JP2005205469A - レーザ加工装置及びレーザ加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】内径が深さ方向に3段階以上変化する凹部を形成することが容易なレーザ加工装置を提供する。
【解決手段】レーザ加工装置は、レーザビームを出射するレーザ光源1と、レーザ光源1から出射したレーザビームを、第1のレーザビームと第2のレーザビームとに分岐させ、第1及び第2のレーザビームの強度比を変化させることができる分岐器2と、分岐器2から出射した第1及び第2のレーザビームが入射し、第1及び第2のレーザビームを、同一の光軸に沿って進行するように合成する合成器6と、第1のレーザビームの、分岐器2から合成器6までの光路上に配置され、第1のレーザビームの断面の大きさ及び形状及びビーム断面内の強度分布のうち少なくとも1つを変化させる光学装置5a、5bと、分岐器2を制御し、第1及び第2のレーザビームの強度比を、少なくとも3段階または連続的に変化させる制御装置3とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ加工装置及びレーザ加工方法に関し、特に、レーザ光源から出射したレーザビームの断面の大きさまたは形状または断面内の強度分布の調節を行って、加工対象物にレーザビームを照射することができるレーザ加工装置及びそれを用いたレーザ加工方法に関する。
レーザビームは、加工対象物に穴を形成する加工装置等に用いられている。被加工面に形成される穴の内径は、照射するレーザビームの直径に応じて変えることができる。レーザビームの直径は、例えばアパーチャにより調節することができる。2種類の直径のレーザビームを加工対象物に照射することができるレーザ加工装置が、特許文献1に記載されている。以下、同文献記載のレーザ加工装置について説明する。
レーザ光源から出射したレーザビームが、ビーム方向変換素子に入射する。ビーム方向変換素子は、例えば可動式ミラーや音響光学変調素子からなり、入射したレーザビームが、第1の光路に沿って出射する状態と、第2の光路に沿って出射する状態とを切り替える。第2の光路中に、偏光方向回転素子が配置され、偏光方向を制御する。第1及び第2の光路中に、それぞれ、ビーム直径を調節するアパーチャ等が配置されている。第1及び第2の光路をそれぞれ通過したレーザビームのビーム直径が互いに異なるように調節される。
第1及び第2の光路が交差する位置にポーラライザが配置されている。第1の光路を経てポーラライザに入射したレーザビームが、ポーラライザを透過し、第2の光路を経てポーラライザに入射したレーザビームが、ポーラライザで反射される。ポーラライザから出射したレーザビームが、加工対象物に照射される。ビーム方向変換素子を用いて、レーザ光源から出射したレーザビームが、第1及び第2の光路のうち、どちらを通過するか切り替えることにより、加工対象物に照射されるレーザビームの直径を変えることができる。
なお、以下に説明するように、特許文献2にも、ほぼ同様なレーザ加工装置が記載されている。レーザ光源を出射したレーザビームが、音響光学偏向器に入射する。音響光学偏向器は、レーザビームが、第1の光路に沿って出射する状態と、第2の光路に沿って出射する状態とを切り替える。第1及び第2の光路中に、それぞれ、ビーム断面内の強度分布を調節するビーム整形ユニット、アパーチャ等が配置される。第1及び第2の光路が交差する位置に偏光ビームスプリッタが配置され、偏光ビームスプリッタから出射したレーザビームが、加工対象物に照射される。特許文献2に記載されたレーザ加工装置では、レーザ光源から出射したレーザビームが、第1及び第2の光路のうち、どちらを通過するか切り替えることにより、加工対象物に照射されるレーザビームの直径や断面内の強度分布を変えることができる。
特開2002−35979号公報 特開2002−335063号公報
特許文献1及び2に記載されたレーザ加工装置は、レーザビームが第1または第2の光路を通過する2つの状態を切り替える。よって、このようなレーザ加工装置では、例えば加工対象物に照射するレーザビームの直径が、2段階に切り替わる。このようなレーザ加工装置を用いれば、細い直径のレーザビームで深い凹部を形成し、同一の被加工点に太い直径のレーザビームで浅い凹部を形成することにより、内径が深さ方向に2段階に変化する凹部を形成することができる。しかし、内径が深さ方向に3段階以上変化する凹部を形成することは容易ではない。
ところで、銅層に樹脂層が積層された加工対象物にレーザビームを照射して、樹脂層を除去し、底面に銅層が露出した凹部を形成する加工を行うとき、レーザビームにより除去された樹脂層が、加工対象物表面の凹部の開口近傍に付着し、開口の縁が盛り上がった形状になることが起こる。樹脂層の表面から銅層までの導通を確保するため、加工対象物表面に導電性ペーストを塗布して、形成された凹部に導電性ペーストを充填しようとするとき、凹部の開口近傍にこの付着物(デブリ)が存在すると、導電性ペーストの充填が阻害される。
本発明の一目的は、内径が深さ方向に3段階以上変化する凹部を形成することが容易なレーザ加工装置を提供することである。
本発明の他の目的は、加工対象物にレーザビームを照射して凹部を形成したとき、形成された凹部の開口近傍において、加工対象物表面の平坦性が悪化することを抑制できるレーザ加工方法及びそれに用いられるレーザ加工装置を提供することである。
本発明の第1の観点によれば、レーザビームを出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射したレーザビームを、第1のレーザビームと第2のレーザビームとに分岐させ、該第1及び第2のレーザビームの強度比を変化させることができる分岐器と、前記分岐器から出射した第1及び第2のレーザビームが入射し、該第1及び第2のレーザビームを、同一の光軸に沿って進行するように合成する合成器と、前記第1のレーザビームの、前記分岐器から前記合成器までの光路上に配置され、該第1のレーザビームの断面の大きさ及び形状及びビーム断面内の強度分布のうち少なくとも1つを変化させる光学装置と、前記分岐器を制御し、前記第1及び第2のレーザビームの強度比を、少なくとも3段階または連続的に変化させる制御装置とを有するレーザ加工装置が提供される。
本発明の第2の観点によれば、レーザビームを出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射したレーザビームを、第1のレーザビームと第2のレーザビームとに分岐させ、該第1及び第2のレーザビームの強度比を変化させることができる分岐器と、前記分岐器から出射した第1及び第2のレーザビームが入射し、該第1及び第2のレーザビームを、同一の光軸に沿って進行するように合成する合成器と、前記第1のレーザビームの、前記分岐器から前記合成器までの光路上に配置され、該第1のレーザビームの直径を変化させる光学装置と、前記合成器から出射したレーザビームが入射するように配置され、ビーム断面内の強度分布がガウス分布で第1のビーム直径を有するレーザビームが入射した場合は、ビーム断面内の強度分布を、強度がビーム断面内で一定である分布に近づけ、ビーム断面内の強度分布がガウス分布で該第1のビーム直径よりも太い第2のビーム直径を有するレーザビームが入射した場合は、ビーム断面内の強度分布を、強度がビーム断面の周辺で高く、ビーム断面の中心で低い分布にする該強度分布調節器とを有するレーザ加工装置が提供される。
第1の観点により提供されるレーザ加工装置が有する分岐器から出射する第1及び第2のレーザビームの強度比を、例えば3段階に変えることにより、例えばレーザビームの断面の大きさを3段階に変えて、加工対象物に照射することができる。加工対象物に照射するレーザビームの断面の大きさを、2段階に変えるレーザ加工装置と比べて、このレーザ加工装置は、自由度の高い加工を行うことができる。例えば、内径が深さ方向に3段階に変化するステップビアの形成が、容易に行われる。また、例えば以下に説明するように、このレーザ加工装置を、レーザビームで加工される素材からなる第1の層と、第1の層の表面に積層された樹脂からなる第2の層とを含み、第2の層の表面へレーザビームを照射したとき、レーザビームの一部が第2の層を透過して、第1の層の表面に到達する加工対象物に凹部を形成する加工に用いることができる。
第2の層の表面へ、直径が充分に細い第1のレーザビームを照射し、第2の層を貫通し、第1の層の少なくとも表層が除去された凹部を形成する。その後、加工対象物表面に照射するレーザビームを太くしながら、凹部の内径を拡大することができる。凹部の内径を拡大するレーザビームの照射時に、除去される第1の層が、第1のレーザビームの照射で形成された凹部を通り道として加工対象物の外部に放出されるので、第1の層の加工に伴い第2の層が持ち上げられて、凹部の開口近傍に付着することが起こりにくい。凹部の開口近傍の、第2の層の表面の平坦性が悪化することが抑制される。
第2の観点により提供されるレーザ加工装置が有する光学装置により、合成器に入射する第1及び第2のレーザビームの直径を互いに異ならせることができる。分岐器から出射する第1及び第2のレーザビームの強度比を変化させることにより、強度分布調節器に入射するレーザビームの直径を変化させることができる。このレーザ加工装置は、例えば以下のような加工に用いることができる。強度がビーム断面内で一定である分布に近づけたレーザビームを、樹脂層を含む加工対象物に照射して、凹部を形成することができる。このとき、除去された樹脂層の一部が、凹部の開口近傍に付着して、デブリが生じる。次いで、強度がビーム断面の周辺で高く、ビーム断面の中心で低い分布にされたレーザビームを、該凹部が形成された被加工点に照射することにより、凹部の開口近傍に付着したデブリに、強度の高い部分を照射して、デブリを除去することができる。凹部の開口近傍の、樹脂層表面が平坦化される。
図1は、本発明の第1の実施例によるレーザ加工装置の概略図である。例えばCOレーザ、YAGレーザ等のレーザ光源1が、偏光ビームスプリッタ2bに対するP波となるパルスレーザビームを出射する。レーザ光源1から出射したレーザビームが、電気光学変調素子2aに入射する。
電気光学変調素子2aは、印加電圧に応じて1軸方向の屈折率が変化する結晶を含む。印加電圧を変化させることにより、該結晶を透過したレーザビームの偏光状態を変える(P成分とS成分の強度比を変化させる)ことができる。例えば、電圧を印加しない(印加電圧がゼロの)ときは、電気光学変調素子2aを出射したレーザビームがP成分のみを含み、第1の電圧を印加したときは、S成分のみを含み、ゼロから第1の電圧までの中間の電圧を印加したときは、S成分とP成分とをともに含むようにできる。電気光学変調素子2aから出射したレーザビームが含むS成分とP成分の強度比は、印加電圧に応じて任意の値となるよう調節できる。なお、電気光学変調素子は、EOM(Electro OpticModulator)とも呼ばれる。
電気光学変調素子2aに印加する電圧の大きさ及びタイミングを、制御装置3が制御する。例えば、レーザ光源1から出射するパルスレーザビームの繰り返し周波数が100kHzとすると、パルス周期は10μsである。電気光学変調素子2aの応答速度はnsオーダであり、パルス周期より充分に短い。よって、電気光学変調素子2aから出射するレーザビームのS成分とP成分の強度比を、必要に応じて、1パルスごとに制御することができる。
電気光学素子2aから出射したレーザビームが、偏光ビームスプリッタ2bに入射する。偏光ビームスプリッタ2bに入射したP成分はそのまま透過して、折り返しミラー4aに入射し、偏光ビームスプリッタ2bに入射したS成分は反射されて、折り返しミラー4bに入射する。電気光学変調素子2aと偏光ビームスプリッタ2bとを含んで、ビーム分岐器2が構成される。ビーム分岐器2により、レーザ光源から出射したレーザビームを、互いに異なる2つの進行方向に進行する2本のレーザビームに分岐させ、これら2本のレーザビームの強度比を調節することができる。
偏光ビームスプリッタ2bから出射し、折り返しミラー4aで反射されたP波と、偏光ビームスプリッタ2bから出射し、折り返しミラー4bで反射されたS波とは、それぞれ、レーザビームの断面の大きさを調節するビーム整形器5a及び5bに入射する。ビーム整形器5a及び5bとして、例えば、ビーム断面を拡大または縮小させるビームエキスパンダが用いられる。ビーム整形器5aから出射したレーザビームの断面の大きさと、ビーム整形器5bから出射したレーザビームの断面の大きさとが、互いに異なる。
ビーム整形器5a及び5bからそれぞれ出射したレーザビームが、偏光ビームスプリッタ6に入射する。偏光ビームスプリッタ6は、ビーム整形器5aから入射したP波をそのまま透過させ、ビーム整形器5bから入射したS波を反射する。偏光ビームスプリッタ6から出射した2本のレーザビームが、同一の光軸上に重畳される(合成される)。
図1(B)は、ビーム整形器5a及び5bから出射したレーザビームの断面内の強度分布の一例を示すグラフである。上段及び下段のグラフが、それぞれ、ビーム整形器5a及び5bから出射したレーザビームに対応する。両レーザビームの強度分布は、ガウス分布で近似される。レーザビームの直径は、例えば強度分布の半値全幅で定義できる。ビーム整形器5aから出射したレーザビームの半値全幅が、ビーム整形器5bから出射したレーザビームの半値全幅より細い(ビーム整形器5aから出射したレーザビームの直径が、ビーム整形器5bから出射したレーザビームのそれより細い)。
図1(C)は、偏光ビームスプリッタ6で合成されたレーザビームの断面内の強度分布を示すグラフである。強度分布La〜Lfは、それぞれ、ビーム整形器5aから出射したレーザビームとビーム整形器5bから出射したレーザビームの強度比(ビーム分岐器2から出射したP成分とS成分の強度比)が、10対0、8対2、6対4、4対6、2対8、0対10の場合に対応する。
偏光ビームスプリッタ6から出射するレーザビームの強度は、ビーム整形器5a及び5bから出射したレーザビームの強度の和となる。強度分布Laが、図1(B)の上段の強度分布に対応し、強度分布Lfが、図1(B)の下段の強度分布に対応する。強度分布La〜Lfのうち、強度分布Laの半値全幅が最も細く、強度分布Lfの半値全幅が最も太い。偏光ビームスプリッタ6で合成されたレーザビームの断面内の強度分布は、ガウス分布で近似することができる。
ビーム分岐器2から出射したS成分が増加するにつれ(ビーム分岐器2から出射したP成分が減少するにつれ、偏光ビームスプリッタ6で合成されたレーザビームの強度分布が、強度分布Laに近い形状から強度分布Lfに近い形状に変化し、その半値全幅(レーザビームの直径)が太くなる。
このように、図1(A)に示すレーザ加工装置を用いれば、ビーム分岐器2から出射するS成分とP成分との強度比を調節して、強度分布Laに対応するビーム直径から、強度分布Lfに対応するビーム直径まで、任意の太さのレーザビームを得ることができる。レーザビームの太さを連続的に太くする(または、細くする)こともできる。
図1(A)に戻って説明を続ける。偏光ビームスプリッタ6から出射したレーザビームが、折り返しミラー15及び折り返しミラー8で反射され、ガルバノスキャナ9に入射する。ガルバノスキャナ9は、レーザビームの進行方向を2次元方向に振ることができる。ガルバノスキャナ9から出射したレーザビームが、fθレンズ10で収束され、XYステージ12に保持された加工対象物11に入射する。
fθレンズ10により、偏光ビームスプリッタ6のレーザビームの出射位置のビーム断面が、加工対象物11の表面に結像する。偏光ビームスプリッタ6から出射するレーザビームの直径を調節することにより、加工対象物11の表面に入射するレーザビームの直径が調節される。
ガルバノスキャナ9でレーザビームの進行方向を振ることにより、被加工面上のビーム入射位置が移動する。なお、ガルバノスキャナ9で、レーザビームの進行方向を振らずに、XYステージ12で加工対象物11を移動させることにより、被加工面上のビーム入射位置を移動させても構わない。
次に、図2(A)〜図2(C)を参照し、図1(A)に示したレーザ加工装置を用いて、内径が深さ方向に段階的に細くなる形状の凹部(ステップビア)を形成する方法について説明する。図2(A)〜図2(C)は、加工対象物11の断面図である。図2(A)に示すように、絶縁性の基板20の表面に、銅層21が形成されている。基板20の表面に、銅層21を覆って、樹脂層22が形成されている。なお、図2(B)及び図2(C)には、銅層21とその表面上の樹脂層22のみを示す。以下の説明で、凹部の深さは、樹脂層22の表面からの深さである。
図2(A)に示すように、加工対象物11に第1の直径のレーザビームを照射して、銅層21の表面が露出しない第1の深さで、第1の内径を有する凹部23aを形成する。次に、図2(B)に示すように、凹部23aの底面に、第1の直径より細い第2の直径のレーザビームを照射して、底面に銅層21が露出する第2の深さで、第1の内径より細い第2の内径を有する凹部23bを形成する。このようにして、第1の深さまでは第1の内径を有し、第1の深さから銅層21が露出する底面までは第2の内径を有する凹部23cが形成される。なお、凹部23bを形成した後に、凹部23aを形成することにより、凹部23cを形成することもできる。
図2(C)に示すように、深さ方向に内径が3段階に細くなる凹部23dを形成することもできる。図2(B)を参照して説明した工程で、第2の直径のレーザビーム照射により形成する第2の内径の凹部の深さを、底面に銅層21が露出しない第3の深さとする。さらに、この第2の内径の凹部の底面に、第2の直径より細い第3の直径のレーザビームを照射して、底面に銅層21が露出する深さで、第2の内径より細い第3の内径を有する凹部を形成すればよい。このように、3種の内径及び深さを有する凹部を形成することにより、凹部23dを形成することができる。
上述の説明では、浅く太い凹部ほど先に形成したが、深く細い凹部ほど先に形成してもよい。凹部を形成する順序はこれ以外でも構わない。なお、深さ方向に内径が4段階以上変化する凹部も、同様な工程により形成することができる。
図1(A)に示したレーザ加工装置を用いれば、ステップビアを1つ形成するために必要な、複数種類の内径及び深さを有する凹部を形成する工程を、レーザビームの太さを変えながら、連続的に行うことができる。これにより、ステップビアを1つ形成するとき、ガルバノスキャナの位置合わせが1回で済む。比較のため、被加工面上のすべての被加工点について、ある内径及び深さの凹部を形成した後、他の内径及び深さの凹部を形成する順序で、ステップビアを形成する場合を考える。この場合、1つのステップビアを形成するための、ガルバノスキャナの位置合わせが、複数回必要となる。
ステップビアの開口の直径が、例えば50μm程度であるのに対し、ガルバノスキャナの位置合わせの誤差は、例えば10μm程度である。よってガルバノスキャナの位置合わせを複数回行って、1つのステップビアを形成しようとするとき、形成される複数種類の内径及び深さの凹部のそれぞれの中心を、互いに一致させることが困難となる。一方、上述の方法を用いれば、ガルバノスキャナの位置合わせが1回で済むので、これらの凹部の中心が、互いに一致する。
次に、図3(A)〜図3(D)を参照して、図1(A)に示したレーザ加工装置を用いたレーザ加工方法の他の例を説明する。図3(A)〜図3(D)は加工対象物11の断面図を示す。図3(A)に示すように、絶縁性の基板20aの表面に、銅層21aが形成されている。基板20aの表面に、銅層21aを覆って、液晶ポリマー(LCP)からなる層24aが形成されている。層24aの表面上に、接着剤からなる層24bを介して、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる層25が接着されている。以下では、層24a及び24bをまとめて、層24と呼ぶ。層20a、層24a、層24b、層25の厚さは、それぞれ、例えば100〜400μm、50μm、10μm、50μm程度である。なお、図3(B)〜図3(D)には、銅層21aとその表面上の層24及び層25のみを示す。
加工対象物11の表面に(層25の表面に)、レーザビームを照射して、層25及び層24を除去し、底面に銅層21aが露出した凹部を形成することを考える。例えば、YAGレーザの第3高調波(波長355nm)またはYLFレーザの第3高調波(波長349nm)を照射したとき、ポリエチレンテレフタレートからなる層25が、照射されたレーザビームの一部を透過させ、透過したレーザビームが、接着剤と液晶ポリマーからなる層24に到達することが起こる。このような場合、層25と層24の双方にレーザビームが照射されて、両層の加工が同時に進行する。
図3(D)を参照して、このような加工対象物に凹部を形成する従来の方法と、それに伴って生じる問題について説明する。従来の方法では、形成したい凹部の内径と一致する太さのレーザビームを、加工対象物11に照射する。凹部の内径は、例えば50〜200μmである。上述したように、レーザビームの一部が層25を透過して、層24に到達する。これにより、層25に形成される凹部の底面が層24の表面に達する前に、層24の加工が開始する。このとき、層24の素材が、加工対象物11の外部に吹き出ようとするため、層25を持ち上げる。持ち上げられた層25の一部が、層25の表面の開口近傍に付着して盛り上がり、デブリ25aとなる。
底面に銅層21aが露出するまで、層25及び層24を除去して、凹部23eが形成される。凹部23eが形成された後、凹部23eに導電性ペーストを充填することにより、層25の表面から銅層21aまでの導通を確保する。凹部23eの開口近傍にデブリ25aが存在すると、導電性ペーストの充填の妨げとなる。
なお、実験によれば、層25を形成するポリエチレンテレフタレートの透過係数は、YLFレーザの第4高調波(波長262nm)に対しては小さく、YLFレーザの第4高調波から第3高調波(波長349nm)までの間で急激に上昇する。加工対象物11にYLFレーザの第4高調波を照射した場合は、レーザビームが層24まで透過しないため、層25の加工が先に行われると考えられる。YLFレーザの第4高調波と第3高調波との間である300nm程度以上の波長に対して、上述したような、レーザビームが層24まである程度透過し、層24と層25とが同時に加工されることが起こると考えられる。
なお、波長が長すぎると、照射したレーザビームが、ポリエチレンテレフタレートからなる層25を透過し、さらに、液晶ポリマーからなる層24aもほとんど透過してしまう。このとき、凹部の形成が良好に行われない。照射する波長(の上限)は、液晶ポリマーからなる層24aにレーザビームが吸収される程度まで(層24aが加工される程度まで)の長さにとどめる。
次に、図3(B)及び図3(C)を参照して、加工対象物表面にデブリが生じにくい(または、残りにくい)レーザ加工方法について説明する。加工対象物11に、まず、細い直径(例えば、形成したい凹部の内径の1/4〜1/3以下の直径)のレーザビームを照射する。このとき、図3(D)を参照して説明したのと同様に、加工対象物表面にデブリ25bが生じるが、ビーム直径を細くして、照射領域を狭くしたことにより、デブリ25bの量を少なくできる。層24の表面まで貫通する深さより深い凹部が形成されるまで、直径が細いレーザビームの照射を続ける。
次に、図3(C)に示すように、図3(B)を参照して説明した工程で照射したレーザビームより太い直径のレーザビームを照射する。これにより、図3(B)の工程で形成された凹部の側壁近傍が削られ、凹部の内径が拡大される。このとき、図3(B)の工程で凹部の開口近傍に生じたデブリ25bも削り取ることができる。
図3(B)の工程で形成された凹部の深さが層24まで達しているので、レーザ照射により加工された層24は、この凹部が通り道となって、加工対象物11の外部に放出される。よって、層24の加工に伴い層25が持ち上げられる現象が起こりにくく、デブリが生じることが抑制される。必要に応じて、さらに太い直径のレーザビームを照射して、凹部の内径を所望の太さまで拡大することができる。なお、加工対象物11に照射するレーザビームの直径を、1ショットごとに太くなるよう変化させても構わない。
図3(B)及び図3(C)を参照して説明したレーザ加工方法を用いれば、デブリを少なくできるので、凹部形成に伴う加工対象物表面の平坦性の悪化が抑制される。
次に、図4及び図5(A)〜図5(C)を参照して、第2の実施例によるレーザ加工装置及びそれを用いたレーザ加工方法について説明する。図4に示すレーザ加工装置は、図1(A)のレーザ加工装置の偏光ビームスプリッタ6からガルバノスキャナ9までの光路上に、強度分布調節器7を追加した構成を有する。fθレンズ10により、強度分布調節器7のレーザビームの出射位置のビーム断面が、加工対象物11の表面に結像する。なお、以下の説明におけるレーザビームの第1及び第2の直径は、図2を参照して説明したレーザ加工方法における第1及び第2のビーム直径と異なって構わない。
図5(A)を参照して、強度分布調節器7の構成及び作用について説明する。図5(A)は、強度分布調節器7を、それに入射するレーザビームの光軸に直交する視線で見た断面図である。強度分布調節器7は、2枚の非球面レンズであるレンズ7a(強度変換レンズ)及びレンズ7b(位相補正レンズ)を含んで構成される。強度分布調節器7は、以下に説明するように、断面内の強度分布がガウス分布で、第1のビーム直径を有するレーザビームが入射したとき、ビーム断面内の強度分布を、強度がビーム断面内で一定である分布(トップフラットな分布)に近づける。
偏光ビームスプリッタ6から出射し、第1のビーム直径を有するレーザビームが、レンズ7aに入射する。図5(A)の左端のグラフに示すように、入射光のビーム断面内の強度は、ビーム断面の中心で高く、周辺に向かうにつれ低くなる。レンズ7aは、ビーム断面の中心が入射する部分で薄く、そこからレンズの縁に向かうにつれ厚くなり、ある位置で厚さが最大となり、厚さが最大の位置からさらにレンズの縁に向かうにつれ薄くなる。レンズ7aが、ビーム断面の中心部分に対し凹レンズとして作用して入射光を拡散させ、ビーム断面の周辺部分に対し凸レンズとして作用して入射光を収束させる。
これにより、レンズ7aから出射したレーザビームの断面内で、中心部分の強度が相対的に低下し、周辺部分の強度が相対的に上昇する。レンズ7aから所定距離だけ離れた仮想的な面7cにおいて、図5(A)の右端のグラフに示すように、ビーム断面内の強度がほぼ一定となる。
面7cを通過した後、レンズ7aの作用により、ビーム断面の中心部分の光は、さらに拡散し、周辺部分の光は、さらに収束される。よって、面7cを通過したレーザビームの断面内で、均一化された強度分布が保たれなくなる。均一化された強度分布が保たれるようにするため、面7cの近傍に、レンズ7bが配置される。
レンズ7bは、ビーム断面の中心が入射する部分で厚く、そこからレンズの縁に向かうにつれ薄くなり、ある位置で厚さが最小となり、厚さが最小の位置からさらにレンズの縁に向かうにつれ厚くなる。レンズ7bが、ビーム断面の中心部分に対し凸レンズとして作用して入射光を収束させ、ビーム断面の周辺部分に対し凹レンズとして作用して入射光を拡散させる。これにより、レンズ7bから出射したレーザビームが、ビーム断面内でほぼ均一な強度を有する平行光となるようにできる。
次に、図5(B)を参照して、図5(A)を参照して説明した強度分布調節器7に、断面内の強度分布がガウス分布で、上記第1のビーム直径より太い第2の直径のレーザビームを入射させた場合について説明する。図5(B)の上段及び下段のグラフは、強度分布調節器7から出射したレーザビームの強度分布を示す。上段が、第1のビーム直径のビームを入射させた場合であり、上述したように、ビーム断面内の強度はほぼ均一である。下段が、第2の直径のビームを入射させた場合であり、強度はビーム断面の周辺部分で高く、ビーム断面の中心部分で低い。下段に示すビームは、上段に示すビームよりやや太い。
上述したように、レンズ7aは、入射光の断面の周辺部分に対して凸レンズとして作用する。レンズ7aに入射するレーザビームの直径が第1の直径より大きくなると、レンズ7aの凸レンズとして作用する領域へ入射する光の強度が上昇する。これにより、面7cにおいて、ビーム断面の周辺部分に収束される光の強度が上昇し、ビーム断面の中心部分の強度より高くなる。強度分布調節器7に第2の直径のビームを入射させた場合、このようにして、図5(B)の下段に示したような強度分布が得られる。
次に、図5(C)を参照して、図4に示したレーザ加工装置を用いたレーザ加工方法の例について説明する。図5(C)は、加工対象物11の断面図である。この加工対象物11は、図2(A)に示した加工対象物11と同様なものである。
強度分布調節器7に入射するレーザビームの直径を第1の直径とする。上述したように、トップフラットな強度分布のレーザビームが得られる。このレーザビームを樹脂層22に照射することにより、樹脂層22を除去して、底面に銅層21が露出した凹部23を形成する。強度分布がトップフラットであるため、凹部23の側壁を急峻にすることが容易である。被加工面上のレーザビームの強度は、樹脂層22の加工閾値以上で、銅層21の加工閾値未満とする。これにより、底面に露出した銅層21が損傷することを抑制できる。凹部23の形成に伴い、除去された樹脂層22の一部が、樹脂層22の表面の凹部23の開口近傍に付着して、デブリ22aが生じる。
後の工程で、凹部23に導電性ペーストを充填することにより、樹脂層22の表面から銅層21までの導通を確保する。凹部23の開口近傍にデブリ22aが存在すると、導電性ペーストの充填の妨げとなる。
凹部23が形成された後、強度分布調節器7に入射するレーザビームの直径を第2の直径とすることにより、トップフラットな強度分布のビームよりもやや太く、断面内の周辺部分で強度が高く、中心部分で強度が低いレーザビームが得られる。このビームの断面内の周辺部分の強度を、デブリ22aが除去できる閾値以上とし、中心部分の強度を、銅層21の加工閾値未満とする。なお、デブリ22aの加工閾値は、樹脂層22の加工閾値よりやや低い。
このレーザビームを凹部23が形成された被加工点に照射することにより、ビーム断面内の周辺の強度が高い部分を、デブリ22aに照射して、デブリ22aを除去することができる。これにより、凹部23の形成に伴う加工対象物表面の平坦性の悪化が抑制される。凹部23の底面には、ビーム断面内の中心部分の強度が低い部分が照射されるので、底面の損傷を防止できる。
デブリ22aを除去するのに適したビーム直径(上記第2の直径)は、強度分布調節器7に入射するレーザビームの直径を様々な値に変化させながら、テスト加工を行うことにより見つけることができる。図4に示したレーザ加工装置を用いれば、このようなテスト加工を行うことが容易である。
さて、図6に示すように、図1(A)及び図4に示したレーザ加工装置のビーム分岐器2として、音響光学変調素子(Acousto Optic Modulator、AOM)を用いることもできる。
レーザ光源1から出射したレーザビームが、音響光学変調素子であるビーム分岐器2に入射する。音響光学変調素子は、音響光学媒体である結晶と、結晶に振動を与える振動子とを含んで構成される。振動子に高周波信号が印加されると、結晶中に高周波信号に同期した音波が発生する。この音波が回折格子として作用し、入射したレーザビームを回折させる。音響光学変調素子を用いることにより、入射したレーザビームを、第1の方向へ進行するビーム(0次回折光)と、第2の方向へ進行するビーム(1次回折光)とに分岐させることができる。音響光学変調素子から出射する2本のレーザビームの強度比は、振動子に印加する高周波信号の強度に応じて変化させることができる。
ビーム分岐器2から出射した2本のレーザビームLB1及びLB2は、偏光面が互いに平行である。ビーム分岐器2から出射したレーザビームLB1が、折り返しミラー4bで反射され、ビーム整形器5bを透過して、偏光ビームスプリッタ6に入射する。
ビーム分岐器2から出射したレーザビームLB2が、一対の折り返しミラー31a及び31b(ペリスコープ)で反射される。折り返しミラー31aに入射するレーザビームLB2の偏光面と、折り返しミラー31aの反射面との相対位置、及び、折り返しミラー31aで反射されて折り返しミラー31bに入射するレーザビームLB2の偏光面と、折り返しミラー31bの反射面との相対位置が所定の関係となるよう調節することにより、折り返しミラー31aに入射するレーザビームLB2と、折り返しミラー31bから出射したレーザビームLB2の偏光面を、互いに直交させることができる。これにより、折り返しミラー31bから出射したレーザビームLB2の偏光面が、レーザビームLB1の偏光面と直交する。
折り返しミラー31bから出射したレーザビームLB2の光軸は、レーザビームLB1の光軸とねじれの位置にある。折り返しミラー31bから出射したレーザビームLB2を、折り返しミラー32a及び32bで反射させることにより、折り返しミラー32bで反射されたレーザビームLB2の光軸と、レーザビームLB1の光軸とが、同一平面上に配置される。折り返しミラー32bで反射されたレーザビームLB2が、ビーム整形器5bを透過して、偏光ビームスプリッタ6に入射する。偏光ビームスプリッタ6が、レーザビームLB1をそのまま透過させ、レーザビームLB1の偏光面と直交する偏光面を持つレーザビームLB2を反射させることにより、両レーザビームが同一光軸上に重畳される。
なお、ビーム分岐器2から偏光ビームスプリッタ6までの光路上に、ビーム整形器5a及び5bのうち、一方だけ配置しても、偏光ビームスプリッタ6に入射する2本のレーザビームの断面の大きさを互いに異ならせることは可能である。このとき、ビーム分岐器2から偏光ビームスプリッタ6までの光路中にビーム整形器が配置されていない方の光路を通るレーザビームの断面の大きさを、レーザ光源1からビーム分岐器2までの光路中にビーム整形器を配置することによって、調節することもできる。
なお、図1(A)及び図4のビーム整形器5a及び5bとして、アパーチャを用いることもできる。アパーチャは、遮光領域中に形成された開口を有し、入射したレーザビームの一部がこの開口を透過することにより、レーザビームの断面を開口に対応した大きさにする。
図1(A)に示したレーザ加工装置において、ビーム整形器5a及び5bとして例えばマスクを用い、ビーム断面の形状を変えるようにしてもよい。例えば、片方のビーム断面が円形となり、他方のビーム断面が矩形となるように整形することにより、円形と矩形が重ね合わされた断面形状のレーザビームを得ることができる。断面形状を、円形から矩形まで次第に変化させることもできる。このようなレーザ加工装置を用いれば、加工対象物に形成する凹部の深さ方向に直交する断面の形状を、例えば凹部ごとに変えることが容易となる。
図1(A)に示したレーザ加工装置において、ビーム整形器5a及び5bが、ビーム断面内の強度分布を調節するものであってもよい。例えば、片方のビームがガウス分布を有し、他方のビームがトップフラット分布を有するように、両ビームの強度分布を調節する。両ビームの強度比を調節することにより、両強度分布の中間的な強度分布を有するレーザビームを得ることができる。強度分布を、ガウス分布からトップフラット分布まで連続的に変化させることもできる。ビーム整形器5a及び5bが、ビーム断面の大きさ、形状、強度分布のうち、いくつかを組み合わせて変化させるようにしても構わない。
なお、ビーム整形器5a及び5bから出射した2本のレーザビームを、偏光ビームスプリッタ6で合成したが、ビーム合成に他の装置を用いることもできる。例えば、シンフィルムポーラライザやグラントムソンプリズムを用いることができる。シンフィルムポーラライザ及びグラントムソンプリズムは、偏光ビームスプリッタと同様に、偏光面が互いに直交する2本のレーザビームを入射させることにより、両ビームを同一光軸上に重畳することができる。
また、ビーム整形器5a及び5bから出射した2本のレーザビームを、ハーフミラーの表側及び裏側の面にそれぞれ入射させることにより、合成することもできる。ハーフミラーは、表側及び裏側の両面が、入射するレーザビームの偏光状態に依らずに入射光の50%を透過し50%を反射するものを用いることができる。ハーフミラーで合成する場合は、入射する2本のレーザビームの偏光面が互いに直交している必要がない。
ハーフミラーの表側の面で反射されたレーザビームと、ハーフミラーの裏側の面を透過したレーザビームとが合成されたビーム(ハーフミラーの表側から出射するビーム)と、ハーフミラーの裏側の面で反射されたレーザビームと、ハーフミラーの表側の面を透過したレーザビームとが合成されたビーム(ハーフミラーの裏側から出射するビーム)とは、相等しい強度である。また、ハーフミラーの表側及び裏側から出射するビームは、それぞれ、ビーム整形器5a及び5bから出射した2本のレーザビームを等しい強度比で含むので、ビーム断面の大きさ、形状、強度分布等が相等しい。
ハーフミラーを出射した2本のレーザビームを、被加工面上の互いに異なる位置に入射させることにより、2軸のレーザ加工装置を作製できる。両レーザビームの強度並びにビーム断面の大きさ、形状、強度分布等が相等しいので、2つの被加工位置で同一工程の加工を同時に行うことができる。
なお、図1(A)及び図4のレーザ加工装置では、レーザ光源1がパルスレーザビームを出射したが、レーザ光源1は連続波レーザビームを出射するものであってもよい。パルス状のレーザビームの照射が必要な場合は、チョッパ等によりレーザビームを必要な照射時間分だけ切り出すことができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
図1(A)は、本発明の第1の実施例によるレーザ加工装置の概略図であり、図1(B)は、ビーム整形器から出射したレーザビームの断面内の強度分布を示すグラフであり、図1(C)は、偏光ビームスプリッタで合成されたレーザビームの断面内の強度分布を示すグラフである。 第1の実施例によるレーザ加工装置を用いたレーザ加工方法の一例を説明するための加工対象物の断面図である。 第1の実施例によるレーザ加工装置を用いたレーザ加工方法の一例を説明するための加工対象物の断面図である。 第1の実施例によるレーザ加工装置を用いたレーザ加工方法の一例を説明するための加工対象物の断面図である。 第1の実施例によるレーザ加工装置を用いたレーザ加工方法の他の例を説明するための加工対象物の断面図である。 第1の実施例によるレーザ加工装置を用いたレーザ加工方法の他の例を説明するための加工対象物の断面図である。 第1の実施例によるレーザ加工装置を用いたレーザ加工方法の他の例を説明するための加工対象物の断面図である。 第1の実施例によるレーザ加工装置を用いたレーザ加工方法の他の例を説明するための加工対象物の断面図である。 第2の実施例によるレーザ加工装置の概略図である。 図5(A)は、強度分布調節器の構成例を示す断面図であり、図5(B)は、強度分布調節器から出射したレーザビームの断面内の強度分布を示すグラフであり、図5(C)は、第2の実施例によるレーザ加工装置を用いたレーザ加工方法の一例を説明するための加工対象物の断面図である。 ビーム分岐器の他の構成例を説明するための、レーザ加工装置の一部を示す概略図である。
符号の説明
1 レーザ光源
2 ビーム分岐器
2a 電気光学変調素子
2b 偏光ビームスプリッタ
3 制御装置
4a、4b 折り返しミラー
5a、5b ビーム整形器
6 偏光ビームスプリッタ
7 強度分布調節器
8、15 折り返しミラー
9 ガルバノスキャナ
10 fθレンズ
11 加工対象物
12 XYステージ

Claims (10)

  1. レーザビームを出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射したレーザビームを、第1のレーザビームと第2のレーザビームとに分岐させ、該第1及び第2のレーザビームの強度比を変化させることができる分岐器と、
    前記分岐器から出射した第1及び第2のレーザビームが入射し、該第1及び第2のレーザビームを、同一の光軸に沿って進行するように合成する合成器と、
    前記第1のレーザビームの、前記分岐器から前記合成器までの光路上に配置され、該第1のレーザビームの断面の大きさ及び形状及びビーム断面内の強度分布のうち少なくとも1つを変化させる光学装置と、
    前記分岐器を制御し、前記第1及び第2のレーザビームの強度比を、少なくとも3段階または連続的に変化させる制御装置と
    を有するレーザ加工装置。
  2. 前記光学装置が、前記第1のレーザビームの断面の大きさを変化させ、前記合成器に入射する前記第1及び第2のレーザビームの断面の大きさが互いに異なり、
    前記制御装置が、前記合成器に入射する第1及び第2のレーザビームのうち、断面が大きい方の強度が時間の経過とともに大きくなるように、該第1及び第2のレーザビームの強度比を変化させる請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. (a)レーザビームで加工される素材からなる第1の層と、該第1の層の表面に積層された樹脂からなる第2の層とを含み、該第2の層の表面へレーザビームを照射したとき、レーザビームの一部が該第2の層を透過して、該第1の層の表面に到達する加工対象物の、該第2の層の表面へレーザビームを照射し、該第2の層を貫通し、該第1の層の少なくとも表層が除去された凹部を形成する工程と、
    (b)前記工程(a)の後、前記加工対象物に、該工程(a)で照射されたレーザビームより太いレーザビームを照射し、該工程(a)で形成された凹部の内径を拡大する工程と
    を含むレーザ加工方法。
  4. 前記第2の層がポリエチレンテレフタレートで構成され、前記工程(a)で照射されるレーザビームの波長が、300nm以上である請求項3に記載のレーザ加工方法。
  5. 前記第1の層が、表面に金属層が形成された絶縁性の基板の表面に積層されており、前記凹部の底面に該金属層が露出する請求項3または4に記載のレーザ加工方法。
  6. レーザ光源から出射したレーザビームを、第1及び第2のレーザビームに分岐させ、該第1及び第2のレーザビームの直径が互いに異なるように調節した後、該第1及び第2のレーザビームが同一の光軸に沿って進行するように合成し、該第1及び第2のレーザビームの強度比を変化させることにより、同一光軸上に合成されたレーザビームの直径を変化させる装置を用いて、前記工程(a)及び工程(b)において、レーザビームの直径を調節する請求項3〜5のいずれかに記載のレーザ加工方法。
  7. 前記工程(b)においてレーザビームを照射した後、さらに、該工程(b)で照射されたレーザビームより太いレーザビームを照射して、凹部の内径を拡大する請求項3〜6のいずれかに記載のレーザ加工方法。
  8. レーザビームを出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射したレーザビームを、第1のレーザビームと第2のレーザビームとに分岐させ、該第1及び第2のレーザビームの強度比を変化させることができる分岐器と、
    前記分岐器から出射した第1及び第2のレーザビームが入射し、該第1及び第2のレーザビームを、同一の光軸に沿って進行するように合成する合成器と、
    前記第1のレーザビームの、前記分岐器から前記合成器までの光路上に配置され、該第1のレーザビームの直径を変化させる光学装置と、
    前記合成器から出射したレーザビームが入射するように配置され、ビーム断面内の強度分布がガウス分布で第1のビーム直径を有するレーザビームが入射した場合は、ビーム断面内の強度分布を、強度がビーム断面内で一定である分布に近づけ、ビーム断面内の強度分布がガウス分布で該第1のビーム直径よりも太い第2のビーム直径を有するレーザビームが入射した場合は、ビーム断面内の強度分布を、強度がビーム断面の周辺で高く、ビーム断面の中心で低い分布にする該強度分布調節器と
    を有するレーザ加工装置。
  9. レーザビームを出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射したレーザビームを、第1のレーザビームと第2のレーザビームとに分岐させ、該第1及び第2のレーザビームの強度比を変化させることができる分岐器と、
    前記分岐器から出射した第1及び第2のレーザビームが入射し、該第1及び第2のレーザビームを、同一の光軸に沿って進行するように合成する合成器と、
    前記第1のレーザビームの、前記分岐器から前記合成器までの光路上に配置され、該第1のレーザビームの直径を変化させる光学装置と、
    前記合成器から出射したレーザビームの断面の中心部分の光を拡散させ、周辺部分の光を収束させる第1の非球面レンズと、前記第1の非球面レンズから出射したレーザビームの断面の中心部分の光を収束させ、周辺部分の光を拡散させる第2の非球面レンズとからなる強度分布調節器と
    を有するレーザ加工装置。
  10. (a)第1のレーザビームを加工対象物に照射して、該加工対象物の表面に凹部を形成する工程と、
    (b)第1のレーザビームより太く、強度がビーム断面の周辺で高く、ビーム断面の中心で低い第2のレーザビームを、前記工程(a)で形成された凹部の開口近傍に強度の高い部分が照射されるよう、前記加工対象物に入射させて、該凹部の開口近傍に付着したデブリを除去する工程と
    を含むレーザ加工方法。
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