JP2007156276A - 定着装置およびこれを備える画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被転写体の分離性が良好でかつ耐久性を向上することのできる定着装置を提供すること。
【解決手段】定着装置4は、加熱ベルト6、加熱ベルト6の外周面と回転接触する加圧ローラ5、加熱ベルト6の内周面6aと摺接するように設けられ、加圧ローラ5と協同して加熱ベルト6を挟持し、加熱ベルト6と加圧ローラ5との間にニップNを形成させるニップ形成部71およびそれに隣接して設けられた分離案内部72を有するパッド7、ならびに、ベルト6の回転方向R2の下流側領域Bにおいて、加熱ベルト6に、回転移動している移動速度V1以上の速度V2を一時的に付与する補助駆動力付与機構20、を有している。
【選択図】図3

Description

この発明は、定着装置およびこれを備える画像形成装置に関する。
プリンタや複写機やファクシミリなどの画像形成装置には、トナーなどの現像剤を用紙に転写するものがある。このような画像形成装置には、現像剤を用紙に定着するための定着装置が備えられている(たとえば、特許文献1〜3参照)。
上記の定着装置は、薄い環状の加熱フィルムと、加熱フィルムの外周面に回転接触する加圧ローラと、加熱フィルムの内周面に摺接する押圧部材とを有しており、加圧ローラと押圧部材とで加熱フィルムを挟んでいる。加熱フィルムと加圧ローラとの接触部分がニップとなっている。上記の構成により、用紙をニップに通過させて、当該用紙を加熱・加圧し、現像剤を定着させる。
特許第2637559号明細書 特開2004−184446号公報 特開2003−5566号公報
上記加熱フィルムは、ニップよりも下流側の部分が、張力を受けて引っ張られており、押圧部材の端縁(エッジ)に沿わされている。これにより、ニップの出口における加熱フィルムの曲率半径を小さくして、用紙を加熱フィルムから分離し易くしている。
しかしながら、加熱フィルムは、常時張力を与えられて押圧部材のエッジに沿わされているため、大きな負担が生じて劣化し易く、耐久性を向上し難い。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、分離性が良好でかつ耐久性を向上することのできる定着装置およびこれを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、熱源(8)により加熱される無端状の加熱ベルト(6)、加熱ベルト(6)の外周面と回転接触する加圧ローラ(5)、加熱ベルト(6)の内周面(6a)と摺接するように設けられ、加圧ローラ(5)と協同して加熱ベルト(6)を挟持し、加熱ベルト(6)と加圧ローラ(5)との間にニップ(N)を形成させるニップ形成部(71)およびそれに隣接して設けられた分離案内部(72)を有するパッド(7)、ならびに、ニップ形成部(71)から分離案内部(72)へと回転移動する加熱ベルト(6)における分離案内部(72)よりも移動方向下流側(B)において、加熱ベルト(6)に対し、上記回転移動している移動速度(V1)以上の速度(V2)を一時的に付与する補助駆動力付与手段(20)、を有していることを特徴とする定着装置(4)である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素などを表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、加熱ベルトにおける分離案内部よりも移動方向下流側において、加熱ベルトの速度を上げることにより、加熱ベルトが分離案内部に沿うように張力を与え、加熱ベルトと分離案内部とを摺接することができる。これにより、ニップを通過した用紙などの被転写体を、加熱ベルトから確実に分離させることができ、優れた分離性を発揮できる。また、移動方向下流側において、加熱ベルトの速度を上げるのは一時的であり、しばらくすると、加熱ベルトの速度を高めた状態が解除される。これにより、加熱ベルトへの張力の付与を解除して、加熱ベルトが分離接触部に摺接している状態を解除できる。加熱ベルトにかかる負荷(力)を小さくすることができる。その結果、加熱フィルムの劣化を抑制でき、加熱フィルムの耐久性の向上を通じて定着装置の耐久性の向上を達成することができる。
請求項2記載の発明は、上記分離案内部(72)は、曲率半径(A2)がニップ形成部(71)よりも小さな小R部(72a)を含んでいることを特徴とする請求項1記載の定着装置(4)である。この構成によれば、小R部の曲率半径を小さくしていることにより、分離案内部に摺接した加熱ベルトの曲率半径を小さくできる。これにより、ニップを通過した被転写体を加熱ベルトからより確実に分離することができる。
請求項3記載の発明は、上記補助駆動力付与手段(20)は、加熱ベルト(6)の内周面(6a)と摺接して加熱ベルト(6)を案内するガイドパッド(21)と、加熱ベルト(6)の外周面側から加熱ベルト(6)に当接し、ガイドパッド(21)とともに加熱ベルト(6)を挟んで予め定める期間だけ駆動力を与えるローラ(22)と、を含んでいることを特徴とする請求項1または2記載の定着装置(4)である。この構成によれば、ガイドパッドとローラとで加熱ベルトを挟んだ状態で、加熱ベルトに駆動力を付与することができる。これにより、加熱ベルトにローラの駆動力を確実に付与できる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の定着装置(4)と、現像剤が転写された被転写体(P)の先端を検知する先端検知手段(28)と、先端検知手段(28)が被転写体(P)の先端を検知したことに基づいて、上記移動速度(V1)以上の速度(V2)を付与するように上記補助駆動力付与手段(20)を駆動する制御手段(29)と、を有していることを特徴とする画像形成装置(1)である。
この構成によれば、被転写体が定着装置に送られるときにのみ、加熱ベルトが分離案内部に摺接する状態に切り換えることができる。これにより、加熱ベルトが分離案内部に摺接している時間を極力少なくして加熱ベルトにかかる負荷を小さくでき、加熱ベルトの耐久性をより向上することができる。
請求項5記載の発明は、上記制御手段(29)は、上記移動速度(V1)以上の速度(V2)を付与するようにしてから所定時間の経過後、上記補助駆動力付与手段(20)の駆動を解除することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置(1)である。この構成によれば、たとえば、被転写材の先端を検知して加熱ベルトが分離案内部に摺接する状態にしてから所定時間経過し、被転写体の先端がニップを通過してから、加熱ベルトが分離案内部に摺接しない状態にすることができる。これにより、ニップを通過した被転写体を確実に加熱ベルトから分離させつつ、加熱ベルトが分離案内部に摺接している時間を極力短くでき、良好な分離性と優れた耐久性とを両立することができる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態にかかる定着装置を備える画像形成装置としての複写機の概略構成を示す図解的な縦断面図である。なお、この発明は、複写機に限らず、プリンタやファクシミリなどの他の画像形成装置に適用することができる。
図1を参照して、複写機1は、トナー(現像剤)を用いて画像データに基づく画像を用紙P(被転写体)に形成するためのものであり、ハウジング2と、ハウジング2内に収容された感光体ドラム3と、ハウジング2内に収容された定着装置4とを有している。
この複写機1における画像形成動作は、以下のようにして行われる。すなわち、まず、ハウジング2内に収容されている1枚の用紙Pが、搬送方向Dに沿って搬送されて、感光体ドラム3と接触する転写位置Tに到達する。
感光体ドラム3には、電子写真方式によって画像データに基づくトナー像が形成されており、感光体ドラム3のトナー像は、転写位置Tで用紙Pに転写される。転写位置Tでトナー像が転写された用紙Pは、定着装置4に搬送されて当該定着装置4で加圧および加熱され、トナー像が定着される。トナー像が定着された用紙Pは、機外へ排出される。
図2は、図1の定着装置4を搬送方向Dの下流側からみた側面図である。図3は、図2のIII−III線に沿う要部の図解的な断面図である。
図2および図3を参照して、定着装置4は、加圧ローラ5と、加熱ベルト6と、パッド7と、ヒータ8(熱源)とを含んでいる。
加圧ローラ5は、支軸51とロール体52とを含んでいる。
支軸51は、用紙Pの搬送方向Dと直交する幅方向Wに細長く形成された棒状の部材である。支軸51の一端部および他端部は、定着装置4のフレーム9の一対の側板91,92に形成された長孔からなるガイド用の挿通孔10,11を挿通しているとともに、それぞれの端部に設けられた付勢機構12によって、加熱ベルト6側に付勢されている。
各付勢機構12は、レバー121と、レバー121を回動自在に支持するピン122と、レバー121に付勢力を与えるばね123とを含んでいる。レバー121は、搬送方向Dに長い小片によって形成されている。各レバー121の一端部に、対応するピン122が連結されている。各ピン122は、フレーム9の対応する側板91,92に支持されている。各レバー121の他端部に、対応するばね123の一端が取り付けられている。各ばね123の他端は、フレーム9に取り付けられている。
一方のレバー121aは、支軸51の一端部を受けており、対応するばね123の付勢力によって、支軸51の一端部を加熱ベルト6側に付勢している。同様に、他方のレバー121bは、支軸51の他端部を受けており。対応するばね123の付勢力によって、支軸51の他端部を加熱ベルト6側に付勢している。
また、支軸51には、モータ13の駆動力が与えられるようになっており、これにより、加圧ローラ5が駆動ローラとして所定の回転方向R1に回転駆動するようになっている。具体的には、モータ13の出力軸13aにギヤ14が取り付けられるとともに、支軸51の他端部にギヤ15が取り付けられており、モータ13の出力軸13aの駆動力が、ギヤ14,15を介して支軸51の他端部に伝わるようになっている。モータ13のハウジング13bは、フレーム9に固定されている。
ロール体52は、スポンジなどの弾性を有する部材によって筒状に形成されており、支軸51の中間部に一体回転可能に外嵌されている。ロール体52の幅は、定着装置4に送られる用紙Pの幅よりも広くされている。
加熱ベルト6は、可撓性(弾力性)を有する無端環状の部材であって、自由状態(外力を受けていない状態)において円筒状をしており、定着装置4に送られる用紙Pよりも幅方向Wに長く延びている。この加熱ベルト6は、数10〜100μm程度の厚みを有する薄い金属材料の基材を用いて形成されている。当該金属材料として、ステンレス材(SUS材)や、アルミニウム材を例示することができる。なお、加熱ベルト6の基材として、ポリイミドなどの樹脂材料を用いてもよい。
加熱ベルト6の内周面6aの全面には、熱吸収塗料として黒色の塗料が塗られている。また、加熱ベルト6の外周面のうち、少なくとも用紙Pと対向し得る部分(この実施形態において、加熱ベルト6の外周面の全面)には、フッ素コーティングが施されている。
なお、上記の熱吸収塗料として黒色の塗料を用いることが好ましいが、白色または赤色の塗料を用いてもよい。
加熱ベルト6と加圧ローラ5とは、平行に並んで上下に対向しており、加熱ベルト6の外周面と加圧ローラ5のロール体52の外周面との互いの接触部分が、ニップNを形成している。加熱ベルト6と加圧ローラ5とは、回転接触するようになっており、加圧ローラ5の回転駆動に伴い、加熱ベルト6は、回転方向R1と反対の回転方向R2(加熱ベルト6の移動方向)に従動回転する。
パッド7は、加熱ベルト6の径方向内方に配置されて加熱ベルト6の軸方向に延びており、加圧ローラ5と対向している。パッド7は、熱伝導性を有する肉薄の部材であり、長手方向の一端部および他端部が、対応する側板91,92にそれぞれ固定されている。
パッド7は、ニップ形成部71と、分離案内部72とを有している。
ニップ形成部71は、加圧ローラ5と協同して加熱ベルト6を挟持し、加熱ベルト6と加圧ローラ5との間にニップNを形成させるものであり、幅方向Wにみた断面の形状が、円弧状をしている。
ニップ形成部71の外周面71aは、自由状態における加熱ベルト6の内周面6aに沿う形状をしており、当該内周面6aに摺接している。ニップ形成部71は、加熱ベルト6を挟んで加圧ローラ5のロール体52の対向部分を押圧しており、当該対向部分の一部が窪んでいる。
分離案内部72は、ニップNを通過した用紙Pを加熱ベルト6から分離させるためのものである。この分離案内部72は、ニップ形成部71に対して回転方向R2の下流側に隣接して設けられており、ニップNよりも回転方向R2の下流側に位置している。分離案内部72は、ニップ形成部71に対して径方向の内側に折り曲げられた形状をしている。回転方向R2において、分離案内部72の下流側の端部の外周面には、小R部72aが設けられている。
小R部72aは、ニップ形成部71の外周面71aに接続されており、当該外周面71aの曲率半径A1よりも小さい曲率半径A2を有している。曲率半径A2は、たとえば、10mm以下とされている。
上記の構成により、加熱ベルト6は、回転方向R2に従動回転して、ニップ形成部71から分離案内部72へと回転移動する。
ヒータ8は、加熱ベルト6を加熱するためのものであり、たとえば、ハロゲンランプを備えている。このヒータ8は、加熱ベルト6よりも小径の細長い筒状に形成されて、加熱ベルト6の内周面6a側(径方向内方)に配置されている。ヒータ8の一端部および他端部は、フレーム9の対応する側板91,92にそれぞれ固定されている。ヒータ8は、加熱ベルト6に直接的に熱を与えるとともに、パッド7を介して加熱ベルト6のニップ部分に熱を与える。
また、加熱ベルト6の近傍には、サーミスタ(図示せず)が配置されており、画像形成時における加熱ベルト6の温度は、所定の温度(たとえば、180℃程度)に維持されるようになっている。
この実施形態の特徴の1つは、定着装置4に補助駆動力付与機構20(補助駆動力付与手段)を設けており、回転方向R2(加熱ベルト6の移動方向)における加熱ベルト6の分離案内部72よりも下流側の領域Bにおいて、加熱ベルト6に対し、回転移動(従動回転)している移動速度V1以上の速度V2を一時的に付与するようになっている点にある。
補助駆動力付与機構20は、ガイドパッド21と、補助ローラ22(ローラ)と、補助モータ23とを有している。
ガイドパッド21は、幅方向Wに沿ってみた断面形状が円弧状に形成された、熱伝導性を有する肉薄の部材であり、幅方向Wに長く延びている。このガイドパッド21は、ヒータ8を挟んでニップ形成部71と対向している。
ガイドパッド21の一端部および他端部が、対応する側板91,92にそれぞれ固定されている。ガイドパッド21の外周面21aは、自由状態における加熱ベルト6の内周面6aに沿う形状に形成されており、当該内周面6aに摺接して加熱ベルト6の回転を案内している。
補助ローラ22は、加熱ベルト6に、予め定める期間だけ(一時的に)駆動力を付与するためのものであり、ガイドパッド21と協同して加熱ベルト6を挟んでいる。
補助ローラ22は、幅方向Wに長く延びており、一端部および他端部のそれぞれが、側板91,92の対応する挿通孔24,25を挿通して側板91,92に回転自在に支持されている。補助ローラ22は、加熱ベルト6の外周面に接触位置Cで回転接触している。
上記した、回転方向R2(加熱ベルト6の移動方向)における加熱ベルト6の分離案内部72よりも下流側の領域Bとは、回転方向R2における、小R部72aから接触位置Cまでの間の領域をいう。なお、以下では、この領域Bを単に「回転方向R2の下流側領域B」という。
補助モータ23は、補助ローラ22を駆動するためのものである。補助ローラ22として、ステッピングモータを例示することができる。補助モータ23のハウジング23aは、フレーム9に固定されている。
補助モータ23の出力軸23bにギヤ26が固定されているとともに、補助ローラ22の他端部にギヤ27が固定されており、補助モータ23の出力軸23bの出力は、ギヤ26,27を介して補助ローラ22に伝えられる。
補助モータ23が駆動していないとき、出力軸23bは、回転抵抗を実質的に生じずに従動回転され得るようになっている。したがって、補助モータ23が駆動していないときにおいて、加熱ベルト6の従動回転に伴い補助ローラ22が回転すると、補助ローラ22は、出力軸23bから回転抵抗を受けずに軽い力で回転することができ、加熱ベルト6の滑らかな回転を妨げない。
搬送方向Dに関して、定着装置4の上流側には、感光体ドラム3(図1参照)から搬送されてきた用紙PをニップNに案内するためのガイド板16が配置されている。
ガイド板16の上流側には、トナー像が転写された用紙Pの先端を検知するためのスイッチ28(先端検知手段)が配置されている。スイッチ28は、CPU,RAMおよびROMを含む制御部29(制御手段)に接続されている。
制御部29には、補助モータ23が接続されており、スイッチ28の出力信号に基づいて、補助モータ23の駆動を制御する。制御部29には、モータ13が接続されており、このモータ13の駆動を制御する。また、制御部29には、操作パネルなどの操作部30が接続されている。操作部30は、画像形成動作を開始するためのスタートキー30aを含んでいる。
図4は、複写機1の動作について説明するためのタイミングチャートである。図4を参照して、操作部30のスタートキー30aが操作されると(タイミングT1)、モータ13の駆動がオンにされて加圧ローラ5が駆動を開始する(タイミングT1)。加圧ローラ5の駆動回転に従動して、加熱ベルト6が回転を開始する。
また、加圧ローラ5の回転の開始と同時に、補助モータ23の駆動がオンにされて補助ローラ22が駆動を開始する(タイミングT1)。
すなわち、スタートキー30aが操作されると、加圧ローラ5からの駆動力に加え、補助ローラ22からの駆動力が、加熱ベルト6に付与される。これにより、加熱ベルト6の回転速度を所定の移動速度V1まで迅速に加速することができる。このとき、加熱ベルト6は、周方向において速度差を生じることなく加速される。
タイミングT1から所定時間(たとえば、数秒)経過して、加熱ベルト6の回転速度が移動速度V1になると、補助モータ23の駆動が解除されて補助ローラ22の駆動回転が解除される(タイミングT2)。
補助ローラ22の駆動回転が解除されると、補助ローラ22は加熱ベルト6に従動して回転する。このとき、補助ローラ22は、補助モータ23の出力軸23bから駆動力も回転抵抗も与えられないことにより、加熱ベルト6と抵抗なく滑らかに回転接触する。
加熱ベルト6の回転速度が移動速度V1になり、かつ、ヒータ8の加熱により加熱ベルト6が定着温度になると、定着動作の準備が完了する。定着動作が完了すると、感光体ドラム3で用紙Pにトナー像が転写されて、当該用紙Pが定着装置4側へ送られる。定着装置4側へ送られた用紙Pは、先端がスイッチ28に接触してスイッチ28がオンにされる(タイミングT3)。
スイッチ28がオンにされて、すなわち、当該スイッチ28が用紙Pの先端を検知したことに基づいて、制御部29は、補助モータ23を駆動して補助ローラ22の駆動を開始する(タイミングT3)。
具体的には、回転方向R2の下流側領域Bにおいて、加熱ベルト6に対し、回転移動している移動速度V1よりも速い速度V2を付与するように、補助ローラ22を回転駆動させる。
これにより、回転方向R2の下流側領域Bにおいて、加熱ベルト6が図5に示すように張力を受けて引っ張られ、パッド7の分離案内部72に摺接する。
加熱ベルト6が分離案内部72に摺接して張力が付与され、補助ローラ22の駆動トルクが所定値に達すると、補助ローラ22は、回転方向R2の下流側領域Bにおいて、加熱ベルト6の速度が移動速度V1となるように、加熱ベルト6を駆動する。これにより、加熱ベルト6が分離案内部72に摺接した状態が維持される。
その結果、ニップNの出口における加熱ベルト6の曲率半径が小さくされ、ニップNを出た用紙Pが加熱ベルト6から良好に分離される。
すなわち、制御部29は、スイッチ28が用紙Pの先端を検知したことに基づいて補助駆動力付与機構20を駆動し、回転方向R2の下流側領域Bにおいて、加熱ベルト6に、回転移動している移動速度V1よりも速い速度V2を付与させる。
スイッチ28がオンにされてから所定時間(たとえば、数秒)経過し、用紙Pの先端がニップNを通過し終わると、補助モータ23の駆動が解除されることにより、補助ローラ22の駆動が解除される(タイミングT4)。
これにより、補助ローラ22による加熱ベルト6の駆動が解除されて、回転方向R2の下流側領域Bにおいて、加熱ベルト6への張力の付与が解除される。その結果、図3に示すように、加熱ベルト6は、自身の弾性復元力などによって、分離案内部72に摺接しない状態に戻る。
すなわち、制御部29は、回転方向R2の下流側領域Bにおいて、加熱ベルト6の速度を速度V2にするようにしてから所定時間の経過後、補助駆動力付与機構20の駆動を解除する。
用紙Pの後端がスイッチ28を通過してスイッチ28がオフにされ(タイミングT5)、所定時間が経過すると、用紙Pの後端がニップNを通過し、その後、モータ13の駆動が開始されて加圧ローラ5の駆動が停止される(タイミングT6)。
以上説明したように、この実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。すなわち、回転方向R2の下流側領域Bにおいて、加熱ベルト6の速度を移動速度V1から速度V2に上げることにより、加熱ベルト6が分離案内部72に沿うように張力を与え、加熱ベルト6と分離案内部72とを摺接することができる。
これにより、ニップNを通過した用紙Pを、加熱ベルト6から確実に分離させることができ、優れた分離性を発揮できる。また、回転方向R2の下流側領域Bにおいて、加熱ベルト6の速度を移動速度V1から速度V2に上げるのは一時的であり、しばらくすると、加熱ベルト6の速度を高めた状態が解除される。これにより、加熱ベルト6への張力の付与を解除して、加熱ベルト6が分離接触部72に摺接している状態を解除できる。
これにより、加熱ベルト6にかかる負荷(力)を小さくすることができる。その結果、加熱フィルム6の劣化を抑制でき、加熱フィルム6の耐久性の向上を通じて定着装置4の耐久性の向上を達成することができる。
また、分離案内部72の小R部72aの曲率半径A2を小さくしていることにより、分離案内部72に摺接した加熱ベルト6の曲率半径を小さくできる。これにより、ニップNを通過した用紙Pを加熱ベルト6からより確実に分離することができる。
さらに、ガイドパッド21と補助ローラ22とで加熱ベルト6を挟んだ状態で、補助ローラ22から加熱ベルト6に駆動力を付与することができる。これにより、加熱ベルト6に補助ローラ22の駆動力を確実に付与できる。
また、スイッチ28が用紙Pの先端を検知したことに基づいて、回転方向R2の下流側領域Bにおいて、加熱ベルト6に移動速度V1よりも速い速度V2を付与するようにしている。これにより、用紙Pが定着装置4に送られるときにのみ、加熱ベルト6が分離案内部72に摺接する状態に切り換えることができる。その結果、加熱ベルト6が分離案内部72に摺接している時間を極力少なくして加熱ベルト6にかかる負荷を小さくでき、加熱ベルト6の耐久性をより向上することができる。
さらに、回転方向R2の下流側領域Bにおいて、加熱ベルト6に移動速度V1よりも速い速度V2を付与してから所定時間の経過後、補助ローラ22の駆動を解除するようにしている。これにより、用紙Pの先端を検知して加熱ベルト6が分離案内部72に摺接する状態にしてから所定時間経過し、用紙Pの先端がニップNを通過してから、加熱ベルト6が分離案内部72に摺接しない状態にすることができる。これにより、ニップNを通過した用紙Pを確実に加熱ベルト6から分離させつつ、加熱ベルト6が分離案内部72に摺接している時間を極力短くでき、良好な分離性と優れた耐久性とを両立することができる。
また、定着動作の準備中において、加熱ベルト6を移動速度V1にまで加速するのに、モータ13の駆動力に加え、補助モータ23の駆動力を用いている。これにより、加熱ベルト6を移動速度V1まで迅速に加速でき、定着動作の準備にかかる時間をより短くすることができる。
さらに、補助モータ23の非駆動時には、出力軸23bは抵抗なく従動回転することができる。これにより、加熱ベルト6の回転に従動して回転する補助ローラ22の回転を抵抗のない滑らかなものにでき、加熱ベルト6の回転を妨げない。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。たとえば、加熱ベルト6を停止状態から移動速度V1にまで加速する間、補助ローラ22を駆動する構成としたが、移動速度V1に達する前に補助ローラ22の駆動を解除してもよいし、補助ローラ22の駆動力を用いずに移動速度V1にまで加速してもよい。
また、補助ローラ22としてステッピングモータ以外のモータを用いてもよい。たとえば、非駆動時に出力軸を回転させると回転抵抗を生じるモータを補助ローラ22として用いる場合には、当該モータと補助ローラ22との間に電磁クラッチなどのクラッチを設けることが好ましい。これにより、補助モータの非駆動時に、補助ローラ22を回転抵抗なく滑らかに従動回転することができる。
さらに、補助ローラ22を加熱ベルト6の内周面6aに回転接触させるとともに、ガイドパッド21を加熱ベルト6の外周面に摺接してもよい。
また、スタートキー30aが操作された時点で、加熱ベルト6が分離案内部72に摺接するようにしてもよい。さらに、スイッチ28がオンにされた時点で、加熱ベルト6を停止状態から移動速度V1にまで加速するようにしてもよい。
この発明の一実施形態にかかる定着装置を備える画像形成装置としての複写機の概略構成を示す図解的な縦断面図である。 図1の定着装置を搬送方向の下流側からみた側面図である。 図2のIII−III線に沿う要部の図解的な断面図である。 複写機の動作について説明するためのタイミングチャートである。 複写機の動作について説明するための図である。
符号の説明
1 複写機(画像形成装置)
4 定着装置
5 加圧ローラ
6 加熱ベルト
6a (加熱ベルトの)内周面
7 パッド
8 ヒータ(熱源)
20 補助駆動力付与機構(補助駆動力付与手段)
21 ガイドパッド
22 補助ローラ(ローラ)
28 スイッチ(先端検知手段)
29 制御部(制御手段)
71 ニップ形成部
72 分離案内部
72a 小R部
A2 (小R部の)曲率半径
B 回転方向の下流側領域(移動方向下流側)
N ニップ
P 用紙(被転写体)
V1 移動速度
V2 速度(移動速度以上の速度)

Claims (5)

  1. 熱源により加熱される無端状の加熱ベルト、
    加熱ベルトの外周面と回転接触する加圧ローラ、
    加熱ベルトの内周面と摺接するように設けられ、加圧ローラと協同して加熱ベルトを挟持し、加熱ベルトと加圧ローラとの間にニップを形成させるニップ形成部およびそれに隣接して設けられた分離案内部を有するパッド、ならびに、
    ニップ形成部から分離案内部へと回転移動する加熱ベルトにおける分離案内部よりも移動方向下流側において、加熱ベルトに対し、上記回転移動している移動速度以上の速度を一時的に付与する補助駆動力付与手段、
    を有していることを特徴とする定着装置。
  2. 上記分離案内部は、曲率半径がニップ形成部よりも小さな小R部を含んでいることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 上記補助駆動力付与手段は、
    加熱ベルトの内周面と摺接して加熱ベルトを案内するガイドパッドと、
    加熱ベルトの外周面側から加熱ベルトに当接し、ガイドパッドとともに加熱ベルトを挟んで予め定める期間だけ駆動力を与えるローラと、
    を含んでいることを特徴とする請求項1または2記載の定着装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の定着装置と、
    現像剤が転写された被転写体の先端を検知する先端検知手段と、
    先端検知手段が被転写体の先端を検知したことに基づいて、上記移動速度以上の速度を付与するように上記補助駆動力付与手段を駆動する制御手段と、
    を有していることを特徴とする画像形成装置。
  5. 上記制御手段は、上記移動速度以上の速度を付与するようにしてから所定時間の経過後、上記補助駆動力付与手段の駆動を解除することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。

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