JP2009040213A - グリップの抜け止め構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】グリップを把持部に容易且つ確実に装着することができるグリップの抜け止め構造を提供する。
【解決手段】ハンドルバー2の把持部3の端部開口部3aにエンドキャップ8が嵌込まれ、エンドキャップ8は、把持部3内に挿入された固定用ばね部材9と把持部3に外嵌されたグリップ6の端部6aとの間に配設され、固定用ばね部材9は径方向に拡縮自在であり、固定用ねじ12が外部からグリップ6の端部6aとエンドキャップ8とに挿通されて固定用ばね部材9に螺合し、固定用ねじ12を締めることにより、固定用ばね部材9が、把持部3の軸心4に沿ってグリップ6の端部6aに接近する方向Bへ移動してエンドキャップ8に押圧されるとともに、径方向外向きに拡張するように構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は自転車や車椅子等のグリップの抜け止め構造に関する。
従来、自転車のハンドルバーの把持部にはグリップが装着されている。グリップは一般的に樹脂製であるが、長期使用や樹脂中に含まれる鉛等の添加剤削減による耐候性低下で伸縮性能が低下し、使用中にグリップがハンドルバーから抜ける虞れがある。
この対策として、グリップに抜け止めを設けたものがある。例えば図13に示すように、グリップ71の内周面に凸部72が形成され、ハンドルバー73の把持部74の外周面に溝孔75が形成されている。
ハンドルバー73の把持部74にグリップ71を外嵌し、凸部72を溝孔75に係合することにより、グリップ71がハンドルバー73から抜けるのを防止することができる。尚、抜け止め用の凸部72や溝孔75を設けた構成は例えば下記特許文献1に記載されている。
特開2004−148988
しかしながら前記の従来形式では、ハンドルバー73の把持部74自体に溝孔75を加工する必要があるため、加工に手間がかかるといった課題がある。
また、グリップ71を把持部74に装着する際、凸部72の位置を溝孔75の位置に正確に合わせる必要があり、このような位置合わせ作業に手間を要するといった課題もある。さらに、グリップ71を把持部74に装着する際、凸部72を圧縮しながらグリップ71を把持部74に嵌め込まなければならないため、装着作業に要する手間が増え、また、伸縮性能の高いグリップ71を用いる必要がある。
本発明は、グリップを把持部に容易に装着することができ、また、グリップを把持部に確実に装着することができるグリップの抜け止め構造を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明は、パイプ形状の把持部に装着されるグリップの抜け止め構造であって、
ねじ部材を締めることにより、固定部材が、把持部の軸心に沿ってグリップの端部に接近する方向へ移動してエンドキャップに押圧されるとともに、径方向外向きに拡張するように構成されているものである。
これによると、ねじ部材を締めることにより、固定部材が把持部の軸心に沿って移動してエンドキャップに押圧されるとともに径方向外向きに拡張するため、固定部材の径方向外縁部が把持部の内周面に押圧され、固定部材が把持部に強固に固定される。これにより、ねじ部材を介してエンドキャップとグリップとが把持部に確実かつ容易に装着される。
以上のように本発明によると、把持部自体にグリップ抜け止め用の溝孔等を加工する必要はなく、したがって、加工に手間がかかるといった問題も解決される。また、グリップを把持部に装着する際、従来のような位置合わせ作業が不要となり、グリップの装着作業が容易に行え、グリップを確実に装着することができる。
本第1発明は、パイプ形状の把持部に装着されるグリップの抜け止め構造であって、
把持部の端部開口部にエンドキャップが嵌め込まれ、
エンドキャップは、把持部内に挿入された固定部材と把持部に外嵌されたグリップの端部との間に配設され、
固定部材は径方向に拡縮自在であり、
ねじ部材が外部からグリップの端部とエンドキャップとに挿通されて固定部材に螺合して、グリップの端部とエンドキャップと固定部材とがねじ部材を介して連結され、
ねじ部材を締めることにより、固定部材が、把持部の軸心に沿ってグリップの端部に接近する方向へ移動してエンドキャップに押圧されるとともに、径方向外向きに拡張するように構成されているものである。
これによると、把持部の端部開口部に固定部材を挿入するとともにエンドキャップを嵌め込み、グリップを把持部に外嵌し、ねじ部材を外部からグリップの端部とエンドキャップとに挿通して固定部材に螺合する。ねじ部材を締めることにより、固定部材が把持部の軸心に沿って移動してエンドキャップに押圧されるとともに径方向外向きに拡張するため、固定部材の径方向外縁部が把持部の内周面に押圧され、固定部材が把持部に強固に固定される。これにより、ねじ部材を介してエンドキャップとグリップとが把持部に確実かつ容易に装着される。
グリップを装着した後、把持部に対するグリップの嵌め合いが緩んだ場合でも、固定部材の径方向外縁部が把持部の内周面に押圧されて、固定部材が把持部に強固に固定されているため、グリップが把持部から不用意に抜けるのを防止することができる。
また、本第2発明は、パイプ形状の把持部に装着されるグリップの抜け止め構造であって、
把持部の端部開口部にエンドキャップが嵌め込まれ、
エンドキャップは、把持部内に挿入されて径方向外向きに変形自在な挿入部を有しており、且つ、把持部内に挿入された固定部材と把持部に外嵌されたグリップの端部との間に配設され、
ねじ部材が外部からグリップの端部とエンドキャップとに挿通されて固定部材に螺合して、グリップの端部とエンドキャップと固定部材とがねじ部材を介して連結され、
ねじ部材を締めることにより、固定部材が、把持部の軸心に沿ってグリップの端部に接近する方向へ移動し、エンドキャップの挿入部を径方向外向きに押圧するように構成されているものである。
これによると、把持部の端部開口部に固定部材を挿入するとともにエンドキャップを嵌め込み、グリップを把持部に外嵌し、ねじ部材を外部からグリップの端部とエンドキャップとに挿通して固定部材に螺合する。ねじ部材を締めることにより、固定部材が把持部の軸心に沿って移動してエンドキャップの挿入部を径方向外向きに押圧するため、エンドキャップの挿入部が把持部の内周面に押圧され、エンドキャップが把持部に強固に固定される。これにより、ねじ部材を介してグリップが把持部に確実かつ容易に装着される。
グリップを装着した後、把持部に対するグリップの嵌め合いが緩んだ場合でも、エンドキャップの挿入部が把持部の内周面に押圧され、エンドキャップが把持部に強固に固定されているため、グリップが把持部から不用意に抜けるのを防止することができる。
また、本第3発明は、固定部材は、係合手段を介して、ねじ部材の回転方向においてエンドキャップに係合するものである。
これによると、固定部材は係合手段を介してエンドキャップに係合しているため、ねじ部材を回して締める際、固定部材がねじ部材と共に回転してしまうのを防止することができ、固定部材を把持部の軸心に沿ってグリップの端部に接近する方向へ確実に移動させることが可能となる。
また、本第4発明は、固定部材は、係合手段を介して、エンドキャップの嵌め込み方向においてエンドキャップに係合するものである。
これによると、グリップを装着するために把持部の端部開口部に固定部材を挿入するとともにエンドキャップを嵌め込んだ際、固定部材は係合手段を介して嵌め込み方向においてエンドキャップに係合しているため、固定部材がエンドキャップから嵌め込み方向へ脱落してしまうのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
先ず、実施の形態1を図1〜図7を参照して説明する。
図1に示すように、1は自転車であり、パイプ状のハンドルバー2の左右両把持部3にはそれぞれ樹脂製のグリップ6が装着されている。図2,図3に示すように、各グリップ6は、一端に挿通孔20を有するとともに他端に取付孔21を有する円筒状の部材であり、把持部3に外嵌され、抜け止め装置7によって抜け止めされている。尚、取付孔21は、グリップ6の内側に開口する小径部21aと、グリップ6の外側に開口して小径部21aに連通する大径部21bとを有している。
抜け止め装置7は、エンドキャップ8と、固定用ばね部材9(固定部材の一例)と、押えワッシャー11と、固定用ねじ12(ねじ部材の一例)とを有している。
図5に示すように、エンドキャップ8は、把持部3の端部開口部3aに脱抜自在に嵌め込まれる円板状の嵌込部8aと、嵌込部8aの一端に設けられ且つ嵌込部8aよりも小径の円板状の凸部8bと、嵌込部8aの他端に設けられ且つ端部開口部3aの内径よりも大径の円板状の鍔部8cとを有している。エンドキャップ8には、一端面と他端面とに貫通するねじ挿通孔8dが形成されている。凸部8bの周方向四箇所には、把持部3の軸心4の方向に突出する係合用突起14が設けられている。各係合用突起14の先端には係合用爪15が形成されている。
図6に示すように、固定用ばね部材9は、金属製で且つ径方向に拡縮自在であって、円板状の中央部材9aと、中央部材9aの周縁から径方向外側へ向かって放射状に形成された複数の脚部材9bとを有している。中央部材9aには、内周面に雌ねじを有するねじ孔9cが形成され、固定用ねじ12はねじ孔9cに螺合する。また、各脚部材9bは、中央部材9aから径方向外側へ拡がるようにテーパー状に傾斜している。脚部材9b間には係合用スリット9dが形成されている。
エンドキャップ8の各係合用突起14は固定用ばね部材9の各係合用スリット9dに対して挿脱自在であり、各係合用爪15は固定用ばね部材9の中央部材9aに対して係脱自在である。尚、係合用突起14と係合用爪15と係合用スリット9dとにより係合手段16が構成されている。
図2,図3に示すように、押えワッシャー11は、中央部に貫通孔11aを有しており、グリップ6の大径部21bに嵌め込まれている。エンドキャップ8は、把持部3の端部開口部3aに嵌め込まれ、把持部3内に挿入された固定用ばね部材9と把持部3に外嵌されたグリップ6の端部6aとの間に配設されている。固定用ねじ12は、外部から押えワッシャー11の貫通孔11aとグリップ6の取付孔21とエンドキャップ8のねじ挿通孔8dとに挿通され、固定用ばね部材9のねじ孔9cに螺合している。これにより、押えワッシャー11と固定用ばね部材9との間にグリップ6の端部6aとエンドキャップ8とが配設された状態で、押えワッシャー11とグリップ6の端部6aとエンドキャップ8と固定用ばね部材9とが固定用ねじ12を介して連結される。
以下、上記構成における作用を説明する。
グリップ6をハンドルバー2に装着する際には下記のような手順で行う。
先ず、エンドキャップ8の係合用突起14を固定用ばね部材9の係合用スリット9dに挿入し、この状態で、ハンドルバー2の把持部3の端部開口部3aに、固定用ばね部材9を挿入するとともにエンドキャップ8を嵌め込む。この際、エンドキャップ8の鍔部8cが把持部3の先端に当接することで、エンドキャップ8の嵌め込み量が規制される。
次に、グリップ6を把持部3に外嵌し、押えワッシャー11をグリップ6の大径部21bに嵌め込む。その後、図7に示すように、固定用ねじ12を、外部から押えワッシャー11の貫通孔11aとグリップ6の取付孔21とエンドキャップ8のねじ挿通孔8dとに挿通し、固定用ばね部材9のねじ孔9cに螺合する。
この際、係合用突起14の係合用爪15が固定用ばね部材9の中央部材9aに係合することにより、固定用ばね部材9は、係合手段16を介して、エンドキャップ8の嵌め込み方向Aにおいてエンドキャップ8に係合する。これにより、固定用ばね部材9がエンドキャップ8から嵌め込み方向Aへ脱落してしまうのを防止することができる。
また、係合用突起14が係合用スリット9dに挿入されているため、固定用ばね部材9は、係合手段16を介して、固定用ねじ12の回転方向においてエンドキャップ8に係合する。これにより、固定用ねじ12を固定用ばね部材9のねじ孔9cに螺合する際、固定用ばね部材9が固定用ねじ12と共に回転(共回り)してしまうのを防止することができる。
その後、固定用ねじ12を締めることにより、図3に示すように、固定用ばね部材9が把持部3の軸心4に沿ってグリップ6の端部6aに接近する方向Bへ移動し、固定用ばね部材9の脚部材9bの外端部がエンドキャップ8の嵌込部8aの一端面に当接して押圧され、脚部材9bが径方向外向きに弾性変形する。これにより、固定用ばね部材9が径方向外向きに拡張し、脚部材9bの径方向外縁部がハンドルバー2の内周面に押圧され、固定用ばね部材9がハンドルバー2に強固に固定される。これにより、固定用ねじ12を介してエンドキャップ8とグリップ6とがハンドルバー2の把持部3に確実かつ容易に装着される。
尚、前記のように固定用ねじ12を締め込む際においても、係合用突起14が係合用スリット9dに挿入されているため、固定用ばね部材9は、係合手段16を介して、固定用ねじ12の回転方向においてエンドキャップ8に係合している。これにより、固定用ばね部材9が固定用ねじ12と共に回転してしまうのを防止することができ、固定用ばね部材9を前記方向Bへ確実に移動させることが可能となる。
このようにしてグリップ6を装着した後、ハンドルバー2に対するグリップ6の嵌め合いが緩んだ場合でも、固定用ばね部材9の脚部材9bの外端部がハンドルバー2の内周面に押圧されて、固定用ばね部材9がハンドルバー2に強固に固定されているため、グリップ6がハンドルバー2から不用意に抜けるのを確実に防止することができる。
したがって、ハンドルバー2自体にグリップ抜け止め用の溝孔等を加工する必要はなく、加工に手間がかかるといった問題は解決される。また、グリップ6をハンドルバー2に装着する際、従来のような位置合わせ作業が不要となり、グリップ6の装着作業が容易に行え、グリップ6を確実に装着することができる。
前記実施の形態1では、図5に示すように、エンドキャップ8に係合用突起14を四個設けているが、四個以外の複数個又は単数個設けてもよい。同様に、係合用爪15を四個設けているが、四個以外の複数個又は単数個設けてもよい。また、図6に示すように、固定用ばね部材9に脚部材9bと係合用スリット9dとをそれぞれ八個ずつ設けているが、八個以外の複数個又は単数個設けてもよい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2を説明する。
グリップ6をハンドルバー2に装着する際の手順は、前記実施の形態1に記載したものに限定されるものではなく、例えば下記のようなものであってもよい。
すなわち、エンドキャップ8の係合用突起14を固定用ばね部材9の係合用スリット9dに挿入し、この状態で、固定用ばね部材9と共にエンドキャップ8を挿通孔20からグリップ6の内部に挿入する。次に、押えワッシャー11をグリップ6の大径部21bに嵌め込み、固定用ねじ12を、押えワッシャー11の貫通孔11aとグリップ6の取付孔21とエンドキャップ8のねじ挿通孔8dとに挿通し、固定用ばね部材9のねじ孔9cに螺合する。このようにして抜け止め装置7を仮組立し、次に、図7に示すように、グリップ6を把持部3に外嵌し、把持部3の端部開口部3aに、固定用ばね部材9を挿入するとともにエンドキャップ8を嵌め込む。その後、図3に示すように、固定用ねじ12を締めて、固定用ばね部材9を方向Bへ移動させる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3を図8〜図12を参照して説明する。尚、前記実施の形態1において記載した部材と同じものについては同一の符号を付記して説明を省略する。
図8,図9に示すように、各グリップ6は、一端に挿通孔20を有するとともに他端に取付孔21を有する円筒状の部材であり、把持部3に外嵌され、抜け止め装置30によって抜け止めされている。抜け止め装置30は、エンドキャップ31と、固定部材32と、押えワッシャー33と、固定用ねじ34(ねじ部材の一例)とを有している。
図11に示すように、エンドキャップ31は、円板状のキャップ本体31aと、キャップ本体31aの内側端面に設けられた複数の挿入片31b(挿入部の一例)と、キャップ本体31aの外側端部の外周部に設けられ且つ端部開口部3aの内径よりも大径の鍔部31cとを有している。
キャップ本体31aには内側端面と外側端面とに貫通するねじ挿通孔31dが形成されている。また、各挿入片31bは、把持部3の軸心4を中心とした同一円周上に90°おきに4個設けられて円弧状に形成され、把持部3の内部に挿入されて径方向外向きに変形自在であり、固定部材32の外周面と把持部3の内周面との間に挟まれる。
各挿入片31bの先端部には、径方向において内側に突出した係合用爪36が形成されている。また、各挿入片31bの先端外面には面取り40が施されている。
図12に示すように、固定部材32は、樹脂製であり、両端面に貫通するねじ孔32aを有している。このねじ孔32aの内周面には雌ねじが形成されており、固定用ねじ34がねじ孔32aに螺合する。固定部材32は、エンドキャップ31のキャップ本体31aに接近する方向ほど縮径するテーパー面32bを、外周面として有している。テーパー面32bには係合用凹部37が形成されており、係合用凹部37は周方向において90°おきに四箇所形成されている。尚、係合用爪36は係合用凹部37に対して係脱自在であり、係合用爪36と係合用凹部37とにより係合手段38が構成されている。
図8,図9に示すように、押えワッシャー33は、中央部に貫通孔33aを有しており、グリップ6の端部6aの外面に当て付けられている。エンドキャップ31は、把持部3の端部開口部3aに嵌め込まれ、把持部3内に挿入された固定部材32と把持部3に外嵌されたグリップ6の端部6aとの間に配設されている。固定用ねじ34は、外部から押えワッシャー33の貫通孔33aとグリップ6の取付孔21とエンドキャップ31のねじ挿通孔31dとに挿通され、固定部材32のねじ孔32aに螺合している。これにより、押えワッシャー33と固定部材32との間にグリップ6の端部6aとエンドキャップ31とが配設された状態で、押えワッシャー33とグリップ6の端部6aとエンドキャップ31と固定部材32とが固定用ねじ34を介して連結される。
以下、上記構成における作用を説明する。
グリップ6をハンドルバー2に装着する際には下記のような手順で行う。
先ず、固定部材32をエンドキャップ31の挿入片31b間に嵌め込み、各係合用爪36を各係合用凹部37に係合する。この状態で、ハンドルバー2の把持部3の端部開口部3aに、固定部材32を挿入するとともにエンドキャップ31を嵌め込む。この際、エンドキャップ31の鍔部31cが把持部3の先端に当接することで、エンドキャップ31の嵌め込み量が規制される。
次に、グリップ6を把持部3に外嵌し、押えワッシャー33をグリップ6の端部6aの外面に当て付け、固定用ねじ34を、外部から押えワッシャー33の貫通孔33aとグリップ6の取付孔21とエンドキャップ31のねじ挿通孔31dとに挿通し、固定部材32のねじ孔32aに螺合する。
この際、係合用爪36が係合用凹部37に係合しているため、固定部材32は、係合手段38を介して、エンドキャップ31の嵌め込み方向Aにおいてエンドキャップ31に係合する。これにより、固定部材32がエンドキャップ31から嵌め込み方向Aへ脱落してしまうのを防止することができる。
さらに、固定部材32は、係合手段38を介して、固定用ねじ34の回転方向においてエンドキャップ31に係合する。これにより、固定用ねじ34を固定部材32のねじ孔32aに螺合する際、固定部材32が固定用ねじ34と共に回転(共回り)してしまうのを防止することができる。
その後、固定用ねじ34を締めることにより、図9の仮想線から実線で示すように、固定部材32が把持部3の軸心4に沿ってグリップ6の端部6aに接近する方向Bへ移動し、固定部材32のテーパー面32bがエンドキャップ31の挿入片31bに当接して挿入片31bを径方向外向きに押圧する。これにより、各挿入片31bが径方向外向きに変形してハンドルバー2の内周面に押圧され、エンドキャップ31がハンドルバー2に強固に固定される。これにより、固定用ねじ34を介してグリップ6がハンドルバー2の把持部3に確実かつ容易に装着される。
尚、前記のように固定用ねじ34を締め込む際においても、係合用爪36が係合用凹部37に係合しているため、固定部材32は、係合手段38を介して、固定用ねじ34の回転方向においてエンドキャップ31に係合している。これにより、固定部材32が固定用ねじ34と共に回転してしまうのを防止することができ、固定部材32を前記方向Bへ確実に移動させることが可能となる。
このようにしてグリップ6を装着した後、ハンドルバー2に対するグリップ6の嵌め合いが緩んだ場合でも、各挿入片31bがハンドルバー2の内周面に押圧されて、エンドキャップ31がハンドルバー2に強固に固定されているため、グリップ6がハンドルバー2から不用意に抜けるのを確実に防止することができる。
したがって、ハンドルバー2自体にグリップ抜け止め用の溝孔等を加工する必要はなく、加工に手間がかかるといった問題は解決される。また、グリップ6をハンドルバー2に装着する際、従来のような位置合わせ作業が不要となり、グリップ6の装着作業が容易に行え、グリップ6を確実に装着することができる。
また、図11に示すように、各挿入片31bの先端外面に面取り40を施しているため、各挿入片31bを容易に端部開口部3aから把持部3内に挿入することができる。
前記実施の形態3では、図11に示すように、エンドキャップ31に挿入片31bを四個設けているが、四個以外の複数個又は単数個設けてもよい。同様に、図11,図12に示すように、係合用爪36と係合用凹部37とをそれぞれ四個ずつ設けているが、四個以外の複数個又は単数個ずつ設けてもよい。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4を説明する。
グリップ6をハンドルバー2に装着する際の手順は、前記実施の形態3に記載したものに限定されるものではなく、例えば下記のようなものであってもよい。
すなわち、先ず、固定部材32をエンドキャップ31の挿入片31b間に嵌め込み、各係合用爪36を各係合用凹部37に係合する。この状態で、固定部材32と共にエンドキャップ31を挿通孔20からグリップ6の内部に挿入する。
次に、押えワッシャー33をグリップ6の端部6aの外面に当て付け、固定用ねじ34を、外部から押えワッシャー33の貫通孔33aとグリップ6の取付孔21とエンドキャップ31のねじ挿通孔31dとに挿通し、固定部材32のねじ孔32aに螺合する。このようにして抜け止め装置30を仮組立し、次に、グリップ6を把持部3に外嵌し、把持部3の端部開口部3aに、固定部材32を挿入するとともにエンドキャップ31を嵌め込む。その後、固定用ねじ34を締めて、図9の実線で示すように、固定部材32を方向Bへ移動させる。
前記各実施の形態では、図3,図9に示すように、押えワッシャー11,33を用いているが、押えワッシャー11,33の代わりに、貫通孔11a,33aを有する反射板を用いてもよく、或いは、反射板を備えた押えワッシャー11,33を用いてもよい。
前記各実施の形態では、自転車1のハンドルバー2の把持部3にグリップ6を装着して抜け止め装置7,30で抜け止めしているが、自転車1に限定されるものではなく、自転車1以外の車両、例えば、車椅子のバックパイプの把持部にグリップ6を装着して抜け止め装置7,30で抜け止めしてもよい。
本発明は、自転車のハンドルバーの把持部に装着されるグリップの抜け止めに最適であるが、自転車以外の車両(例えば車椅子等)の把持部に装着されるグリップの抜け止めにも適用できる。
本発明の実施の形態1におけるグリップを装着した自転車の側面図 同、グリップと抜け止め装置とを自転車のハンドルバーから外した分解斜視図 同、固定用ねじを締め付けて、グリップを抜け止め装置で抜け止めしている状態を示す断面図 前記図3におけるX−X矢視図 (a)は抜け止め装置のエンドキャップの側面図、(b)は(a)におけるX−X矢視図 (a)は抜け止め装置の固定用ばね部材の側面図、(b)は(a)におけるX−X矢視図、(c)は(b)におけるY−Y矢視図 同、ハンドルバーにグリップと抜け止め装置とを装着し、固定用ねじを締め付けて固定用ばね部材を固定する前の状態を示す断面図 本発明の実施の形態2におけるグリップと抜け止め装置とを自転車のハンドルバーから外した分解斜視図 同、固定用ねじを締め付けて、グリップを抜け止め装置で抜け止めしている状態を示す断面図 前記図9におけるX−X矢視図 (a)は抜け止め装置のエンドキャップの側面図、(b)は(a)におけるX−X矢視図、(c)は(b)におけるY−Y矢視図 (a)は抜け止め装置の固定部材の側面図、(b)は(a)におけるX−X矢視図、(c)は(b)におけるY−Y矢視図 (a)は従来におけるグリップの断面斜視図、(b)は従来におけるハンドルバーの把持部の図
符号の説明
3 把持部
3a 端部開口部
4 軸心
6 グリップ
6a 端部
8 エンドキャップ
9 固定用ばね部材(固定部材)
12 固定用ねじ(ねじ部材)
16 係合手段
31 エンドキャップ
31b 挿入片(挿入部)
32 固定部材
34 固定用ねじ(ねじ部材)
38 係合手段
A 嵌め込み方向
B グリップの端部に接近する方向

Claims (4)

  1. パイプ形状の把持部に装着されるグリップの抜け止め構造であって、
    把持部の端部開口部にエンドキャップが嵌め込まれ、
    エンドキャップは、把持部内に挿入された固定部材と把持部に外嵌されたグリップの端部との間に配設され、
    固定部材は径方向に拡縮自在であり、
    ねじ部材が外部からグリップの端部とエンドキャップとに挿通されて固定部材に螺合して、グリップの端部とエンドキャップと固定部材とがねじ部材を介して連結され、
    ねじ部材を締めることにより、固定部材が、把持部の軸心に沿ってグリップの端部に接近する方向へ移動してエンドキャップに押圧されるとともに、径方向外向きに拡張するように構成されていることを特徴とするグリップの抜け止め構造。
  2. パイプ形状の把持部に装着されるグリップの抜け止め構造であって、
    把持部の端部開口部にエンドキャップが嵌め込まれ、
    エンドキャップは、把持部内に挿入されて径方向外向きに変形自在な挿入部を有しており、且つ、把持部内に挿入された固定部材と把持部に外嵌されたグリップの端部との間に配設され、
    ねじ部材が外部からグリップの端部とエンドキャップとに挿通されて固定部材に螺合して、グリップの端部とエンドキャップと固定部材とがねじ部材を介して連結され、
    ねじ部材を締めることにより、固定部材が、把持部の軸心に沿ってグリップの端部に接近する方向へ移動し、エンドキャップの挿入部を径方向外向きに押圧するように構成されていることを特徴とするグリップの抜け止め構造。
  3. 固定部材は、係合手段を介して、ねじ部材の回転方向においてエンドキャップに係合することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のグリップの抜け止め構造。
  4. 固定部材は、係合手段を介して、エンドキャップの嵌め込み方向においてエンドキャップに係合することを特徴とする請求項3記載のグリップの抜け止め構造。
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