JP5353367B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材に画像を形成する画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた画像形成装置では、トナー像が形成された用紙を、互いに接触しながら回転する一対の回転体間に挿通させることで、用紙へのトナー像の定着を行っている。
例えば特許文献1には、一方の回転体に対して他方の回転体を進退させる機構を設け、この機構を用いて、一対の回転体を予め決められた圧力で接触させ、また、この一対の回転体を離間させる技術が記載されている。
特開2008−152247号公報
本発明は、一対の回転体の接触、離間を繰り返した場合であっても、一対の回転体の接触部位における経時的な圧力の変動を抑制することを目的とする。
請求項1記載の発明は、回転する第1の回転体と、前記第1の回転体と接触する接触部位において当該第1の回転体と同方向に回転し、画像を形成した記録材が当該接触部位を通過することで当該記録材に当該画像を定着させる第2の回転体と、外部から駆動される駆動部材と、一方の面から他方の面に貫通する貫通孔が形成され、前記駆動部材に接触して配置され、前記駆動部材による駆動に応じて移動する第1の移動部材と、前記貫通孔を貫通して取り付けられ、前記一方の面に頭部が露出し且つ前記他方の面に軸部が露出するように配置されるボルトと、前記他方の面側において前記ボルトの前記軸部が貫通して取り付けられるコイルバネと、前記ボルトの前記頭部との間に前記第1の移動部材および前記コイルバネを挟み込むように当該ボルトの前記軸部にねじ込まれるナットと、前記第1の移動部材から前記コイルバネおよび前記ナットを介して受けた力に応じて前記第2の回転体に接触しながら移動し、当該第2の回転体を前記第1の回転体に近づけまたは当該第1の回転体から遠ざける第2の移動部材と、前記ボルトおよび前記ナットを用いて、当該ボルトの回転に伴う当該ナットの回転が許容されるように前記コイルバネを前記第1の移動部材に保持させ、前記第1の移動部材から当該コイルバネを介して受けた力を前記第2の移動部材に伝達する伝達手段とを含む画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、前記駆動部材は、前記第2の回転体を前記第1の回転体側に進出させて当該第1の回転体と当該第2の回転体とを予め決められた圧力で接触させる第1の状態、および、当該第2の回転体を当該第1の回転体側から待避させて当該第1の回転体と当該第2の回転体とを接触させない第2の状態に設定するための駆動がなされることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、前記駆動部材は、前記第2の回転体を、前記第1の回転体と当該第2の回転体とを前記予め決められた圧力よりも小さい圧力で接触させる第3の状態に設定するための駆動がさらになされることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置である。
請求項4記載の発明は、回転する第1の回転体と、前記第1の回転体と接触する接触部位において当該第1の回転体と同方向に回転し、画像を形成した記録材が当該接触部位を通過することで当該記録材に当該画像を定着させる第2の回転体と、一方の面から他方の面に貫通する貫通孔が形成され、外部から受けた力に応じて移動する第1の移動部材と、前記貫通孔を貫通して取り付けられ、前記一方の面に頭部が露出し且つ前記他方の面に軸部が露出するように配置されるボルトと、前記他方の面側において前記ボルトの前記軸部が貫通して取り付けられるコイルバネと、前記ボルトの前記頭部との間に前記第1の移動部材および前記コイルバネを挟み込むように当該ボルトの前記軸部にねじ込まれるナットと、前記第1の移動部材から前記コイルバネおよび前記ナットを介して受けた力に応じて前記第2の回転体に接触しながら移動し、当該第2の回転体を前記第1の回転体に近づけまたは当該第1の回転体から遠ざける第2の移動部材とを含み、前記ナットは、当該ナットを前記ボルトにねじ込む方向に回転させた場合に当該ナットの外周部が前記第2の移動部材に接触しない外形を有していることを特徴とする画像形成装置である。
請求項5記載の発明は、前記第1の移動部材および前記第2の移動部材は、同一の軸を中心として回転するように配置され、前記貫通孔は、前記ボルトの前記軸部よりも径が大きく設定されることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置である。
請求項1記載の発明によれば、第1の回転体および第2の回転体の接触、離間を繰り返した場合であっても、本構成を有していない場合に比較して、第1の回転体および第2の回転体の接触部位における経時的な圧力の変動を抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、第1の回転体および第2の回転体の変形を抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、例えば画像形成装置を移動させる場合に、第2の回転体がぶらつくのを抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、第1の回転体および第2の回転体の接触、離間を繰り返した場合であっても、本構成を有していない場合に比較して、第1の回転体および第2の回転体の接触部位における経時的な圧力の変動を抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、第2の回転体に与えるべき力に損失が生じるのを抑制することができる。
本実施の形態が適用される画像形成装置の構成例を示した図である。 定着ユニットの構成を示す図である。 定着ベルトの断面層構成図である。 エンドキャップ部材の構成を説明するための図である。 IHヒータの構成を説明する断面図である。 非画像形成時における定着ユニットの状態を説明するための図である。 電源切断時における定着ユニットの状態を説明するための図である。 定着ユニットに対して接離機構が取り付けられた状態を示す斜視図である。 定着ユニットに対して接離機構が取り付けられた状態を示す平面図である。 接離機構を構成する位置決め部の斜視図である。 接離機構を構成する位置決め部を逆側からみた斜視図である。 バネ圧調整部材の斜視図である。 バネ長さ調整用治具の斜視図である。 バネ長さ調整用治具を用いたコイルバネの長さ調整を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置1の構成例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部10、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部31を備えている。さらには、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3や画像読取装置(スキャナ)4等との通信を行って画像データを受信する通信部32、通信部32にて受信された画像データに対し予め定めた画像処理を施す画像処理部33を備えている。
画像形成部10は、一定の間隔を置いて並列的に配置される4つの画像形成ユニット11Y、11M、11C、11K(「画像形成ユニット11」とも総称する)を備えている。各画像形成ユニット11は、静電潜像を形成してトナー像を保持する像保持体の一例としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を予め定めた電位に帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を各色画像データに基づき露光するLED(Light Emitting Diode)プリントヘッド14、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するドラムクリーナ16を備えている。
画像形成ユニット11各々は、現像器15に収納されるトナーを除いて略同様に構成され、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト20、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト20に順次転写(一次転写)する一次転写ロール21を備えている。さらに、中間転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像(画像)を記録材の一例としての用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写ロール22、二次転写された各色トナー像を用紙P上に定着させる定着ユニット60を備えている。
本実施の形態の画像形成装置1では、制御部31による動作制御の下で、次のようなプロセスによる画像形成処理が行われる。すなわち、PC3やスキャナ4からの画像データは通信部32にて受信され、画像処理部33により予め定めた画像処理が施された後、各色毎の画像データとなって各画像形成ユニット11に送られる。そして、例えば黒(K)色トナー像を形成する画像形成ユニット11Kでは、感光体ドラム12が矢印A方向に回転しながら帯電器13により予め定めた電位で一様に帯電され、画像処理部33から送信されたK色画像データに基づきLEDプリントヘッド14が感光体ドラム12を走査露光する。それにより、感光体ドラム12上にはK色画像に関する静電潜像が形成される。感光体ドラム12上に形成されたK色静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上にK色トナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11Y、11M、11Cにおいても、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色トナー像は、一次転写ロール21により矢印B方向に移動する中間転写ベルト20上に順次静電転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。中間転写ベルト20上の重畳トナー像は、中間転写ベルト20の移動に伴って二次転写ロール22が配置された領域(二次転写部T)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部Tに搬送されると、そのタイミングに合わせて用紙保持部40から用紙Pが二次転写部Tに供給される。そして、重畳トナー像は、二次転写部Tにて二次転写ロール22が形成する転写電界により、搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、定着ユニット60まで搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙P上のトナー像は、定着ユニット60によって熱および圧力を受け、用紙P上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置1の排出部に設けられた用紙積載部45に搬送される。
一方、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナーおよび二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナーは、それぞれドラムクリーナ16およびベルトクリーナ25によって除去される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
<定着ユニットの構成の説明>
次に、本実施の形態の定着ユニット60について説明する。
図2は、本実施の形態の定着ユニット60の構成を示す図である。
この定着ユニット60は、交流磁界を生成するIH(Induction Heating)ヒータ80、IHヒータ80により電磁誘導加熱されてトナー像を定着する定着ベルト61、定着ベルト61に対向するように配置された加圧ロール62、定着ベルト61を介して加圧ロール62から押圧される押圧パッド63を備えている。
さらに、定着ユニット60は、押圧パッド63等の構成部材を支持するホルダ65、IHヒータ80にて生成された交流磁界を誘導して磁路を形成する感温磁性部材64、感温磁性部材64を通過した磁力線を誘導する誘導部材66、定着ベルト61からの用紙Pの剥離を補助する剥離補助部材70を備えている。
さらにまた、定着ユニット60には、加圧ロール62を移動させることによって、定着ベルト61と加圧ロール62とを接離させる接離機構100が設けられている。なお、接離機構100の詳細については後述する。
<定着ベルトの説明>
第1の回転体の一例としての定着ベルト61は、原形が円筒形状の無端のベルト部材で構成され、例えば原形(円筒形状)時の直径が30mm、幅方向長が370mmに形成されている。また、図3(定着ベルト61の断面層構成図)に示したように、定着ベルト61は、基材層611、基材層611の上に積層された導電発熱層612、トナー像の定着性を向上させる弾性層613、最上層に被覆された表面離型層614からなる多層構造のベルト部材である。
基材層611は、薄層の導電発熱層612を支持するとともに、定着ベルト61全体としての機械的強度を形成する耐熱性のシート状部材で構成される。また、基材層611は、IHヒータ80にて生成された交流磁界が感温磁性部材64まで作用するように、磁界を通過させる物性(比透磁率、固有抵抗)を持った材質、厚さで形成される。一方、基材層611自身は、磁界の作用により発熱しないか、または発熱し難く構成される。
具体的には、基材層611として、例えば、厚さ30〜200μm(好ましくは50〜150μm)の非磁性ステンレススチール等の非磁性金属や、厚さ60〜200μmの樹脂材料等が用いられる。
導電発熱層612は、IHヒータ80にて生成される交流磁界によって電磁誘導加熱される電磁誘導発熱体層である。すなわち、導電発熱層612は、IHヒータ80からの交流磁界が厚さ方向に通過することにより、渦電流を発生させる層である。
通常、IHヒータ80に交流電流を供給する励磁回路(後述)の電源として、安価に製造される汎用電源が使用される。そのため、IHヒータ80により生成される交流磁界の周波数は、一般に、汎用電源による20k〜100kHzとなる。それにより、導電発熱層612は、周波数20k〜100kHzの交流磁界が侵入し通過するように構成される。
導電発熱層612に交流磁界が侵入できる領域は、交流磁界が1/eに減衰する領域である「表皮深さ(δ)」として規定され、次の(1)式から導かれる。(1)式において、fは交流磁界の周波数(例えば、20kHz)、ρは固有抵抗値(Ω・m)、μは比透磁率である。
そのため、導電発熱層612の厚さは、周波数20k〜100kHzの交流磁界が導電発熱層612を侵入し通過するように、(1)式で規定される導電発熱層612の表皮深さ(δ)よりも薄層に構成される。また、導電発熱層612を構成する材料として、例えば、Au、Ag、Al、Cu、Zn、Sn、Pb、Bi、Be、Sb等の金属や、これらの金属合金が用いられる。
Figure 0005353367
具体的には、導電発熱層612として、厚さ2〜20μm、固有抵抗2.7×10−8Ω・m以下の例えばCu等の非磁性金属(比透磁率が概ね1)が用いられる。
また、定着ベルト61が定着設定温度まで加熱されるまでに要する時間(以下、「ウォームアップタイム」)を短縮する観点からも、導電発熱層612は、薄層に構成するのが好ましい。
次に、弾性層613は、シリコーンゴム等の耐熱性の弾性体で構成される。定着対象となる用紙Pに保持されるトナー像は、粉体である各色トナーが積層して形成されている。そのため、定着ベルト61と加圧ロール62とが接する接触部位の一例としてのニップ部Nにおいてトナー像の全体に均一に熱を供給するには、用紙P上のトナー像の凹凸に倣って定着ベルト61表面が変形することが好ましい。そこで、弾性層613には、例えば厚みが100〜600μm、硬度が10°〜30°(JIS−A)のシリコーンゴムが好適である。
表面離型層614は、用紙P上に保持された未定着トナー像と直接接触するため、離型性の高い材質が使用される。例えば、PFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、シリコーン共重合体、またはこれらの複合層等が用いられる。表面離型層614の厚さとしては、薄すぎると、耐摩耗性の面で充分でなく、定着ベルト61の寿命を短くする。その一方で、厚すぎると、定着ベルト61の熱容量が大きくなりすぎ、ウォームアップタイムが長くなる。そこで、表面離型層614の厚さとして、耐摩耗性と熱容量とのバランスを考慮し、1〜50μmが好適である。
<加圧ロールの説明>
第2の回転体の一例としての加圧ロール62は、定着ベルト61に対向するように配置され、定着ベルト61に従動して図2に示す矢印D方向に回転する。そして、加圧ロール62と押圧パッド63とにより定着ベルト61を挟持した状態でニップ部Nを形成し、このニップ部Nに未定着トナー像を保持した用紙Pを通過させることで、熱および圧力を加えて未定着トナー像を用紙Pに定着する。
加圧ロール62は、例えば直径18mmの中実のアルミニウム製コア(円柱状芯金)621と、コア621の外周面に被覆された例えば厚さ5mmのシリコーンスポンジ等の耐熱性弾性体層622と、さらに例えば厚さ50μmのカーボン配合のPFA等の耐熱性樹脂被覆または耐熱性ゴム被覆による離型層623とが積層されて構成される。
<押圧パッドの説明>
押圧パッド63は、シリコーンゴム等やフッ素ゴム等の弾性体、またはPPS樹脂やLCP樹脂等の耐熱性のエンジニアリングプラスチックで構成され、加圧ロール62と対向する位置にてホルダ65に支持される。そして、定着ベルト61を介して加圧ロール62から押圧される状態で配置され、加圧ロール62との間でニップ部Nを形成する。
また、押圧パッド63は、ニップ部Nの入口側(用紙Pの搬送方向上流側)のプレニップ領域63aと、ニップ部Nの出口側(用紙Pの搬送方向下流側)の剥離ニップ領域63bとで異なるニップ圧が設定されている。すなわち、プレニップ領域63aでは、加圧ロール62側の面がほぼ加圧ロール62の外周面に倣う円弧形状に形成され、均一で幅の広いニップ部Nを形成する。また、剥離ニップ領域63bでは、剥離ニップ領域63bを通過する定着ベルト61の曲率半径が小さくなるように、加圧ロール62表面から局所的に大きなニップ圧で押圧されるように形成される。それにより、剥離ニップ領域63bを通過する用紙Pに定着ベルト61表面から離れる方向のカール(ダウンカール)を形成して、用紙Pに対する定着ベルト61表面からの剥離を促進させている。
なお、本実施の形態では、押圧パッド63による剥離の補助手段として、ニップ部Nの下流側に、剥離補助部材70を配置している。剥離補助部材70は、剥離バッフル71が定着ベルト61の回転移動方向と対向する向き(所謂カウンタ方向)に定着ベルト61と近接する状態でホルダ72によって支持される。そして、押圧パッド63の出口にて用紙Pに形成されたカール部分を剥離バッフル71により支持することで、用紙Pが定着ベルト61方向に向かうことを抑制する。
<感温磁性部材の説明>
次に、感温磁性部材64は、定着ベルト61の内周面に倣った円弧形状で形成され、定着ベルト61の内周面とは予め定めた間隙(例えば、0.5〜1.5mm)を有するように近接させるが、非接触で配置される。感温磁性部材64を定着ベルト61と近接させて配置するのは、感温磁性部材64の温度が定着ベルト61の温度に対応して変化する、すなわち、感温磁性部材64の温度が定着ベルト61の温度と略同じ温度となるように構成するためである。また、感温磁性部材64を定着ベルト61と非接触で配置するのは、画像形成装置1のメインスイッチがオンされ、定着ベルト61が定着設定温度まで加熱される際に、定着ベルト61の熱が感温磁性部材64に流入するのを抑制して、ウォームアップタイムの短縮を図るためである。
また、感温磁性部材64は、その磁気特性の透磁率が急変する温度である「透磁率変化開始温度」(後段参照)が各色トナー像が溶融する定着設定温度以上であって、定着ベルト61の弾性層613や表面離型層614の耐熱温度よりも低い温度範囲内に設定された材質で構成される。すなわち、感温磁性部材64は、定着設定温度を含む温度領域において強磁性と非磁性(常磁性)との間を可逆的に変化する特性(「感温磁性」)を有する材質で構成される。そして、感温磁性部材64は、強磁性を呈する透磁率変化開始温度以下の温度範囲において、IHヒータ80にて生成され定着ベルト61を透過した磁力線を内部に誘導して、感温磁性部材64の内部を通過する磁路を形成する。それにより、感温磁性部材64は、定着ベルト61とIHヒータ80の励磁コイル82(後段の図5参照)とを内部に包み込むような閉磁路を形成する。一方、透磁率変化開始温度を超える温度範囲においては、感温磁性部材64は、IHヒータ80にて生成され定着ベルト61を透過した磁力線を、感温磁性部材64の厚さ方向に横切るように透過させる。それにより、IHヒータ80にて生成され定着ベルト61を透過した磁力線は、感温磁性部材64を透過し、誘導部材66の内部を通過してIHヒータ80に戻る磁路を形成する。
なお、ここでの「透磁率変化開始温度」とは、透磁率(例えば、JIS C2531で測定される透磁率)が連続的に低下を開始する温度であり、例えば感温磁性部材64等の部材を透過する磁束量(磁力線の数)が変化し始める温度点をいう。したがって、透磁率変化開始温度は、磁性が消失する温度であるキュリー点に近い温度となるが、キュリー点とは異なる概念を有するものである。
感温磁性部材64に用いる材質としては、透磁率変化開始温度が例えば140〜240℃の範囲内に設定された例えばFe−Ni合金(パーマロイ)等の二元系感温磁性合金やFe−Ni−Cr合金等の三元系感温磁性合金等が用いられる。例えば、Fe−Niの二元系感温磁性合金においては約Fe64%、Ni36%(原子数比)とすることで、透磁率変化開始温度は225℃前後になる。このようなパーマロイや整磁鋼等の金属合金等は、成型性や加工性に優れ、熱伝導性も高く安価である等の理由から、感温磁性部材64に適する。その他の材質としては、Fe、Ni、Si、B、Nb、Cu、Zr、Co、Cr、V、Mn、Mo等からなる金属合金が用いられる。
また、感温磁性部材64は、IHヒータ80により生成された交流磁界(磁力線)に対する表皮深さδ(上記(1)式参照)よりも薄い厚さで形成される。具体的には、例えばFe−Ni合金を用いた場合には50〜300μm程度に設定される。
<ホルダの説明>
押圧パッド63を支持するホルダ65は、押圧パッド63が加圧ロール62からの押圧力を受けた状態での撓み量が一定量以下となるように、剛性の高い材料で構成される。それにより、ニップ部Nにおける長手方向の圧力(ニップ圧)の均一性を維持している。さらに、本実施の形態の定着ユニット60では、電磁誘導を用いて定着ベルト61を加熱する構成を採用していることから、ホルダ65は、誘導磁界に影響を与えないか、または与え難い材料であり、かつ、誘導磁界から影響を受けないか、または受け難い材料で構成される。例えば、ガラス混入PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の耐熱性樹脂や、例えばAl、Cu、Ag等の非磁性金属材料等が用いられる。
<誘導部材の説明>
誘導部材66は、感温磁性部材64の内周面に倣った円弧形状で形成され、感温磁性部材64の内周面とは予め定めた間隙(例えば、1.0〜5.0mm)を有して非接触に配置される。また、誘導部材66は、例えばAg、Cu、Alといった固有抵抗値が比較的小さい非磁性金属で構成される。そして、感温磁性部材64が透磁率変化開始温度以上の温度に上昇した際に、IHヒータ80により生成された交流磁界(磁力線)を誘導して、定着ベルト61の導電発熱層612よりも渦電流Iが発生し易い状態を形成する。それにより、誘導部材66の厚さは、渦電流Iが流れ易いように、表皮深さδ(上記(1)式参照)よりも充分に厚い厚さ(例えば、1.0mm)で形成される。
<エンドキャップ部材の説明>
図4は、ホルダ65の軸方向両端部において、定着ベルト61の両端部の断面形状を円形に維持しながら定着ベルト61を周方向に回転駆動するエンドキャップ部材67の構成を説明するための図である。なお、定着ベルト61は、両端部からエンドキャップ部材67を介した回転駆動力を直接的に受けて、エンドキャップ部材67とともに例えば140mm/sのプロセススピードで矢印C方向(図2参照)に回転するようになっている。
ここで、図4(a)はエンドキャップ部材67の側面図であり、図4(b)がIVb方向から見たエンドキャップ部材67の平面図である。図4に示したように、エンドキャップ部材67は、定着ベルト61の両端部内側に嵌合される固定部67a、固定部67aより外径が大きく形成され、定着ベルト61に装着された際に定着ベルト61よりも半径方向に張り出すように形成されたフランジ部67d、回転駆動力が伝達されるギヤ部67b、ホルダ65の両端部に形成された支持部65aと結合部材166を介して回転自在に結合されたベアリング軸受部67cを備える。そして、ホルダ65の両端部に設けられた支持部65aが定着ユニット60の筐体69の両端部に固定されることで、エンドキャップ部材67は、支持部65aに結合されたベアリング軸受部67cを介して回転自在に支持される。
エンドキャップ部材67を構成する材質としては、機械的強度や耐熱性の高い所謂エンジニアリングプラスチックスが用いられる。例えば、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、LCP樹脂等が適する。
ここで、定着ベルト61が両端部のエンドキャップ部材67から駆動力を直接受けて回転する場合には、一般に、0.1〜0.5N・m程度のトルクが作用する。ところが、本実施の形態の定着ベルト61では、基材層611を機械的強度の高い例えば非磁性ステンレススチール等で構成している。そのため、定着ベルト61全体に0.1〜0.5N・m程度のねじりトルクが作用した場合でも、定着ベルト61には座屈等が生じ難い。
また、エンドキャップ部材67のフランジ部67dにより定着ベルト61の片寄りを抑えているが、その際の定着ベルト61には、一般に、端部(フランジ部67d)側から軸方向に向けて1〜5N程度の圧縮力が働く。しかし、定着ベルト61がこのような圧縮力を受けた場合においても、定着ベルト61の基材層611が非磁性ステンレススチール等で構成されていることから、座屈等の発生が抑制される。
上記のように、本実施の形態の定着ベルト61においては、定着ベルト61の両端部から駆動力を直接受けて回転するので、安定した回転が行われる。また、その際に、定着ベルト61の基材層611を機械的強度の高い例えば非磁性ステンレススチール等で構成することで、ねじりトルクや圧縮力に対して座屈等が発生し難い構成を実現している。さらには、基材層611および導電発熱層612を薄層に形成して、定着ベルト61全体としての柔軟性・フレキシブル性を確保しているので、ニップ部Nに倣った変形と形状復元とが行われる。
<IHヒータの説明>
続いて、定着ベルト61の導電発熱層612に交流磁界を作用させて電磁誘導加熱するIHヒータ80について説明する。
図5は、本実施の形態のIHヒータ80の構成を説明する断面図である。図5に示したように、IHヒータ80は、例えば耐熱性樹脂等の非磁性体から構成される支持体81、交流磁界を生成する励磁コイル82を備えている。また、励磁コイル82を支持体81上に固定する弾性体で構成された弾性支持部材83、励磁コイル82にて生成された交流磁界の磁路を形成する磁心84を備えている。さらには、磁界を遮蔽するシールド85、磁心84を支持体81側に加圧する加圧部材86、励磁コイル82に交流電流を供給する励磁回路88を備えている。
支持体81は、断面が定着ベルト61の表面形状に沿って湾曲した形状で形成され、励磁コイル82を支持する上部面(支持面)81aが定着ベルト61表面と予め定めた間隙(例えば、0.5〜2mm)を保つように形成されている。また、支持体81を構成する材質としては、例えば、耐熱ガラス、ポリカーボネート、ポリエーテルサルフォン、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の耐熱性樹脂、またはこれらにガラス繊維を混合した耐熱性樹脂等の耐熱性のある非磁性材料が用いられる。
励磁コイル82は、相互に絶縁された例えば直径0.17mmの銅線材を例えば90本束ねたリッツ線が長円形状や楕円形状、長方形状等の中空きの閉ループ状に巻かれて構成される。そして、励磁コイル82に励磁回路88から予め定めた周波数の交流電流が供給されることにより、励磁コイル82の周囲には、閉ループ状に巻かれたリッツ線を中心とする交流磁界が生成される。励磁回路88から励磁コイル82に供給される交流電流の周波数は、一般に、上記した汎用電源により生成される20k〜100kHzが用いられる。
磁心84は、例えばソフトフェライト、フェライト樹脂、非晶質合金(アモルファス合金)、やパーマロイ、感温磁性合金等の高透磁率の酸化物や合金材質で構成される強磁性体が用いられる。磁心84は、励磁コイル82にて生成された交流磁界による磁力線(磁束)を内部に誘導し、磁心84から定着ベルト61を横切って感温磁性部材64方向に向かい、感温磁性部材64の中を通過して磁心84に戻るといった磁力線の通路(磁路)を形成する。すなわち、励磁コイル82にて生成された交流磁界が磁心84の内部と感温磁性部材64の内部とを通過するように構成して、磁力線が定着ベルト61と励磁コイル82とを内部に包み込むような閉磁路を形成する。それにより、励磁コイル82にて生成された交流磁界の磁力線が定着ベルト61の磁心84と対向する領域に集中される。
ここで、磁心84は磁路形成による損失が小さい材料が望ましい。具体的には、磁心84は渦電流損を小さくする形態(スリット等による電流経路遮断や分断化、薄板束ね等)での使用が望ましく、ヒステリシス損の小さい材料で形成されることが望ましい。
また、定着ベルト61の回転方向に沿った磁心84の長さは、感温磁性部材64の定着ベルト61の回転方向に沿った長さよりも小さく構成される。それにより、磁力線のIHヒータ80周辺への漏洩が減り、力率が向上する。さらには、定着ユニット60を構成する金属製部材への電磁誘導を抑え、定着ベルト61(導電発熱層612)での発熱効率を高める。
<励磁コイルの固定方法の説明>
次に、本実施の形態のIHヒータ80における励磁コイル82の支持体81への固定方法について述べる。
本実施の形態のIHヒータ80では、励磁コイル82を支持体81に支持する弾性支持部材83は、例えばシリコーンゴム等やフッ素ゴム等の弾性体で構成される。そして、弾性支持部材83が励磁コイル82を支持体81に対して押圧しながら弾性変形することで、励磁コイル82を支持体81の支持面に支持する。すなわち、弾性支持部材83は、ヤング率が低い材質で構成され、弾性支持部材83が励磁コイル82を支持体81に向けて押圧するに際して、ヤング率の低い弾性支持部材83が弾性変形して、励磁コイル82を支持体81に支持する。
<接離機構の説明>
本実施の形態では、定着ユニット60が、接離機構100を用いて、定着ベルト61と加圧ロール62とが予め決められた圧力で接触することでニップ部Nを形成する第1の状態(図2参照)と、定着ベルト61から加圧ロール62が待避することで定着ベルト61と加圧ロール62とが非接触になる第2の状態(図6参照)と、定着ベルト61と加圧ロール62とが第1の状態よりも弱い圧力で接触する第3の状態(図7参照)とに設定されるようになっている。
ここで、図2に示す第1の状態は、画像形成装置1の図示しないスイッチがオン状態に設定され且つ用紙Pにトナー像の定着が行われる画像形成時に設定される。また、図6に示す第2の状態は、画像形成装置1の図示しないスイッチがオン状態に設定され且つ用紙Pにトナー像の定着が行われない非画像形成時に設定される。さらに。図7に示す第3の状態は、画像形成装置1の図示しないスイッチがオフ状態に設定されることで通電が停止される電源切断時に設定される。
したがって、例えば画像形成装置1のスイッチがオフされることで接離機構100により第3の状態に設定されている定着ユニット60は、スイッチがオンされるのに伴って接離機構100により第3の状態から第2の状態に設定されてウォーミングアップ動作がなされ、その後、画像形成動作の開始に伴って接離機構100により第2の状態から第1の状態に設定される。また、例えば第1の状態に設定されている定着ユニット60は、画像形成動作が完了するのに伴って接離機構100により第1の状態から第2の状態に設定され、例えば画像形成装置1のスイッチがオフされることで接離機構100により第2の状態から第3の状態に設定される。
ここで、非画像形成時に定着ユニット60を第2の状態に設定するのは、ニップ部Nに位置する定着ベルト61の一部領域が、回転を停止した状態で長時間固定されることによって変形するのを抑制するためである。また、電源オフ時に定着ユニット60を第3の状態に設定するのは、ニップ部Nに位置する定着ベルト61の一部領域が、回転を停止した状態で長時間固定されることによって変形するのを抑制するとともに、例えば画像形成装置1を移動あるいは搬送する際に定着ベルト61がぶらつくのを抑制するためである。
続いて、接離機構100の構成について説明を行う。
図8は、定着ユニット60に対して接離機構100が取り付けられた状態を示す斜視図である。また、図9は、定着ユニット60に対して接離機構100が取り付けられた状態を示す平面図である。さらに、図10は接離機構100を構成する位置決め部110の斜視図であり、図11は図10とは逆側からみた位置決め部110の斜視図である。なお、位置決め部110は、加圧ロール62の軸方向両端側それぞれに設けられているが、図8〜図11においては、一方の側すなわち図1に示す画像形成装置1において図中奥側に設けられるもののみを示している。したがって、図9は、図1において図中奥側に設けられる接離機構100を図中手前側からみた図である。
この接離機構100は、加圧ロール62の軸方向端部に設けられた軸624を保持するとともに、この軸624を介して、定着ベルト61に対する加圧ロール62の位置決めを行う位置決め部110と、画像形成装置1の本体側からの駆動を受けて回転することで位置決め部110を駆動する駆動部130を備えている。
ここで、駆動部130は、加圧ロール62の軸方向に沿って延び、定着ユニット60に設けられた図示しないフレームに保持され且つ回転駆動される回転軸131と、加圧ロール62の軸方向両端よりも外側の位置において、回転軸131に固定された状態で取り付けられる偏心カム132とを備えている。したがって、1本の回転軸131には、2つの偏心カム132が取り付けられていることになる。なお、本実施の形態では、回転軸131と偏心カム132とによって駆動部材が構成されている。
一方、位置決め部110は、加圧ロール62の軸方向に沿って貫通形成された円形の第1の貫通孔111aを有し、この第1の貫通孔111aを中心に回転する第1のレバー111と、駆動部130に設けられた偏心カム132のカム面と接触するように第1のレバー111に軸を固定した状態で回転可能に取り付けられるカムフォロア112とを備えている。また、位置決め部110は、加圧ロール62の軸方向に沿い且つ第1のレバー111の第1の貫通孔111aと同軸に設けられる第2の貫通孔113aを有し、この第2の貫通孔113aを中心に回転する第2のレバー113をさらに備えている。ここで、第1のレバー111および第2のレバー113は、例えば金属製の板を板金加工することによって構成されている。なお、第1のレバー111に設けられる第1の貫通孔111aおよび第2のレバー113に設けられる第2の貫通孔113aには、加圧ロール62の軸方向に沿って図示しない共通の軸が挿入されており、これら両者は共通の軸を中心として回転するように構成されている。なお、本実施の形態では、第1のレバー111およびカムフォロア112によって第1の移動部材が構成されており、また、第2のレバー113によって第2の移動部材が構成されている。
また、位置決め部110を構成する第2のレバー113には、加圧ロール62の軸624の取り付け位置に対応する部位に切り欠きが形成されており、第2のレバー113には、第2のレバー113に設けられた切り欠きとの間で軸624を保持するためのワイヤ部材114が取り付けられている。なお、図10および図11においては、このワイヤ部材114の記載を省略している。
さらに、第1のレバー111および第2のレバー113のうち、第1の貫通孔111aおよび第2の貫通孔113aから最も遠い側となるそれぞれの自由端側において、第1のレバー111と第2のレバー113との間には、加圧ロール62から定着ベルト61へと向かう方向に沿って延びるコイルバネ115が配置されている。このコイルバネ115の一端側は、樹脂等で構成された樹脂製部材の一例としてのバネガイド116を介して第1のレバー111の内側の壁面を押し付けるようになっており、このコイルバネ115の他端側は、六角ボルト118に取り付けられた金属等で構成されたバネ圧調整部材117に押し付けるようになっており、六角ボルト118を介して第2のレバー113の内側の壁面を押し付けるようになっている。なお、図10および図11においては、バネガイド116の記載を省略している。
そして、このコイルバネ115の中空部には、六角ボルト118の軸部が貫通して配置されている。ここで、六角ボルト118の頭部は、第1のレバー111の外側(一方の面側)に位置しており、その軸部はワッシャ119を介して第1のレバー111に設けられた貫通孔(図示せず)に挿入され、さらにこの貫通孔から第1のレバー111の内側(他方の面側)に配置されたバネガイド116、コイルバネ115およびバネ圧調整部材117を介して第2のレバー113に設けられた貫通孔(図示せず)に挿入されている。また、六角ボルト118の軸部の端部には六角ボルト118の軸部より外径が小さいボス部118aが形成されており、ボス部118aは、第2のレバー113に設けられた貫通孔(図示せず)を介して第2のレバー113の外側に突出している。そして、第2のレバー113の外側には、六角ボルト118の軸部の端部に形成されたボス部118aを保持することで、六角ボルト118の抜け止めとして機能するEリング120が取り付けられている。なお、バネガイド116は、例えばPFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等、摩擦係数が低いフッ素樹脂を用いることが好ましい。
これらのうち、六角ボルト118の軸部を挿入するために第1のレバー111に設けられた貫通孔は、六角ボルト118の軸部よりも大きな径を有しており、後述する第1のレバー111の回転動作に伴う軸部の位置の変動を許容するように構成されている。また、六角ボルト118の軸部の端部に形成されたボス部118aを挿入するために第2のレバー113に設けられた貫通孔は、六角ボルト118の軸部より小さく、且つ六角ボルト118の軸部の端部に形成されたボス部118aよりもわずかに大きな径を有しているが、その内側にネジ溝は形成されないようになっている。これに対し、バネ圧調整部材117には、後述するように六角ボルト118の軸部に形成されたネジ山をねじ込むためのネジ溝が形成されている。このように、バネ圧調整部材117は、六角ボルト118がねじ込まれるナットとして機能している。なお、本実施の形態では、六角ボルト118およびバネ圧調整部材117が、伝達手段としての機能を有している。
したがって、初期状態(第3の状態)におけるコイルバネ115の圧縮量すなわち長さは、バネガイド115およびワッシャ119を介して第1のレバー111に位置決めされた六角ボルト118の頭部と、六角ボルト118の軸部に取り付けられたバネ圧調整部材117とによって決められる。すなわち、六角ボルト118を回転させることによって六角ボルト118の頭部とバネ圧調整部材117との距離を変えることで、コイルバネ115の長さの調整がなされる。
なお、ここでは、図1に示す画像形成装置1の奥側に取り付けられる位置決め部110を例に説明を行ったが、画像形成装置1の手前側に取り付けられる位置決め部110は、図8〜図11に示すものと左右対称すなわち加圧ロール62の軸方向に対して対称な構成を有している。
図12は、位置決め部110を構成するバネ圧調整部材117の斜視図を示している。
このバネ圧調整部材117は、円形状の外形を有する基部117aと、基部117aの中央部において基部117aを貫通して形成され、六角ボルト118の軸部に形成されたネジ山がねじ込まれるネジ溝が形成されたネジ穴117bと、基部117aの外周面に90°間隔で4箇所に形成された矩形状の切欠部117cとを備えている。ここで、バネ圧調整部材117は、位置決め部110に取り付けられた際に、その外周面が第2のレバー113に接することがないように、その直径が選定されている(図10参照)。
次に、接離機構100による定着ベルト61と加圧ロール62との接離動作について具体的に説明する。なお、ここでは、スイッチがオン状態に設定された画像形成装置1において、定着ユニット60が図6に示す第2の状態と図2に示す第1の状態とに繰り返し設定される場合を例として説明を行う。なお、定着ユニット60は、初期において第2の状態に設定されているものとする。
定着ユニット60が第2の状態におかれるとき、偏心カム132は、回転軸131の回転に伴って図9に示すカム面の第2の位置132Bがカムフォロア112と対向する位置に移動した状態で停止している。なお、この例において、第2の位置132Bは、回転軸131の軸中心からみて最もカム面が近い部位となっている。
偏心カム132のカム面の第2の位置132Bがカムフォロア112と対向する位置に移動した状態では、カムフォロア112が偏心カム132のカム面の第2の位置132Bに当たった状態で停止している。これにより、第2の状態における第1のレバー111の位置が決まる。また、第1のレバー111が反時計方向に回転した場合、第1のレバー111の外側に六角ボルト118の頭部が接触することにより六角ボルト118も反時計方向に回転し、さらに、六角ボルト118の軸部の端部に形成されたボス部118aに取り付けられたEリング120を介して第2のレバー113も第2の貫通孔113aを中心に反時計方向に回転する。すると、第2のレバー113とワイヤ部材114との間に保持された軸624を介して、加圧ロール62が定着ベルト61から離れる方向に向けて移動することから、加圧ロール62が定着ベルト61から離れた状態すなわち図6に示す第2の状態となる。
次に、定着ユニット60が第2の状態から第1の状態に移行するとき、偏心カム132は、回転軸131の回転に伴って図9に示すカム面の第1の位置132Aがカムフォロア112と対向する位置まで移動する。なお、この例において、第1の位置132Aは、回転軸131の軸中心からみて最もカム面が遠い部位となっている。
カムフォロア112との対向位置に、偏心カム132の第2の位置132Bから第1の位置132Aが移動していくのに伴い、カムフォロア112が取り付けられた第1のレバー111は図9において第1の貫通孔111a(図11を参照)を中心に時計方向に回転する。また、第1のレバー111が図9において時計方向に回転するのに伴い、第2のレバー113がコイルバネ115、バネ圧調整部材117および六角ボルト118を介して押され、その結果、第2のレバー113も図9において第2の貫通孔113aを中心に時計方向に回転する。すると、第2のレバー113とワイヤ部材114との間に保持された軸624を介して、加圧ロール62が定着ベルト61に近づく方向に向けて移動し、定着ベルト61に加圧ロール62が接触する。
そして、カムフォロア112との対向位置に、偏心カム132の第1の位置132Aが近づいていくのに伴い、カムフォロア112が取り付けられた第1のレバー111は図9においてさらに時計方向に回転する。また、第1のレバー111が図9において時計方向に回転するのに伴い、第2のレバー113がコイルバネ115、バネ圧調整部材117および六角ボルト118を介して押され、第2のレバー113も図9において時計方向にさらに回転しようとする。ただし、このとき、既に定着ベルト61に対して加圧ロール62が接触しており、定着ベルト61に対して加圧ロール62による圧力がかかっていることから、第2のレバー113は図9において時計方向へのさらなる回転が困難となる。すると、第1のレバー111と第2のレバー113との間に設けられたコイルバネ115は、バネ圧調整部材117により第2のレバー113側への移動ができなくなる一方、第1のレバー111によってさらに押し付けられることから、上記第2の状態におかれているときよりも圧縮されて短くなり、その結果、コイルバネ115および第3のレバー113を介して加圧ロール62にかかる圧力がより高くなる。また、これに伴い、第1のレバー111と六角ボルト118の頭部との間には、図9に示すように隙間が形成され、第1のレバー111の外側に六角ボルト118の軸部が露出する。このとき、第1のレバー111に設けられた貫通孔は六角ボルト118の軸部よりも大きな径を有しているため、このような移動に伴って第1のレバー111に六角ボルト118の軸部が引っかかるという事態は生じない。そして、カムフォロア112との対向位置に、偏心カム132の第1の位置132Aが到達して停止することにより、加圧ロール62が定着ベルト61にニップ部Nを形成し予め決められた圧力で接触した状態すなわち図2に示す第1の状態となる。
また、定着ユニット60が第1の状態から再び第2の状態に移行するとき、偏心カム132は、回転軸131の回転に伴って図9に示すカム面の第2の位置132Bがカムフォロア112と対向する位置まで移動する。
カムフォロア112との対向位置に、偏心カム132の第1の位置132Aから第2の位置132Bが移動していくのに伴い、カムフォロア112が取り付けられた第1のレバー111は、コイルバネ115にて押されることにより図9において第1の貫通孔111aを中心に反時計方向に回転する。また、第1のレバー111が図9において反時計方向に回転するのに伴い、第1のレバー111に六角ボルト118の頭部が接触するとともに第2のレバー113に対するコイルバネ115の押し付け力が弱まる。その後さらに移動すると、第1のレバー111はさらに図9において反時計方向に回転するのに伴い、六角ボルト118の軸部の端部に形成されたボス部118aに取り付けられたEリング120を介して、第2のレバー113も図9において第2の貫通孔113aを中心に反時計方向に回転する。すると、第2のレバー113とワイヤ部材114との間に保持された軸624を介して、加圧ロール62が定着ベルト61から遠ざかる方向に向けて移動し、再び図6に示す第2の状態となる。
以降、上述した動作を繰り返すことにより、第1の状態と第2の状態とが交互に設定されることになる。
一方、定着ユニット60が第2の状態から第3の状態に移行するとき、偏心カム132は、回転軸131の回転に伴って図9に示す第3の位置132Cがカムフォロア112と対向する位置まで移動する。なお、この例において、第3の位置132Cは回転軸131の軸中心からの距離が第1の位置132Aおよび第2の位置132Bの間となる部位となっている。
カムフォロア112との対向位置に、偏心カム132の第2の位置132Bから第3の位置132Cが移動していくのに伴い、カムフォロア112が取り付けられた第1のレバー111は図9において第1の貫通孔111aを中心に時計方向に回転する。また、第1のレバー111が図9において時計方向に回転するのに伴い、第2のレバー113がコイルバネ115、バネ圧調整部材117および六角ボルト118を介して押され、その結果、第2のレバー113も図9において第2の貫通孔113aを中心に時計方向に回転する。すると、第2のレバー113とワイヤ部材114との間に保持された軸624を介して、加圧ロール62が定着ベルト61に近づく方向に向けて移動し、定着ベルト61に加圧ロール62が接触する。そして、カムフォロア112との対向位置に、偏心カム132の第3の位置132Cが到達して停止することにより、加圧ロール62が定着ベルト61に第1の状態よりも小さな圧力で接触した状態すなわち図7に示す第3の状態となる。
さて、上述した定着ユニット60の第1の状態から第2の状態への移行および第2の状態から第1の状態への移行においては、コイルバネに115に対する圧縮力の付加および圧縮力の開放が繰り返して行われることになる。本実施の形態では、六角ボルト118およびバネ圧調整部材117を用いて第1のレバー111にコイルバネ115を取り付けているため、コイルバネ115に対する圧縮力の付加および圧縮力の開放がなされるたび、六角ボルト118と第1のレバー111との間に働く摩擦力により、六角ボルト118に対し回転方向に力のモーメントがかかる。したがって、定着ベルト61に対する加圧ロール62の接離動作が行われるのに伴い、六角ボルト118は回転しようとする。
ここで、本実施の形態では、位置決め部110において六角ボルト118とともにコイルバネを挟み込むバネ圧調整部材117の形状に工夫を施すことで、バネ圧調整部材117の外周部の面が第2のレバー113と接触しない外形を有するように構成している。このため、定着ベルト61に対する加圧ロール62の接離動作に伴って六角ボルト118が回転した場合には、バネ圧調整部材117の回転運動が第2のレバー113によって規制されないことから、六角ボルト118とともにバネ圧調整部材117も同じ方向に回転することになる。したがって、接離動作に伴って六角ボルト118が回転した場合に、バネ圧調整部材117に対して六角ボルト118が締め込まれたり、あるいは逆に緩んだりするという事態が生じにくくなる。このため、定着ベルト61に対する加圧ロール62の接離動作が繰り返されたとしても、図6に示す第2の状態におけるコイルバネ115の長さの変化が抑制され、その結果、図2に示す第1の状態において定着ベルト61と加圧ロール62との間のニップ部Nに生じるニップ圧力が経時的に変動(増加あるいは減少)するという事態の発生が抑制されることになる。
また、本実施の形態では、第1のレバー111とコイルバネ115との間に樹脂製のバネガイド116を挟み込むように構成しているため、六角ボルト118が回転しようとした際に、コイルバネ115がバネガイド116に対して滑るようになっている。これによっても、接離動作に伴って六角ボルト118が回転した場合に、六角ボルト118の回転運動が規制されにくくなることから、バネ圧調整部材117に対して六角ボルト118が締め込まれたり、あるいは逆に緩んだりするという事態が生じにくくなっている。
さて、図2に示す第1の状態において、定着ベルト61と加圧ロール62との間のニップ部Nに生じるニップ圧力の大きさは、上述したように、図6に示す第2の状態におけるコイルバネ115の長さによって決まる。ここで、コイルバネ115の長さを調整するためには、バネ圧調整部材117に対して六角ボルト118をねじ込んだりあるいは緩めたりすればよいが、本実施の形態では、上述したように六角ボルト118を回転させた場合にバネ圧調整部材117も一緒に回転する構成となっているため、このままではコイルバネ115の長さの調整が困難となっている。そこで、本実施の形態では、以下に説明する手法を用いて位置決め部110におけるコイルバネ115の長さの調整を行っている。
図13は、コイルバネ115の長さの調整に用いられるバネ長さ調整用治具200の斜視図を示している。
このバネ長さ調整用治具200は、直方体状の形状を有する基部201と、直方体状の形状を有し基部201の一方の短辺側端面から突出して形成される突出部202とを一体化して構成されている。ここで、基部201の長手方向長さLは、予め決められたコイルバネ115の長さと等しくなるように設定されている。一方、突出部202の幅Wは、図12に示すバネ圧調整部材117に設けられた切欠部117cの幅よりもわずかに小さくなるように設定されている。なお、予め決められたコイルバネ115の長さとは、定着ユニット60を図2に示す第1の状態に設定した場合に、ニップ部Nにかかる圧力すなわちニップ圧を、定着に必要な圧力の範囲内とするために必要なコイルバネ115の長さをいう。
図14は、上述したバネ長さ調整用治具200を用いた位置決め部110のコイルバネ115の長さ調整を説明するための図である。このコイルバネ115の長さ調整は、例えば画像形成装置1の出荷時や画像形成装置1のメンテナンス時などにおいて行われる。
この調整においては、まず、位置決め部110の第1のレバー111と第2のレバー113との間であってコイルバネ115の上部に、バネ長さ調整用治具200を装着する。なお、このとき、バネ圧調整部材117に設けられた切欠部117cのいずれかが上部を向くようにし、バネ長さ調整用治具200に設けられた突出部202が、上部を向く切欠部117cにはまり込むようにする。
そして、位置決め部110にバネ長さ調整用治具200を装着した状態で六角ボルト118を回転させることにより、六角ボルト118の軸部をバネ圧調整部材117に対し締め込みあるいは緩める。このとき、バネ圧調整部材117は、バネ長さ調整用治具200によって回転方向への移動が規制されることから、六角ボルト118を回転させても自身の回転は規制されることになる。これにより、六角ボルト118の頭部とバネ圧調整部材117との距離すなわちコイルバネ115の長さが調整される。そして、バネ長さ調整用治具200の端部が第1のレバー111の内側の面と接する位置まで六角ボルト118を回転させた後、位置決め部110からバネ長さ調整用治具200を取り外すことにより、位置決め部110におけるコイルバネ115の長さが、予め決められた長さに設定される。
なお、本実施の形態では、第1の回転体として無端ベルト状の定着ベルト61を、第2の回転体としてロール状の加圧ロール62を用いていたが、これら第1の回転体および第2の回転体の構成については変更して差し支えない。すなわち、ロール材とロール材とを組み合わせるようにしたり、無端ベルトと無端ベルトとを組み合わせるようにしたり、さらにはロール材に対して無端ベルトを進退させるように構成してもよい。
また、本実施の形態では、第1のレバー111側に六角ボルト118の頭部を配置するとともに、第2のレバー113側にバネ圧調整部材117を配置する場合を例に説明を行ったが、これについても、例えば第2のレバー113側に六角ボルト118の頭部を配置するとともに、第1のレバー111側にバネ圧調整部材117を配置するようにしてもかまわない。
1…画像形成装置、11…画像形成ユニット、12…感光体ドラム、20…中間転写ベルト、21…一次転写ロール、22…二次転写ロール、31…制御部、60…定着ユニット、61…定着ベルト、62…加圧ロール、63…押圧パッド、64…感温磁性部材、65…ホルダ、66…誘導部材、80…IHヒータ、81…支持体、82…励磁コイル、83…弾性支持部材、84…磁心、85…シールド、86…加圧部材、88…励磁回路、100…接離機構、110…位置決め部、130…駆動部

Claims (5)

  1. 回転する第1の回転体と、
    前記第1の回転体と接触する接触部位において当該第1の回転体と同方向に回転し、画像を形成した記録材が当該接触部位を通過することで当該記録材に当該画像を定着させる第2の回転体と、
    外部から駆動される駆動部材と、
    一方の面から他方の面に貫通する貫通孔が形成され、前記駆動部材に接触して配置され、前記駆動部材による駆動に応じて移動する第1の移動部材と、
    前記貫通孔を貫通して取り付けられ、前記一方の面に頭部が露出し且つ前記他方の面に軸部が露出するように配置されるボルトと、
    前記他方の面側において前記ボルトの前記軸部が貫通して取り付けられるコイルバネと、
    前記ボルトの前記頭部との間に前記第1の移動部材および前記コイルバネを挟み込むように当該ボルトの前記軸部にねじ込まれるナットと、
    前記第1の移動部材から前記コイルバネおよび前記ナットを介して受けた力に応じて前記第2の回転体に接触しながら移動し、当該第2の回転体を前記第1の回転体に近づけまたは当該第1の回転体から遠ざける第2の移動部材と、
    前記ボルトおよび前記ナットを用いて、当該ボルトの回転に伴う当該ナットの回転が許容されるように前記コイルバネを前記第1の移動部材に保持させ、前記第1の移動部材から当該コイルバネを介して受けた力を前記第2の移動部材に伝達する伝達手段と
    を含む画像形成装置。
  2. 前記駆動部材は、前記第2の回転体を前記第1の回転体側に進出させて当該第1の回転体と当該第2の回転体とを予め決められた圧力で接触させる第1の状態、および、当該第2の回転体を当該第1の回転体側から待避させて当該第1の回転体と当該第2の回転体とを接触させない第2の状態に設定するための駆動がなされることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記駆動部材は、前記第2の回転体を、前記第1の回転体と当該第2の回転体とを前記予め決められた圧力よりも小さい圧力で接触させる第3の状態に設定するための駆動がさらになされることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 回転する第1の回転体と、
    前記第1の回転体と接触する接触部位において当該第1の回転体と同方向に回転し、画像を形成した記録材が当該接触部位を通過することで当該記録材に当該画像を定着させる第2の回転体と、
    一方の面から他方の面に貫通する貫通孔が形成され、外部から受けた力に応じて移動する第1の移動部材と、
    前記貫通孔を貫通して取り付けられ、前記一方の面に頭部が露出し且つ前記他方の面に軸部が露出するように配置されるボルトと、
    前記他方の面側において前記ボルトの前記軸部が貫通して取り付けられるコイルバネと、
    前記ボルトの前記頭部との間に前記第1の移動部材および前記コイルバネを挟み込むように当該ボルトの前記軸部にねじ込まれるナットと、
    前記第1の移動部材から前記コイルバネおよび前記ナットを介して受けた力に応じて前記第2の回転体に接触しながら移動し、当該第2の回転体を前記第1の回転体に近づけまたは当該第1の回転体から遠ざける第2の移動部材とを含み、
    前記ナットは、当該ナットを前記ボルトにねじ込む方向に回転させた場合に当該ナットの外周部が前記第2の移動部材に接触しない外形を有していること
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 前記第1の移動部材および前記第2の移動部材は、同一の軸を中心として回転するように配置され、
    前記貫通孔は、前記ボルトの前記軸部よりも径が大きく設定されることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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