JP4745810B2 - 定着装置およびこれを備える画像形成装置 - Google Patents
定着装置およびこれを備える画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4745810B2 JP4745810B2 JP2005354056A JP2005354056A JP4745810B2 JP 4745810 B2 JP4745810 B2 JP 4745810B2 JP 2005354056 A JP2005354056 A JP 2005354056A JP 2005354056 A JP2005354056 A JP 2005354056A JP 4745810 B2 JP4745810 B2 JP 4745810B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating belt
- nip
- switching
- fixing device
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Description
上記の定着装置は、薄い環状の加熱フィルムと、加熱フィルムの外周面に回転接触する加圧ローラと、加熱フィルムの内周面に摺接する押圧部材とを有しており、加圧ローラと押圧部材とで加熱フィルムを挟んでいる。加熱フィルムと加圧ローラとの接触部分がニップとなっている。上記の構成により、用紙をニップに通過させて、当該用紙を加熱・加圧し、現像剤を定着させる。
しかしながら、加熱フィルムは、常時張力を与えられて押圧部材のエッジに沿わされているため、大きな負担が生じて劣化し易く、耐久性を向上し難い。
この構成によれば、加熱ベルトが分離案内部に摺接する状態にすることで、ニップを通過した用紙などの被転写体を、加熱ベルトから確実に分離させることができ、優れた分離性を発揮できる。また、加熱ベルトが分離案内部に摺接しない状態に切り換えることにより、加熱ベルトにかかる負荷(力)を小さくすることができる。これにより、加熱フィルムの劣化を抑制でき、加熱フィルムの耐久性の向上を通じて定着装置の耐久性の向上を達成することができる。
請求項4記載の発明は、上記制御手段(27)は、切り換え手段(20)を上記摺接する状態に切り換えてから所定時間の経過後、摺接しない状態に切り換えることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置(1)である。この構成によれば、たとえば、被転写材の先端を検知して加熱ベルトが分離案内部に摺接する状態にしてから所定時間経過し、被転写体の先端がニップを通過してから、加熱ベルトが分離案内部に摺接しない状態にすることができる。これにより、ニップを通過した被転写体を確実に加熱ベルトから分離させつつ、加熱ベルトが分離案内部に摺接している時間を極力短くでき、良好な分離性と優れた耐久性とを両立することができる。
図1は、この発明の一実施形態にかかる定着装置を備える画像形成装置としてのプリンタの概略構成を示す図解的な縦断面図である。なお、この発明は、プリンタに限らず、複写機やファクシミリなどの他の画像形成装置に適用することができる。
図1を参照して、プリンタ1は、トナー(現像剤)を用いて画像データに基づく画像を用紙P(被転写体)に形成するためのものであり、ハウジング2と、ハウジング2内に収容された感光体ドラム3と、ハウジング2内に収容された定着装置4とを有している。
感光体ドラム3には、電子写真方式によって画像データに基づくトナー像が形成されており、感光体ドラム3のトナー像は、転写位置Tで用紙Pに転写される。転写位置Tでトナー像が転写された用紙Pは、定着装置4に搬送されて当該定着装置4で加圧および加熱され、トナー像が定着される。トナー像が定着された用紙Pは、機外へ排出される。
図2および図3を参照して、定着装置4は、加圧ローラ5と、加熱ベルト6と、パッド7と、ヒータ8(熱源)とを含んでいる。
加圧ローラ5は、支軸51とロール体52とを含んでいる。
各付勢機構12は、レバー121と、レバー121を回動自在に支持するピン122と、レバー121に付勢力を与えるばね123とを含んでいる。レバー121は、搬送方向Dに長い小片によって形成されている。各レバー121の一端部に、対応するピン122が連結されている。各ピン122は、フレーム9の対応する側板91,92に支持されている。各レバー121の他端部に、対応するばね123の一端が取り付けられている。各ばね123の他端は、フレーム9に取り付けられている。
また、支軸51には、モータ13の駆動力が与えられるようになっており、これにより、加圧ローラ5が駆動ローラとして所定の回転方向R1に回転駆動するようになっている。具体的には、モータ13の出力軸13aにギヤ14が取り付けられるとともに、支軸51の他端部にギヤ15が取り付けられており、モータ13の出力軸13aの駆動力が、ギヤ14,15を介して支軸51の他端部に伝わるようになっている。モータ13のハウジング13bは、フレーム9に固定されている。
加熱ベルト6は、可撓性(弾力性)を有する無端環状の部材であって、自由状態(外力を受けていない状態)において円筒状をしており、定着装置4に送られる用紙Pよりも幅方向Wに長く延びている。この加熱ベルト6は、数10〜100μm程度の厚みを有する薄い金属材料の基材を用いて形成されている。当該金属材料として、ステンレス材(SUS材)や、アルミニウム材を例示することができる。なお、加熱ベルト6の基材として、ポリイミドなどの樹脂材料を用いてもよい。
なお、上記の熱吸収塗料として黒色の塗料を用いることが好ましいが、白色または赤色の塗料を用いてもよい。
パッド7は、ニップ形成部71と、分離案内部72とを有している。
ニップ形成部71は、加圧ローラ5と協同して加熱ベルト6を挟持し、加熱ベルト6と加圧ローラ5との間にニップNを形成させるものであり、幅方向Wにみた断面の形状が、円弧状をしている。
分離案内部72は、ニップNを通過した用紙Pを加熱ベルト6から分離させるためのものである。この分離案内部72は、ニップ形成部71に対して搬送方向Dの下流側に隣接して設けられており、ニップNに対して搬送方向Dの下流に位置している。分離案内部72は、ニップ形成部71に対して径方向の内側に折り曲げられるようにして形成されている。搬送方向D(加熱ベルト移動方向)において、分離案内部72の下流側の端部の外周面には、小R部72aが設けられている。
ヒータ8は、たとえば、ハロゲンランプを備えており、加熱ベルト6を加熱するためのものである。このヒータ8は、加熱ベルト6よりも小径の細長い筒状に形成されて、加熱ベルト6の内周面6a側(径方向内方)に配置されている。ヒータ8の一端部および他端部は、フレーム9の対応する側板91,92にそれぞれ固定されている。ヒータ8は、加熱ベルト6に直接的に熱を与えるとともに、パッド7を介して加熱ベルト6のニップ部分に熱を与える。
この実施形態の特徴の1つは、定着装置4に切り換え機構20(切り換え手段)を設けており、切り換え機構20によって、加熱ベルト6が分離案内部72に摺接する状態と、加熱ベルト6が分離案内部72に摺接しない状態とを切り換えるようになっている点にある。
ソレノイド21のハウジング21aは、フレーム9に固定されている。ソレノイド21のロッド21bは、搬送方向Dに延びて、その軸方向(搬送方向D)に移動可能になっており、ハウジング21aから相対的に大きく突出した状態と、ハウジング21aから相対的に小さく突出した状態とに切り換わることができる(図3において、相対的に大きく突出した状態を図示)。
連結部22bは、支軸22aとソレノイド21のロッド21bとの間を連結するためのものであり、棒状をしている。連結部22bの一端部は、ピン24を介してロッド21bに回動自在に連結されている。
ガイド板16の上流側には、トナー像が転写された用紙Pの先端を検知するためのスイッチ26(先端検知手段)が配置されている。スイッチ26は、CPU,RAMおよびROMを含む制御部27(制御手段)に接続されている。制御部27は、スイッチ26の出力信号に基づいて、ソレノイド21の駆動を制御する。
スイッチ26がオンにされて、すなわち、当該スイッチ26が用紙Pの先端を検知したことに基づいて、制御部27は、ソレノイド21を駆動する。具体的には、ロッド21bがハウジング21aから相対的に大きく突出して各ローラ23が加熱ベルト6に接触していない図3の状態から、図4に示すように、当該ロッド21bをハウジング21aから相対的に小さく突出した状態にさせる。
スイッチ26がオンにされてから所定時間(たとえば、数秒)経過し、用紙Pの先端がニップNを通過し終わると、ソレノイド21のロッド21bは、図3に示すように、ハウジング21aから相対的に大きく突出した状態に戻され、各ローラ23が加熱ベルト6から離れる。これにより、加熱ベルト6は、自由状態における形状に近い形状に戻る。すなわち、制御部27は、加熱ベルト6が分離案内部72に摺接する状態に切り換え機構20を切り換えてから所定時間の経過後、加熱ベルト6が分離案内部72に摺接しない状態に切り換え機構20を切り換える。
また、加熱ベルト6が分離案内部72に摺接しない状態に切り換えることにより、加熱ベルト6にかかる負荷(力)を小さくすることができる。これにより、加熱フィルム6の劣化を抑制でき、加熱フィルム6の耐久性の向上を通じて定着装置4の耐久性の向上を達成することができる。
また、スイッチ26が用紙Pの先端を検知したことに基づいて、加熱ベルト6が分離案内部72に摺接しない状態からする状態に切り換えるようにしている。これにより、用紙Pが定着装置4に送られるときにのみ、加熱ベルト6が分離案内部72に摺接する状態に切り換えることができる。これにより、加熱ベルト6が分離案内部72に摺接している時間を極力少なくして加熱ベルト6にかかる負荷を小さくでき、加熱ベルト6の耐久性をより向上することができる。
4 定着装置
5 加圧ローラ
6 加熱ベルト
6a (加熱ベルトの)内周面
7 パッド
8 ヒータ(熱源)
20 切り換え機構(切り換え手段)
26 スイッチ(先端検知手段)
27 制御部(制御手段)
71 ニップ形成部
72 分離案内部
72a 小R部
A2 (小R部の)曲率半径
N ニップ
P 用紙(被転写体)
Claims (4)
- 熱源により加熱される無端状の加熱ベルト、
加熱ベルトの外周面と回転接触する加圧ローラ、
加熱ベルトの内周面と摺接するように設けられ、加圧ローラと協同して加熱ベルトを挟持し、加熱ベルトと加圧ローラとの間にニップを形成させるニップ形成部およびそれに隣接して設けられた分離案内部を有するパッド、ならびに、
加熱ベルトに外周面側から接触して、加熱ベルトが分離案内部に摺接する状態と、しない状態とに切り換える切り換え手段、
を有していることを特徴とする定着装置。 - 上記分離案内部は、加熱ベルト移動方向下流側に配置され、曲率半径がニップ形成部よりも小さな小R部を含んでいることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 請求項1または2記載の定着装置と、
現像剤が転写された被転写体の先端を検知する先端検知手段と、
先端検知手段が被転写体の先端を検知したことに基づいて、上記切り換え手段を上記摺接しない状態からする状態に切り換える制御手段と、
を有していることを特徴とする画像形成装置。 - 上記制御手段は、切り換え手段を上記摺接する状態に切り換えてから所定時間の経過後、摺接しない状態に切り換えることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005354056A JP4745810B2 (ja) | 2005-12-07 | 2005-12-07 | 定着装置およびこれを備える画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005354056A JP4745810B2 (ja) | 2005-12-07 | 2005-12-07 | 定着装置およびこれを備える画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007156275A JP2007156275A (ja) | 2007-06-21 |
JP4745810B2 true JP4745810B2 (ja) | 2011-08-10 |
Family
ID=38240702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005354056A Expired - Fee Related JP4745810B2 (ja) | 2005-12-07 | 2005-12-07 | 定着装置およびこれを備える画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4745810B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5183391B2 (ja) * | 2008-09-25 | 2013-04-17 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置及びそれを備えた画像形成装置 |
JP5441547B2 (ja) * | 2009-07-28 | 2014-03-12 | キヤノン株式会社 | 像加熱装置 |
JP5556236B2 (ja) * | 2010-02-26 | 2014-07-23 | 株式会社リコー | 定着装置、及び、これを備える画像形成装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3478068B2 (ja) * | 1997-06-11 | 2003-12-10 | 富士ゼロックス株式会社 | 定着装置 |
-
2005
- 2005-12-07 JP JP2005354056A patent/JP4745810B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007156275A (ja) | 2007-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4574574B2 (ja) | 定着装置、定着装置の制御方法、及び画像形成装置 | |
JP5950152B2 (ja) | 定着装置、及び、画像形成装置 | |
JP5141879B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
US8489009B2 (en) | Fixing device and image forming apparatus including same | |
JP6141112B2 (ja) | 画像加熱装置 | |
JP2014032383A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2014056154A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2005234103A (ja) | 定着装置 | |
US12025931B2 (en) | Fixing unit having a sliding sheet with a width in a longitudinal direction smaller than the width of first and second contact members | |
JP2009047913A (ja) | 定着装置およびその定着装置を備えた画像形成装置 | |
JP2010102305A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH11224024A (ja) | 定着装置 | |
JP2005173058A (ja) | 定着装置 | |
JP4745810B2 (ja) | 定着装置およびこれを備える画像形成装置 | |
JP2008046168A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007156276A (ja) | 定着装置およびこれを備える画像形成装置 | |
JP2014199382A (ja) | 分離装置及び定着装置並びに画像形成装置 | |
US20180224777A1 (en) | Image heating device | |
JP2006133294A (ja) | 加熱装置 | |
US20200089147A1 (en) | Fixing device and image forming apparatus incorporating the same | |
JP2017215508A (ja) | 定着装置、案内部材及び画像形成装置 | |
JP2001142350A (ja) | 定着装置 | |
JP2006301014A (ja) | 定着装置 | |
JP7404893B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4103643B2 (ja) | ベルト定着装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110421 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110512 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4745810 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |