JP2011167046A - ワイヤハーネス用のグロメット - Google Patents

ワイヤハーネス用のグロメット Download PDF

Info

Publication number
JP2011167046A
JP2011167046A JP2010030511A JP2010030511A JP2011167046A JP 2011167046 A JP2011167046 A JP 2011167046A JP 2010030511 A JP2010030511 A JP 2010030511A JP 2010030511 A JP2010030511 A JP 2010030511A JP 2011167046 A JP2011167046 A JP 2011167046A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
diameter cylindrical
expansion
wire harness
protruding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010030511A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5397256B2 (ja
Inventor
Tetsuya Fujita
哲也 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2010030511A priority Critical patent/JP5397256B2/ja
Priority to US12/898,113 priority patent/US8314337B2/en
Priority to EP10014667.9A priority patent/EP2360063B1/en
Priority to CN201110037580.8A priority patent/CN102168773B/zh
Publication of JP2011167046A publication Critical patent/JP2011167046A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5397256B2 publication Critical patent/JP5397256B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/0207Wire harnesses
    • B60R16/0215Protecting, fastening and routing means therefor
    • B60R16/0222Grommets
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G3/00Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
    • H02G3/22Installations of cables or lines through walls, floors or ceilings, e.g. into buildings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

【課題】優れた追従変形性を備えることにより車体パネルの貫通穴に対して安定した装着力を有し、かつ、変形後の復元力にも優れるグロメットを提供する。
【解決手段】車両に配索されるワイヤハーネス25に外装して車体パネル20の貫通穴21に装着するグロメット10は、ワイヤハーネス25を密着して挿通する小径筒部11の一端の外周面に外径方向突出部12を設け、外径方向突出部12の外周端より大径筒部13を連続させ、大径筒部13の外周面に環状の車体係止凹部14を設け、小径筒部11と外径方向突出部12とが連続する部位に、大径筒部13と同方向に突出した後に折り返してU形状とした伸縮部15を環状に設け、該伸縮部15と小径筒部11との境界位置の内周面に段差Sを設けて小径筒部11より伸縮部15を薄肉にすると共に外周面に環状リブ18を設け、かつ、伸縮部15の突出側面15aに周方向に間隔をあけて放射状に復元用リブ16を設けている。
【選択図】図1

Description

本発明はワイヤハーネス用のグロメットに関し、詳しくは、自動車に配索するワイヤハーネスを内部に挿通させて車体パネルの貫通穴に装着するグロメットにおいて、該グロメットの追従変形性と変形後の復元力の向上を図るものに関する。
従来、自動車に配索するワイヤハーネスを車体パネルの貫通穴に挿通するとき、ワイヤハーネスを内部に挿通させたグロメットを車体パネルの貫通穴に装着して、該貫通穴の貫通部分におけるワイヤハーネスW/Hの保護および防水、防塵を図っている。
図5にグロメットの周知の一例を示す。図5に示すグロメット1は、ワイヤハーネスW/Hを密着して挿通する小径筒部2と、車体の貫通穴(図示せず)に嵌合する環状凹部5を設けた大径筒部4とを外径方向突出部3を介して軸線方向に連続し、該外径方向突出部3と小径筒部2とが連続する部位に、前記軸線方向と平行に大径筒部4側へ断面U形状に突出する伸縮部6が設けられている。該グロメットにワイヤハーネスを通した後、小径筒部2から引き出されたワイヤハーネスの外周面から小径筒部2の外周面にかけてワイヤハーネス固定用の粘着テープ8を巻き付けて固着している。
前記グロメット1を車体の貫通穴に装着する際に、グロメットは貫通穴に押し込まれ、引っ張られる外力を受け、さらに、歪められる等の外力を受けても、図6(A)(B)(C)に示すように、前記伸縮部6が前記外力に追従して縮んだり、伸びたり、屈曲することによって外力を吸収し、前記環状凹部5を設けた大径筒部4に外力が及ぶことを防ぎ、貫通穴から環状凹部5が外れたり貫通穴と環状凹部5との間に隙間が発生しないようにしている。
しかしながら、前記伸縮部6は柔軟な変形性を求められることから、薄肉に形成されるため、変形後の復元力が弱い点に問題があった。特に、グロメット1の軸線方向に伸びる変形後、あるいは縮む変形後は復元しにくく、それによってハーネス経路が変わり、他の部品と干渉したり、作業空間が狭くなる等の問題が発生する場合がある。
この種の問題に対して、特開平11−63313号公報(特許文献1)で、図7(A)(B)に示すグロメット100が提案されている。このグロメット100は、ワイヤハーネス110を密着させて挿通する小径筒部101と、車体パネル108の貫通穴109に嵌合する環状凹部104を設けた大径筒部103とを周壁部102を介して連続させてなり、周壁部102と小径筒部101とが連続する部位に、グロメット100の軸線方向と平行に大径筒部103側へ突出する伸縮部105を設け、該伸縮部105の小径筒部101側の凹部106内に該凹部106の両側壁内面間を連結する補強リブ107を配置している。
前記グロメット100は、前記補強リブ107によって伸縮部105の変形後の復元力を高めることができると考えられる。しかしながら、この補強リブ107によって、伸縮部105が前記軸線方向へ伸縮変形することは難しくなるため、グロメット100を貫通穴109に装着する際に追従変形性が低下し、貫通穴への挿入力の低減が図られず、かつ、貫通穴への装着した状態で保持力が低くなりやすい問題もある。
さらに、前記図5に示すグロメットでは、伸縮部6の変形量が大きくなると、小径筒部2の外周面からワイヤハーネスW/Hの外周面にかけて巻き付けたワイヤハーネス固定用の粘着テープ8が図6(D)に示すように、先端から捲れが発生しやすくなる。このように、捲れが発生すると、伸縮部6が元の形状に戻ってもテープの捲れは残り、固着力が弱くなって、ワイヤハーネスとグロメットとの取付位置に位置ずれが生じる可能性がある。さらに、作業者がグロメットを掴んだ時、捲れたテープの粘着面が作業員の手に張り付き、テープが捲れきってグロメットから外れる可能性もある。
特開平11−63313号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、ワイヤハーネス用のグロメットにおいて、車体の貫通穴に装着する際にグロメットへの押し込み力や引っ張り力に対する追従変形性を備えながら、追従変形後の復元力を向上させ、貫通穴に対して正しい姿勢でグロメットを装着保持することを課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、車両に配索されるワイヤハーネスに外装して、車体パネルの貫通穴に装着するグロメットであって、
ゴムまたはエストラマーで成形され、前記ワイヤハーネスを密着して挿通する小径筒部の一端の外周面に外径方向突出部を設け、該外径方向突出部の外周端より大径筒部を連続させ、該大径筒部の外周面に環状の車体係止凹部を設け、
前記小径筒部と外径方向突出部とが連続する部位に、前記大径筒部と同方向に突出させた後に折り返してU形状とした伸縮部を環状に設け、前記小径筒部の内周面と前記伸縮部の突出側面との境界位置に段差を設けた前記伸縮部の肉厚は前記小径筒部の肉厚より薄くすると共に、該境界位置の外周面に環状リブを突設し、かつ、前記伸縮部の突出側面に周方向に間隔をあけて放射状に復元用リブを設けていることを特徴とするワイヤハーネス用のグロメットを提供している。
このように、U形状に折り返した前記伸縮部の凹部側の外面ではなく、大径筒部に囲まれた中空部内に突出する突出側面に復元用リブを設けることにより、該伸縮部はグロメットの径方向のみでなく軸線方向へも優れた伸縮変形性を備えることができる。また、該復元用リブによって伸縮部が部分的に肉厚化することにより、変形後の伸縮部の復元力を高めることができる。よって、前記グロメットは車体の貫通穴への装着作業等の引っ張り、押し込み、屈曲に対して優れた追従変形性を備えるため、車体貫通穴への装着作業性を高めることができる。同時に、前記伸縮部は追従変形後に伸びっぱなしあるいは縮みっぱなしになることなく、迅速に原形状に復元するため、ハーネス経路が変わって該ハーネスが他の車載部品と干渉したり、作業空間が狭くなる等の不具合を防止することができる。
さらに、厚肉の小径筒部から薄肉の伸縮部に移る境界位置に、内周に段差を設けると共に外周に環状のリブを設けて、内外の両側で剛性を高めているため、伸縮部が押し込まれた際に境界位置で抵抗が発生し、伸縮部の押し込み量を規制できる。また、外周の環状リブの幅を一気に捲らないといけなくなり、この幅でも抵抗が生ずる。
さらに、外周の環状リブが小径筒部の外周からワイヤハーネスの外周にかけて巻き付けるワイヤハーネス固定用の粘着テープの端部の保護となる。よって、伸縮部が押し込まれてもテープ端部が伸縮部に掛からないので、テープ捲れを防止することができる。
前記のように、伸縮部の肉厚は前記小径筒部の肉厚よりも薄くし、かつ、前記復元用リブの突出高さは前記小径筒部の内周面より内側に突出しない高さとし、前記外径方向突出部の外周部分および大径筒部の肉厚は、前記伸縮部の肉厚の2倍から4倍としていることが好ましい。
このように、前記復元用リブの突出高さを小径筒部の内周面より内側に突出しない高さとすることにより、小径筒部内にワイヤハーネスを通しやすくでき、復元用リブがワイヤハーネスと干渉することを防止できる。
また、伸縮部の肉厚を小径筒部の肉厚よりも薄くしているため、伸縮部が優れた追従変形性を備える。かつ、車体係止凹部の周辺に位置する外径方向突出部の外周部分および大径筒部の肉厚を伸縮部の肉厚の2倍〜4倍とすることにより、貫通穴に対する優れた装着力を備えることとをバランスよく両立させることができる。
なお、外径方向突出部の外周部分および大径筒部の肉厚が伸縮部の2倍未満では、伸縮部の肉厚が厚過ぎて伸縮変形性が低下する、あるいは、前記肉厚部分の肉厚化が足りないために貫通穴への装着力が低下し、4倍超では、伸縮部の肉厚が薄すぎて復元用リブを設けていてもその復元力を十分に機能させられなくなる、あるいは、前記肉厚部分が必要以上に肉厚化してしまい、グロメットのコスト高および重量増の起因になりやすい。
前記復元用リブは、その形成面積を、前記伸縮部の前記突出側面を正面から投影した円形投影全面積に対して5%〜25%の範囲としている。
復元用リブの形成面積をこの範囲内に設定することにより、伸縮部は、伸縮変形性と復元力とをバランスよく備えることができる。
各復元用リブは、幅を1mm〜9mmとし、本数を3本〜16本とすることが好ましい。
また、前記伸縮部と小径筒部との境界の外周面に設ける環状リブの幅は1mm〜6mmが好ましい。
上述したように、本発明のグロメットは、小径筒部と外径方向突出部との連続部分に断面U形状の伸縮部を設け、該伸縮部の突出側面に周方向に間隔をあけて放射状に復元用リブを設けているため、該伸縮部の変形性を損なうことなく、変形後の復元力を向上させることができる。
よって、グロメットを車体の貫通穴に装着する作業時にグロメットに対して引っ張り、押し込み、屈曲等の外力が作用しても、前記伸縮部が追従変形することにより車体係止部分が変形することを防ぎ、貫通穴に対して優れた装着力を有することができ、かつ、前記伸縮部は、伸びっぱなし、縮みっぱなしになることなく、前記復元用リブによってすぐに復元するため、ハーネス経路が変わることや、それに伴って車載部品とハーネスが干渉すること、あるいは、作業空間が狭くなること等を防止することができる。
さらに、小径筒部と伸縮部との境界位置には内面側に段差、外面側に環状リブを突設し、境界位置での剛性を高めているため、伸縮部の押し込み量を規制でき、かつ、小径筒部の外周面からワイヤハーネスの外周面にかけて巻き付けるワイヤハーネス固定用の粘着テープの端部からの捲れを防止できる。
本発明の実施形態に係るグロメットを示し、(A)は側面図、(B)は正面図、(C)は斜視図である。 (A)は図1(B)のII−II線断面図、(B)は(A)の要部拡大断面図である。 図1に示すグロメットを車体の貫通穴に装着する際の伸縮変形を示し、(A)は押し込まれた状態の断面図、(B)は引っ張られた状態の断面図、(C)は押された状態の断面図である。 実施形態の変形例を示す要部拡大断面図である。 従来例のグロメットを示す断面図である。 図5に示すグロメットの変形を示し、(A)は押し込まれた状態の断面図、(B)は引っ張られた状態の断面図、(C)は屈曲した状態の断面図、(D)はワイヤハーネス固定用の粘着テープに捲れが発生する状態を示す図面である。 他の従来例のグロメットを示し、(A)は側面図(一部断面図)、(B)は正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3に本発明の実施形態に係るグロメット10を示す。
グロメット10は自動車の車体パネル20に穿設された貫通穴21に挿通するワイヤハーネス25に外嵌して、前記貫通穴21に取り付けられるものである。
前記グロメット10は、図1および図2(A)に示すように、ワイヤハーネス25を密着して挿通する小径筒部11と、該小径筒部11の一端の外周面から突出する外径方向突出部12と、該外径方向突出部12の外周端より突出する大径筒部13とを軸線方向Aに連続させて備え、ゴムまたはエストラマーからなる弾性材で一体成形している。前記大径筒部13の外周面には、前記貫通穴21の周縁と嵌合する環状の車体係止凹部14を凹設している。
前記小径筒部11と外径方向突出部12とが連続する部位には環状の伸縮部15を設けている。該伸縮部15は軸線方向Aと平行に大径筒部13側へ突出した後に折り返してU形状とし、かつ、周方向に連続させて環状に膨出させている。図2(B)に示すように、小径筒部11の内周面から伸縮部15の窪み側面15bとの境界位置には段差Sを設け、伸縮部15の肉厚T2は、小径筒部11の肉厚T1より薄くしている。また、該小径筒部11と伸縮部15との境界位置の外周には小径筒部11の外周面11bと伸縮部15の窪み側面15bとの間に環状リブ18を全周方向に突設している。該環状リブの幅W2は1mm〜4mmとしている。
また、伸縮部15の突出側面15aに、U形状に湾曲しながら径方向全長に延在する8本の復元用リブ16を、周方向に等間隔をあけて放射状に突設している。
前記環状の伸縮部15は、図1(B)に示すように、内径D1を18mm、外径D2を75mmとしている。一方、前記復元用リブ16は、幅W1を2mmとしている。これにより、正面側からの投影面積において、復元用リブ16の合計面積を伸縮部15の突出側面15aの全面積の8.5%としている。
また、図2(B)に示すように、前記伸縮部15に突設した復元用リブ16の厚みT4(突出高さ)は、復元用リブ16の突出端16aが、小径筒部11の内周面11aよりも突出しないように設定している。すなわち、前記T2とT4の合計厚さT3を小径筒部11の肉厚T1と同様としている。
前記外径方向突出部12の外周部分と前記大径筒部13の肉厚T5は、前記伸縮部15の肉厚T2の2倍〜4倍の範囲内に設定している。
前記構成のグロメット10は、復元用リブ16が伸縮部15の窪み側面15bではなく突出側面15aに形成されているため、伸縮部15の伸縮変形性を損うことなく変形後の復元力を向上させることができる。また、伸縮部15の肉厚T2を小径筒部11の肉厚T1と同等もしくはやや薄く設定すると共に、該伸縮部15の突出側面15aの前記投影全面積に対して復元用リブ16の投影面積を8.5%として5%〜25%の範囲内に設定していることにより、伸縮部15の伸縮変形性と復元力とをバランスよく両立させることができる。
前記グロメット10の小径筒部11を拡げ治具(図示せず)で拡げながらワイヤハーネス25をグロメット10の軸線に沿って挿通し、挿通後に、小径筒部11の外周面から、小径筒部11の先端から引き出されたワイヤハーネス25の外周面にかけてワイヤハーネス固定用の粘着テープ19を巻き付けて固着する。該粘着テープ19の先端は前記環状リブ18に達する位置までとしている。
車体にワイヤハーネス25を配索し、ワイヤハーネス25を車体20の貫通穴に通すとき、ワイヤハーネス25に取り付けた前記グロメット10を貫通穴に押し込んだり、引っ張ったりしてグロメット10を車体貫通穴に装着する。その際、グロメット10は図3(A)に示すように押し込み方向と、図3(B)に示す引っ張り方向との外力を受ける。このような外力を受けると、図3(A)(B)に示すように、伸縮部15が縮む、あるいは、伸びて外力を吸収することができる。かつ、グロメット10を車体に装着した後においても、同様な外力がグロメット10に作用しても、伸縮部15は同様に変形して外力を吸収できる。よって、外力が大径筒部13にまで及んで車体係止凹部14と貫通穴21との嵌合が外れたり、貫通穴21との間に隙間が生じる等の不具合の発生を防止することができる。しかも、外力を受けなくなった時点で、前記復元用リブ16が機能することにより伸縮部15は伸びっぱなしや縮みっぱなしになることなく直ちに原形に復元するため、ハーネス25の経路が変更してしまったり、それによってハーネス25が他の車載部品と干渉したり、作業スペースが狭くなるなどの不具合も防止できる。
特に、図3(C)に示すように、伸縮部15を大径筒部13の中空部内へ押し込む力が大きくなっても、伸縮部15と小径筒部11との境界位置には内面に段差S、外面に環状リブ18を設け、内外両面で補強をしているため、小径筒部11の変形の抵抗となる。よって、小径筒部11の先端の環状リブ18を設けた部分が外方へと湾曲して変形することはない。そのため、小径筒部11の外周面で環状リブ18に達する位置まで巻き付けているワイヤハーネス固定用の粘着テープ19が先端から捲れるのを確実に防止できる。その結果、粘着テープ19によりグロメット10とワイヤハーネス25とに位置ずれを発生させずに固着保持することができる。
さらに、前記外径方向突出部12の外周部分と大径筒部13、即ち、前記車体係止凹部14に近接する部位の肉厚T5は、伸縮部15の肉厚T2の2倍〜4倍の範囲内に設定しているため、前記グロメット10は、ハーネスさばき作業等による変形に対して優れた追従性を備えつつ、貫通穴21への強固な装着力もバランスよく備えることができる。
また、前記復元用リブ16の突出端16aは、小径筒部11の内周面11aよりも内側に突出していないため、小径筒部11内に挿通するワイヤハーネス25と復元用リブ16との干渉も防ぐことができる。
なお、図4に示す変形例のように、伸縮部15の肉厚T2に復元用リブ16の厚みT4を加えた肉厚T3を小径筒部11の肉厚T1よりも薄く設定してもよい。この場合、復元用リブ16の突出端16aは、小径筒部11の内周面11aよりも外側に段状にへこませている。
10 グロメット
11 小径筒部
12 外径方向突出部
13 大径筒部
14 車体係止凹部
15 伸縮部
16 復元用リブ
21 貫通穴
25 ワイヤハーネス

Claims (3)

  1. 車両に配索されるワイヤハーネスに外装して、車体パネルの貫通穴に装着するグロメットであって、
    ゴムまたはエストラマーで成形され、前記ワイヤハーネスを密着して挿通する小径筒部の一端の外周面に外径方向突出部を設け、該外径方向突出部の外周端より大径筒部を連続させ、該大径筒部の外周面に環状の車体係止凹部を設け、
    前記小径筒部と外径方向突出部とが連続する部位に、前記大径筒部と同方向に突出させた後に折り返してU形状とした伸縮部を環状に設け、前記小径筒部の内周面と前記伸縮部の突出側面との境界位置に段差を設けた前記伸縮部の肉厚は前記小径筒部の肉厚より薄くすると共に、該境界位置の外周面に環状リブを突設し、かつ、前記伸縮部の突出側面に周方向に間隔をあけて放射状に復元用リブを設けていることを特徴とするワイヤハーネス用のグロメット。
  2. 前記復元用リブの突出高さは前記小径筒部の内周面より突出しない高さとする一方、前記外径方向突出部の外周部分および大径筒部の肉厚は、前記伸縮部の肉厚の2倍から4倍としている請求項1に記載のワイヤハーネス用のグロメット。
  3. 前記復元用リブは、その形成面積を、前記伸縮部の前記突出側面を正面から投影した円形投影全面積に対して5%〜25%としている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用のグロメット。
JP2010030511A 2010-02-15 2010-02-15 ワイヤハーネス用のグロメット Expired - Fee Related JP5397256B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010030511A JP5397256B2 (ja) 2010-02-15 2010-02-15 ワイヤハーネス用のグロメット
US12/898,113 US8314337B2 (en) 2010-02-15 2010-10-05 Grommet for wire harness
EP10014667.9A EP2360063B1 (en) 2010-02-15 2010-11-16 Grommet for wire harness and wire harness provided therewith
CN201110037580.8A CN102168773B (zh) 2010-02-15 2011-01-31 线束护环

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010030511A JP5397256B2 (ja) 2010-02-15 2010-02-15 ワイヤハーネス用のグロメット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011167046A true JP2011167046A (ja) 2011-08-25
JP5397256B2 JP5397256B2 (ja) 2014-01-22

Family

ID=44022016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010030511A Expired - Fee Related JP5397256B2 (ja) 2010-02-15 2010-02-15 ワイヤハーネス用のグロメット

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8314337B2 (ja)
EP (1) EP2360063B1 (ja)
JP (1) JP5397256B2 (ja)
CN (1) CN102168773B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015524646A (ja) * 2012-07-19 2015-08-24 ハベル リミテッド ケーブルグランド
JP2015231271A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 住友電装株式会社 グロメット
JP2019198136A (ja) * 2018-05-07 2019-11-14 矢崎総業株式会社 グロメット
JP2020137279A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 矢崎総業株式会社 グロメット、グロメット付きワイヤーハーネスの車両への仮組付方法および仮組付構造
CN112918402A (zh) * 2019-12-05 2021-06-08 矢崎总业株式会社 索环

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9650964B2 (en) 2010-12-28 2017-05-16 General Electric Company Accessory gearbox with a starter/generator
AU2013226584A1 (en) * 2012-03-02 2014-09-18 Lake Products Limited An escutcheon
FR2989341B1 (fr) * 2012-04-13 2018-04-13 Renault S.A.S Bague de traversee et procede de montage
JP6135570B2 (ja) * 2014-03-20 2017-05-31 住友電装株式会社 ワイヤハーネス
US9592777B1 (en) 2015-11-30 2017-03-14 Fca Us Llc Positive locating grommet with NVH flap
CA2925184A1 (en) * 2016-03-29 2017-09-29 Ipex Technologies Inc. Grommet for a cable connector and a strain relief cable fitting
USD811858S1 (en) 2016-12-16 2018-03-06 Ipex Technologies Inc. Grommet for a cable connector and a cable connector
US10066655B2 (en) 2016-11-17 2018-09-04 Orbital Atk, Inc. Grommets and methods of installing grommets
JP6978849B2 (ja) * 2017-04-20 2021-12-08 スタンレー電気株式会社 車両用灯具用グロメット
DE102017207095A1 (de) * 2017-04-27 2018-10-31 Siemens Aktiengesellschaft Durchführungseinrichtung
CN109538836A (zh) * 2017-09-22 2019-03-29 青岛海尔洗碗机有限公司 一种水管穿孔用封堵件
JP6793695B2 (ja) * 2018-08-30 2020-12-02 矢崎総業株式会社 グロメット
EP3997771A4 (en) * 2019-07-09 2023-07-12 CommScope Technologies LLC CUSHION FOR IRREGULAR CABLE SHAPES
JP7177025B2 (ja) * 2019-10-07 2022-11-22 矢崎総業株式会社 グロメット、及び、ワイヤハーネス
DE102021118919A1 (de) * 2020-09-23 2022-03-24 Illinois Tool Works Inc. Tüllenvorrichtung
JP7216690B2 (ja) * 2020-09-24 2023-02-01 矢崎総業株式会社 グロメット、及び、ワイヤハーネス
DE102022109718A1 (de) 2022-04-22 2023-10-26 Binder Gmbh Wellendichtung zum luftdichten drehbaren Führen einer Welle durch eine Wand
EP4293844A1 (en) * 2022-06-14 2023-12-20 Robert Bosch GmbH Grommet for sealing a cable in a cable bushing

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52156996U (ja) * 1976-05-22 1977-11-29
JPS63101421U (ja) * 1986-12-23 1988-07-01
JPH09213152A (ja) * 1996-01-30 1997-08-15 Yazaki Corp ワイヤーハーネス用グロメット
JPH09259672A (ja) * 1996-03-25 1997-10-03 Furukawa Electric Co Ltd:The グロメット
JP2002186153A (ja) * 2000-12-11 2002-06-28 Yazaki Corp グロメット
JP2003230213A (ja) * 2002-01-30 2003-08-15 Yazaki Corp グロメット

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6125139Y2 (ja) 1979-11-16 1986-07-29
JPH0714452A (ja) 1993-06-24 1995-01-17 Yazaki Corp グロメット
JPH08195135A (ja) 1995-01-13 1996-07-30 Nippondenso Co Ltd グロメット
JP3271555B2 (ja) * 1997-06-04 2002-04-02 住友電装株式会社 グロメット
USRE38788E1 (en) * 1997-07-04 2005-09-06 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Grommet
JP3570660B2 (ja) 1997-08-08 2004-09-29 矢崎総業株式会社 グロメット
JP3475896B2 (ja) 2000-03-09 2003-12-10 住友電装株式会社 グロメットおよびグロメットの取付け方法
JP3644370B2 (ja) * 2000-09-29 2005-04-27 住友電装株式会社 グロメット
JP2003032854A (ja) * 2001-07-18 2003-01-31 Yazaki Corp グロメット
US6897380B2 (en) * 2002-11-29 2005-05-24 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Grommet for a wire harness
JP4036135B2 (ja) * 2003-04-18 2008-01-23 住友電装株式会社 グロメット
DE102005025780A1 (de) * 2005-06-04 2006-12-14 Leoni Bordnetz-Systeme Gmbh & Co Kg Abdichtelement zur Abdichtung eines strangförmigen Körpers in einem Durchbruch einer Wand
CA2552619C (en) * 2005-07-21 2009-09-22 Thomas & Betts International, Inc. Button style cord connector
WO2009096036A1 (ja) 2008-02-01 2009-08-06 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. グロメット

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52156996U (ja) * 1976-05-22 1977-11-29
JPS63101421U (ja) * 1986-12-23 1988-07-01
JPH09213152A (ja) * 1996-01-30 1997-08-15 Yazaki Corp ワイヤーハーネス用グロメット
JPH09259672A (ja) * 1996-03-25 1997-10-03 Furukawa Electric Co Ltd:The グロメット
JP2002186153A (ja) * 2000-12-11 2002-06-28 Yazaki Corp グロメット
JP2003230213A (ja) * 2002-01-30 2003-08-15 Yazaki Corp グロメット

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015524646A (ja) * 2012-07-19 2015-08-24 ハベル リミテッド ケーブルグランド
JP2015231271A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 住友電装株式会社 グロメット
JP2019198136A (ja) * 2018-05-07 2019-11-14 矢崎総業株式会社 グロメット
JP7105099B2 (ja) 2018-05-07 2022-07-22 矢崎総業株式会社 グロメット
JP2020137279A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 矢崎総業株式会社 グロメット、グロメット付きワイヤーハーネスの車両への仮組付方法および仮組付構造
CN112918402A (zh) * 2019-12-05 2021-06-08 矢崎总业株式会社 索环
JP2021090297A (ja) * 2019-12-05 2021-06-10 矢崎総業株式会社 グロメット
JP7104014B2 (ja) 2019-12-05 2022-07-20 矢崎総業株式会社 グロメット
US11495373B2 (en) 2019-12-05 2022-11-08 Yazaki Corporation Grommet
CN112918402B (zh) * 2019-12-05 2024-01-30 矢崎总业株式会社 索环

Also Published As

Publication number Publication date
EP2360063B1 (en) 2014-01-15
US8314337B2 (en) 2012-11-20
JP5397256B2 (ja) 2014-01-22
EP2360063A1 (en) 2011-08-24
CN102168773A (zh) 2011-08-31
US20110198110A1 (en) 2011-08-18
CN102168773B (zh) 2013-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5397256B2 (ja) ワイヤハーネス用のグロメット
JP5365569B2 (ja) ワイヤハーネス用のグロメット
JP4791396B2 (ja) グロメットおよびその組付方法
JP6770924B2 (ja) グロメット
JP5747694B2 (ja) グロメット
JP2012239353A (ja) グロメット
JP5880457B2 (ja) グロメット
JP7104014B2 (ja) グロメット
JP2013145048A (ja) ばねバンドクリップ
JP2011188619A (ja) ワイヤハーネス用のグロメット
JP5453166B2 (ja) グロメット
JPH09219123A (ja) グロメット
WO2017126350A1 (ja) グロメット
JP2013038978A (ja) グロメット
JP2009106067A (ja) ワイヤハーネス用グロメット
JP5527009B2 (ja) グロメット
JP5549408B2 (ja) ワイヤハーネス用のグロメット
JP6940313B2 (ja) ワイヤハーネス保護部材及びその製造方法
JP2008002498A (ja) グロメット
JP5640711B2 (ja) グロメット
JP2017072159A (ja) ボールジョイント用ダストカバー
JP6146267B2 (ja) グロメット
JP2015204737A (ja) グロメット
JP2016025666A (ja) グロメット、グロメット付ワイヤーハーネス及びコルゲートチューブ固定部品
JP2008124349A (ja) グロメット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees