JP2014090117A - 半導体装置、半導体装置の実装構造、および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の実装構造、および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 製造の効率化に適する半導体装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】 機能部15を含む半導体層1と、機能部15に積層された主面電極21と、主面電極21に積層された絶縁層24と、半導体層1の厚さ方向Zに交差する方向を向く外側面4と、を備え、外側面4は、第1部分41と、第1部分41に対して厚さ方向Zの一方側に位置する第2部分46と、を有し、第1部分41は、第2部分46と比べて平滑面となっている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、半導体装置、半導体装置の実装構造、および半導体装置の製造方法に関する。
従来から、様々な半導体装置が知られている(たとえば特許文献1参照)。半導体装置を製造する工程においては、半導体基板(半導体ウエハ)をダイシングする工程を行う。半導体基板をダイシングする方法として、ブレードダイシング方法、レーザダイシング方法、および、スクライブダイシング方法がある。
ブレードダイシング方法ではブレードツールを用いる。ブレードツールは高価である場合が多い。また、ブレードダイシング方法は、水を使用するため、作業性が悪い。更に、そもそもブレードダイシング方法を用いた場合には、ダイシング速度が遅い、といった難点がある。
レーザダイシング方法では、半導体基板の厚さが厚いと、レーザスキャン回数が増加しダイシング速度が遅くなる。また、レーザにより溶融した溶融物が飛散し、半導体装置の表面が損傷するおそれがある。また、レーザダイシング方法を行うには、コストが高くなることが多い。
スクライブダイシング方法では、スクライブツールを用いて、半導体基板の表面に溝を形成する。次に、半導体基板を溝に沿ってブレイキングすることにより、半導体装置を得る。このようなスクライブダイシング方法では、スクライブツールによって溝を順番に形成していかなければならず、半導体装置の製造効率を十分に向上させることができない。また、スクライブツールがダイヤモンドよりなる場合には、スクライブツールが高価である。
半導体基板が硬い場合に、ブレードダイシング方法あるいはレーザダイシング方法を用いるときには、ダイシング速度が更に遅くなる。一方、半導体基板が硬い場合に、スクライブダイシング方法を用いるときには、ダイヤモンドツールの寿命が短くなる。
特開2012−124329号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、製造の効率化に適する半導体装置の製造方法を提供することをその主たる課題とする。
本発明の第1の側面によると、機能部を含む半導体層と、前記機能部に積層された主面電極と、前記主面電極に積層された絶縁層と、前記半導体層の厚さ方向に交差する方向を向く外側面と、を備え、前記外側面は、第1部分と、前記第1部分に対して前記厚さ方向の一方側に位置する第2部分と、を有し、前記第1部分は、前記第2部分と比べて平滑面となっている、半導体装置が提供される。
好ましくは、前記第1部分は、前記厚さ方向において前記第2部分から離れるほど平面視において前記機能部に近づくように、前記厚さ方向に対して傾斜している部位を有する。
好ましくは、前記第1部分は、少なくとも前記半導体層によって構成されている。
好ましくは、前記第1部分は、前記絶縁層によって構成されている部位を有する。
好ましくは、前記第1部分の表面粗さは、1nm以上0.2μm以下である。
好ましくは、前記第1部分は、平面視において、前記機能部の周囲を一周している。
好ましくは、前記第2部分は、前記厚さ方向に沿う形状である。
好ましくは、前記第2部分は、少なくとも前記半導体層によって構成されている。
好ましくは、前記第2部分の表面粗さは、1nmより大きく4μm以下である。
好ましくは、前記第2部分は、平面視において、前記機能部の周囲を一周している。
好ましくは、前記第1部分は、前記第2部分の位置する側とは反対側に位置する端縁を有し、前記端縁は、直線状である。
好ましくは、前記端縁は全体にわたって、幅が2μmの仮想帯状領域内に収まる。
好ましくは、前記端縁は、各々が一方向に沿って延びる4つの直線部を有し、各直線部は、矩形の一辺を形成するように配置されている。
好ましくは、前記端縁は、前記4つの直線部のうちの2つにつながる曲線部を有する。
好ましくは、前記端縁は、前記絶縁層によって構成されている。
好ましくは、前記半導体層に積層された裏面電極を更に備え、前記半導体層は、前記裏面電極および前記主面電極の間に位置している。
本発明の第2の側面によると、本発明の第1の側面によって提供される半導体装置と、前記半導体装置が搭載された搭載部材と、前記半導体装置における前記主面電極、および、前記搭載部材のいずれにも接する導通部材と、を備える、半導体装置の実装構造が提供される。
本発明の第3の側面によると、本発明の第1の側面によって提供される半導体装置の製造方法であって、母材を複数の装置に固片化する工程を備え、前記固片化する工程は、エッチングによって前記母材に溝を形成する工程を含む、半導体装置の製造方法が提供される。
好ましくは、前記固片化する工程の前に、半導体基板に機能部を形成する工程と、前記半導体基板に絶縁層を積層させる工程と、前記機能部に主面電極を積層させる工程と、を更に備える。
好ましくは、前記溝を形成する工程においては、前記半導体基板のうち前記機能部が形成された側に、前記溝を形成する。
好ましくは、前記溝を形成する工程においては、ドライエッチングを行う。
好ましくは、前記固片化する工程は、前記溝を形成する工程の後に、前記溝に沿って前記母材を割る工程を含む。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の正面図である。 本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の平面図である。 本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の底面図である。 図2のIV−IV線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の拡大平面図である。 図4のVI−VI線に沿う部分拡大図である。 本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の実装構造の断面図である。 図1に示した半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 図8に続く一工程を示す断面図である。 図9に続く一工程を示す断面図である。 図10に続く一工程を示す断面図である。 図11に示した中間品の平面図である。 図11に続く一工程を示す断面図である。 図13に続く一工程を示す断面図である。 図14に続く一工程を示す断面図である。 図15に続く一工程を示す断面図である。 図16に続く一工程を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例にかかる半導体装置の平面図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の正面図である。図2は、本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の平面図である。図3は、本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の底面図である。図4は、図2のIV−IV線に沿う断面図である。図5は、本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の拡大平面図である。図6は、図4のVI−VI線に沿う部分拡大図である。
これらの図に示す半導体装置100は、半導体層1と、主面電極21と、絶縁層24と、裏面電極26と、を備える。半導体装置100は、いわゆる半導体チップであり、たとえば、ダイオード(LEDを含む)、トランジスタ、あるいは、LSIである。
半導体層1は半導体材料よりなる。半導体層1を構成する半導体材料としては、たとえば、SiC、Si、GaP、GaAs、InP、およびGaNが挙げられる。本実施形態では、半導体層1を構成する半導体材料はSiCである。
半導体層1は主面11および裏面12を有する。
主面11は、半導体層1の厚さ方向Zにおける一方を向いている。図4では、主面11は上方向を向いている。裏面12は主面11とは反対方向を向いている。図4では、裏面12は下方向を向いている。半導体層1は機能部15を含む。機能部15は、半導体装置100の機能を発揮するための部分である。図では、機能部15を模式的に示している。
主面電極21は半導体層1に積層されている。具体的には主面電極21は半導体層1における主面11に形成されている。主面電極21は機能部15に積層されている。また、主面電極21は機能部15に導通している。主面電極21は半導体装置100において主面11の向いている方向に露出している。本実施形態においては、主面電極21は半導体層1に直接接している。主面電極21を構成する材料は、導電性を有するものであれば特に限定されず、たとえば、Ni、Au、あるいはAlが挙げられる。本実施形態では、主面電極21は1つのみである例を示しているが、本実施形態と異なり半導体装置における主面電極の数は複数であってもよい。
絶縁層24は半導体層1に積層されている。絶縁層24の少なくとも一部は、半導体層1における機能部15以外の領域に形成されている。絶縁層24は半導体層1に直接接している。絶縁層24は主面電極21に積層されている。絶縁層24は主面電極21に直接接している。絶縁層24は主面電極21と半導体層1との間に位置している部位を有する。絶縁層24は主面電極21から露出している部位を有する。絶縁層24を構成する材料は特に限定されないが、たとえば、SiO2、SiN、あるいは、Si34が挙げられる。
裏面電極26は半導体層1に積層されている。具体的には、裏面電極26は半導体層1における裏面12に形成されている。そのため、裏面電極26と主面電極21との間に、半導体層1が位置している。裏面電極26は半導体装置100において裏面12の向いている方向に露出している。本実施形態においては、裏面電極26は半導体層1に直接接している。裏面電極26を構成する材料は、導電性を有するものであれば特に限定されず、たとえば、Ni、Au、あるいはAlが挙げられる。本実施形態では、裏面電極26は1つのみである例を示しているが、本実施形態と異なり半導体装置における裏面電極26の数は複数であってもよい。本実施形態とは異なり、半導体装置100が裏面電極26を備えていなくてもよい。また、本実施形態とは異なり、半導体層1の裏面12側に絶縁基板が配置されていてもよい。
半導体装置100は、半導体層1の厚さ方向Zに交差する方向を向く外側面4を有する。図2に示すように、外側面4は厚さ方向Z視(平面視)において、外方を向いている。外側面4は、厚さ方向Z視において、機能部15の周囲を一周している。外側面4は、半導体装置100において露出している。
外側面4は、第1部分41および第2部分46を有する。
第1部分41は、第2部分46に対して厚さ方向Zの一方側に位置している。本実施形態においては、第1部分41は半導体層1の主面11側に位置している。第1部分41は、厚さ方向Z視(平面視)において、外方を向いている。第1部分41は、厚さ方向Z視において、機能部15の周囲を一周している。第1部分41は、厚さ方向Zにおいて第2部分46から離れるほど、厚さ方向Z視(平面視)において機能部15に近づくように、厚さ方向Zに対して傾斜している部位を有する。第1部分41は第2部分46と比べて平滑面となっている。第1部分41の表面粗さRzは、たとえば、1nm以上0.2μm以下である。厚さ方向Zにおける第1部分41の寸法は、たとえば、10〜20μmである。第1部分41は、少なくとも半導体層1によって構成されている。本実施形態においては第1部分41は、絶縁層24によって構成されている部位を有する。本実施形態とは異なり、第1部分41が絶縁層24によって構成されている部位を有していなくてもよい。
第1部分41は端縁411を有する。端縁411は、第2部分46の位置する側とは反対側に位置している。図2、図5に示すように、端縁411は直線状である。具体的には、図5に示すように、端縁411は全体にわたって、幅L1が2μmの仮想帯状領域R1内に収まる。本実施形態においては、端縁411は絶縁層24によって構成されている。端縁411は、4つの直線部(直線部42aと、直線部42bと、直線部42cと、直線部42d)を有する。各直線部は一方向に沿って延びる。各直線部は、矩形の一辺を形成するように配置されている。そのため直線部42aと直線部42cとは互いに平行であり、直線部42bと直線部42dとは平行である。本実施形態においては、4つの直線部のうちの2つは互いにつながっている。よって、4つの直線部によって形成される形状は、略完全な矩形である。
図4に示すように、第2部分46は、第1部分41に対して厚さ方向Zの一方側に位置している。本実施形態においては、第2部分46は半導体層1の裏面12側に位置している。第2部分46は、厚さ方向Z視(平面視)において、外方を向いている。第2部分46は、厚さ方向Z視において、機能部15の周囲を一周している。第2部分46は、厚さ方向Zに沿う形状である。すなわち、第2部分46は裏面12に対し直立している。図6に示すように、第2部分46は比較的凹凸が形成された面である。第2部分46は第1部分41と比べて粗い。第2部分46の表面粗さRzは、たとえば、1nmより大きく4μm以下である。図4に示すように、第2部分46は、少なくとも半導体層1によって構成されている。本実施形態においては第2部分46は、裏面電極26によって構成されている部位を有する。本実施形態とは異なり、第2部分46が裏面電極26によって構成されている部位を有していなくてもよい。
次に、図7を用いて、半導体装置100の実装構造800について説明する。
同図に示す実装構造800は、半導体装置100と、搭載部材801と、導通部材802と、を備える。
搭載部材801は、たとえばプリント配線基板である。搭載部材801は、たとえば、絶縁基板と、当該絶縁基板に形成されたパターン電極(図示略)とを含む。搭載部材801には、半導体装置100が搭載されている。搭載部材801に半導体装置100が接合部材804によって接合されている。本実施形態とは異なり、搭載部材801がプリント配線基板でなくてもよい。たとえば、搭載部材801が、金属よりなるリードフレームであってもよい。本実施形態において、接合部材804は、たとえば、ハンダや銀ペーストである。半導体装置100が裏面電極26を有していない場合、接合部材804が導電性を有していなくてもよく、絶縁性のものであってもよい。導通部材802は、搭載部材801と半導体装置100における主面電極21とのいずれにも接している。本実施形態においては、導通部材802は、主面電極21と、搭載部材801における上記パターン電極と、に接している。導通部材802は、ワイヤ、銀ペースト、あるいはハンダである。本実施形態では導通部材802はワイヤである。半導体装置100が搭載部材801にフリップチップ接続される場合には、導通部材802は、ハンダでありうる。
次に、半導体装置100の製造方法について説明する。
まず、図8に示す母材701を用意し、ステージ781に配置する。母材701を製造するには、簡単に述べると以下の通りである。まず、半導体プロセスを用いて、半導体基板1’に複数の機能部15を形成する。次に、半導体プロセスを用いて、機能部15が形成された半導体基板1’に絶縁層24’を形成する。次に、半導体プロセスを用いて、機能部15に主面電極21を形成する。このようにして、母材701が形成される。
図9に示すように、母材701がステージ781に配置された状態で、母材701にレジスト層702を塗布する。具体的には、半導体基板1’の主面11’側に、レジスト層702を塗布する。次に、図10に示すように、露光によってレジスト層702をパターニングする。
次に、図11に示すように、真空チャンバ内にて、母材701を、第1電極782および第2電極783の間に配置する。図11、図13では真空チャンバを点線にて示している。次に、第1電極782および第2電極783の間の空間にエッチングガス(たとえばSF6+O2プラズマガス)を充満させることにより、母材701の表面をエッチングする。本実施形態においてエッチングとしてはドライエッチングを行う。このようにして、母材701に溝703を形成する。なお溝703の深さは、たとえば、10〜20μmである。深さが10〜20μmである溝703は、ダイヤモンドツールを用いて母材701をスクライブした場合よりも深い。半導体基板1’がSiCよりなる場合、たとえば10分程度で、10μmの深さの溝703を形成できる。溝703の内面は、上述の第1部分41になる。溝703はエッチングによって形成されるので、溝703の内面は比較的平滑である。そのため、上述の第1部分41も比較的平滑である。また、本実施形態において、溝703が形成されるのは、半導体基板1’の主面11’側(半導体基板1’のうち機能部15が形成された側)である。図12に示すように、溝703の平面視の形状は、碁盤の目状である。溝703の幅は、たとえば、5〜10μmである。本実施形態では、溝703の断面形状はV字状である。本実施形態とは異なり、溝703の形状は矩形状であってもよいし、∪字状であってもよい。本実施形態とは異なり、溝703を、半導体基板1’の裏面12’側に形成してもよい。
次に、図13に示すように、次に、第1電極782および第2電極783の間の空間にエッチングガス(たとえばO2プラズマガス)を充満させることにより、エッチングによって、レジスト層702を除去する。本実施形態においてエッチングとしてはドライエッチングを行う。次に、母材701を真空チャンバから取り出す。
次に、図14に示すように、母材701のうち溝703の形成された面に第1テープ785を貼り付ける。本実施形態の第1テープ785はバックグラインドテープと称されることがある。次に、第1テープ785が貼り付けられた母材701をステージ784によって支持する。次に、半導体基板1’の裏面12’を削る。これにより、半導体基板1’の厚さを薄くする。
次に、図15に示すように、半導体基板1’の裏面12’’に裏面電極26’を形成する。裏面電極26’の形成はたとえばスパッタにより行う。
次に、図16に示すように、母材701のうち溝703の形成された面とは反対側の面に、第2テープ786を貼り付ける。本実施形態の第2テープ786はダイシングテープと称されることがある。次に、第2テープ786をフレーム792およびホルダ791で挟み込み、且つ、第1テープ785上に弾性板793を配置する。なお、本実施形態ではフレーム792は平面視においてリング状である。
次に、図17に示すように、ブレイクツール796を母材701に押し付ける。具体的には、ブレイクツール796を、母材701のうち、溝703の形成された側とは反対側の部分に押し付ける。これにより、母材701および弾性板793は図17の上方向に向かってわずかに湾曲し、溝703を起点として母材701に亀裂が生じる。その結果、溝703に沿って母材701が割れる。母材701が割れることによって、上述の第2部分46が形成される。以上のように、母材701を複数の装置711(複数の半導体装置100)に固片化する。次に、図示は省略するが、装置711(半導体装置100)から第1テープ785および第2テープ786を剥がす。このようにしして、上述の半導体装置100が製造される。
本実施形態とは異なり、母材701に溝703を形成した後に、母材701を割る必要は必ずしもない。たとえば、溝703に沿ってレーザを照射することによって、母材701を複数の装置711に固片化してもよい。また、溝703を形成する前に、半導体基板1’に機能部15を形成することが好ましいが、本実施形態とは異なり、固片化した後に、機能部15を形成してもよい。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態においては、第1部分41は第2部分46と比べて平滑面となっている。上述のように、これは、母材701を複数の装置711に固片化する際に、エッチングによって母材701に溝703を形成したからである。エッチングを用いると、一括して溝703を形成できる。そのため、母材701を複数の装置711に固片化する工程を効率化することができる。このことは、半導体装置100の製造の効率化に適する。
本実施形態のように、エッチングを用いると、エッチング条件等を調整することにより、溝703の断面形状を所望の形状に形成できる。そのため、溝703の断面形状を容易にV字に形成できる。溝703の断面形状がV字である場合には、ブレイクツール796を用いて母材701を割る際にV字の底を起点として割れる可能性が高い。そのため、本実施形態によると、母材701を所望の位置から割断するのに適する。したがって、本実施形態は、所望の形状の半導体装置100を製造するのに適する。
半導体装置100が小型であればある程、一枚の母材701に形成すべき溝703の合計長さは長くなる。溝703をエッチングによって形成する場合、溝703の形成速度は、溝703の深さに依存し、平面視における溝703の合計長さにはあまり依存しない。そのため、半導体装置100が小型であっても、効率良く溝703を形成できる。よって、半導体装置100が小型である場合に、本実施形態の方法は特に有用である。
溝703を形成するために母材701をエッチングする方法は、ウエハ製造プロセスで用いる既設のエッチング装置を使用することができる。これは、半導体装置100の製造工程の効率化に適する。
半導体装置100は、たとえば搭載部材801に搭載するまでの運搬中に、他の半導体装置100に接触することがある。本実施形態においては、第1部分41は、厚さ方向Zにおいて第2部分46から離れるほど平面視において機能部15に近づくように、厚さ方向Zに対して傾斜している部分を有する。また、この傾斜している部分は、半導体装置100における機能部15が形成された側(図4の上側)に位置している。このような構成によると、第1部分41に他の半導体装置100が接触することを防止できる。よって、第1部分41は、第1部分41を起点として半導体層1に亀裂が生じることを防止できる。そのため、半導体層1における機能部15が半導体装置100から露出してしまうことにより、他の半導体装置100と接触することを防止できる。
従来のようにスクライブダイシング方法を用いた場合には、端縁411はぎざぎざになる。そのため、スクライブダイシング方法を用いた場合には、端縁411は図5の仮想帯状領域R1内に収まらない。一方、本実施形態においては、端縁411は直線状である。具体的には、端縁411は全体にわたって、仮想帯状領域R1内に収まる。端縁411は直線状であると、端縁411がぎざぎざである場合に比べて、端縁411を起点として半導体装置100が破壊することを防止できる。
<第1実施形態の第1変形例>
図18を用いて、本発明の第1実施形態の第1変形例について説明する。
図18に示す半導体装置101は、端縁411の形状が半導体装置100におけるものとは異なる。具体的には、端縁411は完全な矩形ではなく、角が円弧状となっている。端縁411は、4つの直線部(直線部42aと、直線部42bと、直線部42cと、直線部42d)と、4つの曲線部(曲線部43aと、曲線部43bと、曲線部43cと、曲線部43d)と、を有する。各直線部は、矩形の一辺を形成するように配置されている。そのため直線部42aと42cとは互いに平行であり、直線部42bと直線部42dとは平行である。本実施形態においては、各曲線部は、円弧状であり、4つの直線部のうちの2つにつながっている。具体的には、曲線部43aは直線部42aと直線部42bとにつながり、曲線部43bは、直線部42bと直線部42cとにつながり、曲線部43cは直線部42cと直線部42dとにつながり、曲線部43dは直線部42dと直線部42aとにつながっている。
本実施形態によると、半導体装置100に関して述べた作用効果に加え、次の作用効果を奏する。すなわち、半導体装置101における、各曲線部(曲線部43aと、曲線部43bと、曲線部43cと、曲線部43d)の近傍部分が損傷することを防止できる。これにより、半導体装置101の信頼性の向上を図ることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
1 半導体層
1’ 半導体基板
100,101 半導体装置
11,11’ 主面
12,12’,12’’ 裏面
15 機能部
21 主面電極
24,24’ 絶縁層
26,26’ 裏面電極
4 外側面
41 第1部分
411 端縁
42a,42b,42c,42d 直線部
43a,43b,43c,43d 曲線部
46 第2部分
701 母材
702 レジスト層
703 溝
711 装置
781,784 ステージ
782 第1電極
783 第2電極
785 第1テープ
786 第2テープ
791 ホルダ
792 フレーム
793 弾性板
796 ブレイクツール
800 実装構造
801 搭載部材
802 導通部材
804 接合部材
L1 幅
R1 仮想帯状領域
Z 厚さ方向

Claims (22)

  1. 機能部を含む半導体層と、
    前記機能部に積層された主面電極と、
    前記主面電極に積層された絶縁層と、
    前記半導体層の厚さ方向に交差する方向を向く外側面と、を備え、
    前記外側面は、第1部分と、前記第1部分に対して前記厚さ方向の一方側に位置する第2部分と、を有し、
    前記第1部分は、前記第2部分と比べて平滑面となっている、半導体装置。
  2. 前記第1部分は、前記厚さ方向において前記第2部分から離れるほど平面視において前記機能部に近づくように、前記厚さ方向に対して傾斜している部位を有する、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1部分は、少なくとも前記半導体層によって構成されている、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1部分は、前記絶縁層によって構成されている部位を有する、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記第1部分の表面粗さは、1nm以上0.2μm以下である、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記第1部分は、平面視において、前記機能部の周囲を一周している、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記第2部分は、前記厚さ方向に沿う形状である、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 前記第2部分は、少なくとも前記半導体層によって構成されている、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 前記第2部分の表面粗さは、1nmより大きく4μm以下である、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の半導体装置。
  10. 前記第2部分は、平面視において、前記機能部の周囲を一周している、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の半導体装置。
  11. 前記第1部分は、前記第2部分の位置する側とは反対側に位置する端縁を有し、
    前記端縁は、直線状である、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の半導体装置。
  12. 前記端縁は全体にわたって、幅が2μmの仮想帯状領域内に収まる、請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記端縁は、各々が一方向に沿って延びる4つの直線部を有し、
    各直線部は、矩形の一辺を形成するように配置されている、請求項11または請求項12に記載の半導体装置。
  14. 前記端縁は、前記4つの直線部のうちの2つにつながる曲線部を有する、請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記端縁は、前記絶縁層によって構成されている、請求項11ないし請求項14のいずれかに記載の半導体装置。
  16. 前記半導体層に積層された裏面電極を更に備え、
    前記半導体層は、前記裏面電極および前記主面電極の間に位置している、請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の半導体装置。
  17. 請求項1ないし請求項16のいずれかに記載の半導体装置と、
    前記半導体装置が搭載された搭載部材と、
    前記半導体装置における前記主面電極、および、前記搭載部材のいずれにも接する導通部材と、を備える、半導体装置の実装構造。
  18. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    母材を複数の装置に固片化する工程を備え、
    前記固片化する工程は、エッチングによって前記母材に溝を形成する工程を含む、半導体装置の製造方法。
  19. 前記固片化する工程の前に、半導体基板に機能部を形成する工程と、前記半導体基板に絶縁層を積層させる工程と、前記機能部に主面電極を積層させる工程と、を更に備える、請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記溝を形成する工程においては、前記半導体基板のうち前記機能部が形成された側に、前記溝を形成する、請求項19に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 前記溝を形成する工程においては、ドライエッチングを行う、請求項18ないし請求項20のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  22. 前記固片化する工程は、前記溝を形成する工程の後に、前記溝に沿って前記母材を割る工程を含む、請求項18ないし請求項21のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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