JP5343343B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1には、トナー像を熱溶融する発熱部材として、電磁誘導発熱するシームレスフィルムで構成した加熱装置に関する技術が記載されている。また、例えば特許文献2には、固定の加熱体に内面が対向圧接されて移動するエンドレスの耐熱性フィルムを発熱部材として用いる加熱装置に関する技術が記載されている。
本発明は、トナー像を用紙に定着する発熱部材としてベルト部材を用いる定着装置において、加圧部材に奪われる熱を低減してベルト部材を定着可能温度に上昇させるまでの時間を短縮することを目的とする。
請求項4に記載の発明は、前記第2の回転駆動部材が配置された位置の前記ベルト部材を挟んで対向する位置に配置され、当該ベルト部材との摩擦力を低減する摩擦低減部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2記載の定着装置である。
本発明の請求項2によれば、ベルト部材における画像形成領域の熱が第2の回転駆動部材によって奪われることを低減することが可能になる。
本発明の請求項4によれば、本発明を採用しない場合に比べて、第2の回転駆動部材によるベルト部材の回転駆動を円滑に行うことができる。
本発明の請求項6によれば、ベルト部材における画像形成領域の熱が第2の回転駆動部材によって奪われることを低減することが可能になる。
[実施の形態1]
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラープリンタであり、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成プロセス部10、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3や画像読取装置4等といった外部装置に接続され、これらから受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理部35、各部に電力を供給する主電源38を備えている。
また、各画像形成ユニット11は、現像器15に収納されるトナーを除いて、略同様に構成される。そして、各画像形成ユニット11は、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
一方、二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(転写残トナー)は、二次転写の終了後に中間転写ベルト20表面からベルトクリーナ25によって除去され、次の画像形成サイクルに備えられる。
このようにして、画像形成装置1での画像形成がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返して実行される。
図2は、本実施の形態の定着装置60の主要構成を示す中央部領域における側断面図である。図2に示すように、定着装置60は、交流磁界を発生させる加熱部材の一例としてのIH(Induction Heating)ヒータ80、IHヒータ80により電磁誘導加熱される定着ベルト61、定着ベルト61に対向するように配置された加圧ロール62、定着ベルト61を介して加圧ロール62から押圧される押圧パッド65を備えている。
また、定着装置60は、押圧パッド65等を支持するホルダ63、定着ベルト61の内周面を支持するベルトガイド部材64、定着ベルト61内周面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材66、IHヒータ80による定着ベルト61に対する加熱効率を高めるためのフェライト部材67、定着ベルト61内周面と押圧パッド65との摺擦抵抗を低減する低摩擦シート68、定着ベルト61の両端部を支持するエッジガイド部材100(後段の図4参照)、定着ベルト61からの用紙Pの剥離を補助する剥離補助部材70を備えている。
基材層611は、例えばポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリアミド等といった耐熱性の高い合成樹脂からなるシート状部材で構成される。基材層611の厚さは、10〜150μmに形成される。
導電層612は、IHヒータ80にて生成される交流磁界によって電磁誘導加熱される電磁誘導発熱体層であり、厚み1〜80μmの例えば鉄、コバルト、ニッケル、銅、クロム等といった金属が用いられる。本実施の形態の定着装置60では、押圧パッド65と加圧ロール62とで形成されるニップ部Nおよびこのニップ部Nの近傍において定着ベルト61を変形させて使用する。そのため、本実施の形態では、例えば導電率の高い銅を基材層611上に厚さ10μm程度にメッキまたは蒸着等することで導電層612を形成して、定着ベルト61全体としての柔軟性・フレキシブル性を高めている。
表面離型層614は、用紙P上に保持された未定着トナー像と直接接触するため、離型性の高い材質が使用される。例えば、PFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、シリコーン共重合体、またはこれらの複合層等が用いられる。表面離型層614の厚さとしては、薄すぎると、耐摩耗性の面で充分でなく、定着ベルト61の寿命を短くする。一方、厚すぎると、定着ベルト61の熱容量が大きくなりすぎ、定着ベルト61が定着可能温度まで上昇するまでの時間(ウォームアップタイム)が長くなる。そこで、本実施の形態の表面離型層614では、耐摩耗性と熱容量とのバランスを考慮して、厚さを1〜50μmに設定している。
プレニップ部材651は、加圧ロール62側の面がほぼ加圧ロール62の外周面に倣う円弧形状に形成されたシリコーンゴム等やフッ素ゴム等の弾性体で構成される。それにより、幅の広いニップ部Nを形成する。
また、剥離ニップ部材652は、剥離ニップ部材652の配置領域を通過する定着ベルト61の曲率半径が小さくなるように、加圧ロール62表面から局所的に大きなニップ圧で押圧されるように構成される。それにより、剥離ニップ部材652の配置領域を通過する用紙Pに定着ベルト61表面から離れる方向のカールを形成して、用紙Pを定着ベルト61表面から剥離させる。
ベルトガイド部材64には、長手方向に亘って潤滑剤塗布部材66が配置される。潤滑剤塗布部材66は、定着ベルト61の内周面に接触するように設定され、潤滑剤を定着ベルト61内周面に適量供給する。それにより、定着ベルト61と低摩擦シート68との摺擦部に潤滑剤を供給し、低摩擦シート68を介した定着ベルト61と押圧パッド65との摺擦抵抗を低減する。なお、潤滑剤としては、例えば、シリコーンオイルやフッ素オイル等の液体状オイルや、固形物質と液体とを混合させた合成潤滑油グリース等、さらにはこれらを組み合わせたものが用いられる。
さらに、ベルトガイド部材64のニップ部Nの出口側には、後段で述べる低摺擦部材69が定着ベルト61の内周面と接触するように配置されている(後段の図4や図7等参照)。
ここで、図4は定着ベルト61がエッジガイド部材100によって支持される構成を説明する図であり、用紙Pの搬送方向下流側(ニップ部Nの出口側)から見た定着装置60の一方の端部領域を示している。なお、図4では、定着ベルト61を支持する機構の理解を容易とするため、後段で説明する定着ベルト61を外周面から駆動する機構の記載を省いている。また、定着ベルト61を支持する機構や定着ベルト61、加圧ロール62を実線で示し、他の構成を破線で示した。
図4に示したように、エッジガイド部材100は、ニップ部Nとその近傍に対応する部分に切り欠きが形成された円筒状、すなわち断面がC形状のベルト走行ガイド部101、このベルト走行ガイド部101の長手方向外側に設けられ、定着ベルト61の外径よりも大きな外径で形成されたフランジ部102、さらにエッジガイド部材100の外側面に設けられ、エッジガイド部材100を定着装置60本体に結合するための保持部103で構成される。
そして、定着ベルト61は、定着ベルト61の幅方向両端部において、両端部の内周面がエッジガイド部材100のベルト走行ガイド部101に支持されながら、加圧ロール62に従動して回転移動する(図2の矢印D)。それにより、定着ベルト61は、IHヒータ80との間隙が所定値(例えば、0.5〜2mm)に設定される。さらに、フランジ部102によって幅方向への移動(ベルトウォーク)が制限される。
加圧ロール62は、例えば鉄製の直径18mmの中実の芯金621(図2参照)と、芯金621の外周面に被覆された例えば厚さ5mmのシリコーンスポンジ等の耐熱性弾性体層622と、さらに例えば厚さ50μmのPFA等の耐熱性樹脂被覆または耐熱性ゴム被覆による離型層623とが積層されて構成されている。そして、例えば20kgfの荷重で定着ベルト61を介して押圧パッド65を押圧している。
そして、加圧ロール62は、不図示の接離機構(リトラクト機構)により、定着ベルト61から離隔した位置(後段の図8参照)と、定着ベルト61に圧接する位置(後段の図7参照)との間を移動するように構成されている。
本実施の形態のIHヒータ80は、交流磁界生成部(図5の励磁コイル82)が定着ベルト61の外周面と例えば0.5〜2mmの間隙を保持して配置される(図2参照)。またIHヒータ80は、定着ベルト61の移動方向と直交する方向を長手方向とする、定着ベルト61の全幅に亘って伸びた長方形状で形成される。なお、IHヒータ80は、定着ベルト61の内周面側に配置してもよい。また、定着ベルト61の内周面側および外周面側の双方に配置してもよい。
図5は、本実施の形態のIHヒータ80の構成を説明する概略断面図である。図5に示したように、IHヒータ80は、例えば耐熱性樹脂等の非磁性体から構成される支持体81、交流磁界を生成する励磁コイル82、励磁コイル82にて生成された交流磁界の磁路を形成する磁心83、磁界を遮蔽するシールド84、励磁コイル82に交流電流を供給する励磁回路86を備えている。
励磁コイル82は、支持体81の支持面(位置設定面)81aに密着するように固定して支持される。それにより、励磁コイル82と定着ベルト61との距離が所定値に設定される。
磁心83とシールド84とは、ともに取付部材85によって支持体81に固定される。このような取付方法の他に、例えば、磁心83とシールド84との双方に爪状の取付部を設けておき、そして支持体81側には、磁心83とシールド84との双方に設けられた爪状の取付部が嵌め込まれる溝部を設け、双方の爪状の取付部を支持体81側の溝部に嵌め込むように固定する方法等を用いてもよい。このような取付方法を用いれば、IHヒータ80の組み立て時の作業工程数が少なくなる。
まず、ウォームアップ期間および画像形成時における動作を実行する定着装置60の構成について説明する。図7および図8は、定着装置60の一方の端部領域の側断面図であり、図9は、定着装置60の一方の端部領域を用紙Pの搬送方向下流側(ニップ部Nの出口側)から見た側面図である。また、図7および図9は、定着装置60がウォームアップ期間を終えた、画像形成動作が行われる状態での設定を示し、図8は、定着装置60がウォームアップ期間にある状態での設定を示している。
なお、図7〜図9は、定着装置60の一方の端部領域を示したが、他方の端部領域も同様に構成してもよい。さらには、定着装置60の一方の端部領域だけを図7〜図9に示した構成としてもよい。
定着ベルト駆動ロール90は、定着ベルト61の幅方向における画像形成領域の外側の位置に配置され、定着ベルト61を外周面側から圧接するように、回転軸92によって定着装置60本体に支持される。また、定着ベルト駆動ロール90には、回転軸92と同軸にギヤ91が設けられている。そして、ギヤ91が第1の伝達ギヤ部材93および第2の伝達ギヤ部材95を介して加圧ロール62からの回転駆動力を得ることで、定着ベルト駆動ロール90は回転する。ここで、「定着ベルト61の幅方向における画像形成領域」とは、用紙P上でのトナー像が保持される領域と対向する定着ベルト61での幅方向の領域を意味する(図9参照)。
また、定着ベルト駆動ロール90の表面は、定着ベルト61との摩擦力を高めるウレタン等のゴム層が被覆されている。それにより、定着ベルト駆動ロール90から定着ベルト61への回転駆動力の伝達効率を高めている。
なお、ワンウェイクラッチ96は、加圧ロール62のギヤ97から定着ベルト駆動ロール90への経路中のいずれに配置してもよく、例えば第1の伝達ギヤ部材93と回転軸94との間や定着ベルト駆動ロール90のギヤ91と回転軸92との間等に配置してもよい。
第1の伝達ギヤ部材93および第2の伝達ギヤ部材95は、加圧ロール62のリトラクト動作に対応して、それぞれ定着ベルト駆動ロール90のギヤ91とのギヤ結合、および加圧ロール62のギヤ97とのギヤ結合を維持するように、一体的に移動する。それにより、ウォームアップ期間に加圧ロール62が定着ベルト61から離隔した位置に移動した状態、および画像形成動作時に定着ベルト61に圧接する位置に設定された状態の双方において、定着ベルト駆動ロール90は加圧ロール62からの回転駆動力を得て回転する。
それにより、ウォームアップ期間に定着ベルト61にて生成された熱が加圧ロール62に移動することが抑えられる。
また、ウォームアップ期間に加圧ロール62を定着ベルト61から離隔した位置に移動させることで、ニップ部Nにおいて定着ベルト61と加圧ロール62とが圧接された状態がウォームアップ期間中は開放される。それにより、定着ベルト61および加圧ロール62へのストレスを緩和している。
さらに、ウォームアップ期間に加圧ロール62が離隔した状態で定着ベルト61が回転される。それにより、定着ベルト61と加圧ロール62との圧接状態によりニップ部Nでの形状に倣って形成された定着ベルト61の「型ぐせ」を均している。
定着ベルト駆動ロール90は、ウォームアップ時および画像形成時の双方において、定着ベルト61を外周面側から圧接する位置から移動しない。また、上記したように、第1の伝達ギヤ部材93および第2の伝達ギヤ部材95は、加圧ロール62のリトラクト動作に対応して、それぞれ定着ベルト駆動ロール90のギヤ91とのギヤ結合、および加圧ロール62のギヤ97とのギヤ結合を維持するように、一体的に移動する。それにより、加圧ロール62を定着ベルト61から離隔させた状態においても、定着ベルト駆動ロール90は加圧ロール62からの回転駆動力を得て、定着ベルト61を回転させる。
また、定着ベルト駆動ロール90が移動しない構成とすることにより、定着ベルト61を駆動する部材の切り替えが行われない。すなわち、定着ベルト駆動ロール90は、ウォームアップ時および画像形成時の双方において定着ベルト61を駆動することから、例えば画像形成時に定着ベルト61を駆動する加圧ロール62から、ウォームアップ時に定着ベルト61を駆動する定着ベルト駆動ロール90への切り替えを行う必要がない。それにより、定着ベルト61が回転を停止する期間が発生しないため、定着ベルト61での周方向の温度むらが生じ難い。
なお、定着ベルト61内周面との間の摩擦力を低減する構成としては、低摺擦部材69の他に、定着ベルト駆動ロール90と対向する位置の定着ベルト61の内周面側に回転ロール部材を配置する構成を採用してもよい。
加圧ロール62は、定着ベルト61に対向するように配置され、図示しない駆動モータにより矢印C方向に回転する。画像形成時には、この回転により定着ベルト61は加圧ロール62に従動して回転移動する(矢印D)。そして、加圧ロール62と押圧パッド65とにより定着ベルト61を挟持した状態でニップ部Nを形成し、このニップ部Nに未定着トナー像を保持した用紙Pを通過させることで未定着トナー像を用紙Pに定着する。したがって、トナー像ずれ等といった画像乱れの発生を抑えるには、ニップ部Nにおいて加圧ロール62と定着ベルト61とが等速で移動する必要がある。
実施の形態1では、定着ベルト61を加熱する手段としてIH(Induction Heating)ヒータ80を用いた構成について説明した。実施の形態2では、定着ベルト61を加熱する手段としてセラミックヒータ等の発熱源を用いる構成について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。
図10に示すように、本実施の形態の定着装置110では、ベルト部材の一例としての定着ベルト61の内側に、加熱部材の一例としての抵抗発熱体であるセラミックヒータ165が配置され、セラミックヒータ165からニップ部Nに熱を供給するように構成している。
セラミックヒータ165は、加圧ロール62側の面がほぼフラットな平面で形成されている。そして、定着ベルト61を介して加圧ロール62に押圧される状態で配置され、ニップ部Nを形成している。
Claims (6)
- 電磁誘導加熱される導電層を有してベルト状に形成され、外部からの駆動力を受けることで回転移動するように支持されたベルト部材と、
前記ベルト部材に対して予め定められた位置にて対向して設けられ、当該ベルト部材の前記導電層と交差する交流磁界を生成する磁界生成部材を有して当該ベルト部材を加熱する加熱部材と、
前記ベルト部材に対して移動することで接触する位置と離隔した位置との間を移動可能に構成され、当該ベルト部材と接触する位置に設定されることで当該ベルト部材の外周面に接触して記録材が通過するニップ部を形成するとともに当該ベルト部材を回転駆動する第1の回転駆動部材と、
前記ベルト部材の外周面または内周面と接触するように配置され、前記第1の回転駆動部材が当該ベルト部材に対して接触する位置に設定された場合および離隔した位置に設定された場合の双方にて当該ベルト部材を回転駆動する第2の回転駆動部材と、
前記第1の回転駆動部材から前記第2の回転駆動部材に対して当該第1の回転駆動部材の回転駆動力を伝達する駆動伝達手段と、を備え、
前記第2の回転駆動部材は、前記第1の回転駆動部材からの回転駆動力を受けて回転している時の周速が当該第1の回転駆動部材の周速よりも遅く設定されるとともに、前記駆動伝達手段は、当該第2の回転駆動部材の周速が、当該第1の回転駆動部材からの回転駆動力を受けて回転している前記ベルト部材の周速より速くなった場合に、当該第1の回転駆動部材から当該第2の回転駆動部材への回転駆動力の伝達を停止する回転伝達制限部材を含むことを特徴とする定着装置。 - 前記第2の回転駆動部材は、前記ベルト部材の幅方向における画像形成領域の外側に配置されたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記駆動伝達手段は、前記第1の回転駆動部材の移動に対応して、当該第1の回転駆動部材から前記第2の回転駆動部材に対して当該第1の回転駆動部材の回転駆動力を伝達する位置に移動することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記第2の回転駆動部材が配置された位置の前記ベルト部材を挟んで対向する位置に配置され、当該ベルト部材との摩擦力を低減する摩擦低減部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2記載の定着装置。
- トナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像形成手段によって形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、
前記記録材上に転写されたトナー像を当該記録材に定着する定着手段とを有し、
前記定着手段は、
電磁誘導加熱される導電層を有してベルト状に形成され、外部からの駆動力を受けることで回転移動するように支持されたベルト部材と、
前記ベルト部材に対して予め定められた位置にて対向して設けられ、当該ベルト部材の前記導電層と交差する交流磁界を生成する磁界生成部材を有して当該ベルト部材を加熱する加熱部材と、
前記ベルト部材に対して移動することで接触する位置と離隔した位置との間を移動可能に構成され、当該ベルト部材と接触する位置に設定されることで当該ベルト部材の外周面に接触して記録材が通過するニップ部を形成するとともに当該ベルト部材を回転駆動する第1の回転駆動部材と、
前記ベルト部材の外周面または内周面と接触するように配置され、前記第1の回転駆動部材が当該ベルト部材に対して接触する位置に設定された場合および離隔した位置に設定された場合の双方にて当該ベルト部材を回転駆動する第2の回転駆動部材と、
前記第1の回転駆動部材から前記第2の回転駆動部材に対して当該第1の回転駆動部材の回転駆動力を伝達する駆動伝達手段と、を備え、
前記第2の回転駆動部材は、前記第1の回転駆動部材からの回転駆動力を受けて回転している時の周速が当該第1の回転駆動部材の周速よりも遅く設定されるとともに、前記駆動伝達手段は、当該第2の回転駆動部材の周速が、当該第1の回転駆動部材からの回転駆動力を受けて回転している前記ベルト部材の周速より速くなった場合に、当該第1の回転駆動部材から当該第2の回転駆動部材への回転駆動力の伝達を停止する回転伝達制限部材を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 前記定着手段は、前記第2の回転駆動部材が前記加熱部材により加熱された前記ベルト部材の外周面に接し、当該ベルト部材の幅方向における画像形成領域よりも外側に配置されることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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