JP2012128075A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着部材の摺動による支持部材の変形を防止し、省エネルギー性及び部品の耐久性を改善し、良好な画像が得られる定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着ベルトと、定着ベルトの外周側に該定着ベルトと圧接可能に配置される加圧ローラと、定着ベルトの内部に固設され、外周面が該定着ベルトの内周面と摺接するC字型パイプ部材であって、その開口部を底面側としたニップ凹部61を有する支持部材60と、支持部材60を加熱する加熱手段と、定着ベルトの内周側であって、支持部材60のニップ凹部61に収納され、定着ベルトを介して加圧ローラと圧接してニップ部を形成するニップ形成部材と、ニップ凹部61を補強して定着ベルトの摺動による支持部材60の変形を防止する、断面がコの字型で両そで部の長さが異なる溝型形状の外保持部材70及び/又は内保持部材71からなる変形防止手段と、を備える。
【選択図】図14

Description

本発明は、熱と圧力により記録媒体にトナーを定着させる定着装置及び該定着装置を備える電子写真方式、静電記録方式等を利用したFAX、プリンタ、複写機またはそれらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置として、電子写真方式を利用した画像形成装置が種々考案されており公知技術となっている。その画像形成プロセスは、像担持体である感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナー等によって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録紙に転写して画像を担持させ、圧力や熱等を用いる定着装置によって記録紙上のトナー画像を定着する過程により成立している。
この定着装置では、対向するローラもしくはベルトもしくはそれらの組み合わせにより構成された定着部材及び加圧部材が当接してニップ部を形成するように配置されており、該ニップ部に記録紙を挟みこみ、熱および圧力を加え前記トナー像を記録紙上に定着することを行っている。
前記定着装置の一例を挙げると、複数のローラ部材に張架された定着ベルトを定着部材として用いる技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような定着ベルトを用いた装置は、定着部材としての定着ベルト(無端状ベルト)204、定着ベルト204を張架・支持する複数のローラ部材、複数のローラ部材202,203のうち1つのローラ部材202に内設されたヒータ201、加圧ローラ(加圧部材)205、等で構成されている(図19)。ヒータは、ローラ部材を介して定着ベルトを加熱する。そして、定着ベルトと加圧ローラとの間に形成されたニップ部に向けて搬送された記録媒体上のトナー像は、ニップ部にて熱と圧力とを受けて記録媒体上に定着される(ベルト定着方式)。
また、上述した画像形成装置に用いられる定着装置において、回転体である定着部材の内面に摺接する固定部材を有している定着装置がある。
例えば、特許文献2では、発熱体としてのセラミックヒータ211と、加圧部材としての加圧ローラ212との間に耐熱性フィルム(定着フィルム)213を挟ませて定着ニップ部Nを形成させ、前記定着ニップ部Nのフィルム213と加圧ローラ212との間に画像定着すべき未定着トナー画像を形成担持させた被記録材を導入して、フィルム213と一緒に挟持搬送させることで、ニップ部Nにおいてセラミックヒータ211の熱がフィルム213を介して被記録材に与えられ、また定着ニップ部Nの加圧力にて未定着トナー画像を被記録材面に熱圧定着させるフィルム加熱方式の定着装置が開示されている(図20)。このフィルム加熱方式の定着装置は、セラミックヒータ及びフィルムとして低熱容量の部材を用いてオンデマンドタイプの装置を構成することができるとともに、画像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセラミックヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた状態にすればよく、画像形成装置の電源オンから画像形成実行可能状態までの待ち時間が短く(クイックスタート性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に小さい(省電力)等の利点がある。
また、特許文献3,4では、表面が弾性変形する回転可能な加熱定着ロールと、前記加熱定着ロールに接触したまま走行可能なエンドレスベルト(加圧ベルト)と、前記エンドレスベルトの内側に非回転状態で配置されて、前記エンドレスベルトを前記加熱定着ロールに圧接させ、前記エンドレスベルトと前記加熱定着ロールとの間に記録紙が通過させられるベルトニップを設けると共に、前記加熱定着ロールの表面を弾性変形させる加圧パッドとを具備してなる加圧ベルト方式の画像定着装置が提案されている。この定着方式によれば、下の加圧部材をベルトにし、用紙とロールの接触面積を広げることで熱伝導効率を大幅に向上させ、エネルギー消費を抑制すると同時に小型化を実現することが可能となっている。
しかしながら、上述した特許文献1記載の定着装置は、定着ローラを用いた装置に比べて装置の高速化に適しているものの、ウォームアップ時間(プリント可能な温度に達するまでに要する時間である。)やファーストプリント時間(プリント要求を受けた後にプリント準備を経てプリント動作をおこない排紙が完了するまでの時間である。)の短縮化に限界があった。
これに対して、特許文献2記載の定着装置は、低熱容量化によりウォームアップ時間やファーストプリント時間の短縮化が可能になるとともに、装置の小型化も可能になる。しかし、特許文献2記載の定着装置では、耐久性の問題と、ベルト温度安定性の問題があった。すなわち、熱源であるセラミックヒータとベルト内面の摺動による耐磨耗性が不十分であり、長時間運転すると連続摩擦を繰り返す面が荒れて摩擦抵抗が増大し、ベルトの走行が不安定になる、もしくは定着装置の駆動トルクが増大する等の現象が生じ、その結果、画像を形成する転写紙のスリップが生じ画像のずれが生じる、または駆動ギヤに係る応力が増大し、ギヤの破損を引き起こすという不具合が発生した(課題1)。
また、フィルム加熱方式の定着装置では、ベルトをニップ部で局所的に加熱しているため回転するベルトがニップ入り口に戻ってくる際に、ベルト温度は最も冷えた状態になり、(特に高速回転を行うと)定着不良が出やすいという問題があった(課題2)。
一方、特許文献3では、圧力パッドの表層に低摩擦シート(シート状摺動材)としてPTFEを含浸させたガラス繊維シート(PTFE含浸ガラスクロス)を用い、ベルト内面と固定部材の摺動性の問題を改善する手段が開示されている。しかし、このような加圧ベルト方式の定着装置(特許文献3,4)では、定着ローラの熱容量が大きく、昇温が遅いため、ウォームアップにかかる時間が長いという問題があった。(課題3)。
以上のような課題1〜3に対して、特許文献5では、無端状の定着ベルトの内周側に配置される略パイプ状の対向部材(金属熱伝導体、加熱部材、支持部材)と、前記対向部材の内周側に配置され該対向部材を加熱するセラミックヒータ等の抵抗発熱体とを設けることにより、定着ベルト全体を温めることを可能にし、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することのできる定着装置が提案されている。
しかしながら、特許文献5記載の定着装置では、定着ベルト側に加圧部材である加圧ローラを押圧して形成するニップ部を金属熱伝導体で支持する構成であるため、ニップ部におけるニップ幅、圧力などが不安定なものとなっていた。
そこで、特許文献6では、定着ベルトと加圧ローラとによるニップ部やパイプ状の支持部材の状態、形状、位置などを保持して安定させるため、ニップ部が形成される部位に対応させてニップ形成部材(当接部材、固定部材)及び補強部材などを設ける構成が提案されている。
しかしながら、支持部材は薄肉の金属パイプであるとともに、ニップ形成部材を配置するための凹部を有していることから、定着ベルトが摺動するとその凹部に負荷(応力)が集中して支持部材の変形を生じ、その変形により定着ベルトのスリップや支持部材の局所的な過熱が発生して、省エネルギー性の低下、部品の耐久性の低下、画質異常などの問題が生じた。
本発明は、以上の従来技術における課題に鑑みてなされたものであり、定着部材の摺動による支持部材の変形を防止し、省エネルギー性及び部品の耐久性を改善し、良好な画像が得られる定着装置及び該定着装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。なお、カッコ内に本発明を実施するための形態において対応する部位及び符号等を示す。
〔1〕 回転可能な無端状ベルトの定着部材(定着ベルト21)と、前記定着部材の外周側に該定着部材と圧接可能に配置される加圧部材(加圧ローラ31)と、前記定着部材の内部に固設され、外周面が該定着部材の内周面と摺接するC字型パイプ部材であって、その開口部(開口69)を底面側とした凹部(ニップ凹部61)を有する支持部材(支持部材60)と、前記支持部材を加熱する加熱手段(加熱手段25)と、前記定着部材の内周側であって、前記支持部材の凹部に収納され、前記定着部材を介して前記加圧部材と圧接してニップ部を形成するニップ形成部材(ニップ形成部材26)と、前記凹部を補強して前記定着部材の摺動による前記支持部材の変形を防止する変形防止手段(外保持部材70、内保持部材71)と、を備えることを特徴とする定着装置(定着装置20、図2〜図9、図14〜図16)。
〔2〕 前記変形防止手段は、前記支持部材の外周側から前記凹部の内側に装着される、断面がコの字型で両そで部の長さが異なる溝型形状またはL字型のアングル形状の内保持部材(内保持部材71)を有し、前記内保持部材が溝型形状の場合、長い方のそで部(そで部71S1)の外面が前記凹部のニップ部入口(IN)側の側壁(側壁67)に当接され、前記内保持部材がアングル形状の場合、一方の折り曲げ面の外側が前記凹部のニップ部入口側の側壁に当接されることを特徴とする前記〔1〕に記載の定着装置(図14,図15(b))。
〔3〕 前記変形防止手段は、前記支持部材の内周側から前記凹部の外側に装着される、断面がコの字型で両そで部の長さが異なる溝型形状またはL字型のアングル形状の外保持部材(外保持部材70)を有し、前記外保持部材が溝型形状の場合、長い方のそで部(そで部71S2)の内面が前記凹部のニップ部出口(OUT)側の側壁(側壁67)に当接され、前記外保持部材がアングル形状の場合、一方の折り曲げ面の内側が前記凹部のニップ部出口側の側壁に当接されることを特徴とする前記〔1〕または〔2〕に記載の定着装置(図14,図15(b))。
〔4〕 前記変形防止手段は、前記溝型形状の内保持部材と前記溝型形状の外保持部材を有しており、前記支持部材の前記ニップ部入口側における該支持部材の外周面と前記凹部の側壁が交差するコーナー部(CIN)から前記そで部先端までの距離が、前記内保持部材の方(d1)が前記外保持部材(d2)よりも短いことを特徴とする前記〔3〕に記載の定着装置(図16)。
〔5〕 前記変形防止手段は、前記溝型形状の内保持部材と前記溝型形状の外保持部材を有しており、前記支持部材の前記ニップ部出口側における該支持部材の外周面と前記凹部の側壁が交差するコーナー部(COUT)から前記そで部先端までの距離が、前記外保持部材の方(d4)が前記内保持部材(d3)よりも短いことを特徴とする前記〔3〕または〔4〕に記載の定着装置(図16)。
〔6〕 前記内保持部材及び前記外保持部材は、前記定着部材回転方向における前記支持部材への取り付け向きが逆向きとなることを防止する逆付け防止手段(角穴70h,凸部71a)を有することを特徴とする前記〔4〕または〔5〕に記載の定着装置(図17,図18)。
〔7〕 前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の定着装置(定着装置20)を備えることを特徴とする画像形成装置(画像形成装置1、図1)。
本発明の定着装置によれば、変形防止手段が支持部材の凹部を補強して定着部材の摺動による支持部材の変形を防止するので、支持部材の所期の形状が保持され、支持部材と定着部材との摺動状態が適正に保たれて、省エネルギー性及び部品の耐久性が改善されるとともに、記録媒体を適正にニップ部を通過させることができる。
本発明の画像形成装置によれば、本発明の定着装置を備えるので、長期に安定して、良好な画像を形成することができる。
本発明の実施の形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置を示す概略の構成図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の中央縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の支持部材、外保持部材および内保持部材を分解した状態を示す中央縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の支持部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の支持部材の寸法を示す概略の正面図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置のニップ形成部材を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置のニップ形成部材の裏側を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の補強部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置のフランジ部材を示す斜視図である。 面状発熱体からなる加熱手段を示す断面図である。 図5に示す支持部材と直径30mmの定着ベルトを利用した場合の周長差と摩擦力および温度との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る定着装置の支持部材とフランジ部材と側板とを示す断面図である。 本発明の定着装置の支持部材における変形の説明図である。 支持部材にニップ凹部における内保持部材、外保持部材の装着状態(1)を示す断面図である。 外保持部材、内保持部材の構成を示す断面図である。 支持部材にニップ凹部における内保持部材、外保持部材の装着状態(2)を示す断面図である。 外保持部材と内保持部材の軸方向の一方の端部の構成を示す斜視図である。 外保持部材と内保持部材の嵌合状態を示す上面図である。 従来のベルト定着方式の定着装置を示す概略構成図である。 従来のフィルム加熱方式の定着装置を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して本発明の実施の形態に係る画像形成装置1について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在に設置されている。このため、これらの4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kは、ユーザなどによって交換自在になっている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像部76、クリーニング部77、不図示の除電部などが配設されている。そして、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われて、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、不図示の駆動モータによって図1中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75の位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、現像装置76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程である。)。その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78および1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(第1転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で行われる一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、などで構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架および支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。こうして、中間転写ベルト78上で行われる一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体1の下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98などを経由して搬送されたものである。詳しくは、給紙部12には、転写紙などの記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着スリーブ21および加圧ローラ31による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。こうして、画像形成装置1における一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、本実施の形態に係る定着装置20の構成について説明する。
図2に示すように、定着装置20は、回転可能で可撓性を有する無端状の定着ベルト21と、定着ベルト21の径方向外側に設けられるとともに定着ベルト21を径方向内側に押圧する加圧部材31と、定着ベルト21の径方向内側に設けられるとともに定着ベルト21を挟んで加圧部材31と互いに押圧するニップ形成部材26と、定着ベルト21および加圧部材31の間にトナー像Tを担持した記録媒体Pを挟み込むニップ部27と、定着ベルト21の内周側に設けられるとともに定着ベルト21を回転可能に支持する管状(略円筒状、パイプ形状)の支持部材(加熱部材ともいう)60と、支持部材60を加熱して定着ベルト21に伝熱させる加熱手段25と、支持部材60を画像形成装置1に支持させる補強部材23と、定着装置20の長手方向の両端部に設けられたフランジ部材28と、両端部に設けられたフランジ部材28をそれぞれ支持する図12に示すフレームである側板42とを備えている。
定着ベルト21は、内径30mmの筒状で、厚さ30〜50μmの鉄製の基材21aと、その表面側に形成された離型層21bと、基材21aの裏面側に形成された塗膜21cとを備えている。基材21aを形成する材料としては、鉄に限られず、コバルト、ニッケル、ステンレス、あるいはこれらの合金などの伝熱性のよい金属材料、もしくはポリイミドなどの合成樹脂材料を用いることができる。
離型層21bは、記録媒体P上のトナー像Tに対して離型性を高めるために設けられている。離型層21bは、厚さ10〜50μmのPFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)製としている。離型層21bを形成する材料としては、PFAに限られず、PTFE(4フッ化エチレン樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)などを用いることができる。離型層21bを設けることで、トナー像Tに対する離型性が担保される。
塗膜21cは、支持部材60との摩擦抵抗を小さくするために設けられている。塗膜21cは、テフロン(登録商標)のコーティングとしている。塗膜を形成する材料としては、テフロン(登録商標)に限られず、メッキ、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)、ガラスコートなどの表面コートを用いることができる。
支持部材60は、図3〜図5に示すように、厚さ0.1〜1mmの鉄などの金属製の断面略C字形状のパイプとされている。支持部材60は、ニップ形成部材26を収容してニップ部27の一部を形成するニップ凹部61と、ニップ凹部61の定着ベルト21の回転方向上流側に連続して設けられる導入領域62と、この導入領域62に連続して設けられる加熱領域63と、ニップ凹部61の定着ベルト21の回転方向下流側に形成される分離領域64と、この分離領域64に連続して設けられる平坦な逃げ領域65と、この逃げ領域65の回転方向下流側に連続して形成されるとともに加熱領域63に連続する中間領域66とを備えている。支持部材60はプレス成型により形成される。
加熱領域63は、ニップ凹部61の回転方向上流側から連続する半径14.5mmの断面円弧形状であって、加熱手段25により加熱される領域としている。また、加熱領域63の円弧中心63aは、ニップ形成部材26の記録媒体搬送方向(図2中、白抜き矢印で示す)の中心線26cに対して記録媒体搬送方向上流側に3.4mm離隔するようにしている。これにより、定着ベルト21は記録媒体搬送方向下流側に引っ張られることから、定着ベルト21が加熱領域63から離れ難くなる。また、支持部材60の内面、特に加熱領域63は黒色塗装されている。これにより、加熱手段25からの輻射熱の輻射率が向上する。
導入領域62は、断面形状として加熱領域63の円弧中心63aからの距離が加熱領域63の半径14.5mmより小さくなるようにして形成されている。すなわち、導入領域62は曲率の小さい平坦な形状であって、ニップ凹部61と加熱領域63とを連続するようにしている。これにより、ニップ部27の近傍における定着ベルト21の支持部材60からの浮き上がりを抑制できる。
分離領域64は、断面形状として加熱領域63の半径14.5mmよりも小さい半径13mmの円弧形状であり、ニップ部27を抜けた記録媒体Pから定着ベルト21を急激に引き離すことで記録媒体Pが定着ベルト21から分離される領域となっている。また、分離領域64の円弧中心64aは、加熱領域63の円弧中心63aに対して記録媒体搬送方向下流側に2.7mmかつニップ部27側に2mm離隔するようにしている。これにより、加熱領域63と分離領域64との各円弧中心63a、64aを結ぶ最大外径18が支持部材60の最大外径となるとともに、この最大外径18は30.86mmとなって定着ベルト21の内径30mmより大きくなる。これにより、定着ベルト21は加熱領域63と分離領域64との間で引っ張られるようになり、定着ベルト21が加熱領域63から離れ難くなる。さらに、ニップ形成部材26を組み付けた支持部材60の外周長をL1、定着ベルト21の内周長をL2とすると、周長差L2−L1が0.7mmであるようにしている。
中間領域66は、断面形状として加熱領域63と同一半径および同一中心63aの円弧形状となっている。これにより、加熱領域63と中間領域66とを同じ曲率で形成することができるので、支持部材60の加工が容易に行われる。
逃げ領域65は、分離領域64の円弧中心64aから記録媒体搬送方向下流側に11.5mm離れた平面で、中間領域66と分離領域64との間に形成されている。これにより、逃げ領域65において支持部材60と定着ベルト21とが非接触になるので、摩擦抵抗が低減される。
図2に示すように、支持部材60の外面は塗膜60aでコートされている。塗膜60aは、定着ベルト21との摩擦抵抗を小さくするために設けられている。塗膜60aは、テフロン(登録商標)のコーティングとしている。塗膜60aを形成する材料としては、テフロン(登録商標)に限られず、メッキ、DLC、ガラスコートなどの表面コートを用いることができる。また、支持部材60と定着ベルト21との間にはグリスが塗布されている。これにより、支持部材60と定着ベルト21との摩擦抵抗が小さくなる。
図3に示すように、ニップ凹部61は、支持部材60の内側に向けて平行に延びる一対の側壁67と、各側壁67の先端を結ぶ底壁68と、底壁68に形成された開口69とを備えている。ニップ凹部61には、ニップ凹部61の外側、すなわち支持部材60の内側に設けられた例えば略コ字形状の外保持部材70と、ニップ凹部61の内側、すなわち支持部材60の外側に設けられた例えば略コ字形状の内保持部材71とが装着されている。これら外保持部材70と内保持部材71とは、支持部材60のニップ凹部61の側壁67および底壁68を挟持してねじ止めされている。これら外保持部材70と内保持部材71との装着により、ニップ凹部61の形状が維持される。また、外保持部材70の長手方向の両端部には取付部70aが形成されている。取付部70aは、フランジ部材28により支持部材60に対して固定されている。
図2、図6、図7に示すように、ニップ形成部材26は、内保持部材71の内側に設けられている。ニップ形成部材26は、LCP(液晶ポリマー)や、ポリイミド樹脂、PAI(ポリアミドイミド樹脂)などの耐熱性を有する樹脂部材であり、支持部材60の長手方向に沿った略角棒状としている。このニップ形成部材26は、加圧部材31に対向する本体26aと、本体26aの背面で補強部材23に当接して支持される支持突起26bと、本体26aの周囲に設けられた膜部材29とを備えている。
本体26aが加圧部材31により押圧された際は、支持突起26bが補強部材23に当接して支持されることで、加圧部材31により押し込まれることが防止される。このニップ形成部材26の加圧部材31側の面は平面状に形成されている。なお、加圧部材31の表面に沿うような凹形状としても良い。
膜部材29は、PTFE繊維の織物からなり、定着ベルト21との摩擦抵抗を低減している。膜部材29は、本体26aに巻かれ、支持突起26bの近傍にねじ止めされた止着部材19と本体26aとに挟まれて固定されている。ニップ形成部材26は、フランジ部材28により支持部材60に対して固定されている。
図2および図8に示すように、補強部材23は、支持部材60の長手方向に沿った金属製の略角棒状で、高い剛性を有する本体23aと、ニップ形成部材26の支持突起26bに当接する受け突起23bと、加熱手段25に対向する反射板22とを備えている。受け突起23bは、ニップ形成部材26の支持突起26bに当接し、加圧部材31により押圧されたニップ形成部材26を背後から支持する。反射板22は、加熱手段25からの輻射熱を反射して、補強部材23の本体23aに逃げてしまう熱量を低減している。補強部材23は、フランジ部材28により支持部材60に対して固定されている。
加熱手段25は、支持部材60の長手方向に沿って内部に設けられる線状発熱体であり、本実施の形態ではハロゲンヒータとしている。加熱手段25は、加熱領域63の内側に設置されている。このため、加熱領域63は、加熱手段25からの熱が補強部材23に遮られずに輻射される輻射領域となる。また、加熱領域63の適宜位置には、定着ベルト21の温度を検出する温度センサが設けられている。
図9に示すように、フランジ部材28は、支持部材60の軸方向両端部の内径部に挿入され支持部材60の端部近傍の形状を保持する円筒部28aと、当該定着装置20の側板42に固設されるフランジ部28bと、からなり、ニップ形成部材26、外保持部材70、補強部材23、加熱手段25をそれぞれ保持して固定している。また、フランジ部材28は、鍔部28cにより、定着ベルト21の軸方向への移動を規制している。
なお、支持部材60は、前述のように、加熱領域63において定着ベルト21と密着して定着ベルト21を効率的に加熱し、分離領域64において記録媒体Pの分離性を確保する等、所定の機能を得るために所定の断面形状としているが、支持部材60は薄肉の金属パイプであるため、加工上の形状のばらつきがあったり、定着ベルト21の摺動を受けて変形したりして所期の機能を損なう傾向にある。そこで、フランジ部材28の円筒部28aの外周面が支持部材60の端部近傍の形状を前述したような形状となるように保持し、所期の機能が安定して得られるようにしている。そのため、円筒部28aの外周面と支持部材60の端部の内周面とのクリアランスは、0.15mm以下となっている。
加圧部材31は、外径が30mmの加圧ローラであって、金属製のパイプ状の中心軸32と、その周囲に設けられた耐熱性のシリコーンゴムからなる弾性層33と、表面に形成されたPFA製の離型層34とを備えている。弾性層33は、厚さ2〜3mmとなっている。離型層34は、厚さ50μmのPFAチューブを被覆して形成されている。また、中心軸32には必要に応じてハロゲンヒータなどの発熱体を内蔵してもよい。
また、加圧部材31は、図示しない加圧機構によりニップ形成部材26に向けて定着ベルト21を介して押し当てられている。加圧部材31が定着ベルト21を介してニップ形成部材26に押圧されることにより、ニップ部27が形成される。加圧部材31は、定着ベルト21を押圧した状態で図示しない駆動機構により回転される(図2中、矢印方向)。この回転に伴って、定着ベルト21が回転するとともに、ニップ部27で記録媒体Pが加圧されつつ搬送される。
次に、作用について説明する。
ユーザが操作パネルあるいはコンピュータなどを操作して印刷要求を出す。この印刷要求により画像形成装置が出力信号を受けると、駆動機構によって加圧部材31が回転され、定着ベルト21も連れ回りする。
ここで、加熱領域63の円弧中心63aはニップ形成部材26の記録媒体搬送方向の中心線に対して記録媒体搬送方向上流側に位置するので、定着ベルト21は記録媒体搬送方向下流側、すなわち加熱領域63と反対側に引っ張られることから、加熱領域63における支持部材60と定着ベルト21との密着性が高まるとともに、定着ベルト21が支持部材60から離れ難くなる。また、加熱領域63は断面形状として定着ベルト21の半径15mmと略同一の半径14.5mmの円弧形状であるので、加熱領域63では定着ベルト21に変形力が殆ど作用することなく支持部材60に密着するようになり、支持部材60と定着ベルト21との密着性が高まる。さらに、加熱領域63と分離領域64との間の最大外径18の30.86mmが定着ベルト21の内径30mmより大きいので、定着ベルト21は加熱領域63と分離領域64との間で引っ張られるようになり、加熱領域63における支持部材60と定着ベルト21との密着性が高まるとともに、定着ベルト21が支持部材60から離れ難くなる。これらの理由から、加熱領域63において定着ベルト21が支持部材60に密着して摺動するようになる。
一方、加圧部材31の回転と同期して、加熱手段25が通電されて発熱する。加熱手段25の熱は加熱領域63に輻射されて、加熱領域63が急激に加熱される。なお、加圧部材31の回転と加熱手段25による加熱は必ずしも同時に開始する必要はなく、適宜時間差を設けても良い。そして、温度センサにより定着ベルト21の温度が検出され、ニップ部27が定着に必要な温度まで昇温された後、温度を保持したまま記録媒体Pの通紙が開始される。ニップ部27を通過した記録媒体Pでは、記録媒体P上のトナー像Tがニップ部27の圧力と熱により定着される。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置によれば、加熱領域63における支持部材60と定着ベルト21との密着性がより高まるとともに定着ベルト21が支持部材60から離れ難くなるので、支持部材60から定着ベルト21への熱伝導率が高くなって、支持部材60が過熱することを抑制して、塗膜60a、21cの劣化を防止できるようになる。また、支持部材60と定着ベルト21との密着性がより高まることにより、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、省エネ性を向上することができる。
そして、本実施の形態によれば、分離領域64は断面形状として加熱領域63の半径よりも小さい半径の円弧形状であるので、定着ベルト21が記録媒体Pから急激に引き離される。よって、ニップ部27を通過した後の記録媒体Pでの定着ベルト21からの分離性を向上することができる。
また、本実施の形態によれば、ニップ形成部材26を組み付けた支持部材60の外周長をL1、定着ベルト21の内周長をL2とすると、周長差L2−L1が0.5〜0.9mmであるようにしている(図11)。ここで、周長差が0.9mmを超える場合は、定着ベルト21は支持部材60に対して緩く巻かれるので、定着ベルト21が浮き上がって支持部材60の一部に過熱部分が生じて塗膜の耐久性が劣化しやすくなる。また、周長差が0.5mm未満の場合は、定着ベルト21は支持部材60に対してきつく巻かれるので、定着ベルト21と支持部材60との摩擦力が大きくなって定着ベルト21が回転し難くなり、加圧部材31および記録媒体Pが定着ベルト21に対してスリップしやすくなる。このため、本実施の形態のように周長差L2−L1が0.5〜0.9mmであると、定着ベルト21が支持部材60から浮き上がることが無く支持部材60の過熱を防止できるとともに、定着ベルト21の支持部材60への巻き付きがきつすぎずに記録媒体Pのスリップを抑制できるようになる。
また、本実施の形態によれば、定着ベルト21は加熱領域63と分離領域64との間で引っ張られるので、定着ベルト21の停止時であっても加熱領域63において支持部材60と定着ベルト21との密着性が高まる。これにより、停止していた定着装置20を起動して定着ベルト21を静止加熱する際に、支持部材60を過熱することなく定着ベルト21を効率的に加熱できるようになる。
さらに、本実施の形態によれば、加熱手段25は支持部材60の長手方向に沿って内部に設けられる線状発熱体であるので、線状発熱体は組み付け構造が簡易であることから、定着装置20の構成を簡素化することができる。しかも、支持部材60の内面は黒色塗装されているので、支持部材60での輻射率が向上して、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、省エネ性を向上することができる。
また、本実施の形態によれば、加熱領域63とニップ形成部材26の間に、断面形状として加熱領域63の円弧中心63aからの距離が加熱領域63の半径14.5mmより小さい導入領域62が設けられているので、導入領域62において定着ベルト21が支持部材60の外周面から浮き上がってしまうのを抑制することができ、支持部材60が過熱することを防止できるようになる。
そして、本実施の形態によれば、中間領域66は、断面形状として加熱領域63と同一半径および同一中心63aの円弧形状であるので、加熱領域63と中間領域66とを同じ曲率で形成することができる。したがって、支持部材60の加工を容易にすることができ、製造コストを低減することができる。
また、本実施の形態によれば、中間領域66と分離領域64との間に、平坦な逃げ領域65が設けられているので、逃げ領域65において支持部材60と定着ベルト21とが非接触となり、これらの間の摩擦抵抗が減少して定着ベルト21と記録媒体Pとの間の摩擦抵抗より更に小さくなり、定着ベルト21に対する記録媒体Pのスリップを抑制することができる。また、支持部材60を形成するための材料を短くすることができるので、材料コストを低減することができる。
さらに、本実施の形態によれば、定着ベルト21の内面と支持部材60の外面とがいずれも塗膜21c、60aでコートされているとともに、これらの間にグリスが塗布されているので、支持部材60と定着ベルト21との間の摺動部分の摩擦抵抗が低減して定着ベルト21と記録媒体Pとの間の摩擦抵抗より小さくなるので、定着ベルト21に対する記録媒体Pのスリップを抑制することができる。
なお、本実施の形態に係る画像形成装置においては、本発明における定着装置20のニップ形成部材26を組み付けた支持部材60の外周長をL1、定着ベルト21の内周長をL2とすると、周長差L2−L1を0.7mmとしたが、これに限定されるものではない。
すなわち、定着ベルト21の内周長と支持部材60の外周長との差が0.9mmを超える場合は、定着ベルト21は支持部材60に対して緩く巻かれるので、定着ベルト21が浮き上がって支持部材60の一部に過熱部分が生じて塗膜の耐久性が劣化することがある。また、定着ベルト21の内周長と支持部材60の外周長との差が0.5mm未満の場合は、定着ベルト21は支持部材60に対してきつく巻かれるので、定着ベルト21と支持部材60との摩擦力が大きくなって定着ベルト21が回転し難くなり、加圧部材31および記録媒体Pが定着ベルト21に対してスリップしやすくなる。
このため、定着ベルト21の内周長と支持部材60の外周長との周長差としては、0.5〜0.9mmであればよく、より好ましくは0.6〜0.8mmであり、最も好ましくは0.7mmであり、これらの範囲であれば、支持部材60の過熱を防止しつつ、記録媒体Pのスリップを抑制することができるようになる。なお、塗膜21c、60aやグリスの有無、あるいは、各部の形状や寸法により、周長差は0.5〜0.9mmにも限られず、適宜設定することができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置においては、本発明における定着装置20の支持部材60の中間領域66は断面形状として加熱領域63と同一半径および同一中心63aの円弧形状であるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば補強部材23と干渉しなければ、断面形状として加熱領域63の円弧中心63aからの距離が加熱領域63の半径より小さいものとしてもよい。この場合、中間領域66では支持部材60と定着ベルト21とが非接触になるので、これらの間の摩擦抵抗が減少して定着ベルト21と記録媒体Pとの間の摩擦抵抗より更に小さくなり、定着ベルト21に対する記録媒体Pのスリップを抑制することができる。また、支持部材60を形成するための材料を短くすることができるので、材料コストを低減することができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置においては、本発明における定着装置20の定着ベルト21は直径30mmのものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、直径15〜120mm、特に25mmとしてもよい。
さらに、本実施の形態に係る画像形成装置においては、本発明における定着装置20の加熱手段25をハロゲンヒータなどの線状発熱体としたが、これに限定されるものではなく、例えば、図2に想像線で示すように、加熱手段25は支持部材60の長手方向に沿って内周面に接して設けられる面状発熱体であるようにしてもよい。
面状発熱体は、例えば、図10に示すように、定着ベルト21の軸方向および周方向に対応して所定の幅及び長さをもち可撓性のある発熱シート52sを備えている。この発熱シート52sは、絶縁性を有する基層52aと、耐熱性樹脂中に導電性粒子が分散されてなる抵抗発熱層52bと、この抵抗発熱層52bに電力を供給する電極層52cとを備えている。基層52a上には、抵抗発熱層52bと隣接する別の給電系統の電極層52cとの間や発熱シート52sの縁部分と外部との間を絶縁する絶縁層52dが設けられている。また、この面状発熱体は、発熱シート52sの端部で電極層52cに接続され、給電線から供給される電力を電極層52cに供給する電極端子を備えている。なお、面状発熱体としては、上述の構成に限られず、他の構成であってもよい。
面状発熱体を適用するとともに線状発熱体を省略することで、加熱領域63は面状発熱体からなる加熱手段25からの熱が伝導される接触領域となる。これによれば、面状発熱体は支持部材60を効率よく加熱することができるので、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、省エネ性を向上させることができる。
あるいは、加熱手段25は、支持部材60の外部または内部に設けられて支持部材60に対して誘導加熱を行う誘導コイルであるようにしてもよい。この場合、加熱領域63は、加熱手段25に対向して誘導加熱される対向領域となる。これによれば、誘導加熱では支持部材60以外は直接加熱されないので、線状発熱体のように支持部材60以外に例えば補強部材23まで加熱されることはなく、支持部材60を効率的に加熱することができる。
(実施例)
上述した実施の形態と同条件で、図5に示す寸法および形状の支持部材60を用い、ニップ形成部材26を組み付けた支持部材60の外周長L1と定着ベルト21の内周長L2との周長差L2−L1のみを異ならせて、各種の測定を行った。測定は、周長差と支持部材60の表面温度との関係、ならびに周長差と支持部材60および定着ベルト21の摩擦力との関係について行った。
その結果を図11に示す。図11に示すように、周長差が0.9mmを超える場合は、支持部材60の表面温度が所定の温度限界値を超えた。すなわち、周長差が0.9mmを超える場合は、定着ベルト21は支持部材60に対して緩く巻かれるので、定着ベルト21が浮き上がって支持部材60の一部に過熱部分が生じて温度限界を超えたものと推測された。これにより、周長差が0.9mmを超える場合は、支持部材60の過熱により塗膜60aの耐久性が劣化しやすくなることが判明した。
また、周長差が0.5mm未満の場合は、支持部材60および定着ベルト21の間の摩擦力が所定の限界値を超えた。すなわち、周長差が0.5mm未満の場合は、定着ベルト21は支持部材60に対してきつく巻かれるので、定着ベルト21と支持部材60との間の摩擦力が大きくなり加圧部材31および記録媒体Pのスリップ限界値を超えたと推測された。これにより、周長差が0.5mm未満の場合は、定着ベルト21が回転し難くなり、加圧部材31および記録媒体Pが定着ベルト21に対してスリップしやすくなることが判明した。
これらの結果を踏まえ、定着ベルト21の内周長と支持部材60の外周長との周長差としては、0.5〜0.9mm、より好ましくは0.6〜0.8mm、最も好ましくは0.7mmであることが明らかとなった。これにより、支持部材60の過熱を防止しつつ、記録媒体Pのスリップを抑制できることが確認された。
ところで、定着装置20において、支持部材60から定着ベルト21に効率良く熱を伝えるには、支持部材60と定着ベルト21を適正に接触させることが重要であり、引いては省エネ性に影響する。すなわち、支持部材60に定着ベルト21が接触する圧力が高過ぎると定着ベルト21の回転負荷が大きくなり、定着ベルト21のスリップの問題が生じる。そして、定着ベルト21のスリップが生じると回転による熱の拡散がなくなり、局所的な熱の供給によって部品の耐久性の低下や発火の原因となる。また、記録媒体の搬送性が低下し、熱の供給量に偏差が生じて定着不良や光沢偏差等の画質異常を生じる。一方、支持部材60に定着ベルト21が接触する圧力が低過ぎると熱伝達効率が低下し、そのままでは定着ベルト21の温度不足であることから加熱手段25からの供給熱量が増大し、省エネ性の低下を招く。また、支持部材60が過熱し、表面の塗膜60aの耐久性に影響する。そこで、定着装置20では、前述のように、加熱領域63において定着ベルト21と密着して定着ベルト21を効率的に加熱できるなど所定の性能を得るために、支持部材60について所定の断面形状としている。
しかしながら、支持部材60は薄肉の金属パイプであるため、定着ベルト21の摺動を受けて変形して、あるいは加熱手段25からの熱影響を受けて変形して所期の機能を損なう傾向にあった。特に、支持部材60は、ニップ形成部材26を配置するために、図13に示すような、C字型パイプ部材の開口69が底面側となるように曲げ加工したニップ凹部61を設けているが(ニップ形成部材26は図示を省略している)、装置駆動時に定着ベルト21が回転して摺動すると(あるいは加熱手段25からの熱影響を受けて支持部材60が熱膨張すると)、支持部材60のニップ凹部61に負荷が集中し、支持部材60のニップ部入口側及び出口側それぞれにおける支持部材60の外周面とニップ凹部61の側壁67が交差するコーナー部が実線で示す適正位置61aの状態から点線で示す変形位置61bの状態に定着ベルト21の回転方向に変形するようになった。また、この変形は、熱伝達効率を高めるために支持部材60を薄肉にするほど大きくなった。このように、支持部材60が変形すると、定着ベルト21の内周長と支持部材60の外周長の周長差が変化し、支持部材60において所期の性能が得られなくなり、定着ベルト21のスリップや支持部材60の局所的な過熱が発生して、省エネルギー性の低下、部品の耐久性の低下、画質異常などの問題が生じた。
そこで、本発明ではこの問題を解決すべく、ニップ凹部61を補強して定着ベルト21の摺動による支持部材60の変形を防止する変形防止手段を設けている。
詳しくは、変形防止手段は、図14に示すように、支持部材60の外周側からニップ凹部61の内側に装着される、断面がコの字型で両そで部の長さが異なる溝型形状の内保持部材71を有することが好ましい。
すなわち、内保持部材71は、図15(b)に示すように、断面がコの字型の溝型形状の部材であって、ベース部71S0の定着ベルト21回転方向に対応する短手方向における両端それぞれで同一方向に90°に折り曲げられたそで部71S1,71S2を有する。
このとき、そで部71S1の長さLS11はそで部71S2の長さLS12よりも長くなっており(図15(b))、ベース部71S0が底壁68に固定されることにより、長い方のそで部であるそで部71S1の外面が支持部材60のニップ凹部61のニップ部入口IN側の側壁の内面に当接されている(図14)。
なお、支持部材60の外周面とニップ凹部61の側壁67が交差するコーナー部の変形を抑制するには、側壁67とそで部71S1の接触面積が大きい方が有利であり、例えばこのコーナー部からそで部71S1の先端までの距離が1.5mm以下であることが好ましく、1.0mm以下であることがより好ましい。
一方、そで部71S2は、定着ベルト21の摺動によるニップ凹部61のニップ部出口OUT側の支持部材60の外周面とニップ凹部61の側壁67が交差するコーナー部の変形を抑制することには寄与していない。そで部71S2がこのコーナー部の変形する方向とは逆側に配置されるためである。そのため、そで部71S2については、そで部71S1の場合ほど側壁67との接触面積は必要ない。また、支持部材60が加熱手段25により加熱されてその熱を定着ベルト21に伝えるためのものであることを考えると、支持部材60に装着される内保持部材71も極力熱容量が小さいことが望ましい。また、実装の面において部品間の干渉を回避するためにも各部材の小型化が望ましい。そこで、そで部71S2は、そで部71S1よりも長さが短いことが好ましく、例えば支持部材60の外周面とニップ凹部61の側壁67が交差するコーナー部からそで部71S2の先端までの距離が2.0mm以上であることが好ましく、2.5mm以上であることが好適である。
これにより、内保持部材71を用いることで、コストや熱容量(消費電力)の増大を抑えつつ、図13に示すように、ニップ凹部61のニップ部入口IN側において内保持部材71のそで部71S1が側壁67を支持して、定着ベルト21の摺動による支持部材60の外周面とニップ凹部61の側壁67が交差するコーナー部の変形を防ぐことができる。
なお、内保持部材71は、図15(b)におけるそで部71S2がなく、ベース部71S0とそで部71S1のみからなるL字型のアングル形状であってもよい。この場合も、ベース部71S0が底壁68に固定されることにより、そで部71S1の外面(一方の折り曲げ面)が支持部材60のニップ凹部61のニップ部入口IN側の側壁に当接され、支持部材60の外周面とニップ凹部61の側壁67が交差するコーナー部の変形を防止することができる。
また、変形防止手段は、図14に示すように、支持部材60の内周側からニップ凹部61の外側に装着される、断面がコの字型で両そで部の長さが異なる溝型形状の外保持部材70を有することが好ましい。
すなわち、外保持部材70は、図15(a)に示すように、断面がコの字型の溝型形状の部材であって、ベース部70S0の定着ベルト21回転方向に対応する短手方向における両端それぞれで同一方向に90°に折り曲げられたそで部70S1,70S2を有する。
このとき、そで部70S2の長さLS02はそで部70S1の長さLS01よりも長くなっており(図15(a))、ベース部70S0が底壁68に固定されることにより、長い方のそで部であるそで部70S2の内面が支持部材60のニップ凹部61のニップ部出口OUT側の側壁の外面に当接されている(図14)。
なお、支持部材60の外周面とニップ凹部61の側壁67が交差するコーナー部の変形を抑制するには、側壁67とそで部70S2の接触面積が大きい方が有利であり、例えばこのコーナー部からそで部70S2の先端までの距離が1.5mm以下であることが好ましく、1.0mm以下であることがより好ましい。
一方、そで部70S1は、定着ベルト21の摺動によるニップ凹部61のニップ部入口IN側の支持部材60の外周面とニップ凹部61の側壁67が交差するコーナー部の変形を抑制することには寄与していない。そで部70S1がこのコーナー部の変形する方向とは逆側に配置されるためである。そのため、そで部70S1については、そで部70S2の場合ほど側壁67との接触面積は必要ない。また、支持部材60が加熱手段25により加熱されてその熱を定着ベルト21に伝えるためのものであることを考えると、支持部材60に装着される外保持部材70も極力熱容量が小さいことが望ましい。また、実装の面において部品間の干渉を回避するためにも各部材の小型化が望ましい。そこで、そで部70S1は、そで部70S2よりも長さが短いことが好ましく、例えば支持部材60の外周面とニップ凹部61の側壁67が交差するコーナー部からそで部70S1の先端までの距離が2.0mm以上であることが好ましく、2.5mm以上であることが好適である。
これにより、外保持部材70を用いることで、コストや熱容量(消費電力)の増大を抑えつつ、図13に示すように、ニップ凹部61のニップ部出口OUT側において外保持部材70のそで部70S2が側壁67を支持して、定着ベルト21の摺動による支持部材60の外周面とニップ凹部61の側壁67が交差するコーナー部の変形を防ぐことができる。
なお、外保持部材70は、図15(a)におけるそで部70S1がなく、ベース部70S0とそで部70S2のみからなるL字型のアングル形状であってもよい。この場合も、ベース部70S0が底壁68に固定されることにより、そで部70S2の内面(一方の折り曲げ面)が支持部材60のニップ凹部61のニップ部出口OUT側の側壁の外面に当接され、支持部材60の外周面とニップ凹部61の側壁67が交差するコーナー部の変形を防止することができる。
また、ここでいう装着とはニップ凹部61の補強が可能なように直接または間接的に支持部材60に固定されていることを意味しており、ネジ止め、接着など適宜の固定方法でよい。例えば、図14においては外保持部材70と内保持部材71とがニップ凹部61の側壁67及び底壁68を挟んだ状態で、お互いをネジ止めすることにより、支持部材60に固定され、ニップ凹部61を補強している。
また、変形防止手段は、前述した溝型形状の内保持部材71と溝型形状の外保持部材70を用いる場合、図16に示すように、支持部材60のニップ部入口側における支持部材60の外周面とニップ凹部61の側壁67が交差するコーナー部CINから内保持部材71のそで部71S1先端までの距離d1の方が、コーナー部CINから外持部材70のそで部70S1先端までの距離d2よりも短いことが好ましい。
これにより、支持部材60のニップ部入口側において、コストや熱容量(消費電力)の増大を抑えつつ、コーナー部CINの変形を防止することができる。
なお、ニップ部入口側において定着ベルト21の押圧により支持部材60のコーナー部CINが定着ベルト21の回転方向とは逆方向に変形する可能性があるため、外保持部材70は、L字型のアングル形状であるよりもそで部70S1を有する断面がコの字型の溝型形状であることが好ましい。
また、変形防止手段は、前述した溝型形状の内保持部材71と溝型形状の外保持部材70を用いる場合、図16に示すように、支持部材60のニップ部出口側における支持部材60の外周面とニップ凹部61の側壁67が交差するコーナー部COUTから外保持部材70のそで部70S2先端までの距離d4の方が、コーナー部COUTから内持部材71のそで部71S2先端までの距離d3よりも短いことが好ましい。
これにより、支持部材60のニップ部出口側において、コストや熱容量(消費電力)の増大を抑えつつ、コーナー部COUTの変形を防止することができる。
なお、ニップ部出口側において定着ベルト21の押圧により支持部材60のコーナー部COUTが定着ベルト21の回転方向とは逆方向に変形する可能性があるため、内保持部材71は、L字型のアングル形状であるよりもそで部71S2を有する断面がコの字型の溝型形状であることが好ましい。
また、支持部材60は、板厚0.1mm程度の薄肉のステンレス板を曲げ加工により、ニップ凹部61を有するC型パイプ形状に成形されているものであることから、その板材のもつスプリングバックによってニップ凹部61の開口69が開く傾向にある。本発明では、変形防止手段として、溝型形状の内保持部材71と溝型形状の外保持部材70を用いれば、そのようなスプリングバックによる変形を防止して適正なニップ凹部61の形状を保持することも可能である。
また、変形防止部材における溝型形状の内保持部材71と溝型形状の外保持部材70は、前述のようにそれぞれの両そで部の長さが異なるため、支持部材60に取り付ける際に定着ベルト21回転方向における取り付け方向が重要となる。そこで、溝型形状の内保持部材71と溝型形状の外保持部材70は、定着ベルト21回転方向における支持部材60への取り付け向きが逆向きとなることを防止する逆付け防止手段を有することが好ましい。その具体的構成を図17,図18を参照しながら説明する。
図17は、溝型形状の内保持部材71と溝型形状の外保持部材70の軸方向(長手方向)の一方の端部の構成を示す斜視図である。このうち、図17(a)は外保持部材70の端部構成を、図17(b)は内保持部材71の端部構成を、図17(c)は外保持部材70に内保持部材71を嵌め込んだ状態の端部構成を示している。
まず、外保持部材70は、その軸方向の両端部にそれぞれ支持部材60の円周外側方向に階段状に曲げ加工された部分を、フランジ部材28により支持部材60に対して固定される取付部70aとして有しているが、そのうち一方の端部側のみに、図17(a)に示すように、取付部70aにおいてその段曲げ部に角穴70hを設けている。
また、内保持部材71は、図17(b)に示すように、その軸方向の一方の端部のみに軸方向に突起する凸部71aを有している。この内保持部材71における凸部71aは、図17(c)に示すように、外保持部材70の角穴70hに嵌め込むことが可能となっている。
ここで、図18に示すように、外保持部材70において、その軸方向の一方の端部(図中左側)に角穴70hを設け、他方の端部(図中右側)に角穴70hを設けていないものとしている。そのため、内保持部材71の軸方向の一方の端部のみに設けた凸部71aは、外保持部材70の軸方向の一方の端部側の取付部70aにしか嵌め込むことができないことから、外保持部材70と内保持部材71のそで部の組み合わせを適正なもの、すなわち、定着ベルト21回転方向における一方の端部側でそで部70S1とそで部71S1の組み合わせとし、他方の端部側でそで部70S2とそで部71S2の組み合わせとすることができ、定着ベルト21回転方向における支持部材60への取り付け向きが逆向きとなることを防止することが可能となる。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
1 画像形成装置
3 露光部
4Y,4M,4C,4K 作像部
5Y,5M,5C,5K 感光体ドラム
12 給紙部
18 加熱領域と分離領域との間の最大外径
19 止着部材
20 定着装置
21 定着ベルト
21a 基材
21b 離型層
21c 塗膜
22 反射板
23 補強部材
23a 本体
23b 受け突起
25 加熱手段
26 ニップ形成部材
26a 本体
26b 支持突起
26c 中心線
27 ニップ部
28 フランジ部材
28a 円筒部
28b フランジ部
28c 鍔部
29 膜部材
31 加圧ローラ(加圧部材)
32 中心軸
33 弾性層
34 離型層
42 側板
60 支持部材
60a 塗膜
61 ニップ凹部
62 導入領域
63 加熱領域
63a 加熱領域の円弧中心
64 分離領域
64a 分離領域の円弧中心
65 逃げ領域
66 中間領域
67 側壁
68 底壁
69 開口
70 外保持部材
70a 取付部
70h 角穴
70S0,71S0 ベース部
70S1,70S2,71S1,71S2 そで部
71 内保持部材
71a 凸部
75 帯電部
76 現像装置
77 クリーニング部
78 中間転写ベルト
79Y,79M,79C,79K 1次転写バイアスローラ
80 中間転写クリーニング部
82 2次転写バックアップローラ
83 クリーニングバックアップローラ
84 テンションローラ
85 中間転写ユニット
89 2次転写ローラ
97 給紙ローラ
98 レジストローラ対
99 排紙ローラ対
100 スタック部
101 ボトル収納部
102Y,102M,102C,102K トナーボトル
201 ヒータ
202,203 ローラ部材
204 定着ベルト
205,212 加圧ローラ
211 セラミックヒータ
213 フィルム
IN,COUT コーナー部
IN ニップ凹部のニップ入口側
N 定着ニップ部
OUT ニップ凹部のニップ出口側
P 記録媒体
T トナー像
特開平11−2982号公報 特開平4−44075号公報 特開8−262903号公報 特開10−213984号公報 特開2007−334205号公報 特開2010−96782号公報

Claims (7)

  1. 回転可能な無端状ベルトの定着部材と、
    前記定着部材の外周側に該定着部材と圧接可能に配置される加圧部材と、
    前記定着部材の内部に固設され、外周面が該定着部材の内周面と摺接するC字型パイプ部材であって、その開口部を底面側とした凹部を有する支持部材と、
    前記支持部材を加熱する加熱手段と、
    前記定着部材の内周側であって、前記支持部材の凹部に収納され、前記定着部材を介して前記加圧部材と圧接してニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記凹部を補強して前記定着部材の摺動による前記支持部材の変形を防止する変形防止手段と、
    を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記変形防止手段は、前記支持部材の外周側から前記凹部の内側に装着される、断面がコの字型で両そで部の長さが異なる溝型形状またはL字型のアングル形状の内保持部材を有し、
    前記内保持部材が溝型形状の場合、長い方のそで部の外面が前記凹部のニップ部入口側の側壁に当接され、
    前記内保持部材がアングル形状の場合、一方の折り曲げ面の外側が前記凹部のニップ部入口側の側壁に当接されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記変形防止手段は、前記支持部材の内周側から前記凹部の外側に装着される、断面がコの字型で両そで部の長さが異なる溝型形状またはL字型のアングル形状の外保持部材を有し、
    前記外保持部材が溝型形状の場合、長い方のそで部の内面が前記凹部のニップ部出口側の側壁に当接され、
    前記外保持部材がアングル形状の場合、一方の折り曲げ面の内側が前記凹部のニップ部出口側の側壁に当接されることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記変形防止手段は、前記溝型形状の内保持部材と前記溝型形状の外保持部材を有しており、
    前記支持部材の前記ニップ部入口側における該支持部材の外周面と前記凹部の側壁が交差するコーナー部から前記そで部先端までの距離が、前記内保持部材の方が前記外保持部材よりも短いことを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記変形防止手段は、前記溝型形状の内保持部材と前記溝型形状の外保持部材を有しており、
    前記支持部材の前記ニップ部出口側における該支持部材の外周面と前記凹部の側壁が交差するコーナー部から前記そで部先端までの距離が、前記外保持部材の方が前記内保持部材よりも短いことを特徴とする請求項3または4に記載の定着装置。
  6. 前記内保持部材及び前記外保持部材は、前記定着部材回転方向における前記支持部材への取り付け向きが逆向きとなることを防止する逆付け防止手段を有することを特徴とする請求項4または5に記載の定着装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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