JP7206800B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙にトナー像を定着させる定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置に関する。
定着装置には、IHヒーターによって電磁誘導加熱される定着ベルトが用いられる場合がある。定着ベルトは押し当て部材によって加圧ローラーに押圧されて、加圧ローラーと定着ベルトとの間に加圧領域を形成している。加圧ローラーが回転すると、定着ベルトが加圧ローラーに従動して回転し、加圧領域を用紙が通過する。その際に、トナー像が加熱及び加圧されて用紙に定着される。押し当て部材と定着ベルトとの間には潤滑油が介されて、定着ベルトは押し当て部材に対して円滑に摺動するようになっている。
また、定着ベルトは可撓性を有しており形状維持性が低いため、ベルトガイドによって支持されている。ベルトガイドは、定着ベルトの中空部に配置されて、定着ベルトの内周面に接触して定着ベルトをIHヒーターに対向させている。このような構成の定着装置では、押し当て部材と定着ベルトとの間から潤滑油が漏れ出し、定着ベルトの内周面を伝って定着ベルトとベルトガイドとに間に入り込む場合がある。
特許文献1に記載された定着装置では、加熱補助部材(ベルトガイド)がベルト部材(定着ベルト)と接触する接触面に、摺動部材が固定されている。摺動部材は、多孔質構造を有するポリイミド樹脂製のフィルムである。この摺動部材によって、加熱補助部材とベルト部材との摩耗が抑制される。また、多孔質構造によって、潤滑油を安定に保持でき、摺動抵抗の増加を防いでいる。
特開2010-217517号公報
しかしながら特許文献1に記載された定着装置では、ベルト部材と加熱補助部材との間の隙間に入り込んだ潤滑油を介してベルト部材と加熱補助部材とが密着することがある。すると、ベルト部材と加熱保持部材との間の摩擦が大きくなり、スリップスティックが起こりやすく、その結果、振動音を発生することがある。
本発明は上記事情を考慮し、定着ベルトをベルトガイドに対して安定に回転させることのできる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の定着装置は、可撓性を有する回転可能な定着ベルトと、前記定着ベルトとの間に加圧領域を形成する加圧部材と、前記加圧領域において、前記定着ベルトの内周面に潤滑油を介して接触して該定着ベルトを前記加圧部材に押し当てる押し当て部材と、前記定着ベルトを外側から加熱する加熱部と、前記定着ベルトを内周面側から前記加熱部に対向するように支持するベルトガイドと、前記ベルトガイドと前記定着ベルトとの間に配置され、前記定着ベルト側の面の少なくとも一部が撥油性である繊維部材と、を備えていることを特徴とする。
本発明の定着装置において、前記繊維部材は、撥油性の繊維を含む複数の繊維を織った織布であり、前記撥油性の繊維が前記定着ベルト側の面の少なくとも一部に露出するように織られていることを特徴としてもよい。
本発明の定着装置において、前記複数の繊維の一つは非撥油性の繊維であることを特徴としてもよい。
本発明の定着装置において、前記繊維部材は、前記定着ベルト側に撥油性の繊維が露出し、前記ベルトガイド側に非撥油性の繊維が露出するように織られていることを特徴としてもよい。
本発明の定着装置において、前記繊維部材は、前記定着ベルト側に非撥油性の繊維が露出し、前記ベルトガイド側に撥油性の繊維が面するように織られた上流側部と、前記定着ベルトの回転方向において前記上流側部の下流側に設けられて、前記定着ベルト側に撥油性の繊維が露出し、前記ベルトガイド側に非撥油性の繊維が露出するように織られた下流側部と、を有し、前記上流側部の前記非撥油性の繊維と前記下流側部の前記非撥油性の繊維とが接続していることを特徴としてもよい。
本発明の定着装置において、前記繊維部材は、前記ベルトガイドの幅よりも広い幅を有していることを特徴としてもよい。
本発明の画像形成装置は、用紙にトナー像を形成する画像形成部と、前記トナー像を前記用紙に定着する前記定着装置と、を備えていることを特徴とする。。
本発明によれば、加熱部と対向する領域において、定着ベルトと、定着ベルトに対する摺動面との間に存在する潤滑油の量を少ない状態に保つことができるので、定着ベルトを安定に回転させることができ、スリップスティックによる振動音の発生を防止できる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの内部構成を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置において、第1の実施形態に係る繊維部材を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置において、第2の実施形態に係る繊維部材を模式的に示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の画像形成装置及び定着装置について説明する。
まず、図1を参照して、画像形成装置1の全体の構成について説明する。図1は画像形成装置の内部構成を模式的に示す正面図である。以下、図1における紙面手前側を画像形成装置の正面側(前側)とする。各図に示すL及びRは、画像形成装置1の左側及び右側を示す。
画像形成装置1の装置本体3には、用紙Sが収容される給紙カセット5と、給紙カセット5から用紙Sを送り出す給紙装置7と、用紙Sにトナー像を形成する画像形成部9と、トナー像を用紙Sに定着する定着装置11と、用紙Sを排紙する排紙装置13と、排紙された用紙Sが積載される排紙トレイ15と、が備えられている。さらに、装置本体3には、給紙装置7から、画像形成部9と定着装置11とを通って排紙装置13に向かう用紙Sの搬送経路17が形成されている。
給紙装置7によって給紙カセット5から給紙された用紙Sは、搬送経路17に沿って画像形成部9に搬送され、用紙Sにトナー像が形成される。用紙Sは搬送経路17に沿って定着装置11に搬送され、定着装置11でトナー像が用紙Sに定着される。トナー像が定着された用紙Sは排紙装置13から排出されて、排紙トレイ15に積載される。
次に、図2を参照して、定着装置11について説明する。図2は定着装置を模式的に示す断面図である。
定着装置11は、無端状の定着ベルト21と、定着ベルト21との間に加圧領域Nを形成する加圧部材としての加圧ローラー23と、加圧領域Nにおいて定着ベルト21を加圧ローラー23に押圧する押し当て部材25と、加熱部としてのIHヒーター27と、定着ベルト21をIHヒーター27に対向するように支持するベルトガイド29と、定着ベルト21とベルトガイド29との間に配置される繊維部材31と、を備えている。
定着ベルト21は、所定の内径を有し、用紙Sが通紙される通紙領域よりも長い幅を有する無端状ベルトである。内径は、一例として20mm~50mmである。定着ベルト21は、可撓性を有する材料で形成され、基材層と、基材層の外周面に設けられる弾性層と、弾性層の外周面に設けられる離型層と、を有している。基材層は、Ni等の磁性金属で形成されている。基材層の厚さは一例として30μmである。弾性層は、シリコンゴム等で形成される。弾性層の厚さは、一例として200μmである。離型層は、PFAチューブ等で形成される。離型層の厚さは、一例として30μmである。また、基材層の内周面に摺動層が形成される場合もある。摺動層は、ポリイミドアミドやPTFE等で形成される。
定着ベルト21は、両端が支持機構(図示省略)によって回転可能に支持されている。
加圧ローラー23は、芯金と、芯金の外周面に設けられる弾性層と、弾性層の外周面に設けられる離型層と、を有している。芯金は、アルミニウム等で形成される。弾性層は、シリコンゴム等で形成される。離型層は、PFAチューブ等で形成される。芯金の一端は駆動源(図示省略)に連結され、加圧ローラー23は、駆動源(図示省略)によって図2の時計回り方向に回転可能となっている。加圧ローラー23は、定着ベルト21の側方(右側)に、定着ベルト21に接触するように配置されている。
押し当て部材25は、定着ベルト21の中空部に設けられた支持部材41に支持されている。支持部材41は中空の四角筒状を有しており、一例として、アルミニウムのような非磁性材料で形成されている。
押し当て部材25は、定着ベルト21の幅と同等の幅を有する略直方体状の部材であり、例えば、液晶ポリマーで形成されている。押し当て部材は、加圧ローラー23に対向するように配置されて、定着ベルト21の内周面に接触して、定着ベルト21を加圧ローラー23に押圧している。これにより、定着ベルト21と加圧ローラー23との間に加圧領域Nが形成される。加圧ローラー23が図2の時計回り方向に回転すると、定着ベルト21が加圧ローラー23に従動して反時計回り方向Xに回転し、搬送経路17に沿って加圧領域Nに搬送された用紙Sが、加圧領域Nを下から上へ向かって搬送される。
押し当て部材25の表面(定着ベルト21の内周面に対向する面)は、摺動シート43で覆われている。定着ベルト21の周方向における摺動シート43の両端部は、支持部材41に固定されている。摺動シート43は、例えば、フッ素樹脂製のシートで形成されている。摺動シート43の表面(定着ベルト21の内周面に対向する面)には、潤滑油が塗布されている。
IHヒーター27は、コイルと、コイルを巻線状に保持するコイルボビンと、アーチコアと、を有している。IHヒーター27は、定着ベルト21に対して加圧ローラー23と反対側に配置されて、定着ベルト21の外周面の半分(左半分)を覆うように支持されている。コイル部に高周波の交流電圧を印加することにより磁束を発生させ、この磁束が定着ベルト21の基材層を通過することで基材層に渦電流が発生して基材層が発熱し、定着ベルト21が加熱される。
ベルトガイド29は、バネ性を有する部材であり、定着ベルト21の内周面に接触する本体部51と、定着ベルト21の周方向における本体部51の両端に設けられる上流側端部53と、下流側端部55と、を有している。本体部51は、用紙の最大幅よりも広い幅(周方向と交差する方向における長さ)を有している。上流側端部53は、定着ベルト21の回転方向Xの上流側に設けられ、下流側端部55は、定着ベルト21の回転方向Xの下流側に設けられる。本体部51は、定着ベルト21の内周面に沿った円弧状の断面形状を有している。上流側端部53は、本体部51の一端(回転方向Xの上流側の端部)から、定着ベルト21の径方向に内方向に屈曲している。下流側端部55は、本体部51の他端(回転方向Xの下流側の端部)定着ベルト21の径方向に内側に屈曲した後、本体部51とは反対方向に直角に屈曲している。
ベルトガイド29は、本体部51がIHヒーター27に対向するように、定着ベルト21の中空部に配置されて、支持部材41に片持ち式に支持されている。すなわち、下流側端部55が、摺動シート43の内側で支持部材41に固定されて、上流側端部53が、支持部材41に固定された固定部材57に、上下方向に移動可能に支持されている。これにより、ベルトガイド29は、下流側端部55を中心として揺動して、定着ベルト21にテンションを付与する。
次に、図3を参照して、第1の実施形態に係る繊維部材31について説明する。図3は繊維部材を模式的に示す断面図である。
繊維部材31は、撥油性の繊維33と非撥油性の繊維35とが二重織りされた織布である。詳細には、繊維部材31は、表側の面に撥油性の繊維33が露出し、裏側の面に非撥油性の繊維35が露出するように二重織りされている。このように繊維が織られることで、繊維部材31の表側の面及び裏側の面は、滑らかではない凹凸形状に形成されている。撥油性の繊維33は、例えば、フッ素樹脂繊維であり、非撥油性の繊維35は、例えば、PPS繊維やガラス繊維である。繊維部材31の幅は、ベルトガイド29の幅(周方向と交差する方向における長さ)よりも広く、ベルトガイド29の両端から突き出している。また、繊維部材31の幅は、定着ベルト21の幅よりも狭い。
繊維部材31は、表側の撥油性の繊維33が定着ベルト21の側で、裏側の非撥油性の繊維35がベルトガイド29の側となる向きで、ベルトガイド29の本体部51の表面に沿って巻きつけられ、両端部がベルトガイド29の両方の端部53及び55に固定されている。
上記構成を有する定着装置6の定着動作について説明する。まず、IHヒーター27が駆動されて磁束が発生し、この磁束が定着ベルト21の基材層を通過する際に発生する渦電流によって、定着ベルト21が加熱される。定着ベルト21は、所定の制御温度(例えば、160℃)となるまで加熱される。さらに、加圧ローラー23が駆動源によって駆動されて回転する。これにより、加圧領域Nにおいて定着ベルト21が図2の時計回り方向Xに従動回転する。
定着ベルト21が加熱された後、トナー像が転写された用紙Sが加圧領域Nに搬送される。用紙Sは加圧領域Nを通過時に定着ベルト21によって加熱されると共に加圧ローラー23と定着ベルト21とによって加圧されて、トナー像が用紙Sに定着される。トナー像が定着された用紙Sは、加圧領域Nから搬送経路17に沿って搬送される。
定着ベルト21は、加圧領域Nにおいては、押し当て部材25(摺動シート43)に対して潤滑油を介して摺動しながら回転する。また、IHヒーター27と対向する際には、ベルトガイド29に沿って案内される。この際、図3に示されるように、加圧領域Nから漏れた潤滑油Rが、定着ベルト21の内周面を伝って、ベルトガイド29を覆う繊維部材31に移動する。繊維部材31に移動した潤滑油Rは、表側の撥油性の繊維33を通過して裏側の非撥油性の繊維35に移動して、非撥油性の繊維35に染み込む。非撥油性の繊維35に染み込んだ潤滑油Rは、表側の撥油性の繊維33には移動しにくいので、毛細管現象及び重力によって非撥油性の繊維35を伝って下方に移動する。
そして、ベルトガイド29の本体部51の下端に達すると、定着ベルト21と本体部51との接触圧によって非撥油性の繊維35から染み出し、撥油性の繊維33を通過して定着ベルト21の内周面に供給される。すなわち、ベルトガイド29は、下流側端部55が支持部材41に固定されて、この下流側端部55を中心として揺動するようになっているので、本体部51の下端側ほど、ベルトガイド29が定着ベルト21に強く押し付けられている。このため、本体部51の下端で、定着ベルト21と本体部51との接触圧によって非撥油性の繊維35から潤滑油が染み出しやすくなっている。このようにして定着ベルト21の内周面に供給された潤滑油は、定着ベルト21の回転によって再度加圧領域Nに供給される。
上記説明したように本発明の定着装置11によれば、ベルトガイド29を覆う繊維部材31の表側の面に撥油性の繊維33が露出しているので、IHヒーター27に対向する領域において、定着ベルト21と、定着ベルト21に対する摺動面(繊維部材31の表側の面)との間に存在する潤滑油の量を少ない状態に保つことができる。これにより、定着ベルト21と、定着ベルト21に対する摺動面との摩擦を低減できる。したがって、定着ベルト21をベルトガイド29(繊維部材31)に沿って安定に回転させることができ、スリップスティックによる振動音の発生を防止できる。さらに、加圧領域Nから定着ベルト21の内周面を伝って漏れ出した潤滑油は、繊維部材31を介して再度定着ベルト21の内周面に供給されるように循環するので、潤滑油の過多による漏れを起こすことなく、潤滑油の枯渇を防止できる。特に、繊維部材31は、染み込んだ潤滑油を保持するだけでなく、毛細管現象によって繊維に沿って移動させることができるので、潤滑油の循環をより活発化できる。したがって、定着装置11の耐久性を向上できる。
さらに、繊維部材31は繊維を織った織布であり、表面が滑らかではない凹凸形状を有しているので、定着ベルト21の内周面と繊維部材31との接触面積を少なくできる。したがって、定着ベルト21と繊維部材31との摩擦をさらに低減できる。
また、繊維部材31は、前述のように、ベルトガイド29の幅よりも広い幅を有し、ベルトガイド29の両端から突き出している。さらに、繊維部材31は、定着ベルト21の幅よりも狭い幅を有している。これにより、ベルトガイド29の幅方向両端のエッジを保護しつつ定着ベルト21の必要な範囲に潤滑油を供給することができる。
本実施形態では、繊維部材31が、表側の面に撥油性の繊維33が露出し、裏側の面に非撥油性の繊維35が露出するように二重織りされている。しかし、繊維部材31は、撥油性の繊維33が、表側の面の一部に露出するように織られた織布であってもよい。また、撥油性の繊維33以外の繊維として、非撥油性以外の特性を有する繊維を使用してもよい。さらには、織布ではなく不織布であってもよい。ただし、表面の凹凸形状によって定着ベルトとの摩擦を低減できる点で、織布の方が好ましい。
次に、図4を参照して、第2実施形態に係る繊維部材について説明する。図4は繊維部材を模式的に示す断面図である。
繊維部材31は、定着ベルト21の回転方向Xにおける上流側の上流側部61と、上流側部よりも下流側の下流側部63と、を有している。上流側部61は、定着ベルト21側に非撥油性の繊維35が露出し、ベルトガイド29側に撥油性の繊維33が露出するように二重織りされている。下流側部63は、定着ベルト21側に撥油性の繊維33が露出し、ベルトガイド29側に非撥油性の繊維35が露出するように二重織りされている。さらに、上流側部61と下流側部63の非撥油性の繊維35は接続されている。
定着ベルト21がベルトガイド29に沿って案内される際、定着ベルト21の内周面からベルトガイド29を覆う繊維部材31に移動した潤滑油Rは、まず、上流側部61の非撥油性の繊維35に移動して、非撥油性の繊維35に染み込む。非撥油性の繊維35に染み込んだ潤滑油Rは、裏側の撥油性の繊維33には移動しにくいので、毛細管現象及び重力によって下方に向かい、下流側部63の非撥油性の繊維35に移動した後、さらに下方に向かう。そして、潤滑油Rがベルトガイド29の本体部51の下端に達すると、定着ベルト21と本体部51との接触圧によって非撥油性の繊維35から染み出し、撥油性の繊維33を通過して定着ベルト21の内周面に供給される。そして、定着ベルト21の回転によって再度加圧領域Nに供給される。
第2の実施形態によれば、上流側部61では、非撥油性の繊維35が定着ベルト21の側に露出しているので、定着ベルト21の内周面に付着した潤滑油Rは、非撥油性の繊維35に移動して染み込み、該繊維35を伝って移動する。このように、定着ベルト21の内周面からできるだけ多くの潤滑油Rを非撥油性の繊維35に移動させることができる。一方、下流側部63では、撥油性の繊維33が定着ベルト21の側に露出しているので、定着ベルト21と繊維部材31との間に存在する潤滑油Rの量を少ない状態に保つことができる。したがって、繊維部材31と定着ベルト21との摩擦を低減できる。さらに、上流側部61で非撥油性の繊維35に移動した潤滑油Rは、下流側部63の非撥油性の繊維35を伝って移動し、本体部51の下端で定着ベルト21の内周面に供給されるので、加圧領域Nから定着ベルト21の内周面を伝って漏れ出した潤滑油Rをよりスムーズに循環させることができる。
本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。
1 画像形成装置
9 画像形成部
11 定着装置
21 定着ベルト
23 加圧ローラー(加圧部材)
25 押し当て部材
27 IHヒーター(加熱部)
29 ベルトガイド
31 繊維部材
33 撥油性の繊維
35 非撥油性の繊維
61 上流側部
63 下流側部

Claims (4)

  1. 可撓性を有する回転可能な定着ベルトと、
    前記定着ベルトとの間に加圧領域を形成する加圧部材と、
    前記加圧領域において、前記定着ベルトの内周面に潤滑油を介して接触して該定着ベルトを前記加圧部材に押し当てる押し当て部材と、
    前記定着ベルトを外側から加熱する加熱部と、
    前記定着ベルトを内周面側から前記加熱部に対向するように支持するベルトガイドと、
    前記ベルトガイドと前記定着ベルトとの間に配置され、前記定着ベルト側の面の少なくとも一部が撥油性である繊維部材と、を備え
    前記繊維部材は、撥油性の繊維を含む複数の繊維を織った織布であり、前記撥油性の繊維が前記定着ベルト側の面の少なくとも一部に露出するように織られ、
    前記複数の繊維の一つは非撥油性の繊維であり、
    前記繊維部材は、
    前記定着ベルト側に非撥油性の繊維が露出し、前記ベルトガイド側に撥油性の繊維が面するように織られた上流側部と、
    前記定着ベルトの回転方向において前記上流側部の下流側に設けられて、前記定着ベルト側に撥油性の繊維が露出し、前記ベルトガイド側に非撥油性の繊維が露出するように織られた下流側部と、を有し、
    前記上流側部の前記非撥油性の繊維と前記下流側部の前記非撥油性の繊維とが接続していることを特徴とする定着装置。
  2. 前記繊維部材は、前記定着ベルト側に撥油性の繊維が露出し、前記ベルトガイド側に非撥油性の繊維が露出するように織られていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 前記繊維部材は、前記ベルトガイドの幅よりも広い幅を有していることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の定着装置。
  4. 用紙にトナー像を形成する画像形成部と、
    前記トナー像を前記用紙に定着する請求項1~のいずれか1項記載の定着装置と、を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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