JP2011077418A - 半導体素子、半導体ウェハ、半導体ウェハの製造方法、半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子、半導体ウェハ、半導体ウェハの製造方法、半導体素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 半導体ウェハにおいて、正確な劈開のためのガイド溝を効率よく形成できる半導体ウェハの製造方法を提供する。
【解決手段】 結晶から形成された基板103上部に第1の溝404を形成する第1の溝形成工程と、
前記第1の溝形成工程後、基板103上における第1の溝404形成部位以外の部位に半導体結晶を選択的に成長させて機能性半導体結晶層104を形成する機能性半導体結晶層形成工程と、
前記機能性半導体結晶層形成工程後、第1の溝404形成部位周辺の機能性半導体結晶層104および基板103をドライエッチングして前記第1の溝を拡大し、機能性半導体結晶層104上面から基板103内部まで達する第2の溝102を形成する第2の溝形成工程とを含むことを特徴とする半導体ウェハの製造方法。
【選択図】 図4B

Description

本発明は、半導体素子、半導体ウェハ、半導体ウェハの製造方法、半導体素子の製造方法に関する。
トランジスタ、ダイオード、レーザ等の半導体素子は、各種電子機器の重要な部材である。特に、半導体レーザ等の半導体発光素子は、画像表示装置、情報記録再生装置等に有用である。
半導体素子は、例えば、半導体ウェハを劈開させて製造する。端面発光型半導体レーザ等の半導体素子の一般的な劈開工程においては、ダイヤモンドカッターや高出力レーザビームなどを用いることがある。具体的には、例えば、半導体ウェハ表面の分割予定線上の一部にスクライブにより劈開ガイド溝を形成した後、前記ウェハ裏面から分割予定線の直下に刃(ブレード)を押し当てて劈開する。
特に、窒化物系結晶では結晶硬度が高く、またクラックが入りやすいといった特性により、InP、GaAsといった他の化合物材料系と比べても、劈開工程の制御が難しい。例えば、スクライブ溝の形成時にその衝撃により欠陥やクラックが発生したり、ウェハの段差等に対応して劈開線が直進せず端面平坦性や歩留まりが悪化したりする、という問題がある。これを回避するため、例えば特許文献1に示されているように、ガイド溝の数をストライプ毎に設けるなどの方法が提案されている。
図17に、特許文献1の方法を示す。図17はガイド溝の配置の平面図である。図示の通り、このウェハは、ストライプ171を複数有し、劈開予定線に対し、ダイヤモンド刃を用いたスクライブによりガイド溝172をストライプとストライプの間に設けている。
一方、例えば、InP系やGaAs系材料を用いた半導体レーザでは、特許文献2に示される方法等が用いられている。特許文献2の方法では、特許文献1と同様、周期的に並んだ活性層ストライプを避けて破線状に、劈開するためのガイド溝を形成する。このガイド溝をウェットエッチングにより作製すると、エッチング速度の異方性により断面がV字型のガイド溝が得られる。
特開2003−17791号公報 特開昭56−71989号公報
しかしながら、特許文献1および2に記載の方法においても、半導体ウェハにおいて、正確な劈開のためのガイド溝を効率よく形成するためには、なお課題を有する。
例えば、特許文献1の方法では、スクライブ数増加に伴う収量の低下、ケガキ屑の増加といった問題がある。スクライブ(ケガキ)の際に発生するケガキ屑は、半導体素子の品質の劣化等を引き起こすおそれがある。更に、スクライブ時の衝撃による欠陥やクラック発生確率が上昇し、劈開歩留まりの低下や素子信頼性への影響が懸念される。また、バー劈開による共振器面形成後、半導体ウェハを活性層ストライプ(レーザストライプ)に平行な方向に分割する(以下、これを「素子分割」ということがある)工程においても、同様の問題が生じる可能性がある。
一方、特許文献2の方法では、前記ガイド溝を用いて劈開すると、刃を当てる位置に拘わらずV字型の頂点位置で劈開が生じるため、正確な位置での分割が可能となる。また、スクライブを必要としないため、スクライブ時の衝撃による影響も回避できる。しかしながら、例えば、窒化物系材料では、特許文献2に記載されたようなV字型のガイド溝を、ウェットエッチングにより形成することが困難である。これは、GaN系材料の耐薬品性が高いため、V字型ガイド溝を形成できる適当なエッチング液が存在しないことによる。一方、ドライエッチングによりガイド溝を形成することは可能であるが、GaN系材料に適用できるドライエッチングは一般に物理性の高いエッチング方法である。このため、溝の断面形状がV字型ではなく、溝下端と上端の幅がほぼ等しい矩形又はU字型となってしまう。このような形状では、ガイド溝に力をかけた時に劈開線が一意に決まらず、制御性を確保することが困難である。
一方、InPやGaAs材料系においても、例えば200μm以上の厚みを持つ基板や、表面に段差構造の多い基板等に対しては、必ずしも特許文献1の方法が適用できるとは限らない。こうした基板において、安定した劈開特性を実現するには、ある程度以上の深さを持つV字型またはそれに近い形状のガイド溝が必要となる。しかしながら、ウェットエッチングによりV字型またはそれに近い形状の溝を形成する場合、エッチング速度の低下や、ガイド溝幅の制限等により、十分な深さのガイド溝を得られない可能性がある。
このように、半導体ウェハにおいて、正確な劈開のためのガイド溝をケガキ屑の発生なしに効率よく形成することは困難である。
そこで、本発明は、半導体ウェハにおいて、正確な劈開のためのガイド溝をケガキ屑の発生なしに効率よく形成できる半導体ウェハの製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記本発明の半導体ウェハの製造方法を用いた半導体素子の製造方法をも提供する。さらに、本発明は、半導体ウェハおよび半導体素子をも提供する。さらに、本発明は、半導体素子を用いた画像表示装置、情報記録再生装置、および光通信装置をも提供する。
前記目的を達成するために、本発明の半導体ウェハの製造方法は、
結晶から形成された基板上部に第1の溝を形成する第1の溝形成工程と、
前記第1の溝形成工程後、前記基板上における前記第1の溝形成部位以外の部位に半導体結晶を成長させて機能性半導体結晶層を形成する機能性半導体結晶層形成工程と、
前記機能性半導体結晶層形成工程後、前記第1の溝形成部位周辺の前記機能性半導体結晶層および前記基板をドライエッチングして前記第1の溝を拡大し、前記機能性半導体結晶層上面から前記基板内部まで達する第2の溝を形成する第2の溝形成工程とを含むことを特徴とする。
本発明の半導体素子の製造方法は、前記本発明の製造方法により前記半導体ウェハを製造する半導体ウェハ製造工程と、
前記半導体ウェハを少なくとも前記溝の下端に沿った方向に分割する分割工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明の半導体ウェハは、
結晶積層体を含み、
前記結晶積層体は、ウェットエッチング耐性結晶から形成された基板と、その上に形成された機能性半導体結晶層とを含み、
前記機能性半導体結晶層上面から前記基板内部まで達する溝が形成され、前記溝は、少なくともその下部が、溝幅が底部に向かって小さくなる形状を有することを特徴とする。
本発明の半導体素子は、結晶積層体を含み、前記結晶積層体は、ウェットエッチング耐性結晶から形成された基板と、その上に形成された機能性半導体結晶層とを含み、
前記結晶積層体の少なくとも一つの側面において、前記基板上部が、前記基板主面の垂線に対して傾斜した面を含み、前記基板下部と前記機能性半導体結晶層とが、それぞれ、前記基板主面の垂線にほぼ平行な面を含み、それらの面が、前記傾斜した面によりつながっていることを特徴とする。
本発明の画像表示装置は、光源を含み、前記光源が、半導体発光素子を含み、前記半導体発光素子が、前記本発明の半導体素子の製造方法により製造される半導体素子、または前記本発明の半導体素子であることを特徴とする。
本発明の情報記録再生装置は、光源を含み、前記光源が、半導体発光素子を含み、前記半導体発光素子が、前記本発明の半導体素子の製造方法により製造される半導体素子、または前記本発明の半導体素子であることを特徴とする。
本発明の光通信装置は、光源を含み、前記光源が、半導体発光素子を含み、前記半導体発光素子が、前記本発明の半導体素子の製造方法により製造される半導体素子、または前記本発明の半導体素子であることを特徴とする。
本発明によれば、半導体ウェハにおいて、正確な劈開のためのガイド溝をケガキ屑の発生なしに効率よく形成できる半導体ウェハの製造方法を提供することができる。
本発明の半導体ウェハの構造の一例を示す平面図である。 図1の半導体ウェハの断面図である。 図1の半導体ウェハの、別方向に見た断面図である。 本発明の半導体ウェハの製造方法を例示する工程図の一部である。 図4Aに続く工程を示す工程断面図である。 図4Bに続く工程の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体素子の製造方法の一工程を例示する断面図である。 本発明の半導体ウェハの構造の別の一例を示す平面図である。 図7の半導体ウェハの断面図である。 図7〜8の半導体ウェハの製造方法の一工程を例示する平面図である。 本発明の半導体素子の製造方法の別の一例における一工程を示す断面図である。 本発明の半導体ウェハの製造方法の別の一例における一工程を示す平面図である。 本発明の半導体ウェハの製造方法のさらに別の一例における一工程を示す平面図である。 本発明の半導体ウェハの製造方法のさらに別の一例における一工程を示す平面図である。 図13の工程に続く一工程を例示する断面図である。 図14の工程に続く一工程を例示する、図14と別方向に見た断面図である。 半導体ウェハまたは半導体素子における結晶層の積層構造を例示する断面図である。 窒化物系半導体レーザ素子製造用半導体ウェハの製造方法の一工程を模式に例示する平面図である。
本発明の半導体ウェハの製造方法は、前記第1の溝形成工程において、前記第1の溝を、複数の溝からなる規則的なパターン状に形成することが好ましい。
本発明の半導体ウェハの製造方法は、前記機能性半導体結晶層を窒化物半導体により形成することが好ましい。
本発明の半導体ウェハの製造方法は、前記基板が、窒化物半導体結晶から形成されていることが好ましい。前記窒化物半導体結晶は、III族窒化物半導体結晶であることがより好ましく、GaN結晶であることがさらに好ましい。
本発明の半導体ウェハの製造方法において、前記基板がGaN基板である(前記窒化物半導体結晶層がGaN結晶である)場合、前記GaN基板の主面が{0001}面、{1−100}面または{11−22}面であることが好ましい。前記GaN基板の主面が{0001}面である場合、前記第1の溝の長手方向の中心線は、<11−20>方向にほぼ平行であることか、または<1−100>方向にほぼ平行であることがさらに好ましい。前記GaN基板の主面が{1−100}面である場合、前記第1の溝の長手方向の中心線が、<0001>方向にほぼ平行であるか、または<11−20>方向にほぼ平行であることがさらに好ましい。前記GaN基板の主面が{11−22}面である場合、前記第1の溝の長手方向の中心線が、<−1−123>方向にほぼ平行であるか、または<1−100>方向にほぼ平行であることがさらに好ましい。
また、本発明の半導体ウェハの製造方法は、前記基板が、IV族半導体結晶から形成されていることが好ましく、Si、SiC、およびSiGeからなる群から選択される少なくとも一つの結晶から形成されていることがより好ましい。
本発明の半導体ウェハの製造方法において、前記基板の形成材料としては、例えば、閃亜鉛鉱型のIII−V族化合物半導体結晶、またはIII−V族窒化物半導体結晶も好ましい。前記基板としては、InP基板またはサファイア基板も好ましい。なお、本発明において、「窒化物半導体」は、窒素を含む半導体全般をいい、下記の「III−V族窒化物半導体」「III族窒化物半導体」を含む。「III−V族化合物半導体」は、III族元素およびV族元素を含む半導体全般をいい、例えば、GaAs、InP等が挙げられる。また、窒素はV族元素であるから、「III−V族化合物半導体」は、下記の「III−V族窒化物半導体」「III族窒化物半導体」を含む。「III−V族窒化物半導体」は、III族元素およびV族元素を含む半導体全般をいい、例えば、GaAsN等が挙げられ、また、下記の「III族窒化物半導体」をも含む。「III族窒化物半導体」は、III族元素および窒素を含む半導体全般をいい、例えば、AlN、GaN、AlGaN、InGaN、InAlGaN等が挙げられる。
また、本発明の半導体ウェハの製造方法は、前記基板が、ウェットエッチング耐性基板であることが好ましい。本発明の半導体ウェハの製造方法によれば、ウェットエッチング耐性基板にも、正確な劈開のためのガイド溝を効率よく形成できるためである。前記ウェットエッチング耐性基板としては、例えば、III族窒化物半導体結晶、III−V族窒化物半導体結晶、SiC結晶、またはサファイア結晶から形成された基板が挙げられる。
なお、本発明の半導体ウェハの製造方法においては、前述の通り、前記機能性半導体結晶層形成工程において、前記基板上における前記第1の溝形成部位以外の部位に半導体結晶を成長させる。以下、このような前記半導体結晶の成長を、単に「選択成長」という場合がある。ただし、前記選択成長は、完全に前記第1の溝形成部位以外の部位のみに選択的な成長でなくても、前記溝内部等に前記半導体結晶の成長が多少あっても良い。また、例えば、前記基板上における前記溝近辺に成長した前記半導体結晶が、さらに横方向に若干伸びて成長し、前記溝の上方に若干張り出したりしても良い。
本発明の半導体素子の製造方法は、前述の通り、前記本発明の半導体ウェハの製造方法により前記半導体ウェハを製造する半導体ウェハ製造工程と、前記半導体ウェハを少なくとも前記第2の溝の下端に沿った方向に分割する分割工程とを含むことを特徴とする。前記分割工程は、前記半導体ウェハを、前記第2の溝の下端に沿った方向に分割する工程のみを含んでいても良いし、さらに、前記半導体ウェハを、前記第2の溝の下端に沿った方向以外の方向に分割する工程を含んでいても良い。本発明の半導体素子の製造方法において、製造される前記半導体素子が半導体レーザであり、前記分割工程が、前記ウェハを前記第2の溝の下端に沿った方向に劈開させて共振器面を形成する共振器面形成工程を含むことが好ましい。また、本発明の半導体素子の製造方法において、製造される前記半導体素子が半導体レーザであり、前記分割工程が、前記ウェハを劈開させてレーザーバーを得るレーザーバー製造工程と、前記レーザーバーを前記第2の溝の下端に沿った方向に分割して半導体レーザを得るレーザーバー分割工程を含むことが好ましい。なお、本発明において「劈開」は、結晶がある一定の方向に容易に割れて、平滑な面すなわち劈開面を作ることをいう。また、本発明において、結晶の「分割」は、結晶が割れること、あるいは結晶を割ることをいう。前記「劈開」は、前記結晶の「分割」に含まれる。また、前記結晶の「分割」は、前記結晶を前記劈開方向と異なる方向に沿って割ることをも含む。本発明の半導体素子の製造方法における前記分割工程では、劈開のみを行っても良いし、劈開方向と異なる方向に沿っての分割のみを行っても良いし、それらの両方を行っても良い。前記劈開面は、例えば、半導体レーザの共振器面等に利用することができる。前記劈開面および前記劈開方向は、結晶の構造により決まる。結晶の構造によっては、劈開面および劈開方向を有さないこともある。本発明において、前記結晶は、少なくとも一つの劈開方向を有し、劈開可能であることが好ましい。また、前記半導体レーザの共振器面形成等のために前記結晶を劈開させる場合は、前記結晶が劈開方向を有する必要がある。また、本発明において、半導体ウェハを分割するとは、半導体ウェハから半導体素子を製造する際の製造中間体を分割することも含むものとする。前記製造中間体は、例えば半導体ウェハを分割して得られるレーザーバーが挙げられる。
本発明の半導体ウェハは、前述の通り、
結晶積層体を含み、
前記結晶積層体は、ウェットエッチング耐性結晶から形成された基板と、その上に形成された機能性半導体結晶層とを含み、
前記機能性半導体結晶層上面から前記基板内部まで達する溝が形成され、前記溝は、少なくともその下部が、溝幅が底部に向かって小さくなる形状を有することを特徴とする。本発明の半導体ウェハは、前記溝の少なくとも下部が、溝幅が底部に向かって小さくなる形状を有することにより、前記溝の下端に沿った方向に分割しやすく、例えば、半導体素子の劈開面、素子長等がばらつきにくい。前記ウェットエッチング耐性半導体結晶は、窒化物半導体結晶、SiC結晶、またはサファイア結晶であることが好ましい。前記窒化物半導体結晶は、III族窒化物半導体結晶またはIII−V族窒化物半導体結晶であることが好ましく、GaN結晶であることが特に好ましい。
なお、本発明において、「溝幅が底部に向かって小さくなる形状」は、前記溝下端の幅がゼロまたはゼロに近い形状が特に好ましい。具体的には、例えば、いわゆる「V字形状」または「V字型」といわれる形状である。または、前記「溝幅が底部に向かって小さくなる形状」は、前記溝の下端がある程度の幅を持っており、逆台形、U字形状等に近い形状でも良い。ただし、正確な劈開の観点から前記溝の下端の幅がなるべく小さいことが好ましい。前記溝の下端の幅は、例えば10μm以下、好ましくは5μm以下、より好ましくは1μm以下である。特に好ましくは、前述の通り、前記溝下端の幅がゼロまたはゼロに近い形状である。また、前記「溝幅が底部に向かって小さくなる形状」は、左右対称でも良いし、左右の表面の傾斜が異なる左右非対称の形状を有していても良い。
また、本発明において、Xという構成要素とYという構成要素が存在する場合、XとYの位置関係は、以下の通りとする。まず、「Xの片面側にY」は、特に断らない限り、Xの片面側にYが直接接触している状態でも良いし、Xの片面側とYとの間に他の構成要素等が存在し、Xの片面側とYとが直接接触していない状態でも良い。「Xの両面側にY」も、同様とする。「Xの片面にY」は、Xの片面にYが直接接触している状態を指す。「Xの両面にY」も、同様とする。「Xの上にY」は、特に断らない限り、Xの上面にYが直接接触している状態でも良いし、Xの上面とYとの間に他の構成要素等が存在し、Xの上面とYとが直接接触していない状態でも良い。同様に、「Xの下にY」は、特に断らない限り、Xの下面にYが直接接触している状態でも良いし、Xの下面とYとの間に他の構成要素等が存在し、Xの下面とYとが直接接触していない状態でも良い。また、「Xの上面にY」は、Xの上面にYが直接接触している状態を指す。同様に、「Xの下面にY」は、Xの下面にYが直接接触している状態を指す。
本発明の半導体ウェハは、
半導体発光素子製造用の半導体ウェハであり、
前記機能性半導体結晶層が、活性層ストライプを含み、
前記溝が、前記活性層ストライプ以外の箇所の一部に形成されており、かつ、前記基板の劈開面に対しほぼ平行であることが好ましい。前記溝が、前記基板の劈開面に対しほぼ平行であれば、本発明の半導体ウェハを、前記溝の下端に沿った方向に分割させやすい。また、前記溝は、前記活性層ストライプの長手方向に対しほぼ垂直またはほぼ平行であっても良いし、前記活性層ストライプの長手方向に対し傾斜していても良い。例えば、前記溝が、前記基板の劈開面に対しほぼ平行であり、かつ、前記活性層ストライプの長手方向に対しほぼ垂直または傾斜していれば、前記溝に沿って劈開させた面を光出射端面とし、整然とした光出射端面が得られやすい。また、このようにすれば、例えば、前記半導体発光素子の素子長がばらつきにくい。なお、前記光出射端面は、前記活性層ストライプの長手方向に対しほぼ垂直でもよいし、前記活性層ストライプの長手方向に垂直な方向から傾斜していても良い。
本発明の半導体ウェハは、半導体素子製造の際の劈開または分割のしやすさ、所要の溝深さに対する溝幅および面積縮小の要請といった観点から、前記溝における前記溝幅が底部に向かって小さくなる部分の表面が、前記基板主面の垂線に対して5〜45°傾斜していることが好ましい。前記溝の幅および面積をなるべく小さくする観点からは、前記傾斜角度をなるべく小さくすることが好ましい。ただし、半導体素子製造の際の劈開または分割のしやすさの観点からは、前記溝が十分深く、前記溝下端の幅が十分に小さいことが好ましい。このような溝を形成しやすいという観点から、前記傾斜角度は、前記の範囲が好ましい。なお、例えば、本発明の半導体ウェハを、前記本発明の半導体ウェハの製造方法により製造する場合は、前記機能性半導体結晶層形成工程における成長条件により、前記角度を調整することも可能である。一例として、前記基板の主面が{0001}面であり、前記機能性半導体結晶層形成工程において{1−101}面を発現させ、前記第2の溝形成工程で、ドライエッチングにより前記{1−101}面を前記基板に転写して前記傾斜した面とすることもできる。この場合、前記溝幅が底部に向かって小さくなる部分の表面(すなわち傾斜面、{1−101}面)は、前記基板主面({0001}面)の垂線に対して約28°傾斜している。
本発明の半導体ウェハは、前記溝の上部が、前記基板の垂線に対して平行な表面を有することが好ましい。
本発明の半導体ウェハは、前記機能性半導体結晶層が、窒化物半導体結晶から形成されていることが好ましい。
本発明の半導体ウェハは、前記基板が、III族窒化物半導体結晶から形成されていることが好ましく、前記基板がGaN基板であることがより好ましい。前記GaN基板は、主面が、{0001}面または{11−22}面であることが好ましい。前記GaN基板主面が{0001}面の場合、前記溝幅が底部に向かって小さくなる部分の表面は、例えば{1−101}面である。前記GaN基板主面が{11−22}面の場合、前記溝幅が底部に向かって小さくなる部分の表面は、例えば{1−100}面、{0001}面または{1−10n}面である。
本発明の半導体素子は、前述の通り、結晶積層体を含み、前記結晶積層体は、ウェットエッチング耐性結晶から形成された基板と、その上に形成された機能性半導体結晶層とを含み、前記結晶積層体の少なくとも一つの側面において、前記基板上部が、前記基板主面の垂線に対して傾斜した面を含み、前記基板下部と前記機能性半導体結晶層とが、それぞれ、前記基板主面の垂線にほぼ平行な面を含み、それらの面が、前記傾斜した面によりつながっていることを特徴とする。例えば、前記本発明の半導体ウェハを少なくとも前記溝の下端に沿った方向に分割して前記本発明の半導体素子を製造する場合、前記溝の溝幅が底部に向かって小さくなる部分の表面が、前記傾斜した面となる。すなわち、本発明の半導体素子は、前記傾斜した面を含むことにより、製造しやすいという利点を有する。ただし、本発明の半導体素子の製造方法は限定されず、どのような製造方法でも良い。
本発明の半導体素子は、
半導体発光素子であり、
前記機能性半導体結晶層が、活性層ストライプを含み、
前記機能性半導体結晶層側面のうち少なくとも一つが、前記活性層ストライプの断面を含む劈開面であり、かつ、前記劈開面が、少なくとも一部に光出射領域を含み、
前記傾斜した面が、前記光出射領域以外に形成されていることが好ましい。
本発明の半導体素子は、
半導体レーザであり、
前記活性層ストライプがレーザストライプであり、
前記結晶積層体側面のうち少なくとも一つが、前記劈開面を含む共振器面を含み、
前記傾斜した面が、前記半導体結晶積層体側面における前記共振器面以外の領域に含まれることがより好ましい。この場合において、前記基板がGaN基板であり、前記GaN基板の主面が、{0001}面であり、かつ、前記GaN基板側面における前記共振器面が、{1−100}面であることがさらに好ましい。
本発明の半導体素子は、前記傾斜した面が、前記基板の垂線に対して5〜45°傾斜していることが好ましい。
本発明の半導体素子は、例えば、前記本発明の半導体ウェハの製造方法により製造される半導体ウェハ、または前記本発明の半導体ウェハを、少なくとも前記溝(第2の溝)の下端に沿った方向に分割することにより製造することができる。前記分割は、前記溝(第2の溝)の下端に沿った方向の分割のみを含んでいても良いし、さらに、前記溝(第2の溝)の下端に沿った方向以外の方向での分割を含んでいても良い。前記分割は、例えば前記結晶の劈開方向に沿った分割(すなわち劈開)であっても良いし、前記結晶の劈開方向と異なる方向に沿った分割でも良いし、それらの両方でも良い。また、前記分割は、例えば、前記基板を、前記基板の垂線にほぼ平行な方向に分割してもよいし、前記基板の垂線から傾斜した方向に分割してもよい。なお、本発明の半導体素子、本発明の半導体ウェハ、本発明の半導体素子の製造方法、または本発明の半導体ウェハの製造方法に用いる前記基板は、例えば前述のように、半導体基板でも良いが、半導体でない基板(例えば前記サファイア基板等)でも良い。
前記本発明の半導体ウェハは、どのような方法により製造しても良いが、前記本発明の製造方法により製造することが好ましい。前記本発明の半導体素子も、どのような製造方法により製造しても良いが、前記本発明の製造方法により製造することが好ましい。前記本発明の製造方法により製造される半導体ウェハまたは半導体素子は、例えば、効率よく製造可能であり、基板のケガキに由来するケガキ屑がない等の利点を有する。また、前記本発明の製造方法は、どのような半導体ウェハまたは半導体素子の製造に用いることもできるが、前記本発明の半導体素子または半導体ウェハの製造に用いることが好ましい。
本発明は、どのような種類の半導体素子、半導体素子ウェハ、またはそれらの製造方法に適用してもよく、特に制限されない。本発明は、半導体発光素子、半導体発光素子製造用の半導体ウェハ、またはそれらの製造方法に適用することが好ましく、前記半導体発光素子は半導体レーザが特に好ましい。以下では、主に、半導体レーザ、半導体レーザ製造用の半導体ウェハ、およびそれらの製造方法について述べる。
本発明においては、例えば、窒化物半導体レーザの作製において、平坦性の高い共振器面を形成し、かつ正確な共振器長を歩留まり良く形成できる製造方法を提供することができる。
本発明による窒化物半導体レーザは、例えば、GaN基板と、前記基板上に積層された窒化物半導体層と、レーザストライプと、少なくとも基板に達する深さを有し底部の断面形状がほぼV字形状であるV溝を備える。例えば、前記V溝を構成する面の少なくとも一つが、基板の低指数面に近い面であり、前記V溝の中心線が、共振器面とほぼ平行である。なお、本発明の半導体素子は、窒化物半導体素子であることが好ましく、III族窒化物半導体素子であることがより好ましいが、これに限定されない。
一般に、端面発光型半導体レーザは、劈開面を共振器面として利用するため、平坦性の高い劈開面を作製することが素子特性の安定化に重要である。また、設計通りの性能を実現するためには、各プロセス工程においてウェハに作り込まれた素子パターンに合わせ、正確な位置で劈開しなければならない。よって、半導体レーザを低コスト化するためには、高歩留まりで平坦性が高い反射面が得られ、かつ正確な位置で素子が分割されるように、劈開工程を制御する必要がある。本発明においては、例えば、上述の構成及び方法により、耐腐食性(耐ウェットエッチング性)の高い窒化物材料基板を用いた半導体レーザの作製においても、前記基板にV字形状の劈開ガイド溝を形成することができる。このため、本発明によれば、例えば、平坦性の高い共振器面及び正確な共振器長を有する素子を歩留まり良く形成する製造方法を提供することも可能である。
以下、本発明の実施形態について説明する。ただし、以下の実施形態は例示であって、本発明を限定しない。なお、以下で説明する図面は模式図であるから、各部の寸法比等は、明確化のために適宜誇張等を施しており、実際の寸法比とは異なる場合がある。また、細部の構造の図示、説明等は、簡略化および明確化のために適宜省略している場合がある。特に、断面図においては、断面部分以外の構造(断面の奥の部分の構造)は、簡略化および明確化のために図示を省略している。
(実施形態1)
図1は、本実施形態による半導体ウェハを示す平面図である。この半導体ウェハは、分割することで窒化物半導体レーザを製造できる。図2、図3は、それぞれ図1のI−I方向およびII−II方向に沿った断面図である。本実施形態においては、リッジストライプ型の半導体レーザを例示する。
この半導体レーザ製造用半導体ウェハは、図1に示す平面構造において、レーザ活性領域として機能するレーザストライプ101と、素子を劈開する際に用いるガイド溝102とを備えている。レーザストライプ101は、等間隔で周期的にならんでいる。ガイド溝102は、矩形状であり、レーザストライプ101形成部分以外の部分の一部に周期的に設けられており、レーザストライプ101にほぼ垂直である。図中の枠線110の内側が半導体レーザ形成領域であり、この半導体ウェハを枠線110に沿って縦横に分割することで、半導体レーザが得られることを示す。枠線110は、図示のように矩形をしており、縦方向の辺はガイド溝(第2の溝)102の長手方向の中心線に沿っており、縦方向の辺は、各ガイド溝(第2の溝)102のほぼ中央を、ガイド溝(第2の溝)102の長手方向に直行するように通る。
また、この半導体レーザは、図2に示す断面構造において、c面((0001)面)を主面とするn型GaN基板103と、基板103上面に結晶成長により設けられた窒化物半導体からなるレーザ機能層104(機能性半導体結晶層)とを備えている。レーザ機能層104は、n型AlGaNからなる第一クラッド層と、第一クラッド層上に順に設けられたGaN下側光導波路層とInGaN量子井戸活性層とGaN上側光導波路層と、InGaN上側光導波路層上に設けられたp型AlGaNからなる第二クラッド層とを備えている。InGaN量子井戸活性層は、2周期の量子井戸を含み、各量子井戸は、インジウム組成が9%、厚さ3nmのInGaN量子井戸層とこれを挟むInGaNバリア層から構成されている。
図3に示すように、第二クラッド層とその上に設けられたp型GaNコンタクト層とはリッジストライプ形状に加工されており、このリッジストライプが電流狭窄部として機能する。また、このリッジストライプは、水平方向の屈折率導波機構としても機能する。リッジストライプの幅は、例えば2μmである。また、コンタクト層上にp型電極121が、GaN基板の下部にn型電極120が設けられている。また、素子の表面は、リッジストライプ又は電極が設けられた部分を除いて絶縁膜で覆われている。
本構造において、前記ガイド溝は、下部(底部)がGaN基板表面から3μm以上の深さに達し、かつ図2における前記ガイド溝下部(底部)の断面形状はほぼV字形状であり、V字形状を構成する斜め面(基板の垂線に対して傾斜した面)105は{1−101}面に近い面である。本構造においては、前記ガイド溝がV字形状の断面形状を有しているため、欠陥・クラックの発生を伴わずに、溝位置において正確かつ容易に劈開(分割)を行うことができ、平坦性の高い共振器面が得られると共に、設計通りの位置での劈開が可能となっている。
次に、図4、図5、図6を参照して本実施形態の半導体ウェハの製造方法および半導体レーザの製造方法を説明する。図4(a)は、前記製造方法の一工程を模式的に示す平面図であり、図4(b)〜(e)は、図1のI-I方向に見た工程断面図である。
(工程1)
まず、n型GaN基板103上に、CVD法などを用いて、シリコン酸化膜等の誘電体膜を形成し、通常のフォトリソグラフィー工程を用いて、誘電体膜マスクをパターン状に形成する。誘電体膜マスクパターンの開口部402は、図4(a)に示すように、端面劈開予定線403に沿って、レーザストライプ形成領域401を避けるように破線状に設ける。ここで、劈開予定線403は、基板103の<11−20>方向と平行であり、レーザストライプはこれと垂直な<1−100>方向に平行に、200μm間隔毎に設ける。よって、マスクパターンも200μm毎に設ける。一方、レーザの共振器長は例えば650μmとするので、ストライプ方向に対してマスクパターンは650μm毎に設ける。各マスクパターンは、例えば幅4μm、長さは100μmとし、劈開予定線に平行な方向に伸びる長尺の帯状形状とする。その後、例えば塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、約3μmの深さまでエッチングを行った後、マスクパターンを除去する。これにより、図4(b)に示すように、劈開予定線上に断面がほぼ矩形の凹部(前記「第1の溝」)404を有する基板ができる(前記「第1の溝形成工程」)。
(工程2)
次に、有機金属気相成長法(MOVPE法)等を用いて、上記パターン基板上に、第一クラッド層、光導波路層、InGaN量子井戸活性層、光導波路層、第二クラッド層、コンタクト層を順次積層し、半導体レーザに必要なレーザ機能層(機能性半導体結晶層)構造を作製する。総成長層厚は例えば計3μm程度となる。前記機能性半導体結晶層を形成する半導体結晶は、前記基板上における前記第1の溝形成部位以外の部位に成長(選択成長)させる。このとき、図4(c)に示すように、前記凹部(第1の溝)の両側では、成長層(機能性半導体結晶層)104が前記凹部(第1の溝)を境に分割される。成長層(機能性半導体結晶層)104の、前記凹部(第1の溝)両脇の端部には、{1−101}面からなる斜めのファセットが出現する。一方、前記凹部(第1の溝)の内部では、水平な{0001}面及び、垂直な{1−100}面に成長するため、前記凹部(第1の溝)の溝は徐々に狭く、浅くなっていく。ただし、その成長速度は、原料供給が相対的に小さいため、前記凹部(第1の溝)外側よりも遅くなっている。本実施形態においては、前記凹部(第1の溝)の形状、及び成長条件を適切に選択することで、前記凹部(第1の溝)がほぼ埋まった状態で、基板103上面に、斜めファセットにより劈開予定線上にほぼV字形状を有する溝が、選択成長により形成される(前記「機能性半導体結晶層形成工程」)。
(工程3)
次に、図4(d)に示すように、通常のフォトリソグラフィー工程を用いて、半導体層(機能性半導体結晶層)104上面に、前記凹部(第1の溝)両脇の開口部よりもやや広い領域が露出するように、エッチングマスク105を形成する。マスク開口部のパターンは、例えば工程1で用いたパターンサイズに10μmのマージンを加えて、幅14μm、長さ110μmとする。
(工程4)
その後、例えば塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、GaN基板103上面から約4μmの深さまでエッチングを行う(前記「第2の溝形成工程」)。ドライエッチングではエッチングの垂直性が高く、各層毎の選択性も小さいため、前記工程2で形成されたV字型の断面形状がGaN基板103に転写され、底部がほぼV字型の断面形状を有するガイド溝(第2の溝)が形成される。このようにして、半導体ウェハを製造することができる。図4(e)に示すように、ガイド溝(第2の溝)102は、半導体ウェハの劈開予定線上に、基板内部に達する深さを有し、かつ底面がほぼV字型の断面形状を有するように形成されている。エッチング深さは、へき開工程により容易にへき開ができ、かつそれまでに行うプロセス工程中にはへき開が起こらない程度の値を選ぶことが望ましい。さらに、図4(e)に示すように、エッチング後にマスク105を除去することが好ましい。
以上のように製造した半導体ウェハは、さらに、レーザストライプ(活性層ストライプ)を形成することが好ましい。すなわち、図5(a)、(b)に示すように、通常の半導体レーザ素子と同様に、レーザストライプ(活性層ストライプ)構造を作製する。なお、図5は、図1のIII−III方向に見た断面図に相当する。
(工程5)
まず、通常のフォトリソグラフィー工程を用いて、レーザストライプ(活性層ストライプ)形成領域上に、幅2ミクロン程度のストライプ状のエッチングマスクを形成する。次に、例えば塩素系ガスを用いたドライエッチングにより、p型AlGaNクラッド層の途中までエッチングを行う。これにより、図5(a)に示すように、幅約2μm程度のリッジストライプ(レーザストライプ、あるいは活性層ストライプ)101が形成される。リッジ幅の値、及びp型AlGaNクラッド層のエッチング深さは、特に制限されないが、レーザ装置の水平横モード特性を始め、電流−光出力特性、電流−電圧特性に影響するので、要求されるデバイス特性等を考慮して、最適な値を選ぶことが好ましい。
(工程6)
次に、この半導体ウェハに、さらに電極を形成することが好ましい。すなわち、半導体ウェハの上面全体に、CVD法などを用いて、酸化シリコン膜等の絶縁膜を形成する。さらに、通常のフォトリソグラフィー工程を用いて、p型電極形成部(リッジストライプ101およびその周辺の上面)の絶縁膜を除去する。その後、ニッケル及び金を蒸着し適当な条件で加熱してアロイ処理を行うことにより、図5(b)に示すようにp型電極121を形成する。さらに、基板103の裏面を研磨することにより約120μm程度の厚さまで基板を薄膜化する。そして、基板103の下面にチタン及び金を蒸着し、適当な条件で加熱してアロイ処理を行うことにより、図5(b)に示すようにn型電極120を形成する。
(工程7)
さらに、上記本発明の半導体ウェハの製造方法により製造した半導体ウェハを縦横に分割し、半導体レーザを製造する(前記「分割工程」)。すなわち、図6に示すように、GaN基板103下面の、前記工程3で形成されたガイド溝(第2の溝)102の下端にほぼ相当する位置にブレード106を押し当て、荷重を加える。これによって、ガイド溝(第2の溝)102の底部(下端)の中心線に沿ってGaN基板103が劈開(分割)され、ストライプ形成領域ではレーザミラー端面(共振器面)が形成され、レーザーバーが得られる。本実施形態においては、劈開線と平行にV字型断面形状を有するガイド溝(第2の溝)が形成されているので、小さい力で、かつ正確な位置で劈開を行うことができる。本発明の半導体ウェハの製造方法および半導体素子の製造方法によれば、スクライブ(ケガキ)工程を必要とせず、また余計な力がかからないため、平坦性の高いレーザ共振器面が得られる。さらに、共振器面形成の後、前記レーザーバーから各素子を切り出す(分割する)ことによって、半導体レーザ素子を得ることができる。
本実施形態の前記工程1〜7では、先にガイド溝(第2の溝)を形成し、その後レーザストライプを形成した例を示した。ただし、本発明では、これらの工程の順序は逆でも良く、プロセスの相互干渉等を考慮して適宜決定すれば良い。また、前記工程1〜7では、ガイド溝(第2の溝)の配置を、各レーザストライプ間の全ての箇所に設けた例を示したが、劈開性に問題がない程度に、間引いて数を少なくしても構わない。また、前記工程1〜7では、ガイド溝のサイズを幅14μm、長さ110μmとした例を示したが、これに限定されることなく、半導体レーザ素子パターンの配置を考慮して適宜決定すれば良い。なお、ガイド溝(第2の溝)の長さについては、劈開性を向上させるにはある程度以上の長さがあることが望ましいが、レーザストライプ脇との距離が短すぎると、選択成長が層構造へ影響を及ぼす可能性がある。よって、この影響がない程度に、前記レーザストライプと前記ガイド溝(第2の溝)との距離を保ち、かつ前記ガイド溝(第2の溝)の長さを保つように設定することが望ましい。
一方、ガイド溝(第2の溝)の幅については、作製する溝の深さや、レーザ機能層(機能性半導体結晶層)全体の結晶成長層厚、半導体レーザ素子に必要なパターンサイズを考慮して決定することが望ましい。前記工程1〜7では、レーザ機能層(機能性半導体結晶層)の総結晶成長層厚を約3μmとした。したがって、基板凹部(第1の溝)加工工程(前記「第1の溝形成工程」)におけるエッチング深さ及び幅を例えば3μm及び4μmを選択した例を示した。これは、前記総結晶成長層厚に対応し、前記工程2(前記「機能性半導体結晶層形成工程」)において結晶成長後に適当なV字形状ができるように、前記第1の溝の深さ・幅を選択したためである。但し、結晶成長後の機能性半導体結晶層の形状は、成長層総厚の他、ガイド溝(第2の溝)の形成方向や、結晶成長条件、成長層の材料・組成等によっても影響される。このため、前記第1の溝の深さおよび幅は、前記の値に限定されることなく、なるべく理想的なV溝形状ができるよう適宜選択することが望ましい。なお、理想的なV溝形状とは、例えば、底面部が鋭いV字形状となることである。より具体的には、例えば、基板凹部(第1の溝)の内部は成長時にほぼ埋まり、かつ前記凹部(第1の溝)両側の成長層の会合が進みすぎてV溝深さが浅くなり過ぎないようにすることが望ましい。前記凹部(第1の溝)を境界にした分離溝が保たれる目安としては、例えば、基板の前記凹部(第1の溝)の深さよりも幅を広くすることが望ましい。また、前記凹部(第1の溝)の深さは、機能性半導体結晶層の成長総層厚に対して浅すぎないことが望ましい。
また、前記工程2(機能性半導体結晶層形成工程)における結晶成長後の前記凹部(第1の溝)周辺の形状は、基板温度・成長速度・成長圧力・成長速度といった種々の結晶成長条件に大きく依存する。よって、基板の面方位・性状や、設計厚さ等を考慮しつつ、十分な結晶品質が得られ、かつ斜めファセットが形成されやすい条件を適宜選択することが望ましい。また、前記工程2(機能性半導体結晶層形成工程)および前記工程4(第2の溝形成工程)によって形成される溝側面は、前述の説明においては{1−101}面であると述べた。しかし、この{1−101}面は、形成されやすい面を例示したに過ぎず、例えば、前記第1の溝の形状および前記選択成長の条件を適宜選択することで、傾斜角度の違った面を形成することも可能である。以下の各実施形態において同じである。
また、前記工程1〜7においては、工程1における基板凹部加工方法として、ドライエッチングを用いる例を選択したが、ウェットエッチングなどの方法を用いても構わない。但し、形状の制御性や、工程2(機能性半導体結晶層形成工程)の結晶成長形状制御の観点からは、ドライエッチングを用いることが好ましい。
また、以上の説明においては、V字溝を構成する面を表すためにいくつかの特定の面指数表現を用いたが、本発明において結晶面の完全性は大きな問題ではなく、断面形状がほぼV字形状またはそれに近い形状であることが重要である。よって、斜め面や垂直面のファセットが完全な結晶面となっていなくとも構わない。
なお、本発明の半導体ウェハの製造方法または本発明の半導体ウェハにおいて、前記機能性半導体結晶層上面から前記基板内部まで達する前記溝(または前記第2の溝)の形状は、特に制限されない。例えば、前記溝(または前記第2の溝)は、帯状、矩形状等の形状であっても良く、縦横の寸法比は特に制限されない。前記溝(または前記第2の溝)に沿って劈開させやすいという観点からは、前述のように、前記溝(または前記第2の溝)の下端の幅がなるべく小さいことが好ましい。また、前記溝(または前記第2の溝)は、連続的でも良いし、断続的であっても良い。例えば、前記帯状、矩形状等の形状の溝は、図1の溝101のように、一つの連続的な溝であっても良い。また、例えば、前記溝は、複数の穴が、ドット状、あるいは破線状等の形状で断続的に形成された複数の穴の集合体であっても良く、例えば前記集合体が帯状、矩形状等の形状を形成していてもよい。また、本発明の半導体ウェハの製造方法において、前記第1の溝の形状は、それ以外は特に限定されない。例えば、前記第1の溝は、矩形状、帯状、細長い楕円形状またはそれらに近い形状等でもよい。前記第2の溝の下端の幅をなるべく小さくする観点からは、前記第1の溝の幅はなるべく狭いことが好ましい。ただし、前述のように、前記選択成長中に前記溝が前記半導体結晶で埋まることにより、両側の成長層(機能性半導体結晶層)の会合が進みすぎると好ましくない。この観点からは、前記第1の溝の幅を狭くしすぎないことが好ましい。また、前記第1の溝は、単独で帯状形状を有していても良いし、ドット状、破線状等の形状で断続的に形成された複数の誘電体膜の集合体が、矩形状、帯状、細長い楕円形状等の形状を形成していてもよい。
また、以上の説明においては、窒化物半導体レーザにおける例を採用したが、GaAs系、InP系など他の一般的な材料系においてももちろん適用が可能である。例えば、本発明によれば、狭い幅でかつ下端がV字状である溝を形成することが可能であるため、劈開の困難な厚膜基板等にも適用できる。但し、ウェットエッチングによりV字溝を形成することが困難な窒化物半導体レーザにおいて、特に本発明を適用する意義が大きい。
(実施形態2)
次に、図7、図8を用いて本発明の実施形態2について説明する。図7は、本発明の実施形態2による窒化物半導体レーザ製造用半導体ウェハを示す平面図である。図8は、図7のIV−IV方向に見た断面図である。本実施形態において、実施形態1と異なる点は、共振器面形成時ではなく、レーザーバーから個別素子を分割する工程において、V字形状のガイド溝を利用して分割を行う構造としている点である。すなわち、図7および図8に示すとおり、ガイド溝(第2の溝)212は、矩形状であり、各活性層ストライプ201の間隙に、活性層ストライプ201とほぼ平行に形成されている。図中の枠線210の内側が半導体レーザ形成領域であり、この半導体ウェハを枠線210に沿って縦横に分割することで、半導体レーザが得られることを示す。枠線210は、図示のように矩形をしており、横方向の辺はガイド溝(第2の溝)212の長手方向の中心線に沿っており、縦方向の辺は、隣り合ったガイド溝(第2の溝)212のほぼ中間点を通る。なお、図8において、203はGaN基板、204はレーザ機能層(機能性半導体結晶層)、201はレーザストライプ、220および221は電極である。各構成要素の位置関係は、ガイド溝(第2の溝)212の方向を除き、実施形態1(図1および図3)と同じである。
次に、図9、図10を参照して本実施形態の製造方法を説明する。図9は、前記製造方法の一工程を模式的に示す平面図である。図10は、図8と同方向に見た断面図である。製造方法の詳細は実施形態1とほぼ同じである。
(工程1)
まず、図9に示すように、n型GaN基板上に通常のフォトリソグラフィー工程とドライエッチングを用いて、レーザストライプ形成予定領域901と平行な素子分割線上に、凹部(第1の溝)形成用の誘電体マスクのパターンを形成する。前記パターンの配置は、例えば図9のように、各活性層ストライプ201の間隙に、活性層ストライプ201とほぼ平行な矩形状の凹部(第1の溝)形成用の開口部902を有する誘電体マスクを、開口部902が一定間隔で縦列となるように配置する。レーザ共振器面を劈開により形成する場合には、劈開の直進性や劈開面の平坦性を維持する観点から、劈開線上に段差がないことが望ましい。したがって、劈開予定線903を避けて開口部902のパターンを形成する方が望ましい。各開口部902のパターンは、例えば幅4μm、長さは劈開予定線から50μm程度離れるようにする。例えば共振器長が650μmの場合には、開口部902の長さは550μmとなる。エッチング深さ等は、実施形態1と同様にする。
以降、実施形態1の工程2〜7と同様の工程を行う。工程2(機能性半導体結晶層形成工程)において形成される斜めファセット面が{1−101}面ではなく{11−22}面である点と、ガイド溝212のパターン形状・配置が異なる点以外は、実施形態1と同様である。このようにして、本発明の半導体ウェハの製造方法により半導体ウェハを製造できる。
(工程8)
さらに、一般的な方法を用いて共振器面を劈開により作成し、レーザーバーを形成する。そして、レーザーバーの、工程3で形成されたガイド溝(第2の溝)最下部にほぼ相当する位置の基板203裏面に、図10に示すようにブレード(刃)206を押し当てる。これにより、ガイド溝(第2の溝)202に沿ってGaN基板203が分割され、レーザーバーがチップ状態に分割されて半導体レーザ素子となる。
半導体ウェハを活性層ストライプ(レーザストライプ)に平行な方向に分割(素子分割)する場合、分割予定面は、基板結晶の劈開面(割れやすい面)とは異なる場合がある。具体的には、例えば、本実施形態のように、基板結晶の劈開面が、レーザストライプに垂直(すなわち共振器面に沿った方向)な場合である。このような場合、本実施形態のように、素子分割予定面に沿ってV字形状のガイド溝(第2の溝)を形成すれば、分割面が劈開面と異なっていても、刃を押し当てる際により小さい力で割りやすく、分割面も乱れにくい。また、本発明によれば、基板をドライエッチングすることにより、スクライブ(ケガキ)よりも深い溝を形成しやすいのでさらに効果的である。かつ、本発明によれば、スクライブを必要としないことにより、ケガキ屑の発生等の問題もない。
以上の説明では、素子分割線(レーザストライプと平行な方向)にのみガイド溝(第2の溝)を形成した例について説明したが、さらに、実施形態1のようなレーザストライプに垂直な方向のガイド溝(第2の溝)を併用してもよい。具体的には、例えば、図11のように、レーザストライプ301に垂直な方向の分割予定線313に沿ったガイド溝(第2の溝)302と、レーザストライプ301に平行な方向の分割予定線314に沿ったガイド溝(第2の溝)312とを両方設ける。この場合の、本発明の半導体ウェハの製造方法及び半導体素子の製造方法は、例えば、前記実施形態1および実施形態2における基板加工時(第1の溝形成工程)のパターン配置を、前記実施形態1および実施形態2を組み合わせた形に変更すれば良い。
(実施形態3)
次に、本発明のさらに別の実施形態について説明する。本実施形態において、前記実施形態1および2と異なる点は、c面GaN基板(主面がc面である基板)ではなく、m面((1−100)面)基板(主面がm面である基板)を用いていることである。m面基板を用いると、窒化物結晶の特徴である内部電界が量子井戸にかからないため、半導体レーザの発光効率を向上させたり、利得(レーザ光が増幅する割合)を向上させたりすることができる。内部電界は、格子歪の増大と共にピエゾ電界が増しその影響が顕著になるため、インジウム組成の大きい、或いは層厚の大きいInGaN量子井戸を活性層に用いる場合、特に有利である。本実施形態は、例えば、c面基板上では実現が困難な緑色波長帯のレーザに特に適する。m面基板を用いれば、前記ピエゾ電界の影響を低減でき、レーザ光を長波長化しやすくなるためである。
図12は、本実施形態における半導体レーザ製造用半導体ウェハの構造の一例を示す平面図である。図示の通り、この半導体ウェハは、実施形態1および2のc面基板上レーザとは、面方位およびレーザストライプ401の方向が異なっている。また、この半導体ウェハは、レーザストライプ401に垂直な方向の分割予定線413に沿った劈開用ガイド溝(第2の溝)402と、レーザストライプ401に平行な方向の分割予定線414に沿った素子分割用ガイド溝(第2の溝)412とが両方設けられている。劈開用ガイド溝(第2の溝)402と、素子分割用ガイド溝(第2の溝)412とは、いずれか一方のみを設けてもよいが、図12のように両方を設けることが好ましい。特に、本実施形態では、実施形態2と同様、素子分割面は基板結晶の劈開面とは異なるため、実施形態2と同様の理由により、素子分割用ガイド溝(第2の溝)412を設けることが好ましい。
m面基板上では、レーザストライプ方向として<0001>方向か<11−20>方向かのいずれかを選ぶことが可能である。本発明では、いずれのレーザストライプ方向を選択してもよいが、通常用いる活性層構造では、<0001>方向ストライプの方が、高い活性層利得が得られるため好ましい。レーザストライプ方向が<0001>方向の場合、前記工程2(機能性半導体結晶層形成工程)において、実施形態1の前記工程2において形成される、劈開用ガイド溝(第2の溝)402に対する斜めファセット面は{11−22}面となる。一方、素子分割用ガイド溝(第2の溝)412に対する斜めファセット面は{1−100}面となる。
(実施形態4)
次に、本発明のさらに別の実施形態について説明する。本実施形態において、前記実施形態1および2と異なる点は、c面GaN基板(主面がc面であるGaN基板)ではなく、(11−22)面GaN基板(主面が(11−22)面であるGaN基板)を用いていることである。(11−22)面基板を用いると、m面基板と同様に、量子井戸に垂直にかかる内部電界を低減できるため、半導体レーザの発光効率を向上させたり、利得を向上させたりすることができる。内部電界は、格子歪の増大と共にピエゾ電界が増しその影響が顕著になるため、インジウム組成の大きい、或いは層厚の大きいInGaN量子井戸を活性層に用いる場合に有利である。更に、(11−22)面基板上では、インジウム組成の高いInGaN結晶が比較的作製しやすいことが知られており、c面上では困難な緑色半導体レーザの実現に有利である。
図13は、本実施形態における半導体レーザ製造用半導体ウェハの構造の一例を示す平面図である。図示の通り、この半導体ウェハは、実施形態1および2のc面基板上レーザとは、面方位およびレーザストライプ501の方向が異なっている。また、この半導体ウェハは、レーザストライプ501に垂直な方向の分割予定線513に沿った劈開用ガイド溝(第2の溝)502と、レーザストライプ501に平行な方向の分割予定線514に沿った素子分割用ガイド溝(第2の溝)412とが両方設けられている。劈開用ガイド溝(第2の溝)502と、素子分割用ガイド溝(第2の溝)512とは、いずれか一方のみを設けてもよいが、図13のように両方を設けることが好ましい。特に、本実施形態では、実施形態2および3と同様、素子分割面は基板結晶の劈開面とは異なるため、実施形態2および3と同様の理由により、素子分割用ガイド溝(第2の溝)512を設けることが好ましい。
(11−22)面基板上では、ストライプ方向(レーザストライプの長手方向)として<1−100>方向か<−1−123>方向かのいずれかを選ぶことが可能である。本発明では、いずれのストライプ方向を選択しても良いが、通常用いる活性層構造では、<1−100>方向のストライプを選択することが、劈開可能な{1−100}面を共振器面として利用できるため、望ましい。この場合、前記機能性半導体結晶層形成工程(実施形態1の工程2に相当)において形成される斜めファセット面は、例えば、図14(a)に示すように非対称形状となり{0001}面および{11−20}面となる。なお、図14(a)は実施形態1の工程3(エッチングマスク形成後)に相当する図であり、図14(b)は工程4に相当する図(前記「第2の溝形成工程」後の状態を示す図)である。両図は、それぞれ、機能性半導体結晶層504の選択成長により形成された溝(第1の溝)あるいはドライエッチングにより形成されたガイド溝(第2の溝)512の長手方向と垂直方向に見た断面図であり、溝の部分を拡大して示している。図示の通り、本実施形態において前記各実施形態と同様の方法を用いて前記第1の溝および第2の溝(ガイド溝)を形成した場合、それぞれの溝のV字形状の角度は、例えば図示のように、やや広く、約90度となる。図示の通り、第2の溝(ガイド溝)512下部のV字形状の部分には、前記機能性半導体結晶層形成工程において形成された{0001}面および{11−20}面がそのまま転写されている。{0001}面および{11−20}面は、いずれも、GaN基板503の主面の垂線に対して傾斜している。両者を比較すると、{0001}面の方が基板503主面に垂直に近く、{11−20}面の方が基板503主面に平行に近い。(11−22)面上レーザで、上記のストライプ方向を採用した場合、GaN基板結晶の劈開面は、図の{0001}面となり、ストライプ方向に平行でかつGaN基板主面に垂直な劈開面は存在しない。このため、GaN基板主面に垂直に刃を当てても、劈開面と刃を当てる方向とが異なるために、c面GaN基板上素子に比べて分割が困難である。しかしながら、本発明の半導体ウェハまたは本発明の半導体ウェハの製造方法によれば、基板(GaN基板)に前記ガイド溝(第2の溝)が形成されているため、より分割しやすい。例えば、前記ガイド溝(第2の溝)が図14(b)の形状であると、劈開面すなわち{0001}面に沿って劈開しやすい。また、例えば、前記ガイド溝(第2の溝)を、鋭いV字形状とすることにより、前記基板の垂線とほぼ平行な方向(劈開面と異なる方向)に分割しやすくすることもできる。
一方、劈開用ガイド溝(第2の溝)502に対しては、劈開線513に平行かつ基板(GaN基板)主面垂線から傾斜した低指数面が存在しない。このため、前記基板に形成した第1の溝が矩形の場合、前記機能性半導体結晶層形成工程(実施形態1の工程2に相当)では、選択成長の際に、単一の斜めファセット面(基板主面の垂線から傾斜した面)が現れにくい。このため、前記第1の溝および前記第2の溝(ガイド溝)の断面形状は、V字形状になるよりも、むしろ、図15に示すように矩形となる場合がある。なお、図15(a)は実施形態1の工程3(エッチングマスク形成後)に相当する図であり、図15(b)は工程4に相当する図(前記「第2の溝形成工程」後の状態を示す図)である。両図は、それぞれ、機能性半導体結晶層504の選択成長により形成された溝(第1の溝)あるいはドライエッチングにより形成されたガイド溝(第2の溝)502の長手方向と垂直方向に見た断面図であり、溝の部分を拡大して示している。図15(a)に示すとおり、前記機能性半導体結晶層に形成された溝の表面は、GaN基板503の垂線にほぼ平行に切り立っており、前記溝は、V字形状ではない。また、図15(b)に示すとおり、前記第2の溝形成工程後に形成されたガイド溝(第2の溝)502の上部および下部は、それぞれ、基板503の垂線にほぼ平行な表面を有し、ガイド溝(第2の溝)502上部の方がガイド溝(第2の溝)502下部よりも広い幅を有する。ガイド溝(第2の溝)502上部およびガイド溝(第2の溝)502下部は、基板503の主面にほぼ平行な面でつながっている。ガイド溝(第2の溝)502下部は、前記第2の溝形成工程前の第1の溝(図15(a))の形状が転写された形状をしている。図15(b)では、ガイド溝(第2の溝)502の下部はV字形状ではない。しかしながら、基板上への選択成長と基板のドライエッチングの組合せによって、ガイド溝(第2の溝)502は下部(底部)の方が狭い幅となるV字型に近い形状であるため、劈開工程が有利となる。
なお、機能性半導体結晶層形成工程(実施形態1の工程2に相当)において、結晶成長(選択成長)条件によっては、図15とは異なり、特定の低指数面でなく複数の低指数面が混在した斜め面を作製することもできる。具体的には、例えば、前記基板の主面が(11−22)面である場合に、単独にはストライプ方向と平行ではない{1−100}面と{0001}面が、混在してなる{1−10n}(nは整数)のように表される斜め面を作製することもできる。この場合は、斜め面は低指数面ではなく微視的には平坦性が完全ではないが、ドライエッチング工程(第2の溝形成工程)を併用してガイド溝として使用するには問題がなく、前記実施形態と同様のV字形状ガイド溝を形成できる。
以上、実施形態1〜4について説明したが、本発明は、これらの実施形態に具体的に示した構成、方法に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、基板主面としては、上記の例に限定されず、極性面でも非極性面でもよく、非極性面の場合は無極性面でも半極性面でもよい。上記実施形態1〜4では、無極性面または半極性面である基板主面のいくつかの具体例について説明したが、他の無極性面や半極性面でも良く、例えば、緑色半導体レーザ作製に好ましい面であることが知られている、GaN基板の(20−21)面などが挙げられる。
また、前記機能性半導体結晶層の構成は、前述の説明によれば、第一クラッド層、光導波路層、InGaN量子井戸活性層、光導波路層、第二クラッド層、コンタクト層が前記順番で積層されているが、この構成に限定されない。前述の説明によれば、例えば、図16(a)の断面図に示すように、基板103上面に、第一クラッド層10101、光導波路層10102、InGaN量子井戸活性層10103、光導波路層10104、第二クラッド層10105、コンタクト層10106がこの順番に積層されて機能性半導体結晶層104が形成されている。しかし、これに限定されず、例えば、図16(b)に示すように、基板1601の上面に、n−GaN層16101、クラッド層となるn−GaAlN層16102、光ガイド層としてn−GaN16103、活性層としてInGaN量子井戸16104、光ガイド層としてp−GaN16105、クラッド層となるp−GaN/GaAlN超格子層16106、コンタクト層となるp−GaN層16107を、前記順番で成長させて機能性半導体結晶層1604を形成してもよい。なお、本発明において、前記機能性半導体結晶層の構成は、図16(a)および(b)のみには限定されず、任意の構成が可能である。また、図16(a)および(b)において、面方位を表す記号は単なる一例であり、これには限定されない。
さらに、以上の実施形態においては、n型GaN基板上の半導体レーザ装置を例に取ったが、サファイア基板、シリコン基板等GaN基板以外の基板上の半導体レーザ素子でも良い。
また、前述の実施形態においては、リッジストライプ型の半導体レーザ構造について説明したが、本発明はこのような構造に特に限定されるものではなく、インナーストライプ型やその他の半導体レーザ装置、またはレーザ以外の導波路デバイスに適用してもその効果が得られる。
さらに、面発光レーザ素子や発光ダイオード、受光素子や半導体変調器等、その他の半導体素子においても、精密な分割サイズ制御を必要とする場合や、結晶へのクラックやダメージのない素子分割を必要とする半導体素子であれば、どのようなものに適用してもその効果は得られる。
以上説明したとおり、本発明によれば、半導体ウェハにおいて、正確な劈開のためのガイド溝をケガキ屑の発生なしに効率よく形成できる半導体ウェハの製造方法を提供することができる。本発明によれば、例えば、耐腐食性(対ウェットエッチング性)の高い窒化物材料を用いた半導体レーザの作製においても、V字形状のガイド溝を形成することができる。このため、例えば、平坦性の高い共振器面及び正確な共振器長を有する素子を歩留まり良く形成する製造方法を提供することができる。また、本発明による製造方法を用いて作製された窒化物半導体レーザ素子は、高密度記録に有利な光ディスク光源や、次世代のレーザディスプレイなどの映像機器用光源等に使用することができる。
さらに、本発明の半導体素子は、上記に限定されず、あらゆる用途に使用可能である。例えば、窒化ガリウム(GaN)をベースとするIII−V窒化物系半導体発光素子、特に青紫色で発光する半導体レーザは次世代の高密度光ディスク光源として実用化されており、今後更に市場も拡大していくものと期待されている。一方、この材料系では、インジウムガリウム窒素(InGaN)活性層のインジウム組成を制御することにより、青色〜赤色にかけての可視波長領域での発光も可能であることから、高輝度発光ダイオード等も開発されている。近年では高性能ディスプレイ等への応用に向けて可視光で発振する半導体レーザへの要求も高まっている。また、殺菌灯や医療分野応用を目的とした、更に波長の短い紫外光レーザなども窒化物材料を用いて実現できる可能性がある。また、光通信用機器に欠かせない素子である、III−V族化合物InPをベースとした発振波長1.3〜1.55μmの半導体レーザにも本発明は有用である。
101,201,301,401,501 レーザストライプ(活性層ストライプ)
102,302,402,502 劈開用ガイド溝(第2の溝)
212,312,412,512 素子分割用ガイド溝
311,413,513,903 劈開予定線
314,414,514 素子分割予定線
103,203,503,1601 GaN基板(基板)
104,204,504 レーザ機能層(機能性半導体結晶層)
105,505 エッチングマスク
106,206 ブレード
220,221 電極
901 レーザストライプ(活性層ストライプ)形成予定領域
902 誘電体膜開口部
10101 第一クラッド層
10102 光導波路層
10103 InGaN量子井戸活性層
10104 光導波路層
10105 第二クラッド層
10106 コンタクト層
16101 n−GaN層
16102 n−GaAlN層
16103 n−GaN層
16104 InGaN量子井戸
16105 p−GaN層
16106 p−GaN/GaAlN超格子層
16107 p−GaN層

Claims (30)

  1. 結晶から形成された基板上部に第1の溝を形成する第1の溝形成工程と、
    前記第1の溝形成工程後、前記基板上における前記第1の溝形成部位以外の部位に半導体結晶を成長させて機能性半導体結晶層を形成する機能性半導体結晶層形成工程と、
    前記機能性半導体結晶層形成工程後、前記第1の溝形成部位周辺の前記機能性半導体結晶層および前記基板をドライエッチングして前記第1の溝を拡大し、前記機能性半導体結晶層上面から前記基板内部まで達する第2の溝を形成する第2の溝形成工程とを含むことを特徴とする半導体ウェハの製造方法。
  2. 前記第1の溝形成工程において、前記第1の溝を、複数の溝からなる規則的なパターン状に形成することを特徴とする請求項1記載の半導体ウェハの製造方法。
  3. 前記機能性半導体結晶層を窒化物半導体により形成することを特徴とする請求項1または2記載の半導体ウェハの製造方法。
  4. 前記基板が窒化物半導体結晶から形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体ウェハの製造方法。
  5. 前記基板がGaN基板であり、その主面が、{0001}面、{1−100}面または{11−22}面であることを特徴とする請求項4記載の半導体ウェハの製造方法。
  6. 前記基板が、Si、SiC、およびSiGeからなる群から選択される少なくとも一つの結晶から形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  7. 前記基板が、閃亜鉛鉱型のIII−V族化合物半導体結晶から形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  8. 前記基板が、サファイア基板であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  9. 前記基板が、ウェットエッチング耐性基板であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の製造方法により前記半導体ウェハを製造する半導体ウェハ製造工程と、
    前記半導体ウェハを少なくとも前記第2の溝の下端に沿った方向に分割する分割工程とを含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
  11. 製造される前記半導体素子が半導体レーザであり、前記分割工程が、前記ウェハを前記第2の溝の下端に沿った方向に劈開させて共振器面を形成する共振器面形成工程を含むことを特徴とする請求項10記載の半導体素子の製造方法。
  12. 製造される前記半導体素子が半導体レーザであり、前記分割工程が、前記ウェハを劈開させてレーザーバーを得るレーザーバー製造工程と、前記レーザーバーを前記第2の溝の下端に沿った方向に分割して半導体レーザを得るレーザーバー分割工程を含むことを特徴とする請求項10または11記載の半導体素子の製造方法。
  13. 請求項1から9のいずれか一項に記載の製造方法により製造されることを特徴とする半導体ウェハ。
  14. 請求項10から12のいずれか一項に記載の製造方法により製造されることを特徴とする半導体素子。
  15. 結晶積層体を含み、
    前記結晶積層体は、ウェットエッチング耐性結晶から形成された基板と、その上に形成された機能性半導体結晶層とを含み、
    前記機能性半導体結晶層上面から前記基板内部まで達する溝が形成され、前記溝は、少なくともその下部が、溝幅が底部に向かって小さくなる形状を有することを特徴とする半導体ウェハ。
  16. 前記基板において、前記ウェットエッチング耐性結晶が、窒化物半導体結晶、SiC結晶、またはサファイア結晶であることを特徴とする請求項15記載の半導体ウェハ。
  17. 前記基板において、前記ウェットエッチング耐性半導体結晶が、GaN結晶であることを特徴とする請求項15または16記載の半導体ウェハ。
  18. 前記GaN基板の主面が{0001}面または{11−22}面であることを特徴とする請求項17記載の半導体ウェハ。
  19. 半導体発光素子製造用の半導体ウェハであり、
    前記機能性半導体結晶層が、活性層ストライプを含み、
    前記溝が、前記活性層ストライプ以外の箇所の一部に形成されており、かつ、前記基板の劈開面に対しほぼ平行であることを特徴とする請求項15から18のいずれか一項に記載の半導体ウェハ。
  20. 前記溝における前記溝幅が底部に向かって小さくなる部分の表面が、前記基板主面の垂線に対して5〜45°傾斜していることを特徴とする請求項15から19のいずれか一項に記載の半導体ウェハ。
  21. 前記機能性半導体結晶層が、窒化物半導体結晶から形成されていることを特徴とする請求項15から20のいずれか一項に記載の半導体ウェハ。
  22. 結晶積層体を含み、前記結晶積層体は、ウェットエッチング耐性結晶から形成された基板と、その上に形成された機能性半導体結晶層とを含み、
    前記結晶積層体の少なくとも一つの側面において、前記基板上部が、前記基板主面の垂線に対して傾斜した面を含み、前記基板下部と前記機能性半導体結晶層とが、それぞれ、前記基板主面の垂線にほぼ平行な面を含み、それらの面が、前記傾斜した面によりつながっていることを特徴とする半導体素子。
  23. 半導体発光素子であり、
    前記機能性半導体結晶層が、活性層ストライプを含み、
    前記機能性半導体結晶層側面のうち少なくとも一つが、前記活性層ストライプの断面を含む劈開面であり、かつ、前記劈開面が、少なくとも一部に光出射領域を含み、
    前記傾斜した面が、前記光出射領域以外に形成されていることを特徴とする請求項22記載の半導体素子。
  24. 半導体レーザであり、
    前記活性層ストライプがレーザストライプであり、
    前記結晶積層体側面のうち少なくとも一つが、前記劈開面を含む共振器面を含み、
    前記傾斜した面が、前記半導体結晶積層体側面における前記共振器面以外の領域に含まれることを特徴とする請求項23記載の半導体素子。
  25. 前記基板がGaN基板であり、
    前記GaN基板の主面が、{0001}面であり、かつ、前記GaN基板側面における前記共振器面が、{1−100}面であることを特徴とする請求項24記載の半導体素子。
  26. 前記傾斜した面が、前記基板の垂線に対して5〜45°傾斜していることを特徴とする請求項22から25のいずれか一項に記載の半導体素子。
  27. 請求項13および15から21のいずれか一項に記載の半導体ウェハを、少なくとも前記溝の下端に沿った方向に分割することにより製造されることを特徴とする請求項22から26のいずれか一項に記載の半導体素子。
  28. 光源を含み、前記光源が、半導体発光素子である請求項14および22から27のいずれか一項に記載の半導体素子を含むことを特徴とする画像表示装置。
  29. 光源を含み、前記光源が、半導体発光素子である請求項14および22から27のいずれか一項に記載の半導体素子を含むことを特徴とする情報記録再生装置。
  30. 光源を含み、前記光源が、半導体発光素子である請求項14および22から27のいずれか一項に記載の半導体素子を含むことを特徴とする光通信装置。
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