JP6866588B2 - 電子デバイス、電子デバイスの製造方法、電子機器および移動体 - Google Patents

電子デバイス、電子デバイスの製造方法、電子機器および移動体 Download PDF

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Description

本発明は、電子デバイス、電子デバイスの製造方法、電子機器および移動体に関するものである。
恒温槽型水晶発振器に代表されるように、パッケージ内の温度を所望温度に維持するように制御する電子デバイスが知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1に係る発振器は、発振用回路を含む集積回路、発熱体および水晶振動片を収納する容器を備える。この容器は、凹部を有するパッケージ本体(ベース基板)と、このパッケージ本体の凹部の開口を塞ぐ蓋部材と、で構成されている。
特開2015−122607号公報
一般に、ベース基板は、複数のセラミックス層を積層して構成され、各層間の電気的接続または熱的接続のために、セラミックス層を貫通するビア導体が適宜形成される。このビア導体は、ベース基板の製造上の制約から、熱伝導率を高くすることが難しいため、熱を効率的に伝達することができない。そのため、例えば、特許文献1に係る発振器では、集積回路および発熱体を同一容器内に収納しても、発熱体からの熱を集積回路に効率的に伝達することができず、集積回路が容器の外部温度の影響を受けやすくなってしまい、その結果、周波数特性が低下してしまうという問題があった。
本発明の目的は、容器内の温度制御の精度低下を低減することができる電子デバイスおよびその製造方法を提供すること、また、かかる電子デバイスを備える電子機器および移動体を提供することにある。
上記目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の電子デバイスは、温度制御素子、および、前記温度制御素子を収容している容器を備え、
前記容器は、第1ベース、前記第1ベース上に配置されている第2ベース、および、前記第2ベースの側面に設けられている側面電極を有し、
前記第1ベースおよび前記第2ベースが積層されて構成されている厚肉部、および、前記第1ベースによって構成されている薄肉部のうちのいずれか一方に前記温度制御素子が配置されており、
前記側面電極は、前記厚肉部と前記薄肉部の間に設けられていることを特徴とする。
このような電子デバイスによれば、第2ベースの側面に側面電極が設けられているため、側面電極を介して第2ベースの一方の面側から他方の面側へ熱を伝達することができる。特に、側面電極は、第2ベースの側面上に露出しているため、従来の貫通ビアに比べて導電性に優れた材料で構成することができる。そのため、側面電極を介して第2ベースの一方の面側から他方の面側へ熱を伝達することができる。その結果、温度制御素子により厚肉部および薄肉部の双方の温度を高精度に制御することができる。よって、容器内の温度制御の精度低下を低減することができる。
本発明の電子デバイスでは、前記第2ベースの前記側面には、曲面を有する溝部が設けられており、
前記側面電極の少なくとも一部は、前記溝部に設けられていることが好ましい。
これにより、キャスタレーションと同様の手法により、優れた信頼性を有する側面電極を簡単に形成することができる。
本発明の電子デバイスでは、前記側面電極は、タングステン、金、銀および銅のうちの少なくとも1つを含む金属材料で構成されていることが好ましい。
これにより、側面電極の熱伝導性を優れたものとすることができる。
本発明の電子デバイスでは、前記容器内で前記厚肉部および前記薄肉部のうちの他方に配置され、発振回路の少なくとも一部を含む回路素子を備えることが好ましい。
これにより、温度制御素子により回路素子の温度を高精度に制御することができる。
本発明の電子デバイスでは、前記回路素子が前記薄肉部に配置され、
前記温度制御素子が前記厚肉部に配置されていることが好ましい。
これにより、例えば、厚肉部側に発振素子を配置したとき、温度制御素子により回路素子および発振素子の双方の温度を高精度に制御することができる。
本発明の電子デバイスでは、前記厚肉部は、前記第1ベースの平面視で前記回路素子を囲んでいることが好ましい。
これにより、厚肉部および薄肉部により凹部を形成し、当該凹部内に回路素子を配置することができる。すなわち、凹部内に回路素子を配置するキャビティ構造を実現することができる。
本発明の電子デバイスでは、前記容器は、前記温度制御素子と平面視で重なっている第1導体パターン、および、前記回路素子と平面視で重なっている第2導体パターンをさらに備え、
前記第1導体パターンと前記第2導体パターンは、前記側面電極を介して接続されていることが好ましい。
これにより、温度制御素子と回路素子との間で効率的に熱を伝達することができる。また、第1導体パターンと第2導体パターンとの電位差を低減することができる。
本発明の電子デバイスでは、前記第1導体パターン、前記第2導体パターンおよび前記側面電極は接地されていることが好ましい。
これにより、第1導体パターンおよび第2導体パターンの電位を定電位とすることができる。
本発明の電子デバイスの製造方法は、発振回路の少なくとも一部を含む回路素子、温度制御素子、第1ベースおよび第2ベースを準備する準備工程と、
前記第2ベースの側面に側面電極を形成する側面電極形成工程と、
前記第1ベース上に前記第2ベースを積層して、前記第1ベースおよび前記第2ベースが積層されて構成されている厚肉部、および、前記第1ベースで構成されている薄肉部を形成する積層工程と、
前記薄肉部に、前記回路素子および前記温度制御素子のうちのいずれか一方を配置する第1配置工程と、
前記厚肉部に、前記回路素子および前記温度制御素子のうちの他方を配置する第2配置工程と、を有することを特徴とする。
このような電子デバイスの製造方法によれば、得られる電子デバイスにおいて、第2ベースの側面に側面電極が設けられているため、側面電極を介して第2ベースの一方の面側から他方の面側へ熱を伝達することができる。特に、側面電極は、第2ベースの側面に露出しているため、従来の貫通ビアに比べて導電性に優れた材料で構成することができる。そのため、側面電極を介して第2ベースの一方の面側から他方の面側へ熱を伝達することができる。その結果、温度制御素子により回路素子の温度を高精度に制御することができる。
本発明の発振器は、本発明の電子デバイスと、発振素子と、を備えることを特徴とする。
このような発振器によれば、容器内の温度制御の精度低下を低減することができ、優れた発振特性を発揮することができる。
本発明の電子機器は、本発明の電子デバイスを備えることを特徴とする。
このような電子機器によれば、高精度に温度制御可能な電子デバイスを備えるため、優れた信頼性を発揮することができる。
本発明の移動体は、本発明の電子デバイスを備えることを特徴とする。
このような移動体によれば、高精度に温度制御可能な電子デバイスを備えるため、優れた信頼性を発揮することができる。
本発明の第1実施形態に係る電子デバイスの概略構成を示す断面図である。 図1に示す電子デバイスの一部拡大断面図である。 図2に示す容器の平面図である。 図2に示す容器の一部拡大断面図である。 図4に示す側面電極を説明する平面図である。 本発明の電子デバイスの製造方法を説明するフローチャートである。 図6に示す準備工程で準備する第1ベースを説明する図である。 図6に示す準備工程で準備する第2ベースを説明する図である。 図6に示す側面電極形成工程における第1ベースを説明する図である。 図6に示す側面電極形成工程における第2ベースを説明する図である。 図6に示す積層工程における第1ベースおよび第2ベースの積層を説明する図である。 図6に示す積層工程における第1ベースおよび第2ベース以外の層の積層等を説明する図である。 図6に示す第1配置工程を説明する図である。 図6に示す第2配置工程を説明する図である。 図6に示す第2配置工程後の工程(容器形成工程)を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る電子デバイスの概略構成を示す平面図である。 本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の移動体を適用した自動車を示す斜視図である。
以下、本発明の電子デバイス、電子デバイスの製造方法、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.電子デバイスおよびその製造方法
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子デバイスの概略構成を示す断面図である。図2は、図1に示す電子デバイスの一部拡大断面図である。図3は、図2に示す容器の平面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、図3では、説明の便宜上、後述する水晶振動素子2および容器5のリッド52の図示を省略している。
図1に示す電子デバイス1は、恒温槽付水晶発振器(OCXO)である。この電子デバイス1は、図1に示すように、水晶振動素子2と、温度制御素子3と、回路素子4と、これらを収納空間Sに収納している容器5(内側容器)と、容器5を収納している容器8(外側容器)と、を有している。以下、電子デバイス1の各部を順次説明する。
[内側容器]
容器5は、水晶振動素子2、温度制御素子3および回路素子4を支持するベース51と、ベース51に接合部材53を介して接合されベース51との間に収納空間Sを形成しているリッド52と、を有している。
図2に示すように、ベース51は、絶縁性を有し、上面に開口する凹部511を有するキャビティ状をなしている。また、凹部511は、ベース51の上面に開口する第1凹部511aと、第1凹部511aの底面に開口する第2凹部511bと、第2凹部511bの底面に開口する第3凹部511cと、第3凹部511cの底面に開口する第4凹部511dと、を有している。一方、リッド52は、凹部511の開口を塞ぐようにして接合部材53を介してベース51の上面に接合されている。このように、凹部511の開口がリッド52で塞がれることで収納空間Sが形成され、この収納空間Sに水晶振動素子2、温度制御素子3、回路素子4および接続配線7が収納されている。
本実施形態では、ベース51は、板状の第1ベース512、開口を有する枠状の第2〜第5ベース513〜516がこの順で積層されて構成されている。ここで、第1ベース512の上面の一部が第2ベース513の開口から露出している。また、第2〜第5ベース513〜516は上側にある層ほど開口の幅が大きくなっており、これにより、前述したような第1〜第4凹部511a〜511dを有する凹部511が形成されている。また、第1ベース512の、第2ベース513の開口(後述する第4凹部511dに相当)内に位置する部分が薄肉部518であり、第1ベース512に第2ベース513が積層された部分が厚肉部517である(図2参照)。
収納空間Sは、気密封止されており、減圧状態(例えば10Pa以下程度。好ましくは真空)となっている。これにより、水晶振動素子2の振動特性を優れたものとしたり、水晶振動素子2が容器5の外部の温度変化の影響を受けるのを低減したりすることができる。ただし、収納空間Sの雰囲気は、特に限定されず、例えば、窒素、アルゴン等の不活性ガスが充填されて大気圧となっていてもよい。
ベース51の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、酸化アルミニウム等の各種セラミックスを用いることができる。この場合、セラミックシート(グリーンシート)の積層体を焼成することでベース51を製造することができる。また、リッド52の構成材料としては、特に限定されないが、ベース51の構成材料と線膨張係数が近似する部材であると良い。例えば、ベース51の構成材料を前述のようなセラミックスとした場合には、コバール等の合金とするのが好ましい。また、接合部材53は、例えば金属製のシームリングであり、ろう付け等によりベース51に対して接合されている。
また、図2に示すように、ベース51は、第1ベース512の上面(すなわち第4凹部511dの底面)に配置されたグランド配線69と、第2ベース513の上面(すなわち第3凹部511cの底面)に配置された複数の内部端子61と、第3ベース514の上面(すなわち第2凹部511bの底面)に配置されたグランド配線65と、第4ベース515の上面(すなわち第1凹部511aの底面)に配置された複数の内部端子62と、第1ベース512の下面(すなわちベース51の底面)に配置された複数の外部端子63と、を有している。内部端子61、62および外部端子63は、必要に応じて、ベース51内に埋設された内部配線64を介して互いに電気的に接続されている。
ここで、ベース51の底面に配置された複数の外部端子63には、グランド外部端子631が含まれており、このグランド外部端子631は、内部端子61、62および外部端子63が接続される内部配線64とは電気的に接続されていない内部配線64を介して、グランド配線65、69、複数の内部端子62に含まれるグランド端子621、および、複数の内部端子61に含まれるグランド端子611のそれぞれに電気的に接続されている。なお、グランド配線69およびグランド端子611、621については、後に詳述する。
[温度制御素子]
温度制御素子3は、収納空間Sに収容されており、前述した容器5の厚肉部517上、すなわち第3ベース514の上面に接着剤等を介して固定されている。温度制御素子3は、水晶振動素子2の温度が所望温度となるように加熱制御する機能を有する電子部品(発熱素子)である。かかる機能により、使用環境の温度変化による周波数の変動を抑制することができ、周波数安定度を優れたものとすることができる。なお、温度制御素子3は、零温度係数を示す頂点温度(仕様によって異なるが、例えば、70℃〜100℃程度)に近づくように水晶振動素子2の温度を制御することが好ましい。これにより、より優れた周波数安定度を発揮することができる。
温度制御素子3は、例えば、パワートランジスターを備える発熱回路31と、ダイオードやサーミスタから構成される温度検出回路32と、を有しており、温度検出回路32からの出力に基づいて発熱回路31の温度がコントロールされ、水晶振動素子2を一定温度に保つことができるようになっている。このように、発熱回路31および温度検出回路32が同一の回路素子である温度制御素子3に含まれていることで、温度制御素子3の温度を精度よく制御することができ、水晶振動素子2の周囲温度をより精度よく一定に保つことができ、より高い周波数安定性を発揮することができる。なお、発熱回路31および温度検出回路32の構成としては、特に限定されない。また、温度検出回路32からの出力に基づいて発熱回路31の温度をコントロールする回路は、温度制御素子3に設けられていてもよいし、回路素子4に設けられていてもよい。また、発熱回路31と温度検出回路32とが別体となっていてもよい。
図3に示すように、温度制御素子3の上面には複数の端子33が設けられており、これら複数の端子33がそれぞれボンディングワイヤーを介して内部端子62と電気的に接続されている。また、複数の端子33には、グランド端子331が含まれており、このグランド端子331は、接続配線7が有するボンディングワイヤーW71を介して、前述したグランド端子621に電気的に接続されている。ボンディングワイヤーW71は、例えば、Au(金)、Cu(銅)、アルミニウム(Al)等を主材料として構成されている。
[水晶振動素子]
水晶振動素子2は、収納空間Sに配置されており、温度制御素子3に固定され、これにより、温度制御素子3を介して、前述した容器5に支持されている。このような水晶振動素子2は、図示しないが、水晶基板と、水晶基板に配置された電極と、を有している。水晶基板は、例えば、SCカット水晶基板をエッチング、機械加工等によって略円形の平面視形状にしたものである。SCカット水晶基板を用いることで、スプリアス振動による周波数ジャンプや抵抗上昇が少なく、温度特性も安定している水晶振動素子2が得られる。電極は、水晶基板の一方の主面に配置された第1励振電極および第1引出電極と、水晶基板他方の主面に配置された第2励振電極および第2引出電極と、を有している。
このような構成の水晶振動素子2は、外縁部で導電性の固定部材29を介して温度制御素子3の上面に固定されている。固定部材29は、温度制御素子3と水晶振動素子2とを接合するとともに、温度制御素子3の上面に配置された端子33と水晶振動素子2の第2引出電極とを電気的に接続し、さらには、温度制御素子3と水晶振動素子2とを熱的に接続している。一方、第1引出電極は、ボンディングワイヤーを介して内部端子62と電気的に接続されている。
固定部材29としては、導電性と接合性を兼ね備えていれば特に限定されず、例えば、金属接合材(例えば金バンプ)、合金接合材(例えば、金錫合金、はんだなどのバンプ)、導電性接着剤(例えば、銀フィラー等の金属微粒子を分散させたポリイミド系の接着剤)等を用いることができる。
なお、本実施形態では、発振素子として水晶振動素子2を用いた構成について説明したが、発振素子としては、水晶振動素子2に限定されず、例えば、窒化アルミニウム(AlN)や、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、四ホウ酸リチウム(Li)、ランガサイト(LaGaSiO14)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、リン酸ガリウム(GaPO)、ガリウム砒素(GaAs)、酸化亜鉛(ZnO、Zn)、チタン酸バリウム(BaTiO)、チタン酸鉛(PbPO)、ニオブ酸ナトリウムカリウム((K,Na)NbO)、ビスマスフェライト(BiFeO)、ニオブ酸ナトリウム(NaNbO)、チタン酸ビスマス(BiTi12)、チタン酸ビスマスナトリウム(Na0.5Bi0.5TiO)などの酸化物基板や、ガラス基板上に窒化アルミニウムや五酸化タンタル(Ta)などの圧電体材料を積層させて構成された積層圧電基板、あるいは圧電セラミックスなどを用いた圧電振動素子を用いることができる。また、シリコン基板に圧電素子を配置してなる振動素子を用いることもできる。また、水晶振動素子2としては、SCカットの水晶振動素子に限定されず、例えば、ATカット、BTカット、Zカット、LTカット等の水晶振動素子を用いてもよい。
[回路素子]
図2に示すように、回路素子4は、前述した容器5の薄肉部518上、すなわち第1ベース512の上面に設けられたグランド配線69上に接着剤等を介して固定されている。また、回路素子4は、ボンディングワイヤーを介して内部端子61と電気的に接続されている。このような回路素子4は、少なくとも、水晶振動素子2を発振させる発振回路41を有している。
図3に示すように、回路素子4の上面には複数の端子43が設けられており、これら複数の端子43がそれぞれボンディングワイヤーを介して対応する内部端子61と電気的に接続されている。また、複数の端子43には、グランド端子431が含まれており、このグランド端子431は、接続配線7が有するボンディングワイヤーW72を介して、前述したグランド端子611に電気的に接続されている。ボンディングワイヤーW72は、例えば、Au(金)、Cu(銅)、アルミニウム(Al)等を主材料として構成されている。
[外側パッケージ]
図1に示すように、容器8は、プリント配線基板からなるベース基板81と、ベース基板81に接合されたキャップ82と、を有し、これらの間に形成された内部空間S1には、容器5や、容量、抵抗等の回路部品9が収容されている。容器5は、リードフレーム83を介してベース基板81に接合され、ベース基板81から離間した状態で支持されている。なお、リードフレーム83は、容器5をベース基板81に固定するとともに、容器5の外部端子63とベース基板81に形成された図示しない端子とを電気的に接続している。
内部空間S1は、気密封止されており、減圧状態(例えば10Pa以下程度。好ましくは真空)となっている。これにより、内部空間S1が断熱層として機能し、水晶振動素子2が使用環境の温度変化の影響をより受け難くなる。そのため、水晶振動素子2の温度をより精度よく一定に保つことができる。ただし、内部空間S1の環境としては、これに限定されず、例えば、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスが充填されていてもよいし、大気解放していてもよい。
以上、電子デバイス1の各部について説明したが、この電子デバイス1では、前述したように、第1ベース512の上面に配置されたグランド配線69、第2ベース513の上面に配置されたグランド端子611、第3ベース514の上面に配置されたグランド配線65、および、第4ベース515の上面に配置されたグランド端子621のそれぞれが、内部配線64を介して、グランド外部端子631に電気的に接続されている。これにより、グランド端子611、621およびグランド配線69、65が互いに電気的に接続され、接地される(グランド電位となる)。
ここで、内部配線64は、一般的にはタングステン、モリブデン等の高融点金属材料で構成されており、ベース51の製造上の制約により、その表面に金めっき等を施すことができず、比較的高い熱抵抗となってしまう。そのため、仮にグランド端子611、621およびグランド配線69、65間の電気的接続を内部配線64のみで行うと、これらの間で熱を効率的に伝達することができない。また、これらの間の電気的な抵抗も比較的高いため、これらの間の電位差が大きくなってしまう。
そこで、電子デバイス1では、図2に示すように、グランド端子611は、第2ベース513の側面に設けられた部分(側面電極611a)を有し、当該部分がグランド配線69に接続している。これにより、グランド端子611とグランド配線69との間の電気的および熱的な抵抗を低減することができる。同様に、グランド端子621は、第4ベース515の側面に設けられた部分を有し、当該部分がグランド配線65に接続している。また、グランド配線65は、第3ベース514の側面に設けられた部分を有し、当該部分がグランド端子611に接続している。
ここで、グランド端子611、621およびグランド配線69、65は、それぞれ、収納空間Sに露出しているため、ベース51の製造する際、その表面に、熱抵抗および電気抵抗の小さい金めっき等のめっきを施すことが可能である。これにより、グランド端子611、621およびグランド配線69、65間の電気的接続を内部配線64のみで行う場合に比べて、これらの間の熱抵抗および電気抵抗を格段に小さくすることができる。したがって、グランド端子611、621およびグランド配線69、65間の電気的接続を行う内部配線64の少なくとも一部を省略することも可能である。ただし、かかる内部配線64を設けることで、信頼性を高めることができる。
(内部グランド端子およびグランド配線の詳細な説明)
以下、グランド端子611およびグランド配線69について詳述する。なお、以下では、グランド端子611およびグランド配線69について代表的に説明し、グランド端子621およびグランド配線65の詳細な説明は省略するが、グランド端子621とグランド配線65との接続形態、および、グランド配線65とグランド端子611との接続形態は、グランド端子611とグランド配線69との接続形態と同様である。
図4は、図2に示す容器の一部拡大断面図である。図5は、図4に示す側面電極を説明する平面図であり、図3の側面電極付近を拡大して示している。なお、以下では、図4中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図4に示すように、容器5のベース51は、第1ベース512と、第1ベース512の上面上に配置されている第2ベース513と、を有する。そして、第1ベース512および第2ベース513が積層されている積層体によって厚肉部517が構成されている。また、第1ベース512の第2ベース513が積層されていない部分、すなわち、第4凹部511dに対応する部分によって薄肉部518が構成されている。
ここで、図4に示すように、第2ベース513の側面(厚肉部517と薄肉部518の間)には、第2ベース513の上面に設けられたグランド端子611と一体で形成された側面電極611aが設けられている。そして、この側面電極611aが、グランド配線69に接続(接触)している。これにより、側面電極611aを介してグランド配線69とグランド端子611との間で熱Hの伝達を行うことができる。
本実施形態では、第2ベース513の側面には、第2ベース513の厚さ方向に延びている溝部513aが設けられている。この溝部513aの横断面は、図5に示すように、円弧に沿った形状をなしている。そして、側面電極611aは、溝部513aに設けられている部分を有する。これにより、グランド配線69と側面電極611aとの接続信頼性を優れたものとすることができる。また、グランド配線69の一部は、第1ベース512と第2ベース513との間に入り込んでいる。これにより、この点でも、グランド配線69と側面電極611aとの接続信頼性を優れたものとすることができる。なお、前述したような側面電極611aは、第2ベース513の側面に複数箇所設けられていてもよい。また、側面電極611aと同様の構成ではあるが、電極として機能しないダミーの熱伝導体が設けられていてもよい。
このように、電子デバイス1は、温度制御素子3、および、温度制御素子3を収納する容器5を有する。容器5は、第1ベース512、第1ベース512上に配置されている第2ベース513、および、第2ベース513の側面に設けられている側面電極611aを有し、第1ベース512および第2ベース513が積層されて構成されている厚肉部517、および、第1ベース512によって構成されている薄肉部518のうちのいずれか一方(本実施形態では肉厚部517)に温度制御素子3が配置されている。第2ベース513の側面には、側面電極611aが設けられている。
このような電子デバイス1によれば、第2ベース513の側面に側面電極611aが設けられているため、側面電極611aを介して第2ベース513の一方の面側から他方の面側へ熱を伝達することができる。特に、側面電極611aは、第2ベース513の側面上に露出しているため、従来の貫通ビアに比べて導電性に優れた材料で構成することができる。そのため、側面電極611aを介して第2ベース513の一方の面側から他方の面側へ熱を伝達することができる。その結果、温度制御素子3により厚肉部517および薄肉部518の双方の温度を高精度に制御することができる。よって、容器5内の温度制御の精度低下を低減することができる。
ここで、電子デバイス1は、発振回路の少なくとも一部を含む回路素子4を備え、回路素子4が容器5内で厚肉部517および薄肉部518のうちの他方(本実施形態では薄肉部518)に配置されている。これにより、温度制御素子3により回路素子4の温度を高精度に制御することができる。
より具体的には、回路素子4が薄肉部518に配置され、温度制御素子3が厚肉部517に配置されている。これにより、本実施形態のように厚肉部517側に水晶振動素子2(発振素子)を配置したとき、温度制御素子3により回路素子4および水晶振動素子2の双方の温度を高精度に制御することができる。
また、厚肉部517は、第1ベース512の平面視で回路素子4を囲んでいる。これにより、厚肉部517および薄肉部518により図3に示すような「凹部」である第4凹部511dを形成し、当該第4凹部511d内に回路素子4を配置することができる。すなわち、第4凹部511d内に回路素子4を配置するキャビティ構造を実現することができる。これにより、容器5の低背化を図ることができる。
また、第2ベース513の側面(本実施形態では、第4凹部511dの内側面)には、曲面を有する溝部513aが設けられており、側面電極611aの少なくとも一部は、溝部513aに設けられている(図5参照)。これにより、キャスタレーションと同様の手法により、優れた信頼性を有する側面電極611aを簡単に形成することができる。また、第2ベース513に対する側面電極611aの密着性の向上にも有利である。
ここで、側面電極611aは、タングステン、金、銀および銅のうちの少なくとも1つを含む金属材料で構成されていることが好ましい。これにより、側面電極611aの熱伝導性を優れたものとすることができる。同様に、グランド端子611およびグランド配線69の収納空間Sに露出した部分も、タングステン、金、銀および銅のうちの少なくとも1つを含んでいることが好ましい。
また、容器5は、温度制御素子3と平面視で重なっている「第1導体パターン」であるグランド配線65、および、回路素子4と平面視で重なっている「第2導体パターン」であるグランド配線69をさらに備え、グランド配線65とグランド配線69は、側面電極611aを介して接続されている。これにより、温度制御素子3と回路素子4との間で効率的に熱を伝達することができる。また、グランド配線65とグランド配線69との電位差を低減することができる。
ここで、「第1導体パターン」であるグランド配線65、「第2導体パターン」であるグランド配線69、および、側面電極611aは、接地されている。これにより、グランド配線65およびグランド配線69の電位を定電位とすることができる。
以上説明したような電子デバイス1において、電子デバイス1の水晶振動子2を除いた構成を「電子デバイス」と捉えることができる。この場合、電子デバイス1は、当該電子デバイスと、「発振素子」である水晶振動子2と、を備える「発振器」である。このような発振器によれば、容器5内の温度制御の精度低下を低減することができ、優れた発振特性を発揮することができる。
なお、上記の説明では第1ベース512〜第3ベース514がそれぞれ1層である場合を例にとって説明したが、2層以上備えている構成でもよい。
(電子デバイスの製造方法)
以下、本発明の電子デバイスの製造方法について、前述した電子デバイス1を製造する場合を例に説明する。
図6は、本発明の電子デバイスの製造方法を説明するフローチャートである。
電子デバイス1の製造方法は、水晶振動素子2、温度制御素子3および回路素子4を容器5内に収納した構造体を製造する工程を含み、かかる工程は、図6に示すように、[1]準備工程S10と、[2]側面電極形成工程S20と、[3]積層工程S30と、[4]第1配置工程S40と、[5]第2配置工程S50と、を有する。以下、各工程を順次説明する。
[1]準備工程S10
図7は、図6に示す準備工程で準備する第1ベースを説明する図である。図8は、図6に示す準備工程で準備する第2ベースを説明する図である。
まず、図7に示す第1ベース512Aおよび図8に示す第2ベース513Aを準備する。また、本工程では、温度制御素子3および回路素子4も準備する。
ここで、第1ベース512Aおよび第2ベース513Aは、例えば、アルミナ粉末と、ホウケイ酸ガラス粉末と、有機樹脂バインダーとの混合物をシート状に成形したセラミックグリーンシートであり、後の焼成等の必要な処理を経て、前述した第1ベース512および第2ベース513となるものである。本工程では、図示しないが、第1ベース512Aおよび第2ベース513Aの他に、第3〜第5ベース514〜516となるセラミックグリーンシートも準備する。
図7に示す第1ベース512Aには、図2に示す内部配線64を形成するための貫通孔5121が形成されている。また、図8に示す第2ベース513Aには、図2に示す第4凹部511dを形成するための貫通孔5131が形成されている。なお、前述した溝部513aを設ける場合には、貫通孔5131を形成する際または形成後に溝部513aを形成する。このような貫通孔5121、5131(溝部513aを含む)の形成方法としては、例えばパンチング、切削、レーザー加工等が挙げられる。
また、水晶振動素子2は、例えば、水晶基板等の圧電基板をエッチングすることにより素子片を形成し、その素子片上に励振電極を気相成膜法により形成することで得られる。
[2]側面電極形成工程S20
図9は、図6に示す側面電極形成工程における第1ベースを説明する図である。図10は、図6に示す側面電極形成工程における第2ベースを説明する図である。
次に、図9に示すように、第1ベース512Aに、導体パターン64Aを形成する。同様に、図10に示すように、第2ベース513Aに、導体パターン61Aを形成する。ここで、導体パターン61A、64Aは、それぞれ、タングステン、モリブテン等の高融点金属を含む導体ペーストからなり、後の焼成等の必要な処理を経て、配線等となるものである。導体パターン64Aは、第1ベース512に形成すべき配線等に対応した形状をなし、グランド配線69に対応する部分(グランド配線69A)を有する。また、導体パターン61Aは、第2ベース513に形成すべき配線等に対応した形状をなし、側面電極611aに対応した部分(側面電極611aA)を有する。これにより、本工程では、第2ベース513Aの側面に側面電極611aAを形成する。
図示しないが、本工程では、第3〜第5ベース514〜516となるセラミックグリーンシートについても、第1、第2ベース512A、513Aと同様に、導体パターンを適宜形成する。
[3]積層工程S30
図11は、図6に示す積層工程における第1ベースおよび第2ベースの積層を説明する図である。図12は、図6に示す積層工程における第1ベースおよび第2ベース以外の層の積層等を説明する図である。
次に、図11に示すように、第1ベース512A上に第2ベース513Aを積層する。これにより、第1ベース512Aおよび第2ベース513Aが積層されて構成されている厚肉部517A、および、第1ベース512Aで構成されている部分(第1ベース512Aの、貫通孔5131に対応する部分)である薄肉部518Aを形成する。このとき、第1ベース512Aおよび第2ベース513Aを互いに圧着させることで、側面電極611aAがグランド配線69Aに接触する。
さらに、第3〜第5ベース514〜516となるセラミックグリーンシートも積層し、その状態で焼成した後、導体パターン61A、64A等の露出部分に、金めっき等のめっきを施すことで、図12に示すように、内部端子61、62およびグランド配線65、69を形成するとともに、厚肉部517および薄肉部518を有するベース51を得る。また、ベース51の底面に外部端子63も形成する。また、ベース51に対しろう付け等により接合部材53を接合する。
[4]第1配置工程S40
図13は、図6に示す第1配置工程を説明する図である。
次に、図13に示すように、薄肉部518に、回路素子4を配置する。このとき、回路素子4を接着剤等により薄肉部518に対して固定する。また、その固定後、ボンディングワイヤーW72を含む複数のボンディングワイヤーを形成して、回路素子4と内部端子61とを電気的に接続する。
[5]第2配置工程S50
図14は、図6に示す第2配置工程を説明する図である。図15は、図6に示す第2配置工程後の工程(容器形成工程)を説明する図である。
次に、図14に示すように、厚肉部517に、温度制御素子3を配置する。このとき、温度制御素子3を接着剤等により厚肉部517に対して固定する。また、その固定後、ボンディングワイヤーW71を含む複数のボンディングワイヤーを形成して、温度制御素子3と内部端子62とを電気的に接続する。
その後、図15に示すように、温度制御素子3上に固定部材29により水晶振動素子2を固定した後、リッド52をシーム溶接等により接合部材53に接合して、容器5を得る。なお、図示しないが、水晶振動素子2の固定後、リッド52の接合前に、水晶振動素子2と内部端子62とを電気的に接続するボンディングワイヤーの形成を行う。
以上説明したようにして、水晶振動素子2、温度制御素子3および回路素子4を容器5内に収納した構造体を得る。
以上説明した電子デバイス1の製造方法は、準備工程S10と、側面電極形成工程S20と、積層工程S30と、第1配置工程S40と、第2配置工程S50と、を有する。ここで、準備工程S10において、発振回路の少なくとも一部を含む回路素子4、温度制御素子3、第1ベース512Aおよび第2ベース513Aを準備する。側面電極形成工程S20において、第2ベース513Aの側面に側面電極611aAを形成する。積層工程S30において、第1ベース512A上に第2ベース513Aを積層して、第1ベース512Aおよび第2ベース513Aが積層されて構成されている厚肉部517A、および、第1ベース512Aで構成されている薄肉部518Aを形成する。第1配置工程S40において、薄肉部518に、回路素子4および温度制御素子3のうちのいずれか一方を配置する。第2配置工程S50において、厚肉部517に、回路素子4および温度制御素子3のうちの他方を配置する。本実施形態では、薄肉部518に回路素子4、厚肉部517に温度制御素子3を配置する。
このような電子デバイス1の製造方法によれば、得られる電子デバイス1において、第2ベース513の側面に側面電極611aが設けられているため、側面電極611aを介して第2ベース513の一方の面側から他方の面側へ熱を伝達することができる。特に、側面電極611aは、第2ベース513の側面に露出しているため、従来の貫通ビアに比べて導電性に優れた材料で構成することができる。そのため、側面電極611aを介して第2ベース513の一方の面側から他方の面側へ熱を伝達することができる。その結果、温度制御素子3により回路素子4の温度を高精度に制御することができる。
なお、第1配置工程S40と第2配置工程S50の順序は、前述した説明の順と逆であってもよい。この場合、水晶振動素子2の設置を第1配置工程S40後に行えばよい。
<第2実施形態>
図16は、本発明の第2実施形態に係る電子デバイスの概略構成を示す平面図である。
以下、本実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。また、図16において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
図16に示す電子デバイス1Aでは、ベース51に設けられている複数の内部端子61に含まれるグランド端子611と、回路素子4Aに設けられている複数の端子43Aに含まれるグランド端子431Aとが複数本のボンディングワイヤーW72Aを介して接続されている。
複数のボンディングワイヤーW72Aを用いることで、回路素子4とグランド端子611との間の熱伝導を複数のボンディングワイヤーW72Aによっても効率的に行うことができる。なお、複数のボンディングワイヤーW72Aに代えて、太いボンディングワイヤーを用いても同様の効果が得られる。
以上説明したような第2実施形態によっても、容器内の温度制御の精度低下を低減することができる電子デバイスおよびその製造方法を提供することができる。
2.電子機器
次に、本発明の電子デバイスを備える電子機器について説明する。
図17は、本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、電子デバイス1が内蔵されている。
図18は、本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、アンテナ(図示せず)、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には、電子デバイス1が内蔵されている。
図19は、本発明の電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。
この図において、デジタルスチールカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。そして、撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押すと、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。このようなデジタルスチールカメラ1300には、電子デバイス1が内蔵されている。
このような電子機器は、高精度に温度制御可能な電子デバイス1を備えるため、優れた信頼性を発揮することができる。なお、かかる電子機器は、電子デバイス1に代えて電子デバイス1Aを備えていてもよい。
なお、本発明の電子機器は、図17のパーソナルコンピューター、図18の携帯電話機、図19のデジタルスチールカメラの他にも、例えば、スマートフォン、タブレット端末、時計(スマートウォッチを含む)、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンタ)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)等のウェアラブル端末、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニタ、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、移動体端末基地局用機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、ネットワークサーバー等に適用することができる。
3.移動体
次に、本発明の電子デバイスを備える移動体について説明する。
図20は、本発明の移動体を適用した自動車を示す斜視図である。
図20に示すように、自動車1500には電子デバイス1が内蔵されている。電子デバイス1は、例えば、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
このような移動体は、高精度に温度制御可能な電子デバイス1を備えるため、優れた信頼性を発揮することができる。なお、かかる移動体は、電子デバイス1に代えて電子デバイス1Aを備えていてもよい。
以上、本発明の電子デバイス、電子デバイスの製造方法、電子機器および移動体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前述した実施形態では、電子デバイスが発振器である場合を例に説明したが、これに限定されず、温度制御素子を容器内に収納する各種電子デバイスに適用可能である。
1…電子デバイス、1A…電子デバイス、2…水晶振動素子、3…温度制御素子、4…回路素子、4A…回路素子、5…容器、7…接続配線、8…容器、9…回路部品、29…固定部材、31…発熱回路、32…温度検出回路、33…端子、41…発振回路、42…温度制御回路、43…端子、43A…端子、51…ベース、52…リッド、53…接合部材、61…内部端子、61A…導体パターン、62…内部端子、63…外部端子、64…内部配線、64A…導体パターン、65…グランド配線、69…グランド配線、69A…グランド配線、81…ベース基板、82…キャップ、83…リードフレーム、331…グランド端子、431…グランド端子、431A…グランド端子、511…凹部、511a…第1凹部、511b…第2凹部、511c…第3凹部、511d…第4凹部、512…第1ベース、512A…第1ベース、513…第2ベース、513A…第2ベース、513a…溝部、514…第3ベース、515…第4ベース、516…第5ベース、517…厚肉部、517A…厚肉部、518…薄肉部、518A…薄肉部、611…グランド端子、611a…側面電極、611aA…側面電極、621…グランド端子、631…グランド外部端子、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1108…表示部、1200…携帯電話機、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1208…表示部、1300…デジタルスチールカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1310…表示部、1500…自動車、5121…貫通孔、5131…貫通孔、H…熱、S…収納空間、S1…内部空間、S10…準備工程、S20…側面電極形成工程、S30…積層工程、S40…第1配置工程、S50…第2配置工程、W71…ボンディングワイヤー、W72…ボンディングワイヤー、W72A…ボンディングワイヤー

Claims (8)

  1. 発振素子と、
    発振回路の少なくとも一部を含む回路素子と、
    発熱素子と、
    前記発振素子、前記回路素子、および、前記発熱素子を収容しており、第1ベースおよび前記第1ベース上に配置されている第2ベースを有する容器と、を備え、
    前記回路素子は、前記第1ベースによって構成されている薄肉部に配置され、
    前記発熱素子は、前記第1ベースおよび前記第2ベースが積層されて構成されている厚肉部に配置され、
    前記発振素子は、前発熱素子に取り付けられており、
    前記容器は、平面視で前記厚肉部と前記薄肉部の間に位置し、且つ前記第2ベースの側面に設けられている側面電極、前記発熱素子と平面視で重なっている第1導体パターン、および、前記回路素子と平面視で重なっている第2導体パターンを有し、
    前記第1導体パターンと前記第2導体パターンは、前記側面電極を介して接続されていることを特徴とする電子デバイス。
  2. 前記第2ベースの前記側面には、曲面を有する溝部が設けられており、
    前記側面電極の少なくとも一部は、前記溝部に設けられている請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 前記側面電極は、タングステン、金、銀および銅のうちの少なくとも1つを含む金属材料で構成されている請求項1または2に記載の電子デバイス。
  4. 前記厚肉部は、前記第1ベースの平面視で前記回路素子を囲んでいる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  5. 前記第1導体パターン、前記第2導体パターンおよび前記側面電極は接地されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  6. 発振素子、発振回路の少なくとも一部を含む回路素子、発熱素子、第1ベースおよび第2ベースを準備する準備工程と、
    前記第1ベースおよび前記第2ベースに導体パターンを形成し、前記第2ベースの側面に側面電極を形成する側面電極形成工程と、
    前記第1ベース上に前記第2ベースを積層して構成される厚肉部と、前記第1ベースで構成される薄肉部とを形成するとともに、前記第1ベース上の前記導体パターンと前記第2ベース上の前記導体パターンとを前記側面電極を介して接続する積層工程と、
    前記薄肉部において、平面視で前記第1ベース上の前記導体パターンと重なるように前記回路素子を配置する第1配置工程と、
    前記厚肉部において、平面視で前記第2ベース上の前記導体パターンと重なるように前記発熱素子を配置し、且つ、前記発熱素子に前記発振素子を取り付ける第2配置工程と、
    を有することを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電子デバイスを備えることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電子デバイスを備えることを特徴とする移動体。
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