐ住戸レイアウトや設備配管のルート確保が難しくなる。具体的には次のような問題点がある。
(1)内部の梁が居室上部を横断することで、十分な天井高さが確保できなくなる。あるいはユニットバス本体や換気設備などと梁との干渉により、梁下へ設置することが難しくなる(図6参照)。これによりプランニング上の制約が生じる。
(2)内部の梁を渡る設備配管(天井内ダクト等)がある場合、梁貫通のためのスリーブを当該梁に設ける必要があり、コスト、施工手間が増大する。また、スリーブを設けるために、その分梁せいを大きくする必要があり、下階の居室の天井高さ確保に更なる影響が出る(図7参照)。
(3)水場(UB、便所等)の排水のためにスラブレベルを下げている領域を梁が横切ってしまう場合、床フトコロ内の設備配管が梁部分を通過できなくなる。設備配管が梁を渡れるように梁レベルを下げると、下階の居室の天井高さ等に影響を与えてしまう(図8参照)。
前記内外周接続梁は、同一階において、平面視、前記内周架構において隣り合う構面を、該内周架構において隣り合う構面が交差する各角部から、外周架構側へそれぞれ延長した二つの延長線のうち、前記各角部から見て一方の側の延長線上に設けられ、全体として風車状をなすように設けられており、
前記内周架構は、各辺を形成する単一の構面が互いに接続されて多角形の筒状に構築され、
前記内周架構の内側に、該内周架構の構面に沿って共用廊下が配置されるとともに、前記内周架構の外側に、該内周架構から前記外周架構に至る間に複数の住戸が配置され、
前記内周架構から前記外周架構に至る間の住戸ゾーンには、前記内外周接続梁を除いて、内外方向に伸びる梁は無く、かつ周方向に、柱と梁からなる構面も無い、
建物の構造である。
(2)前記内周架構を構成する柱は、前記外周架構を構成する柱よりも密に配設されているものである。
(3)前記同一階と異なる階において、前記一方の側と反対の側の延長線上に内外周接続梁が設けられているものである。
(4)前記内周架構を構成する柱の一部が下階から基礎部に向けて側面視V字状をなすように形成されているものである。
また、内周架構と外周架構とを繋ぐ梁の数が減ることにより、外周架構のいずれの構面(外壁面)でもワイドフロンテージな住戸を設けたレイアウトを採用することができるというメリットがある。特に建物の角部住戸の商品価値を高めることができる。
(2)内周架構を構成する柱は、外周架構を構成する柱よりも密に配設されている構成により、住戸空間を横断する梁の数を減らしながらも建物に必要な剛性、耐力を充分に確保することができる。
(3)同一階と異なる階において、一方の側と反対の側の延長線上に内外周接続梁が設けられている構成によれば、異なる階において、住戸プランに合わせて、風車状に設けられた内外周接続梁(架構)の向きを反転させることができ、途中階において住戸プランの切り替え等をしたい場合等に有益であり、プランニング上の自由度を増すことができる。
しかも、この場合、風車状の架構の向きを反転させても、構造耐力がほぼ同等で変化が少ないため、建物の力学的なバランスを保ちやすい。
(4)内周架構を構成する柱の一部が下階から基礎部に向けて側面視V字状をなすように形成されている構成により、建物全体の剛性、耐力を保持しつつ、柱が立設される基礎部及び免震装置の数を減らすことができる。これにより、地下掘削量の増大を防ぎ、免震装置費用を減少させ、施工費用が抑えられる。
内周架構Iは方形の筒状に構築され、4辺を形成する構面I1,I2,I3,I4を備えている。外周架構Oは内周架構Iと同心的に配置された方形状に構築されている。外周架構Oの外側にはバルコニー25が設けられている。
この内外周接続梁30は、同一階において、平面視、内周架構Iにおいて隣り合う構面を、例えばI1とI2とが交差する角部(柱3aの位置)から、外周架構O側へそれぞれ延長した二つの延長線(破線で表示)のうち、角部から見て一方の側(図示の実施例では左側)の延長線上に設けられている。
そして、上記と同様に、内周架構Iにおいて隣り合う構面I2とI3とが交差する角部、内周架構Iにおいて隣り合う構面I3とI4とが交差する角部及び内周架構Iにおいて隣り合う構面I4とI1とが交差する角部においても、各角部(柱3aの位置)から、内周架構Iにおいて隣り合う構面を外周架構O側へそれぞれ延長した二つの延長線(破線で表示)のうち、角部から見て一方の側(図示の実施例では左側)の延長線上に内外接続梁30が設けられている。
したがって、柱と柱とをすべて大梁で繋ぐラーメン架構や井桁架構に比べて内部の梁を省略することができ、これにより住戸空間への梁の突出が減り、建物内部の梁が住戸空間や設備配管に与える影響が少なくなり、プランニング上の自由度を増すことができる。
なお、内周架構Iのほぼ中央(ほぼ建物1の中心)には柱3cが設けられ、この柱3cと内周架構Iの梁4とを接続するように(T字状に)梁5が設けられている。
外周架構Oにおける梁21は、その一部又は全部を扁平梁としたり、また、例えば外周架構Oにおいて下層階と上層階とで扁平梁の採用を使い分ける等してもよい。
内周架構Iの内側に、内周架構Iの一つの構面に沿って配置された複数のエレベータ6、ほぼH形に配置された共用廊下7、階段8、吹抜け部9が設けられている。吹抜け部には立体駐車設備が設けられる。内周架構Iの外側に各住戸10が配置されている。
上述したような内外接続梁30を設けることによって、外周架構O(建物1)の各構面において、建物1の内外方向を横断する梁のないワイドフロンテージな住戸を備えたレイアウトが可能となっていることが分かる。
内外周接続梁30は、前述した図1に示すものと異なり、平面視、内周架構Iにおいて隣り合う構面を、例えばI1とI2とが交差する角部(柱3aの位置)から、外周架構O側へそれぞれ延長した二つの延長線(破線で表示)のうち、角部から見て他方の側(図示の右側)の延長線上に設けられている。
そして、上記と同様に、内周架構Iにおいて隣り合う構面I2とI3とが交差する角部、内周架構Iにおいて隣り合う構面I3とI4とが交差する角部及び内周架構Iにおいて隣り合う構面I4とI1とが交差する角部においても、各角部(柱3aの位置)から、外周架構O側へそれぞれ延長した二つの延長線(破線で表示)のうち、角部から見て他方の側(図示の右側)の延長線上に内外接続梁30が設けられている。つまり、風車状に設けられた内外周接続梁30(架構)の向きが図1に示すものが反転された態様となっている。
前述のとおり、内周架構Iを構成する柱(内周架構Iの構面を構成する柱)3a,3b,3b,3aは、外周架構Oを構成する柱20,20a,20よりも密に配設されている構成とされており、内周架構Iの一構面に対向する外周架構Oの柱20a,20,20の3本に対し、内周架構Iの一構面には柱3a,3b,3b,3の4本の柱が設けられており、内周架構Iの柱の間隔の方が狭くなっている。
そして、内周架構Iを構成する柱の一部3b,3b(内周架構Iの各構面を構成する柱のうち、各構面においてその両端部の柱を除く中間部に位置する2本の柱3b,3b)が下階(例えば3〜5階、図示の例では4階)から基礎部に向けて側面視V字状をなすように形成され、1本に集約されている。これにより、柱が立設される基礎部及び免震装置の数を減らすことができる。
本発明に係る内外周接続梁30を備えた架構を、建物1の階層の全部ではなく、その一部に適用することも可能である。
また、正方形その他の矩形に限られず、正三角形、正五角形その他の多角形状の建物に適用することもできる。
3a,3b 柱
4 梁
20,20a 柱
30 内外周接続梁
I 内周架構
I1,I2,I3,I4 内周架構Iの構面
O 外周架構
Claims (4)
- ラーメン構造による内周架構と、ラーメン構造による外周架構と、前記内周架構の一部を構成する柱と前記外周架構の一部を構成する柱とを接続する内外周接続梁と、を備えた高層ないし超高層の建物の構造であって、
前記内外周接続梁は、同一階において、平面視、前記内周架構において隣り合う構面を、該内周架構において隣り合う構面が交差する各角部から、外周架構側へそれぞれ延長した二つの延長線のうち、前記各角部から見て一方の側の延長線上に設けられ、全体として風車状をなすように設けられており、
前記内周架構は、各辺を形成する単一の構面が互いに接続されて多角形の筒状に構築され、
前記内周架構の内側に、該内周架構の構面に沿って共用廊下が配置されるとともに、前記内周架構の外側に、該内周架構から前記外周架構に至る間に複数の住戸が配置され、
前記内周架構から前記外周架構に至る間の住戸ゾーンには、前記内外周接続梁を除いて、内外方向に伸びる梁は無く、かつ周方向に、柱と梁からなる構面も無い、
建物の構造。 - 前記内周架構を構成する柱は、前記外周架構を構成する柱よりも密に配設されている、請求項1に記載の建物の構造。
- 前記同一階と異なる階において、前記一方の側と反対の側の延長線上に内外周接続梁が設けられている、請求項1又は2に記載の建物の構造。
- 前記内周架構を構成する柱の一部が下階から基礎部に向けて側面視V字状をなすように形成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の建物の構造。
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