JP5197471B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents
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Description
〔第1の実施形態〕
このバルブタイミング制御装置(VTC)は、図1〜図4に示すように、内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動する駆動回転体であるタイミングスプロケット1と、シリンダヘッド上に軸受44を介して回転自在に支持され、前記タイミングスプロケット1から伝達された回転力によって回転するカムシャフト2と、該タイミングスプロケット1の前方位置に配置されて、固定部であるチェーンカバー41にボルトによって取り付け固定されたカバー部材3と、前記タイミングスプロケット1とカムシャフト2の間に配置されて、機関運転状態に応じて両者1,2の相対回転位相を変更する位相変更機構4と、を備えている。
さらに、該円形溝9dの底壁部には、後述する潤滑油供給手段の一部を構成する小径な一つのオイル供給孔45が貫通形成されていると共に、円形溝9dの外周部には大径な3つのオイル排出孔46が円周方向の等間隔位置に貫通形成されている。
1b…ギア部(回転伝達部・噛み合い部)
2…カムシャフト
3…カバー部材
3a…カバー本体
4…位相変更機構
5…ハウジング
6…継手板
7…ボルト
7a、7b…ボルト(規制手段)
8…減速機
9…従動板(従動回転体)
10…カムボルト
12…電動モータ
16…モータ軸
23a、23b…ブラシ
24a、24b…ブラシ
31…第2オイルシール
32…第2オイルシール
33…偏心駆動板(偏心板)
34…偏心ボール
35…駆動ボール
36…偏心溝
39…収容溝
43…ボールベアリング
45…オイル供給孔
46…オイル排出孔
48a、48b…スリップリング
50…第1オイルシール
50a…基部
50b…シール面
51…半円形の溝
52…ハイポトロコイド溝
Claims (11)
- クランクシャフトから回転力が伝達され、外周の回転伝達部に潤滑油が供給される駆動回転体と、
該駆動回転体に対して相対回転自在に設けられ、カムシャフトに固定された従動回転体と、
機関運転状態に応じてブラシを介して給電されることによって前記駆動回転体と従動回転体の相対回転位相を変更する位相変更機構と、
該位相変更機構の外周側を軸方向の所定長さまで覆いつつ所定の固定部に取り付けられたカバー部材と、
該カバー部材の内周と前記位相変更機構の外周のいずれか一方側に固定され、他方側に対して摺接するシール面を有し、前記駆動回転体とブラシとの間をシールするシール部材と、
を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記駆動回転体の最外周部を前記位相変更機構の最外周面よりも外周側に位置させたことにより、前記シール部材のシール面に、前記駆動回転体の回転伝達部に供給される潤滑油が付着することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 - クランクシャフトからチェーンを介して回転力が伝達され、前記チェーンが巻回された噛み合い部に潤滑油が供給されるスプロケットと、
該スプロケットに対して相対回転自在に設けられ、カムシャフトに固定された従動回転体と、
前記スプロケットと共に回転するように設けられ、ブラシを介して給電されることによって前記スプロケットに対する従動回転体の相対回転位相を変更する電動モータを備えた位相変更機構と、
前記ブラシに摺接するとともにバッテリーから給電されるスリップリングが設けられ、前記位相変更機構の外周側を少なくとも軸方向の所定長さまで覆いつつ所定の固定部に取り付けられたカバー部材と、
カバー部材の内周と前記位相変更機構の外周のいずれか一方側に固定されて、前記他方側に対して摺接するシール面を備えたシール部材と、
を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記スプロケットの最外周部を前記位相変更機構の最外周面よりも外周側に位置させたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 - 請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記シール部材は、前記カバー部材の内周側に固定され、前記シール面が前記位相変更機構の外周面に摺接することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 - 請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記スプロケットは、円筒部と該円筒部の外周面に有する前記噛み合い部とを有し、
前記シール部材のシール面が摺接する前記位相変更機構の外周面は、前記スプロケットの円筒部の外周面に被嵌しつつ前記噛み合い部に近接配置されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 - 請求項4に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記位相変更機構は、前記電動モータを内部に収容する円筒状のハウジングの内周に、前記スプロケットの円筒部が被嵌固定されていると共に、前記ハウジングの外周面が大径状に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 - 請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記電動モータの回転力は、減速機を介して前記従動回転体に伝達されるように構成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 - 請求項6に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記減速機に潤滑油が供給されると共に、該供給された潤滑油が前記スプロケットの内周側を通流して前記噛み合い部の内周側から外部に排出されるように構成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 - 請求項7に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記スプロケットの内周と前記従動回転体との間には、スプロケットに対して従動回転体を相対回転自在に軸受するベアリングが設けられていると共に、該ベアリングの内輪と外輪との間から潤滑油が外部に排出されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 - クランクシャフトからチェーンを介して回転力が伝達され、前記チェーンが巻回された噛み合い部に潤滑油が供給されるスプロケットと、
該スプロケットに対して相対回転自在に設けられ、カムシャフトに固定された従動回転体と、
前記スプロケットと共に回転するように設けられ、ブラシを介して給電されることによって前記スプロケットに対する従動回転体の相対回転位相を変更する電動モータを有する位相変更機構と、
前記ブラシに摺接すると共にバッテリーから給電されるスリップリングが設けられ、前記位相変更機構の外周側を少なくとも軸方向の所定長さまで覆いつつ所定の固定部に取り付けられたカバー部材と、
前記スプロケットもしくはチェーンから飛散した潤滑油の一部が付着する位置に設けられ、前記カバー部材の内周と前記位相変更機構の外周との間をシールするシール部材と、
を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記スプロケットの最外周部が前記位相変更機構の最外周面よりも外周側に位置するように構成されると共に、
前記シール部材は、前記位相変更機構の外周面に摺接するシール面を有する一方、前記シール部材が固定されるカバー部材の内周面は、先端部側よりも前記シール部材側の内径の方が大きく形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 - 請求項9に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記カバー部材の内周面は、先端部側からシール部材側の方に向かって漸次拡径状の傾斜面状に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 - 請求項9に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記カバー部材は、合成樹脂材によって形成されていると共に、前記位相変更機構の外周面は、金属材によって形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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