JP2012251537A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

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    • F01L2820/03Auxiliary actuators
    • F01L2820/032Electric motors

Abstract

【課題】電動モータのモータ駆動軸の径方向の振れを抑制して給電ブラシとスリップリングとの常時安定かつ良好な接触状態を得ることがでるバルブタイミング制御装置を提供する。
【解決手段】電動モータのモータ駆動軸13をタイミングスプロケットに対して相対回転させることによって、モータ駆動軸の回転を減速して従動部材に伝達する減速機構と、タイミングスプロケットに一体に設けられたハウジングの前端部を覆うように設けられたカバー部材3と、スリップリングと、第2ブラシとを有する給電機構と、内周基部65aがカバー部材の保持用凸部64の小径先端部64bに固定され、外周の弾性シール部65bがモータ駆動軸の内周面に摺接してモータ駆動軸に回転負荷を与える第1オイルシール65と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の機関弁である吸気弁や排気弁の開閉タイミングを、電動モータを用いて可変制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
近時、内燃機関のバルブタイミング制御装置にあっては、電動モータの回転力を減速機構を介してカムシャフトに伝達することによってクランクシャフトとカムシャフトの相対回転位相変換の制御応答性や制御性を向上させるものが提供されている。
例えば、以下の特許文献1に記載されたバルブタイミング制御装置にあっては、電動モータへの給電機構として、機関のカバー部材に固定されたスリップリングに、電動モータ側に設けられた給電ブラシを常時摺接させることによって給電するようになっている。
特開2010−255543号公報
前記公報記載のバルブタイミング制御装置は、非回転側(固定側)のカバー部材にスリップリングが固定され、回転駆動する電動モータ側に給電ブラシ設けられて、互いに常時摺接して給電するようになっているが、カムシャフトに入力される交番トルクなどに起因する比較的大きな径方向の振動によって前記給電ブラシとスリップリングとの接触状態が悪化してしまうおそれがある。
本発明は、ブラシとスリップリングの常時安定かつ良好な接触状態を得ることができる内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の発明は、とりわけ、駆動回転体に対して相対回転可能に設けられたモータ駆動軸と、該モータ駆動軸を前記駆動回転体に対して相対回転させることによって、前記モータ駆動軸の回転を減速して前記従動回転体に伝達する減速機構と、通電されることによって、前記モータ駆動軸を前記駆動回転体に対して相対回転させる電動モータと、前記駆動回転体に一体に設けられ、内部に前記電動モータが収容されたハウジングと、機関に固定されて、前記ハウジングの少なくとも先端面を覆うように設けられたカバー部材と、前記ハウジング先端と前記カバー部材のいずれか一方に設けられたスリップリングと、いずれか他方に設けられて前記スリップリングに当接する給電ブラシとを有し、前記電動モータに給電する給電機構と、前記カバー部材とモータ駆動軸のいずれか一方側に固定され、他方に対して摺接する環状部材と、を備えたことを特徴としている。
この発明によれば、たとえ、大きな振動が発生してもブラシとスリップリングの常時安定かつ良好な接触状態を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係るバルブタイミング制御装置の要部拡大断面図である。 本実施形態に係るバルブタイミング制御装置を示す縦断面図である。 本実施形態における主要な構成部材を示す分解斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図2のC−C線断面図である。 図2のD矢視図である。 第2実施形態に係るバルブタイミング制御装置の要部拡大断面図である。 第2実施形態に係るバルブタイミング制御装置を示す縦断面図である。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態では、内燃機関の吸気側の動弁装置に適用したものであるが、排気側の動弁装置に同様に適用することも可能である。
〔第1実施形態〕
このバルブタイミング制御装置は、図2及び図3に示すように、内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動する駆動回転体であるタイミングスプロケット1と、シリンダヘッド上に図外の軸受を介して回転自在に支持され、前記タイミングスプロケット1から伝達された回転力によって回転するカムシャフト2と、タイミングスプロケット1の前方位置に配置された図外のチェーンカバーに固定された非回転体であるカバー部材3と、タイミングスプロケット1とカムシャフト2の間に配置されて、機関運転状態に応じて両者1,2の相対回転位相を変更する位相変更機構4と、を備えている。
前記タイミングスプロケット1は、全体が鉄系金属によって環状一体に形成され、内周面が段差径状のスプロケット本体1aと、該スプロケット本体1aの外周に一体に設けられて、巻回された図外のタイミングチェーンを介してクランクシャフトからの回転力を受けるギア部1bと、前記スプロケット本体1aの前端側に一体に設けられた円環部材19と、から構成されている。
また、このタイミングスプロケット1は、スプロケット本体1aと前記カムシャフト2の前端部に設けられた後述する従動回転体である従動部材9との間に、軸受である1つの大径ボールベアリング43が介装されており、この大径ボールベアリング43によって、タイミングスプロケット1と前記カムシャフト2が相対回転自在に支持されている。
前記大径ボールベアリング43は、一般的な構造であって、図2及び図3に示すように、外輪43aと内輪43b及び該両輪43a、43bの間に介装されたボール43cとから構成されている。この大径ボールベアリング43は、前記外輪43aがスプロケット本体1aの内周側に固定されているのに対して内輪43bが後述する従動部材9の外周側に固定されている。
前記スプロケット本体1aは、内周側に、前記カムシャフト2側に開口した円環溝状の外輪固定部60が切欠形成されている。
この外輪固定部60は、図2にも示すように、段差径状に形成されて、カムシャフト軸方向に延びた円環状の内周面60aと、該内周面60aの前記開口と反対側に一体に有し、径方向に沿って形成された第1固定段差面60bとから構成されている。前記内周面60aには、前記大径ボールベアリング43の外輪43aが軸方向から圧入されると共に、前記第1固定段差面60bには、圧入された前記外輪43aの軸方向の内端面43dが当接して、該外輪43aの軸方向一方側の位置決めをするようになっている。
前記円環部材19は、図2及び図3に示すように、前記スプロケット本体1aの前端部外周側に一体に設けられ、位相変更機構4の電動モータ12方向へ延出した円筒状に形成されていると共に、内周には、波形状の内歯19aが形成されている。この内歯19aは、円周方向に等間隔で連続的に複数形成されている。また、円環部材19の前端側には、電動モータ12の後述するハウジング5と一体の円環状の雌ねじ形成部6が配置されている。
また、スプロケット本体1aの円環部材19と反対側の後端部には、円環状の保持プレート61が配置されている。この保持プレート61は、金属板材によって一体に形成され、外径が前記スプロケット本体1aの外径とほぼ同一に設定されていると共に、内径が前記大径ボールベアリング43の径方向のほぼ中央付近の径に設定されている。
したがって、保持プレート61の内周部61aは、前記外輪43aの軸方向の外端面43eに対して微小隙間をもって覆うように対向配置されている。また、前記内周部61aの内周縁所定位置には、径方向内側、つまり中心軸方向に向かって突出したストッパ凸部61bが一体に設けられている。このストッパ凸部61bは、図5に示すように、ほぼ扇状に形成されて、先端縁61cが後述するストッパ溝2bの円弧状内周面に沿った円弧状に形成されている。さらに、前記保持プレート61の外周部には、前記各ボルト7が挿通する6つのボルト挿通孔61dが周方向の等間隔位置に貫通形成されている。
さらに、前記保持プレート61の内面と該内面に対向する前記大径ボールベアリング43の外輪43aの外端面43eとの間には、図2、図3に示すように、円環状のスペーサ62が介装されている。このスペーサ62は、前記保持プレート61を前記各ボルト7によって共締め固定した際に、保持プレート61の内面から前記外輪43aの外端面43eへ僅かな押し付け力を付与するものであるが、この肉厚は外輪43aの外端面43eと保持プレート61との間に、外輪43aの軸方向移動許容範囲内の微小隙間が形成される程度の厚さに設定されている。
前記スプロケット本体1a(円環部材19)及び保持プレート61のそれぞれの外周部には、ボルト挿通孔1c、61dが周方向のほぼ等間隔位置に6つ貫通形成されている。また、前記雌ねじ形成部6には、各ボルト挿通孔1c、61dと対応した位置に6つの雌ねじ孔6aが形成されており、これらに挿通した6本のボルト7によって前記三者61、1、6(ハウジング5)が共締め固定されている。
なお、前記スプロケット本体1a及び円環部材19が、後述する減速機構8のケーシングとして構成されている。
また、前記スプロケット本体1aと前記円環部材19、保持プレート61及び雌ねじ形成部6は、それぞれの外径がほぼ同一に設定されている。
前記カバー部材3は、アルミニウム合金材によって一体に形成され、前端部に有するカップ状の膨出部3aが前記ハウジング5の前端部を覆うように設けられていると共に、前記膨出部3aの外周部側には円筒壁3bが軸方向に沿って一体に形成されている。この円筒壁3bは、図2、図3にも示すように、内部に保持用孔3cが形成されて、この保持用孔3cの内周面が後述するブラシ保持体28のガイド面として構成されている。
また、前記膨出部3aの内面ほぼ中央位置、つまり後述する円筒状のモータ駆動軸13の先端部と軸方向から対向する内面位置に、図1にも示すように、保持用凸部64が一体に設けられている。この保持用凸部64は、中実状の円柱状に形成されて、膨出部3a内面の基部64aから前記モータ駆動軸13の内部軸方向へ延出していると共に、先端部64bが基部64aよりも段差小径状に形成されている。
そして、カバー部材3は、図2に示すように、外周に形成されたフランジ部3dに6つのボルト挿通孔3eが貫通形成され、この各ボルト挿通孔3eに挿通された図外のボルトによって前記チェーンカバーに固定されている。
前記膨出部3aの外周側の段差部内周面と前記ハウジング5の外周面との間には、図2にも示すように、第2環状部材である大径なオイルシール50が介装されている。
この大径オイルシール50は、横断面ほぼコ字形状に形成されて、合成ゴムの基材の内部に芯金が埋設されていると共に、外周側の円環状基部50aが前記カバー部材3の内周面に設けられた段差円環部3hに圧入固定されている。また、内周側に有する弾性シール部50bがバックアップリング50cのばね力によって、ハウジング5の外周に摺動自在に弾接している。
前記ハウジング5は、鉄系金属材をプレス成形によって有底筒状に形成されたハウジング本体5aと、該ハウジング本体5aの前端開口を封止する封止プレート11と、を備えている。
前記ハウジング本体5aは、後端側に円板状の底部5bを有し、該底部5bのほぼ中央に後述のモータ駆動軸13や偏心軸部39を挿通する大径な軸部挿通孔5cが形成されていると共に、該軸部挿通孔5cの孔縁には、カムシャフト2軸方向へ突出した円筒状の延出部5dが一体に設けられている。また、前記底部5bの前端面外周側には、前記雌ねじ形成部6が一体に設けられている。
前記カムシャフト2は、外周に図外の吸気弁を開作動させる一気筒当たり2つの駆動カムを有していると共に、前端部に前記フランジ部2aが一体に設けられている。
このフランジ部2aは、図2及び図3に示すように、外径が従動部材9の固定端部9aの外径よりも僅かに大きく設定されて、各構成部品の組み付け後に、前端面2eの外周部が前記大径ボールベアリング43の内輪43bの軸方向外端面43gに当接配置されるようになっている。また、前端面2eが従動部材9に軸方向から当接した状態でカムボルト10によって軸方向から結合されている。
また、前記フランジ部2aの外周には、図5に示すように、前記保持プレート61のストッパ凸部61bが係入するストッパ凹溝2bが円周方向に沿って形成されている。このストッパ凹溝2bは、円周方向へ所定長さの円弧状に形成されて、この長さ範囲で回動したストッパ凸部61bの両端縁が周方向の対向縁2c、2dにそれぞれ当接することによって、タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の最大進角側あるいは最大遅角側の相対回転位置を規制するようになっている。
なお、前記ストッパ凸部61bは、前記保持プレート61の大径ボールベアリング43の外輪43aに軸方向外側から対向して固定する部位よりもカムシャフト2側に離間して配置されて、前記従動部材9の固定端部9aとは非接触状態になっている。したがって、ストッパ凸部61bと固定端部9aとの干渉を十分抑制できる。
前記ストッパ凸部61bとストッパ凹溝2bによってストッパ機構が構成されている。
前記カムボルト10は、図2に示すように、頭部10aの軸部10b側の端面に円環状のワッシャ部10cが配置されていると共に、軸部10bの外周に前記カムシャフト2の端部から内部軸方向に形成された雌ねじ部に螺着する雄ねじ部10dが形成されている。
前記従動部材9は、鉄系金属材によって一体に形成され、図1に示すように、前端側に形成された円板状の固定端部9aと、該固定端部9aの内周前端面から軸方向へ突出した円筒部9bと、前記固定端部9aの外周部に一体に形成されて、複数のローラ48を保持する円筒状の保持器41とから構成されている。
前記固定端部9aは、後端面が前記カムシャフト2のフランジ部2aの前端面に当接配置されて、前記カムボルト10の軸力によってフランジ部2aに軸方向から圧接固定されている。
前記円筒部9bは、図2に示すように、中央に前記カムボルト10の軸部10bが挿通される挿通孔9dが貫通形成されていると共に、外周側にニードルベアリング38が設けられている。
前記保持器41は、図2〜図4に示すように、前記固定端部9aの外周部前端から断面ほぼL字形状に折曲されて、前記円筒部9bと同方向へ突出した有底円筒状に形成されている。この保持器41の筒状先端部41aは、前記雌ねじ形成部6と前記延出部5dとの間に形成された円環状の凹部である空間部44を介してハウジング5の底部5b方向へ延出している。また、前記先端部41aの周方向のほぼ等間隔位置に、前記複数のローラ48をそれぞれ転動自在に保持するローラ保持部であるほぼ長方形状の複数のローラ保持孔41bが周方向の等間隔位置に形成されている。このローラ保持孔41b(ローラ48)は、その全体の数が前記円環部材19の内歯19aの全体の歯数よりも1つ少なくなっている。
そして、前記固定端部9aの外周部と保持器41の底部側結合部との間には、前記大径ボールベアリング43の内輪43bを固定する内輪固定部63が切欠形成されている。
この内輪固定部63は、図2にも示すように、前記外輪固定部60と径方向から対向した段差状に切欠形成されて、カムシャフト軸方向に延びた円環状の外周面63aと、該外周面63aの前記開口と反対に一体に有し、径方向に沿って形成された第2固定段差面63bとから構成されている。前記外周面63aには、大径ボールベアリング43の内輪43bが軸方向から圧入されると共に、前記第2固定段差面63bには、圧入された前記内輪43bの内端面43fが当接して軸方向の位置決めされるようになっている。
前記位相変更機構4は、前記カムシャフト2のほぼ同軸上前端側に配置されたアクチュエータである前記電動モータ12と、該電動モータ12の回転速度を減速してカムシャフト2に伝達する前記減速機構8と、から構成されている。
前記電動モータ12は、図2及び図3に示すように、ブラシ付きのDCモータであって、前記タイミングスプロケット1と一体に回転するヨークである前記ハウジング5と、該ハウジング5の内部に回転自在に設けられた回転部材であるモータ駆動軸13と、ハウジング5の内周面に固定されたステータである半円弧状の一対の永久磁石14,15と、前記封止プレート11に固定された固定子16と、を備えている。
前記モータ駆動軸13は、図2にも示すように、段差円筒状に形成されてアーマチュアとして機能し、軸方向のほぼ中央位置に形成された段差部13cを介してカムシャフト2側の大径部13aと、ブラシ保持体28側、つまり先端側の小径部13bとから構成されている。また、前記大径部13aの外周に鉄心ロータ17が固定されていると共に、該大径部13aの内部に偏心軸部39が軸方向から圧入固定されて、前記段差部13cの内面によって偏心軸部39が軸方向へ位置決めされるようになっている。一方、前記小径部13bの外周には、外周のスリップリング20aを有する通電切換用のコミュテータ20が軸方向から圧入固定されて前記段差部13cの外面によって軸方向に位置決めされている。
このように、前記段差部13cの内外面によって前記偏心軸部39とコミュテータ20の両方の軸方向の位置決めができるので、組み付け作業が容易になると共に、位置決め精度が向上する。
また、モータ駆動軸13は、前記小径部13bの先端内周縁には外方へ拡径したテーパ面13dが円環状に形成されている。
さらに、前記小径部13bの内部には、前記カバー部材3に一体に設けられた保持用凸部64の基部64aの一部及び先端部64b全体が挿入配置されていると共に、該先端部64bの外周面とモータ駆動軸13の小径部13bの内周面との間に、環状部材である第1オイルシール65が設けられている。
この第1オイルシール65は、図1及び図2に示すように、ゴム製基材が断面ほぼコ字形状に形成され、前記先端部64bの外周に圧入固定された内周基部65aと、該内周基部65aの前端縁に一体に設けられて、前記小径部13bの内周面に弾接しつつ摺動自在に設けられた弾性シール部65bと、該弾性シール部65bを小径部13b内周面方向に付勢するバックアップリング65cと、弾性シール部65bの前端外周に一体に設けられて、小径部13b内周面に弾接するシールリップ65dとから主として構成されている。また、前記基部65a内には、芯金65eが埋設されている。
前記第1オイルシール65は、各構成部材の組付時に、前記カバー部材3の保持用凸部64の先端部64bに内周基部65aが予め圧入固定されている。そして、前記カバー部材3を機関に固定する際に、前記モータ駆動軸13の小径部13bに先端テーパ面13dをガイドとして弾性シール部65bを小径部13bの内周面に弾性的に摺接させながら全体が内部に収容配置されるようになっている。
前記構成からなる第1オイルシール65は、弾性シール部65bを介してモータ駆動軸13の内部からハウジング5内への潤滑油のリークを阻止すると共に、回転したモータ駆動軸13の小径部13bの内周面に摺接して該モータ駆動軸13に摩擦抵抗による回転負荷を付与するようになっている。
前記鉄心ロータ17は、複数の磁極を持つ磁性材によって形成され、外周に形成されたスロットには電磁コイル18が巻回されている。この電磁コイル18は、カムシャフト2側のコイル部18aが前記ハウジング5の底部5b前端面の凹部5e内に収容された形で軸方向から近接配置されている。
一方、前記コミュテータ20には、前記鉄心ロータ17の極数と同数に分割された各セグメントに前記電磁コイル18が電気的に接続されている。
前記永久磁石14,15は、全体が円筒状に形成されて円周方向に複数の磁極を有していると共に、その軸方向の位置が前記鉄心ロータ17の固定位置よりも前方にオフセット配置されている。
具体的に説明すれば、前記永久磁石14,15は、図2に示すように、その軸方向の中心Pが前記鉄心ロータ17の軸方向の中心P1に対して所定の距離α分だけ前方向、つまり、前記固定子16側にオフセット配置されている。
また、これによって、前記永久磁石14,15の前端部14a、15aが、径方向で前記コミュテータ20や固定子16の後述する切換ブラシ25a、25bなどとオーバーラップするように配置されている。
前記固定子16は、図2及び図6に示すように、前記封止プレート11の内周側に一体的に設けられた円板状の樹脂プレート22と、該樹脂プレート22の内側に設けられた一対の樹脂ホルダー23a、23bと、該各樹脂ホルダー23a、23bの内部に径方向に沿って摺動自在に収容配置されて、コイルスプリング24a、24bのばね力で各先端面が前記コミュテータ20の外周面に径方向から弾接する切換ブラシ(整流子)である切換ブラシ25a、25bと、前記樹脂ホルダー23a、23bの前端面に、各外端面を露出した状態で埋設固定された内外二重の円環状のスリップリング26a、26bと、前記各切換ブラシ25a、25bと各スリップリング26a、26bを電気的に接続するピグテールハーネス27a、27bと、から主として構成されている。
なお、前記スリップリング26a、26bが給電機構の一部を構成し、また、前記切換ブラシ25a、25bやコミュテータ20、ピグテールハーネス27a、27bなどが通電切換機構として構成されている。
前記封止プレート11は、前記ハウジング5の前端部内周に形成された凹状段差部にかしめによって位置決め固定されている。また、中央位置には、モータ駆動軸13の一端部などが挿通される軸挿通孔11aが貫通形成されている。
前記膨出部3aの保持用孔3cには、合成樹脂材によって一体的にモールドされたブラシ保持体28が固定されている。
このブラシ保持体28は、図2、図3及び図7にも示すように、側面視ほぼL字形状に形成され、前記保持用孔3cに挿入されるほぼ円筒状のブラシ保持部28aと、該ブラシ保持部28aの上端部に有するコネクタ部28bと、前記ブラシ保持部28aの両側に一体に突設されて、前記膨出部3aに固定される一対のブラケット部28c、28cと、前記ブラシ保持体28の内部に大部分が埋設された一対の端子片31、31と、から主として構成されている。
前記一対の端子片31,31は、上下方向に沿って平行かつクランク状に形成されて、一方側(下端側)の各端子31a、31aが前記ブラシ保持部28aの底部側に露出状態で配置されている一方、他方側(上端側)の各端子31b、31bが前記コネクタ部28bの雌型嵌合溝28d内に突設されている。また、前記他方側端子31a、31bは、図外の雄端子を介してバッテリー電源に電気的に接続されている。
前記ブラシ保持部28aは、ほぼ水平方向(軸方向)に延設されて、内部の上下位置に形成された円柱状の貫通孔内にスリーブ状の摺動部29a、29bが固定されていると共に、該各摺動部29a、29bの内部に、各先端面が前記各スリップリング26a、26bに軸方向からそれぞれ当接する給電ブラシ30a、30bが軸方向へ摺動自在に保持されている。
この各給電ブラシ30a、30bは、ほぼ長方体状に形成されて、各貫通孔の底部側に臨む前記一方側端子31a、31aとの間に弾装された付勢部材である第2コイルスプリング32a、32bのばね力によってそれぞれ前記各スリップリング26a、26b方向に付勢されている。
また、前記給電ブラシ30a、30bの後端部と前記一方側端子31a、31aとの間には、可撓性を有する一対のピグテールハーネス33a、33bが溶接固定されて、前記両者を電気的に接続している。このピグテールハーネス33a、33bは、その長さが前記給電ブラシ30a、30bが前記各コイルスプリング32a、32bによって最大に進出した際に、前記各摺動部29a、29bから脱落しないように、その最大摺動位置を規制する長さに設定されている。
また、前記ブラシ保持部28aの基部側外周に形成された円環状の嵌着溝内に、環状シール部材34が嵌着保持されており、前記ブラシ保持部28aが前記保持用孔3cに挿通された際に、前記シール部材34が前記円筒壁3bの先端面に弾接してブラシ保持部28a内をシールするようになっている。
前記コネクタ部28bは、上端部に図外の雄型端子が挿入される前述した嵌合溝28dに臨む前記他方側端子31b、31bが前記雄型端子を介して図外のコントロールユニットに電気的に接続されている。
前記ブラケット部28c、28cは、ほぼ三角形状に形成されて、両側部にボルト挿通孔28e、28eが貫通形成されている。この各ボルト挿通孔28e、28eには、前記膨出部3aに形成された一対の雌ねじ孔3f、3fに螺着する各ボルト36、36が挿通されて各ブラケット部28c、28cを介して前記ブラシ保持体28が膨出部3aに固定されるようになっている。
前記モータ駆動軸13と偏心軸部39は、前記カムボルト10の頭部10a側の軸部10bの外周面に設けられた小径ボールベアリング37と、前記従動部材9の円筒部9bの外周面に設けられて小径ボールベアリング37の軸方向側部に配置された前記ニードルベアリング38とによって回転自在に支持されている。この小径ボールベアリング37とニードルベアリング38によって軸受機構が構成されている。
前記ニードルベアリング38は、偏心軸部39の内周面に圧入された円筒状のリテーナ38aと、該リテーナ38aの内部に回転自在に保持された複数の転動体であるニードルローラ38bとから構成されている。このニードルローラ38bは、前記従動部材9の円筒部9bの外周面を転動している。
前記小径ボールベアリング37は、内輪が前記従動部材9の円筒部9bの前端縁とカムボルト10のワッシャ10cとの間に挟持状態に固定されている一方、外輪がモータ駆動軸13の内周に形成された段差部と抜け止めリングであるスナップリング45との間で軸方向から位置決め支持されている。
また、前記モータ駆動軸13(偏心軸部39)の外周面と前記ハウジング5の延出部5dの内周面との間には、減速機構8の内部から電動モータ12内への潤滑油のリークを阻止する第2オイルシール46が設けられている。この第2オイルシール46は、前記第1オイルシール65と基本構造は同じであって、外周基部がハウジング5の延出部5dの内周面に圧入固定され、内周の弾性シール部がモータ駆動軸13の大径部13aの外周面に弾接していることによって、該モータ駆動軸13の回転に対して摩擦抵抗を付与するようになっている。
前記コントロールユニットは、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、アクセル開度センサなど各種のセンサ類から情報信号に基づいて現在の機関運転状態を検出して、機関制御を行うと共に、前記電磁コイル18に通電してモータ駆動軸13の回転制御を行い、減速機構8を介してカムシャフト2のタイミングスプロケット1に対する相対回転位相を制御するようになっている。
前記減速機構8は、図2及び図3に示すように、偏心回転運動を行う前記偏心軸部39と、該偏心軸部39の外周に設けられた中径ボールベアリング47と、該中径ボールベアリング47の外周に設けられた前記ローラ48と、該ローラ48を転動方向に保持しつつ径方向の移動を許容する前記保持器41と、該保持器41と一体の前記従動部材9と、から主として構成されている。
前記偏心軸部39は、段差径の円筒状に形成されて、前端側の小径部39aが前述したモータ駆動軸13の大径部13aの内周面に圧入固定されている共に、後端側の大径部39bの外周面に形成されたカム面の軸心Yがモータ駆動軸13の軸心Xから径方向へ僅かに偏心している。なお、前記中径ボールベアリング47とローラ48などが遊星噛み合い部として構成されている。
前記中径ボールベアリング47は、前記ニードルベアリング38の径方向位置で全体がほぼオーバーラップする状態に配置され、内輪47aと外輪47b及び両輪47a、47bとの間に介装されたボール47cとから構成されている。前記内輪47aは、前記偏心軸部39の外周面に圧入固定されているのに対して、前記外輪47bは、軸方向で固定されることなくフリーな状態になっている。つまり、この外輪47bは、軸方向の電動モータ12側の一端面がどの部位にも接触せず、また軸方向の他端面47dがこれに対向する保持器41の内側面との間に微小な第1隙間Cが形成されてフリーな状態になっている。また、この外輪47bの外周面には、前記各ローラ48の外周面が転動自在に当接していると共に、この外輪47bの外周側には、円環状の第2隙間C1が形成されて、この第2隙間C1によって中径ボールベアリング47全体が前記偏心軸部39の偏心回転に伴って径方向へ移動可能、つまり偏心動可能になっている。
前記各ローラ48は、前記中径ボールベアリング47の偏心動に伴って径方向へ移動しつつ前記円環部材19の内歯19aに嵌入すると共に、保持器41のローラ保持孔41bの両側縁によって周方向にガイドされつつ径方向に揺動運動させるようになっている。
以上の構成からなる減速機構8は、前記電動モータ12のモータ駆動軸13が、前記タイミングスプロケット1の回転方向と同方向に回転することによって、従動部材9(カムシャフト2)の相対回転位相角を遅角側に変換し、回転速度が低下してタイミングスプロケット1の回転速度よりも遅くなると、従動部材9の相対回転位相角を進角側に変換するようになっている。
前記減速機構8の内部には、潤滑油供給手段によって潤滑油が供給されるようになっている。この潤滑油供給手段は、前記シリンダヘッドの軸受の内部に形成されて、図外のメインオイルギャラリーから潤滑油が供給される油供給通路と、図2に示すように、前記カムシャフト2の内部軸方向に形成されて、前記油供給通路にグルーブ溝を介して連通した油供給孔51と、前記従動部材9の内部軸方向に貫通形成されて、一端が該油供給孔51に開口し、他端が前記ニードルベアリング38と中径ボールベアリング47の付近に開口した前記小径なオイル孔52と、同じく従動部材9に貫通形成された前記大径な3つの図外のオイル排出孔と、から構成されている。
この潤滑油供給手段によって、前記空間部44に潤滑油が供給されて滞留し、ここから中径ボールベアリング47や各ローラ48などの可動部へ十分に潤滑油が供給されるようになっている。なお、この空間部44内に滞留した潤滑油は、前記第2オイルシール46によってハウジング5内へのリークが阻止されている。
なお、前記モータ駆動軸13の前端内部には、図2に示すように、カムボルト10側の空間部を閉止する断面ほぼコ字形状の第1キャップ53が圧入固定されている。
以下、本実施形態の作動について説明すると、まず、機関のクランクシャフトが回転駆動するとタイミングチェーン42を介してタイミングスプロケット1が回転して、その回転力が円環部材19と雌ねじ形成部6を介してハウジング5が同期回転する。一方、前記円環部材19の回転力が、各ローラ48から保持器41及び従動部材9を経由してカムシャフト2に伝達される。これによって、カムシャフト2のカムが吸気弁を開閉作動させる。
そして、機関始動後の所定の機関運転時には、前記コントロールユニットから各端子片31,31から各ピグテールハーネス32a、32b、給電ブラシ30a、30b、各スリップリング26a、26bなどを介して電動モータ12の電磁コイル17に通電される。これによって、モータ駆動軸13が回転駆動され、この回転力が減速機構8を介してカムシャフト2に減速された回転力が伝達される。
すなわち、前記モータ駆動軸13の回転に伴い偏心軸部39が偏心回転すると、各ローラ48がモータ駆動軸13の1回転毎に保持器41の各ローラ保持孔41bで径方向へガイドされながら前記円環部材19の一の内歯19aを乗り越えて隣接する他の内歯19aに転動しながら移動し、これを順次繰り返しながら円周方向へ転接する。この各ローラ48の転接によって前記モータ駆動軸13の回転が減速されつつ前記従動部材9に回転力が伝達される。このときの減速比は、前記ローラ48の個数などによって任意に設定することが可能である。
これにより、カムシャフト2がタイミングスプロケット1に対して正逆相対回転して相対回転位相が変換されて、吸気弁の開閉タイミングを進角側あるいは遅角側に変換制御するのである。
そして、本実施形態では、電動モータ12のモータ駆動軸13の先端部(小径部13b)が、第1オイルシール65を介してカバー部材3に弾性的に支持されていることから、装置全体の径方向の振れを抑制することができる。これによって、前記給電ブラシ30a、30bと各スリップリング26a、26bとの常時安定かつ良好な接触状態を得ることが可能になる。
また、前記第1オイルシール65は、径方向の振れ抑制作用の他に、減速機構8を潤滑した潤滑油をモータ駆動軸13の先端部(小径部13b)内から前記第1、第2ブラシ25a、25b、30a、30bなどの電気機器方向へのリークを抑制するシール機能をも有していることから、潤滑油に含まれる金属粉などのコンタミが前記各ブラシとコミュテータ20、スリップリング26a、26bとの間に付着するのを抑制することができると共に、部品点数の増加を抑制することができる。
しかも、前記第1オイルシール65は、固定側のカバー部材3と回転側のモータ駆動軸13との間に跨って設けられているため、装置が回転している間は前記モータ駆動軸13に常に摩擦抵抗を付与し、僅かながらも回転負荷を与えている。
このため、例えば、前記電動モータ12に異常が発生してコントロールユニットからの通電が停止されたとしても、再始動時に、前記摩擦抵抗によってタイミングスプロケット1の回転に対してモータ駆動軸13を遅れて回転させることができる。これにより、減速機構8を介して従動部材9の相対回転位相を、再始動に適した進角側に自動的に戻すことが可能になると共に、進角方向への変換応答性を向上させることができる。
また、第2オイルシール46もモータ駆動軸13に摩擦抵抗を付与していることから、これも合わせて進角側への変換作動性が促進される。
なお、前記円環部材19の内歯19aの歯数を変更することによって、同一減速比を確保しつつ遅角方向に作動させることが可能になり、最遅角位相を機関始動の初期位置に設定することも可能である。
さらに、前記第1オイルシール65は、各構成部品の組付時には、前述したように、予めカバー部材3の保持用凸部64に装着されていることから、該第1オイルシール65を個別的に取り付ける必要がなく、また、カムボルト10を締結した後にカバー部材3を組み付けると同時にモータ駆動軸13内に装着できるので、組み付け作業が容易になる。
また、保持用凸部64の外周に予め固定された第1オイルシール65をモータ駆動軸13の先端部内から挿入する際に、前記テーパ面13dが挿入ガイド機能を発揮するため、第1オイルシール65の弾性シール部65bの挿通性が良好になると共に、損傷の発生を抑制できる。
また、前述のように、永久磁石14,15の軸方向の中心Pが鉄心ロータ17の軸方向の中心P1から前方にオフセット配置されていることから、前記永久磁石14,15と鉄心ロータ17との間に発生する磁力によって、鉄心ロータ17が、前方(図中左方向)に吸引されて、該鉄心ロータ17とモータ駆動軸13及び偏心軸部39が矢印方向へ常時引き付けられる。つまり、永久磁石14,15の磁力や鉄心ロータ17の磁力は、それぞれの軸方向中心P,P1で最も大きくなることから、永久磁石14,15の中心P方向への鉄心ロータ17に対する吸引力が大きくなって矢印方向へ強く引き付けられる。
これに伴って、小径ボールベアリング37やニードルベアリング38の他に、前記中径ボールベアリング47も矢印方向に引き付けられる。
このため、バルブスプリングのばね力などに起因して前記カムシャフト2に発生する交番トルクによる前記各ボールベアリング37,47やニードルベアリング38の軸方向の微振動に伴う異音の発生を抑制することが可能になる。
また、前記永久磁石14,15の軸方向の位置をオフセットさせることにより、前端部14a、15aを、前記切換ブラシ25a、25bやコミュテータ20にオーバーラップさせることができるので、装置の軸方向の長さを可及的に小さくすることが可能になる。
また、前記減速機構8内には、油供給孔51やオイル孔52から潤滑油が強制的に供給されることから、減速機構8の各部の潤滑性が向上すると共に、内歯19aとローラ48との間や、ニードルベアリング38、中径ボールベアリング47に潤滑油が供給されて、各ニードルローラ38bや各ボールとの間の潤滑性も向上して減速機構8による常時滑らかな位相変換が行われることは勿論のこと、この潤滑油が緩衝機能を発揮するため、各部の打音の発生をより効果的に抑制することが可能になる。
特に、機関の駆動中はオイルポンプから圧送された潤滑油が前記潤滑油供給手段を介して空間部44内に常時供給されて浸漬された状態になるため、前記ボールベアリングなどの各転動体や摺動部の油膜切れの発生が抑制できる。これにより、電動モータ12の初期駆動負荷を十分に低減でき、バルブタイミングの制御応答性の向上と消費エネルギーの減少化が図れる。
また、ハウジング5によって減速機構8と電動モータ12との一体化が図れると共に、スプロケット本体1aを介してタイミングスプロケット1との一体化も図れることから、これら各構成部品全体のユニット化が図れる。したがって、装置の軸方向の他に径方向の小型化が図れると共に、製品管理が容易になる。
〔第2実施形態〕
図8及び図9は第2実施形態を示し、基本構造は図9に示すように第1実施形態と同じであるが、異なるところは環状部材である第1オイルシール66を大径に形成して、モータ駆動軸13の先端部外周側とカバー部材3との間に配置したものである。
すなわち、前記カバー部材3の膨出部3aのほぼ中央に、外方へさらに段差状に膨出した円筒状の第2膨出部3iが形成されている。この第2膨出部3iは、内部に前記モータ駆動軸の小径部13bの先端部が嵌合状態に配置されて、この内周面3jが段差円環状に形成されている。
一方、前記第1オイルシール66は、ゴム製基材が断面ほぼコ字形状に形成され、前記第2膨出部3iの内周面3jの内周に圧入固定された外周基部66aと、該外周基部66aの後端側の内周に一体に設けられて、前記小径部13bの外周面に弾接しつつ摺動自在に設けられた弾性シール部66bと、該弾性シール部66bを小径部13b外周面方向に付勢するバックアップリング66cと、弾性シール部66bの後端外周に一体に設けられて、小径部13b外周面に弾接するシールリップ66dとから主として構成されている。また、前記基部66a内には、芯金66eが埋設されている。
なお、前記小径部13bの先端外周縁には、面取り状のテーパ面1313eが形成されている。
そして、この第1オイルシール66は、各構成部材の組付時に、前記カバー部材3の第2膨出部3iの内周面3jに外周基部66aが予め圧入固定されている。そして、前記カバー部材3を機関に固定する際に、前記モータ駆動軸13の小径部13bに先端テーパ面13eをガイドとして弾性シール部66bを小径部13bの外周面に弾性的に摺接させながら全体が外側に配置されるようになっている。
また、前記弾性シール部66bは、回転したモータ駆動軸13の小径部13bの外周面に摺接して該モータ駆動軸13に摩擦抵抗による回転負荷を付与するようになっている。
したがって、この実施形態も第1実施形態と同じく、モータ駆動軸13の先端部(小径部13b)が、第1オイルシール66を介してカバー部材3に弾性的に支持されていることから、装置全体の径方向の振れを抑制することができる。これによって、前記給電ブラシ30a、30bと各スリップリング26a、26bとの常時安定かつ良好な接触状態を得ることが可能になる。
特に、前記第1オイルシール66は、その外径が第1実施形態のものよりも大径に形成されて、前記小径部13bの外周を支持するようになっていることから、支持剛性が高くなって前記装置の振れをさらに効果的に抑制することができる。
また、前記第1オイルシール66も、モータ駆動軸13の小径部13b内から第2膨出部3iの内部3kに流入した潤滑油を前記第1、第2ブラシ25a、25b、30a、30bなどの電気機器方向へのリークを抑制するシール機能を有していることから、潤滑油に含まれる金属粉などのコンタミが前記各ブラシとコミュテータ20、スリップリング26a、26bとの間に付着するのを抑制することができる。
しかも、第1オイルシール66は、固定側のカバー部材3と回転側のモータ駆動軸13との間に跨って設けられているため、装置が回転している間は前記モータ駆動軸13に常に摩擦抵抗を付与して僅かながらも回転負荷を与えている。このため、前述のように、再始動時には、前記摩擦抵抗によってタイミングスプロケット1の回転に対してモータ駆動軸13を遅れて回転させることができので、減速機構8を介して従動部材9の相対回転位相を、再始動に適した進角側に自動的に戻すことが可能になると共に、進角方向への変換応答性を向上させることができる。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、前記各実施形態では環状部材としてオイルシール65,66を用いたが、これに代えて前記モータ駆動軸13を径方向から弾性的に支持するものであればよく、例えば円弧状の複数のゴム材を周方向へ間欠的に配置して環状に形成することも可能である。
また、各実施形態では、オイルシール65,66をカバー部材3側に固定するようになっているが、モータ駆動軸13側に固定することも可能である。
さらに、前記モータ駆動軸13に摩擦抵抗、つまり回転負荷を付与手段としては、前記オイルシール以外に、例えば合成樹脂材の環状部材を半割状に分割形成し、円弧状の前記各分割部を、前記モータ駆動軸を挟んで対向配置させると共に、ばね部材によって前記各分割部の内周面が前記モータ駆動軸の外周面方向へ付勢して、このばね力によってモータ駆動軸13に回転負荷を付与することも可能である。
また、他の手段としては、前記環状部材を半割状に分割形成し、円弧状の前記各分割部を磁石によって形成すると共に、前記モータ駆動軸を挟んで対向配置させると共に、該各分割部の対向内周面を前記モータ駆動軸の外周面に一定のエアギャップをもって対向配置し、磁力によってモータ駆動軸13に回転負荷を付与することも可能である。
前記実施形態から把握される前記請求項以外の発明の技術的思想について以下に説明する。
〔請求項a〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記減速機構を潤滑する潤滑油を供給すると共に、前記環状部材は、前記潤滑油が前記電動モータへ回り込むのを阻止するシール機能を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項b〕請求項aに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記カバー部材は、前記ハウジングの前端部及び外周面の少なくとも一部を覆い、
前記ハウジングの外周面と前記カバー部材の内周面のいずれか一方側に設けられ、全周で他方側に弾性的に摺接する第2環状部材を設けたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項c〕請求項bに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記駆動回転体は、クランクシャフトからチェーンによって回転が伝達されるスプロケットを有し、
前記第2環状部材は、前記スプロケットに供給された潤滑油が前記ハウジングの前端部側への漏れを抑制するシールとして機能することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項d〕請求項cに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記環状部材と第2環状部材によって隔成された空間に、前記給電機構が配置されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
この発明によれば、潤滑油に含まれる金属粉などのコンタミが給電機構に付着するのを抑制することができる。
〔請求項e〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記従動回転体は、回転中心軸に軸方向から挿通されたカムボルトによってカムシャフトに固定されたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項f〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記モータ駆動軸は、内部中空の円筒状に形成されていると共に、
前記カバー部材の前記モータ駆動軸の先端部と対向する部位に、少なくとも先端部が前記モータ駆動軸の先端部内に挿入された凸部が設けられ、
該凸部の外周と前記モータ駆動軸の内周との間に、前記環状部材が設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項g〕請求項fに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記凸部は、前記カバー部材に一体に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項h〕請求項fに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記環状部材は、内周部が前記凸部の外周に固定されている一方、外周部が前記モータ駆動軸の内周面に摺接自在に配置されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
この発明によれば、環状部材を、カバー部材の凸部に予め固定しておくことによって、例えば前記従動回転体をカムボルトによってカムシャフトに固定する際に、前記カムボルトを前記モータ駆動軸の内部を挿通させて固定した後に、カバー部材を機関に取り付けると同時に、凸部を利用して環状部材をモータ駆動軸の内部に装着することができる。したがって、これら一連の組み立て作業が容易になる。
〔請求項i〕請求項hに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記モータ駆動軸の先端部の先端内周縁に、外方に拡径するテーパ面が形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
この発明によれば、前記凸部の外周に予め固定された環状部材をモータ駆動軸の先端部内から挿入する際に、前記テーパ面が挿入案内機能を発揮するため、環状部材の外周部の挿通性が良好になると共に、損傷の発生を抑制できる。
〔請求項j〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記カバー部材の前記モータ駆動軸の先端部に対向した位置に、凹部が形成され、該凹部内に前記モータ駆動軸の先端部が嵌入配置され、前記環状部材を前記凹部の内周とモータ駆動軸の先端部の外周との間に設けたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項k〕請求項jに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記環状部材は、外周部が前記凹部の内周に固定され、内周部が前記モータ駆動軸の先端部内周に摺接自在に配置されたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項l〕請求項kに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記モータ駆動軸の先端部の先端外周縁に、先端に向かって縮径するテーパ面が形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項m〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記減速機構は、前記駆動回転体の回転に対して前記モータ駆動軸の回転が遅れることによって、前記駆動回転体に対する前記従動回転体の相対回転位相が進角するように構成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項n〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記駆動回転体の回転に対して前記モータ駆動軸の回転が遅れることによって、機関の始動に適した機関弁の開閉タイミングに近付ける方向へ開閉タイミングを変更することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項o〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記環状部材は、自身の弾性力によって、前記電動モータへ通電していない状態で前記駆動回転体に対して前記モータ駆動軸が遅れるように負荷を付与することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項p〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記電動モータは、
前記モータ駆動軸に設けられ、周方向に複数のスロットが設けられた磁性体のロータと、
該ロータのスロット内に巻回されたコイルと、
前記ハウジングの前記コイルと対向する内周部に設けられ、周方向に複数の磁極を有する永久磁石と、
前記モータ駆動軸に設けられ、前記コイルに電気的に接続されるコミュテータと、
前記ハウジング内に設けられ、前記コミュテータと電気的に接触する切換用ブラシと、
によって構成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項q〕
クランクシャフトから回転力が伝達される駆動回転体と、
該駆動回転体から回転力が伝達されると共に、カムシャフトに固定された従動回転体と、
前記駆動回転体に対して相対回転可能に設けられたモータ駆動軸と、
該モータ駆動軸を前記駆動回転体に対して相対回転させることによって、前記モータ駆動軸の回転を減速して前記従動回転体に伝達する減速機構と、
通電されることによって、前記モータ駆動軸を前記駆動回転体に対して相対回転させる電動モータと、
前記駆動回転体に一体に設けられ、内部に前記電動モータが収容されたハウジングと、
機関に固定されて、前記ハウジングの少なくとも先端面を覆うように設けられたカバー部材と、
前記ハウジング先端と前記カバー部材のいずれか一方に設けられたスリップリングと、いずれか他方に設けられて前記スリップリングに当接する給電ブラシとを有し、前記電動モータに給電する給電機構と、
前記モータ駆動軸の外周側に配置された環状部材と、を備え、
前記環状部材を半割状に分割形成し、円弧状の前記各分割部を、前記モータ駆動軸を挟んで対向配置させると共に、ばね部材によって前記各分割部の内周面が前記モータ駆動軸の外周面方向へ付勢するように構成したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項r〕
クランクシャフトから回転力が伝達される駆動回転体と、
該駆動回転体から回転力が伝達されると共に、カムシャフトに固定された従動回転体と、
前記駆動回転体に対して相対回転可能に設けられたモータ駆動軸と、
該モータ駆動軸を前記駆動回転体に対して相対回転させることによって、前記モータ駆動軸の回転を減速して前記従動回転体に伝達する減速機構と、
通電されることによって、前記モータ駆動軸を前記駆動回転体に対して相対回転させる電動モータと、
前記駆動回転体に一体に設けられ、内部に前記電動モータが収容されたハウジングと、
機関に固定されて、前記ハウジングの少なくとも先端面を覆うように設けられたカバー部材と、
前記ハウジング先端と前記カバー部材のいずれか一方に設けられたスリップリングと、いずれか他方に設けられて前記スリップリングに当接する給電ブラシとを有し、前記電動モータに給電する給電機構と、
前記モータ駆動軸の外周側に配置された環状部材と、を備え、
前記環状部材を半割状に分割形成し、円弧状の前記各分割部を磁石によって形成すると共に、前記モータ駆動軸を挟んで対向配置させると共に、該各分割部の対向内周面を前記モータ駆動軸の外周面に一定のエアギャップをもって対向配置したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
請求項q及びrの各発明によれば、電動モータへ通電されない場合に、前記分割された環状部材の両分割部によって前記モータ駆動軸に回転負荷を付与することから、駆動回転体が回転すると、該駆動回転体に対してモータ駆動軸が遅れて、駆動回転体に対して従動回転体の相対回転角が進角側になる。
1…タイミングスプロケット
1a…スプロケット本体
1b…ギア部
2…カムシャフト
2a…フランジ部
2b…ストッパ凹溝
2e…前端面
3…カバー部材
3a…膨出部
3b…円筒壁
3c…保持用孔
4…位相変更機構
5…ハウジング
7…ボルト
8…減速機構
9…従動部材
10…カムボルト
12…電動モータ
13…モータ駆動軸
13a…大径部
13b…小径部
19…円環部材
19a…内歯
25a、25b…切換ブラシ
26a、26b…スリップリング
30a、30b…給電ブラシ
39…偏心軸部
64…保持用凸部(凸部)
64b…先端部
65…第1オイルシール(環状部材)
66…第1オイルシール(環状部材)

Claims (3)

  1. クランクシャフトから回転力が伝達される駆動回転体と、
    該駆動回転体から回転力が伝達されると共に、カムシャフトに固定された従動回転体と、
    通電されることによって、モータ駆動軸を前記駆動回転体に対して相対回転させる電動モータと、
    前記モータ駆動軸を前記駆動回転体に対して相対回転させることによって、前記モータ駆動軸の回転を減速して前記従動回転体に伝達する減速機構と、
    前記駆動回転体に一体に設けられ、内部に前記電動モータが収容されたハウジングと、
    機関に固定されて、前記ハウジングの少なくとも前端部を覆うように設けられたカバー部材と、
    前記ハウジング先端と前記カバー部材のいずれか一方に設けられたスリップリングと、いずれか他方に設けられて前記スリップリングに当接する給電ブラシとを有し、前記電動モータに給電する給電機構と、
    前記カバー部材とモータ駆動軸のいずれか一方側に固定され、他方に対して摺動する環状部材と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. クランクシャフトから回転力が伝達される駆動回転体と、
    該駆動回転体から回転力が伝達されると共に、カムシャフトに固定された従動回転体と、
    通電されることによって、前記駆動回転体に対する前記従動回転体の相対回転位相を変換する電動モータと、
    前記駆動回転体に一体に設けられ、内部に前記電動モータが収容されたハウジングと、
    該ハウジングの前端部と該前端部の前端部に対向する非回転体のいずれか一方側に設けられたスリップリングと、他方側に設けられて前記スリップリングに当接する給電ブラシとを有し、前記電動モータに給電する給電機構と、
    前記非回転体と該非回転体に対して回転する回転部材のいずれか一方側に設けられ、他方側に対して弾性的に当接して摺動する環状部材と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. クランクシャフトから回転力が伝達される駆動回転体と、
    該駆動回転体から回転力が伝達されると共に、カムシャフトに固定された従動回転体と、
    通電されることによって、前記駆動回転体に対する前記従動回転体の相対回転位相を変換する電動モータと、
    前記駆動回転体に一体に設けられ、内部に前記電動モータが収容されたハウジングと、
    該ハウジングの前端部と該前端部の前端部に対向する非回転体のいずれか一方側に設けられたスリップリングと、他方側に設けられて前記スリップリングに当接する給電ブラシとを有し、前記電動モータに給電する給電機構と、
    前記非回転体と、通電されることによって前記ハウジングに対して相対回転する前記電動モータのモータ駆動軸のいずれか一方側に設けられ、他方側に対して弾性的に押し付けながら摺動する環状部材と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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