JP4851988B2 - クランプホルダ - Google Patents
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Description
ところで車両用のホースの接続に際しては、相手パイプにホースを外挿した状態で、作業者が限られた狭いスペースに手を突っ込んでホースクランプによる締付作業を行っており、この場合、ホースクランプを設定した締付位置に位置決めした上、一方の手でホースクランプを掴み、その状態で他方の手によりホースクランプによる締付作業を行うことは、作業用スペースが極めて限られた狭いスペースであることから困難な作業となる。
特にホースクランプが環状の締付バンドと、これを縮径方向に閉め込むねじ式の締付機構を有するものである場合、その作業は大変困難な作業となる。
そのためのクランプホルダとして下記特許文献1,特許文献2に開示されたものが公知である。
この特許文献1に開示のものは、ホースに対するクランプホルダの装着を容易に行える一方で、意図しない外力がホースに装着したクランプホルダに加わった場合などに、ホースに装着したクランプホルダが、互いに向き合う一対の弾性アームの間の開口を通じてホースから脱落する恐れがある問題がある。
図6は比較例図としてこれを具体的に表したものである。
この締付機構204は、ハウジング206とその内部に挿し込まれたねじ208とを有している。
このホースクランプ200の場合、ねじ208を締め込んで行くと締付バンド202が縮径して、図6(B)に示すホースHを外周面から縮径方向に締め付けて行く。
詳しくは、環状固定部212の内周面に両面粘着テープ218を予め貼着しておき、その状態で環状固定部212をホースHに外嵌状態に嵌め込んで、ホース軸方向の所定の目的位置まで持ち来たし、そこで粘着テープ218により環状固定部212をホースHの外周面に外嵌状態に固着する。
そして拘束部214とホースHの外周面との間の隙間にホースクランプ200を位置させて、これを係止爪216の係止作用でホース軸方向に位置決めし、抜止状態に保持しておく。
このとき、ホースクランプ200はクランプホルダ210によりホース軸方向に位置決状態に保持され、また拘束部214にて位置決機構204がホースH回りに回り防止されているため、ねじ208の締込作業を容易に行うことができる。
詳しくは、ホースHの外径が小さいときには、クランプホルダ210における環状固定部212の内周面とホースHの外周面との間に比較的大きな隙間が生じ、この場合、ホースHに対するクランプホルダ210の取付作業時及び相手パイプに対するホースHの接続作業時に、クランプホルダ210がホースHから両面粘着テープ218の剥離を伴って外れ、脱落し易い問題がある。
図1は、本実施形態のクランプホルダをホースクランプとともにホース接続状態で示したもので、図中10は金属製の剛性の相手パイプ、Hはこれに接続されたゴムホース等の弾性を有するホースで、12はホースクランプ、14はクランプホルダである。
相手パイプ10は、図2に示しているようにその先端位置近傍に外周面から径方向外方に膨らんで突出した環状の膨出部16を有している。
ホースクランプ12は、図2に示しているように円環状の金属製の締付バンド18と、これを縮径方向に締め込むねじ式の締付機構20とを有している。
また締付機構20は、ハウジング22とその内部に挿し込まれたねじ24とを有している。
これによりホースHの外周面が締付バンド18により縮径方向に締め付けられ、ホースHが相手パイプ10に接続状態にクランプされる。
ここで係止爪30は、拘束部28とホースHの外周面との間に挿入されたホースクランプ12を、ホースクランプ12に対する係止作用によって抜止めし、これを軸方向に位置決めし、保持する働きをなす。
この正四角形状をなす環状固定部26は、ホース軸方向視において直線状をなす各辺が、それぞれの長さ方向の中央部を部分的にホースHの外周面に押圧状態に弾性接触させて、これを弾性把持する弾性把持部32とされている。
環状固定部26は、これら弾性把持部32を周方向に繋いだ形態で正四角形状に構成されており、その結果この環状固定部26は、各弾性把持部32と32との連繋部分が、略直角形状をなすコーナー部34を成している。
尚、環状固定部26には幅方向の側、詳しくは拘束部28及び係止爪30の側に、径方向外方に突出した四角環状のフランジ部36が形成されている。
またこの環状固定部26は、内周の周長がホースHの周長に対し大となるように、厳密にはばらつきの範囲内で最大外径のホースHの周長よりも更に内周の周長が長くなるように、その形状,寸法が定められている。
本例のクランプホルダ14は、図2に示しているようにホースHを相手パイプ10に挿し込む前に予めホースHの外周面に嵌め合せ、且つ目的の位置に位置決状態で装着しておく。
その際のクランプホルダ14の装着は次のようにして行う。
即ち、環状固定部26を押し拡くようにしてこれをホースHに外嵌状態に嵌め合せ、その状態でクランプホルダ14をホースHの外周面に沿って目的の位置までホース軸方向に移動させ、そして目的とする位置で環状固定部26から手を離して、環状固定部26を弾性復帰力で復帰させる。
同図に示しているようにこのとき、環状固定部26における4つの各弾性把持部32は、それぞれの中央部をホースHの外周面に押圧状態に弾性接触させ、4つの弾性把持部32が協働してホースHの外周面を弾性把持する。環状固定部26は、その弾性把持に基づいてホースHの外周面に固定される。
尚、クランプホルダ14をホースHの外周面に取り付ける前に、予め各弾性把持部32の中央部の内面に両面粘着テープを貼着しておき、図5に示す状態で各弾性把持部32をその両面粘着テープの粘着力にて、ホースHの外周面に固着するようになしても良い。
環状固定部26における各弾性把持部32は、この隙間Sが消失する状態となるまで、大きく弾性変形することが可能である。
即ち、外径の大きなホースHであっても、容易にその外周面に環状固定部26を嵌め合せ固定することができる。
換言すれば本実施形態のクランプホルダ14は、ホースHの外径が様々にばらついた場合であっても、そのばらつきに対する追従性に優れ、ホースHの外径のばらつきにも拘らず支障無く良好に環状固定部26をホースHの外周面に嵌め合せ且つ固定することができる。
詳しくは、ホースクランプ12の締付バンド18を、図2(B)に示しているように弾性を有する拘束部28の内側に挿入し、これを環状固定部26と係止爪30との間において拘束部28の内側に保持させておく。
このとき、ホースクランプ12はクランプホルダ14における拘束部28により径方向に拘束され、また先端の係止爪30の係止作用によりホース軸方向に抜止状態に位置決めされ、保持される。
例えば本発明は、環状固定部26を四角形状以外の多角形状に構成することも可能であるし、また場合によって各弾性把持部32を直線状ではなく、ホースHの外周面よりも曲りの小さい湾屈曲形状に構成するといったことも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
12 ホースクランプ
14 クランプホルダ
26 環状固定部
28 拘束部
30 係止爪
32 弾性把持部
Claims (2)
- ホースを剛性の相手パイプに外挿した状態でホース外周面を縮径方向に締め付けて、該ホースを該相手パイプに接続状態にクランプする円環状のホースクランプを該ホースに対して予め定めた締付位置に位置決状態に保持しておくクランプホルダであって
(イ)ホース軸方向視において前記ホース外周面よりも曲りの小さい湾屈曲形状若しくは直線形状をなし、自身の一部を該ホース外周面に押圧状態に弾性接触させる弾性把持部を周方向に複数繋いだ形態で構成され、それら弾性把持部にて該ホース外周面を弾性把持する状態に該ホース外周面に固定される、全体として非円形且つ周方向に切れ目のない無端の環状をなす環状固定部と
(ロ)該環状固定部から前記ホース外周面との間に前記ホースクランプの厚みに対応した隙間を形成する状態で前記ホース軸方向に突出し、該隙間に位置させた前記ホースクランプを径方向に拘束する拘束部と
(ハ)該拘束部の先端部に前記ホース外周面に向けて内向きに形成され、前記ホースクランプに対する係止作用で該ホースクランプを前記ホース軸方向に位置決めし、抜止めする係止爪と
を有し、且つ前記環状固定部は、該環状固定部に内接する円の外径が前記ホースの外径よりも小で、内周の周長が該ホースの外周長よりも大となしてあることを特徴とするクランプホルダ。 - 請求項1において、前記弾性把持部が前記ホース軸方向視において直線形状をなしており、前記環状固定部が全体として多角形状をなしていることを特徴とするクランプホルダ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019004691A1 (ko) * | 2017-06-28 | 2019-01-03 | 삼성전자주식회사 | 세탁기 및 세탁기의 다이어프램 조립체 |
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WO2019004691A1 (ko) * | 2017-06-28 | 2019-01-03 | 삼성전자주식회사 | 세탁기 및 세탁기의 다이어프램 조립체 |
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