JP6054760B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御システム - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御システム Download PDF

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Description

本発明は、電動アクチュエータの回転力に基づいたバルブタイミング制御に供するバルブタイミング制御システムに関する。
従来のバルブタイミング制御システムとしては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
すなわち、このバルブタイミング制御システムは、クランクシャフトと同期回転する駆動回転体たるスプロケットと、該スプロケットに対し相対回転可能に設けられ、カムシャフトと一体回転する従動回転体と、該従動回転体に所定の減速機構を介して連係するブラシ付き電動モータと、を備えたバルブタイミング制御装置を利用し、機関運転状態に応じて電動モータを駆動制御することにより、クランクシャフトに対するカムシャフトの相対位相を変更可能としている。
そして、このバルブタイミング制御システムでは、内燃機関に取付固定され前記バルブタイミング制御装置を液密に保護するカバー部材側に給電ブラシを設け、前記電動モータの本体側にスリップリングを設けた構成となっている。
ここで、吸気側と排気側の両方に前記バルブタイミング制御装置を設けようとした場合、これらの両装置は近接して配置されることになるため、通常は、特許文献2に記載されているように、1つのカバー部材内に前記両バルブタイミング制御装置を配置することとなる。
特開2012−132367号公報 特開2005−061261号公報
しかしながら、前記従来のバルブタイミング制御システムでは、前記カバー部材における各装置連係部と前記各バルブタイミング制御装置の双方の軸心を一致させることが困難であって、適切な給電が行えず、装置の応答性の悪化を招来してしまう問題があった。
また、前記各装置連係部と前記各バルブタイミング制御装置の間で軸心ずれが生ずることによって、前記各シール部材の偏摩耗による耐久性の悪化も招来してしまう問題があった。
本発明は、前記従来のバルブタイミング制御システムの実情に鑑みて案出されたものであって、吸気側と排気側の両方にバルブタイミング制御装置を設けたとしても装置の応答性やシール耐久性の悪化を抑制し得る内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の発明は、ブラシと該ブラシと摺動するスリップリングを用いて給電することによってバルブタイミングを変更する電動式バルブタイミング制御装置を、吸気側カムシャフトと排気側カムシャフトの両方に配設してなる内燃機関のバルブタイミング制御システムであって、とりわけ、前記各装置に対してそれぞれ吸気側カバー部材及び排気側カバー部材を設けると共に、前記各カバー部材を、所定量だけ径方向位置調整可能に構成し、該径方向位置調整を行った状態で内燃機関に固定することを特徴としている。
本願請求項2に記載の発明は、ブラシと該ブラシと摺動するスリップリングを用いて給電することによってバルブタイミングを変更する電動式バルブタイミング制御装置を、吸気側カムシャフトと排気側カムシャフトの両方に配設してなる内燃機関のバルブタイミング制御システムであって、とりわけ、前記各装置に対してそれぞれ吸気側カバー部材及び排気側カバー部材を設けると共に、前記各カバー部材について前記各装置を収容する部位の相対位置調整を可能にしたことを特徴としている。
本発明によれば、吸・排気両側にバルブタイミング制御装置を設けたとしても、各カバー部材と各バルブタイミング制御装置との適切な軸心合わせが可能となるため、前記各バルブタイミング制御装置の応答性やシール耐久性の悪化といった不具合を抑制することができる。
本発明に係るバルブタイミング制御装置近傍の縦断面図である。 図1のA方向から見たバルブタイミング制御装置の正面図である。 図1のB−B線断面図である。 図3のD−D線断面図である。 図1に示す吸気側装置本体の斜視図である。 図3のE−E線(図7のG−G線)に沿う断面図である。 図1のC−C線断面図である。 図7のF−F線断面図である。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御システムの実施形態を図面に基づいて説明する。
すなわち、このバルブタイミング制御システムは、図1に示すように、図示外の吸気弁を駆動する吸気側カムシャフトC1に配設される吸気側バルブタイミング制御装置V1と、前記吸気側カムシャフト1に並列に配置されて図示外の排気弁を駆動する排気側カムシャフトC2に対し、前記吸気側バルブタイミング制御装置V2に隣接して配設される排気側バルブタイミング制御装置V2と、によって構成されている。
[吸気側バルブタイミング制御装置]
まず、前記吸気側バルブタイミング制御装置V1について説明すれば、当該装置V1は、図1、図2に示すように、吸気側カムシャフトC1の先端である軸方向一端に設けられる吸気側装置本体U1と、該吸気側装置本体U1を覆うように設けられ、図示外のシリンダヘッド側部に配設されたチェーンカバー10の外側面に取付固定される吸気側カバー部材11と、から主として構成される。
前記吸気側装置本体U1は、図3に示すように、内燃機関のクランクシャフト(図示外)から回転駆動力が伝達され、該クランクシャフトと同期回転する駆動回転体であるほぼ円筒状のタイミングスプロケット13と、前記シリンダヘッドにて回転自在に支持される吸気側カムシャフト1の前記シリンダヘッド外側へと臨む一端部に固定され、該吸気側カムシャフト1と一体回転する従動回転体である従動部材14と、吸気側カバー部材11と前記タイミングスプロケット13とによって画成される収容空間内に収容されるかたちで前記タイミングスプロケット13と前記従動部材14の間に介装され、機関の運転状態に応じて前記両者13,14の相対回転位相を変更する位相変更機構15と、を備えている。
前記タイミングスプロケット13は、全体が鉄系の金属材料によって一体に形成されてなるもので、内周面が段差径状に形成されたスプロケット本体を構成する筒状基部13aと、該筒状基部13aの他端部外周に一体に設けられ、巻回される図示外のタイミングチェーンを介して前記クランクシャフトの回転駆動力が伝達される歯部13bと、から構成され、周知のボールベアリングである第1軸受B1を介して前記筒状基部13aの内周側に配置される従動部材14に回転自在に支持されている。そして、前記筒状基部13aの一端は後述する電動モータ21が配設されることにより当該一端側開口が閉塞される一方、他端側開口については、前記タイミングスプロケット13と電動モータ21とを締結する複数の第1ボルトT1によって共締め固定されるほぼ円板状のストッパプレート16によって閉塞されている。
前記従動部材14は、その径方向中央位置に設けられる筒状基部17と、該筒状基部17の軸方向中間位置において径方向外側へと延出する円板部18と、該円板部18の軸方向一端部(後述の電動モータ21側の端部)に拡径状に、かつ、電動モータ21側へ向かって軸方向に延設され、周方向において複数のローラ20を保持するローラ保持部19と、が一体に設けられている。そして、この従動部材14は、前記筒状基部17における吸気側カムシャフトC1側の端部(後述の他端部17c)が当該吸気側カムシャフトC1に穿設された凹部1aに嵌合することにより、当該吸気側カムシャフトC1との同軸性が確保された状態で、カムボルトT0をもって吸気側カムシャフトC1に固定される。
前記筒状基部17は、その中央部に軸方向に沿って貫通する挿通孔17aが設けられ、その一端部(後述の電動モータ21側の端部)17bの外周面には、周知のニードルベアリングである第2軸受B2が嵌着される一方、その他端部(吸気側カムシャフトC1側の端部)17cは、吸気側カムシャフトC1に穿設された凹部1aに嵌合する凸部として構成されている。また、この筒状基部17の一端側には、後述する出力軸部材26の回転支持に供する周知のボールベアリングである第3軸受B3が軸方向に隣接配置され、該第3軸受B3の内輪が筒状基部17の一端とカムボルトT0の頭部との間にて挟持される構成となっている。
前記円板部18は、その周方向の所定位置に、吸気側カムシャフトC1側から前記第2、第3軸受B2,B3等の潤滑に供する後述の油孔48が貫通形成されている。また、この円板部18の外周面には前記第1軸受B1が嵌着され、該第1軸受B1によってタイミングスプロケット13が回転自在に支持されている。
前記ローラ保持部19は、ほぼ筒状に構成され、その周方向の所定位置には、それぞれ前記複数のローラ20の保持に供するローラ保持孔19aが貫通形成され、該各ローラ保持孔19aのそれぞれに各ローラ20を収容し回転自在に保持するようになっている。
前記ストッパプレート16は、図3、図4に示すように、その中央位置に、吸気側カムシャフトC1の一端部を受容するシャフト挿通孔16aが貫通形成されている。そして、このシャフト挿通孔16aの周方向所定範囲には、吸気側カムシャフトC1の一端部外周に切欠形成された円弧凹状の規制凹部1bに係入する規制凸部16bが突出形成されている。かかる構成から、当該規制凸部16bの各側端16c,16dがそれぞれ対向する前記規制凹部1bの各側端1c,1dと当接することにより、両者C1,16の相対移動が規制されるようになっている。換言すれば、前記規制凹部1bの周方向幅の範囲内のみでもって、従動部材14とストッパプレート16との相対回転、すなわちタイミングスプロケット13と吸気側カムシャフトC1との相対回転が許容される構成となっている。
前記位相変更機構15は、図3に示すように、従動部材14を介して吸気側カムシャフトC1の同軸上に配設され、図示外の電子コントロールユニットからの制御電流によって回転駆動される電動アクチュエータであって、位相変更トルクの発生に供する電動モータ21と、該電動モータ21と従動部材14の間に介装され、前記電動モータ21の出力を減速して伝達する減速機構22と、から主として構成されている。なお、前記電子コントロールユニットについては、例えば図示外のクランク角センサやエアフローメータ、水温センサ、スロットルセンサなど各種センサ類から得られる機関運転状態に基づいて前記電動モータ21を駆動制御するようになっている。
前記電動モータ21は、ブラシ(後述の第1、第2ブラシ34a,34b)付きのDCモータであって、前記各第1ボルトT1によってタイミングスプロケット13に共締め固定され、該タイミングスプロケット13と一体回転する有底円筒状のヨーク23と、該ヨーク23の内周面に固定された固定子である円筒半割状の1対の永久磁石24a,24bと、該両永久磁石24a,24bの内周側に回転自在に設けられた回転子である電機子25と、該電機子25の内周側に一体回転可能に挿通固定され、前記電機子25の出力に供する出力軸部材26と、該出力軸部材26のヨーク23開口側に延出する一端部外周に設けられた整流子27と、前記ヨーク23の一端側開口を閉塞する封止プレート31に設けられ、前記整流子27を介して前記電機子25(後述のコイル25b)への給電に供する給電部28と、から主として構成されている。
前記ヨーク23は、タイミングスプロケット13の筒状基部13aとほぼ同じような外径に設定されてなる円筒部23aと、該円筒部23aのタイミングスプロケット13との対向端部に設けられた底壁部23bと、から構成されている。そして、前記底壁部23bの外側面によりタイミングスプロケット13の一端側開口を閉塞するかたちで当該タイミングスプロケット13に対して軸方向に直列に配置されて、タイミングスプロケット13を貫通する前記各第1ボルトT1により当該タイミングスプロケット13及びストッパプレート16と一体的に締結され、前記円筒部23aの一端側開口が前記封止プレート31により封止されている。
また、前記底壁部23bのほぼ中央位置には、出力軸部材26が挿通する軸挿通孔23cが貫通形成され、該軸挿通孔23cを通じて従動部材14側へと臨んだ出力軸部材26の他端部が減速機構22に接続されている。なお、この軸挿通孔23cの減速機構22側の孔縁には、前記ヨーク23の内周側に形成されるモータ収容空間29を液密にシールする第1シール部材S1に設けられ、該第1シール部材S1によって、減速機構22側から前記モータ収容空間29への潤滑油の流入が抑止されている。
前記電機子25は、出力軸部材26の軸方向中間部外周に設けられた鉄心であるロータ25aと、該ロータ25aに巻回された複数のコイル25bと、によって構成され、前記各コイル25bが整流子27を介して給電部28と電気的に接続されることで通電可能となっている。
前記出力軸部材26は、従動部材14と対向する軸方向一端側のうち、内端側が前記第2軸受B2を介してカムボルトT0に支持されると共に、外端側が前記第2軸受B2を介して従動部材14に支持される構成となっている。また、この出力軸部材26の一端部には、当該軸部材26における他の軸方向領域とは軸心を異ならしめるように形成された、前記減速機構22の一部を構成する後述の偏心軸部30が一体に設けられている。
前記給電部28は、図3、図5に示すように、ヨーク23の一端側開口を閉塞するように設けられ、ほぼ円板状の金属材からなる芯材31aの内外両側面にそれぞれ樹脂製の絶縁部たる内側絶縁部31b及び外側絶縁部31cを設けてなる封止プレート31と、該封止プレート31の外側部にそれぞれ径方向において内外周2重となるように配置され、吸気側カバー部材11(後述の排気側カバー部材12についても同様。以下同じ。)内に形成される後述の装置収容部H1(H2)へと臨むかたちで設けられる1対の第1、第2スリップリング32a,32bと、その基端部である長手方向一端部が前記両スリップリング32a,32bの周方向一部と対向するかたちで吸気側カバー部材11(排気側カバー部材12)における後述の膨出部11a(12a)の端面に嵌挿される縦断面ほぼL字状をなすケース33と、該ケース33の基端部内周側にそれぞれ収容され、前記第1、第2スリップリング32a,32bの周方向一部と垂直に対向配置される給電用の正極側、負極側ブラシである1対の第1、第2ブラシ34a,34b及びこれらを第1、第2スリップリング32a,32b側へと付勢する第1、第2スプリング35a,35bと、前記ケース33の他端部にそれぞれ収容配置され、図示外の車載バッテリとの接続に供する1対の接続端子36a,36bと、該各接続端子36a,36bと第1、第2ブラシ34a,34bとを接続するハーネス37a,37bと、前記封止プレート31の内側絶縁部31bにて収容配置され、先端面が整流子26に対して外周側から摺接するように設けられる切換用の1対の第3、第4ブラシ34c,34d及びこれらを整流子26側へと付勢する第3、第4スプリング35c,35dと、から主として構成されている。
前記減速機構22は、図3、図6に示すように、電動モータ21の出力軸部材26の一端部に、該出力軸部材26の回転に伴って偏心回転運動するように構成された偏心軸部30と、該偏心軸部30の外周に設けられた比較的大径のボールベアリングである第4軸受B4と、該第4軸受B4の外周において回転自在に支持された前記複数のローラ20と、該各ローラ20を回転方向に保持しつつ軸方向移動を許容するように構成された保持器としての前記従動部材14のローラ保持部19と、によって構成されている。
前記第4軸受B4と前記各ローラ20は、その軸方向のほぼ全体が径方向において相互に重合するように配置され、第4軸受B4の内輪が偏心軸部30の外周面に圧入固定されると共に、当該第4軸受B4の外輪の外周面に各ローラ20が常時当接した状態となっている。また、この第4軸受B4の外輪の外周域には、当該外輪の外周面と対向するタイミングスプロケット13(筒状基部13a)の内周部に、各ローラ20と噛合する内歯を成す多数の円弧溝13fが全周に亘って形成されている。
そして、前記第4軸受B4の外輪の外周面と前記多数の円弧溝13fとの間には、各ローラ20の直径以上の幅を有する環状の径方向隙間が形成され、該径方向隙間に基づき第4軸受B4全体が前記偏心軸部30の偏心回転に伴って偏心動可能となっていて、かかる偏心動に伴って各ローラ20が径方向へと移動することで一部のローラ20が前記円弧溝13fに嵌入(噛合)し、これによってタイミングスプロケット13の回転駆動力が従動部材14に伝達されることとなる。
より具体的には、前記偏心軸部30の1回転につき各ローラ20と各円弧溝13fの噛合位置が1つ(1歯分)ずれる構成となっていて、かかる構成に基づいて、電動モータ21の回転が減速して伝達されると共に、当該電動モータ21の回転をもって従動部材14がタイミングスプロケット13に対して相対回転することとなる。
また、前記減速機構22の内部には、図示外の潤滑油供給手段によって潤滑油が供給されるようになっている。この潤滑油供給手段は、図1に示すように、吸気側カムシャフトC1の内部軸方向に形成され、前記シリンダヘッドの内部油通路(図示外)を通じて図示外のメインオイルギャラリより潤滑油を導く導入通路1cと、従動部材14の内部軸方向に貫通形成され、一端が前記導入通路1cに接続され、他端が前記第2、第4軸受B2,B4からなる軸受部に開口する油孔18bと、から主として構成され、前記メインオイルギャラリからの潤滑油を導くことによって減速機構22を構成する前記各軸受B2,B4等の潤滑を行っている。
前記吸気側カバー部材11は、図1〜図3に示すように、例えばアルミニウム合金材によりほぼカップ状に形成されてなるもので、外側に膨出形成され、ヨーク23の外周を覆う膨出部11aと、該膨出部11aの開口端部に拡径形成され、前記チェーンカバー10への取付に供するフランジ部11bと、から構成され、前記フランジ部11bの周方向の所定位置に貫通形成された複数のボルト挿通孔11cに挿通する複数の第2ボルトT2をもって、前記チェーンカバー10の側部に締結されている。
ここで、前記各ボルト挿通孔11cは、ほぼ円形状に形成され、かつ、その内径R0が、これに挿通する前記各第2ボルトT2の軸部T2aの外径R1に対し十分に大きく設定されている。すなわち、かかる構成により当該各ボルト挿通孔11cと前記各第2ボルトT2との間に形成される径方向隙間Gを利用して、吸気側カバー部材11の取付に際し、吸気側装置本体U1に対する当該吸気側カバー部材11の径方向位置を調整することが可能となっている。
また、この吸気側カバー部材11の開口端部内周には、前記膨出部11aによってその内周側に構成される装置収容部H1の液密な隔成に供する円環状の第2シール部材S2が嵌着されている。この第2シール部材S2は、金属環とゴム材により構成される周知のオイルシールであって、その内周部に設けられるシールリップS2aがヨーク23の外周面と摺接することによって、給電部28(特に第1、第2ブラシ34a,34bと第1、第2スリップリング32a,32bの摺接部)を異物から保護するようになっている。
[排気側バルブタイミング制御装置]
続いて、前記排気側バルブタイミング制御装置V2について説明するが、当該装置V2も基本的な構成は前記吸気側バルブタイミング制御装置V1と同様であるため、当該吸気側バルブタイミング制御装置V1と同様の構成については図面を含めて同一の符号を付すことにより具体的な説明を省略し、以下では、前記吸気側バルブタイミング制御装置V1と異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、この排気側バルブタイミング制御装置V2は、図1、図2に示すように、排気側カムシャフトC2の先端である軸方向一端に設けられる排気側装置本体U2と、該排気側装置本体U2を覆うように設けられ、前記チェーンカバー10の外側面に取付固定される排気側カバー部材12と、から主として構成される。
前記排気側装置本体U2も、図7に示すように、前記図示外のクランクシャフトから回転駆動力が伝達され、該クランクシャフトと同期回転する駆動回転体であるほぼ円筒状のタイミングスプロケット13と、前記図示外のシリンダヘッドに回転自在に支持される排気側カムシャフトC2の前記シリンダヘッド外側へ臨む一端部に固定され、該排気側カムシャフトC2と一体回転する従動回転体である従動部材14と、排気側カバー部材12と前記タイミングスプロケット13とによって画成される収容空間内に収容されるかたちで前記タイミングスプロケット13と前記従動部材14の間に介装され、機関運転状態に応じて前記両者13,14の相対回転位相を変更する位相変更機構15と、を備えている。
さらに、前記排気側装置本体U2では、タイミングスプロケット13の外端部内周において、従動部材14と排気側カムシャフトC2の間にばね支持部材41が介装され、該ばね支持部材41の外周(後述する環状溝41e)に、タイミングスプロケット13に対して排気側カムシャフトC2を進角側へ付勢するフェールセーフ用のトーションスプリング40が嵌着されている。
すなわち、前記排気側装置本体U2では、第1軸受B1の外輪がタイミングスプロケット13の内周側段部13eと当該タイミングスプロケット13内周面に嵌着されるほぼ円環状のカラー部材42とにより挟持固定され、該カラー部材42とその内周側に配置されるばね支持部材41とによって形成される径方向空間に前記トーションスプリング40が収容配置される構成となっている。
そして、このトーションスプリング40は、図7、図8に示すように、その一端部40aがカラー部材25の周方向一部に設けられた切欠溝25aを通じ、タイミングスプロケット13に外端部内周に切欠形成された一端側係止溝13cに係止固定され、その他端部40bがばね支持部材41の外端側外周に切欠形成された他端側係止溝41fに係止固定されている。これにより、当該トーションスプリング40の付勢力をもって、位相変更機構15(電動モータ21)の位相変更トルクが作用しなくなる電気系統の失陥時であっても、機関停止の際、排気側カムシャフトC2を介して伝達される遅角方向の回転力に相当するいわゆる交番トルクに抗して従動部材14を進角側へ付勢可能となっている。
前記ばね支持部材41は、ほぼ円柱状を呈し、内端部に穿設された凹部41aに筒状基部17の他端部17cが嵌合し、かつ、凹部41aの外周域に穿設された第1位置決め穴41bに従動部材14側から突出する複数の第1位置決めピンP1が嵌挿されることによって、従動部材14と一体回転可能に構成されている。さらに、その外端部に穿設された凸部41cが排気側カムシャフトC2の端面に穿設された凹部2aに嵌合し、かつ、凸部41cの外周域に穿設された第2位置決め穴41dに排気側カムシャフトC2側から突出する複数の第2位置決めピンP2が嵌挿されることによって、排気側カムシャフトC2と一体回転可能に構成されている。
また、前記ばね支持部材41の内端側外周には、トーションスプリング40の外嵌に供する環状溝41eが周方向に沿って切欠形成され、該環状溝41eの軸方向両端部をもってトーションスプリング40の安定保持が可能となっている。
一方、前記ばね支持部材41の外端部外周には、図4、図7に示すように、その周方向の所定範囲に、前記吸気側カムシャフトC1における規制凹部1bと同様の、前記ストッパプレート16の規制凸部16bが係入する円弧凹状の規制凹部43が周方向に沿って切欠形成され、前記吸気側と同様に、規制凸部16bの各側端16c,16dがそれぞれ対向する前記規制凹部43の各側端43a,43bに当接することによって前記両者16,41の相対移動が規制されるようになっている。
前記排気側装置本体U2の位相変更機構15についても、図7に示すように、前記吸入側と同様に、従動部材14を介して排気側カムシャフトC2の同軸上に配設された電動モータ21と、該電動モータ21と従動部材14の間に介装され、前記電動モータ21の出力を減速して伝達する減速機構22と、から主として構成され、例えば前記図示外のクランク角センサやエアフローメータ、水温センサ、スロットルセンサなど各種センサ類から得られる機関運転状態に基づいて前記電動モータ21を駆動制御するようになっている。
そして、前記排気側装置本体U2の減速機構22の内部にも、前記吸入側と同様の潤滑油供給手段が設けられ、該潤滑油供給手段は、排気側カムシャフトC2の内部軸方向に形成され、前記シリンダヘッドの内部油通路(図示外)を通じて図示外のメインオイルギャラリより潤滑油を導く導入通路2bと、ばね支持部材41の内部軸方向に貫通形成され、前記導入通路2bと後述の油孔18bとを接続する接続通路41gと、従動部材14に貫通形成され、一端が前記接続通路41gに接続され、他端が前記第2、第4軸受B2,B4からなる軸受部に開口する油孔18bと、から主として構成され、前記吸気側と同様、前記メインオイルギャラリからの潤滑油を導くことによって減速機構22を構成する前記各軸受B2,B4等の潤滑を行っている。
前記排気側カバー部材12も、前記吸気側と同様、図1、図2、図7に示すように、アルミニウム合金材等によってほぼカップ状に形成されてなるもので、外側に膨出形成され、ヨーク23の外周を覆う膨出部12aと、該膨出部12aの開口端部に拡径形成され、前記チェーンカバー10への取付に供するフランジ部12bと、を有し、前記フランジ部12bの周方向所定位置に貫通形成された複数のボルト挿通孔12cに挿通する前記複数の第2ボルトT2をもって、前記チェーンカバー10の側部に締結される。
そして、前記ボルト挿通孔12cについても、前記吸入側と同様、ほぼ円形に形成されると共に、その内径R0が、これに挿通する前記各第2ボルトT2の軸部T2aの外径R1に対し十分に大きく設定されることで、排気側カバー部材12の取付にあたって、前記各ボルト挿通孔12cと前記各第2ボルトT2との間に形成される径方向隙間Gを利用して、排気側装置本体U2に対する当該排気側カバー部材11の径方向位置を調整することが可能となっている。
また、この排気側カバー部材12の開口端部内周にも、前記膨出部12aによってその内周側に構成される装置収容部H2の液密な隔成に供する吸気側と同様の前記第2シール部材S2が嵌着され、この第2シール部材S2のシールリップS2aがヨーク23の外周面と摺接することで、給電部28(特に第1、第2ブラシ34a,34bと第1、第2スリップリング32a,32bの摺接部)が異物から保護されている。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の作用効果につき、図1に基づいて説明する。
まず、機関始動時においては、前記吸気側バルブタイミング制御装置V1は最遅角に、前記排気側バルブタイミング制御装置V2は最進角にそれぞれ制御されていて、図示外のスタータモータにより前記クランクシャフトが回転駆動されることで前記タイミングチェーンを介してタイミングスプロケット13が回転し、その回転力がヨーク23等を介して電動モータ21を同期回転させると共に、タイミングスプロケット13の回転力がローラ20及びローラ保持部23等からなる減速機構30とこれに連係する従動部材14を介して吸気側、排気側カムシャフトC1,C2へと伝達され、該各カムシャフトC1,C2の有するカムが回転することで図示外の吸気弁及び排気弁が開閉作動することとなる。このように、機関始動時等においては、バルブオーバーラップをなくすように制御することで排気ガスの吸入ポートへの吹き返しを抑制し、始動性を向上させる。
続いて、当該機関始動後の機関運転時では、前記コントロールユニットからの制御信号に基づいて電動モータ21が回転駆動されることで、該電動モータ21の回転力が減速機構22を介して前記各カムシャフトC1,C2へと伝達される。これにより、タイミングスプロケット13に対し前記各カムシャフトC1,C2がそれぞれ正逆に相対回転して当該両者13,C1(C2)の相対回転位相が変更される結果、吸気弁及び排気弁の開閉タイミング(バルブタイミング)が所望のタイミングへと変更されることとなる。具体的には、例えば運転負荷の上昇に応じて、吸気側バルブタイミング制御装置V1を進角制御、排気側バルブタイミング制御装置V2を遅角制御することにより、バルブオーバーラップを増大させる。かかる制御より、トルクの向上のほか、内部EGRの増加による排気エミッションの向上やポンピングロスの低減による燃費向上など、運転状態に応じた燃焼の最適化が図られることとなる。
このように、前記各バルブタイミング制御装置V1,V2では、タイミングスプロケット13と電動モータ21とが常時一体回転し、これによって前記各カバー部材11,12に配設された第2シール部材S2が各電動モータ21と常時摺接することとなる。そして、前記バルブタイミング変更時には、前記各バルブタイミング制御装置V1,V2にて第1、第2ブラシ34a,34bが第1、第2スリップリング32a,32bに摺接することによって電動モータ21に給電され、該電動モータ21が駆動されることとなる。
ここで、従来では、吸気側と排気側の両側にバルブタイミング制御装置V1,V2を設ける場合には、前記各カバー部材11,12を一体に構成することで、部品点数削減及び組立工数削減による装置のコスト低減が図られていた。このため、これら各カバー部材11,12のほか、前記図示外のシリンダヘッドの軸受部や前記各カムシャフトC1,C2、チェーンカバー10といった部品の加工精度から、前記両装置本体U1,U2に対し、少なからず前記各装置収容部の軸心ずれを生じてしまっていた。
これにより、前記各バルブタイミング制御装置V1,V2では、第1、第2スリップリング32a,32bに対する第1、第2ブラシ34a,34bの各位置ずれによって電動モータ21に対する適切な通電が行われず、前記バルブタイミング変更時の装置の応答性の悪化を招来してしまっていた。さらには、前記軸心ずれによって、前記各カバー部材11,12における第2シール部材S2(シールリップS2a)の前記各装置本体U1,U2に対する弾接力の分布も不均一となり、その結果、各第2シール部材S2に偏摩耗が生じてしまい、この偏摩耗によって各第2シール部材S2の耐久性の悪化も招来してしまっていた。
一方で、従来は油圧式のバルブタイミング制御装置が主流であり、そもそも電動モータを使用していなかったため、前述したようなカバー部材の一体化による軸心ずれが生じていても、装置の応答性の悪化を招来するおそれがなく、また、当該油圧式の装置では前記カバー部材の内側まで作動油が作用することになるため、タイミングスプロケットとシール部材との間で前記作動油による潤滑が行われ、前述のようなシール部材の偏摩耗に基づく耐久性の悪化も招来し難かった。
かかる装置の構造の変化やこれに伴う技術的課題の発生を受け、本発明では、吸・排気側の両側にバルブタイミング制御装置V1,V2を設ける場合には、当該各バルブタイミング制御装置V1,V2についてそれぞれ別異の独立したカバー部材11,12を設けると共に、これらカバー部材11,12において、前記各ボルト挿通孔11c,12cを前記各第2ボルトT2の軸部T2aよりも十分大きく設定し、これにより形成される前記径方向隙間Gを利用して前記各装置本体U1,U2に対する当該各カバー部材11,12の径方向における相対移動を可能にした、換言すれば前記径方向隙間Gにより前記両装置収容部H1,H2の相対位置を調整可能に構成したことによって、これらカバー部材11,12を取り付ける際、前記各装置本体U1,U2に対する当該各カバー部材11,12の径方向位置、すなわち軸心をそれぞれ独立して調整することができる。
これにより、前記各装置本体U1,U2に合わせて各カバー部材11,12を適切に軸心合わせした状態で配置することが可能となって、その結果、前記各ブラシ34a,34bや前記各第2シール部材S2についての配置の最適化が図れ、前述したような装置(電動モータ21)の応答性の悪化や第2シール部材S2の偏摩耗による耐久性の悪化といった不具合の発生を抑制することができる。
しかも、本実施形態では、前記各カバー部材11,12の取付について前記各第2ボルトT2により行う構成としたことから、前記各径方向隙間Gを利用した各カバー部材11,12の位置調整が可能となり、これによって、当該各カバー部材11,12の位置調整機構を容易かつ簡素な構造でもって実現することができる。この結果、構造の複雑化による前記バルブタイミング制御システムの生産性の低下や製造コストの増大を招来してしまうおそれもない。
加えて、本実施形態に係る前記各第2シール部材S2のような比較的剛性の高いシール部材を用いる場合、吸・排両側を一体に構成する従来のカバー部材の構造によっては前記各装置収容部H1,H2相当部分の軸心ずれによる前記各バルブタイミング制御装置V1,V2の応答性やシール耐久性の悪化の影響が一層大きくなってしまうところ、前記各カバー部材11,12の径方向位置を調整可能とした本発明に係るバルブタイミング制御システムによれば、上記課題のより効果的な解決に供される。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば前記電動モータ21や減速機構22など本発明の作用効果に影響を与えない部位ないし部材の具体的構成については、装置や搭載対象の仕様等に応じて適宜変更可能である。
また、本発明の特徴部分に係る前記各カバー部材11,12の位置調整機構についても、前記実施形態において一例として開示した前記各第2ボルトT2と前記各ボルト挿通孔11c,12cとの径方向隙間Gによる位置調整機構に限定されるものではなく、当該各カバー部材11,12の位置調整を行い得る機構であればいかなる構成であってもよく、装置の仕様等に応じて自由に変更することができる。
以下、特許請求の範囲に記載した以外の前記実施形態から把握される技術的思想について説明する。
(a)請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御システムにおいて、
前記吸気側カバー部材と前記排気側カバー部材は、それぞれ複数のボルトにより内燃機関に固定されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御システム。
(b)前記(a)に記載の内燃機関のバルブタイミング制御システムにおいて、
前記吸気側カバー部材及び排気側カバー部材は、それぞれ前記複数のボルトと該各ボルトが挿通するボルト挿通孔との間に形成される径方向隙間に基づいて前記径方向位置調整が可能となっていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御システム。
かかる構成とすることで、前記各カバー部材の径方向位置調整手段を容易に構成することができる。
(c)請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御システムおいて、
前記各装置本体の先端面に前記スリップリングが内外周に2重に設けられると共に、
前記吸気側カバー部材及び排気側カバー部材のそれぞれに、前記各スリップリング側へと突出するように正極側ブラシ及び負極側ブラシが設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御システム。
(d)請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御システムにおいて、
前記各シール部材は、金属環とゴム材により構成されるオイルシールであることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御システム。
かかる剛性の高いシール部材を採用すると、前記各カバー部材の軸心ずれによる前記各バルブタイミング制御装置の応答性やシール耐久性の悪化の影響が一層大きくなってしまうところ、前記各カバー部材の径方向位置を調整可能とした本願発明では、当該各カバー部材の適切な取付が行えるため、上記課題のより効果的な解決に供される。
11…吸気側カバー部材
12…排気側カバー部材
32a,32b…第1、第2スリップリング(スリップリング)
34a,34b…第1、第2ブラシ(ブラシ)
S2…第2シール部材(シール部材)
C1…吸気側カムシャフト
C2…排気側カムシャフト
U1…吸気側装置本体
U2…排気側装置本体
V1…吸気側バルブタイミング制御装置
V2…排気側バルブタイミング制御装置

Claims (2)

  1. ブラシと該ブラシと摺動するスリップリングを用いて給電することによってバルブタイミングを変更する電動式バルブタイミング制御装置を、吸気側カムシャフトと排気側カムシャフトの両方に配設してなる内燃機関のバルブタイミング制御システムであって、
    クランクシャフトから伝達される回転力に基づいて回転する吸気側装置本体及び排気側装置本体と、
    内燃機関に固定され、前記各装置本体を内周側に収容する吸気側カバー部材及び排気側カバー部材と、
    前記各装置本体の外周と前記各カバー部材の内周との間をシールするシール部材と、を備え、
    前記各シール部材により隔成された、前記各カバー部材と前記各装置本体の間に形成される空間内に、前記ブラシ及びスリップリングが配置されると共に、
    前記各カバー部材が、所定量だけ径方向位置調整が可能に構成され、かつ、該径方向位置調整を行った状態で内燃機関に固定されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御システム。
  2. ブラシと該ブラシと摺動するスリップリングを用いて給電することによってバルブタイミングを変更する電動式バルブタイミング制御装置を、吸気側カムシャフトと排気側カムシャフトの両方に配設してなる内燃機関のバルブタイミング制御システムであって、
    クランクシャフトから伝達される回転力に基づいて回転する吸気側装置本体及び排気側装置本体と、
    内燃機関に固定され、前記各装置本体を内周側に収容する吸気側カバー部材及び排気側カバー部材と、
    前記各装置本体の外周と前記各カバー部材の内周との間をシールするシール部材と、を備え、
    前記各シール部材により隔成された、前記各カバー部材と前記各装置本体の間に形成される空間内に、前記ブラシ及びスリップリングが配置されると共に、
    前記各カバー部材について、前記吸気側装置本体を収容する部位と前記排気側装置本体を収容する部位の相対位置が調整可能に構成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御システム。
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