JP2011144239A - タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】良好なシリカの分散性を有しながら、補強性、耐摩耗性、力学強度、転がり抵抗特性、ウェットグリップ性能、及びドライ路面での操縦安定性能をバランス良く改善できるタイヤ用ゴム組成物、及びこれを用いた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】ゴム成分、第一シリカ、及び第二シリカを含有し、上記第一シリカは、CTAB比表面積が180m/g以上、BET比表面積が185m/g以上、アグリゲートサイズが45nm以上であり、上記第二シリカは、CTAB比表面積が95m/g以下、BET比表面積が100m/g以下であるタイヤ用ゴム組成物に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、タイヤ用ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。
現在、低燃費化の要求から、トレッドだけでなく様々な部材でシリカ配合ゴム組成物が使われる様になってきている。ところが、シリカは表面に親水性シラノール基が存在するため、カーボンブラックに比べゴム(特に、タイヤ用でよく使われる天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム等)との親和性が低く、耐摩耗性や力学強度(引張強度や破断伸び)の点で劣る場合が多い。
このような点を改善するため、シランカップリング剤を用いたり、補強性の高い微粒子シリカを用いたりする方法がある。しかし、微粒子シリカは一般にゴム組成物中で分散させることが非常に困難で、うまく分散できずに凝集塊が残り、耐摩耗性や力学強度をそれ程改善できない、あるいは場合によっては更にこれらの特性を悪化させてしまう場合もある。
また、特許文献1には、シリカを配合し、転がり抵抗、耐摩耗性を悪化させることなく、ウェットグリップ性能を向上できるタイヤ用ゴム組成物が開示されているが、これらの性能をバランスよく改善する点については、未だ改善の余地がある。
特開2008−31244号公報
本発明は、前記課題を解決し、良好なシリカの分散性を有しながら、補強性、耐摩耗性、力学強度、転がり抵抗特性、ウェットグリップ性能、及びドライ路面での操縦安定性能をバランス良く改善できるタイヤ用ゴム組成物、及びこれを用いた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、ゴム成分、第一シリカ、及び第二シリカを含有し、上記第一シリカは、CTAB比表面積が180m/g以上、BET比表面積が185m/g以上、アグリゲートサイズが45nm以上であり、上記第二シリカは、CTAB比表面積が95m/g以下、BET比表面積が100m/g以下であるタイヤ用ゴム組成物に関する。
ゴム成分100質量%中、天然ゴム及びブタジエンゴムの合計含有量は、10質量%以上であることが好ましい。
ゴム成分100質量%中、変性スチレンブタジエンゴム及び変性ブタジエンゴムの合計含有量は、25質量%以上であることが好ましい。
上記ゴム組成物は、メルカプト基を有するシランカップリング剤を含有することが好ましい。
上記シランカップリング剤は、下記一般式(1)で示される結合単位Aと下記一般式(2)で示される結合単位Bとの合計量に対して、結合単位Bを1〜70モル%の割合で共重合したものであることが好ましい。
Figure 2011144239
Figure 2011144239
(式中、xは0以上の整数である。yは1以上の整数である。Rは水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基若しくはアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基若しくはアルケニレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基若しくはアルキニレン基、又は該アルキル基若しくは該アルケニル基の末端の水素が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを示す。Rは水素、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基若しくはアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基若しくはアルケニル基、又は分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基若しくはアルキニル基を示す。RとRとで環構造を形成してもよい。)
ゴム成分100質量部に対し、第一シリカ及び第二シリカの合計含有量は、20〜150質量部であり、カーボンブラックの含有量は、0〜100質量部であることが好ましい。
上記ゴム組成物は、トレッドに使用されることが好ましい。
本発明はまた、上記ゴム組成物を用いた空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、ゴム成分と、特定値以上のCTAB比表面積、BET比表面積、及びアグリゲートサイズを有する第一シリカと、特定値以下のCTAB比表面積及びBET比表面積を有する第二シリカとを含むタイヤ用ゴム組成物であるので、良好なシリカの分散性を有しながら、補強性、耐摩耗性、力学強度、転がり抵抗特性、ウェットグリップ性能、及びドライ路面での操縦安定性能がバランス良く発揮される空気入りタイヤを提供できる。
なお、本明細書において、シリカと記載した場合には、第一シリカ及び第二シリカを含むものとする。
細孔分布曲線を示す図である。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分と、特定値以上のCTAB比表面積、BET比表面積、及びアグリゲートサイズを有する第一シリカと、特定値以下のCTAB比表面積及びBET比表面積を有する第二シリカとを含む。第一シリカは、CTAB比表面積、BET比表面積は従来の微粒子シリカと同程度であるが、同程度の平均一次粒子径を有する従来の微粒子シリカと比較して、アグリゲートサイズが大きい。上記第一シリカ及び第二シリカを併用することで、従来の微粒子シリカ及び第二シリカを併用した場合と比較して、シリカの分散性を良好にすることができ、優れた補強性、耐摩耗性、及び力学強度を与えることができる。また、転がり抵抗特性、ウェットグリップ性能、及びドライ路面での操縦安定性能(以下においては、ドライ操縦安定性能ともいう)も向上する。
本発明で使用できるゴム成分としては特に限定されず、天然ゴム(NR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、変性ブタジエンゴム(変性BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、変性スチレンブタジエンゴム(変性SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)等、タイヤ用ゴム組成物に一般的に使用される材料を使用することができる。なかでも、NR、BR、SBR、変性SBR及び変性BRからなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましく、NR及び/又はBRを含むことがより好ましい。
なお、本明細書において、ブタジエンゴム(BR)と記載した場合には、変性BRを含まないこととし、スチレンブタジエンゴム(SBR)と記載した場合には、変性SBRを含まないこととする。
本発明のゴム組成物にNR及び/又はBRを配合することにより、耐摩耗性、転がり抵抗特性をより向上できる。また、従来、シリカの配合量が多い場合や、変性SBR及び/又は変性BRを含有する系に多量のシリカを配合した場合、ゴム組成物の加工性が悪化するという問題があったが、本発明のゴム組成物にNRを配合することにより、加工性が飛躍的に向上し、この問題を解消することができる。
NR及びBRは、極性が低く、シリカとの相性が悪いため、NR及び/又はBRを含有する系にシリカを配合した場合、得られるゴム組成物中のシリカの分散性が低くなる傾向がある。特に、分散性が低い従来の微粒子シリカにおいては、その傾向が顕著である。第一シリカは、従来の微粒子シリカよりもアグリゲートサイズが大きいことにより、ゴム組成物中のシリカの分散性を改善できるため、NR及び/又はBRを含有する系に対して特に有効である。また、NR及び/又はBRを含有する系において、第一シリカ及び第二シリカを併用することにより、シリカの分散性、力学強度等に対して特に大きな改善効果を与えることができる。
NRとしては特に限定されず、RSS♯3、TSR20など、ゴム工業において一般的なものを使用することができる。
BRとしては特に限定されず、ゴム工業において一般的なものを使用できる。なかでも、シス含量(シス−1,4−結合ブタジエン単位量)が80質量%以上のものを用いることが好ましい。これにより、耐摩耗性をより良好にすることができる。シス含量は、85質量%以上がより好ましく、90質量%以上が更に好ましく、95質量%以上が最も好ましい。
なお、シス含量は、赤外吸収スペクトル分析法によって測定できる。
また、BRは、25℃における5%トルエン溶液粘度が40cps以上のものが好ましい。これにより、耐摩耗性向上効果を高めることができる。トルエン溶液粘度は、200cps以下が好ましい。200cpsを超えると、粘度が高くなりすぎ、加工性が低下したり、他のゴム成分と混ざりにくくなる傾向がある。トルエン溶液粘度の上限は150cpsがより好ましい。
また、加工性の改善と耐摩耗性を両立出来る点から、分子量分布(Mw/Mn)が3.0〜3.4のBRを使用してもよい。
環境への負荷の低減という点で、BRは、バイオマス由来の材料から合成されたものを使用することが好ましい。このようなBRは、例えば、バイオエタノールに触媒を作用させて、ブタジエンを得、それを原料として合成する等の方法により得ることができる。バイオマス由来の材料から合成されたBRをブレンドしても良いが、特にゴム組成物中のBRとして、バイオマス由来のBRを100質量%含むことが好ましい。なお、バイオマス材料とは、「再生可能な生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」を意味する。また、バイオマス由来かどうかは、C14の量を同定させる方法(ASTM−D6866)により、確認できる。
ゴム成分100質量%中のNRの含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは15質量%以上、更に好ましくは25質量%以上である。5質量%未満であると、必要な機械的強度の向上やウェットグリップ性能を得ることが難しくなる場合がある。上記NRの含有量は、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。60質量%を超えると、相対的にBR等の配合比率が少なくなり、必要な耐摩耗性や耐クラック性を得ることが難しくなる場合がある。
ゴム成分100質量%中のBRの含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上である。5質量%未満であると、必要な耐摩耗性や耐クラック性を得ることが難しくなる場合がある。上記BRの含有量は、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下である。80質量%を超えると、相対的にNR等の配合比率が少なくなり、必要な機械的強度の向上やウェットグリップ性能等を得ることが難しくなる場合がある。
ゴム成分100質量%中のNR及びBRの合計含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは25質量%以上、更に好ましくは40質量%以上である。10質量%未満の場合、耐摩耗性、転がり抵抗特性を充分に改善できないおそれがある。上記含有量は、100質量%であってもよいが、好ましくは80質量%以下、より好ましくは60質量%以下である。80質量%を超えると、キャップトレッド用とした場合に必要なウェットグリップ性能を付与することが難しくなったり、その他NRやBR以外のゴム成分による性能改善が難しくなったりする場合がある。
本発明のゴム組成物にSBRを配合することにより、シリカの分散性をより向上することができる。SBRとしては特に限定されず、タイヤ工業において一般的な材料を使用でき、例えば、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E−SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)が挙げられる。
SBRのスチレン含量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは15質量%以上、更に好ましくは20質量%以上である。SBRのスチレン含量が5質量%未満では、キャップトレッド用とした場合に充分なグリップ性能を得られないおそれがある。また、SBRのスチレン含量は、好ましくは60質量%以下、より好ましくは45質量%以下、更に好ましくは30質量%以下である。SBRのスチレン含量が60質量%を超えると、BRやNRとの相容性が低下したり、硬度が上昇し過ぎたり、耐摩耗性や転がり抵抗特性が悪化したりする傾向がある。
なお、スチレン含量は、H−NMR測定により算出される。
ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは25質量%以上、更に好ましくは40質量%以上である。10質量%未満であると、キャップトレッド用とした場合に充分なグリップ性能が得られないおそれがある。また、該SBRの含有量は、100質量%であっても良いが、好ましくは80質量%以下、より好ましくは60質量%以下、更に好ましくは55質量%以下である。80質量%を超えると、相対的にBRやNRの比率が低くなり、耐摩耗性や耐クラック性、転がり抵抗特性で問題が生じる可能性がある。
本発明のゴム組成物に変性SBR及び/又は変性BRを配合することにより、転がり抵抗特性をより向上することができる。また、変性SBR及び/又は変性BRを含有するゴム組成物においては、第一シリカ及び第二シリカを併用することにより、従来の微粒子シリカと第二シリカとを併用した場合と比較して、加工性、力学強度の改善効果をより顕著に示すことができる。更に、変性SBR及び/又は変性BRを含有するゴム組成物では、従来の微粒子シリカを配合すると、力学強度が低下し、耐チップカット性が悪化する傾向があるため、トレッドに使用することが困難であるという問題があった。これに対し、本発明によれば、従来の微粒子シリカの代わりに第一シリカを使用することにより、力学強度を向上することができるため、上記問題を改善することができる。
変性されるSBRとしては、特に限定されず、タイヤ工業において一般的なものを使用でき、例えば、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E−SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)が挙げられる。なかでも、リビング重合により製造でき、末端に官能基を導入しやすいという点から、S−SBRを用いることが好ましい。
変性SBRに導入される官能基としては、アミノ基、水酸基、エポキシ基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、カルボキシル基、ラクタム基、グリシジル基、カルボニル基、エステル基、ヒドロキシ基、シラノール基、シリロキシ基、アセタール基、メルカプト基などがあげられるが、シリカとの接着性がとくに優れており、転がり抵抗をより低減できるという点から、アミノ基、エポキシ基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基が好ましく、アミノ基がより好ましい。なお、変性SBRに導入される官能基は、1種類でもよく、2種類以上であってもよい。
変性SBRのスチレン含量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは15質量%以上、更に好ましくは20質量%以上である。変性SBRのスチレン含量が5質量%未満では、キャップトレッド用とした場合に充分なグリップ性能が得られないおそれがある。また、変性SBRのスチレン含量は、好ましくは60質量%以下、より好ましくは45質量%以下、更に好ましくは30質量%以下である。変性SBRのスチレン含量が60質量%を超えると、転がり抵抗特性が悪化したり、BRやNRとの相容性が低下したり、硬度が上昇し過ぎたりする傾向がある。
変性SBRのシス含量は、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは7質量%以上、最も好ましくは15質量%以上である。シス含量が1質量%未満のものは合成しにくく、また、結晶性が高くなってしまって加工しにくくなる場合がある。また、変性SBRのシス含量は、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは30質量%以下である。50質量%を超えると、Tgが低くなりすぎて、キャップトレッド用として用いる場合に充分なウェットグリップ性能を得ることが難しくなる場合がある。
変性SBRのビニル含量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは30質量%以上、特に好ましくは50質量%以上である。変性SBRのビニル含量が5質量%未満では、ウェットグリップ性能及び転がり抵抗特性のバランスが悪化する傾向がある。また、変性SBRのビニル含量は、好ましくは80質量%以下、より好ましくは75質量%以下、更に好ましくは70質量%以下である。変性SBRのビニル含量が80質量%を超えると、耐摩耗性が著しく悪化し、さらに、加硫時間が増大する傾向がある。
変性されるBRとしては特に限定されず、日本ゼオン(株)製のBR1220、宇部興産(株)製のBR130B、BR150B等の高シス含有量のBRや低シス含有量のBR、宇部興産(株)製のVCR412、VCR617等のシンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBRなど、ゴム工業において一般的なものを使用できる。
変性BRに導入される官能基としては、上述の変性SBRに導入される官能基と同様のものが挙げられ、好ましい官能基も同様である。なお、変性BRに導入される官能基は、1種類でもよく、2種類以上であってもよい。
変性BRのシス含量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは80質量%以上である。シス含量が10質量%未満のものはつくりにくく、また、結晶性が高くなってしまって加工しにくくなる可能性がある。変性BRのシス含量は高い程好ましいが、実際に合成可能な範囲は99質量%以下であり、工業的に合成しやすく好ましいのは98質量%以下、より好ましくは96質量%以下である。
変性BRのビニル含量は低ければ低い程好ましいが、実際に合成可能な範囲は1質量%以上、工業的に合成しやすく好ましいのは2質量%以上、より好ましくは4質量%以上、特に好ましくは8質量%以上である。変性BRのビニル含量が1質量%未満では、工業的に合成することが難しく、高コストになる可能性があると同時に、ウェットグリップ性能及び転がり抵抗特性のバランスが悪化する傾向がある。また、変性BRのビニル含量は、好ましくは35質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。変性BRのビニル含量が35質量%を超えると、耐摩耗性が著しく悪化し、さらに、加硫時間が増大する傾向がある。
本発明のゴム組成物が含有する変性SBR及び変性BR(特に変性BR)の好適な例の一つとして、下記一般式(3)で表される化合物により変性されたもの(S変性ゴム)が挙げられる。これにより、フィラーとゴム成分との結合が強化され、フィラーの分散性をより向上させることができる。S変性ゴムは、特にシリカの分散を促進することができる。
Figure 2011144239
(式中、R、R及びRは、同一若しくは異なって、アルキル基、アルコキシ基、シリルオキシ基、アセタール基、カルボキシル基、メルカプト基又はこれらの誘導体を表す。R及びRは、同一若しくは異なって、水素原子又はアルキル基を表す。nは整数を表す。)
上記一般式(3)で表される化合物において、R、R及びRは、同一若しくは異なって、アルキル基、アルコキシ基、シリルオキシ基、アセタール基、カルボキシル基(−COOH)、メルカプト基(−SH)又はこれらの誘導体を表す。上記アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基等が挙げられる。上記アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、t−ブトキシ基等の炭素数1〜8のアルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜4)等が挙げられる。なお、アルコキシ基には、シクロアルコキシ基(シクロヘキシルオキシ基等の炭素数5〜8のシクロアルコキシ基等)、アリールオキシ基(フェノキシ基、ベンジルオキシ基等の炭素数6〜8のアリールオキシ基等)も含まれる。
上記シリルオキシ基としては、例えば、炭素数1〜20の脂肪族基、芳香族基が置換したシリルオキシ基(トリメチルシリルオキシ基、トリエチルシリルオキシ基、トリイソプロピルシリルオキシ基、ジエチルイソプロピルシリルオキシ基、t−ブチルジメチルシリルオキシ基、t−ブチルジフェニルシリルオキシ基、トリベンジルシリルオキシ基、トリフェニルシリルオキシ基、トリ−p−キシリルシリルオキシ基等)等が挙げられる。
上記アセタール基としては、例えば、−C(RR′)−OR″、−O−C(RR′)−OR″で表される基を挙げることができる。前者としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル基、イソプロポキシメチル基、t−ブトキシメチル基、ネオペンチルオキシメチル基等が挙げられ、後者としては、メトキシメトキシ基、エトキシメトキシ基、プロポキシメトキシ基、i−プロポキシメトキシ基、n−ブトキシメトキシ基、t−ブトキシメトキシ基、n−ペンチルオキシメトキシ基、n−ヘキシルオキシメトキシ基、シクロペンチルオキシメトキシ基、シクロヘキシルオキシメトキシ基等を挙げることができる。R、R及びRとしては、転がり抵抗特性、ウェットグリップ性能をより向上できるという点から、アルコキシ基が好ましく、メトキシ基、エトキシ基が特に好ましい。
及びRのアルキル基としては、例えば、上記アルキル基と同様の基を挙げることができる。R及びRとしては、転がり抵抗特性、ウェットグリップ性能をより向上できるという点から、アルキル基が好ましく、メチル基、エチル基が好ましい。
n(整数)としては、1〜5が好ましい。これにより、補強性、耐摩耗性、力学強度、転がり抵抗特性、ウェットグリップ性能、及びドライ操縦安定性能をより向上することができる。更には、nは2〜4がより好ましく、3が最も好ましい。nが0であるとケイ素原子と窒素原子との結合が困難であり、nが6以上であると変性剤としての効果が薄れる。
上記一般式(3)で表される化合物の具体例としては、3−アミノプロピルジメチルメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルエチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルジメチルブトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジブトキシシラン、ジメチルアミノメチルトリメトキシシラン、2−ジメチルアミノエチルトリメトキシシラン、3−ジメチルアミノプロピルトリメトキシシラン、4−ジメチルアミノブチルトリメトキシシラン、ジメチルアミノメチルジメトキシメチルシラン、2−ジメチルアミノエチルジメトキシメチルシラン、3−ジメチルアミノプロピルジメトキシメチルシラン、4−ジメチルアミノブチルジメトキシメチルシラン、ジメチルアミノメチルトリエトキシシラン、2−ジメチルアミノエチルトリエトキシシラン、3−ジメチルアミノプロピルトリエトキシシラン、4−ジメチルアミノブチルトリエトキシシラン、ジメチルアミノメチルジエトキシメチルシラン、2−ジメチルアミノエチルジエトキシメチルシラン、3−ジメチルアミノプロピルジエトキシメチルシラン、4−ジメチルアミノブチルジエトキシメチルシラン、ジエチルアミノメチルトリメトキシシラン、2−ジエチルアミノエチルトリメトキシシラン、3−ジエチルアミノプロピルトリメトキシシラン、4−ジエチルアミノブチルトリメトキシシラン、ジエチルアミノメチルジメトキシメチルシラン、2−ジエチルアミノエチルジメトキシメチルシラン、3−ジエチルアミノプロピルジメトキシメチルシラン、4−ジエチルアミノブチルジメトキシメチルシラン、ジエチルアミノメチルトリエトキシシラン、2−ジエチルアミノエチルトリエトキシシラン、3−ジエチルアミノプロピルトリエトキシシラン、4−ジエチルアミノブチルトリエトキシシラン、ジエチルアミノメチルジエトキシメチルシラン、2−ジエチルアミノエチルジエトキシメチルシラン、3−ジエチルアミノプロピルジエトキシメチルシラン、4−ジエチルアミノブチルジエトキシメチルシラン等が挙げられる。なかでも、転がり抵抗特性、ウェットグリップ性能をより向上できるという点から、3−ジエチルアミノプロピルトリメトキシシランが特に好適に用いられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記一般式(3)で表される化合物(変性剤)によるBR、SBRの変性方法としては、特公平6−53768号公報、特公平6−57767号公報等に記載されている方法等、従来公知の手法を用いることができる。例えば、BRを変性する場合であれば、ブタジエンゴムと変性剤とを接触させればよく、ブタジエンゴムを重合し、該重合体ゴム溶液中に変性剤を所定量添加する方法、ブタジエン溶液中に変性剤を添加して反応させる方法等が挙げられる。
本発明のゴム組成物が含有する変性SBR及び変性BR(特に変性BR)の好適な例の一つとして、スズ原子の含有率が50〜3000ppm、ビニル含量が5〜50質量%、分子量分布(Mw/Mn)が2以下のもの(スズ変性ゴム)が挙げられる。スズ変性ゴムは、フィラーの分散性を改善する効果が高く、特にカーボンブラックの分散を促進することができる。
スズ変性ゴムとしては、例えば、リチウム開始剤により、1,3−ブタジエンの重合、又は、1,3−ブタジエン及びスチレンの重合を行った後、スズ化合物を添加することにより得られたものを使用することができる。上記スズ変性ゴム分子の末端炭素は、スズと結合していることが好ましい。
リチウム開始剤としては、例えば、アルキルリチウム、アリールリチウム、アリルリチウム、ビニルリチウム、有機スズリチウム、有機窒素リチウム化合物などのリチウム系化合物が挙げられる。リチウム系化合物を用いることで、ビニル含量が高く、シス結合量の低いスズ変性ゴムを容易に作製できる。
スズ化合物としては、例えば、四塩化スズ、ブチルスズトリクロライド、ジブチルスズジクロライド、ジオクチルスズジクロライド、トリブチルスズクロライド、トリフェニルスズクロライド、ジフェニルジブチルスズ、トリフェニルスズエトキシド、ジフェニルジメチルスズ、ジトリルスズクロライド、ジフェニルスズジオクタノエート、ジビニルジエチルスズ、テトラベンジルスズ、ジブチルスズジステアレート、テトラアリルスズ、p−トリブチルスズスチレンなどが挙げられ、これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
スズ変性ゴム100質量%中のスズ原子の含有量は、50ppm以上、好ましくは60ppm以上、より好ましくは100ppm以上である。スズ原子の含有量が50ppm未満では、フィラーの分散性の改善効果が小さくなり、tanδが増大(転がり抵抗特性が悪化)する傾向がある。また、スズ変性ゴム中のスズ原子の含有量は、3000ppm以下、好ましくは2500ppm以下、より好ましくは1500ppm以下、更に好ましくは500ppm以下である。スズ原子の含有量が3000ppmを超えると、混練り物の押出し性が悪化する傾向がある。
スズ変性ゴムの分子量分布(Mw/Mn)は、2以下、好ましくは1.8以下、より好ましくは1.5以下である。Mw/Mnが2を超えると、フィラーの分散性の改善効果が小さくなり、tanδが増大(転がり抵抗特性が悪化)する傾向がある。
なお、本明細書において、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)(東ソー(株)製GPC−8000シリーズ、検出器:示差屈折計、カラム:東ソー(株)製のTSKGEL SUPERMALTPORE HZ−M)による測定値を基に標準ポリスチレン換算により求めたものである。
本発明のゴム組成物が含有する変性SBR及び変性BR(特に変性BR)の好適な例の一つとして、窒素含有化合物に由来する構成単位を主鎖中に有するもの(主鎖変性ゴム)が挙げられる。主鎖変性ゴムは、窒素含有化合物に由来する構成単位がフィラーと強固に結合し、フィラーの分散性を改善することができる。また、上述したS変性ゴムやスズ変性ゴムが窒素含有化合物に由来する構成単位を主鎖中に有することがより好ましい。この形態は、主鎖及び末端が変性された構造を有していることから、フィラーと結合し易く、フィラーの分散性をより大きく改善することができる。
窒素含有化合物としては、3−又は4−(2−ジメチルアミノエチル)スチレン、3−又は4−(2−ピロリジノエチル)スチレン、3−又は4−(2−ピペリジノエチル)スチレン、3−又は4−(2−ヘキサメチレンイミノエチル)スチレン、3−又は4−(2−モルホリノエチル)スチレン、3−又は4−(2−チアゾリジリノエチル)スチレンなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、フィラーの分散性の改善効果が大きいという点から、3−又は4−(2−ピロリジノエチル)スチレンが好ましい。
主鎖変性ゴムの重量平均分子量(Mw)は、好ましくは1.0×10以上、より好ましくは2.0×10以上である。1.0×10未満では、転がり抵抗特性や耐摩耗性能などが悪化する傾向がある。該Mwは、好ましくは2.0×10以下、より好ましくは1.5×10以下である。2.0×10を超えると、加工性が低下する傾向がある。
主鎖変性ゴムとしては、窒素含有化合物、ブタジエン(1,3−ブタジエン)、必要に応じてブタジエン以外の共役ジエン化合物、芳香族ビニル化合物を共重合して得られた共重合体を使用することができる。
上記共重合体の製造方法は特に限定されず、一般的な方法を用いることができ、例えば、溶液重合法を用いた場合であれば、リチウム化合物を重合開始剤とし、窒素含有化合物を、ブタジエン、必要に応じてブタジエン以外の共役ジエン化合物、芳香族ビニル重合体とアニオン重合させることにより、目的の共重合体を製造することができる。また、得られた共重合体に対して、上記一般式(3)で表される化合物やスズ化合物を添加することにより、主鎖及び末端が変性されたゴムが得られる。
主鎖変性ゴム100質量%中の窒素含有化合物の含有量(窒素含有化合物誘導体モノマー量)は、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上である。0.05質量%未満では、フィラーの分散性を充分に改善できないおそれがある。該含有量は、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。30質量%を超えると、コストの増加に見合った効果が得られない傾向がある。
ゴム成分100質量%中の変性SBRの含有量は、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、特に好ましくは25質量%以上、最も好ましくは40質量%以上である。1質量%未満であると、変性によるシリカ分散改善効果、転がり抵抗低減効果が充分に得られないおそれがある。また、該変性SBRの含有量は、100質量%であっても良いが、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは60質量%以下である。80質量%を超えると、相対的にNRやBR等、他のゴムの配合比率が少なくなり過ぎ、耐摩耗性の低下や耐クラック性の低下、また場合によっては、加工性の低下を招くおそれがある。
ゴム成分100質量%中の変性BRの含有量は、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上である。1質量%未満であると、必要な耐摩耗性や耐クラック性、併せて変性によるシリカ分散改善効果、転がり抵抗の低減効果が充分に得られないおそれがある。該変性BRの含有量は、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは40質量%以下である。80質量%を超えると、相対的にNRや他のゴムの配合比率が少なくなり過ぎ、機械的強度の低下や加工性の低下を招くおそれがある。また、キャップトレッド用として用いた場合に充分なウェットグリップ性能を得ることが難しくなる場合がある。
ゴム成分100質量%中の変性SBR及び変性BRの合計含有量は、好ましくは25質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは70質量%以上である。25質量%未満であると、加工性、耐クラック性が悪化する傾向がある。該合計含有量は、100質量%であっても良いが、好ましくは90質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは50質量%以下である。90質量%を超えると、相対的にNRや他のゴムの配合比率が少なくなり過ぎ、機械的強度の低下や加工性の悪化を招くおそれがある。
本発明では、CTAB比表面積が180m/g以上、BET比表面積が185m/g以上、アグリゲートサイズが45nm以上である第一シリカが使用される。このように、平均一次粒子径が小さいが比較的アグリゲートサイズが大きい第一シリカをゴム中に良好に分散させることによって、優れた耐摩耗性、ウェットグリップ性能、ドライ操縦安定性能が得られ、また、転がり抵抗を低くできる。
第一シリカのCTAB(セチルトリメチルアンモニウムブロミド)比表面積は、好ましくは190m/g以上、より好ましくは195m/g以上、更に好ましくは197m/g以上である。CTAB比表面積が180m/g未満であると、機械的強度、耐摩耗性の充分な向上が得られにくくなる傾向がある。該CTAB比表面積は、好ましくは600m/g以下、より好ましくは300m/g以下、更に好ましくは250m/g以下である。CTAB比表面積が600m/gを超えると、分散性に劣り、凝集してしまうため、物性が低下する傾向がある。
なお、シリカのCTAB比表面積は、ASTM D3765−92に準拠して測定される。
第一シリカのBET比表面積は、好ましくは190m/g以上、より好ましくは195m/g以上、更に好ましくは210m/g以上である。BET比表面積が185m/g未満であると、機械的強度、耐摩耗性の充分な向上が得られにくくなる傾向がある。該BET比表面積は、好ましくは600m/g以下、より好ましくは300m/g以下、更に好ましくは260m/g以下である。BET比表面積が600m/gを超えると、分散性に劣り、凝集してしまうため、物性が低下する傾向がある。
なお、シリカのBET比表面積は、ASTM D3037−81に準じて測定される。
第一シリカのアグリゲートサイズは、45nm以上、好ましくは50nm以上、より好ましくは55nm以上、更に好ましくは60nm以上である。また、該アグリゲートサイズは、好ましくは100nm以下、より好ましくは80nm以下、更に好ましくは70nm以下、特に好ましくは67nm以下である。このようなアグリゲートサイズを有することにより、良好な分散性を有しながら、優れた補強性、耐摩耗性を与えることができる。
アグリゲートサイズは、凝集体径又は最大頻度ストークス相当径も呼ばれているものであり、複数の一次粒子が連なって構成されるシリカの凝集体を一つの粒子と見なした場合の粒子径に相当するものである。アグリゲートサイズは、例えば、BI−XDC(Brookhaven Instruments Corporation製)等のディスク遠心沈降式粒度分布測定装置を用いて測定できる。
具体的には、BI−XDCを用いて以下の方法にて測定できる。
3.2gのシリカ及び40mLの脱イオン水を50mLのトールビーカーに添加し、懸濁液を含有するビーカーを氷充填晶析装置内に置く。ビーカーを超音波プローブ(1500ワットの1.9cmVIBRACELL超音波プローブ(バイオブロック社製、最大出力の60%で使用))を使用して懸濁液を8分間砕解し、サンプルを調製する。サンプル15mLをディスクに導入し、撹拌するとともに、固定モード、分析時間120分、密度2.1の条件下で測定する。
装置の記録器において、16質量%、50質量%(又は中央値)及び84質量%の通過直径の値、及びモードの値を記録する。(累積粒度曲線の導関数は、分布曲線にモードと呼ばれるその最大の横座標を与える。)
このディスク遠心沈降式粒度分析法を使用して、シリカを水中に超音波砕解によって分散させた後に、Dとして表される粒子(凝集体)の重量平均径(アグリゲートサイズ)を測定できる。分析(120分間の沈降)後に、粒度の重量分布を粒度分布測定装置によって算出する。Dとして表される粒度の重量平均径は、以下の式によって算出される。
Figure 2011144239
(式中、mは、Dのクラスにおける粒子の全質量である。)
第一シリカの平均一次粒子径は、好ましくは25nm以下、より好ましくは22nm以下、更に好ましくは17nm以下、特に好ましくは14nm以下である。該平均一次粒子径の下限は特に限定されないが、好ましくは3nm以上、より好ましくは5nm以上、更に好ましくは7nm以上である。このような小さい平均一次粒子径を有しているものの、上記のアグリゲートサイズを有するカーボンブラックのような構造により、シリカの分散性をより改善でき、補強性、耐摩耗性を更に改善できる。
なお、シリカの平均一次粒子径は、透過型又は走査型電子顕微鏡により観察し、視野内に観察されたシリカの一次粒子を400個以上測定し、その平均により求めることができる。
第一シリカのD50は、好ましくは7.0μm以下、より好ましくは5.5μm以下、更に好ましくは4.5μm以下である。7.0μmを超えると、シリカの分散性がかえって悪くなっていることを示す。該第一シリカのD50は、好ましくは2.0μm以上、より好ましくは2.5μm以上、更に好ましくは3.0μm以上である。2.0μm未満であると、アグリゲートサイズも小さくなり、微粒子シリカとしては充分な分散性を得にくくなる傾向がある。
ここで、D50は、シリカの中央直径であって粒子の50質量%がその中央直径よりも小さい。
また、第一シリカは、粒子径が18μmより大きいものの割合が6質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましく、1.5質量%以下が更に好ましい。これにより、シリカの良好な分散性が得られ、所望の性能が得られる。
なお、シリカのD50、所定の粒子径を有するシリカの割合は、以下の方法により測定される。
凝集体の凝集を予め超音波砕解されたシリカの懸濁液について、粒度測定(レーザー回折を使用)を実施することによって評価する。この方法では、シリカの砕解性(0.1〜数10ミクロンのシリカの砕解)が測定される。超音波砕解を、19mmの直径のプローブを装備したバイオブロック社製VIBRACELL音波発生器(600W)(最大出力の80%で使用)を使用して行う。粒度測定は、モールバーンマスターサイザー2000粒度分析器でのレーザー回折によって行う。
具体的には、以下の方法により測定される。
1グラムのシリカをピルボックス(高さ6cm及び直径4cm)中で秤量し、脱イオン水を添加して質量を50グラムにし、2%のシリカを含有する水性懸濁液(これは2分間の磁気撹拌によって均質化される)を調製する。次いで、超音波砕解を420秒間実施し、更に、均質化された懸濁液の全てが粒度分析器の容器に導入された後に、粒度測定を行う。
第一シリカの細孔容積の細孔分布幅Wは、好ましくは0.3以上、より好ましくは0.7以上、更に好ましくは1.0以上、特に好ましくは1.3以上、最も好ましくは1.5以上である。また、該細孔分布幅Wは、好ましくは5.0以下、より好ましくは4.0以下、更に好ましくは3.0以下、特に好ましくは2.0以下である。このようなブロードなポーラスの分布により、シリカの分散性を改善でき、所望の性能が得られる。
なお、シリカの細孔容積の細孔分布幅Wは、以下の方法により測定できる。
第一シリカの細孔容積は、水銀ポロシメトリーによって測定される。シリカのサンプルをオーブン中で200℃で2時間予備乾燥させ、次いでオーブンから取り出した後、5分以内に試験容器内に置き、真空にする。細孔直径(AUTOPORE III 9420 粉体工学用ポロシメーター)は、ウォッシュバーンの式によって140°の接触角及び484ダイン/cm(又はN/m)の表面張力γで算出される。
細孔分布幅Wは、細孔直径(nm)及び細孔容量(mL/g)の関数で示される図1のような細孔分布曲線によって求めることができる。即ち、細孔容量のピーク値Ys(mL/g)を与える直径Xs(nm)の値を記録し、次いで、Y=Ys/2の直線をプロットし、この直線が細孔分布曲線と交差する点a及びbを求める。そして、点a及びbの横座標(nm)をそれぞれXa及びXbとしたとき(Xa>Xb)、細孔分布幅Wは、(Xa−Xb)/Xsに相当する。
微粒子シリカの細孔分布曲線中の細孔容量のピーク値Ysを与える直径Xs(mm)は、好ましくは10mm以上、より好ましくは15mm以上、更に好ましくは18mm以上、特に好ましくは20mm以上であり、また、好ましくは60mm以下、より好ましくは35mm以下、更に好ましくは28mm以下、特に好ましくは25mm以下である。上記範囲内であれば、分散性と補強性に優れた微粒子シリカを得ることができる。
本発明では、CTAB比表面積が95m/g以下、BET比表面積が100m/g以下の第二シリカが使用される。このような第二シリカを第一シリカと併用することにより、シリカの分散性を改善し、優れた補強性、耐摩耗性、力学強度と良好な転がり抵抗特性とを両立することができる。また、ウェットグリップ性能やドライ操縦安定性も改善することが出来る。
第二シリカのCTAB比表面積は、好ましくは10m/g以上、より好ましくは20m/g以上、更に好ましくは30m/g以上である。CTAB比表面積が10m/g未満であると、補強性が低すぎて、タイヤ用ゴム組成物に必要な力学強度や耐摩耗性を確保することが難しくなるおそれがある。該CTAB比表面積は、好ましくは80m/g以下、より好ましくは60m/g以下、更に好ましくは50m/g以下である。CTAB比表面積が95m/gを超えると、シリカの分散性が悪くなり、転がり抵抗低減効果と、補強性、力学強度及び耐摩耗性の改善効果とを両立することが難しくなるおそれがある。
第二シリカのBET比表面積は、好ましくは10m/g以上、より好ましくは20m/g以上、更に好ましくは30m/g以上である。BET比表面積が10m/g未満であると、補強性が低すぎて、タイヤ用ゴム組成物に必要な力学強度や耐摩耗性を確保することが難しくなる場合がある。該BET比表面積は、好ましくは85m/g以下、より好ましくは60m/g以下、更に好ましくは50m/g以下である。BET比表面積が100m/gを超えると、シリカの分散性が悪くなり、転がり抵抗低減効果と、補強性、力学強度及び耐摩耗性の改善効果とを両立することが難しくなるおそれがある。
第二シリカの平均一次粒子径は、好ましくは20nm以上、より好ましくは25nm以上、更に好ましくは30nm以上、特に好ましくは35nm以上、最も好ましくは55nm以上である。また、該平均一次粒子径の上限は特に限定されないが、好ましくは500nm以下、より好ましくは200nm以下、更に好ましくは100nm以下、特に好ましくは70nm以下である。このような平均一次粒子径を有することにより、転がり抵抗低減効果と、補強性、力学強度及び耐摩耗性の改善効果とを両立することが出来る。
第一シリカの配合量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは10質量部以上、更に好ましくは15質量部以上、特に好ましくは20質量部以上である。5質量部未満であると、充分な補強性、機械的強度、耐摩耗性が得られないおそれがある。該第一シリカの配合量は、好ましくは150質量部以下、より好ましくは100質量部以下、更に好ましくは80質量部以下、特に好ましくは60質量部以下、最も好ましくは40質量部以下である。150質量部を超えると、加工性が悪化するとともに、良好な分散性を確保することが困難になるおそれがある。
第二シリカの配合量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは10質量部以上、更に好ましくは20質量部以上、特に好ましくは30質量部以上、最も好ましくは45質量部以上である。5質量部未満であると、分散性改善効果が得られにくく、転がり抵抗低減効果と、補強性、力学強度及び耐摩耗性の改善効果とを両立することが難しくなるおそれがある。該第二シリカの配合量は、好ましくは150質量部以下、より好ましくは100質量部以下、更に好ましくは80質量部以下である。特に好ましくは60質量部以下、最も好ましくは45質量部以下である。150質量部を超えると、シリカが多すぎて加工することが難しくなると共に、相対的に第一シリカの配合可能量が減り、補強性や力学強度を確保することが難しくなるおそれがある。
本発明のゴム組成物では、第一シリカ及び第二シリカの合計含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは20質量部以上、より好ましくは30質量部以上、更に好ましくは40質量部以上、最も好ましくは45質量部以上である。20質量部未満の場合、カーボンブラックの配合量を増やす必要があり、転がり抵抗特性の点で好ましくない。また、該合計含有量は、好ましくは150質量部以下、より好ましくは100質量部以下、更に好ましくは80質量部以下である。150質量部を超えると、耐候性(耐紫外線クラック性)の改善や、着色に必要な最小限の量(10質量部程度)のカーボンブラックを配合した場合、第一シリカ及び第二シリカと、カーボンブラックとの合計含有量が150質量部を超えてしまい、転がり抵抗特性が悪化する傾向があると共に、フィラーが多すぎて加工が難しくなるおそれがある。
本発明のゴム組成物は、カーボンブラックを含有することが好ましい。使用できるカーボンブラックとしては、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAFなどが挙げられるが、特に限定されない。カーボンブラックを配合することにより、補強性を高めることができるとともに、耐候性や耐クラック性の改善、着色、補強性の向上、また必要に応じて導電性の改善等を行うことができる。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(NSA)は20m/g以上が好ましく、35m/g以上がより好ましく、70m/g以上が更に好ましく、100m/g以上が特に好ましく、130m/gが最も好ましい。20m/g未満では、充分な補強性や導電性を得ることが難しくなるおそれがある。また、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、1400m/g以下が好ましく、200m/g以下がより好ましい。1400m/gを超えると、良好に分散させるのが難しくなるおそれがある。
なお、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、JIS K6217のA法によって求められる。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上である。1質量部未満では、耐候性(耐紫外線クラック性)を充分に改善できなくなったり、タイヤの着色が不充分となるおそれがある。また、該カーボンブラックの含有量は、好ましくは100質量部以下、より好ましくは50質量部以下、更に好ましくは30質量部以下、特に好ましくは10質量部以下、最も好ましくは7質量部以下である。100質量部を超えると、転がり抵抗特性が悪化する傾向がある。
シリカ(第一シリカ及び第二シリカ)とカーボンブラックとの合計含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは20質量部以上、より好ましくは40質量部以上、更に好ましくは55質量部以上である。20質量部未満であると、補強性が不足し、必要な力学特性を得ることが難しくなるおそれがある。該合計含有量は、好ましくは150質量部以下、より好ましくは100質量部以下、更に好ましくは80質量部以下である。150質量部を超えると、分散性や加工性が悪くなったり、転がり抵抗特性が悪化したりする傾向がある。
本発明では、メルカプト基を有するシランカップリング剤を使用することが好ましい。シリカ(特に第一シリカ)は、極性の低いゴムであるNR、BR中では分散しにくい傾向があるため、タイヤ工業で一般的に用いられているカップリング剤(例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドなど)では、NR及び/又はBRの配合量が多い系において、シリカの分散性を充分に向上できない傾向がある。これに対し、メルカプト基を有するカップリング剤は、反応性が高いため、NR及び/又はBRの配合量が多い系でも、シリカの分散性を良好にすることができる。これにより、耐摩耗性や力学強度を改善することができ、転がり抵抗を低減することもできる。このように、メルカプト基を有するシランカップリング剤と、NR及び/又はBRとを併用することが好ましい。
なお、メルカプト基を有するシランカップリング剤は、反応性が高く、シリカの分散性の向上性能が高いが、スコーチタイムが短くなり、仕上げ練りや押し出しで、非常にゴム焼けが起こりやすくなるという欠点がある。これに対し、本発明のゴム組成物は、加硫を遅くする作用を有する第一シリカを含有するため、メルカプト基を有するカップリング剤の欠点である、スコーチタイムが短いという点を改善することができる。また、スコーチタイムを長くするという観点から、メルカプト基を有するシランカップリング剤は、NR、BR、変性NR、変性BR及び変性SBRからなる群より選択される少なくとも1種と併用することが好ましい。
メルカプト基を有するシランカップリング剤としては特に限定されず、例えば、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシランなどが挙げられる。
なかでも、高温での混練が可能となり、混練時の加工性を改善することができるという点から、デグッサ社製のSi363、Momentive社製のNXT−Z45等、メルカプト基が保護された構造を有するものを好適に使用することができ、特に、下記一般式(1)で示される結合単位Aと下記一般式(2)で示される結合単位Bとの合計量に対して、結合単位Bを1〜70モル%の割合で共重合したシランカップリング剤が好適に使用される。
Figure 2011144239
Figure 2011144239
(式中、xは0以上の整数である。yは1以上の整数である。Rは水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基若しくはアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基若しくはアルケニレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基若しくはアルキニレン基、又は該アルキル基若しくは該アルケニル基の末端の水素が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを示す。Rは水素、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基若しくはアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基若しくはアルケニル基、又は分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基若しくはアルキニル基を示す。RとRとで環構造を形成してもよい。)
上述したように、メルカプト基を有するシランカップリング剤は、スコーチタイムが短く、ゴム焼けが起こりやすいという欠点がある。したがって、NB、BRよりもスコーチしやすいSBRを配合した系に対して、メルカプト基を有するシランカップリング剤を使用することは困難であった。
また、近年では、転がり抵抗を低減し、かつ操縦安定性を両立させるために、モジュラスや硬度を上げる必要があり、更には、長年の使用での硬度変化を防ぐため、加硫促進剤の配合量を多くすることが多い。しかしながらこの場合、メルカプト基を有するシランカップリング剤は、その反応性の高さから、ゴム焼けがより起こりやすくなるため、更に使いにくくなる。
これに対し、上記構造のシランカップリング剤では、結合単位Aと結合単位Bのモル比が上記条件を満たすため、ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドなどのポリスルフィドシランに比べ、加工中の粘度上昇が抑制される。これは結合単位Aのスルフィド部分がC−S−C結合であるため、テトラスルフィドやジスルフィドに比べ熱的に安定であることから、ムーニー粘度の上昇が少ないためと考えられる。
また、結合単位Aと結合単位Bのモル比が前記条件を満たし、かつ、xが1以上であると、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプトシランに比べ、スコーチ時間の短縮が抑制される。これは結合単位Bはメルカプトシランの構造を持っているが、結合単位Aの−C15部分が結合単位Bの−SH基を覆うため、ポリマーと反応しにくく、スコーチタイムが短くなりにくくなるためである。これによりスコーチタイムが短くなりにくく、また粘度が上昇しにくい。
更に、上記第一シリカは、加硫を遅くする作用を有するので、上記構造を有するシランカップリング剤と併用することにより、NR、BRと比較してスコーチしやすいSBRを配合した系や、加硫促進剤が比較的多い系においても、工業的に使用しうる耐スコーチ性を確保出来るようになった。以上の作用により、第一シリカの良好な分散性と、耐スコーチ性などの加工性を両立できると推察される。
のハロゲンとしては、塩素、臭素、フッ素などが挙げられる。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、へキシル基、へプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等が挙げられる。該アルキル基の炭素数は、好ましくは1〜12である。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、へプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン基、テトラデシレン基、ペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、オクタデシレン基等が挙げられる。該アルキレン基の炭素数は、好ましくは1〜12である。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、1−オクテニル基等が挙げられる。該アルケニル基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基としては、ビニレン基、1−プロペニレン基、2−プロペニレン基、1−ブテニレン基、2−ブテニレン基、1−ペンテニレン基、2−ペンテニレン基、1−ヘキセニレン基、2−ヘキセニレン基、1−オクテニレン基等が挙げられる。該アルケニレン基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基としては、エチニル基、プロピニル基、ブチニル基、ペンチニル基、ヘキシニル基、へプチニル基、オクチニル基、ノニニル基、デシニル基、ウンデシニル基、ドデシニル基等が挙げられる。該アルキニル基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
、Rの分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基としては、エチニレン基、プロピニレン基、ブチニレン基、ペンチニレン基、ヘキシニレン基、へプチニレン基、オクチニレン基、ノニニレン基、デシニレン基、ウンデシニレン基、ドデシニレン基等が挙げられる。該アルキニレン基の炭素数は、好ましくは2〜12である。
上記構造のシランカップリング剤において、結合単位Aの繰り返し数(x)と結合単位Bの繰り返し数(y)の合計の繰り返し数(x+y)は、3〜300の範囲が好ましく、xは1以上であることが好ましい。この場合、結合単位Bのメルカプトシランを、結合単位Aの−C15が覆うため、スコーチタイムが短くなることを抑制できるとともに、シリカやゴム成分との良好な反応性を確保することができる。
上記構造のシランカップリング剤としては、例えば、Momentive社製のNXT−Z30、NXT−Z45、NXT−Z60等を使用することができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記メルカプト基を有するシランカップリング剤の配合量は、シリカ100質量部(第一シリカ及び第二シリカの合計量)に対して、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1.5質量部以上、更に好ましくは2.5質量部以上である。0.5質量部未満であると、本発明に係る第一シリカを良好に分散させることが難しくなるおそれがある。また、該配合量は、好ましくは20質量部以下、より好ましくは15質量部以下、更に好ましくは10質量部以下である。20質量部を超えると、それ以上添加量を増やしても、第一シリカの分散性を向上させる効果が得られず、コストが増大する。また、スコーチタイムが短くなり、混練りや押し出しでの加工性が悪化する傾向がある。
上記ゴム組成物には、前記成分の他に、従来ゴム工業で使用される配合剤、例えば、クレー等の充填剤、オイル又は可塑剤、酸化防止剤、老化防止剤、酸化亜鉛、硫黄、含硫黄化合物等の加硫剤、加硫促進剤等を含有してもよい。
本発明のゴム組成物は、ウェットグリップ性能を向上させるためのレジンを含有することが好ましい。かかるレジンとしては、クマロン樹脂、クマロンインデン樹脂などを使用することができる。また、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の単独重合体や共重合体(コポリマー)を使用することもできる。なかでも、α−メチルスチレン及びスチレンのコポリマーが好ましい。かかるコポリマーを用いることにより、良好な転がり抵抗特性及び耐摩耗性を維持しながら、ウェットグリップ性能を大きく向上させることができる。
レジンの軟化点(Softening Point)は、好ましくは100℃以下、より好ましくは95℃以下、更に好ましくは92℃以下である。100℃を超えると、耐摩耗性及び低温時のグリップ性能が悪化する傾向がある。また、該軟化点は、好ましくは30℃以上、より好ましくは60℃以上、更に好ましくは75℃以上である。30℃未満であると、ウェットグリップ性能が悪化する傾向がある。
なお、本明細書において、軟化点とは、JIS K 6220に規定される軟化点を環球式軟化点測定装置で測定し、球が降下した温度である。
レジンの数平均分子量(Mn)は、好ましくは300以上、より好ましくは500以上である。300未満では、ウェットグリップ性能の充分な改善効果が得られにくい傾向がある。また、該数平均分子量は、好ましくは3000以下、より好ましくは1500以下、更に好ましくは1000以下である。3000を超えると、転がり抵抗特性が悪化する傾向がある。
レジンの重量平均分子量(Mw)は、好ましくは500以上、より好ましくは800以上、更に好ましくは1000以上である。500未満では、ウェットグリップ性能の充分な改善効果が得られにくい傾向がある。また、該重量平均分子量は、好ましくは3000以下、より好ましくは2000以下、更に好ましくは1000以下である。3000を超えると、転がり抵抗特性が悪化する傾向がある。
本発明のゴム組成物は、一般的な方法で製造される。すなわち、バンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどの混練機で前記各成分を混練りし、その後加硫する方法等により製造できる。
ゴムを混練する工程は、加硫剤、加硫促進剤以外の成分を混練するベース練り工程と、ベース練り工程により混練された混練物、加硫剤、及び加硫促進剤を混練する仕上げ練り工程とにより構成されることが好ましい。
ベース練り工程では、混練開始時の温度が10〜100℃のゴム組成物を、該ゴム組成物の温度(混練機からのゴムの排出温度)が好ましくは130℃以上、より好ましくは140℃以上、更に好ましくは150℃以上、特に好ましくは155℃以上、最も好ましくは160℃以上になるまで混練することが好ましい。130℃未満であると、シランカップリング剤が充分に反応せず、シリカの分散性が低下し、所望の効果が得られないおそれがある。混練機からのゴムの排出温度は好ましくは200℃以下、より好ましくは180℃以下、更に好ましくは175℃以下である。200℃を超えると、ゴムが劣化してしまうおそれがある。
通常、ベース練り工程における混練機からのゴムの排出温度は130〜155℃である。ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドなどのポリスルフィドシランを配合したゴム組成物を混練する際に、ゴムの排出温度を上昇させると、スコーチタイムが非常に短くなり、ゴム焼けが生じるおそれがある。この場合には、上記一般式(1)で示される結合単位Aと上記一般式(2)で示される結合単位Bとの合計量に対して、結合単位Bを1〜70モル%の割合で共重合したシランカップリング剤と、第一シリカ及び第二シリカとを併用することにより、ゴムの排出温度を上昇させた場合であっても、スコーチタイムの短縮を抑制でき、得られるゴム組成物の力学強度、耐摩耗性を上昇でき、転がり抵抗を低下できる。
本発明のゴム組成物は、タイヤの各部材に使用でき、なかでも、シリカが配合される可能性があり、かつ優れた力学強度(破壊エネルギー)や耐摩耗性が要求される部材に用いることが好ましい。このような部材としては、例えば、トレッド(キャップトレッド、ベーストレッド)、クリンチ、サイドウォール、ビードエーペックスが挙げられ、より好ましい部材として、キャップトレッド、クリンチ、サイドウォール、ベーストレッドが挙げられ、特に好ましい部材としてキャップトレッド、クリンチが挙げられる。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法で製造される。
すなわち、前記成分を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でのトレッドなどの各タイヤ部材の形状にあわせて押出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することにより、本発明の空気入りタイヤが得られる。
本発明のゴム組成物を用いた空気入りタイヤの用途は特に限定されないが、乗用車用のタイヤ、トラック・バス用のタイヤ等として好適に使用できる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
SBR1:日本ゼオン(株)製のNipol NS116R(変性を施したS−SBR、スチレン含量:21質量%、シス含量:9.5質量%、ビニル含量:65質量%、Tg:−25℃、N−メチルピロリドンにより片末端を変性)
SBR2:日本ゼオン(株)製のNipol 1502(非変性のE−SBR、スチレン含量:23.5質量%、Tg:−25℃)
BR1:宇部興産(株)製のBR150B(非変性のBR、シス含量:97質量%、ML1+4(100℃):40、25℃における5%トルエン溶液粘度:48cps、Mw/Mn:3.3、Tg:−104℃)
BR2:住友化学(株)製の末端変性BR(シス含量:27質量%、ビニル含量:15質量%、上記一般式(3)において、R、R及びR=−OCH、R及びR=−CHCH、n=3の化合物により変性)
BR3:日本ゼオン(株)製のBR1250(開始剤としてリチウムを用いて重合、シス含量:45質量%、ビニル含量:10〜13質量%、Mw/Mn:1.5、スズ変性、スズ原子の含有量:250ppm)
BR4:主鎖及び末端変性BR(下記製造方法例で製造、ビニル含量:18重量%、Mw:30万、窒素含有化合物誘導体モノマー量:2質量%)
NR:RSS#3(Tg:−60℃)
シリカ1:Degussa社製のUltrasil360(CTAB比表面積:50m/g、BET比表面積:50m/g、平均一次粒子径:38nm、pH:9.0)
シリカ2:Rhodia社製のZeosil 1115MP(CTAB比表面積:110m/g、BET比表面積:115m/g、平均一次粒子径:25nm、pH:6.5、アグリゲートサイズ:92nm、細孔分布幅W:0.63、細孔分布曲線中の細孔容量ピーク値を与える直径Xs:60.3nm)
シリカ3:Rhodia社製のZeosil HRS 1200MP(CTAB比表面積:195m/g、BET比表面積:200m/g、平均一次粒子径:15nm、pH:6.5、アグリゲートサイズ:40nm、D50:6.5μm、18μmを超える粒子の割合:5.0質量%、細孔分布幅W:0.40、細孔分布曲線中の細孔容量ピーク値を与える直径Xs:18.8nm)
シリカ4:Rhodia社製のZeosil Premium 200MP(CTAB比表面積:200m/g、BET比表面積:220m/g、平均一次粒子径:10nm、pH:6.5、アグリゲートサイズ:65nm、D50:4.2μm、18μmを超える粒子の割合:1.0質量%、細孔分布幅W:1.57、細孔分布曲線中の細孔容量ピーク値を与える直径Xs:21.9nm)
シリカ5:東ソー・シリカ(株)社製のNipeil E−743(CTAB比表面積:40m/g、BET比表面積:40m/g、平均一次粒子径:67nm、pH:7.8)
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN110(NSA:143m/g)
シランカップリング剤1:Degussa社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
シランカップリング剤2:Momentive社製のNXT−Z15(結合単位Aと結合単位Bとの共重合体(上記一般式(1)、(2)において、結合単位A:85モル%、結合単位B:15モル%)
シランカップリング剤3:Momentive社製のNXT−Z45(結合単位Aと結合単位Bとの共重合体(上記一般式(1)、(2)において、結合単位A:55モル%、結合単位B:45モル%))
シランカップリング剤4:Momentive社製のNXT−Z60(結合単位Aと結合単位Bとの共重合体(上記一般式(1)、(2)において、結合単位A:40モル%、結合単位B:60モル%))
シランカップリング剤5:Momentive社製のNXT−Z100(結合単位Bの単重合体(上記一般式(1)、(2)において、結合単位A:0モル%、結合単位B:100モル%))
ミネラルオイル:出光興産(株)製のPS−32(パラフィン系プロセスオイル)
レジン:イーストマン社製のRESIN2336 Hydrocarbon RESIN(α−メチルスチレン及びスチレンのコポリマー、軟化点:82〜88℃、Mn:600、Mw:1250)
ステアリン酸:日油(株)製の桐
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックワックス
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤TBBS:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤DPG:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(N,N’−ジフェニルグアニジン)
なお、上記シリカ1〜5中、シリカ4が、本発明に係る第一シリカに該当し、シリカ1及び5が、本発明に係る第二シリカに該当する。
以下に、BR4の製造で用いた各種薬品について説明する。
シクロヘキサン:関東化学(株)製のシクロヘキサン
ピロリジン:関東化学(株)製のピロリジン
ジビニルベンゼン:シグマアルドリッチ社製のジビニルベンゼン
イソプロパノール:関東化学(株)製のイソプロパノール
シクロヘキサン:関東化学(株)製のシクロヘキサン
ブタジエン:高千穂化学工業(株)製の1,3−ブタジエン
テトラメチルエチレンジアミン:関東化学(株)製のN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン
1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液:関東化学(株)製の1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液
末端変性剤:アヅマックス社製の3−(N,N−ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン
イソプロパノール:関東化学(株)製のイソプロパノール
(BR4の製造方法例)
充分に窒素置換した100ml容器に、シクロヘキサン50ml、ピロリジン4.1ml(3.6g)、ジビニルベンゼン6.5gを加え、0℃にて1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液0.7mlを加えて攪拌した。1時間後、イソプロパノールを加えて反応を停止させ、抽出・精製を行うことでモノマー(1)(窒素含有化合物誘導体モノマー)を得た。
次に、充分に窒素置換した1000ml耐圧容器に、シクロヘキサン600ml、ブタジエン71.0ml(41.0g)、モノマー(1)0.29g、テトラメチルエチレンジアミン0.11mlを加え、40℃で1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液0.2mlを加えて撹拌した。3時間後、3−(N,N―ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン(変性剤)を0.5ml(0.49g)加えて攪拌した。1時間後、イソプロパノール3mlを加えて重合を停止させた。反応溶液に2,6−tert−ブチル−p−クレゾール1gを添加後、メタノールで再沈殿処理を行い、加熱乾燥させて共重合体(BR4)を得た。
(重量平均分子量(Mw)の測定)
共重合体の重量平均分子量(Mw)は、東ソー(株)製GPC−8000シリーズの装置を用い、検知器として示差屈折計を用い、分子量は標準ポリスチレンにより校正した。
(共重合体中の窒素含有化合物誘導体モノマー量の測定)
共重合体中の窒素含有化合物誘導体モノマー量は、日本電子(株)製JNM−ECAシリーズの装置を用いて測定した。
実施例1〜17及び比較例1〜12
バンバリーミキサーを用いて、表1〜3の工程1に示す配合量の薬品を投入して、排出温度が約150℃となる様に5分間混練りした。
但し、実施例4、5、8では、排出温度が約165℃となる様に5分間混練りした。
その後、工程1により得られた混練り物に対して、表1〜3の工程2に示す配合量の硫黄及び加硫促進剤を加え、オープンロールを用いて、約80℃の条件下で3分混練りして、未加硫ゴム組成物を得た。
得られた未加硫ゴム組成物を170℃で15分間プレス加硫し、加硫ゴムシートを得た。
また、得られた未加硫ゴム組成物をトレッド形状に成形して、他のタイヤ部材とはりあわせ、170℃で15分間加硫することにより、試験用タイヤを作製した。
得られた未加硫ゴム組成物、加硫ゴムシート、試験用タイヤを使用して、下記の評価を行った。それぞれの試験結果を表1〜3に示す。
(1)破壊エネルギー指数
JIS K6251の「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」にしたがって、各加硫ゴムシートの引張強度と破断伸びを測定した。更に、引張強度×破断伸び/2により破壊エネルギーを計算し、基準比較例の破壊エネルギー指数を100として、下記計算式により、各配合の破壊エネルギーを指数表示した。指数が大きいほど、力学強度に優れることを示す。
(破壊エネルギー指数)=(各配合の破壊エネルギー)/(基準比較例の破壊エネルギー)×100
なお、基準比較例は、実施例1〜6及び比較例1〜5においては比較例1とし、実施例7〜9及び比較例6、7においては比較例6とし、実施例10〜17及び比較例8〜12においては比較例8とした。以下の評価についても同様である。
(2)耐摩耗性試験(摩耗試験)
製造した試験用タイヤを車に装着し、市街地を8000km走行後の溝深さの減少量を測定し、溝深さが1mm減少するときの走行距離を算出した。そして、基準比較例の耐摩耗性指数を100とし、下記計算式により、各配合の走行距離を指数表示した。指数が大きいほど、耐摩耗性に優れることを示す。
(耐摩耗性指数)=(各配合の走行距離)/(基準比較例の走行距離)×100
(3)転がり抵抗試験
2mm×130mm×130mmの加硫ゴムシートを作製し、そこから測定用試験片を切り出し、粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度50℃、初期歪10%、動歪2%、周波数10Hzの条件下で、各試験片のtanδを測定した。そして、基準比較例の転がり抵抗指数を100として、下記計算式により、各配合のtanδを指数表示した。指数が小さいほど、転がり抵抗が低く、転がり抵抗特性に優れることを示す。
(転がり抵抗指数)=(各配合のtanδ)/(基準比較例のtanδ)×100
(4)シリカ分散性指数
2mm×130mm×130mmの加硫ゴムシートを作製し、そこから測定用試験片を切り出し、JIS K 6812「ポリオレフィン管、継手及びコンパウンドの顔料分散又はカーボン分散の評価方法」に準じて、各試験片中のシリカの凝集塊をカウントして、分散率(%)を算出した。そして、基準比較例のシリカ分散性指数を100として、下記計算式により、各配合のシリカ分散率を指数表示した。指数が大きいほど、シリカが分散しており、シリカの分散性に優れることを示す。
(シリカ分散性指数)=(各配合のシリカ分散率)/(基準比較例のシリカ分散率)×100
(5)ウェットグリップ性能指数
アンチロックブレーキシステム(ABS)評価試験により得られた制動性能をもとにして、グリップ性能を評価した。すなわち、1800cc級のABSが装備された乗用車に前記試験用タイヤを装着して、アスファルト路面(ウェット路面状態、スキッドナンバー約50)を実車走行させ、時速100km/hの時点でブレーキをかけ、乗用車が停止するまでの減速度を算出した。ここで、本発明でいう減速度とは、乗用車が停止するまでの距離である。そして、基準比較例のウェットグリップ性能指数を100とし、下記計算式により、各配合の減速度を指数表示した。指数が大きいほど、制動性能が良好であり、ウェットグリップ性能に優れることを示す。
(ウェットグリップ性能指数)=(基準比較例の減速度)/(各配合の減速度)×100
(6)ドライ操縦安定性能指数
上記車両(ウェットグリップ性能の評価で使用した乗用車)を用いて、ドライ路面での発進、加速及び停止について、テストドライバーによる官能評価を行った。官能評価は、基準比較例を100とし、明らかに性能が向上したとテストドライバーが判断したものを120、これまで同クラス/同サイズタイヤでは、全く見られなかった良好なレベルであるものを140とした。
(7)加工性指数
実施例1〜6及び比較例1〜5の未加硫ゴム組成物に対して、JISK6300の未加硫ゴム物理試験方法のムーニースコーチ試験の記述に従って試験を行い、130.0±0.5℃でのML1+4を測定した。そして、基準比較例の加工性指数を100とし、下記計算式により、各配合のML1+4を指数表示した。指数が大きいほど、加工しにくくなる可能性がある。特に今回の評価では、130以上になると、混練りや押し出し工程での加工性が悪化する。
(加工性指数)=(各配合のML1+4)/(基準比較例のML1+4)×100
Figure 2011144239
Figure 2011144239
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比較例1では、第一シリカ(シリカ4)及び第二シリカ(シリカ1、5)の両方を使用せず、CTAB比表面積、BET比表面積、平均一次粒子径が一般的な水準であるシリカ(シリカ2、以下、「従来のシリカ」ともいう。)を使用した。したがって、転がり抵抗が実施例1〜6に比べて非常に大きく、シリカの分散性もやや悪かった。また、破壊エネルギーも実施例2〜5に比べて劣っていた。
比較例2では、第二シリカ(シリカ1)を使用し、その他のシリカを使用しなかったため、転がり抵抗特性やシリカの分散性は良好であったが、破壊エネルギー、耐摩耗性、ウェットグリップ性能、ドライ操縦安定性能が実施例1〜6に比べてかなり劣っていた。
比較例3では、第二シリカ(シリカ1)と、シリカ3とを用いた。シリカ3は、CTAB比表面積、BET比表面積、平均一次粒子径は第一シリカの基準を満たしているが、アグリゲートサイズが第一シリカよりも小さいもの(以下、「従来の微粒子シリカ」ともいう。)である。したがって、比較例3では、シリカの分散性が悪く、それによって破壊エネルギーや耐摩耗性が悪かった。また、ウェットグリップ性能も実施例1〜6に比べてやや悪かった。更に、加工性も実施例1〜6に比べてやや悪かった。
比較例4では、従来のシリカ(シリカ2)と、従来の微粒子シリカ(シリカ3)とを用いた。この場合、転がり抵抗を低減することが出来ず、転がり抵抗が実施例1〜6に比べて非常に大きかった。また、シリカの分散性もかなり悪かった。更に、加工性も実施例1〜6に比べて悪かった。
比較例5では、従来の微粒子シリカ(シリカ3)のみを用いた。(尚、シリカ3の配合量は、ゴム組成物の硬度が比較例1や実施例とほぼ同じになる様に調整した。)このため、ドライ操縦安定性能は良好であったが、転がり抵抗が非常に大きくなった。また、シリカの分散性が非常に悪く、このため、転がり抵抗が大きいにも関わらず、破壊エネルギーや耐摩耗性が改善されなかった。更に、加工性も悪かった。
他方、実施例1〜6は転がり抵抗がいずれも低く、環境性能に優れていた。また、転がり抵抗が低い割に、耐摩耗性、ドライ操縦安定性能、ウェットグリップ性能がそれほど低下しておらず、実用可能なレベルであった。特に、第一シリカ(シリカ4)の量が多くなる程、転がり抵抗の悪化を抑えながら破壊エネルギー、耐摩耗性、ウェットグリップ性能、ドライ操縦安定性能を改善することができた。また、第一シリカ(シリカ4)の量を少なくし、第二シリカ(シリカ1又は5)の量を多くすると、破壊エネルギー、耐摩耗性、ウェットグリップ性能、ドライ操縦安定性能をある程度保持しながら、転がり抵抗を大幅に低減することが出来た。また、未加硫時の加工性に関しても、それほど問題になるレベルではなかった。
メルカプト基を有するシランカップリング剤(シランカップリング剤3)を使用し、工程1における排出温度を高くした(高温練りを行った)実施例4及び5では、破壊エネルギーやシリカの分散性を更に改善することが出来た。このため、耐摩耗性、ウェットグリップ性能、転がり抵抗を更に改善することが出来た。
実施例4に対して、オイル置換でレジンを加えた実施例5では、ウェットグリップ性能を比較例1並みに改善出来た上に、良好な転がり抵抗や耐摩耗性を維持したまま、破壊エネルギーも更に改善することが出来た。
実施例1〜5で使用した第二シリカ(シリカ1)よりも平均一次粒子径が大きい第二シリカ(シリカ5)を配合し、その他の配合は実施例2と同じにした実施例6では、実施例2と比較して、転がり抵抗をより低減することができた。
その他の実施例でも、比較例に比べて、転がり抵抗を大きく低減出来ている上、破壊エネルギーも良好であった。特に、変性SBR(SBR1)を含有した実施例7及び8、変性BR(BR2、BR3、BR4)を含有した実施例14〜17では、転がり抵抗特性、破壊エネルギー、シリカの分散性、ウェットグリップ性能、耐摩耗性の改善効果が対応する比較例に比べて大きかった。また、NR及び未変性BR(BR1)の含有量が大きい実施例10〜13でも、同様の傾向であった。
他方、比較例6及び8では、比較例1同様、第一シリカ(シリカ4)及び第二シリカ(シリカ1及び5)の両方を使用せず、従来のシリカ(シリカ2)を使用した。よって、転がり抵抗が、対応する実施例に比べて非常に大きく劣っていた上、シリカの分散性もやや悪かった。また、破壊エネルギーも対応する実施例に比べて劣っていた。
比較例6の配合から、変性SBR(SBR1)を未変性のE−SBR(SBR2)に置き換えた比較例7では、比較例6に比べて破壊エネルギーや耐摩耗性が良好となったが、転がり抵抗が大幅に悪くなった。また、対応する実施例9と比べると、シリカの分散性が劣っていた。
比較例9〜12では、各々比較例2〜5と同様の理由で、対応する実施例に比較して性能が劣っていた。

Claims (8)

  1. ゴム成分、第一シリカ、及び第二シリカを含有し、
    前記第一シリカは、CTAB比表面積が180m/g以上、BET比表面積が185m/g以上、アグリゲートサイズが45nm以上であり、
    前記第二シリカは、CTAB比表面積が95m/g以下、BET比表面積が100m/g以下であるタイヤ用ゴム組成物。
  2. ゴム成分100質量%中、天然ゴム及びブタジエンゴムの合計含有量が10質量%以上である請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. ゴム成分100質量%中、変性スチレンブタジエンゴム及び変性ブタジエンゴムの合計含有量が25質量%以上である請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. メルカプト基を有するシランカップリング剤を含有する請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  5. シランカップリング剤は、下記一般式(1)で示される結合単位Aと下記一般式(2)で示される結合単位Bとの合計量に対して、結合単位Bを1〜70モル%の割合で共重合したものである請求項4記載のタイヤ用ゴム組成物。
    Figure 2011144239
    Figure 2011144239
    (式中、xは0以上の整数である。yは1以上の整数である。Rは水素、ハロゲン、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基若しくはアルキレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基若しくはアルケニレン基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニル基若しくはアルキニレン基、又は該アルキル基若しくは該アルケニル基の末端の水素が水酸基若しくはカルボキシル基で置換されたものを示す。Rは水素、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキレン基若しくはアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニレン基若しくはアルケニル基、又は分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルキニレン基若しくはアルキニル基を示す。RとRとで環構造を形成してもよい。)
  6. ゴム成分100質量部に対し、第一シリカ及び第二シリカの合計含有量が20〜150質量部であり、カーボンブラックの含有量が0〜100質量部である請求項1〜5のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  7. トレッドに使用される請求項1〜6のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のゴム組成物を用いた空気入りタイヤ。
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