JP2010138736A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010138736A
JP2010138736A JP2008313809A JP2008313809A JP2010138736A JP 2010138736 A JP2010138736 A JP 2010138736A JP 2008313809 A JP2008313809 A JP 2008313809A JP 2008313809 A JP2008313809 A JP 2008313809A JP 2010138736 A JP2010138736 A JP 2010138736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal combustion
combustion engine
valve timing
timing control
camshaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008313809A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Watanabe
正彦 渡辺
Koichiro Ono
浩一郎 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2008313809A priority Critical patent/JP2010138736A/ja
Publication of JP2010138736A publication Critical patent/JP2010138736A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

【課題】タイミングスプロケットに対するカムシャフトの相対回転位置を規制する規制手段の省スペース化が図れるバルブタイミング制御装置を提供する。
【解決手段】位相変換機構4は、ハウジング5に複数のボルト7を介して結合された偏心制御板6と、電動モータ12により回転する偏心カム25によって偏心制御板に対し駆動ボール26を介して偏心移動する偏心駆動板24と、カムシャフト2に結合された従動板29と、を備えている。偏心駆動板の偏心移動によって所定の減速比に制御してタイミングスプロケット1とカムシャフトの相対回転位相を変換し、従動板の外周に有するストッパ部29bが前記一対のボルト7a、7b間で回転規制されることによって前記相対回転位置を規制するようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、吸気弁または排気弁の開閉タイミングを、電動モータによる位相変換機構を用いて可変制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
従来から内燃機関の吸気弁や排気弁の開閉タイミング(バルブタイミング)を機関運転状態に応じて可変制御するバルブタイミング制御装置としては、種々提供されており、その一つとして以下の特許文献1に記載されたようなものがある。
このバルブタイミング制御装置は、電動モータの出力を、減速機構を介してカムシャフトに伝達し、このカムシャフトとタイミングスプロケットとの相対回転位相を変更することによって吸気弁や排気弁のバルブタイミングを変更するようになっている。
また、このバルブタイミング制御装置は、前記タイミングスプロケットとカムシャフトとの相対回転角度を所定の角度に規制するための規制手段が設けられている。この規制手段は、前記カムシャフト側の部材に形成された凸部と、タイミングスプロケット側に形成されて、前記凸部が嵌入する凹部とから構成されている。
特開2008−95550号公報
しかしながら、前記従来のバルブタイミング制御装置にあっては、タイミングスプロケット側に凹部を形成するための比較的大きなスペースが必要になる。この結果、装置の大型化が余儀なくされる。
本発明は、前記従来の技術的課題を解決するために案出されたもので、請求項1に記載の発明は、とりわけ、前記駆動回転体に対して相対回転する部材に設けられ、前記位相変更機構によって相対回転位相が変更される際に、前記各ボルトの間で前記駆動回転体に対するカムシャフトの相対回転位置(角度)を規制する規制部を備えたことを特徴としている。
この発明によれば、既存のボルトと規制部によって規制手段を構成したことから、かかる規制手段の省スペース化が図れる。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この各実施形態では、内燃機関の吸気側の動弁装置に適用したものであるが、排気側の動弁装置に同様に適用することも可能である。
〔第1の実施形態〕
このバルブタイミング制御装置(VTC)は、図1及び図2に示すように、内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動するリアプレートであるタイミングスプロケット1と、図外のシリンダヘッド上に軸受けを介して回転自在に支持され、前記タイミングスプロケット1から伝達された回転力によって回転するカムシャフト2と、該タイミングスプロケット1とカムシャフト2の前方位置に配置されて、チェーンカバーなどにボルト固定されたカバー部材3と、前記タイミングスプロケット1とカムシャフト2の間に配置されて、機関運転状態に応じて両者1,2の相対回転位相を変更する位相変更機構4と、を備えている。
前記タイミングスプロケット1は、ほぼ円環板状に形成されて、外周に図外のタイミングチェーンを介してクランクシャフトに連係されるリング状の歯車1aが外周に一体に形成されていると共に、内周側に形成された円形孔1bが後述する従動部材9の段差形状の外周面に回転自在に支持されている。
また、前記タイミングスプロケット1の前端面には、前記減速機8を覆う状態で前方に突出した円筒状のハウジング5と、該ハウジング5の前端開口を閉塞する状態で配置されたフロントプレートである偏心制御板6が配置されていると共に、これらハウジング5と偏心制御板6が6本の締結部材であるボルト7によってタイミングスプロケット1に軸方向から共締め固定されている。なお、前記タイミングスプロケット1とハウジング5及び偏心制御板6とによって駆動回転体が構成されていると共に、前記偏心制御板6は減速機8の一部を構成するようになっている。
前記ハウジング5は、円周方向のほぼ等間隔位置に前記各ボルト7が挿通する6つのボルト挿通孔5aが軸方向に沿って貫通形成されていると共に、内周面の図1,図2中の下端位置にほぼ円弧状の凹状部5bが円周方向に沿って切欠形成されている。この凹状部5bは、図2及び図3にも示すように、その円周方向の長さが互いに円周方向で隣接する前記下側2本のボルト7a、7bの各軸部7cが内部に臨む位置まで形成されていると共に、該両ボルト7a、7b間で、後述するストッパ29bの円周方向の移動(回転)を許容するようになっている。
前記各ボルト7は、ハウジング5の円周方向のほぼ等間隔位置、つまり円周方向のほぼ60°間隔位置に配置されていると共に、各軸部7cの先端部に雄ねじ部7dがそれぞれ形成されている。この各雄ねじ部7dは、図1及び図2に示すように、前記タイミングスプロケット1の外周部側に円周方向のほぼ等間隔位置に軸方向に沿って形成された6つの雌ねじ孔1cに螺着して締結されるようになっている。
前記カムシャフト2は、外周に図外の吸気弁を開作動させる一気筒当たり2つの駆動カムを有すると共に、前端部に前記従動部材9がカムボルト10によって軸方向から結合されている。
前記カバー部材3は、前記タイミングチェーンなどを覆ってカバーするもので、比較的に薄肉な金属プレートをプレス成形によって形成され、前記位相変更機構4の前端側の一部が多段膨出状に形成されていると共に、該膨出部3aに対応した位置に縦断面ほぼコ字形状に折曲形成された支持ブラケット11が固定ボルト50によってカバー部材3に固定されている。前記膨出部3aは、最大に膨出した上端部にコネクタ挿通孔3bが上下方向に沿って貫通形成されている。
前記支持ブラケット11は、壁部のほぼ中央位置に大径孔11aが形成されて、この大径孔11aの内周面が後述する電動モータのモータケーシングを回転自在に軸受けするプレーンベアリングとして機能するようになっている。また、前記大径孔11aの内周面には、タイミングスプロケット1側から飛散した潤滑油を後述するオイルシール23に供給する切欠孔11bが円周方向の所定の2箇所に形成されている。
前記位相変更機構4は、前記カムシャフト2のほぼ同軸上前端側に配置されたアクチュエータである電動モータ12と、該電動モータ12の回転速度を減速してカムシャフト2に伝達する前記減速機8と、から構成されている。
前記電動モータ12は、図1に示すように、ブラシ付きのDCモータであって、前後が閉塞されたほぼ円筒状のモータケーシング13と、該モータケーシング13の内部に回転自在に設けられて、外周にコイルが巻回されたロータ14と、モータケーシング13の内周面に固定された半円弧状の一対の永久磁石15,15と、前記ロータ14の内部軸心方向に設けられて、前記減速機8に連結されたモータ軸16と、を備えている。
前記モータケーシング13の前端面には、前記ロータ14のコイルに接続された内外一対の円環プレート状のスリップリング17,17が設けられていると共に、前記カバー部材3の膨出部3aの内部には、各先端部が前記2つのスリップリング17,17に摺接する2つのブラシ18、18が収容配置されている。この各ブラシ18,18は、一端部が前記コネクタ挿通孔3bからカバー部材3内に挿通されたコネクタ部材19の2つの端子に接続されており、該各端子はハーネス20を介して制御機構であるコントロールユニット21に接続されている。
前記モータケーシング13は、後端側の端壁のほぼ中央から突出した小径円筒状の突部13aが設けられていると共に、外周面と前記支持ブラケット11のコ字形状凹部内周面との間には、前記各スリップリング17やブラシ18が収容された空間部22をシールする円環状のオイルシール23が設けられている。
前記コントロールユニット21は、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、アクセル開度センサなど各種のセンサ類から情報信号に基づいて現在の機関運転状態を検出して、機関制御を行うと共に、前記ロータ14のコイルに通電してモータ軸16の回転制御を行い、減速機8を介してカムシャフト2のタイミングスプロケット1に対する相対回転位相を制御するようになっている。
前記減速機8は、図1及び図2に示すように、前記偏心制御板6と、第2部材である前記従動部材9と、前記偏心制御板6と従動部材9との間に介装されて、偏心運動を行う第1部材である偏心駆動板24と、前記モータ軸16の先端部に設けられて、前記偏心駆動板24を偏心運動させる中間回転部材である偏心カム25と、前記偏心制御板6と偏心駆動板24との間に介在された転動体である6個の偏心ボール26と、前記偏心駆動板24と従動部材9との間に介在された転動体である11個の駆動ボール27と、から主として構成されている。
前記偏心制御板6は、金属材によってほぼ円盤状に形成されて、内周部のほぼ中央位置に前記偏心カム25を回転自在に支持する段差径状の第1支持孔6aが貫通形成されていると共に、前記偏心駆動板24側の内側面には、図7にも示すように、前記各偏心ボール26の一部を収容保持する6つの偏心溝28が形成されている。なお、前記偏心制御板6は、外周部に前記各ボルト7が挿通する挿通孔6bが形成されている。
前記各偏心溝28は、図2、図4、図5に示すように、その内径が比較的大きく形成されて、前記各偏心ボール26の回転と前記偏心カム25の偏心分の移動を許容する溝形状に形成されていると共に、径方向のほぼ中央位置には各偏心ボール26のがた付きを抑制する凸部28aが形成されている。
また、この偏心制御板6の外側面には、金属円環状のプレート部材32を介して前記モータケーシング13が結合されている。すなわち、前記プレート部材32は、内周部の外側面が前記モータケーシング13の後端壁面に溶接によって一体的に結合されていると共に、その外径が偏心制御板6とほぼ同一に設定されている。また、プレート部材32は、外周部の円周方向のほぼ等間隔位置に複数穿設されたボルト挿通孔にそれぞれ挿通するボルト32aが前記偏心制御板6の外周部に有する雌ねじ孔に螺着することによって結合されている。
前記従動部材9は、金属材によって一体に形成され、前記偏心駆動板24に対向配置された円盤状の従動板29と、該従動板29の外側面ほぼ中央にカムシャフト2方向へ突出した段差径状の円筒部30と、を備えている。また、従動部材9は、内部軸方向に前記カムボルト10が挿通される挿通孔9aが貫通形成されて、該カムボルト10によってカムシャフト2の先端部に軸方向から結合されている。
前記従動板29は、その外径がハウジング5の内径よりも小さく設定されてハウジング5内部に回転自在に収容配置され、中央に前記挿通孔9aよりも大径な第2支持孔29aが形成されていると共に、下端縁に矩形状の規制部である突起状のストッパ部29bが一体に設けられている。このストッパ部29bは、前述したように、一対のボルト7a、7b間に配置されて、前記偏心駆動板24の後述する偏心移動に伴って前記従動板29が回転した際に、一側面29cあるいは他側面29dがそれぞれ円周方向から対向する前記一方側のボルト7aあるいは他方側ボルト7bの各軸部7cに当接して従動板29の正逆方向の最大回転位置が規制されるようになっている。これによって、前記タイミングスプロケッ1に対するカムシャフト2の最大相対回転位置(角度位置)が規制されるようになっている。また、このストッパ部29bの両側面29c、29dは、当接する各ボルト7a、7bの外周面にほぼ沿って円弧状に形成されている。
前記従動板29の偏心制御板24側の内側面には、図2、図3及び図6、図7に示すように、前記駆動ボール27の一部(ボール径の約半分)が保持される第2ガイドである波形状のエピトロコイド溝31(エピトロコイド曲線)が円周方向に沿って形成されている。このエピトロコイド溝31は、従動板29の円周方向に沿った同一ピッチ円上に連続して形成されていると共に、開口側に向かって開口面積が大きくなる曲面によって形成されている。また、このエピトロコイド溝31は、溝底面が三次元的に凹凸変形した形状に形成されていると共に、底面の幅方向の中心線31aが複葉状に外側に向いており、このエピトロコイド溝31の波形山数が10に設定されている。
前記円筒部30は、図1に示すように、前端側の小径段差部30aがカムシャフト2の端部小径溝に軸方向から嵌合して軸方向及び径方向の位置決めが行われている。
前記偏心駆動板24は、図1及び図2に示すように、金属材によって所定肉厚の円板状に形成され、ほぼ中央位置に前記偏心カム25がボールベアリング38を介して回転自在に挿通配置される駆動用孔24aが貫通形成されていると共に、外径が前記従動板29とほぼ同一に設定され、ハウジング5内で偏心運動自在に収容配置されている。
そして、この偏心駆動板24は、図1及び図4に示すように、前記偏心制御板6側の一側面には前記偏心制御板6の各偏心溝28に対応して前記各偏心ボール26の一部(ボール径の約半分)を収容する6つの収容溝33が形成されている。一方、従動板29側の他側面には、図2に示すように、前記エピトロコイド溝31に対応して前記各駆動ボール27の一部(ボール径の約半分)を収容する第1ガイドである波形状のハイポトロコイド溝34(ハイポトロコイド曲線)が形成されている。
前記各収容溝33は、図4に示すように、各偏心ボール26を前記各偏心溝28と共同して挟持状態に回転自在に保持していると共に、各偏心ボール26の回転のみを許容する半球面状に形成されている。この各収容溝33と各偏心溝28を、それぞれ円周方向の等間隔位置の6つ形成したのは、これらに収容される各偏心ボール26を介して作動時における前記偏心制御板6と偏心駆動板24との間の傾きを抑制して偏心制御板6に対する偏心駆動板24の偏心運動を円滑に行わせるためである。
前記ハイポトロコイド溝34は、図2及び図7に示すように、偏心駆動板24の円周方向に沿った同一ピッチ円上に連続して形成されていると共に、開口側に向かって開口面積が大きくなる曲面によって形成されている。また、図7にも示すように、波形山が前記エピトロコイド溝31と逆向きで溝面が三次元的に凹凸変形した形状に形成されていると共に、底面の幅方向の逆複葉状の中心線34aが内側に向いており、このハイポトロコイド溝34の波形山数は12に設定されている。
ここで、エピトロコイド溝31の曲線及びハイポトロコイド溝34の曲線とは、所定の径寸法の円に小径の円を外接及び内接状態でそれぞれを移動させたときに描く曲線であり、その各波形山の偏心量は図7のeで示されている。
前記駆動ボール27は、金属球によって形成されて、その個数が11個に設定されている。
そして、前記ハイポトロコイド溝34の山数を2Nに設定し、エピトロコイド溝31の山数を2N−2に設定すると、駆動ボール27の個数は最大2N−1まで配置できるようになっている。
このとき、前記エピトロコイド溝31の中心線31aとこれの中心点をPとした場合、並びに前記ハイポトロコイド溝34の中心線34aとこれの中心点をP1とした場合に、前記11個の駆動ボール27の位置B1〜B11は、前記2つの溝31、34の交点または接点のみに存在する。
前記偏心カム25は、図1及び図2に示すように、金属材によってほぼ円筒形状に形成されて、外周面の幅方向のほぼ中央位置に円環状に突出したカム部25aが形成されている共に、このカム部25aの両側の低位部25b、25bが前記偏心制御板6の第1支持孔6a内周面に形成された段差大径部6cと従動板31の第2支持孔29aに軸方向の位置決めされながら回転自在に支持されている。
また、偏心カム25は、内部軸方向に前記モータ軸16の先端部が遊嵌状態に挿通配置される貫通孔25cが形成されていると共に、この貫通孔25cの軸心と偏心駆動板24の駆動用孔24aとの軸心は同軸上に配置されているが、前記カム部25aの軸心Qは前記駆動用孔24aの軸心Xよりも所定の偏心量eで偏心配置されて、前記エピトロコイド溝31とハイポトロコイド溝34の偏心量eを設定している。
また、前記貫通孔25cの内周面180°の位置には、前記モータ軸16の先端部に径方向に沿って挿通固定されたピン35の両端部が位置決めされつつ係合する一対の係合溝25d、25eが軸方向に貫通状態に形成されている。前記ピン35は、両端部が前記両係合溝25d、25eの円弧面に倣うようにほぼ半球面状に形成されている。
したがって、前記偏心カム25は、各係合溝25d、25eに係合した前記ピン35を介して前記モータ軸16に偏心状態で係合固定されている。
また、前記ハウジング5の内部には、潤滑油回路によって潤滑油が供給され、また内部から排出されるようになっている。この潤滑油回路は、前記カムシャフト2や従動部材9の内部軸方向に形成されて偏心カム25付近に一端が開口した油供給孔39と、前記偏心制御板6の下部に形成されて、ハウジング5内部を循環した潤滑油を外部に排出するドレン孔40と、を備えている。前記ドレン孔40は、一端開口が前記一方の切欠部11bに指向しており、このドレン孔40から排出された潤滑油が切欠部11bからオイルシール23の潤滑用に供されるようになっている。
以下、本実施形態の作動について説明すると、まず、機関のクランクシャフトが回転駆動するとタイミングチェーンを介してタイミングスプロケット1が回転して、その回転力がハウジング5と偏心制御板6を介してモータケーシング13に伝達されて電動モータ12が同期回転する。一方、前記偏心制御板6の回転力が偏心ボール26から偏心駆動板24、駆動ボール27、従動部材9を経由してカムシャフト2に伝達される。これによって、カムシャフト2のカムが吸気弁を開閉作動させる。
そして、機関始動後の所定の機関運転時には、前記コントロールユニット21からスリップリング17などを介して電動モータ13のロータ14のコイルに通電される。これによって、ロータ14が回転してモータ軸16が回転駆動され、この回転力が減速機8を介してカムシャフト2に減速された回転力が伝達される。
すなわち、前記モータ軸16の回転に伴い偏心カム25が回転すると、偏心駆動板24が偏心制御板6に対して各偏心溝28と各偏心ボール26及び各収容溝33を介して偏心移動する。このように、偏心駆動板24が偏心移動すると、図7A〜Gに示すように、前記各エピトロコイド溝31と各ハイポトロコイド溝34の交点のみに存在する各駆動ボール27の移動によって従動板29(従動部材9)に回転力が伝達される。このときの減速比は、偏心カム25の回転に対して1:N−1となる。
この実施形態ではハイポトロコイド溝31の波形山数が12個で、エピトロコイド溝34の波形山数が10個であり、駆動ボール27のボール数11個であるから、減速比は1:5になる。
前述した図7A〜Gは前記偏心カム25の回転に伴って前記偏心駆動板24の前記従動板29に対する偏心移動軌跡を示したものである。つまり、偏心駆動板24が偏心移動してこの偏心駆動板24上のハイポトロコイド溝34の中心線34aが180°回転したときは、図7A〜Gの矢印に示す順序にしたがって前記従動板29上に付けた印Yが36°回転する。これらの一連の偏心動作によって前記突部29bによる前記一対のボルト7、7間での従動部材9の角度規制を行いつつ該従動部材9に前記減速比による回転力が伝達されるのである。
これにより、カムシャフト2がタイミングスプロケット1に対して正逆相対回転して相対回転位相が変換されて、吸気弁の開閉タイミングを進角側あるいは遅角側に変換制御するのである。
そして、前記タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の正逆相対回転の最大位置規制(角度位置規制)は、前記ストッパ部29bが前記一対のボルト7a、7bとの間で行われる。
すなわち、前記従動板29が、前記偏心駆動板24の偏心移動に伴って例えば図3に示すように、タイミングスプロケット1の回転方向(矢印)と同方向に回転することによって、ストッパ部29bの一側面29cが一方側のボルト7aの軸部7cに当接してそれ以上の同方向の回転が規制される。これにより、カムシャフト2は、タイミングスプロケット1に対する相対回転位相が進角側へ最大に変更される。
一方、従動板29が、タイミングスプロケット1の回転方向と逆方向に回転することによって、ストッパ部29bの他側29dが他方側のボルト7bの軸部7cに当接してそれ以上の同方向の回転が規制される。これにより、カムシャフト2は、タイミングスプロケット1に対する相対回転位相が遅角側へ最大に変更される。
この結果、吸気弁の開閉タイミングが進角側あるいは遅角側へ最大に変換されて、機関の燃費や出力の向上が図れる。
このように、本実施形態では、規制手段によってカムシャフト2の相対回転位置を確実に規制することができることは勿論のこと、前記規制手段を、各ボルト7a、7bと、従動板29の径方向に突出したストッパ部29bと、によって構成したことから、装置の大型化を抑制することができると共に、製造コストの低減化が図れる。
すなわち、前記各ボルト7(7a、7b)は既存のものを使用し、また、ストッパ部29bは、ハウジング5の凹状部5b内に配置されていることから、前記ハウジング5に肉厚剛性を確保しつつハウジング5の軸方向の拡大を抑制でき、この結果、規制手段の省スペースが図れる。
また、前記ストッパ部29bは、前記凹状部5bを利用して従動板29の径方向に僅かに突出しているだけであるから、装置の径方向の大型化も十分に抑制することが可能になるばかりか、凹状部5b内で各ボルト7a、7bに衝接することから、打音の外部への伝播を抑制できる。
さらに、前記ストッパ部29bの両側面29c、29dは円弧状に形成されて、各ボルト7a、7bとは面接触で当接することから、面圧の上昇が抑制されて、各ボルト7a、7bとの衝突打音を低減できると共に、各ボルト7a、7bの耐久性が向上する。
また、この実施形態によれば、減速機8が、それぞれ円盤状の偏心制御板6と偏心駆動板24及び従動板29、並びに偏心ボール26と駆動ボール27と、によって主として構成されていることから、装置全体の軸方向の長さを十分に短尺化することが可能になり、コンパクト化が図れる。
しかも、減速機8の回転伝達を、歯車を用いずに各ボール26,27とこれらを保持する各溝28、31、33、34によって行っているため、カムシャフト2に発生する正負の交番トルクによる衝突して打音の発生を抑制することができる。
すなわち、前記複数のボール27に遠心力が作用すると、それぞれのボール27は外周側に移動しようとする力が作用する。このとき、前記ハイポトロコイド溝34とエピトロコイド溝31の各曲面は外周に向かって隙間が小さくなるように形成されているため、各ボール27にはハイポトロコイド溝34とエピトロコイド溝31によって軸方向から挟持される力が作用する。このため、前記正負の交番トルクが発生しても打音の発生を抑制することが可能になる。
また、ハイポトロコイド溝34はトロコイド曲線になっていることから、ボール27に遠心力が作用することによって偏心駆動板24と従動板29(従動部材9)が相対回転しようとするとのを妨げる力が働く。このため、バルブタイミング制御装置の位置保持性を向上させることができる。
つまり、前記駆動ボール27は、図7に示すように、前記エピトロコイド溝31の中心線31aの回転中心Pに対して、ハイポトロコイド溝34の中心線34aの回転中心P1側へ片寄った位置にあることから、偏心駆動板24や従動板29の回転により各駆動ボール27に作用する遠心力は、回転中心Pに近い位置B6の駆動ボール27よりも回転中心Pから離れた位置B1、B11にある駆動ボール27により大きく作用する。このとき、駆動ボール27は、エピトロコイド溝31の波形山の頂点付近に位置しているので、遠心力によって現在の相対回転位相角を保持しようとする力が発生するため、前述したカムシャフト2に作用する変動トルクに対して安定した相対回転位相角を保持することができる。
さらに、前記ハイポトロコイド溝31とエピトロコイド溝34は、前述したように、それぞれの断面形状が開口側に向かって開口面積が大きくなる曲面状に形成されていることから、それぞれの溝31,34の製造誤差によって発生した駆動ボール27と各溝31,34の隙間が、各偏心駆動板24と従動部材9の回転によって各駆動ボール27に発生した遠心力によって、それぞれの溝31、34の外周側を軸方向及び周方向に押圧する。このため、偏心駆動板24と従動板29(従動部材9)との回転方向のがた付きを効果的に抑制することができ、さらに安定した相対回転角度保持が可能になる。
また、前記ハウジング5内には、油供給孔39から減速機8の各部を潤滑する潤滑油が強制的に供給されることから、各部の潤滑性が向上すると共に、各溝28、31,33,34内に潤滑油が供給されて、各ボール26,27との間の潤滑性も向上して減速機8による常時滑らかな位相変換が行われることは勿論のこと、この潤滑油が緩衝機能を発揮するため、前記打音の発生をより効果的に抑制することが可能になる。
さらに、各構成部材の組付後においても、偏心制御板6と偏心駆動板24及び従動板29間の隙間を自由に調整することができるため、かかる隙間精度が高くなって各偏心ボール26や駆動ボール27を介して常時円滑な回転作動が得られる。この結果、バルブタイミング制御の良好な応答性を確保できる。
しかも、前記隙間調整部材36の内端側に設けられたニードルベアリング37によって従動板29の外側面との摩擦抵抗を十分に低減できることから、たとえ従動部材9の円滑な回転が得られる。
また、前記偏心制御板24と偏心カム25とは、ボールベアリング38によって摩擦抵抗が低減されて互いに常時円滑な偏心作動あるいは回転が得られる。
〔第2の実施形態〕
図8及び図9は第2の実施形態を示し、基本構造は第1の実施形態とほぼ同様であるが、特に異なるところは、前記一対のボルト7a、7bの軸部7cの外周に円筒状の介装部材であるカラー部材41、41がそれぞれ被嵌状態に設けられている。また、前記駆動ボール27を数多く設定すると共に、これに応じて前記偏心駆動板24のハイポトロコイド溝34と前記従動板29のエピトロコイド溝31の形状を変更した。
前記各カラー部材41は、金属材の前記ストッパ部29bよりも硬質なクロムモリブデン鋼を熱処理した材料によって所定肉厚に形成されていると共に、その軸方向の長さがハウジング5の凹状部5bの軸方向の長さよりも僅かに小さく設定されて、全体が凹状部5b内に収容された形になっている。また、各カラー部材41,41は、その内径が前記各ボルト7a、7bの軸部7cの外径よりも僅かに大きく設定されて、両者間の隙間が十分に小さくなっていると共に、肉厚が1mm以上に設定されている。
一方、前記ストッパ部29bは、第1の実施形態とものと同様に構成されている。
したがって、この実施形態によれば、従動部材9の正逆方向へ繰り返し大きく相対回転するに伴って前記ストッパ部29bの両側面29c、29dが前記両カラー部材41、41にそれぞれ繰り返し衝接するが、前記各カラー部材41によって各ボルト7a、7bの摩耗の発生を抑制することが可能になる。よって、規制手段としての各ボルト7a、7bの耐久性が大幅に向上する。
また、前記各カラー部材41,41は、ハウジング5の前記凹状部5b内に収容された状態になっていることから、各カラー部材41,41の存在によって装置が大型化することがないと共に、軸方向の長さが前記凹状部5bの軸方向の長さよりも僅かに小さいだけであるから、各カラー部材41,41が軸方向へ僅かに移動したとしても、ストッパ部29bとの接触範囲は十分に確保される。
また、前記駆動ボール27の数を増加すると共に、ハイポトロコイド溝34及びエピトロコイド溝31の形状を変更することによって、より円滑なかつ安定した回転伝達が得られる。
〔第3の実施形態〕
図10は第3の実施形態を示し、第2の実施形態の構成をベースとして、前記ストッパ部29bの両側面29c、29dを前記各カラー部材41,41の円筒状の形状に合わせて円弧面状に形成したものである。
したがって、この実施形態によれば、前述のように、ストッパ部29bが各カラー部材41,41に衝接した際に、各側面29c、29dの各カラー部材41、41の外面に対する接触面積が大きくなる(面接触)ことから面圧が低減されて、打音の発生を抑制できると共に、緩衝作用によってストッパ部29bの摩耗発生を抑制でき、耐久性の向上が図れる。
〔第4の実施形態〕
図11は第4の実施形態を示し、第2の実施形態の構成をベースとして、前記ストッパ部29bの両側面29c、29dが平坦面状に形成されている一方、前記各カラー部材41,41の前記ストッパ部29bの両側面29c、29dと当接する対向面41a、41aも同じく平坦面状に形成されている。
したがって、この実施形態もストッパ部29bが各カラー部材41,41に衝接した際に、各側面29c、29dの各カラー部材41、41の外面に対する接触面積が大きくなる(面接触)ことから面圧が低減されて、打音の発生を抑制できると共に、緩衝作用によってストッパ部29bの摩耗発生を抑制でき、耐久性の向上が図れる。
〔第5の実施形態〕
図12は第5の実施形態を示し、従動板29の外周面の径方向の反対側の位置に2つのストッパ部29b、29bが突設されている一方、前記複数のボルト7のうち、前記各ストッパ部29b、29bの円周方向で対向する各一側面29c、29d側の位置に有する2つのボルト7a、7bに第2実施形態と同じ円筒状のカラー部材41、41がそれぞれ被嵌状態に設けられている。
前記各ストッパ部29b、29bは、前記ハウジング5の内周面の上下対称位置にそれぞれ形成された凹状部5b、5b内に収容配置されていると共に、各カラー部材41,41に対向する一側面29cと他側面29dがカラー部材41、41の外周円筒面とほぼ同形の円弧面に形成されている。
また、この各ストッパ部29b、29bは、図12に示すように、従動板29が例えばタイミングスプロケット1の回転方向(矢印方向)と同方向に回転した際に、一方のストッパ部29bの一側面29cが一方のカラー部材41の外周面に当接し、タイミングスプロケット1の回転方向と逆方向に回転した際には、他方のストッパ部29bの他側面29dが他方のカラー部材41の外周面に当接するように形成されている。
さらに、前記一方のストッパ部29bの他側面29dと、他方のストッパ部29bの一側面29cとは、所定の傾斜角度で切欠形成されている。したがって、前記他側面29dと一側面29cの切欠形成によって、前記一方あるいは他方のいずれかのストッパ部29bの一側面29cあるいは他側面29dが、一方あるいは他方のいずれかのカラー部材41に当接した時点では、当接していない側のストッパ部29bの一側面29cあるいは他側面29dはカラー部材41、41を有しない対向するボルト7、7とは僅かな隙間Cをもって非接触状態となる。
この実施形態では、従動板29の正転側を規制する一方のストッパ部29bと逆転側を規制する他方のストッパ部29bが、これらに対応するそれぞれ一方の側面29c、29dのみが2つカラー部材41,41に当接するようになっていることから、繰り返しの衝接による各ストッパ部29b、29bの負荷を低減することが可能になる。この結果、各ストッパ部29b、29bの耐久性が向上する。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば潤滑油回路としては、さらに異なる構成とすることも可能であり、また、電動モータとして、ブラシレスDCモータとすることも可能である。
また、前記ハイポトロコイド溝やエピトロコイド溝をハイポサイクロイド溝やエピサイクロイド溝によってそれぞれ形成することも可能である。
さらに、ストッパ部の材質をカラー部材と同じ硬質な材料に形成することも可能であり、このようにすれば、両者の耐久性が向上する。
また、前記偏心ボールに代えて、偏心駆動板側に突起部を設け、この突起部を偏心制御板側の偏心溝に係入して偏心駆動板の偏心移動を許容するようにすることも可能である。
本発明に係る第1の実施形態のバルブタイミング制御装置の縦断面図である。 本実施形態の主要な構成部材の分解斜視図である。 図1のA矢視図である。 本実施形態における要部断面図である。 本実施形態の偏心制御板の偏心溝に偏心ボールが収容配置された状態を示す図である。 本実施形態における要部断面図である。 A〜Gは偏心駆動板が順次偏心移動した場合の移動軌跡を示す概略図である。 第2の実施形態を示す図1のA矢視図と同方向からみた図である。 本実施形態の要部断面図である。 第3の実施形態を示す図1のA矢視図と同方向からみた図である。 第4の実施形態を示す図1のA矢視図と同方向からみた図である。 第5の実施形態を示す図1のA矢視図と同方向からみた図である。
符号の説明
1…タイミングスプロケット(駆動回転体)
2…カムシャフト(従動回転体)
3…カバー部材
4…位相変更機構
5…ハウジング
6…偏心制御板
7…ボルト
7a、7b…ボルト(規制手段)
8…減速機構
9…従動部材
10…カムボルト
12…電動モータ(アクチュエータ)
13…モータケーシング
16…モータ軸
17…スリップリング
18…ブラシ
21…コントロールユニット(制御機構)
23…オイルシール
24…偏心駆動板
25…偏心カム
24a…カム部
26…偏心ボール(転動体)
27…駆動ボール(転動体)
28…偏心溝
29…従動板
29b…ストッパ部(規制部・規制手段)
31…エピトロコイド溝
34…ハイポトロコイド溝
39…油供給孔(潤滑油回路)
40…ドレン孔(潤滑油回路)
41…カラー部材(介装部材)

Claims (13)

  1. クランクシャフトから回転力が伝達され、複数の部材を周方向に所定間隔をもって配設された複数のボルトによって軸方向から共締め固定されてなる駆動回転体と、
    該駆動回転体の内部に相対回転自在に収容され、前記駆動回転体の軸方向の一端側でカムシャフトに結合固定された従動部材と、
    前記駆動回転体とカムシャフトの相対回転位相を変更する位相変更機構と、
    前記駆動回転体に対して相対回転する部材に設けられ、前記位相変更機構によって相対回転位相が変更される際に、前記各ボルトの間で前記駆動回転体に対するカムシャフトの相対回転位置を規制する規制部と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記規制部は、前記従動部材に設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記駆動回転体は、円筒状のハウジングと、該ハウジングの軸方向の一端側に配置されたフロントプレートと、前記ハウジングの軸方向の他端側に配置されたリアプレートと、によって構成され、
    前記ハウジングの内部に臨む前記各ボルトの軸部に前記規制部が当接して相対回転を規制することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記ハウジングの内周面に、前記規制部の移動を許容する凹状部が形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記規制部と各ボルトは互いに面接触によって当接することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  6. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記各ボルトと規制部との間に、介装部材が設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  7. 請求項6に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記介装部材は、前記規制部よりも硬質な材料で形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  8. 請求項6に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記介装部材は、外周面が前記規制部と面接触によって当接することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  9. 請求項5に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記規制部の前記各ボルトとの当接面は、前記各ボルトの軸部外形に沿った形状に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  10. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記規制部は、2つ設けられ、前記駆動回転体とカムシャフトの一方向の相対回転に対して、前記一方側の規制部が前記一方側のボルトに当接すると共に、前記駆動回転体とカムシャフトの他方向の相対回転に対して、他方側の規制部が他方側のボルトに当接するように形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  11. クランクシャフトから回転力が伝達され、複数の部材を周方向に所定間隔をもって配設された複数のボルトによって軸方向から共締め固定されてなる駆動回転体と、
    該駆動回転体の内部に相対回転自在に収容され、前記駆動回転体の軸方向の一端側でカムシャフトに結合固定された従動部材と、
    前記駆動回転体とカムシャフトの相対回転位相を変更する位相変更機構と、
    前記従動部材の外周面から径方向外側へ突出して設けられ、前記各ボルトの間に配置された規制部と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  12. 請求項11に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記規制部は、2つ設けられ、前記駆動回転体とカムシャフトの一方向の相対回転に対しては、前記一方側の規制部が前記一つのボルトに当接し、前記駆動回転体とカムシャフトの他方向の相対回転に対しては、前記他方の規制部が前記他のボルトに当接するように形成され、
    前記各規制部の前記各ボルトに当接する側の一側面と反対側の他側面は、該各他側面に対向する各ボルトと当接しないように所定角度で切欠形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  13. クランクシャフトから回転力が伝達され、複数の部材を周方向に所定間隔をもって配設された複数の締結部材によって軸方向から共締め固定されてなる駆動回転体と、
    該駆動回転体の内部に相対回転自在に収容され、前記駆動回転体の軸方向の一端側でカムシャフトに結合固定された従動部材と、
    前記駆動回転体とカムシャフトの相対回転位相を変更する位相変更機構と、
    前記従動部材に設けられ、前記締結部材との間で前記駆動回転体に対する前記カムシャフトとの相対回転を規制する規制部と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
JP2008313809A 2008-12-10 2008-12-10 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Pending JP2010138736A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008313809A JP2010138736A (ja) 2008-12-10 2008-12-10 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008313809A JP2010138736A (ja) 2008-12-10 2008-12-10 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010138736A true JP2010138736A (ja) 2010-06-24

Family

ID=42349083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008313809A Pending JP2010138736A (ja) 2008-12-10 2008-12-10 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010138736A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011158087A1 (en) 2010-06-17 2011-12-22 Nissan Motor Co., Ltd. Workpiece cutting apparatus with cleaning component
JP2012062766A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2012251537A (ja) * 2011-06-07 2012-12-20 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2014141974A (ja) * 2014-04-25 2014-08-07 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置
KR20150035710A (ko) * 2012-07-12 2015-04-07 히다치 오토모티브 시스템즈 가부시키가이샤 내연 기관의 가변 밸브 장치
CN105386806A (zh) * 2014-08-28 2016-03-09 日立汽车系统株式会社 内燃机的配气正时控制装置及配气正时控制系统
JP2016098780A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御システム
WO2019244243A1 (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 三菱電機株式会社 モータ及びバルブタイミング調整装置
JP2021046844A (ja) * 2019-09-20 2021-03-25 株式会社Soken バルブタイミング調整装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011158087A1 (en) 2010-06-17 2011-12-22 Nissan Motor Co., Ltd. Workpiece cutting apparatus with cleaning component
JP2012062766A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2012251537A (ja) * 2011-06-07 2012-12-20 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置
KR20150035710A (ko) * 2012-07-12 2015-04-07 히다치 오토모티브 시스템즈 가부시키가이샤 내연 기관의 가변 밸브 장치
KR101710251B1 (ko) 2012-07-12 2017-02-24 히다치 오토모티브 시스템즈 가부시키가이샤 내연 기관의 가변 밸브 장치
JP2014141974A (ja) * 2014-04-25 2014-08-07 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2016048053A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びバルブタイミング制御システム
CN105386806A (zh) * 2014-08-28 2016-03-09 日立汽车系统株式会社 内燃机的配气正时控制装置及配气正时控制系统
JP2016098780A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御システム
WO2019244243A1 (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 三菱電機株式会社 モータ及びバルブタイミング調整装置
JPWO2019244243A1 (ja) * 2018-06-19 2021-01-14 三菱電機株式会社 モータ及びバルブタイミング調整装置
JP2021046844A (ja) * 2019-09-20 2021-03-25 株式会社Soken バルブタイミング調整装置
JP7294745B2 (ja) 2019-09-20 2023-06-20 株式会社Soken バルブタイミング調整装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010138736A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP5538053B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP5675440B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP5379669B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP5940001B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御システム
JP5197471B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP5952400B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置及びその製造方法
JP2018044500A (ja) 弁開閉時期制御装置
JP6760112B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP2010138735A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4046077B2 (ja) 内燃機関の動弁装置
JP5411066B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2012132367A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP6054760B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御システム
JP2006299867A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2018165532A (ja) ギヤ減速装置
JP5719008B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP5873523B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP5687727B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
CN113167140B (zh) 阀正时调整装置
JP6227491B2 (ja) バルブタイミング制御装置
JP5530877B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
WO2023101003A1 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4219782B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP7085629B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置