JP2005191547A - 半導体レーザ素子及びその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 長寿命特性を有し、歩留まりを高くする半導体レーザ素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 共振器端面を形成する2つの劈開面70を有する半導体レーザ素子であって、GaN基板1と、基板1上に形成された低温成長バッファ層2と、低温成長バッファ層2上に形成され、表面にリッジ部4及び複数の溝7が形成された成長層3とを備え、リッジ部4は成長層3の低貫通転位密度の領域3bに形成され、溝7は、一方の劈開面70から他方の劈開面70に続くように、成長層3のリッジ部4以外の高貫通転位密度の領域3aに形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクシステム等の光情報処理装置に用いられる光ピックアップ光源用の窒化物半導体レーザ素子及びその製造方法に関するものである。
短波長域(400nm帯域)の光は赤色域及び赤外域の光に比べて光ディスク上での集光スポット径を小さくすることができるため、次世代高密度光ディスク用光源として、光ディスクの再生及び記録密度の向上に有効な青紫色域のレーザ光源が要望されている。よって、青紫色域のレーザ光を実現するために、窒化ガリウム(GaN)等の窒化物半導体(一般式がAlxGa1-x-yInyNで表される)を使用した窒化物系半導体レーザ素子の研究開発が積極的に行われている。このような高密度光ディスクのアプリケーションの視点からは、再生のみならず記録にも対応するように高出力の青紫色半導体レーザ素子が求められている。現状では少なくとも30mW以上の光出力が必要であるとされ、さらに高速書き込みを目指す上で30mW以上の高出力特性が要望されている。
以下、従来の窒化物系半導体レーザ素子について、図9を用いて説明する。なお、以下AlGaN、GaInN、及びAlGaInN等は、それぞれAlxGa1-xN(0≦x≦1)、Ga1-yInyN(0≦y≦1)、及びAlxGa1-x-yInyN(0≦x≦1、0≦y≦1)等を表す。
図9は、従来の窒化物系半導体レーザ素子の構造を示す断面図である。同半導体レーザ素子は、図9に示すように、結晶成長法によりサファイア基板101上に半導体層をエピタキシャル成長させて形成される。このとき、エピタキシャル成長層は、低温成長バッファ層102と、n型のAlGaNから構成される歪抑制層103と、n型AlGaNクラッド層104と、n型GaN光ガイド層105と、GaInNから構成される多重量子井戸(MQW)活性層106と、p型AlGaNブロック層107と、p型AlGaN光ガイド層108と、p型AlGaNクラッド層109と、p+型GaNコンタクト層110とが順次積層されて形成される。また、半導体レーザ素子の光導波路構造としては、エピタキシャル成長層表面に突起、つまりリッジ部を形成したいわゆるリッジ光導波路構造が採用されており、例えばSiO2等から構成される絶縁膜とp型AlGaNクラッド層109との屈折率差により光を閉じ込めることでレーザ発振が実現される。
ところで、図9に示す構造では、サファイア基板101上のエピタキシャル成長層の光導波路内に109cm-2の密度で貫通転位が存在することとなり、貫通転位が非発光再結合となって半導体レーザ素子の長寿命化が困難となる。そこで、特許文献1に報告されている窒化物系半導体レーザ素子では、ABLEG(Air-Bridge Lateral Epitaxial Over Glowth)法を用いて半導体レーザ素子を製造し、貫通転位を低減させて半導体レーザ素子の長寿命化を実現している。以下、ABLEG構造を有する従来の半導体レーザ素子について、図10を用いて説明する。
図10は、ABLEG構造を有する従来の窒化物系半導体レーザ素子の構造を示す断面図である。同半導体レーザ素子は、図10に示すように、結晶成長法によりサファイア基板111上に半導体層をエピタキシャル成長させて形成される。このとき、エピタキシャル成長層は、低温成長バッファ層112と、溝113aが形成されたn型AlGaN層113と、溝113a底部に選択的に形成されたSiO2膜114と、n型AlGaN層113上に形成されたn型AlGaNクラッド層115と、n型GaN光ガイド層116と、GaInNから構成される多重量子井戸(MQW)活性層と、p型AlGaNブロック層と、p型AlGaN光ガイド層と、p型AlGaNクラッド層と、p+型GaNコンタクト層とが順次積層されて形成される。なお、GaInNから構成される多重量子井戸(MQW)活性層からp+型GaNコンタクト層に至るまでの各層の層構造は、それぞれ図9に示されるGaInNから構成される多重量子井戸(MQW)活性層106、p型AlGaNブロック層107、p型AlGaN光ガイド層108、p型AlGaNクラッド層109及びp+型GaNコンタクト層110と基本的に同じであるので、図10においては図示しない。
次に、上記ABLEG構造を有する窒化物系半導体レーザ素子の製造方法について説明する。
まず、結晶成長法によりサファイア基板111上に低温成長バッファ層112及びn型AlGaN層113を順次形成した後、いったん結晶成長を終了させてn型AlGaN層113に溝113aを形成し、溝113a底部に選択的にSiO2膜114を形成する。その後、結晶成長法によりn型AlGaN層113上にn型AlGaNクラッド層115、n型GaN光ガイド層116、多重量子井戸(MQW)活性層、p型AlGaNブロック層、p型AlGaN光ガイド層、p型AlGaNクラッド層及びp+型GaNコンタクト層を順次形成する。このとき、選択的に形成されたSiO2膜114上方においてn型AlGaNクラッド層115は横方向成長するため、貫通転位は低減し、結果的にn型AlGaNクラッド層115からp+型GaNコンタクト層に至るまでの層における貫通転位の密度は低くなる。よって、製造される半導体レーザ素子については光ディスク応用に向けて実用化レベルにまで近づいている。
特開2002−261033号公報
しかしながら、ABLEG構造を有する従来の半導体レーザ素子においては、図11に示すように、劈開時に貫通転位117の多い選択成長接合領域、いわゆるシード(seed)領域から新しいクラック118が発生する。このクラック118は湾曲して半導体レーザ素子の光導波路領域に到達するため、光導波路領域にクラックが多発し、半導体レーザ素子が低寿命化するという問題がある。また、半導体レーザ素子製造時における歩留まりが低くなるという問題がある。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、長寿命特性を有し、歩留まりを高くする半導体レーザ素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の半導体レーザ素子は、共振器を形成する2つの劈開面を有する半導体レーザ素子であって、基板と、前記基板上に形成され、光導波路が形成された第1窒化物半導体層とを備え、前記第1窒化物半導体層は、前記光導波路以外の部分に、一方の前記劈開面から他方の前記劈開面に続く光導波路に沿った溝を有することを特徴とする。
これによって、劈開時に生じるクラックは溝にて終端される形で形成され易いので、光導波路部分にクラックが無い半導体レーザ素子を実現することができる。すなわち、長寿命特性を有し、歩留まりの高い半導体レーザ素子を実現することができる。
ここで、前記第1窒化物半導体層は、前記劈開面に沿って異なる貫通転移密度の第1領域及び第2領域を表面に有し、前記第1領域の貫通転移密度は、前記第2領域の貫通転移密度よりも高く、前記溝は、前記第1領域に形成され、前記光導波路は、前記第2領域に形成されてもよい。
これによって、光導波路を低貫通転移密度の領域に形成することができるので、さらに良好な長寿命特性を有し、さらに歩留まりの高い半導体レーザ素子を実現することができる。また、低貫通転移密度の領域が共振器に沿って形成されることとなるので、共振器を構成する劈開面と垂直な方向に劈開してチップを形成する際に、低貫通転移密度の領域で劈開することができる。すなわち、さらに良好な長寿命特性を有し、さらに歩留まりの高い半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記第1窒化物半導体層は、貫通転移密度の異なる複数の前記第1領域を表面に有し、前記溝は、前記複数の第1領域のうちの最も貫通転移密度の高い第1領域に形成されてもよいし、前記基板は、前記劈開面に沿って異なる貫通転移密度の第3領域及び第4領域が周期的に並んだ周期構造を有し、前記第3領域の貫通転移密度は、前記第4領域の貫通転移密度よりも高く、前記溝及び光導波路は、前記溝が前記第3領域上方に位置し、前記光導波路が前記第4領域上方に位置するように、前記周期構造にあわせて形成されてもよい。
これによって、貫通転移が集中した領域に溝を形成することができるので、さらに良好な長寿命特性を有し、さらに歩留まりの高い半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記半導体レーザ素子は、さらに、前記基板と前記第1窒化物半導体層との間に形成された第2窒化物半導体層と、前記第2窒化物半導体層と前記第1窒化物半導体層との間に形成された膜とを備え、前記膜は、前記溝下方に位置してもよいし、前記半導体レーザ素子は、ABLEG(Air-Bridge Lateral Epitaxial Over Glowth)構造あるいはELOG(Epitaxial Lateral Over Glowth)構造を有してもよい。
これによって、第1窒化物半導体層が第2窒化物半導体層より横方向成長する形で形成され、第1窒化物半導体層の貫通転移密度は低減される。そして、光導波路はこの貫通転移密度が低減された第1窒化物半導体層に形成されるので、さらに良好な長寿命特性を有し、さらに歩留まりの高い半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記膜と前記第1窒化物半導体層との間には、空隙が形成され、前記空隙は、前記膜上方にのみ位置してもよい。
これによって、横方向の成長が下地の膜の影響をより受けにくくなり、第1窒化物半導体層の貫通転移密度がより低減され、また基板と窒化物半導体層との熱膨張係数差による歪みの影響も低減されるので、さらに良好な長寿命特性を有し、さらに歩留まりの高い半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記膜は、誘電体膜あるいは金属膜であってもよい。
これによって、空隙の下に存在する第2窒化物半導体層で成長しにくく、第1窒化物半導体層の形成をより横方向成長が支配的な形で行うことが可能となる。結果として、第1窒化物半導体層の横方向成長部分に光導波路を形成した場合には、さらに良好な長寿命特性を有し、さらに歩留まりの高い半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記膜は、シリコン酸化膜及びシリコン窒化膜のいずれかの材料より構成されてもよい。
これによって、第1窒化物半導体層を横方向成長させて窒化物半導体層の貫通転移密度を低減することができるので、さらに良好な長寿命特性を有し、さらに歩留まりの高い半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記溝は、前記劈開面に垂直な方向に形成されてもよい。
これによって、溝と劈開面とは垂直に交わることとなり、劈開時のクラックが光導波路部分により生じにくくなるので、さらに良好な長寿命特性を有し、さらに歩留まりの高い半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記第1窒化物半導体層は、リッジ光導波路構造及び複数の前記溝を有し、前記複数の溝は、リッジ部を挟み込むように位置してもよい。
これによって、溝によって貫通転移を止めることができ、光導波路を低貫通転移密度の領域に形成することができるので、さらに良好な長寿命特性を有し、さらに歩留まりの高い半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記溝の深さは、0.05〜5.0μmであってもよいし、前記溝の幅は、0.5〜50μmであってもよい。
これによって、例えば貫通転移密度の高い領域より発生したクラックが湾曲した場合でも、クラックは溝に導かれて光導波路部分には到達しないので、さらに良好な長寿命特性を有し、さらに歩留まりの高い半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記基板は、サファイア、GaN及びSiCのいずれかの材料より構成されてもよい。
これによって、窒化物半導体層の結晶性が改善されるので、高出力、低動作電流かつ長寿命の半導体レーザ素子を実現することができる。
また、本発明は、基板上に窒化物半導体層を形成する半導体層形成ステップと、前記窒化物半導体層に光導波路を形成する光導波路形成ステップと、前記窒化物半導体層の光導波路以外の部分に光導波路に沿って溝を形成する溝形成ステップと、前記溝を横切るように前記光導波路方向に垂直な劈開面を形成する劈開面形成ステップとを含むことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法とすることもできる。
これによって、劈開時に生じるクラックは溝にて終端される形で形成されやすいので、光導波路部分にクラックが無い半導体レーザ素子を実現することができる。すなわち、長寿命特性を有し、歩留まりの高い半導体レーザ素子の製造方法を実現することができる。
ここで、前記溝形成ステップにおいて、前記窒化物半導体層表面の前記光導波路が形成された領域よりも貫通転移密度の高い領域に溝を形成してもよい。
これによって、光導波路を低貫通転移密度の領域に形成することができるので、さらに良好な長寿命特性を有し、さらに歩留まりの高い半導体レーザ素子の製造方法を実現することができる。
また、前記半導体層形成ステップにおいて、前記基板上に第1窒化物半導体層を形成した後、前記第1窒化物半導体層上に膜を形成し、前記膜が形成された第1窒化物半導体層上に第2窒化物半導体層を形成して前記窒化物半導体層を形成してもよい。
これによって、第2窒化物半導体層は第1窒化物半導体層より横方向成長する形で形成され、第2窒化物半導体層の貫通転移密度は低減される。そして、光導波路はこの貫通転移密度が低減された第2窒化物半導体層に形成されるので、さらに良好な長寿命特性を有し、さらに歩留まりの高い半導体レーザ素子の製造方法を実現することができる。
また、前記溝形成ステップにおいて、前記膜上方の前記窒化物半導体層に前記溝を形成してもよい。
これによって、溝の位置で貫通転移を止めることができ、光導波路を低貫通転移密度の領域に形成することができるので、さらに良好な長寿命特性を有し、さらに歩留まりの高い半導体レーザ素子の製造方法を実現することができる。
本発明に係る半導体レーザ素子によれば、GaN系窒化物半導体レーザ素子において、例えば貫通転移が集まっている部分等、クラックが発生しやすい部分をエッチング等で掘り込み、溝を形成することによって、劈開により共振器端面を形成する際に発生していたクラックを、従来と比較して生じにくくすること、及びクラックの湾曲を未然に防ぐことが可能となり、クラックフリーのレーザ端面を再現性良く実現することができる。
よって、本発明により、長寿命特性を有し、歩留まりを高くする半導体レーザ素子を提供することが可能となり、実用的価値は極めて高い。
以下、本発明の実施の形態における半導体レーザ素子について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の構造を示す外観図である。
本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子は、結晶成長法によりGaN基板1上に窒化物半導体層をエピタキシャル成長させて形成される。
このとき、窒化物半導体層は、AlGaNから構成される低温成長バッファ層2と、GaN系半導体多層膜から構成され、一方の劈開面70から他方の劈開面70に続く複数の溝7が表面に形成された成長層3とが順次積層されて形成される。また、半導体レーザ素子の光導波路構造としては、成長層3表面に突起、つまりリッジ部4を形成したいわゆるリッジ光導波路構造が採用されており、電流狭窄のための絶縁膜6を用いて光を閉じ込めることでレーザ発振が実現される。さらに、リッジ部4上にはp型電極5が形成され、窒化物半導体層が形成されていないGaN基板1裏面にはn型電極9が形成されている。
なお、成長層3を構成する層及び低温成長バッファ層2の具体的な組成、層厚及びキャリア密度等ついては表1に示す。
Figure 2005191547
GaN基板1は、共振器を構成する2つの劈開面70を形成するための劈開方向(図1におけるB方向)に、貫通転位の密度が高い高貫通転位密度の領域3aと貫通転位の密度が低い低貫通転位密度の領域3bとが周期的に並んだ周期構造を有し、成長層3にはGaN基板1の周期構造にあわせて、高貫通転位密度の領域3aと低貫通転位密度の領域3bとが形成される。このとき、リッジ部4は、成長層3の低貫通転位密度の領域3bに形成されるように、GaN基板1の周期構造にあわせて、GaN基板1の低貫通転位密度の領域3b上方に形成される。また、溝7は、成長層3の高貫通転位密度の領域3aに形成されるように、GaN基板1の周期構造にあわせて、GaN基板1の高貫通転位密度の領域3a上方に形成される。
溝7は、成長層3の光導波路以外の部分に、劈開面70に達するように光導波路に沿って光導波路方向(図1におけるA方向)と平行な方向に形成される。つまり、溝7は、劈開方向(図1におけるB方向)と垂直な方向に形成される。このとき、複数の溝7は、リッジ部4を挟み込むように位置する。
以下、上記構造を有する窒化物系半導体レーザ素子の製造方法について図2A〜図2Fの半導体レーザ素子の断面図(半導体レーザ素子の劈開面における断面図)を参照して説明する。
まず、図2Aに示すように、例えば有機金属気相エピタキシャル成長法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition、以下MOCVD法という)、あるいは分子線エピタキシャル成長法(Molecular Beam Epitaxy、以下MBE法という)等の結晶成長法により、GaN基板1上に低温成長バッファ層2及び成長層3を順次形成する。
このとき、成長層3は、n型コンタクト層、n型クラッド層、n型ガイド層、量子井戸活性層、p型ガイド層、p型クラッド層及びp型コンタクト層(図外)を含んでいる。なお、量子井戸活性層の代わりに、層厚が10nm以上のバルク活性層を用いてもよい。
次に、図2Bに示すように、フォトリソグラフィ法と、例えば反応性イオンエッチング法(Reactive Ion Etching、以下RIE法という)あるいはプラズマエッチング法(Inductively Coupled Plasma、以下ICP法という)等のドライエッチング法とを用いて、成長層3の低貫通転位密度の領域3bに光導波路を形成する。すなわち、成長層3を途中までエッチングし、電流狭窄及び活性層で発光する光を閉じ込めるための所定幅のストライプ状のリッジ部4を形成する。なお、ストライプ状とは、光導波路方向に続く切れ目の無い凸部が劈開方向に周期的に形成されている状態をいう。
このとき、リッジ部4のリッジ幅は出来る限り狭い方が良いが、狭すぎると動作電圧の上昇を招く。よって、リッジ幅は1.2〜2.0μmの範囲内で設定され、例えば1.5μmとされる。
次に、図2Cに示すように、例えばプラズマCVD法あるいはスパッタリング法等により、電流狭窄のための例えばSiO2からなる絶縁膜6を全面に形成した後、フォトリソグラフィ法と、例えばRIE法あるいはICP法等のドライエッチング法とを用いて、リッジ部4上部及びリッジ部4周辺以外の部分の絶縁膜6を除去する。
次に、レジストを全面に塗付した後、ドライエッチングによりレジストを削り、リッジ部4上部のみを露出させる。その後、図2Dに示すように、例えば電子ビーム蒸着法(Electron Beam、以下EB法という)によりp型電極を構成する材料を全面に蒸着し、リフトオフ法によりp型電極5を形成する。
次に、図2Eに示すように、フォトリソグラフィ法と、例えばRIE法あるいはICP法等のドライエッチング法とを用いて、光導波路に沿う溝7を成長層3の高貫通転位密度の領域3aに形成する。
このとき、溝7の深さはクラックを未然に防ぐために出来る限り深い方が良いが、深すぎると劈開の際に溝7を起点とした割れが発生してしまうため、0.05〜5.0μmの範囲内で設定され、例えば1.0μmとされる。また、溝7の幅はクラックの伝播を出来る限り少なくするために広い方が良く、0.5〜50μmの範囲内で設定され、例えば5.0μmとされる。さらに、溝7はリッジ部4を避けて周期的に形成され、その周期は、5〜30μmの範囲内で設定され、例えば15μmとされる。
最後に、図2Fに示すように、EB法によりGaN基板1の裏面の全面上にn型電極9を形成する。これによって、図2Gに示すように、複数の窒化物系半導体レーザ素子が形成されたウエハが形成される。ここで、複数の溝7のそれぞれは複数の光導波路のそれぞれに沿ってウエハを横切る。その後、溝7を横切るように光導波路方向に垂直な劈開方向にウエハを劈開して2つの劈開面を形成し、共振器を形成する劈開工程が行われる。なお、劈開方向と垂直な方向への劈開、つまりチップを形成するための劈開は、成長層3の貫通転移が少ない領域、例えば低貫通転位密度の領域3bにて行われる。
以上のように、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子によれば、リッジ部4は成長層3の低貫通転位密度の領域3bに形成され、成長層3の高貫通転位密度の領域3aには溝7が形成される。よって、高貫通転位密度の領域で発生したクラックを溝7に導き、高貫通転位密度の領域で発生したクラックが湾曲して半導体レーザ素子の光導波路領域に到達することを未然に防ぐことができるので、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子は、光導波路付近にクラックが無い半導体レーザ素子を実現することができる。すなわち、長寿命特性を有する半導体レーザ素子を実現することができる。
また、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子によれば、溝7は成長層3の高貫通転位密度の領域3aに形成される。よって、高貫通転位密度の領域でクラックが発生する可能性を減らし、かつ高貫通転位密度の領域で発生したクラックを効率良く溝に導くことができるので、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子は、光導波路付近にさらにクラックが無い半導体レーザ素子を実現することができる。すなわち、さらに良好な長寿命特性を有する半導体レーザ素子を実現することができる。
また、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法によれば、共振器を形成する劈開工程を行う前に溝7が形成される。よって、劈開時に生じるクラックを減少させる、もしくはクラックの湾曲を未然に防ぐことが可能となるので、クラックフリーのレーザ端面を有する窒化物系半導体レーザ素子を実現することができる。その結果、窒化物系半導体レーザ素子製造時における歩留まりを高くすることができる。
また、劈開を容易にする目的で、エピタキシャル層が形成される基板を薄くする場合には、n型電極9を形成する前に、基板を研削や研磨する工程を含んでいてもよい。
また、エピタキシャル層が形成される基板としてGaN基板1を例示したが、他の材料系の基板、例えばSiC基板及びサファイア基板等が用いられてもよく、同様の効果が得られる。
また、絶縁膜6としてSiO2から構成される絶縁膜を例示したが、他の材料系から構成される絶縁膜、例えばNb25、Ta25、ZrO2、Al23、Si34及びAlN等から構成される絶縁膜が用いられてもよく、同様の効果が得られる。
また、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法において、絶縁膜6を形成してからp型電極5を形成し、その後に溝7を形成するとした。しかし、絶縁膜6を形成する工程、p型電極5を形成する工程、及び溝7を形成する工程の順序は異なってもよく、同様の効果が得られる。
また、溝7は成長層3に形成されるとしたが、低温成長バッファ層2及びGaN基板1にも形成されてもよい。すなわち、窒化物系半導体レーザ素子には、成長層3表面からGaN基板1まで到達する深さの溝7が形成されてもよい。
(第2の実施の形態)
図3は、第2の実施の形態のABLEG構造を有する窒化物系半導体レーザ素子の外観図である。
本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子は、結晶成長法によりサファイア基板10上に窒化物半導体層をエピタキシャル成長させて形成される。
このとき、窒化物半導体層は、AlGaNから構成される低温成長バッファ層11と、GaNから構成され、表面に複数のストライプ状の凸部12bが形成された下地層12と、GaN選択成長層14と、n型GaNコンタクト層15と、GaN系半導体多層膜から構成され、一方の劈開面80から他方の劈開面80に続く複数の溝21が表面に形成された成長層16とが順次積層されて形成される。また、半導体レーザ素子の光導波路構造としては、成長層16表面にリッジ部17を形成したいわゆるリッジ光導波路構造が採用されており、電流狭窄のための絶縁膜18を用いて光を閉じ込めることでレーザ発振が実現される。さらに、リッジ部17上にはp型電極19が形成され、n型GaNコンタクト層15上にはn型電極20が形成されている。さらにまた、下地層12及び低温成長バッファ層11とGaN選択成長層14、n型GaNコンタクト層15及び成長層16との間の、下地層12の凹部12a表面には例えばSiO2あるいはSiN等の絶縁膜から構成されるマスク膜13が形成されており、マスク膜13とGaN選択成長層14との間には空隙が形成されている。なお、ストライプ状とは、光導波路方向(図3におけるA方向)に続く切れ目の無い凸部が劈開方向(図3におけるB方向)に周期的に形成されている状態をいう。
なお、成長層16を構成する層、低温成長バッファ層11、下地層12、GaN選択成長層14及びn型GaNコンタクト層15の具体的な組成、層厚及びキャリア密度等ついては表2に示す。
Figure 2005191547
凸部12b上方の成長層16には貫通転位の密度が高い第1領域16aが形成され、選択成長接合部14a上方の成長層16、つまり空隙上方の成長層16には貫通転位が集中して貫通転位の密度が最も高くなった第2領域16bが形成され、第2領域16bを除くマスク膜13上方の成長層16には貫通転位の密度が低い第3領域16cが形成される。このとき、リッジ部17は成長層16の第3領域16cに形成され、溝21は第2領域16bに形成される。
溝21は、成長層16の光導波路以外の部分に、劈開面80に達するように光導波路に沿って光導波路方向と平行な方向に形成される。つまり、溝21は、共振器を構成する2つの劈開面80を形成するための劈開方向と垂直な方向に形成される。このとき、複数の溝21は、リッジ部17を挟み込むように位置する。
以下、上記構造を有する窒化物系半導体レーザ素子の製造方法について図4A〜図4Iの半導体レーザ素子の断面図(半導体レーザ素子の劈開方向での断面図)を参照して説明する。
まず、図4Aに示すように、例えばMOCVD法あるいはMBE法等の結晶成長法により、サファイア基板10上に低温成長バッファ層11及び下地層12を順次形成する。
次に、図4Bに示すように、フォトリソグラフィ法と、例えばRIE法あるいはICP法等のドライエッチング法とを用いて、下地層12を途中までエッチングし、所定幅のストライプ状の凸部12bを形成する。
このとき、凸部12b及び凹部12aの幅は、劈開時のクラックの伝播を出来る限り少なくすることを目的として選択成長接合部を少なくするために、出来る限り広い方が良いが、広すぎると横方向成長による貫通転位密度の低減という効果が小さくなるため、凹部12aの幅は5〜30μmの範囲内で設定され、例えば15μmとされ、凸部12bの幅は2〜5μmの範囲内で設定され、例えば5μmとされる。
次に、図4Cに示すように、例えばプラズマCVD法あるいはスパッタリング法等により、例えばSiO2あるいはSiN等の絶縁膜から構成されるマスク膜13を全面に形成した後、フォトリソグラフィ法と、RIE法あるいはICP法等のドライエッチング法とを用いて、下地層12の凸部12b上方のマスク膜13を除去する。
次に、図4Dに示すように、例えばMOCVD法等の結晶成長法により、表面にマスク膜13が形成された下地層12上に、GaN選択成長層14、n型GaNコンタクト層15及びGaN系半導体多層膜から構成される成長層16を順次形成する。
このとき、GaN系半導体多層膜から構成される成長層16は、n型クラッド層、n型ガイド層、量子井戸活性層、p型ガイド層、p型クラッド層及びp型コンタクト層を含んでいる。なお、量子井戸活性層の代わりに、層厚が10nm以上のバルク活性層を用いてもよい。
次に、図4Eに示すように、フォトリソグラフィ法と、例えばRIE法あるいはICP法等のドライエッチング法とを用いて、成長層16の第3領域16cに光導波路を形成する。すなわち、GaN系半導体多層膜から構成される成長層16を途中までエッチングし、電流狭窄及び活性層で発光する光を狭窄するための所定幅のストライプ状のリッジ部17を形成する。
このとき、リッジ部17のリッジ幅は出来る限り狭い方が良いが、狭すぎると動作電圧の上昇を招く。よって、リッジ幅は1.2〜2.0μmの範囲内で設定され、例えば1.5μmとされる。
次に、図4Fに示すように、例えばプラズマCVD法あるいはスパッタリング法等により、電流狭窄のための例えばSiO2からなる絶縁膜18を全面に形成した後、フォトリソグラフィ法と、例えばRIE法あるいはICP法等のドライエッチング法とを用いて、リッジ部17上部及びリッジ部17周辺以外の部分の絶縁膜18を除去する。
次に、レジストを全面に塗付した後、ドライエッチングによりレジストを削り、リッジ部17上部のみを露出させる。その後、図4Gに示すように、例えばEB法によりp型電極19を構成する材料を全面に蒸着し、リフトオフ法によりp型電極19を形成する。
次に、図4Hに示すように、フォトリソグラフィ法と、例えばRIE法あるいはICP法等のドライエッチング法とを用いて、n型電極20を形成するために、リッジ部17が形成されていない領域をn型GaNコンタクト層15に到達するまでエッチングする。その後、フォトリソグラフィ法と、例えばEB法とによりn型電極20を構成する材料を全面に蒸着し、リフトオフ法によりn型電極20を形成する。
最後に、図4Iに示すように、フォトリソグラフィ法と、例えばRIE法あるいはICP法等のドライエッチング法とを用いて光導波路に沿う溝21を成長層16の第2領域16bに形成する。これによって、図4Jに示すように、複数の窒化物系半導体レーザ素子が形成されたウエハが形成される。ここで、複数の溝21のそれぞれは複数の光導波路のそれぞれに沿ってウエハを横切る。その後、溝21を横切るように光導波路方向に垂直な劈開方向にウエハを劈開して2つの劈開面を形成し、共振器を形成する劈開工程が行われる。なお、劈開方向と垂直な方向への劈開、つまりチップを形成するための劈開は、成長層16の貫通転移が少ない領域、例えば第3領域16cにて行われる。
このとき、溝21の深さはクラックを未然に防ぐために出来る限り深い方が良いが、深すぎると劈開の際に溝21を起点とした割れが発生してしまうため、0.05〜5.0μmの範囲内で設定され、例えば1.0μmとされる。また、溝21の幅はクラックの伝播を出来る限り少なくするために広い方が良く、0.5〜50μmの範囲内で設定され、例えば5.0μmとされる。さらに、溝21はリッジ部17を避けて周期的に形成され、その周期は、5〜30μmの範囲内で設定され、例えば15μmとされる。
以上のように、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子によれば、リッジ部17は成長層16の低貫通転位密度の領域に形成され、成長層16の貫通転位密度が最も高い領域には溝21が形成される。よって、選択成長接合部及び下地層の凸部で発生したクラックを溝に導き、選択成長接合部及び下地層の凸部で発生したクラックが湾曲して半導体レーザ素子の光導波路領域に到達することを未然に防ぐことができるので、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子は、光導波路、すなわちリッジ部にクラックが無い半導体レーザ素子を実現することができる。すなわち、長寿命特性を有する半導体レーザ素子を実現することができる。
また、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子によれば、溝21は選択成長接合部14aの上方に形成される。よって、選択成長接合部でクラックが発生する可能性を減らし、かつ選択成長接合部で発生したクラックを効率良く溝に導くことができるので、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子は、光導波路付近にさらにクラックが無い半導体レーザ素子を実現することができる。すなわち、さらに良好な長寿命特性を有する半導体レーザ素子を実現することができる。
また、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法によれば、共振器端面を形成する劈開工程を行う前に溝21が形成される。よって、劈開時に生じるクラックを減少させる、もしくはクラックの湾曲を未然に防ぐことが可能となるので、クラックフリーのレーザ端面を有する窒化物系半導体レーザ素子を実現することができる。その結果、窒化物系半導体レーザ素子製造時における歩留まりを高くすることができる。
なお、エピタキシャル層が形成される基板としてサファイア基板10を例示したが、他の材料系の基板、例えばSiC基板及びGaNバルク基板等が用いられてもよく、同様の効果が得られる。
また、SiO2あるいはSiN等の絶縁膜から構成されるマスク膜13を例示したが、他の材料系から構成されるマスク膜、例えばNb25、Ta25、ZrO2、Al23及びSi34等の絶縁膜及び金属膜から構成されるマスク膜が用いられてもよく、同様の効果が得られる。
また、絶縁膜18としてSiO2から構成される絶縁膜を例示したが、他の材料系から構成される絶縁膜、例えばNb25、Ta25、ZrO2、Al23及びSi34等から構成される絶縁膜が用いられてもよく、同様の効果が得られる。
また、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法において、絶縁膜18を形成してからp型電極19及びn型電極20を形成し、その後に溝21を形成するとした。しかし、絶縁膜18を形成する工程、p型電極19を形成する工程、n型電極20を形成する工程、及び溝21を形成する工程の順序は異なってもよく、同様の効果が得られる。
また、溝21は成長層16に形成されるとしたが、低温成長バッファ層11、下地層12、GaN選択成長層14及びn型GaNコンタクト層15に形成されてもよい。すなわち、窒化物系半導体レーザ素子には、成長層16表面からサファイア基板10表面まで到達する深さの溝21が形成されてもよい。
(第3の実施の形態)
図5は、第2の実施の形態のELOG(Epitaxial Lateral Over Glowth)法を用いて製造されるELOG構造を有する窒化物系半導体レーザ素子の外観図である。
本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子は、結晶成長法によりサファイア基板30上に窒化物半導体層をエピタキシャル成長させて形成される。
このとき、窒化物半導体層は、AlGaNから構成される低温成長バッファ層31と、GaNから構成される下地層32と、GaN選択成長層34と、n型GaNコンタクト層35と、GaN系半導体多層膜から構成され、一方の劈開面90から他方の劈開面90に続く複数の溝41が表面に形成された成長層36とが順次積層されて形成される。また、半導体レーザ素子の光導波路構造としては、成長層36表面にリッジ部37を形成したいわゆるリッジ光導波路構造が採用されており、電流狭窄のための絶縁膜38を用いて光を閉じ込めることでレーザ発振が実現される。さらに、リッジ部37上にはp型電極39が形成され、n型GaNコンタクト層35上にはn型電極40が形成されている。さらにまた、下地層32及び低温成長バッファ層31とGaN選択成長層34、n型GaNコンタクト層35及び成長層36との間の、下地層32表面には例えばSiO2あるいはSiN等の絶縁膜から構成される複数のストライプ状のマスク膜33が形成されており、マスク膜33とGaN選択成長層34との間には空隙が形成されている。なお、ストライプ状とは、光導波路方向(図5におけるA方向)に続く切れ目の無い凸部が劈開方向(図5におけるB方向)に周期的に形成されている状態をいう。
なお、成長層36を構成する層、低温成長バッファ層31、下地層32、GaN選択成長層34及びn型GaNコンタクト層35の具体的な組成、層厚及びキャリア密度等ついては表3に示す。
Figure 2005191547
凹部34b上方の成長層36には貫通転位の密度が高い第1領域36aが形成され、選択成長接合部34a上方の成長層36、つまり空隙上方の成長層36には貫通転位が集中して貫通転位の密度が最も高くなった第2領域36bが形成され、第2領域36bを除くマスク膜33上方の成長層36には貫通転位の密度が低い第3領域36cが形成される。このとき、リッジ部37は成長層36の第3領域36cに形成され、溝41は第2領域36bに形成される。
溝41は、成長層36の光導波路以外の部分に、劈開面90に達するように光導波路に沿って光導波路方向と平行な方向に形成される。つまり、溝41は、共振器を構成する2つの劈開面90を形成するための劈開方向と垂直な方向に形成される。このとき、複数の溝41は、リッジ部37を挟み込むように位置する。
以下、上記構造を有する窒化物系半導体レーザ素子の製造方法について図6A〜図6Hの半導体レーザ素子の断面図(半導体レーザ素子の劈開方向での断面図)を参照して説明する。
まず、図6Aに示すように、例えばMOCVD法あるいはMBE法等の結晶成長法により、サファイア基板30上に低温成長バッファ層31及び下地層32を順次形成する。
次に、図6Bに示すように、例えばプラズマCVD法あるいはスパッタリング法等により、例えばSiO2等の絶縁膜から構成されるマスク膜33を全面に形成した後、フォトリソグラフィ法と、RIE法等のドライエッチング法あるいはBHF(フッ酸/フッ化アンモニウム水溶液)を用いたウェットエッチング法とを用いて、SiO2等の絶縁膜から構成されるストライプ状のマスク膜33を形成する。
次に、図6Cに示すように、例えばMOCVD法等の結晶成長法により、表面にマスク膜33が形成された下地層32上に、GaN選択成長層34、n型GaNコンタクト層35及びGaN系半導体多層膜から構成される成長層36を順次形成する。
このとき、GaN系半導体多層膜から構成される成長層36は、n型クラッド層、n型ガイド層、量子井戸活性層、p型ガイド層、p型クラッド層及びp型コンタクト層を含んでいる。なお、量子井戸活性層の代わりに、層厚が10nm以上のバルク活性層を用いてもよい。
次に、図6Dに示すように、フォトリソグラフィ法と、例えばRIE法あるいはICP法等のドライエッチング法とを用いて、成長層36の第3領域36cに光導波路を形成する。すなわち、GaN系半導体多層膜から構成される成長層36を途中までエッチングし、電流狭窄及び活性層で発光する光を狭窄するための所定幅のストライプ状のリッジ部37を形成する。
このとき、リッジ部37のリッジ幅は出来る限り狭い方が良いが、狭すぎると動作電圧の上昇を招く。よって、リッジ幅は1.2〜2.0μmの範囲内で設定され、例えば1.5μmとされる。
次に、図6Eに示すように、例えばプラズマCVD法あるいはスパッタリング法等により、電流狭窄のための例えばSiO2からなる絶縁膜38を全面に形成した後、フォトリソグラフィ法と、例えばRIE法あるいはICP法等のドライエッチング法とを用いて、リッジ部37上部及びリッジ部37周辺以外の部分の絶縁膜38を除去する。
次に、レジストを全面に塗付した後、ドライエッチングによりレジストを削り、リッジ部37上部のみを露出させる。その後、図6Fに示すように、例えばEB法によりp型電極39を構成する材料を全面に蒸着し、リフトオフ法によりp型電極39を形成する。
次に、図6Gに示すように、フォトリソグラフィ法と、例えばRIE法あるいはICP法等のドライエッチング法とを用いて、n型電極40を形成するために、リッジ部37が形成されていない領域をn型GaNコンタクト層35に到達するまでエッチングする。その後、フォトリソグラフィ法と、例えばEB法とによりn型電極40を構成する材料を全面に蒸着し、リフトオフ法によりn型電極40を形成する。
最後に、図6Hに示すように、フォトリソグラフィ法と、例えばRIE法あるいはICP法等のドライエッチング法とを用いて光導波路に沿う溝41を成長層36の第2領域36bに形成する。これによって、図6Iに示すように、複数の窒化物系半導体レーザ素子が形成されたウエハが形成される。ここで、複数の溝41のそれぞれは複数の光導波路のそれぞれに沿ってウエハを横切る。その後、溝41を横切るように光導波路方向に垂直な劈開方向にウエハを劈開して2つの劈開面を形成し、共振器端面を形成する劈開工程が行われる。なお、劈開方向と垂直な方向への劈開、つまりチップを形成するための劈開は、成長層36の貫通転移が少ない領域、例えば第3領域36cにて行われる。
このとき、溝41の深さはクラックを未然に防ぐために出来る限り深い方が良いが、深すぎると劈開の際に溝41を起点とした割れが発生してしまうため、0.05〜5.0μmの範囲内で設定され、例えば1.0μmとされる。また、溝41の幅はクラックの伝播を出来る限り少なくするために広い方が良く、0.5〜50μmの範囲内で設定され、例えば5.0μmとされる。さらに、溝41はリッジ部37を避けて周期的に形成され、その周期は、5〜30μmの範囲内で設定され、例えば15μmとされる。
以上のように、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子によれば、リッジ部37は成長層36の低貫通転位密度の領域に形成され、成長層36の貫通転位密度が最も高い領域には溝41が形成される。よって、選択成長接合部及びマスク膜間で発生したクラックを溝に導き、選択成長接合部及びマスク膜間で発生したクラックが湾曲して半導体レーザ素子の光導波路領域に到達することを未然に防ぐことができるので、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子は、光導波路付近にクラックが無い半導体レーザ素子を実現することができる。すなわち、長寿命特性を有する半導体レーザ素子を実現することができる。
また、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子によれば、溝41は選択成長接合部34aの上方に形成される。よって、選択成長接合部でクラックが発生する可能性を減らし、かつ選択成長接合部で発生したクラックを効率良く溝に導くことができるので、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子は、光導波路付近にさらにクラックが無い半導体レーザ素子を実現することができる。すなわち、さらに良好な長寿命特性を有する半導体レーザ素子を実現することができる。
また、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法によれば、共振器端面を形成する劈開工程を行う前に溝41が形成される。よって、劈開時に生じるクラックを減少させる、もしくはクラックの湾曲を未然に防ぐことが可能となるので、クラックフリーのレーザ端面を有する窒化物系半導体レーザ素子を実現することができる。その結果、窒化物系半導体レーザ素子製造時における歩留まりを高くすることができる。
なお、エピタキシャル層が形成される基板としてサファイア基板30を例示したが、他の材料系の基板、例えばSiC基板及びGaNバルク基板等が用いられてもよく、同様の効果が得られる。
また、SiO2等の絶縁膜から構成されるマスク膜33を例示したが、他の材料系から構成されるマスク膜、例えばNb25、Ta25、ZrO2、Al23及びSi34等の絶縁膜及び金属膜から構成されるマスク膜が用いられてもよく、同様の効果が得られる。
また、絶縁膜38としてSiO2から構成される絶縁膜を例示したが、他の材料系から構成される絶縁膜、例えばNb25、Ta25、ZrO2、Al23及びSi34等から構成される絶縁膜が用いられてもよく、同様の効果が得られる。
また、本実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法において、絶縁膜38を形成してからp型電極39及びn型電極40を形成し、その後に溝41を形成するとした。しかし、絶縁膜38を形成する工程、p型電極39を形成する工程、n型電極40を形成する工程、及び溝41を形成する工程の順序は異なってもよく、同様の効果が得られる。
また、溝41は成長層36に形成されるとしたが、低温成長バッファ層31、下地層32、GaN選択成長層34及びn型GaNコンタクト層35に形成されてもよい。すなわち、窒化物系半導体レーザ素子には、成長層36表面からサファイア基板30表面まで到達する深さの溝41が形成されてもよい。
以上、本発明に係る半導体レーザ素子について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形または修正が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記実施の形態では、溝は複数の貫通転位多発部分の上方にそれぞれ1つ形成されるとした。しかし、図7に示されるように、リッジ部50が形成されたエピタキシャル層51の貫通転位52が集中する貫通転位多発部分53に、複数の溝54が形成されてもよい。
また、本発明は段差成長法を用いて製造される半導体レーザ素子に適用されてもよい。この場合には、図8に示されるように、溝66は、リッジ部60が形成されたエピタキシャル層61表面に、低貫通転移領域と隣接して位置し、貫通転位62が集中して貫通転位多発部分63となるGaN層64表面の凹部65上方に位置するように形成される。
また、上記実施の形態では、光導波路構造を有するエピタキシャル層として、GaN系半導体材料から構成されるGaN系半導体多層膜を例示した。しかし、光導波路構造を有するエピタキシャル層として、他の3族窒化物半導体材料から構成される半導体多層膜が用いられても構わない。
本発明は、窒化物系半導体レーザ素子及びその製造方法に利用でき、特に良好な劈開面を有する光ディスク用の高出力青紫色レーザ素子等に利用することができる。
本発明の第1の実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の構造を示す外観図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するためのウエハの上面図である。 本発明の第2の実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の構造を示す外観図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するためのウエハの上面図である。 本発明の第3の実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の構造を示す外観図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するための窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 同実施の形態の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法を説明するためのウエハの上面図である。 貫通転位多発部分上方に複数の溝が形成された窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 段差成長法を用いて製造された窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。 従来の半導体レーザ素子の構造を示す断面図である。 ELOG構造を有する従来の半導体レーザ素子の構造を示す断面図である。 ELOG構造を有する従来の半導体レーザ素子において、選択成長接合領域から発生するクラックを説明するための図である。
符号の説明
1 GaN基板
2、11、31、102、112 低温成長バッファ層
3、16、36 成長層
3a 高貫通転移密度の領域
3b 低貫通転移密度の領域
4、17、37、50、60 リッジ部
5、19、39 p型電極
6、18、38 絶縁膜
7、14、21、41、54、66、113a 溝
8、52、62、117 貫通転位
9、20、40 n型電極
10、30、101、111 サファイア基板
12、32 下地層
12a、34b、65 凹部
12b 凸部
13、33 マスク膜
14、34 GaN選択成長層
15、35 n型GaNコンタクト層
16a、36a 第1領域
16b、36b 第2領域
16c、36c 第3領域
34a 選択成長接合部
53、63 貫通転位多発部分
51、61 エピタキシャル層
64 GaN層
70、80、90 劈開面
103 歪抑制層
104 p型AlGaNクラッド層
105、116 n型GaN光ガイド層
106 多重量子井戸活性層
107 p型AlGaNブロック層
108 p型AlGaN光ガイド層
109 p型AlGaNクラッド層
110 p+型GaNコンタクト層
113 n型AlGaN層
114 SiO2
115 n型AlGaNクラッド層
116 n型GaN光ガイド層
118 クラック

Claims (18)

  1. 共振器を形成する2つの劈開面を有する半導体レーザ素子であって、
    基板と、
    前記基板上に形成され、光導波路が形成された第1窒化物半導体層とを備え、
    前記第1窒化物半導体層は、前記光導波路以外の部分に、一方の前記劈開面から他方の前記劈開面に続く光導波路に沿った溝を有する
    ことを特徴とする半導体レーザ素子。
  2. 前記第1窒化物半導体層は、前記劈開面に沿って異なる貫通転移密度の第1領域及び第2領域を表面に有し、
    前記第1領域の貫通転移密度は、前記第2領域の貫通転移密度よりも高く、
    前記溝は、前記第1領域に形成され、
    前記光導波路は、前記第2領域に形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  3. 前記第1窒化物半導体層は、貫通転移密度の異なる複数の前記第1領域を表面に有し、
    前記溝は、前記複数の第1領域のうちの最も貫通転移密度の高い第1領域に形成される
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ素子。
  4. 前記半導体レーザ素子は、さらに、
    前記基板と前記第1窒化物半導体層との間に形成された第2窒化物半導体層と、
    前記第2窒化物半導体層と前記第1窒化物半導体層との間に形成された膜とを備え、
    前記膜は、前記溝下方に位置する
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体レーザ素子。
  5. 前記膜と前記第1窒化物半導体層との間には、空隙が形成され、
    前記空隙は、前記膜上方にのみ位置する
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体レーザ素子。
  6. 前記半導体レーザ素子は、ABLEG(Air-Bridge Lateral Epitaxial Over Glowth)構造あるいはELOG(Epitaxial Lateral Over Glowth)構造を有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体レーザ素子。
  7. 前記膜は、誘電体膜あるいは金属膜である
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体レーザ素子。
  8. 前記膜は、シリコン酸化膜及びシリコン窒化膜のいずれかの材料より構成される
    ことを特徴とする請求項7に記載の半導体レーザ素子。
  9. 前記基板は、前記劈開面に沿って異なる貫通転移密度の第3領域及び第4領域が周期的に並んだ周期構造を有し、
    前記第3領域の貫通転移密度は、前記第4領域の貫通転移密度よりも高く、
    前記溝及び光導波路は、前記溝が前記第3領域上方に位置し、前記光導波路が前記第4領域上方に位置するように、前記周期構造にあわせて形成される
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ素子。
  10. 前記溝は、前記劈開面に垂直な方向に形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  11. 前記第1窒化物半導体層は、リッジ光導波路構造及び複数の前記溝を有し、
    前記複数の溝は、リッジ部を挟み込むように位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  12. 前記溝の深さは、0.05〜5.0μmである
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  13. 前記溝の幅は、0.5〜50μmである
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  14. 前記基板は、サファイア、GaN及びSiCのいずれかの材料より構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  15. 基板上に窒化物半導体層を形成する半導体層形成ステップと、
    前記窒化物半導体層に光導波路を形成する光導波路形成ステップと、
    前記窒化物半導体層の光導波路以外の部分に光導波路に沿って溝を形成する溝形成ステップと、
    前記溝を横切るように前記光導波路方向に垂直な劈開面を形成する劈開面形成ステップとを含む
    ことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  16. 前記溝形成ステップにおいて、前記窒化物半導体層表面の前記光導波路が形成された領域よりも貫通転移密度の高い領域に溝を形成する
    ことを特徴とする請求項15に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  17. 前記半導体層形成ステップにおいて、前記基板上に第1窒化物半導体層を形成した後、前記第1窒化物半導体層上に膜を形成し、前記膜が形成された第1窒化物半導体層上に第2窒化物半導体層を形成して前記窒化物半導体層を形成する
    ことを特徴とする請求項16に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  18. 前記溝形成ステップにおいて、前記膜上方の前記窒化物半導体層に前記溝を形成する
    ことを特徴とする請求項17に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
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