JPH08236484A - 半導体ウエハのブレーキング方法および装置 - Google Patents

半導体ウエハのブレーキング方法および装置

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JPH08236484A
JPH08236484A JP6468995A JP6468995A JPH08236484A JP H08236484 A JPH08236484 A JP H08236484A JP 6468995 A JP6468995 A JP 6468995A JP 6468995 A JP6468995 A JP 6468995A JP H08236484 A JPH08236484 A JP H08236484A
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JP
Japan
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braking
semiconductor wafer
wafer
roller
breaking
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Application number
JP6468995A
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English (en)
Inventor
Shigeru Arai
茂 新井
Makoto Nakajima
誠 中嶋
Tomoo Sakamoto
友男 坂本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエハを適正かつ確実に自動分割する。 【構成】 ブレーキングローラ45を保持したホルダ4
6はサポータ23にスプリング38で独立懸架されてス
プリング38の弾発力によりブレーキングローラ45を
ウエハ1に押し当てる。スプリング38によるブレーキ
ング押し力はロードセル35で測定されてフィードバッ
ク制御される。ブレーキングローラホルダ46はサポー
タ23にローラ45と直交する方向に架設された支軸2
8で回転自在かつ支軸28両側の重量が均衡するように
支持されている。 【効果】 ブレーキング押し力が最適値に維持されるた
め、ウエハをペレット毎に確実に分割できる。スプリン
グでウエハ厚の変動、機械の振動を吸収できる。支軸周
りの回動でブレーキングローラをウエハの傾斜に追従さ
せることができるため、ブレーキング押し力をウエハ全
幅に均等に付勢できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウエハのブレー
キング技術、特に、ブレーキングローラを転動させて半
導体ウエハを複数のペレットに分割するブレーキング技
術に関し、例えば、半導体装置の製造工程において、半
導体ウエハを複数のペレットに分割するのに利用して有
効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程は、半導体ウエハ
(以下、ウエハという。)の状態で各ペレット毎に半導
体集積回路や光半導体回路等が作り込まれる前工程と、
ウエハの各ペレットが1個宛に分割された後に、基板に
組み付けられて封止処理が行われる後工程とに大別され
る。
【0003】半導体装置の製造工程における後工程にお
いて、ウエハが各ペレットに分割される場合、次のよう
な工程によって分割されることがある。
【0004】まず、分割された各ペレットが離散しない
ようにするために、ウエハの集積回路が作り込まれた主
面(以下、表側面という。)と反対側の主面(以下、裏
側面という。)に合成樹脂製の粘着シート(以下、ウエ
ハシートという。)が貼着される。同時に、ウエハの外
径よりも大径の円形リング(以下、ウエハリングとい
う。)がウエハと同心円に配されてウエハシートの外周
辺部に貼着される。次に、このウエハの表側面にブレー
キング予備線が複数条、各ペレット同士の境界線に相当
するスクライブラインのそれぞれに沿ってダイヤモンド
針やダイヤモンドブレード等により碁盤の目のように形
成される。
【0005】その後、ゴムや樹脂等の弾性材料が用いら
れて平板形状に形成された弾性ベースの上にウエハがウ
エハシートを上側にして載置される。続いて、そのウエ
ハのウエハシートの上に丸棒形状のブレーキングローラ
が押接されて転動されることにより、ウエハがブレーキ
ング予備線に沿って複数のペレットに分割される。この
とき、ブレーキングローラが転動することによって、ウ
エハが弾性ベースの弾性変形に追従してわずかながら屈
曲変形されるため、ウエハはブレーキング予備線に沿っ
て結晶軸方向に劈開される。
【0006】なお、半導体ウエハのブレーキング装置を
述べてある例としては、特公平2−59636号公報お
よび特公平2−60076号公報がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウエハ
にブレーキングローラを押し当てて転動させることによ
ってウエハをブレーキングするウエハのブレーキング方
法においては、弾性ベースの弾力、ブレーキングローラ
の外径、ブレーキングローラの押し力、およびブレーキ
ングローラの移動速度等がウエハの分割精度に微妙に影
響するため、極小径のペレットを製造するウエハのブレ
ーキング方法の実施は人間に頼っているのが現状であ
る。そして、極小径のペレットを製造するウエハのブレ
ーキング方法が人間によって実施された場合において
は、所謂感によって実施されるため、一定の条件でブレ
ーキングすることができずに歩留りが変動し易く、ま
た、熟練作業者が必要になるという弊害が伴う。
【0008】そこで、ブレーキングローラを機械的に移
動させてウエハに押し当てながら転動させるウエハのブ
レーキング装置によって極小径のペレットをブレーキン
グすることが試みられている。しかし、弾性ベースの弾
力、ブレーキングローラの外径、ブレーキングローラの
押し力、およびブレーキングローラの移動速度等がウエ
ハの分割精度に微妙に影響するため、ウエハのブレーキ
ングが良好に行われずに、2個続きや3個続き等の割れ
残り、ペレットの破損の問題が発生する。そして、割れ
残りが発生した場合に、ブレーキングローラ掛けが再度
実施されると、既に分割されたペレット同士にもブレー
キング力が作用することによってチッピングや割れ欠け
等の損傷が発生してしまう。
【0009】ちなみに、2個続きや3個続き等のブレー
キング不良は、ウエハが劈開されてもウエハの裏面に被
着された金や銀、はんだ等の被膜が完全に分断されない
ために発生することが本発明者によって明らかにされ
た。そして、このような被膜の分断不良が発生した場合
には、被膜を手作業にて分断して一つずつペレットに分
離しているのが、現状である。
【0010】本発明の目的は、極小径のペレット用等の
ようにブレーキング条件の厳しい半導体ウエハであって
も各ペレット毎に良好かつ確実に自動分割することがで
きる半導体ウエハのブレーキング技術を提供することに
ある。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0013】すなわち、半導体ウエハがブレーキングさ
れるに際して、ベースに保持された半導体ウエハに対応
して予め設定された押し力の目標値をもってブレーキン
グローラが半導体ウエハに押し当てられて転動されると
ともに、現実のブレーキングローラの半導体ウエハに対
する押し力が測定され、その測定結果に基づいて現在の
ブレーキングローラの半導体ウエハに対する押し力が予
め設定された目標値にフィードバック制御される。
【0014】
【作用】例えば、極小径ペレット用の半導体ウエハがブ
レーキングされる場合に、当該半導体ウエハのブレーキ
ング作業に最適のブレーキングローラの押し力が、過去
のブレーキング作業に関するデータやコンピュータによ
るシミュレーション等の経験的手法によって予め求めら
れる。このようにして、求められた最適のブレーキング
押し力が目標値として設定されて、ブレーキングローラ
が半導体ウエハに押し当てられて転動されると、半導体
ウエハは適正かつ確実にブレーキングされる。この際、
弾性ベースの弾力、ブレーキングローラの外径、ブレー
キングローラの押し力およびブレーキングローラの移動
速度等が微妙に影響することにより、現実のブレーキン
グ押し力が目標値から外れると、その現実のブレーキン
グ押し力は自動的に測定される。この測定結果がフィー
ドバックされ、現在のブレーキング押し力が目標値にな
るように自動的に変更調整される。したがって、半導体
ウエハは常に適正な押し力をもってブレーキングされる
ことになる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるウエハのブレ
ーキング装置の主要部を示す一部切断正面図、図2はそ
の一部切断側面図、図3(a)は図1(a)のa−a線
に沿う平面断面図、(b)はその正面図、(c)はその
側面図である。図4はその作用を説明する図であり、
(a)は一部省略平面図、(b)は拡大部分側面断面図
である。図5はワークを示しており、(a)は平面図、
(b)は正面断面図である。図6は本発明の一実施例で
あるウエハのブレーキング装置の全体を示す一部省略斜
視図である。
【0016】本実施例において、本発明に係るウエハの
ブレーキング装置10は、ウエハを半導体集積回路が作
り込まれたペレット毎に自動的に分割するものとして構
成されている。本実施例におけるウエハのブレーキング
装置のワークは、次のような作業によって予め製造され
る。
【0017】まず、半導体装置の製造工程における所謂
前工程において、ウエハ1は略円板形状に形成され、ト
ランジスタやダイオード、半導体集積回路、光半導体回
路等の電子回路が各ペレット2毎に作り込まれる。ま
た、ウエハ1の外周にはオリエンテーションフラット
(以下、オリフラという。)3が一方向のペレット2群
列と平行に延在するように切り欠かれている。
【0018】次に、ウエハシート貼着工程において、ウ
エハ1にはウエハシート4が、電子回路が作り込まれた
表側面とは反対側の裏側面に貼着される。同時に、ウエ
ハ1の外径よりも大径の円形リングに形成されたウエハ
リング5がウエハと同心円に配されてウエハシート4の
外周辺部に貼着される。ウエハシート4は合成樹脂等の
ような伸縮性を有する材料が用いられて、ウエハ1より
も大径の円形薄膜形状に形成されているシート基材を備
えており、このシート基材の片側表面に適当な粘着剤
(図示せず)が塗布されている。シート基材としては伸
縮性を有する材料、例えば、塩化ビニールシートやポリ
エステルシート等が一般に使用されており、通例、透明
に形成されている。ウエハリング5はステンレス等の剛
性を有する材料が用いられて、ウエハシート4に貼着さ
れたウエハ1を保護し得る大きさおよび厚さに形成され
ている。
【0019】続いて、スクライビング工程あるいはダイ
シング工程において、ウエハ1の表側面にはブレーキン
グ予備線6が複数条、各ペレット2、2同士の境界線に
相当するスクライブラインのそれぞれに沿ってダイヤモ
ンド針やダイヤモンドブレード等によって碁盤の目のよ
うに形成される。このブレーキング予備線6の間隔(ピ
ッチ)Pは等間隔に設定されているのが、一般的であ
る。そして、本実施例において、ウエハ1がウエハシー
ト4に貼着されてウエハリング5によって保護された状
態のワーク8は、複数枚がカセット9(図6参照)に収
納された状態でウエハのブレーキング装置10に供給さ
れて来る。
【0020】本実施例において、ウエハのブレーキング
装置10は機台(図示せず)を備えており、機台の内部
における片側(以下、前側とする。)の片隅(以下、右
隅とする。)にはローディング部11が設定されてい
る。ローディング部11には前記構成に係るワーク8を
収納されたカセット9が設置されるようになっており、
ローディング部11はワーク8を一枚ずつカセット9か
ら取り出して、ローディング部11の後側に設備された
反転装置12に払い出して行くように構成されている。
反転装置12はローディング部11から払い出されたワ
ーク8を裏返しに反転させて、または、反転させずにそ
のまま、反転装置12の左側に設備されたブレーキング
テーブル13に移載させるように構成されている。
【0021】ブレーキングテーブル13はワーク8のウ
エハリング5を後記するウエハリング押さえと協働して
固定的に保持するためのウエハリングテーブル14と、
ワーク8のウエハ1を下から支持するためのウエハテー
ブル15とを備えており、ウエハリングテーブル14と
ウエハテーブル15とは昇降駆動装置(図示せず)によ
ってそれぞれ昇降されるようになっている。ウエハテー
ブル15の上面には弾性ベース16が敷設されており、
この弾性ベース16は適度な弾力性を有するゴムまたは
樹脂が用いられて、均一な厚さでウエハ1の外径よりも
大径の円形平板形状に形成されている。
【0022】ウエハテーブル15と協働してウエハリン
グ5を固定的に保持するためのウエハリング押さえ17
は、ブレーキングテーブル13の真上の位置から機台の
前側に設定された待機位置にリニアアクチュエータ等の
駆動装置(図示せず)によって往復移動されるように構
成されているとともに、ウエハテーブル15の真上位置
においてリニアアクチュエータ等の昇降装置(図示せ
ず)によって昇降されるように構成されている。
【0023】機台上における左側の前部には非粘着性の
保護テープ18が巻かれている繰出しリール19が設備
されており、機台の内部における左側の後部には繰出し
リール19から繰り出された保護テープ18を巻き取る
ための巻取りリール20が設備されている。保護テープ
18は繰出しリール19から繰り出されてウエハリング
押さえ17の下側およびブレーキングテーブル13の上
側を通過して巻取りリール20に巻き取られるように張
設されており、保護テープ18はウエハ1の表側面を被
覆して保護し得るように設定されている。
【0024】機台上における左側部分には三次元ロボッ
ト22がスタンド21を介して水平に設備されており、
三次元ロボット22の最終段であるZ軸ブロック22z
には後記するブレーキングローラホルダを支持するため
のサポータ23が設備されている。サポータ23はZ軸
ブロック22zに水平面内で回転自在に支承され、ロー
タリーアクチュエータ等の回転駆動装置(図示せず)に
よって回転駆動されるように構成されている。
【0025】三次元ロボット22はコンピュータ等によ
って構築されたコントローラ24によって、ローディン
グ部や反転装置、ブレーキングテーブル、繰出しリー
ル、巻取りリール、サポータの回転駆動装置等の他の構
成各部と共に統括的に駆動を制御されるように構成され
ている。本実施例において、三次元ロボット22、特
に、Z軸ブロック22zは水平面内で上下動するブレー
キングローラ押し力増減装置としての機能するようにな
っており、このZ軸ブロック22zの微小の上下動によ
って後記するブレーキングローラによってウエハ1に作
用する押し力(以下、ブレーキング押し力ということが
ある。)が相対的に増減調整されるようになっている。
そして、コントローラ24はZ軸ブロック22zを予め
設定された目標値だけ作動させるとともに、後記するロ
ードセルからの測定結果による現実の値と目標値との差
を求めてZ軸ブロック22zをフィードバック制御する
ことにより、ブレーキング押し力を常に適正に制御する
ようになっている。
【0026】サポータ23にはジョイント25を介して
ブレーキングローラホルダを独立懸架するための独立懸
架装置26が設備されている。すなわち、独立懸架装置
26はブラケット27を備えており、ブラケット27は
ジョイント25によってサポータ23に連結されてい
る。ブラケット27には水平に架設された支軸28を介
して揺動板29が回転自在に支承されており、したがっ
て、揺動板29は垂直面内において支軸28の周りを揺
動し得るようにブラケット27に支持されている。揺動
板29の支軸28の左右両脇には一対のスプリングプラ
ンジャ30、30がそれぞれ直交する方向に螺入されて
上向きに据え付けられており、左右のスプリング30、
30のボールはブラケット27の各対向位置にそれぞれ
螺着された左右の受け面部材31、31にそれぞれ突合
されている。つまり、揺動板29は左右のスプリングプ
ランジャ30、30が規制する範囲内で支軸28の周り
を揺動し得る状態になっている。
【0027】揺動板29の左右両端部には一対のガイド
筒32、32がそれぞれ直交する方向に貫通されて設備
されており、両ガイド筒32、32には上端に鍔部33
aを有するガイドポスト33、33がそれぞれ垂直方向
に貫通されて摺動自在に支承されている。両ガイドポス
ト33、33の下端にはブレーキングローラホルダ取付
板34が揺動板29と平行に配されて固定されており、
この取付板34はガイドポスト33のガイド筒32に対
する摺動によって、揺動板29に対して直交する方向に
接近かつ離反し得るように支持されている。そして、こ
の取付板34は後記するブレーキングローラホルダが着
脱自在に取り付けられるように構成されている。
【0028】また、ブレーキングローラホルダ取付板3
4の支軸28の真下に位置する中心には、ブレーキング
ローラ押し力測定装置としてのロードセル35が垂直方
向上向きに配されて、取付具36およびボルト37によ
って着脱自在に固定されている。ロードセル35の接触
子は後記する付勢板に装着されたロードセル用受け面部
材の下面に常時突き当てられた状態になっており、ロー
ドセル35はサポータ23のブレーキングテーブル13
に対する変位に依存するブレーキング押し力の変化を接
触子の変位によって測定するようになっている。そし
て、ロードセル35の出力端は前記したコントローラ2
4に接続されており、測定した測定データをコントロー
ラ24に送信するようになっている。
【0029】揺動板29における左右のガイド筒32、
32の内側にはスプリング38を装着するためのスプリ
ング装着筒39が一対、それぞれ直交する方向に螺入さ
れて固定されている。各スプリング装着筒39内には上
端部にスプリングシート41が調節ねじ部材40によっ
て上限位置を調節可能に嵌入され、下端部にプッシュロ
ッド42の上端部が摺動自在に嵌入されており、スプリ
ングシート41とプッシュロッド42との間にはスプリ
ング38が蓄力状態で介装されている。左右のスプリン
グ装着筒39、39から下方に突出したプッシュロッド
42、42の下端部には付勢板43が、揺動板29と平
行に配されて固定されており、付勢板43は左右のスプ
リング38、38によりプッシュロッド42、42を介
して常時下方に付勢されるようになっている。付勢板4
3の支軸28の真下に位置する中心にはロードセル用受
け面部材44が装着されており、ロードセル受け面部材
44の下面はロードセル35の接触子に突合されてい
る。
【0030】したがって、ガイド筒32およびガイドポ
スト33によって揺動板29に昇降可能に支持されたブ
レーキングローラホルダ取付板34は、揺動板29に反
力を取ったスプリング38の弾発力により付勢板43お
よびロードセル35を介して常時下方に付勢された状態
になっている。そして、ロードセル35はスプリング3
8のブレーキングローラホルダ取付板34に対する当該
付勢力を常時測定するようになっている。
【0031】ブレーキングローラ45を保持するための
ブレーキングローラホルダ46は取付板34と同一幅の
長方形の平板形状に形成されたベース板47を備えてい
る。ベース板47の下面における左右両端部には一対の
ブラケット48、48がそれぞれ直角それぞれ垂下され
ており、両ブラケット48、48の間にはブレーキング
ローラ45がベース板47と平行に軸架されて両端部に
おいて回転自在に支承されている。ブレーキングローラ
45はステンレス等の金属材料が使用されて小径の丸棒
形状に形成されている。
【0032】両ブラケット48、48におけるブレーキ
ングローラ45の上側にはバックアップローラ軸49
が、ブレーキングローラ45の中心線を通る垂直面内に
架設されており、このバックアップローラ軸49にはボ
ールベアリングが使用されたバックアップローラ50お
よびスペーサ51が複数個ずつ、軸心線方向に交互に置
かれて軸架されている。各バックアップローラ50はブ
レーキングローラ45にブレーキングローラ45の回転
に追従して回転するように外接されており、後述するブ
レーキング作業中にブレーキングローラ45が上方に撓
むのを防止(バックアップ)するようになっている。
【0033】本実施例において、ブレーキングローラ4
5はワークであるウエハ1におけるペレット2のサイズ
等の作業条件に対応して各種の規格のものが用意され、
ブレーキングローラホルダ46も各規格のブレーキング
ローラ45毎に用意されている。予め複数規格用意され
たブレーキングローラホルダ46はブレーキングローラ
ホルダ取付板34にワンタッチで着脱されて交換し得る
ように構成されている。すなわち、ブレーキングローラ
ホルダ取付板34の前後両側面における各左右の両端部
には各バックル52がそれぞれ固定されており、ブレー
キングローラホルダ46のベース板47の対向する4箇
所には、バックル52と係合自在な止金53がそれぞれ
固定されている。そして、バックル52が止金53に係
合されることによって取付板34にブレーキングローラ
ホルダ46が装着され、バックル52と止金53との係
合が解除されることにより、ブレーキングローラホルダ
46が取付板34から脱装されるようになっている。
【0034】本実施例において、このウエハのブレーキ
ング装置10にはウエハ1のオリフラ3を検出するオリ
フラ検出装置54が設備されている。このオリフラ検出
装置54はアングル形状に形成された一対の取付台5
5、55を備えており、両取付台55、55はブレーキ
ングローラホルダ取付板34に中心線を挟んで左右対称
に、かつ、着脱自在に固定されている。各取付台55に
は反射光の変化によってオリフラ3の位置を検出する反
射形ホトセンサ56がそれぞれ垂直方向下向きに固定さ
れており、反射形ホトセンサ56はコントローラ24に
検出結果を送信するようになっている。そして、ブレー
キングローラホルダ取付板34に対する左右の取付台5
5、55の取付位置を変更して、左右の反射形ホトセン
サ56、56の間隔を調節することにより、被検出物で
あるウエハ1の外径の変更に伴うオリフラ3の長さの変
動に対処し得るようになっている。
【0035】そして、揺動板29およびその揺動板29
に搭載された各構成部品は、支軸28を中心とする重力
が左右において均衡するように設定されている。
【0036】次に、前記構成に係るウエハのブレーキン
グ装置10を使用してウエハ1を各ペレット2に分割す
るウエハのブレーキング方法について説明する。
【0037】前述したようにワーク8はカセット9に複
数枚が収納された状態でウエハのブレーキング装置10
に供給されて来て、ローディング部11に設置される。
ローディング部11はカセット9に収納されたワーク8
を一枚ずつ反転装置12に払い出す。反転装置12はウ
エハ1側が上向きになっている場合には、ウエハシート
4側が上向きになるようにワーク8を反転させて、ブレ
ーキングテーブル13に移載する。ワーク8が移載され
る際、ブレーキングテーブル13の弾性ベース16の上
には保護テープ18が敷設されているため、ワーク8は
ウエハ1のブレーキング予備線6側主面が保護テープ1
8に当接された状態で、ブレーキングテーブル13に移
載される。
【0038】他方、待機位置に移動されているウエハリ
ング押さえ17はブレーキングテーブル13の真上に移
動される。ブレーキングテーブル13にワーク8が移載
されると、ウエハリング押さえ17およびウエハリング
テーブル14が互いに接近されてワーク8のウエハリン
グ5を上下から挟んで固定的に保持する。同時に、ウエ
ハテーブル15がウエハリングテーブル14に対して上
昇され、ワーク8のウエハ1がウエハリング5の上面に
対して若干持ち上げられる。この状態において、ウエハ
シート4は伸縮性を有する樹脂によって形成されている
ため、上方に撓むとともに、ウエハ1を径方向外向きに
引っ張る状態になる。
【0039】次に、三次元ロボット22によってサポー
タ23が水平前方向に移動される。この移動により、ブ
レーキングテーブル13に保持されたウエハ1のオリフ
ラ3の真上をオリフラ検出装置54の一対の反射形ホト
センサ56、56が通過するため、オリフラ3がオリフ
ラ検出装置54によって検出される。このオリフラ検出
装置54の検出結果はコントローラ24に送信される。
コントローラ24はこの検出結果に基づいて、サポータ
23を回動させることにより、オリフラ3とブレーキン
グローラ45とを平行に一致させる。
【0040】オリフラ3とブレーキングローラ45との
平行が確保されると、三次元ロボット22によってサポ
ータ23が下降されてブレーキングローラ45がワーク
8のウエハ1にウエハシート4を挟んで押し当てられる
とともに、サポータ23が水平前方向に移動されてブレ
ーキングローラ45がウエハ1のウエハシート4上を転
動される。この際、ブレーキングテーブル13に保持さ
れたウエハ1に対応して予め設定された押し力がウエハ
1に加わるように、コントローラ24は三次元ロボット
22特にZ軸ブロック22zを制御する。また、同様に
して設定されたブレーキング速度をもってブレーキング
ローラ45が転動するように、コントローラ24は三次
元ロボット22を制御する。
【0041】そのコントローラ24の制御によってブレ
ーキングローラ45がウエハ1のウエハシート4の上に
押し付けられるとともに、求められたブレーキング押し
力がブレーキングローラ45によってウエハ1に付勢さ
れる。すなわち、ブレーキングローラ45がウエハ1に
当接された後にZ軸ブロック22zが下降されると、ブ
レーキングローラ45とサポータ23との間にスプリン
グ38が介在されているため、ブレーキングローラ45
はウエハ1にスプリング38の弾発力を付勢させる状態
になる。このスプリング38の弾発力によって所定のブ
レーキング押し力が、ブレーキングローラ45によって
ウエハ1に付勢されることになる。
【0042】このブレーキングローラ45のウエハ1に
対する現在の実際の押し力はロードセル35によって測
定され、その測定値はコントローラ24に送信される。
コントローラ24は予め設定された押し力の目標値と、
ロードセル35から送信されて来た現実の押し力の値と
を比較して、その差によって補正値を求め、Z軸ブロッ
ク22zをフィードバック制御することにより、ブレー
キングローラ45のウエハ1に対するブレーキング押し
力を最適値に維持する。
【0043】このようにしてブレーキングローラ45の
ウエハ1に対するブレーキング押し力を最適値に調整さ
れながら、予め設定されたブレーキング速度をもってブ
レーキングローラ45が三次元ロボット22により前方
向に水平移動されて行くと、ブレーキングローラ45は
ウエハ1の上を所定の力をもって押しながら、所定の移
動速度をもって転動される状態になる。このとき、前述
した通り、ブレーキングローラ45はその軸心線と、ウ
エハ1におけるブレーキング予備線6とが平行になるよ
うにオリフラ検出装置54の検出に基づいて調整されて
いるため、このブレーキングローラ45の転動に伴っ
て、ブレーキングローラ45はウエハ1のブレーキング
予備線6の真上に順次押接して行く。
【0044】この転動に伴って、ブレーキングローラ4
5のウエハ1への押し力によって弾性ベース16が押さ
れて弾性変形するため、図4(b)に示されているよう
に、ウエハ1は沈み込む状態になる。このとき、ブレー
キングローラ45の軸心線がウエハ1のブレーキング予
備線6と一致することによって、荷重がブレーキング予
備線6の真上に集中的に作用するため、ウエハ1はブレ
ーキングローラ45との接触線を起点にして折れ曲がろ
うとする。その結果、ウエハ1にはブレーキング予備線
6を起点として末広がりに開かれるような力が作用する
ため、ウエハ1はブレーキング予備線6に沿って結晶軸
方向に正確に劈開される状態になり、ブレーキング線7
が形成されることになる。したがって、ウエハ1はブレ
ーキング予備線6に沿って良好に分割され、分割部分に
おける割れや、欠け、2個続き等の割れ残りの発生は防
止される。
【0045】また、ブレーキングローラホルダ46はサ
ポータ23にスプリング38を介して独立懸架され、ス
プリング38の弾発力によってブレーキングローラ45
をウエハ1に押し当てるため、ブレーキング作用中にお
けるウエハ1や保護テープ18、弾性ベース16、ウエ
ハテーブル15の厚さの変動、ブレーキングテーブル1
3やサポータ23の振動等をスプリング38によって吸
収することができる。このため、安定したブレーキング
作用が確保され、ブレーキングローラ45はウエハ1を
より一層適正かつ確実にブレーキングすることができ
る。
【0046】さらに、ブレーキングローラホルダ46が
サポータ23にスプリング38を介して独立懸架されて
いるとともに、スプリング38のブレーキングローラホ
ルダ46に対する付勢力がロードセル35によって測定
されるため、ブレーキング押し力がスプリング38の弾
発力に依存されるとともに、そのスプリング38の弾発
力によるブレーキング押し力がロ−ドセル35によって
正確に測定されるため、ブレーキング作用および前述し
たフィードバック制御は適正かつ精密に実行されること
になる。
【0047】しかも、ブレーキングローラホルダ46が
サポータ23にブレーキングローラ45の軸心と直交す
る方向に架設された支軸28によって回転自在に、か
つ、支軸28を中心にして両側の重力が互いに均衡する
ように支持されているため、ブレーキングテーブル13
に保持されたワーク8が傾斜していた場合に、ブレーキ
ングローラホルダ46が全体的に支軸28を中心にして
回動することにより、ブレーキングローラ45をワーク
8の傾斜に追従するように傾斜させて自己制御的に倣わ
せることができる。したがって、ブレーキングテーブル
13に保持されたワーク8が傾斜していた場合であって
も、ブレーキング押し力をウエハ1に直角に付勢させて
ウエハ1の全幅にわたって均等に付勢させることができ
るため、ウエハ1は全幅にわたって適正かつ確実にブレ
ーキングされることになる。
【0048】ところで、円形のウエハ1がブレーキング
されるに際してブレーキングローラ45の押し力が進行
方向の全長にわたって一定に維持されていると、横幅が
広くなる進行途中部分におけるブレーキングローラ45
のウエハ1に対する単位面積当たりのブレーキング押し
力は、進行初期部分および進行終期部分におけるそれよ
りも小さくなる。このため、円形のウエハ1の横幅が広
くなる進行途中部分において、2個続きや3個続き等の
割れ残りが発生する。この割れ残りの発生を防止するた
めにブレーキングローラの押し力が当初から大きく設定
されると、今度はブレーキング力が過大になるため、進
行初期部分および進行終期部分においてペレットの破損
等が発生する。そこで、コントローラ24に予め設定さ
れるブレーキング押し力の目標値は全長にわたって一定
とせず、ウエハ1の全長においてウエハ1の円形形状に
対応して漸増および漸減する最適値になるように予め設
定することが望ましい。
【0049】以上のようにして、ブレーキングローラ4
5がウエハ1の全長にわたって転動されて、ウエハ1の
オリフラ3に平行なブレーキング予備線6についてのブ
レーキングが完了すると、サポータ23は三次元ロボッ
ト22によって上昇された後に、回転駆動装置によって
90度回動されるとともに、三次元ロボット22によっ
てブレーキングテーブル13の左側位置に移動される。
【0050】次いで、サポータ23は三次元ロボット2
2によって下降されるとともに、右方向に水平移動され
る。すなわち、ブレーキングローラ45がウエハ1のオ
リフラ3と直角をなすブレーキング予備線6と平行にウ
エハ1の上を転動されることにより、前述と同様にし
て、先にブレーキングされたブレーキング線7と直交す
るブレーキング予備線6についてブレーキング線7が形
成されて行く。
【0051】以上のようにして縦横に形成されたブレー
キング予備線6に対しての各ブレーキング作業が終了す
ると、ウエハ1は形成されたブレーキング線7に沿って
各ペレット2毎に分割された状態になる。そして、ブレ
ーキングローラ45がブレーキング予備線6の真上に整
合されるとともに、ブレーキングローラ45のウエハ1
に対する押し力がウエハ1の規格毎に設定された最適値
に維持されることにより、ブレーキングローラ45によ
るブレーキング作用はブレーキング予備線6に沿って正
確に実行されて行くため、ウエハ1はブレーキング予備
線6に沿って各ペレット2毎に良好に分割され、ペレッ
ト2の割れや、欠け、2個続き等の割れ残りの発生は防
止される。
【0052】なお、ウエハ1の裏面に被着された金や
銀、はんだ等の被膜が完全に分断されない不良が経験的
に確認されている場合には、ウエハ1はブレーキングテ
ーブル13から反転装置12に送られて反転された後
に、再度、ブレーキングテーブル13に戻されて、裏返
しの状態で再びブレーキング作業を実施される。裏返し
の状態で、前述したブレーキング作業が実施されると、
ウエハ1にはブレーキング線7の裏面側を末広がりに開
かれる力が作用するため、ウエハ1の裏面に被着された
被膜は大きく引っ張られることによって完全に分断され
る状態になる。この際、保護テープ18はウエハ1の表
面側に当てがわれる。
【0053】以上のようなブレーキング作業が完了する
と、ウエハテーブル15が下降されるとともに、ウエハ
リング押さえ17とウエハリングテーブル14とによる
保持が解除され、ワーク8が反転装置12に送られる。
反転装置12はワーク8を元の状態に戻した後に、ロー
ディング部11に送る。ローディング部11はブレーキ
ング済のワーク8をカセット9の元の位置に元の状態で
戻す。
【0054】以降、前記作動が繰り返されることによ
り、カセット9に収納されたワーク8の全てについてブ
レーキング作業が実施されて行く。ちなみに、保護テー
プ18はブレーキング作業の都度、ブレーキングテーブ
ル13の位置から送り出されることにより、ブレーキン
グ作業によって保護テープ18に付着した切り屑等が次
のウエハ1に付着するのを防止される。
【0055】前記実施例によれば次の効果が得られる。 (1) ウエハをブレーキングするに際して、弾性ベー
スに保持されたウエハに対応して予め設定されたブレー
キング押し力の目標値をもってブレーキングローラをウ
エハに押し当てて転動するとともに、現実のブレーキン
グローラのウエハに対する押し力を測定し、その測定結
果に基づいて現在のブレーキングローラのウエハに対す
る押し力を予め設定された目標値にフィードバック制御
することにより、ブレーキングローラによるブレーキン
グ押し力を常に適正に作用させることができるため、ウ
エハをブレーキング予備線に沿って正確にブレーキング
することができ、ウエハを各ペレット毎に確実に分割さ
せてペレットの割れや、欠け、2個続き等の割れ残りの
発生を防止することができる。
【0056】(2) 前記(1)により、ブレーキング
作業が実施されたウエハに再度のローラ掛けを実施しな
くて済むため、再度のローラ掛けによって発生するチッ
ピングや割れ欠け等の不良の発生を未然に回避すること
ができる。
【0057】(3) ブレーキングローラホルダをサポ
ータにスプリングを介して独立懸架してスプリングの弾
発力によってブレーキングローラをウエハに押し当てる
ことにより、ブレーキング作業中におけるワークである
ウエハの厚さの変動、ブレーキングテーブルやサポータ
の振動等をスプリングによって吸収することができるた
め、より一層適正かつ確実にブレーキングすることがで
きる。
【0058】(4) ブレーキングローラホルダをサポ
ータにスプリングを介して独立懸架するとともに、この
スプリングのブレーキングローラホルダに対する付勢力
をロードセルによって測定することにより、ブレーキン
グ押し力をスプリングの弾発力に依存させることができ
るとともに、そのスプリングの弾発力によるブレーキン
グ押し力をロ−ドセルによって正確に測定することがで
きるため、ブレーキング作用およびそのフィードバック
制御をより一層適正かつ精密に実行させることができ
る。
【0059】(5) ブレーキングローラホルダをサポ
ータにブレーキングローラの軸心と直交する方向に架設
された支軸によって回転自在に、かつ、支軸を中心にし
て両側の重力が互いに均衡するように支持することによ
り、ブレーキングテーブルに保持されたワークが傾斜し
ていた場合に、ブレーキングローラホルダが支軸を中心
にして回動することによってブレーキングローラをワー
クの傾斜に追従するように傾斜させて自己制御的に倣わ
せることができるため、ブレーキングテーブルに保持さ
れたワークが傾斜していた場合であっても、ブレーキン
グ押し力をウエハの全幅にわたって均等に付勢させるこ
とができ、ウエハを全幅にわたって適正かつ確実にブレ
ーキングすることができる。
【0060】(6) ワークであるウエハのオリフラを
オリフラ検出装置によって検出し、この検出に基づいて
オリフラとブレーキングローラとを平行に調節すること
により、ブレーキングローラをウエハのブレーキング予
備線に沿って押し当てることができるため、ウエハをブ
レーキング予備線に倣って適正かつ正確にブレーキング
することができる。
【0061】(7) ブレーキング作業中にウエハのブ
レーキング予備線が形成された側の主面に保護テープを
当てがうことにより、ブレーキングによって発生する切
り屑等がブレーキングテーブルや次のウエハ等に付着す
るのを防止することができる。
【0062】(8) ワークであるウエハにおけるペレ
ットのサイズ等の作業条件に対応して各種の規格のブレ
ーキングローラを用意し、ブレーキングローラホルダも
各規格のブレーキングローラ毎に用意するとともに、複
数規格用意されたブレーキングローラホルダがブレーキ
ングローラホルダ取付板に交換し得るように構成するこ
とにより、ワークであるウエハの仕様変更に迅速に対処
することができるため、混流生産等に際してのウエハの
ブレーキング装置の休止時間を短縮することができる。
【0063】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0064】例えば、前記実施例ではブレーキングロー
ラ側が下降してブレーキング押し力が増減される場合に
ついて説明したが、ワーク側が昇降されることにより、
ブレーキングローラのウエハに対する押し力が増減され
るように構成してもよい。
【0065】また、ブレーキングローラ側が前後方向に
移動されるように構成するに限らず、ワーク側が前後方
向に移動されるように構成してもよい。
【0066】オリフラ検出装置は反射形ホトセンサによ
って構成するに限らず、リニアラインセンサやテレビカ
メラおよび画像処理装置等から構築される画像認識装置
によって構成してもよいし、接触式のオリフラ検出装置
を使用してもよい。ブレーキングテーブルに対するワー
クの位置決めについて所定の精度が確保される場合に
は、オリフラ検出装置は省略することができる。
【0067】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0068】ウエハをブレーキングするに際して、弾性
ベースに保持されたウエハに対応して予め設定された押
し力の目標値をもってブレーキングローラをウエハに押
し当てて転動するとともに、現実のブレーキングローラ
のウエハに対する押し力を検出し、その検出結果に基づ
いて現在のブレーキングローラのウエハに対する押し力
を予め設定された目標値にフィードバック制御すること
により、ブレーキングローラによるブレーキング押し力
を常に適正に作用させることができるため、ウエハをブ
レーキング予備線に沿って正確にブレーキングすること
ができ、ウエハを各ペレット毎に確実に分割させてペレ
ットの割れや、欠け、2個続き等の割れ残りの発生を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるウエハのブレーキング
装置の主要部を示す一部切断正面図である。
【図2】その一部切断側面図である。
【図3】(a)は図1(a)のa−a線に沿う平面断面
図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
【図4】その作用を説明するための図であり、(a)は
一部省略平面図、(b)は拡大部分側面断面図である。
【図5】ワークを示しており、(a)は平面図、(b)
は正面断面図である。
【図6】本発明の一実施例であるウエハのブレーキング
装置の全体を示す一部省略斜視図である。
【符号の説明】
1…ウエハ、2…ペレット、3…オリエンテーションフ
ラット、4…ウエハシート、5…ウエハリング、6…ブ
レーキング予備線、7…ブレーキング線、8…ワーク、
9…カセット、10…ウエハのブレーキング装置、11
…ローディング部、12…反転装置、13…ブレーキン
グテーブル、14…ウエハリングテーブル、15…ウエ
ハテーブル、16…弾性ベース、17…ウエハリング押
さえ、18…保護テープ、19…繰出しリール、20…
巻取りリール、21…スタンド、22…三次元ロボッ
ト、22z…Z軸ブロック、23…サポータ、24…コ
ントローラ、25…ジョイント、26…独立懸架装置、
27…ブラケット、28…支軸、29…揺動板、30…
スプリングプランジャ、31…受け面部材、32…ガイ
ド筒、33…ガイドポスト、33a…鍔部、34…ブレ
ーキングローラホルダ取付板、35…ロードセル(ブレ
ーキング押し力測定装置)、36…取付具、37…ボル
ト、38…スプリング、39…スプリング装着筒、40
…調節ねじ部材、41…スプリングシート、42…プッ
シュロッド、43…付勢板、44…ロードセル用受け面
部材、45…ブレーキングローラ、46…ブレーキング
ローラホルダ、47…ベース板、48…ブラケット、4
9…バックアップローラ軸、50…バックアップロー
ラ、51…スペーサ、52…バックル、53…止金、5
4…オリフラ検出装置、55…取付台、56…反射形ホ
トセンサ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一主面に複数条のブレーキング予備線が
    形成された半導体ウエハがベースに保持され、半導体ウ
    エハにブレーキングローラが押し当てられて転動される
    ことにより、半導体ウエハがブレーキング予備線に沿っ
    て複数のペレットに分割される半導体ウエハのブレーキ
    ング方法において、 前記ベースに保持された半導体ウエハに対応して予め設
    定された押し力の目標値をもって前記ブレーキングロー
    ラが半導体ウエハに押し当てられて転動されるととも
    に、現実のブレーキングローラの半導体ウエハに対する
    押し力が測定され、その測定結果に基づいて現在のブレ
    ーキングローラの半導体ウエハに対する押し力が予め設
    定された目標値にフィードバック制御されることを特徴
    とする半導体ウエハのブレーキング方法。
  2. 【請求項2】 一主面に複数条のブレーキング予備線が
    形成された半導体ウエハがベースに保持され、半導体ウ
    エハにブレーキングローラが押し当てられて転動される
    ことにより、半導体ウエハがブレーキング予備線に沿っ
    て複数のペレットに分割される半導体ウエハのブレーキ
    ング装置において、 前記ベースに保持された半導体ウエハに対応して予め設
    定された押し力の目標値をもって前記ブレーキングロー
    ラが半導体ウエハに押し当てられて転動されるととも
    に、現実のブレーキングローラの半導体ウエハに対する
    押し力が測定され、その測定結果に基づいて現在のブレ
    ーキングローラの半導体ウエハに対する押し力が予め設
    定された目標値にフィードバック制御されることを特徴
    とする半導体ウエハのブレーキング装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキングローラを回転自在に軸
    架したブレーキングローラホルダがサポータにスプリン
    グを介して独立懸架されており、このスプリングのブレ
    ーキングローラホルダに対する付勢力を測定する測定装
    置が設けられているとともに、この測定装置の測定結果
    に基づいて現在のブレーキングローラの半導体ウエハに
    対する押し力が予め設定された目標値にフィードバック
    制御されるように構成されていることを特徴とする請求
    項2に記載の半導体ウエハのブレーキング装置。
  4. 【請求項4】 一主面に複数条のブレーキング予備線が
    形成された半導体ウエハがベースに保持され、ブレーキ
    ングローラホルダに回転自在に軸架されたブレーキング
    ローラが半導体ウエハに押し当てられて転動されること
    により、半導体ウエハがブレーキング予備線に沿って複
    数のペレットに分割される半導体ウエハのブレーキング
    装置において、 前記ブレーキングローラホルダはそのブレーキングロー
    ラの軸心と直交する方向に架設された支軸によってサポ
    ータに回転自在に、かつ、支軸を中心にして両側が互い
    に均衡するように支持されていることを特徴とする半導
    体ウエハのブレーキング装置。
  5. 【請求項5】 前記支軸に回転自在に支持された揺動部
    材に前記ブレーキングローラホルダがスプリングを介し
    て独立懸架されており、このスプリングのブレーキング
    ローラホルダに対する付勢力を測定する測定装置が設け
    られているとともに、この測定装置の測定結果に基づい
    て現在のブレーキングローラの半導体ウエハに対する押
    し力が予め設定された目標値にフィードバック制御され
    るように構成されていることを特徴とする請求項4に記
    載の半導体ウエハのブレーキング装置。
JP6468995A 1995-02-28 1995-02-28 半導体ウエハのブレーキング方法および装置 Pending JPH08236484A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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