JP2008002498A - グロメット - Google Patents
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Abstract
【課題】導出部材を少ない部品点数にて容易に組付けることができるとともに強固に保持することが可能なグロメットを提供すること。
【解決手段】ホース2が挿通される挿通孔12aを備えた保持部12の先端には前記保持部12の一端から前記ホース2の挿通方向に沿って筒状に延設された折り返し部16が設けられている。折り返し部16は、前記挿通孔12aに前記ホース2が挿通された状態で前記保持部12側へと折り返されることで、前記保持部12を前記ホース2に押圧する。
【選択図】図1
【解決手段】ホース2が挿通される挿通孔12aを備えた保持部12の先端には前記保持部12の一端から前記ホース2の挿通方向に沿って筒状に延設された折り返し部16が設けられている。折り返し部16は、前記挿通孔12aに前記ホース2が挿通された状態で前記保持部12側へと折り返されることで、前記保持部12を前記ホース2に押圧する。
【選択図】図1
Description
本発明は、パネル部材に穿設された透孔を介して導出されるワイヤハーネスやウォッシャホース等の導出部材を透孔に直接接触させることなく保持するグロメットに関する。
従来、パネル部材(板金)に穿設された透孔を介して導出されるワイヤハーネスやウォッシャホース等の導出部材(細長体)に傷が付かぬように保持するグロメットとして、例えば特許文献1に記載されているようなものがある。
このグロメットは、ゴムやエラストマーなどの弾性部材よりなり、パネル部材の透孔に嵌着されている。グロメットは前記透孔と同軸的な環状に形成されており、その中央部に挿通孔(中心孔)を備えている。導出部材はグロメットの挿通孔に挿通されてグロメットに保持される。
実開平6−60242号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているグロメットによれば、導出部材は挿通孔に単に挿通されているだけであって、導出部材は挿通孔の内径と導出部材の外径との違いに基づく押圧力にて保持される。そのため、挿通された導出部材の挿通方向の移動を防止すべく、例えば挿通孔の直径(内径)を比較的小さくして挿通された導出部材に作用する押圧力が大きくなるようにすると、導出部材を挿通孔に挿通し難くなる。よって、導出部材のグロメットへの組付けに手間がかかってしまう。また、挿通孔に導出部材を挿通し易くすべく、例えば挿通孔の直径(内径)を比較的大きくして挿通された導出部材に作用する押圧力が小さくなるようにすると、導出部材が挿通方向に沿って移動し易くなってしまう。よって、例えばグロメットの挿通孔に挿通されてパネル部材の透孔から導出された導出部材としてのウォッシャホースをウォッシャノズルやジョイントなどに接続するまでの間に何らかの理由でウォッシャホースが引っ張られると、該ウォッシャホースが挿通孔から抜け落ちてしまう虞がある。また、ウォッシャホースをウォッシャノズルやジョイントなどに接続した後であっても、何らかの理由でグロメットの挿通孔に挿通されたウォッシャホースが挿通方向に沿って移動すると、ウォッシャホースが弛んでその部分が自由に動き易くなってしまい、その部分が振動したり他の部材に干渉したりしてしまう虞がある。なお、このことは振動音(所謂たたき音)を発生させたり、ウォッシャホースの損傷を招いたりする原因となる。
そこで、ウォッシャホースが挿通されたグロメットの外周に更にビニールテープを巻きつけてグロメットをウォッシャホースに強く押し付けることでウォッシャホースを強固に保持し、グロメットの挿通孔に対するウォッシャホースの移動を抑制することが考えられる。しかしながら、このような構成では、ビニールテープ等の添付作業がさらに必要となる。そのため、ウォッシャホースの組付けを煩雑なものとしてしまう。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、導出部材を少ない部品点数にて容易に組付けることができるとともに強固に保持することが可能なグロメットを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、パネル部材に穿設された透孔に固定するための固定部と、前記透孔を介して導出される導出部材が挿通される挿通孔を有し前記導出部材を保持するための保持部と、が一体に形成された弾性部材よりなるグロメットにおいて、前記保持部の一端から前記導出部材の挿通方向に沿って筒状に延設され、前記挿通孔に前記導出部材が挿通された状態で前記保持部側へと折り返されることで前記保持部を前記導出部材に押圧する折り返し部を備えた。
同構成によれば、折り返し部が折り返されることにより折り返し部の締付力によって保持部が導出部材に押圧されるため、挿通孔の内径を小さくすることなく、即ち、導出部材の挿通孔への挿通を容易としながら、挿通孔に挿通された導出部材を強固に保持することができる。また、折り返し部は保持部から延設されるものであるため、例えばビニールテープ等の他の部品を用いて保持部を導出部材に押圧しなくても、導出部材を強固に保持することができる。よって、導出部材を少ない部品点数にて容易に組付けることができるとともに強固に保持することが可能なグロメットを得ることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のグロメットにおいて、折り返された前記折り返し部の径方向内側における前記挿通孔には、径方向内側に突出する抜止部が設けられた。
同構成によれば、折り返された前記折り返し部の径方向内側における挿通孔に径方向内側に突出する抜止部を設けることにより、保持部(抜止部)を導出部材に局所的に大きな押圧力にて押圧させることができ、導出部材をより強固に保持することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のグロメットにおいて、前記抜止部は、前記導出部材の挿通方向に複数設けられた。
同構成によれば、抜止部を導出部材の挿通方向に複数設けることにより、一つの抜止部が導出部材に与える押圧力が小さくとも全体として大きな押圧力を与えることができる。よって、例えば導出部材が弾性のある管形状の部材であった場合、その管形状が潰れてしまうことを防止しつつ、導出部材をより強固に保持することができる。
同構成によれば、抜止部を導出部材の挿通方向に複数設けることにより、一つの抜止部が導出部材に与える押圧力が小さくとも全体として大きな押圧力を与えることができる。よって、例えば導出部材が弾性のある管形状の部材であった場合、その管形状が潰れてしまうことを防止しつつ、導出部材をより強固に保持することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のグロメットにおいて、前記抜止部は、前記導出部材の挿通方向一方側ほど突出量が大きくなるよう前記導出部材の挿通方向に対して傾斜した傾斜面を備えた。
同構成によれば、抜止部に導出部材の挿通方向一方側ほど突出量が大きくなるよう前記導出部材の挿通方向に対して傾斜した傾斜面を設けることにより、抜止部を、前記導出部材の一方側への移動に対して比較的滑り易く、且つ、前記導出部材の他方側への移動に対して比較的滑り難くすることができる。よって、導出部材を一方側へ挿通し易くすることが可能となり、導出部材の組付けを容易なものとすることができる。また、導出部材を他方側へ移動し難くすることが可能となり、例えば、挿通孔に挿通された導出部材が何らかの理由で引っ張られ抜け落ちたり弛んだりすることを更に防止することができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のグロメットにおいて、前記保持部と前記折り返し部との境界には、溝が設けられた。
同構成に記載の発明によれば、折り返し部と保持部との境界に溝を設けることにより、折り返し部と保持部との境界に溝が設けられていないものと比較して折り返し部を保持部側へ折り返し易くすることができる。よって、折り返し部を保持部に密接させ易くなり、折り返し部により保持部を導出部材に押圧し易くすることができる。
同構成に記載の発明によれば、折り返し部と保持部との境界に溝を設けることにより、折り返し部と保持部との境界に溝が設けられていないものと比較して折り返し部を保持部側へ折り返し易くすることができる。よって、折り返し部を保持部に密接させ易くなり、折り返し部により保持部を導出部材に押圧し易くすることができる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載のグロメットにおいて、前記折り返し部及び前記保持部の少なくとも一方には、折り返された前記折り返し部と前記保持部との径方向の間に介在される凸部が設けられた。
同構成に記載の発明によれば、保持部と折り返された折り返し部との径方向の間に凸部が介在されるため、保持部を導出部材に更に大きな押圧力にて押圧させることができ、導出部材をより強固に保持することができる。
また、請求項7に記載の発明は、パネル部材に穿設された透孔に固定するための固定部と、前記透孔を介して導出される導出部材が挿通される挿通孔を有し前記導出部材を保持するための保持部と、が一体に形成された弾性部材よりなるグロメットにおいて、前記挿通孔には、前記導出部材の挿通方向一方側への移動に対しては前記導出部材の外周面を滑り易く、且つ、前記導出部材の挿通方向他方側への移動に対しては前記導出部材の外周面を滑り難く該導出部材の外周面に食い込み易い楔突起が設けられた。
同構成によれば、楔突起は導出部材の挿通方向一方側への移動に対しては前記導出部材の外周面を滑り易くなっているため、挿通孔に対して導出部材を一方側へ容易に挿通することができる。また、楔突起は導出部材の挿通方向他方側への移動に対しては前記導出部材の外周面を滑り難く該導出部材の外周面に食い込み易くなっているため、例えばビニールテープ等の他の部品を用いて保持部を導出部材に押圧しなくても、導出部材を強固に保持することができる。よって、導出部材を少ない部品点数にて容易に組付けることができるとともに強固に保持することが可能なグロメットを得ることができる。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のグロメットにおいて、前記楔突起は、前記導出部材の挿通方向一方側ほど突出量が大きくなるよう前記導出部材の挿通方向に対して傾斜した傾斜面を備えた。
同構成によれば、楔突起に導出部材の挿通方向一方側ほど突出量が大きくなるよう前記導出部材の挿通方向に対して傾斜した傾斜面を設けることにより、楔突起を、前記導出部材の一方側への移動に対して比較的滑り易く、且つ、前記導出部材の他方側への移動に対して比較的滑り難くし導出部材の外周面に食い込み易くすることができる。
また、請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載のグロメットにおいて、前記楔突起の基端側には、前記導出部材の挿通方向一方側への移動に対して前記楔突起の先端側が径方向外側へと退避し易く、前記導出部材の挿通方向他方側への移動に対して前記楔突起の先端側が径方向内側へと迫り出し易くするための括れ部が設けられたことを特徴とするグロメット。
同構成に記載の発明によれば、楔突起の基端側に括れ部を設けることにより、楔突起の先端側が前記導出部材の挿通方向一方側への移動に対して径方向外側へと退避し易くなるため、導出部材の外周面に引っかかり難くなる。よって、楔突起が前記導出部材の挿通方向一方側への移動に対して前記導出部材の外周面を滑り易くなり、導出部材を挿通方向一方側へより容易に移動させることができる。また、楔突起の先端側が前記導出部材の挿通方向他方側への移動に対して径方向内側へと迫り出し易くなるため、導出部材の外周面に引っかかり易くなる。よって、楔突起が前記導出部材の挿通方向他方側への移動に対して前記導出部材の外周面に食い込み易くなり、導出部材をより強固に保持(抜け止め)することができる。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載のグロメットにおいて、前記挿通孔の開口端側には、前記導出部材に圧接するシール部が設けられた。
同構成によれば、挿通孔の開口端側にシール部を設けることにより、挿通孔の開口端側から水などの異物が浸入することを防止することができる。よって、導出部材と保持部との間に水などの異物が介在されて導出部材と保持部との間で滑りが生じ導出部材が挿通方向に沿って移動し易くなってしまうといったことを防止することができ、引いては、挿通孔に挿通された導出部材が何らかの理由で引っ張られ抜け落ちたり弛んだりすることを更に防止することができる。
同構成によれば、挿通孔の開口端側にシール部を設けることにより、挿通孔の開口端側から水などの異物が浸入することを防止することができる。よって、導出部材と保持部との間に水などの異物が介在されて導出部材と保持部との間で滑りが生じ導出部材が挿通方向に沿って移動し易くなってしまうといったことを防止することができ、引いては、挿通孔に挿通された導出部材が何らかの理由で引っ張られ抜け落ちたり弛んだりすることを更に防止することができる。
本発明によれば、導出部材を少ない部品点数にて容易に組付けることができるとともに強固に保持することが可能なグロメットを提供することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両のエンジンルームを構成するパネル部材1には、該パネル部材1を板厚方向に貫く円形の透孔1aが穿設されている。導出部材としてのウォッシャホース(以下、単にホース2という)は、エンジンルームに配置されたウォッシャタンク(図示略)に接続されるとともに、パネル部材1に穿設された透孔1aを介してウォッシャタンク側(エンジンルーム)からウォッシャノズル側に導出されている。パネル部材1の透孔1aにはグロメット10が固定されている。ホース2はグロメット10によってパネル部材1の透孔1aに直接接触しないように保持されている。パネル部材1から導出されたホース2には、フロントガラス(図示略)の下方に設けられたウォッシャノズル(図示略)が接続されている。ウォッシャタンク(図示略)内にはウォッシャ液が貯留されており、そのウォッシャ液は、ホース2によって、パネル部材1の一方側(図1中、右側)に配置されたウォッシャノズル(図示略)にパネル部材1の他方側(図1中、左側)に配置されたウォッシャタンク(図示略)から導かれることになる。
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両のエンジンルームを構成するパネル部材1には、該パネル部材1を板厚方向に貫く円形の透孔1aが穿設されている。導出部材としてのウォッシャホース(以下、単にホース2という)は、エンジンルームに配置されたウォッシャタンク(図示略)に接続されるとともに、パネル部材1に穿設された透孔1aを介してウォッシャタンク側(エンジンルーム)からウォッシャノズル側に導出されている。パネル部材1の透孔1aにはグロメット10が固定されている。ホース2はグロメット10によってパネル部材1の透孔1aに直接接触しないように保持されている。パネル部材1から導出されたホース2には、フロントガラス(図示略)の下方に設けられたウォッシャノズル(図示略)が接続されている。ウォッシャタンク(図示略)内にはウォッシャ液が貯留されており、そのウォッシャ液は、ホース2によって、パネル部材1の一方側(図1中、右側)に配置されたウォッシャノズル(図示略)にパネル部材1の他方側(図1中、左側)に配置されたウォッシャタンク(図示略)から導かれることになる。
図2に示すように、グロメット10は、弾性部材(例えば、ゴムやエラストマー等)からなり、透孔1aと同軸的な環状(円筒状)に形成されている。グロメット10は、パネル部材1に穿設された透孔1aに固定するための固定部11を備えている。
固定部11は、環状に形成されており、その内周が中心孔11aとされている。固定部11におけるウォッシャノズル側(一方側であって図1中右側、以下、ノズル側という)の端部の外周には径方向外側に突出する鍔部11bが環状に突設されている。また、固定部11において鍔部11bのウォッシャタンク側(他方側であって図1中左側、以下、タンク側という)の外周には嵌着凹部11cが環状に凹設されている。嵌着凹部11cの外径は前記透孔1aの内径と略等しい大きさに設定されており、嵌着凹部11cが透孔1aに嵌着(内嵌)されることにより、固定部11はパネル部材1に固定される。また、嵌着凹部11cよりもタンク側の固定部11の外径は、タンク側に向かって縮径しており、固定部11の中心孔11aは、固定部11の外形に応じて縮径されている。また、固定部11のタンク側には、透孔1aを介して導出されるホース2を保持するための保持部12が一体に形成されている。
保持部12は、固定部11のタンク側端部から該固定部11と同軸的な筒状に延設されており、ホース2が挿通される挿通孔12aを備えている。保持部12に設けられた挿通孔12aの内径は、前記固定部11の中心孔11aのノズル側開口部の内径よりも小さく、ホース2の外径と略同じであって本実施の形態ではその外径よりも若干大きく設定されている。
挿通孔12aのタンク側の開口端側(図1中、左側)には、径方向内側に突出するシール部13が設けられている。シール部13は挿通孔12aの全周に(環状に)形成されている。シール部13は、その内径がホース2の外径よりも若干小さく設定されており、挿通孔12aにホース2が挿通された状態でホース2の外周面2aに圧接するようになっている。
また、挿通孔12aにおいてシール部13よりノズル側(図1中、右側)には、径方向内側に突出する抜止部14,15が設けられている。詳述すると、抜止部14,15は、ホース2の挿通方向に沿って複数(本実施の形態では2つ)設けられている。また、各抜止部14,15は、挿通孔12aの全周に(環状に)形成されている。また、各抜止部14,15は、ホース2の挿通方向ノズル側ほど突出量が大きくなるよう前記ホース2の挿通方向に対して傾斜した傾斜面14a,15aを備えている。そのため、各抜止部14,15は、前記ホース2のノズル側への移動に対して比較的滑り易く、且つ、前記ホース2のタンク側への移動に対して比較的滑り難くなっている。
保持部12の一端(タンク側端部)には、折り返し部16が一体に形成されている。折り返し部16は、図2に示すように、ホース2が挿通される前の状態であって折り返される前の状態で、前記保持部12の一端から前記ホース2の挿通方向に沿って筒状に延設されており、その内周が貫通孔16aとされている。なお、図2には、保持部12と折り返し部16との境界を一点鎖線にて図示している。また、折り返される前の状態の折り返し部16の先端部外周には、径方向外側に突出する凸部17が突設されている。凸部17は折り返し部16の全周に(環状)に形成されている。また、折り返し部16及び凸部17の前記挿通方向に沿った長さは、折り返し部16が保持部12側に折り返された状態で、凸部17が各抜止部14,15の径方向外側に配置されるように設定されている。なお、折り返し部16の先端部における周方向一部には挿通方向に沿って伸びる把持部18が突設されており、例えば、作業者が把持部18を把持して折り返し部16を保持部12側へ折り返し易くなっている。
このグロメット10にホース2を組付ける際は、まず、図2に示すように、折り返し部16が折り返されていない状態で、ホース2をグロメット10の折り返し部16側から貫通孔16a、挿通孔12a及び中心孔11aの順に挿通しホース2をグロメット10から所定の導出長さ(例えば、ウォッシャノズルまでの距離の分)だけ導出する。そして、図1に示すように、折り返し部16を保持部12側に折り返す。
弾性部材からなる折り返し部16は、保持部12側に折り返され拡径されると、その復元力により縮径すべく保持部12を径方向内側へと押圧する。よって、折り返し部16は、前記挿通孔12aに前記ホース2が挿通された状態で前記保持部12側へと折り返されることで、前記保持部12を前記ホース2に押圧する。
また、折り返し部16が折り返されると、前記各抜止部14,15は、折り返された前記折り返し部16の径方向内側に配される。そのため、挿通孔12aにホース2が挿通された状態で折り返された折り返し部16に保持部12が押圧されると、保持部12(抜止部14,15)はホース2の外周面2aを局所的に大きな押圧力にて押圧する。
また、折り返し部16が折り返されると、折り返し部16の外周に設けられた凸部17が、折り返された前記折り返し部16と前記保持部12との径方向の間に介在される。そのため、折り返された折り返し部16は、凸部17の突出量分だけさらに拡径され、縮径すべく保持部12をホース2に更に大きな押圧力にて押圧する。
なお、図1及び図2においては、ホース2を模式的に2点鎖線にて示しており、挿通孔22aに挿通されたホース2の外周面2aに押圧されることによるシール部13及び抜止部14,15の態様(潰れた状態等)は実際のものとは異なっている。
上記したように、本実施の形態によれば、以下の効果を有する。
(1)折り返し部16が折り返されることにより折り返し部16の締付力(復元力)によって保持部12がホース2に押圧されるため、挿通孔12aの内径を小さくすることなく、即ち、ホース2の挿通孔12aへの挿通を容易としながら、挿通孔12aに挿通されたホース2を強固に保持することができる。また、折り返し部16は保持部12から延設されるものであるため、例えばビニールテープ等の他の部品を用いて保持部12をホース2に押圧しなくても、ホース2を強固に保持することができる。よって、ホース2を少ない部品点数にて容易に組付けることができるとともに強固に保持することが可能なグロメット10を得ることができる。
(1)折り返し部16が折り返されることにより折り返し部16の締付力(復元力)によって保持部12がホース2に押圧されるため、挿通孔12aの内径を小さくすることなく、即ち、ホース2の挿通孔12aへの挿通を容易としながら、挿通孔12aに挿通されたホース2を強固に保持することができる。また、折り返し部16は保持部12から延設されるものであるため、例えばビニールテープ等の他の部品を用いて保持部12をホース2に押圧しなくても、ホース2を強固に保持することができる。よって、ホース2を少ない部品点数にて容易に組付けることができるとともに強固に保持することが可能なグロメット10を得ることができる。
(2)折り返された前記折り返し部16の径方向内側における挿通孔12aに径方向内側に突出する抜止部14,15を設けることにより、保持部12(抜止部14,15)をホース2に局所的に大きな押圧力にて押圧させることができ、ホース2をより強固に保持することができる。
(3)抜止部14,15をホース2の挿通方向に複数設けることにより、一つの抜止部14,15がホース2に与える押圧力が小さくとも全体として大きな押圧力を与えることができる。よって、例えばホース2が弾性のある管形状の部材であった場合、その管形状が潰れてしまうことを防止しつつ、ホース2をより強固に保持することができる。
(4)抜止部14,15にホース2の挿通方向ノズル側ほど突出量が大きくなるよう前記ホース2の挿通方向に対して傾斜した傾斜面14a,15aを設けることにより、抜止部14,15を、前記ホース2のノズル側への移動に対して比較的滑り易く、且つ、前記ホース2のタンク側への移動に対して比較的滑り難くすることができる。よって、ホース2をノズル側へ挿通し易くすることが可能となり、ホース2の組付けを容易なものとすることができる。また、ホース2をタンク側へ移動し難くすることが可能となり、例えば、挿通孔12aに挿通されたホース2が何らかの理由で引っ張られ抜け落ちたり弛んだりすることを更に防止することができる。
(5)保持部12と折り返された折り返し部16との径方向の間に凸部17が介在されるため、保持部12をホース2に更に大きな押圧力にて押圧させることができ、ホース2をより強固に保持することができる。
(6)挿通孔12aの開口端側にシール部13を設けることにより、挿通孔12aの開口端側から水などが浸入することを防止することができる。よって、ホース2を組付けた後に挿通孔12aに水が浸入しホース2と保持部12との間に水が介在されてホース2と保持部12との間で滑りが生じ、ホース2が挿通孔12aから抜け易くなることを防止することができる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施の形態を図面に従って説明する。
図3に示すように、グロメット20は、弾性部材(例えば、ゴムやエラストマー等)からなり、透孔1aと同軸的な環状(円筒状)に形成されている。グロメット20は、パネル部材1に穿設された透孔1aに固定するための固定部21を備えている。
以下、本発明を具体化した第2の実施の形態を図面に従って説明する。
図3に示すように、グロメット20は、弾性部材(例えば、ゴムやエラストマー等)からなり、透孔1aと同軸的な環状(円筒状)に形成されている。グロメット20は、パネル部材1に穿設された透孔1aに固定するための固定部21を備えている。
固定部21は、環状に形成されており、その内周が中心孔21aとされている。固定部21におけるウォッシャノズル側(一方側であって図3中右側、以下、ノズル側という)の端部の外周には径方向外側に突出する鍔部21bが環状に突設されている。また、固定部21において鍔部21bのウォッシャタンク側(他方側であって図3中左側、以下、タンク側という)の外周には嵌着凹部21cが環状に凹設されている。嵌着凹部21cの外径は前記透孔1aの内径と略等しい大きさに設定されており、嵌着凹部21cが透孔1aに嵌着(内嵌)されることにより、固定部21はパネル部材1に固定される。また、固定部21のタンク側には、透孔1aを介して導出されるホース2を保持するための保持部22が一体に形成されている。
保持部22は、固定部21と同軸的な環状に形成されており、ホース2が挿通される挿通孔22aを備えている。また、保持部22は固定部21からタンク側に向かって縮径される縮径部22bと、該縮径部22bの先端に設けられた筒状の筒状部22cとを備えている。縮径部22bにおける挿通孔22aの内径は、縮径部22bの外形に応じてタンク側になるに従い縮径されている。筒状部22cにおける挿通孔22aの内径は、前記固定部21の中心孔21aの内径よりも小さく、ホース2の外径と略同じであって本実施の形態ではその外径よりも若干大きくなっている。
挿通孔22aのタンク側の開口端側(図3中、左側)には、径方向内側に突出するシール部23が設けられている。シール部23は、筒状部22cにおける挿通孔22aの全周に(環状に)形成されている。シール部23は、その内径がホース2の外径よりも若干小さく設定されており、ホース2が挿通孔22aに挿通された状態でホース2の外周面2aに圧接するようになっている。
また、挿通孔22aにおいてシール部23よりノズル側(図3中、右側)には、前記ホース2の挿通方向ノズル側への移動に対しては前記ホース2の外周面2aを滑り易く、且つ、前記ホース2の挿通方向タンク側への移動に対しては前記ホース2の外周面2aを滑り難く食い込み易い楔突起24が突設されている。
詳述すると、本実施の形態の楔突起24は、縮径部22bにおける挿通孔22aに、該挿通孔22aと同軸的な環状に形成されている。
楔突起24の端面は、前記ホース2の挿通方向ノズル側ほど突出量が大きくなるよう前記ホース2の挿通方向に対して傾斜した傾斜面24aとなっており、楔突起24のタンク側開口部の内径はホース2の外径と略等しく、ノズル側開口部の内径はホース2の外径よりも若干小さくなっている。そのため、楔突起24は、前記ホース2のノズル側への移動に対して比較的滑り易く、且つ、前記ホース2のタンク側への移動に対して比較的滑り難く更にホース2の外周面2aに食い込み易くなっている。
楔突起24の端面は、前記ホース2の挿通方向ノズル側ほど突出量が大きくなるよう前記ホース2の挿通方向に対して傾斜した傾斜面24aとなっており、楔突起24のタンク側開口部の内径はホース2の外径と略等しく、ノズル側開口部の内径はホース2の外径よりも若干小さくなっている。そのため、楔突起24は、前記ホース2のノズル側への移動に対して比較的滑り易く、且つ、前記ホース2のタンク側への移動に対して比較的滑り難く更にホース2の外周面2aに食い込み易くなっている。
また、楔突起24の基端側にはホース2の挿通方向ノズル側への移動に対して楔突起24の先端側が径方向外側へと退避し易く、ホース2の挿通方向タンク側への移動に対して楔突起24の先端側が径方向内側へと迫り出し易くするための括れ部25が設けられている。なお、括れ部25は、楔突起24の基端側で、タンク側に向かって凹設された環状凹部24bと径方向外側に向かって凹設された環状凹部24cとによって形成されている。
ホース2がノズル側へ移動すると、楔突起24は、ノズル側へと傾き、その括れ部25よりも先端側が径方向外側へと退避する。従って、ホース2の挿通方向からみた楔突起24の突出量が小さくなり、楔突起24は、前記ホース2の外周面2aを滑り易いものとなる。また、ホース2がタンク側へ移動すると、楔突起24は、タンク側へと傾き、その括れ部25よりも先端側が径方向外側へと退避する。しかしながら、楔突起24は、その括れ部25よりも先端側が前記ホース2の挿通方向タンク側への移動に対して径方向外側へと退避し難く、比較的径方向内側へと迫り出し易くなっている。従って、ホース2の挿通方向からみた楔突起24の突出量が比較的大きくなり、楔突起24は、前記ホース2の外周面2aを滑り難く食い込み易いものとなる。
このグロメット20にホース2を組付ける際は、ホース2をグロメット20のタンク側からノズル側へ挿通する。挿通孔22aに設けられた楔突起24はホース2の挿通方向ノズル側への移動に対しては前記ホース2の外周面2aを滑り易くなっているため、挿通孔に対してホース2を容易に挿通することができる。また、挿通孔22aに設けられた楔突起24はホース2のタンク側の移動に対してホース2の外周面2aに食い込み易くなっているため、図4に示すように、挿通孔22aに挿通されたホース2が何らかの理由でタンク側に引っ張られると、挿通孔22aに設けられた楔突起24がホース2の外周面2aに食い込む。そのため、例えばビニールテープ等の他の部品を用いて保持部22をホース2に押圧しなくても、ホース2を強固に保持することができる。なお、図3及び図4においては、ホース2を模式的に2点鎖線にて示しており、挿通孔22aに挿通されたホース2の外周面2aに押圧されることによるシール部23及び楔突起24の態様(潰れた状態等)は実際のものとは異なっている。
上記したように、本実施の形態によれば、以下の効果を有する。
(1)楔突起24はホース2の挿通方向ノズル側への移動に対しては前記ホース2の外周面2aを滑り易くなっているため、挿通孔22aに対してホース2をノズル側へ容易に挿通することができる。また、楔突起24はホース2の挿通方向タンク側への移動に対しては前記ホース2の外周面2aを滑り難く該ホース2の外周面2aに食い込み易くなっているため、例えばビニールテープ等の他の部品を用いて保持部22をホース2に押圧しなくても、ホース2を強固に保持(抜け止め)することができる。よって、ホース2を少ない部品点数にて容易に組付けることができるとともに強固に保持することが可能なグロメット20を得ることができる。
(1)楔突起24はホース2の挿通方向ノズル側への移動に対しては前記ホース2の外周面2aを滑り易くなっているため、挿通孔22aに対してホース2をノズル側へ容易に挿通することができる。また、楔突起24はホース2の挿通方向タンク側への移動に対しては前記ホース2の外周面2aを滑り難く該ホース2の外周面2aに食い込み易くなっているため、例えばビニールテープ等の他の部品を用いて保持部22をホース2に押圧しなくても、ホース2を強固に保持(抜け止め)することができる。よって、ホース2を少ない部品点数にて容易に組付けることができるとともに強固に保持することが可能なグロメット20を得ることができる。
(2)楔突起24にホース2の挿通方向ノズル側ほど突出量が大きくなるよう前記ホース2の挿通方向に対して傾斜した傾斜面24aを設けることにより、楔突起24を、前記ホース2のノズル側への移動に対して比較的滑り易く、且つ、前記ホース2のタンク側への移動に対して比較的滑り難くしホース2の外周面2aに食い込み易くすることができる。
(3)楔突起24の基端側に括れ部25を設けることにより、楔突起24の先端側が前記ホース2の挿通方向ノズル側への移動に対して径方向外側へと退避し易くなるため、ホース2の外周面2aに引っかかり難くなる。よって、楔突起24が前記ホース2の挿通方向ノズル側への移動に対して前記ホース2の外周面2aを滑り易くなり、ホース2を挿通方向ノズル側へより容易に移動させることができる。また、楔突起24の先端側が前記ホース2の挿通方向タンク側への移動に対して径方向内側へと迫り出し易くなるため、ホース2の外周面2aに引っかかり易くなる。よって、楔突起24が前記ホース2の挿通方向タンク側への移動に対して前記ホース2の外周面2aに食い込み易くなり、ホース2をより強固に保持(抜け止め)することができる。
(4)挿通孔22aの開口端側にシール部23を設けることにより、挿通孔22aの開口端側から水などの異物が浸入することを防止することができる。よって、ホース2と保持部22との間に水などの異物が介在されてホース2と保持部22との間で滑りが生じホース2が挿通方向に沿って移動し易くなってしまうといったことを防止することができ、引いては、挿通孔22aに挿通されたホース2が何らかの理由で引っ張られ抜け落ちたり弛んだりすることを更に防止することができる。
尚、本発明の実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第1の実施の形態においては、保持部12と折り返し部16との境界(図2中、一点鎖線にて図示)の全周に溝を設けてもよい。このような構成によれば、折り返し部16と保持部12との境界に溝が設けられていないものと比較して、折り返し部16を保持部12側へ折り返し易くすることができる。よって、折り返し部16を保持部12に密接させ易くなり、折り返し部16により保持部12をホース2に押圧し易くすることができる。
・上記第1の実施の形態においては、保持部12と折り返し部16との境界(図2中、一点鎖線にて図示)の全周に溝を設けてもよい。このような構成によれば、折り返し部16と保持部12との境界に溝が設けられていないものと比較して、折り返し部16を保持部12側へ折り返し易くすることができる。よって、折り返し部16を保持部12に密接させ易くなり、折り返し部16により保持部12をホース2に押圧し易くすることができる。
・上記第1の実施の形態では、抜止部14,15はホース2の挿通方向に沿って複数設けられているが、このような態様に限定されず、一つだけであってもよい。
・上記第1の実施の形態では、抜止部14,15は挿通孔12aと同軸的な環状に形成されているが、周方向に分割されていてもよい。
・上記第1の実施の形態では、抜止部14,15は挿通孔12aと同軸的な環状に形成されているが、周方向に分割されていてもよい。
・上記第1の実施の形態では、折り返された折り返し部16の径方向内側における挿通孔12aに設けられている抜止部14,15は省略してもよい。
・上記第1の実施の形態では、抜止部14,15にはホース2の挿通方向ノズル側ほど突出量が大きくなるようホース2の挿通方向に対して傾斜した傾斜面14a,15aが設けられるとしたが、抜止部14,15の形状はこれに限定されず、他の形状、例えば、傾斜面14a,15aが設けられていない形状としてもよい。
・上記第1の実施の形態では、抜止部14,15にはホース2の挿通方向ノズル側ほど突出量が大きくなるようホース2の挿通方向に対して傾斜した傾斜面14a,15aが設けられるとしたが、抜止部14,15の形状はこれに限定されず、他の形状、例えば、傾斜面14a,15aが設けられていない形状としてもよい。
・上記第1の実施の形態では、折り返された折り返し部16と保持部12との径方向の間に介在される凸部17が折り返し部16に設けられているが、この凸部17は更に保持部12に設けてもよいし、保持部12のみに設けられていてもよい。また、凸部17は省略してもよい。
・上記第1の実施の形態では、折り返された折り返し部16と保持部12との径方向の間に介在される凸部17が折り返し部16の全周に環状に突設されているが、この凸部17は折り返し部16から周方向に等間隔で複数箇所に突設されていてもよい。
・上記第1の実施の形態では、シール部13は抜止部14,15よりタンク側のみに設けられているが、抜止部14,15よりノズル側にのみ設けてもよく、また、両側(タンク側及びノズル側)に設けてもよい。また、シール部13は省略してもよい。
・上記第2の実施の形態では、楔突起24に、ホース2の挿通方向タンク側ほど突出量が大きくなるようホース2の挿通方向に対して傾斜した傾斜面24aが設けられているがこのような態様に限定されず、傾斜していなくともよい。
・上記第2の実施の形態では、シール部23は楔突起24よりタンク側のみに設けられているが、楔突起24よりノズル側にのみ設けてもよく、また、両側(タンク側及びノズル側)に設けてもよい。また、シール部23は省略してもよい。
・上記第2の実施の形態では、楔突起24の基端側には、括れ部25が設けられているが省略してもよい。
・上記第2の実施の形態では、楔突起24は、挿通孔22aと同軸的な環状に形成されているがこのような態様に限定されず、挿通孔22aの周方向に沿って複数箇所から突設されていてもよい。
・上記第2の実施の形態では、楔突起24は、挿通孔22aと同軸的な環状に形成されているがこのような態様に限定されず、挿通孔22aの周方向に沿って複数箇所から突設されていてもよい。
1…パネル部材、1a…透孔、2…導出部材としてのウォッシャホース、2a…外周面、10,20…グロメット、11,21…固定部、12,22…保持部、12a,22a…挿通孔、13,23…シール部、14,15…抜止部、14a,15a,24a…傾斜面、16…折り返し部、17…凸部、24…楔突起、25…括れ部。
Claims (10)
- パネル部材に穿設された透孔に固定するための固定部と、前記透孔を介して導出される導出部材が挿通される挿通孔を有し前記導出部材を保持するための保持部と、が一体に形成された弾性部材よりなるグロメットにおいて、
前記保持部の一端から前記導出部材の挿通方向に沿って筒状に延設され、前記挿通孔に前記導出部材が挿通された状態で前記保持部側へと折り返されることで前記保持部を前記導出部材に押圧する折り返し部を備えたことを特徴とするグロメット。 - 請求項1に記載のグロメットにおいて、
折り返された前記折り返し部の径方向内側における前記挿通孔には、径方向内側に突出する抜止部が設けられたことを特徴とするグロメット。 - 請求項2に記載のグロメットにおいて、
前記抜止部は、前記導出部材の挿通方向に複数設けられたことを特徴とするグロメット。 - 請求項2又は3に記載のグロメットにおいて、
前記抜止部は、前記導出部材の挿通方向一方側ほど突出量が大きくなるよう前記導出部材の挿通方向に対して傾斜した傾斜面を備えたことを特徴とするグロメット。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のグロメットにおいて、
前記保持部と前記折り返し部との境界には、溝が設けられたことを特徴とするグロメット。 - 請求項1〜5の何れか1項に記載のグロメットにおいて、
前記折り返し部及び前記保持部の少なくとも一方には、折り返された前記折り返し部と前記保持部との径方向の間に介在される凸部が設けられたことを特徴とするグロメット。 - パネル部材に穿設された透孔に固定するための固定部と、前記透孔を介して導出される導出部材が挿通される挿通孔を有し前記導出部材を保持するための保持部と、が一体に形成された弾性部材よりなるグロメットにおいて、
前記挿通孔には、前記導出部材の挿通方向一方側への移動に対しては前記導出部材の外周面を滑り易く、且つ、前記導出部材の挿通方向他方側への移動に対しては前記導出部材の外周面を滑り難く該導出部材の外周面に食い込み易い楔突起が設けられたことを特徴とするグロメット。 - 請求項7に記載のグロメットにおいて、
前記楔突起は、前記導出部材の挿通方向一方側ほど突出量が大きくなるよう前記導出部材の挿通方向に対して傾斜した傾斜面を備えたことを特徴とするグロメット。 - 請求項7又は8に記載のグロメットにおいて、
前記楔突起の基端側には、前記導出部材の挿通方向一方側への移動に対して前記楔突起の先端側が径方向外側へと退避し易く、前記導出部材の挿通方向他方側への移動に対して前記楔突起の先端側が径方向内側へと迫り出し易くするための括れ部が設けられたことを特徴とするグロメット。 - 請求項1〜9のいずれか1項に記載のグロメットにおいて、
前記挿通孔の開口端側には、前記導出部材に圧接するシール部が設けられたことを特徴とするグロメット。
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-
2006
- 2006-06-20 JP JP2006170077A patent/JP2008002498A/ja active Pending
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