JP2017041525A - ウエーハの分割方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属層を備えたウエーハを良好かつ迅速に分割すること。
【解決手段】表面に格子状の分割予定ライン(13)で区画されたデバイス層(11)を形成し、裏面に金属層(12)が形成されたウエーハ(W)を、分割予定ラインに沿って分割するウエーハの分割方法であり、ウエーハの表面から金属層に達しない所定の残し量の残存部分(17)を残すように分割溝(15)を形成する分割溝形成工程と、ウエーハの表面に保護テープ(42)を貼着する保護テープ貼着工程と、分割予定ラインに沿って外力を加えてウエーハの残存部分を分割すると共に金属層を分割する分割工程とを有する構成にした。
【選択図】図6

Description

本発明は、金属層を備えるウエーハを個々のチップに分割するウエーハの分割方法に関する。
従来、半導体ウエーハの裏面に電極としての金属層を備えたものや、LED(Light Emitting Diode)用の光デバイスウエーハの裏面に反射膜としての金属層を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなウエーハは、デバイス面側に切削ブレードで分割溝を形成し、分割溝から露出した金属層をレーザアブレーションで切断することで分割していた。もしくは、ウエーハのデバイス面側から先行の切削ブレードで金属層の直前まで切り込み、後続の切削ブレードで金属層だけを切断するステップカットで分割していた。
特開2013−207099号公報
ところで、金属層の切断に要する時間を短縮するために、ブレーキングやテープエキスパンドによって金属層を切断させたいという要望がある。しかしながら、金属層は延性(靱性)の金属で形成されているため、ブレーキングやテープエキスパンドでは金属層が延びて切断し難いという問題がある。すなわち、上記したように切削ブレードで金属層を残してウエーハが切削されていても、ブレーキングやテープエキスパンドでは金属層を良好に切断することができず、チップの側面から金属層が大きく延出するおそれがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、金属層を備えたウエーハを良好かつ迅速に分割することができるウエーハの分割方法を提供することを目的とする。
本発明のウエーハの分割方法は、表面が格子状の分割予定ラインで区画されデバイスを形成し、裏面に金属層を備えるウエーハを、該分割予定ラインに沿って分割するウエーハの分割方法であって、表面から該金属層に達しない所定の残し量を残して分割溝を形成する分割溝形成工程と、表面もしくは裏面のどちらかに保護テープを貼着する保護テープ貼着工程と、該分割溝形成工程の後、該分割予定ラインに沿って外力を加えて該残し量を残したウエーハを分割するとともに該金属層を分割する分割工程と、からなる。
この構成によれば、ウエーハには金属層に達しない位置まで分割溝が形成されることで、分割溝の形成位置では金属層上に所定の残し量だけウエーハが残存している。このウエーハの残存部分によって、分割予定ラインに沿って金属層の剛性が高められると共に、残存部分に固定された金属層の延性が抑えられている。一方で、ウエーハに形成された分割溝によって分割予定ラインに沿ってウエーハが割れ易くなっている。このように、金属層の延びが抑えられた状態で分割予定ラインに沿って外力が加わることで、ウエーハの分割時の衝撃で金属層を良好に分割することができる。
本発明のウエーハの分割方法において、該分割溝形成工程は、プラズマエッチングで該分割溝を形成する。
本発明のウエーハの分割方法において、該分割工程での外力は、少なくともウエーハの径以上の長さのスキージを該分割予定ラインに沿ってウエーハに押付けることで加えられる。
本発明のウエーハの分割方法において、該分割溝形成工程の該残し量を、5μm以上30μm以下とする。
本発明によれば、ウエーハには分割予定ラインに沿って金属層に達しない位置まで分割溝を形成し、分割予定ラインに沿って外力を加えることで、金属層を備えたウエーハを良好かつ迅速に分割することができる。
本実施の形態に係るウエーハの斜視図である。 比較例に係る金属層の切断の説明図である。 本実施の形態に係る金属層の切断の説明図である。 本実施の形態に係るプラズマエッチングで形成した分割溝の説明図である。 本実施の形態に係るスキージによるウエーハのブレーキングの説明図である。 本実施の形態に係るウエーハの分割方法の説明図である。 他の比較例に係る金属層の切断の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係るウエーハの斜視図である。図2は、比較例に係る金属層の切断の説明図である。なお、ウエーハは、裏面に金属層を備えたものであればよく、図1に示す構成に限定されない。
図1に示すように、ウエーハWの表面にはデバイス層11が設けられ、ウエーハWの裏面には金属層12が設けられている。デバイス層11は、格子状の分割予定ライン13で区画されており、区画された各領域に各種のデバイス14が形成されている。金属層12は、半導体の電極やLEDの反射膜として機能するものであり、ニッケル、銀、銅、アルミ、チタン等の延性の金属で形成されている。なお、ウエーハWは、シリコン、ガリウム砒素等の半導体基板に半導体デバイスが形成された半導体ウエーハでもよいし、セラミック、ガラス、サファイア系の無機材料基板に光デバイスが形成された光デバイスウエーハでもよい。
このようなウエーハWを分割する場合には、例えば、先行の切削ブレードでデバイス層11側から金属層12の直前まで切り込んで、後続の切削ブレードで金属層12を切断する方法が考えらえる。しかしながら、金属層12を切削ブレードで切断する場合には、金属層12が延性の金属で形成されているため、切削ブレードが金属によって目詰まりし易く、切削速度も低速にしなければならない。そこで、切削ブレードで金属層12の直前まで切り込んだ後に、ブレーキングやテープエキスパンドによって金属層12を切断してウエーハWを個々にチップに分割する方法が検討されている。
この場合、図2の図示左側に示すように、切削ブレードによってウエーハWの分割予定ライン13に沿って分割溝15が金属層12の表面に達しており、分割溝15によって金属層12がウエーハWの表面側から露出している。そして、図2の図示右側に示すように、ウエーハWに対してチップC同士を引き離すようにして、分割溝15から露出した金属層12に外力が加えられる。しかしながら、上記したように、金属層12は延性を有しているため、金属層12の露出部分が延びて金属層12が破断され難く、金属層12が破断されたとしてもチップCの側面に金属層12の延びによってバリが残ってしまう。
ここで、本件発明者らが、ウエーハWの表面から金属層12に達しない所定の残し量の残存部分17(図3参照)を残して分割溝15を形成したところ、ウエーハWを良好に分割できることを発見した。これは、ウエーハWの残存部分17によって、残存部分17の裏面に固定された金属層12の剛性が高められると共に、金属層12の延びが抑えられているからだと考えられる。このように、ウエーハWの分割溝15を金属層12まで達しない深さにすることで、分割予定ライン13に沿ってウエーハWを割り易くすると共に、ウエーハWの分割時の衝撃で金属層12を切断し易くしている。
以下、図3を参照して、ウエーハの裏面に備えられた金属層の切断について説明する。図3は、本実施の形態に係る金属層の切断の説明図である。
図3の図示左側に示すように、ウエーハWには、所定の残し量だけ残して分割溝15を形成することで、分割溝15と金属層12との間にウエーハWの残存部分17が残されている。ウエーハWの残存部分17の裏面には金属層12が固定されているため、分割溝15の形成箇所においても金属層12の剛性が高められている。この状態で、ウエーハWに対してチップC同士を引き離す方向に外力が加えられると、分割溝15の底面を分割起点として残存部分17に亀裂21が入り込む。この亀裂21によって残存部分17が左右に割れ、残存部分17の右側と左側にそれぞれ固定された金属層12が左右方向に引っ張られる。
図3の図示右側に示すように、左右に割れたウエーハWの残存部分17のそれぞれに金属層12が固定されているため、金属層12の延びが抑えられた状態で金属層12が左右に引き裂かれる。このとき、金属層12は、残存部分17に亀裂21が入った箇所でのみ左右に延びが生じており、金属層12の延びが最小限に抑えられている。すなわち、残存部分17に亀裂21が入った箇所でのみ金属層12に歪(単位長さ当たりの変形量)が生じるため、図2に示すような金属層12の露出部分のように広範囲で歪が生じることがなく、金属層12が左右に大きく延びることがない。
なお、ウエーハWに分割溝15を形成する際の所定の残し量、すなわち残存部分17の厚みは、5μm以上、30μm以下であることが好ましい。残存部分17の厚みが5μmよりも小さいと、ウエーハWの分割時に残存部分17が粉砕して金属層12を固定することができず、残存部分17で金属層12の延びを十分に抑えることができない。一方で、残存部分17の厚みが30μmよりも大きいと、分割溝15の底面から残存部分17に亀裂21が入り難くなってウエーハWを個々のチップに分割し難くなる。このように、ウエーハWに対して適切な残し量を残すことで金属層12を備えたウエーハWを良好に分割可能にしている。
図4を参照して、プラズマエッチングで形成した分割溝について説明する。図4は、本実施の形態に係るプラズマエッチングで形成した分割溝の説明図である。なお、図4の図示左側はウエーハの上面模式図、図4の図示右側はa−a線、b−b線における部分断面図を示している。
図4の図示左側に示すように、ウエーハWの上面にはプラズマエッチングによって分割予定ライン13に沿う分割溝15が形成されている。また、格子状の分割予定ライン13の交差点22では、分割溝15を介して部分的に金属層12が露出している。すなわち、分割予定ライン13の交差点22におけるa−a断面では、分割溝15が深くプラズマエッチングされて金属層12の表面が上方に露出している。一方で、分割予定ライン13の直線部分のb−b断面では、分割予定ライン13の交差点22ほどプラズマエッチングが進んでおらず、所定の残し量の残存部分17が残されている。
これは、ウエーハWのプラズマエッチングでは、分割予定ライン13の直線部分よりも、分割予定ライン13の交差点22でエッチングレートが高くなるからである。分割予定ライン13の直線部分について所定の残し量だけウエーハWの残存部分17を残すようにプラズマエッチングすることで、分割予定ライン13の交差点22では所定の残し量以上にプラズマエッチングが進んで金属層12が露出される。このように、プラズマエッチングによって分割溝15を形成することで、ウエーハWの分割予定ライン13に沿って部分的に金属層12を露出させる破線状の分割溝15が形成され、ウエーハWを割れ易くしている。
図5を参照して、スキージによるウエーハのブレーキングについて説明する。図5は、本実施の形態に係るスキージによるウエーハのブレーキングの説明図である。なお、図5Aはウエーハに対して裏面からスキージを当てた状態、図5Bはウエーハに対して表面からスキージを当てた状態をそれぞれ示している。
図5Aに示すように、ウエーハWの金属層12側から保護テープ42を介してスキージ52が押し当てられると、スキージ52からの押圧力が金属層12を介してウエーハWの残存部分17に伝達される。ウエーハWの残存部分17に亀裂21が入り込んで、スキージ52の先端部分を支点にして残存部分17が左右に開いて分割される。このとき、スキージ52の先端部分から近い位置で金属層12が変形しているため、金属層12が切断するために必要な十分な変形量が得られない。よって、ウエーハWの残存部分17は切断されるものの、金属層12は切断されない可能性がある。
そこで、図5Bに示すように、本実施の形態ではウエーハWの分割溝15側から保護テープ42を介してスキージ52を押し当てるようにしている。分割溝15の底面からウエーハWの残存部分17に亀裂21が入り込んで、スキージ52の先端部分を支点にして残存部分17が左右に開いて分割される。このとき、スキージ52の先端部分から金属層12までが遠く離れているため、金属層12の変形量が大きくなってウエーハWの残存部分17と共に金属層12も左右に大きく引き裂かれる。このように、スキージ52をウエーハWの表面側から当てることで金属層12を切断し易くしている。
以下、図6を参照して、ウエーハの分割方法について説明する。図6は、本実施の形態に係るウエーハの分割方法の説明図である。なお、図6Aは分割溝形成工程、図6Bは保護テープ貼着工程、図6Cは分割工程のそれぞれ一例を示している。
図6Aに示すように、先ず分割溝形成工程が実施される。分割溝形成工程では、プラズマエッチングにより、ウエーハWの表面から金属層12に達しない所定の残し量を残して分割溝15が形成される。エッチング装置(不図示)のチャックテーブル31上にウエーハWが保持され、ウエーハWの表面に向けてエッチングガスが噴射され、エッチングガスがプラズマすることでウエーハWがプラズマエッチングされる。ウエーハWの表面はレジスト膜32によってマスクされているため、マスクされていない分割予定ライン13(図4参照)だけがウエーハWの厚み方向にエッチングされる。
この場合、異方性プラズマエッチングでウエーハWがエッチングされるため、分割予定ライン13においてウエーハWの表面に対して垂直にエッチングが進められる。よって、レジスト膜32で覆われたデバイス14が削られることなく、分割予定ライン13に対して所定の残し量の残存部分17を残すようにして分割溝15が形成される。上記したように、分割予定ライン13の直線部分の分割溝15は所定の残し量のウエーハWの残存部分17を残すが、分割予定ライン13の交差点22(図4参照)の分割溝15は金属層12が露出するまでエッチングが進められる。分割溝15が形成されると、ウエーハWの上面からレジスト膜32が剥がされる。
図6Bに示すように、分割溝形成工程の後に保護テープ貼着工程が実施される。保護テープ貼着工程では、ウエーハWの表面に保護テープ42が貼着される。テープマウンタ(不図示)のチャックテーブル41にウエーハWが載置され、ローラ等によってウエーハWの表面に保護テープ42が貼り付けられる。なお、保護テープ貼着工程は、テープマウンタで実施される構成に限らず、オペレータによる手作業で実施されてもよい。また、分割後のウエーハWの搬送が容易になるように、ウエーハWは、リングフレーム(不図示)に貼られたテープ(不図示)に貼着されてもよい。
図6Cに示すように、保護テープ貼着工程の後に分割工程が実施される。分割工程では、分割予定ライン13(図4参照)に沿って外力が加えられて、所定の残し量を残したウエーハWが分割されると共に金属層12が分割される。ブレーキング装置(不図示)では、一対の支持台51が間を空けて配置され、一対の支持台の上方には少なくともウエーハWの径以上の長さのスキージ52が配置されている。上記したようにウエーハWは表面には保護テープ42が貼着され、一対の支持台51にウエーハWの裏面に貼着した支持テープ53を介して載置されている。このとき、一対の支持台51の間でスキージ52の真下に分割溝15が位置付けられる。
保護テープ42を介してスキージ52がウエーハWの分割予定ライン13に沿って押し付けられることで、ウエーハWの分割予定ライン13に沿って外力が加えられる。これにより、強度の低下したウエーハWの残存部分17に亀裂21が入ってウエーハWが左右に分割される。このとき、ウエーハWの残存部分17には金属層12が固定されて一体になっているため、残存部分17の分割に伴って金属層12も分割される。この場合、ウエーハWの裏面側からではなく、ウエーハWの表面側からスキージ52が押し付けられることで、金属層12が適切に切断される(図5B参照)。
このスキージ52によるウエーハWのブレーキングが全ての分割予定ライン13に沿って実施されることで、ウエーハWが個々のチップCに分割される。なお、本実施の形態に係る分割工程では、ウエーハWに対して上方からスキージ52を押し付けることでウエーハWを分割する構成にしたが、この構成に限定されない。ウエーハWの向きを上下反転させ、ウエーハWに下方からスキージ52を押し付けることでウエーハWを分割するようにしてもよい。このような構成でも、強度の低下した分割溝15の形成部分に向けてスキージ52を押し付けることで、ウエーハWを個々のチップCに分割することが可能である。
ところで、図7の図示左側に示すように、金属層12付きのウエーハWを分割する方法としては、分割溝15を形成する代わりに、分割起点として改質層19を形成する構成も考えられる。しかしながら、この分割方法では、本実施の形態に係る分割方法とは異なり、改質層19の形成部分にもウエーハWが存在している。このため、上記したブレーキングによってウエーハWの表面側からスキージ52が押し付けられても、改質層19に残存したウエーハWが邪魔になって、改質層19を内側に閉じることができず、ウエーハWを分割することができない。
一方で、図7の図示右側に示すように、改質層19を外側に開く方向、すなわちウエーハWの下面側からスキージ52を押し付ける構成も考えられる。しかしながら、スキージ52の先端部分から近い位置で金属層12が変形するため、金属層12が切断するために必要な十分な変形量が得られず分割できない可能性がある。また、ウエーハWに改質層19を形成するためにはウエーハWの内部に何層にも改質層19を形成しなければならない。さらに、エキスパンドで改質層19に外力を加える方法も考えられるが、改質層19で外力が分散(吸収)されることで、金属層12に外力が加わり難い。
以上のように、本実施の形態に係るウエーハWの分割方法によれば、ウエーハWには金属層12に達しない位置まで分割溝15が形成されることで、分割溝15の形成位置では金属層12上に所定の残し量だけウエーハWが残存している。このウエーハWの残存部分17によって、分割予定ライン13に沿って金属層12の剛性が高められると共に、残存部分17に固定された金属層12の延性が抑えられている。一方で、ウエーハWに形成された分割溝15によって分割予定ライン13に沿ってウエーハWが割れ易くなっている。このように、金属層12の延びが抑えられた状態で分割予定ライン13に沿って外力が加わることで、ウエーハWの分割時の衝撃で金属層12を良好に分割することが可能である。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態においては、分割溝形成工程としてプラズマエッチングによってウエーハWに分割溝15を形成する構成について説明したが、この構成に限定されない。分割溝形成工程は、ウエーハWの表面から金属層に達しない所定の残し量を残して分割溝15を形成すればよく、例えば、切削装置(不図示)によるダイシングやレーザー加工装置(不図示)によるレーザアブレーションによってウエーハWに分割溝15を形成してもよい。このような構成であっても、ウエーハWと共に金属層12を分割することが可能である。
また、上記した実施の形態においては、保護テープ貼着工程としてウエーハWの表面に保護テープ42を貼着する構成について説明したが、この構成に限定されない。保護テープ貼着工程は、ウエーハWの表面もしくは裏面のどちらかに保護テープ42を貼着すればよい。例えば、テープエキスパンドでウエーハWを分割する場合にはウエーハWの裏面に保護テープ42が貼着されていてもよい。
また、上記した実施の形態においては、分割工程としてスキージを該分割予定ラインに沿ってウエーハに押付けるブレーキングによってウエーハWと共に金属層12を分割する構成にしたが、この構成に限定されない。分割工程は、分割予定ライン13に沿って外力を加えて残し量を残したウエーハWと共に金属層12を分割すればよく、例えば、テープエキスパンドによってウエーハWと共に金属層12を分割してもよい。
また、上記した実施の形態においては、テープマウンタにおいてウエーハWに保護テープ42が貼着される構成にしたが、この構成に限定されない。エッチング装置のチャックテーブル31やブレーキング装置の一対の支持台51上でウエーハWに保護テープ42が貼着されてもよい。
以上説明したように、本発明は、金属層を備えたウエーハを良好かつ迅速に分割することができるという効果を有し、特に、裏面に延性の金属層が形成されたシリコンウエーハの分割方法に有用である。
11 デバイス層
12 金属層
13 分割予定ライン
14 デバイス
15 分割溝
17 残存部分
42 保護テープ
52 スキージ
W ウエーハ

Claims (4)

  1. 表面が格子状の分割予定ラインで区画されデバイスを形成し、裏面に金属層を備えるウエーハを、該分割予定ラインに沿って分割するウエーハの分割方法であって、
    表面から該金属層に達しない所定の残し量を残して分割溝を形成する分割溝形成工程と、
    表面もしくは裏面のどちらかに保護テープを貼着する保護テープ貼着工程と、
    該分割溝形成工程の後、該分割予定ラインに沿って外力を加えて該残し量を残したウエーハを分割するとともに該金属層を分割する分割工程と、
    からなるウエーハの分割方法。
  2. 該分割溝形成工程は、プラズマエッチングで該分割溝を形成する請求項1記載のウエーハの分割方法。
  3. 該分割工程での外力は、少なくともウエーハの径以上の長さのスキージを該分割予定ラインに沿ってウエーハに押付けることで加えられる請求項1または2記載のウエーハの分割方法。
  4. 該分割溝形成工程の該残し量を、5μm以上30μm以下とする請求項1から3のいずれかに記載のウエーハの分割方法。
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