JP2015231010A - 電子デバイスパッケージ用基板、電子デバイスパッケージ、電子デバイスおよび電子デバイスの製造方法 - Google Patents

電子デバイスパッケージ用基板、電子デバイスパッケージ、電子デバイスおよび電子デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた応力緩和特性と優れた寸法精度とを両立することのできる電子デバイスパッケージ用基板、電子デバイスパッケージ、電子デバイスおよび電子デバイスの製造方法を提供する。【解決手段】ベース基板3は、セラミック層である第1の層31と、第1の層31の一方の面側に配置され、ガラス層、シリコン層および水晶層の少なくとも1つの層を含む第2の層33と、第2の層33の第1の層31と反対側の面に開口している凹部3aと、を有している。また、凹部3aは、エッチングにより形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電子デバイスパッケージ用基板、電子デバイスパッケージ、電子デバイスおよび電子デバイスの製造方法に関するものである。
例えば、特許文献1にはセラミック基板で形成され、凹部を有するキャビティ状の母基板が記載されている。このように、母基板をセラミック基板とすることで、次のような効果を発揮することができる。母基板を回路基板(実装基板)に実装した状態では、母基板と回路基板との熱膨張率の違いから母基板に応力が加わるが、母基板をセラミック基板で形成することで、母基板を比較的柔らかくすることができるため、母基板によって前記応力を吸収・緩和することができる。そのため、前記応力が母基板に搭載されている電子部品に伝達され、電子部品の特性が変動してしまうことを抑制することができる。
このように、セラミック基板で形成された母基板は、電子部品の特性の変動を抑制することができる利点を有しているが、一方で次のような欠点も有している。母基板をセラミック基板で形成する場合には、セラミックグリーンシートの積層体を焼成することで得られるが、このグリーンシートの積層体は、焼成時に収縮を起こす。そのため、母基板(特に凹部)の形状・寸法を高精度に制御することが困難である。また、このような収縮による変形によって、蓋体との接合が不十分となり易く、収容空間の気密性が低下するという問題もある。
特開2008−135727号公報
本発明の目的は、優れた応力緩和特性と優れた寸法精度とを両立することのできる電子デバイスパッケージ用基板、電子デバイスパッケージ、電子デバイスおよび電子デバイスの製造方法を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例の電子デバイスパッケージ用基板は、セラミックを含む第1の層と、
前記第1の層の一方の面側に配置され、ガラス、シリコンおよび水晶の少なくとも1つを材料として含み、前記第1の層とは反対側に開口している凹部を備えている第2の層と、
を有していることを特徴とする。
これにより、優れた応力緩和特性と優れた寸法精度(特に凹部の寸法精度)とを両立することのできる電子デバイスパッケージ用基板が得られる。
[適用例2]
本適用例の電子デバイスパッケージ用基板では、前記凹部は、前記第2の層をエッチングすることで形成されていることが好ましい。
これにより、凹部の形成精度をより高めることができる。
[適用例3]
本適用例の電子デバイスパッケージ用基板では、前記第1の層は、電子部品と電気的に接続される配線層を有することが好ましい。
これにより、電子部品との電気的接続を容易に行うことができる。
[適用例4]
本適用例の電子デバイスパッケージ用基板では、前記凹部内に配置されていて、前記電子部品が接続される凸部を有することが好ましい。
これにより、電子部品との間に十分なギャップを形成することができ、電子部品と電子デバイスパッケージ用基板との接触を防止することができる。
[適用例5]
本適用例の電子デバイスパッケージ用基板では、前記配線層は、前記凸部まで延在して配置されていることが好ましい。
これにより、電子部品との電気的接続を容易に行うことができる。
[適用例6]
本適用例の電子デバイスパッケージは、上記適用例の電子デバイスパッケージ用基板と、
前記凹部の開口を塞ぐように前記電子デバイスパッケージ用基板に接合されている蓋体と、
を有していることを特徴とする。
これにより、優れた応力緩和特性と優れた寸法精度(特に凹部の寸法精度)とを両立することのできる電子デバイスパッケージが得られる。
[適用例7]
本適用例の電子デバイスパッケージでは、前記第2の層は、ガラスを含み、
前記蓋体と前記第2の層とは、ガラス融着によって接合されていることが好ましい。
これにより、電子デバイスパッケージ用基板と蓋体とを、簡単に、かつ、強固に接合することができる。また、接合時の熱膨張が抑えられ、内部応力の少ない電子デバイスパッケージとなる。
[適用例8]
本適用例の電子デバイスパッケージでは、前記蓋体は、前記凹部と繋がっていて前記第2の層側の面に開口している蓋体側凹部を有していることが好ましい。
これにより、電子デバイスパッケージ用基板の凹部の高さ(深さ)を抑えることができ、凹部の形成精度がより高くなる。
[適用例9]
本適用例の電子デバイスパッケージでは、前記蓋体側凹部は、エッチングにより形成されていることが好ましい。
これにより、蓋体側凹部の形成精度をより高めることができる。
[適用例10]
本適用例の電子デバイスは、上記適用例の電子デバイスパッケージと、
前記電子デバイスパッケージに収容されている電子部品と、
を有していることを特徴とする。
これにより、優れた応力緩和特性と優れた寸法精度(特に凹部の寸法精度)とを両立することのできる電子デバイスが得られる。
[適用例11]
本適用例の電子デバイスの製造方法は、セラミックを含む第1の層と、前記第1の層の一方の面側に配置され、ガラス、シリコンおよび水晶の少なくとも1つを材料として含み、前記第1の層と反対側の面に開口している凹部を備えている第2の層と、を有するベース基板を用意する工程と、
前記凹部内に電子部品を配置する工程と、
前記ベース基板とともに前記電子部品を収容するように前記ベース基板に蓋体を接合する工程と、
を含むことを特徴とする。
これにより、優れた応力緩和特性と優れた寸法精度(特に凹部の寸法精度)とを両立することのできる電子デバイスが得られる。
[適用例12]
本適用例の電子デバイスの製造方法では、前記ベース基板を用意する工程では、エッチングによって前記凹部を形成するステップを含むことが好ましい。
これにより、凹部の形成精度がより高くなる。
本発明の第1実施形態に係る電子デバイスを示す平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1に示す電子デバイスが有する振動素子を示す平面図である。 図1に示す電子デバイスを回路基板に実装した状態を示す断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電子デバイスを示す断面図である。 図9に示す電子デバイスのベース基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態に係る電子デバイスを示す断面図である。 本発明の電子デバイスを備えるモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子デバイスを備える携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子デバイスを備えるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の電子デバイスを備える移動体を示す斜視図である。
以下、電子デバイスパッケージ用基板、電子デバイスパッケージ、電子デバイスおよび電子デバイスの製造方法を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子デバイスを示す平面図である。図2は、図1中のA−A線断面図である。図3は、図1に示す電子デバイスが有する振動素子を示す平面図である。図4は、図1に示す電子デバイスを回路基板に実装した状態を示す断面図である。図5ないし図8は、それぞれ、図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。なお、以下の説明では、図1中の紙面手前側および図2中の上側を「上」と言い、図1中の紙面奥側および図2中の下側を「下」と言う。
≪電子デバイス≫
図1および図2に示すように、振動子としての電子デバイス1は、パッケージ(電子デバイスパッケージ)2と、このパッケージ2に収容されている振動素子(電子部品)5と、を有している。また、パッケージ2は、凹部3aを有するキャビティ状のベース基板(電子デバイスパッケージ用基板)3と、凹部3aの開口を塞ぐようにしてベース基板3に接合されているリッド(蓋体)4と、を有している。
−振動素子−
図3(a)、(b)に示すように、振動素子5は、平面視形状が長方形(矩形)の板状をなす水晶基板51と、水晶基板51の表面に形成されている1対の導体層52、53と、を有している。なお、図3(a)は、振動素子5を上方から見た平面図であり、同図(b)は、振動素子5を上方から見た透過図である。
水晶基板51は、ATカットと呼ばれるカット角で切り出された水晶素板である。また、導体層52は、水晶基板51の上面に形成された励振電極52aと、水晶基板51の下面に形成されたボンディングパッド52bと、励振電極52aとボンディングパッド52bとを電気的に接続する配線52cと、を有している。同様に、導体層53は、水晶基板51の下面に形成された励振電極53aと、水晶基板51の下面に形成されたボンディングパッド53bと、励振電極53aおよびボンディングパッド53bを電気的に接続する配線53cと、を有している。このような構成の振動素子5は、励振電極52a、53a間に交番電圧が印加されることで、励振電極52a、53aに挟まれた振動領域が厚み滑り振動する。
以上、振動素子5について説明したが、振動素子5の構成は、上記の構成に限定されず、例えば、振動領域が厚肉になっているメサ型のATカット水晶振動素子であってもよいし、反対に、振動領域が薄肉になっている逆メサ型のATカット水晶振動素子であってもよい。また、ATカットに替えてBTカットの水晶基板51を用いてもよい。また、一対の振動腕が屈曲振動する音叉型の振動素子であってもよい。また、水晶基板51に替えて、例えば、窒化アルミニウム(AlN)や、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、四ホウ酸リチウム(Li)、ランガサイト(LaGaSiO14)などの酸化物基板や、ガラス基板上に窒化アルミニウムや五酸化タンタル(Ta)などの圧電体材料を積層させて構成された積層圧電基板や、圧電セラミック基板を用いてもよい。また、シリコン基板に圧電素子を配置し、通電によって圧電素子を伸縮させることで励振させる非圧電振動素子であってもよい。
−パッケージ−
図1および図2に示すように、パッケージ2は、上面に開放する凹部3aを有するベース基板3と、凹部3aの開口を塞ぐリッド4と、を有している。このようなパッケージ2では、リッド4により塞がれた凹部3aの内側が前述した振動素子5を収容する収容空間Sとして機能する。
ベース基板3は、図2に示すように、底部を構成する第1の層31と、第1の層31の上面(一方の面)側に配置(積層)され、側壁を構成する第2の層33と、第1の層31の下面に配置されている配線層32と、第1の層31の上面に配置されている配線層34と、を有している。
第1の層31は、セラミック層である。このような第1の層31は、例えば、セラミック粉末、ガラス粉末(ガラス成分)およびバインダーの混合物をシート状に成形したセラミックグリーンシートを焼成処理して得られる。なお、第1の層31は、所謂、低温焼成セラミック層であってもよい。このように、第1の層31にガラス成分を含有させることで、第1の層31を柔らかくすること、具体的には第2の層33よりもヤング率を低くすることができる。なお、第1の層31のセラミック材料としては特に限定されないが、例えば、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア等の酸化物系セラミック、窒化珪素、窒化アルミ、窒化チタン等の窒化物系セラミック、炭化珪素等の炭化物系セラミック等の各種セラミックを用いることができる。また、ガラス成分としては特に限定されないが、例えば、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス、ソーダガラス(ソーダ石灰ガラス)、カリウムガラス、等を用いることができる。
そして、このような第1の層31の上面には第2の層33が積層されている。第2の層33は、ガラス材料を主材料として構成されたガラス層である。第2の層33のガラス材料としては特に限定されず、例えば、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス、ソーダガラス(ソーダ石灰ガラス)、カリウムガラス、無アルカリガラス等を用いることができる。なお、第1の層31と第2の層33との接合方法としては、特に限定されないが、例えば、ガラスを溶融させることによる融着、金属膜を介した接合(表面活性化接合)等を用いることができる。
また、第1の層31の下面には導電性を有する配線層32が配置され、この配線層32は、一対の外部接続端子321、322を有している。また、第1の層31の上面(第1の層31と第2の層33の間)には導電性を有する配線層34が配置され、この配線層34は、一対の内部接続端子341、342を有している。また、外部接続端子321と内部接続端子341は、第1の層31を貫通するビア(貫通電極)351を介して電気的に接続されており、外部接続端子322と内部接続端子342は、第1の層31を貫通するビア352を介して電気的に接続されている。なお、外部接続端子321、322、内部接続端子341、342およびビア351、352の構成材料としては、それぞれ、導電性を有していれば特に限定されず、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)等の金属材料を用いることができる。
このような構成のベース基板3には、その上面(第2の層33の上面(第1の層31と反対側の面))に開口する凹部3aが設けられており、この凹部3aに振動素子5が収容されている。また、凹部3aは、第2の層33を貫通する貫通孔によって形成され、凹部3aの側面は貫通孔の内周面で構成され、凹部3aの底面は第1の層31の上面で構成されている。これにより、ガラス層である第2の層33にエッチング加工等によって貫通孔を形成することで凹部3aが得られるため、凹部3aの形成が容易となる。また、このような凹部3a内には内部接続端子341、342が位置している。言い換えると、内部接続端子341、342は、凹部3aから外部に露出している。そして、導電性接着剤61、62によって、振動素子5がベース基板3(凹部3aの底面)に固定されると共に、内部接続端子341、342とボンディングパッド52b、53bとが電気的に接続されている。
以上、ベース基板3について説明した。ここで、第1の層31の厚さとしては、特に限定されず、例えば、200μm以上、300μm以下程度とすることができる。また、第2の層33の厚さとしては、特に限定されず、例えば、100μm以上、200μm以下程度とすることができる。
リッド4は、平板状をなしており、凹部3aの開口を塞ぐようにベース基板3の上面に接合されている。これにより、ベース基板3の内側に気密な収容空間Sが画成され、この収容空間Sに振動素子5が収容される。言い換えると、ベース基板3と共に振動素子5を収容するように、リッド4がベース基板3に接合されている。なお、収容空間Sの環境は、振動素子5の構成によっても異なるが、例えば、減圧状態(好ましくは、真空状態)となっていてもよく、また、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていてもよい。
このようなリッド4の構成材料としては特に限定されず、例えば、各種セラミック、各種金属、各種ガラス、水晶、シリコン等を用いることができる。また、リッド4とベース基板3との接合方法は、リッド4の構成材料によっても異なり、例えば、接着剤、低融点ガラス、金属層等の接合層を介して接合してもよいし、陽極接合、界面活性化接合、融着等によって接合してもよい。
ただし、リッド4としては、上記の材料の中でもガラスを主材料として構成されていることが好ましく、さらに、ガラス融着によってベース基板3に接合されていることが好ましい。これにより、リッド4と第2の層33とを共にガラスを主材料として構成することができるため、これらの間の熱膨張差を低減することができ、熱応力が加わり難いパッケージ2とすることができる。また、リッド4と第2の層33の親和性が向上し、これらをより強固に接合することができる。また、リッド4とベース基板3とを直接接合することができるため、低コスト化を図ることもできる。
以上、電子デバイス1について説明した。このような電子デバイス1では、パッケージ2に、セラミック層とガラス層の積層体であるベース基板3を用いているため、次のような効果を発揮することができる。第1の効果として、優れた応力緩和(吸収)機能を発揮することができる点が挙げられる。具体的には、図4に示すように、半田H1、H2を用いて電子デバイス1を回路基板(プリント配線基板)9に実装した状態では回路基板9とパッケージ2との熱膨張率の違いから、ベース基板3(特に第1の層31)に熱応力が加わるが、第1の層31が比較的柔らかいセラミック層で構成されているため、第1の層31において、前記熱応力を緩和・吸収することができる。そのため、前記熱応力がベース基板3を介して振動素子5に伝達されてしまうことが抑制され、振動素子5の振動特性(周波数特性)の変動を防止または低減することができる。また、第2の効果として、優れた寸法精度(加工性)を有している点が挙げられる。具体的には、ベース基板3では凹部3aが形成されているが、この凹部3aは、前述したように、第2の層33を貫通する貫通孔によって形成されている。第2の層33は、ガラス層で構成されており、例えば、フォトリソグラフィー技法とエッチング技法とを用いるパターニング処理に対して相性がよく、よって、簡単かつ高い寸法精度で凹部3aを形成することができる。以上のように、セラミック層とガラス層の積層体であるベース基板3によれば、優れた応力緩和特性と優れた寸法精度(加工特性)の両立を図ることができる。
なお、例えば、従来のようにベース基板3がセラミック層で構成されている場合には第1の効果を発揮することができても第2の効果を発揮することができない(本明細書の「背景技術」を参照)。反対に、ベース基板3がガラス層で構成されている場合には第2の効果を発揮することができても、第1の効果を発揮することができない。すなわち、ベース基板3をガラス層で構成した場合には、ベース基板3が硬くなり過ぎ、前記熱応力を緩和・吸収することができず、振動素子5の振動特性の変動を抑えることができない。また、パッケージ2の破損(クラックの発生)や、それに伴う収容空間Sの気密性低下等の問題が生じる。
また、本実施形態のベース基板3では、第2の層33がガラスで構成されているが、第2の層33の構成材料としては、ガラスに替えて、シリコン(単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン)または水晶を用いてもよい。このように、第2の層33をシリコンや水晶で構成しても、ガラスで構成した場合と同様の効果(すなわち、優れた寸法精度)を発揮することができる。また、第2の層33は、ガラス層、シリコン層、水晶層から選択される2つ以上の層が積層した構成となっていてもよい。なお、第2の層33をシリコンで構成した場合には、第1の層31と第2の層33とを、例えば、陽極接合で接合することができる。
≪電子デバイスの製造方法≫
次に、電子デバイス1の製造方法について説明する。
電子デバイス1の製造方法は、セラミック層で構成され、複数の個片化領域S1を有する第1の層310を準備し、この第1の層310の下面上に配線層32を形成する配線層形成工程と、第1の層310の上面に、ガラス層である第2の層330を形成する第2の層形成工程と、第2の層330の上面に開口する凹部3aをエッチングにより複数形成する凹部形成工程と、凹部3a内に配線層34を形成する内部配線層形成工程と、凹部3a内に振動素子5を搭載する振動素子搭載工程と、リッド4を接合するリッド接合工程と、個片化領域S1毎に個片化する個片化工程と、を含んでいる。
[配線層形成工程]
まず、図5(a)に示すように、複数の個片化領域S1をマトリックス状に有する第1の層310を準備する。第1の層310は、未焼成のセラミック層であり、例えば、アルミナ粉末と、ホウケイ酸ガラス粉末と、有機樹脂バインダーとの混合物をシート状に成形し、さらに、ビア351、352用の貫通孔311、312をパンチング等によって形成したセラミックグリーンシートである。次に、図5(b)に示すように、第1の層310の貫通孔311、312内および第1の層310の下面に、タングステン、モリブテン等の高融点金属を含む導体ペーストからなる導体パターンPを、ビア351、352および外部接続端子321、322の形状に合わせて配置する。次に、第1の層310を焼成し、その後、導体パターンPに金めっきを施すことで、図5(c)に示すように、焼成セラミック層からなる第1の層310に、ビア351、352および外部接続端子321、322(配線層32)が形成された状態となる。
[第2の層形成工程]
次に、図6(a)に示すように、ガラス材料で構成された板状の第2の層330を用意し、この第2の層330を第1の層310の上面に重ね合わせる。次に、図6(b)に示すように、加圧しながら、第1の層310と第2の層330の境界部にレーザーLLを照射し、当該境界部およびその付近のガラス(第1、第2の層310、330に含まれるガラス成分)を溶融することで、第1の層310と第2の層330とを融着によって接合する。このような方法によれば、第1の層310と第2の層330とを簡単に接合することができる。特に、第1の層310にもガラス成分が含まれていることで、第1の層310と第2の層330の親和性が高まり、より強固に第1の層310と第2の層330を接合することができる。また、レーザーLLを前記境界部に局所的に照射するため、第1の層310および第2の層330の昇温を抑えることができるので、接合時の第1、第2の層310、330の熱膨張を小さく抑えることができる。そのため、残留応力が小さく抑えられたベース基板3を得ることができ、第2の層330の剥離や、クラックの発生等をより効果的に抑制することができる。
ここで、第2の層330のガラス転移点(Tg)としては、特に限定されないが、600℃以下であることが好ましい。これにより、十分に低い温度で第2の層330のガラスを溶融することができ、レーザー照射時における第1、第2の層310、330の昇温(熱膨張)が効果的に抑えられ、残留応力がより小さくなる。
なお、第2の層330は、設計値よりも厚いものを用意し、第1の層310に接合した後に、研磨やエッチング等によって設計値まで薄くしてもよい。このような方法によれば、第2の層330の強度を高めることができるため、ハンドリング性が良くなり、作業中の第2の層330の破損等を効果的に抑制することができる。
[凹部形成工程]
次に、個片化領域S1毎に凹部3aを形成する。具体的には、まず、図7(a)に示すように、第2の層330の上面に凹部3aに対応する開口を有するマスクMを形成する。次に、図7(b)に示すように、マスクMを介してウエットエッチングし、第2の層330を貫通する貫通孔331を形成する。これにより凹部3aが形成される。このとき、貫通孔内にビア351、352の上端が露出するように貫通孔331を形成する。このように、エッチング処理を用いることで、所望の寸法の凹部3aを簡単かつ精度よく形成することができる。なお、ウエットエッチングでは、第2の層330が等方的にエッチングされるため、形成される凹部3aの側面は湾曲凹面となる。そのため、第1の層310と第2の層330の接合面積を広く確保しつつ、凹部3aの体積を広くすることができ、凹部3aを形成することによる機械的強度の低下を小さく抑えることができる。なお、エッチング方法としては、ウエットエッチングに限定されず、例えば、ドライエッチングを用いてもよい。ドライエッチングにより形成された凹部3aは、上述のウエットエッチングの場合と異なり、ほぼ垂直に切り立った側面となる。
[内部配線層形成工程]
次に、図7(c)に示すように、凹部3aの底面(第1の層310の上面)に、内部接続端子341、342(配線層34)を形成する。内部接続端子341、342の形成は、特に限定されないが、例えば、凹部3aの底面に金属層を成膜し、この金属層をフォトリソグラフィー技法およびエッチング技法を用いてパターニングすることで形成することができる。
[振動素子搭載工程・リッド接合工程]
次に、図8(a)に示すように、導電性接着剤61、62(導電性接着剤61は、不図示)を用いて各凹部3a内に振動素子5を搭載した後、第2の層330の上面に、複数のリッド4が一体的に含まれているリッド基板40を接合して、凹部3aの開口を塞ぐ。例えば、リッド基板40がガラス基板で構成されている場合には、リッド基板40をベース基板3の第2の層330に重ね合わせた状態で、リッド基板40と第2の層330の境界部にレーザーLLを照射し、前記境界部およびその付近のガラスを溶融させ、これらを融着によって接合する。このような方法によれば、リッド基板40をベース基板3に簡単に接合することができる。特に、リッド基板40および第2の層330が共にガラスであるため、これらの親和性が高く、より強固に接合することができる。また、レーザーLLを前記境界部に局所的に照射するため、リッド4やベース基板3の過度な昇温を抑えることができ、接合時の熱膨張を小さく抑えることができる。そのため、残留応力が小さく抑えられたパッケージ2を得ることができ、リッド4の剥離や、クラックの発生等をより効果的に抑制することができる。また、昇温時の第1の層310と第2の層330の剥離等も抑制することができる。
なお、図示しないが、第1の層310には、収容空間Sの内外を連通する封止孔が形成されており、第2の層330にリッド基板40を接合した後、前記封止孔を介して収容空間S内を減圧とし、Au−Ge系合金等で封止孔を封止することで、収容空間S内を減圧状態に維持することができる。
[個片化工程]
次に、ダイシングソー等の切断手段を用いて個片化領域S1毎に個片化することで、図8(b)に示すように、複数の電子デバイス1が得られる。このように、複数の電子デバイス1を一体形成した後に個片化することで、電子デバイス1の製造効率が向上する。ただし、個片化工程の順番は、上記の順番に限定されず、例えば、内部配線層形成工程、振動素子搭載工程およびリッド接合工程のいずれかに先立って行ってもよい。
以上、電子デバイス1の製造方法について説明した。このような製造方法によれば、優れた応力緩和特性と優れた寸法精度とを両立することのできる電子デバイス1(ベース基板3)を簡単に製造することができる。
<第2実施形態>
図9は、本発明の第2実施形態に係る電子デバイスを示す断面図である。図10は、図9に示す電子デバイスのベース基板の製造方法を説明するための断面図である。
以下、本発明の第2実施形態に係る電子デバイスについて説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第2実施形態の電子デバイスは、パッケージの構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
図9に示すように、本実施形態のベース基板3では、凹部3a内に、凹部3aの底面から突出する一対の凸部391、392が設けられている。そして、凸部391、392に導電性接着剤61、62を介して振動素子5が固定されている。このように、凸部391、392を設けて、そこに振動素子5を固定することで、振動素子5と凹部3aの底面との間に十分なギャップ(空隙)を形成することができ、振動素子5とベース基板3との意図しない接触を低減することができる。
また、配線層34は、第1の層31の上面から凸部391、392の上面まで延びて配置され、導電性接着剤61、62を介して振動素子5と電気的に接続されている。具体的には、配線層34は、凸部391の上面に配置されている内部接続端子341と、凸部392の上面に配置されている内部接続端子342と、ビア351と内部接続端子341とを電気的に接続する配線343と、ビア352と内部接続端子342とを電気的に接続する配線344と、を有している。そして、内部接続端子341が導電性接着剤61を介して振動素子5のボンディングパッド52bに接続され、内部接続端子342が導電性接着剤62を介してボンディングパッド53bに接続されている。
なお、凸部391、392は、凹部3aの形成と同じ工程で形成することができる。すなわち、図10(a)に示すように、まず、第2の層330の上面に凹部3aおよび凸部391、392の形状に対応したマスクMを形成する。次に、図10(b)に示すように、マスクMを介してウエットエッチングすることで、凹部3aと凸部391、392が同時に形成される。次に、凸部391、392のみを上面側からエッチングすることで、図10(c)に示すように、凸部391、392の高さを調整する。このような方法によれば、凸部391、392を簡単かつ精度よく形成することができる。
一方、リッド4は、下面に開口する凹部4aを有するキャビティ状を有しており、凹部4aが凹部3aと連通する(繋がる)ようにベース基板3に接合されている。すなわち、凹部3aと凹部4aとで収容空間Sが画成され、この収容空間Sに振動素子5が収容されている。このように、リッド4に凹部4aを設けることで、その分、凹部3aを低くすることができる。そのため、凹部3aを形成する際のエッチング量を減らすことができ、より高い寸法精度で凹部3aを形成することができる。なお、凹部4aの形成方法としては、特に限定されないが、エッチング(ウエットエッチング、ドライエッチング)加工によって形成することが好ましい。これにより、凹部3aと同様に、凹部4aを優れた寸法精度で形成することができる。
以上のような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、本実施形態では、凸部391、392の上面が第2の層33の上面よりも下側に位置しているが、凸部391、392の高さとしては、これに限定されず、凸部391、392の上面が第2の層33の上面と面一となっていてもよい。
<第3実施形態>
図11は、本発明の第3実施形態に係る電子デバイスを示す断面図である。
以下、本発明の第3実施形態に係る電子デバイスについて説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第3実施形態の電子デバイスは、ベース基板の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
図11に示すように、本実施形態のベース基板3は、第1の層31が2つのセラミック層31A、32Bを積層した積層体で構成されている。また、セラミック層31A、31Bの間には内部配線層38が設けられており、この内部配線層38は、内部接続端子341と外部接続端子321とを接続する配線381と、内部接続端子342と外部接続端子322とを接続する配線382とを有している。
外部接続端子321と配線381は、セラミック層31Aを貫通して設けられているビア353を介して電気的に接続され、内部接続端子341と配線381は、セラミック層31Bを貫通して設けられているビア355を介して電気的に接続されている。また、ビア353、355は、平面視で重ならないようにずれて配置されている。同様に、外部接続端子322と配線382は、セラミック層31Aを貫通して設けられているビア354を介して電気的に接続され、内部接続端子342と配線382は、セラミック層31Bを貫通して設けられているビア356を介して電気的に接続されている。また、ビア354、356は、平面視で重ならないようにずれて配置されている。このように、ビア353、355をずらして配置し、ビア354、356をずらして配置することで、ビア353〜356を介した収容空間Sの内外の連通がより効果的に防止され、収容空間Sの気密性を高めることができる。
以上のような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、本実施形態では、第1の層31が2層のセラミック層31A、31Bを積層した構成となっているが、第1の層31が有するセラミック層の数としては、これに限定されず、3層以上であってもよい。
次に、電子デバイス1を備えた電子機器について説明する。
図12は、本発明の電子デバイスを備えたモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には発振器として電子デバイス1が内蔵されている。
図13は、本発明の電子デバイスを備えた携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には発振器として電子デバイス1が内蔵されている。
図14は、本発明の電子デバイスを備えたディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルスチルカメラ1300には、発振器として電子デバイス1が内蔵されている。
なお、電子デバイスを備える電子機器は、図12のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図13の携帯電話機、図14のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等に適用することができる。
次に、電子デバイス1を備えた移動体について説明する。
図15は、本発明の電子デバイスを備えた移動体を示す斜視図である。自動車(移動体)1500には、電子デバイス1が搭載されている。電子デバイス1は、例えば、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム、等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
以上、電子デバイスパッケージ用基板、電子デバイスパッケージ、電子デバイスおよび電子デバイスの製造方法について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、電子部品として振動素子を収容しているが、電子部品としては、振動素子に限定されず、例えば、IC等の各種回路(回路基板)であってもよい。
また、前述した実施形態では、ベース基板において、第1の層の下面に配線層(外部接続端子)が配置されているが、第1の層と配線層との間に別の層(例えば、ガラス層)が介在していてもよい。
1……電子デバイス
2……パッケージ
3……ベース基板
3a……凹部
31、310……第1の層
311、312……貫通孔
31A、31B……セラミック層
32……配線層
321、322……外部接続端子
33、330……第2の層
331……貫通孔
34……配線層
341、342……内部接続端子
343、344……配線
351、352、353、354、355、356……ビア
38……内部配線層
381、382……配線
391、392……凸部
4……リッド
4a……凹部
40……リッド基板
5……振動素子
51……水晶基板
52、53……導体層
52a、53a……励振電極
52b、53b……ボンディングパッド
52c、53c……配線
61、62……導電性接着剤
9……回路基板
1100……パーソナルコンピューター
1102……キーボード
1104……本体部
1106……表示ユニット
1108……表示部
1200……携帯電話機
1202……操作ボタン
1204……受話口
1206……送話口
1208……表示部
1300……ディジタルスチルカメラ
1302……ケース
1304……受光ユニット
1306……シャッターボタン
1308……メモリー
1310……表示部
1312……ビデオ信号出力端子
1314……入出力端子
1430……テレビモニター
1440……パーソナルコンピューター
1500……自動車
H1、H2……半田
LL……レーザー
M……マスク
P……導体パターン
S……収容空間
S1……個片化領域

Claims (12)

  1. セラミックを含む第1の層と、
    前記第1の層の一方の面側に配置され、ガラス、シリコンおよび水晶の少なくとも1つを材料として含み、前記第1の層とは反対側に開口している凹部を備えている第2の層と、
    を有していることを特徴とする電子デバイスパッケージ用基板。
  2. 前記凹部は、前記第2の層をエッチングすることで形成されている請求項1に記載の電子デバイスパッケージ用基板。
  3. 前記第1の層は、電子部品と電気的に接続される配線層を有する請求項1または2に記載の電子デバイスパッケージ用基板。
  4. 前記凹部内に配置されていて、前記電子部品が接続される凸部を有する請求項3に記載の電子デバイスパッケージ用基板。
  5. 前記配線層は、前記凸部まで延在して配置されている請求項4に記載の電子デバイスパッケージ用基板。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電子デバイスパッケージ用基板と、
    前記凹部の開口を塞ぐように前記電子デバイスパッケージ用基板に接合されている蓋体と、
    を有していることを特徴とする電子デバイスパッケージ。
  7. 前記第2の層は、ガラスを含み、
    前記蓋体と前記第2の層とは、ガラス融着によって接合されている請求項6に記載の電子デバイスパッケージ。
  8. 前記蓋体は、前記凹部と繋がっていて前記第2の層側の面に開口している蓋体側凹部を有している請求項6または7に記載の電子デバイスパッケージ。
  9. 前記蓋体側凹部は、エッチングにより形成されている請求項8に記載の電子デバイスパッケージ。
  10. 請求項6ないし9のいずれか1項に記載の電子デバイスパッケージと、
    前記電子デバイスパッケージに収容されている電子部品と、
    を有していることを特徴とする電子デバイス。
  11. セラミックを含む第1の層と、前記第1の層の一方の面側に配置され、ガラス、シリコンおよび水晶の少なくとも1つを材料として含み、前記第1の層と反対側の面に開口している凹部を備えている第2の層と、を有するベース基板を用意する工程と、
    前記凹部内に電子部品を配置する工程と、
    前記ベース基板とともに前記電子部品を収容するように前記ベース基板に蓋体を接合する工程と、
    を含むことを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  12. 前記ベース基板を用意する工程では、エッチングによって前記凹部を形成するステップを含む請求項11に記載の電子デバイスの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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