JP2013200505A - 定着用加圧部材、定着装置、および画像形成装置 - Google Patents

定着用加圧部材、定着装置、および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トナー像を定着する際のトナーの溶融ムラの発生が抑制される定着用加圧部材の提供。
【解決手段】円筒状の基材(芯金111A)と、基材の外周面上に、気泡が内在し弾性を有する第1の層(弾性層111B)と、前記第1の層の外周面上に、第2の層(離型層111D)と、 前記第1の層および前記第2の層を接着する接着剤層111Cと、前記第1の層および前記第2の層で挟まれる領域に、少なくとも軸方向の一端にまで接着剤が存在しない未接着領域111Eと、を有する定着用加圧部材。
【選択図】図4

Description

本発明は、定着用加圧部材、定着装置、および画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置におけるトナー像の定着方法として、熱源で加熱された加熱部材と、内部に気泡が存在するゴム等の材料を用いた弾性層を外周面に形成した加圧部材と、を用いた定着方法がある。こうした定着方法では、循環駆動される加熱部材に加圧部材を押し当てて加圧部材の弾性層を押しつぶすことで、加圧部材の周方向にある幅を持つ接触領域を形成し、この接触領域にトナー像を形成した記録媒体を進入させ、トナー像が溶融、加圧されて、記録媒体に定着される。
上記態様の定着方法に用いる加圧部材として、例えば、特許文献1には、弾性層の上にプライマーおよび樹脂材を順次塗布し、焼成することにより弾性層の上にプライマー層および該樹脂材からなる樹脂層が形成される弾性回転体であって前記弾性層とプライマー層との境界をなす前記弾性層の表面には多数の空孔が空孔率3から50%にて形成され、該空孔にプライマー層の樹脂材が進入し係止されている弾性回転体が開示されている。
また、特許文献2には、芯金と、この芯金の外周にこれを取り巻くように配設されたスポンジ層と、このスポンジ層の外周に、接着剤層を介して接着された薄肉スリーブと、この薄肉スリーブの外周にこれを覆うように配設された離型層とを具備する方法が開示されている。
また、特許文献3には、芯金と、この芯金の外周にこれを取り巻くように配設されたスポンジ層と、このスポンジ層の外周に、接着剤層を介して接着された薄肉スリーブと、この薄肉スリーブの外周にこれを覆うように配設された離型層とを具備し、スポンジ層の外径と薄肉スリーブの内径とを同一に設定する方法が開示されている。
また、特許文献4には、金属その他の軸芯部材と、上記軸芯部材の周囲に形成されたシリコンゴムの多孔性弾性層と、上記多孔性弾性層の外周面に皮膜状に形成された金属その他の外形表面層とを有するロール体において、上記ロール体は、円柱または円筒形状に形成された軸芯部材と、シリコンゴム素材に発泡剤を混入して円筒形状に加硫成形した素地ロール体と、金属その他の耐熱性素材で円筒形状に形成された表面スリーブ体と、から構成し、上記素地ロール体は表面に形成された成型時の表皮層を研磨若しくは剥離する表皮除去加工を施し、この表皮層を除去した凹凸表面を有する素地ロール体を上記表面スリーブ体に接着剤を用いることなく圧入することによって固着する方法が開示されている。
また、特許文献5には、基材外周に、有機マイクロバルーンおよび連泡化剤を含有するゴム材料からなるゴム層、および、離型性樹脂チューブからなる離型性樹脂層を順に有する定着部材であって、ゴム層が、離型性樹脂チューブを被覆した状態でゴム材料を硬化させることにより形成されたものである定着部材において、離型性樹脂チューブの内面に7から40μm厚さのプライマ層を設ける方法が開示されている。
特開平02−150876号公報 特開2004−102232号公報 特開2004−102231号公報 特開2008−003265号公報 特開2008−158332号公報
本発明の課題は、トナー像を定着する際のトナーの溶融ムラの発生が抑制される定着用加圧部材を提供することにある。
上記課題は以下の本発明によって解決される。即ち、
請求項1に係る発明は、
円筒状の基材と、
前記基材の外周面上に、気泡が内在し弾性を有する第1の層と、
前記第1の層の外周面上に、第2の層と、
前記第1の層および前記第2の層を接着する接着剤層と、
前記第1の層および前記第2の層で挟まれる領域に、少なくとも軸方向の一端にまで接着剤が存在しない未接着領域と、
を有する定着用加圧部材である。
請求項2に係る発明は、
前記接着剤層は、前記第1の層の外周表面において軸方向の全領域にわたって周方向の少なくとも一部を覆うよう形成されている請求項1に記載の定着用加圧部材である。
請求項3に係る発明は、
前記第1の層は、前記気泡および前記未接着領域と繋がる切れ込みを有する請求項1または請求項2に記載の定着用加圧部材である。
請求項4に係る発明は、
前記未接着領域が、軸方向の一端から他端にまで繋がる請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の定着用加圧部材である。
請求項5に係る発明は、
請求項1に記載の定着用加圧部材と、
加熱装置と、
前記加熱装置により加熱され、前記定着用加圧部材を押し当てられて該定着用加圧部材との間に接触領域を形成し、該接触領域にトナー像が表面に形成された記録媒体を挟んで周回移動し前記トナー像を加熱および加圧して定着する加熱定着部材と、
を有する定着装置である。
請求項6に係る発明は、
トナー像を形成し、記録媒体上に該トナー像を転写するトナー像形成部と、
請求項5に記載の定着装置と、
前記トナー像の形成された前記記録媒体を前記加熱部材と前記定着用加圧部材との接触領域に搬送する搬送装置と、
を有する画像形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、気泡が内在し弾性を有する第1の層と第2の層とを接着する接着剤層を有し且つ前記第1の層および前記第2の層で挟まれる領域に少なくとも軸方向の一端にまで接着剤が存在しない未接着領域を有するとの要件を満たさない場合に比べ、トナー像を定着する際のトナーの溶融ムラの発生が抑制される定着用加圧部材が提供される。
請求項2に係る発明によれば、接着剤層が第1の層の外周表面において軸方向の全領域にわたって周方向の少なくとも一部を覆うよう形成されていない場合に比べ、第1の層と第2の層との剥離が抑制された定着用加圧部材が提供される。
請求項3に係る発明によれば、第1の層が気泡および未接着領域と繋がる切れ込みを有しない場合に比べ、トナー像を定着する際のトナーの溶融ムラの発生が抑制される定着用加圧部材が提供される。
請求項4に係る発明によれば、未接着領域が軸方向の一端から他端にまで繋がっていない場合に比べ、トナー像を定着する際のトナーの溶融ムラの発生が抑制される定着用加圧部材が提供される。
請求項5に係る発明によれば、気泡が内在し弾性を有する第1の層と第2の層とを接着する接着剤層を有し且つ前記第1の層および前記第2の層で挟まれる領域に少なくとも軸方向の一端にまで接着剤が存在しない未接着領域を有する定着用加圧部材を備えない場合に比べ、光沢ムラの発生が抑制された画像が得られる定着装置が提供される。
請求項6に係る発明によれば、気泡が内在し弾性を有する第1の層と第2の層とを接着する接着剤層を有し且つ前記第1の層および前記第2の層で挟まれる領域に少なくとも軸方向の一端にまで接着剤が存在しない未接着領域を有する定着用加圧部材を備えない場合に比べ、光沢ムラの発生が抑制された画像が得られる画像形成装置が提供される。
本実施形態における一態様に係る画像形成装置を示す概略構成図である。 図1に示す定着装置の構成を示す断面図である。 図2に示す加熱定着ベルトを用紙が搬送される方向から見た断面図である。 本実施形態における一態様に係る加圧ロールを示す断面図である。 図4に示す加圧ロールの接着剤層部分を露出させた斜視図である。 他の態様に係る加圧ロールの接着剤層部分を露出させた斜視図である。 従来の加圧ロールを示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[画像形成装置]
図1は、本実施形態の一実施態様にかかる画像形成装置を示す概略構成図である。
図1に示す画像形成装置100は、中間転写方式のプリンタである。画像形成装置100は、電子写真方式により各色成分のトナー像を形成する複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(1次転写)させる1次転写部10と、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を記録媒体である用紙Pに一括転写(2次転写)させる2次転写部20と、2次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置60と、を備えている。画像形成装置100には、各装置各部の動作を制御する制御部40も備えられている。ここで、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1K、中間転写ベルト15、1次転写部10、および2次転写部20の組合せが、本実施形態にいうトナー像形成部の一例に相当する。
画像形成装置100は、いわゆるタンデム型のプリンタであり、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)が並列的に配置されている。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、使用するトナーの色が異なる以外は互いに等しい構成を有している。
イエローを担当する画像形成ユニット1Yに代表させて符号を付して説明すると、画像形成ユニット1Yは、矢印A方向に回転する感光体ドラム11と、感光体ドラム11を帯電する帯電器12と、感光体ドラム11上に露光ビームBmを照射して静電潜像を書き込むレーザ露光器13と、イエローのトナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより現像する現像器14と、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルトに転写する1次転写部10と、感光体ドラム11上の残留トナーを除去するドラムクリーナ17と、を有する。
中間転写ベルト15は、例えば、樹脂に帯電防止剤を含有させた材料であるフィルム状の無端のベルトである。中間転写ベルト15は、複数のロールに架け渡されており、図1に示すB方向に周回移動している。中間転写ベルト15が架け渡されるロールは、中間転写ベルトを駆動する駆動ロール31と、中間転写ベルト15が感光体ドラムの配列に沿って延びた領域の両端を支持する支持ロール32と、中間転写ベルト15に対して一定の張力を与える張力ロール33と、2次転写部に設けられる背面ロール25と、クリーニング部に設けられたクリーニング部背面ロール34である。駆動ロールは、モータ(図示せず)により駆動されて、中間転写ベルト15を予め定められた速度で周回移動させる。張力ロールは、中間転写ベルトの蛇行を防止する補正ロールとしても機能する。
1次転写部は、中間転写ベルト15を挟んで感光体ドラム11に対向して配置された1次転写ロール16を有する。1次転写ロール16は、感光体ドラム11との間に中間転写ベルト15を挟み付けている。1次転写ロール16には、トナーの帯電極性(本例では、マイナス極性。以下同じ。)とは逆極性の電圧(1次転写バイアス)が印加される。
2次転写部は、中間転写ベルト15のトナー像保持面側に配置される2次転写ロール22と、背面ロール25と、背面ロール25に2次転写バイアスを印加する給電ロール26とを備えている。背面ロール25は、中間転写ベルト15の内周面側、すなわち、中間転写ベルト15を挟んで2次転写ロール22の反対側に配置されており、2次転写ロール22の対向電極をなしている。また、黒の画像形成ユニット1Kよりも下流側には、画質調整を行うための画像濃度センサ43が配設されている。
また、中間転写ベルト15の2次転写部20よりも下流側には、2次転写後の中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去することで、中間転写ベルト表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーナ35が設けられている。一方、イエローの画像形成ユニット1Yよりも上流側には、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにおける画像形成タイミングをとるための基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)42が配設されている。
さらに、画像形成装置100は、用紙搬送系として、用紙Pを収容する用紙収容部50と、この用紙収容部50に集積された用紙Pを繰り出す取り出しロール51と、用紙Pを搬送する搬送ロール52と、搬送ロール52により搬送された用紙Pを2次転写部へと案内する案内部材53と、2次転写ロール22により2次転写された後の用紙Pを定着装置60へと搬送する搬送ベルト55と、用紙Pを定着装置60に導く定着入口ガイド56と、を備えている。ここで、搬送ベルト55、および定着入口ガイド56の組合せが、本実施形態にいう搬送装置の一例に相当する。
定着装置60は、図2に示すごとく、加圧ロール111と加熱定着ベルト110とを有している。加圧ロール111は図示しない駆動装置により回転され、加熱定着ベルト110は、加圧ロール111に従動して周回移動する。加圧ロール111および加熱定着ベルト110は、用紙Pを間に挟んで加熱および加圧することによって、未定着トナー像を用紙P上に定着する。定着装置60のより詳細な構成については、後に説明する。
次に、画像形成装置100の基本的なプロセスについて説明する。
画像形成装置100は、図示しない画像読取装置やパーソナルコンピュータ(PC)から出力された画像データに画像処理を施した後、画像データをY、M、C、Kの4色の色材階調データに変換し、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kのレーザ露光器13に供給する。レーザ露光器13は、供給された色材階調データに応じて、例えば、半導体レーザから出射された露光ビームBmを画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各々の感光体ドラム11に照射する。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各感光体ドラム11は、帯電器12によって表面が帯電された後、このレーザ露光器13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの現像器14によって、Y、M、C、Kの各色のトナー像として現像される。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、1次転写部10において、中間転写ベルト15上の表面に順次重ね合わせて転写される。トナー像は、中間転写ベルト15の表面に順次転写された後、中間転写ベルト15の移動に伴って2次転写部に搬送される。この一方で、用紙搬送系では、トナー像が2次転写部20に搬送されるタイミングに合わせて取り出しロール51が用紙収容部に収容された用紙Pを繰り出す。取り出しロール51によって繰り出された用紙Pは、搬送ロール52により搬送され、トナー像が保持された中間転写ベルト15の移動タイミングに合わせて2次転写部20に到達する。
2次転写部20は、中間転写ベルト15上に保持されたトナー像を、中間転写ベルト15と2次転写ロール22との間に挟み込まれた用紙P上に転写する。トナー像が静電転写された用紙Pは、搬送ベルト55によって定着装置60まで搬送される。定着装置60は、用紙P上のトナー像に熱および圧力を加え、用紙P上にトナー像を定着する。定着画像が形成された用紙Pは排紙部(図示しない)に排出される。
一方、2次転写部20で中間転写ベルト15から用紙Pに転写しきれず中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルトクリーナ35によって中間転写ベルト15上から除去される。
[定着装置]
ここで、図1に示す画像形成装置を構成する定着装置について説明する。定着装置は、本実施形態の定着装置の一実施形態である。
図2は、図1に示す定着装置の構成を示す断面図である。
定着装置60は、電磁誘導加熱方式の定着装置である。定着装置60は、筐体の内部に加熱定着ベルト110、圧力パッド113Bおよびホルダ113Aを有する圧力部材113、加圧ロール111、磁場発生装置112を設けて構成される。
ここで、加圧ロール111が本実施形態にいう加圧部材の一例に相当し、加熱定着ベルト110が本実施形態にいう加熱定着部材の一例に相当し、磁場発生装置112が本実施形態にいう加熱装置の一例に相当する。
図2に示すように、圧力部材113の下面と加圧ロール111の外周面との間には加熱定着ベルト110が挟まれている。加圧ロール111の芯金111Aの両端は軸受によって支持されており、加圧ロール111は自在に回転し得るようになっている。軸受には、バネによって上向きの力が働いており、この力によって加圧ロール111の外周面は加熱定着ベルト110を介して圧力部材113の下面に押し当てられている。加圧ロール111の弾性層111Bおよび離型層111Dは弾性変形し得るものであるため、図2に示すごとく、加熱定着ベルト110と加圧ロール111との間には、加圧ロール111の周方向にある幅を持つ接触領域が形成される。
加圧ロール111は、駆動手段により図2において矢印Bの方向に回転される。加圧ロール111が回転すると、加熱定着ベルト110の外周面に対して摩擦力が作用し、加熱定着ベルト110の内周面が圧力部材113の下面を擦りながら矢印Cの方向に駆動される。
この場合、圧力部材113の下面と加熱定着ベルト110の内周面との間に生じる摩擦力を低減させるため、圧力部材113の下面と加熱定着ベルト110の内周面との間に耐熱性グリスなどの潤滑剤を介在させるのが望ましい。
磁場発生装置112は、後述する加熱定着ベルト110の発熱層を発熱させるための交番磁束を発生する。磁場発生装置112は、励磁回路、磁性コア、励磁コイルおよび励磁コイル保持部材により構成される。
磁性コアは、フェライトやパーマロイ等、透磁率の高い素材で形成される。励磁回路は、20kHzから500kHzの交番電流を発生する。励磁コイルは、励磁回路から供給される交番電流によって交番磁束を発生する。励磁コイルは、例えば一本ずつが絶縁性の物質で被覆された銅線を複数本束ねた束線を複数回巻いて形成されている。
磁性コアおよび励磁コイルは、円筒状に保持された加熱定着ベルトの外周面に沿うように形成されている。本実施形態では、加熱定着ベルトの外面と励磁コイルとの間の距離が2mmになるよう設定している。
圧力部材113は、ホルダ113Aにシリコーンゴム等からなる圧力パッド113Bを装着したものである。本実施形態では、シリコーンゴムの硬度を20°(JIS−A)とした。ホルダ113Aは、ステンレス鋼等の金属や耐熱性の高い合成樹脂等からなる。
ここで図3に、図2における加熱定着ベルトを用紙が搬送される方向から見た断面図を示す。図3に示すごとく、加熱定着ベルト110の両端部には端部規制部材80が設けられている。端部規制部材80は、円筒部803、フランジ802、保持部801から構成されている。円筒部803は、加熱定着ベルト110を円筒状に保持した場合の内径よりも小さな外径を有している。フランジ802は、円筒部803に保持された加熱定着ベルト110の外径よりも大きな外径を有している。加熱定着ベルト110の両端部はフランジ802に突き当てられて、これによって加熱定着ベルト110の蛇行が防止される。フランジ802の外側には保持部801が設けられており、保持部801は筐体に固定されている。
加熱定着ベルト110は環状のベルトであり、内面側から順に基材層、発熱層、弾性層、離型層を積層した層状構造をなしている。
基材層は、例えば厚さ10μm以上100μm以下の耐熱性の高い樹脂で形成されている。樹脂としては、例えばポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリアミド等が挙げられる。本実施形態では、厚さ50μmのポリイミドを用いている。
発熱層は、鉄・コバルト・ニッケル・銅・クロム等の金属層を、例えば1μm以上50μm以下の厚みで形成したものが用いられる。加熱定着ベルト110が圧力部材113の形状に沿って変形するよう、発熱層の厚さはより薄くすることが望ましい。本実施形態では、発熱層として、導電率の高い銅を、発熱効率が高くなるように10μmの厚さで基材層上にメッキしたものを用いている。
弾性層は、耐熱性、熱伝導性が良い材料であるシリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシリコンゴム等で形成される。弾性層の厚さは10μm以上500μm以下が好ましく、更には50μm以上500μm以下がより好ましい。本実施形態では、弾性層の厚さを300μmとしている。
弾性層の硬度は、60°(JIS−A:JIS−KA型試験機)以下とすることが好ましく、45°以下とすることがより好ましい。
離型層は、PFA、PTFE、FEP等のフッ素樹脂、シリコン樹脂、シリコーンゴム、フッ素ゴム等、離型性および耐熱性の良い材料で形成されることが好ましい。離型層の厚さは20μm以上100μm以下が好ましく、本実施形態では離型層の厚さを30μmとしている。
上記加熱定着ベルト110においては、磁場発生装置112における励磁コイルが発生した交番磁束が発熱層に作用することによって、発熱層に渦電流が発生して発熱層に発熱が生じる。発熱層で生じた熱は、加熱定着ベルト110と加圧ロール111との接触領域において、加熱定着ベルト110の弾性層および離型層を介して、用紙P上に形成されたトナー像114に伝達され、トナー像114の定着がなされる。
[加圧部材]
ここで、図2に示す定着装置を構成する加圧部材の一例としての加圧ロールについて説明する。
図4は本実施形態に係る加圧ロール111の断面図を表し、図5は図4に示される加圧ロールの接着層部分を表す斜視図である。
加圧ロール111は、芯金111Aと、芯金111Aの外周面に形成された弾性層111Bと、弾性層111Bの外周面に形成された離型層111Dと、弾性層111Bおよび離型層111Dを接着する接着剤層111Cと、を有する。
ここで、芯金111Aが本実施形態にいう円筒状の基材の一例に相当し、弾性層111Bが本実施形態にいう気泡を内在し弾性を有する第1の層の一例に相当し、離型層111Dが本実施形態にいう第2の層の一例に相当し、接着剤層111Cが本実施形態にいう接着剤層の一例に相当する。
また加圧ロール111には、図5に示すごとく、弾性層111Bと離型層111Dとで挟まれる領域に、少なくとも軸方向の一端にまで接着剤が存在しない未接着領域111E、つまり接着剤が存在せず且つ少なくとも軸方向の一端にまで繋がる隙間を有する。尚、この未接着領域111Eは、図5に示すごとく、加圧ロール111の軸方向の一端から他端にまで繋がるものであることがより好ましい。
・芯金
芯金111Aには、例えば、ニッケル鍍金を施した鉄からなる直径18mmの円柱状の部材が用いられる。
・弾性層
弾性層111Bは、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシリコンゴム等の発泡体で形成される。発泡剤としては、例えばアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、炭酸水素ナトリウム、炭酸アンモニウム、ジアゾアミノベンゼンなどが用いられる。
また、前記シリコーンゴム等の未加硫ゴムに対し各種発泡剤を加え加熱発泡させた発泡体にて形成する以外に、架橋反応ガスを発生する2成分型液状シリコーンゴムなどの自己発泡反応式の発泡ゴムも使用し得る。
弾性層111Bの内部には、多数の気泡が分散されており、気泡内部は空気などの気体で満たされている。弾性層111Bにおける発泡率は、120%以上250%以下であることが好ましい。
弾性層111Bは芯金の外周面のすべてを覆うよう形成され、その厚さは2mm以上20mm以下が好ましく、更には3mm以上10mm以下がより好ましい。
また、弾性層111Bには、気泡と、後述する未接着領域111E(弾性層111Bと離型層111Dとで挟まれる領域に形成され、少なくとも軸方向の一端にまで接着剤が存在しない領域)と、に繋がる切れ込みを有することが好ましい。尚、該切れ込みは、通常の状態では閉塞されており、弾性層111Bに熱が加えられると気泡内の空気の熱膨張によって広げられる形状を有する。切れ込みは、気泡と未接着領域111Eとを繋げる形状であれば、径方向に伸びる形状であっても、また径方向に対し斜め方向に伸びる形状であってもよい。
該切れ込みの形成は、例えば、芯金111A上に弾性層111Bを形成した後、該弾性層111Bに対し径方向や、径方向に対し斜め方向に、針や刃物を刺す等の方法によって形成し得る。
尚、本実施形態では、弾性層111Bはシリコーンゴムの発泡体により、厚さ5mmの層として形成され、硬度が60°(Asker−C)となるよう調整されている。
・離型層
離型層111Dは、PFA、PTFE、FEP等のフッ素樹脂、シリコン樹脂、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フッ化ポリイミド等の離型性および耐熱性の良い材料で形成される。
離型層111Dは弾性層の外周面のすべてを覆うよう形成され、その厚さは10μm以上200μm以下が好ましく、更には20μm以上100μm以下がより好ましい。
尚、本実施形態では、離型層111DはPFAにより、厚さ30μmの層として形成されている。
・接着剤層
前記弾性層111Bと離型層111Dとは接着剤層111Cにより接着されている。接着剤層111Cに用いられる接着剤としては、例えば湿気硬化型シリコーン接着剤、付加硬化型シリコーン接着剤、弗素ゴム系接着剤、エポキシ系接着剤等が挙げられる。尚、接着剤としては、弾性層111B上に塗布された際に垂れ落ちない粘度特性(チキソ性)を有するものが好ましい。
接着剤層111Cの厚さは、1μm以上300μm以下が好ましく、更には3μm以上100μm以下がより好ましい。
尚、本実施形態では、接着剤層111Cにおける接着剤として付加硬化型シリコーンゴム接着剤(東レダウコーニング社製、商品名SE1750)が用いられ、厚さ15μmの層として形成されている。
・未接着領域
尚、本実施形態における加圧ロール111では、弾性層111Bと離型層111Dとを接着する接着剤層111Cは、弾性層111Bの外周面すべてを覆うように塗布されるのではなく、接着剤が存在しない未接着領域を有する。つまり、図5に示されるごとく、弾性層111Bと離型層111Dとで挟まれる領域には、少なくとも軸方向の一端にまで接着剤が存在しない(より好ましくは軸方向の一端から他端にまで繋がる)未接着領域111Eを有する。尚、接着剤層111Cは、弾性層111Bの外周表面において軸方向の全領域にわたって周方向の少なくとも一部を覆うよう形成されていることが好ましい。
図5に示される、軸方向に対して平行に伸びる未接着領域111E(隙間)は、その1つの隙間の幅が0.1mm以上10mm以下であることが好ましく、更には0.5mm以上5mm以下であることがより好ましい。
また、隙間と隙間との間隔は0.1mm以上10mm以下であることが好ましく、更には0.5mm以上5mm以下であることがより好ましく、またすべての隙間同士が等間隔で形成されていることが好ましい。
尚、本実施形態では、未接着領域111Eとして1つの隙間の幅が2mm、隙間と隙間との間隔は2mmの隙間を形成している。
図5に示される、軸方向に対して平行に伸びる未接着領域111E(隙間)の形成方法としては、例えば以下の方法が挙げられる。
(1) 弾性層111Bを形成した芯金111Aの該弾性層111B上に、接着剤層111Cを形成するための接着剤を浸漬塗布し、その浸漬塗布の際にマスクを用いて塗布されない領域を設ける方法
(2) シート上に定められた形状で接着剤が塗布された接着剤シートを準備し、弾性層111Bを形成した芯金111Aの該弾性層111B上に、上記接着剤シートから接着剤を転写塗布する方法
(3) 接着剤を吐出する吐出口と、芯金111Aの軸方向に沿って平行に移動する手段と、弾性層111Bを備えた芯金111Aを円周方向に回転させる手段と、を備える接着剤吐出装置を用い、接着剤を吐出すると共に弾性層111Bを備えた芯金111Aを軸方向に移動させる事によって、接着剤を弾性層111Bの外周に軸方向に対して平行に塗布し、更にこの動作を複数回繰り返す事によって弾性層111Bの外周全面に、定められた間隔で接着剤を塗布する方法
(4) 接着剤を塗布する部分と同数の吐出口を弾性層111Bの外径よりわずかに大きな径で円周状に備える接着剤吐出装置を用い、接着剤を吐出すると共に吐出部を芯金111Aの軸方向に移動させるか、または吐出口を固定して弾性層111Bを備えた芯金111Aを軸方向に移動させる事によって、接着剤を弾性層111Bの外周に軸方向に対して平行に塗布する方法
(5) 凹凸のない円筒状の基体の外周表面に前記(3)または(4)の方法によって軸方向に沿って接着剤を塗布したのち、この円筒状基体を弾性層111Bに回転させながら押しあて接着剤を転写する方法
(6) 円筒状の基体の外周表面に軸方向に沿って溝(凹凸)を設け、この凹の部分に接着剤を塗布(凸の部分に接着剤はなし、または全面塗布ののち凸の部分のみ拭き取ってもよい)したのち、この円筒状基体を弾性層111Bに回転させながら押しあて接着剤を転写する方法
また、図5には、軸方向に対して平行に伸び軸方向の一端から他端にまで繋がる未接着領域111Eを示したが、本実施形態における未接着領域はこれに限定されるものではない。
他の未接着領域の態様としては、例えば図6に示すごとく、格子状に交差し軸方向の一端から他端にまで繋がる隙間を形成する未接着領域211Eの態様が挙げられる。図6に示される、格子状に交差し軸方向の一端から他端にまで繋がる未接着領域211Eにおいて、その1つの隙間の幅や、隙間と隙間との間隔については、前述の図5に示される軸方向に対して平行に伸びる隙間と同じ範囲が好適な範囲として挙げられる。
図6に示す格子状に交差し軸方向の一端から他端にまで繋がる隙間は、例えば、前述の(2)の方法や、円筒状の基体の表面に図6に示す格子状の溝(凹凸)を設け、この凹の部分に接着剤を塗布(凸の部分に接着剤はなし、または全面塗布ののち凸の部分のみ拭き取ってもよい)したのち、弾性層111Bに押し当てて接着剤を弾性層111Bの外周に転写塗布する方法等により形成し得る。
更にそれ以外の未接着領域の態様としては、軸方向に対し螺旋状に伸び軸方向の一端から他端にまで繋がる未接着領域や、接着剤がドット状に塗布されそのドット状の接着剤同士の間に形成された未接着領域、等の態様が挙げられる。
尚、弾性層111Bの外周表面の総面積(a)に対する、接着剤が塗布される総面積(b)の比率((b)/(a)×100)は、30%以上90%以下であることが好ましく、更には40%以上70%以下であることがより好ましい。
・加圧部材の製造方法
加圧部材111は、例えば、まず円筒状の芯金111A上に弾性部材からなる層を設けた後、研削部材を用いて研削し求められる形状の弾性層111Bを形成する。次いで、形成された弾性層111Bに、針等を刺す方法により切れ込みを形成する。その後、前述の(1)乃至(6)に記載の方法等により接着剤を塗布し、その上から、弾性層111Bの外形よりも径の小さい離型層形成用のチューブを、拡径しながら被せ拡径を解いて弾性層111B上に被覆し、最後に接着剤を硬化させることで得られる。
[作用]
上述したとおり、本実施形態に係る定着用加圧部材は、円筒状の基材と、前記基材の外周面上に、気泡を内在し弾性を有する第1の層と、前記第1の層の外周面上に、第2の層と、前記第1の層および前記第2の層を接着する接着剤層と、前記第1の層および前記第2の層で挟まれる領域に、少なくとも軸方向の一端にまで接着剤が存在しない未接着領域と、を有する。
定着装置に適用される定着用加圧部材(以下単に「加圧部材」と称す)には、定着装置稼働の際に対を成す加熱定着部材から熱が伝達され、この熱によって弾性を有する前記第1の層が熱膨張し加圧部材の外径が増加する。この熱膨張は、第1の層自体の熱膨張と、該第1の層が有する気泡の中の気体の熱膨張と、によるものと考えられる。
熱膨張を起こした気泡内の気体は、気圧が上昇することにより気泡の隔壁を透過し、最終的には加圧部材の軸方向端部から外部に放出される。しかし、加圧部材の軸方向中央部の気泡に含まれる気体は加圧部材の軸方向端部に到達するまで移動距離が長く外部に放出されるまでに時間を要する。そのため、定着装置を稼働させ加熱を開始した直後には特に加圧部材の軸方向中央部の外径が急激に増加し、その後気体の透過に伴って徐々に増加した分の外径が減少していくとの現象が見受けられた。
尚、こうした定着装置稼動の際の加圧部材の外径の増大を抑える観点で、気泡を内在し弾性を有する第1の層に、軸方向に貫通する孔を周方向に多数設ける手段が考えられる。しかし、弾性を有する第1の層に軸方向に貫通孔を設けた場合、加熱定着部材に加圧部材を押し当てて形成される接触領域において、加圧部材の第1の層に前記貫通孔が存在する部分の圧力が低下するためトナーの熔融ムラが発生し、その結果定着後の画像では光沢ムラが生じることがあった。また、貫通孔が存在する部分の第1の層に応力が集中することから、第1の層の破断が発生しやすかった。
これに対し本実施形態に係る加圧部材は、気泡を内在し弾性を有する第1の層と第2の層とを接着する接着剤層を有し且つ該第1の層と第2の層とで挟まれる領域に少なくとも軸方向の一端にまで接着剤が存在しない未接着領域を有する。そのため、加圧部材に熱が加えられ第1の層の気泡内の気体が熱膨張した際にも、該気体は気泡の隔壁を透過して前記未接着領域に到達した後に該未接着領域を通って軸方向端部にまで容易に到達し外部に放出されるため、加圧部材の外径の増大が抑制される。
更に、定着装置の加熱定着部材に加圧部材を押し当てて形成される接触領域においても、特に加圧部材の押し当てる場所によって圧力の低下が生じることがないため、トナーの熔融ムラが抑制され、その結果定着後の画像における光沢ムラの発生が抑制される。
また、加圧部材の第1の層においても特定の箇所に応力が集中することがないため、第1の層の破断の発生も抑制され耐久性に優れる。
尚、本実施形態において前記第1の層は、前記気泡および前記未接着領域と繋がり且つ径方向に伸びる切れ込みを有することが好ましい。
前記切れ込みは、第1の層に特に熱が加えられていない状態では閉塞されているが、該第1の層に熱が加えられると熱膨張によって切れ込みが広げられる。そのため、第1の層の気泡に存在する気体はこの広げられた切れ込みを通って第1の層と第2の層とで挟まれる領域に存在する未接着領域に到達するため、隔壁を透過する場合よりも早く気体の移動が行われる。その結果、第1の層に切れ込みを有しない場合に比べて、より一層気泡内の気体の外部への放出が円滑に行われ、加圧部材の外径の増大がより効率的に抑制される。
また、本実施形態においては、第1の層と第2の層とで挟まれる領域に存在する前記未接着領域が、軸方向の一端から他端にまで繋がることが好ましい。
前記未接着領域が軸方向の一端から他端にまで繋がるため、未接着領域が軸方向の一端にのみ繋がる場合に比べて、より一層気泡内の気体の外部への放出が円滑に行われ、加圧部材の外径の増大がより効率的に抑制される。
[変形例]
尚、図面を用いて、上記の通り本実施形態に係る定着用加圧部材や定着装置、画像形成装置について説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではない。
例えば、加圧部材における接着剤層111Cは、弾性層111Bの外周表面において軸方向の全領域にわたって周方向の少なくとも一部を覆うよう形成されていなくともよい。但し、弾性層111Bと離型層111Dとの剥離を効率的に抑制する観点から、軸方向の全領域にわたって周方向の少なくとも一部を覆うよう形成されていることが好ましい。
また、弾性層111Bと離型層111Dとで挟まれる領域に形成される未接着領域は、軸方向の少なくとも一端にまで繋がっていればよく、更には軸方向の中央部から一端にまで繋がっていることがより好ましく、軸方向の一端から他端にまで繋がっていることが更に好ましい。
また、弾性層111B上に接着剤層111Cを介して離型層111Dを設けた態様について説明したが、弾性層111B上に接着剤層111Cを介して中間層を設け該中間層の外周側に離型層111Dを形成した態様であってもよい。
また、上述した実施形態では、本実施形態にいう加熱定着部材の例として、圧力部材113によって加圧ロール111に押し付けられる加熱定着ベルト110を示したが、本実施形態はこれに限られるものではなく、加熱定着部材として加熱定着ロールを適用した態様であってもよい。
また、上述した実施形態では、記録媒体として用紙Pを適用する例を示したが、本実施形態にいう記録媒体は用紙に限られず、種々の用途のシートが用いられる。また、その枚数としては、1枚でもよいし、ラミネートシートを作製する場合のように複数枚であってもよい。
また、上述した実施形態では、画像形成装置の例としてタンデム型のカラープリンタを示したが、本実施形態にいう画像形成装置はこれに限られず、例えば、中間転写ベルトを有しないモノクロ専用プリンタであってもよい。
また、上述した実施形態では、画像形成装置の例としてプリンタを示したが、本実施形態にいう画像形成装置はプリンタに限られず、例えば、画像読取装置で読み取られたデータに基づいて画像を形成する複写機やファクシミリであってもよい。
[試験例1]
以下に、上記のごとく構成された定着装置の性能評価試験の結果を示す。尚、本実施形態に係る定着用加圧部材、定着装置、および画像形成装置は、以下の態様に限定されるものではない。
試験においては、図5に示す加圧ロール111を、図2に示すごとく60kgfの荷重で加熱定着ベルト110に押し当てた。
また、比較例1の加圧ロールとして、図7に示す通り、芯金311Aと、芯金311Aの外周面に形成された弾性層311Bと、弾性層311Bの外周面に形成された離型層311Dと、を有し、弾性層311Bの軸方向一端から他端まで貫通した通気孔311Eが設けられた加圧ロール311を用いた。尚、この通気孔311Eは、加熱定着ベルト110からの熱が伝達されていない状態での直径が1mmの円形をなし、この通気孔311Eが加圧ロール311の表面から芯金311Aの中心に向かって2.5mmの位置に、周方向に等間隔で18本設けられている。
本実施形態に係る図5に示す加圧ロール111を搭載した定着装置と、比較例1の加圧ロール311を搭載した定着装置とで、トナー量が10g/mの濃度で塗りつぶされた画像を、各加圧ロールの周速度80mm/sで定着させた。
その結果、比較例1の加圧部材311を使用した場合には、弾性層311Bの前記通気孔311Eに対応した筋状の目視で確認し得る光沢ムラが画像に発生した。一方、本実施形態の加圧ロール111を使用した場合には、目視で確認し得るレベルの光沢ムラは発生しなかった。
[試験例2]
次に、熱膨張による加圧ロールの外径の変化を調べる試験を行った。
この試験では、本実施形態に係る図5に示す加圧ロール111と、上記比較例1に係る加圧ロール311と、に加え、比較例1の加圧ロールにおいて弾性層311Bに通気孔311Eが設けられていない加圧ロール(比較例2)を用いて対比を行った。
各加圧ロールを60rpmで回転させると共に、ハロゲンランプで内面を加熱して外周面の温度を170℃とした円筒状の加熱定着ベルトを回転状態で押し当て、加圧ロールの表面を170℃保つと共に、レーザー式外径測定機によって加圧ロール中央部の、室温(25℃)の際の外径からの外径膨張量の測定を行った。
この結果、外径膨張量は、本実施形態に係る加圧ロール111は0.83mm、比較例1に係るに係る加圧ロール311は0.85mm、比較例2に係るに係る加圧ロールは1.7mmであった。
1Y,1M,1C,1K 画像形成ユニット
10 1次転写部
11 感光体ドラム
12 帯電器
13 レーザ露光器
14 現像器
15 中間転写ベルト
16 1次転写ロール
17 ドラムクリーナ
20 2次転写部
22 2次転写ロール
25 背面ロール
26 給電ロール
31 駆動ロール
32 支持ロール
33 張力ロール
34 クリーニング部背面ロール
35 中間転写ベルトクリーナ
40 制御部
43 画像濃度センサ
50 用紙収容部
51 取り出しロール
52 搬送ロール
53 案内部材
55 搬送ベルト
56 定着入口ガイド
60 定着装置
100 画像形成装置
110 加熱定着ベルト
111 加圧ロール
111A 芯金
111B 弾性層
111C,211C 接着剤層
111D 離型層
111E,211E 未接着領域
112 磁場発生装置
113 圧力部材
113A ホルダ
113B 圧力パッド
114 トナー像
311 加圧ロール
311A 芯金
311B 弾性層
311D 離型層
311E 通気孔
801 保持部
802 フランジ
803 円筒部
P 用紙

Claims (6)

  1. 円筒状の基材と、
    前記基材の外周面上に、気泡が内在し弾性を有する第1の層と、
    前記第1の層の外周面上に、第2の層と、
    前記第1の層および前記第2の層を接着する接着剤層と、
    前記第1の層および前記第2の層で挟まれる領域に、少なくとも軸方向の一端にまで接着剤が存在しない未接着領域と、
    を有する定着用加圧部材。
  2. 前記接着剤層は、前記第1の層の外周表面において軸方向の全領域にわたって周方向の少なくとも一部を覆うよう形成されている請求項1に記載の定着用加圧部材。
  3. 前記第1の層は、前記気泡および前記未接着領域と繋がる切れ込みを有する請求項1または請求項2に記載の定着用加圧部材。
  4. 前記未接着領域が、軸方向の一端から他端にまで繋がる請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の定着用加圧部材。
  5. 請求項1に記載の定着用加圧部材と、
    加熱装置と、
    前記加熱装置により加熱され、前記定着用加圧部材を押し当てられて該定着用加圧部材との間に接触領域を形成し、該接触領域にトナー像が表面に形成された記録媒体を挟んで周回移動し前記トナー像を加熱および加圧して定着する加熱定着部材と、
    を有する定着装置。
  6. トナー像を形成し、記録媒体上に該トナー像を転写するトナー像形成部と、
    請求項5に記載の定着装置と、
    前記トナー像の形成された前記記録媒体を前記加熱部材と前記定着用加圧部材との接触領域に搬送する搬送装置と、
    を有する画像形成装置。
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