JP2013216547A - セラミックス加工方法、電子デバイスおよび電子機器 - Google Patents

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【課題】対象物の表面から突出するバリの発生を抑制することのできるセラミックス加工方法を提供すること。
【解決手段】セラミックスで構成された基板900にレーザーを照射して孔を形成するセラミックス加工方法であって、所定のスポット径φLL1のレーザーLL1を基板900に照射し、基板900の表面に開口する有底の凹部910を形成する工程と、スポット径φLL1よりも小さいスポット径φLL2のレーザーLL2を凹部910の底面911に照射し、底面911に開放する孔920を形成する工程とを有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、セラミックス加工方法、電子デバイスおよび電子機器に関するものである。
従来から、例えば特許文献1のような、圧電素子等の電子部品をパッケージに収納した電子デバイスが知られている。
特許文献1の電子デバイスは、ベース基板とリッドとを接合してなるパッケージの収納空間(内部空間)に圧電素子を収納したものである。また、ベース基板には、上面に形成され、圧電素子と電気的に接続されている接続電極と、下面に形成された実装電極と、接続電極および実装電極を接続する貫通電極とが形成されている。
ここで、貫通電極は、ベース基板に形成された貫通孔に金属材料を充填することにより形成されているが、ベース基板に貫通孔を形成する方法として、例えば、所定のスポット径のレーザーをベース基板に照射する方法(レーザー加工)が知られている。
しかしながら、従来のレーザー加工では、次のような問題が生じる。すなわち、従来のレーザー加工では、溶融、気化した材料(ベース基板の構成材料)がベース基板に付着し、図18に示すように、貫通孔710の周囲にベース基板700の上面から突出するバリ(デブリ)720が形成されてしまう。このようなバリ720は、比較的高く、アスペクト比(高さ/幅)も大きい。そのため、このようなバリ720が存在すると、ベース基板700上に接続電極、実装電極の形成を精度よく行えず、貫通電極と接触不良を起こすおそれがある。また、バリ720がベース基板700から容易に剥離し、剥離したバリが他の部材を損傷させたり、短絡を生じさせたりするおそれもある。このように、バリ720によって、電子デバイスの信頼性が著しく低下するとともに、電子デバイスの製造の歩留まりも低下する。
特開2003−179456号公報
本発明の目的は、対象物の表面から突出するバリの発生を抑制することのできるセラミックス加工方法、このセラミックス加工方法によって孔が形成されたセラミックス基板を用いた信頼性の高い電子デバイス、および、この電子デバイスを備えた信頼性の高い電子機器を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明のセラミックス加工方法は、セラミックスで構成されている対象物を開孔するセラミックス加工方法であって、
レーザーを前記対象物に照射し、前記対象物の表面に開口する有底の凹部を形成する工程と、
前記凹部を形成する工程のレーザーよりもスポット径が小さいレーザーを前記凹部の底部に照射して孔を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
これにより、孔を形成する際に発生するバリを、凹部内で成長させることができるため、対象物表面から突出するバリの発生を抑制することができる。
[適用例2]
本発明のセラミックス加工方法では、前記凹部の深さ方向での平面視において、前記凹部と少なくとも一部が重なっていて、裏面に開口する有底の凹部を形成する工程を、前記孔を形成する工程よりも前に含み、前記孔は貫通している孔であることが好ましい。
これにより、対象物のレーザーを照射する側の面と反対側の面へのバリの形成を抑制することができる。
[適用例3]
本発明のセラミックス加工方法では、前記凹部の深さは、前記凹部の径よりも小さいことが好ましい。
これにより、凹部の深さを浅く抑えることができる。そのため、対象物の表面から突出するバリの形成をより効果的に抑制することができる。
[適用例4]
本発明のセラミックス加工方法では、前記凹部の深さは、前記対象物の厚さの5%以上、15%以下の範囲であることが好ましい。
これにより、凹部の深さを、孔を形成する際に発生するバリを収納するのに十分な深さとすることができるとともに、凹部の深さを浅く抑えることができる。
[適用例5]
本発明のセラミックス加工方法では、前記凹部の径をR1とし、前記貫通している孔の径をR2とし、前記貫通している孔の深さをTとしたとき、T/20≦(R1−R2)/2≦T/2の範囲であることが好ましい。
これにより、凹部の底面(底部)の縁部と側面とで構成される段差部の大きさを、孔を形成する際に発生するバリを収納するのに十分な大きさとすることができる。
[適用例6]
本発明のセラミックス加工方法では、前記凹部を形成する工程よりもスポット径が大きいレーザーを前記対象物の表面であって前記凹部の周囲に照射する工程を含んでいることが好ましい。
これにより、凹部を形成する際に対象物の表面に形成されたバリを鞣すことができるため、このようなバリの高さをより低く、アスペクト比をより小さくすることができる。
[適用例7]
本発明の電子デバイスは、本発明のセラミックス加工方法によって開孔されたセラミックス基板と、
前記セラミックス基板に接続している電子部品と、を有することを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子デバイスが得られる。
[適用例8]
本発明の電子機器は、本発明の電子デバイスを有することを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
本発明の第1実施形態にかかるセラミックス加工方法の第1工程を説明する断面図である。 本発明の第1実施形態にかかるセラミックス加工方法の第2工程を説明する断面図である。 図2に示す構成の変形例を示す断面図である。 本発明の第1実施形態にかかるセラミックス加工方法の第3工程を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態にかかるセラミックス加工方法の第1工程を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態にかかるセラミックス加工方法の第2工程を説明する断面図である。 本発明の電子デバイスの一例を示す平面図である。 図7中のA−A線断面図である。 図7に示す電子デバイスが有する振動素子の平面図である。 図7に示す電子デバイスが有するベース基板の部分拡大断面図である。 図7に示す電子デバイスが有する貫通電極の部分拡大断面図である。 図7に示す電子デバイスの変形例を示す断面図である。 図7に示す電子デバイスの変形例を示す断面図である。 図7に示す電子デバイスの変形例を示す断面図である。 本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 従来技術の問題点を説明する断面図である。
以下、本発明のセラミックス加工方法、電子デバイスおよび電子機器を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.セラミックス加工方法
<第1実施形態>
まず、本発明のセラミックス加工方法の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかるセラミックス加工方法の第1工程を説明する断面図、図2は、本発明の第1実施形態にかかるセラミックス加工方法の第2工程を説明する断面図、図3は、図2に示す構成の変形例を示す断面図、図4は、本発明の第1実施形態にかかるセラミックス加工方法の第3工程を説明する断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図4中の上側を「上」、下側を「下」として説明する。
本発明のセラミックス加工方法は、セラミックスで構成された対象物に孔を形成する方法である。なお、以下では説明の便宜上、孔を形成する対象物として板状の基板900を用いた場合について代表して説明するが、対象物の形状は、板状に限定されず、例えばブロック状であってもよいし、球状であってもよい。また、対象物の表面は、平坦面であってもよいし、凹凸面であってもよい。また、孔の形成方法に対向する一対の面は、平行であってもよいし、一方が他方に対して傾斜していてもよい。
基板900を構成するセラミックスとしては、特に限定されず、例えば、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア等の酸化物系セラミックス、窒化珪素、窒化アルミ、窒化チタン等の窒化物系セラミックス、炭化珪素等の炭化物系セラミックス等を用いることができる。
また、基板900は、セラミックスやガラスを有する原料粉末、有機溶剤およびバインダーの混合物をドクターブレード法等によってシート状に形成してセラミックグリーンシートを得、得られたセラミックグリーンシートを焼成することにより製造することができる。この際、セラミックグリーンシートは、単層とするのが好ましい。これにより、製造コストの低減を図ることができる。また、基板900の撓みや反りを抑制することができる。
本発明のセラミックス加工方法は、所定のスポット径φLL1のレーザーLL1を基板900に照射し、基板900の上面901に開口する有底の凹部910を形成する第1工程と、レーザーLL1のスポット径φLL1よりも小さいスポット径φLL2のレーザーLL2を凹部910の底面(底部)911に照射し、底面911と基板900の下面902とを貫通する孔920を形成する第2工程と、レーザーLL1のスポット径φLL1よりも大きいスポット径φLL3のレーザーLL3を基板900の上面901であって凹部910の周囲に照射する第3工程と、を有している。
なお、各レーザーLL1、LL2、LL3としては、連続発振およびパルス発振のいずれであってもよいが、特に、パルス発振であるのが好ましい。パルス発振によれば、短い時間幅の中にエネルギーを集中させることが出来るため、連続発振の場合と比較して高い出力が得ることができる。そのため、第1〜第3工程の各工程において、基板900の加工を容易かつ確実に行うことができる。
以下、第1〜第3工程について詳細に説明する。
[第1工程]
第1工程は、前述のように、基板900の上面901に開放する有底の凹部910を形成する工程である。
この凹部910は、第2工程にて孔920を形成する際に、レーザーLL2のエネルギーによって溶融(液化)した溶融物900aや、気化した気化物900bを付着させる領域として機能する。すなわち、凹部910の内面に溶融物900aや気化物900bを付着させることにより、凹部910内でバリ(デブリ)を成長させ、基板900の上面901に従来のような過度に突出するバリが形成されるのを防止または抑制している。
本工程は、図1に示すように、基板900の上面901側から、上面901にレーザーLL1を照射することにより行われる。この際のレーザーLL1のスポット径φLL1は、基板900に形成する貫通孔の目的の径φよりも大きい。
ここで、凹部910を形成する本工程によっても、基板900から溶融物900aや気化物900bが発生し、これらが凹部910の周囲に付着し固化することにより、図1に示すように、上面901にバリ810が発生(成長)する場合も考えられる。しかしながら、凹部910の深さを前述したように浅く設定しているため、溶融物900aや気化物900bの発生量を抑えることができる。そのため、仮に、バリ810が発生したとしても、その高さを従来と比較して確実に低く抑えることができる。そのため、バリ810の破損や、それに伴う基板900からの離脱を確実に防止することができる。
なお、バリ810の高さTは、5μm以下に抑えることが好ましい。また、バリ810のアスペクト比(高さT/幅W)は、1以下に抑えるのが好ましく、1/2以下に抑えるのがより好ましい。このようなサイズのバリ810であれば、上述の効果をより顕著に発揮することができる。
凹部910の深さT1としては、特に限定されないが、凹部910の径(最大幅)よりも小さいのが好ましい。このような大きさとすることにより、凹部910の深さを浅く抑えることができ、本工程での溶融物900aや気化物900bの発生量を抑えることができる。そのため、上面901にバリ810が形成されるのを効果的に抑制することができる。また、仮に、バリ810が形成されたとしても、その高さTをより低く抑えることができる。
ここで、セラミックス基板へレーザーを照射することにより形成される孔の深さと、バリの高さの関係は、レーザーLL2のスポット径φLL2が10〜50μm程度の範囲において、バリの高さが孔の深さの1/40〜1/20程度となる。レーザーの強度を変化させても、上記関係は、ほとんど変化しない。
このような関係を踏まえると、凹部910の深さT1は、基板900の厚さ(貫通孔を形成する箇所における厚さ)の5%以上、15%以下程度であるのが好ましい。例えば、厚さが200μm程度の基板900であれば、凹部910の深さT1は、10〜30μm程度であるのが好ましい。これにより、凹部910がバリ820を収納するのに十分な深さとなるとともに、その深さが過度に深くなってしまうことを防止することができる。したがって、バリ810の発生を抑制しつつ、バリ820が凹部910の開口から上方へ突出してしまうことを効果的に防止することができる。
[第2工程]
第2工程は、前述のように、底面911と基板900の下面902とを貫通する孔920を形成する工程である。
本工程は、図2に示すように、基板900の上面側から凹部910の底面911にレーザーLL2を照射することにより行われる。レーザーLL2のスポット径φLL2は、レーザーLL1のスポット径φLL1よりも小さく設定されている。レーザーLL2のスポット径φLL2は、基板900に形成する貫通孔の目的の径φとほぼ等しく設定するのが好ましい。
レーザーLL2は、レーザーLL1と同軸的に照射する。これにより、凹部910の底面911の縁部を除く中央部に孔920を形成することができるため、凹部910の底面911と側面912とにより形成される段差部913を凹部910の周方向全域にわたって等しく形成することができる。
レーザーLL2を照射することにより発生する溶融物900aおよび気化物900bが段差部913(底面911や側面912)に付着し固化することにより、段差部913にバリ820が成長する。前述したように、段差部913は、孔920の周方向全域にわたって等しく形成されているため、バリ820は、段差部913の周方向に均一に成長する。したがって、バリ820中に、他の部分よりも過度に高い部分や過度に幅が狭い部分が形成されてしまうことを抑制することができる。そのため、凹部910の開口からバリ820が突出したり、バリ820の一部が破損し、その欠片が基板900から離脱したりするのを効果的に抑制することができる。
なお、レーザーLL2の照射は、無風状態(基板900の周囲に気流が実質的に生じていない状態)で行うことが好ましい。これにより、バリ820をより均一に形成することができる。このことは、第1、第2工程にてレーザーLL1、LL3を照射する場合も同様である。
凹部910の径をR1とし、孔920の径をR2としたとき、凹部910の底面911の幅Dを(R1−R2)/2で表すことができる。この幅Dは、孔920の深さをT2としたとき、T2/20≦D≦T2/2なる関係を満足するのが好ましい。幅Dをこのような数値範囲とすることにより、バリ820全体を収容するのに十分な大きさの段差部913を形成することができるとともに、段差部913が過度に大きくなるのを防止することができる。
特に、幅Dをこのような数値範囲とすることにより、バリ820が底面911および側面912上に広がりながら成長する。そのため、図2に示すように、バリ820と段差部913との接触面積をより大きくすることができ、これらの接合強度を高めることができる。したがって、バリの破損や、それに伴う基板900からの破片の離脱を効果的に防止することができる。
ここで、バリ820の頂点(周方向の各部位において最も上側に位置する部位)821の位置は、図2に示すように、側面912上に位置しているのが好ましい。これにより、バリ820と段差部913との接触面積をより大きくすることができ、バリ820と段差部913の接合強度をより高めることができる。
なお、バリ820の頂点821の位置は、図2の構成に限定されず、例えば、図3(a)に示すように、側面912と離間していてもよい。また、バリ820は、図3(b)に示すように、側面912に接触していなくてもよい。
[第3工程]
第3工程は、基板900の上面901に発生したバリ810を鞣す(すなわち、高さを低くする、アスペクト比を小さくする)工程である。本工程を行うことにより、バリ810の高さをより低くすることができるとともに、アスペクト比をより小さくすることができるため、バリ810の破損や剥離がより効果的に防止された基板900を得ることができる。本工程では、バリ810の高さをより0(ゼロ)に近づけ、バリ810を実質的に消滅させるのが好ましい。
本工程は、図4に示すように、基板900の上面側から、凹部910の周囲(バリ810)にレーザーLL3を照射することにより行われる。レーザーLL3のスポット径φLL3は、レーザーLL1のスポット径φLL1よりも大きく、具体的には、バリ810の外径とほぼ等しく設定されている。また、レーザーLL3は、レーザーLL1と同軸的に照射する。
このようなレーザーLL3が照射されると、バリ810の一部が気化して除去されるとともに、残りの全部または一部が溶融(液化)して基板900上に濡れ広がる。これにより、バリ810の高さが低くなるとともに幅が広くなる。その結果、バリ810のアスペクト比がより小さくなり、バリ810の破損や基板900からの剥離をより効果的に防止することができる。
なお、レーザーLL3の強度は、レーザーLL1、LL2の強度よりも小さいのが好ましい。このように、レーザーLL3の強度をレーザーLL1、LL2よりも小さくすることにより、バリ810において、レーザーLL3の照射によって気化する部分をより少なくし、反対に、溶融(液化)する部分をより多くすることができる。そのため、前述したような鞣し効果をより顕著に発揮することができる。なお、レーザーLL3の強度としては、例えば、バリ810を融点以上、沸点以下の温度に加熱できるような強度に設定するのが好ましい。
また、本工程では、バリ820にもレーザーLL3が照射されるため、バリ820も鞣すことができる。そのため、例えば、図3(a)、(b)に示したような形状のバリ820も、溶融することによって側面912に濡れ広がり、図2に示すような、段差部913との接触面積がより大きい形状に変化する。そのため、バリ810の段差部913との接合強度をより高めることができる。
なお、例えば、第1工程を終えてバリ810が発生していない場合や、バリ810が発生していたとしても、その高さが十分に低いなど、バリ810の破損や基板900からの離脱の可能性が低い場合には、本工程を省略してもよい。また、本工程は、第2工程に先立って行ってもよい。
以上、本発明のセラミックス加工方法について説明した。
このようなセラミックス加工方法によれば、基板900の上面901から突出するバリの発生を抑制することができる。特に、第2工程において形成する孔を貫通孔とすることにより、より少ない工程(2工程)で、基板900を貫通する貫通孔930を形成することができる。なお、第2工程で形成する孔920は、貫通孔に限定されず、有底の孔(すなわち底面911に開口する凹部)であってもよい。
また、このような本発明のセラミックス加工方法によって形成された貫通孔930を有する基板900は、上面から突出するバリの形成が抑制されており、また、仮にバリが発生していていても破損や基板900からの離脱が十分に防止されているため、特に、精密部品(後述するような電子デバイス)に用いる場合などに有効に用いることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明のセラミックス加工方法の第2実施形態について説明する。
図5は、本発明の第2実施形態にかかるセラミックス加工方法の第1工程を説明する断面図、図6は、本発明の第2実施形態にかかるセラミックス加工方法の第2工程を説明する断面図である。
以下、第2実施形態のセラミックス加工方法について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態のセラミックス加工方法は、第1工程にて、基板の上面および下面に凹部を形成すること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
本実施形態のセラミックス加工方法は、レーザーLL1を基板900の上面901および下面902に照射し、上面901に開口する有底の凹部910’と、下面902に開放する凹部910”とを形成する第1工程と、レーザーLL2を凹部910の底面911に照射し、凹部910’の底面911’と凹部911”の底面911”とを貫通する孔920’を形成する第2工程と、レーザーLL3を上面901の凹部910’の周囲と下面902の凹部911”の周囲とに照射する第3工程と、を有している。
[第1工程]
図5に示すうに、第1工程は、基板900の上面901に開口する有底の凹部910’と、下面902に開口する有底の凹部910”とを形成する工程である。基板900の厚さ方向(凹部910’、910”の深さ方向)の平面視にて、凹部910”は、凹部910’と少なくとも一部が重なっている。本実施形態では、凹部910”は、そのほぼ全域が凹部910’と重なっている。これら凹部910’、910”は、それぞれ、前述した第1実施形態の凹部910と同様にして形成することができ、その構成および機能も凹部910と同様である。したがって、凹部910’、910”については、その詳細な説明を省略する。
なお、凹部910”の形成は、凹部910’を形成する前に行ってもよいし、凹部910’を形成した後に行ってもよいし、凹部910’と同時に形成してもよい。
[第2工程]
図6に示すように、第2工程は、凹部910’の底面911’と凹部911”の底面911”とを貫通する孔920’を形成する工程である。孔920’は、前述した第1実施形態の孔920と同様にして形成することができ、その構成および機能も孔920と同様である。したがって、凹部920’については、その詳細な説明を省略する。
[第3工程]
第3工程は、基板900の上面901に発生したバリ810’と、下面902に発生したバリ810”とを鞣す工程である。本工程の効果は、前述した第1実施形態の第3工程と同様にして行うことができる。
このような本実施形態のセラミックス加工方法によれば、次のような効果を発揮することができる。すなわち、例えば、第1実施形態にて孔920を形成する際、溶融物900aや気化物900bが下面902側にも付着し、下面902から突出するバリが発生する可能性がある。したがって、下面902側にも凹部910”を形成しておくことにより、図6に示すようなバリ830が発生したとしても、そのバリ830を凹部910”内に収納することができる。そのため、上面901と同様に、下面902から突出するバリの発生を効果的に抑制することができる。
なお、バリ830が発生したとしても、その大きさ(高さ)は、レーザーLL2の照射側である上面901側に形成されるバリ820に対して比較的小さい。そのため、凹部910”の深さを凹部910’の深さよりも浅くしてもよい。これにより、バリ810”の発生をより効果的に抑制することができる。
2.電子デバイス
次に、図7ないし図10に基づいて、本発明の電子デバイスについて説明する。
図7は、本発明の電子デバイスの一例を示す平面図、図8は、図7中のA−A線断面図、図9は、図7に示す電子デバイスが有する振動素子の平面図、図10は、図7に示す電子デバイスが有するベース基板の部分拡大断面図、図11は、図7に示す電子デバイスが有する貫通電極の部分拡大断面図、図12、図13および図14は、図7に示す電子デバイスの変形例を示す断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図8、図10〜図14の上側を「上」、下側を「下」として説明する。
図7および図8に示すように、電子デバイス100は、パッケージ200と、パッケージ200内の収納空間Sに収納された電子部品としての圧電素子300とを有している。
−圧電素子−
図9(a)は、圧電素子300を上方から見た平面図であり、同図(b)は、圧電素子300を上方から見た透過図(平面図)である。図9(a)、(b)に示すように、圧電素子300は、平面視形状が長方形(矩形)の板状をなす圧電基板310と、圧電基板310の表面に形成された一対の励振電極320、330とを有している。
圧電基板310は、主として厚み滑り振動をする水晶素板である。本実施形態では、圧電基板310としてATカットと呼ばれるカット角で切り出された水晶素板を用いている。なお、ATカットとは、水晶の結晶軸であるX軸とZ軸とを含む平面(Y面)をX軸回りにZ軸から反時計方向に約35度15分程度回転させて得られる主面(X軸とZ’軸とを含む主面)を有するように切り出すことを言う。
このような構成の圧電基板310は、その長手方向が水晶の結晶軸であるX軸と一致する。
励振電極320は、圧電基板310の上面に形成された電極部321と、圧電基板310の下面に形成されたボンディングパッド322と、電極部321およびボンディングパッド322を電気的に接続する配線323とを有している。
一方、励振電極330は、圧電基板310の下面に形成された電極部331と、圧電基板310の下面に形成されたボンディングパッド332と、電極部331およびボンディングパッド332を電気的に接続する配線333とを有している。
電極部321、331は、圧電基板310を介して対向して設けられ、互いにほぼ同じ形状をなしている。すなわち、圧電基板310の平面視にて、電極部321、331は、互いに重なるように位置し、輪郭が一致するように形成されている。また、ボンディングパッド322、332は、圧電基板310の下面の図9中右側の端部に離間して形成されている。
このような励振電極320、330は、例えば、圧電基板310上に蒸着やスパッタリングによってニッケル(Ni)またはクロム(Cr)の下地層を成膜した後、下地層の上に蒸着やスパッタリングによって金(Au)の電極層を成膜し、その後フォトリソグラフィおよび各種エッチング技術を用いて、所望の形状にパターニングすることにより形成することができる。下地層を形成することにより、圧電基板310と前記電極層との接着性が向上し、信頼性の高い圧電素子300が得られる。
なお、励振電極320、330の構成としては、上記の構成に限定されず、例えば、下地層を省略してもよいし、その構成材料を他の導電性を有する材料(例えば、銀(Ag)、銅(Cu)、タングステン(W)、モリブテン(Mo)等の各種金属材料)としてもよい。
このような圧電素子300は、一対の導電性接着剤291、292を介してパッケージ200に固定されている。
以上、圧電素子300について説明したが、圧電素子300の構成としては、これに限定されず、例えば、基部から複数の振動腕が延出した形状の振動子、ジャイロセンサー等であってもよい。
−パッケージ−
図7および図8に示すように、パッケージ200は、板状のベース基板210と、下側に開放する凹部221を有するキャップ状のリッド(蓋部)220とを有している。このようなパッケージ200では、リッド220の凹部221の開口がベース基板210で塞がれることにより、その内部に収納空間Sが形成されている。なお、リッド220とベース基板210とは、メタライズ層219を介して接合されている。
ベース基板210は、酸化物系セラミックス、窒化物系セラミックス、炭化物系セラミックス等の前述したような各種セラミックスで構成されている。なお、ベース基板210の構成材料としては、これらの中でもアルミナを用いるのが好ましい。また、リッド220の構成材料としては、特に限定されないが、ベース基板210の構成材料と線膨張係数が近似する部材であると良い。例えば、ベース基板210の構成材料を前述のようなセラミックスとした場合には、コバール等の合金とするのが好ましい。
ベース基板210の上面(収納空間Sに臨む面)には、一対の接続電極241、242が形成されている。また、ベース基板210の下面には、接続電極241、242をパッケージ200の外側へ引き出すための一対の実装電極251、252が形成されている。また、ベース基板210には、接続電極241と実装電極251とを接続する貫通電極261および接続電極242と実装電極252とを接続する貫通電極262が形成されている。
貫通電極261、262は、それぞれ、ベース基板210を厚さ方向に貫通する貫通孔211、212内に、金属材料を充填することにより形成されている。ここで、貫通孔211、212は、本発明の第1実施形態にかかるセラミックス加工方法によって形成されたものである。したがって、図10に示すように、貫通孔211は、上面に開放する凹部211aと、凹部211aよりも小さい径であって凹部211aの底面とベース基板210の下面とを貫通する孔211bとを有しており、凹部211aの段差部にバリ211cが形成されている。同様に、貫通孔212は、上面に開放する凹部212aと、凹部212aよりも小さい径であって凹部212aの底面とベース基板の下面とを貫通する孔212bとを有しており、凹部212aの段差部にバリ212cが形成されている。
このようなベース基板210では、上述したように、ベース基板210の上面であって、貫通孔211、212の周囲にバリが形成されていないため(形成されていたとしても、その高さが十分に低いため)、ベース基板210の上面に接続電極241、242を精度よく形成(成膜)することができる。また、ほとんど平坦に接続電極241、242を形成することができるため、接続電極241、242の破損や、ベース基板210からの剥離を効果的に防止することができる。
また、凹部211a、212aの段差部がバリ211c、212cで埋められ、さらにその部分にバリ211c、212cの内周面であるテーパ面が形成されている。すなわち、バリ211c、212cが、凹部211a、212aの段差部を埋める段差埋め部材としている。そのため、貫通孔211、212内への金属材料の充填をより確実に行うことができる。なお、貫通孔211、212内への金属材料の充填の方法(貫通電極261、262の形成方法)としては、特に限定されず、スパッタリング、蒸着等の気層成膜法や、電解めっき処理、無電解めっき処理等の液相成膜法や、スクリーン印刷等の各種印刷法などを用いることができる。
特に、凹部211aを接続電極241側に形成するのが好ましい(凹部212aについても同様)。前述したように、貫通孔211に金属材料を充填して貫通電極261を形成する工程にて、充填した金属材料が乾燥等によって収縮し、貫通電極261の両端部が凹没する場合がある。また、両端部の凹没の程度は、開口径の大きい凹部211a側の端部の方が大きくなる。このような場合には、図11に示すように、貫通電極261を覆うように形成される接続電極241や実装電極251にもそれに倣って凹没した部分が発生する。製品の外観上の観点、他の電子部品との接続の観点から、実装電極251は、なるべく平坦な面で構成されるのが好ましい。したがって、図示の構成のように、凹部211aを接続電極241側に形成することが好ましい。
収納空間Sには、圧電素子300が収納されている。収納空間Sに収納された圧電素子300は、一対の導電性接着剤291、292を介してベース基板210に片持ち支持されている。導電性接着剤291は、接続電極241とボンディングパッド322とに接触して設けられており、これにより、導電性接着剤291を介して接続電極241とボンディングパッド322とが電気的に接続されている。一方の導電性接着剤292は、接続電極242とボンディングパッド332とに接触して設けられており、これにより、導電性接着剤292を介して接続電極242とボンディングパッド332とが電気的に接続されている。
導電性接着剤291、292としては、圧電素子300をベース基板210に固定でき、かつ導電性を有するものであれば、特に限定されないが、例えば、銀ペーストを用いることができる。
以上、電子デバイス100について説明した。
なお、電子デバイス100の構成については、これに限定されず、例えば、図12に示すように、貫通孔211、212の凹部211a、212aがベース基板210の下面に開口するように、すなわち実装電極251、252側に形成されていてもよい。また、図13に示すように、貫通孔211、212が本発明の第2実施形態にかかるセラミックス加工方法によって形成されたものであってもよい。
また、図14に示すように、ベース基板210が上面に開放する凹部を有するキャビティ型をなし、リッド220が板状をなし、リッド220がベース基板210の凹部開口を覆うように、ベース基板210の上面(開口端面)に接合されているパッケージ200を用いてもよい。このようなベース基板210は、板状の底部218と、底部の周囲から立設する枠状の側壁217とを有し、底部218に、接続電極241、242、実装電極251、252および貫通電極261、262が形成されている。
3.電子機器
次いで、本発明の電子デバイスを適用した電子機器(本発明の電子機器)について、図15〜図17に基づき、詳細に説明する。
図15は、本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部2000を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、フィルター、共振器、基準クロック等として機能する電子デバイス100が内蔵されている。
図16は、本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部2000が配置されている。このような携帯電話機1200には、フィルター、共振器等として機能する電子デバイス100が内蔵されている。
図17は、本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッタボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、デ−タ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルスチルカメラ1300には、フィルター、共振器等として機能する電子デバイス100が内蔵されている。
なお、本発明の電子デバイスを備える電子機器は、図15のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図16の携帯電話機、図17のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
以上、本発明のセラミックス加工方法、電子デバイスおよび電子機器について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、基板(対象物)に貫通孔を形成する工程について説明したが、形成する孔は、貫通孔に限定されず、有底の孔であってもよい。すなわち、第2工程にて形成する孔を貫通孔とせずに、有底の孔としてもよい。
また、前述した実施形態では、第2工程にて基板を貫通する貫通孔が形成されているが、これに限定されないが、例えば、第2工程にて有底の孔を形成し、さらに、次の工程にて、第2工程で形成した孔の底面に、第2工程よりもスポット径の小さいレーザーを照射し、前記底面に開放する孔(貫通孔)を形成してもよい。このように、径が小さくなるように、順に有底の孔(凹部)を3つ以上形成してもよい。
100…電子デバイス 200…パッケージ 210…ベース基板 211、212…貫通孔 211a、212a…凹部 211b、212b…孔 211c、212c…バリ 217…側壁 218…底部 219…メタライズ層 220…リッド 221…凹部 241、242…接続電極 251、252…実装電極 261、262…貫通電極 291、292…導電性接着剤 300…圧電素子 310…圧電基板 320…励振電極 321…電極部 322…ボンディングパッド 323…配線 330…励振電極 331…電極部 332…ボンディングパッド 333…配線 700…ベース基板 710…貫通孔 720…バリ 810、810’、810”、820、830…バリ 821…頂点 900…基板 900a…溶融物 900b…気化物 901…上面 902…下面 910、910’、920’、910”、911”…凹部 911、911’…底面 912…側面 913…段差部 920…孔 930…貫通孔 2000…表示部 1100…パーソナルコンピューター 1102…キーボード 1104…本体部 1106…表示ユニット 1200…携帯電話機 1202…操作ボタン 1204…受話口 1206…送話口 1300…ディジタルスチルカメラ 1302…ケース 1304…受光ユニット 1306…シャッタボタン 1308…メモリー 1312…ビデオ信号出力端子 1314…入出力端子 1430…テレビモニター 1440…パーソナルコンピューター LL1、LL2、LL3…レーザー T1、T2…深さ T…高さ

Claims (8)

  1. セラミックスで構成されている対象物を開孔するセラミックス加工方法であって、
    レーザーを前記対象物に照射し、前記対象物の表面に開口する有底の凹部を形成する工程と、
    前記凹部を形成する工程のレーザーよりもスポット径が小さいレーザーを前記凹部の底部に照射して孔を形成する工程と、を含むことを特徴とするセラミックス加工方法。
  2. 前記凹部の深さ方向での平面視において、前記凹部と少なくとも一部が重なっていて、裏面に開口する有底の凹部を形成する工程を、前記孔を形成する工程よりも前に含み、前記孔は貫通している孔である請求項1に記載のセラミックス加工方法。
  3. 前記凹部の深さは、前記凹部の径よりも小さい請求項1または2に記載のセラミックス加工方法。
  4. 前記凹部の深さは、前記対象物の厚さの5%以上、15%以下の範囲である請求項1ないし3のいずれか一項に記載のセラミックス加工方法。
  5. 前記凹部の径をR1とし、前記貫通している孔の径をR2とし、前記貫通している孔の深さをTとしたとき、T/20≦(R1−R2)/2≦T/2の範囲である請求項1ないし4のいずれか一項に記載のセラミックス加工方法。
  6. 前記凹部を形成する工程よりもスポット径が大きいレーザーを前記対象物の表面であって前記凹部の周囲に照射する工程を含んでいる請求項1ないし5のいずれか一項に記載のセラミックス加工方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載のセラミックス加工方法によって開孔されたセラミックス基板と、
    前記セラミックス基板に接続している電子部品と、を有することを特徴とする電子デバイス。
  8. 請求項7に記載の電子デバイスを有することを特徴とする電子機器。
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