JP2022042285A - 測定方法および測定装置 - Google Patents

測定方法および測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022042285A
JP2022042285A JP2020147641A JP2020147641A JP2022042285A JP 2022042285 A JP2022042285 A JP 2022042285A JP 2020147641 A JP2020147641 A JP 2020147641A JP 2020147641 A JP2020147641 A JP 2020147641A JP 2022042285 A JP2022042285 A JP 2022042285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
branch
intensity
unit
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020147641A
Other languages
English (en)
Inventor
志強 柳
Zhi-Qiang Liu
岳 浅井
Takeshi Asai
大樹 秦
Daiki Hata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2020147641A priority Critical patent/JP2022042285A/ja
Publication of JP2022042285A publication Critical patent/JP2022042285A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】被検物からの直線偏光による干渉縞の強度変化を高精度に検出する。【解決手段】測定方法は、被検物の情報を含む信号光を、分岐光学素子により、第1分岐光と第1分岐光よりも強度が高い第2分岐光とに分岐することと、第1分岐光を第1検出器で検出することと、第2分岐光を第2検出器で検出することと、第2分岐光の強度が第2検出器の検出感度幅の所定範囲となるように、第2分岐光の強度を調整することと、第1検出器および第2検出器の検出結果に基づいて、被検物を測定することと、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、測定方法および測定装置に関する。
従来から、被検物に由来して楕円偏光に変調される直線偏光を円偏光に変調して互いに直交する2つの成分に分離し、それぞれの強度を検出して被検物の評価を行うことが知られている(例えば、特許文献1)。しかし、直線偏光が楕円偏光に変調される程度は非常に小さいため、分離された2つの成分のそれぞれの強度変化は微弱であり高精度に検出することが困難である。
特開2019-132595号公報
第1の態様によれば、測定方法は、被検物の情報を含む信号光を、分岐光学素子により、第1分岐光と前記第1分岐光よりも強度が高い第2分岐光とに分岐することと、前記第1分岐光を第1検出器で検出することと、前記第2分岐光を第2検出器で検出することと、前記第2分岐光の強度が前記第2検出器の検出感度幅の所定範囲となるように、前記第2分岐光の強度を調整することと、前記第1検出器および前記第2検出器の検出結果に基づいて、前記被検物を測定することと、を有する。
第2の態様によれば、測定装置は、被検物の情報を含む信号光を、第1分岐光と前記第1分岐光よりも強度が高い第2分岐光とに分岐する分岐部と、前記第1分岐光および前記第2分岐光をそれぞれ検出する第1検出部および第2検出部と、前記第1検出部の検出感度に基づいて前記信号光の強度を調整する第1調整部と、前記第2検出部の検出感度に基づいて前記第2分岐光の強度を調整する第2調整部と、を有する。
第1の実施の形態による測定装置の要部構成を模式的に示すブロック図である。 第1の実施の形態による検出装置の要部構成を模式的に示すブロック図である。 第1検出部および第2検出部にて検出される第1分岐光と第2分岐光による干渉縞の強度と位相との関係を模式的に示す図である。 第2の実施の形態の検出装置の要部構成を模式的に示すブロック図である。 第3の実施の形態の検出装置の要部構成を模式的に示すブロック図である。 第4の実施の形態の検出装置の要部構成を模式的に示すブロック図である。 第5の実施の形態における測定装置の要部構成を模式的に示すブロック図である。 第6の実施の形態における測定装置の要部構成を模式的に示すブロック図である。 第7の実施の形態における測定装置の要部構成を模式的に示すブロック図である。
<第1の実施の形態>
図面を参照して、第1の実施の形態による測定装置について説明を行う。以下の説明においては、テラヘルツパルス光を用いて被検物の測定を行う測定装置を一例に挙げる。
図1は、測定装置100の要部構成の一例を模式的に示すブロック図である。なお、図1においては、パルス光の経路を実線で示し、各種の情報を送受信するための信号線を破線で示す。なお、図1に示す通りにX軸、Y軸、Z軸からなる直交座標系を設定して以下の説明を行う。図1においては、テラヘルツパルス光の進行方向に沿ってZ軸を設定し、Z軸に直交するとともに紙面上方に向けてX軸を設定し、Z軸に直交するとともに紙面奥側に向けてY軸を設定した場合を示す。
本実施の形態の測定装置100は、被検物2に照射したテラヘルツパルス光の電場強度変化によりプローブパルス光(測定光)の偏光状態を変化させ、その偏光状態の変化を光強度として検出することにより、被検物2の情報を検出する。測定装置100は、検出した光強度(信号)から光強度の変化を合成して偏光状態の変化を表す時間領域波形を生成し、その波形をフーリエ変換することにより、信号光の各周波数成分の振幅情報を取得する。被検物2としては、固体や液体など種々の物質に対応できる。
まず、測定装置100の構成について説明する。
測定装置100は、レーザ光源10と、テラヘルツパルス光を出射する出射部20と、被検物2からの光であるテラヘルツパルス光により変調されたプローブパルス光を受光する検出装置30と、光学系41、42と合波部43と、遅延部50と、偏光子54と、駆動機構60と、制御部70と、電気光学素子80と、光強度制御部81と、波長変換素子90と、を主として備える。被検物2は、載置台61に載置される。
レーザ光源10は、フェムト秒レーザ光(パルス光)を所定の繰り返し周波数で発生する。レーザ光源10が発生パルス光の一例として、例えば、中心波長が1045nmであり、450フェムト秒(fs)のパルス幅を有し、繰り返し周波数が100kHz、パルスエネルギーが20μJ、強度を2Wであるものとして説明を行う。レーザ光源10から出力されたパルス光は、光路L1を伝搬し、例えば分岐カプラやハーフミラー等の分岐部11によって第1パルス光と第2パルス光とに分岐される。第1パルス光は、ポンプパルス光として光路L2を伝搬して出射部20(光導出アンテナ)に入射する。
出射部20は、偏光子21とテラヘルツパルス光を発生させる発生部22とを有する。偏光子21は、例えば直線偏光板やグレーティングであり、偏光子21を通過する第1パルス光を直線偏光に変調する。発生部22は、公知のLiNbO3の結晶のチェレンコフ位相整合方式を用いて、偏光子21からのポンプパルス光から高強度のテラヘルツパルス光を発生させる。発生部22にて発生するテラヘルツパルス光の強度は、例えば12kV/cm以上である。レーザ光源10からのパルス光は、上述したように所定の繰り返し周期(パルス間隔)で出射するため、これに伴って、発生部22からは上記の所定間隔でテラヘルツパルス光がZ軸に沿って出射する。発生部22を出射したテラヘルツパルス光は、光学系41を介して被検物2を照射する。光学系41は、例えばシリンドリカルレンズであり、テラヘルツパルス光を扁平な光束にする。被検物2を照射した測定光のうち、被検物2を透過したテラヘルツパルス光は、光学系42を介して検出装置30に入射する。光学系42は、例えばリレー光学系である。
なお、図1に示す例では、テラヘルツパルス光を被検物2に透過させる例を示すが、測定装置100の使用目的に応じて、テラヘルツパルス光を被検物2の表面や裏面で反射させる構成としてもよい。いずれにしても、測定装置100は、被検物2を経由することで被検物2と相互作用し、その性状に関する情報をテラヘルツパルス光に含ませることができる。
レーザ光源10から出射され分岐部11によって分岐された第2パルス光は、光路L3を伝搬し、光強度制御部81を通過して波長変換素子90に入射する。光強度制御部81は、例えば電気光学素子(EO素子)により構成され、第2パルス光の強度を制御する。波長変換素子90は、例えば非線形光学結晶により構成される。第2パルス光は波長変換素子90により波長変換されて短波長化され遅延部50へ入射する。なお、以下の説明では、波長変換素子90により波長変換された第2パルス光の波長は522nmである場合を例に挙げて説明する。また、本実施の形態では、レーザ光源10からのパルス光を分岐した第2パルス光をプローブパルス光とする場合を例に挙げるが、プローブパルス光を出射する光源を、テラヘルツパルス光を出射する光源とは別に構成してもよい。
遅延部50は、光学系51と、時間遅延生成部52と、反射部53とを有する。光学系51は、例えば複数のレンズから構成されるビームエキスパンダーであり、光路L3からの第2パルス光のビーム径を拡大させる。光学系51を通過した第2パルス光は時間遅延生成部52へ入射する。
時間遅延生成部52は、公知のangle to time encoding法により第2パルス光に時間遅延を発生させる。時間遅延生成部52は、例えば反射型エシェロンであり、第2パルス光の伝搬方向(Z軸)と交差する面に、複数の階段部521を有する階段格子である。隣接し合う階段部521は、互いにZ方向に所定の距離(例えば15μm)の段差を有する。異なる階段部521で反射した光束ごとに光路長が異なるため、異なる時間遅延が生じる。このため、時間遅延生成部52により反射される第2パルス光は、複数のパルス光がそれぞれの遅延時間だけ時間的にずれるため、見かけ上のパルス幅が広がる。反射部53は、例えばミラーである。反射面522で反射した第2パルス光は、反射部53で反射して偏光子54に入射する。
偏光子54は、例えば直線偏光板やグレーティングであり、偏光子54を通過した第2パルス光は直線偏光となって、集光レンズ91を介して合波部43に入射する。
合波部43は、例えばダイクロイックミラーにより構成され、被検物2を通過し光学系42により収束されたテラヘルツパルス光を通過させ、偏光子54により直線偏光となった第2パルス光(プローブパルス光)を反射させることにより、テラヘルツパルス光とプローブパルス光とを合波させ合波光を生成する。
生成された合波光は、電気光学素子(EO結晶)80に入射する。電気光学素子80としては、例えばZnTe結晶を用いる。電気光学素子80としてのZnTe結晶を合波光が通過する際(すなわち、テラヘルツパルス光が照射されているとき)、ポッケルス効果によりプローブパルス光に複屈折が発生する。複屈折により、電気光学素子80に入射した、例えば45°の直線偏光のプローブバルス光は、45°の直線偏光(常光)と、常光に直交する直線偏光(異常光)との2つの光に分岐する。この常光と異常光とは互いに干渉しない光である。常光と異常光との間には、テラヘルツパルス光の電場強度に応じた位相差が生じる。テラヘルツパルス光の電場強度は、透過した被検物2の化学特性に依存して変化するので、被検物2に応じてテラヘルツパルス光による電気光学素子80の複屈折の度合いが変化する。電気光学素子80の複屈折の変化により、上記の常光と異常光との間の位相差も変化する。この位相差の変化を被検物2が存在しない場合の位相差と比較することは、被検物2の情報を検出することになる。ZnTe結晶の結晶軸に対してプローブパルス光の偏光方向(直線偏光の電場振動方向)が45°の角度をなすように、偏光子54と電気光学素子80(ZnTe結晶)の向きは調整される。
駆動機構60は、後述する制御部70により制御され、光学系41と光学系42とを結ぶ光軸に対する被検物2の相対位置を変化させる。なお、光軸に対する被検物2の相対的位置の変化は、三次元的、二次元的、一次元的のいずれであってもよい。本実施の形態においては、駆動機構60は、例えばモータやガイドレール等を有し、被検物2が載置された載置台61を移動させる。駆動機構60は、光軸に対する被検物2の相対位置を所定の間隔で変化させることができる。所定の間隔は、予め決められた固有の値でもよいし、被検物2の大きさ等に応じてユーザにより設定可能な可変な値でもよい。上記の相対位置の変更により、測定装置100は、テラヘルツパルス光を被検物2のうちの測定するべき位置(照射位置)に照射して測定を行うことが可能となる。なお、測定装置100は、駆動機構60により照射位置を変更させるごとに、出射部20からの測定光の出射および検出装置30によりテラヘルツパルス光と第2パルス光との合波光の検出を行ってもよい。これにより、XY平面上における被検物2の異なる位置の測定を行うことが可能となる。
制御部70は、マイクロプロセッサやその周辺回路等を有し、不図示の記憶媒体(例えばフラッシュメモリ等)に予め記憶されている制御プログラムを読み込んで実行することにより、測定装置100の各部を制御するプロセッサーである。なお、制御部70は、CPUや、ASICや、プログラマブルMPU等により構成されてよい。制御部70は、光源制御部71と、駆動制御部72と、受光制御部73と、測定データ生成部74とを備える。光源制御部71は、レーザ光源10の動作(すなわち、パルス光の出射タイミング)を制御する。また、光源制御部71は光強度制御部81を制御することで、第2パルス光の強度を変化させプローブパルス光の強度を制御する。駆動制御部72は、上記の照射位置を変更するために、載置台61の移動量と移動方向とを指示する信号を駆動機構60へ出力する。受光制御部73は、検出装置30の動作を制御する。測定データ生成部74は、測定光の変調量(強度データ)の時間領域波形を生成し、生成した時間領域波形に対してフーリエ変換等を適用して、被検物2の内部の情報を表す画像を生成することができる。なお、測定データ生成部74は、駆動機構60により変更された位置毎に、測定光の変調量(強度データ)の時間領域波形を生成し、生成した時間領域波形に対してフーリエ変換等を適用して、被検物2の内部の情報を表す二次元の測定画像を生成することもできる。
次に、検出装置30について詳細な説明を行う。
図2は、検出装置30の要部構成の一例を模式的に示すブロック図である。なお、図2においても、図1と同様に、X軸、Y軸、Z軸からなる直交座標系を設定する。
検出装置30は、位相変調部31と、分岐部32と、強度調整部33と、第1検出部34と、第2検出部35とを有する。図2においては、レーザ光源10からの第2パルス光(プローブパルス光)を符号LSで示す。なお、第2パルス光は、被検物2の情報を含む信号光LSとも呼ぶ。
上記の通り、プローブパルス光(信号光)LSは、電気光学素子80により常光と異常光とに分岐している。テラヘルツパルス光の強度がゼロでない場合、信号光LSから分岐した常光と異常光との間の位相差は、テラヘルツパルス光の強度、すなわち、被検物2の情報としての信号強度に応じて変化する。
直線偏光である常光と異常光とは位相変調部31に入射する。位相変調部31は、例えば位相板(位相シフト板)であり、位相変調部31は、信号光LSの電場振動方向に対してその光学軸が45°傾いた状態となるように配置される。例えば、位相変調部31の位相シフト量は、信号光LSの波長をλとした場合、光学軸に直交する電場振動方向の偏光成分と、光学軸に平行な電場振動方向の偏光成分とで、λ/300~λ/100の範囲の位相差を生成することが好ましい。
位相変調部31を通過した信号光LSは、分岐部32に入射する。分岐部32は、例えば偏光ビームスプリッタ(PBS)により構成される分岐光学素子であり、信号光LSのうち常光のS偏光成分とP偏光成分とを分岐し、異常光のS偏光成分とP偏光成分とを分岐する。図2に示すように配置された分岐部32においては、常光および異常光のS偏光成分(以下、第1分岐光と呼ぶ)は反射して第1検出部34に入射し、常光および異常光のP偏光成分(以下、第2分岐光と呼ぶ)は透過して第2検出部35に入射する。常光のS偏光成分と異常光のS偏光成分とは偏光方向(偏波面)が同じであるため互いに干渉する。常光のS偏光成分の向きと異常光のS偏光成分の向きとは互いに逆であるため打ち消し合う。これにより、第1分岐光の強度は低くなる。常光のP偏光成分と異常光のP偏光成分とは偏光方向(偏波面)が同じであるため互いに干渉する。常光のP偏光成分の向きと異常光のP偏光成分の向きとは互いに同じであるため足し合わされる。これにより、第2分岐光の強度は高くなる。
第1検出部34と第2検出部35とは、例えばフォトダイオードやフォトトランジスタ等の光検出器である。第1検出部34と第2検出部35とは、それぞれの検出面に入射した光を光電変換して電気信号として制御部70に出力する。第1検出部34および第2検出部35の検出感度範囲は、光検出器の価格(コスト)の観点から一般市販品を用いることが好ましく、その場合、第1検出部34および第2検出部35の検出感度範囲はほぼ同等となる。
上述したように、第1分岐光では常光と異常光とが打ち消し合い、第2偏光成分では常光と異常光とが足し合わされる。したがって、第2分岐光の強度は、第1分岐光の強度に比べてはるかに大きい。強度が小さい第1分岐光と強度が大きい第2分岐光とは、それぞれ検出感度範囲が同等の第1検出部34と第2検出部35に入射する。
第1検出部34に入射した第1分岐光は、常光と異常光との間の位相差に応じた干渉縞を形成し、第2検出部35に入射した第2分岐光は、常光と異常光との間の位相差に応じた干渉縞を形成する。
図3に、干渉縞の強度と位相との関係を模式的に示す。図3においては、縦軸を干渉縞の強度、横軸を位相とする。図3における点B(すなわち位相がNπ(Nは整数)の点)近傍は、干渉縞の強度変化が位相の変化に対して急激である。しかし、点Bにおいては、干渉縞の強度の位相変化に対する第1検出部34および第2検出部35の感度はゼロとなる。このため、位相変化に対する干渉縞の強度を検出するためには、点Bから所定の位相だけオフセットされた点の近傍(図3においては、点Cを含む範囲R1)にて干渉縞の強度が検出されるとよい。範囲R1にて干渉縞の強度を検出するためのオフセットの量は、信号光LSが位相変調部31を通過することにより常光または異常光に加わる位相差により得られる。
第1検出部34に入射する第1分岐光の強度は第2分岐光よりも小さいため、第1検出部34は、第1分岐光の干渉縞の強度を検出感度範囲内で検出できるとともに、範囲R1における強度の変化を検出感度範囲内の広い範囲で検出することができる。
これに対して、第2分岐光の強度は第1分岐光よりも大きいため、そのまま第2検出器35に入射した場合、図3の点Aにおける干渉縞の強度が検出感度範囲外となり、干渉縞を検出することができない。そこで、第2分岐光は強度調整部33を通過させて第2検出部35に入射する。強度調整部33は、例えば濃度フィルタ(NDフィルタ)であり、その濃度は、第2分岐光を第2検出部35の検出感度範囲に対して好適な強度に減弱するように設定する。
第1分岐光および第2分岐光の強度は、共に被検物2の情報に基づく信号の変化に応じて変調される。第1検出器34および第2検出器35から出力される電気信号(すなわち検出値)に基づいて、測定データ生成部74は、第1分岐光が形成する干渉縞と第2分岐光が形成する干渉縞から、電気光学素子80にて生じた常光と異常光との位相差Δθを算出する。第1分岐光による干渉縞の強度は以下の式(1)で表すことができ、第2分岐光による干渉縞の強度は以下の式(2)で表すことができる。
Iw(x、y)=A[1-cos(Δθ+α)] ・・・(1)
Is(x、y)=A[1+cos(Δθ+α)] ・・・(2)
上記の式(1)、(2)に基づいて、位相差Δθは、以下の式(3)により算出することができる。
Δθ=arccos{(Is-Iw)/(Is+Iw)}-α ・・・(3)
測定データ生成部74は、第1検出部34および第2検出部35からの検出値に基づいて得られた干渉縞の強度Is、Iwに対して式(3)を用いることにより、位相差Δθを算出する。この位相差Δθは、上述したように、テラヘルツパルス光が被検物2を通過することにより電気光学素子80の複屈折率が変化して生じたものである。したがって、この位相差Δθに基づいて、被検物2の情報(例えば、物質、屈折率、被検物2表面への物質の結合状態等)について取得(測定)することが可能となる。
光の強度変化を高精度に検出するためには、上記の通り、第1検出部34および第2検出部35により検出する光の強度変化の範囲がそれぞれの検出感度範囲の広い範囲にわたるようにすることが必要である。このため、制御部70の光源制御部71は、第1検出部34により検出される強度が小さい第1分岐光の強度が検出感度範囲の広い範囲において変化するように、信号光LSの強度を調整する。具体的には、制御部70の光源制御部71により光強度制御部81を制御して、プローブパルス光の強度を制御する。例えば、第1分岐光の強度変化の範囲が、第1検出部34の検出感度範囲のうちの、好ましくは30%以上、より好ましくは50%以上、さらに好ましくは70%以上の範囲で変化するように、信号光LSの強度が調整されることが好ましい。
上記のような処理を行う光源制御部71は、第1検出部34の検出感度に基づいて信号光LSの強度を調整する第1調整部として機能する。具体的には、実際に被検物2を測定(検査)する状態において、光源制御部71は、第1検出部34の検出結果に基づいて、信号光LSの強度を設定する。すなわち、光源制御部71は、第1検出部34から出力された電気信号に基づいて、第1分岐光の強度が、第1検出部34の好適な検出感度範囲内変化するように光強度制御部81を制御する。この場合、一例として、光源制御部71は、第1分岐光の強度が第1検出部34の検出感度範囲内のどの範囲で変化しているかを判定する。そして、光源制御部71は、検出された第1分岐光の強度の変化の範囲と、上述した第1検出器34の検出感度範囲のうちの好ましい範囲との間の差を算出し、算出した差に基づいて、信号光LSの強度を設定する。なお、第1分岐光の強度の変化の範囲と第1検出器34による好ましい範囲との間の差と、信号光LSの強度との対応関係については、予め計測したデータやシミュレーションに基づいて作成された対応データとして、メモリ(不図示)等に格納されているものとする。光源制御部71は、この対応データを参照して、算出した差に対応する信号光LSの新たな強度を設定する。
上記のように、強度が小さい第1分岐光を、第1検出部34の検出感度範囲に対して好適な強度とするように信号光LSの強度を調整すると、第2分岐光の強度は第1分岐光よりもかなり強度が大きいため、第2検出器35の好適な検出感度範囲を超える。このため、上述した強度調整部33を介して第2分岐光が第2検出部35に入射させることで、第2分岐光の強度変化の範囲が、第2検出部35の好適な検出感度範囲内となるように調整される。例えば、第2分岐光の強度変化の範囲が第2検出部35の検出感度範囲のうちの、好ましくは30%以上、より好ましくは50%以上、さらに好ましくは70%以上の範囲で変化するように、強度調整部33を構成する濃度フィルタの濃度が設定されることが好ましい。すなわち、強度調整部33は、第2検出部35の検出感度範囲に基づいて第2分岐光の強度を調整する第2調整部として機能する。
本実施形態の機能を説明するために、位相変調部31および強度調整部33は配置しない状態で、第1分岐光および第2分岐光をそれぞれ第1検出部および第2検出部で検出する場合について説明する。なお、第1検出部および第2検出部の検出感度範囲は実質的に同じで、第1分岐光および第2分岐光の強度変化は共にこれらの検出感度範囲内に入るものとする。この場合、位相変調部31を備えていないことにより、第1分岐光による干渉縞の強度は図3に示す点Bを含む近傍で検出することになる。そのため、第1検出部の感度がゼロとなる。また、強度調整部33を備えていないことにより、第2分岐光により干渉縞の強度は、第2検出部の検出感度範囲を超えてしまう。このため、第1分岐光および第2分岐光による干渉縞の強度を、第1検出部および第2検出部の検出感度範囲内の広い範囲にて検出することが困難となる。
また、例えば特許文献1に示した従来の技術においては、直線偏光のプローブパルス光を1/4波長板を通過させてから偏光分離素子により電場振動方向が互いに異なる直交する2つの成分に分離してそれぞれを検出する構成としている。直線偏光は、1/4波長板を通過することにより直線偏光が円偏光に変化する。従って、テラヘルツパルス光の電場変化によるプローブパルス光の変調は、円偏光の状態を中心に楕円偏光の状態に変調される。このため、第1検出部および第2検出部に入射する2つの偏光成分の強度は同じとなる。しかし、強度調整部33を備えていないため、第2分岐光により干渉縞の強度は、第2検出部の検出感度範囲を超えてしまう。このため、第2分岐光による干渉縞の強度を、第2検出部の検出感度範囲内の広い範囲にて検出することが困難となる。
上記の従来の技術と異なり、本実施の形態においては、位相変調部31および強度調整部33とを有するため、第1分岐光および第2分岐光による干渉縞の強度は、それぞれ第1検出器34および第2検出器35の検出感度範囲の広い範囲にわたって変化することができる。
その結果、第1分岐光および第2分岐光の両方について強度の変化を高精度に検出できるので、測定データ生成部74にて算出される位相差Δθに基づいて、被検物2の情報を高精度に測定(検査)することができる。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)本実施の形態の検出装置30は、分岐部32と、第1検出部34と第2検出部35と、強度調整部33と、光強度制御部81と、を有する。それぞれの構成は、以下の機能を有する。分岐部32は、被検物2の情報を含む信号光LSを、第1分岐光と第1分岐光よりも強度が高い第2分岐光とに分岐する。第1検出部34および第2検出部35は、第1分岐光および第2分岐光をそれぞれ検出する。強度調整部33は、第2検出部35の検出感度に基づいて第2分岐光の強度を調整する第2調整部として機能する。これにより、第1分岐光および第2分岐光の干渉縞が、第1検出部34と第2検出部35との検出感度範囲の広い範囲にわたって検出される。この干渉縞に基づいて、テラヘルツパルス光が被検物2を通過することによって電気光学素子80にて生じた常光と異常光との間の位相差Δθを算出できるので、被検物2の情報を高精度に検出することが可能となる。
検出装置30により被検物2の情報を高精度に検出することが可能となるため、測定装置100は、第1検出部34と第2検出部35との検出結果に基づいて、被検物2を測定することが可能となる。すなわち、第1検出部34および第2検出部35からの電気信号に基づいて測定データ生成部74にて算出される位相差Δθに基づいて、被検物2の情報を高精度に測定することができる。
(2)位相変調部31は波長板により構成される。これにより、第1検出部34は、第1分岐光による干渉縞の強度が位相変化に対して急激な箇所を検出感度範囲内の広い範囲で検出することが可能となる。
(3)強度調整部33は濃度フィルタである。これにより、第2分岐光の強度を第2検出部35の検出感度範囲にて広く変化させることができる。
(4)光強度制御部81は、第1検出部34の検出結果に基づいて信号光LSの強度を設定する。これにより、第1分岐光の強度を第1検出部34の検出感度範囲にて広く変化させることができる。
(5)本実施の形態の測定装置100は、以下の構成を有する。レーザ光源10は出射部20および波長変換素子90にパルス光を出射する。出射部20は被検物2にテラヘルツパルス光を照射する。波長変換素子90は、テラヘルツパルス光よりも短い波長のプローブパルス光を生成する。偏光子54は、プローブパルス光を直線偏光にする。合波部43は、被検物2を経由したテラヘルツパルス光と第2パルス光(プローブパルス光)とを合波させて合波光LSを生成する。電気光学素子80は、テラヘルツパルス光の電場強度変化に応じてプローブパルス光の位相変調を行う。これにより、テラヘルツパルス光の電場強度変化に応じて生成されるプローブパルス光に発生する複屈折量が非常に小さいにも拘わらず、被検物2の情報を高精度に測定(検出)することができる。
<第2の実施の形態>
図面を参照しながら、第2の実施の形態の測定装置が有する検出装置について説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同様である。
図4は、第2の実施の形態の検出装置300の要部構成を模式的に示すブロック図である。なお、図4においても、図1と同様にX軸、Y軸、Z軸からなる直交座標系を設定する。
検出装置300の分岐部302は、図2に示す第1の実施の形態の検出装置30における分岐部32が偏光ビームスプリッタにより構成されているのに対し、ビームスプリッタ(BS)により構成される分岐光学素子である。また、検出装置300は、分岐部302と第1検出部34との間に第1直線偏光子333を有し、分岐部302と第2検出部35との間に第2直線偏光子334を有する。
なお、検出装置300は、第1の実施の形態の検出装置30が有する、濃度フィルタにより構成される強度調整部33を有していない。検出装置300の他の構成については、第1の実施の形態の検出装置30と同様である。
検出装置300においても、信号光LS(プローブパルス光)が位相変調部31を出射するまでは、第1の実施の形態の検出装置30と同様である。位相変調部31を出射した信号光LSは分岐部302に入射し、所定の分割比で2つの光線に分割される。これらの2つの光線は共に直線偏光であるが、一方の光線の強度と、他方の光線の強度とが異なるように、分岐部302を構成するビームスプリッタの分割比が設定されることが好ましい。図4においては、分岐部302を構成するビームスプリッタの分割比は、第1検出部34に向かう光線の強度が第2検出部35に向かう光線の強度に比べて大きくなるように設定されている。本実施の形態では、分岐部302が第2分岐光の強度を調整する第2調整部としても機能する。
分岐部302と第1検出部34との間に配置される第1直線偏光子333は、例えば偏光板やワイヤーグリッド等により構成され、信号光LSの常光および異常光のP偏光成分が透過するように透過軸の向きが調整されて配置される。これにより、分岐部302で反射された直線偏光は、P偏光成分のみが第1直線偏子333を通過して、第1分岐光として第1検出部34に入射する。
分岐部302と第2検出部35との間に配置される第2直線偏光子334は、例えば偏光板やワイヤーグリッド等により構成され、信号光LSの常光および異常光のS偏光成分が透過するように透過軸の向きが調整されて配置される。これにより、分岐部302を通過した直線偏光は、S偏光成分のみが第2直線偏光子334を通過して、第2分岐光として第2検出部35に入射する。
上述した構成を有することにより、検出装置300においても、第1検出部34および第2検出部35にて、第1分岐光および第2分岐光による干渉縞の強度は、第1の実施の形態において説明した場合と同様に、それぞれ検出される。これにより、第2の実施の形態の検出装置300によっても、第1の実施の形態の検出装置30と同様に、第1分岐光および第2分岐光の両方について強度の変化を高精度に検出できる。その結果、測定データ生成部74にて算出される位相差Δθに基づいて、被検物2の情報を高精度に測定(検査)することができる。
以上で説明した第2の実施の形態によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(6)分岐部302は、信号光LSを分岐するとともに、第2検出部35の検出感度に基づいて第2分岐光の強度を調整する第2調整部としても機能する。これにより、分岐部302としてビームスプリッタを用いた場合であっても、第1の実施の形態により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
<第3の実施の形態>
図面を参照しながら、第3の実施の形態の測定装置が有する検出装置について説明する。以下の説明では、第1または第2の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同様である。
図5に、第3の実施の形態の検出装置310の要部構成を模式的に示すブロック図である。なお、図5においても、図1と同様にX軸、Y軸、Z軸からなる直交座標系を設定する。
検出装置310の分岐部312は、例えば透過型回折格子により構成される分岐光学素子である。さらに、検出装置310は、第1の実施の形態における位相変調部31、強度調整部33、第1検出部34および第2検出部35と、第2の実施の形態における第1直線偏光子333および第2直線偏光子334と、を有する。本実施の形態においては、第1検出部34と第2検出部35とは、互いに隣接して配置される。強度調整部33は、例えば濃度フィルタ(NDフィルタ)であり、第2検出部の前方に配置される。図5においては、第1検出部34および第2検出部35は、それぞれの検出面が信号光LSの進行方向に対して直交する平面(すなわちXY平面)と平行になる様に配置される場合を示す。
第3の実施の形態の検出装置310においても、信号光LSが位相変調部31を出射するまでは、第1の実施の形態の検出装置30と同様である。位相変調部31を出射した信号光LS(プローブパルス光)は、分岐部312を構成する透過型回折格子により2つの直線偏光に分割され、それぞれ第1直線偏光子333および第2直線偏光子334を通過する。第1直線偏光子333は、信号光LSの常光および異常光のP偏光成分が透過するように透過軸の向きが調整されて配置される。第2直線偏光子334は、信号光LSの常光および異常光のS偏光成分が透過するように透過軸の向きが調整されて配置される。この結果、第1直線偏光子333はP偏光成分のみが通過して第1分岐光として第1検出部34に入射し、第2直線偏光子334はS偏光成分のみが通過して第2分岐光として強度調整部33を介して第2検出部35に入射する。
なお、図5においては、強度調整部33が第2検出部35の前方に配置された場合を示すが、S偏光成分を第1検出部34で検出し、P偏光成分を第2検出部35で検出する場合には、強度調整部33は第1検出部34の前方に配置される。この場合、強度調整部33は、第1の実施の形態の場合と同様に、第2調整部として機能する。なお、分岐部312を構成する透過型回折格子を適宜選択して回折光の分割強度比を設定することにより、第1分岐光および第2分岐光の強度を同程度に調整することも可能である。このような場合には、検出装置310は強度調整部33を備えなくてもよい。この場合、分岐部312が第2調整部として機能する。
また、第1検出部34と第2検出部35とは一つの検出器により構成し、その検出面を第1分岐光を検出する領域と第2分岐光を検出する領域とに分けて用いてもよい。
上述した構成を有する検出装置310においても、第1検出部34および第2検出部35にて、第1分岐光および第2分岐光による干渉縞の強度変化は、第1の実施の形態において説明した場合と同様に、それぞれ検出される。これにより、第3の実施の形態の検出装置310によっても、第1の実施の形態の検出装置30や第2の実施の形態の検出装置300と同様に、第1分岐光および第2分岐光の両方について強度の変化を高精度に検出できる。その結果、測定データ生成部74にて算出される位相差Δθに基づいて、被検物2の情報を高精度に測定することができる。
以上で説明した第3の実施の形態によれば、分岐部312として透過型回折格子を用いた場合であっても、第1の実施の形態により得られた作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
<第4の実施の形態>
図面を参照しながら、第4の実施の形態の測定装置が有する検出装置について説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同様である。
図6は、第4の実施の形態の検出装置320の要部構成を模式的に示すブロック図である。なお、図6においても、図1と同様にX軸、Y軸、Z軸からなる直交座標系を設定する。
第4の実施の形態の検出装置320は、位相変調部321と、第1の実施の形態における分岐部32(PBS)、強度調整部33、第1検出部34および第2検出部35と、を有する。位相変調部321は、例えば、波長λの信号光LS(プローブパルス光)の波長とは異なる波長の光に用いるための1/2波長板により構成され、プローブパルス光の直交する2つの偏光成分の位相差がλ/2±(λ/300~λ/100)の範囲となるように位相をシフトさせる。なお、位相変調部321は、その光学軸が直線偏光の電場振動方向に対して45°傾斜するように配置される。
第1検出部34は、分岐部32を透過した光線を検出し、第2検出部35は、分岐部32で反射し強度調整部33を通過した光線を検出する位置に配置される。
本実施の形態においては、位相変調部321は、波長527nmの光に用いるための1/2波長板を用いた場合を例に挙げて説明する。上述したように、プローブパルス光の波長は522nmである。波長527nmの1/2である263.5nmと、信号光LSの波長522nmの1/2である261nmとは、2.5nmの差がある。この差は、信号光LSの波長522nmの1/209に相当する。このように、位相変調部321によって信号光LSは、その波長の1/2から僅かにずらせて位相シフトされる。その結果、信号光LSの常光または異常光は、位相変調部321に入射する前に対して、電場振動方向が90°から少しずれた角度に変化する。
信号光LSが1/2波長板である位相変調部321を通過することにより、常光および異常光のS偏光成分の向きは互いに同じとなるため足し合わされ、常光および異常光のP偏光成分の向きは互いに逆となるため打ち消し合う。位相変調部321を通過した信号光LSである直線偏光は、第1の実施の形態において位相変調部31を通過した信号光LSの直線偏光と異なり、第1分岐光の強度が高くなり、第2分岐光の強度が低くなる。このため、位相変調部321からの信号光LSのうち強度が高くなったS偏光成分である第1分岐光が分岐部32の反射面にて反射し、強度が低くなったP偏光成分である第2分岐光が分岐部32の反射面を透過する。これにより、第1分岐光は強度調整部33を介して第2検出部35に入射し、第2分岐光は第1検出部34に入射する。
上述した構成を有する検出装置320においても、第1検出部34および第2検出部35にて、第1分岐光および第2分岐光による干渉縞の強度は、第1の実施の形態において説明した場合と同様に、それぞれ検出される。これにより、第4の実施の形態の検出装置320によっても、第1の実施の形態の検出装置30や第2の実施の形態の検出装置300や第3の実施の形態の検出装置310と同様に、第1分岐光および第2分岐光の両方について強度の変化を高精度に検出できる。その結果、測定データ生成部74にて算出される位相差Δθに基づいて、被検物2の情報を高精度に測定することができる。
以上で説明した第4の実施の形態によれば、位相変調部321としてプローブパルス光の波長とは異なる(所定の波長だけずれた)波長の光に用いるための1/2波長板を用いた場合であっても、第1の実施の形態によれ得られる作用効果と同様の作用効果が得られる。
(変形例1)
第4の実施の形態においては、位相変調部321を通過した信号光LSをPBSからなる分岐部32にて第1分岐光と第2分岐光とに分割した。しかし、変形例1の検出装置においては、分岐部としてBSを用いて信号光LSを2つに分岐した後、これらの分岐光をそれぞれ直線偏光子を通過させて第1分岐光および第2分岐光としてそれぞれの検出部で検出させてもよい。
(変形例2)
第4の実施の形態においては、位相変調部321を構成する1/2波長板を、その光学軸が直線偏光の電場振動方向に対して45°傾斜するように配置した。しかし、光学軸は45°傾けるものに限られない。例えば、位相変調部321を構成する1/2波長板の光学軸が直線偏光の電場振動方向に対して任意の角度で傾斜するように、位相変調部321を配置してよい。例えば、位相変調部321を直線偏光の電場振動方向に対してσ°の傾斜で配置した場合、電場振動方向が2σ°回転させた直線偏光とすることができる。
(変形例3)
第3の実施の形態の検出装置310において、位相変調部31に代えて、第4の実施の形態の検出装置320が有する位相変調部321を適用してもよい。
上述した第1~第4の実施の形態および変形例1~3においては、検出装置30、300、310、320を、テラヘルツパルス光を用いて被検物2の測定を行う測定装置100に適用した場合を例に説明したが、この例に限定されず、種々の測定装置に適用することができる。以下の実施の形態においては、検出装置30、300、310、320が測定装置100とは異なる測定装置に適用された場合について説明する。
<第5の実施の形態>
第5の実施の形態においては、測定装置として、分子間相互作用等の解析を行うバイオレイヤー装置を例に挙げて説明を行う。
図7は、本実施の形態の測定装置500の要部構成を模式的に示すブロック図である。測定装置500として、被検物2の分子を結合させたチップ(バイオレイヤーチップ)の表面での光の反射を観測することにより、反射型干渉分光法により相互作用を測定するバイオレイヤー装置を例に挙げる。なお、図7においても、図1と同様にX軸、Y軸、Z軸からなる直交座標系を設定する。
測定装置500は、センサー部501と、光源502と、ハーフミラー503と、上述した検出装置30、300、310および320の何れかと、第1の実施の形態と同様の制御部70とを有する。
光源502は、X軸方向-側に向けて測定光(白色光)を出射する。
センサー部501は、分岐部511と、バイオサーフェス512と、反射部513とを有する。分岐部511は、例えば偏光ビームスプリッタ(PBS)により構成され、光源502からの測定光のうちP偏光成分を通過させ、S偏光成分をZ軸方向+側に反射させる。バイオサーフェス512は、分岐部511のうち被検物2と対向する面に設けられる。バイオサーフェス512には抗体が固定されている。反射部513は、例えばミラーにより構成され、分岐部511のZ軸方向+側の面にXY平面に平行となるように設けられる。
光源502からの測定光は、ハーフミラー503を通過してセンサー部501に入射する。センサー部501に入射した測定光は、分岐部511によって2つの光線に分岐する。分岐部511の分岐面で反射した光線(すなわちS偏光)は、Z軸-方向に進み、バイオサーフェス512(検出面)に達して、表面に固定された抗体部分により反射され検出光となる。一方、分岐部511の分岐面を透過した光線(すなわちP偏光)はX軸-方向に進んだ後、反射部513(参照面)で反射されX軸+方向に進んだ後、分岐部511の分岐面で反射される。分岐面で反射されたS偏光はバイオサーフェス512により反射された検出光(P偏光)と合波され合波光となり、センサー部501から出射する。
一般に、抗体部分の反射率は反射部513の反射率に比べてかなり小さく、検出光の強度は参照光の強度に比べてかなり小さい。従って、合波光(信号光)LSは、強度が小さな検出光と強度が大きい参照光とが合波された合波光である。すなわち、互いに直交する直線偏光の強度には大きな差がある。
合波光(信号光)LSは、ハーフミラー503でZ軸方向+側に反射されて、検出装置30(または300、310、320の何れか)に入射する。以下、検出装置30に入射する場合を例に挙げて説明する。
バイオサーフェス512に固定された抗体に被検物2の抗原が結合することに伴って、検出光の反射位置や反射率が変化するため、検出光の強度は変化する。このため、検出装置30に入射する信号光LSにおいて、検出光の強度は変化する。しかし、抗体に被検物2の抗原が結合することに伴う検出光の強度変化は微小である。
検出装置30に入射した信号光LSは、位相変調部31を通過する。信号光LSは分岐部32により分岐されるが、その際、信号光LSの常光および異常光のP偏光成分は第1検出部34に入射する。第1検出部34および第2検出部35にて、第1分岐光および第2分岐光による干渉縞の強度は、第1の実施の形態において説明した場合と同様にして、それぞれ検出される。これにより、第5の実施の形態の測定装置500によっても、第1~第4の実施の形態の測定装置100と同様に、信号光LSの信号を高精度に検出できる。
<第6の実施の形態>
図面を参照して、第6の実施の形態の測定装置について説明する。以下の説明では、第5の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第5の実施の形態と同様である。
図8は、第6の実施の形態の測定装置600の要部構成の一例を模式的に示すブロック図である。測定装置600は、センサー部601と、光源502と、ハーフミラー503と、偏光子602と、上述した検出装置30、300、310および320の何れかと、制御部70とを有する。なお、図8においても、図1と同様にX軸、Y軸、Z軸からなる直交座標系を設定する。
偏光子602は、例えば直線偏光板やグレーティング等であり、光源502からの測定光を直線偏光にする。直線偏光となった測定光は、ハーフミラー503を通過してセンサー部601に入射する。
センサー部601は、ハーフミラー611と、1/4波長板612と、バイオサーフェス512とを有する。ハーフミラー611と、1/4波長板612と、バイオサーフェス512とは、光源502からの測定光がセンサー部601に入射する側(すなわちX軸方向+側)から上記の順で配置される。光源502から出射した光は偏光子602により直線偏光となりハーフミラー503を通過してセンサー部601に入射する。直線偏光のうち一部はハーフミラー611で反射され参照光となり、残りの一部はハーフミラー611を通過する。ハーフミラー611は参照面に相当する。
ハーフミラー611を通過した直線偏光は、1/4波長板612を通過して円偏光となり、バイオサーフェス512の表面に固定された抗体部分により反射されて検出光となる。バイオサーフェス512は検出面に相当する。検出光はX軸+方向に進み、再び1/4波長板612を通過して、入射した際の直線偏光の電場振動方向とは90°異なる電場振動方向を有する直線偏光となり、ハーフミラー611で反射された参照光と合波され合波光(信号光)LSとなる。
合波光LSはハーフミラー503で反射されて検出装置30(または300、310、320の何れか)に入射する。以下、検出装置30に入射する場合を例に挙げて説明する。
第5の実施の形態にて説明したように、バイオサーフェス512に固定された抗体に被検物2の抗原が結合することに伴って、検出光の反射位置や反射率が変化するため、検出光の強度は変化する。このため、検出装置30に入射する信号光LSにおいて、検出光の強度は変化する。しかし、抗体に被検物2の抗原が結合することによる検出光の強度変化は微小である。検出装置30における参照光および検出光の挙動は、第5の実施の形態にて説明した場合と同様である。
このようにして、第1検出部34および第2検出部35にて、第1分岐光および第2分岐光による干渉縞の強度は、第1の実施の形態において説明した場合と同様にして、それぞれ検出される。これにより、第5の実施の形態の測定装置500によっても、第1~第4の実施の形態の測定装置100と同様に、信号光LSの信号を高精度に検出できる。
<第7の実施の形態>
図面を参照して、第7の実施の形態の測定装置について説明する。以下の説明では、第6の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第6の実施の形態と同様である。
図9は、第7の実施の形態の測定装置700の要部構成の一例を模式的に示すブロック図である。測定装置700は、センサー部701と、光源502と、ハーフミラー503と、上述した検出装置30、300、310および320の何れかと、制御部70とを有する。なお、図9においても、図1と同様にX軸、Y軸、Z軸からなる直交座標系を設定する。
センサー部701は、偏光子711と、バイオサーフェス512とを有する。偏光子711と、バイオサーフェス512とは、光源502からの測定光がセンサー部601に入射する側(X軸方向+側)から上記の順で配置される。偏光子711は、例えばワイヤーグリッド偏光子(WGP)であり、金属ナノワイヤグリッドが平面状に形成された素子である。偏光子711に照射された光のうち、グリッドと直交する方向に電場振動方向を有する光は偏光子711を透過し、グリッドと平行な方向に電場振動方向を有する光は偏光子711を反射する。
光源502からハーフミラー503を通過した測定光のうち、偏光子711のグリッドと平行な方向に電場振動方向を有する光線は偏光子711で反射して参照光となる。すなわち、偏光子711は参照面に相当する。一方、測定光のうち、偏光子711のグリッドと直交する方向に電場振動方向を有する光線は偏光子711を通過し、バイオサーフェス512の表面に固定され抗体部分により反射されて検出光となる。すなわち、バイオサーフェス512は検出面に相当する。
検出光はX軸方向+側に進み再び偏光子711を通過して、参照光と合波され合波光となる。センサー部701の形状は、バイオサーフェス512に固定された抗体に被検物2の抗原が結合していない状態における合波光がほぼ直線偏光となるように予め設定されている。合波光はハーフミラー503で反射されて検出装置30(または300、310、320の何れか)に入射する。
第5の実施の形態にて説明したように、バイオサーフェス512に固定された抗体に被検物2の抗原が結合することに伴って、検出光の反射位置や反射率が変化するため、検出光の強度が変化する。しかし、抗原に抗体が結合することによる検出光の強度変化は微小である。また、検出光の強度自体も小さい。検出装置30における参照光および検出光の挙動は、第5の実施の形態において説明した場合と同様である。
このようにして、第1検出部34および第2検出部35にて、第1分岐光および第2分岐光による干渉縞の強度は、第1の実施の形態において説明した場合と同様にして、それぞれ検出される。これにより、第7の実施の形態の測定装置700によっても、第1~第4の実施の形態の測定装置100と同様に、信号光LSの信号を高精度に検出できる。
上述した各実施の形態や変形例においては、検出装置30、300、310、320が、テラヘルツパルス光を用いて被検物2の測定を行う測定装置100や、バイオセンサーチップにより被検物2の測定を行う測定装置500、600、700に適用される例を用いて説明を行った。しかし、検出装置30、300、310、320が適用される測定装置としては、上述した例に限定されず、例えば、微小変位や微小変形を測定するレーザ超音波測定装置等の測定装置であってもよい。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
10…レーザ光源
20…出射部
30、300、310、320…検出装置
31、321…位相変調部
32、302、312…分岐部
33…強度調整部
34…第1検出部
35…第2検出部
54…偏光子
70…制御部
71…光源制御部
73…受光制御部
80…電気光学素子
81…光強度制御部
90…波長変換素子
100、500、600、700…測定装置
333…第1直線偏光子
334…第2直線偏光子

Claims (17)

  1. 被検物の情報を含む信号光を、分岐光学素子により、第1分岐光と前記第1分岐光よりも強度が高い第2分岐光とに分岐することと、
    前記第1分岐光を第1検出器で検出することと、
    前記第2分岐光を第2検出器で検出することと、
    前記第2分岐光の強度が前記第2検出器の検出感度幅の所定範囲となるように、前記第2分岐光の強度を調整することと、
    前記第1検出器および前記第2検出器の検出結果に基づいて、前記被検物を測定することと、を有する測定方法。
  2. 請求項1に記載の測定方法において、
    前記信号光、前記第1分岐光および前記第2分岐光のうちの少なくとも1つに含まれる常光と異常光の一方に位相変調すること、をさらに有する、測定方法。
  3. 請求項2に記載の測定方法において、
    前記位相変調は、波長λの前記信号光としての直線偏光が入射した場合、直交する2つの成分の位相差がnλ/2±(λ/300~λ/100)(nは整数)の範囲である、測定方法。
  4. 請求項2または3に記載の測定方法において、
    前記位相変調は波長板により行う、測定方法。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の測定方法において、
    前記第1分岐光と前記第2分岐光との分岐は、ビームスプリッタ、偏光ビームスプリッタ、回折素子のいずれかいにより行う、測定方法。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載の測定方法において、
    前記第2分岐光の強度の設定は、濃度フィルタにより行う、測定方法。
  7. 請求項1から6までのいずれか一項に記載の測定方法において、
    前記第1検出器の検出結果に基づいて前記信号光の強度を設定する、測定方法。
  8. 請求項1から7までのいずれか一項に記載の測定方法において、
    テラヘルツ光を前記被検物に照射させることと、
    前記テラヘルツ光より短い波長のプローブ光と前記テラヘルツ光とを合波させて電気光学素子を通過させることにより、前記信号光を生成することと、を有する測定方法。
  9. 請求項8に記載の測定方法において、
    前記信号光に位相変調を施した後、前記信号光を偏光ビームスプリッタにより、前記第1分岐光と前記第2分岐光とに分岐し、
    前記第1分岐光は前記第1検出器に入射させ、
    前記第2分岐光は濃度フィルタを通過させた後に前記第2検出器に入射させる、測定方法。
  10. 被検物の情報を含む信号光を、第1分岐光と前記第1分岐光よりも強度が高い第2分岐光とに分岐する分岐部と、
    前記第1分岐光および前記第2分岐光をそれぞれ検出する第1検出部および第2検出部と、
    前記第1検出部の検出感度に基づいて前記信号光の強度を調整する第1調整部と、
    前記第2検出部の検出感度に基づいて前記第2分岐光の強度を調整する第2調整部と、
    を有する測定装置。
  11. 請求項10に記載の測定装置において、
    前記信号光、前記第1分岐光および前記第2分岐光のうちの少なくとも1つに含まれる常光と異常光の一方に位相変調する位相変調部を更に備える、測定装置。
  12. 請求項11に記載の測定装置において、
    前記位相変調部は、波長λの前記信号光として直線偏光を入射させた場合、直交する2つの成分の位相差をnλ/2±(λ/300~λ/100)(nは整数)の範囲にする、測定装置。
  13. 請求項11または12に記載の測定装置において、
    前記位相変調部は波長板である、測定装置。
  14. 請求項10から13までのいずれか一項に記載の測定装置において、
    前記分岐部は、ビームスプリッタ、偏光ビームスプリッタ、回折格子のいずれかである、測定装置。
  15. 請求項10から14までのいずれか一項に記載の測定装置において、
    前記第2調整部は、濃度フィルタである、測定装置。
  16. 請求項10から15までのいずれか一項に記載の測定装置において、
    前記第1調整部は、前記第1検出部の検出結果に基づいて前記信号光の強度を設定する、測定装置。
  17. 請求項10から16までのいずれか一項に記載の測定装置において、
    前記被検物にテラヘルツ光を照射するテラヘルツ光源と、
    前記テラヘルツ光よりも短い波長のプローブ光を照射するプローブ光源と、
    前記プローブ光を直線偏光にする偏光部と、
    前記被検物を経由した前記テラヘルツ光と前記プローブ光とを合波させて合波光を生成する合波部と、
    前記合波光を通過させて前記プローブ光の位相変調を行う電気光学素子と、を有する測定装置。
JP2020147641A 2020-09-02 2020-09-02 測定方法および測定装置 Pending JP2022042285A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020147641A JP2022042285A (ja) 2020-09-02 2020-09-02 測定方法および測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020147641A JP2022042285A (ja) 2020-09-02 2020-09-02 測定方法および測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022042285A true JP2022042285A (ja) 2022-03-14

Family

ID=80629334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020147641A Pending JP2022042285A (ja) 2020-09-02 2020-09-02 測定方法および測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022042285A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4790560B2 (ja) 単発テラヘルツ波時間波形計測装置
US8659761B2 (en) Method and apparatus for measuring displacement of a sample using a wire grid polarizer to generate interference light
US5619326A (en) Method of sample valuation based on the measurement of photothermal displacement
US7888620B2 (en) Reducing coherent crosstalk in dual-beam laser processing system
US6018391A (en) Method and apparatus for inspecting foreign matter by examining frequency differences between probing light beam and reference light beam
JP2004527765A5 (ja)
JPS5977319A (ja) 超音波表面波の測定方法及びその測定装置
JP5588769B2 (ja) 光学式計測装置
JPH0843020A (ja) 光学式変位検出装置
US20190072375A1 (en) Optical image measuring apparatus
JP4284284B2 (ja) 光熱変換測定装置及びその方法
JP2691781B2 (ja) ビーム分岐光学系を用いたレーザドップラ振動計
JP2022042285A (ja) 測定方法および測定装置
US10649405B2 (en) Digital holographic imaging apparatus and illumination apparatus
JP4290142B2 (ja) 光熱変換測定装置及びその方法
JPH0727746A (ja) 光熱変位計測による試料評価方法
JP5451267B2 (ja) 偏光変調を用いる干渉計
JPH01101475A (ja) 導通形成検査装置
JP7000117B2 (ja) ノイズ低減装置およびそれを有する検出装置
US20190033131A1 (en) Noise reduction apparatus and detection apparatus including the same
JPS61130887A (ja) レ−ザ−ドツプラ−速度計
RU2367984C1 (ru) Гравитационно-волновой детектор
JPH06137814A (ja) 微小変位測定方法およびその装置
JP2886755B2 (ja) 微細構造の測定装置
JPH06331321A (ja) 微細構造の測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20210423

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210715

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210812