JP2014186303A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト部材を長時間安定して駆動することができる定着装置およびこの定着装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】回転体としての加圧ローラ22と、定着部材としての定着ベルト21と、定着ベルト21の内周面側に設けられ、定着ベルト21を介して加圧ローラ22とでニップ部Nを形成するニップ形成部材25と、ニップ形成部材25と定着ベルト21との間に配置され、潤滑剤を保持して定着ベルト21を滑らかに摺動させる摺動繊維部材31とを有し、ニップ部Nに搬送された記録媒体としての記録紙Sを加熱して記録媒体Sの未定着像を定着させる定着装置であって、摺動繊維部材31が、少なくとも、定着ベルト21に接触する第1の繊維層32と、第1の繊維層32よりもニップ形成部材25側に位置し、かつ第1の繊維層32よりも低い繊維密度からなる第2の繊維層33とを有する構成になっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関し、特に、記録媒体の未定着像を定着させる定着装置およびこの定着装置を備えた画像形成装置に関する。
一般に、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置に使用される定着装置は、熱源で加熱される定着ローラと、この定着ローラを加圧する加圧ローラとを含んで構成されている。この定着ローラと加圧ローラとの間に形成されるニップ部を、未定着像が形成された記録媒体が通過するようになっている。記録媒体の未定着像は、ニップ部を通過する際に定着ローラで加熱されるとともに加圧ローラで加圧され、記録媒体に定着される。
一方、近年装置の省エネ化や、ウェイトタイム短縮に対する要求の高まりから、加熱ローラの代わりにベルトや薄膜フィルムなど、無端状のベルト部材を用いた加熱装置を採用することで、定着装置の低熱容量化を実現し、また記録媒体への熱伝達効率の改善を図り、加熱に要する待ち時間(ウォームアップ時間やファーストプリント時間)を大幅に短縮した、いわゆるオンデマンドタイプの定着装置が広く採用されている。
この種の定着装置は、ベルト部材の内周面にニップ形成部材を接触させつつ動かし、ベルト部材を介してニップ形成部材に回転体(加圧ローラ)を押し付けることでベルト部材と回転体との間にニップ部を形成し、このニップ部に記録媒体を搬送して記録媒体上に未定着のトナー像を定着させる方式となっている。
このような定着装置は、回転体によってベルト部材がニップ形成部材に押し付けられ、ベルト部材がその内周面をニップ形成部材に接触しつつ動かされるため、ベルト部材およびニップ形成部材が摩耗してしまうという不具合があった。
また、このような定着装置は、ベルト部材とニップ形成部材との間に生じる摩擦力が大きくなると、回転体を駆動させる駆動モータのトルクが上昇してしまう。そのため、このような定着装置には、従動回転するベルト部材が駆動源となる回転体に対して従動回転できずにスリップしてしまい、ニップ部を通過する記録媒体に対して不安定なブレーキがかかることによる記録媒体へのしわの発生や、駆動モータが負荷に耐えられないことによるモータが回転しなくなるロックの発生、モータの入力パルス数と実際のモータの回転との同期が取れなくなる脱調の発生などといった不具合があった。
このベルト部材およびニップ形成部材の摩擦による摩耗を防止し、上述した様々な不具合の発生を防止する方式としては、ベルト部材の内周面とニップ形成部材との間に、潤滑剤を保持してベルト部材を滑らかに摺動させる摺動繊維部材を配置する構成が既に知られている。
例えば、特許文献1には、摺動繊維部材として、多孔質樹脂繊維織布、又は多孔質樹脂繊維織布の表面に多孔質樹脂フィルムを積層した多孔質樹脂部材を用い、潤滑剤としてシリコーンオイルを用いた技術が開示されている。
また、特許文献2には、摺動繊維部材として、多孔質組織材の非摺動面側に多孔質組織材の変形防止フィルムを積層接着したシート状摺動材を用い、潤滑剤としてシリコーンオイルを用いた技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1の多孔質樹脂部材および特許文献2のシート状摺動材は、加圧により空孔が潰れ潤滑剤が押し出されるため、潤滑剤を長時間保持する保持性能が低い。ベルト部材を用いた定着装置の技術課題の1つは、ベルト部材を長時間安定して駆動することである。ベルト部材を長時間安定して駆動するためには、摺動繊維部材において、潤滑剤を長時間保持する保持特性の向上が必須となる。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、ベルト部材を長時間安定して駆動することができる定着装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る定着装置は、上記目的達成のため、回転可能な回転体と、前記回転体に接触して回転するベルト部材と、前記ベルト部材の内周面側に設けられ、前記ベルト部材を介して前記回転体とでニップ部を形成するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材と前記ベルト部材との間に配置され、潤滑剤を保持して前記ベルト部材を滑らかに摺動させる摺動繊維部材とを備え、前記ニップ部に搬送された記録媒体を加熱して前記記録媒体の未定着像を定着させる定着装置であって、前記摺動繊維部材が、少なくとも、前記ベルト部材に接触する第1の繊維層と、前記第1の繊維層よりも前記ニップ形成部材側に位置し、かつ前記第1の繊維層よりも低い繊維密度からなる第2の繊維層とを有する構成になっている。
本発明によれば、ベルト部材を長時間安定して駆動することができる定着装置およびこの定着装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る定着装置を備えた画像形成装置の内部構成を示す概略断面図である。 本発明の実施形態1に係る定着装置の構成を示す概略断面図である。 図2の一部を拡大して示す要部断面図である。 本発明の実施形態1に係る定着装置において、摺動繊維部材の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る定着装置において、織りの一例として平織りを示す平面図である。 本発明の実施形態1に係る定着装置において、駆動時間と定着トルクとの関係の一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る定着装置において、駆動時間と潤滑剤残量との関係の一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る定着装置において、摺動繊維部材の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態3に係る定着装置において、摺動繊維部材の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態4に係る定着装置の構成を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1〜図7は、本発明に係る定着装置およびこの定着装置を備えた画像形成装置の実施形態1に係る図であり、画像形成装置としてのカラー画像形成装置に適用した例を示している。
図1に示すように、本実施形態に係るカラー画像形成装置1は、装置本体2と、光書込装置3と、プロセスユニット4と、転写装置5と、ベルトクリーニング装置6と、シート給送装置7と、排紙トレイ8と、レジストローラ9と、定着装置10とを有している。
このカラー画像形成装置1は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)およびブラック(Bk)の各色に色分解された色にそれぞれ対応する画像を形成する像担持体からなる感光体ドラムが並設されたタンデム構造で構成されている。
なお、本発明に係る画像形成装置は、タンデム構造に限定されることはなく、他の構造であってもよい。また、本発明に係る画像形成装置は、カラー画像形成装置1に限定されることはなく、他の画像形成装置であってもよい。例えば、複写機やファクシミリ装置であってもよい。
装置本体2は、各構成要素を収容する筐体で構成されており、シート給送装置7に収容された記録媒体としての記録紙Sを搬送する搬送経路Rが筐体内部に形成されている。
装置本体2の排紙トレイ8の下部には、イエロー、シアン、マゼンダおよびブラックの各色のトナーが充填されたトナーボトル2aY、2aC、2aM、2aBkが着脱可能に装着されている。また、装置本体2の内部には、図示しない廃トナー収容器が設けられており、その入口部には、トナー移送ホースが接続され、トナー移送ホースから入った廃トナーが収容されるようになっている。
光書込装置3は、光源としての図示しない半導体レーザー、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、折り返しミラーおよび回転多面鏡を含んで構成されている。
この光書込装置3は、プロセスユニット4に対して色毎に対応した書き込み光Lbを照射してプロセスユニット4に静電潜像を形成するよう構成されている。照射されるレーザー光に含まれる画像情報は、所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンダおよびブラックの各色情報に分解した単色の画像情報で構成されている。
プロセスユニット4は、プロセスユニット4Y、4C、4M、4Bkの4つのプロセスユニットで構成されている。プロセスユニット4Yは、感光体ドラム4dと、帯電ローラ4rと、現像装置4gと、クリーニングブレード4bとを有している。このプロセスユニット4Yは、帯電、光書込、現像、転写、クリーニングおよび除電が順に行われるよう構成されている。
このプロセスユニット4Yにおいては、まず、帯電ローラ4rにより感光体ドラム4dに静電気を蓄える帯電がなされ、帯電した感光体ドラム4dの表面へ光書込装置3による光書込がなされ、感光体ドラム4dに静電気のパターンからなる静電潜像が形成される。そして、現像装置4gにより感光体ドラム4d上の静電潜像にイエロートナーの付着、すなわち現像がなされトナー像が形成され、転写装置5へトナー像が形成される転写が行われる。そして、次の転写に備えて、クリーニングブレード4bにより感光体ドラム4d上に残ったトナーが取り除かれ、さらに、感光体ドラム4d上に残った静電気が取り除かれる除電が行われる。
感光体ドラム4dは、円筒形の表面に、無機や有機の感光体からなる感光層を有しており、帯電ローラ4rは、感光体ドラム4dに近接して配置され感光体ドラム4dとの間の放電により感光体ドラム4dを帯電させるようになっている。
現像装置4gは、イエロートナーを供給する供給部分と、感光体ドラム4dにイエロートナーを付着させる現像部分により構成されている。クリーニングブレード4bは、ゴムなどの弾力性のある帯状部材とブラシなどのトナー除去部材とを有している。現像装置4gは、装置本体2に着脱可能に収容されている。
プロセスユニット4C、4M、4Bkも、それぞれプロセスユニット4Yと同様に構成されており、プロセスユニット4Cは、シアンのトナー像を、プロセスユニット4Mは、マゼンダのトナー像を、プロセスユニット4Bkは、ブラックのトナー像をそれぞれ転写装置5に転写するようになっている。
転写装置5は、転写ベルト5aと、駆動ローラ5bと、従動ローラ5cと、一次転写ローラ5dと、二次転写ローラ5eとを有している。
転写ベルト5aは、端末の無いいわゆる無端状のベルトから構成されており、駆動ローラ5bと従動ローラ5cと間に張力がかかった状態で掛け渡されている。また、転写ベルト5aは、駆動ローラ5bおよび従動ローラ5cにより、図の矢印A1の方向に回転可能、すなわち周回走行可能に構成されている。
一次転写ローラ5dは、プロセスユニット4Yの感光体ドラム4dを転写ベルト5aを介して押し付ける一次転写ローラ5dYと、プロセスユニット4C、4M、4Bkの感光体ドラム4dを同様に押し付ける一次転写ローラ5dC、5dM、5dBkを有している。プロセスユニット4Y、4C、4M、4Bkと押し付けられた転写ベルト5aとの接触部分に、それぞれ一次転写ニップが形成されている。
二次転写ローラ5eは、転写ベルト5aの外周面を介して押し付けることにより駆動ローラ5bを押し付けており、二次転写ローラ5eと転写ベルト5aとの接触部分に、二次転写ニップが形成されている。
ベルトクリーニング装置6は、二次転写ニップとプロセスユニット4Yとの間に配置されている。このベルトクリーニング装置6は、二次転写ニップにおける転写の際に、転写ベルト5aの外周表面に残ったトナーを取り除く図示しないトナー除去部材と、除去された廃トナーを廃トナー収容器に移送するトナー移送ホースとを有している。
シート給送装置7は、装置本体2の下部に配置されており、記録紙Sを収容する給紙カセット7aと、給紙ローラ7bとを有している。シート給送装置7においては、給紙ローラ7bにより給紙カセット7aから記録紙Sが1枚ずつ取り出され搬送経路Rに送り出すようになっている。
排紙トレイ8は、光書込装置3の上方で装置本体2の上部に配置されており、記録された記録紙Sを収容するトレイ8aと、一対の排紙ローラ8bとを有している。
排紙トレイ8においては、一対の排紙ローラ8bにより搬送経路Rから排出された記録紙Sをトレイ8aに1枚ずつ順次載せて重ね合わせるようになっている。
レジストローラ9は、一対のローラを有しており、シート給送装置7の給紙ローラ7bにより送り出され搬送経路Rにある記録紙Sの搬送を調節するよう構成されている。
搬送経路R上のレジストローラ9と給紙ローラ7bとの間で、図示しないレジストセンサが装置本体2に配置されており、記録紙Sの先端部分の通過が検知されるようになっている。このレジストセンサが記録紙Sの先端部分の通過を検知した後、所定時間が経過すると、記録紙Sはレジストローラ9に突き当てられて一端停止する。このレジストローラ9は、突き当てられた記録紙Sを所定のタイミングで挟み込んで回転し、二次転写ニップまで搬送するようになっている。所定のタイミングとしては、例えば、転写ベルト5aの回転によりフルカラーで重ね合わさったトナー画像が二次転写ニップの位置まで搬送された時機が挙げられる。
定着装置10は、図2および図3に示すように、回転体としての加圧ローラ22と、加圧ローラ22に接触して従動回転する定着部材としての定着ベルト21と、熱源としてのヒータ23と、反射部材24と、定着ベルト21の内周面側に設けられ、定着ベルト21を介して加圧ローラ22とでニップ部Nを形成するニップ形成部材25と、支持部材26と、分離部材27と、一対の保持部材28と、一対の保護部材29とを含んで構成されている。定着装置10は、さらに、図3に示すように、ニップ形成部材25と定着ベルト21との間に配置され、潤滑剤を保持して定着ベルト21を滑らかに摺動させる摺動繊維部材31を有している。
この定着装置10においては、トナー画像が転写された記録紙Sが、定着ベルト21と加圧ローラ22との間に形成されるニップ部Nを通過中に加熱および加圧されてトナー画像Tが記録紙Sに定着されるようになっている。そして、記録紙Sが、ニップ部Nから排出される際に定着ベルト21から分離し、搬送経路Rを通って排紙ローラ8bに向かって搬送されるようになっている。
定着ベルト21は、図3に示すように、離型層21aと、この離型層21aの内周面に形成された弾性層21bと、この弾性層21bの内周面に形成されたベルト基材21cと、このベルト基材21cの内周面に形成された内面コート層21dとを有している。
定着ベルト21は、厚みが1mm程度で形成され可撓性を有している。定着ベルト21は、外周面を通過する記録紙Sの幅方向に細長く形成され、幅方向に直交する断面が直径25mm程度になるよう環状に形成されている。
なお、定着ベルト21においては、弾性層21bのない構造であってもよい。弾性層21bがない場合は定着ベルト21の熱容量が小さくなり、熱応答および省エネ性を向上させることができる。定着ベルト21における前述の直径は、定着装置10の設定諸元に応じて適宜15〜120mm程度の範囲内の寸法で選択される。
定着ベルト21は、図2に示すように、加圧ローラ22の矢印B1方向の回転に連れ回り矢印B2方向に回転するようになっている。すなわち、定着ベルト21は、加圧ローラ22を駆動源としている。定着ベルト21および加圧ローラ22の回転により、記録紙Sは、ニップ部Nに対して矢印B3方向に進入しニップ部Nから排出されるようになっている。
離型層21aは、記録紙Sおよびトナー画像に対する剥離性が高い材料、すなわち、トナーや金型などの製品の表面で、相手材料の粘着や焼付きを起こさないようにする性質、いわゆる離型性を良好とする材料で形成されている。離型性を良好とする材料として、具体的には、PFA(Tetra Fluoro ethylene-perfluoro Alkylvinyl ether copolymer)、PTFE(Poly Tetra Fluoro Ethylene)、PEI(Poly Ether Imide)、PES(Poly Ether Sulphone)などの樹脂材料が挙げられる。この離型層21aは、1〜200μmの厚みで形成されている。
弾性層21bは、シリコーンゴム(Q)やフッ素ゴム(FKM)などのゴム材料で形成されており、20〜900μm程度の厚みを有している。この弾性層21bが設けられていると、ニップ部Nを通過中の記録紙Sに熱および圧力を加える際に、記録紙Sおよび定着ベルト21の表面に凹凸があることによる加圧力および熱伝導の不均一化が改善される。
すなわち、記録紙S上の未定着像を押し潰して記録紙Sに定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部にユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)が残るという不具合が生じることがある。弾性層21bが、例えば、100μm以上設けられていると、弾性層21bの変形により、微小な凹凸が吸収されこのようなユズ肌画像の課題を解消させることができる。
ベルト基材21cは、所要の機械的強度を有する材料、例えば、ニッケル(Ni)、ステンレス鋼(SUS)などの金属材料や、ポリイミド(Polyimide)などの樹脂材料で形成されており、20〜100μm程度の厚みを有している。すなわち、厚みの小さな金属フィルムや樹脂フィルムで形成されている。
内面コート層21dは、例えば、PFA、PTFEなどのフッ素樹脂で形成されている。
加圧ローラ22は、図2に示すように、芯金からなるローラ22aと、ローラ22aの外周面に形成された弾性層22bと、弾性層22bの外周面に形成された離型層22cを有している。
この加圧ローラ22は、装置本体2内に設けられた図示しない駆動機構から出力された駆動力により回転するよう構成されている。この駆動機構は、例えば、モータなどの駆動部と減速ギヤなどの減速部とにより構成されている。また、この加圧ローラ22は、図示しない加圧部材により定着ベルト21側に加圧され、弾性層22bが押し潰されて弾性変形することによりニップ部Nの一部を構成している。
ローラ22aは、所要の機械的強度を有し、熱伝導性の良好な炭素鋼材(例えば、SC、STKM)やアルミニウム材(Al)などの金属材料からなり、中実の円柱形に形成されている。なお、ローラ22aは、中空の円筒形で形成し、内部にハロゲンヒータなどの熱源を設け、この熱源によりローラ22a、弾性層22b、離型層22cを介してニップ部Nを通過中の記録紙Sを加熱するよう構成してもよい。
弾性層22bは、定着ベルト21の弾性層21bと同様、シリコーンゴム(Q)やフッ素ゴム(FKM)などの合成ゴムで形成されている。この合成ゴムは、比較的硬質で発泡がされていない、いわゆるソリッドゴムで構成されている。ローラ22aの内部に、熱源が設けられていない構造で構成された場合には、この合成ゴムに代えて、発泡弾性層からなる、いわゆるスポンジゴムで構成するようにしてもよい。このスポンジゴムは、内部に気泡を有しているので、断熱性が高められ、加熱された定着ベルト21の熱が加圧ローラ22に伝熱され難くなり、すなわち熱が奪われ難くなるので省エネルギー化がより図られる。
離型層22cは、定着ベルト21の弾性層21bと同様、いわゆる離型性を良好とするとともに、弾性層22bの耐久性を高める機能を有し、熱伝導率が高く耐久性に富む材料で形成される。例えば、PEIやPFAまたはPTFEからなるフッ素樹脂塗料を塗布したもの、あるいはシリコーンゴム層やフッ素ゴム層を形成したものが用いられる。
ヒータ23は、定着ベルト21の内周側で、かつ定着ベルト21から離隔した位置で筐体に固定されている。このヒータ23は、定着ベルト21を輻射熱で直接加熱するよう単一の発光領域を有する公知の熱源で構成されている。この熱源としてはいわゆる輻射熱ヒータで構成され、例えば、ハロゲンランプの放射熱を直接利用したハロゲンヒータ、不活性ガス中に炭素繊維を封入した石英管で構成されるカーボンヒータ、セラミック内部に埋め込まれた抵抗配線で構成されるセラミックヒータが挙げられる。ヒータ23への通電および非通電の制御は、前述の制御部によって行われる。
反射部材24は、筐体に固定される固定部と、ヒータ23から出射される輻射熱を定着ベルト21の内周側に向けて反射する反射面部と、支持部材26を覆うカバー部とを有している。固定部は、紙幅方向の両端部に形成されており、両端部で保持部材28を介して筐体に固定されている。反射面部は、支持部材26とヒータ23との間に位置し、ヒータ23に対向する側に配置され、ヒータ23を囲むよう中央部で屈曲した屈曲面を有している。
ニップ形成部材25は、ニップ部Nを通過する記録紙Sの幅方向に細長く形成され、幅方向に直交する断面が略長方形に形成されており、摺動繊維部材31を介して定着ベルト21が加圧されるニップ形成面部25aと、支持部材26と連結される連結部とを有している。このニップ形成部材25は、定着ベルト21の内周側に配置され、筐体に固定されている。
ニップ形成面部25aは、定着ベルト21および摺動繊維部材31を挟んで加圧ローラ22と対向する側に平坦面を有している。この平坦面に加圧ローラ22の加圧力により定着ベルト21が加圧されるようになっている。また、加圧ローラ22が定着ベルト21を加圧する際に、主に弾性層22bが押し潰されて、ニップ形成面部25aの平坦面に習って平坦に変形することになる。
この加圧ローラ22が平坦に変形した部分、すなわち所定のニップ幅を有するニップ部Nが構成されている。
なお、ニップ形成面部25aは、平坦面を有する構造で構成しているが、平坦面以外の構造で構成するようにしてもよい。例えば、ニップ形成面部25aを、加圧ローラ22から見て加圧ローラ22とは反対側に凹んで形成された湾曲面を有する構造で構成するようにしてもよい。
このような湾曲面を有する構造の場合、ニップ部Nを通過する記録紙Sの先端の排出方向が加圧ローラ22側に傾くことになるので、定着ベルト21から分離され易くなり、記録紙Sが搬送途中で詰まってしまうという、いわゆるジャムの発生が抑制される。
支持部材26は、ニップ形成部材25と同様、記録紙Sの幅方向に細長く形成され、幅方向に直交する断面がヒータ23側に開口して形成されている。この支持部材26は、ニップ形成部材25を支持する支持部と、開口側でヒータ23および反射部材24を収容する収容部と、両端部で筐体に取り付ける取付部とを有している。支持部26aは、ニップ形成部材25の連結部に連結され、ニップ形成部材25が加圧ローラ22の加圧力によって紙幅方向に撓まないよう支持している。したがって、ニップ形成部材25は、支持部材26により記録紙Sの幅方向で均一なニップ幅が得られるようになっている。
この支持部材26は、ニップ形成部材25と同様に、定着ベルト21の内周側に配置され、取付部で筐体に取り付けられ、締結具により筐体に締結されている。
分離部材27は、詳細に図示していないが、分離板と、分離板の両端部で分離板を回転可能に支持する一対の支持軸と、分離板を定着ベルト21に押圧するよう設けられた押圧ばねとを有している。この分離部材27は、ニップ部Nを通過した記録紙Sの先端部分で、記録紙Sを定着ベルト21から分離するようになっている。
保持部材28は、詳細に図示していないが、フランジ部と、基端部と、第1突出部と、第2突出部とを有し、各構成要素は一体的に形成されている。ニップ形成部材25および支持部材26は、この保持部材28により、各両端部で筐体に保持されている。
保護部材29は、詳細に図示していないが、中央部に貫通孔を有する円盤で形成されており、この貫通孔には保持部材28の第1突出部および第2突出部が挿入されるようになっている。保護部材29は、保持部材28の基端部に装着され、この基端部とともに、定着ベルト21の記録紙Sの幅方向への移動を規制している。
この保護部材29の平坦な側面には、定着ベルト21の端部が突き当たるとともに、接触しながら回転するので、比較的弾力性があり、摩擦係数の比較的小さな表面が滑らかな材料で形成されている。
定着装置10において、摺動繊維部材31は、図3および図4に示すように、ニップ形成部材25と定着ベルト21の内周面との間に配置され、潤滑剤を保持して定着ベルト21を滑らかに摺動させるものである。この摺動繊維部材31は、少なくとも、定着ベルト21の内周面に接触する第1の繊維層32と、この第1の繊維層32よりもニップ形成部材25側に位置し、かつ第1の繊維層32よりも低い繊維密度からなる第2の繊維層33とを有している。本実施形態において、摺動繊維部材31は、第1の繊維層32および第2の繊維層33の2層構造になっている。
摺動繊維部材31において、定着ベルト21の内周面に接触する第1の繊維層32は、定着ベルト21との摺動抵抗を下げるため、PTFE、PFA、ETFE、FEPなどのフッ素樹脂繊維からなる縦糸32aと横糸32bとで織った織布によって構成されている。定着ベルト21の内周面に接触しない第2の繊維層33は、潤滑剤保持特性の高いPPS繊維、アラミド繊維、ナイロン繊維などからなる縦糸33aと横糸33bとで織った織布によって構成されている。
本実施形態において、第1の繊維層32は例えばPTFE樹脂繊維で構成され、第2の繊維層33は例えばPPS樹脂繊維で構成されている。
また、本実施形態において、第1の繊維層32および第2の繊維層33は、図5に示すように、例えば縦糸32a,33aと横糸32b,33bとを交互に浮き沈みさせて織った平織りの織布で構成されている。定着ベルト21は、摺動繊維部材31の縦糸方向、具体的には第1の繊維層32および第2の繊維層33の各々の縦糸の方向に沿って走行するように構成されている。
ここで、摺動繊維部材31は、第2の繊維層33に含浸して保持させた潤滑剤を第1の繊維層32へ容易に移行させるようにするため、潤滑剤の移動を遮断することのない積層構造とするのがよく、第1の繊維層32と第2の繊維層33との2層間の面を接着材を用いて積層接着しない一体構造とすることが好ましい。本実施形態において、摺動繊維部材31は、図4に示すように、第1の繊維層32の縦糸32aと第2の繊維層33の横糸33bとを接合部31Aで絡み合わせ、さらに、図示していないが、第1の繊維層32の横糸32bと第2の繊維層33の縦糸33aとを接合部で絡み合わせることで両層を一体化している。
なお、第1の繊維層32と第2の繊維層33との一体化は、第1の繊維層32の縦糸32aと第2の繊維層33の横糸33bとの絡み合わせ、および第1の繊維層32の横糸32bと第2の繊維層33の縦糸33aとの絡み合わせのうち、何れか一方の絡み合わせでもよい。
摺動繊維部材31の繊維密度は、図4に示すように、例えば、第1の繊維層32の1に対して第2の繊維層33の繊維密度が0.5になっている。織布からなる繊維層は、含浸によって潤滑剤を保持するが、繊維以外の空壁部分の割合が繊維密度に逆比例するため、繊維密度を低くすることで多くの潤滑剤を保持することができる。従って、第2の繊維層33は、第1の繊維層32よりも繊維密度が高いので、第1の繊維層32よりも空孔率(繊維以外の空壁部分の割合)が高く、潤滑剤の保持量を多くすることができる。一方、第1の繊維層32は、第2の繊維層33よりも繊維密度が高いので、第2の繊維層33よりも空孔率が低く、加圧による潤滑剤の押し出し量を少なくすることができる。また、第1の繊維層32は、第2の繊維層33よりも繊維密度が高いので、第2の繊維層33に保持された潤滑剤が加圧により押し出されるのを抑制することもできる。また、第1の繊維層32は、第2の繊維層33よりも繊維密度が高いので、摺動繊維部材31の定着ベルト21側の耐摩耗性を向上させることができる。
ニップ形成部材25は、使用温度に対し耐熱性を有し、圧力伝達可能な無機物または有機物であればよく、例えばセラミック、ガラス、アルミニウムなどの無機物、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどのゴム類、PTFE(四フッ化エチレン)、PFA(四フッ化エチレン・ペルフルオロアルコキシビニルエーテル共重合体)、ETFE(エチレン・四フッ化エチレン共重合体)、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体)などのフッ素樹脂、PI(ポリイミド)、PAI(ポリアミドイミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、LCP(液晶プラスチック,液晶ポリマー)、フェノール樹脂、ナイロン、アラミドなどの樹脂、またはこれらを組み合わせたものが用いられる。本実施形態では、ニップ形成部材25は、例えば液晶ポリマー(LCP)で形成されている。
潤滑剤は、摺動繊維部材31に含浸されて保持され、定着ベルト21と摺動繊維部材31との間に供給される。潤滑剤は、摩擦力低減のため、シリコーンオイルや変性パーフルオロポリエーテルを含有する例えば、カルボン酸変性パーフルオロポリエーテル、リン酸変性パーフルオロポリエーテル、アルコール変性パーフルオロポリエーテル、アミド変性パーフルオロポリエーテルなどが用いられる。
また、他部品への潤滑剤の流出や拡散を防ぐ為、潤滑剤に増粘剤を添加してオイル成分保持性を高めてもよい。増粘剤としては、例えば、ベントン、シリカゲル、ウレア、PTFE、二硫化モリブデン、ガラス、カーボン、BNなどが用いられる。特に変性パーフルオロポリエーテルに親和性が高く、摺動性を損なわないPTFE粒子が好ましい。潤滑剤に増粘剤を添加する事でオイル成分の拡散を防止できる。
摺動繊維部材31は、ニップ形成部材25との相対位置がずれないようにニップ形成部材25のニップ形成面部25aと一体化するように固定されている。本実施形態では例えば熱融着によって摺動繊維部材31の第2の繊維層33とニップ形成部材25とが一体化されている。
ここで、本実施形態に係る定着装置10において、図6は駆動時間と定着トルクとの関係の一例を示す図であり、図7は駆動時間と潤滑剤残量との関係の一例を示す図である。このデータは、下記の条件で行ったものである。
(1)定着ベルト21は、離型層21aとして厚さ30μmのPFAコーティング、弾性層21bとして厚さ250μmのシリコーンゴム、ベルト基材21cとして、直径30mm、厚さ40μmのステンレス薄膜基材をそれぞれ用いた。
(2)加圧ローラ22は、離型層22cとして厚さ30μmのPFAチューブ、弾性層22bとして厚さ3.5mmのシリコーンゴムの発泡体、ローラ22aとしてSUS24快削鋼をそれぞれ用いた。
(3)ニップ形成部材25は、LCP樹脂を用いた。
(4)摺動繊維部材31は、第1の繊維層32としてPTFE繊維からなる織布、第2の繊維層33としてPPS繊維からなる織布をそれぞれ用いた。繊維密度は、第1の繊維層32の1に対して第2の繊維層33を0.5とした。第2の繊維層33には潤滑剤としてシリコーンオイルを1.3g含浸させ、ニップ形成部材25には加圧ローラ22側よりトータル加重30kgfを加えた。
(5)ニップ部Nはヒータ23により160℃に加熱され、周速は250mm/秒とした。
図7のオイル残量とは、初期1.3gのシリコーンオイルを含浸させた摺動繊維部材31の重量変化を時間毎に測定プロットしたものである。
図6および図7において、1層構成のデータは、第1の繊維層32と同じ構成で摺動繊維部材31と同じ厚さの織布を用いた場合である。2層構成のデータは、上記の条件で構成された摺動繊維部材31を用いた場合である。
図6に示すように、1層構成の定着トルクは300時間相当経過時0.9(a.u:任意単位)に対し、2層構成の定着トルクは300時間相当経過時0.63(a.u:任意単位)に約30%低減した。さらに図7に示すオイル保持量は1層構成では1.25(a.u:任意単位)減少したのに対し、2層構成では0.8(a.u:任意単位)の減少に留まり、減少量としては約35%少なかった。この結果、繊維以外の空壁部分の割合は繊維密度に逆比例するためオイルを多く含浸させる場合には第2の繊維層33の繊維密度を更に低くしてもよい。
ここで、繊維層は、繊維密度を過度に低くすると層自体の強度が極端に低下する。PTFE繊維は、引張強度20〜35MPa、引張弾性率0.4〜0.55MPaである。これに対してPPS繊維は、引張強度160〜200MPa、引張弾性率14〜20MPaであり、PTFE繊維よりも強度が強い。従って、本実施形態のように、第1の繊維層32をPTFE繊維、第2の繊維層33をPPS繊維とする構成材料であれば、第1の繊維層32の繊維密度1に対して第2の繊維層33の繊維密度は少なくとも0.3以上の構成比率が好ましい。
さらに、ニップ部Nでは定着ベルト21の走行と加圧力によって摺動繊維部材31に引張りせん断力が発生する。この際、繊維強度が弱いと繊維自体が変形して内部の潤滑剤が流出してしまうことが分かっている。繊維強度は特に縦糸(摺動方向と同方向繊維)の強度に依存し、第1の繊維層32、第2の繊維層33の何れかの構成によって保持されるので、繊維強度を強く構成できる第2の繊維層33によって潤滑剤の保持を維持する方が好ましい。
摺動繊維部材31は、上述したように、第1の繊維層32が例えばPTFE樹脂繊維で構成され、第2の繊維層33が例えばPPS樹脂繊維で構成されている。すなわち、摺動繊維部材31は、第2の繊維層33が、第1の繊維層32よりも高い弾性係数で構成されている。この場合、第1の繊維層32は、第2の繊維層33よりも弾性係数が低いので、加圧ローラ22の加圧力によって定着ベルト21と均一に密着し、ニップ部Nに均一に加圧力を与えることができる。一方、第2の繊維層33は、第1の繊維層32よりも弾性係数が高いので、繊維体の変形や繊維間密度が変化し難く、繊維間(繊維以外の空壁部分)に保持する潤滑剤が流出し難い。
定着装置10において、摺動繊維部材31は、ニップ形成部材25と接する側が定着ベルト21と接する側よりも低融点の材料で構成されている。ニップ形成部材25は、摺動繊維部材31の定着ベルト21と接する側よりも融点が低い材料で構成されている。
摺動繊維部材31において、定着ベルト21と接する側の第1の繊維層32の材料として用いるPPS樹脂の融点は、約280℃程度である。ニップ形成部材25と接する側の第2の繊維層33の材料として用いるPTFE樹脂の融点は、約320℃程度である。ニップ形成部材25の材料として用いる液晶ポリマーの融点は280〜320℃程度である。
このような材料で構成されたニップ形成部材25および摺動繊維部材31は、280〜320℃の熱溶融温度で熱融着することにより低コストで一体化することができる。
次に、図1を参照して上記カラー画像形成装置1の基本動作について説明する。
カラー画像形成装置1は、その作像動作が開始されると、各プロセスユニット4Y、4C、4M、4Bkの感光体ドラム4dが図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体ドラム4dの表面が帯電ローラ4rによって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体ドラム4dの表面には光書込装置3からレーザー光がそれぞれ照射されて、それぞれの感光体ドラム4dの表面には静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム4dに光書込する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンダおよびブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体ドラム4d上に形成された静電潜像に、各現像装置4gによってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像(現像剤像)として可視像化される。
駆動ローラ5bが図の反時計回りに回転駆動されることにより、転写ベルト5aが図の矢印で示す方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ5dに、トナーの帯電極性と逆特性の定電圧または定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ5dと各感光体ドラム4dとの間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
そして、各プロセスユニット4Y、4C、4M、4Bkの感光体ドラム4dに形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、転写ベルト5a上に順次重ね合わせて転写される。このようにして転写ベルト5aはその表面にフルカラーのトナー画像を担持する。
また、上記トナー画像が転写された後の各感光体ドラム4dの表面に付着する残留トナーは、クリーニングブレード4bによって除去され、次いで、各感光体ドラム4dの表面上の電荷が図示していない徐電装置によって除かれるいわゆる徐電作用を受け、その表面電位が初期化されて次の画像形成に備えられる。
また、形成された各感光体ドラム4d上の静電潜像に対して現像手段によりトナーを付着させてトナー画像を形成する作像動作が開始されると、カラー画像形成装置1の下部では、給紙ローラ7bが回転駆動する。この回転駆動によって、記録紙Sのシート給送装置7に収容された記録紙Sが搬送経路Rに送り出される。搬送経路Rに送り出された記録紙Sは、レジストローラ9によってタイミングを計られて、二次転写ローラ5eとそれに対向する駆動ローラ5bとの間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ5eに、転写ベルト5a上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより二次転写ニップに転写電界が形成されている。
そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって転写ベルト5a上のトナー画像が記録紙S上に一括して転写される。トナー画像が転写された記録紙Sは定着装置10へと搬送され、定着ベルト21と加圧ローラ22によって記録紙Sが加熱および加圧されてトナー画像が定着される。記録紙Sが定着装置10へ搬送されるとき、ヒータ23からの輻射熱が直接、定着ベルト21に伝熱される。
トナー画像が定着された記録紙Sは、図示しない分離機構により定着ベルト21から分離され、排紙ローラ8bによって排紙トレイ8のトレイ8aへと排出される。また、転写後の転写ベルト5a上に残留するトナーは、ベルトクリーニング装置6によって除去され、除去されたトナーは廃トナー収容器へ搬送され回収される。
以上の説明は、記録紙S上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの各プロセスユニット4Y、4C、4M、4Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つまたは3つのプロセスユニットを使用して、2色または3色の画像を形成したりすることも可能である。
本実施形態に係る定着装置10は、上述のように構成されているので、次のような効果が得られる。
本実施形態に係る定着装置10は、ニップ形成部材25と定着ベルト21との間に配置され、潤滑剤を保持して定着ベルト21を滑らかに摺動させる摺動繊維部材31を備えている。そして、摺動繊維部材31が、少なくとも、定着ベルト21に接触する第1の繊維層32と、第1の繊維層32よりもニップ形成部材25側に位置し、かつ第1の繊維層32よりも低い繊維密度からなる第2の繊維層33とを有している。
この構成により、第2の繊維層33は、第1の繊維層32よりも繊維密度が低いので、第1の繊維層32よりも空孔率(繊維以外の空壁部分の割合)が高く、潤滑剤の保持量を多くすることができる。一方、第1の繊維層32は、第2の繊維層33よりも繊維密度が高いので、第2の繊維層33よりも空孔率が低く、加圧による潤滑剤の押し出し量を低減することができる。また、第2の繊維層33に保持された潤滑剤が加圧により押し出されるのを繊維密度が高い第1の繊維層32で抑制することができる。すなわち、本実施形態に係る定着装置10は、摺動繊維部材31において、潤滑剤の保持量を向上させつつ潤滑剤の流出を低減することができるので、潤滑剤を長時間保持する保持特性を向上させることができる。この結果、定着ベルト21を長時間安定して駆動することができる定着装置10およびこの定着装置10を備えたカラー画像形成装置1を提供することができる。
また、第1の繊維層32は、第2の繊維層33よりも繊維密度が高いので、本実施形態に係る定着装置10は、摺動繊維部材31において、定着ベルト21と接触する側の耐摩耗性を向上させることができる。
本実施形態に係る定着装置10は、ニップ形成部材25側の第2の繊維層33が、定着ベルト21側の第1の繊維層32よりも高い弾性係数で構成されている。
この構成により、第2の繊維層33よりも弾性係数が低い第1の繊維層32は、加圧ローラ22の加圧力によって定着ベルト21と均一に密着し、ニップ部Nに均一に加圧力を与えることができるので、定着画像品質を向上させることができる。一方、第1の繊維層32よりも弾性係数が高い第2の繊維層33は、繊維体の変形や繊維間密度が変化し難く、繊維間(繊維以外の空壁部分)に保持する潤滑剤が流出し難いので、潤滑剤を長時間保持する保持特性を向上させることができる。さらに、摺動繊維部材31の強度を向上させることができる。
本実施形態に係る定着装置10は、第1の繊維層32および第2の繊維層33が、繊維からなる縦糸と横糸とを交互に浮き沈みさせて織った平織りの織布で構成されている。そして、定着ベルト21が第1の繊維層32および第2の繊維層33の縦糸32a,33aの方向に沿って走行する構成になっている。
この構成により、本実施形態に係る定着装置10は、摺動繊維部材31の定着ベルト走行方向の引っ張り強度が向上するので、摺動繊維部材31の伸びに起因して摺動繊維部材31から潤滑剤が流出するのを抑制することができる。
本実施形態に係る定着装置10は、第1の繊維層32および第2の繊維層33が、各々の繊維を互いに絡み合わせることで一体化された構成になっている。
この構成により、本実施形態に係る定着装置10は、第2の繊維層33に保持させた潤滑剤を第1の繊維層32に容易に移行させることができるので、潤滑剤を長時間保持する保持特性をさらに向上させることができる。
本実施形態に係る定着装置10は、摺動繊維部材31がニップ形成部材25との相対位置がずれないようにニップ形成部材25に一体化されている。
この構成により、本実施形態に係る定着装置10は、摺動繊維部材31の伸び縮みに起因して摺動繊維部材31から潤滑剤が流出するのを抑制することができるので、潤滑剤を長時間保持する保持特性をさらに向上させることができる。
本実施形態に係る定着装置10は、摺動繊維部材31のニップ形成部材25と接する側が定着ベルト21と接する側よりも低融点の材料で形成され、ニップ形成部材25が摺動繊維部材31のニップ形成部材25と接する側よりも低融点の材料で形成されている。
この構成により、本実施形態に係る定着装置10は、摺動繊維部材31とニップ形成部材25とを熱融着によって低コストで一体化することができる。
ところで、上記実施形態1では、ヒータ23を定着ベルト21の内周側で、かつ定着ベルト21から離隔した位置に配置した内部加熱方式を採用したもので開示したが、これに限らない。例えば、IHヒータ(図示せず)を定着ベルト21の外周側で、かつ定着ベルト21から離隔した位置に配置した外部加熱方式を採用することも可能である。
(実施形態2)
本実施形態に係る定着装置10Aは、基本的に上述の実施形態1と同様の構成になっており、以下の構成が異なっている。
すなわち、本実施形態の定着装置10Aは、図8に示すように、摺動繊維部材31のニップ形成部材25側が接着材40を介在してニップ形成部材25に接着固定され、摺動繊維部材31とニップ形成部材25との相対位置がずれないように一体化されている。摺動繊維部材31は、第2の繊維層33側が接着材40によりニップ形成部材25に接着固定されている。接着材40としては、例えば耐熱性のエポキシ系接着材、シリコーン系接着材、フッ素系接着材などを用いる。また、接着材としては、摺動繊維部材31への浸透、特に第2の繊維層33への浸透を抑制するため、できるだけ粘性の高いものを用いることが好ましい。潤滑剤は、摺動繊維部材31の第2の繊維層33側とニップ形成部材25とを接着した後、摺動繊維部材31に含浸させる。
このように、本実施形態に係る定着装置10Aは、摺動繊維部材31がニップ形成部材25との相対位置がずれないように接着材40を介在して一体的に接着固定されているので、摺動繊維部材31の伸び縮みに起因して摺動繊維部材31から潤滑剤が流出するのを抑制することができる。この結果、本実施形態に係る定着装置10Aにおいても、潤滑剤を長時間保持する保持特性をさらに向上させることができる。
定着装置10Aにおいて、摺動繊維部材31は、定着ベルト21側の表面エネルギーがニップ形成部材25側の表面エネルギーよりも小さい構成になっている。表面エネルギーは「密着性」、「濡れ性」とも言い換えられる。物体表面に化学吸着・化学反応を起こす場合は、表面の化学吸着・化学反応の反応程度が強いほど物がくっ付き易くなる。表面エネルギーは、この化学反応を起こし易いときに高く、起こしにくいときに低くなる。
物体の表面は、その自由エネルギーが最小になる方向に動き、表面エネルギーの高い物体は、他の物質と接することにより自由エネルギーを下げようとする傾向があるので、「濡れ性」が良くなる。逆に、表面自由エネルギーの低い素材は、他の物質と接しているよりも、その素材が露出した状態でいた方がエネルギー的に安定なため、「濡れ性=密着性」が悪くなる。
表面エネルギーは接触角で代用測定し、PTFE繊維、PPS繊維に対する水の接触角は以下の通り、
(1)PTFE繊維の場合:接触角114度(表面エネルギーは低い)
(2)PPS繊維の場合:接触角30度(表面エネルギーは高い)
となっている。
摺動繊維部材31において、第1の繊維層32は例えばPTFE繊維で構成され、第2の繊維層33は例えばPPS繊維で構成されている。従って、摺動繊維部材31は、定着ベルト21側の表面エネルギーがニップ形成部材25側の表面エネルギーよりも小さい構成になっている。
このように、本実施形態の定着装置10Aは、摺動繊維部材31の定着ベルト21側の表面エネルギーがニップ形成部材25側の表面エネルギーよりも小さい構成になっているので、摺動繊維部材31の定着ベルト21側は低摩擦で異物が付着し難く、摺動繊維部材31のニップ形成部材25側の接着性を向上させることができる。
この表面エネルギーの構成は、特に接着材40を用いる本実施形態において有効であるが、ニップ形成部材25と摺動繊維部材31とを熱融着する上述の実施形態1においても有効である。
(実施形態3)
本実施形態の定着装置10Bは、基本的に上述の実施形態1と同様の構成になっており、以下の構成が異なっている。
すなわち、本実施形態の定着装置10Bは、図9に示すように、摺動繊維部材31のニップ形成部材25側が接着材40を介在してニップ形成部材25に接着固定され、摺動繊維部材31とニップ形成部材25との相対位置がずれないように一体化されている。さらに、摺動繊維部材31への接着材40の浸透を防止する浸透防止膜34が摺動繊維部材31のニップ形成部材25側に設けられている。この浸透防止膜34は、例えば第2の繊維層33のニップ形成部材25側の面に貼り付けられている。
このように、本実施形態に係る定着装置10Bは、摺動繊維部材31のニップ形成部材25側に接着材40の浸透を防止する浸透防止膜34が設けられているので、接着材40によりニップ形成部材25と摺動繊維部材31とを一体化する際に、第2の繊維層33に接着材40が浸透して潤滑剤を保持するための空壁部分が減少するのを防止することができる。また、接着材40が第1の繊維層32に浸透して定着ベルト21との摺動性が低下するのを防止することができる。
上述した実施形態では、ニップ形成部材25と摺動繊維部材31とを別部品として説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ニップ形成部材25が摺動繊維部材31を有する構成とする場合にも本発明を適用することができる。
以上説明したように、本発明に係る定着装置およびこれを備えた画像形成装置は、ベルト部材を長時間安定して駆動することができるという効果を有し、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置およびこれに搭載される定着装置に有用である。
(第4実施形態)
図10は、本発明の定着装置の第4実施形態を示す定着装置の概略の断面図である。この第4実施形態の定着装置10Cは、基本的に上述の実施形態1と同様の構成になっており、以下の構成が異なっている。
定着装置50は、図2および図3に示すように、駆動源となる定着部材としての定着ローラ51と、定着ローラ51に接触して従動回転する加圧部材としての加圧ベルト52と、熱源としてのヒータ53と、加圧ベルト52の内周面側に設けられ、加圧ベルト52を介して定着ローラ51とでニップ部Nを形成するニップ形成部材54と、ニップ形成部材54を支持する支持部材55と、潤滑剤を保持して加圧ベルト52を滑らかに摺動させる摺動繊維部材31と、を有している。
ニップ形成部材54は、定着ローラ51の曲率に沿わせて効率よくニップ部Nを構成するように弾性を有するパッド部材から構成されている。
支持部材55は、ニップ形成部材54を支持するパッド支持部55aと、パッド支持部55aから軸線を通る逆側に延びる支柱部(又は壁部)55bと、支柱部55bと一体又は別体で構成され、かつニップ形成部材54とは逆側で加圧ベルト52の内周面を支持する支持フレーム55cと、を備えている。
そして、このような構成においても、摺動繊維部材31に潤滑剤が含浸されて保持され、加圧ベルト52と摺動繊維部材31との間に供給され、摩擦力低減を実現することができる。
1 カラー画像形成装置(画像形成装置)
10 定着装置
21 定着ベルト(ベルト部材)
22 加圧ローラ(回転体)
25 ニップ形成部材
31 摺動繊維部材
32 第1の繊維層
32a 縦糸
32b 横糸
33 第2の繊維層
33a 縦糸
33b 横糸
34 浸透防止膜
40 接着剤
特開2001−228731号公報 特開2003−191389号公報

Claims (9)

  1. 回転可能な回転体と、
    前記回転体に接触して回転するベルト部材と、
    前記ベルト部材の内周面側に設けられ、前記ベルト部材を介して前記回転体とでニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材と前記ベルト部材との間に配置され、潤滑剤を保持して前記ベルト部材を滑らかに摺動させる摺動繊維部材と、を備え、
    前記ニップ部に搬送された記録媒体を加熱して前記記録媒体の未定着像を定着させる定着装置であって、
    前記摺動繊維部材が、少なくとも、前記ベルト部材に接触する第1の繊維層と、前記第1の繊維層よりも前記ニップ形成部材側に位置し、かつ前記第1の繊維層よりも低い繊維密度からなる第2の繊維層とを有する構成になっていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記第2の繊維層が、前記第1の繊維層よりも高い弾性係数で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第1および第2の繊維層の各々が、縦糸と横糸とを交互に浮き沈みさせて織った平織りの織布で構成され、
    前記ベルト部材が、前記摺動繊維部材の縦糸方向に沿って走行する構成になっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記第1および第2の繊維層が、各々の繊維を互いに絡み合わせることで一体化されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の定着装置。
  5. 前記摺動繊維部材が、前記ニップ形成部材との相対位置がずれないように前記ニップ形成部材に一体化されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の定着装置。
  6. 前記摺動繊維部材の前記ニップ形成部材と接する側が前記ベルト部材と接する側よりも低融点の材料で形成され、
    前記ニップ形成部材が摺動繊維部材の前記ニップ形成部材と接する側よりも低融点の材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の定着装置。
  7. 前記摺動繊維部材が、接着材を介在して前記ニップ形成部材に接着され、
    前記摺動繊維部材の前記ニップ形成部材側に前記接着材の浸透を防止する浸透防止膜が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の定着装置。
  8. 前記摺動繊維部材は、前記ベルト部材側の表面エネルギーが前記ニップ形成部材側の表面エネルギーよりも小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の定着装置。
  9. 請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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