JP5531676B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、面状発熱体を用いた定着装置及び該定着装置を備える電子写真方式、静電記録方式等を利用したFAX、プリンタ、複写機またはそれらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置として、電子写真方式を利用した画像形成装置が種々考案されており公知技術となっている。その画像形成プロセスは、像担持体である感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナー等によって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録紙(用紙、記録媒体ともいう)に転写して画像を担持させ、圧力や熱等を用いる定着装置によって記録紙上のトナー画像を定着する過程により成立している。
この定着装置では、対向するローラもしくはベルトもしくはそれらの組み合わせにより構成された定着部材及び加圧部材が当接してニップ部を形成するように配置されており、該ニップ部に記録紙を挟みこみ、熱および圧力を加え前記トナー像を記録紙上に定着することを行っている。
前記定着装置の一例を挙げると、複数のローラ部材に張架された定着ベルトを定着部材として用いる技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような定着ベルトを用いた装置は、定着部材としての定着ベルト(無端状ベルト)、定着ベルトを張架・支持する複数のローラ部材、複数のローラ部材のうち1つのローラ部材に内設されたヒータ、加圧ローラ(加圧部材)、等で構成されている。ヒータは、ローラ部材を介して定着ベルトを加熱する。そして、定着ベルトと加圧ローラとの間に形成されたニップ部に向けて搬送された記録媒体上のトナー像は、ニップ部にて熱と圧力とを受けて記録媒体上に定着される(ベルト定着方式)。
また、上述した画像形成装置に用いられる定着装置において、回転体である定着部材の内面に摺接する固定部材を有している定着装置がある。
例えば、特許文献2では、発熱体としてのセラミックヒータと、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フィルム(定着フィルム)を挟ませて定着ニップ部を形成させ、前記定着ニップ部のフィルムと加圧ローラとの間に画像定着すべき未定着トナー画像を形成担持させた被記録材を導入して、フィルムと一緒に挟持搬送させることで、ニップ部においてセラミックヒータの熱がフィルムを介して被記録材に与えられ、また、定着ニップ部の加圧力にて未定着トナー画像を被記録材面に熱圧定着させるフィルム加熱方式の定着装置が開示されている。このフィルム加熱方式の定着装置は、セラミックヒータ及びフィルムとして低熱容量の部材を用いてオンデマンドタイプの装置を構成することができるとともに、画像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセラミックヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた状態にすればよく、画像形成装置の電源オンから画像形成実行可能状態までの待ち時間が短く(クイックスタート性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に小さい(省電力)等の利点がある。
また、特許文献3,4では、表面が弾性変形する回転可能な加熱定着ロールと、前記加熱定着ロールに接触したまま走行可能なエンドレスベルト(加圧ベルト)と、前記エンドレスベルトの内側に非回転状態で配置されて、前記エンドレスベルトを前記加熱定着ロールに圧接させ、前記エンドレスベルトと前記加熱定着ロールとの間に記録紙が通過させられるベルトニップを設けると共に、前記加熱定着ロールの表面を弾性変形させる加圧パッドとを具備してなる加圧ベルト方式の画像定着装置が提案されている。この定着方式によれば、下の加圧部材をベルトにし、用紙とロールの接触面積を広げることで熱伝導効率を大幅に向上させ、エネルギー消費を抑制すると同時に小型化を実現することが可能となっている。
しかしながら、上述した特許文献1記載の定着装置は、定着ローラを用いた装置に比べて装置の高速化に適しているものの、ウォームアップ時間(プリント可能な温度に達するまでに要する時間である。)やファーストプリント時間(プリント要求を受けた後にプリント準備を経てプリント動作をおこない排紙が完了するまでの時間である。)の短縮化に限界があった。
これに対して、特許文献2記載の定着装置は、低熱容量化によりウォームアップ時間やファーストプリント時間の短縮化が可能になるとともに、装置の小型化も可能になる。しか、特許文献2記載の定着装置では、耐久性の問題と、ベルト温度安定性の問題があった。すなわち、熱源であるセラミックヒータとベルト内面の摺動による耐磨耗性が不十分であり、長時間運転すると連続摩擦を繰り返す面が荒れて摩擦抵抗が増大し、ベルトの走行が不安定になる、もしくは定着装置の駆動トルクが増大する等の現象が生じ、その結果、画像を形成する転写紙のスリップが生じ画像のずれが生じる、または駆動ギヤに係る応力が増大し、ギヤの破損を引き起こすという不具合が発生した(課題1)。
また、フィルム加熱方式の定着装置では、ベルトをニップ部で局所的に加熱しているため回転するベルトがニップ入り口に戻ってくる際に、ベルト温度は最も冷えた状態になり、(特に高速回転を行うと)定着不良が出やすいという問題があった(課題2)。
一方、特許文献3では、圧力パッドの表層に低摩擦シート(シート状摺動材)としてPTFEを含浸させたガラス繊維シート(PTFE含浸ガラスクロス)を用い、ベルト内面と固定部材の摺動性の問題を改善する手段が開示されている。しかし、このような加圧ベルト方式の定着装置(特許文献3,4)では、定着ローラの熱容量が大きく、昇温が遅いため、ウォームアップにかかる時間が長いという問題があった。(課題3)。
以上のような課題1〜3に対して、特許文献5,6では、無端状の定着ベルトの内周側に配置される略パイプ状の対向部材(金属熱伝導体)と、前記対向部材の内周側に配置され該対向部材を加熱するセラミックヒータ等の抵抗発熱体とを設けることにより、定着ベルト全体を温めることを可能にし、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することのできる定着装置が提案されている。しかしながら、可撓性のある定着ベルトが回転走行中に金属熱伝導体から大きく離間する箇所が発生することがあり、その箇所では熱伝達が行われないことから、金属伝導体が過昇温の状態となってヤケが発生し定着ベルトの回転トルクが上昇する問題があった。また、対向部材(金属熱伝導体)を介して抵抗発熱体の熱を定着ベルトに伝える方式であるため、ウォームアップ時間やファーストプリント時間の短縮という点で不十分であった。
これに対して、特許文献7では、無端状の定着ベルトと、該定着ベルトに圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する加圧ローラと、前記定着ベルトの内周面側に固設されて当該定着ベルトを加熱する抵抗発熱体と、を備え、前記抵抗発熱体は、前記定着ベルトの内周面に対して圧接しないように微小ギャップで配設され、輻射熱で定着ベルト全体を加熱する定着装置が提案されている。これにより、ウォームアップ時間やファーストプリント時間をより短くし、装置を高速化した場合であっても定着不良や定着部材及び抵抗発熱体の磨耗・破損等の不具合が生じないようにすることができるものとしている。
しかしながら、特許文献7記載の定着装置では、加熱効率の低下を抑制するために定着ベルトと抵抗発熱体とを近接した状態に配置していることから、可撓性のある定着ベルトが回転走行する際には部分的に抵抗発熱体と接触することがあり、その接触部分の伝熱によって定着ベルトが不均一に加熱されて温度ムラが発生することがあった。
また、特許文献7記載の定着装置においては、加圧ローラの回転、振動に起因する応力が抵抗発熱体に繰り返し作用して、前記抵抗発熱体の屈曲が繰り返し行われるようになるが、該抵抗発熱体が金属材料からなるものであるため、繰り返しの屈曲による疲労破壊により断線して定着ベルトの適切な加熱が行われないことがあった。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、面状発熱体により定着部材を効率的かつ均一に加熱する定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
〔1〕 回転する無端状ベルトの定着部材(定着スリーブ21)と、前記定着部材の外周側に該定着部材を押圧可能に配置される加圧部材(加圧ローラ31)と、前記定着部材の内周側に配置され、前記加圧部材の押圧により前記定着部材を介して該加圧部材と当接してニップ部を形成する当接部材(当接部材26)と、前記定着部材の内周面と当接可能に配置され、前記定着部材を加熱する面状発熱体(発熱シート22s)と、前記定着部材の内周側に該定着部材との間に前記面状発熱体を挟むように配置され、該面状発熱体を前記定着部材の回転軸中心をはさんで前記当接部材とは反対側で支持する発熱体支持部材(発熱体支持部材23,23A)と、前記定着部材の軸方向に対応する長さをもち、その両端が当該定着装置のフレームに支持されており、前記当接部材及び発熱体支持部材を保持するコア保持部材(コア保持部材28,28A)と、を備え、前記加圧部材の押圧方向に、前記当接部材、コア保持部材、発熱体支持部材、面状発熱体がこの順番で配列され、前記加圧部材が押圧しているときは押圧していないときよりも、前記コア保持部材は、前記発熱体支持部材を介して、前記面状発熱体を前記定着部材の内周面に押し付けることを特徴とする定着装置(定着装置20、図4,図13)。
〔2〕 回転する無端状ベルトの定着部材と、前記定着部材の外周側に該定着部材を押圧可能に配置される加圧部材と、前記定着部材の内周側に配置され、前記加圧部材の押圧により前記定着部材を介して該加圧部材と当接してニップ部を形成する当接部材と、前記定着部材の内周面と当接可能に配置され、前記定着部材を加熱する面状発熱体と、前記定着部材の内周側に該定着部材との間に前記面状発熱体を挟むように配置され、該面状発熱体を前記定着部材の回転軸中心をはさんで前記当接部材とは反対側で支持する発熱体支持部材と、前記定着部材の軸方向に対応する長さをもち、その両端が当該定着装置のフレームに支持されており、前記当接部材及び発熱体支持部材を保持するコア保持部材と、を備え、 前記加圧部材の押圧方向に、前記当接部材、コア保持部材、発熱体支持部材、面状発熱体がこの順番で配列され、前記加圧部材が押圧していないときに、前記発熱体支持部材の前記面状発熱体を支持する外周面が前記定着部材軸方向において端部から中央部にかけて前記定着部材内周面から徐々に離れる凹形状となるように湾曲していることを特徴とする定着装置(図5)。
〔3〕 前記加圧部材が押圧していないときに、前記当接部材の前記定着部材に面する外周面が前記定着部材軸方向において端部から中央部にかけて前記定着部材内周面に徐々に近づく凸形状となるように湾曲していることを特徴とする前記〔2〕に記載の定着装置(図5)。
〔4〕 前記発熱体支持部材の前記定着部材軸方向における端部から中央部にかけて形成される凹量は、前記当接部材の前記定着部材軸方向における端部から中央部にかけて形成される凸量と略同一であることを特徴とする前記〔3〕に記載の定着装置。
〔5〕 前記発熱体支持部材は、前記面状発熱体が前記定着部材の回転軸中心において真円とした該定着部材の位置よりも、回転軸中心をはさんで前記当接部材とは反対側に突出するように、該面状発熱体を支持していることを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の定着装置。
〔6〕 前記加圧部材の軸上硬度は、前記当接部材の硬度よりも低いことを特徴とする前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の定着装置。
〔7〕 前記面状発熱体は、絶縁性を有する基層(基層22a)上に、耐熱性樹脂中に導電性粒子が分散されてなる抵抗発熱層(抵抗発熱層22b)と、該抵抗発熱層に電力を供給する電極層(電極層22c)と、が形成され、前記定着部材の軸方向、周方向に対応して所定の幅及び長さをもち可撓性を示す発熱シート(発熱シート22s)を有することを特徴とする前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の定着装置(図3)。
〔8〕 前記〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置(画像形成装置1、図12)。
本発明の定着装置によれば、加圧部材の押圧によって撓んだコア保持部材に押されて、発熱体支持部材が面状発熱体を定着部材の内周面に押し付けるようになるので、面状発熱体の定着部材に対する加熱効率が向上し、良好な定着性を得ることが可能となる。また、面状発熱体の局所的な浮きがなくなるので、該面状発熱体が局所的に過度に発熱することを防ぐことができる。また、加圧部材が押圧していないときの発熱体支持部材を所定の形状とすることにより、加圧部材が押圧したときに、撓んだコア保持部材に押されて発熱体支持部材が軸方向に平坦な形状になり、面状発熱体が軸方向に均一に定着部材と当接するようになるので、面状発熱体から定着部材への伝熱の効率が軸方向のどの位置に置いても一定となることから、定着部材は軸方向に均一に加熱されるようになり、定着部材の軸方向で良好な定着性及び均一な画像光沢を得ることが可能となる。
本発明の画像形成装置によれば、本発明の定着装置を備えているので、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、軸方向で良好な定着性及び均一な画像光沢を得ることが可能となる。
本発明に係る定着装置の前提となる参考例の構成を示す断面図である。 定着スリーブにおける軸方向、周方向を示す概略図である。 本発明で用いる発熱シートの構成を示す断面図である。 本発明に係る定着装置の第1の実施形態における構成を示す断面図である。 本発明に係る定着装置における当接部材、コア保持部材、発熱体支持部材、発熱シートの断面形状を示す断面図である。 発熱体支持部材への面状発熱体の接着例(1)を示す断面図である。 発熱体支持部材への面状発熱体の接着例(2)を示す断面図である。 本発明で用いる面状発熱体の構成例(1)を示す図である。 本発明で用いる面状発熱体の構成例(2)を示す上面図である。 本発明で用いる面状発熱体の構成例(3)を示上面す図である。 本発明で用いる面状発熱体の構成例(4)を示す上面図である。 本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。 本発明に係る定着装置の第2の実施形態における構成を示す断面図である。
まず、本発明に係る定着装置の前提となる参考例について説明する。
図1は、本発明に係る定着装置の前提となる参考例の構成を示す断面図である。
図1に示すように、定着装置50は、回転する無端状ベルトからなる定着部材(定着スリーブ21(定着回転体ともいう))と、前記定着部材の外周面と当接する加圧部材(加圧ローラ31(加圧回転体ともいう))と、前記定着部材の内周側に配置され、該定着部材を介して前記加圧部材と当接してニップ部を形成する当接部材(当接部材26)と、前記定着部材の内周側に該定着部材と当接または近接して配置され、前記定着部材を直接または間接的に加熱する面状発熱体(面状発熱体22)と、前記定着部材の内周側に該定着部材との間に前記面状発熱体を挟むように配置され、該面状発熱体を所定位置で支持する発熱体支持部材(発熱体支持部材23’)と、を備える。なお、図1では、面状発熱体22が定着スリーブ21の内周面と当接し、直接加熱する構成となっている。
ここで、定着スリーブ21は、軸方向が通紙される記録媒体Pの幅に対応する長さを有し、可撓性を有するパイプ形状の無端状ベルトであり、例えば厚さが30〜50μmの金属材料からなる基材上に少なくとも離型層を形成したものであって、外径が30mmになっている。なお以降、図2(a)に示すように、定着スリーブ21のパイプ長手方向を軸方向と、図2(b)に示すように、定着スリーブ21のパイプ円周方向を周方向と称する。
定着スリーブ21の基材を形成する材料としては、鉄、コバルト、ニッケル、又はこれらの合金等の伝熱性のよい金属材料を用いることができる。
定着スリーブ21の離型層は、層厚が10〜50μmであって、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)、PTFE(4フッ化エチレン樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等の材料で形成されている。
離型層は、記録媒体P上のトナー像(トナー)Tが直接的に接する定着スリーブ21表面のトナー離型性を高めるためのものである。
加圧ローラ31は、アルミニウム、銅等の金属材料からなる芯金上に、シリコーンゴム(ソリッドゴム)等の耐熱性弾性層、離型層が順次形成されたものであって、外径が30mmになっている。弾性層は、肉厚が2mmとなるように形成されている。離型層は、PFAチューブを被覆したものであって、厚さが50μmになるように形成されている。また、芯金内には必要に応じてハロゲンヒータなどの発熱体を内蔵してもよい。
また、加圧ローラ31は、加圧脱圧手段(不図示)により定着スリーブ21の外周面を押圧する方向に移動し、ついで定着スリーブ21を介して当接部材26と圧接することにより、その圧接部が定着スリーブ21側が凹んだニップ部となる。このニップ部に、上流側から搬送されてきた記録媒体Pが挿入される。なお、加圧ローラ31が押圧していないときとは、加圧脱圧手段により加圧ローラ31が定着スリーブ21の外周面から離間する方向に移動して、定着スリーブ21を介して当接部材26と圧接せずニップ部を形成していないときである(脱圧状態)。
また、加圧ローラ31は、定着スリーブ21に圧接した状態で不図示の駆動機構により回転駆動され(図1において時計回り方向に回転)、この加圧ローラ31の回転に伴って定着スリーブ21が回転することになる(図1において反時計回り方向に回転)。
当接部材26は、定着スリーブ21の軸方向に長さを有し、少なくとも定着スリーブ21を介して加圧ローラ31と圧接する部分がフッ素系ゴムなどの耐熱性を有する弾性体からなるものであり、コア保持部材28により定着スリーブ21の内周側の所定位置に保持された状態で固定されている。また、当接部分26の定着スリーブ21の内周面と接する部分はテフロン(登録商標)シートなどの摺動性及び耐磨耗性の優れた材料からなるものとするとよい。
コア保持部材28は、金属などの板材が板金加工されてなり、定着スリーブ21の軸方向の長さに対応する長さを有し断面がH型形状の剛性部材であり、定着スリーブ21の内周側の略中心部分に配置されるものである。また、コア保持部材28の軸方向両端が定着装置50のフレームで支持されている。
またコア保持部材28は、定着スリーブ21の内周側に配置される種々の部材を所定位置に保持するものであり、例えばコア保持部材28のH型の一方(加圧ローラ31に対向する側)のくぼんだ部分に当接部材26を収納保持し、当接部材26が加圧ローラ31により加圧されても大きく変形しないようにニップ部とは反対面側(当接部材26の背面側)から支持している。また、コア保持部材28は、当接部材26を該コア保持部材28から加圧ローラ31側に少し突出するように保持しており、ニップ部でコア保持部材28が定着スリーブ21に接触しないように配置されている。
また、コア保持部材28のH型の他方(加圧ローラ31側とは反対側)のくぼんだ部分に、定着スリーブ21の軸方向の長さに対応する長さを有し断面がT字型形状の端子台ステイ24及び端子台ステイ24上に延設され外部からの電力を供給する給電線25を収納保持している。さらに、コア保持部材28のH型の外面に発熱体支持部材23’を保持している。図1では、定着スリーブ21の下方半周分(ニップ部の入側半周分)の領域で発熱体支持部材23’を保持している。その際、組み立て性を勘案して発熱体支持部材23’とコア保持部材28を接着してもよい。あるいは発熱体支持部材23’側からコア保持部材28側への伝熱を抑えるために、両者を非接着としネジ止めで固定するようにしてもよい。
発熱体支持部材23’は、面状発熱体22を定着スリーブ21の内周面と当接させて配置するために該面状発熱体22を支持するものである。そのため、発熱体支持部材23’は、断面形状を円形とした定着スリーブ21の内周面に沿った所定の弧の長さの外周面を有している。
また、発熱体支持部材23’は、面状発熱体22の発熱に耐えるだけの耐熱性と、回転走行する定着スリーブ21が面状発熱体22に接触した際に変形することなく面状発熱体22を支持するだけの強度と、面状発熱体22の熱をコア保持部材28側に伝えずに、定着スリーブ21側に伝えるようにする断熱性と、を有することが好ましく、例えばポリイミド樹脂の発泡成形体であることが好ましい。また、このポリイミド樹脂の発泡体の内部に補助的にソリッドの樹脂部材を設けて剛性を向上させるようにしてもよい。
面状発熱体22は、図3に示すように、絶縁性を有する基層22a上に、耐熱性樹脂中に導電性粒子が分散されてなる抵抗発熱層22bと、該抵抗発熱層22bに電力を供給する電極層22cと、が形成され、定着スリーブ21の軸方向、周方向に対応して所定の幅及び長さをもち可撓性を示す発熱シート22sを有する。また、基層22a上には、抵抗発熱層22bと隣接する別の給電系統の電極層22cとの間や発熱シート22sの縁部分と外部との間を絶縁する絶縁層22dが設けられている。なお、面状発熱体22は、発熱シート22sの端部で電極層22cに接続され、給電線25から供給される電力を該電極層22cに供給する電極端子22e(不図示、後述)を備える。
また、発熱シート22sの厚さは0.1〜1mm程度であり、少なくとも発熱体支持部材23’の外周面に沿って巻きつけることができる程度の可撓性を有している。
ここで、基層22aは、PETまたはポリイミド樹脂などのある程度の耐熱性を有する樹脂からなる薄膜の弾性体フィルムであり、このうちポリイミド樹脂からなるフィルム部材であることが好ましい。これにより、耐熱性と、絶縁性と、ある程度の柔軟性(可撓性)を備える。
抵抗発熱層22bは、ポリイミド樹脂などの耐熱性樹脂中にカーボン粒子や金属粒子などの導電性粒子が均一に分散してなる導電性を有する薄膜であり、通電されると内部抵抗によりジュール熱として発熱する構成となっている。このような抵抗発熱層22bは、ポリイミド樹脂などの耐熱性樹脂の前駆体中にカーボン粒子や金属粒子などの導電性粒子を分散させた塗料を基層22a上に塗布して成膜するとよい。
また、抵抗発熱層22bは、基層22a上にまずカーボン粒子や金属粒子からなる薄膜の導電層が形成され、ついでその導電層上にポリイミド樹脂などの耐熱性樹脂からなる絶縁性薄膜を積層して一体化したものであってもよい。
なお、抵抗発熱層22bに使用するカーボン粒子は、通常のカーボンブラック粉末でもよいが、カーボンナノファイバ、カーボンナノチューブ、カーボンマイクロコイルの少なくともいずれかからなるカーボンナノ粒子であってもよい。
また、金属粒子は、Ag、Al、Niなどからなる粒子であり、その形状は粒状であってもよいし、フィラメント状であってもよい。
絶縁層22dは、ポリイミド樹脂などの基層22aと同じ耐熱性樹脂からなる絶縁材料を塗布により形成するとよい。
電極層22cは、導電性インクやAgなどの導電性ペーストなどを塗布して形成したものでもよいし、金属箔や金属網などを接着して形成したものであってもよい。
面状発熱体22を構成する発熱シート22sは、厚みの薄いシートであることから熱容量が小さく、急速な加熱が可能であり、その発熱量は抵抗発熱層22bの体積抵抗率によって任意に設定できる。すなわち、抵抗発熱層22bを構成する導電性粒子の構成材料、形状、大きさ、分散量などにより発熱量を調整することが可能であり、例えば単位面積当りの発熱量35W/cmで、総電力1200W程度の出力が得られる面状発熱体22の実現が可能である。この場合、発熱シート22sは、例えば幅(軸方向)20cm、長さ(周方向)2cm程度のサイズとなる。
また、面状発熱体としてステンレスなどの金属フィラメントからなるものを用いた場合、フィラメントの存在により面状発熱体の表面には凹凸が生じていることから、本発明のように定着スリーブ21の内周面と摺動させると、表面が容易に磨耗してしまうが、本発明で使用する発熱シート22sは前述のように表面に凹凸がなく平坦であることから、定着スリーブ21の内周面との摺動に対して優れた耐久性を示す。またさらに、発熱シート22sの抵抗発熱層22b表面にフッ素系樹脂をコーティングすると、定着スリーブ21の内周面との接触に対する耐久性がさらに向上するので好ましい。
なお、発熱シート22sは、定着スリーブ21の内周面のニップ部とは反対側の位置よりもニップ部側の位置に配置されている。
以上の構成により、定着装置50は、省エネを図りつつウォームアップ時間やファーストプリント時間を短くすることができる。また、面状発熱体22における発熱シート22sは樹脂ベースのシートであるため、加圧ローラ31の回転、振動に起因する応力が発熱シート22sに繰り返し作用して、発熱シート22sの屈曲が繰り返し行われても疲労破壊することがなく、長時間の運転が可能である。
しかしながら、定着装置50では、定着スリーブ21の軸方向において温度ムラが生じ、安定した定着処理を行うことが困難なことがあった。発明者らは、その温度ムラの原因を調査したところ、ニップ部に定着スリーブ21が引張られて該定着スリーブ21に発熱体支持部材23’に向かわせる力が作用することによって定着スリーブ21と面状発熱体22(発熱シート22s)とが当接しており、その当接状態が不安定なことから温度ムラが発生していることを把握した。詳しくは、定着部材側のゴム硬度を加圧部材側のゴム硬度よりも低くしニップ部を形成している関係上、当接部材26のゴム硬度低下などの経時変化によってニップ部における当接部材26(すなわち定着スリーブ21)の位置が変化し、それに伴って定着スリーブ21の張力が変化することにより、定着スリーブ21と面状発熱体22(発熱シート22s)との当接する圧力が変化して両者の当接状態が変動していた。この問題を解決するために定着スリーブ21の張力を調整する機構を設けることが考えられるが、定着装置の複雑化につながり好ましいものではなかった。
また、定着スリーブ21の軸方向において面状発熱体22(発熱シート22s)が均一に接触していない状態となる場合があり、軸方向での伝熱の効率にばらつきがあることにより温度ムラが発生していることも分かった。さらに、そのときに面状発熱体22(発熱シート22s)において局所的に定着スリーブ21と接触せずに浮いている部分が定着スリーブ21に熱が奪われないために過昇温の状態となって種々の故障の原因となる場合があった。
本発明は、これらの知見を基に成されたものである。
以下、本発明に係る定着装置の実施形態について説明する。
図4は、本発明に係る定着装置の第1の実施形態における構成を示す断面図である。
定着装置20は、回転する無端状ベルトの定着部材(定着スリーブ21)と、前記定着部材の外周側に該定着部材を押圧可能に配置される加圧部材(加圧ローラ31)と、前記定着部材の内周側に配置され、前記加圧部材の押圧により前記定着部材を介して該加圧部材と当接してニップ部を形成する当接部材(当接部材26)と、前記定着部材の内周面と当接可能に配置され、前記定着部材を加熱する面状発熱体(発熱シート22s)と、前記定着部材の内周側に該定着部材との間に前記面状発熱体を挟むように配置され、該面状発熱体を前記定着部材の回転軸中心をはさんで前記当接部材とは反対側で支持する発熱体支持部材(発熱体支持部材23)と、前記定着部材の軸方向に対応する長さをもち、その両端が当該定着装置のフレームに支持されており、前記当接部材及び発熱体支持部材を保持するコア保持部材(コア保持部材28)と、を備える。
ここで、定着装置20において、加圧ローラ31の押圧方向(図中加圧ローラ31から定着スリーブ21に向かう矢印方向)に、当接部材26、コア保持部材28、発熱体支持部材23、面状発熱体22(発熱シート22s)がこの順番で配列されていることが肝要である。
また、定着装置20において、定着スリーブ21、端子台ステイ24、給電線25、当接部材26、コア保持部材28、加圧ローラ31、加圧ローラ31の加圧脱圧手段(不図示)は、図1に示した定着装置50を構成するものと同じである。なお、定着装置20では、定着装置50における発熱体支持部材23’の代わりに発熱体支持部材23を有している。また、面状発熱体22が定着スリーブ21の回転軸中心をはさんで当接部材26とは反対側で支持されている点で定着装置50と異なる。
面状発熱体22は、発熱シート22sと電極端子22eとからなる原則として1枚のシートである。図4では、面状発熱体22のうち、発熱シート22sは定着スリーブ21の内周面に当接可能に発熱体支持部材23に支持されており、発熱シート22sから延設される電極端子22eは定着スリーブ21に当接しない状態で発熱体支持部材23で支持されて給電線25に接続されている。
発熱シート22sは、図3に示した基本的構成からなり、少なくとも定着スリーブ21の軸方向の最大通紙領域に対応する幅と周方向に所定の長さの発熱領域を有するシートである。
また、発熱シート22sの厚さは0.1〜1mm程度であり、発熱体支持部材23の表面形状に沿って取り付けることができる程度の可撓性を有している。
発熱体支持部材23は、面状発熱体22における発熱シート22sを定着スリーブ21の内周面と当接させて配置するために該発熱シート22sを支持するものである。
また、発熱体支持部材23は、発熱シート22sの発熱に耐えるだけの耐熱性と、回転走行する定着スリーブ21が発熱シート22sに接触した際に変形することなく発熱シート22sを支持するだけの強度と、発熱シート22sの熱をコア保持部材28側に伝えずに、定着スリーブ21側に伝えるようにする断熱性と、を有することが好ましく、例えば耐熱性樹脂(ポリイミド樹脂、耐熱PET樹脂、液晶ポリマー(LCP)など)からなる成形体であることが好ましく、ポリイミド樹脂の発泡成形体であることが好適である。また、このポリイミド樹脂の発泡体の内部に補助的にソリッドの樹脂部材を設けて剛性を向上させるようにしてもよい。
また、発熱体支持部材23は、少なくとも発熱シート22sを支持する部材として、その周方向が断面形状を円形とした定着スリーブ21の内周面に沿った所定の弧の長さの外周面を有している(図4)。また、発熱体支持部材23において、発熱シート22sを支持する面とは反対面は、軸方向に真直ぐで平坦な面となっており、コア保持部材28の端面と軸方向全長に渡って当接している。なお、図4では、発熱体支持部材23は、コア保持部材28の下側に回り込んでニップ部近傍まで延びており、コア保持部材28の下面と接着などにより固定されて、コア保持部材28と一体となっている。
なお、発熱体支持部材23の外周面において、発熱シート22sを支持する位置は、定着スリーブ21の回転軸中心をはさんで当接部材26とは反対側である。
以上の構成により、当接部材26、コア保持部材28、発熱体支持部材23の発熱シート22sを支持する部分、発熱シート22sは、隣接する同士が軸方向全長に渡って当接した状態で、定着スリーブ21の直径方向において直線上に配列されるようになり、定着装置20では、この配列方向が加圧ローラ31の押圧方向と一致するように、定着スリーブ21側の内部機構部が配置されている。
このような構成の定着装置20において、加圧脱圧手段がニップ部を形成するように加圧ローラ31を押圧すると、その押圧力は定着スリーブ21、当接部材26を介してコア保持部材28に作用する。このとき、コア保持部材28は軸方向両端を支持された梁とみなすことができるため、加圧ローラ31からの押圧力が作用すると、コア保持部材28は軸方向において支持された両端部の間、すなわち中央部分が押圧された方向に撓むようになる。ついで、撓んだコア保持部材28に押されて、発熱体支持部材23が面状発熱体22(発熱シート22s)を定着スリーブ21の内周面に押し付けるようになり、発熱シート22sが軸方向全幅において所定の圧力以上となって定着スリーブ21に当接するため、発熱シート22sから定着スリーブ21への伝熱効率が向上し、その結果回転する定着スリーブ21について安定した加熱が行われ、良好な定着性を得ることが可能となる。
つぎに、本発明に係る定着装置20における好適な構成例について説明する。
図5は、本発明に係る定着装置20における当接部材26、コア保持部材28、発熱体支持部材23、発熱シート22sの断面形状を示す断面図である。図5(a)は、加圧ローラ31が脱圧状態にある場合、図5(b)は、加圧ローラ31が押圧状態にある場合を示している。
ここで、図5(a)に示すように、定着装置20において、加圧ローラ31が押圧していないときに(脱圧状態にあるときに)、発熱体支持部材23の発熱シート22sを支持する外周面が定着スリーブ21軸方向において端部から中央部にかけて定着スリーブ21の内周面から徐々に離れる凹形状となるように湾曲していることが好ましい。またこのときの発熱シート22sは発熱体支持部材23の外周面に沿って支持されているため、同様に定着スリーブ21軸方向において端部から中央部にかけて定着スリーブ21の内周面から徐々に離れる凹形状となるように湾曲している。
また、発熱体支持部材23は、図5(a)のように湾曲するように変形させてコア保持部材28に固定してもよいし、当初より湾曲させて成形したものを用いてもよい。なお、コア保持部材28の発熱体支持部材23側の面は軸方向に平坦な状態にある。
これにより、図5(b)に示すように、加圧ローラ31が定着スリーブ21を介して当接部材26を押圧すると、コア保持部材28は前述のように撓んで発熱体支持部材23側の面が軸方向において端部から中央部にかけて定着スリーブ21内周面に徐々に近づく凸形状となって軸方向に不均一に発熱体支持部材23を押圧するようになる。このとき、発熱体支持部材23における当初から前述のように湾曲している形状がコア保持部材28の軸方向に不均一な押圧を打ち消すように働いて、発熱体支持部材23の定着スリーブ21側の外周面は軸方向に平坦またはわずかに中央部が定着スリーブ21側に凸となる形状となる。その結果、発熱体支持部材23で支持されている発熱シート22sは、定着スリーブ21の内周面に軸方向全長に渡って均一な圧力で当接するようになり、発熱シート22sから定着スリーブ21への伝熱の効率が軸方向のどの位置に置いても一定となるため、定着スリーブ21は軸方向に均一に加熱されるようになる。したがって、定着スリーブ21の軸方向で良好な定着性及び均一な画像光沢を得ることが可能となる。また、発熱シート22sの局所的な浮きもなくなり、過昇温の問題もなくなる。
またこのとき、図5(a)に示すように、加圧ローラ31が押圧していないときに、当接部材26の定着スリーブ21に面する外周面が定着スリーブ21軸方向において端部から中央部にかけて定着スリーブ21内周面に徐々に近づく凸形状となるように湾曲していることが好適である。
このような当接部材26は、図5(a)のように湾曲するように変形させてコア保持部材28に固定してもよいし、当初より湾曲させて成形したものを用いてもよい。なお、コア保持部材28の当接部材26側の面は軸方向に平坦な状態にある。
これにより、図5(b)に示すように、加圧ローラ31が定着スリーブ21を介して当接部材26を押圧すると、コア保持部材28は前述のように撓んで当接部材26側の面が軸方向において定着スリーブ21軸方向において端部から中央部にかけて加圧ローラ31側の定着スリーブ21の内周面から徐々に離れる凹形状となるが、当接部材26における当初から前述のように湾曲している形状がコア保持部材28の軸方向の湾曲を打ち消すように働いて、当接部材26の加圧ローラ31側の面は軸方向に平坦な形状となる。その結果、ニップ部において加圧ローラ31と当接部材26は定着スリーブ21を介して軸方向に均等に当接するようになり、通過する記録媒体Pに対して幅方向に均一な圧力と熱を付与して良好な定着性及び均一な画像光沢を得ることが可能となる。
なお、加圧ローラ31が押圧していないときに(脱圧状態にあるときに)、発熱体支持部材23の定着スリーブ21軸方向における端部から中央部にかけて形成される凹量は、当接部材26の定着スリーブ21軸方向における端部から中央部にかけて形成される凸量と略同一であることが好ましい。これにより、定着スリーブ21の内部機構部(当接部材26、コア保持部材28、発熱体支持部材23、発熱シート22s)全体の軸方向の厚みが均一となって、該内部機構部と定着スリーブ21の内周径との隙間を軸方向で均一にすることが可能となることから、定着スリーブ21と発熱シート22sが軸方向でより均一に当接することが可能となる。
また、発熱体支持部材23は、面状発熱体22(発熱シート22s)が定着スリーブ21の回転軸中心において真円とした該定着スリーブ21の位置よりも、回転軸中心をはさんで当接部材26とは反対側に突出するように、該面状発熱体22(発熱シート22s)を支持しているようにしてもよい。これにより、発熱シート22sが定着スリーブ21の内周面に対してより圧接する位置に配置されることになり、発熱シート22sからの定着スリーブ21への伝熱効率を軸方向でより均一に向上させることが可能となる。
また、加圧ローラ31の軸上硬度は、当接部材26の硬度よりも低いことが好適である。これにより、加圧ローラ31を定着スリーブ21を介して当接部材26に当接させたときに、加圧ローラ31が変形するようになり、定着スリーブ21と発熱シート22sの当接状態が経時的にもより安定するようになる。
定着装置20における定着スリーブ21側の組み立ては例えばつぎの手順で行う。
(S11) まず、発熱体支持部材23の外周面に沿って面状発熱体22の発熱シート22sを接着剤により貼り付ける。この際、接着剤は発熱体支持部材23への熱の流出を防ぐために熱伝導率の低いものを用いることが望ましい。
なお、このとき発熱シート22sにおける定着スリーブ21の周方向に対応する一方の端部に、前記電極層22cに接続される複数の電極端子22eの全てを設けておく。
(S12) ついで、発熱体支持部材23の周方向にはみ出た電極端子22eを発熱体支持部材23の縁に沿って折り曲げて、電極端子22eが定着スリーブ21の回転軸中心側に向かうようにした上で、電極端子22eを、端子台ステイ24上で給電線25と接続固定する(図4)。
(S13) つぎに、コア保持部材28のH型の一方のくぼんだ部分に端子台ステイ24を収納するとともに、発熱体支持部材23の発熱シート22s貼り付け面とは反対面とコア保持部材28の端面とが軸方向全長で当接するように、発熱体支持部材23をコア保持部材28に装着する。また、コア保持部材28のH型の他方のくぼんだ部分に当接部材26を装着して定着スリーブ21側の内部機構部を完成する。
最後に、この内部機構部を定着スリーブ21の内周側に挿入して、図4のように配置して定着装置20における定着スリーブ21側の組み立てを完了する。
なお、発熱体支持部材23と発熱シート22sを接着剤等で固定しない非接着の場合には、発熱シート22sにおいてニップ部とは反対側に延設される電極端子22eが端子台ステイ24にネジ締結によって固定されるとともに、その固定された側から発熱シート22sをニップ部側に引っ張るように定着スリーブ21が回転することにより発熱シート22sは発熱体支持部材23と定着スリーブ21の内周面との間に挟まれた状態で安定して定着スリーブ21と接触するようになり、効率的に定着スリーブ21の加熱が可能となる。
しかしながら、このような発熱体支持部材23に対して発熱シート22sが非接着で浮いている状態では、ジャム処理などのときに定着スリーブ21を逆回転させた場合に発熱シート22sが持ち上がるように動いて、位置がずれてしまうことがある。また、発熱シート22sが動くことに伴って、電極端子22eも捩れたり変形したりして破損する可能性もある。そのため、発熱シート22sの位置ずれを防ぐために、該発熱シート22sを発熱体支持部材23に接着して固定することが好ましい。
なお、このとき発熱シート22sのシート全面を接着すると発熱シート22sの発熱がシート全面において発熱体支持部材23に移動しやすくなるため好ましくなく、定着スリーブ21の軸方向に対応する両端部のうち、記録媒体Pが通過しない領域すなわち非通紙領域(面)のみを発熱体支持部材23に接着することが好適である。これにより、発熱シート22sの位置ずれ防止とともに、発熱シート22sの通紙領域(ここでは使用される記録媒体Pのうち最大サイズのものが通過する領域(最大通紙領域)である)は発熱体支持部材23に接着されず浮いた状態にあることから発熱シート22sの通紙領域から発熱体支持部材23への熱移動がなくなり、発熱シート22sの通紙領域で発生した熱を効率的に定着スリーブ21の加熱に利用することが可能となる。
また、この発熱シート22sの接着は、塗布型の液体接着剤を用いてもよいが、耐熱性のあるアクリル系材料あるいはシリコーン系材料からなる両面に接着性または粘着性のあるテープ状の接着部材(両面テープ)を用いて行うとよい。これにより、面状発熱体22(発熱シート22s)の発熱体支持部材23への貼り付けが容易になるだけではなく、面状発熱体22に異常が発生したときに両面テープを剥すだけで面状発熱体22の交換ができる構成となり、メンテナンス性に優れたものとなる。
なおこのとき、単に発熱シート22sと発熱体支持部材23の間に両面テープを挟むようにすると、発熱シート22sの表面は定着スリーブ21の軸方向において両面テープで接着した部分がその両面テープの厚み分だけ盛り上がり、通紙領域において面状発熱体22(発熱シート22s)が定着スリーブ21に均一に接触しなくなり、加熱効率が低下するとともに軸方向の温度分布も不均一になってしまう。
そこで、面状発熱体22において両面テープを貼り付ける部分の発熱シート22sの厚みを両面テープの厚み分だけ薄くすることが好ましい。すなわち、両面テープはある程度の厚み(例えば0.1mm)があるので、図6に示すように、発熱シート22sにおける例えば基層22aの発熱体支持部材23側の面の軸方向の両端部分に両面テープ22tの厚み分に相当する深さで周方向に延びるくぼみを設けて、そのくぼみに両面テープ22tを接着し、ついでその発熱シート22sを両面テープ22tを介して発熱体支持部材23の所定位置に接着するようにする。これにより、発熱シート22sを発熱体支持部材23に接着したときに、発熱シート22sの定着スリーブ21側の表面は定着スリーブ21の軸方向において平坦となり、通紙領域において面状発熱体22(発熱シート22s)が定着スリーブ21に均一に接触するので、良好な加熱効率で定着スリーブ21の軸方向の温度分布の均一化も図ることができる。
あるいは、図7に示すように、発熱体支持部材23の発熱シート22sの非通紙領域に対応する位置に両面テープ22tの厚み分だけくぼませることが好ましい。すなわち、発熱体支持部材23の軸方向の両端部分であって発熱シート22sの非通紙領域に対応する位置に両面テープ22tの厚み分に相当する深さで周方向に延びるくぼみを設けて、そのくぼみに両面テープ22tを接着し、ついでその状態の発熱体支持部材23に発熱シート22sを両面テープ22tを介して接着するようにする。これによっても、発熱シート22sの定着スリーブ21側の表面は定着スリーブ21の軸方向において平坦となり、通紙領域において面状発熱体22(発熱シート22s)が定着スリーブ21に均一に接触するので、良好な加熱効率で定着スリーブ21の軸方向の温度分布の均一化も図ることができる。
このように構成された定着装置20は、次のように動作する。
まず、画像形成装置が出力信号を受けると(例えばユーザの操作パネルの操作あるいはパソコンからの通信などにより画像形成装置に印刷要求があると)、定着装置20において、加圧脱圧手段により加圧ローラ31が定着スリーブ21を介して当接部材26を押圧し、ニップ部を形成する。
ついで、不図示の駆動装置によって、加圧ローラ31が図4の時計回り方向に回転駆動されると、定着スリーブ21も連れ回りして時計方向に回転する。このとき、面状発熱体22の発熱シート22sは定着スリーブ21の内周面に対して、軸方向全幅で所定の圧力以上で当接し摺動する状態となる。
そして、それと同期して外部電源または内部の蓄電装置から給電線25を通じて面状発熱体22に電力が供給され、発熱シート22sが発熱し、定着スリーブ21は該発熱シート22sと当接している領域で効率的に熱が伝達され、急速に加熱される。なお、駆動装置の動作と面状発熱体22による加熱は同時刻に同時に開始する必要はなく、適宜時間差を設けて開始しても良い。
このとき、ニップ部上流側であって、定着スリーブ21に対して接触又は非接触に配置された温度検知手段(不図示)で検知される温度により、ニップ部が所定の温度となるように、面状発熱体22による加熱制御が行われており、定着に必要な温度まで昇温された後、保持され、記録媒体Pの通紙が開始される。
このように、本発明の定着装置では、定着スリーブ21及び面状発熱体22の熱容量が小さいため、省エネを図りつつウォームアップ時間やファーストプリント時間を短くすることができる。また、面状発熱体22における発熱シート22sは樹脂ベースのシートであるため、加圧ローラ31の回転、振動に起因する応力が発熱シート22sに繰り返し作用して、発熱シート22sの屈曲が繰り返し行われても疲労破壊することがなく、長時間の運転が可能である。またさらに、定着スリーブ21は、軸方向で均一に加熱されるので、軸方向で良好な定着性及び均一な画像光沢を得ることが可能となる。
また、画像形成装置への出力信号がない場合、通常は消費電力を抑えるために加圧ローラ31及び定着スリーブ21は非回転で、面状発熱体22は通電を停止されているが、すぐに再出力を開始したい(復帰させたい)場合は、加圧ローラ31及び定着スリーブ21が非回転の状態でも面状発熱体22に通電しておくことが可能である。この場合は、面状発熱体22に定着スリーブ21全体を保温させておく程度の通電を行う。
ところで、前述した図4に示す定着装置20では、通紙する記録媒体の各種サイズに対応するために、発熱シート22sが、基層22aの主面上で軸方向に区画された複数の領域それぞれに、抵抗発熱層22bが独立して発熱可能に形成されてなるようにしてもよい。
図8〜図10に、その構成例を示す。
図8(a)は、面状発熱体22の構成例(1)を示す上面図である。ここでは、面状発熱体22を発熱体支持部材23に貼り付ける前の状態で平坦面上に展開し上から見た状態を示している。また、図中横方向は、定着スリーブ21の軸方向に対応する幅方向であり、縦方向は定着スリーブ21の周方向に対応する長さ方向となっている。
図8(a)において、発熱シート22sは、その主面上について概略として幅方向(軸方向)で3分割され、さらに長さ方向(周方向)で2分割された6つの分割領域が形成されている。ここで、6つの分割領域を、長さ方向(周方向)が行成分、幅方向(軸方向)が列成分からなる行列マトリクスとして見たとき(図8(b))、(1,2)成分の分割領域(定着スリーブ21の軸方向中央部に対応する領域)に所定幅と長さをもつ抵抗発熱層22b1が形成され、(2,1)成分及び(2,3)成分の分割領域(定着スリーブ21の軸方向両端部に対応する領域それぞれ)に所定幅と長さをもつ抵抗発熱層22b2が形成されている。
また、(1,1)成分及び(1,3)成分の分割領域には、抵抗発熱層22b1に接続された電極層22cが形成されており、さらにそれぞれの電極層22cには発熱シート22sの一辺(図中下方の一辺)から延設された電極端子22e1が設けられ、第1の発熱回路が形成されている。
また、(2,2)成分の分割領域には、2つの抵抗発熱層22b2間を接続する電極層22cが形成され、さらに、2つの抵抗発熱層22b2それぞれには発熱シート22sの長さ方向(周方向)であって前記一辺(図中下方の一辺)側に延びる電極層22cが接続され、またさらにこれらの電極層22cそれぞれには発熱シート22sの該一辺から延設された電極端子22e2が設けられ、第2の発熱回路が形成されている。
また、前記第1の発熱回路と第2の発熱回路の間には両者のショートを防ぐ絶縁層22dが設けられている。
図8(a)の構成の面状発熱体22において、電極端子22e1から通電すると、抵抗発熱層22b1の内部抵抗によりジュール熱として発熱し、電極層22cでは低抵抗のために発熱しないことから、発熱シート22sの(1,2)成分の分割領域のみが発熱することになり、定着スリーブ21の軸方向中央部を加熱することができる。
また、電極端子22e2から通電すると、抵抗発熱層22b2の内部抵抗によりジュール熱として発熱し、電極層22cでは低抵抗のために発熱しないことから、発熱シート22sの(2,1)成分及び(2,3)成分の分割領域のみが発熱することになり、定着スリーブ21の軸方向両端部を加熱することができる。
したがって、定着装置20に小サイズ(狭い幅)の記録媒体Pが通紙される際には、電極端子22e1にのみ通電して、定着スリーブ21の軸方向中央部のみを加熱し、広い幅の記録媒体Pが通紙される際には、電極端子22e1及び22e2に通電して、定着スリーブ21の軸方向全幅を加熱することにより、エネルギー消費を抑えつつ記録媒体Pの幅に応じて適切な定着が可能となる。また、記録媒体Pのサイズに応じて面状発熱体22の発熱量を制御できるので、小サイズ紙を連続して通紙しても非通紙部の温度が過度に上昇することなく、部材保護のための機器停止や生産性の低下を招くことがないようにすることができる。さらに、その異なる発熱部位の位置関係を一体の面状発熱体22で提供することにより別体の発熱体で構成するよりも軸方向の温度偏差の少ない発熱体とすることができる。
なお、発熱シート22sにおいて、それぞれの抵抗発熱層22b1,22b2の端部では、絶縁層22dや比較的熱伝導率の高い電極層22cへの熱の流出が発生するために発熱量が低くなる傾向にある。そのため、図8(a)のように、発熱シート22sの幅方向(軸方向)において中央の抵抗発熱層22b1と端部の抵抗発熱層22b2の境目を同一面とする構成であると、電極端子22e1及び22e2に通電した場合に、定着スリーブ21の軸方向の温度分布として抵抗発熱層22b1と抵抗発熱層22b2の境界で温度低下が生じ、定着不良等の異常画像が発生していた。そこで、図9または図10の構成を採用し、この不具合を改善することが好ましい。
図9は、面状発熱体22の構成例(2)を示す上面図である。
図9に示す面状発熱体22の基本的構成は、図8(a)に示すものと同じであるが、抵抗発熱層22b1と抵抗発熱層22b2のお互いの一部が発熱シート22sの幅方向(軸方向)で重なり合ってオーバーラップ領域を形成している点で相違する。これにより、電極端子22e1及び22e2に通電した場合の抵抗発熱層22b1と抵抗発熱層22b2の境界での温度低下を防ぐことができる。
図10は、面状発熱体22の構成例(3)を示す上面図である。
図10に示す面状発熱体22の基本的構成は、図9に示すものと同じであるが、抵抗発熱層22b1と抵抗発熱層22b2のオーバーラップ領域において、抵抗発熱層22b1,22b2それぞれと電極層22cとの境界線を長さ方向(周方向)に対してお互いに異なる方向に傾斜させて、抵抗発熱層22b1,22b2の重なり合う量を調整している点で相違する。
これは、図9の構成では抵抗発熱層22b1,22b2の重なり合う領域の面積比は幅方向(軸方向)で一定であり、その重なり合う幅のばらつきに伴い発熱量のばらつきも大きくなってしまうという不具合があるが、図10の構成では、抵抗発熱層22b1,22b2の重なり合う領域における面積比が幅方向(軸方向)で一定の割合で変化するようにして発熱分布の調整及び部品ばらつきの影響を低減させ、軸方向全体での温度均一性の改善を図り、図9の構成で生じる不具合を改善している。
以上のような図8〜図10の構成の発熱シート22sは、まず基層22a主面上の抵抗発熱層22b1,22b2に当る領域のみを露出させて塗布により抵抗発熱層22b1,22b2を形成し、ついで絶縁層22dに当る領域のみを露出させた状態で塗布により耐熱性樹脂のみからなる絶縁層22dを形成し、ついで電極層22cに当る領域のみを露出させて導電ペーストを塗布して電極層22cを形成することにより可能である。したがって、抵抗発熱層22b1,22b2に当る領域の露出形状を調整することにより、任意の形状の抵抗発熱層22b1,22b2を形成することができる。
また、本発明で使用する面状発熱体22は、複数の発熱シート22sが積層されてなり、該複数の発熱シート22sはそれぞれの基層22aの主面上の任意の領域に、抵抗発熱層22bが独立して発熱可能に形成されてなることが好ましい。図11に、その具体的構成を示す。
図11は、面状発熱体22の構成例(4)を示す分解斜視図である。
図11において、面状発熱体22は、図中上から順に、第1の発熱シート22s、絶縁層22dからなる絶縁シート、第2の発熱シート22sが積層されてなるものである。
ここで、第1の発熱シート22sは、その主面が幅方向(軸方向)に3分割されており、中央の分割領域に抵抗発熱層22b1が形成され、その両側の分割領域それぞれに該抵抗発熱層22b1に接続された電極層22cが形成されている。また、第2の発熱シート22sは、その主面が幅方向(軸方向)に5分割されており、幅方向(軸方向)の2番目と4番目の分割領域に抵抗発熱層22b2が形成され、残りの分割領域それぞれに該抵抗発熱層22b2に接続された電極層22cが形成されている。
この第1の発熱シート22sと第2の発熱シート22sが絶縁層22dからなる絶縁シートを挟んで重ね合わされており、第1の発熱シート22sには独立した第1の発熱回路が形成され、第2の発熱シート22sには独立した第2の発熱回路が形成されている。
これにより、第1の発熱回路に通電すると、抵抗発熱層22b1の内部抵抗によりジュール熱として発熱し、第1の発熱シート22sの幅方向(軸方向)中央領域のみが発熱することになり、定着スリーブ21の軸方向中央部を加熱することができる。また、第2の発熱回路に通電すると、抵抗発熱層22b2の内部抵抗によりジュール熱として発熱し、第2の発熱シート22sの幅方向(軸方向)両端部領域のみが発熱することになり、定着スリーブ21の軸方向両端部を加熱することができる。
図8〜図10に示した面状発熱体22のように、長さ方向(周方向)の分割まで行うと必要な発熱量を確保するために面状発熱体22全体の面積が大きくなり、小径の定着スリーブ21に対応できなくなる場合がある。そこで、図11に示すように面状発熱体22の厚さ方向に異なる発熱部位の発熱シート22sを積層することにより、図8〜図10に示した面状発熱体22と同様に異なる発熱分布を得られる面状発熱体22を実現しつつ、省スペース(小サイズ化)で高出力化を図ることが可能となる。
つぎに、本発明に係る画像形成装置について説明する。
図12は、本発明に係る画像形成装置の構成を示す全体構成図である。
図12に示すように、画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像部76、クリーニング部77、除電部(不図示である。)等が配設されている。そして、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、不図示の駆動モータによって図12中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75の位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、現像装置76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、等で構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架・支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図12中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体1の下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部12には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図12中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着スリーブ21及び加圧ローラ31による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
以上説明したように、本発明の画像形成装置において、前述した定着装置20を備えているので、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、軸方向で良好な定着性及び均一な画像光沢を得ることが可能となる。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
図13に、本発明に係る定着装置の第2の実施形態における構成を示す。
図13に示すように、定着装置20において、定着スリーブ21、当接部材26、加圧ローラ31、加圧ローラ31の加圧脱圧手段(不図示)は、図4に示した定着装置20を構成するものと同じである。発熱体支持部材23A、コア保持部材28Aが図4と異なる。また、端子台ステイ24、給電線25は構成上、削除している。
ここで、発熱体支持部材23Aは、面状発熱体22における発熱シート22sを定着スリーブ21の内周面と当接させて配置するために該発熱シート22sを支持するものであり、構成材料は発熱体支持部材23と同じである。
また、発熱体支持部材23Aは、その外周面が周方向に断面形状を円形とした定着スリーブ21の内周面に沿った所定の弧の長さを有し発熱シート22sを支持するようになっている。このとき、発熱シート22sを支持する位置は、定着スリーブ21の回転軸中心をはさんで当接部材26とは反対側である。また、発熱体支持部材23Aは、その断面がコの字型の形状となった軸方向に長さを有する成形体であり、断面においてコの字の内側にコア保持部材28Aを収納した状態でコア保持部材28Aに固定されている。
また、発熱体支持部材23Aのコア保持部材28Aへの固定は、加圧ローラ31の押圧方向に対して直交する方向の上下それぞれで固定ネジ23nの軸を発熱体支持部材23Aを貫通させてコア保持部材28Aのネジ穴と螺合させることにより行う。このとき、コア保持部材28Aの少なくとも軸方向中央部と両端部で固定する。
また、発熱体支持部材23Aにおける発熱シート22sを支持する面とは反対面(コの字の内側の面)は、軸方向に真直ぐで平坦な面となっており、コア保持部材28Aの端面と軸方向全長に渡って当接している。
コア保持部材28Aは、金属などの板材が板金加工されてなり、定着スリーブ21の軸方向の長さに対応する長さを有し断面が矩形の剛性部材であり、定着スリーブ21の内周側の略中心部分に配置されるものである。また、コア保持部材28Aの軸方向両端が定着装置20のフレームで支持されている。またコア保持部材28Aは、定着スリーブ21の内周側に配置される当接部材26及び発熱体支持部材23Aを保持している。
なお、面状発熱体22は、その基本的構成は図4の定着装置で用いるものと同じであるが、電極端子22eが発熱シート22sの端部から定着スリーブ21軸方向に定着スリーブ21の外側まで延設されており、そこで給電線に接続されて発熱シート22sへの給電が行われるようになっている。
以上のように、図13に示す定着装置20においても、加圧ローラ31の押圧方向(図中加圧ローラ31から定着スリーブ21に向かう矢印方向)に、当接部材26、コア保持部材28A、発熱体支持部材23A、面状発熱体22(発熱シート22s)がこの順番で配列されており、第1の実施形態と同じ作用効果を奏するものとなっている。
1 画像形成装置
3 露光部
4Y、4M、4C、4K 作像部
5Y、5M、5C、5K 感光体ドラム
12 給紙部
20,50 定着装置
21 定着スリーブ
22 面状発熱体
22a 基層
22b,22b1,22b2 抵抗発熱層
22c 電極層
22d 絶縁層
22e,22e1,22e2 電極端子
22s 発熱シート
23,23’,23A 発熱体支持部材
23n 固定ネジ
24 端子台ステイ
25 給電線
26 当接部材
28,28A コア保持部材
31 加圧ローラ
75 帯電部
76 現像部
77 クリーニング部
78 中間転写ベルト
79Y、79M、79C、79K 第1転写バイアスローラ
80 中間転写クリーニング部
82 2次転写バックアップローラ
83 クリーニングバックアップローラ
84 テンションローラ
89 2次転写ローラ
85 中間転写ユニット
97 給紙ローラ
98 レジストローラ対
99 排紙ローラ対
100 スタック部
101 ボトル収容部
102Y、102M、102C、102K トナーボトル
L レーザ光
P 記録媒体
T トナー
特開平11−2982号公報 特開平4−44075号公報 特開8−262903号公報 特開10−213984号公報 特開2007−334205号公報 特開2008−158482号公報 特開2008−216928号公報 特開2008−310051号公報

Claims (8)

  1. 回転する無端状ベルトの定着部材と、
    前記定着部材の外周側に該定着部材を押圧可能に配置される加圧部材と、
    前記定着部材の内周側に配置され、前記加圧部材の押圧により前記定着部材を介して該加圧部材と当接してニップ部を形成する当接部材と、
    前記定着部材の内周面と当接可能に配置され、前記定着部材を加熱する面状発熱体と、
    前記定着部材の内周側に該定着部材との間に前記面状発熱体を挟むように配置され、該面状発熱体を前記定着部材の回転軸中心をはさんで前記当接部材とは反対側で支持する発熱体支持部材と、
    前記定着部材の軸方向に対応する長さをもち、その両端が当該定着装置のフレームに支持されており、前記当接部材及び発熱体支持部材を保持するコア保持部材と、
    を備え、
    前記加圧部材の押圧方向に、前記当接部材、コア保持部材、発熱体支持部材、面状発熱体がこの順番で配列され
    前記加圧部材が押圧しているときは押圧していないときよりも、前記コア保持部材は、前記発熱体支持部材を介して、前記面状発熱体を前記定着部材の内周面に押し付けることを特徴とする定着装置。
  2. 回転する無端状ベルトの定着部材と、
    前記定着部材の外周側に該定着部材を押圧可能に配置される加圧部材と、
    前記定着部材の内周側に配置され、前記加圧部材の押圧により前記定着部材を介して該加圧部材と当接してニップ部を形成する当接部材と、
    前記定着部材の内周面と当接可能に配置され、前記定着部材を加熱する面状発熱体と、
    前記定着部材の内周側に該定着部材との間に前記面状発熱体を挟むように配置され、該面状発熱体を前記定着部材の回転軸中心をはさんで前記当接部材とは反対側で支持する発熱体支持部材と、
    前記定着部材の軸方向に対応する長さをもち、その両端が当該定着装置のフレームに支持されており、前記当接部材及び発熱体支持部材を保持するコア保持部材と、
    を備え、
    前記加圧部材の押圧方向に、前記当接部材、コア保持部材、発熱体支持部材、面状発熱体がこの順番で配列され、
    前記加圧部材が押圧していないときに、前記発熱体支持部材の前記面状発熱体を支持する外周面が前記定着部材軸方向において端部から中央部にかけて前記定着部材内周面から徐々に離れる凹形状となるように湾曲していることを特徴とする定着装置。
  3. 前記加圧部材が押圧していないときに、前記当接部材の前記定着部材に面する外周面が前記定着部材軸方向において端部から中央部にかけて前記定着部材内周面に徐々に近づく凸形状となるように湾曲していることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記発熱体支持部材の前記定着部材軸方向における端部から中央部にかけて形成される凹量は、前記当接部材の前記定着部材軸方向における端部から中央部にかけて形成される凸量と略同一であることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記発熱体支持部材は、前記面状発熱体が前記定着部材の回転軸中心において真円とした該定着部材の位置よりも、回転軸中心をはさんで前記当接部材とは反対側に突出するように、該面状発熱体を支持していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記加圧部材の軸上硬度は、前記当接部材の硬度よりも低いことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記面状発熱体は、絶縁性を有する基層上に、耐熱性樹脂中に導電性粒子が分散されてなる抵抗発熱層と、該抵抗発熱層に電力を供給する電極層と、が形成され、前記定着部材の軸方向、周方向に対応して所定の幅及び長さをもち可撓性を示す発熱シートを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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