JP5976529B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置及び該バルブタイミング制御装置に用いられるカバー部材 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置及び該バルブタイミング制御装置に用いられるカバー部材 Download PDF

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Description

本発明は、吸気弁や排気弁の開閉タイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置及び該バルブタイミング制御装置に用いられるカバー部材に関する。
近時、電動モータの回転力を、減速機構を介して出力軸であるカムシャフトに伝達することにより、クランクシャフトから回転力が伝達されるスプロケットに対するカムシャフトの相対回転位相を変換して吸気弁や排気弁の開閉タイミングを制御するバルブタイミング制御装置が提供されている。
例えば、以下の特許文献1に記載されたバルブタイミング制御装置は、前記電動モータの前端側に隙間をもって配置されたカバー部材に給電用ブラシを設ける一方、電動モータの前端側に設けられたスリップリングが設けられており、前記給電用ブラシをコイルスプリングのばね力によってスリップリングに電気的に接触させることによって、前記電動モータに給電するようになっている。
また、前記ブラシには、一端部がコネクタ端子に接続された可撓性を有するピグテールハーネスの他端部が接続されて、バッテリー電源から電気コネクタと前記ピグテールハーネスを介して通電されるようになっている。
特開2011−285443号公報
しかしながら、前記公報記載のバルブタイミング制御装置にあっては、構成部品の組み付け時に、各ブラシがスリップリングに弾接して後退移動した状態では、前記ピグテールハーネスが前記コイルスプリングの内側で撓み変形するようになっていることから、機関駆動中における前記カムシャフトなどからの振動が前記ブラシに伝達されて、この振動に起因して前記ピグテールハーネスがコイルスプリングに接触したり、また繰り返し応力が発生して長期的疲労により断線してしまうおそれがある。
本発明は、給電用ブラシが振動してもピグテールハーネスの断線を抑制し得る内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の発明は、とりわけ、前記位相変更機構の前端部と該前端部に対向する前記カバー部材の対向面のいずれか一方側に設けられ、前記電動モータへの給電用のスリップリングと、
前記位相変更機構の前端部とカバー部材の対向面のいずれか他方側に設けられた一対の案内部の内部に軸方向へ摺動自在に設けられ、前記スリップリングに電気的に接触して前記電動モータに給電する一対のブラシと、
各一端部が前記各ブラシにそれぞれ接続され、各他端部がコネクタ端子にそれぞれ接続された可撓性を有するピグテールハーネスと、
を備え、
前記一対の案内部の後端側に形成された空間が、絶縁材の仕切壁によって前記各ブラシに対応した一対の空間部に仕切られ、
前記各ピグテールハーネスの各他端部は、前記それぞれの空間部において前記ブラシの軸中心から径方向に折曲されて、前記各空間部内で撓み変形した状態で各先端部がコネクタ端子に接続されていることを特徴としている。
この発明によれば、給電用ブラシが振動してもピグテールハーネスの断線を抑制することができる。
本発明に係るバルブタイミング制御装置の第1実施形態を示す縦断面図である。 本実施形態に供されるコネクタの正面図である。 図2のD−D線断面図である。 本実施形態における主要な構成部材を示す分解斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 図1のC−C線断面図である。 バルブタイミング制御装置の第2実施形態に供される端子構造を示す拡大図である。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
このバルブタイミング制御装置は、図1及び図4に示すように、内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動する駆動回転体であるタイミングスプロケット1と、シリンダヘッド40上に軸受42を介して回転自在に支持され、前記タイミングスプロケット1から伝達された回転力によって回転するカムシャフト2と、タイミングスプロケット1の前方位置に配置されたチェーンカバー49に固定されたカバー部材3と、タイミングスプロケット1とカムシャフト2の間に配置されて、機関運転状態に応じて両者1,2の相対回転位相を変更する位相変更機構4と、を備えている。
前記タイミングスプロケット1は、全体が鉄系金属によって環状一体に形成され、内周面が段差径状のスプロケット本体1aと、該スプロケット本体1aの外周に一体に設けられて、巻回された図外のタイミングチェーンを介してクランクシャフトからの回転力を受けるギア部1bと、前記スプロケット本体1aの前端側に一体に設けられた内歯構成部19と、から構成されている。
また、このタイミングスプロケット1は、スプロケット本体1aと前記カムシャフト2の前端部に設けられた後述する従動部材9との間に、軸受である1つの大径ボールベアリング43が介装されており、この大径ボールベアリング43によって、タイミングスプロケット1と前記カムシャフト2が相対回転自在に支持されている。
前記大径ボールベアリング43は、外輪43aと、内輪43b及び該両輪43a、43bの間に介装されたボール43cと、から構成されている。この大径ボールベアリング43は、前記外輪43aがスプロケット本体1aの内周側に固定されているのに対して内輪43bが後述する従動部材9の外周側に固定されている。
前記スプロケット本体1aは、内周側に、前記カムシャフト2側に開口した円環溝状の外輪固定部60が切欠形成されている。
この外輪固定部60は、段差径状に形成されて、前記大径ボールベアリング43の外輪43aが軸方向から圧入されると共に、該外輪43aの軸方向一方側の位置決めをするようになっている。
前記内歯構成部19は、前記スプロケット本体1aの前端部外周側に一体に設けられ、位相変更機構4の電動モータ12方向へ延出した円筒状に形成されていると共に、内周には波形状の複数の内歯19aが形成されている。
また、前記内歯構成部19の前端側には、後述するハウジング5と一体の円環状の雌ねじ形成部6が対向配置されている。
さらに、スプロケット本体1aの内歯構成部19と反対側の後端部には、円環状の保持プレート61が配置されている。この保持プレート61は、金属板材によって一体に形成され、図1に示すように、外径が前記スプロケット本体1aの外径とほぼ同一に設定されていると共に、内径が前記大径ボールベアリング43の径方向のほぼ中央付近の径に設定されている。
したがって、保持プレート61の内周部61aは、前記外輪43aの軸方向の外端面43eに対して一定の隙間をもって覆うように対向配置されている。また、前記内周部61aの内周縁所定位置には、径方向内側、つまり中心軸方向に向かって突出したストッパ凸部61bが一体に設けられている。
このストッパ凸部61bは、図1及び図6に示すように、ほぼ扇状に形成されて、先端縁61cが後述するストッパ溝2bの円弧状内周面に沿った円弧状に形成されている。さらに、前記保持プレート61の外周部には、前記各ボルト7が挿通する6つのボルト挿通孔61dが周方向の等間隔位置に貫通形成されている。
さらに、前記保持プレート61の内面と該内面に対向する前記大径ボールベアリング43の外輪43aの外端面43eとの間には、円環状のスペーサ62が介装されている。このスペーサ62は、前記保持プレート61を前記各ボルト7によって共締め固定した際に、保持プレート61の内面から前記外輪43aの外端面43eへ僅かな押し付け力を付与するものであるが、この肉厚は外輪43aの外端面43eと保持プレート61との間に、外輪43aの軸方向移動許容範囲内の微小隙間が形成される程度の厚さに設定されている。
前記スプロケット本体1a(内歯構成部19)及び保持プレート61のそれぞれの外周部には、それぞれボルト挿通孔1c、61dが周方向のほぼ等間隔位置に6つ貫通形成されている。また、前記雌ねじ形成部6には、各ボルト挿通孔1c、61dと対応した位置に6つの雌ねじ孔6aが形成されており、これらに挿通した6本のボルト7によって前記タイミングスプロケット1と保持プレート61及びハウジング5が軸方向から共締め固定されている。
なお、前記スプロケット本体1aと内歯構成部19が、後述する減速機構8のケーシングとして構成されている。
また、前記スプロケット本体1aと前記内歯構成部19、保持プレート61及び雌ねじ形成部6は、それぞれの外径がほぼ同一に設定されている。
前記チェーンカバー49は、図1に示すように、機関本体であるシリンダヘッド40とシリンダブロックの前端側に前記タイミングスプロケット1に巻回された図外のチェーンを覆うよう上下方向に沿って配置固定され、前記位相変更機構4に対応した位置に開口部49aが形成されている。また、この開口部49aを構成する環状壁49bの円周方向の4箇所にボス部49cが一体に形成されていると共に、環状壁49bから各ボス部49cの内部に亘って雌ねじ孔49dがそれぞれ形成されている。
前記カバー部材3は、図1及び図4に示すように、アルミニウム合金材によってカップ状に一体に形成されて、膨出状のカバー本体3aと、該カバー本体3aの開口側の外周縁に一体に形成された円環状の取付フランジ3bとから構成されている。前記カバー本体3aは、前記ハウジング5の前端部を覆うように配置されていると共に、外周部側には円筒壁3cが軸方向に沿って一体に形成されている。この円筒壁3cは、内部に保持用孔3dが形成されて、この保持用孔3dの内周面が後述する保持体28のガイド面として構成されている。
前記取付フランジ3bは、円周方向のほぼ等間隔位置に4つのボス部3eが周方向のほぼ等間隔位置(約90°位置)に設けられている。この各ボス部3eには、前記チェーンカバー49に形成された各雌ねじ孔49dに螺着するボルト54が挿通するボルト挿通孔3gがそれぞれ貫通形成されており、前記各ボルト54によってカバー部材3がチェーンカバー49に固定されている。
また、前記カバー本体3aの外周側の段差部内周面と前記ハウジング5の外周面との間には、図4にも示すように、シール部材である大径なオイルシール50が介装されている。この大径オイルシール50は、横断面ほぼコ字形状に形成されて、合成ゴムの基材の内部に芯金が埋設されていると共に、外周側の円環状基部が前記カバー部材3の内周面に設けられた段差円環部3hに嵌着固定されている。
前記ハウジング5は、図1に示すように、鉄系金属材をプレス成形によって有底筒状に形成された筒状部であるハウジング本体5aと、該ハウジング本体5aの前端開口を封止する合成樹脂の非磁性材からなる封止プレート11と、を備えている。
前記ハウジング本体5aは、後端側に円板状の底部5bを有し、該底部5bのほぼ中央に後述の偏心軸部39を挿通する大径な軸部挿通孔5cが形成されていると共に、該軸部挿通孔5cの孔縁には、カムシャフト2軸方向へ突出した円筒状の延出部5dが一体に設けられている。また、前記底部5bの前端面外周側には、前記雌ねじ形成部6が一体に設けられている。
前記カムシャフト2は、外周に図外の吸気弁を開作動させる一気筒当たり2つの駆動カムを有していると共に、前端部に前記フランジ部2aが一体に設けられている。
このフランジ部2aは、図1に示すように、外径が後述する従動部材9の固定端部9aの外径よりも僅かに大きく設定されて、各構成部品の組み付け後に、前端面の外周部が前記大径ボールベアリング43の内輪43bの軸方向外端面に当接配置されるようになっている。また、前端面が従動部材9に軸方向から当接した状態でカムボルト10によって軸方向から結合されている。
また、前記フランジ部2aの外周には、図6に示すように、前記保持プレート61のストッパ凸部61bが係入するストッパ凹溝2bが円周方向に沿って形成されている。このストッパ凹溝2bは、円周方向へ所定長さの円弧状に形成されて、この長さ範囲で回動したストッパ凸部61bの両端縁が周方向の対向縁2c、2dにそれぞれ当接することによって、タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の最大進角側あるいは最大遅角側の相対回転位置を規制するようになっている。
なお、前記ストッパ凸部61bは、前記保持プレート61の大径ボールベアリング43の外輪43aに軸方向外側から対向して固定する部位よりもカムシャフト2側に離間して配置されて、前記従動部材9の固定端部9aとは軸方向で非接触状態になっている。したがって、ストッパ凸部61bと固定端部9aとの干渉を十分抑制できる。
前記ストッパ凸部61bとストッパ凹溝2bによってストッパ機構が構成されている。
前記カムボルト10は、図1に示すように、頭部10aの軸部10b側の端面に円環状のワッシャ部10cが配置されていると共に、軸部10bの外周に前記カムシャフト2の端部から内部軸方向に形成された雌ねじ部に螺着する雄ねじ部10dが形成されている。
前記従動部材9は、鉄系金属によって一体に形成され、図1に示すように、前端側に形成された円板状の固定端部9aと、該固定端部9aの内周前端面から軸方向へ突出した円筒部9bと、前記固定端部9aの外周部に一体に形成されて、複数のローラ48を保持する円筒状の保持器41とから構成されている。
前記固定端部9aは、後端面が前記カムシャフト2のフランジ部2aの前端面に当接配置されて、前記カムボルト10の軸力によってフランジ部2aに軸方向から圧接固定されている。
前記円筒部9bは、図1に示すように、中央に前記カムボルト10の軸部10bが挿通される挿通孔9dが貫通形成されていると共に、外周側には軸受部材であるニードルベアリング38が設けられている。
前記保持器41は、図1、図4、図5に示すように、前記固定端部9aの外周部前端から断面ほぼL字形状に折曲されて、前記円筒部9bと同方向へ突出した有底円筒状に形成されている。この保持器41の筒状先端部41aは、前記雌ねじ形成部6と前記延出部5dとの間に形成された円環状の凹部である空間部44を介してハウジング5の底部5b方向へ延出している。また、前記筒状先端部41aの周方向のほぼ等間隔位置に、前記複数のローラ48をそれぞれ転動自在に保持するほぼ長方形状の複数のローラ保持孔41bが周方向の等間隔位置に形成されている。このローラ保持孔41b(ローラ48)は、その全体の数が前記内歯構成部19の内歯19aの全体の歯数よりも1つ少なくなっている。
また、前記固定端部9aの外周部と保持器41の底部側結合部との間には、前記大径ボールベアリング43の内輪43bを固定する内輪固定部63が切欠形成されている。
この内輪固定部63は、前記外輪固定部60と径方向から対向した段差状に切欠形成されて、カムシャフト軸方向に延びた円環状の外周面63aと、該外周面63aの前記開口と反対に一体に有し、径方向に沿って形成された第2固定段差面63bとから構成されている。前記外周面63aには、大径ボールベアリング43の内輪43bが軸方向から圧入されると共に、前記第2固定段差面63bには、圧入された前記内輪43bの内端面43fが当接して軸方向の位置決めがされるようになっている。
前記位相変更機構4は、前記カムシャフト2のほぼ同軸上前端側に配置された前記電動モータ12と、該電動モータ12の回転速度を減速してカムシャフト2に伝達する前記減速機構8と、から主として構成されている。
前記電動モータ12は、図1及び図4に示すように、ブラシ付きのDCモータであって、前記タイミングスプロケット1と一体に回転するヨークである前記ハウジング5と、該ハウジング5の内部に回転自在に設けられたモータ出力軸13と、ハウジング5の内周面に固定されたステータである半円弧状の一対の永久磁石14,15と、前記封止プレート11に固定された固定子16と、を備えている。
前記モータ出力軸13は、段差円筒状に形成されてアーマチュアとして機能し、軸方向のほぼ中央位置に形成された段差部13cを介してカムシャフト2側の大径部13aと、保持体28側の小径部13bとから構成されている。前記大径部13aは、外周に鉄心ロータ17が固定されていると共に、内部に偏心軸部39が軸方向から圧入固定されて、前記段差部13cの内面によって偏心軸部39の軸方向の位置決めがされるようになっている。
一方、前記小径部13bは、外周に円環部材20が圧入固定されていると共に、該円環部材20の外周面にコミュテータ21が軸方向から圧入固定されて前記段差部13cの外面によって軸方向の位置決めがなされている。前記円環部材20は、その外径が前記大径部13aの外径とほぼ同一に設定されていると共に、軸方向の長さが小径部13bよりも僅かに短く設定されている。
前記段差部13cの内外面によって前記偏心軸部39とコミュテータ21の両方の軸方向の位置決めができるので、組み付け作業が容易になると共に、位置決め精度が向上する。
また、前記小径部13bの前端縁と該前端縁に対向するカバー部材3のカバー本体3aの内面3fとの間に所定幅の隙間S1が形成されている。
さらに、前記小径部13bの内周面には、モータ出力軸13や偏心軸部39内に供給されて前記各ベアリング37,38を潤滑するための潤滑油の外部への漏洩を抑制する栓体55が圧入固定されている。
この栓体55は、図1に示すように、縦断面ほぼコ字形状に形成され、金属製の芯材56と、該芯材56の外面全体に被覆した弾性体57とから構成されている。
前記弾性体57は、合成ゴム材などの柔軟な材料からなり、芯材56の外周部の内外周面全体に加硫接着によって一体的に固着されていると共に、外周部の外径が前記モータ出力軸13の小径部13bの内径よりも僅かに大きく形成されて、小径部13bの内周面に対する圧入代を確保しつつ小径部13bの内周面に液密的に弾接してモータ出力軸13の内外間をシールするようになっている。
前記鉄心ロータ17は、複数の磁極を持つ磁性材によって形成され、外周側が電磁コイル18のコイル線を巻回させるスロットを有するボビンとして構成されている。
一方、前記コミュテータ21は、導電材によって円環状に形成されて、前記鉄心ロータ17の極数と同数に分割された各セグメントに前記電磁コイル18の引き出されたコイル線の端末が電気的に接続されている。つまり、内周側に形成された折り返し部に、コイル線の端末先端を挟み込んで電気的に接続されるようになっている。
前記永久磁石14,15は、全体が円筒状に形成されて円周方向に複数の磁極を有していると共に、その軸方向の位置が前記鉄心ロータ17の固定位置よりも前方にオフセット配置されている。すなわち、前記永久磁石14,15は、図1に示すように、その軸方向の中心が前記鉄心ロータ17の軸方向の中心に対して所定の距離分だけ前方向、つまり、前記固定子16側にオフセット配置されている。
また、これによって、前記永久磁石14,15の前端部が、径方向で前記コミュテータ21や固定子16の後述する第1ブラシ25a、25bなどとオーバーラップするように配置されている。
前記固定子16は、図7に示すように、前記封止プレート11の内周側に一体的に設けられた円板状の樹脂プレート22と、該樹脂プレート22の内側に設けられた一対の樹脂ホルダー23a、23bと、該各樹脂ホルダー23a、23bの内部に径方向に沿って摺動自在に収容配置されて、コイルスプリング24a、24bのばね力で各先端面が前記コミュテータ21の外周面に径方向から弾接する切換ブラシ(整流子)である一対の第1ブラシ25a、25bと、前記樹脂ホルダー23a、23bの前端面に、各外端面を露出した状態で埋設固定された内外二重の円環状の給電用スリップリング26a、26bと、前記各第1ブラシ25a、25bと各給電用スリップリング26a、26bを電気的に接続するハーネス27a、27bと、から主として構成されている。なお、前記給電用スリップリング26a、26bが給電機構の一部を構成し、また、前記第1ブラシ25a、25bやコミュテータ21、ハーネス27a、27bなどが通電切換手段として構成されている。
前記封止プレート11は、前記ハウジング5の前端部内周に形成された凹状段差部にかしめによって位置決め固定されている。また、中央位置には、モータ出力軸13の一端部などが挿通される軸挿通孔11aが貫通形成されている。
前記カバー本体3aには、合成樹脂材によって一体的にモールドされた保持体28が固定されている。この保持体28は、図1、図2及び図4に示すように、側面視ほぼL字形状に形成され、前記保持用孔3cに挿入されるほぼ円筒状のブラシ保持部28aと、該ブラシ保持部28aの上端部に有するコネクタ部28bと、前記ブラシ保持部28aの両側に一体に突設されて、前記カバー本体3aにボルト固定される一対のブラケット部28c、28cと、前記保持体28の内部に大部分が埋設された一対の給電用端子片31、31と、から主として構成されている。
前記一対の給電用端子片31,31は、上下方向に沿って平行かつクランク状に形成されて、一方側(下端側)の各端子31a、31aが前記ブラシ保持部28aの底壁外面に露出状態で配置されている一方、他方側(上端側)の各端子31b、31bが前記コネクタ部28bの雌型嵌合溝28d内に突設されている。また、前記他方側端子31b、31bは、図外の雄端子を介してバッテリー電源に電気的に接続されている。
前記一方側の各端子31a、31aは、図2に示すように、各端子片31,31とは独立したほぼ細長い矩形状に形成されて、前記各端子片31、31とは図外のハーネスによって接続されていると共に、長手方向の各一端部に後述の一対のピグテールハーネス33、33が挿通する挿通孔31c、31cが貫通形成されている。
前記ブラシ保持部28aは、ほぼ水平方向(軸方向)に延設されて、内部の上下位置(ハウジング5の軸心に対して内外周側)に平行に形成された一対の有底円柱状の固定用孔28h、28h内に一対の円筒案内部29a、29bがそれぞれ固定されていると共に、該各円筒案内部29a、29bの内部に、各先端面が前記各給電用スリップリング26a、26bに軸方向からそれぞれ当接する一対の給電用ブラシ30a、30bが軸方向へ摺動自在に保持されている。
前記一対の固定用孔28h、28hの底壁には、前記端子31a、31aの各挿通孔31c、31cと対応した同軸上に同じく各ピグテールハーネス33、33が挿通される透孔28g、28gがそれぞれ貫通形成されていると共に、前記底壁の外側には各透孔28g、28gと前記挿通孔31c、31cが臨む空間Sが形成されている。
この空間部Sは、図2にも示すように、円盤状に形成されて、その深さは前記各給電ブラシ30a、30bが円筒案内部29a、29b内で後退移動した際に、前記各ピグテールハーネス33、33が撓み変形して吸収される大きさに設定されている。
また、前記各固定用孔28h、28hの底壁間には、図1及び図2に示すように、前記空間Sを上下に分けて、各前記各固定用孔28h、28hに対応した一対の空間部28f、28fを上下に形成する仕切壁35が一体に設けられている。この仕切壁35は、絶縁材である合成樹脂材によって前記保持体28の成形と一緒に成形されて前記底壁の外面側の空間Sを一対の半円形状の空間部28f、28fに仕切るようになっている。
また、前記空間S(空間部28f、28f)は、軸方向の一端開口が前記保持体28と同じ合成樹脂材によって形成された円形状のキャップ36によって液密的に閉止されている。
前記各給電用ブラシ30a、30bは、図3にも示すように、ほぼ長方体状に形成されて、この各後端部と、各固定用孔28h、28hの底壁内面に設けられた環状リテーナとの間に弾装された一対の第2コイルスプリング32a、32bのばね力によってそれぞれ前記各スリップリング26a、26b方向へ付勢されている。
また、前記給電用ブラシ30a、30bの後端部と前記一方側端子31a、31aとの間には、可撓変形可能な一対のピグテールハーネス33、33のそれぞれの両端部33a、33bが半田つけによって固定されて、前記給電用ブラシ30a、30bと一方側端子31a、31aを電気的に接続している。
前記各ピグテールハーネス33、33は、その長さが前記給電用ブラシ30a、30bが前記各コイルスプリング32a、32bのばね力によって最大に進出した際に、図3の一点鎖線で示すように、前記各円筒案内部29a、29bから脱落しないように、その最大摺動位置を規制する長さに設定されている。また、各ピグテールハーネス33、33は、各一端部33a、33aが前記給電用ブラシ30a、30bの後端部に電気的に接続されている一方、各他端部33b、33b側が前記給電ブラシ30a、30bの軸中心から径方向に折曲形成されて各先端部が一方側端子31a、31aの長手方向の外端部に半田付けによって電気的に接続されている。
一方、前記給電用ブラシ30a、30bは、組み立て時において、各先端部が対応する前記スリップリング26a、26bに当接して各コイルスプリング32a、32bのばね力に抗して後退移動すると、前記各ピグテールハーネス33、33が図3の実線で示すように、中央部側が各透孔28g、29と挿通孔31c、31c内を移動しながら各空間部28f、28f内で撓み変形しつつ吸収された形になる。これによって、各ピグテールハーネス33は、いずれの部材にも接触することなく、各空間部28f、28f内に収容された状態になる。
前記ブラシ保持部28aの基部側外周に形成された円環状の嵌着溝内には、環状シール部材34が嵌着保持されており、前記ブラシ保持部28aが前記保持用孔3cに挿通された際に、前記シール部材34が前記円筒壁3bの先端面に弾接してブラシ保持部28a内をシールするようになっている。
前記コネクタ部28bは、上端部に図外の雄型端子が挿入される前述の嵌合溝28dに臨む前記他方側端子31b、31bが前記雄型端子を介して図外のコントロールユニットに電気的に接続されている。
前記ブラケット部28c、28cは、図3に示すように、ほぼ三角形状に形成されて、両側部にボルト挿通孔、が貫通形成されている。この各ボルト挿通孔、には、前記カバー本体3aに形成された図外の一対の雌ねじ孔に螺着する各ボルトが挿通されて各ブラケット部28c、28cを介して前記保持体28がカバー本体3aに固定されるようになっている。
前記モータ出力軸13と偏心軸部39は、前記カムボルト10の頭部10a側の軸部10bの外周面に設けられた軸受部材である小径ボールベアリング37と、前記従動部材9の円筒部9bの外周面に設けられて小径ボールベアリング37の軸方向側部に配置された前記ニードルベアリング38とによって回転自在に支持されている。
前記ニードルベアリング38は、偏心軸部39の内周面に圧入された円筒状のリテーナ38aと、該リテーナ38aの内部に回転自在に保持された複数の転動体であるニードルローラ38bと、から構成されている。このニードルローラ38bは、前記従動部材9の円筒部9bの外周面を転動している。
前記小径ボールベアリング37は、内輪が前記従動部材9の円筒部9bの前端縁とカムボルト10のワッシャ10cとの間に挟持状態に固定されている一方、外輪が前記偏心軸部39の段差拡径状の内周面に圧入固定されていると共に、前記内周面に形成された段差縁に当接して軸方向の位置決めがなされている。
また、前記モータ出力軸13(偏心軸部39)の外周面と前記ハウジング5の延出部5dの内周面との間には、減速機構8の内部から電動モータ12内への潤滑油のリークを阻止する小径なオイルシール46が設けられている。このオイルシール46は、電動モータ12と減速機構8とをシール機能をもって隔成するものである。
前記コントロールユニットは、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、アクセル開度センサなど各種のセンサ類から情報信号に基づいて現在の機関運転状態を検出して、機関制御を行うと共に、前記電磁コイル18に通電してモータ出力軸13の回転制御を行い、減速機構8を介してカムシャフト2のタイミングスプロケット1に対する相対回転位相を制御するようになっている。
前記減速機構8は、図1及び図4に示すように、偏心回転運動を行う前記偏心軸部39と、該偏心軸部39の外周に設けられた中径ボールベアリング47と、該中径ボールベアリング47の外周に設けられた前記ローラ48と、該ローラ48を転動方向に保持しつつ径方向の移動を許容する前記保持器41と、該保持器41と一体の前記従動部材9と、から主として構成されている。
前記偏心軸部39は、段差径の円筒状に形成されて、前端側の小径部39aが前述したモータ出力軸13の大径部13aの内周面に圧入固定されている共に、後端側の大径部39bの外周面に形成されたカム面の軸心Yがモータ出力軸13の軸心Xから径方向へ僅かに偏心している。
前記中径ボールベアリング47は、前記ニードルベアリング38の径方向位置で全体がほぼオーバーラップする状態に配置され、内輪47aと外輪47b及び両輪47a、47bとの間に介装されたボール47cとから構成されている。前記内輪47aは、前記偏心軸部39の外周面に圧入固定されているのに対して、前記外輪47bは、軸方向で固定されることなくフリーな状態になっている。つまり、この外輪47bは、軸方向の電動モータ12側の一端面がどの部位にも接触せず、また軸方向の他端面がこれに対向する保持器41の内側面との間に微小な第1隙間Cが形成されてフリーな状態になっている。また、この外輪47bの外周面には、前記各ローラ48の外周面が転動自在に当接していると共に、この外輪47bの外周側には、円環状の第2隙間C1が形成されて、この第2隙間C1によって中径ボールベアリング47全体が前記偏心軸部39の偏心回転に伴って径方向へ移動可能、つまり偏心動可能になっている。
前記各ローラ48は、鉄系金属によって形成され、前記中径ボールベアリング47の偏心動に伴って径方向へ移動しつつ前記内歯構成部19の内歯19aに嵌入すると共に、保持器41のローラ保持孔41bの両側縁によって周方向にガイドされつつ径方向に揺動運動させるようになっている。
前記減速機構8の内部には、潤滑油供給手段によって潤滑油が供給されるようになっている。この潤滑油供給手段は、前記シリンダヘッドの軸受の内部に形成されて、図外のメインオイルギャラリーから潤滑油が供給される油供給通路と、図1に示すように、前記カムシャフト2の内部軸方向に形成されて、前記油供給通路にグルーブ溝を介して連通した油供給孔51と、前記従動部材9の内部軸方向に貫通形成されて、一端が該油供給孔51に開口し、他端が前記ニードルベアリング38と中径ボールベアリング47の付近に開口した前記小径なオイル孔52と、同じく従動部材9に貫通形成された前記大径な3つの図外のオイル排出孔と、から構成されている。
この潤滑油供給手段によって、前記空間部44に潤滑油が供給されて滞留し、ここから中径ボールベアリング47や各ローラ48を潤滑すると共に、さらには偏心軸部39とモータ出力軸13の内部に流入してニードルベアリング38や小径ボールベアリング37などの可動部の潤滑に供されるようになっている。なお、前記空間部44内に滞留した潤滑油は、前記小径オイルシール46によってハウジング5内へのリークが抑制されている。
以下、本実施形態の作動について説明すると、まず、機関のクランクシャフトが回転駆動するとタイミングチェーン42を介してタイミングスプロケット1が回転して、その回転力が内歯構成部19と雌ねじ形成部6を介してハウジング5、つまり電動モータ12が同期回転する。一方、前記内歯構成部19の回転力が、各ローラ48から保持器41及び従動部材9を経由してカムシャフト2に伝達される。これによって、カムシャフト2のカムが吸気弁を開閉作動させる。
そして、機関始動後の所定の機関運転時には、前記コントロールユニットから各端子片31,31から各ピグテールハーネス33、33及び給電用ブラシ30a、30bや各スリップリング26a、26bなどを介して電動モータ12の電磁コイル17に通電される。これによって、モータ出力軸13が回転駆動され、この回転力が減速機構8を介してカムシャフト2に減速された回転力が伝達される。
すなわち、前記モータ出力軸13の回転に伴い偏心軸部39が偏心回転すると、各ローラ48がモータ出力軸13の1回転毎に保持器41の各ローラ保持孔41bで径方向へガイドされながら前記内歯構成部19の一の内歯19aを乗り越えて隣接する他の内歯19aに転動しながら移動し、これを順次繰り返しながら円周方向へ転接する。この各ローラ48の転接によって前記モータ出力軸13の回転が減速されつつ前記従動部材9に回転力が伝達される。このときの減速比は、前記ローラ48の個数などによって任意に設定することが可能である。
これにより、カムシャフト2がタイミングスプロケット1に対して正逆相対回転して相対回転位相が変換されて、吸気弁の開閉タイミングを進角側あるいは遅角側に変換制御するのである。
そして、前記タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の正逆相対回転の最大位置規制(角度位置規制)は、前記ストッパ凸部61bの各側面が前記ストッパ凹溝2bの各対向面2c、2dのいずれか一方に当接することによって行われる。
具体的には、前記従動部材9が、前記偏心軸部39の偏心回動に伴ってタイミングスプロケット1の回転方向と同方向に回転することによって、ストッパ凸部61bの一側面がストッパ凹溝2bの一方側の対向面1cに当接してそれ以上の同方向の回転が規制される。これにより、カムシャフト2は、タイミングスプロケット1に対する相対回転位相が進角側へ最大に変更される。
一方、従動部材9が、タイミングスプロケット1の回転方向と逆方向に回転することによって、ストッパ凸部61bの他側面がストッパ凹溝2bの他方側の対向面2dに当接してそれ以上の同方向の回転が規制される。これにより、カムシャフト2は、タイミングスプロケット1に対する相対回転位相が遅角側へ最大に変更される。
この結果、吸気弁の開閉タイミングが進角側あるいは遅角側へ最大に変換されて、機関の燃費や出力の向上が図れる。
そして、本実施形態では、前記カバー部材3に保持体28を取り付けて、各給電用ブラシ30a、30bを、対応する第2スリップリング26a、26bにハウジング5の外側軸方向から当接させつつ、各コイルスプリング32a、32bのばね力に抗して押圧すると、前述した図3の実線に示すように、各ブラシ30a、30bが後退移動するに伴い、前記各ピグテールハーネス33、33のほぼ中央部側が前記透孔28g、29d及び各端子31a、31aの挿通孔31c、31c内を移動しながら撓み変形して前記各空間部28f、28f内で潰れることなく全体に湾曲状に変形しながら吸収された形になる。これによって、各ピグテールハーネス33、33は、曲げ変形の自由度が大きくなると共に、いずれの部材にも接触することなく各空間部28f、28f内に収容される。
したがって、機関駆動中に、前記カムシャフト2などから該各ピグテールハーネス33、33に振動が伝達されたとしても、このピグテールハーネス33、33に繰り返し応力が発生することがない。これによって、長期に渡っても疲労の発生がなく不用意な断線を十分に抑制できる。
しかも、前記両空間部28f、28fは前記仕切壁によって分けられていることから、前述のように、各空間部28f、28f内に収容された両ピグテールハーネス33、33同士の接触も回避することができる。これによって、各ピグテールハーネス33、33同士の電気的な短絡や摺動摩擦による断線の発生も抑制できる。
また、本実施形態では、前記モータ出力軸13の小径部13bの内周面に栓体55が圧入固定されていることから、前記潤滑油供給手段の小径なオイル孔52から偏心軸部39内に供給されて各ベアリング38,37などの潤滑に供された潤滑油は、前記栓体55によって液密的に封止されてモータ出力軸13の前端側から外部へのリークが抑制される。
しかも、前記栓体55は、芯材56の外面全体に弾性体57が被覆されていることから、この弾性力によってシール性能が高くなると共に、前記外周部57bによる小径部13b内周面への圧接力が大きくなるので前記油圧による容易な移動を抑制できる。
〔第2実施形態〕
図8は第2実施形態を示し、前記各端子片31,31の一方側端子31a、31aをほぼL字形状に折曲形成すると共に、前記仕切壁35も前記各端子31a、31aの形状に倣ってほぼクランク形状に折曲形成したものである。
すなわち、前記一方側の各端子31a、31aは、同一のL字形状に形成されて前記仕切壁35を挟んで互いに嵌合するように配置されていると共に、互いに上下方向から対向する上片と下片の一端部に前記ピグテールハーネス33、33が挿通される透孔28g、28gが貫通形成されている。また、各端子31a、31aの透孔28g、28gと反対側の他端部に、前記各ピグテールハーネス33、33の各ブラシ30a、30bの軸中心から径方向へ延出した各他端部33b、33bの先端部が半田付けによって電気的に接続されている。
前記仕切壁35は、第1実施形態と同じく円形状の空間Sを2つの空間部28f、28fに仕切るようになっている。
したがって、この実施形態第1実施形態と同じく、各ブラシ30a、30bが後退移動するに伴い、前記各ピグテールハーネス33、33のほぼ中央部側が透孔28g、29d内を移動しながら撓み変形して前記各空間部28f、28f内で潰れることなく全体に湾曲状に変形しながら吸収された形になる。これによって、各ピグテールハーネス33、33は、曲げ変形の自由度が大きくなると共に、いずれの部材にも強く接触することなく各空間部28f、28f内に収容される。
この結果、カムシャフト2などから該各ピグテールハーネス33、33に振動が伝達されたとしても、このピグテールハーネス33、33に繰り返し応力が発生することがない。これによって、長期に渡っても疲労の発生がなく不用意な断線を十分に抑制できる。
また、仕切壁35による各ピグテールハーネス33、33間の接触が回避されるといった他の作用効果も第1実施形態と同様である。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば前記空間部Sや透孔28g、28gの大きさや形状などは任意に変更することも可能である。
また、各端子片31,31の一方側端子31a、31aの形状をさらに変更することも可能である。
前記実施形態から把握される前記請求項以外の発明の技術的思想について以下に説明する。
〔請求項a〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記各スリップリングは、前記位相変更機構の前端面に設けられている一方、
前記各給電用ブラシは、前記カバー部材に設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置
〔請求項b〕請求項aに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記一対のピグテールハーネスは、各他端部が前記給電用ブラシの軸心から径方向の同一方向へ延出されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項c〕請求項aに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記一対のピグテールハーネスは、前記ブラシの軸心から互いに径方向の反対方向へ延出されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項d〕請求項bまたはcに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記一対のブラシは、前記位相変更機構の回転中心方向に対して平行でかつ内周側と外周側に配置され、
前記一対のピグテールハーネスは、前記仕切壁に対して平行に配置されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項e〕請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記各給電ブラシが軸方向へ摺動自在に収容された一対の円筒案内部の端壁の外側に、前記各ピグテールハーネスの各他端部が接続される端子片の一方側端子を固定する共に、該各一方側端子が位置する部位に空間を形成し、該空間を前記仕切壁によって一対の空間部に仕切って該各空間部に前記ピグテールハーネスの各他端部側を収容配置したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
1…タイミングスプロケット(駆動回転体)
1a…スプロケット本体
2…カムシャフト
3…カバー部材
3a…カバー本体
3f…対向内面
4…位相変更機構
5…ハウジング
8…減速機構
9…従動部材(従動回転体)
12…電動モータ
13…モータ出力軸
13a…大径部
13b…小径部
19…内歯構成部
26a・26b…給電用スリップリング
28…保持体
28f・28f…空間部
28g…透孔
28h…固定用孔
30a・30b…給電用ブラシ
31…端子片
31a…一方側端子
31c…挿通孔
32a・32b…第2コイルスプリング
33…ピグテールハーネス
35…仕切壁
36…キャップ
S…空間

Claims (3)

  1. クランクシャフトから回転力が伝達される駆動回転体と、カムシャフトに固定された従動回転体と、回転駆動することにより前記駆動回転体に対して従動回転体を相対回転させる電動モータと、該電動モータの回転速度を減速して前記従動回転体に伝達する減速機構と、を備え、機関弁のバルブタイミングを変更する位相変更機構と、
    該位相変更機構に先端側に設けられたカバー部材と、
    前記位相変更機構の前端部と該前端部に対向する前記カバー部材の対向面のいずれか一方側に設けられ、前記電動モータへの給電用のスリップリングと、
    前記位相変更機構の前端部とカバー部材の対向面のいずれか他方側に設けられた一対の案内部の内部に軸方向へ摺動自在に設けられ、前記スリップリングに電気的に接触して前記電動モータに給電する一対のブラシと、
    各一端部が前記各ブラシにそれぞれ接続され、各他端部がコネクタ端子にそれぞれ接続された可撓性を有するピグテールハーネスと、
    を備え、
    前記一対の案内部の後端側に形成された空間が、絶縁材の仕切壁によって前記各ブラシに対応した一対の空間部に仕切られ、
    前記各ピグテールハーネスの各他端部は、前記それぞれの空間部において前記ブラシの軸中心から径方向に折曲されて、前記各空間部内で撓み変形した状態で各先端部がコネクタ端子に接続されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. クランクシャフトから回転力が伝達される駆動回転体と、カムシャフトに固定された従動回転体と、回転駆動することにより前記駆動回転体に対して従動回転体を相対回転させる電磁アクチュエータと、を備え、機関弁のバルブタイミングを変更する位相変更機構と、
    該位相変更機構に先端側に設けられたカバー部材と、
    前記位相変更機構の先端面と該先端面に対向する前記カバー部材の対向面のいずれか一方側に設けられ、前記電磁アクチュエータへの給電用のスリップリングと、
    前記位相変更機構の先端面とカバー部材の対向面のいずれか他方側に設けられた一対の案内部の内部に軸方向へ摺動自在に設けられ、前記スリップリングに電気的に接触して前記電磁アクチュエータに給電する一対のブラシと、
    各一端部が前記各ブラシにそれぞれ接続され、各他端部がコネクタ端子にそれぞれ接続された可撓性を有するピグテールハーネスと、
    を備え、
    前記一対の案内部の後端側に形成された空間が、絶縁材の仕切壁によって前記各ブラシに対応した一対の空間部に仕切られ、
    前記各ピグテールハーネスの各他端部は、前記それぞれの空間部において前記ブラシの軸中心から径方向に折曲されて、各先端部がコネクタ端子に接続された状態で、前記各ブラシが後退移動するに伴い前記各空間部内で撓み変形するように構成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. クランクシャフトから回転力が伝達される駆動回転体と、カムシャフトに固定された従動回転体と、回転駆動することにより前記駆動回転体に対して従動回転体を相対回転させる電動モータと、該電動モータの回転速度を減速して前記従動回転体に伝達する減速機構と、を備え、機関弁のバルブタイミングを変更する位相変更機構と、
    前記位相変更機構の前端側に設けられて、前記電動モータへの給電用のスリップリングと、
    前記位相変更機構の前端側に配置されたカバー部材と、
    を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記カバー部材に設けられた一対の案内部の内部に、前記スリップリングに電気的に接触して前記電動モータに給電する一対のブラシが軸方向へ摺動自在に設けられていると共に、該各ブラシに一対のピグテールハーネスの各一端部がそれぞれ接続されており、
    前記一対の案内部の後端側に形成された空間が、絶縁材の仕切壁によって前記各ブラシに対応した一対の空間部に仕切られ、
    前記各ピグテールハーネスの各他端部は、前記各案内部の後端側に形成された前記各空間部で撓んだ状態でコネクタ端子に接続されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置のカバー部材。
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