JP2006284874A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無端ベルトのたるみを効果的に防止しかつ、定着ローラへの熱の供給を安定して行うこと。
【解決手段】定着装置は、定着ローラ2、圧ローラ4、ヒートローラ6、ベルト支持ローラ8及び無端ベルト10を備えている。ヒートローラ6は、定着ローラ2に対し無端ベルト10を介して圧接されかつ定着ローラ2により従動回転させられる。ベルト支持ローラ8は、定着ローラ2の外周面の外側に配置されている。定着ローラ2とベルト支持ローラ8には、それぞれ、圧接部12及び14が一体に配設されている。無端ベルト10に張力を付与しかつベルト支持ローラ8の圧接部14を定着ローラ2の圧接部12に圧接させる付勢手段30が配設されている。ベルト支持ローラ8の周速は無端ベルト10の周速よりも速い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、静電複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に装着されて、用紙上の未定着トナーを用紙に溶融定着させる定着装置に関する。
定着ローラを内部からではなく、外部から加熱するよう構成された定着装置はすでに知られている。この種の定着装置の一つの典型例は、定着ローラと、定着ローラに圧接された圧ローラと、定着ローラに圧接されかつ加熱手段を内蔵した複数の熱ローラとを備えている(特許文献1参照)。定着ローラは、鉄製の中空管からなる心金と、心金の周囲を被覆するシリコンゴムから構成されている。また熱ローラの各々は、表面をフッ素樹脂でコーティングしたアルミニウム製の中空管から構成されている。
上記定着装置は、定着ローラの表面を直接加熱するので、定着ローラの昇温時間を短縮でき、したがってウォームアップ時間を短縮できる。しかしながら、複数の熱ローラによる定着ローラへの熱の供給は、熱ローラの各々と定着ローラとの間のわずかなニップ幅に限定されるので、熱の供給量が制限される。その結果、定着ローラの昇温時間を更に短縮したい場合には、該ニップ幅を広げる必要があるが、該ニップ幅を広げた場合には、定着ローラに対する局部的な負荷が増加するので、定着ローラの駆動トルクが増加し、駆動系を強化する必要が生ずる。また、定着ローラのシリコンゴムの損傷を早めて耐久性を損なうおそれがある。
上記技術的課題を解決するための定着装置は、本出願人である京セラミタ株式会社により既に提案されている(例えば、特願2003−400247明細書参照)。この定着装置は、相互に間隔を置いて配置された複数のベルト支持ローラと、ベルト支持ローラの各々間に巻き掛けられた無端ベルトとを備えている。無端ベルトの外周面の一部領域は定着ローラの外周面の一部領域に圧接され、少なくとも1個のベルト支持ローラは、加熱手段が内蔵されたヒートローラから構成されている。この定着装置によれば、定着ローラに対する局部的な負荷を増加することなく、しかも定着ローラの耐久性を損なうことなく、定着ローラの昇温時間を短縮してウォームアップ時間を短縮することを可能にする、との優れた効果が得られる。しかしながら、ヒートローラに対し、定着ローラの下流側に配設されたベルト支持ローラは、一対の側壁に回転自在に支持され、しかも、該ベルト支持ローラの周速は、無端ベルトの周速と等速となるよう構成されている。このため、無端ベルトにたるみが生じ、定着ローラへの熱の供給が不安定となるおそれがある。
特開平11−084934
本発明の目的は、無端ベルトのたるみを効果的に防止しかつ、定着ローラへの熱の供給を安定して行うことを可能にする、新規な定着装置を提供することである。
本発明によれば、
定着ローラと、定着ローラに圧接された圧ローラとを備えた定着装置において、
相互に間隔を置いて配置された複数のベルト支持ローラと、ベルト支持ローラの各々間に巻き掛けられた無端ベルトとを備え、1個のベルト支持ローラは、定着ローラに対し無端ベルトを介して圧接されかつ定着ローラにより従動回転させられると共に、加熱手段により加熱されるヒートローラから構成され、他の1個のベルト支持ローラは、定着ローラの外周面の、ヒートローラとのニップ位置よりも下流側の位置における外側に配置され、定着ローラと該他のベルト支持ローラにおける、無端ベルトの幅方向両外側位置には、それぞれ、相互に圧接されて相対回転しうる圧接部が一体に配設され、無端ベルトに張力を付与しかつ該他のベルト支持ローラの圧接部の各々をそれぞれ定着ローラの圧接部の各々に圧接させる付勢手段が配設され、ヒートローラと該他のベルト支持ローラとの間における無端ベルトの外周面の一部領域は、定着ローラの外周面の一部領域に圧接され、該他のベルト支持ローラの周速が無端ベルトの周速よりも速くなるよう構成されている、
ことを特徴とする定着装置、が提供される。
該他のベルト支持ローラの周速が無端ベルトの周速よりも速くなるよう、定着ローラ、ヒートローラ、該他のベルト支持ローラ、定着ローラの圧接部の各々及び該他のベルト支持ローラの圧接部の各々における直径が規定される、ことが好ましい。
ヒートローラの直径は定着ローラの直径よりも小さく、該他のベルト支持ローラの直径はヒートローラの直径よりも小さく、定着ローラの圧接部の直径は定着ローラの直径よりも大きく、該他のベルト支持ローラの圧接部の各々における直径は該他のベルト支持ローラの直径よりも小さいか又は同じである、ことが好ましい。
一対の側壁が備えられ、定着ローラ及びヒートローラの各々における軸の両端部は、側壁の各々間に軸受を介して回転自在に支持され、付勢手段は、一端部が、それぞれ、ヒートローラと該他のベルト支持ローラとの間の位置において同軸上に配置された軸を介して側壁の各々に回動可能に支持された可動フレームと、可動フレームの各々に沿ってスライド可能に支持された可動軸受と、可動フレームの各々と、対応する可動軸受との間に配設されて可動軸受を、対応する可動フレームの他端方向に付勢する張力付与ばね部材と、可動フレームの各々における他端部と、対応する側壁との間に配設されて可動フレームの各々の他端部を定着ローラに向けて付勢する圧接力付与ばね部材とを備え、該他のベルト支持ローラの軸の両端部が、それぞれ、対応する可動軸受に回転自在に支持されて、該他のベルト支持ローラは張力付与ばね部材の各々によりヒートローラに対し離隔する方向に付勢されて無端ベルトに張力が付与され、該他のベルト支持ローラの圧接部の各々は、圧接力付与ばね部材の各々によりそれぞれ定着ローラの圧接部の各々に対し圧接させられる、ことが好ましい。
定着ローラの圧接部の各々は、定着ローラの軸の両端部に一体回転しうるよう配設された大径部から構成され、該他のベルト支持ローラの圧接部の各々は、該他のベルト支持ローラの軸の両端部に一体回転しうるよう配設されたコロから構成される、ことが好ましい。
以下、本発明に従って構成された定着装置の好適な実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2を参照して、本発明による定着装置は、定着ローラ2と、定着ローラ2に対し下方から圧接された圧ローラ4と、相互に間隔を置いて配置された複数のベルト支持ローラ、実施形態においては2個のベルト支持ローラ6及び8と、ベルト支持ローラ6及び8の各々間に巻き掛けられた無端ベルト10とを備えている。1個のベルト支持ローラ6は、定着ローラ2に対し無端ベルト10を介して圧接されかつ、定着ローラ2により従動回転させられると共に、加熱手段であるハロゲンヒータHにより加熱されるヒートローラから構成されている。以下、ベルト支持ローラ6をヒートローラ6と称する。他のベルト支持ローラ8は、定着ローラ2の外周面の、ヒートローラ6とのニップ位置6Nよりも下流側の位置における外側に配置されている。以下、他のベルト支持ローラ8を、単に、ベルト支持ローラ8と称する。
無端ベルト10の幅方向両外側位置(図2において左右方向両外側位置)における、定着ローラ2とベルト支持ローラ8には、それぞれ、相互に圧接されて相対回転しうる圧接部12及び圧接部14(いずれも円形外周面を有する)がそれぞれ一体に配設されている。定着ローラ2の圧接部12の各々は、定着ローラ2の軸16の両端部に一体回転しうるよう配設された大径部から構成され、ベルト支持ローラ8の圧接部14の各々は、ベルト支持ローラ8の軸18の両端部に一体回転しうるよう配設されたコロから構成される。更に具体的に説明すると、定着ローラ2の圧接部12の各々は、定着ローラ2の両端部に配置されかつ、定着ローラ2及び軸16と共に一体回転しうるよう軸16に配設された、相互に同径の大径部から構成されている。また、ベルト支持ローラ8の圧接部14の各々は、ベルト支持ローラ8の両端部に配置されかつ、ベルト支持ローラ8及び軸18と共に一体回転しうるよう軸18に配設された、相互に同径のコロから構成されている。図2において、符号Wは、無端ベルト10における、通紙領域に相当する幅を示している。
定着装置は、図2において左右に間隔をおいて配置された一対の側壁20を含む図示しないハウジングを備えている。定着ローラ2の軸16及びヒートローラ6の軸24の各々における両端部は、それぞれ、側壁20の各々に軸受26及び28を介して回転自在に支持されている。定着ローラ2の軸16の一端部には、ギヤ29が一体回転しうるよう配設され、ギヤ29は、駆動源である電動モータに動力伝達機構を介して駆動結合されている(いずれも図示せず)。
図1〜図4を参照して、定着装置には、ベルト支持ローラ8に対し、無端ベルト10に張力を付与しかつベルト支持ローラ8の圧接部14を定着ローラ2の圧接部12に圧接させる付勢手段30が配設されている。付勢手段30によって、ヒートローラ6とベルト支持ローラ8との間における無端ベルト10の外周面の一部領域は、定着ローラ2の外周面の一部領域に圧接される。
図3及び図4に示されているように、付勢手段30は、それぞれ一対の、可動フレーム32と、可動軸受34と、張力付与ばね部材である圧縮コイルばね36と、圧接力付与ばね部材である圧縮コイルばね38とを備えている。可動フレーム32の各々は、側壁20の各々の内側において、一端部(図3及び図4において左端部)が、それぞれ、ヒートローラ6とベルト支持ローラ8との間の位置において同軸上に配置された軸40を介して、側壁20の各々に回動可能に支持されると共に、定着ローラ2に対しほぼ接線方向にかつ、対応する側壁20に沿ってヒートローラ6から離隔する方向に延在する。
更に具体的に説明すると、可動フレーム32の各々は、板金により形成され、ほぼ矩形状の本体部42と、本体部42の上端から直角に折り曲げられた上壁部44と、上壁部44の一端部における先端から直角に折り曲げられて、本体部42に対し間隔をおいて平行に対向するフランジ部46とを備えている。可動フレーム32の各々は、本体部42及びフランジ部46の一端部が軸40を介して、対応する側壁20に回動可能に支持される。本体部42の各々は、対応する側壁20に対し間隔をおいて平行に、該接線方向に細長く延在する。可動フレーム32の各々の本体部42には矩形状の支持穴48が本体部42の長手方向(図3及び図4において左右方向)に延在するよう形成されている。
可動フレーム32の各々の支持穴48には、可動軸受34が本体部42の長手方向にスライド可能に支持される。可動軸受34の各々は、本体部42の他端方向(図3及び図4において右端方向)に開放されたU形状をなし、その上下端に形成された図示しない被ガイド溝が、対応する支持穴48の上縁及び下縁に嵌合させられることにより、スライド可能に支持される。ベルト支持ローラ8における軸18の両端部が、それぞれ、対応する可動軸受34のU形状部に回転自在に支持される。可動フレーム32の各々の支持穴48の一端縁(図3において左端縁)と、可動軸受34におけるU形状の底部側の背面(図3において左端面)との間には、圧縮コイルばね36が配設されている。可動軸受34の各々は、圧縮コイルばね36によって、対応する可動フレーム32の他端方向に付勢される(図3における矢印A参照)。この構成により、ベルト支持ローラ8は圧縮コイルばね36の各々によりヒートローラ6に対し離隔する方向に付勢されて、無端ベルト10に張力が付与される。
圧縮コイルばね38の各々は、対応する可動フレーム32の他端部における上壁部44の上面と、対応する側壁20との間に配設されて、可動フレーム32の各々の他端部を、軸40まわりに図3において時計方向に回動するよう、定着ローラ2に向けて付勢する(図3における矢印B参照)。なお、側壁20の各々には、圧縮コイルばね38の各々及び可動フレーム32の他端部における上壁部44の一部領域を受け入れるための貫通穴(不図示)が形成されている。このような構成により、ベルト支持ローラ8の圧接部14の各々は、圧縮コイルばね38の各々により、定着ローラ2の圧接部12の各々に対し、それぞれ圧接させられる。
図1及び図2を参照して、本発明による上記定着装置においては、ベルト支持ローラ8の周速が無端ベルト10の周速よりも速くなるよう構成されている。更に具体的には、ベルト支持ローラ8の周速が無端ベルト10の周速よりも速くなるよう、定着ローラ2、ヒートローラ6、他のベルト支持ローラ8、定着ローラ2の圧接部12の各々及び他のベルト支持ローラ8の圧接部14(コロ14)の各々における直径が規定される。
図示の実施形態において、ヒートローラ6の直径は、定着ローラ2の直径よりも小さい。ベルト支持ローラ8の直径は、ヒートローラ6の直径よりも小さい。定着ローラ2の圧接部12の各々の直径は、定着ローラ2の直径よりも大きい。また、ベルト支持ローラ8の圧接部14(コロ14)の各々における直径は、ベルト支持ローラ8の直径よりも小さいか又は同じである(実施形態においては小さい)。
定着ローラ2が図示しない電動モータにより図1において時計方向に回転駆動されると、圧ローラ4は反時計方向に従動させられる。同時にヒートローラ6は、無端ベルト10を介して定着ローラ2によって図1において反時計方向に従動回転させられる。その結果、無端ベルト10は、同じ反時計方向に従動回転させられる。ベルト支持ローラ8は、ベルト支持ローラ8の圧接部14の各々が、それぞれ定着ローラ2の圧接部12の各々に圧接させられているので、定着ローラ2の圧接部12の各々からベルト支持ローラ8の圧接部14の各々を介して駆動(従動)させられる。ハロゲンヒータHが通電され、発熱が開始されると、ハロゲンヒータHによる熱は、ヒートローラ6及び無端ベルト10の両方から定着ローラ2に伝達され、定着ローラ2の昇温が開始される。定着ローラ2に伝達された熱は圧ローラ4にも伝達される。定着ローラ2の表面温度が常温から所定の温度に達した後、片面(上面)にトナーが転写された図示しない用紙が図1において右から左に向かってほぼ水平に搬送され、定着ローラ2及び圧ローラ4のニップ部を通過すると、用紙の片面に転写された未定着トナーは、定着ローラ2によって用紙の片面に溶融定着される。
本発明による上記定着装置によれば、無端ベルト10は、ヒートローラ6を介して定着ローラ2により回転駆動力を付与され、ヒートローラ6と定着ローラ2との直径比によって規定される周速をもって回転駆動させられる。ベルト支持ローラ8は、付勢手段30の圧縮コイルばね36の各々によりヒートローラ6に対し離隔する方向に付勢され、しかも、付勢手段30の圧縮コイルばね38の各々により、ベルト支持ローラ8の圧接部14の各々が、それぞれ定着ローラ2の圧接部12の各々に圧接させられると共に、ベルト支持ローラ8の周速が無端ベルト10の周速よりも速くなるよう構成されている。その結果、無端ベルト10に張力が常時付与されて、たるみが効果的に防止されると共に、無端ベルト10の蛇行が防止され、走行性が安定する。無端ベルト10の走行性の安定化により、定着ローラ2への熱の供給が安定して行われる。ベルト支持ローラ8の周速と無端ベルト10の周速との差は、ベルト支持ローラ8と無端ベルト10との間の滑りにより吸収される。ベルト支持ローラ8と無端ベルト10との間の滑りは、無端ベルト10に常時安定した張力を付与して、たるみを効果的に防止することに寄与する。
上記実施形態において、可動フレーム32の各々は、定着ローラ2に対しほぼ接線方向に直線状に延在するよう構成されているが、定着ローラ2の外周面に沿ってほぼ円弧状に延在する他の実施形態もある。また、付勢手段は、可動フレーム32の各々において、無端ベルト10に張力を付与するための圧縮コイルばね36と、ベルト支持ローラ8の圧接部14の各々を、それぞれ定着ローラ2の圧接部12の各々に圧接させるための圧縮コイルばね38とを備えているが、これらを、可動フレーム32の各々において、1個の圧縮コイルばねを、そのばね力が可動軸受34に作用するよう配設して、その合力により、無端ベルト10に張力を付与しかつ、ベルト支持ローラ8の圧接部14の各々を、それぞれ定着ローラ2の圧接部12の各々に圧接させる、他の実施形態もある。なお、いずれの実施形態においても、圧縮コイルばねに代えて引張コイルばねを使用する他の実施形態もある。
本発明に従って構成された定着装置の実施形態を示す構成概略図であって、付勢手段を省略して示す構成概略図である。 図1に示す定着装置を展開して示す構成概略図である。 図1に示す定着装置において省略された付勢手段を付加して示す構成概略図である。 図3に示す定着装置の平面図である。
符号の説明
2:定着ローラ
4:圧ローラ
6:ヒートローラ(ベルト支持ローラ)
8:他のベルト支持ローラ
10:無端ベルト
12:定着ローラの圧接部
14:他のベルト支持ローラの圧接部
18:他のベルト支持ローラの軸
20:側壁
30:付勢手段
32:可動フレーム
34:可動軸受
36:張力付与ばね部材(圧縮コイルばね)
38:圧接力付与ばね部材(圧縮コイルばね)
40:軸

Claims (5)

  1. 定着ローラと、定着ローラに圧接された圧ローラとを備えた定着装置において、
    相互に間隔を置いて配置された複数のベルト支持ローラと、ベルト支持ローラの各々間に巻き掛けられた無端ベルトとを備え、1個のベルト支持ローラは、定着ローラに対し無端ベルトを介して圧接されかつ定着ローラにより従動回転させられると共に、加熱手段により加熱されるヒートローラから構成され、他の1個のベルト支持ローラは、定着ローラの外周面の、ヒートローラとのニップ位置よりも下流側の位置における外側に配置され、定着ローラと該他のベルト支持ローラにおける、無端ベルトの幅方向両外側位置には、それぞれ、相互に圧接されて相対回転しうる圧接部が一体に配設され、無端ベルトに張力を付与しかつ該他のベルト支持ローラの圧接部の各々をそれぞれ定着ローラの圧接部の各々に圧接させる付勢手段が配設され、ヒートローラと該他のベルト支持ローラとの間における無端ベルトの外周面の一部領域は、定着ローラの外周面の一部領域に圧接され、該他のベルト支持ローラの周速が無端ベルトの周速よりも速くなるよう構成されている、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 該他のベルト支持ローラの周速が無端ベルトの周速よりも速くなるよう、定着ローラ、ヒートローラ、該他のベルト支持ローラ、定着ローラの圧接部の各々及び該他のベルト支持ローラの圧接部の各々における直径が規定される、請求項1記載の定着装置。
  3. ヒートローラの直径は定着ローラの直径よりも小さく、該他のベルト支持ローラの直径はヒートローラの直径よりも小さく、定着ローラの圧接部の直径は定着ローラの直径よりも大きく、該他のベルト支持ローラの圧接部の各々における直径は該他のベルト支持ローラの直径よりも小さいか又は同じである、請求項2記載の定着装置。
  4. 一対の側壁が備えられ、定着ローラ及びヒートローラの各々における軸の両端部は、側壁の各々間に軸受を介して回転自在に支持され、付勢手段は、一端部が、それぞれ、ヒートローラと該他のベルト支持ローラとの間の位置において同軸上に配置された軸を介して側壁の各々に回動可能に支持された可動フレームと、可動フレームの各々に沿ってスライド可能に支持された可動軸受と、可動フレームの各々と、対応する可動軸受との間に配設されて可動軸受を、対応する可動フレームの他端方向に付勢する張力付与ばね部材と、可動フレームの各々における他端部と、対応する側壁との間に配設されて可動フレームの各々の他端部を定着ローラに向けて付勢する圧接力付与ばね部材とを備え、該他のベルト支持ローラの軸の両端部が、それぞれ、対応する可動軸受に回転自在に支持されて、該他のベルト支持ローラは張力付与ばね部材の各々によりヒートローラに対し離隔する方向に付勢されて無端ベルトに張力が付与され、該他のベルト支持ローラの圧接部の各々は、圧接力付与ばね部材の各々によりそれぞれ定着ローラの圧接部の各々に対し圧接させられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 定着ローラの圧接部の各々は、定着ローラの軸の両端部に一体回転しうるよう配設された大径部から構成され、該他のベルト支持ローラの圧接部の各々は、該他のベルト支持ローラの軸の両端部に一体回転しうるよう配設されたコロから構成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
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