JP2009545454A - デュアルビームレーザ加工システムにおけるコヒーレントクロストークの低減技術 - Google Patents

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Abstract

ターゲット試料の加工表面において、制御的安定性を有する2つのレーザ加工ビームを生成する方法及びシステムでは、相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビーム(130,140)が個別の第1及び第2ビーム経路に沿って伝搬し、これらのレーザビームを合成して(170)光学特性調整を実行する。合成されたレーザビームを、個別のビーム経路に沿って伝搬し、かつそれぞれの第3及び第4主ビーム成分(192I)を含む第3及び第4レーザビーム(192,194)に分離し、そして第3及び第4レーザビームの内の一方のレーザビームは、他方のレーザビームの主ビーム成分(192m)と相互に、かつ時間的にコヒーレントに同時に伝搬する漏れ成分を提供する。漏れ成分と、漏れ成分が同時に一緒に伝搬する方のビーム成分である他方の主ビーム成分との相互の時間的なコヒーレンスの影響を、音響光学変調器(150,160)による周波数シフトによって、または光路長差(404,504)を2つのビームに持ち込むことにより小さくする。
【選択図】図1

Description

本開示は概して、デュアルビームレーザ加工システムのコヒーレントクロストークを低減させるシステム及び方法に関し、特にこのようなシステムに発生するコヒーレントクロストークの低減に関する。
単一のレーザから生成される偏光ビームを使用して2つのターゲット試料加工ビーム(target specimen processing beams)を生成するデュアルビームレーザ加工システムには、一方のビームの大部分が他方のビームの伝搬経路に漏れ込むことにより生じるコヒーレントクロストークが発生し得る。コヒーレントクロストークは、単一のレーザから生成される2つのビームが光学トレイン(train)の一部分を通る共通ビーム経路において意図的に合成され、そして次に再度分離される場合に発生する。2つのビームのコヒーレント性が高いために、一方のビームが他方のビームの伝搬経路に再分離過程で漏れ込むと、コヒーレントクロストークが発生し、このコヒーレントクロストークは、これらのビームが互いに非干渉な場合に発生するクロストークよりもずっと深刻になる。コヒーレントクロストークによって、ターゲット試料の加工表面におけるこれらのレーザビームの一方のビーム、または両方のビームのパルスエネルギーが低下し、そしてビームのパワーの安定化制御が困難になる。
デュアルビームレーザ加工システムの実施形態では、2つのレーザ加工ビームの間のクロストークを低減して、これらのビームに対して、ターゲット試料の加工表面において制御的安定性をもたらす方法を実施する。このようなシステムはそれぞれ、個別の第1及び第2ビーム経路に沿って伝搬する相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビームに分割される光ビームを放射するレーザを含む。相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビームを、光学部品トレインの共通ビーム経路部分で意図的に合成して、第1及び第2レーザビームに共通する光学特性調整を実行する。前に合成された第1及び第2レーザビームを、それぞれの第3及び第4ビーム経路に沿って伝搬する第3及び第4レーザビームに分離する。第3及び第4レーザビームはそれぞれの第3及び第4主ビーム成分を含み、そして第3及び第4レーザビームの内の一方のレーザビームは、他方のレーザビームの主ビーム成分と相互に、かつ時間的にコヒーレントに同時に伝搬する漏れ成分を提供する。幾つかの実施形態では、漏れ成分と、第3及び第4主ビーム成分の内、漏れ成分が同時に一緒に伝搬するビーム成分である他方の主ビーム成分との相互の時間的なコヒーレンスの影響を低減することにより被加工部材に、第3及び第4ビームに対応する安定化された第1及び第2加工ビームを照射する方法を実施する。
2つの実施形態では、相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビームの内の一方のレーザビームを、光路長調整器を通過させ、第1レーザビームと第2レーザビームとの間に光路長差を生じさせることにより、第1及び第2レーザビームの相互コヒーレンスを低減させる。光路長差は、空気経路または光学ガラス素子を第1及び第2レーザビームの内の一方のレーザビームのビーム経路に、これらのビームが再合成される前に挿入することにより生じさせる。経路長差はレーザのコヒーレンス長よりも長くなるように、かつビーム伝搬に許容できない差が生じるほど長くならないように設定される。
第3の実施形態では、第1及び第2レーザビームを、それぞれの第1及び第2音響光学変調器を通過させる。第1及び第2音響光学変調器の内の少なくとも一つの音響光学変調器を調整して、第1及び第2レーザビームに、従って漏れ成分に、差周波数Δωの変化を付与し、変化によって、漏れ成分と、第3及び第4主ビーム成分の内の他方の主ビーム成分との相互コヒーレンスが第1及び第2加工ビームの安定性に与える影響を低減する。
更に別の態様、及び利点は、添付の図面を参照しながら進める種々の好適な実施形態についての以下の詳細な記述から明らかになる。
デュアルビームレーザ加工システムの一の実施形態の概略図である。 一方の主ビームから他方の主ビームにビーム漏れする様子を示す図1のデュアルビームレーザ加工システムを示している。 音響光学変調器に生じる周波数シフトの一の実施形態の概略図である。 図1のシステムと同様であるが、偏光ビームスプリッタキューブによって第2ビームと合成される前の第1ビームの所定長さの空気経路を含むデュアルビームレーザ加工システムを示している。 図1のシステムと同様であるが、偏光ビームスプリッタキューブによって第2ビームと合成される前の第1ビームにガラス素子によって付加される所定長さの光路を含むデュアルビームレーザ加工システムを示している。 マイケルソン干渉計を使用して測定される1343nmのパルスレーザのコヒーレンス長対干渉縞(または、コヒーレンスクロストーク)強度の関係を示すグラフであり、マイケルソン干渉計によってレーザを2つの光路に分離し、そして分離したこれらのレーザを再合成して一つの共通光路を伝搬させる。 経路長差をデュアルビームレーザシステムに導入することにより可能になるクロストークの低減を示すチャートである。 経路長差をデュアルビームレーザシステムに導入することにより可能になるクロストークの低減を示すチャートである。
本開示の実施形態は図面を参照することにより最も深く理解され、これらの図面では、同様の構成要素は図面全体を通じて、同様の参照番号で指示される。本明細書において概要が記載され、かつ図に示される本開示における構成要素は、種々の異なる構成で配置し、そして設計することができることが容易に理解できるであろう。従って、本開示における装置、システム、及び方法の実施形態についての以下の更に詳細な記述は、本開示の範囲を制限されるために行なわれるのではなく、単に本開示における種々の実施形態を表現するために行なわれる。
図1は、デュアルビーム加工システム100の一の実施形態の概略図であり、デュアルビーム加工システム100はターゲット試料または被加工部材102(半導体ウェハ、マイクロチップなどのような)を加工表面104で加工する2つのレーザビームを生成する。単一のレーザ110から放射されるレーザビーム(好ましくは、パルスレーザビーム)106が第1偏光ビームスプリッタキューブ(polarizing beam splitter cube:PBSC)120に入射し、このビームスプリッタキューブ120から、第1レーザビーム130及び第2レーザビーム140が伝搬する。普通、ビーム130及び140の内の一方のビームを、当該ビームの電界ベクトルが図1の平面内に位置するように直線偏光させ(P偏光)、そしてビーム130及び140の内の他方のビームを、当該ビームの電界ベクトルが図1の平面に垂直になるように直線偏光させる(S偏光)。従って、ビーム130及び140は公称上、互いに直交偏光している。
第1ビーム130及び第2ビーム140は、それぞれの音響光学変調器(acousto-optic modulators: AOMs)150及び160が変調器を通過する光の強度を制御する調整可能な光シャッターとして作用することにより変調される。レーザビーム130及び140はそれぞれの反射鏡162及び164で反射され、そして第2PBSC(偏光ビームスプリッタキューブ)170に当る。偏光ビームスプリッタキューブ170は、レーザビーム130及び140を内部ビーム重なり位置174で再合成し、そしてこれらのビームをビーム経路に沿って伝搬する合成ビームとして振り向けて可変ビームエキスパンダー(variable beam expander: VBE)180に入射させる。可変ビームエキスパンダー180は、ビーム130及び140の両方に共通するビームサイズ調整を行ない、その後、これらのビームを第3偏光ビームスプリッタキューブ190に振り向けて分離する。分離されたビームは第3偏光ビームスプリッタキューブ190から第3ビーム192及び第4ビーム194として個別のビーム経路に沿って伝搬する。
第3ビーム192及び第4ビーム194は、周波数通過帯域によって特徴付けられ、かつ試料加工に有用な被測定ビーム強度情報を提供するそれぞれのパワー測定/校正サブシステム196及び198を通って伝搬する。被測定ビーム192及び194はそれぞれのミラー200及び202によって反射されて、第4偏光ビームスプリッタキューブ210に入射し、そして第4偏光ビームスプリッタキューブ210によって合成される。第4偏光ビームスプリッタキューブ210からの合成出力ビームは、第1加工ビーム220及び第2加工ビーム222を形成する対物レンズ218を通って伝搬して、ターゲット試料102の加工表面104に入射する。各ビーム192及び194の最終位置、焦点高さ、及びサイズを調整して、これらビームに対応する加工ビーム220及び222に、ターゲット試料102の加工表面104で所望の特性を与える。普通、ビーム130及び140の光路長を等しくして、ビームが伝搬することによる、加工表面における各加工ビームのスポットサイズ及び焦点高さに対する影響を極めて正確に一致させることが望ましい。しかしながら、以下に示すように、光路長をほぼ等しくすることにより、相互クロストーク干渉(mutual crosstalk interference)が大きくなる。
図2は、ビーム漏れが第3偏光ビームスプリッタキューブ190を通過した後に発生する場合の図1のデュアルビーム加工システム100を示している。ビームクロストークは、第3ビーム192の一部が第4ビーム194の経路に漏れ込むときに、第4ビーム194の一部が第3ビーム192の経路に漏れ込むときに、または両方が起こるときに、偏光ビームスプリッタキューブ190で発生する。図2は、第3ビーム192が主ビーム成分192m、及び第4ビーム194から漏れ込む漏れビーム成分194Iにより構成され、そして第4ビーム194が主ビーム成分194m、及び第3ビーム192から漏れ込む漏れビーム成分192Iにより構成される様子を示している。この漏れは、ビーム130及び140の直線偏光が不完全であり、かつビームスプリッタの偏光軸及びビームコンバイナの偏光軸の一致が不完全であることに起因して偏光ビームスプリッタ性能が実用上の限界に達することにより発生する。偏光ビームスプリッタキューブ190の下流では、漏れビーム成分(194Iまたは192I)は、主ビーム成分(192または194)から所定のビーム経路において区別することができない。漏れビーム成分は主ビーム成分と、偏光ビームスプリッタキューブ190の下流の各ビーム経路において時間的にコヒーレントであるので、主ビーム成分と漏れビーム成分との間でコヒーレント加算が行なわれる。主ビーム成分及び漏れビーム成分のこのようなコヒーレント加算によって、合計ビーム強度Iに大きな変化が生じる。主ビーム成分及び漏れビーム成分の相互の、かつ時間的なコヒーレンス(mutual temporal coherence)は、第1ビーム130及び第2ビーム140の経路長が等しい場合に最大になる。
図3は、音響光学変調器150及び160のいずれにも生じる周波数シフトの概略図である。音響光学変調器150及び160の周波数シフト及び位相シフト特性を使用することにより、コヒーレントクロストーク(ビーム漏れ)により生じるビーム強度変化の周波数が、パワー測定/校正サブシステム196及び198の通過帯域の一方または両方の通過帯域の外側の周波数にシフトするようなシステム100の構成が可能になり、そしてレーザ加工効果が得られる。
このような周波数シフト及び位相シフトの一方または両方を生じさせる幾つかの音響光学変調器構造の内の一つのAOM構造では:(1)準静的動作を行ない、準静的動作では、コヒーレントクロストークレベル(coherent crosstalk level)が任意の位相調整によって緩やかに変化し、任意の位相調整では、コヒーレントクロストークレベルが、ビーム130及び140の相対位相を調整することにより最小になり;(2)周波数変調を、各ビームに関して、異なるAOM(音響光学変調器)RF駆動周波数を使用することにより行ない、周波数変調では、コヒーレントクロストーク(または、漏れ)周波数を2つの音響光学変調器RF駆動周波数の差に等しくし;そして(3)周波数変調を、ビーム130及び140に関して異なるAOM(音響光学変調器)回折次数を使用することにより、行なう。各事例について以下に詳細に議論する。
強度がI及びIの2つのビームが重なると、結果として生じる合計強度Iは、単純和(I+I)の他に、次式により表わされるコヒーレント加算項またはコヒーレント干渉項を含む。
Figure 2009545454
上の式では、E1及びE2は、ビームの電界振幅ベクトルであり、Δωはビーム130と140の周波数の差であり、そしてφは位相項であり、この位相項は、2つのビーム130と140との間に静的位相差があれば必ず生じ、更に経路長差によって、そしてこれらのビームが持つことができるコヒーレンス特性によって生じる。項Δωはコヒーレントクロストークの周波数でもある。電界E1とE2の間のベクトル内積が含まれているので、両方のビーム130及び140に共通する偏光成分のみがクロストーク項Iacに寄与する。クロストーク項Iacを直交偏光を使用して除去することができない範囲で、コヒーレントクロストークに与えるクロストーク項Iacの影響を、光の音響光学的時間変調特性を意図的に使用して差周波数Δω及び位相φを有利な値に設定することにより小さくすることができる。コヒーレント項Iacは全体ビーム強度Iの内の大きな漏れ項を表わすことができる。例えば、I1が所望の主信号強度であり、かつI2が同じ偏光状態の不所望の漏れ信号である場合、合計強度は次式のように表わすことができる。
Figure 2009545454
例えば、I2がI1の1%である場合、コヒーレント加算項IacはI1の20%もの大きさになり得る。
AOM(音響光学変調器)に生じる音場により回折される周波数ωの光ビームは、次式により表わされる新規の周波数ωnにシフトすることが知られている。
Figure 2009545454
上の式では、ωs1はAOM(音響光学変調器)の音場周波数であり、そしてnは使用する音響光学変調器の回折次数を表わす整数である(nは通常、図3に示すように+1または−1であるが、+2,−2、及びこれらよりも更に高い次数が可能である)。回折次数は、ビームの向きが音響光学変調器の音場の速度ベクトルωに一致することにより決定される。これらのコンセプトを図3に示す。通常、ωs1は約2π*(10〜10)ラジアン/秒である。回折次数及び音響周波数は音響光学変調器150及び160の各音響光学変調器に関して個別に制御することができるので、上に説明した周波数差分項Δωは次式のように表わされる。
Figure 2009545454
上の式では、ωs1及びωs2は個々の音響光学変調器の音響周波数であり、そしてn及びmはそれぞれ、ビーム130及び140の回折次数である。
n,m,ωs1,及びωs2の値に関して採り得る選択は次のように要約することができる。第1の事例では、n=mかつωs1=ωs2とする。この事例では、Δω=0であり、そしてコヒーレント項Iacの振幅は、次式に簡略化され、相対位相φの時間挙動に応じて静的または準静的となる。
Figure 2009545454
ビーム130及び140の経路長が等しく、かつ大きく変化することがない場合、φは音響光学変調器の音場の相対位相によって決まり、相対位相はAOM(音響光学変調器)150及び160を駆動するRF位相によって設定される。音響光学変調器150及び160に印加されるRFの相対位相を制御することにより、コヒーレントクロストークのレベルを制御することができ、そして理想的にはゼロにすることができる。例えば、校正手順を使用することができ、この校正手順では、PBSC(偏光ビームスプリッタキューブ)190を通過した後のビーム192の経路上の強度が、ビーム140オンの状態で測定され、ビーム140オフの状態での偏光ビームスプリッタキューブ190通過後のビーム192の強度と、比較される。音響光学変調器のRF信号達の相対位相は、これらの比較測定を行なっている間に、ビーム194がオン状態になっている場合とビーム194がオフ状態になっている場合の位相差が最小になるまで同時に調整することができる(効果的にφ=±π/2を設定する)。相対位相は、これらのビーム経路の内の他方のビーム経路、例えば194に対する、一方のビーム経路、例えば192の光路長差をビーム交差位置174の手前で大きくすることにより調整することもでき、これについては図4〜図7を参照しながら議論することとする。
第2の事例では、n=mかつωs1≠ωs2とする。AOM(音響光学変調器)の音場を異なる周波数で駆動することにより、クロストーク項が、Δω=ωs1−ωs2で与えられる差周波数に現われる。従って、Δωは容易に制御することができ、かつ0Hz〜10Hz超の範囲のいずれの値にも設定することができる。この操作は、校正手順によってビームエネルギーを特定の時間窓Tで平均する場合に特に有用となる。Δω≫1/Tの場合、コヒーレントクロストークに起因する変化は効果的に平均化される。
第3の事例では、n≠mかつωs1=ωs2とする。音響光学変調器150及び160が異なる回折次数で動作するようにこれらの音響光学変調器を調整することにより、クロストーク項が、Δω=(n−m)ωs1で与えられる差周波数に現われる。例えば、n=+1かつm=−1の場合、Δω=2ωs1となる。これにより、一つのRF発振器を利用して音響光学変調器150及び160の両方を駆動しながら、非常に高いクロストーク周波数が得られるので有利であり、このクロストーク周波数は2つのレーザ加工ビームの公称通過帯域の外側に位置する。例えば、ωs1=ωs2=10ラジアン/秒で、更にn=+1かつm=−1である場合、Δω=2×10ラジアン/秒が得られる。従って、Δωは、上の第2の事例を使用することにより利用可能な、他のΔωの値よりもずっと大きくなるので、クロストーク周波数を2つのレーザ加工ビームの通過帯域周波数の外側に更に遠く離れるように移動させることが一層容易になる。
図4は、図1のシステム100と同様であるが、第2偏光ビームスプリッタキューブ170によって第2ビーム140と合成される前の第1ビーム130のために所定長の空気経路404を配置するように構成されるデュアルビーム加工システム400を示している。図5は、図1のシステム100と同様であるが、第2偏光ビームスプリッタキューブ170によって第2ビーム140と合成される前の第1ビーム130にガラス部品(または光学屈折器)504によって付加される所定長の光路を含むデュアルビーム加工システム500を示している。
図4または図5では、空気経路404またはガラス部品504を挿入する効果によって、経路長差が、ビーム130のビーム経路とビーム140のビーム経路との間に、第2偏光ビームスプリッタキューブ170でのビーム再合成の前に付加される。経路長差はレーザ110のコヒーレンス長(Lc)よりも長いが、許容できない差をビーム伝搬に生じさせるほどに長くはない。従って、経路長差を付加することができるとともに、当該経路長差によって所望の効果が得られる。この経路長差によって、ビーム192m及び194Iのペアと、ビーム194m及びビーム192Iのペアの一方のペアまたは両方のペアの間の相互の時間的コヒーレンスを小さくすることができるので、各ビームペアの2つの成分がコヒーレントに加算されることにより生じるクロストークを低減することができるという更に別の効果が得られる。コヒーレンス長(Lc)は、自己混合レーザビーム(self-interfering laser beam)の光路長差であり、この光路長差は50%の干渉縞鮮明度(fringe visibility)に対応し、この場合、干渉縞鮮明度はV=(Imax-Imin)/(Imax+Imin)として定義され、そしてImax及びIminはそれぞれ最大干渉縞強度及び最小干渉縞強度である。
光路長差は図4に示すように、空気経路404として、ビーム130及び140のビーム経路の内の一方のビーム経路に生じさせることができる、または厚さd及び屈折率nの光学ガラス部材504のような屈折光学素子をビーム130及び140のビーム経路の内の一方のビーム経路に配置することにより生じさせることができる。光学ガラス504によって、図5に示すように、光路長に変化(n−1)dを生じさせる。
同じ時間周波数(Δω=0)及び強度I及びIを有する2つのビームが重なり合う場合、結果として得られる合計強度Iは、単純和(I+I)の他に、次式により表わされるコヒーレント加算項または干渉項を含む。
Figure 2009545454
上の式では、E1及びE2は、ビームの電界振幅ベクトルであり、そしてφ(t)は、ビーム130及び140の経路長差及びコヒーレンス特性から生じる位相項である。最大クロストークの一条件は、両方のビーム130及び140が、レーザからビーム重なり位置174まで等しい経路長を伝搬することである。この条件の下では、位相項φ(t)は、小さい経路長差変化(ほぼレーザ110の波長)が、機械的振動及び熱の影響によって結果として生じるときの比較的ゆっくり変化する時間関数である。ビーム130及び140が、ビーム重なり位置174まで等しい経路長を伝搬する状態は、スポットサイズ、ビーム広がり、及びウェスト位置のようなビーム伝搬特性を極めて類似する特性とするために望ましい。従って、経路長差をビーム130と140との間に付加する場合、スポットサイズ、ビーム広がり、及びウェスト位置に関して生じる大きな差異を防止するためにこの差を制限する必要がある。
電界E1及びE2のベクトル内積が含まれるので、両方のビーム130及び140に共通する偏光成分のみがクロストーク項Iacに寄与する。クロストーク項Iacを直交偏光を使用して除去することができない範囲で、クロストーク項Iacがコヒーレントクロストークに与える影響を、光路長差をビーム重なり位置174の上流のビーム130及び140の内の一方のビームに意図的に生じさせることにより小さくすることができる。この空気経路によって時間遅延がビーム130と140との間に生じ、この時間遅延は、レーザ光源のコヒーレンス時間よりも長い場合には、コヒーレントクロストークを低減するように作用する(物理的には、コヒーレント加算項の位相要素φ(t)には0〜2πの間で非常に速い、ランダムな変動が、経路長がレーザのコヒーレンス長よりも長くなると生じ、その結果、cos(φ(t))項は、パワー測定/校正サブシステム196及び198の通過帯域によって決まる注目期間に亘って平均されてゼロになる)。光路長は、空気経路404を追加する、または削除することにより、或いはn>1の屈折率を有するガラスのような透過性光学材料504をビーム130及び140のビーム経路の内の一方のビーム経路に挿入することにより長くすることができる。必要な遅延時間は約1/Δνの大きさであり、Δνはレーザの帯域幅である。遅延時間tは光路長差IにI=ctによって関連付けられ、c=光速である。
図6は、マイケルソン干渉計を使用して測定される1343nmのパルスレーザのコヒーレンス長の一例を示すグラフであり、マイケルソン干渉計によってレーザを2つの光路に分離し、そして次に、分離したレーザを再合成して一つの共通光路を伝搬させ、この場合、合計ビーム強度Iは検出器を使用して測定することができる。水平軸は空気経路長をミリメートルで表わし、そして垂直軸は、信号包絡線604によって指示される干渉縞(または、コヒーレントクロストーク)強度Iacを表わし、信号包絡線604は、所定の経路長差に対応するレーザ110の時間コヒーレンスの直接指標である。図6は、コヒーレントクロストークが、ビーム130及び140、従って加工ビーム192及び194がほぼ正確にコヒーレントになる(すなわち、経路長が等しい)場合に最も大きくなり、そして信号包絡線604は、空気経路長差が+3.5mmの場合に約10分の1の大きさに低下することを示している。この適度な経路長差を生じさせることにより、システム400はコヒーレントクロストークを著しく低減することができる。
図7A及び図7Bは、経路長差をデュアルビームレーザシステムに生じさせることにより可能になるコヒーレントクロストークの低減を示すチャートである。水平軸は、1ポイント当たり10,000サンプルの規模で表わされるサンプルの番号を昇順に示し、これらのサンプルは、レーザ加工ビームに現われるコヒーレントクロストークを検査している間に採取される。垂直軸は、各サンプルポイントで測定されるパルス不安定性を表わす。図7Aのチャートは、等しい経路長に関して測定されるパルス安定性を示し、この場合、両方のビーム130及び140がビームのオン状態になっている(コヒーレントクロストークが現われる)ときに相対的に不安定になる加工レーザビーム192及び194を表わす上側のデータポイントペアが、ビーム130及び140の内の一方のビームのみが、ビームのオン状態になっている(コヒーレントクロストークが生じる可能性がない)ときの加工ビーム192及び194の安定性が相対的に高くなる様子を示す下側のデータポイントペアと比較することができるように表示されている。
図7Bのチャートは、10mmの溶融シリカガラス(n=1.46)が、4.6mmの経路長差があるビーム130及び140のビーム経路の内の一方のビーム経路に挿入されるシステム構成に対応する同じデータを示し、コヒーレントクロストークが大幅に低減する様子を示している。
本開示の特定の実施形態及び用途について示し、そして記載してきたが、本開示は、本明細書に開示されるその通りの構成及び要素に制限されることがないことを理解されたい。この技術分野の当業者にとっては明らかな種々の変形、変更、及び修正は、本明細書に開示される本開示における方法及びシステムの構成、動作、及び詳細に、本開示の思想及び範囲から逸脱しない限り加えることができる。

Claims (27)

  1. ターゲット試料の加工表面において、制御的安定性を有する2つのレーザ加工ビームを生成する方法であって:
    個別の第1及び第2ビーム経路に沿って伝搬する相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビームを供給し、
    相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビームを、光学部品トレインの共通ビーム経路部分で意図的に合成して、第1及び第2レーザビームに共通する光学特性調整を実行し、
    前に合成された第1及び第2レーザビームを、それぞれ第3及び第4ビーム経路に沿って伝搬する第3及び第4レーザビームに分離し、第3及び第4レーザビームはそれぞれ第3及び第4主ビーム成分を含み、そして第3及び第4レーザビームの内の一方のレーザビームは、他方のレーザビームの主ビーム成分と相互に、かつ時間的にコヒーレントに同時に伝搬する漏れ成分を提供し、そして
    漏れ成分と、第3及び第4主ビーム成分の内、漏れ成分が同時に一緒に伝搬する方のビーム成分である他方の主ビーム成分との相互の時間的なコヒーレンスの影響を低減することにより被加工部材に、第3及び第4ビームに対応する安定化された第1及び第2加工ビームを照射する、
    方法。
  2. 相互の時間的なコヒーレンスの影響を低減するステップでは、相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビームの個別のビーム経路に、光路長差を、これらのレーザビームを共通ビーム経路部分で意図的に合成する前に、設定し、光路長差は、漏れ成分と、第3及び第4ビーム成分の内、漏れ成分が同時に一緒に伝搬する方のビーム成分との相互の時間的なコヒーレンスを低減する、従って第1及び第2加工ビームの安定性に与える相互の時間的なコヒーレンスの影響を低減する長さである、請求項1記載の方法。
  3. 相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビームはコヒーレンス長を有し、そして前記光路長差はコヒーレンス長よりも長い、請求項2記載の方法。
  4. 前記光路長差は、個別の第1及び第2ビーム経路の内の一方のビーム経路における空気経路長を段階的に長くなるように変化させることにより設定することができる、請求項2記載の方法。
  5. 前記光路長差は、厚みd、及び屈折率nを有する屈折光学素子を、個別の第1及び第2ビーム経路の内の一方のビーム経路に配置して、(n-1)dに等しい光路長変化を生じさせることにより設定することができる、請求項2記載の方法。
  6. 光学特性調整ではビーム幅を広げる、請求項1記載の方法。
  7. 漏れ成分は周波数によって特徴付けられ、そして前記方法では更に:
    相互にコヒーレントな第1及び第2ビームの内の一方のビームを周波数シフトさせることにより、第3及び第4レーザビームの内の一方のレーザビームの漏れ成分を、漏れ成分と、第3及び第4主ビーム成分の内の他方の主ビーム成分との相互の時間的なコヒーレンスが第1及び第2加工ビームの安定性に与える影響を低減する周波数に周波数シフトさせる、請求項1記載の方法。
  8. 漏れ成分はコヒーレントクロストーク周波数Δωに対応し、第1及び第2加工ビームはそれぞれの第1及び第2公称通過帯域で作用し、そして相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビームの内の一方のレーザビームのビーム経路に配置される変調素子によって周波数シフトを行ない、前記変調素子は、漏れ成分に、コヒーレントクロストーク周波数Δωが第1及び第2公称通過帯域の内の該当する方の一つの公称通過帯域の外側に位置するような周波数の値を付与する信号特性によって特徴付けられる、請求項7記載の方法。
  9. 変調素子は音響光学変調器を含む、請求項8記載の方法。
  10. 音響光学変調器は周波数の値を、相互にコヒーレントな第1レーザビームと第2レーザビームとの位相差を調整することにより付与する、請求項9記載の方法。
  11. 相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビームはパルスレーザビームである、請求項1記載の方法。
  12. 漏れ成分は周波数によって特徴付けられ、そして前記方法では更に:
    相互にコヒーレントな第1及び第2ビームをそれぞれの第1及び第2周波数に周波数シフトさせることにより、第3及び第4レーザビームの内の一方のレーザビームの漏れ成分を周波数シフトさせ、この周波数シフトによって、漏れ成分と、第3及び第4主ビーム成分の内の他方の主ビーム成分との相互の時間的なコヒーレンスが第1及び第2加工ビームの安定性に与える影響を低減する、請求項1記載の方法。
  13. 漏れ成分はコヒーレントクロストーク周波数Δωに対応し、第1及び第2加工ビームはそれぞれ第1及び第2公称通過帯域で作用し、そしてそれぞれ第1及び第2ビーム経路に配置される第1及び第2変調素子によって周波数シフトを行ない、第1及び第2変調素子は、漏れ成分に、コヒーレントクロストーク周波数Δωが第1及び第2公称通過帯域の外側に位置するような周波数の値を付与する信号特性によって特徴付けられる、請求項12記載の方法。
  14. これらの変調素子は第1及び第2音響光学変調器を含む、請求項13記載の方法。
  15. 第1及び第2音響光学変調器は、それぞれの、相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビームを異なる周波数で駆動することにより、周波数の値を付与する、請求項14記載の方法。
  16. 第1及び第2音響光学変調器は、それぞれの第1及び第2音響光学変調器の異なる回折次数を利用して、周波数の値を付与する、請求項14記載の方法。
  17. 第1及び第2音響光学変調器は、相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビームを同じ周波数で駆動する、請求項16記載の方法。
  18. レーザビームを放射出するレーザ光源と、
    レーザビームを相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビームに分離する第1偏光ビームスプリッタキューブ(PBSC)と、
    それぞれの相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビームが通過する第1及び第2光変調器と、
    相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビームの内の一方のレーザビームが通過し、かつ第1及び第2レーザビームの相互コヒーレンスを、光路長差を第1レーザビームと第2レーザビームとの間に生じさせることにより低減する光路長調整器と、
    第1及び第2レーザビームを再合成する第2PBSC(偏光ビームスプリッタキューブ)と、
    再合成レーザビームが通過する光学特性調整装置と、そして
    再合成レーザビームを、被加工部材を加工するために使用される第3及び第4レーザビームに分離する第3PBSC(偏光ビームスプリッタキューブ)と、
    を備える、デュアルビームレーザ加工システム。
  19. 光学特性調整装置は可変ビームエキスパンダを含む、請求項18記載のシステム。
  20. 光路長調整器は、光路長差を生じさせる空気経路を含む、請求項18記載のシステム。
  21. 光路長調整器は屈折光学素子を含む、請求項18記載のシステム。
  22. 屈折光学素子は溶融シリカガラスを含む、請求項21記載のシステム。
  23. 相互にコヒーレントな第1及び第2レーザビームはコヒーレンス長を有し、そして前記光路長差はコヒーレンス長よりも長い、請求項18記載のシステム。
  24. レーザビームを放射するレーザ光源と;
    レーザビームを第1及び第2レーザビームに分離する第1偏光ビームスプリッタキューブ(PBSC)と、
    それぞれの第1及び第2レーザビームが通過する第1及び第2音響光学変調器と、
    第1及び第2レーザビームを再合成する第2PBSC(偏光ビームスプリッタキューブ)と、
    再合成レーザビームが通過する光学特性調整装置と、
    再合成レーザビームを、被加工部材を加工するために使用される第3及び第4レーザビームに分離する第3PBSC(偏光ビームスプリッタキューブ)と、を備え、第3及び第4レーザビームは第3及び第4主ビーム成分を含み、そして第3及び第4レーザビームの内の一方のレーザビームは、他方のレーザビームの主ビーム成分と相互に、かつ時間的にコヒーレントに同時に伝搬する漏れ成分を提供し、そして
    第1及び第2音響光学変調器の内の少なくとも一つの音響光学変調器は、第1及び第2レーザビームに、従って漏れ成分にクロストーク周波数Δωの変化を付与し、この変化によって、漏れ成分と、第3及び第4主ビーム成分の内の他方の主ビーム成分との相互コヒーレンスが第3及び第4加工ビームの安定性に与える影響が小さくなるように調整される、デュアルビームレーザ加工システム。
  25. 前記光学特性調整装置は可変ビームエキスパンダを含む、請求項24記載のシステム。
  26. 第1及び第2音響光学変調器の内の少なくとも一つの音響光学変調器を調整して、クロストーク周波数Δωを、第1及び第2レーザビームのそれぞれを、Δω=ωs1−ωs2を満たすそれぞれの、異なる周波数ωs1及びωs2で駆動することにより、設定する、請求項24記載のシステム。
  27. 第1及び第2音響光学変調器の内の少なくとも一つの音響光学変調器を調整して、第1音響光学変調器の回折次数n、及び第2音響光学変調器の異なる回折次数mについて、クロストーク周波数Δωを設定する、請求項24記載のシステム。
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