JP2010138735A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】装置の軸方向のコンパクト化を図りつつ作動時の異音の発生を低減し得るバルブタイミング制御装置を提供する。
【解決手段】位相変換機構4は、前記スプロケットにハウジング5を介して同期回転する偏心制御板6と、電動モータ12により回転する偏心カム25によって偏心制御板に対し駆動ボール26を介して偏心移動する偏心駆動板24と、前記カムシャフトに結合された従動板29と、を備えている。前記偏心駆動板の他側面にハイポトロコイド溝34が、前記従動板の内側面にエピトロコイド溝31がそれぞれ形成され、両溝間に挟持状態に配置された複数の駆動ボール27を介して、電動モータの回転を所定の減速比に制御してタイミングスプロケット1とカムシャフトの相対回転位相を変換するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸気弁または排気弁の開閉タイミングを、電動モータによる位相変換機構を用いて可変制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
従来から内燃機関の吸気弁や排気弁のリフト量や開閉タイミング(バルブタイミング)を機関運転状態に応じて可変制御する可変動弁装置としては、種々提供されており、その一つとして以下の特許文献1に記載されたようなものがある。
この可変動弁装置は、バルブタイミング可変機構とバルブリフト可変機構の両方を備えたもので、電動モータのステータが、機関のクランクシャフトによって回転駆動するタイミングプーリに連結されていると共に、前記電動モータのロータが、カムシャフトに変換機構を介して接続されている。このカムシャフトは、外周面にテーパ状のカム面を有する駆動カムが設けられている。前記変換機構は、ボール螺子軸とボールナットからなる機構と、入力部材側と出力部材側とに相対応するヘリカルスプラインからなる歯車機構の2つの機構から構成されている。
そして、電子コントローラが前記電動モータのコイルに通電してモータ軸が回転することによって前記変換機構によりタイミングプーリに対してカムシャフトを相対回転させると共に、カムシャフトを軸方向に移動させる。これによって、機関運転状態に応じて、例えば吸気弁のリフト量とバルブタイミングの両方を可変制御するようになっている。
特開平11−141314号公報
従来の可変動弁装置にあっては、変更機構としてヘリカルスプライン歯車機構を用いていることから、互いに噛み合っているヘリカル内外歯がカムシャフトに発生する正負の交番トルクによって衝突して打音を発生するおそれがある。
本発明は、前記従来の技術的課題を解決するために案出されたもので、請求項1に記載の発明は、とりわけ、第1部材と第2部材のいずれか一方側に、複数のボールが配置されるサイクロイドまたはトロコイド曲線からなる第1ガイドが設けられていると共に、他方側に、前記従動回転体の回転軸周りに前記各ボールの公転を許容する第2ガイドが設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、減速比を大きくしても異音の発生を十分に抑制することが可能になる。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この各実施形態では、内燃機関の吸気側の動弁装置に適用したものであるが、排気側の動弁装置に同様に適用することも可能である。
〔第1の実施形態〕
このバルブタイミング制御装置(VTC)は、図1及び図2に示すように、内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動する駆動回転体であるタイミングスプロケット1と、図外のシリンダヘッド上に軸受けを介して回転自在に支持され、前記タイミングスプロケット1から伝達された回転力によって回転する従動回転体であるカムシャフト2と、該タイミングスプロケット1とカムシャフト2の前方位置に配置されて、シリンダブロックなどにボルト固定されたカバー部材3と、前記タイミングスプロケット1とカムシャフト2の間に配置されて、機関運転状態に応じて両者1,2の相対回転位相を変更する位相変更機構4と、を備えている。
前記タイミングスプロケット1は、ほぼ円環板状に形成されて、外周に図外のタイミングチェーンを介してクランクシャフトに連係されるリング状の歯車1aが外周に一体に形成されていると共に、内周側に形成された円形孔1bが後述する従動部材9の段差形状の外周面に回転自在に支持されている。
また、前記タイミングスプロケット1の前端面には、前記減速機8を覆う状態で前方に突出した円筒状のハウジング5と、該ハウジング5の前端開口を閉塞する状態で配置された偏心制御板6が配置されていると共に、これらハウジング5と偏心制御板6が6本のボルト7によってタイミングスプロケット1に軸方向から共締め固定されている。なお、前記偏心制御板6は減速機8の一部を構成している。
前記カムシャフト2は、外周に図外の吸気弁を開作動させる一気筒当たり2つの駆動カムを有すると共に、前端部に前記減速機8の一つの構成部材である前記従動部材9がカムボルト10によって軸方向から結合されている。
前記カバー部材3は、前記タイミングチェーンなどを覆ってカバーするもので、比較的に薄肉な金属プレートをプレス成形によって形成され、前記位相変更機構4の前端側の一部が多段膨出状に形成されていると共に、該膨出部3aに対応した位置に縦断面ほぼコ字形状に折曲形成された支持ブラケット11が固定ボルト50によってカバー部材3に固定されている。前記膨出部3aは、最大に膨出した上端部にコネクタ挿通孔3bが上下方向に沿って貫通形成されている。
前記支持ブラケット11は、壁部のほぼ中央位置に大径孔11aが形成されて、この大径孔11aの内周面が後述する電動モータのモータケーシングを回転自在に軸受けするプレーンベアリングとして機能するようになっている。また、前記大径孔11aの内周面には、タイミングスプロケット1側から飛散した潤滑油を後述するオイルシール23に供給する切欠孔11bが円周方向の所定の2箇所に形成されている。
前記位相変更機構4は、前記カムシャフト2のほぼ同軸上前端側に配置されたアクチュエータである電動モータ12と、該電動モータ12の回転速度を減速してカムシャフト2に伝達する前記減速機8と、から構成されている。
前記電動モータ12は、図1に示すように、ブラシ付きのDCモータであって、前後が閉塞されたほぼ円筒状のモータケーシング13と、該モータケーシング13の内部に回転自在に設けられて、外周にコイルが巻回されたロータ14と、モータケーシング13の内周面に固定された半円弧状の一対の永久磁石15,15と、前記ロータ14の内部軸心方向に設けられて、前記減速機8に連結されたモータ軸16と、を備えている。
前記モータケーシング13の前端面には、前記ロータ14のコイルに接続された内外一対の円環プレート状のスリップリング17,17が設けられていると共に、前記カバー部材3の膨出部3aの内部には、各先端部が前記2つのスリップリング17,17に摺接する2つのブラシ18、18が収容配置されている。この各ブラシ18,18は、一端部が前記コネクタ挿通孔3bからカバー部材3内に挿通されたコネクタ部材19の2つの端子に接続されており、該各端子はハーネス20を介して制御機構であるコントロールユニット21に接続されている。
前記モータケーシング13は、後端側の端壁のほぼ中央から突出した小径円筒状の突部13aが設けられていると共に、外周面と前記支持ブラケット11のコ字形状凹部内周面との間には、前記各スリップリング17やブラシ18が収容された空間部22をシールする円環状のオイルシール23が設けられている。
前記コントロールユニット21は、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、アクセル開度センサなど各種のセンサ類から情報信号に基づいて現在の機関運転状態を検出して、機関制御を行うと共に、前記ロータ14のコイルに通電してモータ軸16の回転制御を行い、減速機8を介してカムシャフト2のタイミングスプロケット1に対する相対回転位相を制御するようになっている。
前記減速機8は、図1及び図2に示すように、前記偏心制御板6と、第2部材である前記従動部材9と、前記偏心制御板6と従動部材9との間に介装されて、偏心運動を行う第1部材である偏心駆動板24と、前記モータ軸16の先端部に設けられて、前記偏心駆動板24を偏心運動させる中間回転部材である偏心カム25と、前記偏心制御板6と偏心駆動板24との間に介在された転動体である6個の偏心ボール26と、前記偏心駆動板24と従動部材9との間に介在された転動体である11個の駆動ボール27と、から主として構成されている。
前記偏心制御板6は、金属材によってほぼ円盤状に形成されて、内周部のほぼ中央位置に前記偏心カム25を回転自在に支持する段差径状の第1支持孔6aが貫通形成されていると共に、前記偏心駆動板24側の内側面には、図7にも示すように、前記各偏心ボール26の一部を収容保持する6つの偏心溝28が形成されている。なお、前記偏心制御板6は、外周部に前記各ボルト7が挿通する挿通孔6bが形成されている。
前記各偏心溝28は、図3、図6及び図7に示すように、その内径が比較的大きく形成されて、前記各偏心ボール26の回転と前記偏心カム25の偏心分の移動を許容する溝形状に形成されていると共に、径方向のほぼ中央位置には各偏心ボール26のがた付きを抑制する凸部28aが形成されている。
また、この偏心制御板6の外側面には、円環状の金属製プレート部材32を介して前記モータケーシング13が結合されている。すなわち、前記プレート部材32は、内周部の外側面が前記モータケーシング13の後端壁面に溶接によって一体的に結合されていると共に、その外径が偏心制御板6とほぼ同一に設定されている。また、プレート部材32は、外周部の円周方向のほぼ等間隔位置に複数穿設されたボルト挿通孔にそれぞれ挿通するボルト32aが前記偏心制御板6の外周部に有する雌ねじ孔に螺着することによって結合されている。
前記従動部材9は、金属材によって一体に形成され、前記偏心駆動板24に対向した円盤状の従動板29と、該従動板29の外側面ほぼ中央にカムシャフト2方向へ突出した段差径状の円筒部30と、を備えている。また、従動部材9は、内部軸方向に前記カムボルト10が挿通される挿通孔9aが貫通形成されて、該カムボルト10によってカムシャフト2の先端部に軸方向から結合されている。
前記従動板29は、その外径がハウジング5の内径よりも小さく設定されてハウジング5内部に回転自在に収容配置され、中央に前記挿通孔9aよりも大径な第2支持孔29aが形成されていると共に、下端縁に矩形状の突部29bが一体に設けられている。この突起29bは、前記一対のボルト7、7間に配置されて、前記偏心駆動板24の後述する偏心移動に伴って前記従動板29が回転した際に、両側面が前記両ボルト7、7の各軸部に当接して従動板29の正逆方向の最大回転位置を規制するようになっている。
また、従動板29の偏心制御板24側の内側面には、図8にも示すように、前記駆動ボール27の一部(ボール径の約半分)が保持される第2ガイドである波形状のエピトロコイド溝31(エピトロコイド曲線)が円周方向に沿って形成されている。このエピトロコイド溝31は、具体的には図5、図10A、B及び図11に示すように、従動板29の円周方向に沿った同一ピッチ円上に連続して形成されていると共に、開口側に向かって開口面積が大きくなる曲面によって形成されている。また、このエピトロコイド溝31は、溝底面が三次元的に凹凸変形した形状に形成されていると共に、底面の幅方向の中心線31aが複葉状に外側に向いており、このエピトロコイド溝31の波形山数が10に設定されている。
前記円筒部30は、図1に示すように、前端側の小径段差部30aがカムシャフト2の端部小径溝に軸方向から嵌合して軸方向及び径方向の位置決めが行われていると共に、従動板29側の大径段差部30bの外周に円環状の隙間調整部材36を軸方向へ摺動自在に保持している。
前記偏心駆動板24は、図1及び図2に示すように、金属材によって所定肉厚の円板状に形成され、ほぼ中央位置に前記偏心カム25がボールベアリング38を介して回転自在に挿通配置される駆動用孔24aが貫通形成されていると共に、外径が前記従動板29とほぼ同一に設定され、ハウジング5内で偏心運動自在に収容配置されている。
そして、この偏心駆動板24は、図1及び図4Aに示すように、前記偏心制御板6側の一側面に、前記偏心制御板6の各偏心溝28に対応して前記各偏心ボール26の一部(ボール径の約半分)を収容する6つの収容溝33が形成されている。一方、従動板29側の他側面には、前記エピトロコイド溝31に対応して前記各駆動ボール27の一部(ボール径の約半分)を収容する第1ガイドである波形状のハイポトロコイド溝34(ハイポトロコイド曲線)が形成されている。
前記各収容溝33は、図6に示すように、各偏心ボール26を前記各偏心溝28と共同して挟持状態に回転自在に保持していると共に、各偏心ボール26の回転のみを許容する円形状の大きさに形成されている。この各収容溝33と各偏心溝28を、それぞれ円周方向の等間隔位置の6つ形成したのは、これらに収容される各偏心ボール26を介して作動時における前記偏心制御板6と偏心駆動板24との間の傾きを抑制して偏心制御板6に対する偏心駆動板24の偏心運動を円滑に行わせるためである。
前記ハイポトロコイド溝34は、具体的には図4B及び図9A、Bに示すように、偏心駆動板24の円周方向に沿った同一ピッチ円上に連続して形成されていると共に、開口側に向かって開口面積が大きくなる曲面によって形成されている。また、図11にも示すように、波形山が前記エピトロコイド溝31と逆向きで溝面が三次元的に凹凸変形した形状に形成されていると共に、底面の幅方向の逆複葉状の中心線34aが内側に向いており、このハイポトロコイド溝34の波形山数は12に設定されている。
ここで、エピトロコイド溝31の曲線及びハイポトロコイド溝34の曲線とは、所定の径寸法の円に小径の円を外接及び内接状態でそれぞれを移動させたときに描く曲線であり、その各波形山の偏心量は図11のeで示されている。
前記駆動ボール27は、金属球によって形成されて、その個数が11個に設定されている。
そして、前記ハイポトロコイド溝34の山数を2Nに設定し、エピトロコイド溝31の山数を2N−2に設定すると、駆動ボール27の個数は最大2N−1まで配置できるようになっている。
このとき、図11に示すように、前記エピトロコイド溝31の中心線31aとこれの中心点をPとした場合、並びに前記ハイポトロコイド溝34の中心線34aとこれの中心点をP1とした場合に、前記11個の駆動ボール27の位置B1〜B11は、前記2つの溝31、34の交点または接点のみに存在する。
前記偏心カム25は、図1及び図2に示すように、金属材によってほぼ円筒形状に形成されて、外周面の幅方向のほぼ中央位置に円環状に突出したカム部25aが形成されている共に、このカム部25aの両側の低位部25b、25bが前記偏心制御板6の第1支持孔6a内周面に形成された段差大径部6cと従動板31の第2支持孔29aに軸方向の位置決めされながら回転自在に支持されている。
また、偏心カム25は、内部軸方向に前記モータ軸16の先端部が遊嵌状態に挿通配置される貫通孔25cが形成されていると共に、この貫通孔25cの軸心と偏心駆動板24の駆動用孔24aとの軸心は同軸上に配置されているが、前記カム部25aの軸心Qは前記駆動用孔24aの軸心Xよりも所定の偏心量eで偏心配置されて、前記エピトロコイド溝31とハイポトロコイド溝34の偏心量eを設定している。
また、前記貫通孔25cの内周面180°の位置には、前記モータ軸16の先端部に径方向に沿って挿通固定されたピン35の両端部が位置決めされつつ係合する一対の係合溝25d、25eが軸方向に貫通状態に形成されている。
したがって、前記偏心カム25は、各係合溝25d、25eに係合した前記ピン35を介して前記モータ軸16に偏心状態で係合固定されている。
前記隙間調整部材36は、図1に示すように、比較的肉厚な円環状に形成されて、外周面に前記タイミングスプロケット1の円形孔1bの内周面に形成された雌ねじ部に螺合する雄ねじ部36aが形成されていると共に、外側面には回転用工具を係合させる複数の係合溝36bが形成されている。また、隙間調整部材36の従動板29側の内側面に形成された凹溝内に前記従動板29の外側面に転動するニードルベアリング37が設けられている。
したがって、前記偏心駆動板24や従動部材9などの各構成部材を組み付けた際に、前記隙間調整部材36を図外の工具によってねじ込み調整することによって、前記偏心制御板6と偏心駆動板24及び従動板29との間の隙間の大きさを自由に調整することが可能になる。
また、前記ハウジング5の内部には、潤滑油回路によって潤滑油が供給、排出されるようになっている。この潤滑油回路は、前記カムシャフト2や従動部材9の内部軸方向に形成されて偏心カム25付近に一端が開口した油供給孔39と、前記偏心制御板6の下部に形成されて、ハウジング5内部を循環した潤滑油を外部に排出するドレン孔40と、を備えている。前記ドレン孔40は、一端開口が前記一方の切欠部11bに指向しており、このドレン孔40から排出された潤滑油が切欠部11bからオイルシール23の潤滑用に供されるようになっている。
以下、本実施形態の作動について説明すると、まず、機関のクランクシャフトが回転駆動するとタイミングチェーンを介してタイミングスプロケット1が回転して、その回転力がハウジング5と偏心制御板6を介してモータケーシング13に伝達されて電動モータ12が同期回転する。一方、前記偏心制御板6の回転力が偏心ボール26から偏心駆動板24、駆動ボール27、従動部材9を経由してカムシャフト2に伝達される。これによって、カムシャフト2のカムが吸気弁を開閉作動させる。
そして、機関始動後の所定の機関運転時には、前記コントロールユニット21からスリップリング17などを介して電動モータ12のロータ14のコイルに通電される。これによって、ロータ14が回転してモータ軸16が回転駆動され、この回転力が減速機8を介してカムシャフト2に減速された回転力が伝達される。
すなわち、前記モータ軸16の回転に伴い偏心カム25が回転すると、偏心駆動板24が偏心制御板6に対して各偏心溝28と各偏心ボール26及び各収容溝33を介して偏心移動する。このように、偏心駆動板24が偏心移動すると、図12A〜Gに示すように、前記各エピトロコイド溝31と各ハイポトロコイド溝34の交点のみに存在する各駆動ボール27の移動によって従動板29(従動部材9)に回転力が伝達される。このときの減速比は、偏心カム25の回転に対して1:N−1となる。
この実施形態ではハイポトロコイド溝31の波形山数が12個で、エピトロコイド溝34の波形山数が10個であり、駆動ボール27のボール数11個であるから、減速比は1:5になる。
図12は前記偏心カム25の回転に伴って前記偏心駆動板24の前記従動板29に対する偏心移動軌跡を示したものである。つまり、偏心駆動板24が偏心移動してこの偏心駆動板24上のハイポトロコイド溝34の中心線34aが180°回転したときは、図12A〜Gの矢印に示す順序にしたがって前記従動板29上に付けた印Yが36°回転する。これらの一連の偏心動作によって前記突部29bによる前記一対のボルト7、7間での従動部材9の角度規制を行いつつ該従動部材9に前記減速比による回転力が伝達されるのである。
これにより、カムシャフト2がタイミングスプロケット1に対して正逆相対回転して相対回転位相が変換されて、吸気弁の開閉タイミングを進角側あるいは遅角側に変換制御するのである。
また、この実施形態によれば、減速機8が、それぞれ円盤状の偏心制御板6と偏心駆動板24及び従動板29、並びに偏心ボール26と駆動ボール27とによって主として構成されていることから、装置全体の軸方向の長さを十分に短尺化することが可能になり、コンパクト化が図れる。
しかも、減速機8の回転伝達を、歯車を用いずに各ボール26,27とこれらを保持する各溝28、31、33によって行っているため、カムシャフト2に発生する正負の交番トルクによる衝突打音の発生を抑制することができる。
すなわち、前記複数のボール27に遠心力が作用すると、それぞれのボール27は外周側に移動しようとする力が作用する。このとき、前記ハイポトロコイド溝34とエピトロコイド溝31の各曲面は外周に向かって隙間が小さくなるように形成されているため、各ボール27にはハイポトロコイド溝34とエピトロコイド溝31によって軸方向から挟持される力が作用する。このため、前記正負の交番トルクが発生しても打音の発生を抑制することが可能になる。
また、ハイポトロコイド溝34はトロコイド曲線になっていることから、ボール27に遠心力が作用することによって偏心駆動板24と従動板29(従動部材9)が相対回転しようとするとのを妨げる力が働く。このため、バルブタイミング制御装置の位置保持性を向上させることができる。
すなわち、前記駆動ボール27は、図11に示すように、前記エピトロコイド溝31の中心線31aの回転中心Pに対して、ハイポトロコイド溝34の中心線34aの回転中心P1側へ片寄った位置にあることから、偏心駆動板24や従動板29の回転により各駆動ボール27に作用する遠心力は、回転中心Pに近い位置B6の駆動ボール27よりも回転中心Pから離れた位置B1、B11にある駆動ボール27により大きく作用する。このとき、駆動ボール27は、エピトロコイド溝31の波形山の頂点付近に位置しているので、遠心力によって現在の相対回転位相角を保持しようとする力が発生するため、前述したカムシャフト2に作用する変動トルクに対して安定した相対回転位相角を保持することができる。
さらに、前記ハイポトロコイド溝31とエピトロコイド溝34は、前述したように、それぞれの断面形状が開口側に向かって開口面積が大きくなる曲面状に形成されていることから、それぞれの溝31,34の製造誤差によって発生した駆動ボール27と各溝31,34の隙間が、各偏心駆動板24と従動部材9の回転によって各駆動ボール27に発生した遠心力によって、それぞれの溝31、34の外周側を軸方向及び周方向に押圧する。このため、偏心駆動板24と従動板29(従動部材9)との回転方向のがた付きを効果的に抑制することができ、さらに安定した相対回転角度保持が可能になる。
また、前記ハウジング5内には、油供給孔39から減速機8の各部を潤滑する潤滑油が強制的に供給されることから、各部の潤滑性が向上すると共に、各溝28、31,34内に潤滑油が供給されて、各ボール26,27との間の潤滑性も向上して減速機8による常時滑らかな位相変換が行われることは勿論のこと、この潤滑油が緩衝機能を発揮するため、前記打音の発生をより効果的に抑制することが可能になる。
さらに、前記隙間調整部材36によって各構成部材の組付後においても、偏心制御板6と偏心駆動板24及び従動板29間の隙間を自由に調整することができるため、かかる隙間精度が高くなって各偏心ボール26や駆動ボール27を介して常時円滑な回転作動が得られる。この結果、バルブタイミング制御の良好な応答性を確保できる。
しかも、前記隙間調整部材36の内端側に設けられたニードルベアリング37によって従動板29の外側面との摩擦抵抗を十分に低減できることから、従動部材9の円滑な回転が得られる。
また、前記偏心制御板24と偏心カム25とは、ボールベアリング38によって摩擦抵抗が低減されて互いに常時円滑な偏心作動あるいは回転が得られる。
また、本実施形態では、偏心制御板6の偏心溝28や、偏心駆動板24の収容溝33が、円周方向の等間隔位置にそれぞれ6つ形成されているが、これに限定されることなく、例えば図13や図14に示すように、それぞれ円周方向に沿って多くの溝や偏心ボールを用いることも可能である。
〔第2の実施形態〕
図15及び図16は第2の実施形態を示し、基本構造は第1の実施形態とほぼ同様であるが、異なるところは、偏心制御板6と偏心駆動板24の各偏心溝や収容溝に代えて偏心凹溝41と突起部42とによって構成すると共に、従動板29側ではエピトロコイド溝に代えて駆動ボール27を保持する保持溝43としたものである。
すなわち、前記偏心制御板6の外周部の内側面には、円周方向の等間隔位置に6つの偏心凹溝41が形成されている。この各偏心凹溝41は、ほぼ円筒状に形成されて、その内径が図17及び図20にも示すように、前記突起部42の外径よりも比較的大径に形成されて、各突起部42を介して前記偏心駆動板24の偏心移動を許容する大きさに設定されている。
前記偏心駆動板24の偏心制御板6側の外周部一側面には、図18前記各偏心凹溝41に係入する6つの突起部42が円周方向の等間隔位置に設けられている。この各突起部42は、偏心駆動板24の一側面から突設されてほぼ円柱状に形成され、その軸方向の長さが偏心凹溝41の底面まで届かない長さに設定されていると共に、それぞれの外周面が前記各偏心凹溝41の内周面に摺接可能になっている。
また、この偏心駆動板24の他側面には、第1の実施形態と同じハイポトロコイド溝34が形成されている。
一方、前記従動板29の内側面には、図16及び図19に示すように、円周方向の等間隔位置に11個の保持溝43が形成されている。この各保持溝43は、11個の駆動ボール27の一部を収容して回転自在に保持するようになっており、したがって、組み合わせた状態における偏心駆動板24のハイポトロコイド溝34と従動板29の各保持溝43及びこれに保持された駆動ボール27の関係は図21に記載された状態になる。
したがって、前記偏心駆動板24が偏心移動すると、ハイポトロコイド溝34と駆動ボール27及び保持溝43を介して減速された回転力が前記従動板29(従動部材9)に伝達されることになる。
そして、前記ハイポトロコイド溝34の波形山数をN+1としたとき、保持溝43の個数と駆動ボール27の個数は最大Nまで設けることができ、このときの減速比は、偏心カム25の回転に対して、1:Nとなる。
また、例えば、図22及び図23に示すように、前記ハイポトロコイド溝34の形状を変更すると共に、前記駆動ボール27と保持溝43の数を多く設定することも可能であり、この場合は減速比が1:60の割合になる。このように、ハイポトロコイド溝34の形状を変更したり、保持溝43などの数を大小変更することによって減速比を任意に設定することが可能になる。
したがって、この実施形態も第1の実施形態と同様な作用効果が得られると共に、従動板29側のエピトロコイド溝に代えて複数の保持溝43としたことから、製造作業が容易になりコストの低減化が図れる。
〔第3の実施形態〕
図24は第3の実施形態を示し、偏心駆動板24の他側面側にエピトロコイド溝44が形成され、これに対向する従動板29の内側面側にハイポトロコイド溝45が形成されており、この両溝44,45間に複数の駆動ボール27が挟持状態で回転自在に配置されている。他の構成は第1の実施形態と同様である。
したがって、この実施形態も第1実施形態と同様な作用効果が得られる。
〔第4の実施形態〕
図25は第4の実施形態を示し、このバリエーションは、偏心駆動板24に他側面側にエピトロコイド溝46が形成され、これに対向する従動板29の内側面側に第2の実施形態と同じような複数の保持溝47が形成され、この両溝46、47間に複数の駆動ボール27が挟持状態で回転自在に配置されている。他の構成は第1の実施形態と同様である。
したがって、この実施形態も第1の実施形態と同様な作用効果が得られる。
このように、装置の仕様などに応じて組み合わせを自由に変更することが可能である。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば潤滑油供給手段としては、さらに異なる構成とすることも可能であり、また、電動モータとして、ブラシレスDCモータとすることも可能である。
また、前記ハイポトロコイド溝やエピトロコイド溝をハイポサイクロイド溝やエピサイクロイド溝によってそれぞれ形成することも可能である。
本発明に係る第1の実施形態のバルブタイミング制御装置の縦断面図である。 本実施形態の主要な構成部材の分解斜視図である。 本実施形態に供される偏心制御板の内側面図である。 Aは本実施形態に供される偏心駆動板の一側面、Bは他側面を示す図である。 本実施形態に供される従動板の内側面図である。 本実施形態における要部断面図である。 本実施形態の偏心制御板の偏心溝に偏心ボールが収容配置された状態を示す図である。 本実施形態における要部断面図である。 Aは本実施形態に供される偏心駆動板のハイポトロコイド溝を部分的に示す正面図、Bは斜視図である。 Aは本実施形態に供される従動板のエピトロコイド溝を部分的に示す正面図、Bは斜視図である。 本実施形態における前記ハイポトロコイド溝とエピトロコイド溝との間に駆動ボールが配置された状態を示す概略図である。 A〜Gは偏心駆動板が順次偏心移動した場合の移動軌跡を示す概略図である。 本実施形態の偏心制御板の偏心溝を数多く形成した場合の側面図である。 本実施形態の偏心駆動板の収容溝を対応して数多く形成した場合の一側面図である。 第2の実施形態のバルブタイミング制御装置の要部縦断面図である。 本実施形態に供される主要な構成部材の分解斜視図である。 本実施形態に供される偏心制御板の内側面図である。 本実施形態に供される偏心駆動板の斜視図である。 本実施形態に供される従動板の内側面図である。 本実施形態の偏心制御板の偏心凹溝に偏心駆動板の突起部が挿通配置された状態を示す図である。 本実施形態における偏心駆動板のハイポトロコイド溝と従動板の保持溝との間に駆動ボールが配置された状態を示す概略図である。 本実施形態のハイポトロコイド溝の変形例を示した偏心駆動板の側面図である。 本実施形態の保持溝を数多く形成した場合の従動板の内側面図である。 第3の実施形態における偏心駆動板にエピトロコイド溝を形成し、従動板にハイポトロコイド溝を形成した場合の概略図である。 第4の実施形態における偏心駆動板にエピトロコイド溝を形成し、従動板に保持溝を形成した場合の概略図である。
符号の説明
1…タイミングスプロケット(駆動回転体)
2…カムシャフト(従動回転体)
3…カバー部材
4…位相変更機構
5…ハウジング
6…偏心制御板
8…減速機構
9…従動部材
10…カムボルト
12…電動モータ(アクチュエータ)
13…モータケーシング
16…モータ軸
17…スリップリング
18…ブラシ
21…コントロールユニット(制御機構)
23…オイルシール
24…偏心駆動板
25…偏心カム
24a…カム部
26…偏心ボール(転動体)
27…駆動ボール(転動体)
28…偏心溝
29…従動板
31…エピトロコイド溝
34…ハイポトロコイド溝
39…油供給孔(潤滑油回路)
40…ドレン孔(潤滑油回路)
41…偏心凹溝
42…突起部
43…保持溝

Claims (18)

  1. クランクシャフトによって回転駆動する駆動回転体と、
    該駆動回転体から伝達された回転力によって機関弁を開閉駆動する従動回転体と、
    前記駆動回転体から従動回転体への回転伝達経路に設けられ、前記駆動回転体に対して相対回転することにより前記従動回転体を駆動回転体に対して相対回転させる中間回転部材と、
    該中間回転部材を前記駆動回転体に対して相対回転駆動させるアクチュエータと、
    前記中間回転部材の回転速度を減速して前記従動回転体に伝達する減速機構と、
    を備え、
    前記減速機構は、前記中間回転部材から従動回転体への回転伝達経路に設けられた一対のガイドの間に配置された複数の転動体を有し、
    前記中間回転部材側の一方のガイドと従動回転体側の他方のガイドは、前記転動体に遠心力が作用することによって、少なくとも1つの転動体を各ガイドの軸方向及び円周方向に挟持する力が作用する面を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. クランクシャフトによって回転駆動する駆動回転体と、
    該駆動回転体から伝達された回転力によって機関弁を開閉駆動する従動回転体と、
    前記駆動回転体から従動回転体への回転伝達経路に設けられ、前記駆動回転体に対して相対回転することにより前記従動回転体を駆動回転体に対して相対回転させる中間回転部材と、
    該中間回転部材を前記駆動回転体に対して相対回転駆動させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータを内燃機関の運転情報に応じて制御する制御機構と、
    前記中間回転部材から伝達された回転力によって回転運動せずに偏心運動を行う第1部材と、
    該第1部材に連係されて前記従動回転体に回転力を伝達する第2部材と、
    前記第1部材と第2部材との間に介在された複数のボールと、
    を備え、
    前記第1部材と第2部材のいずれか一方側に、前記複数のボールが配置されるサイクロイドまたはトロコイド曲線からなる第1ガイドが設けられていると共に、他方側に、前記従動回転体の回転軸周りに前記各ボールの公転を許容する第2ガイドが設けられ、
    前記第1ガイドと第2ガイドは、軸方向の開口側に向かって開口面積が大きくなる曲線によって形成され、前記第1ガイドのサイクロイドまたはトロコイド曲線の波数よりも前記ボールの個数が少ないことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記第1ガイドと第2ガイドは、両者共にサイクロイドまたはトロコイド曲線によって構成され、一方のサイクロイドまたはトロコイド曲線がエピサイクロイドまたはエピトロコイド曲線によって形成され、他方のサイクロイドまたはトロコイド曲線がハイポサイクロイドまたはハイポトロコイド曲線によって形成され、
    前記ボールの個数に対して、一方のサイクロイドまたはトロコイド曲線の波数が一つ多く形成され、他方のサイクロイドまたはトロコイド曲線の波数が一つ少なく形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記第1ガイド及び第2ガイドは、溝によって構成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記アクチュエータは、前記駆動回転体と一緒に回転する電動モータによって構成されていると共に、該電動モータには、スリップリングとブラシを介して通電されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  6. 請求項5に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記中間回転部材は、回転中心に対して中心が偏心した円形の偏心カムによって構成され、前記第1部材の内周側に前記偏心カムが嵌挿されて回転することにより前記第1部材が偏心運動することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  7. 請求項5に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記電動モータは、内燃機関に固定されたカバーに対して軸受によって回転自在に支持されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  8. 請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記第1部材は、偏心運動のみを許容する継手を介して前記駆動回転体に連係していることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  9. 請求項8に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記駆動回転体は、内部に前記第1部材と第2部材を収容するハウジングを有し、
    前記継手は、前記第1部材とハウジングのいずれか一方の対向面に配置されていると共に、前記第1部材の偏心方向をほぼ直径方向にする第1凹部と前記第1部材あるいはハウジングに形成された第2凹部との間に介装されたボールを備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  10. 請求項9に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記第1凹部の径方向のほぼ中心位置に突起部が形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  11. 請求項8に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記駆動回転体は、内部に前記第1部材と第2部材を収容するハウジングを有し、
    前記継手は、第1部材またはハウジングの内面の一方に設けられたピンと、前記第1部材またはハウジングの内面の他方に形成され、前記ピンの偏心運動を許容する円形孔と、によって構成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  12. 請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記駆動回転体は、内部に前記第1部材と第2部材とを収容するハウジングを備え、該ハウジング内に潤滑油が供給されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  13. 請求項12に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記潤滑油は、前記カムシャフトの内部を経由して前記第2部材における前記各ボールとの接点位置よりも内周側から供給されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  14. 請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記第1部材と第2部材との相対的な軸方向の位置を調整する調整機構が設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  15. 請求項14に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記調整機構は、外周に雄ねじが形成された予圧ナットを備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  16. 請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記駆動回転体と従動回転体は、所定範囲内で相対回転可能に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  17. 請求項16に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記アクチュエータが駆動力を発生しない状態では、前記従動回転体が駆動回転体に対して一方向に相対回転するように形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  18. クランクシャフトによって回転駆動する駆動回転体と、
    該駆動回転体から伝達された回転力によって機関弁を開閉駆動する従動回転体と、
    前記駆動回転体から従動回転体への回転伝達経路に設けられ、前記駆動回転体に対して相対回転することにより前記従動回転体を駆動回転体に対して相対回転させる中間回転部材と、
    該中間回転部材を前記駆動回転体に対して相対回転駆動させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータを内燃機関の運転情報に応じて制御する制御機構と、
    前記中間回転部材から伝達された回転力によって回転運動せずに偏心運動を行う第1部材と、
    前記第1部材に連係して前記従動回転体に回転力を伝達する第2部材と、
    前記第1部材と第2部材との間に介在した複数のボールと、
    を備え、
    前記第1部材と第2部材のいずれか一方側に、前記複数のボールが配置されるサイクロイドまたはトロコイド曲線からなる第1ガイドが設けられていると共に、他方側に、前記カムシャフト回転軸の軸周りに前記ボールの公転を許容する第2ガイドが設けられ、
    前記第1ガイドのサイクロイドまたはトロコイド曲線の波数よりも前記ボールの個数が少なく形成されていると共に、前記第1ガイド及び第2ガイドには、前記ボールに遠心力が作用することによって前記ボールを前記各ガイドの軸方向及び円周方向から挟持する力が作用する面が形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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